JP2001004870A - 光配線装置、その製造方法及びその製造装置 - Google Patents

光配線装置、その製造方法及びその製造装置

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JP2001004870A JP17921699A JP17921699A JP2001004870A JP 2001004870 A JP2001004870 A JP 2001004870A JP 17921699 A JP17921699 A JP 17921699A JP 17921699 A JP17921699 A JP 17921699A JP 2001004870 A JP2001004870 A JP 2001004870A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電気配線装置と同等の実装性をもち、光配線の
特徴を効果的に発揮できる光配線装置及びその製造方
法、製造装置を提供する。 【解決手段】埋め込み型光導波路のクラッド層を一部除
去して光パッドとし、光導波路、光ワイヤの接続部をテ
ーパー形状にして用いる。前方及び後方に斜面を有する
コレットにより超音波印加又は加熱又はその併用により
光ワイヤをテーパー形状に変形させて固着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光導波路を有する
基板又は光学素子の光導波路を光ワイヤにより光接続し
てなる光配線装置、その製造方法及びその製造装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】バイポーラトランジスタや電界効果トラ
ンジスタ等の電子デバイスの性能向上により、LSIは
飛躍的な高速動作が可能になってきている。しかしなが
ら、LSIの内部動作は高速化されているものの、LS
Iチップを実装したプリント基板レベルやこのプリント
基板を装着したラックでの動作速度はLSIの動作速度
より低く抑えられている。この理由は、プリント基板や
ラックでは、動作周波数を上昇させると電気配線の伝送
損失や雑音、電磁障害が増大するため、特に信号を劣化
させないために長い配線ほど動作周波数を下げる必要が
でてくるためである。従って、電気配線装置では、能動
素子であるLSIの動作速度を向上させても、プリント
基板やラックにおける問題のために動作速度を向上でき
ないという問題がある。一方、上述のような電気配線装
置の問題を鑑み、LSI間を光で接続する光配線装置が
いくつか提案されている。光による配線の特徴は、直流
から数十GHz以上の周波数領域で損失等の周波数依存
性が殆ど無く、また、配線経路の電磁障害や接地電位変
動雑音が無いため数十Gbpsの配線が可能である。こ
の光配線装置を実現するためには光導波路を用いた配線
が必要となる。一般に光導波路の接続は平板光導波路基
板の突き合わせや光ファイバの突き合わせで行われ、電
気の配線方法に比し汎用性が少ない。このため、光配線
装置は電気配線装置に比し一般的ではなく、極限られた
特殊装置でのみ用いられている。
【0003】しかしながら、LSI間を光で接続する光
配線装置を実現するために、光導波路を光ワイヤで接続
するための提案がいくつかなされている(特開平1−2
69903号公報、特開平5−88028号公報、特開
平11−38254号公報)。これらの提案はガラスや
樹脂の光ワイヤ(光導波体)を光素子や光導波路基板に
接続する方法に関するものであり、汎用的な光導波路の
接続方法が開示されている。しかしながら、これらの提
案では効果的な光接続が考慮されておらず、そのままで
実用化は困難という問題があった。例えば特開平11−
38254号公報に記載された方法は、溶融状態の樹脂
を硬化させながら吐き出して光ワイヤの形成と光接続を
行うものである。このような方法では、光導波路の上部
クラッドが空気であるため光導波路表面の塵や湿度で光
導波特性が変動するという問題があり、また、溶融樹脂
を硬化させながら光ワイヤを形成するため光ワイヤ特性
の均一性や再現性に乏しいという問題がある。また特開
平5−88028号公報に記載されたものは、光導波路
への光ワイヤ結合が導波路突合わせであり、水平方向へ
の配線のほかに入出力部の直角変換が必要となる。通
常、このような直角変換を設けるためには3次元的な構
成が必要であるため、光導波路基板の作製が容易でな
く、従って汎用性も低い。またこの公報中には、光ワイ
ヤを直角に折り曲げて用いており、その曲率が小さいほ
ど導波損失が大きくなる。このため、低損失な直角変換
を行うためには非常に大きな曲率が必要であり、光配線
基板に必要以上の面積を要するという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の光配線装置は、光導波路特性の安定性、光ワイヤ特性
の均一性や再現性、光導波路基板の実装密度などに問題
があり、電気配線装置のような汎用性は依然得られない
という問題があった。本発明は、上記問題を鑑みてなさ
れたもので、光導波路特性の安定性や光ワイヤ特性の均
一性、再現性、光配線装置の実装密度などの問題が無
く、電気配線装置と同等の実装性をもち、且つ光配線の
特徴を効果的に発揮できる光配線装置、その製造方法及
びその製造装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、基板と、この基板上に形成されたクラッ
ド層と、このクラッド層中に形成された光導波路と、前
記クラッド層の一部が除去され前記光導波路が露出して
形成された光コンタクト部と、前記光コンタクト部に前
記光導波路に沿う方向に固着された光ワイヤとを具備す
ることを特徴とする光配線装置を提供する。また、本発
明は、前記光導波路は前記光ワイヤの接続部においてテ
ーパー形状を成すことを特徴とする光配線装置を提供す
る。また、本発明は、前記光ワイヤは前記光導波路の接
続部においてテーパー形状を成すことを特徴とする光配
線装置を提供する。また、本発明は、基板上に形成され
たクラッド層と、このクラッド層中に形成された光導波
路と、前記クラッド層の一部が除去され前記光導波路が
露出して形成された光コンタクト部とを具備する光配線
基板の前記光コンタクト部に、光ワイヤを接続するにあ
たり、前記光コンタクト部に前記光導波路に沿う方向に
樹脂製光導波体からなる光ワイヤを配置し、前記光ワイ
ヤ上からコレットを押し付け超音波融着又は熱圧着によ
り前記光ワイヤの先端部をテーパー形状に変形させなが
ら前記光コンタクト部に接続する光配線装置の製造方法
を提供する。
【0006】また、本発明は、連続した光ワイヤを収納
する収納部と、この光ワイヤの送り出し制御機構と、圧
力と超音波を印加して前記光ワイヤを光導波路の光コン
タクト部へ固着するコレットとを具備し、前記コレット
は前記光ワイヤを分断するように前方及び後方に斜面を
有し、ボンディング時に超音波印加又は加熱又はその併
用により前記光ワイヤを前記斜面によりテーパー形状に
変形させ、且つ前記光ワイヤの切断時には前記コレット
の圧力印加状態で前記送り出し制御機構により前記光ワ
イヤに張力を与えて前記コレット後方部において前記光
ワイヤを切断する機能を具備することを特徴とする光配
線装置の製造装置を提供する。本発明は、光配線導波路
に埋め込み型光導波路を用いることで光導波路特性の安
定化を図っている。さらに光ワイヤの接続を光導波路基
板平面に沿う方向として光導波路の直角変換部を不要と
するため実装密度を高くできる。また、本発明は、コン
タクト部で光導波路上部のクラッド層を一部除去するた
め、光ワイヤとの光結合が容易であり光学的損失がな
い。また、本発明は、光導波路の光ワイヤ接続部をテー
パー形状とすることや光ワイヤの光導波路接続部をテー
パー形状とすることで更に光結合を容易にし、光学的損
失も低減できる。
【0007】本発明は、光ワイヤはあらかじめ別途作製
され、光ワイヤ特性の均一性、再現性の向上を図ってい
る。また、本発明は、光ワイヤとして樹脂製光導波体を
用い、光導波路への固着を超音波融着、熱圧着により光
ワイヤ先端をテーパー形状に変形させながら行うことで
製造方法を容易にできる。また、本発明は、前方及び後
方に斜面を有するコレットにより超音波印加又は加熱又
はその併用により光ワイヤをテーパー形状に変形させ、
光ワイヤ切断時にコレットの圧力印加状態で送り出し制
御機構により光ワイヤに張力を与えて光ワイヤを切断す
ることにより、さらに光導波路と光ワイヤの接続を容易
にできる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の詳細を説明していく。図1は本発明の光配線装置の断
面図であり、図2はその斜視図である。1は基板、2は
クラッド(光閉じ込め部)、3は光導波路、4はクラッ
ド(光閉じ込め部)であり、これらで光配線基板を構成
している。光導波路3はクラッド2,4によって埋め込
まれた構造となっており、光は光導波路中に閉じ込めら
れて進む。また5aはコア(光導波路)、5bはクラッ
ド(光閉じ込め部)であり、これらで光ワイヤを構成す
る。上記光配線基板は光ワイヤ5とのボンディングパッ
ド(コンタクト)6の部分で上部クラッド4が除去され
ているので、光ワイヤ5と光導波路3は十分に光結合す
ることができ散乱や吸収による損失がない。光ワイヤ5
を伝播する光は、通常であれば光ワイヤ5の切断部にお
いて光ワイヤ5内の伝播光が感じる実効屈折率と出射媒
体の屈折率差に応じて一部反射して一部透過する。しか
しながらこの場合、光ワイヤ5の切断部に直接光結合し
た光導波路コア3が存在するため、光導波路3側に伝播
光の一部が引き込まれ、光パッド部6を光が進行する間
に徐々に光導波路3側に光分布が移行していく。
【0009】通常光配線基板において、光導波路を挟む
クラッド層は、光導波路の放射損失等を抑制するため十
分な厚さに形成されており、光ワイヤから光導波路への
光結合は起こりにくい。本発明では光パッド部6で上部
クラッド4が除去され、光導波路コア層3が露出してい
るため、図1、図2に矢印で示したように光ワイヤ5に
入射した信号光は光パッド部6で光導波路3に結合し、
光導波路3を伝播するようになる。勿論、これは受動的
な光学結合であるため、その逆過程、すなわち矢印の反
対方向からの光も損失なく伝播するようになる。図1、
図2の光配線装置では、光ワイヤ5が光パッド部6で厚
さが徐々に薄くなる所謂テーパー構成となっているの
で、光ワイヤ5と光導波路3との光結合をより容易にす
ることができる。光ワイヤ5が均一の厚さのままの場
合、光導波路との重なり長によって光学的共振条件が変
わって光結合特性が変わってくるが、テーパー部の先端
に行くに従って光導波条件が満たされなくなり、徐々に
導波光が光ワイヤ5外に染み出すようになる。結果、光
ワイヤ5の周囲が空気の場合、即ち、光導波路3等に接
近していない場合には光ワイヤ5を切断した場合と同様
な導波光の反射が起きる。本実施例のように光ワイヤ5
と光導波路3が直接近接している場合には光ワイヤ5か
ら染み出した光がスムーズに光導波路3側に移行する一
種のモード変換が実現する。その結果、コンタクト部6
での光ワイヤ5の形状がテーパー型とすることにより、
光ワイヤ5と光導波路3の間の光結合効率を高めること
ができる。
【0010】次に図3を用いて本発明の光配線装置の製
造方法を説明する。図3中、7はボンディングコレッ
ト、7aは光ワイヤ5のガイド穴であり、コレット7は
光ワイヤ5を固着するための圧力印加と超音波印加が可
能なように構成されている。それぞれの構成例として
は、基板1はアルミナや石英、窒化アルミニウム等のセ
ラミック基板、Si等の半導体基板、また、ポリイミド
やエポキシ等の樹脂基板を用いることができる。クラッ
ド層2とコア層3は、例えば高純度石英に不純物添加し
て屈折率を変えたものや多成分ガラス等のガラス材料、
あるいは、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹
脂、これらの弗素化樹脂等の重合条件や添加物添加で屈
折率を変えた樹脂材料等を用いることができる。コア層
3の屈折率はクラッド層2の屈折率より高くなるように
設定し、使用する光源の波長や導波モード、即ち、単一
モードか多モードか、光導波路損失制限等の条件を考慮
して種々の設定が可能である。クラッド層4は、クラッ
ド層2と同一の材料を用いれば良いが、光パッド6を加
工するためにクラッド層4は選択的にエッチング等によ
り除去し易い材料を選択するように、クラッド層2及び
コア層3と異種の材料としても良い。光パッド6は光導
波路コア3の位置に合わせてエッチングで形成するか、
クラッド層4を形成する際に選択マスクで覆ってクラッ
ド層が形成されないようにするなど、種々作成方法を用
いて作製することができる。また、光パッド6の領域に
は、光ワイヤ5と光導波路3の材料に合わせて光ワイヤ
5を固定するための密着材を形成しておいても良い。
【0011】光ワイヤ5は、超音波印加や加熱で変形、
固着できるようにアクリル樹脂、ポリイミド樹脂、エポ
キシ樹脂、これらの弗素化樹脂等の樹脂材料の光導波
体、例えば、同軸状コアを有する所謂光ファイバーや、
平板コアをクラッド材料でラミネートしたリボン状光導
波路を用いる。コレット7は、電気配線装置の金属ワイ
ヤボンディングの場合と同様の材料のものを用いること
ができ、例えば、タングステン、チタン、モリブデン、
またこれらを基材とする化合物(例えばタングステンカ
ーバイド、チタンカーバイドなど)を加工したものを用
いれば良い。光ワイヤ5の接続手順としては、まず、光
ワイヤ5をコレット7の所定位置、例えば、コレット7
の先端位置に揃えるようにセットする。次に、コレット
7を光パッド部に移動し、光ワイヤ5を光パッド6にコ
レット7ごと押し付け、コレット7の押圧が所定値に達
した瞬間にコレット7の上部から超音波を印加する。こ
のときの条件として、例えば、光ワイヤ5が30μm径
のアクリル樹脂製光ファイバーで、コレット7の先端と
光ワイヤ5との接触長さが50μmの場合、コレット7
の押圧が20g、コレット7に印加する超音波が50k
Hzで5Wを0.5秒間印加する。
【0012】超音波は、電気的接続のための金属(例え
ば金やアルミニウム)ワイヤボンディングの場合、横振
動(コレット7の押圧方向に直交する方向に振動)が多
く用いられる。これは金属表面の皮膜を破ることが目的
であるが、ここでは、樹脂製光ワイヤ5の超音波溶融を
目的とするため、光ワイヤ5と光パッド6の接触面で超
音波吸収(熱エネルギー化)が効率よく行われるよう縦
振動(コレット7の押圧方向に振動)を用いることが望
ましい。超音波印加中、光ワイヤ5は超音波による光パ
ッド6界面での発熱により軟化(または部分溶融)を起
こし、光パッド6への固着とともにコレット7の先端形
状に応じた形状変形に至る。特に、光ワイヤ5が熱可塑
性樹脂の場合、材料の溶融が可能なためこの過程が容易
である。そして超音波印加終了後、再固化して機械的接
続が完了する(図3の状態)。続いて、固着した光ワイ
ヤ5が引き剥がされないよう、光ワイヤ5が自由延長で
きる状態にしてコレット7を移動して光ワイヤ5と光導
波路3との接続が完了する。光ワイヤ5の他端接続につ
いては別の実施例で後述する。尚、上述した光ワイヤ5
の接続は、使用する材料の組み合わせにより光配線基板
を加熱するだけで超音波印加せずに行える場合もあり、
また、超音波印加と基板加熱を併用して用いることも可
能である。
【0013】図4は、本発明の光配線装置の他の実施例
であり、光導波路3の光ワイヤ5との接続部分を、先端
にいくにしたがって幅が狭くなるようにテーパー状に加
工したものである。この実施例では光導波路3の先端が
徐々に狭くなるように形成しており、先に図1、図2で
説明した光導波路3と光ワイヤ5の接続で光ワイヤ5の
テーパー化と同様な効果を持っている。この構成と図
1、図2の実施例で示した光ワイヤ5側のテーパー化と
合わせることで、光結合効率を更に高くできるととも
に、光ワイヤ5の位置ずれに対する光結合の許容量が大
きくなるという効果を持っている。光導波路3のテーパ
ー化は、光導波路コア3の厚さを徐々に薄くする方法で
も良く、この場合光結合効率は最も高い値を示す。しか
しながら、この場合、光導波路3の形成が3次元的であ
るため、光結合は高いものの、作製が容易でないという
問題もある。これについては、使用する用途、特に許容
コストや目標性能に応じて使い分ければ良い。図5、図
6は、光ワイヤ5の接続部分のテーパー形状を示した図
であり、それぞれ(a)が上面図、(b)が側面図であ
る。図5は図1、図2で示した実施例に相当するテーパ
ー化の場合であり、側面の形状は徐々に狭くなる形状で
あるのに対し、上面は徐々に広がる形状であることが分
る。このため、側面からみたテーパーにより光の染み出
し効果は得られるものの、上面から見た逆テーパーによ
り逆の効果を生じている。上面から見た逆テーパー化
は、光ワイヤ5と光導波路コア3との位置ずれ許容量を
大きくする効果をもつが、反面、不要光放射による放射
損失増大、即ち、光結合効率の低下をもたらす。
【0014】これに対し図6は、コレット7にテーパー
凹部を設けて光ワイヤ5を変形させた実施例であり、光
ワイヤ5の中央部は側面、上面とも先端が細くなる形状
であり、逆テーパー部は均一に薄くなるように押しつぶ
されている。これにより光ワイヤ5と光導波路3の光結
合を高く取ることができ、しかも、光ワイヤ5の接続面
への接触面積は余り小さくならない、従って、光ワイヤ
5の接続強度は図5とほぼ同等の強度が得られるという
効果を持つ。この形状を形成するためには、コレット7
の先端形状の変更だけで実施可能という利点も持ってい
る。図7は、本発明の光配線装置の製造装置を示す概略
構成図である。図7中、7はボンディングコレット、8
は光配線基板、9はボンディングステージ、10は装置
本体、11はボンディングアーム、12は光ワイヤ送り
出し制御アーム、13は光ワイヤリール(光ワイヤ収納
部)である。ボンディングステージ9は加熱機構を含
み、ボンディングアーム11は超音波発振器と加圧制御
機構が付属している。また、送り出し制御アーム12は
ボンディングシーケンスに応じて光ワイヤ5の固定と解
除、更に光ワイヤ5の張力付加を行う。
【0015】この装置による動作を説明する。まず、光
配線基板8はボンディングステージ9に機械的な保持機
構を用いてセットされ、必要に応じて基板8の加熱が行
われている。次に、光ワイヤ5の先端がコレット7の所
定位置に来るよう、送り出し制御アーム12を微動させ
てセットする。そしてコレット7を光配線基板8の光パ
ッド部に移動し、コレット7を下降させる。このとき、
コレット7の移動と同時に光ワイヤ5を固定した送り出
し制御アーム12も平行移動する。次に、コレット7の
先端が光パッドに押し当てられ、所定圧力が加わった時
点でボンディングアーム11の加圧制御機構がトリガー
を出し、超音波発振器が所定時間発振するとともに送り
出し制御アーム12が光ワイヤ5の固定を解除する。そ
の後、コレット7を上昇させて第1の光ワイヤ接続工程
が終了する。続いて、送り出し制御機構12が光ワイヤ
5の固定を解除したままコレット7を移動させ、同様に
して次の接続ポイント(光パッド)へ第2の光ワイヤ接
続工程(加圧、超音波印加)を行う。この第2の光ワイ
ヤ接続時には、送り出し制御アーム12が再び光ワイヤ
5の固定を行い、超音波印加のトリガーと同時にアーム
を上方に振って張力を光ワイヤ5に与える。その結果、
コレット7の超音波印加部より光ワイヤ5が切断され、
光ワイヤ接続が終了する。
【0016】この後、コレット7と光ワイヤ5の先端を
調整することで、次の光ワイヤ接続に連続して移行する
ことができる。次に図8から図11を用いて図7で説明
した光配線装置の製造方法のコレット7の部分について
詳細に説明する。図8中、7aは光ワイヤのガイド穴、
7b、7cはそれぞれ第1、第2の斜面であり、光ワイ
ヤ5の先端をテーパー化するための型である。先ず、図
8に示すように、光ワイヤ5をコレット7の所定位置に
セットし、第1の光ワイヤ接続を行った際、光ワイヤ5
の先端が薄く潰されるように位置を制御する。次に、図
9に示すように、第1の光ワイヤ接続を行った状態で斜
面7bを用いて光ワイヤ5の先端をテーパー化する。斜
面7bは図5に示すようなテーパー形状を形成するよう
に平らな形状でもいいし、図6に示すテーパー形状を形
成するように加工された形状でもよい。次に、図10に
示すように、第2の光ワイヤ接続を行った状態で、斜面
7cにより、光ワイヤ5の後端を第1の光ワイヤ接続と
同様にテーパー化する。また、前述のように、第2の光
ワイヤ接続では超音波印加と同時に光ワイヤ5に図10
の矢印方向への張力印加を行う。これにより機械的応力
の生じている加圧部(7bと7cの間)に亀裂が生じ、
光ワイヤ5の後方(図10の右側)が剥離もしくは剥離
可能状態に至る。その後、コレット7を光ワイヤ5を保
持しながら上昇させることで図11のように光ワイヤ接
続が完了する。
【0017】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、光
導波路特性の安定性や光ワイヤ特性の均一性、再現性、
光配線装置の実装密度などの問題が無く、電気配線装置
と同等の実装性をもち、且つ光配線の特徴を効果的に発
揮できる光配線装置が得られ、非常に高速のシステムを
汎用的に構築できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明実施例の光配線装置の光ワイヤ接続部
を示す構成図
【図2】 本発明実施例の光配線装置の光ワイヤ接続部
を示す構成図
【図3】 本発明実施例の光配線装置の光ワイヤ接続方
法を示す構成図
【図4】 本発明実施例の光配線装置の光導波路を示す
構成図
【図5】 本発明実施例の光配線装置の光ワイヤを示す
構成図
【図6】 本発明実施例の光配線装置の光ワイヤを示す
構成図
【図7】 本発明実施例の光配線装置の製造装置を示す
構成図
【図8】 本発明実施例の光配線装置の製造装置を示す
詳細図
【図9】 本発明実施例の光配線装置の製造装置を示す
詳細図
【図10】 本発明実施例の光配線装置の製造装置を示
す詳細図
【図11】 本発明実施例の光配線装置の製造装置を示
す詳細図
【符号の説明】
1 光配線基板 2 光導波路クラッド層 3 光導波路コア層 4 光導波路クラッド層 5 光ワイヤ 6 光パッド 7 コレット 8 光配線基板 9 ステージ 10 装置本体 11 ボンディングアーム 12 送り出し制御アーム 13 光ワイヤ収納部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、この基板上に形成されたクラッド
    層と、このクラッド層中に形成された光導波路と、前記
    クラッド層の一部が除去され前記光導波路が露出して形
    成された光コンタクト部と、前記光コンタクト部に前記
    光導波路に沿う方向に固着された光ワイヤとを具備する
    ことを特徴とする光配線装置。
  2. 【請求項2】前記光導波路は前記光ワイヤの接続部にお
    いてテーパー形状を成すことを特徴とする請求項1記載
    の光配線装置。
  3. 【請求項3】前記光ワイヤは前記光導波路の接続部にお
    いてテーパー形状を成すことを特徴とする請求項1記載
    の光配線装置。
  4. 【請求項4】基板上に形成されたクラッド層と、このク
    ラッド層中に形成された光導波路と、前記クラッド層の
    一部が除去され前記光導波路が露出して形成された光コ
    ンタクト部とを具備する光配線基板の前記光コンタクト
    部に、光ワイヤを接続するにあたり、前記光コンタクト
    部に前記光導波路に沿う方向に樹脂製光導波体からなる
    光ワイヤを配置し、前記光ワイヤ上からコレットを押し
    付け超音波融着又は熱圧着により前記光ワイヤの先端部
    をテーパー形状に変形させながら前記光コンタクト部に
    接続する光配線装置の製造方法。
  5. 【請求項5】連続した光ワイヤを収納する収納部と、こ
    の光ワイヤの送り出し制御機構と、圧力と超音波を印加
    して前記光ワイヤを光導波路の光コンタクト部へ固着す
    るコレットとを具備し、前記コレットは前記光ワイヤを
    分断するように前方及び後方に斜面を有し、ボンディン
    グ時に超音波印加又は加熱又はその併用により前記光ワ
    イヤを前記斜面によりテーパー形状に変形させ、且つ前
    記光ワイヤの切断時には前記コレットの圧力印加状態で
    前記送り出し制御機構により前記光ワイヤに張力を与え
    て前記コレット後方部において前記光ワイヤを切断する
    機能を具備することを特徴とする光配線装置の製造装
    置。
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