JP2000517233A - 液体タンクの曝気装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、液体を満たしたタンクのための曝気手段に関する。この手段は空気供給管路（５）を有し、空気供給管路は分配器（２）に連結され、分配器（２）には、タンクに空気を供給するための分配管（４）が連結され、これらの各分配管（４）の間には隙間が垂直方向に配置され、分配管（４）の反対端は一本の後部クロスビーム（３）に固定されている。空気分配器（２）と後部クロスビーム（３）は、分配管（４）の間に配置された中空チューブを形成する連結ビーム（１）によって、互いに連結されている。連結ビーム（１）は分配管に対して対称に配置され、その内部は後部クロスビーム（３）と分配器（２）との内部から分離されている。空気分配器（２）の内部チャンバは、分配管（４）によって後部クロスビーム（３）の内部チャンバに連結されている。この手段のフレームは、少なくとも一つのスタビライザ（１２）の上部分（１２”）を備え、その下部分はタンク底部に留められている。

Description

【発明の詳細な説明】 液体タンクの曝気装置 発明の背景 本発明は、空気供給管路を含む液体タンクの曝気のための装置であって、空気 供給管路は分配器に連結され、分配器には液体を入れたタンクに空気を供給する 分配管が連結され、各分配管は互いに離れて垂直方向に配置され、後部クロスビ ームに固定され、これによって分配管と後部クロスビームは連結ビームによって 互いに連結されて共に装置フレームを形成する装置に関する。 従来の技術の説明 液体を入れたタンクの曝気のための装置は、タンクに空気を供給するために空 気を通過させる例えば孔あきホースの形状を呈する分配管を含む。分配管は、タ ンクの底部に対して平行に配置された曝気装置フレームに固定されている。フレ ームは、空気流入管路が連結され水平に配置された分配器と、一本の後 部クロスビームと、各々が一端において分配器に固定され、他端において後部ク ロスビームに固定された縦連結ビームとからなる。円筒形チューブの形状を有す る分配器の内部空間は、特定の分配管の内部空間に連結されている。分配器の内 部は、これらの対向端において、分配管が後部クロスビームに固定されている個 所で閉じられている。分配管は、その全長に沿って周辺に孔あけされている。こ の配置によれば、分配管が底部の上方の十分に高い位置に配置されているかぎり 、曝気装置の上方と部分的にタンク底部に近い領域との両方において比較的強力 な液体曝気が可能となる。この機能は、装置のフレームに固定された突合せ脚部 を準備することによって確実になる。 このような曝気装置を水流または強制水循環流の中に置いた所では、水流が後 部クロスビームまたは横フレームビームの平坦な表面のそばを強制的に通過させ られるときに、上述の構造は高い水流抵抗を生じさせ、この結果、曝気効果の低 下と強制水循環系統のエネルギー消費の増加を引き起こす。 その他の従来の曝気装置の構造は、二本のプラスチックのスラブ条片で作られ たフレームを含む。両条片は、孔あけされて曝気管を形成する領域とベアリング ケーブルが置かれて釣合い 荷重としても役立つチューブ部分を除いて、互いに溶接されている。 しかしながら、このような曝気装置は小規摸の曝気設備にのみ適用可能であり 、底部と曝気装置との間の空間からタンクの残りの空間への空気の通過に対する 制限があるため、タンク底部の近傍で使用するには適しない。 特に水流タンクにおいて知られている曝気装置を使用する場合には、このよう な装置は向きを変えるよう強制されるか、またはこの装置がタンク底部の上に設 置された位置から動かされることさえある。このような装置の位置をタンク底部 の上に安定化するために、牽引ロープを使用して、タンクの底部から装置を上げ たり底部へ下ろしたりして、これにより装置はその脚部上でタンク底部に押され 、これによって、底部に取り付けられた案内エレメントを経て牽引ロープを誘導 することによって安定化が促進される。このような配置は、一方向のみにおける 装置の安定化に貢献し、同時にこれに直角の方向すなわち水流方向には、このよ うな装置は比較的効果がない。 本発明の目的は、固定式水タンクならびに水流タンクの両方に関して高い曝気 強度を達成する曝気装置を製造し、これによ ってこの装置が、曝気の強度と容量に関する様々な曝気の要求を満たすために容 易に適用され、同時に水流タンクの底部への安定した設置に関する要件を満たす ようにすることである。 発明の概要 本発明による曝気装置の重要な特徴は、フレームの一部としての連結ビームが 分配管の間に延びる少なくとも一本の剛性のストラットであることである。連結 ビームは、分配管に対して対称に延びる円筒形断面の中空のチューブであるが、 その内部は後部クロスビームと分配器との内部から分離されていることが有利で ある。連結ビームの中には補強部材が、その外縁が連結ビームの内面と突合せに なるように設けられている。分配器と後部クロスビームは円筒形断面を有し、こ れらの内部は分配管によって互いに連結されている。クロスビームは連結ビーム に固定され、分配管はクロスビームを通じて延びている。フレームは、少なくと も一つのスタビライザの上部分を備え、下部分はタンクの底部に固定されている 。上部分は連結ブリッジに連結された少なくとも一つの横部分からなり、これに よって横部分が、下部分の支持面に対向して配置された支持面によって設けられ ている。上部分は、この部分の支持面に対向して配置 された少なくとも一つの支持面によって準備される単一のプレートとして形成す ることができる。牽引ロープはスタビライザの下部分を通じて延び、牽引ロープ の端部はスタビライザの上部分に固定されている。その下部分からの出口におい て、牽引ロープには筒状カバーが設けられている。 図面の簡単な説明 添付の下記の図面は、本発明による曝気装置を図式的に示すものである。 第１図は、装置の平面図である。 第２図は、第１図の装置の側面図である。 第３図は、第１図の装置の部分縦断面図である。 第４図は、第１図の装置の部分横断面図である。 第５図は、曝気装置の一代替実施形態である。 第６図は、第５図の装置の線Ａ−Ａに沿った横断面図である。 第７図は、曝気装置の別の代替実施形態の線図である。 第８図は、補強エレメントを有する装置の部分断面図である。 第９図は、スタビライザを有する装置の部分断面図である。 第１０図は、第９図の装置の線Ｂ−Ｂに沿った断面図である。 第１１図は、スタビライザの一代替実施形態を伴う装置の部 分断面図である。 第１２図は、スタビライザの一代替位置を伴う第５図の装置を示す図である。 第１３図は、第１２図の装置の側面図である。 第１４図は、第１２図の装置の部分断面図である。 第１５図は、片側降下設備を備えた装置の代替実施形態を示す図である。 第１６図は、両側降下設備を備えた装置の代替実施形態を示す図である。 第１７図は、第１６図の装置の側面図である。 発明の詳細な説明 全長にわたって周囲に孔あけされた膜ホースの形状をなす分配管４が、分配器 ２に連結され、対向端によって後部クロスビーム３に連結されている。分配器２ と後部クロスビーム３の両方は円筒形チューブの形状をなし、これらの内部は分 配管４によって互いに連結されている。中空の後部クロスビーム３とその分配器 ２への連結部は、ホース系統全体にわたって同じ圧力を維持することを可能にし 、これが、ホース系統の全長にわたるさらに均一な曝気効果につながる。分配器 ２と後部クロスビ ーム３は、分配器２に実質上直角に配置された少なくとも一つの連結ビーム１に よって、互いに固定されている。連結ビーム１はまた円筒形チューブからなり、 分配管４の間を延びている。一本だけの単一連結ビーム１が準備され、すべての 分配管４に対して対称に配置されているので、連結ビーム１が分配器３および後 部横断ビーム３と共に、曝気装置のバックボーンフレームを形成することは有利 である。連結ビーム１の内部は、分配器２の内部チャンバおよび後部クロスビー ム３の内部から分離されている。この背骨フレームの構造が曝気装置全体の迅速 な組立てを可能にし、同時に、すべてのフレーム部分に円筒形チューブを使用す ることは、縦方向と横断方向の両方における液体の装置全体を通る側管の改善を 可能にする。曝気装置の基本構造上の剛性を、連結ビーム１の内部に補強部材１ １を取り付けることによって、その長さに応じて強化することもでき、このとき 、装置を通る液体流に影響を及ぼすことはない。補強部材１１は、その外側縁に よって連結ビーム１の内面と突合せになっている。分配管４は、分配器２と後部 クロスビーム３との間を、連結ビーム１に固定された仕切り壁６に設けられた孔 を通じて延びている。仕切り壁６がプレス技法によってプラスチ ックで作られ、そのすべての横断面セクタ部分に固有の丸みを付けた形状とその 円滑な表面が、液体流が装置の要素のそばを通過するときに、液体流の条件の改 善を促進することは有利である。フレームは、分配器２と後部クロスビーム３と の端部に留められた脚部７によって設けられ、タンク底部の上に装置を正しく設 置するために役立つ。 円筒形チューブとして備えられた連結ビーム１は、曝気装置をタンクの底部に 引っ張るように設計された第４図に示す牽引ロープ８への取付けのために、有利 に使用することができ、これによって、連結ビームの重量とその内部にオプショ ンとして置かれた物質の両方を、装置の装入または解除に使用して前記の目的に 役立たせる。第６図は、連結ビーム１の内部が、砂などのばらものと釣合い荷重 １０の両方で満たされていることを示す。連結ビーム１の内部に入れるバラスト 荷重として、曝気装置を引き上げる前に放出してもよい液体を使用することも可 能である。 連結ビーム１の対称配置によって、不適当な傾きを起こすことなく装置全体の バランスをとることができ、またこのような配置によって、フレームを連結ビー ムを通じてタンクの固定エ レメントに容易に取り付けることが可能になる。 第７図は、曝気装置の構造が、これを円形タンクの中に容易に設置することも 可能にし、分配管４の分配器２への連結部における分配管４の間隔が、後部クロ スビームへの連結部における分配管４の間隔と異なることを示す。 第９図に示すように、分配器２にはスタビライザ１２の上部分１２”が固定さ れているが、スタビライザの下部分１２’はタンク底部に留められている。上部 分１２”は二つの側部品１４からなり、これらの側部品１４は分配器２の軸に直 角に溶接され、互いに連結ブリッジ１５によって連結されている。連結ブリッジ １５は下部分１２’の上方に位置し、ボルト連結によって牽引ロープ８の下端を 留めるために使用される。牽引ロープ８は、装置をタンクの中に下ろしたりタン クから引き上げるために使用され、これによって牽引ロープ８は下部分１２’に 配置された誘導部を通過し、この誘導部を通過した後にタンクから出て上方向に 導かれる。二つの側部品１４は、下部分１２’に設けられた支持面に対向して配 置された支持面１６を備えている。装置のこのような配置によって、装置の位置 は分配管４の軸に直角に安定化される。タンク内の液体流の方向に応 じて、常に一対の支持面は互いに突合せ状態になる。両対の支持面を同時に突き 合わせることも可能である。牽引ロープ８は、スタビライザの上方の部分では筒 状保護カバー１３によって覆われており、この筒状保護カバー１３は、スタビラ イザ１２の下部分１２’を牽引ロープが通過することを阻害するような不純物が 牽引ロープの表面上に溜まることを防止する。筒状保護カバーはタンク中の液面 の上に突き出ており、牽引ロープの軸に沿って筒状保護カバーが移動することに よって不純物は離される。 第１１図に示すように、スタビライザを、その上部分１２”が、分配管４に平 行または直角に配置された連結ビーム１に直角に溶接された単一部品で作られる ように、連結ビーム１領域に形成することもできる。 装置のフレームにおけるスタビライザの個数と配備は、タンク内の流れの条件 によって異なり、液体流の方向のみでなく、これと直角の方向にも、または場合 によっては別のある方向に、その安定化効果を利用することが可能である。スタ ビライザ１２を、装置のフレームの可撓性を考慮して、単独にまたは脚部７と組 み合わせて、装置をタンク底部の上に設置するための脚 部として使用することもできる。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１０年５月２１日（１９９８．５．２１） 【補正内容】 請求の範囲 １．空気分配器の中に通ずる空気供給管路を有し、空気分配器には、タンクの中 に空気を供給するための分配器として孔あき膜ホースが連結され、これらの各分 配管の間には通過隙間が垂直方向に配置され、分配管はその反対端で後部クロス ビームに固定されており、空気分配器と後部クロスビームは連結ビームによって 互いに連結され、こうしてこれらは曝気装置のフレームを形成し、この場合に分 配管は、空気分配器と後部クロスビームとの下部分に接線方向に連結される、液 体を満たしたタンク用の着脱可能な曝気装置であって、フレームの一部を構成す る連結ビーム（１）が、分配管（４）の間に配置された少なくとも一本の剛性の ストラットであり、連結ビーム（１）の内部空間が後部クロスビーム（３）と空 気分配器（２）との内部空間から分離されていることを特徴とする曝気装置。 ２．連結ビーム（１）が円筒形断面の管であって連結管（４）の間を対称に貫通 していることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の液体を満たしたタンク用の 曝気装置。 ３．連結ビーム（１）の内部空間に補強部材（１１）が、その外縁が連結ビーム （１）の内面と突合せになるように設けられていることを特徴とする請求の範囲 第１項および第２項に記載の液体を満たしたタンク用の曝気装置。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＣＡ，ＨＵ，ＪＰ，Ｐ Ｌ，ＲＵ，ＳＫ，ＴＲ，ＵＡ，ＵＳ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．空気供給管路を含み、空気供給管路は分配器に連結され、分配器には液体を 入れたタンクに空気を供給するための分配管が連結され、各分配管は互いに離れ て垂直方向に配置され、そして後部クロスビームに固定され、これによって分配 管と後部クロスビームは連結ビームによって互いに連結されて共に装置フレーム を形成する、液体タンクの曝気装置であって、フレームの一部としての連結ビー ムが分配管（４）の間の空間を通じて延びる少なくとも一本の剛性のストラット として準備されることを特徴とする液体タンクの曝気装置。 ２．連結ビーム（１）が、分配管（４）に対して対称に配置された円筒形断面の 中空チューブであり、中空チューブの内部は後部クロスビーム（３）と分配器（ ２）との内部から分離されることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の液体タ ンクの曝気装置。 ３．連結ビーム（１）の中に補強部材（１１）が、その外縁が連結ビーム（１） の内面と突合せになるように設けられることを特徴とする請求の範囲第１項およ び第２項に記載の液体タン クの曝気装置。 ４．分配器（２）および後部クロスビーム（３）が円筒形断面を有し、それらの 内部が分配管（４）によって互いに連結されることを特徴とする請求の範囲第１ 項から第３項に記載の液体タンクの曝気装置。 ５．クロスビーム（６）が連結ビーム（１）に固定され、分配管（４）がクロス ビーム（６）を通って延びることを特徴とする請求の範囲第１項から第４項に記 載の液体タンクの曝気装置。 ６．フレームが、少なくとも一つのスタビライザ（１２）の上部分（１２”）を 備え、下部分（１２’）がタンクの底部に固定されることを特徴とする請求の範 囲第１項から第５項に記載の液体タンクの曝気装置。 ７．上部分（１２”）が連結ブリッジ（１５）に連結された少なくとも一つの横 部分（１４）からなり、これによって横部分（１５）が、下部分（１２’）の支 持面に対向して配置された支持面（１６）によって設けられることを特徴とする 請求の範囲第１項から第６項に記載の液体タンクの曝気装置。 ８．上部分（１２”）が、部分（１２’）の支持面に対向して配置された少なく とも一つの支持面（１６）によって設けられ た単一のプレートとして形成されることを特徴とする請求の範囲第１項から第６ 項に記載の液体タンクの曝気装置。 ９．牽引ロープ（８）がスタビライザ（１２）の下部分（１２’）を通じて延び 、牽引ロープ（８）の端部がスタビライザの上部分（１２”）に固定されること を特徴とする請求の範囲第１項から第８項に記載の液体タンクの曝気装置。 １０．牽引ロープ（８）が、下部分（１２’）からのその出口において筒状カバ ー（１３）を備えることを特徴とする請求の範囲第１項から第９項に記載の液体 タンクの曝気装置。