JP2001000859A - 水処理用活性炭の製造方法及びその方法で得られた水処理用活性炭 - Google Patents

水処理用活性炭の製造方法及びその方法で得られた水処理用活性炭

Info

Publication number
JP2001000859A
JP2001000859A JP11177929A JP17792999A JP2001000859A JP 2001000859 A JP2001000859 A JP 2001000859A JP 11177929 A JP11177929 A JP 11177929A JP 17792999 A JP17792999 A JP 17792999A JP 2001000859 A JP2001000859 A JP 2001000859A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
activated carbon
active carbon
water
adsorption
trihalomethanes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11177929A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3436190B2 (ja
Inventor
Naoto Matsuo
直人 松尾
Takuma Sato
琢磨 佐藤
Mitsusachi Nakazono
光幸 中園
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP17792999A priority Critical patent/JP3436190B2/ja
Publication of JP2001000859A publication Critical patent/JP2001000859A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3436190B2 publication Critical patent/JP3436190B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Water Treatment By Sorption (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水中に含有する有害成分であるトリハロメタ
ン類等を効率よく吸着し、水の浄化処理コストの低減を
図ることが可能な水処理用活性炭の製造方法及びその方
法で得られた水処理用活性炭を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 活性炭原料に賦活ガスを反応させて活性
炭を生成し、次いで前記活性炭を不活性ガス中で300
℃〜700℃で熱処理する構成を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水処理用活性炭の
製造方法及びその方法で得られた水処理用活性炭に関
し、さらに詳しくは、水中に含有する有害成分であるト
リハロメタン類等を効率よく吸着する水処理用に最適な
活性炭の製造方法及び水中の有害成分を極めて高い吸着
率で吸着し除去できる水処理用活性炭に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】飲料用に供される水道水等には、健康・
公衆衛生の観点から、殺菌作用を有する残留塩素が一定
濃度含まれることが必要であり、また、水道法等の運用
指針においても上記規定が定められている。
【0003】しかしながら、この残留塩素には、殺菌作
用の他、無機物の酸化作用、有機物の酸化分解作用があ
り、よって、天然有機物の一種であるフミン質等を酸化
分解する際、発ガン性物質であるトリハロメタン類を生
成していた。
【0004】近年における環境汚染の拡大により、水道
水等に利用される原水の水質は劣化傾向にあり、これに
伴い、原水中に含まれるフミン質等も増加しており、よ
って、フミン質等の酸化分解により発生するトリハロメ
タン類の濃度も増加傾向にある。
【0005】従って、従来より、これら発ガン性を有す
るトリハロメタン類を吸着作用を有する活性炭を用いて
除去し、水の浄化処理を行ってきた。一般に、従来の水
処理用活性炭は、除去対象物の単位容積あたりの吸着容
量を高めるため、ヨウ素吸着性能、メチレンブルー吸着
性能等の高い高表面積を有する活性炭が使用されてお
り、特に、トリハロメタン類の吸着除去には前記特性の
他、10Å以下の細孔径を多数有する活性炭が使用され
てきた。上記水処理用活性炭は、親水性が高いことが望
まれ、例えば、水蒸気によりガス賦活処理されているも
のや、水酸化アルカリで賦活処理されている薬品賦活活
性炭等が使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の水処理用活性炭は以下の課題を有していた。水蒸気に
よりガス賦活された活性炭については、水中のトリハロ
メタン類の浄化処理において、吸着帯を形成して浄化処
理したとき、その吸着帯中を被処理水が通過するので、
活性炭単位重量当たりの吸着容量が静的状態における平
衡吸着量に対して低く、活性炭の吸着性能が十分に発揮
されないという問題点を有していた。
【0007】また、椰子ガラを原料とする活性炭につい
ては、表面積が大きく、水中に含まれる大多数の物質に
対しては広範な吸着特性を有するが、トリハロメタン類
の吸着浄化処理においては、特定の細孔(概ね6Å〜9
Å)がトリハロメタン類の吸着に寄与しており、従来の
ガス賦活によって、吸着に寄与する特定の細孔のみを選
択的に多く形成するように調整すると、その他の吸着特
性を劣化させるという問題点を有していた。
【0008】更に、フェノール樹脂を原料とする活性炭
については、選択的に形成された特定の細孔がトリハロ
メタン類の吸着に寄与し、平衡吸着時には高い吸着特性
を有するが、流水中のトリハロメタン類の浄化処理にお
いては、吸着帯を形成して浄化処理したとき、その吸着
帯中を被処理水が通過するので、高い平衡吸着容量を有
するにも関わらず、平衡到達速度が遅く、平衡吸着時の
高い吸着特性を活かしきれないという問題点を有してい
た。
【0009】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、水中に含有する有害成分であるトリハロメタン類等
を効率よく吸着し、水の浄化処理コストの低減を図るこ
とが可能な水処理用活性炭を低原価でかつ省エネルギー
で量産できる活性炭の製造方法の提供、及び水中の有害
成分、特にトリハロメタン類を少量で高効率で除去でき
る水処理用活性炭の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の水処理用活性炭の製造方法は、活性炭原料
に賦活ガスを反応させて活性炭を生成し、次いで前記活
性炭を不活性ガス中で300℃〜700℃で熱処理する
構成を有している。
【0011】これにより、水中のトリハロメタン類の吸
着浄化処理において、活性炭単位重量当たりの吸着容量
を向上させ、活性炭の吸着性能を十分に発揮させること
ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の水処理
用活性炭の製造方法は、活性炭原料に賦活ガスを反応さ
せて活性炭を生成し、次いで前記活性炭を不活性ガス中
で300℃〜700℃で熱処理する構成を有している。
【0013】この構成により、トリハロメタン類等の吸
着特性に優れた、浄水器に用いられる浄水用濾材を形成
することができる。また、水中のトリハロメタン類の浄
化処理においては、吸着帯を形成して浄化処理したと
き、その吸着帯中を被処理水が通過するので、活性炭単
位重量当たりの吸着容量を向上させ、活性炭の吸着性能
を十分に発揮させることが可能である。更に、トリハロ
メタン類の吸着に必要な活性炭量が低減されることによ
り、浄水器等に使用されるカートリッジ等、活性炭充填
必要量が減少し、カートリッジの小型化、長寿命化を図
ることができる。
【0014】ここで、活性炭を不活性ガス中で熱処理す
る温度が、300℃より低くなると、熱処理による化学
反応が進行するのに、熱エネルギー的にポテンシャルを
越えるのに不十分であるので、好ましくなく、700℃
より高くなると、700℃以下のときに存在するC−
H,C−O結合が分離しはじめ、H2Oガスとして脱離
し、なだれ現象的に表面の炭化が再度発生するので、い
ずれも好ましくない。
【0015】また、不活性ガスとしては、ヘリウム、ネ
オン、アルゴン等の希ガスや、窒素ガス、二酸化炭素ガ
ス等が使用される。
【0016】本発明の請求項2に記載の水処理用活性炭
の製造方法は、請求項1において、前記活性炭原料が、
主成分として椰子ガラを含有する構成を有している。
【0017】この構成により、形成された吸着帯中を被
処理水が通過する、トリハロメタン類の浄化処理法にお
いて、濁度成分、残留塩素、色度成分、臭気成分、その
他の吸着特性を劣化させることなく、トリハロメタン類
の吸着容量を大幅に向上させることができる。また、水
中のトリハロメタン類の吸着浄化処理において、活性炭
単位重量当たりの吸着容量が、平衡吸着量に対して極め
て高く、吸着効率に優れる。
【0018】ここで、活性炭原料として、椰子ガラ及び
産地の異なる数種類の椰子ガラの混合物や、セルロース
質(例えば、木屑や籾殻等)や澱粉質(例えば、米、
麦、粟、稗、トウモロコシ、芋類等)の他、有機質、あ
るいは、無機質のバインダーを混合したものが使用され
る。
【0019】本発明の請求項3に記載の発明は、水処理
用活性炭の製造方法は、請求項1において、前記活性炭
原料が、主成分としてフェノール樹脂を含有する構成を
有している。
【0020】この構成により、水中のトリハロメタン類
の吸着浄化処理において、吸着速度を速めることによ
り、平衡到達速度を速くし、平衡吸着容量を向上させ、
平衡吸着時の吸着特性を高めることができる。また、コ
ストの高い活性炭のランニングコストを下げることがで
きる。
【0021】ここで、活性炭原料として、フェノール樹
脂の他、炭素源となりうる合成樹脂(アクリロニトリル
系樹脂、メラミン樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂
等)、セルロース質(例えば、木屑や籾殻等)や澱粉質
(例えば、米、麦、粟、稗、トウモロコシ、芋類等)の
他、有機質、あるいは、無機質のバインダーを混合した
ものが使用される。
【0022】本発明の請求項4に記載の水処理用活性炭
は、請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の製造方法
で得られた構成を有している。
【0023】この構成により、トリハロメタン類等の吸
着特性に優れた、浄水器に用いられる浄水用濾材を形成
することができる。また、水中のトリハロメタン類の浄
化処理においては、吸着帯を形成して浄化処理したと
き、その吸着帯中を被処理水が通過するので、活性炭単
位重量当たりの吸着容量を向上させ、活性炭の吸着性能
を十分に発揮させることが可能となり、浄化処理コスト
の低減を実現することができる。更に、トリハロメタン
類の吸着に必要な活性炭量が低減されることにより、浄
水器等に使用されるカートリッジ等、活性炭充填必要量
が減少し、カートリッジの小型化、長寿命化を図ること
ができる。
【0024】ここで、水処理用活性炭の形状は、粉末
状、破砕状、球状、粒状、繊維状の他、成形された円筒
状、円盤状、顆粒状、球状等が使用される。
【0025】
【実施例】次に、本発明の具体例を図面を用いて説明す
る。
【0026】(実施例1)椰子ガラを主成分とする活性
炭原料を炭化し、賦活ガスを用いて反応させた活性炭と
して本実施例ではクラレケミカル製GW60/150を
用いた。この活性炭を、実質的に酸素を含まない不活性
ガス中で、400℃にて熱処理を行った。不活性ガスと
してアルゴンを使用し、常圧下、アルゴンを活性炭体積
比3倍容量毎分で通過処理させた。また、活性炭を熱処
理する時間は管状炉を用い、室温より200℃までを3
0分、以降目標到達温度までを1時間で昇温し、保持時
間を1時間とした。冷却は100℃以下になるまで自然
放冷した。次いで、60/150メッシュの篩等により
粒子サイズを揃えた。
【0027】ここで、不活性ガス雰囲気下、減圧して3
00〜700℃の範囲内で熱処理を行ってもよい。
【0028】また、熱処理する時間は、200℃までの
昇温を15〜45分、目標到達温度までを30分〜2時
間、保持時間を10分〜2時間の範囲から選択するのが
望ましい。
【0029】このようにして形成された活性炭を体積容
量50ml、厚さ20mmの円筒形カラムに充填させ、
この活性炭と0.2μmフィルターによって浄化処理さ
れた水道浄化水に、トリハロメタン類を100ppb添
加したものを調整原水とした。その後、カラム中に充填
した活性炭層をSV値680で通過させ、活性炭層の流
入前後でトリハロメタン類の濃度を、パージ・アンド・
トラップ法で濃縮前処理し、ガスクロマトグラフィー質
量分析装置で定量測定した。この時、活性炭層通過前後
で、流入水に対する流出水のトリハロメタン類の水中濃
度が、20%以上になる点を破過点とし、活性炭の吸着
材としての寿命とした。そして、この時点までに活性炭
が吸着したトリハロメタン類の量を吸着容量とした。
【0030】熱処理温度による結果を図1及び(表1)
に示す。
【0031】
【表1】
【0032】図1は、熱処理温度と、未熱処理の椰子ガ
ラを主成分とした活性炭がトリハロメタン類を吸着する
量を100とした場合の、熱処理後の椰子ガラを主成分
とした活性炭がトリハロメタン類を吸着する量を示すグ
ラフである。
【0033】(実施例2)椰子ガラを主成分とする活性
炭原料を炭化し、賦活ガスを用いて反応させた活性炭と
してクラレケミカル製GW60/150を用いた。この
活性炭を、実質的に酸素を含まない不活性ガス(アルゴ
ン)中で、300℃にて熱処理を行った。以下、実施例
1と同様にして活性炭を形成し、活性炭が吸着したトリ
ハロメタン類の吸着容量を測定した。
【0034】熱処理温度による結果を図1及び(表1)
に示す。
【0035】(実施例3)椰子ガラを主成分とする活性
炭原料を炭化し、賦活ガスを用いて反応させた活性炭と
してクラレケミカル製GW60/150を用いた。この
活性炭を、実質的に酸素を含まない不活性ガス(アルゴ
ン)中で、500℃にて熱処理を行った。以下、実施例
1と同様にして活性炭を形成し、活性炭が吸着したトリ
ハロメタン類の吸着容量を測定した。
【0036】熱処理温度による結果を図1及び(表1)
に示す。
【0037】(実施例4)椰子ガラを主成分とする活性
炭原料を炭化し、賦活ガスを用いて反応させた活性炭と
してクラレケミカル製GW60/150を用いた。この
活性炭を、実質的に酸素を含まない不活性ガス(アルゴ
ン)中で、600℃にて熱処理を行った。以下、実施例
1と同様にして活性炭を形成し、活性炭が吸着したトリ
ハロメタン類の吸着容量を測定した。
【0038】熱処理温度による結果を図1及び(表1)
に示す。
【0039】(実施例5)椰子ガラを主成分とする活性
炭原料を炭化し、賦活ガスを用いて反応させた活性炭と
してクラレケミカル製GW60/150を用いた。この
活性炭を、実質的に酸素を含まない不活性ガス(アルゴ
ン)中で、700℃にて熱処理を行った。以下、実施例
1と同様にして活性炭を形成し、活性炭が吸着したトリ
ハロメタン類の吸着容量を測定した。
【0040】熱処理温度による結果を図1及び(表1)
に示す。
【0041】(比較例1)椰子ガラを主成分とする活性
炭原料を炭化し、賦活ガスを用いて反応させた活性炭と
してクラレケミカル製GW60/150を用いた。その
後、60/150メッシュの篩等により粒子サイズを揃
えた。
【0042】以下、実施例1と同様にして活性炭を形成
し、活性炭が吸着したトリハロメタン類の吸着容量を測
定した。
【0043】熱処理温度による結果を図1及び(表1)
に示す。
【0044】(比較例2)椰子ガラを主成分とする活性
炭原料を炭化し、賦活ガスを用いて反応させた活性炭と
してクラレケミカル製GW60/150を用いた。この
活性炭を、実質的に酸素を含まない不活性ガス(アルゴ
ン)中で、200℃にて熱処理を行った。以下、実施例
1と同様にして活性炭を形成し、活性炭が吸着したトリ
ハロメタン類の吸着容量を測定した。
【0045】熱処理温度による結果を図1及び(表1)
に示す。
【0046】(比較例3)椰子ガラを主成分とする活性
炭原料を炭化し、賦活ガスを用いて反応させた活性炭と
してクラレケミカル製GW60/150を用いた。この
活性炭を、実質的に酸素を含まない不活性ガス(アルゴ
ン)中で、800℃にて熱処理を行った。以下、実施例
1と同様にして活性炭を形成し、活性炭が吸着したトリ
ハロメタン類の吸着容量を測定した。
【0047】熱処理温度による結果を図1及び(表1)
に示す。
【0048】(比較例4)椰子ガラを主成分とする活性
炭原料を炭化し、賦活ガスを用いて反応させた活性炭と
してクラレケミカル製GW60/150を用いた。この
活性炭を、実質的に酸素を含まない不活性ガス(アルゴ
ン)中で、900℃にて熱処理を行った。以下、実施例
1と同様にして活性炭を形成し、活性炭が吸着したトリ
ハロメタン類の吸着容量を測定した。
【0049】熱処理温度による結果を図1及び(表1)
に示す。
【0050】(比較例5)椰子ガラを主成分とする活性
炭原料を炭化し、賦活ガスを用いて反応させた活性炭と
してクラレケミカル製GW60/150を用いた。この
活性炭を、実質的に酸素を含まない不活性ガス(アルゴ
ン)中で、1000℃にて熱処理を行った。以下、実施
例1と同様にして活性炭を形成し、活性炭が吸着したト
リハロメタン類の吸着容量を測定した。
【0051】熱処理温度による結果を図1及び(表1)
に示す。
【0052】実施例1〜5及び比較例1〜5の結果か
ら、図1に示されるように、300〜700℃の範囲で
熱処理の効果が顕著に現れ、特に、350〜650℃の
範囲で、10%以上の吸着容量の向上が見られることが
わかった。
【0053】(実施例6)フェノール樹脂を主成分とす
る活性炭原料を炭化し、賦活ガスを用いて反応させた活
性炭として本実施例ではカネボウ社製AB10−02を
用いた。この活性炭を、実質的に酸素を含まない不活性
ガス中で、400℃にて熱処理を行った。不活性ガスと
してアルゴンを使用し、常圧下、アルゴンを活性炭体積
比3倍容量毎分で通過処理させた。また、活性炭を熱処
理する時間は管状炉を用い、室温より200℃までを3
0分、以降目標到達温度までを1時間で昇温し、保持時
間を1時間とした。冷却は100℃以下になるまで自然
放冷した。次いで、100/150メッシュの篩等によ
り粒子サイズを揃えた。
【0054】ここで、不活性ガス雰囲気下、減圧して3
00〜700℃の範囲内で熱処理を行ってもよい。
【0055】また、熱処理する時間は、200℃までの
昇温を15〜45分、目標到達温度までを30分〜2時
間、保持時間を10分〜2時間の範囲から選択するのが
望ましい。
【0056】このようにして形成された活性炭を体積容
量50ml、厚さ20mmの円筒形カラムに充填させ、
この活性炭と0.2μmフィルターによって浄化処理さ
れた水道浄化水に、トリハロメタン類を100ppb添
加したものを調整原水とした。その後、SV値680
で、カラム中に充填した活性炭層を通過させ、活性炭層
の流入前後でトリハロメタン類の濃度を、パージ・アン
ド・トラップ法で濃縮前処理し、ガスクロマトグラフ−
質量分析装置で定量測定した。この時、活性炭層通過前
後で、流入水に対する流出水のトリハロメタン類の水中
濃度が、20%以上になる点を破過点とし、活性炭の吸
着材としての寿命とした。そして、この時点までに活性
炭が吸着したトリハロメタン類の量を吸着容量とした。
【0057】熱処理温度による結果を図2及び(表2)
に示す。
【0058】
【表2】
【0059】図2は、熱処理温度と、未熱処理のフェノ
ール樹脂を主成分とした活性炭がトリハロメタン類を吸
着する量を100とした場合の、熱処理後のフェノール
樹脂を主成分とした活性炭がトリハロメタン類を吸着す
る量を示すグラフである。
【0060】(実施例7)フェノール樹脂を主成分とす
る活性炭原料を炭化し、賦活ガスを用いて反応させた活
性炭としてカネボウ社製AB10−02を用いた。この
活性炭を、実質的に酸素を含まない不活性ガス中で、3
00℃にて熱処理を行った。以下、実施例6と同様にし
て活性炭を形成し、活性炭が吸着したトリハロメタン類
の吸着容量を測定した。
【0061】熱処理温度による結果を図2及び(表2)
に示す。
【0062】(実施例8)フェノール樹脂を主成分とす
る活性炭原料を炭化し、賦活ガスを用いて反応させた活
性炭としてカネボウ社製AB10−02を用いた。この
活性炭を、実質的に酸素を含まない不活性ガス中で、5
00℃にて熱処理を行った。以下、実施例6と同様にし
て活性炭を形成し、活性炭が吸着したトリハロメタン類
の吸着容量を測定した。
【0063】熱処理温度による結果を図2及び(表2)
に示す。
【0064】(実施例9)フェノール樹脂を主成分とす
る活性炭原料を炭化し、賦活ガスを用いて反応させた活
性炭としてカネボウ社製AB10−02を用いた。この
活性炭を、実質的に酸素を含まない不活性ガス中で、6
00℃にて熱処理を行った。以下、実施例6と同様にし
て活性炭を形成し、活性炭が吸着したトリハロメタン類
の吸着容量を測定した。
【0065】熱処理温度による結果を図2及び(表2)
に示す。
【0066】(実施例10)フェノール樹脂を主成分と
する活性炭原料を炭化し、賦活ガスを用いて反応させた
活性炭としてカネボウ社製AB10−02を用いた。こ
の活性炭を、実質的に酸素を含まない不活性ガス中で、
700℃にて熱処理を行った。以下、実施例6と同様に
して活性炭を形成し、活性炭が吸着したトリハロメタン
類の吸着容量を測定した。
【0067】熱処理温度による結果を図2及び(表2)
に示す。
【0068】(比較例6)フェノール樹脂を主成分とす
る活性炭原料を炭化し、賦活ガスを用いて反応させた活
性炭としてカネボウ社製AB10−02を用いた。その
後、100/150メッシュの篩等により粒子サイズを
揃えた。
【0069】以下、実施例6と同様にして活性炭を形成
し、活性炭が吸着したトリハロメタン類の吸着容量を測
定した。
【0070】熱処理温度による結果を図2及び(表2)
に示す。
【0071】(比較例7)フェノール樹脂を主成分とす
る活性炭原料を炭化し、賦活ガスを用いて反応させ活性
炭を得た。この活性炭を、実質的に酸素を含まない不活
性ガス中で、200℃にて熱処理を行った。以下、実施
例6と同様にして活性炭を形成し、活性炭が吸着したト
リハロメタン類の吸着容量を測定した。
【0072】熱処理温度による結果を図2及び(表2)
に示す。
【0073】(比較例8)フェノール樹脂を主成分とす
る活性炭原料を炭化し、賦活ガスを用いて反応させた活
性炭としてカネボウ社製AB10−02を用いた。この
活性炭を、実質的に酸素を含まない不活性ガス中で、8
00℃にて熱処理を行った。以下、実施例6と同様にし
て活性炭を形成し、活性炭が吸着したトリハロメタン類
の吸着容量を測定した。
【0074】熱処理温度による結果を図2及び(表2)
に示す。
【0075】(比較例9)フェノール樹脂を主成分とす
る活性炭原料を炭化し、賦活ガスを用いて反応させた活
性炭としてカネボウ社製AB10−02を用いた。この
活性炭を、実質的に酸素を含まない不活性ガス中で、9
00℃にて熱処理を行った。以下、実施例6と同様にし
て活性炭を形成し、活性炭が吸着したトリハロメタン類
の吸着容量を測定した。
【0076】熱処理温度による結果を図2及び(表2)
に示す。
【0077】(比較例10)フェノール樹脂を主成分と
する活性炭原料を炭化し、賦活ガスを用いて反応させた
活性炭としてカネボウ社製AB10−02を用いた。こ
の活性炭を、実質的に酸素を含まない不活性ガス中で、
1000℃にて熱処理を行った。以下、実施例6と同様
にして活性炭を形成し、活性炭が吸着したトリハロメタ
ン類の吸着容量を測定した。
【0078】熱処理温度による結果を図2及び(表2)
に示す。
【0079】(比較例11)フェノール樹脂を主成分と
する活性炭原料を炭化し、賦活ガスを用いて反応させた
活性炭としてカネボウ社製AB10−02を用いた。こ
の活性炭を、実質的に酸素を含まない不活性ガス中で、
1100℃にて熱処理を行った。以下、実施例6と同様
にして活性炭を形成し、活性炭が吸着したトリハロメタ
ン類の吸着容量を測定した。
【0080】熱処理温度による結果を図2及び(表2)
に示す。
【0081】実施例6〜10及び比較例6〜11の結果
から、図2に示されるように、300〜700℃の範囲
で熱処理の効果が顕著に現れ、特に、400〜600℃
の範囲で、10%以上の吸着容量の向上が見られ、最大
で46%の吸着容量が増加できることがわかった。
【0082】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
水処理用活性炭の製造方法によれば、活性炭原料に賦活
ガスを反応させて活性炭を生成し、次いで前記活性炭を
不活性ガス中で300℃〜700℃で熱処理するので、
水中のトリハロメタン類の浄化処理において、活性炭単
位重量当たりの吸着容量を静的にも動的にも向上させ、
トリハロメタン類の浄化処理に必要な活性炭量を少なく
することができるとともに、活性炭を有効に使用するの
で、浄化処理コストの低減を実現することができるとい
う有利な効果が得られる。
【0083】また、トリハロメタン類の吸着に必要な活
性炭量が低減されることにより、浄水器等に使用される
カートリッジ等、活性炭充填必要量が減少し、カートリ
ッジの小型化・長寿命化を図ることができるという有利
な効果が得られる。
【0084】請求項2に記載の水処理用活性炭の製造方
法によれば、請求項1において、前記活性炭原料が、主
成分として椰子ガラを含有するので、従来から広範に使
用されていた、浄水処理用の椰子ガラ活性炭の浄化性能
を低下させることなく、トリハロメタン類の吸着特性を
向上させることができ、水処理用活性炭に付加機能を追
加することができるという有利な効果が得られる。
【0085】請求項3に記載の水処理用活性炭の製造方
法によれば、請求項1において、前記活性炭原料が、主
成分としてフェノール樹脂を含有するので、トリハロメ
タン類に対し、高い吸着特性を有するフェノール樹脂を
主成分とする活性炭の吸着能力を高め、コストの高い活
性炭のランニングコストを下げることができるという有
利な効果が得られる。
【0086】請求項4に記載の水処理用活性炭によれ
ば、請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の製造方法
で得られたので、水中のトリハロメタン類の浄化処理に
おいて、活性炭単位重量当たりの吸着容量を向上させ、
トリハロメタン類の浄化処理に必要な活性炭量を少なく
することができるとともに、活性炭を有効に使用するの
で、浄化処理コストの低減を実現することができるとい
う有利な効果が得られる。
【0087】また、トリハロメタン類の吸着に必要な活
性炭量が低減されることにより、浄水器等に使用される
カートリッジ等、活性炭充填必要量が減少し、カートリ
ッジの小型化・長寿命化を図ることができるという有利
な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】椰子ガラを主成分とした活性炭の熱処理温度と
吸着容量比との関係を示すグラフ
【図2】フェノール樹脂を主成分とした活性炭の熱処理
温度と吸着容量比との関係を示すグラフ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中園 光幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4D024 AA02 AB11 BA02 BB01 CA11 DA05 DB03 4G046 HA01 HA02 HA03 HA04 HC08 HC12 4G066 AA05B AA10D AC02A AC25A BA36 CA31 DA07 FA18 FA34

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】活性炭原料に賦活ガスを反応させて活性炭
    を生成し、次いで前記活性炭を不活性ガス中で300℃
    〜700℃で熱処理することを特徴とする水処理用活性
    炭の製造方法。
  2. 【請求項2】前記活性炭原料が、主成分として椰子ガラ
    を含有することを特徴とする請求項1に記載の水処理用
    活性炭の製造方法。
  3. 【請求項3】前記活性炭原料が、主成分としてフェノー
    ル樹脂を含有することを特徴とする請求項1に記載の水
    処理用活性炭の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の
    製造方法で得られたことを特徴とする水処理用活性炭。
JP17792999A 1999-06-24 1999-06-24 流水処理用活性炭の製造方法及びその方法で得られた流水処理用活性炭 Expired - Fee Related JP3436190B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17792999A JP3436190B2 (ja) 1999-06-24 1999-06-24 流水処理用活性炭の製造方法及びその方法で得られた流水処理用活性炭

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17792999A JP3436190B2 (ja) 1999-06-24 1999-06-24 流水処理用活性炭の製造方法及びその方法で得られた流水処理用活性炭

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001000859A true JP2001000859A (ja) 2001-01-09
JP3436190B2 JP3436190B2 (ja) 2003-08-11

Family

ID=16039547

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17792999A Expired - Fee Related JP3436190B2 (ja) 1999-06-24 1999-06-24 流水処理用活性炭の製造方法及びその方法で得られた流水処理用活性炭

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3436190B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8205755B2 (en) 2006-03-22 2012-06-26 3M Innovative Properties Company Filter media
CN103566871A (zh) * 2013-09-26 2014-02-12 蚌埠华纺滤材有限公司 一种低灰分超高比表面积活性炭及其制备方法
CN104437428A (zh) * 2014-11-13 2015-03-25 安徽凤凰滤清器股份有限公司 一种新型多炭混合性能好抗菌脱硫颗粒及其制备方法
CN112892481A (zh) * 2021-01-21 2021-06-04 北京再益生物科技有限公司 一种活性炭的改性方法、一种改性活性炭及其应用

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06100310A (ja) * 1991-11-15 1994-04-12 Kuraray Chem Corp 有機ハロゲン化合物除去用活性炭
JPH07145516A (ja) * 1993-11-18 1995-06-06 Petoca:Kk 活性炭素繊維、その製造方法及び該活性炭素繊維を吸着体とする浄水器
JPH0824636A (ja) * 1994-07-09 1996-01-30 Toto Ltd 吸着剤の製造方法およびこの吸着剤を利用した浄水装置
JPH0826711A (ja) * 1994-07-08 1996-01-30 Kuraray Chem Corp トリハロメタン除去用活性炭
JP2000313610A (ja) * 1999-04-28 2000-11-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 活性炭およびそれを用いた浄水器

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06100310A (ja) * 1991-11-15 1994-04-12 Kuraray Chem Corp 有機ハロゲン化合物除去用活性炭
JPH07145516A (ja) * 1993-11-18 1995-06-06 Petoca:Kk 活性炭素繊維、その製造方法及び該活性炭素繊維を吸着体とする浄水器
JPH0826711A (ja) * 1994-07-08 1996-01-30 Kuraray Chem Corp トリハロメタン除去用活性炭
JPH0824636A (ja) * 1994-07-09 1996-01-30 Toto Ltd 吸着剤の製造方法およびこの吸着剤を利用した浄水装置
JP2000313610A (ja) * 1999-04-28 2000-11-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 活性炭およびそれを用いた浄水器

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8205755B2 (en) 2006-03-22 2012-06-26 3M Innovative Properties Company Filter media
CN103566871A (zh) * 2013-09-26 2014-02-12 蚌埠华纺滤材有限公司 一种低灰分超高比表面积活性炭及其制备方法
CN104437428A (zh) * 2014-11-13 2015-03-25 安徽凤凰滤清器股份有限公司 一种新型多炭混合性能好抗菌脱硫颗粒及其制备方法
CN112892481A (zh) * 2021-01-21 2021-06-04 北京再益生物科技有限公司 一种活性炭的改性方法、一种改性活性炭及其应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP3436190B2 (ja) 2003-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102511171B1 (ko) 클로라민 및 염소 제거 물질 및 이의 제조 방법
US7022269B2 (en) Activated carbon for odor control and method for making same
JP2023182576A (ja) 化学的吸着剤の酸化方法およびそれにより製造された吸着剤
Ganjoo et al. Activated carbon: Fundamentals, classification, and properties
JP3506043B2 (ja) 活性炭およびそれを用いた浄水器
US20220062861A1 (en) Copper, iron, and nitrogen treated sorbent and method for making same
KR20230060515A (ko) 구리 및 질소로 처리된 흡착제 및 이를 제조하는 방법
JP2001000859A (ja) 水処理用活性炭の製造方法及びその方法で得られた水処理用活性炭
JP4876307B2 (ja) 活性炭の製造方法
JP3528685B2 (ja) 活性炭およびそれを備えた浄水器
JP3693544B2 (ja) 活性炭およびそれを備えた浄水器
Abdul et al. Comparative study of the adsorption of phosphate by activated charcoal from corncobs, groundnut shells and rice-husks
JP2950666B2 (ja) 活性炭浄水器
Tzvetkova et al. DIATOMITE/CARBON ADSORBENT FOR PHENOL REMOVAL.
JP2002053314A (ja) 活性炭およびそれを備えた浄水器
TW202216285A (zh) 經鐵與氮處理之吸附劑及其製法
JP2004091276A (ja) ヒ素吸着用活性炭およびその製造方法
JP4876301B2 (ja) 活性炭および浄水器
JP2001162269A (ja) 活性炭充填材およびそれを用いた浄水カートリッジ
KR101765236B1 (ko) 이온수기 정수필터
KR20240026323A (ko) 악취물질 흡착을 위해 열산화된 활성탄 및 이의 제조방법
JP2002012417A (ja) 活性炭及びそれを用いた浄水カートリッジ
JP2000335911A (ja) 活性炭およびその製造方法
Hosen A Study on Adsorption of Fe (II) Ion by Rice Husks Digested with Nitric Acid
JPH0312284A (ja) 水処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090606

Year of fee payment: 6

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090606

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100606

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100606

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110606

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120606

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120606

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130606

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees