JPH0548A - コーヒー豆の保存方法 - Google Patents
コーヒー豆の保存方法Info
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- JPH0548A JPH0548A JP17765191A JP17765191A JPH0548A JP H0548 A JPH0548 A JP H0548A JP 17765191 A JP17765191 A JP 17765191A JP 17765191 A JP17765191 A JP 17765191A JP H0548 A JPH0548 A JP H0548A
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- gas
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 焙煎したコーヒー豆を気密性包装体に入れ保
存する際に、焙煎したコーヒー豆の香りと味を、焙煎し
たときのままに維持できるようにする。 【構成】 気密性包装体の中に焙煎したコーヒー豆を入
れ密封する際に、気密性包装体の中の雰囲気ガスをＣＯ
２含有ガスで置換する。ＣＯ２含有ガス中のＣＯ２濃度
は、少なくとも５０モル％である。
存する際に、焙煎したコーヒー豆の香りと味を、焙煎し
たときのままに維持できるようにする。 【構成】 気密性包装体の中に焙煎したコーヒー豆を入
れ密封する際に、気密性包装体の中の雰囲気ガスをＣＯ
２含有ガスで置換する。ＣＯ２含有ガス中のＣＯ２濃度
は、少なくとも５０モル％である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、焙煎したコーヒー豆
の保存方法に関する。
の保存方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年のコーヒーの消費の増大に伴って、
コーヒー豆の市場における流通形態は、乾燥したままの
状態で流通させる他に、予め焙煎した後に流通させる形
態が増加している。この際、焙煎したてのコーヒー豆の
香りや味を保持するために、コーヒー豆の香りや味に悪
影響を与える酸素や湿気からコーヒー豆を遮断するため
に、コーヒー豆を気密性の包装体に入れて保存すること
が行われている。
コーヒー豆の市場における流通形態は、乾燥したままの
状態で流通させる他に、予め焙煎した後に流通させる形
態が増加している。この際、焙煎したてのコーヒー豆の
香りや味を保持するために、コーヒー豆の香りや味に悪
影響を与える酸素や湿気からコーヒー豆を遮断するため
に、コーヒー豆を気密性の包装体に入れて保存すること
が行われている。
【０００３】このような、コーヒー豆を気密性の包装体
に入れて保存する方法としては、空気を入れたまま気密
性包装体にコーヒー豆を封入する含気包装法や、包装体
の中の空気を抜き取ってしまう真空包装法、また包装体
の中の雰囲気ガスを窒素ガスで置換する窒素ガス置換包
装法、或いはそれらと脱酸素剤とを組み合わせる方法が
行われている。
に入れて保存する方法としては、空気を入れたまま気密
性包装体にコーヒー豆を封入する含気包装法や、包装体
の中の空気を抜き取ってしまう真空包装法、また包装体
の中の雰囲気ガスを窒素ガスで置換する窒素ガス置換包
装法、或いはそれらと脱酸素剤とを組み合わせる方法が
行われている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
コーヒー豆の保存方法においては、コーヒー豆から経時
的にＣＯ２ガスが発生するので、場合によっては包装体
が破裂するという問題があった。また、ＣＯ２ガスの発
生はコーヒー豆の分解を意味し、香り、味が低下、変質
するという重大な問題もあった。また、脱酸素剤を併用
した場合には、脱酸素剤に含まれる活性炭等の吸着剤に
コーヒーの香気成分が吸着され、コーヒー豆の香りの低
下が更に助長されるという問題があった。
コーヒー豆の保存方法においては、コーヒー豆から経時
的にＣＯ２ガスが発生するので、場合によっては包装体
が破裂するという問題があった。また、ＣＯ２ガスの発
生はコーヒー豆の分解を意味し、香り、味が低下、変質
するという重大な問題もあった。また、脱酸素剤を併用
した場合には、脱酸素剤に含まれる活性炭等の吸着剤に
コーヒーの香気成分が吸着され、コーヒー豆の香りの低
下が更に助長されるという問題があった。
【０００５】このような種々の問題に関し、これまで
に、包装体の破裂の問題に対しては、包装体にガスの排
出口と設けたり、炭酸ガス吸収剤を包装体の中にいれる
ことがなされているが、コーヒー豆の保存コストの増大
を招くという問題があった。また、ＣＯ２ガスの発生に
伴うコーヒーの香りと味との低下或いは変質するという
重大な問題は全く未解決のままであった。
に、包装体の破裂の問題に対しては、包装体にガスの排
出口と設けたり、炭酸ガス吸収剤を包装体の中にいれる
ことがなされているが、コーヒー豆の保存コストの増大
を招くという問題があった。また、ＣＯ２ガスの発生に
伴うコーヒーの香りと味との低下或いは変質するという
重大な問題は全く未解決のままであった。
【０００６】この発明は、以上のような従来技術の課題
を解決しようとするものであり、焙煎したコーヒー豆の
香りと味を、焙煎したときのままに維持できる保存方法
を提供することを目的をする。
を解決しようとするものであり、焙煎したコーヒー豆の
香りと味を、焙煎したときのままに維持できる保存方法
を提供することを目的をする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記の目的は以下に示す
この発明により達成された。即ち、この発明は、気密性
包装体の中に焙煎したコーヒー豆を入れ密封することに
よりコーヒーを保存する方法において、該気密性包装体
の中の雰囲気ガスをＣＯ２含有ガスで置換することを特
徴とするコーヒー豆の保存方法を提供する。
この発明により達成された。即ち、この発明は、気密性
包装体の中に焙煎したコーヒー豆を入れ密封することに
よりコーヒーを保存する方法において、該気密性包装体
の中の雰囲気ガスをＣＯ２含有ガスで置換することを特
徴とするコーヒー豆の保存方法を提供する。
【０００８】この発明は、焙煎したコーヒー豆をガス不
透過性、即ち気密性の包装体に入れて保存する際に、Ｃ
Ｏ２含有ガスで包装体の雰囲気ガスを置換することによ
って、焙煎したコーヒー豆からの炭酸ガスの発生が防止
でき、これにより包装体の破裂や、コーヒー豆の香りや
味の低下や変質も防止できるというこの発明者の知見基
づいている。これは、コーヒー豆の分解が始まる前にＣ
Ｏ２置換すると、分解の開始が抑制できるためと考えら
れる。
透過性、即ち気密性の包装体に入れて保存する際に、Ｃ
Ｏ２含有ガスで包装体の雰囲気ガスを置換することによ
って、焙煎したコーヒー豆からの炭酸ガスの発生が防止
でき、これにより包装体の破裂や、コーヒー豆の香りや
味の低下や変質も防止できるというこの発明者の知見基
づいている。これは、コーヒー豆の分解が始まる前にＣ
Ｏ２置換すると、分解の開始が抑制できるためと考えら
れる。
【０００９】この発明において、コーヒーの焙煎に関し
ては、焙煎の程度、焙煎の方法等は特に限定されない。
従って、この発明の保存方法は、当業者が常法に従って
焙煎したコーヒー豆に適用できる。この場合、コーヒー
豆は、豆の状態だけでなく、それを粉に挽いた状態のも
のでもよい。
ては、焙煎の程度、焙煎の方法等は特に限定されない。
従って、この発明の保存方法は、当業者が常法に従って
焙煎したコーヒー豆に適用できる。この場合、コーヒー
豆は、豆の状態だけでなく、それを粉に挽いた状態のも
のでもよい。
【００１０】この発明においては、焙煎したコーヒー豆
を入れる気密性包装体の中の雰囲気ガスを、好ましくは
焙煎後直ちにＣＯ２含有ガスで置換する。このように置
換することにより、焙煎したコーヒー豆からの炭酸ガス
の発生を防止でき、更にコーヒー豆の香りや味の低下や
変質も防ぐことができる。また、高濃度の炭酸ガスの存
在下では生育できない細菌やカビ、或いは昆虫などから
コーヒーを守ることができる。
を入れる気密性包装体の中の雰囲気ガスを、好ましくは
焙煎後直ちにＣＯ２含有ガスで置換する。このように置
換することにより、焙煎したコーヒー豆からの炭酸ガス
の発生を防止でき、更にコーヒー豆の香りや味の低下や
変質も防ぐことができる。また、高濃度の炭酸ガスの存
在下では生育できない細菌やカビ、或いは昆虫などから
コーヒーを守ることができる。
【００１１】この発明において、ＣＯ２含有ガス中のＣ
Ｏ２の濃度は、少なくとも５０モル％が好ましく、１０
０％とするのがより好ましい。なお、ＣＯ２ガスを希釈
するガスとしては、食品に悪影響を与えないものもので
あれば種々のものを使用することができるが、入手の容
易さや安全性の点から窒素ガスが好ましい。
Ｏ２の濃度は、少なくとも５０モル％が好ましく、１０
０％とするのがより好ましい。なお、ＣＯ２ガスを希釈
するガスとしては、食品に悪影響を与えないものもので
あれば種々のものを使用することができるが、入手の容
易さや安全性の点から窒素ガスが好ましい。
【００１２】焙煎したコーヒー豆を入れた気密性包装体
の中の雰囲気ガスをＣＯ２含有ガスで置換する方法とし
ては、従来から当業者に良く知られている方法を適宜採
用することができる。また、ＣＯ２含有ガスで置換され
た後の気密包装体内部のガス圧は、コーヒーの種類、焙
煎の程度、保存温度、気密包装体の材質、密閉の方法等
によって異なるが、通常は一気圧である。なお、気密包
装体の密閉の方法は、常法に従って行うことができる。
の中の雰囲気ガスをＣＯ２含有ガスで置換する方法とし
ては、従来から当業者に良く知られている方法を適宜採
用することができる。また、ＣＯ２含有ガスで置換され
た後の気密包装体内部のガス圧は、コーヒーの種類、焙
煎の程度、保存温度、気密包装体の材質、密閉の方法等
によって異なるが、通常は一気圧である。なお、気密包
装体の密閉の方法は、常法に従って行うことができる。
【００１３】なお、この発明で使用する気密性包装体と
しては、酸素、ＣＯ２ガスや湿気を遮断できるものであ
れば種々のものを使用することができる。例えば、アル
ミニウム箔等の金属箔や、ポリ塩化ビニリデン、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体ケン化物等のガスバリヤー性に
優れた樹脂層を含む積層体等の一般的な気密性材料を使
用できる。
しては、酸素、ＣＯ２ガスや湿気を遮断できるものであ
れば種々のものを使用することができる。例えば、アル
ミニウム箔等の金属箔や、ポリ塩化ビニリデン、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体ケン化物等のガスバリヤー性に
優れた樹脂層を含む積層体等の一般的な気密性材料を使
用できる。
【００１４】
【作用】この発明の焙煎したコーヒー豆の保存方法にお
いては、コーヒー豆を入れる気密性包装体の内部を高濃
度のＣＯ２を含むＣＯ２含有ガスで置換することによ
り、コーヒー豆からのＣＯ２ガスの発生を防止すること
ができ、更にＣＯ２ガスの発生に伴うコーヒー豆の香り
や味の低下や変質を防止することが可能となる。更に、
ＣＯ２ガスの存在下では生育できない細菌やカビ、或い
は昆虫などからコーヒー豆を守ることを可能とする。
いては、コーヒー豆を入れる気密性包装体の内部を高濃
度のＣＯ２を含むＣＯ２含有ガスで置換することによ
り、コーヒー豆からのＣＯ２ガスの発生を防止すること
ができ、更にＣＯ２ガスの発生に伴うコーヒー豆の香り
や味の低下や変質を防止することが可能となる。更に、
ＣＯ２ガスの存在下では生育できない細菌やカビ、或い
は昆虫などからコーヒー豆を守ることを可能とする。
【００１５】
【実施例】以下、この発明を実施例により具体的に説明
する。
する。
【００１６】実施例１
焙煎したコーヒー、豆５００ｇを１０００ｍｌの容積
を有する気密性の包装体に入れ、ＣＯ２ガスで包装体の
内部のガスを置換し、密封した。これを室温で２ケ月放
置したところ、密封した包装体は膨らまず、炭酸ガスの
発生は見られなかった。また、香りも味も焙煎したとき
のままであった。
を有する気密性の包装体に入れ、ＣＯ２ガスで包装体の
内部のガスを置換し、密封した。これを室温で２ケ月放
置したところ、密封した包装体は膨らまず、炭酸ガスの
発生は見られなかった。また、香りも味も焙煎したとき
のままであった。
【００１７】比較例１
実施例１におけるＣＯ２ガスを窒素ガスに代える以外は
実施例１を繰り返した。これを室温で２カ月放置したと
ころ、炭酸ガスの発生が観察され、包装体が膨満して破
裂寸前であった。
実施例１を繰り返した。これを室温で２カ月放置したと
ころ、炭酸ガスの発生が観察され、包装体が膨満して破
裂寸前であった。
【００１８】
【発明の効果】この発明のコーヒー豆の保存方法によれ
ば、焙煎したコーヒー豆の香りと味を、焙煎したときの
ままに長期間維持して保存できる。
ば、焙煎したコーヒー豆の香りと味を、焙煎したときの
ままに長期間維持して保存できる。
Claims (2)
- 【請求項１】 気密性包装体の中に焙煎したコーヒー豆
を入れ密封することによりコーヒーを保存する方法にお
いて、該気密性包装体の中の雰囲気ガスをＣＯ２含有ガ
スで置換することを特徴とするコーヒー豆の保存方法。 - 【請求項２】 該ＣＯ２含有ガス中のＣＯ２濃度が、少
なくとも５０モル％である請求項１記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17765191A JP3352707B2 (ja) | 1991-06-22 | 1991-06-22 | コーヒー豆の保存方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17765191A JP3352707B2 (ja) | 1991-06-22 | 1991-06-22 | コーヒー豆の保存方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0548A true JPH0548A (ja) | 1993-01-08 |
| JP3352707B2 JP3352707B2 (ja) | 2002-12-03 |
Family
ID=16034722
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17765191A Expired - Lifetime JP3352707B2 (ja) | 1991-06-22 | 1991-06-22 | コーヒー豆の保存方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3352707B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001000109A (ja) * | 1999-06-23 | 2001-01-09 | Tomohiro Ishiwaki | レギュラーコーヒーの保存方法 |
| WO2003096818A1 (fr) * | 2002-05-15 | 2003-11-27 | Toshiya Shimano | Procede de conservation de grains de cafe torrefiees |
| US7047762B2 (en) * | 2003-01-27 | 2006-05-23 | Luzaich Gregory J | Compact preservation and refrigeration system for perishable substances |
| JP2008259501A (ja) * | 2007-03-20 | 2008-10-30 | Nagoya Seiraku Kk | コーヒー焙煎豆の保存方法 |
-
1991
- 1991-06-22 JP JP17765191A patent/JP3352707B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001000109A (ja) * | 1999-06-23 | 2001-01-09 | Tomohiro Ishiwaki | レギュラーコーヒーの保存方法 |
| WO2003096818A1 (fr) * | 2002-05-15 | 2003-11-27 | Toshiya Shimano | Procede de conservation de grains de cafe torrefiees |
| US7047762B2 (en) * | 2003-01-27 | 2006-05-23 | Luzaich Gregory J | Compact preservation and refrigeration system for perishable substances |
| JP2008259501A (ja) * | 2007-03-20 | 2008-10-30 | Nagoya Seiraku Kk | コーヒー焙煎豆の保存方法 |
| US8067049B2 (en) | 2007-03-20 | 2011-11-29 | Nagoyaseiraku Co., Ltd. | Method of storing roasted coffee beans |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3352707B2 (ja) | 2002-12-03 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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