JP2001004932A - 光変調デバイス及び表示装置 - Google Patents

光変調デバイス及び表示装置

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JP2001004932A
JP2001004932A JP11173876A JP17387699A JP2001004932A JP 2001004932 A JP2001004932 A JP 2001004932A JP 11173876 A JP11173876 A JP 11173876A JP 17387699 A JP17387699 A JP 17387699A JP 2001004932 A JP2001004932 A JP 2001004932A
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piezoelectric element
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modulation device
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Mari Sakai
真理 酒井
Osamu Yokoyama
修 横山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射面の曲率変化を大きくして集光性能を向
上させ、SN比を向上させると共に小型、省スペース化
を可能とした光変調デバイス及びそれを用いた表示装置
を提供する。 【解決手段】 圧電体層33及びこれを挟持する第1及
び第2の電極32,33とからなる圧電素子30を有す
ると共に光を反射するミラー膜構造35を有するミラー
要素20と、該ミラー要素20に対応して設けられた駆
動素子50とを有する光変調デバイス10において、前
記圧電素子30をその一方面の略中央部に設けられた第
1の支持部材40を介して第1の基板11上に固定し、
前記圧電素子30を第1の支持部材40との接続部分を
支点として変形させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射ミラーの変形
によって入射光を変調して表示を行うための光変調デバ
イス及び表示装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来、光を変調して表示を行うための光変
調デバイスとしては、例えば、基板上に設けた電極に電
圧を印加し、その吸引力等によってミラーを傾斜させて
入射光を変調させるものや、圧電体層を一対の電極膜で
挟持した圧電素子上にミラーを設け、圧電素子を変形さ
せることによりこのミラーを傾斜させて入射光を変調さ
せるもの等が知られている。
【0003】また、圧電素子を利用したものとしては、
特表平9−504387号公報に見られるように、片持
ち梁状の圧電素子の表面に薄膜等からなるミラー膜を形
成し、圧電素子を変形させることによりこのミラー膜を
屈曲させて入射光の方向を変えるものも提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな圧電素子を利用した光変調デバイスは、何れにして
も、圧電素子の長手方向一端部を支持した片持ち梁状の
構造であり、この構造の場合、圧電素子をその長手方向
に沿った一方向のみに変形させることで光の方向を変え
て変調するため、変調性能が低いという問題がある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑み、反射面
の曲率変化を大きくして集光性能を向上させ、SN比を
向上させると共に小型、省スペース化を可能とした光変
調デバイス及びそれを用いた表示装置を提供することを
課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の第1の態様は、圧電体層及びこれを挟持する第1及
び第2の電極とからなる圧電素子を有すると共に光を反
射するミラー膜構造を有するミラー要素と、該ミラー要
素に対応して設けられた駆動素子とを有する光変調デバ
イスにおいて、前記圧電素子は、その一方面の略中央部
に設けられた第1の支持部材を介して第1の基板上に固
定されていることを特徴とする光変調デバイスにある。
【0007】かかる第1の態様では、ミラー要素を構成
する圧電素子がその中央部に設けられた第1の支持部材
との接続部を支点として変形され、変形する端部は自由
端となっているので、曲率変化を大きくすることができ
る。
【0008】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、前記圧電素子の前記圧電体層に電圧を印加すること
により、前記第1の支持部材との接続部を支点として前
記ミラー膜構造が変形されて、当該ミラー膜構造に入射
する光が変調されることを特徴とする光変調デバイスに
ある。
【0009】かかる第2の態様では、圧電素子の駆動に
よる曲率変化が大きくなるため、ミラー膜構造に入射す
る光の集光性能を向上させることができる。
【0010】本発明の第3の態様は、第1又は2の態様
において、前記圧電素子は前記一方面側には弾性板を有
すると共に他方面側には前記ミラー膜構造を有すること
を特徴とする光変調デバイスにある。
【0011】かかる第3の態様では、圧電素子の一方側
に設けられた弾性板の中央部に支持部材が接合されてい
るので、この接合部を支点として圧電素子が変形し、他
方面にミラー膜構造が変形する。
【0012】本発明の第4の態様は、第3の態様におい
て、前記圧電素子の前記ミラー膜構造は、前記他方面側
の前記第2の電極又はこの上に設けられた反射膜から構
成されることを特徴とする光変調デバイスにある。
【0013】かかる第4の態様では、圧電素子の第2の
電極又は反射膜が光を反射する。
【0014】本発明の第5の態様は、第1〜4の何れか
の態様において、前記第1の支持部材が前記圧電素子の
前記一方面側を構成する層を前記第1の基板側に突出さ
せて形成されていることを特徴とする光変調デバイスに
ある。
【0015】かかる第5の態様では、圧電素子と第1の
支持部材とが確実に固定されると共に、製造工程が簡略
化される。
【0016】本発明の第6の態様は、第5の態様におい
て、前記第1の支持部材を構成する層が前記圧電素子の
前記一方面側の前記第1の電極であり、当該第1の電極
が前記駆動素子と電気的に接続されていることを特徴と
する光変調デバイスにある。
【0017】かかる第6の態様では、圧電素子の一方面
側の第1の電極と対応する駆動素子とが、第1の支持部
材自体によって電気的に接続され、構造が簡略化され
る。
【0018】本発明の第7の態様は、第1又は2の態様
において、前記圧電素子の前記一方面側に前記ミラー膜
構造を有し、当該ミラー膜構造に入射する光は前記第1
の基板を通過して入射することを特徴とする光変調デバ
イスにある。
【0019】かかる第7の態様では、第1の基板を介し
て入射された光がミラー膜構造で反射され、第1の基板
を介して出射する。
【0020】本発明の第8の態様は、第7の態様におい
て、前記第1の基板は、前記ミラー膜構造に光を入射す
るための貫通孔を有する材料又は透光性材料からなるこ
とを特徴とする光変調デバイスにある。
【0021】かかる第8の態様では、貫通孔を介して又
は透光性材料を介してミラー膜構造に光が入射される。
【0022】本発明の第9の態様は、第1又は2の態様
において、前記圧電素子の前記他方面側には、前記第1
の基板に相対向する第2の基板が設けられ且つ前記ミラ
ー膜構造に入射する光は前記第1の基板又は第2の基板
を通過して入射することを特徴とする光変調デバイスに
ある。
【0023】かかる第9の態様では、ミラー要素は第1
の基板に支持されているが、光は第2の基板を介してミ
ラー膜構造に入射される。
【0024】本発明の第10の態様は、第9の態様にお
いて、前記第1又は第2の基板の少なくとも何れか一方
は、前記ミラー膜構造に光を入射するための貫通孔を有
する材料又は透光性材料からなることを特徴とする光変
調デバイスにある。
【0025】かかる第10の態様では、貫通孔を介して
又は透光性材料を介してミラー膜構造に光が入射され
る。
【0026】本発明の第11の態様は、第9又は10の
態様において、前記第2の基板と前記圧電素子とは、前
記第1の支持部材に対向する位置に設けられた第2の支
持部材により連結されていることを特徴とする光変調デ
バイスにある。
【0027】かかる第11の態様では、ミラー要素は第
1及び第2の支持部材を介して第1及び第2の基板に安
定して支持されるが、圧電素子の変形は阻害されること
はない。
【0028】本発明の第12の態様は、第1〜11の何
れかの態様において、前記駆動素子が、前記第1又は第
2基板上に設けられた薄膜トランジスタであることを特
徴とする光変調デバイスにある。
【0029】かかる第12の態様では、第1又は第2の
基板に設けられた薄膜トランジスタを介して各ミラー要
素の圧電素子が駆動される。
【0030】本発明の第13の態様は、第1〜12の何
れかの態様において、前記圧電素子の前記第1及び第2
の電極から延設される接続配線が、それぞれ前記第1又
は第2の支持部材を介して前記第1又は第2の基板上ま
で延設されていることを特徴とする光変調デバイスにあ
る。
【0031】かかる第13の態様では、各圧電素子の第
1及び第2の電極への接続配線が第1及び第2の支持部
材を介して基板上まで延設されているので、変形を阻害
することがない。
【0032】本発明の第14の態様は、第13の態様に
おいて、前記接続配線を介して前記圧電素子の前記第1
又は第2の電極と前記駆動素子とが接続されていること
を特徴とする光変調デバイスにある。
【0033】かかる第14の態様では、第1又は第2の
支持部材を介して延設された接続配線を介して第1及び
第2の電極と駆動素子とが接続される。
【0034】本発明の第15の態様は、第1〜14の何
れかの態様において、前記第1及び第2の基板の少なく
とも一方は、前記圧電素子の駆動時には対向する前記第
1又は第2の電極と略同一電位になっていることを特徴
とする光変調デバイスにある。
【0035】かかる第15の態様では、第1又は第2の
電極と対向する基板が電極と同一電位になっているの
で、帯電による静電力で変位が阻害されることがない。
【0036】本発明の第16の態様は、第1〜14の何
れかの態様において、前記第1及び第2の基板の少なく
とも一方の上には前記第1又は第2の電極に対向する対
向電極が設けられ、該対向電極と前記第1又は第2の電
極との間には、前記圧電素子の駆動を補助する方向に静
電力が発生するように電圧が印加されることを特徴とす
る光変調デバイスにある。
【0037】かかる第16の態様では、前記第1又は第
2の電極と対向電極との間に電圧を印加することによ
り、圧電素子の駆動を補助する方向に静電力を発生さ
せ、変位量を向上させることができる。
【0038】本発明の第17の態様は、第1〜16の何
れかの態様の光変調デバイスと、光源と、この光源から
の光を前記光変調デバイスに入射すると共に当該光変調
デバイスの前記圧電素子の駆動時又は非駆動時の何れか
一方の反射光のみを出射する光学系とを具備することを
特徴とする表示装置にある。
【0039】かかる第17の態様では、ミラー膜構造の
曲率変化を大きくして集光性能を向上させた光変調デバ
イスを用いることにより、SN比を向上させると共に小
型、省スペース化を可能とした表示装置が実現できる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態に基づい
て詳細に説明する。
【0041】(実施形態1)図1は、実施形態1に係る
光変調デバイスの概略を示す斜視図であり、図2は、そ
の一つのミラー要素を示す断面図である。
【0042】図1に示すように、本実施形態の光変調デ
バイス10は、例えば、厚さが500μmのシリコン
(Si)基板等で形成されたミラー基板11と、このミ
ラー基板11上に、2次元アレイ状に設けられたミラー
要素20とからなる。
【0043】これらのミラー要素20は、例えば、12
80×1024要素の2次元アレイ状に設けられ、例え
ば、図2に示すように、弾性板31上に形成された下電
極膜32、圧電体層33及び上電極膜34を有する圧電
素子30と、この圧電素子30の上電極膜34上に略全
面に亘って設けられた反射膜35とを有する。
【0044】また、各ミラー要素20の表面は、例え
ば、一辺が約20μmの略正方形を有し、その一方面の
略中央部、例えば、本実施形態では、弾性板31の略中
央部には、外形が略円形の支持部材40が設けられ、ミ
ラー要素20はこの支持部材40を介してミラー基板1
1に固定されている。すなわち、これらのミラー要素2
0は、支持部材40が接合された接合部21を支点とし
て、一辺略20μmの領域が変形されるようになってい
る。このようなミラー要素20を保持する支持部材40
の外径は、特に限定されないが、ミラー要素20を確実
に保持可能な程度に小さいことが好ましい。
【0045】また、この支持部材40及びミラー要素2
0の接合部21には、これらを貫通してミラー基板11
を露出する貫通孔45が形成されており、この貫通孔4
5に対応する領域のミラー基板11には、圧電素子30
を駆動するための薄膜トランジスタ等の駆動素子50が
各圧電素子30に対応して設けられている。
【0046】ここで、圧電素子30の上電極膜34は、
各圧電素子30の個別の電極であり、この貫通孔45を
介して延設される上電極用接続配線36によって各駆動
素子50と接続されている。例えば、本実施形態では、
反射膜35が上電極膜34と駆動素子50とを接続する
上電極用接続配線36を兼ねており、上電極膜34上か
ら貫通孔45内に延設されて駆動素子50と接続されて
いる。
【0047】一方、下電極膜32は、例えば、本実施形
態では、一端部が下電極膜32に接続される下電極用接
続配線37が貫通孔45を介してミラー基板11上まで
延設され、駆動素子50と接続される。また、これら上
電極用接続配線36と下電極用接続配線37とは、絶縁
層60によって絶縁されている。
【0048】なお、本実施形態では、下電極膜32を弾
性板31上に形成するようにしたが、これに限定され
ず、下電極膜32が弾性板31を兼ねるようにしてもよ
い。
【0049】また、このような本実施形態の光変調デバ
イス10の製造方法は、特に限定されないが、本実施形
態では、以下の工程で製造した。なお、図3及び図4
は、本実施形態の光変調デバイスの製造方法を示す断面
図である。
【0050】まず、図3(a)に示すように、シリコン
基板上に半導体プロセスにより所定の薄膜トランジスタ
からなる駆動素子50を形成し、これをミラー基板11
とする。このミラー基板11上に犠牲層70を形成する
と共にパターニングして各駆動素子50に対応してミラ
ー要素20を形成する領域にリング状の犠牲層除去部7
1を形成する。すなわち、この犠牲層70は、各ミラー
要素20を保持する支持部材40を形成するためのもの
であり、詳しく後述するが、リング状の犠牲層除去部7
1に支持部材40が形成され、その中央部の犠牲層70
aとなっている部分が支持部材40の貫通孔45とな
る。このような犠牲層の材料は、特に限定されないが、
例えば、ポリシリコン又はリンドープ酸化シリコン(P
SG)等を用いることが好ましく、本実施形態では、エ
ッチングレートが比較的速いPSGを用いた。
【0051】次に、図3(b)に示すように、犠牲層除
去部71内に支持部材材料層41を形成する。本実施形
態では、支持部材40となる支持部材材料層41をミラ
ー基板11の全面に亘って形成後、犠牲層除去部71内
の支持部材材料層41を残して、犠牲層70上の支持部
材材料層41aをパターニングにより除去することによ
り形成した。
【0052】次に、図3(c)に示すように、犠牲層7
0及び支持部材材料層41上に亘って、圧電素子30を
構成する弾性板31、下電極膜32、圧電体層33及び
上電極膜34を順次積層する。
【0053】弾性板31の材料は、弾性変形可能で且つ
所定の剛性を有する材料であれば、特に限定されない
が、例えば、本実施形態では、ジルコニウム層を形成
後、例えば、500〜1200℃の拡散炉で熱酸化して
酸化ジルコニウムからなる弾性板31とした。
【0054】下電極膜32の材料としては、白金等が好
適である。これは、後述するように、スパッタリング法
やゾル−ゲル法で圧電体層33を形成する際、成膜後に
大気雰囲気下又は酸素雰囲気下で600〜1000℃程
度の温度で焼成して結晶化させる必要があるからであ
る。すなわち、下電極膜32の材料は、このような高
温、酸化雰囲気下で導電性を保持できなければならず、
殊に、圧電体層33としてチタン酸ジルコン酸鉛(PZ
T)を用いた場合には、酸化鉛(PbO)の拡散による
導電性の変化が少ないことが望ましい。これらの理由か
ら、本実施形態では、白金をスパッタリング法により形
成することにより下電極膜32とした。
【0055】圧電体層33の材料としては、チタン酸ジ
ルコン酸鉛(PZT)系の材料が好ましく、本実施形態
では、金属有機物を触媒に溶解・分散したいわゆるゾル
を塗布乾燥してゲル化し、さらに高温で焼成することで
金属酸化物からなる圧電体層33を得る、いわゆるゾル
−ゲル法を用いて形成した。なお、この圧電体層33の
成膜方法は、特に限定されず、例えばスパッタリング法
で形成してもよい。
【0056】さらに、ゾル−ゲル法又はスパッタリング
法等によりチタン酸ジルコン酸鉛の前駆体膜を形成後、
アルカリ水溶液中での高圧処理法にて低温で結晶成長さ
せる方法を用いてもよい。
【0057】上電極膜34は、導電性の高い材料であれ
ばよく、アルミニウム、金、ニッケル、白金等の多くの
金属や、導電性酸化物等を使用できる。本実施形態で
は、白金をスパッタリング法により成膜して上電極膜3
4とした。
【0058】次に、図3(d)に示すように、圧電素子
30を構成する上電極膜34及び圧電体層33をエッチ
ングによりパターニングし、続いて、下電極膜32及び
弾性板31をエッチングによりパターニングして、ミラ
ー要素20を構成する各圧電素子30を形成すると共
に、各圧電素子30の略中央部に貫通孔45の一部とな
る貫通部30aを形成する。
【0059】次いで、図3(e)に示すように、犠牲層
70をエッチングにより除去することにより、支持部材
40を形成すると共に貫通孔45の一部となる貫通部4
0aを形成する。本実施形態では、犠牲層70の材料と
して、PSGを用いているため、弗酸水溶液によってエ
ッチングした。なお、ポリシリコンを用いた場合には、
弗酸及び硝酸の混合水溶液、あるいは水酸化カリウム水
溶液によってエッチングすることができる。
【0060】次に、図4(a)に示すように、貫通孔4
5の内周面に下電極用接続配線37を形成する。下電極
用接続配線37の材料は、導電性の材料であれば、特に
限定されず、例えば、アルミニウム、金、ニッケル、白
金等の多くの金属や、導電性酸化物等を使用できる。
【0061】次に、図4(b)に示すように、貫通孔4
5の内周面に、圧電体層33の側面及び下電極用接続配
線37を覆って絶縁層60を形成する。絶縁層60の材
料としては、特に限定されず、例えば、ポリイミド,酸
化珪素,窒化珪素等の絶縁材料を用いればよい。
【0062】次いで、図4(c)に示すように、反射膜
35を形成する。すなわち、上電極膜34、貫通孔45
内面の絶縁層60及びミラー基板11上に連続的に反射
膜35を形成する。本実施形態では、反射膜35が上電
極膜34と駆動素子50とを接続する上電極用接続配線
36を兼ねているため、反射膜35の材料は、導電性の
材料であり且つ光の反射率が高いことが好ましく、例え
ば、アルミニウム(Al)又は銀(Ag)等を用いるこ
とが好ましい。
【0063】以上が、本実施形態の光変調デバイスの一
連の製造工程である。
【0064】ここで、このように形成された本実施形態
の光変調デバイスの動作について説明する。なお、図5
は、本実施形態の光変調デバイス及び光変調デバイスに
照射される光の光路を模式的に示した図である。
【0065】光変調デバイス10は、ミラー要素20を
変形させることにより光を変調させるものであり、本実
施形態では、ミラー要素20は、圧電素子30に電圧が
印加されない状態ではほぼ平坦となっており、駆動素子
50のスイッチングによって圧電素子30に電圧が印加
されると圧電素子30の圧電体層33が面内方向に収縮
して、ミラー要素20は支持部材40が接合された接合
部21を支点として、支持部材40との接合部21側を
凸として変形し、反射膜35が凹面鏡となるようになっ
ている。
【0066】また、このような本実施形態の光変調デバ
イス10は、例えば、図5に示すように、ミラー要素2
0に相対向する位置に、遮光ドットアレイ100を具備
する。この遮光ドットアレイ100は、例えば、ガラス
等の透明基板からなり、各ミラー要素に対向して遮光ド
ット101が設けられている。この遮光ドット101
は、光吸収材料からなり、例えば、樹脂に分散されたカ
ーボンブラック、黒色顔料、黒色染料等が挙げられる。
また、遮光ドットアレイ100は、各遮光ドット101
が変形したミラー要素20Bの焦点近傍に設けられてい
る。例えば、本実施形態の構成では、ミラー要素20の
変形量は0.2μmであるため、遮光ドット101は各
ミラー要素20から約0.2mmの距離で設けられてい
る。
【0067】このような構成では、圧電素子30に電圧
が印加されていない状態では、入射光90がミラー要素
20の反射膜35に対して略直角に入射されるため、入
射光90は入射光路と略同一光路で出射される。一方、
駆動素子50によって圧電素子30に電圧が印加された
状態ではミラー要素20が変形されて凹面鏡となるた
め、反射された後には変形したミラー要素20Bの焦点
方向に集光される。本実施形態では、上述のように遮光
ドット101が変形したミラー要素20の焦点近傍に設
けられているため、入射光90は反射された後、遮光ド
ット101に集光されて入射方向にもどることはない。
すなわち、このような光変調デバイス10を表示装置等
に用いた場合、圧電素子30に電圧を印加する、しない
によって、入射光90のON、OFFの制御を容易に行
うことができる。なお、上述した例では、圧電素子30
が変形しない場合がON、変形した場合がOFFとなる
が、勿論、これと逆になるように設定することもでき
る。
【0068】以上のような本実施形態の構成では、ミラ
ー要素の周囲を保持して変形させる構成に比べて、ミラ
ー要素の変形量を十分に大きくすることができる。ま
た、反射面の開口率が大きく反射効率が向上する。さら
には、集光率が高く、SNが大きい変調デバイスを実現
することができる。また、圧電素子の少なくとも上電極
膜と駆動素子とを接続する配線を、ミラー要素の実質的
に変形されない部分に設けているため、配線により変形
が拘束されることがなく、性能の低下を防止することが
できる。
【0069】(実施形態2)図6は、実施形態2に係る
光変調デバイスの断面図である。
【0070】本実施形態では、図6に示すように、下電
極膜32Aが弾性板31を兼ねると共に、下電極膜32
Aと支持部材40Aとが一体的に形成されている。ま
た、上電極膜33が反射膜35を兼ねるようにした以外
は、実施形態1と同様である。
【0071】このような本実施形態の構成では、支持部
材40A自体が導電性を有し、下電極膜32Aから延設
される下電極用接続配線を兼ねるため、別途、下電極用
接続配線を設ける必要がない。
【0072】また、本実施形態では、上電極膜34が反
射膜35を兼ねているため、上電極膜34上に反射膜3
5を設ける必要がなく、上電極膜34の端部近傍と駆動
素子50とを接続する上電極用接続配線36を設けるだ
けでよい。したがって、製造工程が簡略化され、製造コ
ストを低減することができる。
【0073】また、本実施形態の構成では、上電極膜3
4と圧電体層33とを入射光が透過するようにして、入
射光を下電極膜34で反射させることもできる。この場
合、上電極膜の膜厚を薄くすることができるため、上電
極膜の剛性によってミラー要素の変形が抑制されること
がなくミラー要素の変形量をさらに向上することができ
る。
【0074】(実施形態3)図7は、実施形態3に係る
光変調デバイスの断面図である。
【0075】本実施形態は、ミラー要素20に対し、ミ
ラー基板11側から光を入射するようにしたものであ
る。すなわち、図7に示すように、ミラー要素20の反
射膜35を弾性板31側に設け、ミラー基板11の反射
膜35に光が入射される領域には厚さ方向に貫通する貫
通孔11aを形成したものである。したがって、入射光
90は、ミラー基板11の貫通孔11aを介して入射さ
れ、反射膜35で反射された光は、再び貫通孔11aを
介して出射されることになる。なお、弾性板が反射膜を
兼ねるようにしてもよく、下電極膜が弾性板及び反射膜
を兼ねるようにしてもよい。
【0076】また、本実施形態では、ミラー基板をシリ
コン基板で形成するようにしたが、これに限定されず、
例えば、ガラス板等の透過性を有する材料で形成するよ
うにしてもよい。これにより、入射光が入射する領域に
貫通孔を設ける必要がなく、より容易に製造することが
できる。
【0077】(実施形態4)図8は、実施形態4に係る
光変調デバイスの断面図である。
【0078】本実施形態は、ミラー要素20をその両面
側で固定するようにした例である。図8に示すように、
ミラー要素20の反射膜35側にミラー基板11に相対
向する第2のミラー基板12が設けられ、この第2のミ
ラー基板12とミラー要素20とが支持部材40に対向
する位置に設けられた第2の支持部材46を介して連結
されている。
【0079】この第2のミラー基板12は、例えば、ミ
ラー基板11と同様に、シリコン基板等からなり、反射
膜35に光が入射される領域には第2のミラー基板12
の厚さ方向に貫通する貫通孔12aが形成されている。
したがって、入射光90は、第2のミラー基板12の貫
通孔12aを介して入射され、反射膜35で反射された
光は、再び貫通孔12aを介して出射されることにな
る。
【0080】なお、このような構成の場合、駆動素子5
0はミラー基板11又は第2のミラー基板12の何れに
設けるようにしてもよく、例えば、駆動素子50を第2
のミラー基板12に設けるようにしてもよい。この場
合、第2の支持部材46を導電性の材料で形成し、上電
極膜34と駆動素子50とを接続する上電極用接続配線
を兼ねるようにし、下電極用接続配線を支持部材40を
介してミラー基板11上に延設するようにすれば、より
容易に接続配線を形成することができる。勿論、実施形
態2と同様に、下電極膜32と支持部材40とを一体的
に形成するようにしてもよい。
【0081】このような構成により、ミラー要素の変形
部の剛性を高めることなく、より確実に固定することが
でき、光変調デバイスの耐久性及び信頼性を向上するこ
とができる。また、勿論、上述の実施形態と同様の効果
が得られる。
【0082】なお、本実施形態では、第2のミラー基板
をシリコン基板で形成するようにしたが、これに限定さ
れず、例えば、ガラス板等の透過性を有する材料で形成
するようにしてもよい。これにより、入射光が入射する
領域に貫通孔を設ける必要がなく、より容易に製造する
ことができる。
【0083】(他の実施形態)以上、本発明の各実施形
態を説明したが、本発明の光変調デバイスは上述した実
施形態に限定されるものではないが、何れにしても反射
面の曲率変化を大きくして集光性能を向上させたので、
SN比が向上する。
【0084】上述した実施形態では、ミラー基板11側
から入射させる第3の実施形態の場合を除いて反射膜3
5は凹面鏡として作用するものとしたが、これに限定さ
れず、成膜条件等を適宜調整して凸面鏡として作用させ
るようにしてもよい。
【0085】以下には、遮光ドットアレイ以外を用いた
光変調デバイスの構成例、及び凸面鏡として作用させた
場合の構成例を示す。なお、ミラー基板を両側に具備す
る構成及びミラー基板を介して入射光を入射させる構成
は特に図示しないが、適宜選択可能であることはいうま
でもない。また、本発明は集光性能の向上により入射光
を反射面に集光させる特別な光学系を必要としないとい
う効果を奏するものであるが、入射光を集光させる光学
系を用いてもよく、以下にはこのような構成も示す。
【0086】図9には、上述した遮光ドットアレイ10
0の代わりに、ピンホールアレイ110及びマイクロレ
ンズアレイ120を設けた光変調デバイスの概略構成を
示す。ここで、ピンホールアレイ110は、各ミラー要
素20に対向する位置にピンホール111を有し、ま
た、各マイクロレンズアレイ120は、各ミラー要素2
0に対向する位置に凸レンズ121を有する。なお、ピ
ンホールアレイ110の各ピンホール111は、変形し
たミラー要素20Bの焦点近傍に設けられている。
【0087】かかる光変調デバイスでは、変形したミラ
ー要素20Bに入射した光はピンホールアレイ110の
ピンホール111を通過して戻るが、変形していないミ
ラー要素20Aに入射した光はピンホールアレイ110
の遮光部112に遮断される。すなわち、この例では、
上述した例とは反対に、ミラー要素20を変形した場合
がONであり、未変形の場合がOFFとなる。
【0088】なお、ミラー要素20を支持部材40とは
反対側に凸に変形するようにして凸面鏡として作用して
も光変調デバイスとすることができる。このような光変
調デバイスを用いた表示装置の一例を後述する。
【0089】また、以上説明した各実施形態において
は、圧電素子30の変形の際に圧電素子30と対向する
ミラー基板11又は12が帯電し、静電力により圧電素
子30の変形が阻害される場合があると考えられる。従
って、このような問題を解消するために、上述した構成
に加えて、さらに、圧電素子30の下電極膜32又は上
電極膜34に対向するミラー基板11又は第2のミラー
基板12を、対向する下電極膜32又は上電極膜34と
略同一電位にするようにしてもよい。すなわち、相対向
する電極が共通電極で接地されている状態の場合には、
基板も接地状態にする。これにより、圧電素子30の電
極とミラー基板との電位差による帯電が生じなくなり、
ミラー要素20の変形が阻害されることがなく、ミラー
要素20の変位量の低下を抑えることができる。
【0090】また、例えば、下電極膜32又は上電極膜
34に対向するミラー基板11又は第2のミラー基板1
2上に対向電極を設け、この対向電極と下電極膜32又
は上電極膜34との間に、圧電素子30の変形を補助す
る方向に静電力が生じるように電圧を印加するようにし
てもよい。このような構成では、ミラー要素20の変位
量をさらに増加させることができ、集光率をさらに高
め、SN比の向上を図ることができる。
【0091】さらに、以上説明した実施形態では、各ミ
ラー要素20の下電極膜32又は上電極膜34への配線
は、全て支持部材40又は46を介してミラー基板11
又は12まで延設するようにしたが、これに限定される
ものではない。例えば、下電極膜32への配線のみは支
持部材40を介してミラー基板11へ延設し、上電極膜
34への配線は支持部材40とは反対側の先端部の一部
に接触するように設けてもよい。この場合、圧電素子3
0の変形を妨げることがないようにする必要があること
は言うまでもない。
【0092】以上説明した各構成の本発明の光変調デバ
イスは、例えば、表示装置の一部として用いられる。
【0093】図10〜図12には本発明の光変調デバイ
スを用いた表示装置の一例を示す。なお、図10〜図1
2は表示装置を構成する光学系の概略断面図であり、レ
ンズ、光変調デバイス等は大幅に簡略化して描いてあ
る。
【0094】図10に示す表示装置は、光源であるメタ
ルハライドランプ210及び放射面形状のリフレクタ2
11と、このメタルハライドランプ210からの光を光
変調デバイス10に入射させるハーフミラー220と、
光変調デバイス10からの出射光を結像する投影レンズ
230と、投影レンズ230により結像された像を表示
するスクリーン240とを具備する。
【0095】かかる表示装置では、光源であるメタルハ
ライドランプ210を有し、メタルハライドランプ21
0から出た光は、リフレクタ211で反射されて略平行
な光となってハーフミラー220に入射し、ハーフミラ
ー220で反射されて光変調デバイス10に入射され
る。なお、ハーフミラー220はキューブ型のハーフプ
リズムとしてもよい。
【0096】光変調デバイス10を構成するミラー要素
20のうちで、駆動素子50を介して駆動されて変形し
ているミラー要素20Bは凹面鏡として働き、この変形
したミラー要素20Bに入射した光は反射されて遮光ド
ット101に向かって集光され、ハーフミラー220方
向には戻らない。一方、変形していないミラー要素20
Aに入射した光は反射されて、投影レンズ230によっ
て像面であるスクリーン240上に結像される。
【0097】以上のような光学系の構成によって、光変
調デバイス10を構成する各ミラー要素20がスクリー
ン240上の画素に対応し、ミラー要素20のON,O
FF、すなわち、変形していない、変形しているによっ
てスクリーン240上の表示画像を変化させることがで
きる。
【0098】なお、スクリーン240としては反射型の
スクリーンあるいは透過性型のスクリーンを用いること
ができる。
【0099】また、図10で示した光学系では、光源1
10から放出された光のうち、ハーフミラー220でそ
の約半分だけが光変調デバイス10を照明し、残りの半
分はハーフミラー220を透過して無駄な光となる。さ
らに、光変調デバイス10で反射した光のうちその半分
だけがハーフミラー220を透過して投影レンズ230
へ向かう。すなわち、光源から出てスクリーン240に
到達する光は、途中でのロスがないとして理想的に見積
もっても光源110から出た光の1/4程度に減衰して
いる。
【0100】図11に示す表示装置では、ハーフミラー
220の代わりに、3つの偏光ビームスプリッタ22
1、222及び224を用いることにより、光源から放
射されるエネルギを原理的にロスなくスクリーン240
に導くようにしている。
【0101】図示するように、光源であるメタルハライ
ドランプ210から出た光は、放物面形状のリフレクタ
211で反射され略平行な光に変換され、第1の偏光ビ
ームスプリッタ221に入射する。以下、偏光ビームス
プリッタ221はP偏光は透過し、S偏光は反射するも
のとする。
【0102】光源210からでた光は、その振動方向が
ランダムな方向を向いている自然光なので、そのうちの
P偏光成分(図中pで示す)は第1の偏光ビームスプリ
ッタ221を透過し、S偏光成分(図中sで参照)は反
射される。この反射されたS偏光成分の光は隣接する第
2の偏光ビームスプリッタ222に入射し、そこで反射
されて第2の偏光ビームスプリッタ222をS偏光とし
て出射する。一方、第1の偏光ビームスプリッタ221
を透過したP偏光は、第1のビームスプリッタ221の
出射面に設けられた1/2波長板223によってS偏光
に変換される。したがって、第3の偏光ビームスプリッ
タ224に入射される光はS偏光に揃っている。
【0103】S偏光として第3の偏光ビームスプリッタ
224に入射された光は、全て光変調デバイス10の方
向へ反射されるが、第3の偏光ビームスプリッタ224
の光変調デバイス10側の面に設けられた1/4波長板
225によって円偏光に変換されて光変調デバイス10
に入射される。
【0104】光変調デバイス10を構成するミラー要素
20の反射膜で反射した光は、入射光の円偏光とは反対
方向に偏光する円偏光となり、1/4波長板225で今
度はP偏光となって第3のビームスプリッタ224に入
射される。このP偏光は第3のビームスプリッタ224
で反射されることなく原理的には全て透過されて投影レ
ンズ230に到達する。
【0105】以上述べたように、光源から出た光の振動
方向を揃えることによって、ハーフミラーを用いた場合
のような光のロスがなく、光源から放射されるエネルギ
を原理的にロスなくスクリーンに導くことができる。す
なわち、明るい表示が可能な表示装置を構成することが
できる。
【0106】図12には、他の実施形態の表示装置の構
成を示す。この表示装置では、遮光ドットアレイ100
を有さず且つ各ミラー要素20が駆動された場合に凸面
鏡として作用する光変調デバイス10Aを用いると共に
図11の装置の第3の偏光ビームスプリッタ224と投
影レンズ230との間に、第3のビームスプリッタ22
4を透過する所定の発散光は投影レンズ230に透過す
るが、平行光は遮断するレンズ250及び微小ミラー2
51を設けたものである。なお、投影レンズ230は所
定の発散光でレンズ250を通過した光をスクリーン2
40に結像するものである。
【0107】かかる構成では、光変調デバイス10Aの
変形していないミラー要素20Aに入射した光は平行光
のまま反射されてレンズ250に到達するが、この光
は、レンズ250の焦点近傍に配置された微小ミラー2
51に集光されて発散され、スクリーン240には到達
しない。一方、変形したミラー素子20Bに入射された
光は仮想光源260から出ているような発散光としてレ
ンズ250に到達するので、微小ミラー251に遮られ
ることなく投影レンズ230に到達し、投影レンズ23
0によりスクリーン240に結像される。
【0108】なお、以上の説明では表示装置としては一
枚の光変調デバイスを用いた表示装置を説明したが、従
来から知られているように、3枚の光変調デバイスを用
い、それぞれの光変調デバイスが赤、緑、青それぞれの
光を変調し、その変調光を色合成して投写するカラー表
示装置としても本発明を用いることができることはいう
までもない。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように、本発明ではミラー
要素の略中央部を支持部材で支持する構造としたことに
より、ミラー要素の曲率変化を十分に大きくして、集光
率を著しく向上することができる。したがって、SN比
を向上させることができると共に小型化しても十分な曲
率変化が得られる光変調デバイスを実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る光変調デバイスの概
略を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態1に係る光変調デバイスの要
部断面図である。
【図3】本発明の実施形態1に係る光変調デバイスの製
造方法を示す断面図である。
【図4】本発明の実施形態1に係る光変調デバイスの製
造方法を示す断面図である。
【図5】本発明の実施形態1に係る光変調デバイスの光
学系の概略断面図である。
【図6】本発明の実施形態2に係る光変調デバイスの要
部断面図である。
【図7】本発明の実施形態3に係る光変調デバイスの要
部断面図である。
【図8】本発明の実施形態4に係る光変調デバイスの要
部断面図である。
【図9】本発明の他の実施形態に係る光変調デバイスの
光学系の概略断面図である。
【図10】本発明の他の実施形態に係る光変調デバイス
を用いた表示装置を構成する光学系の概略断面図であ
る。
【図11】本発明の他の実施形態に係る光変調デバイス
を用いた表示装置を構成する光学系の概略断面図であ
る。
【図12】本発明の他の実施形態に係る光変調デバイス
を用いた表示装置を構成する光学系の概略断面図であ
る。
【符号の説明】
10 光変調デバイス 11 ミラー基板 12 第2のミラー基板 20 ミラー要素 30 圧電素子 31 弾性板 32,32A 下電極膜 33 圧電体層 34 上電極膜 35 反射膜 40,40A 支持部材 46 第2の支持部材 50 駆動素子 100 遮光ドットアレイ 110 ピンホールアレイ 120 マイクロレンズアレイ 210 メタルハライドランプ 220 ハーフミラー 230 投影レンズ 240 スクリーン

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電体層及びこれを挟持する第1及び第
    2の電極とからなる圧電素子を有すると共に光を反射す
    るミラー膜構造を有するミラー要素と、該ミラー要素に
    対応して設けられた駆動素子とを有する光変調デバイス
    において、 前記圧電素子は、その一方面の略中央部に設けられた第
    1の支持部材を介して第1の基板上に固定されているこ
    とを特徴とする光変調デバイス。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記圧電素子の前記
    圧電体層に電圧を印加することにより、前記第1の支持
    部材との接続部を支点として前記ミラー膜構造が変形さ
    れて、当該ミラー膜構造に入射する光が変調されること
    を特徴とする光変調デバイス。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記圧電素子
    は前記一方面側には弾性板を有すると共に他方面側には
    前記ミラー膜構造を有することを特徴とする光変調デバ
    イス。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記圧電素子の前記
    ミラー膜構造は、前記他方面側の前記第2の電極又はこ
    の上に設けられた反射膜から構成されることを特徴とす
    る光変調デバイス。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかにおいて、前記第
    1の支持部材が前記圧電素子の前記一方面側を構成する
    層を前記第1の基板側に突出させて形成されていること
    を特徴とする光変調デバイス。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記第1の支持部材
    を構成する層が前記圧電素子の前記一方面側の前記第1
    の電極であり、当該第1の電極が前記駆動素子と電気的
    に接続されていることを特徴とする光変調デバイス。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2において、前記圧電素子
    の前記一方面側に前記ミラー膜構造を有し、当該ミラー
    膜構造に入射する光は前記第1の基板を通過して入射す
    ることを特徴とする光変調デバイス。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記第1の基板は、
    前記ミラー膜構造に光を入射するための貫通孔を有する
    材料又は透光性材料からなることを特徴とする光変調デ
    バイス。
  9. 【請求項9】 請求項1又は2において、前記圧電素子
    の前記他方面側には、前記第1の基板に相対向する第2
    の基板が設けられ且つ前記ミラー膜構造に入射する光は
    前記第1の基板又は第2の基板を通過して入射すること
    を特徴とする光変調デバイス。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記第1又は第2
    の基板の少なくとも何れか一方は、前記ミラー膜構造に
    光を入射するための貫通孔を有する材料又は透光性材料
    からなることを特徴とする光変調デバイス。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10において、前記第2
    の基板と前記圧電素子とは、前記第1の支持部材に対向
    する位置に設けられた第2の支持部材により連結されて
    いることを特徴とする光変調デバイス。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11の何れかにおいて、前
    記駆動素子が、前記第1又は第2基板上に設けられた薄
    膜トランジスタであることを特徴とする光変調デバイ
    ス。
  13. 【請求項13】請求項1〜12の何れかにおいて、前記
    圧電素子の前記第1及び第2の電極から延設される接続
    配線が、それぞれ前記第1又は第2の支持部材を介して
    前記第1又は第2の基板上まで延設されていることを特
    徴とする光変調デバイス。
  14. 【請求項14】 請求項13において、前記接続配線を
    介して前記圧電素子の前記第1又は第2の電極と前記駆
    動素子とが接続されていることを特徴とする光変調デバ
    イス。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14の何れかにおいて、前
    記第1及び第2の基板の少なくとも一方は、前記圧電素
    子の駆動時には対向する前記第1又は第2の電極と略同
    一電位になっていることを特徴とする光変調デバイス。
  16. 【請求項16】 請求項1〜14の何れかにおいて、前
    記第1及び第2の基板の少なくとも一方の上には前記第
    1又は第2の電極に対向する対向電極が設けられ、該対
    向電極と前記第1又は第2の電極との間には、前記圧電
    素子の駆動を補助する方向に静電力が発生するように電
    圧が印加されることを特徴とする光変調デバイス。
  17. 【請求項17】 請求項1〜16の何れかの光変調デバ
    イスと、光源と、この光源からの光を前記光変調デバイ
    スに入射すると共に当該光変調デバイスの前記圧電素子
    の駆動時又は非駆動時の何れか一方の反射光のみを出射
    する光学系とを具備することを特徴とする表示装置。
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