JP2001001848A - 車両用歩行者保護装置 - Google Patents

車両用歩行者保護装置

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JP2001001848A
JP2001001848A JP11175135A JP17513599A JP2001001848A JP 2001001848 A JP2001001848 A JP 2001001848A JP 11175135 A JP11175135 A JP 11175135A JP 17513599 A JP17513599 A JP 17513599A JP 2001001848 A JP2001001848 A JP 2001001848A
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pedestrian
vehicle
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Katsuhiko Hattori
勝彦 服部
Seiichi Sunami
清一 須浪
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Toyota Central R&D Labs Inc
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Toyota Central R&D Labs Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両との衝突時に歩行者の膝部に受ける傷害
を軽減化させる。 【解決手段】 車体の前端部であって下方部に歩行者保
護バンパー1を設ける。歩行者保護バンパー1の作動に
連動して作動するものであって上記歩行者9の脚部99
をすくい上げるように作動する歩行者膝部保護手段2を
設ける。歩行者膝部保護手段2と上記歩行者保護バンパ
ー1との間を連動させる連動機構3を設ける。歩行者保
護バンパー1の作動に連動して作動する歩行者膝部保護
手段2としては、歩行者9の脚部99をすくい上げるよ
うに作動するプレート状のもの(保護板)、ドーザタイ
プのもの、エアバッグタイプのものが挙げられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歩行者保護を目的
としたバンパー装置に関するものであり、特に、車両が
低速走行時において、歩行者と接触(衝突)したような
場合において、歩行者の車両下方部への引き込みを防止
し、これによって歩行者の膝部の傷害を軽減化させるよ
うにした車両用歩行者保護装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用歩行者保護装置は、例えば
実開昭49−110432号記載のものの如く、歩行者
が車両の先端部に設けられたバンパーガード等に接触
(衝突)すると、この接触信号を受けてフロントフード
を上方に若干浮き上がらせ、これによってフロントフー
ドとフロントフードの内部に収納されるエンジン等との
間に距離を設けさせるとともに、このような所定の距離
の確保されたフロントフード上に歩行者をはね上げさせ
るようにしているものである。そして、このようにはね
上げた歩行者の頭部等を上記フロントフードにて受ける
と同時に、当該フロントフードを変形させることによっ
て衝突エネルギーを吸収し、歩行者の保護を図るように
しているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のも
のは、歩行者をフロントフード上にはね上げさせること
によって歩行者へのダメージを軽減化させるようにして
いるものではあるが、この方式のものは車両の走行速度
が比較的高い場合を想定しているものである。ところ
が、走行速度が非常に遅い場合においては、歩行者の脚
部等、下肢の部分が車両の下側に巻き込まれ、歩行者の
下肢、特に膝部が損傷を受けることとなる。このよう
に、従来の歩行者保護装置においては、歩行者の膝部に
大きな傷害を生じさせるおそれがあった。このような問
題点を解決するために、低速状態で車両が歩行者と接触
(衝突)した場合に、当該歩行者の車両下方部への巻込
みを防止し、歩行者の膝部の損傷を軽減化させるように
した車両用歩行者保護装置を提供しようとするのが、本
発明の目的(課題)である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては次のような手段を講ずることとし
た。すなわち、請求項1記載の発明においては、車両が
低速走行時において歩行者と接触(衝突)した際に、当
該歩行者の保護を図るようにした車両用歩行者保護装置
に関して、車両の最先端部のところに、所定のリンク機
構から成るものであって歩行者と接触した際に当該歩行
者からの荷重を吸収するように作動するとともに、当該
歩行者の体、特に成人の場合においては腰部を上方に持
ち上げるように作動する歩行者保護バンパーを、設ける
ようにした構成を採ることとした。
【0005】このような構成を採ることにより、本発明
のものにおいては歩行者の衝突時に、歩行者を上方に持
上げて、例えばフロントフード上等にはね上げることが
できるようになる。すなわち、歩行者保護バンパーは歩
行者と接触した場合、歩行者との接触(衝突)エネルギ
ーを吸収するように作動するとともに、当該歩行者を上
方に持上げるように作動する。その結果、歩行者の、そ
の足部(フット部)における接地荷重は減少することと
なり、歩行者の下肢部が車両の下側に巻込まれる(引込
まれる)というようなことが無くなる。これらによっ
て、歩行者の下肢部、特に膝部周りの損傷が軽減化され
ることとなる。
【0006】次に、請求項2記載の発明について説明す
る。このものも、その基本的な点は上記請求項1記載の
ものと同じである。その特徴とするところは、上記請求
項1記載の歩行者保護バンパーに加えて、当該歩行者保
護バンパーの作動に連動して作動するものであって、上
記歩行者の脚部を上方にすくい上げるように作動する歩
行者膝部保護手段を設けるようにしたことである。
【0007】このような構成を採ることにより、本発明
のものにおいても、上記請求項1記載のものと基本的に
は同じような作用を呈することとなる。すなわち、歩行
者保護バンパーが作動すると歩行者の体が上方に持上げ
られ、歩行者の接地荷重が減少するようになる。これら
に加えて、更に、本発明のものにおいては、上記歩行者
保護バンパーの作動と連動して作動する歩行者膝部保護
手段が作動し、歩行者の脚部をすくい上げるように作用
する。その結果、歩行者は、比較的低速で車両に衝突し
ても可成りの確率で車両のフロントフード(ボンネッ
ト)上にすくい上げられることとなり、車両の下側へ巻
込まれる(引込まれる)ようなことが無くなる。これら
のことにより、本発明のものにおいては、車両との衝突
時において、歩行者の下肢、特に膝部周りの傷害の受け
る度合い(酷さ)が軽減化されることとなる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
1ないし図9を基に説明する。本実施の形態に関するも
のの、その構成は、図1及び図2に示す如く、車両(車
体)の最前端部に設けられるものであって歩行者9との
接触(衝突)時に、当該歩行者9の保護を図るように作
動する歩行者保護バンパー1と、当該歩行者保護バンパ
ー1の作動に連動して作動するものであって上記歩行者
9の脚部99をすくい上げるように作動する歩行者膝部
保護手段2と、当該歩行者膝部保護手段2と上記歩行者
保護バンパー1との間を連動させる連動機構3と、から
なることを基本とするものである。
【0009】このような基本構成から成るものにおい
て、上記歩行者保護バンパー1は、図1及び図2に示す
如く、全体的に門型の形態を有するものであり、車体の
前端部であってその下方部に形成された支点(O1 点)
を中心にして回転運動可能なように取付けられるレバー
部11と、当該レバー部11の上方部に設けられるもの
であって横バー状に形成されるガードバー部12と、か
ら成ることを基本とするものである。そして、このよう
な構成から成るものにおいて、上記レバー部11の中間
部のところには、後に述べる連動機構3の一部を形成す
るアクチュエータ31等が連結される作動点(O3 点)
が形成されるようになっているものである。また、この
ような構成からなるレバー部11の上方部に設けられる
ガードバー部12としては、歩行者との衝突時における
歩行者の損傷を軽減化するために全体が軟質プラスチッ
ク材等にて形成されるもの、あるいは、ガードバー部1
2の周りにゴム状弾性体等の設けられるもの等が挙げら
れる(図3,図4参照)。
【0010】次に、このような歩行者保護バンパー1の
作動に連動して作動する歩行者膝部保護手段2として
は、図1及び図2に示すような歩行者9の脚部99、特
に、その下端部の足の部分をすくい上げるように作動す
るプレート状のもの(保護板)、あるいは図3及び図4
に示すようなドーザタイプのもの、更には図5及び図6
に示すようなエアバッグタイプのもの等が挙げられる。
そして、これらは、いずれのタイプのものも、上記歩行
者保護バンパー1の作動に連動して作動するものであっ
て、当該歩行者保護バンパー1を形成するレバー部11
の途中に設けられた作動点(O3 点)のところに連結さ
れる連動機構3の作動によって駆動されるようになって
いるものである。
【0011】次に、このような歩行者膝部保護手段2を
作動させる連動機構3について説明する。まず、このも
ののうちの第一の実施の形態(第一の実施形態)に関す
るものは、図2に示す如く、レバー部11の中間部に設
けられる作動点(O3 点)にその一端が連結されるとと
もに、レバー部11の作動によって内部圧力(油圧)の
高められる第一アクチュエータ31と、当該第一アクチ
ュエータ31からの高圧の油圧等が逆止弁33を介して
導入されるとともに、歩行者膝部保護手段2である保護
板を作動させる第二アクチュエータ32と、からなるも
のである。従って、本実施の形態のものにおいては、歩
行者保護バンパー1のガードバー部12が、歩行者9の
腰部付近に接触すると、本歩行者保護バンパー1を形成
するレバー部11が支点(O1 点)を中心にして、二点
鎖線図示のように回転運動をする。これによって、歩行
者9は全体的に持上げられるようになり、脚部99にお
ける接地荷重は減少する。その結果、接地部における摩
擦力は低減化する。このような状態において、上記レバ
ー部11の中間部の作動点(O3 点)に連結された第一
アクチュエータ31が作動するとともに、第二アクチュ
エータ32、更には歩行者膝部保護手段2である保護板
が作動する。これによって歩行者9は、その脚部99周
りがすくい上げられるように力を受ける。その結果、歩
行者9はフロントフード(ボンネット)8上等にすくい
上げられることとなり、車両(車体)の下方部に巻込ま
れるようなことがなくなる。従って、膝部の受ける傷害
が軽減化されることとなる。
【0012】次に、連動機構3についての、その第二の
実施形態について、図3及び図4を基に説明する。この
ものは、図3に示す如く、レバー部11の作動点(O3
点)に、その一方の端部が連結されるものであって、非
圧縮性流体である液体の封入される伸縮チャンバー34
と、当該伸縮チャンバー34の他端側に絞り345を介
して液体流動が可能なように連結される液室351及び
フリーピストンからなる気液分離ピストン355を間に
介してガスの封入されるガス室352を有するアキュム
レータ35と、上記レバー部11の一方の端部(O2
点)に、その一端が連結されるとともに、他端が歩行者
膝部保護手段2であるドーザに連結され、上記レバー部
11の作動を上記ドーザに伝達する役目を果すリンク機
構36と、からなるものである。このような構成を採る
ことにより、歩行者9が歩行者保護バンパー1に接触
(衝突)すると、レバー部11が作動し、これによっ
て、伸縮チャンバー34及びアキュームレータ35が作
動して歩行者9からの衝突エネルギーをある程度吸収す
るとともに、上記レバー部11の下端部(O2 点)に連
結されたリンク機構36が作動して、ドーザタイプの歩
行者膝部保護手段2を作動させることとなる。その結
果、接地荷重の少なくなった歩行者9は、その脚部99
がすくい上げられるようになり、歩行者9自体の車両下
方部への引込み(巻込み)等が防止されることとなる。
従って、歩行者9の膝部の受ける傷害等が軽減化される
こととなる。
【0013】次に、機械的な連動機構3を有するもので
はなく、電気的信号及び当該電気的信号の入力を基に所
定の演算処理を行なう制御手段5を有するタイプのもの
について図5、図6を基に説明する。このものは、歩行
者保護バンパー1を形成するガードバー部12の一部に
設けられるものであって歩行者9の接触(衝突)を検出
するセンサ51と、当該センサ51からの信号を入力す
るとともに、上記歩行者膝部保護手段2を形成するエア
バッグを所定の形態に展開させるように制御作用を行な
う制御手段5と、当該制御手段5からの制御信号に基づ
き上記エアバッグを所定のタイミングで展開させるイン
フレータ21と、からなるものである。このような構成
からなるものにおいて、上記制御手段5は、演算手段
(MPU)を主としたマイクロコンピュータからなるも
のである。また、本実施の形態のものにおいては、歩行
者保護バンパー1を形成するレバー部11と車体側部材
との間には、所定の入力荷重により変形をする衝撃吸収
バンパー4が設けられるようになっている。また、上記
レバー部11の上記支点(O1 点)を間に挟んで上記衝
撃吸収バンパー4の設けられる側とは反対の側(端部)
には、当該端部への所定の荷重入力によって、当該端部
の車体側部材への取付状態が外れるように形成されたヒ
ューズ手段41が設けられるようになっている。
【0014】このような構成を有する本実施の形態のも
のにおいては、歩行者保護バンパー1を形成するガード
バー部12のところに歩行者9が接触(衝突)をする
と、支点(O1点)を介して、上記ヒューズ手段41の
ところに所定の荷重が入力し、当該ヒューズ手段41の
ところが切れる。これによってレバー部11は支点(O
1点)を中心にして図6に示すように回転運動をする。
これによって衝撃吸収バンパー4が変形をし、歩行者9
からの衝突エネルギーを吸収する。一方、歩行者保護バ
ンパー1のガードバー部12も、図6に示すように作動
し、歩行者9を上方に持ち上げるよう、すなわち、歩行
者9の接地荷重を減少させるように作動する(図2参
照)。このような状態において、上記ガードバー部12
に設けられたセンサ51にて歩行者との接触状態が検出
され、かつ、その出力の形態から歩行者との衝突状態が
上記制御手段5によって判定されると、制御手段5から
インフレータ21に点火信号が出力されてインフレータ
21が作動する。これによってエアバッグタイプの歩行
者膝部保護手段2が、図6に示すように展開する。その
結果、歩行者9の脚部99はすくい上げられるような力
を受けることとなり、歩行者9の、その脚部が車体下方
部に引込まれる(巻込まれる)ようなことが無くなる。
【0015】次に、歩行者保護装置における歩行者9の
路面上への転落防止手段について、図7ないし図9を基
に説明する。一般に、車両の走行速度が遅い状態におい
て歩行者との衝突(接触)が起きた場合には、歩行者の
車両(車体)下方部への巻込み(引込み)が問題とされ
ている。この車体下方部への巻込み(引込み)防止手段
についてはこれまで述べて来たが、このような巻込み防
止を主体とした車両用歩行者保護装置において、歩行者
との衝突が比較的速い速度で発生した場合においては、
一旦、フロントフード(ボンネット)上に放り上げられ
た歩行者が、その後、路面上に転落して、二次的な傷害
を被るという問題点がある。このような路面上への転落
を防止するための手段として、図7ないし図9に示すよ
うなものが挙げられる。このものは、図1及び図2に示
すような歩行者保護バンパー1を主に形成されるもので
ある。そして、このような構成からなるものにおいて、
図7に示す如く、既存の車載油圧装置7の油圧を利用す
ることによって、歩行者保護バンパー1を、歩行者への
衝突時における車両の走行速度の如何に応じて、その保
持位置を2通りの状態に変えるようにしたものが挙げら
れる。また、これに対処するために、レバー部11の、
その支点(O1 点)周りに、図8及び図9に示すような
位置決め手段6を設けることとした。この位置決め手段
6は、図8に示す如く、支点(O1 点)のところに設け
られるものであってレバー部11を回転自在なように支
持するシャフト61と、当該シャフト61の周りに設け
られるものであってレバー部11の端部に形成されるア
イエンド16と、当該アイエンド16のところに設けら
れるものであってレバー部11の回転位置(図7のθ1
,θ2 )を決める役目を果すプランジャ62と、当該
プランジャ62を常に一定方向に押し付けるように作動
するとともに、歩行者9との衝突速度が速かった場合に
は、後に述べるガイド65のポケット655に取り残さ
れた状態で放置されるスプリング63と、これらスプリ
ング63の放置されるポケット655、プランジャ62
の作動するテーパ部651等を有するとともに上記アイ
エンド16の作動範囲を規制するガイド65(図9参
照)と、からなるものである。
【0016】このような構成を採ることにより、まず、
歩行者9との衝突速度が遅いものである場合において
は、図7の二点鎖線図示の如く、歩行者保護バンパー1
のレバー部11は、所定の範囲内で車体側に傾く。これ
によって歩行者9の腰部が上方に持ち上げられ、歩行者
9の接地荷重が減少する。従って、このような状態にお
いて、歩行者膝部保護手段2が作動することによって歩
行者9の脚部99の車体下方部への巻込み(引込み)が
防止されることとなる。なお、このような作動状態にお
いては、レバー部11のアイエンド16周りの作動は、
図9の(イ)に示す如く、プランジャ62の移動がガイ
ド65のテーパ部651内で終るので、レバー部11
は、図7の中立位置へと自動的に復帰することとなる。
【0017】これに対して、歩行者9との衝突速度が速
い場合においては、歩行者が歩行者保護バンパー1に接
触(衝突)すると、当該歩行者保護バンパー1は、図7
の二点鎖線図示の如く、まず、θ1の角度だけ傾く。そ
して、このとき、歩行者自身は、上記歩行者保護バンパ
ー1の作用により上方にはね上げられ、フロントフード
(ボンネット)8上等に放り上げられる(図2参照)。
このような状態において、レバー部11の、その支点
(O1 点)周りの作動は、図9の(ロ)に示す如く、ま
ず、プランジャ62がガイド65のテーパ部651を超
えて作動し、スプリング63をガイド65のポケット6
55に放出する。その結果、レバー部11のアイエンド
16は、図9の(ロ)に示すガイド65の最下端位置ま
で移動し得るようになる。すなわち、このときは、レバ
ー部11が、図7の破線図示位置であるθ2の角度まで
回転(傾斜)し得る状態である。このような状態におい
て、図7の車載油圧装置7から第一アクチュエータ31
に所定の圧油が供給されると、当該第一アクチュエータ
31が作動して、上記レバー部11、すなわち、歩行者
保護バンパー1を、図7の破線図示位置へと移動させ
る。これによって、フロントフード(ボンネット)8上
(図2参照)に放り上げられた歩行者9は、仮に車両が
ブレーキング状態に入ってフロントフード(ボンネッ
ト)8上から滑り落ちるようになったとしても、上記歩
行者保護バンパー1のところで受け止められ、路面上等
に落下(転落)するようなことが避けられる。なお、車
載油圧装置7を有しない車両にあっては、第一アクチュ
エータ31をばね要素で構成することによって同様な機
能を発揮させることができるようになる。このとき、歩
行者膝部保護手段2は、図3、図4に示す如く、歩行者
保護バンパー1に機械的に連結されて作動するものとな
る。ただし、この場合においては、歩行者膝部保護手段
2は必ずしも必要ではなく、なくても十分な機能が発揮
されることとなる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、車両が低速走行時にお
いて歩行者と接触(衝突)した際に、当該歩行者の保護
を図るようにした車両用歩行者保護装置に関して、車両
の最先端部のところに、所定のリンク機構から成るもの
であって、歩行者と接触した際に、当該歩行者からの荷
重を吸収するように作動するとともに当該歩行者の腰部
を上方に持ち上げるように作動する歩行者保護バンパー
を設けるようにした構成を採ることとしたので、歩行者
保護バンパーは歩行者と接触した場合、当該歩行者の体
を上方に持上げるように作動し、これによって、歩行者
の、その足部(フット部)における接地荷重を減少させ
ることができるようになった。その結果、歩行者が車両
の下方部に引込まれる(巻込まれる)ようなことが無く
なり、歩行者の下肢、特に、膝部周りの損傷を軽減化さ
せることができるようになった。
【0019】また、上記歩行者保護バンパーの作動に連
動して作動する歩行者膝部保護手段を設けるようにした
ものにおいては、歩行者保護バンパーの作動により歩行
者の腰部が上方に持上げられ、歩行者の接地荷重が減少
するようになるとともに、これらに加えて、上記歩行者
膝部保護手段の作動により、歩行者の脚部がすくい上げ
られるようになったので、歩行者は車両のフロントフー
ド(ボンネット)上等にすくい上げられるようになり、
車両の下側へ巻込まれる(引込まれる)ようなことが無
くなった。その結果、車両との衝突時において、歩行者
の下肢、特に膝部周りの傷害の受ける度合いが大きく軽
減化されることとなった。
【0020】また、前方可倒式の歩行者保護バンパーを
利用するものにおいては、一旦歩行者をフロントフード
(ボンネット)上等に放り上げた後に、上記歩行者保護
バンパーを、前方へ、ほぼ水平状態となるように回転さ
せるようにすることによって、フロントフード(ボンネ
ット)上に放り上げられた歩行者の路面上への転落を防
止することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる歩行者保護バンパー及び歩行者
膝部保護手段の全体構成を示す正面図である。
【図2】本発明の全体構成を示す側面図である。
【図3】本発明にかかる連動機構についての、その第一
の実施形態の全体構成を示す図である。
【図4】本発明にかかる連動機構についての、その第一
の実施形態の作動状態を示す図である。
【図5】本発明にかかる連動機構についての、その第二
の実施形態の全体構成を示す図である。
【図6】本発明にかかる連動機構についての、その第二
の実施形態の作動状態を示す図である。
【図7】歩行者転落防止機構を設けるようにしたものに
ついての、その全体構成を示す図である。
【図8】歩行者転落防止機構に関する作動部の構造を示
す断面図である。
【図9】歩行者転落防止機構に関する作動部の作動態様
を示す図である。
【符号の説明】
1 歩行者保護バンパー 11 レバー部 12 ガードバー部 16 アイエンド 2 歩行者膝部保護手段 21 インフレータ 3 連動機構 31 第一アクチュエータ 32 第二アクチュエータ 33 逆止弁 34 伸縮チャンバー 345 絞り 35 アキュムレータ 351 液室 352 ガス室 355 気液分離ピストン 36 リンク機構 4 衝撃吸収バンパー 41 ヒューズ手段 5 制御手段 51 センサ 6 位置決め手段 61 シャフト 62 プランジャ 63 スプリング 65 ガイド 651 テーパ部 655 ポケット 7 車載油圧装置 8 フロントフード(ボンネット) 9 歩行者 99 脚部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の最先端部のところに、所定のリン
    ク機構から成るものであって歩行者と接触した際に当該
    歩行者からの荷重を吸収するように作動するとともに当
    該歩行者の体を上方に持ち上げるように作動する歩行者
    保護バンパーを、設けるようにしたことを特徴とする車
    両用歩行者保護装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用歩行者保護装置に
    おいて、上記歩行者保護バンパーの作動に連動して作動
    するものであって、上記歩行者の脚部を上方にすくい上
    げるように作動する歩行者膝部保護手段を設けることと
    した構成からなることを特徴とする車両用歩行者保護装
    置。
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