JP2001162269A - 活性炭充填材およびそれを用いた浄水カートリッジ - Google Patents

活性炭充填材およびそれを用いた浄水カートリッジ

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JP2001162269A
JP2001162269A JP35130599A JP35130599A JP2001162269A JP 2001162269 A JP2001162269 A JP 2001162269A JP 35130599 A JP35130599 A JP 35130599A JP 35130599 A JP35130599 A JP 35130599A JP 2001162269 A JP2001162269 A JP 2001162269A
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water
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granular
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Naoto Matsuo
直人 松尾
Takuma Sato
琢磨 佐藤
Yuji Hiraishi
裕二 平石
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塩素やトリハロメタン類に対する除去特性を
バランスさせ吸着性能を向上させると共に、流量特性に
優れた活性炭充填材及び浄水カ−トリッジを提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 低分子有機物吸着性の粒状活性炭Aと残
留塩素吸着性の粒状活性炭Bとをそれぞれ保持する複数
の透過吸着層を積層させて活性炭充填材およびそれを用
いた浄水カ−トリッジを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飲料水等に含まれ
ている塩素及びトリハロメタン類等の低分子有機物に対
する吸着特性に優れた活性炭充填材とそれを用いた浄水
カートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】飲料用に供される水道水等は、殺菌を目
的に添加される残留塩素を一定濃度以上含有させること
が必要である。この残留塩素の濃度は、水道法等に健
康、公衆衛生の観点から運用方法等が規定されている。
しかし、殺菌を目的に添加される残留塩素は、殺菌作用
の他に、無機物の酸化作用や有機物の酸化分解作用も持
っており、天然有機物の一種であるフミン質等を酸化分
解する際に、発ガン性物質であるトリハロメタン類等の
低分子有機物を生成してしまう。
【0003】一方、水道水等に利用される原水の水質
は、汚染の拡大により近年劣化傾向にあり、これに伴い
原水中に含まれるフミン質等も増加してきており、フミ
ン質等の酸化分解により発生するトリハロメタン類の濃
度も増加傾向にある。また、水道原水中に含まれる有機
物により添加された塩素が分解されるため、浄水処理や
配水管途中で消費される分を見越した量の塩素を注入す
る必要があることから、残留塩素濃度は必要な量を超え
たものとなり、飲料水としての安全性は確保される反
面、性状としては飲用感を害う大きな原因となってい
る。
【0004】このため、従来から残留塩素や発生したト
リハロメタン類の除去手段として、吸着作用を有する活
性炭による浄化処理が行われてきた。一般に、従来の水
処理用活性炭は、除去対象物の吸着容量を高めるため
に、ヨウ素吸着性能やメチレンブルー吸着性能等の特性
に優れた高表面積を有する活性炭が使用されてきたが、
トリハロメタン類の吸着除去には前記特性の他に、10
0nm以下の細孔径を多く持つものが用いられてきた。
【0005】これらの活性炭は水処理用であることから
親水性も高いことが望ましい。活性炭は水蒸気賦活され
るものが圧倒的に多いが、ほかに、水酸化アルカリで賦
活処理して得られる薬品賦活活性炭も用いられる。これ
らの形状は多様で、粉末状、破砕状、球状、粒状、繊維
状のほかに、成形された円筒状や円盤状、顆粒状、球状
のものなどが製造され使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の活性炭
を用いる活性炭充填材は以下のような課題があった。
【0007】(1)水蒸気によりガス賦活された活性炭
は、トリハロメタン等の低分子有機物や残留塩素の各成
分に対する浄化作用が異なっているため、残留塩素分解
処理容量の高い活性炭や低分子有機物分解処理容量の高
い活性炭を単一層で用いると、他方に対する吸着処理容
量は相対的に低くなるので、残留塩素及び低分子有機物
の両者を同時に効率的に処理することができず、活性炭
の分解、吸着性能が十分に発揮されないうちに活性炭充
填材の浄化性能が劣化して使用できなくなるという問題
点があった。
【0008】(2)繊維状の活性炭からなる吸着帯中に
被処理水を通過させ、残留塩素やトリハロメタン類を浄
化する場合には、繊維状活性炭の嵩密度が低く、通水時
の水の圧力により圧密状態になり必要な処理水量が得ら
れず、また、体積の減少により吸着帯が維持できず性能
の低下をもたらすという課題があった。
【0009】(3)椰子殻等の植物を原料とする活性炭
は表面積が大きく、水中に含まれる多くの物質に対し
て、広範な吸着特性を有する。しかし、トリハロメタン
類の吸着に寄与する特定の細孔のみを選択的に多く持つ
ように調整することが困難である。一方、繊維等を原料
とする活性炭は、選択的に形成された、特定の細孔がト
リハロメタン類の吸着に寄与し、平衡吸着時には高い吸
着特性を持たせることができるが、トリハロメタン類の
浄化処理法においては、高い平衡吸着容量を有するにも
関わらず、平衡到達速度が遅いため、平衡吸着時の高い
吸着特性を活かし切れないという課題があった。
【0010】(4)活性炭の粒子サイズの小さいものを
用いた場合、活性炭と被処理水との接触効率は高くな
り、活性炭単位体積当たりの吸着容量は増加するが、通
水抵抗が級数的に増加してしまい、実質的に充填層の厚
みが制限され、必要量を充填する事が困難で十分な性能
を得ることができないという課題もあった。
【0011】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、塩素やトリハロメタン類に対する除去特性を
バランスさせ吸着性能を向上させると共に、流量特性に
優れた活性炭充填材及び浄水カートリッジを提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の活性炭充填材
は、低分子有機物吸着性の粒状活性炭Aと残留塩素吸着
性の粒状活性炭Bとをそれぞれ保持する複数の透過吸着
層を積層して構成されている。これにより、塩素やトリ
ハロメタン類に対する除去特性をバランスさせ吸着性能
を向上させると共に、流量特性に優れた活性炭充填材を
提供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の活性炭充填材
は、低分子有機物吸着性の粒状活性炭Aと残留塩素吸着
性の粒状活性炭Bとをそれぞれ保持する複数の透過吸着
層を積層して構成されている。
【0014】これによって以下の作用が得られる。
【0015】(a)低分子有機物及び残留塩素の吸着浄
化処理において、それぞれ特性の異なる粒状活性炭を独
立に配置して被処理液を透過させ、それぞれの粒状活性
炭の持つ固有の吸着能力を最大限に発揮させることがで
きる。
【0016】(b)単一層で活性炭を使用する場合に比
べて、除去が困難なトリハロメタン類に対し、より高い
除去効果が得られ、充填材中の活性炭単量重量当たりの
吸着容量を向上させることができる。
【0017】(c)トリハロメタン類の浄化処理に必要
な活性炭量を少なくすることができるようになり、活性
炭を有効に使うことで、処理コストの低減が実現でき
る。
【0018】(d)被処理液中のトリハロメタン等の低
分子有機物を粒状活性炭Aで吸着させた後、トリハロメ
タンが除去された状態の被処理液中の残留塩素を次の粒
状活性炭Bでトリハロメタンによる吸着阻害を起こすこ
となく効率的に吸着させることができる。
【0019】(e)それぞれの粒状活性炭を分離した状
態で独立に配置するので、粒状活性炭の充填層やこれを
保持するカートリッジの小型化が可能で、活性炭の効率
的な利用を可能にして、低コスト化を実現できる。
【0020】(f)活性炭が粒状であるので、粉状の活
性炭を用いるような場合に比べて、再生処理等の際の取
り扱いが容易であり、品質管理においても簡単にでき
る。
【0021】(g)適用する被処理液の水質や処理量に
応じて、使用する粒状活性炭のトリハロメタン類、及び
残留塩素の吸着特性を調整でき、活性炭充填材を含むカ
ートリッジの最適設計を容易に行うことができる。
【0022】ここで、低分子有機物吸着性の粒状活性炭
A及び残留塩素吸着性粒状活性炭Bとしては、特にトリ
ハロメタン類等のような低分子有機物と残留塩素に対す
る吸着能力にそれぞれ優れた活性炭を用いる。粒状活性
炭A及び粒状活性炭Bは、その比表面積、粒度、細孔
径、化学組成、結晶組成、細孔分布等の組織状態、添加
成分等の条件で変わり得る低分子有機物や窒素に対する
選択吸着性を高めて調整したものや、既存の活性炭の中
から適するものをそれぞれ選択して用いることができ
る。
【0023】請求項2に記載の活性炭充填材は、請求項
1において、前記粒状活性炭Aの比表面積が800〜1
350m2/gであり、前記粒状活性炭Bの比表面積が
1500〜2300m2/gであるように構成されてい
る。
【0024】これによって、請求項1の作用の他、以下
の作用が得られる。
【0025】(a)低分子有機物及び残留塩素を効率的
に吸着できる範囲に各粒状活性炭の比表面積がそれぞれ
設定されるので、トリハロメタン及び残留窒素を適正か
つ有効に吸着させて被処理液の水質浄化を適切に行うこ
とができる。
【0026】(b)粒状活性炭Bは比表面積が大きく吸
着速度が大きいので、活性炭Aでは低分子有機物を吸着
する時に妨害となる残留塩素や微粒子等が減少した被処
理水が通過するため、著しくその性能を高めることがで
きる。
【0027】ここで、粒状活性炭A、粒状活性炭Bの比
表面積がそれぞれ800m2/g、1500m2/gより
小さいと、それぞれの目的成分を吸着させるための活性
が不足して実質的な浄化処理を行うことが困難になる。
一方、粒状活性炭A、粒状活性炭Bの比表面積がそれぞ
れ1350m2/g、2300m2/gより大きいして
も、それほど吸着能力が向上せず、この比表面積増加の
ためのコストアップに繋がるので好ましくない。
【0028】請求項3に記載の活性炭充填材は、請求項
1又は2において、前記粒状活性炭Aと前記粒状活性炭
Bの粒子サイズが異なるように構成されている。
【0029】これによって、請求項1又は2の作用の
他、以下の作用が得られる。
【0030】(a)粒子サイズの異なる活性炭を有する
透過吸着層を独立に用いることより、被処理水との全体
の接触効率が高くなり、活性炭単位体積当たりの吸着容
量を増加させることができる。
【0031】(b)充填する活性炭の量の割には、通水
抵抗の増加を軽減できるので、低い通水圧力で使用する
ことができ、低コストで経済的に運用できる。
【0032】(c)粒子のサイズが吸着層の通過方向に
沿って小さくなるようにできるので、空隙率に勾配がで
き、粒成分が被処理水中に含まれる場合に、目詰まりが
発生しにくくなる。
【0033】粒状活性炭A及び粒状活性炭Bの粒子サイ
ズがそれぞれ40メッシュ、120メッシュ未満、又は
粒状活性炭A及び粒状活性炭Bの粒子サイズがそれぞれ
120メッシュ、40メッシュ未満である場合には、被
処理水との接触効率が低分子有機物及び残留塩素を効率
的に吸着できる範囲を外れ、吸着効率を低下させる。逆
に、粒状活性炭A及び粒状活性炭Bの粒子サイズがそれ
ぞれ100メッシュ、200メッシュ以上、又は粒状活
性炭A及び粒状活性炭Bの粒子サイズがそれぞれ200
メッシュ、100メッシュを越える場合には、被処理水
との接触効率が低下して、透過吸着層に充填するそれぞ
れの粒状活性炭の量を増加させるので好ましくない。
【0034】請求項4に記載の活性炭充填材は、請求項
1乃至3のいずれか1項において、前記粒状活性炭A及
び前記粒状活性炭Bが、フェノール樹脂,アクリロニト
リル樹脂,メラニン樹脂,ポリビニルアルコール樹脂等
の高分子樹脂材料や、木屑や籾殻等の植物質材料、石
炭、ピッチ等の鉱物質材料のいずれか1種から選ばれた
それぞれ種類の異なる材料で製造されて構成されてい
る。
【0035】これによって、請求項1乃至3のいずれか
1項の作用の他、以下の作用が得られる。
【0036】(a)残留塩素分解特性に優れるセルロー
ス質を含む植物質材料や石炭、ピッチなどの鉱物質の活
性炭と、トリハロメタン類に対して高い選択的な吸着特
性を有するフェノール樹脂,アクリロニトリル系樹脂や
メラニン樹脂,ポリビニルアルコール樹脂などの高分子
樹脂材料を用いることで、使用する活性炭の特性を所定
の範囲に調整することができる。
【0037】(b)使用する被処理水の水質に応じて、
充填層の最適設計を行うことができ、活性炭を効率的に
利用して低コスト化を実現できる。
【0038】(c)活性炭の原料となる各々の材料に含
まれる炭素密度が異なっているため、作られた活性炭の
密度も異なっており、目的とするかさ密度を得ることが
できる。
【0039】請求項5に記載の活性炭充填材を用いた浄
水カートリッジは、請求項1乃至4に記載の活性炭充填
材を備えて構成されている。
【0040】これによって、以下の作用が得られる。
【0041】(a)浄水カートリッジの最適設計が行う
事により、粒状活性炭の充填層やカートリッジの小型化
が可能で、活性炭を効率的に利用をすることで低コスト
化を実現できる。
【0042】(b)トリハロメタン類の吸着に必要な活
性炭量を低減し、残留塩素の除去に対しての吸着バラン
スがよくなり、浄水カートリッジの活性炭充填量を減少
できるので、カートリッジの小型化、長寿命化が実現で
きる。
【0043】以下、本発明の実施の形態について、図表
を用いて説明する。
【0044】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における活性炭充填材の構成図である。
【0045】図1において、1は実施の形態1の活性炭
充填材、2は低分子有機物吸着性の粒状活性炭Aからな
る透過吸着層、3は残留塩素吸着性の粒状活性炭Bから
なる透過吸着層、4は各透過吸着層を分離保持する仕切
材、5は被処理水の通過方向、6は処理水の通過方向で
ある。
【0046】活性炭充填材1は略円筒形の容器に吸着特
性の異なる粒状活性炭A、粒状活性炭Bからなる透過吸
着層2、3を流れに対して直角に敷き詰て形成され、活
性炭充填材1は図示しない浄水カートリッジの一部を構
成するようになっている。
【0047】実施の形態1では、活性炭原料として椰子
ガラを主材とし、賦活ガスを用い常法により反応させて
得られた活性炭を用いた。この賦活時には温度、圧力、
処理時間等の条件を変えて、比表面積を1200m2
g、1800m2/gに調整し、これらをそれぞれ粒状
活性炭A及び粒状活性炭Bとして使用した。
【0048】活性炭はその製造過程で、賦活により活性
炭の比表面積を大きくしようとすると、主材の炭素が気
化するため活性炭の機械強度が低下するばかりでなく、
作られた活性炭の重量や容積が減少するため、実用上は
比表面積が3000m2/g以下の物が選択される。こ
れを、篩等により粒子サイズを揃え、60〜50メッシ
ュのものを用いた。上記の粒状活性炭A、粒状活性炭B
を体積容量200ml、厚さ100mmの円筒形カラム
に、各活性炭層が混合しないように水透過性の仕切材4
を介挿させ2種類の粒状活性炭A、粒状活性炭Bをそれ
ぞれ上下に充填した。
【0049】次に、このような比表面積が異なる粒状活
性炭A、粒状活性炭Bを選択した根拠となる実験例につ
いて以下説明する。
【0050】図2は椰子ガラを原料とする活性炭の残留
塩素の処理水量と比表面積の関係図であり、図3は椰子
ガラを原料とする活性炭のトリハロメタン類の処理水量
と比表面積の関係図である。
【0051】図2において、縦軸は上水試験法における
残留塩素の除去試験に基づく残留塩素の処理水量(単
位:リットル)を示し、横軸は活性炭の比表面積(単
位:平方メートル/グラム)を示している。
【0052】図3において、縦軸は上水試験法における
トリハロメタン類の除去試験に基づくトリハロメタン類
の処理水量(単位:リットル)を示し、横軸は活性炭の
比表面積(単位:平方メートル/グラム)を示してい
る。
【0053】まず、活性炭と0.2μmの粒子を捕捉で
きるフィルターを用いて浄化処理した水道浄化水を試験
原水とし、残留塩素除去試験では、次亜塩素酸ナトリウ
ムを2ppmに成るように添加し、残留塩素調整原水と
した。この原水をSV値680で通水処理した。なお、
SV値とは、濾材と被処理液との単位時間当たりの相対
比である。
【0054】この残留塩素調整原水をカラム中に充填し
た比表面積のそれぞれ異なる活性炭層に通過させ、活性
炭層の流入前後で、オルトトリジン吸光光度法で残留塩
素の濃度を定量測定した。
【0055】この活性炭層の通過前後で、流入水に対す
る流出水の残留塩素の水中濃度が20%以上になる点を
破過点とし、活性炭充填材としての寿命とし、この破過
点までに通過した被処理水量を活性炭充填材の処理水量
として示している。
【0056】トリハロメタン類の場合も同様に、試験原
水にトリハロメタン類を100ppbに成るように添加
したものを調整原水とし、この調整原水を、SV値68
0で通水処理する。このトリハロメタン調整原水を、カ
ラム中に充填した比表面積のそれぞれ異なる活性炭層に
前記SV値で通過させ、活性炭層の流入前後で抽出し
た。これをパージ・アンド・トラップ法で濃縮前処理
し、トリハロメタン類の濃度をガスクロマトグラフ質量
分析装置で定量測定した。この活性炭層通過前後で、流
入水に対する流出水のトリハロメタン類の水中濃度が2
0%以上になる点を破過点とし、この時点までに通過し
た被処理水量を活性炭充填材の処理水量として図3及び
(表1)に示している。
【0057】
【表1】
【0058】図2に示すように残留塩素除去性能は、比
表面積が1500〜2300m2/gの範囲で高いが、
図3に示すようにトリハロメタン類に対する除去性能
は、比表面積が1000〜1350m2/gの範囲で高
くなっているのが分かる。
【0059】(表1)は、比表面積の異なる2種類の活
性炭層を組み合わせた場合のデータであり、充填材中2
種類(比表面積:1200m2/gと1800m2/g)
の活性炭層の容積比率と、上水試験法に基づく残留塩素
及びトリハロメタン類の除去水量の測定数値を示してい
る。
【0060】本発明の実験例1のように、被処理水の通
過順に、比表面積が大きな粒状活性炭B(1200m2
/g)と比表面積の小さい粒状活性炭A(1200m2
/g)を積層配置することにより、(表1)に示すよう
に、除去が困難なトリハロメタン類に対して、単一層で
活性炭を使用する場合に比べて、より高い除去効果が得
られることが解る。
【0061】(実施の形態2)図4は本発明の実施の形
態2における活性炭充填材の構成図である。
【0062】図4において、10は実施の形態2の活性
炭充填材、11は低分子有機物吸着性の粒状活性炭Aか
らなる透過吸着層、12は残留塩素吸着性の粒状活性炭
Bからなる透過吸着層、13は各透過吸着層を分離保持
する仕切材、14は被処理水の通過方向、15は処理水
の通過方向である。
【0063】活性炭充填材10は略円筒形の容器の内側
が同心円状に2層で形成され、それぞれ吸着特性の異な
る粒状活性炭A、粒状活性炭Bからなる透過吸着層1
1、12が配置されている。被処理液が円筒形をなす活
性炭充填材10の外周部側から供給され、各透過吸着層
11、12を通った処理液が活性炭充填材10の内部を
通って中心軸側上方から排出されるようになっている。
【0064】なお、活性炭充填材10は水道の蛇口部に
取付けられる家庭用の浄水カートリッジや工場設備等の
浄水カートリッジの一部を構成するようになっている。
【0065】実施の形態2では、粒状活性炭Aの原料と
して椰子ガラを、粒状活性炭Bの原料としてフェノール
樹脂を主材として用いた。
【0066】これらの原料の異なる活性炭骨材を水蒸気
などの賦活ガスを用いて賦活した活性炭を用いるが、賦
活時には温度、圧力、処理時間などの条件を変え、活性
炭の比表面積を調整することができる。ここで粒状活性
炭Aの比表面積を1050m 2/g、粒状活性炭Bの比
表面積を1600m2/gとした。この時フェノール樹
脂を原料とする粒状活性炭Bでは、賦活により活性炭の
比表面積を大きくしようとすると、主材の炭素が気化す
るため活性炭の機械強度が低下するばかりでなく、体積
や重量が減少し、原料重量に対する製品の完成品重量が
著しく低下するため、実用上は比表面積が1800m2
/g以下の物が選択される。これを篩等の手段を用いて
分別し、粒状活性炭Aの粒子サイズを100〜200メ
ッシュ、粒状活性炭Bの粒子サイズを60〜150メッ
シュに揃えて使用した。上記の活性炭を体積容量200
ml、厚さ100mmの円筒形カラムに活性炭層が混合
しないように仕切り材を挟んで2種類の活性炭を充填し
た。
【0067】図5はフェノール樹脂を原料とする活性炭
のトリハロメタン類の処理水量と比表面積の関係図であ
る。図5において、縦軸は上水試験法に基づくトリハロ
メタン類の除去試験による、トリハロメタン類の処理水
量をリットル表示し、横軸は使用する活性炭の1グラム
当たりの比表面積を平方メートルで示す。
【0068】(表2)は、充填材中の活性炭層容積比率
と活性炭の比表面積、上水試験法に基づく残留塩素及び
トリハロメタン類の除去水量の測定数値である。
【0069】
【表2】
【0070】活性炭と0.2μmフィルターにより浄化
処理した水道浄化水を試験原水とした。この試験原水
に、トリハロメタン類を100ppbに成るように添加
したものを調整原水とした。この調整原水をSV値68
0で、カラム中に充填した活性炭層に通過させた。この
調整原水を活性炭層の流入前後で抽出し、パージ・アン
ド・トラップ法で濃縮前処理し、トリハロメタン類の濃
度をガスクロマトグラフ質量分析装置で定量測定した。
この時、活性炭層通過前後で、流入水に対する流出水の
トリハロメタン類の水中濃度が、20%以上になる点を
破過点とし、活性炭充填材としての寿命とする。この時
点までに通過した被処理水量を活性炭充填材の処理水量
として図4及び(表2)に示す。図4に示すようにトリ
ハロメタン類の除去性能は、比表面積が800〜135
0m2/gの範囲で、椰子ガラ原料の活性炭の場合と同
様に高くなっているが、図3と図4との比較から解かる
ようにフェノール樹脂を原料とする活性炭では、最大で
2倍の性能を有している。この様に椰子ガラを原料とす
る粒状活性炭Aと、トリハロメタン類に対して高い性能
を有するフェノール樹脂を原料とする粒状活性炭Bと
を、被処理水の通過順に配置して、活性炭充填材を構成
する。
【0071】このように原料の異なる活性炭を積層配置
することにより、(表2)に示すように、除去が困難な
トリハロメタン類に対し、単一層で活性炭を使用する場
合に比べて、より高い除去効果が得られるばかりでな
く、原料が異なることで、更に高い除去効果を得られて
いることが解る。
【0072】(実施の形態3)図6は本発明の実施の形
態3における活性炭充填材の構成図である。
【0073】図6において、20は実施の形態1の活性
炭充填材、21は低分子有機物吸着性の粒状活性炭Aか
らなる透過吸着層、22は残留塩素吸着性の粒状活性炭
Bからなる透過吸着層、23は透過吸着層21と透過吸
着層22の界面付近の部分拡大図である。
【0074】活性炭充填材20は略円筒形の容器に吸着
特性の異なる粒状活性炭A、粒状活性炭Bからなる透過
吸着層21、22を流れに対して直角に敷き詰て形成さ
れ、活性炭充填材20は浄水カートリッジの一部を構成
するようになっている。
【0075】実施の形態3では、比表面積が1500〜
2300m2/g、メッシュサイズが40〜100とな
る残留塩素除去性能が高い粒状活性炭を配置した透過吸
着層21を第一層として、また、比表面積が1000〜
1350m2/g、メッシュサイズが100〜200で
あるトリハロメタン類の除去性能が高い粒状活性炭を配
置した透過吸着層22を第二層として用いた。
【0076】活性炭原料としては椰子ガラを主材とし
て、水蒸気により賦活して得られた活性炭を用いるが、
賦活時には温度、圧力、処理時間等の条件を変え、活性
炭の比表面積の異なるものを使用する。この時、活性炭
の比表面積を大きくしようとすると、主材の炭素が気化
するため活性炭の機械強度が低下するばかりでなく、活
性炭の重量や容積が減少するため、実用上は比表面積が
3000m2/g以下のものが選択される。これを、篩
等により粒子サイズを揃えたものを用いた。
【0077】上記の種類のそれぞれ異なる活性炭を体積
容量200ml、厚さ100mmの円筒形カラムに積層
充填して、これを活性炭充填材とした。
【0078】活性炭と0.2μmフィルターにより浄化
処理した水道浄化水を試験原水とした。トリハロメタン
類の除去試験では、この試験原水にトリハロメタン類を
100ppbに成るように添加したものを調整原水とし
た。この調整原水をSV値680で、カラム中に充填し
た活性炭層に通過させ、活性炭層の流入前後で抽出し、
これをパージ・アンド・トラップ法で濃縮前処理して、
トリハロメタン類の濃度をガスクロマトグラフ質量分析
装置で定量測定した。この時、活性炭層通過前後で、流
入水に対する流出水のトリハロメタン類の水中濃度が2
0%以上になる点を破過点とし、この時点までに通過し
た被処理水量を活性炭充填材の処理水量として(表3)
に示した。
【0079】また、充填材のQ−H特性(通水量−通水
圧力特性)を、水温20±3℃に調整して求め、各通水
圧力での1分間当たりの通過水量を通水量として(表
3)に示した。
【0080】
【表3】
【0081】(表3)に示すように、メッシュサイズが
100〜200のものがトリハロメタン類に対して高い
除去性能を有しているが、活性炭充填材として重要なQ
−H特性においては、メッシュサイズが40〜100の
ものに比べ同一圧力における通水量が著しく低くなって
いる。このため、小型で大きな処理水量が必要な浄水器
のカートリッジでは、製品設計上必要な水量が得られ
ず、使用が困難であった。
【0082】図6の構成図に示すように、活性炭充填材
20の粒子ザイズの異なる活性炭同士が接する層界面で
は、両者が混ざり合って大きな粒子の間隙が小さな粒子
の活性炭で満たされた状態になっている。これによって
全体としては(表3)に示すように通水量を大幅に改善
するばかりでなく、トリハロメタン類の除去性能にも優
れていることが解る。こうして、小型で大きな処理流量
が必要な浄水カートリッジを実現することができる。
【0083】以上、実施の形態1〜3の活性炭充填材に
ついて説明したが、本発明はこれら特定の原料の種類
や、数値のものに限定されるものではなく、低分子有機
物と残留塩素に対するそれぞれ特性の異なる粒状活性炭
を層状に積層させてなる活性炭充填材およびそれを用い
た浄水カートリッジに広く適用されるものである。例え
ば、実施の形態1に示した被処理水を上下に流す形式の
活性炭充填材と実施の形態2に示した被処理水を円筒状
の側面側から流し込む形式の活性材充填材とは相互に変
わりうるもので、いずれかの形式のものに限定されるも
のではない。
【0084】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載の活性炭充填材
によれば、これによって次の効果が得られる。
【0085】(a)飲料水に添加されている残留塩素、
及び水中のトリハロメタン類の浄化処理法において、単
一層で活性炭を使用する場合に比べて、除去が困難なト
リハロメタン類に対し、より高い除去効果が得られ、そ
れぞれの活性炭が持つ固有の吸着能力を有効に発揮させ
ることができる。
【0086】(b)トリハロメタン類の浄化処理に必要
な活性炭量を少なくすることができるようになり、活性
炭を有効に使うことで、処理コストの低減が実現でき
る。
【0087】(c)被処理液中のトリハロメタン等の低
分子有機物を粒状活性炭Aで吸着させた後、トリハロメ
タンが除去された状態の被処理液中の残留塩素を次の粒
状活性炭Bでトリハロメタンによる吸着阻害を起こすこ
となく効率的に吸着させることができる。
【0088】(d)それぞれの活性炭を分離した状態で
独立に配置するので、活性炭の充填層やこれを保持する
カートリッジの小型化が可能で、活性炭の効率的な利用
を可能にして、低コスト化を実現できる。
【0089】(e)活性炭が粒状であるので、粉状の活
性炭を用いるような場合に比べて、再生処理等の際の取
り扱いが容易であり、品質管理においても簡単にでき
る。
【0090】(f)適用する被処理液の水質や処理量に
応じて、使用する活性炭のトリハロメタン類、及び残留
塩素の吸着特性を調整でき、活性炭充填材を含むカート
リッジの最適設計を容易に行うことができる。
【0091】請求項2に記載の活性炭充填材によれば、
請求項1の効果に加えて次の効果が得られる。
【0092】(g)低分子有機物及び残留塩素を効率的
に吸着できる範囲に各粒状活性炭の比表面積がそれぞれ
設定されるので、トリハロメタン及び残留窒素を適正か
つ有効に吸着させて被処理液の水質浄化を適切に行うこ
とができる。
【0093】(h)粒状活性炭Bは比表面積が大きく吸
着速度が大きいので、活性炭Aでは低分子有機物を吸着
する時に妨害となる残留塩素や微粒子等が減少した被処
理水が通過するため、著しくその性能を高めることがで
きる。
【0094】請求項3に記載の活性炭充填材によれば、
請求項1又は2の効果に加えて、以下の効果が得られ
る。
【0095】(i)粒子サイズの異なる活性炭を有する
透過吸着層を独立に用いることより、被処理水との全体
の接触効率が高くなり、活性炭単位体積当たりの吸着容
量を増加させることができる。
【0096】(j)充填する活性炭の量の割には、通水
抵抗の増加を軽減できるので、低い通水圧力で使用する
ことができ、低コストで経済的に運用できる。
【0097】(k)粒子のサイズが吸着層の通過方向に
沿って小さくなるようにできるので、空隙率に勾配がで
き、粒成分が被処理水中に含まれる場合に、目詰まりが
発生しにくくなる。
【0098】請求項4に記載の活性炭充填材によれば、
これによって、請求項1乃至3のいずれか1項の効果の
他、以下の効果が得られる。
【0099】(l)残留塩素分解特性に優れるセルロー
ス質を含む植物質材料や石炭、ピッチなどの鉱物質の活
性炭と、トリハロメタン類に対して高い選択的な吸着特
性を有するフェノール樹脂,アクリロニトリル系樹脂や
メラニン樹脂,ポリビニルアルコール樹脂などの高分子
樹脂材料を用いることで、使用する活性炭の特性を所定
の範囲に調整することができる。
【0100】(m)使用する被処理水の水質に応じて、
充填層の最適設計を行うことができ、活性炭を効率的に
利用して低コスト化を実現できる。
【0101】(n)活性炭の原料となる各々の材料に含
まれる炭素密度が異なっているため、作られた活性炭の
密度も異なっており、目的とするかさ密度を得ることが
できる。
【0102】請求項5に記載の活性炭充填材を用いた浄
水カートリッジによれば、これによって、以下の効果が
得られる。
【0103】(o)浄水カートリッジの最適設計が行う
事により、粒状活性炭の充填層やカートリッジの小型化
が可能で、活性炭を効率的に利用をすることで低コスト
化を実現できる。
【0104】(p)トリハロメタン類の吸着に必要な活
性炭量が低減し、残留塩素の除去に対しての吸着バラン
スがよくなり、浄水カートリッジの活性炭充填量を減少
できるので、カートリッジの小型化、長寿命化が実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における活性炭充填材の
構成図
【図2】椰子ガラを原料とする活性炭の残留塩素の処理
水量と比表面積の関係図
【図3】椰子ガラを原料とする活性炭のトリハロメタン
類の処理水量と比表面積の関係図
【図4】本発明の実施の形態2における活性炭充填材の
構成図
【図5】フェノール樹脂を原料とする活性炭のトリハロ
メタン類の処理水量と比表面積の関係図
【図6】本発明の実施の形態3における活性炭充填材の
構成図
【符号の説明】
1 活性炭充填材 2 粒状活性炭Aからなる透過吸着層 3 粒状活性炭Bからなる透過吸着層 4 仕切材 5 被処理水の通過方向 6 処理水の通過方向 10 活性炭充填材 11 粒状活性炭Aからなる透過吸着層 12 粒状活性炭Bからなる透過吸着層 13 仕切材 14 被処理水の通過方向 15 処理水の通過方向 20 活性炭充填材 21 粒状活性炭Aからなる透過吸着層 22 粒状活性炭Bからなる透過吸着層 23 界面付近の部分拡大図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平石 裕二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4D017 AA01 BA04 BA11 CA03 CB01 DA01 EA05 4D024 AA02 AB11 BA02 CA04 CA11 4G046 HA01 HA02 HA03 HA04 HA05 HA07 HB02 HB05 4G066 AA05B AA14D AC02A AC08A AC12A AC17A AC25A BA09 BA26 BA36 BA42 CA31 CA33 DA07 FA18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】低分子有機物吸着性の粒状活性炭Aと残留
    塩素吸着性の粒状活性炭Bとをそれぞれ保持する複数の
    透過吸着層を積層させたことを特徴とする活性炭充填
    材。
  2. 【請求項2】前記粒状活性炭Aの比表面積が800〜1
    350m2/gであり、前記粒状活性炭Bの比表面積が
    1500〜2300m2/gであることを特徴とする請
    求項1に記載の活性炭充填材。
  3. 【請求項3】前記粒状活性炭Aと前記粒状活性炭Bの粒
    子サイズが異なることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の活性炭充填材。
  4. 【請求項4】前記粒状活性炭A及び前記粒状活性炭B
    が、フェノール樹脂,アクリロニトリル樹脂,メラニン
    樹脂,ポリビニルアルコール樹脂等の高分子樹脂材料
    や、木屑や籾殻等の植物質材料、石炭、ピッチ等の鉱物
    質材料のいずれか1種から選ばれたそれぞれ種類の異な
    る材料で製造されていることを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれか1項に記載の活性炭充填材。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4に記載の活性炭充填材を備
    えて構成されていることを特徴とする活性炭充填材を用
    いた浄水カートリッジ。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030028070A (ko) * 2001-09-27 2003-04-08 (주)제이티 반도체소자 분류기용 핸들러의 열전소자를 사용한 냉, 온테스트방법및 그 장치
JP2008049287A (ja) * 2006-08-25 2008-03-06 Amano Corp Vocガス除去用フイルター
WO2010104095A1 (ja) * 2009-03-13 2010-09-16 パナソニック電工株式会社 浄水カートリッジ
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KR101777786B1 (ko) 2016-03-18 2017-09-12 한국과학기술연구원 마이크로시스틴, 2-mib 및 지오스민 제거용 활성탄 및 이를 이용한 제거방법

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