JP2000517033A - ファブリックレス・ベルト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明のファブリックレス・ベルトは、引張層として延伸されたポリアミドの層(１)、その両側に結合されたゴムの層（２、３）を有している。ゴムの層（２、３）は、ゴム１００重量部に対して少なくとも１重量部のレゾルシノール、フェノール、クレゾールもしくはそれらの混合物を含んで成り、延伸されたポリアミドの層（１）に直接結合されている。本発明の長所は、ポリアミドの層(１)もしくはゴムの層(２、３)に接着剤を使用する必要が無いことである。

Description

【発明の詳細な説明】 ファブリックレス・ベルト 本発明は、請求の範囲第１項のプレアンブル部分にて規定する、延伸されたポ リアミドの層を引張（またはけん引）層として有するファブリック（例えば織物 又は網のような繊維製品）が存在しないベルト（ファブリックレス・ベルト(Fab ricless belt)）に関する。 特に伝動ベルトもしくはコンベヤーベルトとして今日一般的に使用され、大き い引張強さを有するベルトは、引張層としてシートを含んで成る。そのシートは 、接着剤の層を有するファブリックによって両面が覆われており、その両面の各 々の上に、ゴムの摩擦層を有している。ファブリックは、引張層を機械的に安定 化する機能を果たし、ゴムの摩擦層と引張層にとって重要な接続要素である。そ のようなベルトは、大きな力を伝達もしくは吸収し、従って個々の層間の結合は 、高い要求性能を満たさなければならない場合がある。このようなベルトの短所 はファブリック層を必要とすることで、このことは、そのようなベルトの連続的 な製造方法及び固有のエネルギー消費及びベルトの製造コストに不利に働く。 ドイツ国特許公開（ＤＥ−Ａ）第４０３９５８４号は、延伸されたポリアミド シートを引張層として含んで成るファブリックレス伝動ベルトもしくはコンベヤ ーベルトについて記載しており、そのシートには、少なくとも片側に接着剤のコ ーティングが設けられ、そのコーティング上にゴムシートが、ゴムの摩擦層とし て積層物（ラミネート）の状態で配置されている。接着剤のコーティングは、例 えば、少なくとも１５重量％、好ましくは５０重量％のレゾルシノール及びさら にイソオクタンを含んで成る水／アルコール系溶液から成り、接着強さの要求性 能を確実に満たすことを意図している。 このファブリックレス・ベルトは、最初に接着剤のコーティングをポリアミド シートに適用して引き続いて延伸されたポリアミドシートとゴムシートとの間に 接着部を形成するために乾燥作業を実施しなければならないという短所を有する 。 その後、１４０℃〜１９０℃の温度で加圧することで接着部を形成する。しかし 、複雑なプロセスエンジニアリングのために、均一な接着を達成することは困難 である。この結果、この解決方法は、市場に定着しなかった。 従って、本発明の目的は、延伸されたポリアミドの層を引張層として有するフ ァブリックレス・ベルトであって、当該ポリアミドの層上に、ポリエーテルアミ ド・ブロック・コポリマーもしくはコポリアミドから本質的に成る熱可塑性物質 （または熱可塑性プラスチック）の層、又はできる限り大きい接着強さを有する ゴムの層が、積層物の形態で配置されており、結合部を形成するために、延伸さ れたポリアミドの層またはゴムの層もしくは熱可塑性物質の層に接着剤のコーテ ィングを適用することを必要としない、ファブリックレス・ベルトを提供するこ とである。ファブリックレス・ベルトの製造方法は、できる限り経済的であって 、このベルトは、長い使用寿命を有するべきである。 本発明の詳細な説明及び請求の範囲の記載において、ポリアミドの層は、純粋 なポリアミドもしくはポリアミドのブレンドの層のみならず、大きい衝撃引張強 さを付与されたポリアミド又はポリアミドのブレンドの層をも意味すると理解さ れたい。 本発明の目的は、請求の範囲第１項に規定する本発明のファブリックレス・ベ ルトによって、及び請求の範囲第１１項に規定する本発明のファブリックレス・ ベルトの製造方法によって達成される。好ましい態様は、請求の範囲第２〜１０ 項から明らかである。 本発明の本質的な特徴は、積層物の形態において延伸されたポリアミドの層上 に配置されるゴムの層は、１００重量部のゴムに対して少なくとも１重量部のレ ゾルシノール、フェノール、クレゾールもしくはそれらの混合物を含んで成り、 又は積層物の形態において熱可塑性物質の層は、５〜３０重量％のレゾルシノー ル、フェノール、クレゾール又はそれらの混合物を含んで成ることである。ゴム の層もしくは熱可塑性物質の層は、ファブリックレス・ベルトの引張層を形成す る延伸されたポリアミドの層に直接付着する。 ファブリックレス・ベルトの製造において、通常の工業用の混合装置を使用し て、少なくとも１重量部のレゾルシノール、フェノール、クレゾールもしくはそ れらの混合物を１００重量部のゴムと共に、又は５〜３０重量％のレゾルシノー ル、フェノール、クレゾールもしくはそれらの混合物をポリエーテルアミド・ブ ロック・コポリマーもしくはコポリアミドと共に、（本発明に関して必須でない 添加剤を加えてよい）混合することにより、少なくとも１種のゴムのブレンドも しくは少なくとも１種の熱可塑性物質を製造し、そして、少なくとも１つのゴム の層もしくは少なくとも１つの熱可塑性物質の層を、公知の方法により、ゴムの ブレンドもしくは熱可塑性物質から製造する。一又は二以上のゴムもしくは熱可 塑性物質の層を延伸されたポリアミドの層に適用して、加圧ならびに１４０℃〜 １９０℃の温度でポリアミドの層と結合する。 延伸されたポリアミドの層とゴムの層又は熱可塑性物質の層との間の結合は、 広範な用途の伝動ベルトもしくはコンベヤーベルトに関し、十分に高い要求性能 を満たす付着強度を有する。 結合するために接着剤のコーティングを形成する必要がないので、労働集約的 ならびに時間のかかる過程及び不均一な接着剤の適用を生ずる危険を、ファブリ ックレス・ベルトの製造から省略して、製造コストを下げることができる。更に 、実際の接着剤物質を適用できるようにするための溶媒が不要であって、従って 環境保護に役に立つ。 延伸されたポリアミドの層とゴムの層又は熱可塑性物質の層との間の結合は、 ポリアミド層の延伸状態が元に戻ることを防ぐために、十分に低い温度で行う。 上述のベルトは、特に大きい曲げ頻度において、極めて耐久性の高い最終的な 結合ならびに本質的にエネルギー消費が低いことによって特徴づけられる。 本発明に関するファブリックレス・ベルト及びそのようなベルトの製造方法を 、添付した図面ならびに２種類の態様を参照しながら、以下に詳細に記載する。 図面は、以下のことを示す： 図１ − 本発明に関するファブリックレス・ベルトの第１の態様の概略的な 断面図及び 図２ − 本発明に関するファブリックレス・ベルトの第２の態様の概略的な 断面図。図１ 図示されている本発明に関するファブリックレス・ベルトは、ベルトの引張層 を形成する延伸されたポリアミドの層１を含んで成り、この引張層が引張強さを 伝達する。ポリアミド６、ポリアミド６６、ポリアミド１２ならびにそれらの混 合物は、延伸されたポリアミドの層に適切な材料であることが判明している。 ゴムの層２、３は、延伸されたポリアミドの層１の両側に積層物の形態で配置 される。目的とする使用によって、ゴムの層２、３は、伝動ベルトもしくはコン ベヤーベルトとして使用するための特有の条件を満たすような組成を有する。一 般に、ゴムの層は、特にある老化抵抗及びある磨耗抵抗及びある摩擦係数を有さ なければならない。 本発明に関するゴムの層２、３を製造するための基礎となる材料として、種々 のゴム材料を使用することができる。ニトリルゴム又はカルボキシル化もしくは 水素化ニトリルゴムが好ましく使用される。しかし、ポリクロロプレンゴム、ブ チルゴム、エチレン／プロピレンゴム、エチレン／プロピレン／ジエンゴム、エ ピクロロヒドリンゴム、ポリウレタンゴム、ブタジエンゴム、スチレン／ブタジ エンゴムもしくは天然ゴム又は塩素化もしくはクロロスルホン化ポリエチレンゴ ムも特に適当である。 ゴムの１００重量部を基準としてとして、レゾルシノール、フェノール、クレ ゾール又はそれらの混合物の少なくとも１重量部、例えば１０重量部の使用量で 、上述の基礎となる材料と、レゾルシノール、フェノール、クレゾールもしくは それらの混合物を、混合する。レゾルシノール、フェノール、クレゾールもしく はそれらの混合物を混合することによって、追加の接着剤のコーティングを必要 とすることなく、延伸されたポリアミドの層１に直接ゴムの層２、３を結合する ことができる。 ファブリックレス・ベルトを製造するために、ゴムの層２、３を延伸されたポ リアミドの層１に適用し、例えばあてがい、加圧ならびに１４０℃〜１９０℃の 温度で、ポリアミドの層に結合する。図２ ゴム１００重量部を基準として、少なくとも１重量部、例えば１０重量部のレ ゾルシノール、フェノール、クレゾールもしくはそれらの混合物、又は少なくと も５〜３０重量％、例えば２０重量％のレゾルシノール、フェノール、クレゾー ルもしくはそれらの混合物を含んで成るゴム又は熱可塑性物質の層２、３を、引 張層を形成する延伸されたポリアミドの層１の両側に配置する。この場合も、図 １に関して説明した態様に於いて述べたゴム材料を、ゴムの層のベース材料とし て使用することができる。熱可塑性物質の層は、ポリエーテルアミド・ブロック ・コポリマー又はコポリアミドから成ってよい。しかし、本態様において、ゴム もしくは熱可塑性物質の層２、３は、最も外側のベルトの層ではなく、中間層を 形成する。従って、ゴム又は熱可塑性物質の層２、３については、延伸されたポ リアミドの層１と最適な接着を形成するように組成を有し、磨耗抵抗もしくは摩 擦係数を考慮する必要がない。 ゴムもしくは熱可塑性物質の層２、３の側方であって、延伸されたポリアミド の層１と反対の面に、ゴムの摩擦層４、５が存し、この摩擦層は、目的とする用 途に応じて、伝動ベルトもしくはコンベヤーベルトとして使用するための特有の 条件を満たすような既知の組成を有する。摩擦層４、５は、ゴムの層２、３と同 じゴムもしくは異種のゴムから成ることができる。一般に、摩擦層は、特にある 老化抵抗およびある磨耗抵抗ならびに摩擦係数を持たなければならない。要求性 能を満たすそのようなゴムもしくは熱可塑性物質の層２、３に対する接着は、こ れらの層と混合されたレゾルシノール、フェノール、クレゾールもしくはそれら の混合物により確保される。この場合も、積層物は、加圧下ならびに１４０℃〜 １９０℃の温度で製造される。 上述のファブリックレス・ベルトについて更に多種類の態様を実施することが できる。以下の態様についても明白である： − ファブリックレス・ベルトの層構造は、非対称であってもよい。例えば、ベ ルトの最も外側の片側の層の一方が、レゾルシノール−、フェノール−、又はク レゾール−含有ゴムの層によって、また、他方が摩擦層によって形成されている ような、例えば、ゴムの層−延伸されたポリアミドの層−ゴムの層−摩擦層又は ゴムの層−延伸されたポリアミドの層−熱可塑性物質の層−摩擦層を有する構造 も可能である。 − ファブリックレス・ベルトは、ゴムの層又は熱可塑性物質の層−延伸された ポリアミドの層を含んで成る積層物の外側に配置される追加の層を有してもよい 。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成９年１０月１５日（１９９７．１０．１５） 【補正内容】 明細書 ファブリックレス・ベルト 本発明は、請求の範囲第１項のプレアンブル部分にて規定する、延伸されたポ リアミドの層を引張（またはけん引）層として有するファブリック（例えば織物 又は網のような繊維製品）が存在しないベルト（ファブリックレス・ベルト(Fab ricless belt)）に関する。 特に伝動ベルトもしくはコンベヤーベルトとして今日一般的に使用され、大き い引張強さを有するベルトは、引張層としてシートを含んで成る。そのシートは 、接着剤の層を有するファブリックによって両面が覆われており、その両面の各 々の上に、ゴムの摩擦層を有している。ファブリックは、引張層を機械的に安定 化する機能を果たし、ゴムの摩擦層と引張層にとって重要な接続要素である。そ のようなベルトは、大きな力を伝達もしくは吸収し、従って個々の層間の結合は 、高い要求性能を満たさなければならない場合がある。このようなベルトの短所 はファブリック層を必要とすることで、このことは、そのようなベルトの連続的 な製造方法及び固有のエネルギー消費及びベルトの製造コストに不利に働く。 ドイツ国特許公開（ＤＥ−Ａ）第４０３９５８４号は、延伸されたポリアミド シートを引張層として含んで成るファブリックレス伝動ベルトもしくはコンベヤ ーベルトについて記載しており、そのシートには、少なくとも片側に接着剤のコ ーティングが設けられ、そのコーティング上にゴムシートが、ゴムの摩擦層とし て積層物（ラミネート）の状態で配置されている。接着剤のコーティングは、例 えば、少なくとも１５重量％、好ましくは５０重量％のレゾルシノールを含んで 成る水／アルコール系溶液から成り、接着強さの要求性能を確実に満たすことを 意図している。 このファブリックレス・ベルトは、最初に接着剤のコーティングをポリアミド シートに適用して引き続いて延伸されたポリアミドシートとゴムシートとの間に 接着部を形成するために乾燥作業を実施しなければならないという短所を有する 。 その後、１４０℃〜１９０℃の温度で加圧することで接着部を形成する。しかし 、複雑なプロセスエンジニアリングのために、均一な接着を達成することは困難 である。この結果、この解決方法は、市場に定着しなかった。 ドイツ国特許公開（ＤＥ−Ａ）第２１１４７８６号は、コンベヤーベルトに使 用できる可撓性を有する積層材料であって、レゾルシノールならびに加熱時にメ チレン供与体に成る化合物を含んで成る弾性材料の層がポリアミドフィルムに適 用され、続いて加熱される積層材料の製造方法を記載している。この方法におい ては、レゾルシノールならびにメチレン供与体が、弾性材料とポリアミドとの間 で付着を生ずるために必要である。更に、この製造方法は、湿らせることをより 困難にする表面の極性のために延伸されたポリアミドの層に容易に適用できない 。 公知の上述のベルトならびにそのベルトの製造方法の短所を考慮して、本発明 は以下の目的に基づく。延伸されたポリアミドの層を引張層として有するファブ リックレス・ベルトであって、当該ポリアミドの層上に、ポリエーテルアミド・ ブロック・コポリマーもしくはコポリアミドから本質的に成る熱可塑性物質（ま たは熱可塑性プラスチック）の層、又はできる限り大きい接着強さを有するゴム の層が、積層物の形態で配置されており、結合部を形成するために、延伸された ポリアミドの層またはゴムの層もしくは熱可塑性物質の層に接着剤のコーティン グを適用すること又はメチレン供与体を使用することを必要としない、ファブリ ックレス・ベルトを提供することである。ファブリックレス・ベルトの製造方法 は、できる限り経済的であって、このベルトは、長い使用寿命を有するべきであ る。 本発明の詳細な説明及び請求の範囲の記載において、ポリアミドの層は、純粋 なポリアミドもしくはポリアミドのブレンドの層のみならず、大きい衝撃引張強 さを付与されたポリアミド又はポリアミドのブレンドの層をも意味すると理解さ れたい。 本発明の目的は、請求の範囲第１項に規定する本発明のファブリックレス・ベ ルトによって、及び請求の範囲第１１項に規定する本発明のファブリックレス・ ベルトの製造方法によって達成される。好ましい態様は、請求の範囲第２〜１０ 項から明らかである。 本発明の本質的な特徴は、積層物の形態において延伸されたポリアミドの層上 に配置されるゴムの層は、１００重量部のゴムに対して少なくとも１重量部のレ ゾルシノール、フェノール、クレゾールもしくはそれらの混合物を含んで成り、 又は積層物の形態において熱可塑性物質の層は、５〜３０重量％のレゾルシノー ル、フェノール、クレゾール又はそれらの混合物を含んで成ることである。ゴム の層もしくは熱可塑性物質の層は、メチレン供与体の寄与なしにファブリックレ ス・ベルトの引張層を形成する延伸されたポリアミドの層に直接付着する。 ファブリックレス・ベルトの製造において、通常の工業用の混合装置を使用し て、少なくとも１重量部のレゾルシノール、フェノール、クレゾールもしくはそ れらの混合物を１００重量部のゴムと共に、又は５〜３０重量％のレゾルシノー ル、フェノール、クレゾールもしくはそれらの混合物をポリエーテルアミド・ブ ロック・コポリマーもしくはコポリアミドと共に、（本発明に関して必須でない 添加剤を加えてよい）混合することにより、少なくとも１種のゴムのブレンドも しくは少なくとも１種の熱可塑性物質を製造し、そして、少なくとも１つのゴム の層もしくは少なくとも１つの熱可塑性物質の層を、公知の方法により、ゴムの ブレンドもしくは熱可塑性物質から製造する。一又は二以上のゴムもしくは熱可 塑性物質の層を延伸されたポリアミドの層に適用して、加圧ならびに１４０℃〜 １９０℃の温度でメチレン供与体の寄与なしにポリアミドの層と結合する。 延伸されたポリアミドの層とゴムの層又は熱可塑性物質の層との間の結合は、 広範な用途の伝動ベルトもしくはコンベヤーベルトに関し、十分に高い要求性能 を満たす付着強度を有する。 結合するために接着剤のコーティングを形成する必要がないので、労働集約的 ならびに時間のかかる過程及び不均一な接着剤の適用を生ずる危険を、ファブリ ックレス・ベルトの製造から省略して、製造コストを下げることができる。更に 、実際の接着剤物質を適用できるようにするための溶媒が不要であって、従って 環境保護に役に立つ。 延伸されたポリアミドの層とゴムの層又は熱可塑性物質の層との間の結合は、 ポリアミド層の延伸状態が元に戻ることを防ぐために、十分に低い温度で行う。 上述のベルトは、特に大きい曲げ頻度において、極めて耐久性の高い最終的な 結合ならびに本質的にエネルギー消費が低いことによって特徴づけられる。 本発明に関するファブリックレス・ベルト及びそのようなベルトの製造方法を 、添付した図面ならびに２種類の態様を参照しながら、以下に詳細に記載する。 図面は、以下のことを示す： 図１ − 本発明に関するファブリックレス・ベルトの第１の態様の概略的な 断面図及び 図２ − 本発明に関するファブリックレス・ベルトの第２の態様の概略的な 請求の範囲 １．延伸されたポリアミドの層を引張層（１）として有し、ポリエーテルアミ ド・ブロック・コポリマーもしくはコポリアミドから本質的に成る熱可塑性物質 の層、又はゴムの層（２、３）が延伸されたポリアミドの層（１）の少なくとも 片側に積層状態で配置されているファブリックレス・ベルトにおいて、熱可塑性 物質の層は５〜３０重量％のレゾルシノール、フェノール、クレゾールもしくは それらの混合物を含んで成り、又はゴムの層（２、３）はゴム１００重量部を基 準として少なくとも１重量部のレゾルシノール、フェノール、クレゾールもしく はそれらの混合物を含んで成り、また、延伸されたポリアミドの層（１）にメチ レン供与体の寄与なしに直接結合していることを特徴とするファブリックレス・ ベルト。 ２．熱可塑性物質の層又はゴムの層（２、３）が、延伸されたポリアミドの層 （１）の両側の各々に、積層状態で配置され、これらの２つの層（２、３）が同 一又は異なる組成を有することを特徴とする請求の範囲第１項記載のファブリッ クレス・ベルト。 ３．一又は二以上のゴムの層（２、３）が、ベルトの最も外側の層の片側又は 両側を形成することを特徴とする請求の範囲第１項又は第２項記載のファブリッ クレス・ベルト。 ８．一もしくは少なくとも一の熱可塑性物質の層が、１５〜２５重量％のレゾ ルシノール、フェノール、クレゾールもしくはそれらの混合物を含んで成ること を特徴とする請求の範囲第１項〜第４項のいずれかに記載のファブリックレス・ ベルト。 ９．延伸されたポリアミドの層（１）が、ポリアミド６、ポリアミド６６もし くはポリアミド１２を含んで成ることを特徴とする請求の範囲第１項〜第８項の いずれかに記載のファブリックレス・ベルト。 １０．伝動ベルトもしくはコンベヤーベルトとして使用できることを特徴とす る請求の範囲第１項〜第９項のいずれかに記載のファブリックレス・ベルト。 １１．少なくとも１重量部のレゾルシノール、フェノール、クレゾールもしく はそれらの混合物を１００重量部のゴムと混合して少なくとも１種のゴムの混合 物を得、又は５〜３０重量％のレゾルシノール、フェノール、クレゾールもしく はそれらの混合物をポリエーテルアミド・ブロック・コポリマーもしくはコポリ アミドと混合して少なくとも１種の熱可塑性物質を得、この少なくとも１種のゴ ムの混合物又は少なくとも１種の熱可塑性物質から、少なくとも１種のゴムの層 （２、３）もしくは熱可塑性物質の層を製造し、延伸されたポリアミドの層（１ ）に適用して加圧下１４０℃〜１９０℃の温度でメチレン供与体の寄与なしにそ れに結合することを特徴とする請求の範囲第１項記載のファブリックレス・ベル トの製造方法。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ， ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，Ｇ Ｅ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ， ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，Ｐ Ｌ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ， ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．延伸されたポリアミドの層を引張層（１）として有し、ポリエーテルアミ ド・ブロック・コポリマーもしくはコポリアミドから本質的に成る熱可塑性物質 の層、又はゴムの層（２、３）が延伸されたポリアミドの層（１）の少なくとも 片側に積層状態で配置されているファブリックレス・ベルトにおいて、熱可塑性 物質の層は５〜３０重量％のレゾルシノール、フェノール、クレゾールもしくは それらの混合物を含んで成り、又はゴムの層（２、３）はゴム１００重量部を基 準として少なくとも１重量部のレゾルシノール、フェノール、クレゾールもしく はそれらの混合物を含んで成り、また、延伸されたポリアミドの層（１）に直接 結合していることを特徴とするファブリックレス・ベルト。 ２．熱可塑性物質の層又はゴムの層（２、３）が、延伸されたポリアミドの層 （１）の両側の各々に、積層状態で配置され、これらの２つの層（２、３）が同 一又は異なる組成を有することを特徴とする請求の範囲第１項記載のファブリッ クレス・ベルト。 ３．一又は二以上のゴムの層（２、３）が、ベルトの最も外側の層の片側又は 両側を形成することを特徴とする請求の範囲第１項又は第２項記載のファブリッ クレス・ベルト。 ４．ゴムの摩擦層（４、５）が、延伸されたポリアミドの層（１）から離れた 側面であって、一もしくは二以上の熱可塑性物質の層又は一もしくは少なくとも 一のゴムの層(２、３)上に配置されていることを特徴とする請求の範囲第１項〜 第３項のいずれかに記載のファブリックレス・ベルト。 ５．一もしくは少なくとも一のゴムの層（２、３）が、ゴム１００重量部を基 準として、５〜１５重量部のレゾルシノール、フェノール、クレゾールもしくは それらの混合物を含んで成ることを特徴とする請求の範囲第１項〜第４項のいず れかに記載のファブリックレス・ベルト。 ６．一もしくは少なくとも一のゴムの層（２、３）が、ニトリルゴム又はカル ボキシル化もしくは水素化ニトリルゴムを含んで成ることを特徴とする請求の範 囲第１項〜第５項のいずれかに記載のファブリックレス・ベルト。 ７．一もしくは少なくとも一のゴムの層（２、３）が、ポリクロロプレン、ブ チル、エチレン／プロピレン、エチレン／プロピレン／ジエン、エピクロロヒド リン、ポリウレタン、ブタジエン、スチレン／ブタジエンもしくは天然ゴム又は 塩素化もしくはクロロスルホン化ポリエチレンを含んで成ることを特徴とする請 求の範囲第１項〜第５項のいずれかに記載のファブリックレス・ベルト。 ８．一もしくは少なくとも一の熱可塑性物質の層が、１５〜２５重量％のレゾ ルシノール、フェノール、クレゾールもしくはそれらの混合物を含んで成ること を特徴とする請求の範囲第１項〜第４項のいずれかに記載のファブリックレス・ ベルト。 ９．延伸されたポリアミドの層（１）が、ポリアミド６、ポリアミド６６もし くはポリアミド１２を含んで成ることを特徴とする請求の範囲第１項〜第８項の いずれかに記載のファブリックレス・ベルト。 １０．伝動ベルトもしくはコンベヤーベルトとして使用できることを特徴とす る請求の範囲第１項〜第９項のいずれかに記載のファブリックレス・ベルト。 １１．少なくとも１重量部のレゾルシノール、フェノール、クレゾールもしく はそれらの混合物を１００重量部のゴムと混合して少なくとも１種のゴムの混合 物を得、又は５〜３０重量％のレゾルシノール、フェノール、クレゾールもしく はそれらの混合物をポリエーテルアミド・ブロック・コポリマーもしくはコポリ アミドと混合して少なくとも１種の熱可塑性物質を得、この少なくとも１種のゴ ムの混合物又は少なくとも１種の熱可塑性物質から、少なくとも１種のゴムの層 （２、３）もしくは熱可塑性物質の層を製造し、延伸されたポリアミドの層（１ ）に適用して加圧下１４０℃〜１９０℃の温度でそれに結合することを特徴とす る請求の範囲第１項記載のファブリックレス・ベルトの製造方法。