JP2001002624A - 非対称ジアルキルカーボネートの製造方法 - Google Patents

非対称ジアルキルカーボネートの製造方法

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JP2001002624A
JP2001002624A JP11169431A JP16943199A JP2001002624A JP 2001002624 A JP2001002624 A JP 2001002624A JP 11169431 A JP11169431 A JP 11169431A JP 16943199 A JP16943199 A JP 16943199A JP 2001002624 A JP2001002624 A JP 2001002624A
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alcohol
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carbonate
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Katsuaki Hasegawa
勝昭 長谷川
Masashi Inaba
正志 稲葉
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長時間反応を継続しても触媒が劣化しない非
対称ジアルキルカーボネートの製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明によれば、ランタニド及びアクチ
ニド並びにスカンジウム及びイットリウムからなるIII
族元素(短周期型周期律表)から選ばれる元素の酸化物
を活性成分として含む固体触媒の存在下に、異種の対称
ジアルキルカーボネート間のエステル交換反応により非
対称ジアルキルカーボネートを製造するに際し、反応生
成液から分離した固体触媒をアルコールと接触した後、
エステル交換反応に再使用することを非対称ジアルキル
カーボネートの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は異種の対称ジアルキ
ルカーボネート間のエステル交換反応により非対称ジア
ルキルカーボネートを製造する方法の改良に関するもの
である。詳しくは、本発明はエステル交換反応に用いる
III 族元素の酸化物触媒の劣化防止に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】非対称ジアルキルカーボネートを製造す
る方法の1つとして、異種の対称ジアルキルカーボネー
ト間のエステル交換反応を利用する方法が知られてお
り、そのエステル交換触媒としてIII 族元素の酸化物を
活性成分とする触媒を用いる方法が提案されている(特
開平9−328453号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この方法は非対称ジア
ルキルカーボネートを製造する方法として優れている
が、長時間反応を継続すると触媒が劣化するという問題
があった。本発明の目的は、この問題を解決し長時間反
応を継続しても触媒が劣化しない製造方法を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために種々検討を加えた結果、特定の工程
を含む製造方法によりこの問題を解決できることを見い
出し、本発明に到達した。即ち、本発明の要旨は、ラン
タニド及びアクチニド並びにスカンジウム及びイットリ
ウムからなるIII 族元素(短周期型周期律表)から選ば
れる元素の酸化物を活性成分として含む固体触媒の存在
下に、異種の対称ジアルキルカーボネート間のエステル
交換反応により非対称ジアルキルカーボネートを製造す
る方法において、反応生成液から分離した固体触媒をア
ルコールと接触した後、エステル交換反応に再使用する
ことを非対称ジアルキルカーボネートの製造方法に存す
る。本発明の方法により触媒の劣化を防止または回復さ
せ、長時間反応を継続できるようになった。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明では触媒として、ランタニド及びアクチニド並び
にスカンジウム及びイットリウムからなるIII 族元素
(短周期型周期律表)から選ばれる元素の酸化物を活性
成分として含む固体触媒を用いる。ここでランタニドと
はセリウム、プラセオジム等の元素、アクチニドとはト
リウム、プロトアクチニウム等の元素である。酸化物と
して具体的には、酸化サマリウム、酸化スカンジウム、
酸化イットリウム等が挙げられ、本発明に用いる触媒
は、これらの酸化物の1種又は2種以上を活性成分とし
て含む固体触媒である。この固体触媒には、コバルト等
の他の金属との複合酸化物又はコバルト等の他の金属の
酸化物を含有させても良い。触媒の調製は、焼成により
酸化物を与える任意のIII 族元素の水溶性塩、例えば硝
酸塩の水溶液に重炭酸アンモニウム水溶液を加えて、II
I 族元素の水酸化物の沈殿を生成させ、これを焼成して
対応するIII 族元素の酸化物とする。担体に触媒を担持
させる場合には、III 族元素の水酸化物の沈殿に担体を
混合するか又は担体の存在下に沈殿の生成を行えばよ
い。また、必要に応じて公知のバインダーを用いて成形
体とした後、焼成しても良い。触媒の形状は、粉末状、
顆粒状、円柱状等任意である。円柱状等の成形触媒とす
る場合は、押し出し成形、打錠成形等の常用の成形方法
によることができる。
【0006】<原料>本発明で原料として用いる対称ジ
アルキルカーボネートは、対称ジアルキルカーボネート
混合物である。対称ジアルキルカーボネートは、一般式
(1)で表される。
【0007】
【化1】
【0008】式(1)において、R1 は直鎖状、分枝状
又は環状のアルキル基を表す。アルキル基の炭素数は、
通常1〜12、好ましくは1〜6である。アルキル基を
いくつか例示すると、直鎖状アルキル基としては、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、
ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ドデシル基等、
分枝状アルキル基としては、イソプロピル基、イソブチ
ル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、イソペ
ンチル基、tert−ペンチル基、ネオペンチル基、イ
ソヘキシル基、sec−ヘキシル基、tert−ヘキシ
ル基等、環状のアルキル基としては、シクロプロピル
基、シクロプチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシ
ル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロド
デシル基、ノルボルニル基等が挙げられる。通常、用い
られる対称ジアルキルカーボネートは、ジメチルカーボ
ネート、ジエチルカーボネート、ジプロピルカーボネー
ト、ジブチルカーボネート、ジシクロヘキシルカーボネ
ート等である。本発明では、異種の対称ジアルキルカー
ボネート間のエステル交換反応により非対称ジアルキル
カーボネートを得るため、上記式(1)の対称ジアルキ
ルカーボネートの中からアルキル基の異なる2種を選ん
で原料として用いる。
【0009】対称ジアルキルカーボネートの製法には、
アルコールとホスゲンとの反応により製造する方法
(ホスゲン法)、脂肪族アルコールと炭酸ガスから直
接製造する方法(直接法)及びこれらの方法で得られ
たアルキレンカーボネートとアルコールのエステル交換
法(アルコーリシス法)がある。ホスゲン法の対称ジア
ルキルカーボネートには原料であるホスゲン由来の塩素
化合物が含まれ、直接法の対称ジアルキルカーボネート
には直接法の触媒(例えば塩化銅等の塩素化合物)由来
の無機又は有機塩素化合物が含まれ、アルコーリシス法
の対称ジアルキルカーボネートには原料であるアルキレ
ンカーボネート中の塩素化合物やアルコーリシス法の触
媒由来の塩素化合物が含まれる。工業的に入手される最
も一般的な対称ジアルキルカーボネートはホスゲン法に
よる対称ジアルキルカーボネートであり、塩素として通
常10数ppmから200ppm程度の塩素化合物を含
んでいる。この不純物として含まれる塩素化合物は、塩
化水素やその塩等の無機塩素化合物と塩素化されたアル
キル基を有する化合物に代表される有機塩素化合物に分
けられる。
【0010】本発明者等の検討によれば、対称ジアルキ
ルカーボネート中にこれらの塩素化合物が存在すると触
媒を劣化させる。その理由は明らかではないが、無機塩
素化合物は触媒の活性成分であるIII 族元素の酸化物と
直接反応して塩化物に変えることにより触媒を劣化さ
せ、有機塩素化合物は系内に微量存在する水と反応して
触媒に対して有害な塩化水素を発生したり、有機塩素化
合物自体が固体触媒表面の塩基点に吸着して目的とする
反応を阻害すると推定される。
【0011】<反応方法>本発明の方法による、異種の
対称ジアルキルカーボネート間のエステル交換反応によ
り、非対称ジアルキルカーボネートを得る方法は、下記
反応式(2)の様に進行する。
【0012】
【化2】
【0013】上記反応式に従って得られる非対称ジアル
キルカーボネートの具体例としては、エチルメチルカー
ボネート、メチルプロピルカーボネート、エチルプロピ
ルカーボネート、ブチルメチルカーボネート、ブチルエ
チルカーボネート、ブチルプロピルカーボネート、シク
ロヘキシルメチルカーボネートなどが挙げられる。反応
条件は、通常、温度0〜300℃、好ましくは50〜2
00℃、圧力0〜5MPa、好ましくは0〜2MPa、
反応時間0.02〜20時間、好ましくは0.1〜10
時間で行われる。反応方式としては、回分式反応、流通
式反応等任意の反応方式で良い。反応後の後処理や生産
性の点で工業的には流通式反応、特に固定床液相流通式
反応が有利であり、この場合は成形触媒を管型反応器に
充填して使用する。
【0014】<アルコール>本発明において使用される
アルコールとしては、特に制限はないが、好ましくは炭
素原子数1〜12の1価アルコールまたは2価アルコー
ルである。炭素原子数1〜12の1価アルコールの具体
例としては、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、n−プロパノール、n−ブタノール、イソブチルア
ルコール、t−ブチルアルコール、ペンチルアルコー
ル、ヘキシルアルコール、オクチルアルコール、2−エ
チルヘキシルアルコール、デシルアルコール、ドデシル
アルコール、アリルアルコール等の脂肪族アルコール、
シクロヘキシルアルコール等の脂環式アルコール、ベン
ジルアルコール等の芳香族アルコール、エチレングリコ
ールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル
等のグリコールモノエーテル、エチレングリコールモノ
アセテート、プロピレングリコールモノアセテート等の
グリコールモノエステルである。
【0015】炭素原子数1〜12の2価アルコールの具
体例としては、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、テトラエチレングリコール等である。これらのアル
コールのうち、好ましくは炭素原子数1〜12の脂肪族
アルコール、より好ましくは炭素原子数1〜6の脂肪族
アルコール、特にメタノールまたはエタノールが好まし
い。
【0016】用いるアルコールは、単独のアルコールで
あっても、2種以上のアルコールであってもよい。アル
コールの使用量は、通常、固体触媒1重量部に対して1
〜500重量部、好ましくは5〜200重量部である。
1重量部より少ないと固体触媒とアルコールとの接触が
不均一となる場合があり、好ましくない。500重量部
より多いと経済的に好ましくない。
【0017】また、アルコールを他の不活性溶媒、例え
ばn−ヘキサン、トルエン等との混合液として用いても
差し支えないが、洗浄効果の点から少なくともアルコー
ル成分の含有量として1〜100重量%、好ましくは1
0〜100重量%の範囲が好ましい。また、アルコール
は、一度、固体触媒と接触させた後も循環して再使用す
ることもできる。再使用することによりアルコールの使
用量を少なくすることができる。しかし再使用する回数
が多くなりすぎると固体触媒から溶出する不純物の量が
増加して効果が得られなくなるので好ましくない。
【0018】<固体触媒とアルコールとの接触>固定触
媒とアルコールとの接触方法は、反応器に充填された固
体触媒に反応原料を通液する代わりにアルコールを通液
する方法(以下、通液法という)反応器に充填された固
体触媒を一旦抜き出してアルコール中に投入する方法
(以下、投入法という)等がある。一般的には、前者の
方法が運転が簡便であるので好ましい。いずれの方法に
おいても、固体触媒とアルコールとの接触の前に、反応
生成液と固体触媒とを分離する方が好ましい。通液法の
場合、それまで通液していた反応原料の供給を停止し、
アルコールの供給を開始し、順次、反応原料と入れ替え
ることができる。更に反応原料の供給を停止後、加温下
あるいは常温下で窒素等の不活性ガスを通気して固体触
媒を乾燥して充分に反応生成液と固体触媒とを分離して
からアルコールの供給を開始しても良い。
【0019】投入法の場合、反応生成液と固体触媒とを
ろ過等の方法で分離し、アルコール中に固体触媒を投入
する。更に固体触媒とアルコールとの接触を均一にする
ため、撹拌を行うと好ましい。いずれの方法においても
固体触媒とアルコールとの接触を行った後、新たなアル
コールを用いて固体触媒をリンスしてもよい。また、更
に固体触媒とアルコールとの接触の後、加温下あるいは
常温下で窒素等の不活性ガスを通気して固体触媒を乾燥
してもよい。
【0020】固体触媒とアルコールとの接触条件として
は、温度は通常0〜300℃の範囲、好ましくは50〜
200℃の範囲であり、圧力は特に限定されないが、ア
ルコールが液相状態を保つ必要があるため通常常圧から
10MPaの範囲、好ましくは常圧から5MPaの範囲
である。洗浄に使用するアルコール溶液の通液速度は、
触媒に対する液空間速度(Liquid hovrly
space velocity,LHSV)で表す
と、通常0.05〜50/hr、好ましくは0.1〜1
0/hrの範囲が用いられる。この際の、接触時間は温
度と液空間速度により異なるが、0.1〜1000時
間、好ましくは1〜100時間の範囲である。
【0021】本発明者らの検討によれば、本発明に用い
る固体触媒を構成するIII 族元素の酸化物はアルコール
類に不溶であるが、固体触媒が劣化した時に存在すると
推定されるIII 族元素の塩化物はアルコール類に溶解す
る。従って固体触媒とアルコールとの接触により固体触
媒表面の塩化物が除去されて、再び固体触媒が活性化さ
れると推察される。
【0022】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例により限定される
ものではない。 <触媒製造例>硝酸イットリウム6水和物32.3重量
部と硝酸コバルト6水和物24.5重量部(イットリウ
ム元素とコバルト元素は等モル)を168重量部の純水
に溶解し、予め撹拌槽に仕込んでおいた12重量%重炭
酸アンモニウム水溶液550重量部中に約4時間かけて
滴下した。得られた沈殿物を含むスラリーをフィルター
プレスでろ過し、純水で洗浄の後、熱風乾燥機で12時
間120℃で乾燥し、触媒前駆体24.5重量部を得
た。次いで、該触媒前駆体100重量部に水44重量部
を加え、さらに成形助剤としてメチルセルロース5重量
部とアビセル(旭化成社製セルロース)10重量部を添
加して、加熱混練しスラリー状とした後、真空押し出し
成型法によって直径4mmの円柱状成形体とした。押し
出し成形性は良好であった。この円柱状成形体を120
℃で一晩乾燥し、続いて600℃の温度で3時間焼成し
た。出来上がった成形触媒はおよそ直径3mmに焼き締
まり、折れたり割れたりの外観上の異常は認められなか
った。また、得られた成形触媒の金属元素のモル比はイ
ットリウム:コバルトが1:1であった。
【0023】内径17mm、長さ800mmのジャケッ
ト付き管型反応器に上記で調製した触媒を34.0g充
填し、反応原料として市販の工業グレードのジメチルカ
ーボネート(DMC)とジエチルカーボネート(DE
C)をモル比で1:1.5に混合したものを定量ポンプ
により通液し、窒素で0.9MPaに背圧をかけながら
140℃でLHSV5(300ml/hr)の通液条件
で反応させた。42時間後の反応液をガスクロマトグラ
フィーで分析したところ、得られた反応混合物の組成は
DMC14.2重量%、エチルメチルカーボネート(E
MC)43.7重量%、DEC41.9重量%であっ
た。これはEMC収率として44.9%に相当する。こ
こでEMC収率とは次式(3)により求められる。
【0024】
【数1】
【0025】またこの時のEMC生成速度は触媒1g当
たり3.88g/hrであった。この後、同じ条件下で
反応を継続し、反応経過時間毎の得られたEMCの収率
と触媒1g当たりのEMC生成速度を表1に示した。
【0026】
【表1】 表 1 反応時間(hr) EMC収率(%) 生成速度(g/hr) 523 39.9 3.50 1025 38.7 3.33 1494 37.6 3.24 1997 35.9 3.09 2501 35.2 3.05 3081 34.7 3.00
【0027】実施例 反応例で3081時間経過後、反応管の加熱を停止し、
反応管より反応液を抜き取り、窒素を流通し系内を乾燥
した。その後、原料に変えてエタノールを原料槽に仕込
み、反応条件と同じ140℃でLHSV1(50ml/
hr)の通液条件で24時間通液洗浄した。この時消費
したエタノールの量は全部で1.5Lであり、触媒量の
約35重量倍であった。洗浄後エタノールを回収し、反
応管に再度窒素を流通し、系内を乾燥した。回収された
エタノールは僅かに黄色みがかっていた。引き続き、反
応例と同一条件でさらに反応を継続した。反応再開後の
反応経過時間毎の得られたEMCの収率と触媒1g当た
りのEMC生成速度を表2に示した。反応成績は、開始
時と同等に復帰した。
【0028】
【表2】 表 2 再開後の反応時間(hr) EMC収率(%) 生成速度(g/hr) 88 43.9 3.76 496 39.8 3.50 1001 38.5 3.41 1434 37.6 3.27
【0029】比較例 反応例で3081時間経過後、引き続き同一条件でさら
に反応を継続した。3081時間経過後の反応時間毎の
得られたEMCの収率と触媒1g当たりのEMC生成速
度を表3に示した。触媒は劣化していく一方であった。
【0030】
【表3】 表 33081時間経過後の反応時間(hr) EMC収率(%) 生成速度(g/hr 480 34.2 2.94 984 33.4 2.88 1416 33.1 2.85
【0031】
【発明の効果】本発明の方法によれば、III 族元素の酸
化物触媒の存在下、異種の対称ジアルキルカーボネート
間の不均化エステル交換反応により非対称ジアルキルカ
ーボネートを製造する際に、長時間に亘り触媒を劣化さ
せることなく反応を行うことができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H006 AA02 AC48 BA08 BA30 BB11 BC10 BC11 BC18 BC19 BT40 KA57 4H039 CA66 CD90 CL60

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランタニド及びアクチニド並びにスカン
    ジウム及びイットリウムからなるIII 族元素(短周期型
    周期律表)から選ばれる元素の酸化物を活性成分として
    含む固体触媒の存在下に、異種の対称ジアルキルカーボ
    ネート間のエステル交換反応により非対称ジアルキルカ
    ーボネートを製造する方法において、反応生成液から分
    離した固体触媒をアルコールと接触した後、エステル交
    換反応に再使用することを非対称ジアルキルカーボネー
    トの製造方法。
  2. 【請求項2】 アルコールが炭素数1〜12の脂肪族ア
    ルコールである請求項1に記載の非対称ジアルキルカー
    ボネートの製造方法。
  3. 【請求項3】 異種の対称ジアルキルカーボネートがジ
    メチルカーボネートおよびジエチルカーボネートである
    請求項1に記載の非対称ジアルキルカーボネートの製造
    方法。
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