JPH0423643Y2 - - Google Patents
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- JPH0423643Y2 JPH0423643Y2 JP1984196186U JP19618684U JPH0423643Y2 JP H0423643 Y2 JPH0423643 Y2 JP H0423643Y2 JP 1984196186 U JP1984196186 U JP 1984196186U JP 19618684 U JP19618684 U JP 19618684U JP H0423643 Y2 JPH0423643 Y2 JP H0423643Y2
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Description
【考案の詳細な説明】
(考案の技術分野)
本考案は、表面に汚れが付着しにくく、たとえ
汚れが付着してもその除去が容易であり、さらに
機械的強度、耐油性、耐寒性、耐久性等に優れた
特性を示す、コンベヤベルト、ホース、防舷材、
タイヤおよび海中構築物に添着して用いるための
熱可塑性エラストマーとゴムとの積層体に関す
る。
汚れが付着してもその除去が容易であり、さらに
機械的強度、耐油性、耐寒性、耐久性等に優れた
特性を示す、コンベヤベルト、ホース、防舷材、
タイヤおよび海中構築物に添着して用いるための
熱可塑性エラストマーとゴムとの積層体に関す
る。
従来、例えば、カバーゴムの表面に熱可塑性エ
ラストマーの被膜を積層させ、ケーク剥離性を改
良したゴム性コンベヤベルトが提案されている
(特開昭59−133508号公報)。また、近年、ゴムの
特性にさらに機械的特性、耐油性、耐寒性等を付
与するために、ゴムと樹脂との積層化の要求が多
く出されている。
ラストマーの被膜を積層させ、ケーク剥離性を改
良したゴム性コンベヤベルトが提案されている
(特開昭59−133508号公報)。また、近年、ゴムの
特性にさらに機械的特性、耐油性、耐寒性等を付
与するために、ゴムと樹脂との積層化の要求が多
く出されている。
しかしながら、熱可塑性エラストマーは、ゴム
のような粘着性がないので、ゴムと貼り合せる際
に圧着しても完全には密着せずにずれやしわが生
じ易い。また、熱可塑性エラストマーとゴムとの
間には隙間が残つているため、使用時に剥離して
安定した品質の製品が得られないという問題があ
る。
のような粘着性がないので、ゴムと貼り合せる際
に圧着しても完全には密着せずにずれやしわが生
じ易い。また、熱可塑性エラストマーとゴムとの
間には隙間が残つているため、使用時に剥離して
安定した品質の製品が得られないという問題があ
る。
本考案は、このような問題点を解決するために
なされたものであつて、接着操作が容易で、しか
も積層面間の良好な接着性が得られる、コンベヤ
ベルト、ホース、防舷材、タイヤおよび海中構築
物に添着して用いる、熱可塑性エラストマーとゴ
ムとの積層体を提供することを目的とする。
なされたものであつて、接着操作が容易で、しか
も積層面間の良好な接着性が得られる、コンベヤ
ベルト、ホース、防舷材、タイヤおよび海中構築
物に添着して用いる、熱可塑性エラストマーとゴ
ムとの積層体を提供することを目的とする。
このため、本考案の積層体は、コンベヤベル
ト、ホース、防舷材、タイヤおよび海中構築物に
添着して用いる積層体であり、該積層体は、 ポリエステル系、ポリアミド系またはポリウレ
タン系の熱可塑性エラストマーシートの片面に、 アクリロニトリル−ブタジエン共重合体系ゴム
コンパウンド、スチレン−ブタジエン共重合体系
ゴムコンパウンド、イソブチレン−イソプレン共
重合体系ゴムコンパウンドおよびポリクロロプレ
ン系ゴムコンパウンドの少なくとも一種以上から
なる未加流ゴムコンパウンドシートを一層または
複数層積層させてなること特徴とするものであ
る。
ト、ホース、防舷材、タイヤおよび海中構築物に
添着して用いる積層体であり、該積層体は、 ポリエステル系、ポリアミド系またはポリウレ
タン系の熱可塑性エラストマーシートの片面に、 アクリロニトリル−ブタジエン共重合体系ゴム
コンパウンド、スチレン−ブタジエン共重合体系
ゴムコンパウンド、イソブチレン−イソプレン共
重合体系ゴムコンパウンドおよびポリクロロプレ
ン系ゴムコンパウンドの少なくとも一種以上から
なる未加流ゴムコンパウンドシートを一層または
複数層積層させてなること特徴とするものであ
る。
以下、図面を参照して本考案の構成について詳
しく説明する。
しく説明する。
第1図は本考案の積層体の一例の断面図、第2
図は本考案の積層体の他例の断面図である。
図は本考案の積層体の他例の断面図である。
第1図においては、熱可塑性エラストマーシー
ト1の片面に1層の未加硫ゴムコンパウンドシー
ト2が積層されている。また、第2図に示すよう
に、2層の未加硫ゴムコンパウンドシート3,4
を積層してもよい。すなわち、未加硫ゴムコンパ
ウンドシートは、単一層でも複数層でもよい。未
加硫ゴムコンパウンドシートが単一層で、得られ
る本考案の積層体が他の被着体と適切に貼り合せ
できない場合には、それと接着できる未加硫ゴム
コンパウンドシートを加えた複数層とすることに
より良好な接着性を得ることができる。
ト1の片面に1層の未加硫ゴムコンパウンドシー
ト2が積層されている。また、第2図に示すよう
に、2層の未加硫ゴムコンパウンドシート3,4
を積層してもよい。すなわち、未加硫ゴムコンパ
ウンドシートは、単一層でも複数層でもよい。未
加硫ゴムコンパウンドシートが単一層で、得られ
る本考案の積層体が他の被着体と適切に貼り合せ
できない場合には、それと接着できる未加硫ゴム
コンパウンドシートを加えた複数層とすることに
より良好な接着性を得ることができる。
ここで、熱可塑性エラストマーシート1を形成
する熱可塑性エラストマーは、公知のものでよ
く、例えばポリエステル系、ポリアミド系、ポリ
ウレタン系等の熱可塑性エラストマーである。例
えば、ポリエステル系熱可塑性エラストマーとし
ては、ハードセグメント(結晶部分)として高融
点−高結晶性の芳香族ポリエステルとそれに連結
するソフトセグメント(非結晶部分)としてガラ
ス転移温度の低い非晶性ポリエーテルエステルと
からなるマルチブロツクポリマーであり、例えば
ペルプレン(東洋紡績社製)、ハイトレル
(HYTREL、米デユポン社製)などの商品名で
市販されている。
する熱可塑性エラストマーは、公知のものでよ
く、例えばポリエステル系、ポリアミド系、ポリ
ウレタン系等の熱可塑性エラストマーである。例
えば、ポリエステル系熱可塑性エラストマーとし
ては、ハードセグメント(結晶部分)として高融
点−高結晶性の芳香族ポリエステルとそれに連結
するソフトセグメント(非結晶部分)としてガラ
ス転移温度の低い非晶性ポリエーテルエステルと
からなるマルチブロツクポリマーであり、例えば
ペルプレン(東洋紡績社製)、ハイトレル
(HYTREL、米デユポン社製)などの商品名で
市販されている。
未加硫ゴムコンパウンドシート2,3,4は、
熱可塑性エラストマーシート1と加硫接着性の良
いものである。この未加硫ゴムコンパウンドシー
トを形成する未加硫ゴムコンパウンドは、アクリ
ロニトリル−ブタジエン共重合体(NBR)系ゴ
ムコンパウンド、スチレン−ブタジエン共重合体
(SBR)系ゴムコンパウンド、イソブチレン−イ
ソプレン共重合体(ブチルゴム)系ゴムコンパウ
ンド、ポリクロロプレン(クロロプレン)系ゴム
コンパウンド、およびこれらのブレンドコンパウ
ンド等である。これらのうちで、NBR系コンパ
ウンドが好ましい。NBR系コンパウンドは、ニ
トリルブタジエンゴムに通常の配合剤、補強剤、
充填剤、加硫剤、加硫促進剤等をバンバリーミキ
サー等を用いて混合したものであるが、ポリエス
テル系熱可塑性エラストマーとの親和性が良く、
接着剤を使用しなくとも加硫温度で良好な接着性
を得ることができる。なお、NBR系コンパウン
ドとしては、NBRに他のジエン系ゴムをブレン
ドしたものを用いてもよい。ここで、未加硫ゴム
コンパウンドとは、ゴム重合体に種々の配合剤等
を添加したゴム組成物であつて、未加硫のものを
いう。
熱可塑性エラストマーシート1と加硫接着性の良
いものである。この未加硫ゴムコンパウンドシー
トを形成する未加硫ゴムコンパウンドは、アクリ
ロニトリル−ブタジエン共重合体(NBR)系ゴ
ムコンパウンド、スチレン−ブタジエン共重合体
(SBR)系ゴムコンパウンド、イソブチレン−イ
ソプレン共重合体(ブチルゴム)系ゴムコンパウ
ンド、ポリクロロプレン(クロロプレン)系ゴム
コンパウンド、およびこれらのブレンドコンパウ
ンド等である。これらのうちで、NBR系コンパ
ウンドが好ましい。NBR系コンパウンドは、ニ
トリルブタジエンゴムに通常の配合剤、補強剤、
充填剤、加硫剤、加硫促進剤等をバンバリーミキ
サー等を用いて混合したものであるが、ポリエス
テル系熱可塑性エラストマーとの親和性が良く、
接着剤を使用しなくとも加硫温度で良好な接着性
を得ることができる。なお、NBR系コンパウン
ドとしては、NBRに他のジエン系ゴムをブレン
ドしたものを用いてもよい。ここで、未加硫ゴム
コンパウンドとは、ゴム重合体に種々の配合剤等
を添加したゴム組成物であつて、未加硫のものを
いう。
熱可塑性エラストマーシートの片面に上記未加
硫ゴムコンパウンドシートを積層させるには、例
えば通常のゴム用カレンダーロール等を使用すれ
ばよい。この積層は熱可塑性エラストマーの融点
以下の温度で行うのであり、この際に加熱ロール
で圧着することにより熱可塑性エラストマーシー
トと未加硫ゴムコンパウンドシートとの間の空気
を除去できる。
硫ゴムコンパウンドシートを積層させるには、例
えば通常のゴム用カレンダーロール等を使用すれ
ばよい。この積層は熱可塑性エラストマーの融点
以下の温度で行うのであり、この際に加熱ロール
で圧着することにより熱可塑性エラストマーシー
トと未加硫ゴムコンパウンドシートとの間の空気
を除去できる。
また、この積層体の加硫は常法によつて行えば
よい。例えば、ポリエステル系熱可塑性エラスト
マーであるペルプレン40H(東洋紡績社製)のシ
ートとNBR系コンパウンドシートとを積層させ、
160℃で30分間加硫する。加硫後に試料の剥離試
験(速度50mm/分)を行うと10〜20Kg/2.54mmの
良好な接着力が得られる。
よい。例えば、ポリエステル系熱可塑性エラスト
マーであるペルプレン40H(東洋紡績社製)のシ
ートとNBR系コンパウンドシートとを積層させ、
160℃で30分間加硫する。加硫後に試料の剥離試
験(速度50mm/分)を行うと10〜20Kg/2.54mmの
良好な接着力が得られる。
未加硫ゴムコンパウンドシートの厚さは、0.1
〜5mmでよく、好ましくは0.3〜2mmである。0.1
mm未満では未加硫ゴムコンパウンドシートと熱可
塑性エラストマーシートとの接着性に問題があ
り、また、5mmを越えると未加硫ゴムコンパウン
ドシートの中に空気等が混入して好ましくないか
らである。
〜5mmでよく、好ましくは0.3〜2mmである。0.1
mm未満では未加硫ゴムコンパウンドシートと熱可
塑性エラストマーシートとの接着性に問題があ
り、また、5mmを越えると未加硫ゴムコンパウン
ドシートの中に空気等が混入して好ましくないか
らである。
以上説明したように本考案によれば、ポリエス
テル系、ポリアミド系またはポリウレタン系の熱
可塑性エラストマーシートの片面に、これと加硫
接着性の良いNBR系、SBR系、ブチルゴム系お
よびクロロプレン系の少なくとも一種以上からな
る未加硫ゴムコンパウンドシートを積層させてい
るため、熱可塑性エラストマーシートと未加硫ゴ
ムコンパウンドシートとを接着剤なしに加硫時に
接着できると共に、積層体中に空気等が残存して
いないため表面が平滑な製品を容易に得ることが
できる。また、本考案においては、熱可塑性エラ
ストマーシートに未加硫ゴムコンパウンドシート
が積層しているため表面が粘着性であり、このた
めコンベヤベルト、ホース、防舷材、タイヤおよ
び海中構築等の他のゴム被着体への添着が容易で
あつて、しかも良好な接着を得ることができる。
さらに、本考案における熱可塑性エラストマー、
特にポリエステル系熱可塑性エラストマーは、機
械強度が大きく、耐熱性、耐油性、耐候性、耐薬
品性等の特性を有するため、本考案の積層体はコ
ンベヤベルト、ホース、防舷材、タイヤおよび海
中構築物等のゴム被着体に添着して用いることが
でき、本考案の積層体を添着しゴム被着体と一体
化したものの表面は、ポリエステル系、ポリアミ
ド系またはポリウレタン系の熱可塑性エラストマ
ーからなるために前記の優れた特性が付与出来る
と共に汚れが付着しにくく、たとえば汚れが付着
してもその除去が容易である。
テル系、ポリアミド系またはポリウレタン系の熱
可塑性エラストマーシートの片面に、これと加硫
接着性の良いNBR系、SBR系、ブチルゴム系お
よびクロロプレン系の少なくとも一種以上からな
る未加硫ゴムコンパウンドシートを積層させてい
るため、熱可塑性エラストマーシートと未加硫ゴ
ムコンパウンドシートとを接着剤なしに加硫時に
接着できると共に、積層体中に空気等が残存して
いないため表面が平滑な製品を容易に得ることが
できる。また、本考案においては、熱可塑性エラ
ストマーシートに未加硫ゴムコンパウンドシート
が積層しているため表面が粘着性であり、このた
めコンベヤベルト、ホース、防舷材、タイヤおよ
び海中構築等の他のゴム被着体への添着が容易で
あつて、しかも良好な接着を得ることができる。
さらに、本考案における熱可塑性エラストマー、
特にポリエステル系熱可塑性エラストマーは、機
械強度が大きく、耐熱性、耐油性、耐候性、耐薬
品性等の特性を有するため、本考案の積層体はコ
ンベヤベルト、ホース、防舷材、タイヤおよび海
中構築物等のゴム被着体に添着して用いることが
でき、本考案の積層体を添着しゴム被着体と一体
化したものの表面は、ポリエステル系、ポリアミ
ド系またはポリウレタン系の熱可塑性エラストマ
ーからなるために前記の優れた特性が付与出来る
と共に汚れが付着しにくく、たとえば汚れが付着
してもその除去が容易である。
第1図は本考案の積層体の一例の断面図、第2
図は本考案の積層体の他例の断面図である。 1……熱可塑性エラストマーシート、2,3,
4……未加硫ゴムコンパウンドシート。
図は本考案の積層体の他例の断面図である。 1……熱可塑性エラストマーシート、2,3,
4……未加硫ゴムコンパウンドシート。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 コンベヤベルト、ホース、防舷材、タイヤおよ
び海中構築物に添着して用いる積層体であり、該
積層体は、 ポリエステル系、ポリアミド系またはポリウレ
タン系の熱可塑性エラストマーシートの片面に、 アクリロニトリル−ブタジエン共重合体系ゴム
コンパウンド、スチレン−ブタジエン共重合体系
ゴムコンパウンド、イソブチレン−イソプレン共
重合体系ゴムコンパウンドおよびポリクロロプレ
ン系ゴムコンパウンドの少なくとも一種以上から
なる未加硫ゴムコンパウンドシートを一層または
複数層積層させてなることを特徴とする積層体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984196186U JPH0423643Y2 (ja) | 1984-12-27 | 1984-12-27 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984196186U JPH0423643Y2 (ja) | 1984-12-27 | 1984-12-27 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61111732U JPS61111732U (ja) | 1986-07-15 |
JPH0423643Y2 true JPH0423643Y2 (ja) | 1992-06-02 |
Family
ID=30753852
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1984196186U Expired JPH0423643Y2 (ja) | 1984-12-27 | 1984-12-27 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0423643Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2597883Y2 (ja) * | 1991-12-27 | 1999-07-19 | クリーンテックス・ジャパン株式会社 | ダストコントロールマット |
JP4978425B2 (ja) * | 2007-10-29 | 2012-07-18 | 宇部興産株式会社 | ポリアミド積層体 |
FR3014739B1 (fr) * | 2013-12-17 | 2016-01-01 | Michelin & Cie | Pneumatique comportant un stratifie multicouche |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4851980A (ja) * | 1971-10-26 | 1973-07-21 |
-
1984
- 1984-12-27 JP JP1984196186U patent/JPH0423643Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4851980A (ja) * | 1971-10-26 | 1973-07-21 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61111732U (ja) | 1986-07-15 |
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