JP2000516509A

JP2000516509A - 内部シャシーを備えた靴

Info

Publication number: JP2000516509A
Application number: JP10510548A
Authority: JP
Inventors: ディークローター，チャールズ; ケイカリン，ザヴィエル
Original assignee: アディダスアーゲー
Priority date: 1996-08-20
Filing date: 1997-08-20
Publication date: 2000-12-12
Also published as: DE69713607D1; EP0925000A2; WO1998007341A3; EP0925000B2; US5915820A; DE69713607T2; US6658766B2; US20020092201A1; WO1998007341A2; ATE219633T1; EP0925000B1; DE69713607T3

Abstract

(57)【要約】構造シャシーは、構造シャシーおよび発泡体シャシーまたは互いに挟まれた中敷きを備え、靴の上部構造体のフットベッド中に挿入でき、実質的にそれを占めるアセンブリを形成する。個別のソール部材が、それらの間の底面の特定の部分を露出するように、上部構造体の底面に取り付けられている。このようにそれらの区域に本底材料が存在しないことによって、本底がそれらの区域では支持しないので、それらの区域の周りで上部構造体が折りたためる。その代わりに、前記シャシーのシャシーにより構造が提供される。このシャシーは、足が自然に曲がるところで、シャシーに沿った意図する位置に一つ以上のノッチを配置することにより使用者の足に合うように調節される。そのようなノッチの一つが、第一と第二のＭＴＰ関節を通る足の前方プッシュオフ軸の周りにシャシーを曲げられる位置でシャシーに位置している。二つの同一線上のノッチがシャシー上に形成されて、構造シャシーを備えた靴を、第三、第四および第五のＭＴＰ関節を通る側方のプッシュオフ軸の周りに曲げる。

Description

【発明の詳細な説明】内部シャシーを備えた靴発明の背景本発明は、広く、靴に関し、より詳しくは、軽量であることおよび靴の剛性と曲げを調整する能力が重要な考慮すべき課題となっている靴に関するものである。ランニング中またはスポーツを行っている最中に、靴には、もの凄い力が加えられる。長年に亘り、足および脚部にかかる応力を減少させようとする努力が行われてきた。この分野におけるある時期の発展には、靴のソールに緩衝材を包含して、靴が地面に着地したときに衝撃を吸収し、足への衝撃を和らげることがあった。この緩衝材は典型的に、地面と接する「本底」と靴の上部構造体(upper) との間に挿入された「ミッドソール」と呼ばれる層内に形成されている。この緩衝ミッドソールは、足とともに曲がるべきであり、このミッドソールは典型的に、エチレン−ビニル−アセテート（ＥＶＡ）またはポリウレタン（ＰＵ）から製造されているが、他の弾性緩衝材を用いても差し支えない。ミッドソールにより提供されている緩衝作用は利点ではあるけれども、重量が増加することによって、できるだけ軽くなければならない運動靴（特にランニングシューズ）の性能が妨げられてしまう。ミッドソールによる重量増加の問題が、フォーリー(Foley)等に発行された米国特許第5,319,866号において認識されている。フォーリーらは、この問題を、足の土踏まず区域の下にあるミッドソールおよび本底の代わりに土踏まず支持体を使用することにより解決しようとしている。したがって、ソール内の緩衝材を最小にし、足を適切に支持し、個々の足または特定の活動に応じて容易に設定できる軽量靴が引き続き必要とされている。発明の概要したがって、本発明の目的は、個人の特定の特徴および特定のスポーツまたは活動の必要条件に応じて足の支持を設定できる靴、特に運動靴を提供することにある。本発明の別の目的は、実質的に靴の全長に亘る本底およびミッドソールを必要なくすることにある。本発明の前述した、そして他の目的、特徴および利点は、添付した図面を参照して行われる、本発明の好ましい実施の形態の以下の詳細な説明から容易に明らかとなる。図面の簡単な説明図１は、本発明による靴の右側立面図である。図２は、図１に示した靴の左側立面図である。図３は、図１に示した靴の底面図である。図４は、人の足骨の上面図である。図５は、図１の靴に使用する構造シャシーの第一の実施の形態の上面図である。図５Ａは、線Ａ−Ａに沿った図５の構造シャシーの断面図である。図６は、本発明による左の靴に使用する構造シャシーの第二の実施の形態の上面図である。図７は、図６の構造シャシーの外側からの立面図である。図８は、図６の構造シャシーの内側からの立面図である。図９は、図１の靴に使用する構造シャシーおよび発泡体シャシーの第三の実施の形態からなる構造シャシーの底面図である。図１０は、線１０−１０の周りの図９の構造シャシーの断面図である。図１１は、図３の線１１−１１に沿った、図９のシャシーを備えた図１の靴の断面図である。図１２は、図３の線１２−１２に沿った、図９のシャシーを備えた図１の靴の断面図である。図１３は、本発明の別の態様による図１に示した靴の靴ひもガイドの第一の実施の形態の底面図である。図１３Ａは、線Ａ−Ａの周りの図１３の靴ひもガイドの断面図である。図１３Ｂは、線Ｂ−Ｂの周りの図１３の靴ひもガイドの断面図である。図１３Ｃは、線Ｃ−Ｃの周りの図１３の靴ひもガイドの断面図である。図１３Ｄは、線Ｄ−Ｄの周りの図１３の靴ひもガイドの断面図である。図１４は、図１に示した靴の靴ひもガイドの第二の実施の形態の底面図である。図１５は、本発明による靴の第二の実施の形態の底面図である。詳細な説明本発明による右の靴10が図１−３に示されている。対応する左の靴は、右の靴の鏡像であり、したがって、これ以上は記載しない。靴は、足を受け入れるように設計された上部構造体12を備えている。上部構造体12は、メッシュおよび／または皮革を含む、この業界で知られている様々な材料から製造することができる。上部構造体12には、露出されたメッシュの舌革14が取り付けられている。図１および３に示した実施の形態においては、靴に、以下にさらに詳細に説明される靴ひもガイドが採用されている。別の実施の形態（図示せず）においては、上部構造体にはと目を備えた従来の靴ひもシステムが用いられている。上部構造体はさらに、快適さを加えるために、靴の足首開口部を囲む発泡体が充填された足首カラー16を備えている。上部構造体12の説明は、様々な代わりの上部構造体が、以下に説明する構造的シャシーと組み合わされて機能するので、実例としてのものであり、制限を目的としたものではない。図１−３に示した実施の形態は、図３の底面図に最も明確に示されているように、三つの個別のソール部材18、20および22を備えている。本発明は、ソール部材の特定の数または形状に限定されるものではない。当業者により認識されているように、図示したものよりも多いまたは少ない、異なる形状のソール部材を用いてもよい。ソール部材は、靴を履いていない足の、一つ以上の地面に接する解剖学的構造に対応するように配置されていてもよい。図４を参照する。これらの点は、限定されるものではないが、踵骨、第一中足骨の頭部、第五中足骨の頭部、第五中足骨の基部、第一遠位指骨の頭部、および第五遠位指骨の頭部を含んでいる。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項【提出日】平成１１年６月１５日（１９９９．６．１５）【補正内容】明細書内部シャシーを備えた靴発明の背景本発明は、広く、靴に関し、より詳しくは、軽量であることおよび靴の剛性と曲げを調整する能力が重要な考慮すべき課題となっている靴に関するものである。ランニング中またはスポーツを行っている最中に、靴には、もの凄い力が加えられる。長年に亘り、足および脚部にかかる応力を減少させようとする努力が行われてきた。この分野におけるある時期の発展には、靴のソールに緩衝材を包含して、靴が地面に着地したときに衝撃を吸収し、足への衝撃を和らげることかあった。この緩衝材は典型的に、地面と接する「本底」と靴の上部構造体(upper) との間に挿入された「ミッドソール」と呼ばれる層内に形成されている。この緩衝ミッドソールは、足とともに曲がるべきであり、このミッドソールは典型的に、エチレン−ビニル−アセテート（ＥＶＡ）またはポリウレタン（ＰＵ）から製造されているが、他の弾性緩衝材を用いても差し支えない。ミッドソールにより提供されている緩衝作用は利点ではあるけれども、重量が増加することによって、できるだけ軽くなければならない運動靴（特にランニングシューズ）の性能が妨げられてしまう。ミッドソールによる重量増加の問題が、フォーリー(Foley)等に発行された米国特許第5,319,866号において認識されている。フォーリーらは、この問題を、足の土踏まず区域の下にあるミッドソールおよび本底の代わりに土踏まず支持体を使用することにより解決しようとしている。本底と上部構造体との間にミッドソールを使用することによっても、足が地面よりいっそう高くなり、足の厚底がそれほど安定ではなくなってしまう。この問題には、ミセビッチ(Misevich)等に発行された米国特許第4,542,598号である程度取り組まれている。ミセビッチの靴は、二つのかかと用ミッドソール層の間の、かかとを支持し、その衝撃を和らげるヒールプレートと、足前部（fore foot ）のミッドソール層の上に上部構造体の内部の、足前部を支持し、その衝撃を和らげる足前部プレートとを備えている。フォーリーのように、ミセビッチは、土踏まずの下のミッドソールを除いて、それによって、ある程度の重量を省いている。しかしながら、フォーリーとは異なり、ミセビッチは、土踏まずを支持する追加の構造を提供していない。足および脚部への衝撃の負の影響が、特定のスポーツに対して、そして、個々の足に対して、靴が適切に形成され、調整されていない場合には、増幅される場合がある。大量生産された運動靴は、標準的なサイズと形状であり、通常、「標準的な」足に適合するように設計された土踏まず支持部を備えている。フォーリーおよびミセビッチに代表される靴のような従来技術の靴は、矯正器具の使用を除いて、個々の足に適合するように靴を調整する部材を備えていない。矯正器具は、従来技術においてよく知られており、ブラウン(Brown)に発行された米国特許第4,803,747号により実例が示されている。矯正器具は、有用ではあるけれども、望ましくない重量が追加され、靴を堅くしてしまい、違うように、その性能を損なってしまう。この従来技術の靴のさらなる欠点は、着用者の特定の必要性を満たすようには、それらを容易に調整できないことである。このことは、靴からの最大の性能を要求するアスリートにとって、特に重要である。従来技術により提供されている「調整性」と称することは、本底、ミッドソール、および靴を構成する構造部材を含む靴の全ての部材の間にある複雑な相殺を必要とし、通常設計段階で行わなければならず、顧客により変更することができない。したがって、ソール内の緩衝材を最小にし、足を適切に支持し、個々の足または特定の活動に応じて容易に設定できる軽量靴が引き続き必要とされている。発明の概要したがって、本発明の目的は、個人の特定の特徴および特定のスポーツまたは活動の必要条件に応じて足の支持を設定できる靴、特に運動靴を提供することにある。本発明の別の目的は、実質的に靴の全長に亘る本底およびミッドソールを必要なくすることにある。本発明のさらなる別の目的は、上部構造体内にあり、着用者の足に最適な支持を提供するように選択することができ、特定の活動に関して靴の支持および柔軟特性を最適化するように選択することもできる取外し可能な支持部材を有する靴を提供することにある。本発明のまだ別の目的は、足の腱および結合組織を刺激しない靴ひもシステムを有する靴を提供することにある。本発明による靴は、上部構造体、この上部構造内にある、足を支持する取外し可能なシャシー、あるいは、支持部材、および別々の位置で上部構造体の底部に付着され、上部構造体の一部を支持されないままにする一つ以上の地面に接するソール部材を備えている。靴の重量は、全長のミッドソールおよび本底が、別々のソール部材により置き換えられているので、それによって最小となっている。構造シャシーは、足の下側に密接するように輪郭が形成されていてもよく、上に重ねられた発泡内底、すなわち、中敷きを備えていてもよい。この中敷きも、足の下側に密接するように輪郭が形成されていてもよい。ある実施の形態において、構造シャシーは、靴が所望のように屈曲できるように選択された位置に、一つ以上のノッチ、あるいは、スロットを有している。このノッチの長さおよび幅は、靴の柔軟性を変えるように変更することができる。あるいは、構造シャシーは、屈曲ノッチがなく、その代わりに、靴の異なる区域で柔軟性を変えるように材料の厚さを変えることに依存しても差し支えない。構造シャシーは容易に取り外せて、別のものをその位置に取り付けることができるので、靴を、個々の足に顧客により適合させたり、異なる構造シャシーと置き換えることによって、特定の活動のために最適化させることかできる。本発明の別の態様において、靴ひもガイドが、靴の下側と、上部構造体に沿って中程辺りの側面の周りを上方に巻いている。この靴ひもガイドは、靴ひもをそこに通して巻き付けて、靴を使用者の足に固定できる複数のビーズを提供する。この靴ひもガイドは、好ましい実施の形態において、柔軟な半透明プラスチックから作成され、ビーズが露出されるように上部構造体中に編み込まれる。この靴ひもガイドはまた、上部構造体中に挿入されたときに、構造シャシー内の対応する突起を受け入れる凹部を提供することにより、構造シャシーと協同する。それによって、靴ひもガイドは、構造シャシーを上部構造体内に位置決めし、使用中にこれを適所に維持するのに役立つ。本発明による靴は、靴の支持および柔軟性を変更する単一構造体を用いており、それによって、同一の結果を達成するのに、変更すべき多数の部材を必要とする従来技術の欠点を克服している。本発明の前述した、そして他の目的、特徴および利点は、添付した図面を参照して行われる、本発明の好ましい実施の形態の以下の詳細な説明から容易に明らかとなる。図面の簡単な説明図１は、本発明による靴の右側立面図である。図２は、図１に示した靴の左側立面図である。図３は、図１に示した靴の底面図である。図４は、人の足骨の上面図である。図５は、図１の靴に使用する構造シャシーの第一の実施の形態の上面図である。図５Ａは、線Ａ−Ａに沿った図５の構造シャシーの断面図である。図６は、本発明による左の靴に使用する構造シャシーの第二の実施の形態の上面図である。図７は、図６の構造シャシーの外側からの立面図である。図８は、図６の構造シャシーの内側からの立面図である。図９は、図１の靴に使用する構造シャシーおよび発泡体シャシーの第三の実施の形態からなる構造シャシーの底面図である。図１０は、線１０−１０の周りの図９の構造シャシーの断面図である。図１１は、図３の線１１−１１に沿った、図９のシャシーを備えた図１の靴の断面図である。図１２は、図３の線１２−１２に沿った、図９のシャシーを備えた図１の靴の断面図である。図１３は、本発明の別の態様による図１に示した靴の靴ひもガイドの第一の実施の形態の底面図である。図１３Ａは、線Ａ−Ａの周りの図１３の靴ひもガイドの断面図である。図１３Ｂは、線Ｂ−Ｂの周りの図１３の靴ひもガイドの断面図である。図１３Ｃは、線Ｃ−Ｃの周りの図１３の靴ひもガイドの断面図である。図１３Ｄは、線Ｄ−Ｄの周りの図１３の靴ひもガイドの断面図である。図１４は、図１に示した靴の靴ひもガイドの第二の実施の形態の底面図である。図１５は、本発明による靴の第二の実施の形態の底面図である。詳細な説明本発明による右の靴10が図１−３に示されている。対応する左の靴は、右の靴の鏡像であり、したがって、これ以上は記載しない。靴は、足を受け入れるように設計された上部構造体12を備えている。上部構造体12は、メッシュおよび／または皮革を含む、この業界で知られている様々な材料から製造することができる。上部構造体12には、露出されたメッシュの舌革14が取り付けられている。図１および３に示した実施の形態においては、靴に、以下にさらに詳細に説明される靴ひもガが採用されている。別の実施の形態（図示せず）においては、上部構造体にはと目を備えた従来の靴ひもシステムが用いられている。上部構造体はさらに、快適さを加えるために、靴の足首開口部を囲む発泡体が充填された足首カラー16を備えている。上部構造体12の説明は、様々な代わりの上部構造体が、以下に説明する構造的シャシーと組み合わされて機能するので、実例としてのものであり、制限を目的としたものではない。図１−３に示した実施の形態は、図３の底面図に最も明確に示されているように、三つの個別のソール部材18、20および22を備えている。本発明は、ソール部材の特定の数または形状に限定されるものではない。当業者により認識されているように、図示したものよりも多いまたは少ない、異なる形状のソール部材を用いてもよい。ソール部材は、靴を履いていない足の、一つ以上の地面に接する解剖学的構造に対応するように配置されていてもよい。図４を参照する。これらの点は、限定されるものではないが、踵骨、第一中足骨の頭部、第五中足骨の頭部、第五中足骨の基部、第一遠位指骨の頭部、および第五遠位指骨の頭部を含んでいる。各々のソール部材により、牽引力、耐摩耗性および緩衝性が与えられる。これらの機能は、多くの異なる様式で満たすことができる。例えば、図１１を参照する。ソール部材18は、耐久性ゴムのような材料から作成された、外側の耐摩耗性層を有している。外側層19は、ＥＶＡまたはＰＶのような緩衝性材料96を包んでいる。図１−３に示した実施の形態において、ソール部材20および22も、緩衝性材料を包んでいる外側の耐摩耗性層を備えている。ソール部材の他の実施の形態が以下にさらに記載されている。各々のソール部材は、接着および／または縫合のような従来の技術を用いて、上部構造体の底部に付着されている。ソール部材 18は、牽引力を提供し、足の踵骨に対する衝撃を和らげる、上部構造体のかかと部分に付着されている。部材20は、「母指球」の下にある領域で上部構造体に付着されており、足の三つの重要な耐力点：足の外側の中足根骨部における第一中足骨の頭部、第五中足骨の頭部、および第五中足骨の基部に関する緩衝性および牽引力を提供する。ソール部材22は、上部構造体のつま先領域の下で上部構造体に付着されており、上部構造体の前端部の周りに前方と上方に延在している。異なる表面装飾品をこれらの部分にいくつ施しても差し支えなく、それらの装飾品は、靴の設計者の創造力と発明の才能によってのみ制限される。好ましい実施の形態におけるソール部材18、20および22は、図１１において18 Sで、図１２において20Sで示されているように、丸い縁を含んでいる。この縁は、ソールの体側と内側の周りに上方に延在し、最大の体側安定性を提供するように、足の自然な輪郭にしたがっている。このことは、従来技術の切り立った縁とは対照的である。この縁は、レバーアーム効果により過度に足関節を痛めることがある。このことが、エリス(Ellis)への米国特許第5,317,819号により詳しく説明されており、その教示をここに引用する。別の実施の形態において、ソール部材に、空気のような気体、または粘弾性材料が充填されている。ソール部材のさらなる実施の形態が図１６および１７に示されている。これらの図において、個々のソール部材160が示されており、これら部材は、好ましくは、踵骨、すなわち、かかとの下で靴に取り付けられている。前述した実施の形態におけるように、他の同様のソール部材が、踵骨に限定されるものではないが、第一中足骨の頭部、第五中足骨の頭部、第五中足骨の基部、第一遠位指骨の頭部、および第五遠位指骨の頭部を含む、靴を履いていない足の一つ以上の地面に接する解剖学的構造に対応する靴の他の耐力点に配置しても差し支えない。ソール部材160は、複数の空気または粘弾性材料充填変形部材162、164、166および168を備えている。これらの変形部材は、基部層170に取り付けられている。これら変形部材は、好ましくは、共通の起点176から外側に略放射状に延在する細長いチャンネルである。これらのチャンネルは、基部層から頂部の地面に接触する表面174まで垂直に上方に延在する側壁172により形成され、端部壁により密閉されて、密閉内部チャンネル178を形成している。次いで、これらのチャンネル178は、空気のような気体、または粘弾性材料により充填される。複数の中空の中間リブ180を隣接する変形部材の間の基板に取り付けても差し支えない。これら変形部材により、衝撃の結果として、基板が地面に接する表面に対して水平に移行することができる。この移行で、負荷を消散させる時間を増大させることにより、この衝撃が減少する。これらの変形部材の他の実施の形態が、「履き物用の異方性変形パッド」と題する、1995年8月16日に出願された、共に譲渡された、同時係属特許出願第08/327,461号に記載されている。その内容をここに引用する。本発明による靴は、そこに示されたどの実施の形態とも協同することができる。図３から分かるように、ソールは、連続した本底ではないが、その代わりに、上部構造体の底面を露出する、ソール部材の間の一つ以上の間隙を有している。好ましい実施の形態において、ソール部材の設計および配置により、二つの間隙が形成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。第一の内側間隙 24が、かかとのソール部材と足前部のソール部材との間に延在している。この内側間隙は、一般的に、足の土踏まずの下にあり、その全幅に亘り延在する。さらなる構造支持がない場合には、上部構造体には十分な構造支持がないので、靴がこの内側間隙の辺りで折り曲がれる。屈曲溝と称される第二の間隙26は、足前部の一部20とつま先部分22との間に定義される。このＸ型問隙26は、靴がその辺りで屈曲する上部構造体の同様に形成された部分を露出する。軸Ｆ₁およびＦ₂は、概して、中足骨指（ＭＴＰ）関節により定義され、以下にさらに説明される自然な前方と体側の「プッシユオフ(push-off)」屈曲軸に対応する。好ましい実施の形態において、軸Ｆ₁およびＦ₂は、それぞれの前方と体側のプッシュオフ軸から約10-15ｍｍ後方に設定され、それらに対して平行である。足の構造支持は、本発明による構造シャシーにより提供される。この構造シャシーの設計は、人間の足の構造および生物力学に基づいている。人間の右足の骨格が図４に示されている。足は、足首または距骨28により脚部（図示せず）に取り付けられている。踵骨30(すなわち、かかとの骨）が距骨28の下で後方まで位置している。舟状骨32および立方骨34が、距骨28の下で前方に位置している。三つの楔状骨36（１、２および３と番号が付けられている）が舟状骨32から前方に延在している。五つの中足骨38が、楔状骨36および立方骨34から前方に延在しており、これらは、図４において、左から右に（すなわち、親指から小指に）１から５まで番号が付けられている。つま先を形成するそれそれの指骨40が各々の中足骨から前方にある。各々の中足骨とそれぞれの指骨との間が、中足骨指（ＭＴＰ）関節である。したがって、全部で、五つのＭＴＰ関節：第一ＭＴＰ関節42、第二ＭＴＰ関節44、第三ＭＴＰ関節46、第四ＭＴＰ関節48、および第五ＭＴＰ関節50がある。これらのＭＴＰ関節を用いて、足が、あるプッシュオフ動作中にその辺りを踏んで離れるときの二つの軸を定義しても差し支えない。第一の軸Ａ₁は、概して、それそれ、第一と第二のＭＴＰ関節42および44を通る線により形成される。この第一の軸は、真っ直ぐに走っている間のプッシュオフに用いられ、したがって、前方プッシュオフ軸と称される。この前方プッシュオフ軸は、かかとからつま先までの距離Ｌの約69％の所に位置している。前方プッシュオフ軸は、第一のＭＴＰ関節 42および距骨28の中点を通って引かれている長手方向軸Ｙに対して略垂直である。体側プッシュオフ軸Ａ₂は、ほぼ第三(46)、第四(48)、および第五(50)のＭＴＰ関節を通って引かれている線により定義される。この体側プッシュオフ軸は、体側方向に向かうプッシュオフに用いられる。体側プッシュオフ軸Ａ₂は、鋭角 θで前方プッシュオフ軸Ａ₁と交差する。踵骨の後部から体側プッシュオフ軸と第五ＭＴＰ関節との交点までの距離は、長さＬの約62％である。ここで図５を参照する。構造シャシー52が、上述のごとく定義したプッシュオフ軸の辺りで足の自然な屈曲に適合するように設計されている。一般的に、シャシー52は、全長に亘り足を支持すると同時に、足の自然な屈曲に適合する。シャシー52は、ほぼ足の輪郭に適合するような平面形状であり、その全長に亘り延在する。シャシー52は、好ましくは、塩化ビニルまたはプラスチックのような比較的堅い弾性材料から作成され、本底またはミッドソール材料なくして、それらの区域において靴に構造支持を提供する。このシャシーは、使用者の足に適合するように個々に作成したり、使用者の体つきおよび靴の用途の必要条件にしたがって作成することができる。シャシー52は、使用者の足とシャシーとの間に挿入される発泡内底すなわち中敷き（図示せず）とともに上部構造体内に挿入される。組み合わされたシャシーと発泡挿入組立体が、図９および１０^***に示されており、こられの図面を参照して、以後説明されている。シャシー52は、足の土踏まずの下にあり、その構造支持を提供する土踏まず支持フランジ54を備えている。フランジ54のサイズと形状は、必要とされる支持の量にしたがって変更することができる。二つのノッチ56および58がフランジの基部でシャシーに切り込まれており、シャシーがその長手方向軸の周りで捩れることができる。これらのノッチ 56および58の長さおよび／または幅により、シャシーの長手方向軸の周りの捩り柔軟性が決定される。シャシーを靴内の適所に位置決めし、維持するように機能する下方に突出した突出部60が土踏まず支持フランジ54に隣接している。しかしながら、シャシーは足裏全長に亘り延在しているので、突出部60は、シャシーがいずれの場合にも実質的に適所にあるためにシャシーの作用には必須ではない。横断ノッチ62が、シャシーの足前部の一部の間に形成されており、軸Ａ₁’に沿ってシャシー（したがって、靴）の柔軟性を決定している。ノッチ62は、ほぼ足の前方プッシュオフ軸（Ａ₁）の下にあるように設計されている前方軸Ａ₁’に沿って形成されている。軸Ａ₁’は、軸Ｆ₁の前方約10-15ｍｍに位置し、これに対して平行である。シャシーを靴に挿人したときに、ノッチ62の長さおよび幅を、線Ａ₁に沿った所望の程度の剛性および／または柔軟性を提供するように選択することができる。ノッチ64および66は、軸Ａ₂に沿ってシャシーの反対側に形成されている。軸Ａ₂’は、足の体側プッシュオフ軸（Ａ₂）の下にある。Ａ₂’は、Ａ₁’と同様に、屈曲溝部分26の軸Ｆ₂の前方に（約10-15ｍｍだけ）位置し、これに対して平行である。この間隔により、ソール部材の地面に接する部分が、靴が屈曲したときに、確実に地面に接触したままとなる。ノッチ62に関するように、これら二つのノッチの長さおよび／または幅は、体側軸Ａ₂’の周りの靴の所望の剛性および／または柔軟性を構成するように個々に適合させることができる。前方および体側の軸Ａ₁’およびＡ₂’は、角度θ’で互いに交差し、この角度は、図示し、上述した足の前方と体側のプッシュオフ軸の交差角度と略対応している。本発明の好ましい実施の形態において、他の角度を選択しても差し支えないか、角度θおよびθ ’は37度である。シャシー52はさらに、つま先部分に、この区域で靴を屈曲させることのできる三つのノッチ68を備えていてもよい。各々のノッチ68は、二つの隣接する足の指の間でシャシーの外周囲の一点で始まり、シャシーを足の指の間で個々に屈曲させることができる。これらのノッチの長さおよび／または幅は、使用者の必要条件にしたがってつま先部分辺りのシャシー（したがって、靴）の柔軟性を適合させるように調節することができる。二つの弓形スロット70および72がシャシーのかかと部分に形成されて、この領域に柔軟性を提供している。この領域にさらなる柔軟性が要であれば、これらの二つのスロット70および72の内部に追加のスロットを形成しても差し支えなく、上述した他のノッチと同様に、その長さおよび／または幅は変更することができる。左足の構造シャシーの第二の実施の形態が図６−８に示されている。ここに示されたシャシー152は図５に示されたものと同様であり、共通の部材には共通の参照番号が付けられている。しかしながら、二つのシャシーの間には、いくつかの差異がある。第一の差異は、シャシー152の体側に沿った体側縁部分Ｓ_Lが真っ直ぐなことである。また別の差異は、シャシー152のつま先部分が、シャシーの足中部およびかかと部分を等分する長手方向軸Ｙ₁に対してある角度をなしている。この角度は、好ましい実施の形態において約10-20度である。さらに別の差異は、スロット62を通って引かれた軸が長手方向軸Ｙ₁に対してほぼ垂直であることである。しかしながら、角度θはシャシー52における角度と同一のままである。シャシー152の土踏まず支持フランジ54およびかかと部分153も補強されて、シャシーの残りの部分に対して追加の構造支持を提供している。このシャシーの好ましい実施の形態において、土踏まず支持フランジ54およびかかと部分153は約３ｍｍの厚さを有している一方で、シャシーの残りの部分は約2.5ｍｍである。ここで図９を参照する。74で示されている本発明の第三の実施の形態の底面図は、発泡内底すなわち中敷き78に全体的に接着されたシャシー76からなる。中敷き78は、シャシー76かわずかに小さい足形を有するので、シャシーの外周囲を形成する。したがって、図９に示したように、挿入物74の周囲辺りの中敷き78とシャシー76との間には、小さな空間が存在する。シャシー76には、足の前方プッシュオフ軸（図示せず）に対して鋭角だけ外れているスロット80がある。向かい合う涙形ノッチ82および84もまたシャシー76に含まれて、シャシーがそれらにより形成された体側軸の周りで屈曲できる。シャシー152はさらに、シャシーを上部構造体内に位置決めする突出部または気泡86 、並びにそこから上方に延在する土踏まず支持フランジ88を備えている。フランジ88に隣接して向かい合うノッチ90および92が、長手方向軸Ｙ’の周りの柔軟性を提供する。図９の線10-10でのシャシー152の断面図である図１０は、シャシーおよび発泡内底すなわち中敷きが、足の下側の輪郭を取っていることを示している。これに対する例外は、シャシー上に、発泡内底から下方に離れて延在し、それに占められる突出部86である。以下さらに記載するように、この突出部または気泡86は、上部構造体の底面に形成された穴内に適合して、シャシーを靴のフットベッド(f ootbed)内に位置決めし、シャシーか滑らないようにする。しかしながら、この気泡は、本発明の主な目的にとっては必須ではない。図１−３に示した組み立てられた靴の二つの断面図が図１１−１２に示されている。図１１に示した断面図は図３の線11-11で取られたものであり、一方図１２に示した断面図はその線12-12で取られたものである。ここで、図１１を参照する。シャシー76が上部構造体12のフットベッドに示されており、発泡内底すなわち中敷き78が重ねられ、足と直接接触するように配置されていり、一方で、構造シャシー76は発泡内底すなわち中敷き78と上部構造体12との間に挿入されている。エチレン酢酸ビニル（ＥＶＡ）のような緩衝性ミッドソール材料96が充填されたかかとのソール部材18が上部構造体の底面に付着されている。ここで、図３および１２−１３を参照する。靴ひもガイド98が一般的に示されている。靴ひもガイド98は、上部構造体に縫いつけられ、靴ひもがそこを通って案内されて、靴を足に固定する柔軟なプラスチック片である。この靴ひもガイドは、構造シャシーの突出部86を受け入れる容器を形成するドーム形部材(bubble) 100を備えている。好ましい実施の形態において、突出部86の外面は、ドーム形部材100の内面と隣接して配置される。図示され、ここに記載されたドーム形部材100は卵形の形状であるけれども、そのドーム形部材はこの形状に限定されるものではない。むしろ、構造シャシーをフットベッドに位置決めするように機能するいかなる形状も、シャシーが内部に受け入れられるような形状をしている限り使用することができる。靴ひもガイド98の平面図が図１３に示されている。靴ひもガイド98は、靴の下側をくるみ、両側に沿って上方に延在する。ドーム形部材100は、上部構造体12 内の開口部１１６（図３）内に収容されて、靴ひもガイドを上部構造体に整合させる。ある実施の形態において、靴ひもガイド98は、シャシーか靴の下側にあるドーム形部材を通して見えるように半透明材料から作成されている。この靴ひもガイドは、靴の重量に著しくは寄与しないように、また靴の柔軟性を阻害しないように柔軟で軽量の材料から作成されている。この靴ひもガイドは、本発明の主な目的にとって必須ではなく、したがって、靴の舌とともに従来の靴ひもシステムにより置き換えても差し支えない。その場合、別のドーム形部材すなわち容器を上部構造体にある開口部116に取り付けて、シャシーの突出部のための容器を提供しても差し支えない。あるいは、構造シャシーは、実質的に全フットベッドを占めるために上部構造体内に効果的に位置決めされるので、その容器を完全に除いても差し支えない。靴ひもガイド98は、上部構造体の底面に縫いつけられた基礎部分99並びに二つの対向する袖部材101および103を備えている。これら袖部材は、上部構造体12の反対の側面に沿って上方に延在し、そこに縫いつけられている。ある実施の形態において、袖部材101は、袖部材103よりも薄く、上部構造体の内側、すなわち、土踏まずのある靴の側面に沿って延在し、一方で、袖部材103は、外側すなわち体側に沿って延在する。靴ひもガイド98は、その一方の側に沿って取り付けられた複数のビーズ104、106、108、110、112および114を備えている。各々の隣接するビーズの間には、靴ひもがその後ろを通る、ビーズ112と114との間にあるリップ 118（図１３Ｂ）のようなリップが延在している。下側の三つのビーズの方向は、上側の三つのビーズと同一である。これか、断面図である図１３Ａ、図１３Ｃおよび図１３Ｄに示されている。例えば、ビーズ110は、内側に（図１３Ｄ）、すなわち、つま先に向いており、一方で、ビーズ112は、靴ひも124がビーズ110 および112の反対側をくるむように、ビーズ110の方向とは反対の外側に（図１３Ｃ）向いている。端部のビーズ114および104の各々には、ビーズ114に関する孔1 20および122のような二つの孔が開いている。靴ひも124は、これら二つの孔を通って、ビーズの一方側から出てくる。次いで、靴ひもは、この靴ひもをこれら二つの孔（そして他ののビーズを周りに）に通して引っ張ることによりきつく締めることができるが、孔のために、締める力が除かれた後も、靴ひもが滑って戻るのが妨げられる。したがって、これら孔のために、靴ひもを締めた状態に維持するために靴ひもに一定の力を加える必要なく、靴ひもを最初に同時に引っ張り、次いで、結ぶことができる。あるいは、靴ひもを、二番目の孔に通して戻す必要がないように、二つの孔の代わりに、一つの孔を用いても差し支えない。靴ひもガイド130の第二の実施の形態が図14に示されている。この実施の形態において、ビーズ106、108、110および112が、ドーム形部材100並びに袖部材101 および103を備えたガイドの本体とは別々に形成されている。ビーズ106が部材13 6に、ビーズ108および110がＣ形部材134に、そして、ビーズ112が部材132に取り付けられている。各々の部材は、ビーズを収容する靴ひもガイドのそれぞれのノッチ（例えば、ノッチ138）に対向する靴の上部構造体中に縫いつけられている。靴ひもは、次いで、上述したようにビーズの周りに通される。この設計により、靴ひもが締められたときにガイドの袖部材101および103に靴ひもにより加えられる圧力によって生じる図13の靴ひもガイドに起こりうる問題に対処している。この圧力により、靴ひもがガイドのリップの下でその機能を果たすことができる。ビーズを別々の部材に取り付けることにより、圧力は、靴ひもガイドの残りの部分というよりもむしろ、これらの別々の部材に対して働く。次いで、これらの別々の部材（すなわち、132-136）は、ガイド本体によりしっかりと固定することができる。ここに図示し、説明した靴ひもシステムの利点は、靴ひもが、従来の靴ひもシステムに生じ得るようには、通り過ぎたり、結合組織を刺激し、制限したりしないことである。本発明の原理をその好ましい実施の形態において記載し、説明してきたけれども、本発明を、そのような原理から逸脱せずに配置および詳細において変更しても差し支えないことが明らかである。例えば、ソール部材の設計を、上部構造体の異なる部分が上述したものよりも露出されるように変更しても差し支えない。そのような別の設計の実施例が図１５に示されている。この設計において、ソール部材は、つま先部材140、足前部部材146、およびかかと部材148を備えている。二つの追加の足前部部材142および144が、つま先部分および足前部部分の間に配置されている。体側部材144は主要足前部部分146と一体に形成されているが、内側足前部部材142は別々に形成された部材である。これらの部材は、前述したようにそれらの間に屈曲溝を形成するように配置されている。かかと部分148も、かかと屈曲溝150を備えている。しかしながら、足前部の屈曲溝とは異なり、かかと屈曲溝150は、必ずしも上部構造体を露出する必要はない。その代わりに、ソール部材は、かかと区域において所望の量の剛性および／または柔軟性を提供するように、この区域に溝が形成されている。関連する実施の形態において、シャシーは上部構造体の外側の底面に取り付けられており、ソール部材はシャシーに直接的に付着されている。本発明の範囲に包含される別の変更例は、その中に形成される別々のノッチまたは切込みに匹敵ような構造シャシー内に作成された「屈曲区域」を使用することである。これらの「屈曲区域」は、構造シャシーに用いられる材料の厚さまたは組成を変更して、所望のレベルの柔軟性および／または剛性を達成することにより作成することができる。我々は、以下の請求の範囲の精神および範囲に包含される変更および改変の全てを請求する。請求の範囲１．第一の露出部分を有する底面を備えた上部構造体と、該上部構造体の底面に取り付けられた少なくとも１つのソール部材と、前記上部構造体内で取外しできるシャシーであって、該上部構造体の底面の第一の露出部分の上に配置された部分を有する足支持表面を備えているシャシーとを含むことを特徴とする靴。２．前記少なくとも一つのソール部材が、かかとソール部材、およびかかと部分から間隔のおかれた足前部ソール部材を備え、前記上部構造体の底面の前記露出部分が該足前部ソール部材と前記かかとソール部材との間にあることを特徴とする請求の範囲第１項記載の靴。３．前記少なくとも一つのソール部材が、前記足前部ソール部材から間隔のおかれたつま先ソール部材を備え、前記上部構造体の底面が、該つま先ソール部材と前記足前部ソール部材との間の柔軟性部分を有することを特徴とする請求の範囲第２項記載の靴。４．前記シャシーの足支持表面が、かかと支持部分、および足前部支持部分を備えていることを特徴とする請求の範囲第１項記載の靴。５．前記シャシーが、前記足前部ソール部材と前記つま先ソール部材との間の前記上部構造体の柔軟性部分に対応する第一の屈曲軸を定義する表面を備えていることを特徴とする請求の範囲第４項記載の靴。６．前記第一の屈曲軸が着用者の足の第一のプッシュオフ軸に対応することを特徴とする請求の範囲第５項記載の靴。７．前記第一のプッシュオフ軸が、前記着用者の足の第一と第二の中足指節関節を通る線により定義されることを特徴とする請求の範囲第６項記載の靴。８．前記第一の屈曲軸が、前記足の第三、第四および第五中足指節関節辺りを通る足の第二のプッシュオフ軸に整合されていることを特徴とする請求の範囲第６項記載の靴。９．前記シャシーが、前記足前部ソール部材と前記つま先ソール部材との間の前記上部構造体の柔軟性部分に対応する第二の屈曲軸を定義する表面を備えていることを特徴とする請求の範囲第６項記載の靴。 10．前記足の第二のプッシュオフ軸が、前記足の第三、第四および第五中足指節関節辺りを通る線により定義されていることを特徴とする請求の範囲第９項記載の靴。 11．前記第二の屈曲軸を定義する表面が、一組の対向するスロットを定義することを特徴とする請求の範囲第９項記載の靴。 12．前記上部構造体の底面が第一の開口部を備え、前記シャシーが該第一の開口部に係合する突出部を備えていることを特徴とする請求の範囲第１項記載の靴。 13．前記第一の開口部の上にある前記シャシーの一部が、該第一の開口部を通して見えることを特徴とする請求の範囲第12項記載の靴。 14．前記第一の開口部に係合する保護カバーを備えていることを特徴とする請求の範囲第12項記載の靴。 15．前記シャシーが土踏まず支持部分を備えていることを特徴とする請求の範囲第10項記載の靴。 16．前記シャシーのかかと支持部分が下方に湾曲可能な部分を備えていることを特徴とする請求の範囲第１項記載の靴。 17．前記下方に湾曲可能な部分が、少なくとも一つのスロットを定義する表面を備えていることを特徴とする請求の範囲第16項記載の靴。 18．前記シャシーの足支持表面が緩衝性材料から形成されていることを特徴とする請求の範囲第１項記載の靴。 19．前記シャシーが、第一の部材およびこれに取り付けられた緩衝性材料からなることを特徴とする請求の範囲第18項記載の靴。 20．前記シャシーが、前記第一の部材を形成し、金型を提供し、前記第一の部材を該金型内に配置し、緩衝性材料を該金型内に導入し、該緩衝性材料を前記第一の部材に取り付け、前記シャシーを該金型から取り出す各工程からなる方法により形成されることを特徴とする請求の範囲第19項記載の靴。 21．前記上部構造体の底面に隣接し、少なくとも一つの靴ひも保持部材を有する基礎部分、該基礎部分に接続され、該上部構造体の体側に隣接して上方に延在し、少なくとも一つの体側靴ひも保持部材を有する体側部分、および該基礎部分に接続され、該上部構造体の内側に隣接して上方に延在し、少なくとも一つの内側靴ひも保持部材を有する内側部分を備えた靴ひもガイドを備えていることを特徴とする請求の範囲第１項記載の靴。 22．前記少なくとも一つの靴ひも保持部材の各々が、靴ひも係合表面を有する突出部を含むことを特徴とする請求の範囲第21項記載の靴。 23．前記少なくとも一つの靴ひも保持部材が、前記体側部分の末端に取り付けられ、第一の方向に向いた第一のビーズ、前記基礎部分の第一の側に取り付けられ、該第一の方向に向いた第二のビーズ、前記第一のビーズと前記第二のビーズの間で前記体側部分に取り付けられ、第二の方向に向いた第三のビーズ、前記内側部分の末端に取り付けられ、前記第一の方向に向いた第四のビーズ、前記基礎部分の第二の側に取り付けられ、前記第一の方向に向いた第五のビーズ、および前記第四のビーズと前記第五のビーズとの間で前記内側部分に取り付けられ、関第二の方向に向いた第六のピースを備えていることを特徴とする請求の範囲第22項記載の靴。 24．前記靴ひもガイドの基礎部分が、前記上部構造体の底面にある開口部内に収容される隆起部分を備えていることを特徴とする請求の範囲第12項記載の靴。 25．前記かかとソール部材が、複数の変形可能な密閉された中空部材を備えていることを特徴とする請求の範囲第２項記載の靴。 26．前記複数の変形可能な密閉された中空部材が放射状パターンで配置されていることを特徴とする請求の範囲第25項記載の靴。 27．前記変形可能な密閉された中空部材が、気体、ゲルおよび液体からなる群より選択される流体を含有することを特徴とする請求の範囲第21項記載の靴。 28．前記少なくとも一つのソール部材が、丸まった縁および前記上部構造体の側面に隣接して上方に延在するその縁に接続された部分を含むことを特徴とする請求の範囲第２項記載の靴。 29．靴の構造シャシーであって、かかと部分、足前部部分、およびつま先部分を有する足支持表面、および足の第一と第二の中足指節関節を通る線により定義される着用者の足の前方プッシュオフ軸に対応する該シャシー内の第一の屈曲軸を定義する表面を含むことを特徴とする靴の構造シャシー。 30．足の第三、第四および第五の中足指節関節を通る線により定義される着用者の足の体側プッシュオフ軸に対応する該シャシー内の第二の屈曲軸を定義する表面を含むことを特徴とする請求の範囲第29項記載の靴の構造シャシー。 31．前記第一の屈曲軸を定義する表面が、前記シャシー内の横断スロットを定義することを特徴とする請求の範囲第29項記載の靴の構造シャシー。 32．前記第二の屈曲軸を定義する表面が、前記シャシー内の一組の対向するノッチを定義することを特徴とする請求の範囲第30項記載の靴の構造シャシー。 33．土踏まず支持部分を含むことを特徴とする請求の範囲第29項記載の靴の構造シャシー。 34．前記足支持表面の少なくとも一部が緩衝性材料から形成されることを特徴とする請求の範囲第29項記載の靴の構造シャシー。 35．靴を形成する方法であって、内面部分および底面を有する柔軟な非支持性上部構造体を形成し、該上部構造体の底面に複数のソール部材を付着させ、該上部構造体の底面の少なくとも一部を露出された状態のままにし、足を支持するように適用された、前記上部構造体の底面の少なくとも一つの露出部分に対応する足の少なくとも一つの部分を含む構造シャシーを形成し、該構造シャシーを該上部構造体の内面部分に挿入する各工程からなることを特徴とする方法。 36．前記構造シャシーが、足の第一と第二の中足指節関節を通る線により定義される着用者の足の前方プッシュオフ軸に対応する第一の屈曲軸を定義する表面を備えていることを特徴とする請求の範囲第35項記載の方法。 37．前記構造シャシーが、足の第三、第四および第五の中足指節関節を通る線により定義される着用者の足の体側プッシュオフ軸に対応する第二の屈曲軸を定義する表面を備えていることを特徴とする請求の範囲第35項記載の方法。 38．前記第一の屈曲軸を定義する表面が前記シャシー内の横断スロットを定義することを特徴とする請求の範囲第36項記載の方法。 39．前記第二の屈曲軸を定義する表面が前記シャシー内の一組の対向するノッチを定義することを特徴とする請求の範囲第37項記載の方法。 40．前記少なくとも一つのソール部材が、つま先ソール部材および足前部ソール部材を備え、前記上部構造体の底面の露出された部分が、該つま先ソール部分と該足前部ソール部材との間の細長い横断間隙、および該つま先ソール部分と該足前部ソール部材との間の交差する細長い斜め間隙を備えていることを特徴とする請求の範囲第35項記載の方法。 41．前記横断間隙が、着用者の足の第一と第二の中足指節関節を通る第一のプッシュオフ軸に対応し、前記斜め間隙が、着用者の足の第三、第四および第五の中足指節関節を通る第二のプッシュオフ軸に対応することを特徴とする請求の範囲第40項記載の方法。 42．前記少なくとも一つのソール部材かかかとソール部材および足前部ソール部材を備え、前記上部構造体の底面の少なくとも一つの露出された部分がそれらソール部材の間の露出部分を含むことを特徴とする請求の範囲第35項記載の方法。 43．靴の靴ひもガイドであって、内側および体側を有し、靴の底部分に一致するように適合された基礎部分、該基礎部分の体側から延在し、前記靴の体側に沿って上方に延在するように適合された体側袖部材、前記基礎部分の内側から延在し、前記靴の内側に沿って上方に延在するように適された内側袖部材、および靴ひも係合表面を有し、前記靴ひもガイドに取り付けられた少なくとも一つの靴ひも保持部材を備えていることを特徴とする靴ひもガイド。 44．前記少なくとも一つの靴ひもガイドが、前記体側袖部材に取り付けられ、第一の方向に向けられた第一のビーズ、前記基礎部分の体側に取り付けられ、第二の方向に向けられた第二のビーズ、該基礎部分の内側に取り付けられ、該第二の方向に向けられた第三のビーズ、および前記体側袖部材に取り付けられ、前記第一の方向に向けられた第四のビーズを備えていることを特徴とする請求の範囲第41項記載の靴ひもガイド。 45．前記体側袖部材の末端に取り付けられ、第一の方向に向けられた第一のビーズ、前記基礎部分の体側に取り付けられ、第一の方向に向けられた第二のビーズ、前記第一と第二のビーズの間で前記体側袖部材に取り付けられ、第二の方向に向けられた第三のビーズ、前記内側袖部材の端部に取り付けられ、前記第一の方向に向けられた第四のビーズ、前記基礎部分の内側に取り付けられ、前記第一の方向に向けられた第五のビーズ、および前記第四と第五のビーズの間で前記第二の袖部材に取り付けられ、前記第二の方向に向けられた第六のビーズを備えていることを特徴とする請求の範囲第 43項記載の靴ひもガイド。 46．前記第一と第四のビーズが、靴ひもを受け入れる少なくとも一つの孔を備えていることを特徴とする請求の範囲第44項記載の靴ひもガイド。 47．前記体側袖部材が前記第一と第二のビーズの間に延在する第一のフランジを有し、前記内側袖部材が前記第四と第六のビーズの間に延在する第二のフランジを備えていることを特徴とする請求の範囲第45項記載の靴ひもガイド。 48．底部壁を有する上部構造体、該底部壁の外面に付着された間隔の置かれた複数のソール部材、該ソール部材の間に少なくとも一つの非支持部分を有する前記底部壁、および前記上部構造体内にあり、前記底部壁の少なくともーつの非支持部分の上に足支持表面を有する構造シャシーを備えたことを特徴とする靴。 49．前記構造シャシーが取外しできることを特徴とする請求の範囲第48項記載の靴。 50．前記底部壁が柔軟な非支持壁である請求の範囲第48項記載の靴。 51．前記少なくとも一つのソール部材が、踵骨、第一の中足骨の頭部、第五中足骨の頭部、第五中足骨の基部、第一遠位指骨の頭部、および第五遠位指骨の頭部からなる群より選択される着用者の足の一部に下にあるように選択された位置で前記底部壁に付着されていることを特徴とする請求の範囲第48項記載の靴。 52．前記底部壁の非支持部分が、着用者の土踏まずの一部の下にあるように位置していることを特徴とする請求の範囲第48項記載の靴。 53．前記底部壁の少なくとも一つの非支持部分が、着用者の足の第一と第二の中足指節関節を通る線により定義されるプッシュオフ軸の下にあるように配置された部分を含むを特徴とする請求の範囲第48項記載の靴。 54．前記底部壁の非支持部分が、着用者の足の第三、第四および第五の中足指節関節を通る線により定義されるプッシュオフ軸に下にあるように配置されていることを特徴とする請求の範囲第48項記載の靴。 55．前記底部壁の少なくとも一つの非支持部分が、着用者の土踏まずの下にあるように適用された部分を含むことを特徴とする請求の範囲第48項記載の靴。 56．靴であって、上部構造体、底面、前記上部構造体に係合し、上部構造体足支持表面を有するシャシー、および前記靴の底面に付着された間隔の置かれた複数のソール部材を備え、前記靴の底面が、前記ソール部材の間に少なくとも一つの露出部分を有することを特徴とする靴。 57．前記靴の底面が、前記シャシーの底面を含むことを特徴とする請求の範囲第 56項記載の靴。 58．前記シャシーが前記上部構造体の外側底面に付着されていることを特徴とする請求の範囲第57項記載の靴。

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Claims

【特許請求の範囲】１．第一の露出部分を有する底面を備えた上部構造体と、該上部構造体内で移動可能に取り付けられた少なくとも１つのソール部材と、前記上部構造体内で移動可能なシャシーであって、該上部構造体の底面の第一の露出部分の上に配置された部分を有する足支持表面を備えているシャシーとを含むことを特徴とする靴。