JP2001004315A - 回転角検出装置 - Google Patents

回転角検出装置

Info

Publication number
JP2001004315A
JP2001004315A JP11171651A JP17165199A JP2001004315A JP 2001004315 A JP2001004315 A JP 2001004315A JP 11171651 A JP11171651 A JP 11171651A JP 17165199 A JP17165199 A JP 17165199A JP 2001004315 A JP2001004315 A JP 2001004315A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic flux
rotation angle
stator core
rotor core
permanent magnet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11171651A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3496581B2 (ja
Inventor
Takamitsu Kubota
久保田  貴光
Takashi Hamaoka
濱岡  孝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP17165199A priority Critical patent/JP3496581B2/ja
Priority to US09/589,772 priority patent/US6483296B1/en
Priority to EP03012601A priority patent/EP1467184A3/en
Priority to EP00112683A priority patent/EP1061341A3/en
Publication of JP2001004315A publication Critical patent/JP2001004315A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3496581B2 publication Critical patent/JP3496581B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転角検出装置の回転角に対する出力特性の
直線性を向上させて回転角の検出精度を向上させる。 【解決手段】 被検出物と一体的に回転するロータコア
24の内周側に、ステータコア25を同軸状に配置する
と共に、ロータコア24の片側に形成した凹部26内に
半円環状の永久磁石27を固定する。この永久磁石27
は、磁石内部の磁力線が互いに平行となるように平行着
磁する。ステータコア25の中央部に形成した磁束検出
ギャップ部30にホールIC31を配置して、磁束検出
ギャップ部30を通過する磁束密度を検出する。この場
合、永久磁石27を平行着磁することで、ロータコア2
4の回転角に応じて磁束検出ギャップ部30の磁束密度
が直線的に変化する範囲が拡大され、回転角に対するホ
ールIC31の出力特性の直線性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転角に対する出
力特性を改善した回転角検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、内燃機関のスロットルバルブの
開度(スロットル開度)を検出する回転角検出装置は、
図15に示すように、スロットルバルブ(図示せず)と
一体的に回転する円筒状のロータコア11の内周側に、
ステータコア12が同軸状に配置されている。ロータコ
ア11の内周部には、2個の円弧状の永久磁石13がス
テータコア12を挟んで対向するように固定されてい
る。各永久磁石13は、磁石内部の磁力線の向きが全て
ラジアル方向(径方向)となるようにラジアル着磁され
ている。尚、図15には、各部品内の磁力線の向きが矢
印(→)で示されている。一方、ステータコア12の中
央部には、一定幅の磁束検出ギャップ部14が直径方向
に貫通するように形成され、この磁束検出ギャップ部1
4にホールIC等の磁気検出素子15が配置されてい
る。
【0003】この構成では、図17に示すように、ロー
タコア11の回転角に応じてステータコア12の磁束検
出ギャップ部14を通過する磁束密度(磁気検出素子1
5に鎖交する磁束密度)が変化し、その磁束密度に応じ
て磁気検出素子15の出力が変化するため、この磁気検
出素子15の出力からロータコア11の回転角(スロッ
トルバルブの回転角)を検出するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した構成では、ロ
ータコア11の回転角を検出する磁気検出素子15の出
力が磁束検出ギャップ部14の磁束密度に応じて変化す
るので、ロータコア11の回転角に応じて磁束検出ギャ
ップ部14の磁束密度が直線的に変化すれば、回転角に
対する磁気検出素子15の出力特性がリニア(直線)と
なり、回転角の検出特性が向上する。
【0005】しかし、上記従来構造では、永久磁石13
がラジアル着磁されているため、図17に示すように、
ロータコア11の回転角に応じて磁束検出ギャップ部1
4の磁束密度が直線的に変化する範囲が約80°程度に
しかならない。このため、回転角が80°を越えると、
回転角に対してリニアな出力が得られず、回転角の検出
精度が悪くなるという欠点がある。
【0006】しかも、永久磁石13を均等にラジアル着
磁するには、永久磁石13の内周側の密度を密にし、外
周側の密度を粗くする必要があるため、その密度差によ
り永久磁石13の強度が弱くなりやすいという欠点もあ
る。
【0007】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、回転角に対する出力
特性の直線性を向上させて、回転角の検出精度を向上さ
せることができると共に、永久磁石の強度も強くするこ
とができる回転角検出装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の回転角検出装置では、ロータコ
アに取り付ける永久磁石を、磁石内部の磁力線が互いに
平行となるように着磁(平行着磁)している。このよう
に、永久磁石を平行着磁すれば、ロータコアの回転角に
応じてステータコアの磁束検出ギャップ部の磁束密度が
直線的に変化する範囲を従来のラジアル着磁よりも拡大
することができる。これにより、従来よりも広い範囲で
回転角に対するリニアな出力を得ることが可能となり、
回転角の検出精度を向上させることができる。しかも、
平行着磁では、永久磁石の内周側と外周側の密度を均一
にすることができ、永久磁石の強度を強くすることがで
きる。
【0009】この場合、請求項2のように、永久磁石を
ロータコアの内周部に形成された凹部に取り付けること
で、永久磁石とステータコアとのエアギャップをロータ
コアとステータコアとのエアギャップに揃えて均一に形
成するようにしても良い。このようにすれば、例えば、
永久磁石をロータコアの片側に1個のみ取り付ける場合
でも、ステータコアの外周全周のエアギャップを均一に
形成することができ、回転角に対する出力特性の良好な
直線性を確保することができる。しかも、永久磁石が1
個で済めば、その分、コストも削減できる。
【0010】また、請求項3のように、2個の永久磁石
をステータコアを挟んで対向させるように配置するよう
にしても良い。このようにすれば、永久磁石をロータコ
アの片側に1個のみ取り付ける場合と比較して、ステー
タコアの磁束検出ギャップ部を通る磁束密度を大きくし
て、磁気検出素子の出力を大きくすることができ、回転
角の検出精度を向上させることができる。また、検出す
る磁束密度が大きくなれば、その分、磁気検出素子の出
力信号の増幅率を小さくすることができ、信号増幅回路
の構成を簡単化することができる。
【0011】また、磁気検出素子は1個のみ設けるよう
にしても良いが、請求項4のように複数個の磁気検出素
子をステータコアの磁束検出ギャップ部を通る磁束の方
向又はその直角方向に配列するようにしても良い。この
ようにすれば、複数個の磁気検出素子に鎖交する磁束密
度をほぼ同一にすることができるため、複数個の磁気検
出素子の出力を互いに比較して異常がないか否かを確認
しながら回転角を検出することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】[実施形態(1)]以下、本発明
の実施形態(1)を図1乃至図8に基づいて説明する。
【0013】まず、図1乃至図3に基づいて回転角検出
装置全体の構成を説明する。回転角検出装置の本体ハウ
ジング21には、スロットルバルブ等の被検出物の回転
軸22が軸受23を介して回動自在に挿通支持されてい
る。この回転軸22の先端部(右端部)には、円筒カッ
プ状のロータコア24がかしめ等により固定され、この
ロータコア24の内周側に、ステータコア25が同軸状
に配置されている。ロータコア24とステータコア25
は共に鉄等の磁性材料で形成されている。
【0014】ロータコア24の内周部には、半円環状の
永久磁石27が1個のみ取り付けられている。この永久
磁石27は、ロータコア24の内周部にほぼ半周にわた
って形成された凹部26内に嵌め込まれて接着、樹脂モ
ールド等により固定され、ステータコア25の外周全周
のエアギャップが均一に形成されている。この永久磁石
27は、少なくとも磁石単品状態において、図5(c)
に示すように、磁石内部の磁力線が互いに平行となるよ
うに着磁(平行着磁)されている。この永久磁石27を
ロータコア24に取り付けると、図5(b)に示すよう
に、ロータコア24の内周側にステータコア25が無い
状態では、永久磁石27の磁束がロータコア24に流れ
るため、永久磁石27の内部の磁力線の向きが外側に傾
くようになる。更に、ロータコア24の内周側にステー
タコア25を配置した状態では、図5(a)に示すよう
に、永久磁石27の磁束がステータコア25に流れるた
め、永久磁石27の内部の磁力線の傾きが小さくなり、
平行に近い状態となる。
【0015】尚、ロータコア24の左側面部には、磁束
の短絡を防止するための複数の貫通孔28が回転軸22
を取り巻くように形成されている(図3参照)。ロータ
コア24の外周部は樹脂29でモールドされている。
【0016】一方、ステータコア25の中央部には、平
行磁場を形成するための一定幅の磁束検出ギャップ部3
0が直径方向に貫通するように形成され(具体的にはス
テータコア25が一定幅の磁束検出ギャップ部30を形
成するように2分割されて磁束検出ギャップ部30の幅
が樹脂製のスペーサ32によって規制され)、この磁束
検出ギャップ部30に、2つのホールIC31が配置さ
れている。各ホールIC31は、ホール素子(磁気検出
素子)と増幅回路とを一体化したICであり、磁束検出
ギャップ部30を通過する磁束密度(ホールIC31に
鎖交する磁束密度)に応じた電圧信号を出力する。各ホ
ールIC31は、樹脂製のスペーサ32によって位置決
めされ、各ホールIC31の端子がスペーサ32内を通
してコネクタピン33に溶接等により接続されている。
このコネクタピン33、ステータコア25、スペーサ3
2等を樹脂でモールド成形することで、コネクタハウジ
ング34が形成されている。
【0017】このコネクタハウジング34の左側面に
は、ステータコア25と同心状に環状凹部35が形成さ
れ、この環状凹部35に本体ハウジング21の右端縁部
36を圧入、接着等により固定することで、ロータコア
24とステータコア25との同軸精度を確保している。
【0018】次に、ホールIC31の配置形態や接続方
法について説明する。2つのホールIC31は、図2
(a)に示すように、磁束検出ギャップ部30を通る磁
束の方向(上下方向)に重ねて配置されている。或は、
図2(b)に示すように、磁束検出ギャップ部30を通
る磁束の方向と直角方向に2つのホールIC31を並べ
て配列しても良い。いずれの場合も、ホールIC31内
部のホール素子の位置がステータコア25の直径Dに対
して0.8×Dの範囲内となるように配置されている。
これにより、2つのホールIC31のホール素子に鎖交
する磁束密度をほぼ同一にすることができる。
【0019】また、図4(a)に示すように、2つのホ
ールIC31を磁束の方向に重ねて配列する場合は、各
ホールIC31の出力端子V1 ,V2 、グランド端子G
ND、電源端子VC の各配線が交差しないように、2つ
のホールIC31を同じ向きに重ねて配置することが好
ましい。一方、図4(b)に示すように、2つのホール
IC31を磁束の方向と直角方向に並べて配列する場合
は、2つのホールIC31を互いに表裏逆向きに配置す
れば、各ホールIC31の出力端子V1 ,V2、グラン
ド端子GND、電源端子VC の各配線が交差しないよう
にすることができる。
【0020】尚、ホールIC31は、磁束密度に対する
出力ゲイン調整、オフセット調整、温度特性の補正を電
気トリミングで行う機能を有したり、断線、ショートの
自己診断機能を有していても良い。
【0021】以上のように構成した回転角検出装置で
は、図5(a)に示すように、磁気回路が、永久磁石2
7のN極→ステータコア25の上側部→磁束検出ギャッ
プ部30→ステータコア25の下側部→ロータコア24
→永久磁石27のS極の経路で形成される。そして、ス
ロットルバルブ等の被検出物の回転に伴ってロータコア
24が回転すると、その回転角に応じてステータコア2
5の磁束検出ギャップ部30を通過する磁束密度(ホー
ルIC31に鎖交する磁束密度)が変化し、この磁束密
度に応じてホールIC31の出力が変化する。制御回路
(図示せず)は、このホールIC31の出力を読み込ん
でロータコア24の回転角(被検出物の回転角)を検出
する。この際、2つのホールIC31の出力V1 ,V2
を互いに比較して異常がないか否かを確認しながら回転
角を検出する。
【0022】図6に示す比較例は、永久磁石27の着磁
をラジアル着磁に変更したものであるが、この比較例で
は、図8に示すように、ロータコア24の回転角に対す
る磁束検出ギャップ部30の磁束密度変化の直線性が悪
くなってホールIC31の出力特性の直線性が悪くな
り、回転角の検出精度が低下する。
【0023】これに対して、本実施形態(1)では、永
久磁石27を平行着磁しているので、図7に示すよう
に、ロータコア24の回転角に対する磁束検出ギャップ
部30の磁束密度変化の直線性が向上して、ロータコア
24の回転角に応じて磁束検出ギャップ部30の磁束密
度が直線的に変化する回転角の範囲が約120°以上に
もなる。これにより、従来よりも広い範囲で回転角に対
するリニアな出力を得ることが可能となり、回転角の検
出精度を向上させることができる。しかも、永久磁石2
7を平行着磁する場合は、永久磁石27の内周側と外周
側の密度を均一にすることができ、永久磁石27の強度
を強くすることができる。
【0024】また、本実施形態(1)では、永久磁石2
7をロータコア24の内周部に形成した凹部26に取り
付けるようにしたので、永久磁石27をロータコア24
の片側に1個のみ取り付けるにも拘らず、ステータコア
25の外周全周のエアギャップを均一に形成することが
でき、ロータコア24の回転角に対する出力特性の良好
な直線性を確保することができる。しかも、永久磁石2
7を1個しか使用しないため、部品点数削減及び低コス
ト化の要求も満たすことができる。
【0025】更に、本実施形態(1)では、2つのホー
ルIC31を磁束検出ギャップ部30内に磁束の方向又
はその直角方向に配列すると共に、ホールIC31のホ
ール素子の位置がステータコア25の直径Dに対して
0.8×Dの範囲内となるように配置したので、2つの
ホールIC31のホール素子に鎖交する磁束密度をほぼ
同一にすることができ、2つのホールIC31の出力を
互いに比較して異常がないか否かを確認しながら回転角
を検出することができるようになり、回転角検出装置の
信頼性を向上することができる。
【0026】ところで、ステータコアに対して永久磁石
をアキシャル方向(軸方向)に対向させて、永久磁石と
ステータコアとの間にアキシャル方向に磁束を通過させ
るアキシャルギャップ型の構成が考えられるが、この構
成で、回転角に対するホールICの出力特性の良好な直
線性を確保するには、永久磁石とステータコアとの間の
スラスト方向のエアギャップを均一に且つ小さく形成す
る必要があり、そのためには、永久磁石(ロータコア)
とステータコアの対向面の平面度、平行度を精密に管理
する必要があり、その分、コストアップする。
【0027】その点、本実施形態(1)では、ステータ
コア25と永久磁石27とをラジアル方向に対向させる
ラジアルギャップ型の構成としているので、本体ハウジ
ング21の右端縁部36をコネクタハウジング34の環
状凹部35に固定するという簡単な方法で、ロータコア
24(永久磁石27)とステータコア25との同軸精度
を確保して、両者間のラジアル方向のエアギャップを均
一に且つ小さく形成することができ、回転角に対するホ
ールIC31の出力特性の良好な直線性を確保すること
ができる。
【0028】[実施形態(2)]次に、図9及び図10
を用いて本発明の実施形態(2)を説明する。但し、上
記実施形態(1)と実質的に同じ部分には、同一符号を
付して説明を省略する。
【0029】本実施形態(2)では、ロータコア24と
永久磁石27を樹脂でモールド成形することで、被検出
物と連結するための回転レバー37が形成され、この回
転レバー37のロータコア24のモールド樹脂部がステ
ータコア39の外周に回動自在に嵌合支持されている。
この場合、ロータコア24の内周側のモールド樹脂部が
ステータコア39に対する軸受部(摺動部)として機能
する。従って、ロータコア24と永久磁石27に対する
ステータコア39外周の磁気的なギャップは、モールド
樹脂部の厚みによって確保されている。回転レバー37
は、ねじりコイルばね41によって所定の回転方向に付
勢され、その付勢力によって初期位置まで自動的に復帰
するようになっている。
【0030】回転レバー37の中心部には、挿通孔38
が形成され、この挿通孔38がステータコア39の左端
部に設けられた小径部40に挿通され、この小径部40
の先端部に固定されたストッパプレート43によって、
回転レバー37がステータコア39から抜け止めされて
いる。このストッパプレート43と回転レバー37との
間には、回転レバー37のスラスト方向の動きを規制す
るスプリングワッシャ42が挟み込まれている。
【0031】また、ステータコア39の中央部には、直
径方向に貫通する磁束検出ギャップ部30が形成され、
図10(a)に示すように、この磁束検出ギャップ部3
0に2つのホールIC31が磁束検出ギャップ部30を
通る磁束の方向に重ねて配置されている。或は、図10
(b)に示すように、磁束検出ギャップ部30を通る磁
束の方向と直角方向に2つのホールIC31を並べて配
置しても良い。尚、コネクタハウジング34には、回転
レバー37やロータコア24の周囲を取り囲むように筒
状カバー部44が一体に形成されている。
【0032】以上説明した本実施形態(2)において
も、前記実施形態(1)と同じように永久磁石27が平
行着磁されている。これにより、ロータコア24の回転
角に応じて磁束検出ギャップ部30の磁束密度が直線的
に変化する範囲を拡大することができ、従来よりも広い
範囲で回転角に対するリニアな出力を得ることが可能と
なり、回転角の検出精度を向上させることができる。
【0033】[実施形態(3)]次に、図11乃至図1
7を用いて本発明の実施形態(3)を説明する。本実施
形態(3)は、前記実施形態(1)と共通する部分が多
いので、前記実施形態(1)と実質的に同じ部分には、
同一符号を付して説明を省略する。
【0034】前記実施形態(1)では、永久磁石27を
ロータコア24の片側に1個のみ取り付けるようにした
が、本実施形態(3)では、図11及び図12に示すよ
うに、ロータコア24の両側に、2個の円弧状の永久磁
石45,46がステータコア24を挟んで対向するよう
に取り付けられている。図14(c)に示すように、上
側の永久磁石45は、外周側がS極、内周側がN極とな
るように平行着磁され、下側の永久磁石46は、外周側
がN極、内周側がS極となるように平行着磁されてい
る。これらの永久磁石45,46をロータコア24に取
り付けると、図14(b)に示すように、ロータコア2
4の内周側にステータコア25が無い状態では、上側の
永久磁石45の内部の磁力線の向きが外側に傾き、下側
の永久磁石46の内部の磁力線の向きが内側に傾くよう
になる。更に、ロータコア24の内周側にステータコア
25を配置した状態では、図14(a)に示すように、
上側の永久磁石45の磁束がステータコア25を通って
下側の永久磁石46に流れるため、永久磁石45,46
の内部の磁力線の傾きが小さくなり、平行に近い状態と
なる。
【0035】また、前記実施形態(1)と同じように、
磁束検出ギャップ部30には、2つのホールIC31
が、磁束の方向に重ねて配置され[図12(a)参
照]、或は、磁束の方向と直角方向に並べて配置されて
いる[図12(b)参照]。
【0036】図15に示す従来例は、2個の永久磁石1
3をラジアル着磁したものであるが、この従来例では、
図17に示すように、ロータコア11の回転角に応じて
磁束検出ギャップ部14の磁束密度が直線的に変化する
回転角の範囲が80°程度にしかならない。このため、
回転角が80°を越えると、回転角に対してリニアな出
力が得られず、回転角の検出精度が悪くなる。
【0037】これに対して、本実施形態(3)では、永
久磁石45,46を平行着磁しているので、図16
(a)に示すように、ロータコア24の回転角に応じて
磁束検出ギャップ部30の磁束密度が直線的に変化する
回転角の範囲を100°程度にすることができ(図12
に示す永久磁石45,46の円周角度θが約100°の
場合)、従来よりも広い範囲で回転角に対してリニアな
出力を得ることが可能となり、回転角の検出精度を向上
させることができる。
【0038】更に、永久磁石45,46の円周角度θを
180°近くまで大きくすると、図16(b)に示すよ
うに、回転角に対して磁束密度が直線的に変化する回転
角の範囲を120°程度まで拡大することができ、更に
広い範囲で回転角に対してリニアな出力を得ることがで
きる。
【0039】本発明者らの実験結果によれば、永久磁石
45,46の円周角度θを90°以上にすれば、回転角
に応じて磁束検出ギャップ部30の磁束密度が直線的に
変化する回転角の範囲を100°以上にできることが確
認された。
【0040】また、本実施形態(3)では、2個の永久
磁石45,46をステータコア25を挟むように配置し
ているので、永久磁石をロータコアの片側に1個のみ取
り付ける場合と比較して、ステータコア25の磁束検出
ギャップ部30を通る磁束密度を大きくして、ホール素
子の出力を大きくすることができ、回転角の検出精度を
向上させることができる。しかも、検出する磁束密度が
大きくなれば、その分、ホール素子の出力信号の増幅率
を小さくすることができて、信号増幅回路の構成を簡単
化することができる。これにより、ホールIC31の低
コスト化が可能となる。また、永久磁石45,46の1
個当たりの厚み寸法を薄くしても、必要な磁束密度を確
保することができるため、永久磁石45,46の薄型化
によってロータコア24の外径寸法、ひいては回転角検
出装置の外径寸法を小型化することも可能となる。
【0041】[実施形態(4)]次に、図18及び図1
9を用いて本発明の実施形態(4)を説明する。本実施
形態(4)は、前記実施形態(2)と共通する部分が多
いので、前記実施形態(2)と実質的に同じ部分には、
同一符号を付して説明を省略する。
【0042】前記実施形態(2)では、永久磁石27を
ロータコア24の片側に1個のみ取り付けたが、本実施
形態(4)では、平行着磁した2個の永久磁石45,4
6をステータコア39を挟んで対向させるようにロータ
コア24の両側に取り付けている。その他の構成は、前
記実施形態(2)と同じである。本実施形態(4)にお
いても、平行着磁した2個の永久磁石45,46を配置
した前記実施形態(3)と同じ効果を得ることができ
る。
【0043】以上説明した各実施形態では、磁束検出ギ
ャップ部30に配置するホールIC31の個数を2個と
したが、1個のみとしても良い。また、スペース的に余
裕がある場合には、3個以上のホールIC31を磁束の
方向又はその直角方向に配列するようにしても良い。更
に、磁束検出ギャップ部30の磁束密度を検出する磁気
検出素子として、ホールIC(ホール素子)に代えて、
磁気抵抗素子等を用いるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態(1)を示す回転角検出装置
の縦断面図
【図2】(a)と(b)はそれぞれホールICの異なる
配置方法を示す図1のA−A断面図
【図3】図1のB−B断面図
【図4】(a)と(b)はそれぞれホールICの異なる
配置と接続方法を説明するための回路図
【図5】実施形態(1)における平行着磁と磁束の流れ
との関係を説明するもので、(a)は全部品組付状態の
磁束の流れを示す図、(b)はステータコア無しの状態
の磁束の流れを示す図、(c)は磁石単品状態の磁束の
流れを示す図
【図6】比較例におけるラジアル着磁と磁束の流れとの
関係を説明するもので、磁束の流れを示すもので、
(a)は全部品組付状態の磁束の流れを示す図、(b)
はステータコア無しの状態の磁束の流れを示す図、
(c)は磁石単品状態の磁束の流れを示す図
【図7】実施形態(1)におけるロータコア回転角に対
する磁束検出ギャップ部の磁束密度の変化特性を示す図
【図8】比較例におけるロータコア回転角に対する磁束
検出ギャップ部の磁束密度の変化特性を示す図
【図9】本発明の実施形態(2)を示す回転角検出装置
の縦断面図
【図10】(a)と(b)はそれぞれホールICの異な
る配置方法を示す図9のC−C断面図
【図11】本発明の実施形態(3)を示す回転角検出装
置の縦断面図
【図12】(a)と(b)はそれぞれホールICの異な
る配置方法を示す図11のD−D断面図
【図13】図11のE−E断面図
【図14】実施形態(3)における平行着磁と磁束の流
れとの関係を説明するもので、(a)は全部品組付状態
の磁束の流れを示す図、(b)はステータコア無しの状
態の磁束の流れを示す図、(c)は磁石単品状態の磁束
の流れを示す図
【図15】従来例におけるラジアル着磁と磁束の流れと
の関係を説明するもので、磁束の流れを示すもので、
(a)は全部品組付状態の磁束の流れを示す図、(b)
はステータコア無しの状態の磁束の流れを示す図、
(c)は磁石単品状態の磁束の流れを示す図
【図16】(a)と(b)は実施形態(3)におけるロ
ータコア回転角に対する磁束検出ギャップ部の磁束密度
の変化特性と永久磁石の円周角度θとの関係を示す図
【図17】従来例におけるロータコア回転角に対する磁
束検出ギャップ部の磁束密度の変化特性を示す図
【図18】本発明の実施形態(4)を示す回転角検出装
置の縦断面図
【図19】(a)と(b)はそれぞれホールICの異な
る配置方法を示す図18のF−F断面図
【符号の説明】
21…本体ハウジング、22…回転軸、24…ロータコ
ア、25…ステータコア、26…凹部、27…永久磁
石、30…磁束検出ギャップ部、31…ホールIC(磁
気検出素子)、37…回転レバー、39…ステータコ
ア、41…ねじりコイルばね、42…スプリングワッシ
ャ、43…ストッパプレート、45,46…永久磁石。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F063 AA35 BA06 BA30 CA10 CA40 CB05 CC06 CC10 DA01 DA05 DB07 DD06 GA52 GA68 2F077 AA12 AA30 AA49 JJ01 JJ08 JJ09 JJ21 JJ23 NN26 UU00 UU09 UU10 UU11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検出物の回転に応じて回転する環状の
    ロータコアと、 該ロータコアの内周側に同軸状に配置されたステータコ
    アと、 前記ロータコアに前記ステータコアの外周面に対向する
    ように取り付けられた永久磁石と、 前記ステータコアの内部に形成された磁束検出ギャップ
    部に配置され、該磁束検出ギャップ部を通る磁束密度に
    応じた信号を出力する磁気検出素子とを備え、 該磁気検出素子の出力信号に基づいて前記被検出物の回
    転角を検出する回転角検出装置であって、 前記永久磁石は、磁石内部の磁力線が互いに平行となる
    ように着磁されていることを特徴とする回転角検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記永久磁石を前記ロータコアの内周部
    に形成された凹部に取り付けることで、前記永久磁石と
    前記ステータコアとのエアギャップを前記ロータコアと
    前記ステータコアとのエアギャップに揃えて均一に形成
    したことを特徴とする請求項1に記載の回転角検出装
    置。
  3. 【請求項3】 前記永久磁石は2個設けられ、2個の永
    久磁石が前記ステータコアを挟んで対向するように配置
    されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の回
    転角検出装置。
  4. 【請求項4】 前記磁気検出素子は複数個設けられ、複
    数個の磁気検出素子が前記磁束検出ギャップ部を通る磁
    束の方向又はその直角方向に配列されていることを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれかに記載の回転角検出装
    置。
JP17165199A 1999-06-17 1999-06-17 回転角検出装置 Expired - Fee Related JP3496581B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17165199A JP3496581B2 (ja) 1999-06-17 1999-06-17 回転角検出装置
US09/589,772 US6483296B1 (en) 1999-06-17 2000-06-09 Angular position detection apparatus
EP03012601A EP1467184A3 (en) 1999-06-17 2000-06-15 Angular position detector
EP00112683A EP1061341A3 (en) 1999-06-17 2000-06-15 Angular position detector

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17165199A JP3496581B2 (ja) 1999-06-17 1999-06-17 回転角検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001004315A true JP2001004315A (ja) 2001-01-12
JP3496581B2 JP3496581B2 (ja) 2004-02-16

Family

ID=15927174

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17165199A Expired - Fee Related JP3496581B2 (ja) 1999-06-17 1999-06-17 回転角検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3496581B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002048652A1 (fr) * 2000-12-14 2002-06-20 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Codeur magnetique
JP2002228486A (ja) * 2001-02-05 2002-08-14 Yaskawa Electric Corp 磁気式エンコーダ
WO2002068804A1 (fr) * 2001-02-28 2002-09-06 Mikuni Corporation Dispositif de commande d'accelerateur
EP1600320A1 (en) * 2004-05-13 2005-11-30 Keihin Corporation Accelerator opening degree detecting apparatus in throttle control apparatus for two-wheeled vehicle
US7071683B2 (en) 2002-09-30 2006-07-04 Nippon Soken, Inc. Rotation angle sensing device having enlarged detectable angle range
US7352173B2 (en) 2003-05-15 2008-04-01 Nippon Soken, Inc. Turning angle detector
JP2008224574A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Tokyo Cosmos Electric Co Ltd 非接触型角度センサ
CN102749025A (zh) * 2011-04-22 2012-10-24 株式会社电装 旋转角传感器
WO2013099544A1 (ja) * 2011-12-28 2013-07-04 日本精機株式会社 液面検出装置
JP2014085237A (ja) * 2012-10-24 2014-05-12 Denso Corp 回転角検出装置、および、これを用いた回転駆動装置
JP2019146457A (ja) * 2018-02-23 2019-08-29 株式会社アドヴィックス 回転計測装置及び液圧制御装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3843969B2 (ja) * 1999-11-01 2006-11-08 株式会社デンソー 回転角検出装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002048652A1 (fr) * 2000-12-14 2002-06-20 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Codeur magnetique
JP2002228486A (ja) * 2001-02-05 2002-08-14 Yaskawa Electric Corp 磁気式エンコーダ
WO2002068804A1 (fr) * 2001-02-28 2002-09-06 Mikuni Corporation Dispositif de commande d'accelerateur
US7071683B2 (en) 2002-09-30 2006-07-04 Nippon Soken, Inc. Rotation angle sensing device having enlarged detectable angle range
US7352173B2 (en) 2003-05-15 2008-04-01 Nippon Soken, Inc. Turning angle detector
EP1600320A1 (en) * 2004-05-13 2005-11-30 Keihin Corporation Accelerator opening degree detecting apparatus in throttle control apparatus for two-wheeled vehicle
JP2008224574A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Tokyo Cosmos Electric Co Ltd 非接触型角度センサ
CN102749025A (zh) * 2011-04-22 2012-10-24 株式会社电装 旋转角传感器
WO2013099544A1 (ja) * 2011-12-28 2013-07-04 日本精機株式会社 液面検出装置
US9453756B2 (en) 2011-12-28 2016-09-27 Nippon Seiki Co., Ltd. Liquid surface detecting apparatus
JP2014085237A (ja) * 2012-10-24 2014-05-12 Denso Corp 回転角検出装置、および、これを用いた回転駆動装置
JP2019146457A (ja) * 2018-02-23 2019-08-29 株式会社アドヴィックス 回転計測装置及び液圧制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3496581B2 (ja) 2004-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3596667B2 (ja) 回転角検出装置
JP3491596B2 (ja) 回転角検出装置
US6483296B1 (en) Angular position detection apparatus
JP3491577B2 (ja) 回転角検出装置
KR100424375B1 (ko) 비접촉식 회전 위치 센서 및 비접촉식 회전 위치 센서를갖는 스로틀 밸브 조립체
US6414482B1 (en) Non-contact type rotational angle sensor and sensor core used in the sensor
US6946831B2 (en) Noncontact rotary position sensor and electric control throttle valve apparatus having noncontact rotary position
JP2001004315A (ja) 回転角検出装置
US20030137381A1 (en) Revolution detecting device
JPH09329463A (ja) 検出装置
US7071683B2 (en) Rotation angle sensing device having enlarged detectable angle range
JP2546096B2 (ja) 位置検出装置
JP3539299B2 (ja) 回転角検出装置
JPH0526610A (ja) スロツトルポジシヨンセンサ
JPH11211410A (ja) 非接触型位置センサ
JP3438692B2 (ja) 回転角検出装置
JP2001133212A (ja) 非接触式回転角センサ及びセンサコア
JP3061225B2 (ja) 磁電変換型回転角センサ
JP3474096B2 (ja) 回動角検出装置
JP2001141412A (ja) 非接触式回転角センサ及びセンサコア
JP2007085743A (ja) 非接触回転変位センサ
JP2003004479A (ja) 非接触型位置センサ
JPH0560508A (ja) ポテンシヨメータ
JP3623432B2 (ja) 非接触式回転角センサ及びそのセンサコア
JP2002116055A (ja) 回転角度検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101128

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111128

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111128

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121128

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees