JP2001004226A - 温風送風器 - Google Patents

温風送風器

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JP2001004226A
JP2001004226A JP17644099A JP17644099A JP2001004226A JP 2001004226 A JP2001004226 A JP 2001004226A JP 17644099 A JP17644099 A JP 17644099A JP 17644099 A JP17644099 A JP 17644099A JP 2001004226 A JP2001004226 A JP 2001004226A
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JP
Japan
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air blower
hot air
thermoelectric element
heat generating
heat
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Pending
Application number
JP17644099A
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English (en)
Inventor
Takeshi Hatano
剛 羽田野
Toshinari Matsumoto
俊成 松本
Hidetaka Yabuuchi
秀隆 藪内
Miki Yasuno
幹 保野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の温風送風器は、燃料として使用する液
化石油ガス以外に、電動ファンを駆動するための電力を
必要としているものである。つまり、エネルギーの供給
が複雑であるという課題を有している。 【解決手段】 発熱部3に取り付けた熱電素子10が発
生する熱起電力によって送風部1の電動ファン6を駆動
するようにして、燃料供給部2が供給する液化石油ガス
を燃料として使用する発熱部3の発熱を外部に伝達し
て、電動ファン6の駆動に特に電力を必要とせず、液化
石油ガスだけを燃料として使用して暖房ができる温風送
風器としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液化石油ガス等を
燃料として温風を発生する温風送風器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図10は従来の温風送風器の構成を示す
説明図である。従来の温風送風機は、電動ファン41と
燃焼室42とを有している本体40と、前記燃焼室42
に液化石油ガス等の燃料ガスを供給する燃料供給部43
によって構成している。
【0003】すなわち、本体40の燃焼室42での燃焼
熱を、電動ファン41によって外部に送風して、例えば
室内等を暖房しているものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の温風送風器
は、燃料として液化石油ガス以外に、電動ファンを駆動
するための電力を必要としているものである。つまり、
エネルギーの供給が複雑であるという課題を有してい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、発熱部に取り
付けた熱電素子が発生する熱起電力によって送風部の送
風ファンを駆動するようにして、燃料供給部が供給する
液化石油ガスを燃料として使用する発熱部の発熱を外部
に伝達して送風ファンの駆動に特に電力を必要とせず、
液化石油ガスだけを燃料として使用して暖房ができる温
風送風器としている。
【0006】
【発明の実施の形態】請求項1に記載した発明は、発熱
部に取り付けた熱電素子が発生する熱起電力によって送
風部の電動ファンを駆動するようにして、燃料供給部が
供給する液化石油ガスを燃料として使用する発熱部の発
熱を外部に伝達して電動ファンの駆動に特に電力を必要
とせず、液化石油ガスだけを燃料として使用して暖房が
できる温風送風器としている。
【0007】請求項2に記載した発明は、熱電素子の冷
却側には、金属製の冷却板を取り付けて、熱電素子の冷
却面の温度を均一にでき長期の使用に対しても品質の安
定した温風送風器としているものである。
【0008】請求項3に記載した発明は、冷却板は送風
部に配置したフィン体と一体として、送風部の電動ファ
ンによる送風によってフィン体を冷却するようにして、
熱電素子の冷却効率が高く、送風性能の高い温風送風器
としているものである。
【0009】請求項4に記載した発明は、フィン体は、
電動ファンの送風側もしくは吸気側の略流線上に配置す
るようにして、熱電素子の冷却効率が高く、送風性能の
高い温風送風器としているものである。
【0010】請求項5に記載した発明は、熱電素子の加
熱側には、金属製の放熱板を取り付けて、熱電素子の加
熱面の温度を均一にでき、長期の使用に対しても品質の
安定した温風送風器としているものである。
【0011】請求項6に記載した発明は、発熱部は、触
媒燃焼を行う触媒発熱体を有している構成として、発熱
部の使用方向に対して注意を払う必要がなく、使い勝手
の良い温風送風器としているものである。
【0012】請求項7に記載した発明は、熱電素子は、
冷却側を除く全面を断熱体で覆うようにして、発熱部が
発生する熱量を集中的に熱電素子に伝達でき、送風性能
の高い温風送風器としているものである。
【0013】請求項8に記載した発明は、発熱部が有す
る排気口を送風部の下流側に接続するようにして、送風
部が送風する空気の温度を高めて、暖房効果の高い温風
送風器としているものである。
【0014】請求項9に記載した発明は、発熱部は、送
風部の下流側に接続した排気口を有するようにして、発
熱部での燃焼効率を一層向上した温風送風器としてい
る。
【0015】請求項10に記載した発明は、発熱部に接
続しているノズルとスロートの一部または全部をフィン
体と一体となっているまたはフィン体に接続している接
続体に接触させるようにして、熱電素子の冷却側の温度
を更に低下させ、熱電素子の冷却効率が高く、送風性能
の高い温風送風器としているものである。
【0016】請求項11に記載した発明は、燃料供給部
から発熱部に至る燃料経路中に感温バルブを設けるよう
にして、異常時には燃料供給部から液化石油ガスを供給
しないようにして、熱電素子を保護でき、長期の使用が
可能な温風送風器としているものである。
【0017】請求項12に記載した発明は、発熱部は温
度センサを備え、前記温度センサから受けた情報によっ
て制御回路が燃料供給部から発熱部に至る燃料経路中に
設けた電磁バルブを制御するようにして、発熱部の温度
を所定範囲に維持でき熱電素子の破壊を防止するように
して、長期の使用に対しても品質の安定した温風送風器
としているものである。
【0018】請求項13に記載した発明は、制御回路
は、発熱部に点火する点火プラグを駆動する点火回路を
有し、前記点火回路と電磁バルブをともに制御するよう
にして、熱電素子の破壊を防止でき、長期の使用ができ
る温風送風器としているものである。
【0019】
【実施例】(実施例1)以下本発明の第1の実施例につ
いて説明する。図1は本実施例の構成を示す断面図であ
る。本実施例の温風送風器は、送風部1と燃料供給部2
と発熱部3と、送風部1と発熱部3との間に配置してい
る熱電素子10を有している。
【0020】送風部1は、エアーガイドとして機能する
送風ケース5と、送風ケース5内に設けている電動ファ
ン6と、フィン体7を有している。送風ケース5は、本
実施例では金属板を円形または角形に成型した構成とし
ているが、特に材質や形状についての制限を必要とする
ものではない。電動ファン6は、送風ケース5内に空気
を送風する。送風ケース5は両端が開いており、従って
電動ファン6は一端から吸気した空気を他端に向けて送
風するものである。フィン体7は、前記送風ケース5に
取り付けている熱電素子10の冷却面に取り付けている
冷却板11と一体となっている。
【0021】熱電素子10は、ゼーベック効果を利用し
ている素子で、前記冷却面と冷却面とは反対側の面であ
る加熱面とを有しており、この冷却面と加熱面との温度
差に応じた熱起電力を発生している。本実施例ではこの
熱起電力を前記電動ファン6に供給しているものであ
る。
【0022】発熱部3は、金属ケース14と、金属ケー
ス14内に設けている触媒発熱体11とによって構成し
ている。触媒発熱体11は、本実施例では白金によって
構成しており、金属ケース14内のほぼ中央部に配置し
ている。従って、金属ケース14内の触媒発熱体11で
仕切られた上下の空間は、燃焼室12として作用するも
のである。金属ケース14の上面には、前記熱電素子1
0の加熱面が接触しており、この接触面には金属製の放
熱板15を配置している。つまり、金属ケース14の上
面には、放熱板15を介して熱電素子10の加熱面が密
着状態で接触しているものである。また金属ケース14
の側面には、燃料供給部2から供給される液化石油ガス
を案内するスロート26と、点火プラグ22とが接続さ
れている。前記スロート26は、触媒発熱体11に対し
て上部に位置しているものである。また、点火プラグ2
2は触媒発熱体11に対して下部に位置しているもので
ある。また、金属ケース14の底部には、排ガスを排出
する排気口13を開口している。
【0023】燃料供給部2は、燃焼燃料である液化石油
ガスを貯蔵しているガスタンク20と、ガスタンク20
に接続しているガス流路を構成する配管21中に設けて
いる開閉バルブ23と、開閉バルブ23の出口に接続し
ているノズル27と、ノズル27から噴出される燃料ガ
スを受ける前記スロート10と、前記点火プラグ22に
接続している着火装置21とを備えている。
【0024】以下本実施例の動作について説明する。使
用者が燃料供給部2の開閉バルブ23を開放すると、ガ
スタンク20から液化石油ガスが流出し、ノズル27よ
りスロート10へ向かって噴出する。このときの噴出速
度によって、ノズル27の周囲の空気は自動的にスロー
ト10内に吸引されて、液化石油ガスは可燃性の燃焼ガ
スとなる。この燃焼ガスは、発熱部3の燃焼室12内を
充填する。この状態で使用者が着火装置21を操作する
と、点火プラグ22から火花が飛んで、燃焼室12に充
填されている燃焼ガスは着火される。この着火部は徐々
に拡大して、ついに触媒発熱体11は触媒燃焼を開始す
る。こうして、発熱部3は発熱し始める。この発熱は、
発熱部3の外郭を形成している金属製の放熱板15と、
熱電素子10と、送風部1を構成している冷却板11と
を介して、送風ケース5内に設けているフィン体7に伝
達されている。
【0025】熱電素子10は、冷却面に接触している冷
却板11の温度と、加熱面に接触している放熱板15と
の温度差に応じた熱起電力を発生している。熱電素子1
0の冷却面と加熱面との間には大きな温度差が発生して
いるため、熱電素子10はこの温度差に応じた熱起電力
を発生する。この熱起電力は、送風部1を構成している
電動ファン6に伝達されている。従って電動ファン6は
回転して、送風ケース5内を送風する。つまり、電動フ
ァン6は送風ケース5の一端から吸気した常温の空気
を、フィン体7を介して、他端に送風しているものであ
る。フィン体7は前記しているように、発熱部3によっ
て加熱されているため温度が高くなっている。従って送
風ケース5から送風される空気は、フィン体7が有して
いる熱量によって加温されているものとなる。発明者ら
の実験では、この空気の温度は約40℃となるものであ
る。つまり、送風ケース5の端部はスポット的に暖房さ
れるものとなる。
【0026】このとき、前記しているように電動ファン
6は、フィン体7を冷却しながら送風ケース5内を送風
しているものであるため、フィン体7と一体となってい
る冷却板11の温度は、発熱部3の発熱温度とのバラン
スが取れた温度に定常化するものである。このため、前
記しているように送風ケース5から送風される空気は、
安定した温度を保つことができるものである。
【0027】以上のように本実施例によれば、液化石油
ガスを燃料として使用する発熱部3と、電動ファン6を
有して温風を送風する送風部1と、前記液化石油ガスを
供給する燃料供給部2とを備え、前記電動ファン6は前
記発熱部3に取り付けた熱電素子10によって駆動され
る構成として、電動ファン6の駆動に特に電力を必要と
せず、液化石油ガスだけを燃料として使用して暖房がで
きる温風送風器を実現するものである。
【0028】また本実施例によれば、熱電素子10の冷
却側には、金属製の冷却板11を取り付けている構成と
しているため、熱電素子10の冷却面の温度を均一にで
き長期の使用に対しても品質の安定した温風送風器を実
現するものである。
【0029】また本実施例によれば、冷却板11は、送
風部1に配置したフィン体7と一体とし、送風部1の電
動ファン6による送風によってフィン体7を冷却するよ
うにして、熱電素子10の冷却効率が高く、送風性能の
高い温風送風器を実現するものである。
【0030】また本実施例では、フィン体7は、電動フ
ァン6の送風側もしくは吸気側の略流線上に配置してい
るものである。このため、電動ファン6の送風空気は、
フィン体7と確実に接触し、熱電素子10の冷却効率が
高く、送風性能の高い温風送風器を実現するものであ
る。
【0031】また本実施例では、熱電素子10の加熱側
には、金属製の放熱板15を取り付けているものであ
る。このため、熱電素子10の加熱面の温度を均一にで
き、長期の使用に対しても品質の安定した温風送風器を
実現するものである。
【0032】また本実施例では、発熱部3は、触媒燃焼
を行う触媒発熱体11を有しているものである。このた
め、発熱部3で行われる燃焼は触媒燃焼であり、無炎で
あるため、特に発熱部3の使用方向について注意を払う
必要がないものである。
【0033】(実施例2)続いて本発明の第2の実施例
について説明する。図2は本実施例の構成を示す断面図
である。本実施例では、発熱部3の周囲を放熱板15の
配置位置を除いて断熱体27によって覆っているもので
ある。断熱体27としては、本実施例では例えば耐熱性
の発泡ウレタン樹脂等を使用している。
【0034】以上の構成とすることによって、発熱部3
は触媒発熱体11の触媒燃焼による発熱が、金属ケース
14を介して外気に伝熱されて放熱されることがないも
のである。このため発熱部3の発熱熱量は集中的に熱電
素子10に伝達できるものである。
【0035】以上のように、本実施例の構成とした場合
には、送風部1の送風性能をより高めることが出来、性
能の高い温風送風器を実現できるものである。
【0036】(実施例3)続いて本発明の第3の実施例
について説明する。図3は本実施例の構成を示す断面図
である。本実施例では発熱部3の排気口30の位置を送
風部1を構成する電動ファン6が送風する空気の下流側
に配置しているものである。このため、送風部1を構成
する電動ファン6が送風する気流は、送風ケース5の下
流側で、排気口30から排気される発熱部3の排気空気
を巻き込むものである。排気口30から排気される発熱
部3の排気空気は、触媒発熱体11によって触媒燃焼を
終了した後のものであり、高温となっている。従って本
実施例によれば、送風ケース5から送風される気流の温
度は、実施例1で説明したものよりも高くなるものであ
る。
【0037】以上のように本実施例によれば、送風部1
が送風する空気の温度を高めて、暖房効果の高い温風送
風器を実現するものである。
【0038】(実施例4)続いて本発明の第4の実施例
について説明する。図4は本実施例の構成を示す断面図
である。本実施例では、発熱部3の排気口30を送風部
1の下流側の排気管出口5aに接続している。
【0039】以上の構成で、電動ファン6が空気を送風
すると、排気管30が接続されている排気管出口5aは
負圧となる。排気管出口5aが負圧となると、排気管3
0が接続されている発熱部3の燃焼室12には外気が供
給される。この外気の供給は、接続されているスロート
10と金属ケース14との隙間から、或いは点火プラグ
22と金属ケース14との隙間から行われるものであ
る。従って本実施例によれば、触媒発熱体11での触媒
燃焼がより完全に行われて、発熱部3の発熱効率が高く
なるものである。
【0040】(実施例5)次に本発明の第5の実施例に
ついて説明する。図5は本実施例の構成を示す断面図で
ある。本実施例では、発熱部3に接続しているノズル2
7とスロート10の一部または全部を、フィン体7と一
体となっているまたはフィン体7に接続している金属製
の接続体31に接触させるようにしているものである。
【0041】以下本実施例の動作について説明する。ノ
ズル27から噴出された液化石油ガスは、常温の空気と
接触するために急激に膨張するものである。この膨張に
よって、周囲の温度は急激に冷却される。本実施例で
は、ノズル27とノズル27に近接しているスロート1
0の一部または全部を金属製の接続体31に取り付けて
いるものである。このため、接続体31は急激に冷却さ
れて、この温度は接続体31と一体になっている、また
は接続体31に接続しているフィン体7に伝導される。
フィン体7は、熱電素子10の冷却面に接触している冷
却板11に接触しているものである。つまり、熱電素子
10はこの金属製の接続体31の冷却によって、発生す
る熱起電力が大きくなるものである。
【0042】このため本実施例によれば、熱電素子10
の冷却効率が高く、送風性能の高い温風送風器を実現す
るものである。
【0043】(実施例6)続いて本発明の第6の実施例
について説明する。図6は本実施例の構成を示す断面図
である。本実施例では、燃料供給部2から発熱部3に至
る燃料経路中に感温バルブ32を設けた構成としている
ものである。感温バルブ32は例えば形状記憶合金によ
って構成しており、発熱部3の一部に固定している。つ
まり感温バルブ32は、周囲が所定の温度になると、つ
まり形状記憶合金に設定されている温度になると、自動
的に燃料供給部2から供給する液化石油ガスの供給経路
を遮断するものである。
【0044】以上のように本実施例によれば、燃料供給
部2からスタンクから発熱部に至る燃料経路中に感温バ
ルブ32を設けるようにして、異常時には燃料供給部2
から液化石油ガスを供給しないようにして、長期の使用
に対しても品質の安定した温風送風器を実現するもので
ある。
【0045】(実施例7)続いて本発明の第7の実施例
について説明する。図7は本実施例の構成を示す断面図
である。本実施例では、燃料供給部2から発熱部3に至
る燃料経路中に電磁バルブ33を設けており、また発熱
部3に温度センサ34を設けている。前記温度センサ3
4が検知する温度情報は制御回路35に伝達されてお
り、制御回路35はこの温度情報に基づいて電磁バルブ
33を駆動している。
【0046】すなわち、本実施例では、温度センサ34
が発熱部3の温度を監視しておりこの情報を常に制御回
路35に伝達している。制御回路35は予めプログラム
されている基準温度と温度センサ34から受けた温度情
報とを比較しており、温度センサ34から受けた温度情
報が前記基準温度を超えたときには異常が発生したとし
て、電磁バルブ33を駆動して燃料供給部2から供給す
る液化石油ガスの燃料経路を遮断するものである。
【0047】従って本実施例によれば、異常が生じたと
きに液化石油ガスの燃料経路を遮断でき、熱電素子10
が破壊されることを防止でき長期の使用ができる温風送
風器を実現するものである。
【0048】(実施例8)次に本発明の第8の実施例に
ついて説明する。図8は本実施例の構成を示す断面図で
ある。本実施例では、実施例7で説明している電磁バル
ブ33と、温度センサ34と、制御回路35に加えて、
制御回路35内に点火回路36を設けているものであ
る。点火回路36は、点火プラグ22を駆動する信号を
供給する。
【0049】以下本実施例の動作について説明する。送
風部1の送風容量と、発熱部3の熱容量と、使用する熱
電素子10の種類等の関係によって、発熱部3の平均温
は異なってくる。このとき、本実施例では、温度センサ
34の検知温度に応じて電磁バルブ33を開閉し、また
点火回路36を駆動しているものである。このため、図
9に示しているように、発熱部3の温度をθ1程度に維
持することができるものである。図9は、本実施例によ
る制御を実行した結果、発熱部3の温度がどのように変
化するかを示している特性図である。図9にaとして示
してる特性は、特に制御回路35による制御を実行しな
い状態、つまり自然の温度平衡状態とした場合の発熱部
3の温度変化を示している。またbに示しているもの
は、制御回路35が温度センサ34の検知温度に応じ
て、電磁バルブ33と点火回路36を駆動するようにし
た場合の発熱部3の温度変化を示している。
【0050】つまり、本実施例による制御を実行した場
合には、発熱部3の温度は、θ2ではなくθ2よりも低
いθ1に設定できるものである。すなわち、どのような
環境で使用するにしても、熱電素子10は基準値を上回
る高温で使用した場合には、長期の使用が保証できない
ものである。そこで本実施例では、制御回路35に適切
な設定値をプログラムして、温度センサ34が検知する
温度が前記設定値に達したときに、電磁バルブ33を動
作させ、また点火回路36によって点火プラグ22を動
作させるようにしている。従って、前記しているように
本実施例の発熱部3の温度は、θ1を頂点とするオンオ
フ特性となっている。 以上のように本実施例によれ
ば、熱電素子10の破壊を防止するようにして、長期の
使用ができる温風送風器としているものである。
【0051】
【発明の効果】請求項1に記載した発明は、液化石油ガ
スを燃料として使用する発熱部と、電動ファンを有して
温風を送風する送風部と、前記液化石油ガスを供給する
燃料供給部とを備え、前記電動ファンは前記発熱部に取
り付けた熱電素子によって駆動される構成として、電動
ファンの駆動に特に電力を必要とせず、液化石油ガスだ
けを燃料として使用して暖房ができる温風送風器を実現
するものである。
【0052】請求項2に記載した発明は、熱電素子の冷
却側には、金属製の冷却板を取り付けている構成とし
て、熱電素子の冷却面の温度を均一にでき長期の使用に
対しても品質の安定した温風送風器を実現するものであ
る。
【0053】請求項3に記載した発明は、冷却板は、送
風部に配置したフィン体と一体とした構成として、熱電
素子の冷却効率が高く、送風性能の高い温風送風器を実
現するものである。
【0054】請求項4に記載した発明は、フィン体は、
電動ファンの送風側もしくは吸気側の略流線上に配置し
た構成として、熱電素子の冷却効率が高く、送風性能の
高い温風送風器を実現するものである。
【0055】請求項5に記載した発明は、熱電素子の加
熱側には、金属製の放熱板を取り付けている構成とし
て、熱電素子の加熱面の温度を均一にでき、長期の使用
に対しても品質の安定した温風送風器を実現するもので
ある。
【0056】請求項6に記載した発明は、発熱部は、触
媒燃焼を行う触媒発熱体を有している構成として、発熱
部の使用方向に対して注意を払う必要がなく、使い勝手
の良い温風送風器を実現するものである。
【0057】請求項7に記載した発明は、熱電素子は、
冷却側を除く全面を断熱体で覆った構成として、発熱部
が発生する熱量を集中的に熱電素子に伝達でき、送風性
能の高い温風送風器を実現するものである。
【0058】請求項8に記載した発明は、発熱部は、排
気口を本体部の下流側に配置した構成として、送風部が
送風する空気の温度を高めて、暖房効果の高い温風送風
器を実現するものである。
【0059】請求項9に記載した発明は、発熱部は、送
風部の下流側に接続した排気口を有する構成として、発
熱部での燃焼効率を一層向上した温風送風器を実現する
ものである。
【0060】請求項10に記載した発明は、発熱部に接
続しているノズルとスロートの一部または全部をフィン
体と一体としているまたはフィン体に接続している接続
体に接触させるようにした構成として、熱電素子の冷却
側の温度を更に低下させ、熱電素子の冷却効率が高く、
送風性能の高い温風送風器を実現するものである。
【0061】請求項11に記載した発明は、燃料供給部
から発熱部に至る燃料経路中に感温バルブを設けた構成
として、異常時には燃料供給部から液化石油ガスを供給
しないようにして、熱電素子を保護でき、長期の使用が
可能な温風送風器を実現するものである。
【0062】請求項12に記載した発明は、発熱部は温
度センサを備え、前記温度センサから受けた情報によっ
て制御回路が燃料供給部から発熱部に至る燃料経路中に
設けた電磁バルブを制御する構成として、発熱部の温度
を所定範囲に維持でき熱電素子の破壊を防止するように
して、長期の使用に対しても品質の安定した温風送風器
を実現するものである。
【0063】請求項13に記載した発明は、制御回路
は、発熱部に点火する点火プラグを駆動する点火回路を
有し、前記点火回路と電磁バルブをともに制御する構成
として、熱電素子の破壊を防止でき、長期の使用ができ
る温風送風器を実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である温風送風器の構成
を示す断面図
【図2】同、第2の実施例である温風送風器の構成を示
す断面図
【図3】同、第3の実施例である温風送風器の構成を示
す断面図
【図4】同、第4の実施例である温風送風器の断面図
【図5】同、第5の実施例である温風送風器の構成を示
す断面図
【図6】同、第6の実施例である温風送風器の構成を示
す断面図
【図7】同、第7の実施例である温風送風器の構成を示
す断面図
【図8】同、第8の実施例である温風送風器の構成を示
す断面図
【図9】同、発熱部の温度変化を示す特性図
【図10】従来の温風送風器の構成を示す断面図
【符号の説明】
1 送風部 2 燃料供給部 3 発熱部 5 送風ケース 5a 排気管出口 6 電動ファン 7 フィン体 10 熱電素子 11 触媒発熱体 12 燃焼室 13 排気口 14 金属ケース 15 放熱板 20 ガスタンク 21 着火装置 22 点火プラグ 23 開閉バルブ 27 断熱体 30 排気管 31 接続体 32 感温バルブ 33 電磁バルブ 34 温度センサ 35 制御回路 36 点火回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藪内 秀隆 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 保野 幹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3K017 BA04 BB04 BB08 BC10 BF01 BH04

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液化石油ガスを燃料として使用する発熱
    部と、電動ファンを有して温風を送風する送風部と、前
    記液化石油ガスを供給する燃料供給部とを備え、前記電
    動ファンは前記発熱部に取り付けた熱電素子によって駆
    動される温風送風器。
  2. 【請求項2】 熱電素子の冷却側には、金属製の冷却板
    を取り付けている請求項1に記載した温風送風器。
  3. 【請求項3】 冷却板は、送風部に配置したフィン体と
    一体とした請求項2に記載した温風送風器。
  4. 【請求項4】 フィン体は、電動ファンの送風側もしく
    は吸気側の略流線上に配置した請求項3に記載した温風
    送風器。
  5. 【請求項5】 熱電素子の加熱側には、金属製の放熱板
    を取り付けている請求項1に記載した温風送風器。
  6. 【請求項6】 発熱部は、触媒燃焼を行う触媒発熱体を
    有している請求項1に記載した温風送風器。
  7. 【請求項7】 熱電素子は、冷却側を除く全面を断熱体
    で覆った請求項1または2に記載した温風送風器。
  8. 【請求項8】 発熱部は、排気口を本体部の下流側に配
    置した請求項1から7のいずれか1項に記載した温風送
    風器。
  9. 【請求項9】 発熱部は、送風部の下流側に接続した排
    気口を有する請求項1から7のいずれか1項に記載した
    温風送風器。
  10. 【請求項10】 発熱部に接続しているノズルとスロー
    トの一部または全部をフィン体と一体としているまたは
    フィン体に接続している接続体に接触させるようにした
    請求項4に記載した温風送風器。
  11. 【請求項11】 燃料供給部から発熱部に至る燃料経路
    中に感温バルブを設けた請求項1から10のいずれか1
    項に記載した温風送風器。
  12. 【請求項12】 発熱部は温度センサを備え、前記温度
    センサから受けた情報によって制御回路が燃料供給部か
    ら発熱部に至る燃料経路中に設けた電磁バルブを制御す
    る請求項1から11のいずれか1項に記載した温風送風
    器。
  13. 【請求項13】 制御回路は、発熱部に点火する点火プ
    ラグを駆動する点火回路を有し、前記点火回路と電磁バ
    ルブをともに制御する請求項1から12のいずれか1項
    に記載した温風送風器。
JP17644099A 1999-06-23 1999-06-23 温風送風器 Pending JP2001004226A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101658395B1 (ko) * 2015-03-11 2016-09-21 차병미 온풍기용 팬
WO2018034361A1 (ko) * 2016-08-18 2018-02-22 차병미 온풍기용 팬

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KR101658395B1 (ko) * 2015-03-11 2016-09-21 차병미 온풍기용 팬
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