JP2001002984A - 粉体塗料組成物 - Google Patents

粉体塗料組成物

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JP2001002984A
JP2001002984A JP17065099A JP17065099A JP2001002984A JP 2001002984 A JP2001002984 A JP 2001002984A JP 17065099 A JP17065099 A JP 17065099A JP 17065099 A JP17065099 A JP 17065099A JP 2001002984 A JP2001002984 A JP 2001002984A
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Japan
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powder coating
resin
compatibilizer
coating material
powder
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Yukiya Sato
幸哉 佐藤
Kenichi Nishimura
謙一 西村
Masato Hoshi
正人 星
Shoichi Suzuki
祥一 鈴木
Hisakazu Tajima
田嶋  久和
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】均一な色相を有し、かつ優れた鮮映性及び光沢
性を有する塗膜を形成することができる粉体塗料組成
物、及び該粉体塗料組成物を用いて均一な色相の塗膜を
得る塗装方法を提供すること。 【解決手段】2種以上の色相の異なる粉体塗料を含有す
る粉体塗料組成物であって、該粉体塗料に含有される樹
脂の溶解度パラメーターの中で、最大値をδa、最小値
をδbとするとき、δa≧δc≧δbの関係を満たす溶
解度パラメーターδcを有する相溶化剤を全部もしくは
一部の粉体塗料中に、及び/又は粉体塗料と共に含有し
てなる粉体塗料組成物、並びに該粉体塗料組成物を用い
て塗布する塗装方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2種以上の色相の
異なる粉体塗料を含有する粉体塗料組成物及び該粉体塗
料組成物を用いた塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】粉体塗料は、樹脂、硬化剤、添加剤等に
所望の色相を出すための数色の顔料を加え、混合した
後、溶融混練し、その後、冷却、粉砕、分級することに
より、製造されている。そのため、要求される色相毎に
塗料を用意せざるを得ず、その品揃えは膨大な数にのぼ
っている。
【0003】また、溶融混練時60〜160℃に加熱さ
れるため、硬化剤の種類によっては硬化が生じることが
ある。これを回避するため、低温でも十分混練できるよ
うに樹脂の溶融温度を下げると、耐ブロッキング性、貯
蔵安定性等を低下させる。
【0004】その改良方法として、本発明者らは、単独
では熱硬化しないが他種の粉体塗料と混合塗布すること
により熱硬化する粉体塗料組成物を用いる混合調色用塗
料(特開平10−212435号公報)、低温硬化用塗
料(特開平10−338823号公報)を開発したが、
塗装物の鮮映性及び光沢性のさらなる改良が望まれてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、均一な色相
を有し、かつ優れた鮮映性及び光沢性を有する塗膜を形
成することができる粉体塗料組成物、及び該粉体塗料組
成物を用いて均一な色相の塗膜を得る塗装方法を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、2種以上の色
相の異なる粉体塗料を含有する粉体塗料組成物であっ
て、該粉体塗料に含有される樹脂の溶解度パラメーター
の中で、最大値をδa、最小値をδbとするとき、δa
≧δc≧δbの関係を満たす溶解度パラメーターδcを
有する相溶化剤を全部もしくは一部の粉体塗料中に、及
び/又は粉体塗料と共に含有してなる粉体塗料組成物、
並びに該粉体塗料組成物を用いて塗布する塗装方法に関
する。
【0007】
【発明の実施の形態】2種以上の色相の異なる粉体塗料
を含有する本発明の粉体塗料組成物は、それぞれの粉体
塗料が含有する樹脂の溶解度パラメーターの最大値をδ
a、最小値をδbとするとき、δa≧δc≧δbの関係
を満たす溶解度パラメーターδcを有する相溶化剤を含
有することに1つの大きな特徴を有する。
【0008】前記相溶化剤を含有した本発明の粉体塗料
組成物は、それぞれの粉体塗料に含有される主成分とし
ての樹脂との相溶性に優れているため、均一な色相を有
し、かつ高い鮮映性及び光沢性を有する塗膜を得ること
ができる。
【0009】本発明において、溶解度パラメーター
(δ)は、凝集エネルギー(ε)と分子容(V)を用い
て、式(A): δ=(ε/V)0.5 (A) によって表わされ、Hoy(K.L.Hoy, J. Paint Technol
ogy, 42, 76(1970))の方法により求められる。
【0010】樹脂及び相溶化剤の溶解度パラメーター
は、着色剤や被塗装物との密着性の観点から、好ましく
は8〜12、より好ましくは10〜11.5であり、δ
aとδbとの差は、0.05〜0.4が好ましく、0.
1〜0.25がより好ましい。また、δaとδc、δc
とδbのそれぞれの差は、0.005〜0.2が好まし
く、0.01〜0.16がより好ましい。
【0011】相溶化剤としては、例えば、ポリエステル
樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂等の他、エチレン
グリコール、ペンタエリスリトール、ビスフェノールA
等の多価アルコールのアルキレンオキシド付加物等が挙
げられ、これらの中では、主成分として配合される樹脂
との相溶性に優れる点から、ポリエステル及び又は式
(I):
【0012】
【化2】
【0013】(式中、Rは炭素数2〜3のアルキレン
基、x及びyは正の数を示し、xとyの和は1〜10、
好ましくは2〜5である)で表される化合物が好まし
い。
【0014】相溶化剤の分子量は、塗料の焼付け時の流
動性の観点から、好ましくは250〜10000、より
好ましくは300〜5000である。
【0015】相溶化剤は、粉体塗料組成物に含有される
全部もしくは一部の粉体塗料中に含有される態様でもよ
く、また粉体塗料組成物中に粉体塗料とともに含有され
る態様でもよい。あるいは、これらの2つの態様を併用
した態様であってもよいが、本発明では、生産効率の観
点から、相溶化剤が粉体塗料中に含有される態様が好ま
しい。
【0016】相溶化剤の含有量は、粉体塗料組成物中
に、樹脂の相溶性を効率よく得るために、好ましくは
0.1〜20重量%、より好ましくは0.5〜10重量
%である。
【0017】本発明の粉体塗料組成物に含有される粉体
塗料としては、従来より用いられている粉体塗料であれ
ば、特に限定することなく用いることができるが、2種
以上の色相の異なる粉体塗料からより均一な色相の塗膜
を得るために、単独では250℃以下で熱硬化しない
が、他種の粉体塗料と混合塗布することにより250℃
以下で熱硬化する特性を有する粉体塗料であることが好
ましい。
【0018】前記特性を有する粉体塗料に含有される主
成分としての樹脂は、従来より知られている各種樹脂が
限定されることなく使用可能であるが、樹脂の溶融温度
は250℃以下、好ましくは50〜180℃であり、混
合された粉体塗料の硬化温度以下となるように調整され
ることが好ましい。
【0019】また、樹脂のガラス転移点は、貯蔵安定性
を考慮して40℃以上、粉体塗料の溶融温度を考慮して
90℃以下であることが好ましい。
【0020】本発明では、前記のような単独では250
℃以下で熱硬化しない2種以上の粉体塗料のそれぞれに
使用する樹脂の組み合わせを適宜選択し、混合塗布した
場合、互いに溶融混合して250℃以下で熱硬化し、塗
膜を形成する。なお、「熱硬化しない」とは示差走査熱
量計(セイコー電子工業(株)製、DSC210)を用
い、昇温速度10℃/分で測定した際、熱硬化に相当す
る発熱ピークが検出できないことを言う。又、本明細書
でいう「樹脂」とは数平均分子量が500以上、好まし
くは1000以上の高分子物質で、加熱溶融後、冷却す
ることにより膜を形成する能力のあるものをいう。
【0021】本発明には、粉体塗料に含有される樹脂同
士が溶融混合されることにより、250℃以下で硬化反
応を起こす樹脂を使用する態様と、溶融混合されても2
50℃以下では硬化反応を起こさないが、それぞれ硬化
剤を併用することにより、溶融混合されて250℃以下
で硬化反応を起こす態様とがある。
【0022】(1)樹脂同士が硬化反応を起こす態様 この態様に使用する粉体塗料Aと粉体塗料Bの組み合わ
せとしては、例えば、カルボキシル基を有する樹脂、ア
ミノ基を有する樹脂、フェノール性水酸基を有する樹脂
及び無水酸系樹脂よりなる群から選ばれる樹脂を含有す
る粉体塗料とエポキシ基を有する樹脂、グリシジル基を
有する樹脂及び不飽和結合を有する樹脂よりなる群から
選ばれる樹脂を含有する粉体塗料の組み合わせがあり、
好ましくはカルボキシル基を含有する粉体塗料とエポキ
シ基を有する樹脂を含有する粉体塗料の組み合わせであ
り、より好ましくはポリエステル樹脂を含有する粉体塗
料とエポキシ樹脂を含有する粉体塗料の組み合わせであ
る。なお、カルボキシル基を有する樹脂としては、ポリ
エステル樹脂以外に、ポリエステルポリアミド樹脂、
(メタ)アクリル酸系アクリル樹脂などが、アミノ基を
有する樹脂としては、ポリアミド樹脂、ポリエステルポ
リアミド樹脂などが、それぞれ挙げられる。
【0023】本態様において使用される粉体塗料A、B
の配合比率(重量比)は、それぞれの樹脂中に存在する
官能基の量にもよるが、10/90〜90/10、好ま
しくは25/75〜75/25であることが望ましい。
【0024】また、この態様においては、前記の組み合
わせで粉体塗料を使用する場合、硬化剤は特に必要とさ
れないが、必要に応じて各粉体塗料に使用するそれぞれ
の樹脂に適した硬化剤を他方の粉体塗料に添加してもよ
い。
【0025】なお、硬化剤としては公知の保護基含有イ
ソシアネート系硬化剤、エポキシ系硬化剤、アルコキシ
シラン系硬化剤、ポリアジリジン系硬化剤、オキサゾリ
ン系硬化剤等を対応する樹脂の官能基にあわせ適宜選択
すればよい。
【0026】(2)樹脂と樹脂のみでは250℃以下で
硬化反応を起こさない態様 この態様は、各粉体塗料C、Dに使用するそれぞれの樹
脂に適した硬化剤を他方の粉体塗料に添加した態様であ
る。
【0027】従って、粉体塗料C、Dにおける、樹脂と
硬化剤の組み合わせの好ましい具体例としては、粉体塗
料Cにエポキシ樹脂、粉体塗料Dにフェノール性以外の
末端水酸基のポリエステル樹脂を用い、それぞれに変性
メラミン樹脂、アジピン酸ジヒドラジドを添加する組み
合わせが挙げられる。
【0028】粉体塗料C、Dの配合比率(重量比)は1
0/90〜90/10が好ましく、25/75〜75/
25がより好ましく、硬化剤の配合量は、反応する樹脂
の官能基当量に対し、0.8〜1.2倍に調整すること
が好ましい。
【0029】本発明に用いられる粉体塗料に含有される
着色剤の基本色としては、イエロー、マゼンタ、シア
ン、白及び黒が挙げられ、それぞれの基本色に使用され
る着色剤としては、イエローではジスアゾイエロー、ア
セト酢酸アリールアミド系モノアゾ黄色顔料、マゼンタ
ではカーミン6B、ピグメントレッド、シアンでは銅フ
タロシアニン、白では酸化チタン、黒ではカーボンブラ
ック等が挙げられる。着色剤の含有量は、樹脂100重
量部に対して、1〜60重量部が好ましい。
【0030】粉体塗料には、必要に応じて、アクリレー
ト系重合体等の流展剤、各種触媒や有機系スズ化合物等
の架橋促進剤、ベンゾイン等のワキ防止剤等の添加剤等
が含有されていてもよい。
【0031】粉体塗料は、例えば、樹脂、着色剤、硬化
剤等を添加して、ニーダー等で溶融混練し、冷却後、例
えば、ハンマーミル、ジェット衝撃ミル等の粉砕装置を
用いて物理的粉砕を行い、ついで風力分級機、マイクロ
ン・クラッシファイアー等の分級機を用いて分級するこ
とにより、調製することができる。更に、粉体の表面に
は、シリカ、アルミナ、チタニア又はジルコニア等の流
動性調整剤が添加されていてもよい。ただし、粉体塗料
中に相溶化剤を含有させる場合は、相溶化剤を樹脂、着
色剤等とともに混練して、粉体塗料を調製する。
【0032】このようにして得られる粉体塗料の平均粒
子径は、粉体塗料の凝集を防止し、かつ塗膜の膜厚を調
整するために、好ましくは1〜50μm、より好ましく
は5〜30μmである。
【0033】本発明の粉体塗料組成物は、例えば、各粉
体塗料を、ヘンシェルミキサー、スーパーミキサー等の
高速攪拌機で乾式混合することにより、調製することが
できる。なお、2種以上の粉体塗料を混合するに際し
て、混合割合等は目的とする色相により適宜選択され
る。ただし、粉体塗料とともに相溶化剤を含有させる場
合は、相溶化剤を各粉体塗料とともに混合して、粉体塗
料組成物を調製する。
【0034】本発明の塗装方法は、前記した本発明の粉
体塗料組成物を塗布する方法である。本発明において、
「塗布」とは粉体塗料組成物を被塗装物に塗装したの
ち、250℃以下での焼付け工程を経て塗膜を形成する
一連の処理を指すものであり、塗装の方法としては、例
えば、静電スプレー、電子ガンを用いる塗装方法、流動
浸漬法、プラスチック溶射法等が挙げられる。本発明の
粉体塗料組成物を用いて塗布する際の硬化温度は、混合
塗料の保存安定性及びエネルギー効率の観点から、好ま
しくは80〜250℃、より好ましくは100〜200
℃である。ここで、硬化温度は、示差走査熱量計を使用
して、10℃/分で昇温した時に測定される発熱ピーク
トップの温度より算出する。
【0035】
【実施例】〔酸価〕JIS K0070の方法により測
定する。
【0036】樹脂の製造例1 エチレングリコール62g、ネオペンチルグリコール9
36g、イソフタル酸1328g、コハク酸177g及
び無水トリメリット酸288gを窒素雰囲気下、220
℃で攪拌しつつ、ASTM E28−67に準拠して測
定した軟化点が95℃に達するまで反応させて、ポリエ
ステルAを得た。ポリエステルAの溶解度パラメーター
は10.81cal0.5 /cm1.5 、酸価は85.4m
gKOH/gであった。
【0037】樹脂の製造例2 エチレングリコール93g、ネオペンチルグリコール8
84g、イソフタル酸1577g及び無水トリメリット
酸288gを窒素雰囲気下、220℃で攪拌しつつ、A
STM E28−67に準拠して測定した軟化点が95
℃に達するまで反応させて、ポリエステルBを得た。ポ
リエステルBの溶解度パラメーターは10.84cal
0.5 /cm1.5 、酸価は66.8mgKOH/gであっ
た。
【0038】相溶化剤の製造例1 ポリオキシエチレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン650g及びアジピン酸5
84gを窒素雰囲気下、220℃で攪拌しつつ6時間反
応させて、相溶化剤Aを得た。相溶化剤Aの溶解度パラ
メーターは10.85cal0.5 /cm1.5 であった。
【0039】相溶化剤の製造例2 ポリオキシエチレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパンの代わりに式(II):
【0040】
【化3】
【0041】で表される繰り返し単位を有するエポキシ
樹脂「エピコート1002」(油化シェルエポキシ
(株)製、重量平均分子量:約1300)1300gを
用い、アジピン酸の代わりにコハク酸472gを用いた
以外は相溶化剤の製造例1と同様にして、相溶化剤Bを
得た。相溶化剤Bの溶解度パラメーターは10.84c
al 0.5 /cm1.5 であった。
【0042】相溶化剤の製造例3 エポキシ樹脂「エピコート1002」の代わりに、前記
式(II)で表される繰り返し単位を有するエポキシ樹脂
「エピコート1001」(油化シェルエポキシ(株)
製、重量平均分子量:約1000)1000gを用いた
以外は相溶化剤の製造例2と同様にして、相溶化剤Cを
得た。相溶化剤Cの溶解度パラメーターは10.77c
al0.5 /cm1.5 であった。
【0043】相溶化剤の製造例4 アジピン酸の代わりにコハク酸472gを用いた以外は
相溶化剤の製造例1と同様にして、相溶化剤Dを得た。
相溶化剤Dの溶解度パラメーターは11.46cal
0.5 /cm1.5 であった。
【0044】粉体塗料の製造例1〜14 表1に示す組成物を、スーパーミキサーにて良く混合し
た後、コニーダー((株)ブッス・ジャパン製)で混練
し、冷却したのちACMパルペライザー(ホソカワミク
ロン(株)製)で粉砕し、平均粒子径30μmの粉体を
得た。この粉体100重量部と疎水性シリカ「アエロジ
ル R972」(日本アエロジル社製)0.3重量部と
をヘンシェルミキサーで均一に混合し、粉体塗料1〜1
4を得た。なお、「エピコート1004AF」、「エピ
コート1003」、「アクロナール4F」の溶解度パラ
メーターはそれぞれ10.98cal0.5 /cm1.5
11.00cal0.5 /cm1.5 、8.90cal0.5
/cm1.5 であった。
【0045】
【表1】
【0046】実施例1〜6、比較例1〜3 表2に示す組み合わせで粉体塗料を使用し、ヘンシェル
ミキサーで混合した。得られた混合物を脱脂したスチー
ル板に静電塗装機にて塗装し、その後180℃の恒温槽
に入れて20分間焼き付けを行い、塗膜を得た。得られ
た塗膜の色相は、いずれも均一な水色であった。塗膜の
鮮映度及び光沢度を表2に示す。
【0047】なお、鮮映度は、塗膜に蛍光灯を映した際
に、蛍光灯の像が鮮明に映るものを「○」、鮮明には映
らないものを「×」と表記し、光沢度は、ASTM 3
363−74に準拠した方法に従って測定する。
【0048】
【表2】
【0049】以上の結果から、比較例1〜3と対比し
て、実施例1〜6では、均一な色相を有し、かつ優れた
鮮映性及び光沢性を有する塗膜が得られていることが分
かる。
【0050】
【発明の効果】本発明により、2種以上の色相の異なる
粉体塗料を用いて、均一な色相を有し、かつ優れた鮮映
性及び光沢性を有する塗膜を得ることが可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星 正人 和歌山市湊1334番地 花王株式会社研究所 内 (72)発明者 鈴木 祥一 和歌山市湊1334番地 花王株式会社研究所 内 (72)発明者 田嶋 久和 和歌山市湊1334番地 花王株式会社研究所 内 Fターム(参考) 4J038 CG002 CG031 CG032 DB001 DB002 DD001 DD002 DH001 DH002 GA03 GA06 GA07 GA09 JA20 JA21 JA64 KA03 KA07 MA16 NA01 PA02 PA19

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2種以上の色相の異なる粉体塗料を含有
    する粉体塗料組成物であって、該粉体塗料に含有される
    樹脂の溶解度パラメーターの中で、最大値をδa、最小
    値をδbとするとき、δa≧δc≧δbの関係を満たす
    溶解度パラメーターδcを有する相溶化剤を全部もしく
    は一部の粉体塗料中に、及び/又は粉体塗料と共に含有
    してなる粉体塗料組成物。
  2. 【請求項2】 粉体塗料が単独では250℃以下で熱硬
    化しないが、他種の粉体塗料と混合塗布することにより
    250℃以下で熱硬化する特性を有する請求項1記載の
    粉体塗料組成物。
  3. 【請求項3】 エポキシ樹脂を含有する粉体塗料とポリ
    エステル樹脂を含有する粉体塗料を含有する請求項1又
    は2記載の粉体塗料組成物。
  4. 【請求項4】 相溶化剤が式(I): 【化1】 (式中、Rは炭素数2〜3のアルキレン基、x及びyは
    正の数を示し、xとyの和は1〜10である)で表され
    る化合物である請求項1〜3いずれか記載の粉体塗料組
    成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4いずれか記載の粉体塗料組
    成物を用いて塗布する塗装方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008546889A (ja) * 2005-06-23 2008-12-25 ピーピージー インダストリーズ オハイオ, インコーポレイテッド 粉末被覆組成物、中間光沢範囲被覆剤、関連する方法および基材

Cited By (2)

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JP2008546889A (ja) * 2005-06-23 2008-12-25 ピーピージー インダストリーズ オハイオ, インコーポレイテッド 粉末被覆組成物、中間光沢範囲被覆剤、関連する方法および基材
US8436095B2 (en) 2005-06-23 2013-05-07 Ppg Industries Ohio, Inc. Powder coating compositions, mid-gloss range coatings, related methods and substrates

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