JP2001000958A - 廃棄物の分離装置 - Google Patents

廃棄物の分離装置

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JP2001000958A
JP2001000958A JP11177452A JP17745299A JP2001000958A JP 2001000958 A JP2001000958 A JP 2001000958A JP 11177452 A JP11177452 A JP 11177452A JP 17745299 A JP17745299 A JP 17745299A JP 2001000958 A JP2001000958 A JP 2001000958A
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waste
mixer
food
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separation
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JP11177452A
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English (en)
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Takamasa Matsunaga
隆昌 松永
Hitoshi Satomi
仁 里見
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Satomi Seisakusho Co Ltd
Ube Techno Eng Co Ltd
Original Assignee
Satomi Seisakusho Co Ltd
Ube Techno Eng Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄物を食品に代表される食品廃棄物と、そ
の他のその他廃棄物とに分離する廃棄物の分離装置を提
供する。 【解決手段】 廃棄物12を、食品に代表される食品廃
棄物とその他のその他廃棄物とに分離する分離装置10
である。同分離装置10は、水溶液供給手段24とスク
リューカッタ28とを備えたミキサ14を有している。
そしてこのミキサ14にその他廃棄物の捕集をなす捕集
フィルタ36を介して食品脱水スクリーン46を接続す
るとともに、捕集フィルタ36の前方に包装材脱水スク
リーン56を接続する。このように分離装置10を接続
すれば、廃棄物を食品に代表される食品廃棄物と、その
他のその他廃棄物とに分離することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物の分離装置
に係り、特に破棄対象となる包装済み食品等を粉砕し、
食品に代表される食品廃棄物と、その他のその他廃棄物
とに分離する廃棄物の分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンビニエンスストアやスーパーマーケ
ットなどで販売されている弁当などは、賞味期間が過ぎ
ると店頭から外され包装されたままの状態で廃棄処分と
なる。そしてこうした弁当類をそのまま(あるいは粉砕
した形態)埋め立て用の資材などに用いると、廃棄物中
のご飯やおかずといった食品廃棄物が腐敗し、異臭を放
ったり動物や有害虫が繁殖してしまうという問題があ
る。
【0003】このため上述したような弁当類は、ご飯や
おかずに代表される食品廃棄物と、弁当箱の包装資材
(ラップ、トレイなど)といったその他廃棄物とに事前
に分別され、前記食品廃棄物を、家畜用の餌としたり処
理機で堆肥化したり、あるいは前記食品廃棄物を発酵さ
せメタンガスを採取し、当該メタンガスの有効利用を図
るようにしている。一方前記その他廃棄物は、埋め立て
用の資材として用いられる。
【0004】また弁当箱の包装資材に代表されるその他
廃棄物については、食品製造元や包装材製造元が義務と
してこれを回収する動きもあり、包装容器と中身との分
離に対する要求が高まっている。従来は、弁当類とその
他の廃棄物(ビニル袋、ロープ、紙、金属、乾電池等)
が混在した状態の中から、人手を用いて弁当類を取り出
し、食品廃棄物とその他廃棄物との分離作業と、当該そ
の他廃棄物の洗浄作業をおこなうようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述した分離作
業(およびその他廃棄物の洗浄作業)は、人手による重
労働であり、さらに廃棄物の臭気も強く、作業環境は快
適なものではなかった。また人手による分離のため、見
落としも有り分離作業は確実に行われるものではなかっ
た。本発明は上記従来の問題点に着目し、廃棄物を食品
廃棄物と、その他廃棄物とに分離する廃棄物の分離装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る分離装置
は、廃棄物を、食品廃棄物とその他廃棄物とに分離する
廃棄物の分離装置であって、水溶液供給手段とスクリュ
ーカッタとを備えたミキサを設け、このミキサに前記そ
の他廃棄物の捕集をなす捕集フィルタを介して第1脱水
手段を接続するとともに、前記捕集フィルタの前方に前
記その他廃棄物の重量分離をなすセパレータと、第2脱
水手段とを直列に接続し、前記捕集フィルタの残渣物を
連続的に回収可能とするよう構成した。そして前記捕集
フィルタと前記第1脱水手段との間にサイクロンを設け
るとともに、このサイクロンから前記ミキサに戻し管路
を設け、前記食品廃棄物とともに前記捕集フィルタを通
過した前記その他廃棄物を前記ミキサに戻すことが望ま
しい。
【0007】なお前記ミキサ内で旋回する前記水溶液の
攪拌手段を設けたり、あるいは前記スクリューカッタの
直後に前記捕集フィルタを配置し、前記スクリューカッ
タの回転にて前記補修フィルタにおける捕集面のクリー
ニングを行うことが好ましい。また前記ミキサにおける
前記第2脱水手段との接続口を前記スクリューカッタに
よって発生する旋回流の半径方向に位置するよう設けて
もよく、さらに前記ミキサにコンベア装置やスクリュー
コンベア等の連続投入装置を装着し、当該投入装置によ
る前記廃棄物の連続投入と、装置本体の稼働にて連続運
転を行うようにしてもよい。
【0008】
【作用】上記の如く構成した本発明によれば、ミキサ内
部ではスクリューカッタが回転しており、水溶液が旋回
流を形成している。このため前記ミキサ内に廃棄物を投
入すれば、当該廃棄物は旋回流にとともに回転し、スク
リューカッタによって廃棄物は粉砕される。そして粉砕
された廃棄物(食品廃棄物およびその他廃棄物)は、水
溶液中に広がる。ここで粉砕された食品廃棄物は、ミキ
サ内の攪拌によって懸濁液(水溶液を含み、ふやけた状
態になる)の状態となり、一方その他廃棄物(包装材お
よびビニル袋、ロープ、紙、金属、乾電池等)は、水溶
液を含むことがないのでそのままの形態で溶けずに残留
する。
【0009】このため捕集フィルタを介してミキサ内の
水溶液を第1脱水手段側に吸引すれば、食品廃棄物は水
溶液に溶け込んでいるので(懸濁液となった状態)前記
捕集フィルタを通過し、第1脱水手段側に移動する。そ
して当該第1脱水手段側にて脱水処理を行えば、食品廃
棄物と水溶液とを分離することができる。なお第1脱水
手段側で分離された水溶液を再びミキサ側に戻すように
してもよい。
【0010】ところで前記捕集フィルタを通過しなかっ
たその他廃棄物は、残渣として第2脱水手段側に移動す
る。そしてその他廃棄物の移動は(送り出しは)、ミキ
サ内に発生する旋回流の遠心力によって行うようにして
もよい。ここでミキサと第2脱水手段との間にはセパレ
ータが設けられているので、その他廃棄物は水溶液とと
もにミキサからセパレータへと導入される。ところでそ
の他廃棄物の中には、包装材、ビニール袋、ロープ、紙
など軽量のものから、金属、乾電池等の重量物も有る。
このためこれらその他廃棄物をセパレータに導入させれ
ば、当該セパレータ内の(水溶液の)渦巻流にて、その
他廃棄物中の重量物だけを抜き出すとともに、重量物が
抜き取られた残りの側を第2脱水手段側に導入させるこ
とができる。
【0011】この第2脱水手段により脱水処理を行え
ば、重量物が抜き取られたその他廃棄物の脱水処理を行
うことが可能となる。なお第2脱水手段側で分離された
水溶液を再びミキサ側に戻すようにしてもよい。そして
捕集フィルタと第1脱水手段との間にサイクロンを設
け、このサイクロンからミキサへの戻し管路を形成すれ
ば、食品廃棄物が溶け込んだ水溶液は、捕集フィルタを
通過した後に、サイクロンへと導入される。そして食品
廃棄物が溶け込んだ水溶液は、サイクロン内に生じる渦
巻流によって水溶液中の重量物と軽量物とが分離され
る。このためビニールや発泡スチロールに代表されるそ
の他廃棄物の細かな破片が捕集フィルタを通過しても当
該その他廃棄物は食品廃棄物に対し、重量が軽いため水
溶液中の食品廃棄物との分離を行うことが可能になる。
そしてこれらその他廃棄物は戻し管路により再びミキサ
に戻され、第2脱水手段側へ移動するまで、ミキサとサ
イクロンとの間を循環する。ゆえに第1脱水手段側にそ
の他廃棄物が混入するのを防止することができる。
【0012】また捕集フィルタを通過したその他廃棄物
が重量物である場合でも、前記その他廃棄物は、食品廃
棄物に対し重量差が有るのでサイクロンの仕様(対流速
度等)を変更することで、水溶液中の食品廃棄物との分
離を行うことが可能になる。そして重量物となるその他
廃棄物は、第1サイクロンの底部に集められるのでこれ
を取り出せば、食品廃棄物との分離をおこなうことがで
きる。
【0013】また攪拌手段をミキサ内に設ければ、当該
ミキサ内で旋回する水溶液の攪拌がなされ、粉砕された
廃棄物が短時間に水溶液中に拡散され、水溶液中の食品
廃棄物とその他廃棄物との分離を効率よくおこなうこと
ができる。なおここで攪拌手段とは、スクリューカッタ
により旋回する水溶液を攪拌する手段であり、前記水溶
液の旋回流がミキサにおいて同一軌跡をたどらないよう
にするものであればよい。具体的には、ミキサの断面形
状を多角形状としたり、ミキサの壁面に旋回流内に突き
出すじゃま板を設けるようにすることが挙げられる。
【0014】そしてスクリューカッタの直後に捕集フィ
ルタを配置すれば、たとえシート状の包装材や固形物が
捕集フィルタに貼りついても、スクリューカッタの回転
によりこれら包装材や固形物を取り除くので、捕集フィ
ルタが目づまりすることがない(セルフクリーニン
グ)。このため目づまりによる分離作業の効率低下を防
ぐとともに、定期点検の回数を少なくすることができ
る。
【0015】またミキサにおける第2脱水手段との接続
口をスクリューカッタによって発生する旋回流の半径方
向に位置するよう設ければ、捕集フィルタを通過しない
残渣となるその他廃棄物は、旋回流による遠心力で、当
該旋回流の半径方向(すなわちミキサの側壁方向)に導
かれる。このためその他廃棄物が重量物であってもミキ
サ内に留まることなく効率よく接続口へと送り出すこと
ができる。
【0016】さらにミキサにコンベア装置やスクリュー
コンベア等の連続投入装置を装着すると、装置本体にお
ける処理の速度に合わせて(処理の進行に合わせて)廃
棄物を投入させることができる。このためミキサ内に一
度に大量の廃棄物を投入させる必要が無く、バッチ式の
処理に比べミキサの大きさを小さくすることができ、装
置本体の小型化を達成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る廃棄物の分
離装置に好適な具体的実施の形態を図面を参照して詳細
に説明する。図1は、本実施の形態に係る廃棄物の分離
装置の構成説明図であり、図2は同装置に用いられるミ
キサの正面図および側面図であり、図3は同ミキサの内
部構造を示す上面図である。
【0018】これらの図に示すように、本実施の形態に
係る廃棄物の分離装置10(以下、分離装置10と称
す)は、廃棄物12の粉砕を可能とするミキサ14と、
このミキサ14から接続される食品廃棄物処理部16
と、その他廃棄物処理部18とで構成されている。
【0019】本分離装置10を構成するミキサ14は、
外形が円筒形からなり、その上方には廃棄物12を投入
可能とする開口部20が設けられ、さらに当該開口部2
0の上方にはコンベア装置やスクリューコンベア等の連
続投入装置22が設けられ、廃棄物12をミキサ14に
連続投入可能にしている。またミキサ14における開口
部20側には、水溶液供給手段24が設けられ、水26
をミキサ14内に供給可能にしている。
【0020】ミキサ14の内側底部には、スクリューカ
ッタ28が取り付けられている。そして当該スクリュー
カッタ28は、ミキサ14の外部に取り付けられた駆動
用モータ30にVベルト32を介して接続され、前記駆
動用モータ30の稼働により回転できるようになってい
る。またスクリューカッタ28の先端には刃(カッタ)
が形成されており、当該スクリューカッタ28を回転さ
せることでミキサ14内に溜められた水26を移動させ
旋回流を発生させるとともに、ミキサ14内に投入され
た廃棄物12をスクリューカッタ28の先端で(刃先
で)粉砕できるようにしている。
【0021】ところでスクリューカッタ28により粉砕
された廃棄物をミキサ14内で短時間で分散させるため
に、攪拌効率の向上が求められるが、これは図2(1)
におけるようにミキサ14の内側形状を断面角形(図中
では6角形)にするか、あるいは図2(2)に示すよう
にミキサ14の内側にじゃま板34を取り付けるなど、
攪拌手段を設けるようにすればよい。このようにミキサ
14の内側形状を断面角形にするかじゃま板34を取り
付けるようにすれば、ミキサ14内の旋回流が同一軌跡
をたどらず攪拌効率を向上させることができる(ミキサ
14の断面が丸形では、旋回流が同一軌跡となり攪拌効
率が低下する)。
【0022】またミキサ14においてスクリューカッタ
28の下方には廃棄物12中のその他廃棄物の捕集をな
す捕集フィルタ36が設置されている。当該捕集フィル
タ36は、金属板に直径10mm程度の穴を無数に空け
た形態となっており、後述する吸引ポンプで捕集フィル
タ36の背面側から水26の吸引を行った場合、水26
を大量に含んだ食品廃棄物のみの通過を行い、水26を
含まず粉砕形状のままのその他廃棄物は、ここでせき止
められるようになっている(捕集フィルタ36を通過し
た小さなその他廃棄物の処理については後述する)。な
お捕集フィルタ36における穴形状や大きさは分離対象
となる廃棄物の種類等により任意に選択すればよい。
【0023】さらに捕集フィルタ36の横側には捕集フ
ィルタ36を通過しなかった残渣となるその他廃棄物を
ミキサ14の外部に排出させるための接続口38が設け
られている。なお接続口38は捕集フィルタ36の近傍
に設置されるとともに、スクリューカッタ28で発生す
る旋回流の半径方向となるような位置に設置されてお
り、捕集フィルタ36にて捕集されたその他廃棄物を旋
回流による遠心力で接続穴38に投入できるようにして
いる。これによりミキサ14から効率よくその他廃棄物
を排出することができる。そしてその他廃棄物処理部1
8におけるその他廃棄物の移動は、ミキサ14内で発生
する旋回流による遠心力によって行われる。
【0024】ところで前述した捕集フィルタ36は、ス
クリューカッタ28に近接した状態となっている。この
ため捕集フィルタ36の背面側より吸引ポンプで水26
の吸引を行った場合、前記捕集フィルタ36にシート状
の包装材や固形物が密着する場合があるが、その直後に
スクリューカッタ28が前記包装材や固形物を取り除く
ので(セルフクリーニング)、捕集フィルタ36に目づ
まりが発生することがなく、食品廃棄物とその他廃棄物
との分離作業の効率低下を防止することができる。
【0025】ミキサ14における捕集フィルタ36の下
側からは配管40が引き出され、吸引ポンプ42を介し
て食品廃棄物処理部16へと食品廃棄物とともに水26
を送り出し可能になっている。食品廃棄物処理部16
は、吸引ポンプ42の後段側に設けられており、サイク
ロンとなる微細重量物分離サイクロン44と、この微細
重量物分離サイクロン44に続く第1脱水手段となる食
品脱水スクリーン46とを主な構成としている。
【0026】微細重量物分離サイクロン44は、円柱と
円錐とを組み合わせた形状となっており食品廃棄物を含
んだ水26が筒内を旋回しながら通過する際に、その他
廃棄物の重量物と、その他廃棄物の軽量物とを分離させ
るものである。すなわち捕集フィルタ36の穴の大きさ
は本実施の形態においては10mm程度となっているた
め、スクリューカッタ28によって粉砕された10mm
以下のその他廃棄物が捕集フィルタ36によって捕集さ
れず、当該捕集フィルタ36を通過するおそれがある。
このため捕集フィルタ36の後段に微細重量物分離サイ
クロン44を設けておけば、サイクロン内の渦巻流にて
その他廃棄物の重量物は、サイクロン下側の微細重量物
回収箱45にて回収され、また包装材に代表される軽量
物はサイクロン側壁部より回収することができる。なお
サイクロンにより分離された軽量物は、最終的にその他
廃棄物処理部18側で回収されるようにするよう、戻し
管路48を経由して再度ミキサ14内に投入される。
【0027】微細重量物分離サイクロン44の後段に設
けられた食品脱水スクリーン46は、水26とともに排
出された食品廃棄物の水切りを行うものであり、本実施
の形態においては、水切り網50は円筒形状からなりそ
の両端が開放された形態となっている。そして前記水切
り網50は、その長手方向に若干傾きを持たせた状態で
回転可能に配置されており、水切り網50の上方から食
品廃棄物を含んだ水26を導入させると、導入とともに
水切り網50が回転し、当該水切り網50が回転しなが
ら食品廃棄物の水切りを行い、水切り網50における低
い側より脱水された(水切りされた)食品廃棄物を排出
することができるようになっている。なお水切り網50
の上方には洗浄水スプレー配管52が設けられており、
この洗浄水スプレー配管52からの水の噴き出しによっ
て水切り網50の網目に食品廃棄物が目づまりするのを
防止することができるようになっている。また食品廃棄
物の洗浄をこの洗浄水スプレー配管52によって行うこ
とができる。なお食品脱水スクリーン46を通過した
(脱水処理がなされた)食品廃棄物は、食品残渣回収箱
47に集められ、家畜用の飼料や堆肥として用いられ
る。
【0028】一方、その他廃棄物処理部18も食品廃棄
物処理部16と同様に、ミキサ14の後段側に設けられ
ており、セパレータとなる2次セパレートスクリーン5
4と、この2次セパレートスクリーン54に続く第2脱
水手段となる包装材脱水スクリーン56とを主な構成と
している。
【0029】2次セパレートスクリーン54は、微細重
量分離サイクロン44と同様に円柱と円錐とを組み合わ
せたサイクロン構造となっており、捕集フィルタ36を
通過しないその他廃棄物を投入することで、当該その他
廃棄物を重量物と軽量物とに分離することができるよう
になっている。すなわち2次セパレートスクリーン54
では、2次セパレートスクリーン内に生じる渦巻流によ
ってその他廃棄物における重量物と軽量物とが分離さ
れ、分離されたその他廃棄物の重量物(金属や乾電池
等)は、2次セパレートスクリーン54の下側の重量異
物回収箱58にて回収され、またその他廃棄物の軽量物
(包装材等)はサイクロン側壁部より回収され後段の包
装材脱水スクリーン56へと移送される。
【0030】包装材脱水スクリーン56は、食品脱水ス
クリーン46と同様に円筒形状の水切り網60と、この
水切り網60の上部に取り付けられた洗浄水スプレー配
管62とが設けられており、包装材に代表される軽量物
の内部に溜まった水26をスクリーンの回転により排水
させるようにしている。なお本実施の形態では、回転式
の水切り網60により包装材脱水スクリーン56を形成
するようにしたが、この形態に限定されることもなく、
例えばプレス式機器を用い脱水処理を行うようにしても
よい。
【0031】そして包装材脱水スクリーン56を通過し
たその他廃棄物の軽量物は、続いて脱水スクリュープレ
ス64に投入される。当該脱水スクリュープレス64
は、ケーシング66と、このケーシング66の内側に配
置される螺旋状のフィン68からなり、この両者で形成
する空間が徐々に狭くなっていくためその他廃棄物の内
部に溜められた水の脱水を行うとともに、前記その他廃
棄物の減容を図ることができ、その他廃棄物は包装材回
収箱70にて回収される。また本実施の形態では、スク
リュープレス64を用いて脱水と減容とを行うようにし
たが、この形態に限定されることもなく、例えば他のプ
レス式機器を用い脱水処理を行うようにしてもよい。
【0032】なお本実施の形態における微細重量物回収
箱45、食品脱水スクリーン46、2次セパレートスク
リーン54、重量異物回収箱58、包装材脱水スクリー
ン56、脱水スクリュープレス64からは、供給水回収
配管が引き出されており、これらの箇所で回収された水
は、水タンク72へと戻される。またミキサ14におけ
るスクリューカッタ28の回転や、水溶液供給手段24
の調整は操作盤74によって行われる。
【0033】このように構成された分離装置10を用い
て廃棄物の分離作業を行う手順を説明する。図4は、廃
棄物12の分離作業中のミキサ14の状態を示した断面
説明図である。同図に示すように、まず水溶液供給手段
24にて水26をミキサ14内に導入するとともに駆動
用モータ30を稼働させ、Vベルト32を介してスクリ
ューカッタ28を回転させる。このようにスクリューカ
ッタ28を回転させるとミキサ14内に旋回流74が発
生し、ミキサ14内の水位が所定の高さに達したら、コ
ンベア装置やスクリューコンベア等の連続投入装置22
を稼働させ、廃棄物12を開口部20からミキサ14内
に投入する。
【0034】廃棄物12をミキサ14内に投入すると、
当該廃棄物12は旋回流74によってスクリューカッタ
28へと達し、当該スクリューカッタ28によって粉砕
される。そして粉砕後の廃棄物は、ミキサ14内で攪拌
手段により分散がなされる。このように粉砕された廃棄
物12の中には、食品に代表される食品廃棄物76と、
その他のその他廃棄物78とが存在しているが、前記食
品廃棄物76は水26を多く含み、当該水26に溶け込
んだ状態(ふやけた状態)になるので、吸引ポンプ42
の稼働により、捕集フィルタ36を介して微細重量物分
離サイクロン44に導入される。そして当該微細重量物
分離サイクロン44にて小径なその他廃棄物の除去を行
った後は、食品廃棄物は食品脱水スクリーン46へと導
入され、脱水後に食品残渣回収箱47にためられる。
【0035】またミキサ14内において捕集フィルタ3
6を通過しなかったその他廃棄物78は、旋回流74の
力によりミキサ14の半径方向へと移動し、接続口38
から2次セパレートスクリーン54へと導入される。こ
こでその他廃棄物は前記スクリーン54内の渦巻流によ
って重量物と軽量物に分けられ、金属や乾電池等に代表
される重量物は重量異物回収箱58に回収され、一方包
装材に代表される軽量物は、包装材脱水スクリーン56
にて水切りされた後、脱水スクリュープレス64にて脱
水、減容され包装用回収箱70に回収される。
【0036】なお本実施の形態では、コンベア装置やス
クリューコンベア等の連続投入装置22を用いて、ミキ
サ14への廃棄物12の連続投入を可能としており(廃
棄物の連続処理を可能としており)、その結果、バッチ
式の処理に比べミキサ14の大きさを小さくすることが
でき、分離装置10自体の小型化を達成することができ
る。なおコンベア装置やスクリューコンベア等の連続投
入装置22には、速度調整手段があらかじめ備えられて
おり、ミキサ14に投入される廃棄物12の投入量を調
整できるようにしている。このためミキサ14の大きさ
(処理能力)や、廃棄物12における食品廃棄物処理部
16と、その他廃棄物処理部18の混在比率等に応じて
廃棄物12の最適な投入量を調整することができる。
【0037】また本分離装置10においては、水26に
よって廃棄物12を水封していることから、臭気の発生
を抑えることができ、作業環境への影響を低減させるこ
とができる。また本分離装置10においては、水溶液供
給手段24からミキサ14内に水26を供給するように
したが、異臭および腐敗防止の目的から、防臭および防
腐剤などを水26に含ませるようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、廃
棄物を、食品廃棄物とその他廃棄物とに分離する廃棄物
の分離装置であって、水溶液供給手段とスクリューカッ
タとを備えたミキサを設け、このミキサに前記その他廃
棄物の捕集をなす捕集フィルタを介して第1脱水手段を
接続するとともに、前記捕集フィルタの前方に前記その
他廃棄物の重量分離をなすセパレータと、第2脱水手段
とを直列に接続し、前記捕集フィルタの残渣物を連続的
に回収可能としたことから、廃棄物を食品に代表される
食品廃棄物と、その他のその他廃棄物とに容易に且つ確
実に分離させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る廃棄物の分離装置の構成説
明図である。
【図2】同装置に用いられるミキサの正面図および側面
図である。
【図3】同ミキサの内部構造を示す上面図である。
【図4】廃棄物12の分離作業中のミキサ14の状態を
示した断面説明図である。
【符号の説明】
10 廃棄物の分離装置 12 廃棄物 14 ミキサ 16 食品廃棄物処理部 18 その他廃棄物処理部 20 開口部 22 コンベア装置やスクリューコンベア等
の連続投入装置 24 水溶液供給手段 26 水 28 スクリューカッタ 30 駆動用モータ 32 Vベルト 34 じゃま板 36 捕集フィルタ 38 接続口 40 配管 42 吸引ポンプ 44 微細重量物分離サイクロン 45 微細重量物回収箱 46 食品脱水スクリーン 47 食品残渣回収箱 48 戻し管路 50 水切り網 52 洗浄水スプレー配管 54 2次セパレートスクリーン 56 包装材脱水スクリーン 58 重量異物回収箱 60 水切り網 62 洗浄水スプレー配管 64 脱水スクリュープレス 66 ケーシング 68 フィン 70 包装材回収箱 72 水タンク 74 旋回流 76 食品廃棄物 78 その他廃棄物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 里見 仁 静岡県静岡市富厚里1317−12 株式会社サ トミ製作所内 Fターム(参考) 4D004 AA04 AA10 AA12 AA21 AC05 BA04 CA03 CA04 CA10 CA12 CA13 CA15 CB12 CB16 CB27 CB42 CB43 CB44 CB50 4D071 AA53 AB03 AB05 AB06 AB14 AB15 AB23 CA01 DA15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物を、食品廃棄物とその他廃棄物と
    に分離する廃棄物の分離装置であって、水溶液供給手段
    とスクリューカッタとを備えたミキサを設け、このミキ
    サに前記その他廃棄物の捕集をなす捕集フィルタを介し
    て第1脱水手段を接続するとともに、前記捕集フィルタ
    の前方に前記その他廃棄物の重量分離をなすセパレータ
    と、第2脱水手段とを直列に接続し、前記捕集フィルタ
    の残渣物を連続的に回収可能としたことを特徴とする廃
    棄物の分離装置。
  2. 【請求項2】 前記捕集フィルタと前記第1脱水手段と
    の間にサイクロンを設けるとともに、このサイクロンか
    ら前記ミキサに戻し管路を設け、前記食品廃棄物ととも
    に前記捕集フィルタを通過した前記その他廃棄物を前記
    ミキサに戻すことを特徴とする請求項1に記載の廃棄物
    の分離装置。
  3. 【請求項3】 前記ミキサ内で旋回する前記水溶液の攪
    拌手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の廃棄
    物の分離装置。
  4. 【請求項4】 前記スクリューカッタの直後に前記捕集
    フィルタを配置し、前記スクリューカッタの回転にて前
    記補修フィルタにおける捕集面のクリーニングを行うこ
    とを特徴とする請求項1に記載の廃棄物の分離装置。
  5. 【請求項5】 前記ミキサにおける前記第2脱水手段と
    の接続口を前記スクリューカッタによって発生する旋回
    流の半径方向に位置するよう設けたことを特徴とする請
    求項1に記載の廃棄物の分離装置。
  6. 【請求項6】 前記ミキサにコンベア装置やスクリュー
    コンベア等の連続投入装置を装着し、当該投入装置によ
    る前記廃棄物の連続投入と、装置本体の稼働にて連続運
    転を行うことを特徴とする請求項1に記載の廃棄物の分
    離装置。
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CN106540945A (zh) * 2015-09-16 2017-03-29 深圳市大树生物环保科技有限公司 一种应用于有机垃圾生物降解工艺的垃圾预处理设备
CN106540945B (zh) * 2015-09-16 2018-10-16 深圳市大树生物环保科技有限公司 一种应用于有机垃圾生物降解工艺的垃圾预处理设备

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