JP2001004796A - デジタル画像読取装置の分解能評価用補正シート - Google Patents

デジタル画像読取装置の分解能評価用補正シート

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JP2001004796A
JP2001004796A JP17271899A JP17271899A JP2001004796A JP 2001004796 A JP2001004796 A JP 2001004796A JP 17271899 A JP17271899 A JP 17271899A JP 17271899 A JP17271899 A JP 17271899A JP 2001004796 A JP2001004796 A JP 2001004796A
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Keiji Mori
啓司 森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】走査読取を行う2次元デジタル画像読取装置の
分解能の評価をスリット孔を有する分解能評価チャート
を用いて行う際に、分解能評価パタンの像の方向とデジ
タル画像読取装置の走査方向または副走査方向(搬送方
向)とを一致させるように、分解能評価チャートまたは
画像記録媒体の相対的配置方向を微調整することのでき
る分解能評価用補正シートを提供することを課題とす
る。 【解決手段】分解能評価チャートまたは画像記録媒体の
一辺と突き合わせて接合する接合部と、接合部に接合さ
れた分解能評価チャートのスリット孔の配置される方向
または画像記録媒体の一辺と所定の角度を成す方向に引
かれた直線群を備える配置方向調整部とを有し、画像記
録媒体に分解能評価パタン画像を記録する際、配置方向
調整部の直線群の中の一つの直線の方向を画像記録媒体
または分解能評価チャートの配置される基準方向に合わ
せることで前記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査読取を行う2
次元デジタル画像読取装置によって得られる読取画像に
対して分解能の評価を分解能評価チャートを用いて行う
際に、分解能評価チャートのスリット孔の配置方向と2
次元デジタル画像読取装置の走査方向または副走査方向
(搬送方向)とを一致させるように、分解能評価チャー
トまたは画像記録媒体の相対的な配置方向を微調整し
て、分解能評価パタン画像を画像記録媒体に記録するこ
とのできる分解能評価用補正シート、特に、オートラジ
オグラフィシステム用分解能評価チャートを用いる際の
分解能評価用補正シートの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、放射性標識を付与した物質が
投与された生物体またはその生物体の組織の一部を試料
として放射線フィルムなどに一定時間密着感光または露
光し、試料中の放射性標識物質の位置情報を得るオート
ラジオグラフィ検出方法、化学発光を生じさせる標識物
質により選択的に標識された蛋白質、核酸配列などの固
定された高分子を、化学発光物質とを接触させて生ずる
可視光波長域の化学発光を検出して、遺伝子情報などの
高分子に関する情報を得る化学発光検出方法、金属ある
いは非金属試料などに電子線を照射し、試料の回折像ま
たは透過像などを検出して、元素分析、試料の組成解
析、試料の構造解析などを行ったり、生物体組織に電子
線を照射して、生物体組織の画像を検出する電子顕微鏡
による検出方法、および放射線を試料に照射し、得られ
た放射線回折像を検出して、試料の構造解析などを行う
放射線回折画像検出方法等が知られている。これらの方
法は、検出材料として高感度X線フィルムなどの写真フ
イルムを用い、写真フイルム上に、放射線画像、化学発
光画像、電子顕微鏡画像、放射線回折画像等を記録し、
目視によって、可視画像を検出するものである。
【0003】これに対し、近年、従来の写真フイルムに
代えて、放射線、可視光、電子線などが照射されると、
そのエネルギーを吸収して、蓄積し、その後に、特定の
波長域の電磁波や励起光を用いて励起すると、照射され
た放射線、可視光、電子線などのエネルギーの量に応じ
た光量の輝尽光を発する特性を有する輝尽蛍光体層を検
出材料として用い、輝尽性蛍光体層からの輝尽発光光
を、光電的に検出して、ディジタル信号に変換し、得ら
れた画像データに所定の画像処理を施した後に、画像
を、CRT画面などの表示手段または写真フイルム上に
再生するようにしたオートラジオグラフィ検出方法、化
学発光検出方法、電子顕微鏡による検出方法、放射線回
折画像検出方法が提案されている。この輝尽性蛍光体を
用いた検出方法によれば、従来の写真フィルムを用いる
方法に比べ、現像処理という化学的処理が不要であるだ
けでなく、高感度で、露光時間を大幅に短縮することが
でき、露光が容易であり、また、与えられた放射線、可
視光、電子線等のエネルギと得られる画像強度との間の
直線性が良く、かつその直線域が広く、すなわちダイナ
ミックレンジが広く、定量性に優れているなどの利点を
有し、さらに、画像強度をデジタル画像信号(データ)
として得ることができ、ディジタル信号に変換された後
に、画像が再生されるので、得られたデジタル画像デー
タに信号処理を施すことによって、所望の画像を再生
し、あるいはコンピュータによる定量解析、が可能であ
るなどの好ましい利点を有する。例えば、オートラジオ
グラフィシステムにおいて、生物体の組織の一部の試料
に含まれる放射線標識物質の位置情報を、この試料と輝
尽蛍光体層を塗布した蛍光体シートとを一定時間重ね合
わせて生成される読取画像から定量解析を行って得るこ
とができる。また、放射線回折画像検出方法においても
読み取って得られた回折画像から回折パタンの位置情報
を得て定量解析を行うことができる。従って、このよう
な用途に用いるためには、画像読取装置によって得られ
たデジタル画像の分解能が評価可能であることが必要不
可欠である。
【0004】この分解能評価について、特開平9−29
2465号公報では、オートラジオグラフィシステム用
分解能評価装置として、スリット孔の孔幅や孔間の間隔
が一定の複数のスリット孔の群が形成された金属薄板か
らなる分解能評価チャートを提案している。これによっ
て、オートラジオグラフィシステムで読み取られるデジ
タル画像の分解能を評価することができるとされてい
る。また、特開平10−294820号公報では、複数
のスリット孔に対応して記録されるスリット孔に対応し
た像の配置間隔を画素ピッチの整数倍より画素ピッチの
k%(kは100未満の正の数である。)小さい値とす
る分解能評価装置を提案し、スリット孔に対応した像と
画像読取装置で得られるデジタル画像の画素との相対的
位置関係によって分解能の評価が正しくできないといっ
た問題を解決している。
【0005】このようなデジタル画像は、一般に、放射
線、可視光、電子線などが照射されて画像が潜像記録さ
れた輝尽蛍光体層を備えた蓄積蛍光体シート(以下、蛍
光体シートとする)に記録し、画像読取装置において、
この蛍光体シートを特定の波長域の電磁波や励起光で一
方向(走査方向)に走査して輝尽発光光を生ぜしめると
ともに、この輝尽発光光を光電的に読み取って画像信号
を得、この画像信号に基づき写真感光材料やCRT等の
表示装置に被写体の放射線画像を可視像として出力す
る。蛍光体シートは特定の波長の電磁波や励起光を走査
して読み取る際、走査方向と直交する副走査方向(搬送
方向)に搬送されるので、蛍光体シートに潜像記録され
た像を2次元的に読み取ることができる。
【0006】上記公報における画像読取装置の分解能の
評価においても、複数のスリット孔を備える分解能評価
チャートを一様放射線源と蛍光体シートとの間にはさみ
一定時間露出して分解能評価パタン画像を記録し、この
分解能評価パタン画像の担持した画像記録媒体を、画像
読取装置において搬送しつつ走査読取を行って分解能評
価パタン画像を得ることができる。走査読取を行って得
られた読取画像には、複数のスリット孔から成るスリッ
ト孔群に対応して画像濃度によってできる細長い明暗部
から成る分解能評価パタン像が形成され、この画像の画
像データより画像濃度レベルのプロファイル作り、画像
濃度レベルの最大値および最小値から定まる指数を抽出
し、この指数が所定の値以上である場合、分解能ありと
評価する画像の分解能評価を行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この分解能評
価は、画像濃度レベルの最大値と最小値に基づいて定ま
るので、スリット孔群に対応した画像上の細長い明暗部
から成る分解能評価パタンの像の方向が、画像読取装置
で画像読取を行う走査方向または副走査方向(搬送方
向)の画素の並ぶ方向と一致しなければ、スリット孔に
対応した分解能評価パタンの像の画像濃度レベルのプロ
ファイルを適切に得られず、画像の分解能の評価を行う
ことができない。例えば、オートラジオグラフィシステ
ムに用いられる画像読取装置では、読取画素ピッチが
0.1mmであるため、スリット孔に対応した読取画像
上の画像濃度による細長明暗部は、画像読取装置で読み
取られる際の走査方向または副走査方向に0.1mmの
精度でぴったりと一致しなければならない。
【0008】ところが、分解能評価チャートと蛍光体シ
ートをカセッテ内で所定の方向にぴったりと合わせて
も、カセッテ自体の歪みや、画像読取装置の搬送機構の
特性等から必ずしも分解能評価チャートと蛍光体シート
とを適切な方向に配置できず、分解能評価パタンの像の
配置方向が、画像読取装置で画像読取を行う走査方向ま
たは副走査方向(搬送方向)と一致しない場合があっ
た。この場合、分解能評価パタンの像の方向が、画像読
取装置で画像読取を行う走査方向または副走査方向(搬
送方向)と一致することが確認できるまで、分解能評価
チャートの配置方向を調整し、そのたびに露出して分解
能評価パタン画像を得る試行錯誤を行わなければなら
ず、煩雑な作業を長時間かけて行わなければならないと
いった問題があった。
【0009】そこで、本発明は上記問題点を解決すべ
く、走査読取を行う2次元デジタル画像読取装置の分解
能の評価を分解能評価チャートを用いて行う際に、分解
能評価チャートによって画像記録媒体に記録されるスリ
ット孔に対応した分解能評価パタンの像の方向とデジタ
ル画像読取装置の走査方向または副走査方向(搬送方
向)を効率よく短時間でしかも簡易に一致させるよう
に、分解能評価チャートまたは画像記録媒体の相対的配
置方向を微調整することのできる分解能評価用補正シー
トを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様は、デジタル画像読取装置の分
解能の評価の際に用いられる分解能評価パタン画像を得
るために、スリット孔を備える分解能評価チャートと基
準方向に向けて配置された画像記録媒体とを重ねて分解
能評価パタン画像を画像記録媒体に記録する際に用いる
デジタル画像読取装置の分解能評価用補正シートであっ
て、前記分解能評価チャートの一辺と突き合わせて接合
する接合部と、前記接合部に接合された際に前記分解能
評価チャートの前記スリット孔の配置方向と所定の角度
を成す直線を複数有する直線群を備える配置方向調整部
とを有し、前記画像記録媒体と前記分解能評価チャート
とを重ねる際、前記分解能評価チャートに前記接合部を
接合させて、前記配置方向調整部の前記直線群の中の一
つの直線の方向を前記画像記録媒体を配置する前記基準
方向に合わせて配置することで前記分解能評価チャート
の前記画像記録媒体に対する相対的配置方向を調整する
ことを特徴とするデジタル画像読取装置の分解能評価用
補正シートを提供するものである。
【0011】また、本発明の第2の態様は、デジタル画
像読取装置の分解能の評価の際に用いられる分解能評価
パタン画像を得るために、スリット孔を備え基準方向に
向けて配置された分解能評価チャートと、画像記録媒体
とを重ねて分解能評価パタン画像を画像記録媒体に記録
する際に用いるデジタル画像読取装置の分解能評価用補
正シートであって、前記画像記録媒体の一辺と突き合わ
せて接合する接合部と、前記接合部に接合された際に前
記画像記録媒体の一辺の方向と所定の角度を成す直線を
複数有する直線群を備える配置方向調整部とを有し、前
記画像記録媒体を前記分解能評価チャートに重ねる際、
前記画像記録媒体に前記接合部を接合させて、前記配置
方向調整部の前記直線群の中の一つの直線の方向を前記
分解能評価チャートを配置する前記基準方向に合わせて
配置することで前記画像記録媒体の前記分解能評価チャ
ートに対する相対的配置方向を調整することを特徴とす
るデジタル画像読取装置の分解能評価用補正シートを提
供するものである。
【0012】ここで、上記本発明の第1の態様および第
2の態様において、前記相対的配置方向の調整は、前記
配置方向調整部の前記複数の直線の一つに沿って前記分
解能評価用補正シートの一部を切り落として得られる一
辺の方向を前記基準方向に合わせることで行われるのが
好ましい。また、前記配置方向調整部の前記直線群の直
線は、前記分解能評価用補正シートの端部を始点および
終点とし、各々の直線が交差しないように設けられてい
るのが好ましく、前記配置方向調整部の前記直線群の直
線は、前記分解能評価用補正シートの両端部を始点およ
び終点として引かれ、この両端部間に挟まれる前記分解
能評価用補正シートの一辺から内側に引かれる直線ほ
ど、前記分解能評価用補正シートの一辺の方向からの傾
斜が強くなるのが好ましい。さらに、前記直線群は、前
記分解能評価用補正シートを接合した際、前記基準方向
から同一の方向のみならず反対の方向の傾斜角度を有す
る複数の直線から構成されるのが好ましい。
【0013】上記本発明の第1および第2の態様のデジ
タル画像読取装置の分解能評価用補正シートは、輝尽蛍
光体層を備えた蓄積蛍光体シートを画像記録媒体として
用いて分解能評価パタン画像を得る際に用いられ、ま
た、前記画像記録媒体への分解能評価パタン画像の記録
が、放射線を透過しない金属製薄板面上にスリット孔を
備える金属製薄板から成る分解能評価チャートを用いて
行われる際に用いられ、さらに放射性同位元素の一様放
射線源の面の上に重ねた前記分解能評価チャートの面の
上に画像記録媒体を重ねて、分解能評価パタン画像を得
る際に用いられるのが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明のデジタル画像読取
装置の分解能評価用補正シートについて、添付の図面に
示される好適実施例を基に詳細に説明する。
【0015】以下の実施形態では、本発明のデジタル画
像読取装置の分解能評価用補正シートをオートラジオグ
ラフィシステムに適用した一例を説明するが、本発明は
これに限定されない。
【0016】図1(a)は、本発明のデジタル画像読取
装置の分解能評価用補正シートをオートラジオグラフィ
システムに適用した一実施形態である分解能評価用補正
シート12を、分解能評価チャート10に突き合わせて
接合した状態を示す。分解能評価チャート10は、放射
線を透過しない金属製薄板面上に複数のスリット孔を備
える複数のスリット孔群14a、14b、14c、14
d,14eおよび16a、16b、16c、16d、1
6eか設けられる。
【0017】図1(b)には、各スリット孔群の一例と
して、スリット孔群14aの拡大図が示され、スリット
孔群14aは、スリット孔14a1 、14a2 、14a
3 、14a4 および14a5 を備え、これらのスリット
孔が一定のスリット幅および一定の間隔で、例えば後述
する画像読取装置の読取画素ピッチ0.1mmの2倍、
すなわち0.2mmのスリット幅、および0.2mm間
隔で配置されている。他のスリット孔群14b〜14e
も、スリット孔群14aと同様に一定のスリット幅の複
数のスリット孔が一定間隔で配置されている。スリット
孔群14a、14b、14c、14dは、図1(a)に
示すように後述する画像読取装置の読取時の走査方向に
対応する図中のX方向の向きにスリット孔が開けられ、
スリット孔群16a、16b、16c、16eは、後述
する画像読取装置の読取時の副走査方向(搬送方向)に
対応する図中のY方向の向きにスリット孔が開けられて
いる。スリット孔群のスリット孔の個数は制限されず、
2個や3個等と複数個数備えてあればいずれであっても
よいが、後述するように画像濃度レベルの最大濃度レベ
ルと最小濃度レベルの値を用いて分解能評価を行うた
め、スリット孔が多数あればある程よいが、解析時の煩
雑さ等を考慮して5本程度とするのがよい。また、スリ
ット孔のスリット幅は、画像読取装置が読み取る読取画
像の画素ピッチと同じ大きさまたは、画素ピッチの整数
倍とするのがよい。画素ピッチと同じまたは整数倍とす
ることで、スリット孔群に対応してできる画像濃度によ
る画像の明暗部が画素単位ではっきりと区別され、最大
および最小濃度レベルを明確にすることができるからで
ある。
【0018】また、スリット孔群14a、14b、14
c、14dおよび14eの各群は、分解能評価チャート
10の走査方向(X方向)の一辺となる一端から見て最
初に始まるスリット孔群のスリット孔の開始位置が、隣
接するスリット孔群のスリット孔の開始位置と、画像読
取装置で得られる読取画像の画素ピッチの整数倍より画
素ピッチの20%小さい距離離間して設けられている。
このようにスリット孔群を画素ピッチの整数倍より画素
ピッチの20%小さい距離L、離間して設けるのは、画
素とスリット孔に対応してできる画像上の明暗部の画像
データの位置を画素ピッチの20%ずつずらすことで、
5つ並ぶスリット孔群の内の1つのスリット孔群におい
てできる画像の明暗部は、画素単位によって区分けする
ことができるからである。そして、スリット孔群に対応
してできる画像の明暗部の画像データは、画素単位で区
分けされた時に最大の画像濃度レベルと最小の画像濃度
レベルに分けることができる。本実施例では、各スリッ
ト孔群のスリット孔の開始位置を画素に対して20%ず
つずらしているので、スリット孔群を14a〜14eの
5つ設けることによって、スリット孔群に対応してでき
る画像の明暗部の画像データは、常にスリット孔群14
a〜14eによってできる画像の明暗部の群の中の1つ
において、画素単位で区分けすることができ最大の画像
濃度レベルと最小の画像濃度レベルを得ることができ
る。すなわち、スリット孔群14a〜14eの中から画
像濃度レベルの最大値および最小値を選ぶことによっ
て、スリット孔が画素単位で区分けされた画像での濃度
値を抽出することができる。
【0019】同様な理由から、スリット孔群16a、1
6b、16c、16d、16eの各群は、分解能評価チ
ャート10の副走査方向(Y方向)の一辺となる一端か
ら見て最初に始まるスリット孔群のスリットの開始位置
が、隣接するスリット孔群のスリットの開始位置と、画
像読取装置で得られる読取画像の画素ピッチの整数倍よ
り画素ピッチの20%小さい距離離間して設けられてい
る。本発明において、スリット孔群の分解能評価チャー
ト上での配置位置は特に制限されない。図1に示される
分解評価板10は、スリット幅およびスリット間の間隔
を一定の値としたスリット孔群14a〜14eと16a
〜16eとから構成されるが、スリット幅およびスリッ
ト間の間隔が、スリット孔群14a〜14eと16a〜
16eと異なる別のスリット孔群をスリット孔群14a
〜14eと16a〜16eの他に設けてもよい。
【0020】このような分解能評価チャート10に用い
られる分解能評価用補正シート12は、ポリエチレンシ
ート等の透明なシート素材からなり、分解能評価チャー
ト10の一辺と突き合わせて接合する接合部18と、接
合部18に接合された際に分解能評価チャート10のス
リット孔の配置される方向(図中X方向またはY方向)
と所定の角度を成す複数の直線の引かれた直線群20を
備える配置方向調整部22とを有して構成される。接合
部18は、分解能評価チャート10の一辺と突き合わせ
るための部分で、接合部18と分解能評価チャート10
は、公知の粘着テープ等でぴったりと突き合わせて接合
される。
【0021】図1(a)に示される配置方向調整部22
の直線群20を構成する直線20a〜20dは、分解能
評価用補正シート12の接合部18と相対して位置する
一辺24から、図中下方に行くに従って、図中Y方向、
すなわち副走査方向から徐々に傾斜する、すなわち傾斜
角度が大きくなるように構成されている。また、直線2
0a〜20dは、分解能評価用補正シート12の端部を
始点および終点とし、各々の直線が交差しないように構
成されている。このように、配置方向調整部22の直線
20a〜20dの傾斜角度を徐々に立て、しかも各直線
が交差しないように構成されるのは、配置方向調整部2
2の直線群20の中の1つの直線に沿って切り落とし
て、検査パタン画像を得ても、依然調整が十分でなく、
傾斜角度をさらに付ける必要が有る場合、傾斜角度の大
きい直線に沿って切り落とすことができるようにするた
めである。
【0022】また、分解能評価用補正シート12は、裏
面にも複数の直線から成る直線群26(図1(a)で破
線で示される直線の群)が設けられ、この直線群26の
直線は、表面の直線群20の傾斜角度と反対の方向に傾
斜が付けられ、分解能評価用補正シート12の接合部1
8と相対して位置する一辺24から、図1(a)中下方
に行くに従って、図中Y方向、すなわち副走査方向から
徐々に傾斜角度が大きくなるように構成されている。ま
た、これらの直線は、分解能評価用補正シート12の端
部を始点および終点とし、各々の直線が交差しないよう
に構成されている。本発明では、直線群20や26を構
成する直線の数は制限されない。また、本発明では、必
ずしも傾斜角度の方向が異なる直線群を設ける必要はな
いが、どちらの傾斜角度の調整も可能とするために、本
実施例のように傾斜角度の方向が異なる直線群を設ける
のが好ましい。
【0023】このような分解能評価用補正シート12を
接合した分解能評価チャート10は、カセッテ30の底
面に配置した一様放射線源シート32、例えば14Cから
なる放射線源であってソフトβ線を一様放射線とする一
様放射線源シートの上に重ねられ、さらにその上に蛍光
体シートPが重ねられ、分解能評価チャート10と蛍光
体シートPとを所定の方向に向けて配置する。その際、
後述する分解能評価の際の検査パタン画像の角度のズレ
を概略計算して、その最も近い傾斜角度に相当する分解
能評価用補正シート12の直線群20または直線群26
の中から直線を選びだし、この直線に沿って分解能評価
用補正シート12を切り落とし、切り落として得られる
一辺を、図2(b)に示すようにカセッテ30内の一辺
34に沿って固定する。なお、カセッテ30内の一辺3
4は、蛍光体シートPを配置する基準方向を与えるもの
であり、分解能評価用板10の上に重ねる蛍光体シート
Pの一辺もカセッテ30内の一辺34に沿って固定され
る。このようにして、分解能評価用補正シート12を切
り落として得られる一辺の方向を、蛍光体シートPの配
置される基準方向、すなわち一辺34の方向に合わせる
ことで、分解能評価チャート10と蛍光体シートPとの
相対的配置方向を微調整することができる。本発明にお
いては、分解能評価用補正シート12および蛍光体シー
トPの一辺をカセッテ30の一辺34に必ずしも固定す
る必要はなく、カセッテ30内の他の一辺やカセッテ3
0内に記された直線等の基準マークに沿って合わせて固
定してもよい。
【0024】また、本実施例では、分解能評価用補正シ
ート12を直線群20や26の中から選ばれた直線に沿
って切り落として配置角度を調整するが、必ずしも切り
落とす必要はなく、例えば、分解能評価用補正シート1
2の直線群20や26の中から選ばれた直線を、蛍光体
シートPを基準マーク等によって配置する基準方向に合
わせて固定することによって、分解能評価用補正シート
12の配置方向を定めてもよい。さらに、本発明では蛍
光体シートPと、分解能評価用板10の相対的配置方向
を調整できればよく、分解能評価用板10の替わりに蛍
光体シートPに分解能評価用補正シート12を接合させ
て、カセッテ30内でカセッテ30内の分解能評価チャ
ート10の基準方向を与える一辺34等に沿って分解能
評価用板10の一辺および蛍光体シートPに接合された
分解能評価用補正シート12の直線群20や26の中か
ら選ばれた直線を揃えて固定配置してもよい。勿論、分
解能評価用補正シート12の直線群20や26の中から
選ばれた直線に沿って分解能評価用補正シート12の一
部分を切り落として得られる一辺を分解能評価用板10
の配置の基準方向となるカセッテ30内の一辺に合わせ
て固定配置してもよい。
【0025】このようにして、分解能評価チャート10
と蛍光体シートPとの間の相対的配置方向を所望の方向
に微調整して、カセッテ30を閉じて一定時間放射線へ
の露出を行う。蛍光体シートPに記録されたスリット孔
群に対応して得られる検査パタン像の細長い明暗部は、
後述する画像読取装置の走査方向または副走査方向(搬
送方向)に沿って得られる。このような検査パタン画像
を記録した蛍光体シートPは、カセッテ30から取り出
され、マガジンに装着されて、画像読取装置に送られ
る。
【0026】図3は、画像読取装置の一例である画像読
取装置40を示す。画像読取装置40は、画像読取装置
の分解能の評価の対象として用いられる画像読取装置で
あって、図3に示されるように、読取部40aと読取信
号変換処理部40bとから構成される。読取部40a
は、レーザ光源42、フィルタ44、ビームエクスパン
ダ46、光偏向器48、fθレンズ50、平面反射鏡5
2、導光性シート54および光検出器56から構成さ
れ、分解能評価パタン画像が蓄積記録された蛍光体シー
トPを、レーザ光源か42から射出されるレーザ光Lに
より、走査して、励起し、輝尽光を発生させる部分であ
る。
【0027】レーザ光Lは、レーザ光源42により発生
され、フィルタ44を通過することにより、レーザ光L
による励起によって蛍光体シートPから発生する輝尽光
の波長領域に対応する波長領域の部分がカットされる。
次いで、レーザ光Lは、ビームエクスパンダ46によ
り、そのビーム径が正確に調整され、ガルバノミラー等
の光偏向器48に入射する。光偏向器48によって偏向
されたレーザ光Lは、fθ(走査)レンズ50を介し
て、平面反射鏡36により反射され、蛍光体シートP上
に、一次元的に入射する。fθレンズ50は、蛍光体シ
ートP上を、レーザ光LによりX方向(走査方向)に走
査するときに、つねに、均一のビーム速度で、走査がな
されることを保証するものである。このようなレーザ光
Lによる走査と同期して、蛍光体シートPは、図3にお
いて、矢印Yの方向、すなわち副走査方向(搬送方向)
にローラやエンドレスベルト等によって移動され、その
全面が、レーザ光Lによって走査されるようになってい
る。蛍光体シートPは、レーザ光Lが照射されると、蓄
積記録していた放射線エネルギーに比例する光量の輝尽
光を発光し、発光した輝尽光は、導光性シート54に入
射する。
【0028】導光性シート54は、その受光端部が直線
状をなし、蛍光体シートP上の走査線に対向するように
近接して配置され、また、その射出端部は、円環状をな
し、フォトマルチプライアなどの光電変換型の光検出器
56の受光面に接続されている。この導光性シート54
は、アクリル系合成樹脂などの透明な熱可塑性樹脂シー
トを加工して作られており、受光端部から入射した光
が、その内面で、全反射を繰り返しながら、射出端部を
経て、光検出器56の受光面に伝達されるように、その
形状が定められている。したがって、レーザ光Lの照射
に応じて、蛍光体シートPから発光した輝尽光は、導光
性シート54に入射し、その内部で、全反射を繰り返し
ながら、射出端部を経て、光検出器56によって受光さ
れる。光検出器56の受光面には、蛍光体シートPから
発光される輝尽光の波長領域の光のみを透過し、レーザ
光Lの波長領域の光をカットするフィルタが貼着されて
おり、光検出器56は、蛍光体シートPから発光された
輝尽光のみを光電的に検出するように構成されている。
【0029】読取信号変換処理部40bは、光検出器5
6によって光電的に検出された輝尽光を、電気信号に変
換し、分解能評価装置への入力に適した信号に変換処理
され、増幅器58、A/D変換器60、ラインバッファ
62および送信バッファ64から構成される。光検出器
56から得られた電気信号は、所定の増幅率を有する増
幅器58によって、所定のレベルの電気信号に増幅され
た後、A/D(アナログ/デジタル)変換器60に入力
される。電気信号は、A/D変換器60において、信号
変動幅に適したスケールファクタで、ディジタル信号に
変換され、ラインバッファ62に入力される。ラインバ
ッファ62は、走査線1列分の画像データを一時的に記
憶するものであり、以上のようにして、走査線1列分の
画像データが記憶されると、そのデータを、ラインバッ
ファ62の容量よりもより大きな容量を有する送信バッ
ファ64に出力し、送信バッファ64は、所定の容量の
画像データが記憶されると、画像データを、オートラジ
オグラフィ画像を分解能評価装置に出力するように構成
されている。このようにして、蛍光体シートPに記録さ
れた分解能評価パタン画像は、送信バッファ64に記憶
されるとともに、分解能評価装置に出力される。
【0030】分解能評価装置(図示されず)は、得られ
た分解能評価パタン画像から、分解能が所定のレベルを
確保しているか判断評価する装置であって、図4(a)
に示すような、分解能評価チャートのスリット孔群14
a〜14eおよび16a〜16eに対応したパタン群1
4a’〜14e’および16a’〜16e’を形成する
分解能評価パタン画像を得、画像表示する。この表示さ
れた画像から分解能評価を行う際、まず、オペレータの
指示に応じて、画像データの画像濃度のプロファイルを
作成するために一定範囲の矩形枠70や72を設定す
る。設定された矩形枠70では、この枠内の走査方向
(X方向)に並ぶ画素の画像濃度を表す画像データがす
べて加算され、また、設定された矩形枠72では、枠内
の副走査方向(Y方向)に並ぶ画素の画像濃度を表す画
像データがすべて加算される。そして、図4(b)に示
すように、矩形枠70では、副走査方向(Y方向)の画
像濃度のプロファイル74が作成され、矩形枠72で
は、走査方向(X方向)の画像濃度のプロファイル76
が作成される。
【0031】なお、パタン群14a’〜14e’とパタ
ン群16a’〜16e’は、隣接するパタン孔群と画素
ピッチの整数倍から画素ピッチの20%短くした距離
L、離間して配置したパタン孔群14a〜14eとパタ
ン孔群16a〜16eとから得られるパタン画像である
ため、パタン群14a’〜14e’とパタン群16a’
〜16e’も画素ピッチの整数倍から画素ピッチの20
%短くした距離L、離間して形成される。そのため、パ
タン群14a’〜14e’やパタン群16a’〜16
e’の内の1つは画像濃度による画像上の細長い明暗部
が画素単位で区分けされ、すなわち、パタン群14a’
〜14e’や16a’〜16e’の1つのパタン群にお
いて画像濃度による細長い明暗部のパタンの配置位置
が、画像読取装置で読取られる画素位置と一致し、この
場合、パタン群14a’〜14e’は、画像濃度プロフ
ァイル74上で最大画像濃度値を形成する。そこで、画
像濃度プロファイル74のパタン群14a’〜14e’
の極大値の中から最大の画像濃度値を選び、最小の画像
濃度値もパタン群14a’〜14e’の極小値の中から
値を選び出すことによって、画像濃度による細長い明暗
部のパタンの配置位置が、画像読取装置で読取られる画
素位置と一致する部分の画像濃度値を得ることができ
る。パタン群16a’〜16e’についても同様に最大
画像濃度値および最小画像濃度値を得る行うことができ
る。
【0032】このようにしてパタン群14a’〜14
e’およびパタン群16a’〜16e’の中の最大画像
濃度値および最小画像濃度値を選び出し、これに基づい
て定まる指数を計算し、この指数のうち最大のものを代
表値とし、この代表値が予め定められた値より大きい場
合、スリッタ孔群14a〜14eおよび16a〜16e
のスリット幅およびスリット間隔による分解能が確保さ
れていると評価される。図4(b)の例では、パタン群
14a’および16a’によって得られた指数すなわち
0.615および0.666が走査方向および副走査方
向の代表値となり、これらの値が予め定められる値と比
較されて、分解能の評価が行われる。
【0033】この場合、画像濃度プロファイル74や7
6は、走査方向(X方向)または副走査方向(Y方向)
の画素の画像データの加算によって作成されるので、分
解能評価パタン画像のパタン群14a’〜14e’およ
び16a’〜16e’の画像の細長い明暗部の配置方向
は、走査方向(X方向)または副走査方向(Y方向)の
画素の配列方向と一致することが必要であるが、本発明
の分解能評価用補正シート12を用いることで、上述し
たように分解能評価チャート10と画像記録媒体Pとの
相対的配置方向を調整することができ、その結果分解能
評価パタン画像のパタン群14a’〜14e’および1
6a’〜16e’の画像の明暗部を、走査方向(X方
向)または副走査方向(Y方向)の画素の配列方向と一
致させることができる。これにより、従来のように試行
錯誤を行うことなく、簡易かつ短時間に相対的配置方向
を調整することができる。
【0034】分解能評価パタン画像のパタン群14a’
〜14e’や16a’〜16e’の画像の明暗の方向
が、走査方向(X方向)または副走査方向(Y方向)の
画素の配列方向と一致せず、僅かにずれている場合、図
4(b)に示される画像濃度プロファイル74や76の
ように、スリット孔群に対応した画像濃度の高い極大値
と画像濃度の低い極小値が交互に明確にあらわれない。
このような場合、表示画面上で単位画素が識別できるよ
うに分解能評価パタン画像を拡大し、パタン群14a’
〜14e’や16a’〜16e’の画像の明暗部が、走
査方向または副走査方向に並ぶ画素を横切る傾きを画素
の枡目の数から判断して、走査方向または副走査方向か
らのずれ角度を概略計算し、このすれ角度分を調整する
ために、分解能評価用補正シート12の直線群20の中
から直線を選択し、上述したように、選択された直線に
沿って分解能評価用補正シート12の一部を切り落と
す。これによって、蛍光体シートPと分解能評価チャー
ト10との相対的配置方向を微調整することができる。
【0035】このように、分解能評価パタン画像のパタ
ン群14a’〜14e’や16a’〜16e’の画像濃
度による細長い明暗部の配置位置が、画像読取装置で読
取られる画素位置と一致し、さらに上記パタン群14
a’〜14e’や16a’〜16e’の画像濃度による
細長い明暗部の配置方向が、画像読取装置で読取られる
画素位置の方向、すなわち走査方向および副走査方向と
一致する場合に、画像濃度プロファイルの最大値と最小
値を得ることができ、画像読取装置の分解能を正しく評
価することができる。本発明では、分解能評価用補正シ
ート、例えば分解能評価用補正シート12を用いること
で、分解能評価パタンであるパタン群の画像濃度による
細長い明暗部の配置方向と、画像読取装置で読取られる
画素位置の方向、すなわち走査方向および副走査方向と
を一致させることを、効率よく短時間でしかも簡易に行
うことができるのである。
【0036】本実施例は、本発明のデジタル画像読取装
置の分解能評価用補正シートをオートラジオグラフィシ
ステムに適用したものであるが、これに限定されず、X
線医療診断システムや、蛍光体シートを利用した化学発
光検出方法や電子顕微鏡による検出方法や放射線回折画
像検出方法から走査読取によってデジタル画像を得るシ
ステム等に適用してよい。
【0037】以上、本発明のデジタル画像読取装置の形
状検査装置および形状検査方法について詳細に説明した
が、本発明は上記実施例に限定はされず、本発明の要旨
を逸脱しない範囲において、各種の改良および変更を行
ってもよいのはもちろんである。
【0038】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、画像記録媒体に分解能評価パタン画像を記録す
る際、分解能評価チャートに接合した分解能評価用補正
シートの配置方向調整部の直線群の中の一つの直線の方
向を画像記録媒体の基準方向に合わせることで分解能評
価チャートと画像記録媒体との相対的配置方向を調整す
ることができるので、分解能評価チャートによって蛍光
体シートに記録されるスリット孔に対応した分解能評価
パタンの像の方向とデジタル画像読取装置の走査方向ま
たは副走査方向(搬送方向)を効率よく短時間でしかも
簡易に一致させることができ、従来のように試行錯誤を
行う必要はない。また、画像記録媒体に接合した分解能
評価用補正シートの配置方向調整部の直線群の中の一つ
の直線の方向を、分解能評価チャートの基準方向に合わ
せることで分解能評価チャートと画像記録媒体との相対
的配置方向を調整することができるので、分解能評価チ
ャートによって蛍光体シートに記録されるスリット孔に
対応した分解能評価パタンの像の方向とデジタル画像読
取装置の走査方向または副走査方向(搬送方向)を効率
よく短時間でしかも簡易に一致させることができ、従来
のように試行錯誤を行う必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は、本発明のデジタル画像読取装置の
分解能評価用補正シートの一実施形態を分解能評価チャ
ートに接合した状態を示す平面図であり、(b)は、
(a)に示される分解能評価用補正シートの一部分を拡
大した拡大図である。
【図2】 (a)および(b)は、画像記録媒体に分解
能評価パタン画像を記録する手段を説明する図である。
【図3】 デジタル画像読取装置の一実施形態の概略斜
視図である。
【図4】 (a)は、デジタル画像読取装置によって得
られる分解能評価パタン画像の一例を示す図であり、
(b)は、(a)で得られる分解能評価パタン画像の分
解能評価について説明する図である。
【符号の説明】 10 分解能評価チャート 12 分解能評価用補正シート 14a、b、c、d、e、16a、b、c、d、e パ
タン孔群 18 接合部 20、26 直線群 22 配置方向調整部 30 カセッテ 32 一様放射線源シート 70、72 矩形枠 74、76 画像濃度プロファイル P 蛍光体シート

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デジタル画像読取装置の分解能の評価の際
    に用いられる分解能評価パタン画像を得るために、スリ
    ット孔を備える分解能評価チャートと基準方向に向けて
    配置された画像記録媒体とを重ねて分解能評価パタン画
    像を画像記録媒体に記録する際に用いるデジタル画像読
    取装置の分解能評価用補正シートであって、 前記分解能評価チャートの一辺と突き合わせて接合する
    接合部と、 前記接合部に接合された際に前記分解能評価チャートの
    前記スリット孔の配置方向と所定の角度を成す直線を複
    数有する直線群を備える配置方向調整部とを有し、 前記画像記録媒体と前記分解能評価チャートとを重ねる
    際、前記分解能評価チャートに前記接合部を接合させ
    て、前記配置方向調整部の前記直線群の中の一つの直線
    の方向を前記画像記録媒体を配置する前記基準方向に合
    わせて配置することで前記分解能評価チャートの前記画
    像記録媒体に対する相対的配置方向を調整することを特
    徴とするデジタル画像読取装置の分解能評価用補正シー
    ト。
  2. 【請求項2】デジタル画像読取装置の分解能の評価の際
    に用いられる分解能評価パタン画像を得るために、スリ
    ット孔を備え基準方向に向けて配置された分解能評価チ
    ャートと、画像記録媒体とを重ねて分解能評価パタン画
    像を画像記録媒体に記録する際に用いるデジタル画像読
    取装置の分解能評価用補正シートであって、 前記画像記録媒体の一辺と突き合わせて接合する接合部
    と、 前記接合部に接合された際に前記画像記録媒体の一辺の
    方向と所定の角度を成す直線を複数有する直線群を備え
    る配置方向調整部とを有し、 前記画像記録媒体を前記分解能評価チャートに重ねる
    際、前記画像記録媒体に前記接合部を接合させて、前記
    配置方向調整部の前記直線群の中の一つの直線の方向を
    前記分解能評価チャートを配置する前記基準方向に合わ
    せて配置することで前記画像記録媒体の前記分解能評価
    チャートに対する相対的配置方向を調整することを特徴
    とするデジタル画像読取装置の分解能評価用補正シー
    ト。
  3. 【請求項3】前記相対的配置方向の調整は、前記配置方
    向調整部の前記複数の直線の一つに沿って前記分解能評
    価用補正シートの一部を切り落として得られる一辺の方
    向を前記基準方向に合わせることで行われる請求項1ま
    たは2に記載のデジタル画像読取装置の分解能評価用補
    正シート。
  4. 【請求項4】前記配置方向調整部の前記直線群の直線
    は、前記分解能評価用補正シートの端部を始点および終
    点とし、各々の直線が交差しないように設けられている
    請求項1〜3のいずれかに記載のデジタル画像読取装置
    の分解能評価用補正シート。
  5. 【請求項5】前記配置方向調整部の前記直線群の直線
    は、前記分解能評価用補正シートの両端部を始点および
    終点として引かれ、この両端部間に挟まれる前記分解能
    評価用補正シートの一辺から内側に引かれる直線ほど、
    前記分解能評価用補正シートの一辺の方向からの傾斜が
    強くなる請求項4に記載のデジタル画像読取装置の分解
    能評価用補正シート。
  6. 【請求項6】前記直線群は、前記分解能評価用補正シー
    トを接合した際、前記基準方向から同一の方向のみなら
    ず反対の方向の傾斜角度を有する複数の直線から構成さ
    れる請求項1〜5のいずれかに記載のデジタル画像読取
    装置の分解能評価用補正シート。
  7. 【請求項7】輝尽蛍光体層を備えた蓄積蛍光体シートを
    画像記録媒体として用いて分解能評価パタン画像を得る
    際に用いられる請求項1〜6のいずれかに記載のデジタ
    ル画像読取装置の分解能評価用補正シート。
  8. 【請求項8】前記画像記録媒体への分解能評価パタン画
    像の記録が、放射線を透過しない金属製薄板面上にスリ
    ット孔を備える金属製薄板から成る分解能評価チャート
    を用いて行われる際に用いられる請求項1〜7のいずれ
    かに記載のデジタル画像読取装置の分解能評価用補正シ
    ート。
  9. 【請求項9】放射性同位元素の一様放射線源の面の上に
    重ねた前記分解能評価チャートの面の上に画像記録媒体
    を重ねて、分解能評価パタン画像を得る際に用いられる
    請求項8に記載のデジタル画像読取装置の分解能評価用
    補正シート。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101866050B1 (ko) * 2016-09-01 2018-07-13 현대자동차주식회사 배터리셀 전압 편차 검출장치 및 그 방법

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