JP2001000109A - レギュラーコーヒーの保存方法 - Google Patents
レギュラーコーヒーの保存方法Info
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- JP2001000109A JP2001000109A JP21572499A JP21572499A JP2001000109A JP 2001000109 A JP2001000109 A JP 2001000109A JP 21572499 A JP21572499 A JP 21572499A JP 21572499 A JP21572499 A JP 21572499A JP 2001000109 A JP2001000109 A JP 2001000109A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- coffee
- gas
- opening
- oxygen
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- Pending
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- Tea And Coffee (AREA)
- Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】従来、コーヒー豆または粉の保存には窒素置
換、真空包装、特殊バルブや脱酸素剤の使用がおこなわ
れてきた。これらの方法ではエージングと呼ばれるガス
抜き作業が必要であったり、バルブからのガス放出や脱
酸素剤の作用によるガス放出がおこったりするためにコ
ーヒーの香り弱くなってしまうという欠点があった。ま
た、これらの方法は開封時までの保存を目的としたもの
であって、開封後も鮮度が保持できる方法ではなかっ
た。 【解決手段】本発明ではこれらの欠点を解決するために
耐圧性・ガスバリア性のある容器に開閉性・耐圧性・ガ
スバリア性のあるふたをとりつけたふたつき容器を脱酸
素して使用する。焙煎直後の新鮮なコーヒーを充填し、
発生するガスの内圧によって、コーヒーの香りを豆また
は粉に閉じ込める。開封後もふたをしめると再び内圧が
上昇し、同様の効果が得られる。ふたつき容器の例とし
てPETボトルが挙げられる。
換、真空包装、特殊バルブや脱酸素剤の使用がおこなわ
れてきた。これらの方法ではエージングと呼ばれるガス
抜き作業が必要であったり、バルブからのガス放出や脱
酸素剤の作用によるガス放出がおこったりするためにコ
ーヒーの香り弱くなってしまうという欠点があった。ま
た、これらの方法は開封時までの保存を目的としたもの
であって、開封後も鮮度が保持できる方法ではなかっ
た。 【解決手段】本発明ではこれらの欠点を解決するために
耐圧性・ガスバリア性のある容器に開閉性・耐圧性・ガ
スバリア性のあるふたをとりつけたふたつき容器を脱酸
素して使用する。焙煎直後の新鮮なコーヒーを充填し、
発生するガスの内圧によって、コーヒーの香りを豆また
は粉に閉じ込める。開封後もふたをしめると再び内圧が
上昇し、同様の効果が得られる。ふたつき容器の例とし
てPETボトルが挙げられる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はレギュラーコーヒ
ーを長期間にわたって鮮度を保った状態で保存する方法
に関するものである。
ーを長期間にわたって鮮度を保った状態で保存する方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来レギュラーコーヒーの保存方法とし
て以下のような方法が用いられている。 (イ)容器として用いる缶、包装フィルムの内部に窒素
などの不活性ガスを流す方法。 (ロ)容器として用いる缶、包装フィルムにコーヒー豆
または粉を充填した (ロ)容器として用いる缶、包装フィルムにコーヒー豆
または粉を充填したあと真空引きする方法。 (ハ)包装フィルムに中から外へだけガスが移動できる
ワンウェイバルブを付ける方法。 (ニ)容器として用いる缶、包装フィルムの内部に脱酸
素剤を入れ、化学的に酸素を除去する方法。現在は酸素
だけでなく炭酸ガスも吸収するタイプが広く用いられて
いる。
て以下のような方法が用いられている。 (イ)容器として用いる缶、包装フィルムの内部に窒素
などの不活性ガスを流す方法。 (ロ)容器として用いる缶、包装フィルムにコーヒー豆
または粉を充填した (ロ)容器として用いる缶、包装フィルムにコーヒー豆
または粉を充填したあと真空引きする方法。 (ハ)包装フィルムに中から外へだけガスが移動できる
ワンウェイバルブを付ける方法。 (ニ)容器として用いる缶、包装フィルムの内部に脱酸
素剤を入れ、化学的に酸素を除去する方法。現在は酸素
だけでなく炭酸ガスも吸収するタイプが広く用いられて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の方法には次のよ
うな欠点があった。 (イ)コーヒーから放出される炭酸ガスを主成分とする
ガスによる破損を防ぐために、ワンウェイバルブを用い
る方法及び酸素と炭酸ガスを吸収する脱酸素剤を用いる
方法以外の方法ではエージングとよばれる作業が必要と
なる。これは焙煎後にコーヒー豆または粉を放置し、ガ
スを抜く作業である。この作業期間にコーヒーの香気成
分が失われるために、コーヒーの香りが弱くなってしま
う。 (ロ)ワンウェイバルブを用いた方法ではバルブからの
ガス放出の際に香気成分も放出されるためにコーヒーの
香りが弱くなってしまう。 (ハ)脱酸素剤を用いた方法では容器内が減圧されるた
めに香気成分はコーヒーから脱着しやすく、香りが弱く
なってしまう。 (ニ)また、これらの方法は炭酸ガスを除去するため
に、コーヒーの鮮度の目安として考えられている「お湯
を注いだ時の泡の出方」が少ない。 (ホ)さらに、これらの方法は開封時までの保存を目的
としたものであって、開封後も鮮度を保持できる容器と
しての機能は持たない。本発明はこれらの欠点を解決す
るために発明されたものである。
うな欠点があった。 (イ)コーヒーから放出される炭酸ガスを主成分とする
ガスによる破損を防ぐために、ワンウェイバルブを用い
る方法及び酸素と炭酸ガスを吸収する脱酸素剤を用いる
方法以外の方法ではエージングとよばれる作業が必要と
なる。これは焙煎後にコーヒー豆または粉を放置し、ガ
スを抜く作業である。この作業期間にコーヒーの香気成
分が失われるために、コーヒーの香りが弱くなってしま
う。 (ロ)ワンウェイバルブを用いた方法ではバルブからの
ガス放出の際に香気成分も放出されるためにコーヒーの
香りが弱くなってしまう。 (ハ)脱酸素剤を用いた方法では容器内が減圧されるた
めに香気成分はコーヒーから脱着しやすく、香りが弱く
なってしまう。 (ニ)また、これらの方法は炭酸ガスを除去するため
に、コーヒーの鮮度の目安として考えられている「お湯
を注いだ時の泡の出方」が少ない。 (ホ)さらに、これらの方法は開封時までの保存を目的
としたものであって、開封後も鮮度を保持できる容器と
しての機能は持たない。本発明はこれらの欠点を解決す
るために発明されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】焙煎直後の新鮮なコーヒ
ー豆または粉を用い、それを充填する際に不活性ガス置
換、または脱酸素剤(3)の使用によって、容器(1)
内の酸素濃度を小さくし、ふた(2)をしっかりと閉め
る。本発明はコーヒー豆または粉から発生するガスの圧
力を利用したコーヒー豆または粉の保存方法である。
ー豆または粉を用い、それを充填する際に不活性ガス置
換、または脱酸素剤(3)の使用によって、容器(1)
内の酸素濃度を小さくし、ふた(2)をしっかりと閉め
る。本発明はコーヒー豆または粉から発生するガスの圧
力を利用したコーヒー豆または粉の保存方法である。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 (イ)容器(1)の内部を不活性ガス置換する、もしく
は脱酸素剤(3)を入れる。 (ロ)コーヒー豆または粉を容器に充填する。 (ハ)ふた(2)で密閉する。 本発明を利用するときには、焙煎直後の新鮮なコーヒー
豆または粉を用いる。コーヒー豆または粉自体からのガ
ス放出によって、容器の内圧は速やかに上昇し、ガスの
放出が抑制される。容器内の酸素濃度も小さく保たれる
ために酸化の心配もなく、長期間にわたってコーヒー豆
または粉の保香性を保つことができる。開封後もふた
(2)で密閉するだけで、再び内圧が上昇する。また、
内圧が大きいために開封時に内部に酸素が混入しにく
い。つまり、開封後も同様な効果が得られるのである。
酸素除去効果は脱酸素剤(3)を利用することによって
さらに高まる。
て説明する。 (イ)容器(1)の内部を不活性ガス置換する、もしく
は脱酸素剤(3)を入れる。 (ロ)コーヒー豆または粉を容器に充填する。 (ハ)ふた(2)で密閉する。 本発明を利用するときには、焙煎直後の新鮮なコーヒー
豆または粉を用いる。コーヒー豆または粉自体からのガ
ス放出によって、容器の内圧は速やかに上昇し、ガスの
放出が抑制される。容器内の酸素濃度も小さく保たれる
ために酸化の心配もなく、長期間にわたってコーヒー豆
または粉の保香性を保つことができる。開封後もふた
(2)で密閉するだけで、再び内圧が上昇する。また、
内圧が大きいために開封時に内部に酸素が混入しにく
い。つまり、開封後も同様な効果が得られるのである。
酸素除去効果は脱酸素剤(3)を利用することによって
さらに高まる。
【0006】
【実施例】500ml用PETボトル(市販品)に脱酸
素剤(三菱ガス化学株式会社 を以下に示す。表1に示すとおり、エージングをおこな
ったサンプルと比較して容器内の内圧は大きくなった。
両者の違いはカップテストの結果に表れた。本発明を利
用したものの方がお湯を注したときの泡の出方が良好で
視覚的な効果が大きく、風味についても優れていた。そ
の差は保存期間が長くなるにつれて顕著となった。開封
→20g取り出し→再封を繰り返すテストをおこなった
ところ、再封後に内圧が再び上昇することが確認され
た。残存酸素濃度も終始小さく抑えられており、使い終
わったあとの容器でも約8%であった。
素剤(三菱ガス化学株式会社 を以下に示す。表1に示すとおり、エージングをおこな
ったサンプルと比較して容器内の内圧は大きくなった。
両者の違いはカップテストの結果に表れた。本発明を利
用したものの方がお湯を注したときの泡の出方が良好で
視覚的な効果が大きく、風味についても優れていた。そ
の差は保存期間が長くなるにつれて顕著となった。開封
→20g取り出し→再封を繰り返すテストをおこなった
ところ、再封後に内圧が再び上昇することが確認され
た。残存酸素濃度も終始小さく抑えられており、使い終
わったあとの容器でも約8%であった。
【0007】
【発明の効果】本発明による効果は次のとおりである。 (イ)エージングが要らないので工程が簡略化される。 (ロ)酸素除去と加圧保存によって、品質が長期間にわ
たって持続する。 (ハ)(ロ)に示した効果が開封後も得られる。 (ニ)お湯を注いだときの泡の出方がよい。 (ホ)PETボトルを使用した場合、コンビニエンスス
トアや自動販売機での販売が容易になり、レギュラーコ
ーヒーが身近な存在になる。
たって持続する。 (ハ)(ロ)に示した効果が開封後も得られる。 (ニ)お湯を注いだときの泡の出方がよい。 (ホ)PETボトルを使用した場合、コンビニエンスス
トアや自動販売機での販売が容易になり、レギュラーコ
ーヒーが身近な存在になる。
【図1】本発明の斜視図である。
1 容器 2 ふた 3 脱酸素剤
Claims (2)
- 【請求項1】(イ)耐圧性・ガスバリア性のある容器
(1) (ロ)容器(1)に取り付ける開閉性・耐圧性・ガスバ
リア性のあるふた(2) 以上の構成からなるふたつき容器内を不活性ガス置換、
脱酸素剤(3)の使用などによって脱酸素し、焙煎直後
のレギュラーコーヒーを加圧保存する方法。 - 【請求項2】ふたつき容器としてPETボトルを用いた
請求項1の方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21572499A JP2001000109A (ja) | 1999-06-23 | 1999-06-23 | レギュラーコーヒーの保存方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21572499A JP2001000109A (ja) | 1999-06-23 | 1999-06-23 | レギュラーコーヒーの保存方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001000109A true JP2001000109A (ja) | 2001-01-09 |
Family
ID=16677143
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21572499A Pending JP2001000109A (ja) | 1999-06-23 | 1999-06-23 | レギュラーコーヒーの保存方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001000109A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003096818A1 (fr) * | 2002-05-15 | 2003-11-27 | Toshiya Shimano | Procede de conservation de grains de cafe torrefiees |
KR101203414B1 (ko) | 2010-12-02 | 2012-11-21 | 주식회사 티피지 | 커피 포장용 내용물 및 이 포장 내용물을 사용한 커피의 포장방법 |
JP2019022454A (ja) * | 2017-07-22 | 2019-02-14 | ユーシーシー上島珈琲株式会社 | 開封時の香り立ちと抽出時の泡立ちに優れたコーヒー豆及びその提供方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62210950A (ja) * | 1986-03-12 | 1987-09-17 | Rankan:Kk | 焙煎コ−ヒ−豆包装物 |
JPH048248A (ja) * | 1990-04-25 | 1992-01-13 | Dotoole Cafe:Kk | 缶入り焙煎コーヒー |
JPH0484856A (ja) * | 1988-07-07 | 1992-03-18 | Procter & Gamble Co:The | ロースト・コーヒーを包装する容器及びその方法 |
JPH0548A (ja) * | 1991-06-22 | 1993-01-08 | Toppan Printing Co Ltd | コーヒー豆の保存方法 |
-
1999
- 1999-06-23 JP JP21572499A patent/JP2001000109A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62210950A (ja) * | 1986-03-12 | 1987-09-17 | Rankan:Kk | 焙煎コ−ヒ−豆包装物 |
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JPH048248A (ja) * | 1990-04-25 | 1992-01-13 | Dotoole Cafe:Kk | 缶入り焙煎コーヒー |
JPH0548A (ja) * | 1991-06-22 | 1993-01-08 | Toppan Printing Co Ltd | コーヒー豆の保存方法 |
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WO2003096818A1 (fr) * | 2002-05-15 | 2003-11-27 | Toshiya Shimano | Procede de conservation de grains de cafe torrefiees |
KR101203414B1 (ko) | 2010-12-02 | 2012-11-21 | 주식회사 티피지 | 커피 포장용 내용물 및 이 포장 내용물을 사용한 커피의 포장방법 |
JP2019022454A (ja) * | 2017-07-22 | 2019-02-14 | ユーシーシー上島珈琲株式会社 | 開封時の香り立ちと抽出時の泡立ちに優れたコーヒー豆及びその提供方法 |
JP7188873B2 (ja) | 2017-07-22 | 2022-12-13 | ユーシーシー上島珈琲株式会社 | 開封時の香り立ちと抽出時の泡立ちに優れたコーヒー豆及びその提供方法 |
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