JP2001001916A - ステアリング装置 - Google Patents

ステアリング装置

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JP2001001916A
JP2001001916A JP11176106A JP17610699A JP2001001916A JP 2001001916 A JP2001001916 A JP 2001001916A JP 11176106 A JP11176106 A JP 11176106A JP 17610699 A JP17610699 A JP 17610699A JP 2001001916 A JP2001001916 A JP 2001001916A
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steering
steered wheels
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stopper
steering device
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JP11176106A
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Haruo Nakayama
晴夫 中山
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 すべての方式のステアリング装置において、
滑り止め具が転舵輪に装着されないときの転舵輪の最大
転舵角を、装着時よりも増すこと。 【解決手段】 ステアリング装置10に、タイヤに脱着
自在に取付ける滑り止め具が転舵輪に装着されているこ
とを検出する装着検出手段37と、装着検出手段37か
らの信号に基づいて作動するアクチュエータ32と、ア
クチュエータ32によって作動し、ラック軸14の最大
ストロークを規制する可動ストッパ31,31とを備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はステアリング装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車のステアリング装置は、転
舵輪の最大転舵角を制限するためのストッパを備えてい
る。例えば、ストッパを備えたラックアンドピニオン式
ステアリング装置としては、実開昭57−157571
号公報「ラックアンドピニオン式ステアリング装置」が
知られている。
【0003】上記公報の第1図によれば、ハウジング1
の長手方向両端部にラックエンドストッパ11,12を
取付け、ハウジング1にラックバー2をスライド可能に
収容し、ラックバー2の両端部にボールジョイント5,
6を取付けるというものである。ラックバー2が一方へ
所定量だけスライドすると、ボールジョイント5がラッ
クエンドストッパ12に当る。ラックバー2が他方へ所
定量だけスライドすると、ボールジョイント6がラック
エンドストッパ11に当る。このようにラックバー2の
移動を規制することで、転舵輪の最大転舵角を制限する
ことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】通常、転舵輪の最大転
舵角については、車体やサスペンションのアーム類に対
する干渉防止といった種々の制約の中で、目標とする最
小回転半径を設定して車両の所定の小回り性能を確保す
るように、できるだけ大きく設定している。
【0005】ところで、転舵輪の最大転舵角について
は、降雪時に、タイヤに脱着自在に取付けるタイヤチェ
ーン等の滑り止め具を転舵輪に装着した場合であって
も、滑り止め具がサイドフレーム、フェンダ、サスペン
ション等の車両の各部に干渉することがないように設定
している。滑り止め具を装着しないときには、その分だ
け車両の各部と転舵輪との間に余分な隙間ができる。非
装着時の余分な隙間を解消できれば、通常走行中におけ
る転舵輪の最大転舵角を増すことができる。
【0006】この点に鑑み、本出願人は先に特願平10
−6891号「電動パワーステアリング装置」におい
て、転舵輪に滑り止め手段を装着しない通常時には、
車両の各部と転舵輪との間に余分な隙間がない最大転舵
角まで、ハンドル操作ができるようにし、滑り止め手
段を装着したときには、最大転舵角よりも小さい転舵角
に制限するべく、電動機から大きな操舵反力を発生させ
るようにした、電動パワーステアリング装置の技術を提
案している。従って、通常走行中における転舵輪の最大
転舵角を増すことができる。
【0007】しかしながら、上記特願平10−6891
号の技術は、電動機の補助動力を使用する電動パワース
テアリング装置を前提技術としたものであり、油圧式パ
ワーステアリング装置や、通常のマニュアルステアリン
グ装置には適用することができない。
【0008】そこで本発明の目的は、すべての方式のス
テアリング装置において、滑り止め具が転舵輪に装着さ
れないときの転舵輪の最大転舵角を、装着時よりも増す
ことができる技術を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、タイヤに脱着自在に取付ける滑り止め具
が転舵輪に装着されていることを検出する装着検出手段
と、この装着検出手段からの信号に基づいて作動するア
クチュエータと、このアクチュエータによって作動し、
ステアリングギヤボックスの可動部の最大変位量を規制
する可動ストッパとを備えたステアリング装置である。
【0010】滑り止め具が転舵輪に装着されていること
を装着検出手段が検出したとき、アクチュエータは可動
ストッパを駆動して、ステアリングギヤボックスの可動
部の最大変位量を規制する。この結果、転舵輪の最大転
舵角は、滑り止め具を装着しないときよりも減少する。
このように、滑り止め具が転舵輪に装着されているとき
のみ、最大転舵角を制限することになるので、非装着時
における最大転舵角を、車体に転舵輪が干渉しない最大
値まで極力大きくすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見
るものとする。図1は本発明に係るステアリング装置の
全体構成図であり、要部を断面したものである。ステア
リング装置10は、車両用ラックアンドピニオン式ステ
アリング装置であり、図示せぬステアリングハンドルに
自在軸継手を介して連結した操向軸11と、操向軸11
に形成したピニオン12と、ピニオン12に噛み合うラ
ック歯13を形成したラック軸14と、ラック軸14の
長手方向両端部15,15にねじ結合したボールジョイ
ント21,21と、ラック軸14を軸方向へスライド可
能に収容したステアリングギヤボックス25とからな
る。ラック軸14は、ステアリングギヤボックス25の
可動部をなす。17,18は軸受である。
【0012】図2は本発明に係るステアリング装置の右
端部周りの断面図であり、ラック軸14のストロークエ
ンド周りを示す。ボールジョイント21は、ステアリン
グギヤボックス25に臨むラックエンド(当接端面)2
2を有するとともに、図示せぬ転舵輪用タイロッドを連
結するための連結アーム23を備える。
【0013】ステアリングギヤボックス25は、長手方
向の端部にフランジ26を形成し、このフランジ26の
端面に環状の固定ストッパ27を取付けたものである。
固定ストッパ27は、ラックエンド22が当ることによ
り、ラック軸14のストロークエンド(移動終端位置)
を規制する部材であって、硬質ゴム等からなる。フラン
ジ26は端面に、一対の可動ストッパ31,31並びに
可動ストッパ31,31に連結した一対のアクチュエー
タ32,32を取付けたものである。34はダストシー
ル用ブーツである。なお、ステアリング装置10の左端
部周りの構成も同様であり、説明を省略する。
【0014】図3は図2の3−3線断面図であり、ラッ
ク軸14の中心を基準に、一対の可動ストッパ31,3
1を対向させて配置し、これらの可動ストッパ31,3
1をラック軸14の中心へ向ってスライド作動させるよ
うに、一対のアクチュエータ32,32を配置したこと
を示す。一対の可動ストッパ31,31は、ラック軸1
4の中心位置で互いに接したときに、固定ストッパ27
と同形状の環状を呈するようにした半環状体の部材であ
って、硬質ゴム等からなる。
【0015】一対のアクチュエータ32,32は、コン
トローラ36の制御信号に応じて作動するものであり、
電動アクチュエータ等からなる。コントローラ36は、
装着検出手段37からの信号に基づいてアクチュエータ
32,32を作動制御するものである。38,38は可
動ストッパスライド用ガイドバーである。
【0016】図4は本発明に係る装着検出手段の装着例
を示す説明図である。装着検出手段37は、タイヤ41
に脱着自在に取付けるタイヤチェーン等の滑り止め具4
2が、転舵輪43に装着されていることを検出するもの
である。装着検出手段37としては、(1)滑り止め具
42が転舵輪43に装着されたことを自動的に検出する
センサや、(2)滑り止め具42が転舵輪43に装着さ
れたことを乗員が判断して切換える手動切換えスイッチ
37Aからなる。装着検出手段37をなすセンサとして
は、音圧センサ37B、振動センサ、加速度センサ、磁
気センサ37C、光学式センサ、静電容量式センサ等の
非接触センサや接触センサがある。
【0017】手動切換えスイッチ37Aは、車体44の
インストルメントパネル45等に取付けて使用する。音
圧センサ37Bは、滑り止め具42の装着有無によっ
て、走行中に転舵輪43が発する騒音特性が異なること
を利用したセンサであり、車体44の前部下部で転舵輪
43の近傍に取付けて使用する。図示せぬ振動センサや
加速度センサ(Gセンサ)は、滑り止め具42の装着有
無によって、走行中に転舵輪43から伝わる上下振動特
性が異なることを利用したセンサである。磁気センサ3
7Cは、滑り止め具42としての鋼鉄製タイヤチェーン
の装着有無を磁気にて検出するセンサであり、転舵輪4
3に取付けたり、車体44に取付けて使用する。
【0018】図5は本発明に係る音圧センサの検出特性
図であり、上記図4にて示す音圧センサ37Bで検出し
た検出特性の一例を、横軸を時間(sec)とし縦軸を
音圧レベル(dB)として示す。滑り止め具が転舵輪に
装着されていないときには、特性曲線Aのように、走行
中に転舵輪が発する騒音の音圧は小さく、その音圧変化
量も小さいものであり、その平均値はaである。一方、
滑り止め具が転舵輪に装着されているときには、特性曲
線Bのように、走行中に転舵輪が発する騒音の音圧は大
きく、その音圧変化量も大きいものであり、その平均値
はbである。音圧センサは、特性曲線Aの音圧レベル平
均値aに対して、特性曲線Bの音圧レベル平均値bが大
きいことにより、滑り止め具が転舵輪に装着されている
ことを検出する。
【0019】次に、上記構成のステアリング装置の作用
を図3及び図6に基づき説明する。図3は滑り止め具が
転舵輪に装着されていない状態を示す。その後、滑り止
め具が転舵輪に装着されていることを装着検出手段37
が検出すると、コントローラ36は装着検出手段37か
らの信号に基づいて、一対のアクチュエータ32,32
に伸出制御信号を発する。アクチュエータ32,32は
ロッド33,33を伸ばして、可動ストッパ31,31
を互いに当るまでスライドさせる。
【0020】次に、滑り止め具が転舵輪に装着されない
状態に戻ったことを装着検出手段37が検出すると、コ
ントローラ36は装着検出手段37からの信号に基づい
て、一対のアクチュエータ32,32に後退制御信号を
発する。アクチュエータ32,32はロッド33,33
を後退させて、可動ストッパ31,31を図3に示す元
の位置までスライドさせる。
【0021】図6(a),(b)は本発明に係るステア
リング装置の作用図であり、図示せぬステアリングハン
ドルが中立位置、すなわち、ラック軸14が中立位置に
あることを示す。滑り止め具が転舵輪に装着されていな
いときには、(a)のように可動ストッパ31,31は
固定ストッパ27から離れた位置にある。ここで、ラッ
クエンド22が固定ストッパ27から最も離れたときの
位置をX1とし、ラックエンド22が固定ストッパ27
に当る位置をX2とする。中立状態にあるラック軸14
は、ラックエンド22が位置X1から位置X2まで移動
するときのストロークS1だけ、スライド可能である。
【0022】一方、滑り止め具が転舵輪に装着されてい
るときには、(b)のように可動ストッパ31,31は
固定ストッパ27の前まで延びる。ここで、可動ストッ
パ31,31にラックエンド22が当る位置をX3とす
る。中立状態にあるラック軸14は、ラックエンド22
が位置X1から位置X3まで移動するときのストローク
S2だけ、スライド可能である。
【0023】ラック軸14のストローク(最大変位量)
は、S1からS2に規制され、その規制量は可動ストッ
パ31,31の厚み分のS3である。転舵輪の最大転舵
角は、滑り止め具を装着しないときよりも、規制量S3
に相当する分だけ減少する。このように、滑り止め具が
転舵輪に装着されているときのみ、最大転舵角を制限す
ることになるので、非装着時における最大転舵角を、車
体に転舵輪が干渉しない最大値まで、極力大きくするこ
とができる。
【0024】次に、ステアリング装置10の変形例につ
いて、図7〜図9に基づき説明する。なお、上記図1〜
図6に示す本発明の実施の形態と同様の構成について
は、同一符号を付し、その説明を省略する。図7は本発
明に係るステアリング装置(変形例)の右端部周りの断
面図であり、ラック軸14のストロークエンド周りを示
す。この変形例は可動ストッパ53が回転することを特
徴とする。
【0025】ステアリングギヤボックス25は長手方向
の端部に、ラック軸14を貫通した環状の固定ストッパ
51並びに環状の可動ストッパ53を、互いに向い合せ
て取付けたものである。ステアリングギヤボックス25
に固定した固定ストッパ51に対して、可動ストッパ5
3は回転可能である。固定ストッパ51と可動ストッパ
53との対向し合う面には噛み合い爪52,54を有す
る。55はダストシール用ブーツである。なお、ステア
リング装置10の左端部周りの構成も同様であり、説明
を省略する。
【0026】図8は図7の8−8線断面図であり、ステ
アリングギヤボックス25にスリット56を開けるとと
もに、可動ストッパ53の外周部分に固定した駆動ロッ
ド57を、スリット56を貫通して外方へ延したことを
示す。駆動ロッド57の先端は、ボールジョイント58
を介してアクチュエータ61のロッド62に連結したも
のである。アクチュエータ61は、ボールジョイント6
3を介してステアリングギヤボックス25のブラケット
64にスイング可能に取付けたものである。
【0027】滑り止め具が転舵輪に装着されていること
を装着検出手段37が検出すると、装着検出手段37か
らの信号に基づいて、コントローラ36がアクチュエー
タ61に伸出制御信号を発する。アクチュエータ61は
ロッド62を伸ばし、駆動ロッド57を介して、可動ス
トッパ53を位置α1から位置α2まで、変位角θだけ
回転させる。
【0028】次に、滑り止め具が転舵輪に装着されない
状態に戻ったことを装着検出手段37が検出すると、装
着検出手段37からの信号に基づいて、コントローラ3
6がアクチュエータ61に後退制御信号を発する。アク
チュエータ61はロッド62を後退させ、駆動ロッド5
7を介して、可動ストッパ53を位置α2から元の位置
α1まで、回転させる。
【0029】図9(a),(b)は本発明に係るステア
リング装置(変形例)の構成図兼作用図であり、図示せ
ぬステアリングハンドルが中立位置、すなわち、ラック
軸14が中立位置にあることを示す。
【0030】(a)は、固定ストッパ51の噛み合い爪
52・・・(・・・は複数を示す。以下同じ。)に、可動スト
ッパ53の噛み合い爪54・・・を噛み合わせた状態を示
す。これらの噛み合い爪52・・・,54・・・は、環状体か
らなる固定・可動ストッパ51,53に所定ピッチで形
成した概ね山形突起であり、例えば、ジョークラッチの
クラッチ爪のような形状を呈する。
【0031】次に、変形例のテアリング装置10の作用
を図9に基づき説明する。滑り止め具が転舵輪に装着さ
れていないときには、(a)のように固定ストッパ51
の噛み合い爪52・・・に可動ストッパ53の噛み合い爪
54・・・が噛み合っている。ここで、ラックエンド22
が可動ストッパ53の背面66から最も離れた位置をY
1とし、ラックエンド22が可動ストッパ53の背面6
6に当る位置をY2とする。中立状態にあるラック軸1
4は、ラックエンド22が位置Y1から位置Y2まで移
動するときのストロークS4だけ、スライド可能であ
る。
【0032】一方、滑り止め具が転舵輪に装着されてい
るときには、可動ストッパ53が所定角度だけ回転する
ことにより、(b)のように固定ストッパ51の噛み合
い爪52・・・の先端に、可動ストッパ53の噛み合い爪
54・・・の先端が乗り上がる。乗り上がった分だけ、可
動ストッパ53の背面66はラックエンド22側へ移動
する。ここで、移動した後の可動ストッパ53の背面6
6に、ラックエンド22が当る位置をY3とする。中立
状態にあるラック軸14は、ラックエンド22が位置Y
1から位置Y3まで移動するときのストロークS5だ
け、スライド可能である。
【0033】ラック軸14のストローク(最大変位量)
は、S4からS5に規制され、その規制量は可動ストッ
パ53の移動量のS6である。転舵輪の最大転舵角は、
滑り止め具を装着しないときよりも、規制量S6に相当
する分だけ減少する。このように、滑り止め具が転舵輪
に装着されているときのみ、最大転舵角を制限すること
になるので、非装着時における最大転舵角を、車体に転
舵輪が干渉しない最大値まで、極力大きくすることがで
きる。この変形例によれば、可動ストッパ53並びにア
クチュエータ61が1個ずつですむ。
【0034】次に、ステアリング装置の別実施例につい
て、図10〜図14に基づき説明する。なお、上記図1
〜図6に示す本発明の実施の形態と同様の構成について
は、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0035】図10は本発明に係るステアリング装置
(別実施例)の断面図である。ステアリング装置70
は、車両用ボールねじ式(ボールナット機構式)ステア
リング装置であり、図示せぬステアリングハンドルに自
在軸継手を介して連結した操向軸71と、操向軸71に
形成したねじ部72と、ねじ部72に多数のボール73
・・・を介して連結したナット74と、ナット74の外周
面に形成したラック歯75と、ラック歯75に噛み合う
セクタギヤ76と、セクタギヤ76に連結した出力軸7
7と、操向軸71並びに出力軸77を収容したステアリ
ングギヤボックス78とからなる。
【0036】ねじ部72と、ボール73・・・とナット7
4との組合せ構成はボールねじ81である。ステアリン
グギヤボックス78は内部で、一対の固定ストッパ8
2,82と一対の可動ストッパ83,83とを、出力軸
77の中心の両側に配置したものである。セクタギヤ7
6は、ステアリングギヤボックス78の可動部をなす。
固定ストッパ82,82並びに可動ストッパ83,83
は、セクタギヤ76のスイング範囲を規制するものであ
る。84,85は軸受である。
【0037】図11は図10の11−11線断面図であ
り、ステアリングギヤボックス78から延びた出力軸7
7の先端に、ピットマンアーム86を取付けたことを示
す。ピットマンアーム86は、図示せぬ転舵輪用タイロ
ッドを連結するものである。87,88は軸受である。
【0038】図12は図10の12−12線断面図であ
り、固定ストッパ82,82並びに可動ストッパ83,
83の構成を示す。固定ストッパ82,82は、ステア
リングギヤボックス78に取付けたものである。可動ス
トッパ83,83は、固定ストッパ82,82の当接面
82a,82aに沿ってスライドするものであって、ス
トッパ取付盤91を介してアクチュエータ92のロッド
93に取付けたものである。アクチュエータ92は、ス
テアリングギヤボックス78に取付けて、コントローラ
36の制御信号に応じて作動するものであり、電動アク
チュエータ等からなる。
【0039】次に、別実施例のステアリング装置70の
作用を図13〜図14に基づき説明する。図13
(a),(b)は本発明に係るステアリング装置(別実
施例)の作用図(その1)であり、図示せぬステアリン
グハンドルが中立位置、すなわち、セクタギヤ76が中
立位置にあることを示す。(b)は(a)のb−b線断
面図である。滑り止め具が転舵輪に装着されていないと
きには、可動ストッパ83,83は、固定ストッパ8
2,82から後退した位置にある。ここで、セクタギヤ
76のスイング端面76aが固定ストッパ82から最も
離れた位置をZ1とし、スイング端面76aが固定スト
ッパ82の当接面82aに当る位置をZ2とする。
(a)に示すように、中立位置にあるセクタギヤ76
は、位置Z1から位置Z2までの変位角β1だけ、スイ
ング可能である。
【0040】図14(a),(b)は本発明に係るステ
アリング装置(別実施例)の作用図(その2)であり、
図示せぬステアリングハンドルが中立位置、すなわち、
セクタギヤ76が中立位置にあることを示す。(b)は
(a)のb−b線断面図である。滑り止め具が転舵輪に
装着されているときには、可動ストッパ83,83は、
固定ストッパ82,82の前方まで延びて、オーバーラ
ップしている。ここで、スイング端面76aが可動スト
ッパ83の当接面83aに当る位置をZ3とする。
(a)に示すように、中立位置にあるセクタギヤ76
は、位置Z1から位置Z3までの変位角β2だけ、スイ
ング可能である。
【0041】セクタギヤ76の変位角(最大変位量)
は、β1からβ2に規制され、その規制量は可動ストッ
パ83の厚み分のβ3である。転舵輪の最大転舵角は、
滑り止め具を装着しないときよりも、規制量β3に相当
する分だけ減少する。このように、滑り止め具が転舵輪
に装着されているときのみ、最大転舵角を制限すること
になるので、非装着時における最大転舵角を、車体に転
舵輪が干渉しない最大値まで、極力大きくすることがで
きる。
【0042】なお、上記本発明の実施の形態、変形例、
別実施例において、ステアリング装置としては、上記通
常のマニュアルステアリング装置、電動パワーステアリ
ング装置、油圧式パワーステアリング装置を含む、すべ
ての方式のステアリング装置に適用できる。また、最大
変位量を規制される可動部としては、転舵輪43の最大
転舵角に影響を与える部材であればよく、ラック軸14
やセクタギヤ76に限定されるものではない。さらに、
コントローラ36の有無は任意である。装着検出手段3
7の信号をアクチュエータ32,61,92に直接送る
ようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、ステアリング装置に、タイヤに脱着
自在に取付ける滑り止め具が転舵輪に装着されているこ
とを検出する装着検出手段と、この装着検出手段からの
信号に基づいて作動するアクチュエータと、このアクチ
ュエータによって作動し、ステアリングギヤボックスの
可動部の最大変位量を規制する可動ストッパとを備えた
ので、滑り止め具が転舵輪に装着されたときに、可動ス
トッパでステアリングギヤボックスの可動部の最大変位
量を規制することができる。この結果、転舵輪の最大転
舵角は、滑り止め具を装着しないときよりも減少する。
【0044】このように電動パワーステアリング装置、
油圧式パワーステアリング装置、通常のマニュアルステ
アリング装置を含む、すべての方式のステアリング装置
において、滑り止め具が転舵輪に装着されているときの
み、最大転舵角を制限することになるので、非装着時に
おける最大転舵角を、車体に転舵輪が干渉しない範囲で
極力大きくすることができる。従って、車両の最小回転
半径を小さくして小回り性能を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るステアリング装置の全体構成図
【図2】本発明に係るステアリング装置の右端部周りの
断面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】本発明に係る装着検出手段の装着例を示す説明
【図5】本発明に係る音圧センサの検出特性図
【図6】本発明に係るステアリング装置の作用図
【図7】本発明に係るステアリング装置(変形例)の右
端部周りの断面図
【図8】図7の8−8線断面図
【図9】本発明に係るステアリング装置(変形例)の構
成図兼作用図
【図10】本発明に係るステアリング装置(別実施例)
の断面図
【図11】図10の11−11線断面図
【図12】図10の12−12線断面図
【図13】本発明に係るステアリング装置(別実施例)
の作用図(その1)
【図14】本発明に係るステアリング装置(別実施例)
の作用図(その2)
【符号の説明】
10,70…ステアリング装置、14…可動部(ラック
軸)、25,78…ステアリングギヤボックス、27,
51,82…固定ストッパ、31,53,83…可動ス
トッパ、32,61,92…アクチュエータ、36…コ
ントローラ、37…装着検出手段、41…タイヤ、42
…滑り止め具(タイヤチェーン)、43…転舵輪、76
…可動部(セクタギヤ)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤに脱着自在に取付ける滑り止め具
    が転舵輪に装着されていることを検出する装着検出手段
    と、この装着検出手段からの信号に基づいて作動するア
    クチュエータと、このアクチュエータによって作動し、
    ステアリングギヤボックスの可動部の最大変位量を規制
    する可動ストッパとを備えたステアリング装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2824522A1 (fr) * 2001-05-11 2002-11-15 Soc Mecanique Irigny Dispositif de limitation de course pour direction a cremailliere
US7438154B2 (en) 2004-12-22 2008-10-21 Hyundai Motor Company Automotive steering rack stroke adjusting device
JP2010018267A (ja) * 2008-07-10 2010-01-28 Hyundai Motor Co Ltd 車両用ステアリングストッパーユニット

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