JP2000516067A - 指定端末からの着信呼制限 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は転送呼のみを選択的に制限する方法および装置を提供する。着信呼が間違い転送されたものと判定されたとき、その受信ターミナル（１５１）は、その転送元ターミナルから転送される呼のみを制限する加入者機能を有効にする命令（２７０）を通信交換局に送る。その転送元ターミナルの電話番号はレジスタ（２９０）から検索される。検索された電話番号は間違い転送を受信したターミナルの電話番号と関連づけられ、関連データはデータベース（３００）に保存される。次の着信呼があると、通信交換局はそれが転送された呼であると判断する。そして、転送元の電話番号が関連データと比較され、データベースに保存される。転送元に関連する電話番号がデータベース保存の電話番号と一致した場合、その呼は拒否される。

Description

【発明の詳細な説明】 指定端末からの着信呼制限 発明の背景 発明の技術分野 本発明は通信システムに関するものであって、特に、指定番号からの着信呼を 制限するものである。 関連技術の説明 通信システムにおける通話転送サービスの普及により、加入者は着信呼を特定 の転送先番号へ転送することができるようになった。特定の転送先ディレクトリ 番号を交換システムに提供して転送機能を有効にしておけば、着信呼は交換シス テムによってその提供された転送先番号へ自動的に転送される。転送機能によっ ては、すべての着信呼または一部の着信呼のみを転送することができる。例えば 、ＣＦＢ(Call Forward on Busy)機能であれば、話中の時の着信呼のみが転送さ れ、また、ＣＦＤＡ(Call Forward Don‘tAnswer)機能であれば、着信呼に応答 しない場合のみ転送される。従来の転送機能でも、加入者は着信呼を転送先番号 へ転送できるので便利であるが、まだ不都合なことや制約が残っている。 例えば、操作の誤りによって間違った転送先番号を登録することがある。その 結果、他人にその転送呼の応対を強いることになる。呼の転送を行なう通信ター ミナルがカスタマサービスや販売代理店のようなハイボリュームターミナルであ るとすれば、間違い転送呼を受ける加入者は大いに悩まされる。例えば、間違い 転送呼を受ける側が小規模業者であると想定する。小規模業者と取引関係にある 販売代理店がその小規模業者に呼を転送した場合、従業員は販売代理店からの転 送呼の対応に追われ、小規模業者の日常業務に大きな混乱を招くことになる。 上記の問題や制約を軽減するために多くの手段が開発されている。その一つと して、通信加入者が間違い転送呼を受信すると、それ以後その転送元番号からの 着信呼をすべて拒否し得るものがある。しかし、この機能を使用すると、その転 送元番号から直接発信された呼まで着信拒否するという不都合が生じる。したが って、販売代理店から小規模業者への直接呼を重要視しなければ、この機能は有 用である。しかし、販売代理店からの直接呼が重要であるならば、販売代理店か らの通話にすべて応答すると同時に間違い転送呼の応対にも無駄な労力を費やす る以外に選択の余地はない。したがって、特定の転送元番号からの呼転送を選択 的に制限することのできる改良型機構が望まれる。 発明の概要 現代の通信システムにおいて、呼転送プロセスは一般に次のステップからなる 。まず、第１のターミナルから第２のターミナルへ発信された呼は第２のターミ ナルの属するローカル交換局によって、第２ターミナルが備えた転送機能で指定 された第３のターミナルへ転送される。つぎに、第３のターミナルの属する第２ のローカル交換局へ経路指定されたコールセットアップ信号に含まれるリダイレ クションカウンタが１だけインクリメントされる。それから新しいコールセット アップ信号が形成され、それには第３のターミナルを表す電話番号が被呼者番号 として含まれる。最後に、第２ターミナルを表す転送元番号が着信コールセット アップ信号から抽出され、第３のターミナルの属する第２のローカル交換局の第 １レジスタに保存される。 本発明は上記プロセスを利用し、そして、特定の通信ターミナルからの通話転 送を選択的に制限する機能を付加するための改良された方法および装置を提供す る。この機能によって、任意の通信ターミナルから直接着信する呼が制限を受け ることはない。第３のターミナルへの転送が完了後、第３のターミナルから第２ のローカル交換局への命令により、第２のローカル交換局はその後に第２ターミ ナルからの着信呼を制限する。上記命令を受信すると、保存された第２ターミナ ルに関連した電話番号が第１レジスタから検索される。ブロックされるべき検索 された電話番号と第３ターミナルを表わす電話番号とを関連づけるデータが第２ ローカル交換局に関連した第２レジスタに保存される。 本発明はまた、特定の通信ターミナルからの呼転送を選択的に制限する方法お よび装置を提供する。ここでも上記と同様に、任意の通信ターミナルから直接着 信する呼に対しては制限を与えない。各着信コールセットアップ信号について、 その呼の第３ターミナルへのリダイレクションカウンタがチェックされ、その呼 が転送されて来たものか否か（すなわち、リダイレクションカウンタがゼロより 大きいか否か）が確認される。それが転送された呼であれば、第３ターミナルを 表わす電話番号を用いて第２レジスタがインデックスされ、そこから転送される 呼のみがブロックされる関連づけられた電話番号が検索される。検索された電話 番号は着信コールセットアップ信号に含まれる転送元番号と比較される。比較結 果が一致すれば、その呼は拒否される。 図面の簡単な説明 本発明の方法および装置をさらに理解するため、付図を用いて以下に「発明の 詳細な説明」を記述する。 図１はターミナルＢからターミナルＣへ呼転送を行なうインテリジェントネッ トワークのブロック図。 図２は移動局加入者Ｂから移動局加入者Ｃへ呼転送を行なうパブリックランド モービルネットワークのブロック図。 図３および図３ａはそれぞれ、後続する着信呼を制限するインテリジェントネ ットワークのブロック図およびシーケンス図。 図４および図４ａはそれぞれ、後続する着信呼を本発明の教示にしたがって制 限するパブリックランドモービルネットワークのブロック図およびシーケンス図 。 図５および図５ａはそれぞれ、転送呼を拒否するインテリジェントネットワー クのブロック図およびシーケンス図。 図６および図６ａはそれぞれ、転送呼を拒否するパブリックランドモービルネ ットワークのブロック図およびシーケンス図。 発明の詳細な説明 図１はインテリジェントネットワークのブロック図であって、ターミナルＢ２ ０にダイヤルした呼をターミナルＣ１５０へ転送する経路選択を示している。呼 １はターミナルＡ１０からターミナルＢ２０へ発信される。ターミナルＡ１０の 属する第１のローカル交換局３０はターミナルＢ２０への呼を出すようにとのタ ーミナルＡ１０からの指示を受信する。ターミナルＡ１０とターミナルＢ２０間 の呼接続を確立するため、既存の信号方式Ｎｏ．７（ＳＳ７）通信網８０を介し てイニシャルアドレスメッセージ（ＩＡＭ）等のコールセットアップ信号５０が 第１のローカル交換局３０から送信される。ＳＳ７通信網８０はＩＡＭに含まれ る被呼者ターミナルＢ２０を表す被呼者番号を解析することによってそのＩＡＭ 信号の経路選択を行なう。 ターミナルＢ２０の属する第２ローカル交換局４０はＩＡＭ信号５０を受信す る。ターミナルＢ２０との呼接続を確立する前に、第２ローカル交換局４０はタ ーミナルＢ２０側で転送機能が有効になっているか否かを確認する。転送機能と しては、ＣＦＶ(Call Forwarding Variable)、ＣＦＢ(Call Forwarding on Busy )、ＣＦＤＡ(Call Forwarding on Don’t Answer)等がある。ＣＦＶの場合、す べての着信呼は直ちに第２交換局４０によって専用の転送番号に送出される。一 方、ＣＦＢの場合は、被呼者が話中のときに限り、着信呼が転送される。もう一 つのＣＦＤＡの場合は、所定時間内または所定回数以下の呼出音で被呼者が応答 しないときに転送が行なわれる。 ターミナルＢ２０側で転送機能が有効で、かつ、所要の転送条件がすべて満た されていれば、新たに被呼者番号として扱われる保存番号が第２ローカル交換局 ４０の機能モジュール６０によって読み出される。そして、新しいＩＡＭ信号が 送信され、その信号には、１づつインクリメントされるリダイレクションカウン タと、発呼者電話番号と、転送元電話番号と、新しい被呼者番号すなわち転送機 能によって指定された転送先電話番号とが含まれる。この新しいＩＡＭ信号７０ はＳＳ７通信網８０によって、ターミナルＣ１５０の属する第３のローカル交換 局９０へ経路指定される。 第３ローカル交換局９０は従来のローカル交換局、あるいはＳＳＰ１００およ びＳＣＰ１１０を備えたインテリジェントネットワーク（ＩＮ）とする。第３ロ ーカル交換局９０がＩＮの場合、ＳＳＰ(Signal Switching Point)１００が新し いＩＡＭ信号７０を受信し、その信号から転送元電話番号をレジスタ１２０にコ ピーする。その後、この着信呼の処理を要求する信号がＳＳＰ１００からＳＣＰ (Signal Control Point)１１０に送信される。ＳＣＰ１１０は転送先電話番号に 関する加入者情報を検索する。検索された加入者情報はSＣＰ１１０からＳＳＰ １００に送信され（１４０）、呼１５５をターミナルＣ１５０に接続するために 使用される。 図２は移動局加入者Ｂ２１に発信され、ＣＦＢ(Call Forwarding Busy)によっ て移動局加入者Ｃ１５１に転送された呼の経路指定を行なうＰＬＭＮ(Public La nd Mobile Network)を示す。この呼は最初、ターミナルＡ１０から移動局Ｂ２１ に発信されたものである。ターミナルＡ１０の属する第１のローカル交換局３０ は、呼を移動局Ｂ２１に送出するようにとの指示をターミナルＡ１０から受信す る。ターミナルＡ１０と移動局Ｂ２１間の呼接続を確立するため、既存の信号方 式Ｎｏ．７（ＳＳ７）通信網８０を介してイニシャルアドレスメッセージ（ＩＡ Ｍ）等のコールセットアップ信号５０が第１のローカル交換局３０から送信され る。ＳＳ７通信網８０はＩＡＭに含まれる移動局Ｂ２１を表す被呼者番号を解析 することによってそのＩＡＭ信号の経路選択を行なう。 ＳＳ７電話網８０は呼の経路としてＰＬＭＮ用のＧＭＳＣ(Gateway Mobile Sw itching Center)１７０を指定する（１６０）。ＨＬＲ(Home Location Register )は移動局B２１の現在位置を記憶する集中データベースを備えている。ＧＭＳＣ １７０はＳＲＩ(Send Routing Information)信号１８０をＨＬＲ１９０へ送出し て呼の経路指定命令を要求する。ＨＬＲ１９０は受信ＳＲＩ信号１８０からの被 呼者番号を用いてデータベース２００をイレデクスし、現在移動局Ｂ２１と連係 するＭＳＣ／ＶＬＲ(Mobile Switching Center/Visitor Location Register)２ １０のアドレスを検索する。それから、ＨＬＲ１９０はＰＲＩ(Provide Routing Information)２２０信号をＭＳＣ／ＶＬＲ２１０に送信する。つぎに、ＧＭＳ Ｃ１７０が受信ＩＡＭ信号をＭＳＣ／ＶＬＲ２１０に転送するために使用するロ ーミング番号が、ＭＳＣ／ＶＬＲ２１０からＨＬＲ１９０に送られる。次に、そ のローミング番号は、ＨＬＲ１９０に返送されるＰＲＩ＿ＡＣＫ(Provide Routi ng Information Acknowledgement)信号２３０に提供される。それに対して、Ｈ ＬＲ１９０はローミング信号を含むＳＲＩ＿ＡＣＫ(Send Routing Information Acknowledgement)２４０をＧＭＳＣ１７０に返す。この時点でＧＭＳＣはＳＲＩ ＿ＡＣＫ２４０で指定されたローミング番号を用いてＩＡＭ信号２４５をＭＳＣ ／ＶＬＲ２１０に転送する。ＧＭＳＣ１７０からＩＡＭ信号を受信した後、ＭＳ Ｃ／ＶＬＲ２１０は移動局加入者Ｂ２１の転送機能が有効であるか否かを判断す る。移動局加入者Ｂ２１の転送機能が有効であり、かつ、 所要の転送条件がすべて満たされていれば、新たに被呼者番号として扱われる保 存番号がＭＳＣ／ＶＬＲ２１０の機能モジュール２４６によってレジスタ２５０ から読み出される。たとえば、移動局加入者Ｂ２１が話中で、ＣＦＢが有効にな っていれば、保存された転送先番号への呼転送がＭＳＣ／ＶＬＲによって試行さ れる。受信ＩＡＭ信号に含まれる被呼者番号は検索された転送先番号で置換され 、リダイレクションカウンタがインクリメントされる。そして、ＭＳＣ／ＶＬＲ ２１０によって、その転送先番号の属するＧＭＳＣ１７０ａに新しいＩＡＭ信号 ２６０が転送される。 上記と同様の方法で、ＧＭＳＣ１７０ａは移動局加入者Ｃ１５１ローミング番 号を取得する。そして、ＧＭＳＣ１７０ａは、移動局加入者Ｃ１５１と連係する ＭＳＣ／ＶＬＲ２１０ａにＩＡＭ信号を転送する（２４５ａ）し、ＭＳＣ／ＶＬ Ｒ２１０ａはターミナルＡ１０からの呼を移動局加入者Ｃ１５１に転送する。 図３および図３ａは、後続の着信呼を本発明の教示にしたがって制限するイン テリジェントネットワーク（ＩＮ）の図である。図１記載のプロセスが完了する と、ＳＳＰ１００は、最後にターミナルＣ１５０へ転送された呼に関連する電話 番号からの後続の呼をすべてブロックする命令３００をターミナルＣ１５０から 受信する。この命令には、ＤＴＭＦ(Dual Tone Multi-Frequency)信号、パルス ディジットまたは、音声認識システムによって認識された音声要求が含まれる。 上記方法はすべて通信分野において周知であり、ここでは詳しく記述しない。 ＳＳＰ１００は最後にターミナルＣ１５０へ転送された呼に関連する電話番号 を第１レジスタ１２０から検索する。そして、検索された電話番号と、送信され た電話番号からターミナルＣ１５０へその後送られる呼をすべて制限する命令３ １０とがＳＳＰ１００からＳＣＰ１１０に送られる。ＳＣＰ１１０は第２レジス タ３２０に、以後の転送がブロックされる送信された電話番号とターミナルＣ１ ５０を表わす電話番号を関連づけるデータを保存する。 本発明のもう一つの実施例によれば、ブロックされる電話番号をターミナルＣ １５０に関連する加入者が直接その対応ＳＳＰに提供することができる。その時 、ＳＳＰ１００は、加入者指定の電話番号と、受信された電話番号からターミナ ルＣ１００宛てに送られる後続するすべての呼を制限する命令３１０とをＳＣＰ １ １０に送る。 また、非ＩＮ通信網においては、上記ＳＣＰおよびＳＳＰの機能は、端局交換 やＰＡＢＸ(Private Automatic Branch eXchange)等の従来のローカル交換局内 で実行される。しかし、本発明のシステムおよび方法は通信システム内の任意の 着信呼処理ノードで適用可能であり、このＩＮおよびＰＬＭＮに関する記述は本 発明の説明手段であって、発明の範囲を限定するものではない。 図４および図４ａは、後続する着信呼を本発明の教示にしたがって制限するパ ブリックランドモービルネットワークの図である。移動局加入者Ｃ１５１が最後 の着信呼に応答した後、それが特定の転送元番号から間違って転送されたものと 知り、以後その転送元番号からのすべての転送呼を選択的に禁止する加入者機能 を有効にすることを望んでいるとしよう。ただし、それからの転送呼がブロック されたその特定番号から直接ダイヤルされた呼には影響を与えないものとする。 その結果、最後に移動局加入者１５１に転送された呼に関連した電話番号からの その後の転送呼を全て拒否する命令２７０が移動局Ｃ１５１からＭＣＳ／ＶＬＲ ２１０ａに伝達される。その命令２７０は、ＵＳＳＤ(Unstructured Supplement ary Service Data)ハンドラーによって処理されるＵＳＳＤメッセージまたはＳ ＤＣＣＨ(stand-alone Dedicated Control Channel)を介して伝送されるＳＳＳ( Short Message Service)メッセージを含むことがある。命令２７０はさらに、図 ３記載のいずれかの方法を含むこともある。その後ＭＳＣ／ＶＬＲ２１０ａは、 移動局加入者Ｃ１５１に最後に転送された呼に関連した電話番号を第１レジスタ ２９０から検索する。次に、検索された電話番号と、以後その検索された電話番 号から移動局加入者Ｃ１５１へ送られる転送呼をすべて制限する命令とがＭＳＣ ／ＶＬＲ２１０ａからＨＬＲ１９０ａに伝送される（２９５）。ＨＬＲ１９０ａ は第２レジスタ３００に、以後の転送呼がブロックされる送信された電話番号と 移動局加入者Ｃ１５１を表わす電話番号とを関連づけるデータを保存する。次に 、ＨＬＲ１９０ａの第２レジスタ３００に保存されているデータのコピーがＭＳ Ｃ／ＶＬＲ２１０ａに伝達される（２９７）。そして、このデータは第３レジス タ３１０にコピーされる。 図５および図５ａは、転送呼を本発明の教示にしたがって拒否するインテリジ ェントネットワークの図である。図５は図１と類似しているが、図５ではターミ ナルＢ２０からターミナルＣ１５０への転送呼が制限される点が異なる。まず、 呼が転送されて来たものか否かをＳＳＰ１１０が判断する。この判断は例えば、 そこに含まれるリダイレクションカウンタを評価することによって行なわれる。 リダイレクションカウンタがゼロより大きければ、それが転送されて来たものと してＳＳＰ１００が判定する。呼が転送されて来たことを表すために特定の変数 やパラメータを設定することも可能である。したがって、この判定を行なった後 、ＳＳＰ１００はＳＣＰからの命令を要求する。ＳＳＰ１００がＩＡＭ信号１３ ０から得られたデータをＳＣＰ１１０に送ると、ＳＣＰ１１０は検索した被呼者 番号によって第２レジスタ３２０をインデクスする。被呼者番号に関連づけられ たのが電話番号であり、それからターミナルＣ１５０への転送呼がすべてブロッ クされる。転送元番号は被呼者番号で指示された番号と比較される。被呼者番号 、すなわちターミナルＢ２０を表わす電話番号がターミナルＣ１５０で指示され た電話番号と一致すれば、ＳＣＰ１１０はＳＳＰ１００に対して、その呼はター ミナルＣ１５０に転送されないであろうことを指示する。最終的に、ＳＳＰ１０ ０はその呼が拒否されたことを通知する（３３０）。 図６および図６ａは、転送呼を本発明の教示にしたがって拒否するパブリック ランドモービルネットワークの図である。図６は図２と類似しているが、図６で は移動局加入者Ｂ２１から移動局加入者Ｃ１５１への着信呼が制限される点が異 なる。ＧＭＳＣ１７０ａによってＭＳＣ／ＶＬＲ２１０ａへの経路選択が行なわ れると、上記と同様の方法で、それが転送されて来たものか否かをＭＳＣ／ＶＬ Ｒ２１０ａが判断する。例えば、ＭＳＣ／ＶＬＲ２１０ａはＩＡＭ信号２４５ａ からリダイレクションカウンタを検索する。そのリダイレクションカウンタがゼ ロより大きくない場合、その呼は図２と同様に移動局加入者Ｃ１５１に転送され る。その他の場合は、転送呼がブロックされている電話番号をレジスタ２５０ａ をインデクスすることによって検索する。レジスタ２５０ａは、転送呼がブロッ クされている電話番号と被呼者電話番号とを関連づけるデータを保存する。ＩＡ Ｍに含まれる転送元番号が被呼者番号で指示された検索された番号と一致した場 合、移動局加入者Ｃ１５１への接続は拒否される。 本発明の方法および装置について、好ましい実施例を付図にしたがって詳細に 説明したが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、添付の「請求の 範囲」に規定される範囲内において数多くの変形や置換が可能である。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１０年８月２４日（１９９８．８．２４） 【補正内容】 呼の転送を行なう通信ターミナルがカスタマサービスや販売代理店のようなハイ ボリュームターミナルであるとすれば、間違い転送呼を受ける加入者は大いに悩 まされる。例えば、間違い転送呼を受ける側が小規模業者であると想定する。小 規模業者と取引関係にある販売代理店がその小規模業者に呼を転送した場合、従 業員は販売代理店からの転送呼の対応に追われ、小規模業者の日常業務に大きな 混乱を招くことになる。 上記の問題や制約を軽減するために多くの手段が開発されている。その一つと して、通信加入者が間違い転送呼を受信すると、それ以後その転送元番号からの 着信呼をすべて拒否し得るものがある。しかし、この機能を使用すると、その転 送元番号から直接発信された呼まで着信拒否するという不都合が生じる。したが って、販売代理店から小規模業者への直接呼を重要視しなければ、この機能は有 用である。しかし、販売代理店からの直接呼が重要であるならば、販売代理店か らの通話にすべて応答すると同時に間違い転送呼の応対にも無駄な労力を費やす る以外に選択の余地はない。ウースナウ(Wuthnow)に付与された米国特許第４， ８９３，３３６号は、通信加入者が転送呼と非転送呼に対して異なる処理をし得 るようなシステムを開示している。しかし、このシステムは特定の転送元番号か らの転送呼を選択的にブロックすることができない。したがって、特定の転送元 番号からの転送呼を選択的に禁止することのできる改良型機構が望まれる。 発明の概要 現代の通信システムにおいて、呼転送プロセスは一般に次のステップからなる 。まず、第１のターミナルから第２のターミナルへ発信された呼は第２のターミ ナルの属するローカル交換局によって、第２ターミナルが備えた転送機能で指定 された第３のターミナルへ転送される。つぎに、第３のターミナルの属する第２ のローカル交換局へ経路指定されたコールセットアップ信号に含まれるリダイレ クションカウンタが１だけインクリメントされる。それから新しいコールセット アップ信号が形成され、それには第３のターミナルを表す電話番号が被呼者番号 として含まれる。最後に、第２ターミナルを表す転送元番号が着信コールセット アップ信号から抽出され、第３のターミナルの属する第２のローカル交換局の第 １レジスタに保存される。 本発明は上記プロセスを利用し、そして、特定の通信ターミナルからの通話転 送を選択的に制限する機能を付加するための改良された方法および装置を提供す る。この機能によって、任意の通信ターミナルから直接着信する呼が制限を受け ることはない。第３のターミナルへの転送が完了後、第３のターミナルから第２ のローカル交換局への命令により、第２のローカル交換局はその後に第２ターミ ナルからの、着信呼を制限する。上記命令を受信すると、保存された第２ターミ ナルに関連した電話番号が第１レジスタから検索される。ブロックされるべき検 索された電話番号と第３ターミナルを表わす電話番号とを関連づけるデータが第 ２ローカル交換局に関連した第２レジスタに保存される。この第２レジスタに保 存された電話番号から転送された着信呼がブロックされる。 本発明はまた、特定の通信ターミナルからの呼転送を選択的に制限する方法お よび装置を提供する。ここでも上記と同様に、任意の通信ターミナルから直接着 信する呼に対しては制限を与えない。各着信コールセットアップ信号について、 その呼の第３ターミナルへのリダイレクションカウンタがチェックされ、その呼 が転送されて来たものか否か（すなわち、リダイレクションカウンタがゼロより 大きいか否か）が確認される。それが転送された呼であれば、第３ターミナルを 表わす電話番号を用いて第２レジスタがインデクスされ、そこから転送される呼 のみがブロックされる関連づけられた電話番号が検索される。 ＧＭＳＣ１７０ａによってＭＳＣ／ＶＬＲ２１０ａへの経路選択が行なわれると 、上記と同様の方法で、それが転送されて来たものか否かをＭＳＣ／ＶＬＲ２１ ０ａが判断する。例えば、ＭＳＣ／ＶＬＲ２１０ａはＩＡＭ信号２４５ａからリ ダイレクションカウンタを検索する。そのリダイレクションカウンタがゼロより 大きくない場合、その呼は図２と同様に移動局加入者Ｃ１５１に転送される。そ の他の場合は、転送呼がブロックされているディレクトリ番号をレジスタ２５０ ａをインデクスすることによって検索する。レジスタ２５０ａは、転送呼がブロ ックされている電話番号と被呼者電話番号とを関連づけるデータを保存する。Ｉ ＡＭに含まれる転送元電話番号が被呼者番号で指示された検索された番号と一致 した場合、移動局加入者C１５１への接続は拒否される。 本発明の方法および装置について、好ましい実施例を付図にしたがって詳細に 説明したが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、数多くの変形や 置換が可能である。したがって、本発明は添付の「請求の範囲」に規定されるも のとして理解されるであろう。 請求の範囲 １．転送呼を制限する加入者機能を付加する方法において、 第１のターミナル（２０、２１）を表す第１の電話番号を第１のレジスタ（１ ２０、２９０）に保存するステップと、 前記加入者機能を有効にする命令（２７０、３００）を第２のターミナル（１ ５０、１５１）から受信するステップと、 保存された前記第１の電話番号を前記命令にしたがって前記第１のレジスタか ら検索するステップと、 前記第２ターミナルを表す第２の電話番号と関連づけられた前記検索された前 記第１の電話番号を前記命令の受信に応答して第２のレジスタに保存するステッ プと、 前記第２レジスタに保存された電話番号を持つターミナルからの着信呼を拒否 するステップとを含むことを特徴とする前記方法。 ２．請求項１において、前記第１のターミナルを表す前記第１の電話番号を保 存するステップは更に、 第３のターミナル（１０）から発呼され、前記第１のターミナルから前記第２ のターミナルへ転送される第１の呼を受信するステップと、前記第１の呼に関連 したコールセットアップ信号から前記第１の電話番号を抽出するステップとを含 む前記方法。 ３．請求項１において、前記第１のレジスタがインテリジェントネットワーク 有線通信システム内のシグナルスイッチングポイント（１００）と連係し、前記 第２レジスタが前記インテリジェントネットワーク内のシグナルコントロールポ イント（１１０）と連係する前記方法。 ４．請求項１において、さらに 前記第２のターミナル宛ての着信呼を受信するステップと、 前記第２のレジスタから前記第１の電話番号を読み出すステップと、 前記着信呼が前記第１の電話番号から転送されたものと判断するステップと、 前記判断に基づいて前記着信呼を拒否するステップとを含む前記方法。 ５．請求項１において、前記第１レジスタがモービルスイッチングセンタ／ビ ジターロケーションレジスタ（２１０ａ）と連係し、前記第２レジスタがモービ ルスイッチングセンタ／ビジターロケーションレジスタに接続されたホームロケ ーションレジスタ（１９０ａ）と連係する前記方法。 ６．請求項５において、読み出した前記第１の電話番号を保存するステップは 更に、 前記第２の電話番号に関連づけられた前記第１の電話番号を前記第２のレジス タに保存するステップと、 前記第２のレジスタから前記モービルスイッチングセンタ／ビジターロケーシ ョンレジスタと連係する第３のレジスタ（３１０）に前記第１の電話番号を伝送 するステップとを含む前記方法。 ７．請求項５において、前記命令がアンストラクチャード・サプリメンタリ・ サービス・データパケットを含む前記方法。 ８．第１のターミナル（２０、２１）から第２のターミナル（１５０、１５１） への転送呼を選択的にブロックする方法において、呼をブロックする該方法は、 前記第１のターミナルに置かれ、前記第２のターミナルへ転送された着信呼を受 信するステップを含み、 コールセットアップ信号のリダイレクションカウンタを調べることによって前 記着信呼が転送されてきたものと判断するステップと、 前記第２のターミナルを表す電話番号をインデクスすることによって、前もっ て保存されている電話番号を検索するステップと、 前もって保存されている前 記電話番号と前記着信呼に関連した転送元番号を比較するステップと、 前もって保存されている前記電話番号が前記着信呼に関連した前記転送元番号 と一致した場合に、前記着信呼を拒否するステップとを含むことを特徴とする前 記方法。 ９．請求項８において、前記着信呼が転送されてきたものと判断するステップ は更に、 前記リダイレクションカウンタを前記コールセットアップ信号から抽出するス テップと、 前記リダイレクションカウンタをゼロと比較するステップと、 前記リダイレクションカウンタがゼロより大きい場合に、転送されてきた呼で あることを通知するステップとを含む前記方法。 １０．請求項８において、前もって保存されている前記電話番号と前記転送元 番号を比較する前記ステップは更に、 前記第１のターミナルを表す前記転送元番号をコールセットアップ信号から抽 出するステップを含む前記方法。 １１．請求項８において、前もって保存されている電話番号を検索する前記ス テップがインテリジェントネットワーク有線通信システム内のシグナルコントロ ールポイント（１１０）において実行される前記方法。 １２．請求項８において、前もって保存されている電話番号を検索する前記ス テップがホームロケーションレジスタ（１９０ａ）において実行される前記方法 。 １３．請求項８において、前記転送元番号がコールセットアップ信号の発呼者 番号パラメータに含まれる前記方法。 １４．呼の経路選択と、呼の転送と、転送呼の選択的ブロックとを行なう通信 交換局と、 前記通信交換局に接続され、発呼を行なう第１のターミナル（１０）と、 第１の電話番号を持ち、前記通信交換局に接続され、前記第１ターミナルから 発信される前記呼の宛先を含む第２のターミナル（２０、２１）と、 第２の電話番号を持ち、前記通信交換局に接続された第３のターミナル（１５ ０、１５１）であって、前記第２ターミナル宛てに発信され前記通信交換局によ って転送された呼の宛先を含む前記第３ターミナルとを有する通信システムにお いて、前記通信交換局が 前記第１ターミナルから前記第２ターミナル宛てに発信された呼が前記第３タ ーミナルに転送されるべきと判断し、 その呼が転送されてきたものか否かを判断するためにコールセットアップ信号 のリダイレクションカウンタを調べ、 その呼が転送されてきたものと判断されたときに、前記第１の電話番号を、そ こからの転送はブロックされるべきものとしたターミナルを識別する電話番号で あって、前記第２の電話番号に関連づけられた前もって保存されている第３の電 話番号と比較し、 前記第２のターミナルに関連した前記第１の電話番号と前記前もって保存され ている第３の電話番号が一致したときに前記呼の転送を拒否するよに動作するこ とを特徴とする前記通信システム。 １５．請求項１４において、前記通信交換局がインテリジェントネットワーク を含み、前記インテリジェントネットワークが シグナルスイッチングポイント（１００）と、 シグナルコントロールポイント（１１０）とを含む前記通信システム。 １６．請求項１４において、前記通信交換局がゲートウエーモービルスイッチ ングセンタ（１７０、１７０ａ）と、 ホームロケーションレジスタ（１９０、１９０ａ）と、 モービルスイッチングセンタ／ビジターロケーションレジスタ（２１０、２１０ ａ）とを含む前記通信システム。 １７．請求項１４において、前記第３ターミナルが無線局（２１）を含む前記 通信システム。 １８．請求項１４において、転送された呼がブロックされることを要求された 電話番号と前記第２の電話番号とを関連づけるデータをストアするデータベース （３００）を更に備えた前記通信システム。 １９．請求項１８において、前記データベースがホームロケーションレジスタ （１９０ａ）に含まれる前記通信システム。 ２０．請求項１８において、前記データベースがモービルスイッチングセンタ ／ビジターロケーションレジスタ（２１０ａ）に含まれる前記通信システム。 ２１．請求項１８において、前記データベースがシグナルコントロールポイン ト（１００）に含まれる前記通信システム。 【図５】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，Ｆ Ｉ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ， ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，Ｍ Ｘ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ， ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．転送呼を制限する加入者機能を起動する方法において、 第１のターミナルを表す第１の電話番号を第１のレジスタに保存するステップ と、 前記加入者機能を有効にする命令を第２のターミナルから受信するステップと 、 保存された前記第１電話番号を前記第１のレジスタから検索するステップと、 前記第２ターミナルを表す第２の電話番号と検索された前記第１電話番号とを 関連づけるデータを第２のレジスタに保存するステップとを含む前記方法。 ２．請求項１において、前記第２のターミナルを表す前記第１の電話番号を保 存するステップは更に、 第３のターミナルから発呼され、前記第１のターミナルから前記第２のターミ ナルへ転送される第１の呼を受信するステップと、前記第１の呼のコールセット アップ信号から前記第１の電話番号を抽出するステップとを含む前記方法。 ３．請求項１において、前記第１のレジスタがＳＣＰと連係し、前記第２レジ スタがＳＳＰと連係し、両者がインテリジェントネットワーク有線通信システム に包含される前記方法。 ４．請求項１において、前記第１のレジスタがＭＳＣ／ＶＬＲと連係し、前記 第２レジスタが前記ＭＳＣ／ＶＬＲに接続されたＨＬＲと連係しており、前記関 連データ保存ステップが更に、 前記関連データを前記第２のレジスタに保存するステップと、 前記関連データを前記第２のレジスタから前記ＭＳＣ／ＶＬＲと連係する第３ のレジスタに伝送するステップとを含む前記方法。 ５．請求項１において、前記命令がＵＳＳＤパケットを含む前記方法。 ６．請求項１において、さらに 前記第２のターミナル宛ての着信呼を受信するステップと、 前記第２のレジスタから前記第１の電話番号を検索するステップと、 前記着信呼が前記第１の電話番号から転送されたものと判断するステップと、 前記判断に基づいて前記着信呼を拒否するステップとを含む前記方法。 ７．第１のターミナルから第２のターミナルへの転送呼を選択的にブロックす る方法において、 前記第１のターミナルに置かれ前記第２のターミナルへ転送された着信呼を受 信するステップと、 前記着信呼が転送されたものと判断するステップと、 前記第２のターミナルを表す電話番号をインデクスすることによって、前以っ て関連づけられたデータから保存されている電話番号を検索するステップと、 前もって保存されている前記電話番号と前記着信呼に関連した転送元番号を比 較するステップと、 前もって保存されている前記電話番号が前記着信呼に関連した前記転送元番号 と一致した場合に前記着信呼を拒否するステップとを含む前記方法。 ８．請求項７において、前記着信呼が転送されたものと判断するステップが、 リダイレクションカウンタをコールセットアップ信号から抽出するステップと 、 前記リダイレクションカウンタをゼロと比較するステップと、 前記リダイレクションカウンタがゼロより大きい場合に、転送されてきた呼で あることを通知するステップとを含む前記方法。 ９．請求項７において、前もって保存されている前記電話番号と前記着信呼の 転送元番号を比較する前記ステップは更に、 前記第１のターミナルを表す前記転送元番号をコールセットアップ信号から抽 出するステップを含む前記方法。 １０．請求項７において、前もって保存されている電話番号を検索する前記ス テップがインテリジェントネットワーク有線通信システム内のＳＣＰにおいて実 行される前記方法。 １１．請求項７において、前もって保存されている電話番号を検索する前記ス テップがＨＬＲにおいて実行される前記方法。 １２．請求項７において、前記転送元番号がコールセットアップ信号の発呼者 番号パラメータに含まれる前記方法。 １３．呼の経路選択と、呼の転送と、転送呼の選択的ブロックとを行なう通信 交換局と、 前記通信交換局に接続され、発呼を行なう第１のターミナルと、 第１の電話番号を持ち、前記通信交換局に接続され、前記第１ターミナルから 発信される前記呼の宛先を含む第２のターミナルと、 第２の電話番号を持ち、前記通信交換局に接続された第３のターミナルであっ て、前記第２ターミナル宛てに発信され前記通信交換局によって転送された呼の 宛先を含む前記第３ターミナルとを有する前記通信システムにおいて、前記通信 交換局が 前記第１ターミナルから前記第２ターミナル宛てに発信された呼が前記第３タ ーミナルに転送されるべきと判断し、 前記第１の電話番号を、そこからの転送はブロックされるべきものとしたター ミナルを識別する電話番号であって、前記第２の電話番号と関連づけられた前も って保存された第３の電話番号と比較し、 前記第２ターミナルに関連した前記第１電話番号と保存されている前記第３電 話番号が一致したときに前記呼の転送を拒否するように動作する前記通信システ ム。 １４．請求項１３において、前記通信交換局がインテリジェントネットワーク を含み、前記インテリジェントネットワークがＳＳＰと、ＳＣＰとを含む前記通 信システム。 １５．請求項１３において、前記通信交換局がＧＭＳＣと、ＨＬＲと、ＭＳＣ ／ＶＬＲとを含む前記通信システム。 １６．請求項１３において、前記第３ターミナルが無線局を含む前記通信シス テム。 １７．請求項１３において、転送された呼がブロックされることを要求された 電話番号と前記第２電話番号とを関連づけるデータをストアするデータベースを 更に備えた前記通信システム。 １８．請求項１７において、前記データベースがＨＬＲに含まれる前記通信シ ステム。 １９．請求項１７において、前記データベースがＭＳＣ／ＶＬＲに含まれる前 記通信システム。 ２０．請求項１７において、前記データベースがＳＣＰに含まれる前記通信シ ステム。