JP3285539B2 - 光モジュール実装構造 - Google Patents

光モジュール実装構造

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JP3285539B2
JP3285539B2 JP15732898A JP15732898A JP3285539B2 JP 3285539 B2 JP3285539 B2 JP 3285539B2 JP 15732898 A JP15732898 A JP 15732898A JP 15732898 A JP15732898 A JP 15732898A JP 3285539 B2 JP3285539 B2 JP 3285539B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速大容量の光通
信装置等に用いる光モジュールの実装構造のうち、特に
温度変動してもフィルム光配線と光デバイス間の位置ず
れが小さく、特性が安定化した多チャネルの光モジュー
ル実装構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高速大容量な情報通信装置や、多数のプ
ロセッサ間を並列処理する超並列コンピュータの開発に
向けて、装置内を高速高密度で通信する並列光インタコ
ネクションモジュールの開発が盛んに行われている。こ
うした並列光インタコネクションモジュールでは、数百
m以下の比較的短距離を伝送すること、複雑な光結合を
除外してモジュールコストを低下させること、のために
ファイバインタフェースとしてマルチモードが採用され
ている。このため、VCSEL等の光デバイスと光ファ
イバとの間を接続する光配線には、マルチモード形成が
容易なポリマー光導波路を、フィルム化したものが用い
られている(例えば、Y.S.Liu et.al.,“High Den
sity Optical Interconnects for Board and Backplane
Applications using VCSELs and Polymer Waveg
uides ”; Proc.47th ECTC PP.391-398(1997))。そ
の一例を図5(a)、(b)に示す。図5(a)は光導
波路コアの長手方向における光モジュール実装構造の断
面を、図5(b)は光導波路コアのアレイ方向に対する
光モジュール実装構造の断面を示している。図中、11
はフィルム光配線、12は光導波路コア、13はミラー
面、14は光デバイス、15は光コネクタ、16は光フ
ァイバ、17は基板である。すなわち、光デバイス14
はレーザやフォトダイオード、OEIC等であり、例え
ばレーザとしてVCSELを用いた場合、出射した光
は、図5(a)中の点線矢印のように、例えばPMMA
から成るフィルム光配線11に入射し、ミラー面13で
反射して光導波路コア12を伝搬した後に、光コネクタ
15を介して光ファイバ16から光出力される。光デバ
イス14は、例えばAlNから成る基板17と例えばA
u/Snはんだでダイボンディングされ、フィルム光配
線11は、光デバイス14上の図示していないマーカ等
を用いて位置あわせし、光コネクタ15を介して基板1
7に固定される。従って、図5(b)に示すように、光
デバイス14とフィルム光配線11の間は特に固定され
ていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5
(a)、(b)に示した従来の光モジュール実装構造で
は、光デバイス14とフィルム光配線11との間が固定
されていないために、例えば室温で位置あわせしても光
モジュールの動作時や信頼性試験時に温度負荷される
と、フィルム光配線11を構成するポリマーと基板17
を構成するセラミックスの間の熱膨張率の差(約10倍
ポリマーの方が大)のために、図6の(a)や(b)に
示したように、フィルム光配線11が初期の合わせ位置
に比べて位置ずれ量ΔL’(z軸方向)や位置ずれ量Δ
L(x軸方向)程、位置ずれを生じてしまう。従って光
デバイス14とフィルム光配線11との間の光結合損失
が増大し、光モジュール特性を劣化させる恐れがある。
しかも、図6(c)に示したように、フィルム光配線1
1の光導波路コア12の長手方向の長さL’や光導波路
コア12のアレイ方向の幅Lが大きくなる程、その位置
ずれ量ΔL’、ΔLは大きくなるため、大規模なフィル
ム光配線や光デバイスをマルチチップ実装して光モジュ
ールの光信号処理量を大容量化する場合には、特に問題
となっていた。
【0004】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、簡単な構成で温度変動に対する光デバイスとフィル
ム光配線間の位置ずれを抑制することにより、光結合損
失を減少でき、かつ伝送特性を安定化できる光モジュー
ル実装構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の光モジュール実装構造は、光信号が伝搬する
光導波路コアが、該光導波路コアよりも小さい屈折率か
ら成る光導波路クラッド層内に複数形成されており、さ
らに該光導波路コアを伝搬する該光信号の伝搬方向に対
し、該光信号が全反射する角度あるいは45度の角度を
なして斜め面が所定の位置に形成されているフィルム光
配線と、該斜め面で反射されたまたは反射する該光信号
を受けるまたは送る複数の光デバイスと、該フィルム光
配線へのまたは該フィルム光配線からの光信号を送るま
たは受けるための光ファイバと、基板とから成り、該基
板上には該光デバイスが固定され、かつ該光ファイバと
光接続する該フィルム光配線の端部が、光コネクタを介
して該基板上に固定された光モジュール実装構造におい
て、各々の該光デバイスは、該フィルム光配線の該斜め
面で反射された該光導波路コアの伝搬光を受光する位置
または該光デバイスから出射した光信号を該斜め面で反
射して、該光導波路コアに伝搬させる位置に、1つ以上
のバンプを用いて該フィルム光配線面に固定され、該バ
ンプで固定されている複数の該光デバイスの間に位置す
るフィルム光配線の該光導波路コア間、あるいは該光デ
バイスの実装面内の該光導波路コア間に、該光導波路コ
アを伝搬する該光信号の伝搬特性を変化させることな
く、該フィルム光配線の厚み方向に貫通する溝を形成し
ことを特徴とするものである。
【0006】
【0007】また本発明は、上記光モジュール実装構造
において、該バンプの形状が球状であり、少なくとも互
いに接しない3つ以上の該バンプで該光デバイスを該フ
ィルム光配線に固定していることを特徴とするものであ
る。
【0008】また本発明は、上記光モジュール実装構造
において、該バンプの形状が楕円形または角形状から成
り、少なくとも1つ以上の該バンプで該光デバイスを該
フィルム光配線に固定していることを特徴とするもので
ある。
【0009】また本発明は、上記光モジュール実装構造
において、該バンプがはんだ材から成ることを特徴とす
るものである。また本発明は、上記光モジュール実装構
造において、該フィルム光配線が柔軟性を有するポリマ
ーで構成されていることを特徴とするものである。
【0010】本発明では柔軟性を有するフィルム光配線
と光デバイスをはんだ等から成るバンプで固定した後
に、基板上に光デバイスをダイボンディングした。ま
た、バンプで固定した光デバイスの間に位置するフィル
ム光配線の光導波路コア間に、フィルム光配線の厚さ方
向への貫通溝を形成させた。
【0011】本発明による光配線構造を用いれば、フィ
ルム光配線と光デバイスとがはんだ等から成るバンプに
より固定され、かつフィルム光配線に柔軟性を有するも
のを用いているため、フィルム光配線が図6(a)のよ
うに熱膨張しても、フィルム光配線が座屈することによ
り、光デバイスとフィルム光配線との固定状態を変化さ
せることなく、膨脹した長さの位置ずれ量ΔL’を抑制
することができる。また、バンプで光デバイスを固定し
た付近のフィルム光配線内の光導波路コア間に貫通溝を
設けることによって、図6(b)のような光導波路コア
のアレイ方向(x軸方向)の熱膨張を、x軸方向のフィ
ルム光配線の柔軟性を利用して抑制し、光デバイスとフ
ィルム光配線間の位置ずれを防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】1(a)〜(d)に、本発明の
光モジュール実装構造の関連技術を示す。図1(a)〜
(c)は光導波路コアの長手方向における光モジュール
実装構造の断面(y−z面)を示しており、図1(a)
は組立手順を示した断面図、図1(b)は位置あわせ後
の光モジュール実装構造の断面図、図1(c)は温度負
荷時の光モジュール実装構造の断面図を示している。図
1(d)はフィルム光配線の一例を示す斜視図を示して
いる。図中、20はバンプ、21はフィルム光配線、2
2は光導波路コア、23はミラー面、24は光デバイ
ス、25は光コネクタ、26は光ファイバ、27は基
板、28はパッド、29は90度カットした光導波路コ
ア端面である。
【0013】図1(a)〜(d)において、フィルム光
配線21は以下のようにして形成する。例えば、図示し
ていないSiウエハー上にスピンコート、キュア、反応
性イオンエッチングにより、例えばフッ素化ポリイミド
から成る厚さ37.5μmの下部クラッド層、50μm
角の光導波路コア22(例えば比屈折率差1.2%)、
さらに下部クラッド層と全く同様にして厚さ37.5μ
mの上部クラッド層を順次形成する。次に、フッ素化ポ
リイミド光導波路膜の表面に、例えばスパッタとエッチ
ング等により直径35μmのTi/Pt/Auから成る
円形のパッド28を、例えば正方形の各角部に位置する
ように120μm間隔で4ヶ形成し、同時に、図示して
いない位置に、例えば幅10μmの直線マーカを光導波
路コア22の長手方向に対して直角に形成しておく。次
に、例えばフッ酸によりSi基板から剥離してフッ素化
ポリイミド光導波路フィルムを形成し、例えば図示して
いない粘着シートに固定する。次に、フッ素化ポリイミ
ド光導波路フィルムに対し、円形のパッド28が形成さ
れていない面から、前述の直線マーカにそうようにして
例えばダイシングすることにより45度の角度のミラー
面23を形成し、さらに光導波路コア端面29を90度
にカットした後に、例えば図1(d)のような形状にカ
ットしてフィルム光配線21が完成する。
【0014】次に、例えばAu/Snから成る直径40
μm、120μm間隔の球状のはんだから成るバンプ2
0が正方形の各角部に位置するように4ヶついた光デバ
イス24を、フィルム光配線21の4つの円形のパッド
28に位置あわせした後に、バンプ20を介して光デバ
イス24とフィルム光配線21を接続する。この場合、
はんだから成るバンプ20のセルフアライメント効果に
より、光デバイス24はフィルム光配線21と1μm以
下の精度(x−z面内)で位置あわせ固定することがで
きる。
【0015】次に、光デバイス24の裏面を例えばAl
Nから成る基板27と例えばSn/Pbはんだによりダ
イボンディングした後に、90度カットした光導波路コ
ア端29を、基板27に固定された光コネクタ25内に
固定し、最後に光コネクタ25に光ファイバ26を挿入
して、図1(b)のような光モジュール実装構造が完成
する。
【0016】図1(c)は、光モジュール実装構造に温
度負荷がかかった時の状態を示している。図に示すよう
に、フィルム光配線21は柔軟性を有するため、熱膨張
しても座屈により図6(a)のような位置ずれ量ΔL’
を抑制することができる。
【0017】図2(a)、(b)は、本発明の光モジュ
ール実装構造を示す第の実施形態例である。図2
(a)はフィルム光配線の上面から見た図(x−z
面)、図2(b)は光導波路コアのアレイ方向の断面図
(x−y面)である。図中、30はバンプ、31はフィ
ルム光配線、32は光導波路コア、33はミラー面、3
4は光デバイス、35は光コネクタ、36は光ファイ
バ、37は基板、38はパッド、39は光導波路コア端
面、40は溝である。
【0018】フィルム光配線31は、以下のようにして
作成する。例えば図示していないSiウエハー上に、ス
ピンコート、キュア、反応性イオンエッチングにより、
例えばフッ素化ポリイミドから成る厚さ37.5μmの
下部クラッド層、50μm角で125μmピッチ、長さ
15mmの光導波路コア32(例えば比屈折率差1.2
%)、さらに下部クラッド層と全く同様にして厚さ3
7.5μmの上部クラッド層を順次形成する。次に、フ
ッ素化ポリイミド光導波路膜の表面に、例えばスパッタ
とエッチング等により直径35μmのTi/Pt/Au
から成る円形のパッド38を、例えば正方形の各角部に
位置するように120μm間隔で4ヶ形成し、同時に、
図示していない位置に、例えば幅10μmの直線マーカ
を光導波路コア32の長手方向に対して直角に形成して
おく。次に、例えばフッ酸によりSi基板から剥離して
フッ素化ポリイミド光導波路フィルムを形成し、例えば
図示していない粘着シートに固定する。次に、このフッ
素化ポリイミド光導波路フィルムに対し、円形のパッド
38が形成されていない面から、前述の直線マーカにそ
うようにして例えばダイシングすることにより45度の
角度のミラー面33を形成し、さらに光導波路コア端面
39を90度にカットするとともに、光導波路コア32
の間に、例えば幅50μm、長さ5mm(溝幅・長さは
精度を要しない)の溝40をダイシングにより形成した
後に、所望の形状にカットしてフィルム光配線31が完
成する。
【0019】次に、例えばAu/Snから成る直径40
μm、120μm間隔の球状のはんだから成るバンプ3
0が正方形の各角部に位置するように4ヶついた光デバ
イス34を、フィルム光配線31の4つの円形のパッド
38に位置あわせした後に、バンプ30を介して光デバ
イス34とフィルム光配線31を接続する。この場合、
はんだから成るバンプ30のセルフアライメント効果に
より、光デバイス34はフィルム光配線31と1μm以
下の精度(x−z面内)で位置あわせ固定することがで
きる。次に、光デバイス34の裏面を、例えばAlNか
ら成る基板37と例えばSn/Pbはんだによりダイボ
ンディングした後に、90度カットした光導波路コア端
面39を、基板37に固定された光コネクタ35内に固
定し、最後に、光コネクタ35に光ファイバ36を挿入
して、本発明の光モジュール実装構造が完成する。本構
造では、温度負荷がかかっても、バンプ30により光デ
バイス34とフィルム光配線31が固定されることと、
フィルム光配線31のx軸方向の柔軟性と光導波路コア
32間に形成した溝40によってx軸方向の熱膨張によ
る位置ずれ量ΔLが抑制されることから、図6(b)の
ような位置ずれを防ぐことができる。
【0020】図3(a)、(b)は、本発明の光モジュ
ール実装構造を示す第の実施形態例である。図3
(a)はフィルム光配線の上面から見た図(x−z
面)、図3(b)下図は光導波路コアのアレイ方向の断
面図(x−y面)である。図中、50はバンプ、31は
フィルム光配線、32は光導波路コア、33はミラー
面、34は光デバイス、35は光コネクタ、36は光フ
ァイバ、37は基板、48はパッド、39は光導波路コ
ア端面、40は溝である。図2に示した光モジュール実
装構造との違いは、パッド48の形状が球状ではなく、
楕円形か角形状(四角形、台形等)、もしくは丸みを帯
びた角形状になっていることと、パッド48の配置が光
導波路コア32をはさんで対称位置に2つあること、さ
らにバンプ50のx−z面における断面形状が、パッド
48の形状と同じか相似形(大きめ)になっていること
と、バンプ50はパッド48の位置と一致するようにx
−z面に形成されていることが異なるのみで、その他は
同じである。
【0021】図4(a)、(b)、(c)は、本発明の
光モジュール実装構造を示す第の実施形態例である。
図4(a)はフィルム光配線の上面から見た図(x−z
面)、図4(c)は光導波路コアのアレイ方向の断面図
(x−y面)である。図中、60はバンプ、31はフィ
ルム光配線、32は光導波路コア、33はミラー面、3
4は光デバイス、35は光コネクタ、36は光ファイ
バ、37は基板、58はパッド、39は光導波路コア端
面、40は溝である。図2に示した光モジュール実装構
造との違いは、パッド58の形状が球状ではなく、楕円
形か角形状(四角形、台形等)、もしくは丸みを帯びた
角形状になっていることと、パッド58の位置が図4
(b)のA部の拡大図に示すように、フィルム光配線3
1のうち光デバイス34と対向する面に4ヵ所、光導波
路コア32に対して対称位置に形成されていること、な
らびにバンプ60のx−z面における断面形状が、パッ
ド58の形状と同じか相似形(大きめ)になっているこ
とと、バンプ60はパッド58の位置と一致するように
x−z面に形成されていることが異なるのみで、その他
は同じである。
【0022】なお、上記において、フィルム光配線11
の材料はフッ素化ポリイミドに限るものでなく、シリコ
ーン樹脂、エポキシ樹脂等のポリマー材料が使用でき
る。またフィルム光配線の光回路パターンは直線に限る
ものではなく、曲りや交差、合・分岐等を含んでいても
良い。さらに、フィルム光配線が光コネクタに接続され
る部分は片端に限ることなく、例えばフィルム光配線の
各辺が光コネクタにより固定されて、フィルム光配線面
内の任意の位置に、ミラー面やバンプで固定された光デ
バイスが配置されていても良い。また光コネクタを介し
てフィルム光配線と接続される媒体は光ファイバに限る
ことなく、別のフィルム光配線であっても良い。また、
フィルム光配線の作成方法は上記に限ることなく、例え
ばキャスティングにより作成されたポリマーシートに紫
外線等を照射して光導波路コアを形成しても良い。ま
た、光導波路コア間に形成した溝の形状は、長方形に限
ることなく、台形や円弧であっても良い。また、光導波
路はマルチモードに限ることなくシングルモードであっ
ても良い。さらに、バンプ材料はAu/Snはんだに限
らずSn/PbはんだやSn/Agはんだ、はんだコー
トした例えばポリスチレン等から成るポリマービーズ、
さらにはエポキシ等の接着剤等であっても、本発明を逸
脱するものではないことは言うまでもない。
【0023】本発明の実施形態には次の発明が含まれ
る。 (1) 光信号が伝搬する光導波路コアが、該光導波路
コアよりも小さい屈折率から成る光導波路クラッド層内
に複数形成されており、さらに該光導波路コアを伝搬す
る該光信号の伝搬方向に対し、該光信号が全反射する角
度あるいは45度の角度をなして斜め面が所定の位置に
形成されているフィルム光配線と、該斜め面で反射され
たまたは反射する該光信号を受けるまたは送る複数の光
デバイスと、該フィルム光配線へのまたは該フィルム光
配線からの光信号を送るまたは受けるための光ファイバ
と、基板とから成り、該基板上には該光デバイスが固定
され、かつ該光ファイバと光接続する該フィルム光配線
の端部が、光コネクタを介して該基板上に固定された光
モジュール実装構造において、各々の該光デバイスは、
該フィルム光配線の該斜め面で反射された該光導波路コ
アの伝搬光を受光する位置または該光デバイスから出射
した光信号を該斜め面で反射して、該光導波路コアに伝
搬させる位置に、1つ以上のバンプを用いて該フィルム
光配線面に固定され、該バンプで固定されている複数の
該光デバイスの間に位置するフィルム光配線の該光導波
路コア間、あるいは該光デバイスの実装面内の該光導波
路コア間に、該光導波路コアを伝搬する該光信号の伝搬
特性を変化させることなく、該フィルム光配線の厚み方
向に貫通する溝を形成したことを特徴とする光モジュー
ル実装構造。
【0024】
【0025】(2) 上記(1)記載の光モジュール実
装構造において、該バンプの形状が球状であり、少なく
とも互いに接しない3つ以上の該バンプで該光デバイス
を該フィルム光配線に固定していることを特徴とする光
モジュール実装構造。
【0026】(3) 上記(1)記載の光モジュール実
装構造において、該バンプの形状が楕円形または角形状
から成り、少なくとも1つ以上の該バンプで該光デバイ
スを該フィルム光配線に固定していることを特徴とする
光モジュール実装構造。
【0027】(4) 上記(1)、(2)又は(3)
載の光モジュール実装構造において、該バンプがはんだ
材から成ることを特徴とする光モジュール実装構造。
【0028】(5) 上記(1)、(2)、(3)又は
(4)記載の光モジュール実装構造において、該フィル
ム光配線が柔軟性を有するポリマーで構成されているこ
とを特徴とする光モジュール実装構造。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、フ
ィルム光配線と光デバイスとがはんだ等から成るバンプ
により固定され、かつフィルム光配線に柔軟性を有する
ものを用いているため、フィルム光配線が熱膨張して
も、フィルム光配線が座屈することにより、光デバイス
とフィルム光配線との固定状態が変化しないので、位置
ずれを抑制することができる。また、バンプで光デバイ
スを固定した付近のフィルム光配線内の光導波路コア間
に貫通溝を設けることによって、光導波路アレイ方向
(x軸方向)の熱膨張を、フィルム光配線の柔軟性を利
用して抑制し、光デバイスとフィルム光配線間の位置ず
れを防ぐことができる。こうした効果は、大規模な光配
線や光デバイスをマルチチップ実装して光モジュールの
光信号処理量を大容量化する場合に特に有効であり、位
置ずれ補正のためのレンズ等を介さずに光モジュール実
装構成を簡略化し、モジュールコストを低廉化できるこ
と、温度変動に対する位置ずれが抑制されて伝送特性を
安定化できること、といったメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の関連技術を示す光導波路コアの長手方
向における図であり、(a)は組立手順を示した断面
図、(b)は位置あわせ後を示した断面図、(c)は温
度負荷時を示した断面図、(d)はフィルム光配線を示
す斜視図である。
【図2】(a)は本発明の第の実施形態例を示すフィ
ルム光配線の上面から見た図、(b)は本発明の第
実施形態例を示す光導波路コアのアレイ方向の断面図で
ある。
【図3】(a)は本発明の第の実施形態例を示すフィ
ルム光配線の上面から見た図、(b)は本発明の第
実施形態例を示す光導波路コアのアレイ方向の断面図で
ある。
【図4】(a)は本発明の第の実施形態例を示すフィ
ルム光配線の上面から見た図、(b)は(a)のA部を
拡大して示す図、(c)は本発明の第の実施形態例を
示す光導波路コアのアレイ方向の断面図である。
【図5】従来の光モジュール実装構造を示す図であり、
(a)は光導波路コアの長手方向における光モジュール
実装構造の断面図、(b)は光導波路コアのアレイ方向
の光モジュール実装構造の断面図である。
【図6】図5の従来の光モジュール実装構造に温度負荷
をかけた時の熱膨張状態を示した図であり、(a)は光
導波路コアの長手方向における光モジュール実装構造の
断面図、(b)は光導波路コアのアレイ方向の光モジュ
ール実装構造の断面図、(c)はフィルム光配線の大き
さと熱膨張との関係を示す図である。
【符号の説明】
20、30、50、60 バンプ 11、21、31 フィルム光配線 12、22、32 光導波路コア 13、23、33 ミラー面 14、24、34 光デバイス 15、25、35 光コネクタ 16、26、36 光ファイバ 17、27、37 基板 28、38、48、58 パッド 29、39 90度カットした光導波路コア端面 40 溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 潤也 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−183605(JP,A) 特開 平6−222230(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/42 G02B 6/122

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光信号が伝搬する光導波路コアが、該光
    導波路コアよりも小さい屈折率から成る光導波路クラッ
    ド層内に複数形成されており、さらに該光導波路コアを
    伝搬する該光信号の伝搬方向に対し、該光信号が全反射
    する角度あるいは45度の角度をなして斜め面が所定の
    位置に形成されているフィルム光配線と、該斜め面で反
    射されたまたは反射する該光信号を受けるまたは送る複
    数の光デバイスと、該フィルム光配線へのまたは該フィ
    ルム光配線からの光信号を送るまたは受けるための光フ
    ァイバと、基板とから成り、該基板上には該光デバイス
    が固定され、かつ該光ファイバと光接続する該フィルム
    光配線の端部が、光コネクタを介して該基板上に固定さ
    れた光モジュール実装構造において、各々の該光デバイ
    スは、該フィルム光配線の該斜め面で反射された該光導
    波路コアの伝搬光を受光する位置または該光デバイスか
    ら出射した光信号を該斜め面で反射して、該光導波路コ
    アに伝搬させる位置に、1つ以上のバンプを用いて該フ
    ィルム光配線面に固定され、該バンプで固定されている
    複数の該光デバイスの間に位置するフィルム光配線の該
    光導波路コア間、あるいは該光デバイスの実装面内の該
    光導波路コア間に、該光導波路コアを伝搬する該光信号
    の伝搬特性を変化させることなく、該フィルム光配線の
    厚み方向に貫通する溝を形成したことを特徴とする光モ
    ジュール実装構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光モジュール実装構造に
    おいて、該バンプの形状が球状であり、少なくとも互い
    に接しない3つ以上の該バンプで該光デバイスを該フィ
    ルム光配線に固定していることを特徴とする光モジュー
    ル実装構造。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の光モジュール実装構造に
    おいて、該バンプの形状が楕円形または角形状から成
    り、少なくとも1つ以上の該バンプで該光デバイスを該
    フィルム光配線に固定していることを特徴とする光モジ
    ュール実装構造。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の光モジュール
    実装構造において、該バンプがはんだ材から成ることを
    特徴とする光モジュール実装構造。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載の光モジュ
    ール実装構造において、該フィルム光配線が柔軟性を有
    するポリマーで構成されていることを特徴とする光モジ
    ュール実装構造。
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