JPH06284207A - ダイヤルされたサフィックスにもとずく電話呼の発呼者指示による宛先決定 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 加入者に対し多数の異なる電話番号を付与す
ることのできる便宜を提供する。 【構成】 呼の宛先を他の電話番号にするように指示す
るために発呼者が加入者の電話番号のひとつとその加入
者の電話番号の他のものに関連したコードをダイヤルす
ることによって特定の加入者に割当てられた複数の電話
番号をそれぞれのコードと関連付けるための方法を提供
することによって電話ネットワークで電話呼の宛先を決
定する方法を強化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【技術分野】本発明は電話呼の制御とルーチングに関す
る。

【０００２】

【背景技術】現在加入者に対して多数の異なる電話番号
を付与することはめずらしくない。例えば電話加入者は
家の電話番号、オフィスの電話番号、ファクシミリ機械
に付いた電話番号を持っているかもしれない。さらに、
電話加入者は（音声あるいは電子メールサービスに関連
したさらに他の電話番号を持つかもしれない。残念なこ
とに現在では他の人に割当てられた電話番号をすべて記
憶するか、個人用電話帳に書いておかなければならない
ようになっている。

【０００３】

【発明の要約】特定の電話加入者に割当てられた電話番
号をすべて記憶しなければならないという問題は本発明
に従って、電話呼をダイヤルされた電話番号に伴う、例
えば、サフィックスのようなダイヤルされた符号にもと
ずいて処理する設備によって容易に解決することができ
る。有利なことに発呼者は予め定められたサフィックス
をダイヤルすることによって特定のルーチングを指定す
ることができ、このルーチングはダイヤルされた電話番
号とは独立になる。従って、人はその相手の人に付いた
複数の電話番号の内の特定のものだけを憶えておけばよ
いが、その特定の電話番号とサフィックスコードをダイ
ヤルすることによってこれらの番号の内のどれにでも電
話をかけることができる。例えば、発呼者は加入者の家
の電話番号をダイヤルし、次に特定のサフィックス、例
えば、＊Ｆ＃をダイヤルすることによって被呼者に関連
したファックス機械に電話をかけることができる。ネッ
トワークはダイヤルされたサフィックスに応動して、被
呼者の家の電話番号ではなく被呼者のファックス機械に
対して接続を設定する。これに対して発呼者が異なるサ
フィックス、例えば＊Ｍ＃をダイヤルすれば、ネットワ
ークは発呼者を被呼者に関連した電子メッセージサービ
スに接続する。

【０００４】本発明の有利な一実施例においては、加入
者に関連した電話番号およびそれそれのコードはネット
ワーク制御点のような中央のデータベースにリストとし
て入れられる。従って市外交換機のようなネットワーク
要素はそれぞれのコード、特に電話番号の受信に応動し
て受信された番号とコードをデータベースに送って翻訳
する。次にデータベースは電話番号の関連するリストを
通常の方法で探し、受信された電話番号を受信されたコ
ードに関連する電話番号に翻訳する。データベースは次
に翻訳された電話番号をネットワーク要素に返送する。
ネットワーク要素は次に呼を翻訳された電話番号によっ
て示される電話機に転送する。

【０００５】

【実施例の説明】図１を参照すれば、図には通信ネット
ワーク２００を図示しており、これは例えばＡＴ＆Ｔ社
の公衆交換ネットワークであるが、これは例えば電話機
Ｓ１、Ｓ２に関連した加入者のような加入者に対して多
数の異なる通信サービスを提供する。ネットワーク２０
０は、特に、複数の相互接続された市外交換局（ＴＳ）
を含み、図にはその内の３つ、すなわちＴＳ２０５、２
１０、２１５を図示している。これらの市外交換機は多
数の異なる周知のタイプの交換装置の任意のもの、例え
ば、ＡＴ＆Ｔ社から市販されているＮｏ．４ＥＳＳ（電
子交換機）でよい。これらの市外交換機はまたデータリ
ンク１５０を経由して相互接続されているが、これは、
例えば、周知の共通線信号ネットワーク（ＣＣＳ）の一
部であってもよい。市外交換機は発信交換機から宛先の
市外交換機に対して電話接続を設定するためにＣＣＳネ
ットワーク１５０を経由して相互にデータメッセージの
やりとりを行なう。

【０００６】各々の市外交換機、例えばＴＳ２０５はま
たＣＯ２５のような複数の市外交換機の内のひとつに接
続されている。交換局はその交換局のサービスエリアの
外の特定の電話番号をダイヤルした発信電話機（例え
ば、Ｓ１）を関連した市外交換機、例えばＴＳ２０５に
接続する。交換局はまた関連する市外交換機から受信さ
れた呼（宛先交換機）を例えば電話機Ｓ２のような着信
電話機に接続する。ネットワーク２００はさらにネット
ワーク制御点（ＮＣＰ）と呼ばれる多数の集中データベ
ースを含み、これはＡＴ＆Ｔ社から市販されており、こ
れが請求の範囲に示される目的であるダイヤルの高度化
のようなネットワーク２００の種々のサービスの提供を
サポートする。例えばＮＣＰ２２５、２３０のような、
このようなＮＣＰはネットワーク２００内の種々の位置
に設置されており、ＣＣＳネットワーク１５０と信号転
送点（ＳＴＰ）２２０のような種々の信号転送点によっ
て相互接続される。

【０００７】ここで家庭用電話機Ｓ２に関連した加入者
がまたファクシミリ機械１２５と事務用の電話機Ｓ３に
も関連しているとする。この場合には、電話機Ｓ２の加
入者は電話機Ｓ２、Ｓ３それにファクシミリ機械１２５
に付けられた３つの電話番号を持つことになる。従っ
て、電話機Ｓ２の加入者の知人あるいは仕事の相手は電
話機Ｓ２の加入者に電話機Ｓ２あるいはＳ３あるいはフ
ァクシミリを送るためにその電話帳にこのような電話番
号を書いておくか、記憶しておかなければならない。さ
らにこの場合には電話機Ｓ２の加入者のファックス番号
を知らないが、それにファクシミリを送りたい人はファ
クシミリ機械に関連した電話番号は通常電話番号簿に出
ていないから、その番号を知るのには問題が生ずること
になる。しかし、電話番号簿には（その加入者の許可に
よって）電話回線１２６、１２７に関連した電話番号が
リストされている。この場合にはファックスを送りたい
人は回線１２６に関連した電話番号をダイヤルし、もし
失敗すれば、回線１２７に関連した番号をダイヤルする
ことによってファックスを送ることになる。

【０００８】本発明に従えば、複数の電話番号を持つ人
はこのような番号をひとつだけの番号にとりまとめ、電
話番号を互いにサフィックスあるいはコードで区別す
る。このようなとりまとめはここでは強化ダイヤルサー
ビスと呼ぶ。これによって発呼者は強化ダイヤルサービ
スの加入者にダイヤルするときに、予め定められたサフ
ィックスをルートすなわち基本電話番号に続けてダイヤ
ルすることによって呼を制御でき、この場合にはサフィ
ックスは発呼者が到達したいと思っている加入者の複数
の電話番号のひとつを間接的に示すことになる。さら
に、本発明のひとつの特徴に従えば、各々のサフィック
スコードは本発明のサービスの加入者によって決められ
る。詳しく述べれば、電話機Ｓ２の加入者はまたネット
ワーク２００の強化ダイヤルサービスに加入していると
しよう。このときにはその加入者のサービス記録はネッ
トワーク２００のＮＣＰのひとつ、例えばＮＣＰ２２５
のメモリ中に他の同様の記録と共にひとつの表として蓄
積されている。このような記録は加入者によって指定さ
れた各々の電話番号とサフィックスコードをエントリー
として含み、またこのようなエントリーの第１のものは
加入者によって指定された基本電話番号を含んでいる。
基本電話番号のエントリーはまた、その記録に含まれる
エントリーの数を示す値を含んでいる。このような記録
の例を図２に示すが、これは加入者記録２５１の第１の
エントリー、すなわちルートエントリー２５２は電話機
Ｓ２の電話番号であるとしている。（図２に示す文字
Ｎ、ｘ、ａ、ｂ、ｃ、ｄ等の各々は特定の番号あるいは
数字の中では意味を持たず、このような文字の系列はそ
れぞれの電話番号を表すものである。）

【０００９】表２５０の記録２５１を形成する残りの内
容は電話機Ｓ２の加入者に関連した他の電話番号を含ん
でいる。エントリー２５３は特に、加入者のファクシミ
リ機械１２５（図１）に接続された回線１２７に割当て
られた電話番号を示しており、エントリー２５４は電話
機Ｓ３の電話番号であり、これは加入者の事務所用の電
話番号であるとしている。また電話機Ｓ２の加入者は音
声メールサービス３００（図１）の加入者であるとして
おり、この電話番号はエントリー２５５に記憶されてい
る。強化ダイヤルサービスはまた本発明の特徴に従っ
て、ここに参考文献として示すＤ．Ｓ．ジョーダンの１
９８２年１月２６日の米国特許４，３１３，０３５に開
示された通常のパーソナルロケータサービスと同様のサ
ービスを実現するのに使用することができる。図２から
レコード２５１を形成する各々の電話番号は特定のサフ
ィックスコードを含んでいることがわかる。例えばエン
トリー２５２から２５６はそれぞれ家庭用のコードＨ、
すなわち数字４、ファックス用のコードＦ（数字３、２
および９）それに事務所用の“Ｂ”（数字２）を含んで
いる。またボイスメール用には“ＶＭ”（数字８と
６）、上述のロケータサービスには“Ｌ”（数字５）で
ある。従って発呼者はただ電話機Ｓ２の電話番号だけを
おぼえておけば、それに関連した多数の他の電話番号の
ひとつで、電話機Ｓ２の加入者に到達することができ
る。

【００１０】詳しく述べれば、もし電話機Ｓ１の加入者
が電話機Ｓ１の加入者にファクシミリを送信したいと思
えば、電話機Ｓ１の加入者はネットワーク２００に対す
る直接アクセス経路によって実行することができる。こ
のような経路は、例えば、いわゆるグループＤの市外ア
クセスコード、例えば、０１２２８＃をダイヤルするこ
とによって設定できる。このようなコードによってＣＯ
２５は電話機Ｓ１とネットワーク２００の間の接続を設
定し、この接続はＴＳ２０５（図１）に含まれるグルー
プＤトランクグループの空き入来トランクに終端する。
アクセスコードをダイヤルしたあとで、電話機Ｓ１の加
入者は次に電話機Ｓ２の電話番号（２０１−Ｎｘｘ−ｘ
ｘｘｘＸ）をダイヤルし、次にファクシミリサービスを
示す所望のサフィックス、すなわち、＊Ｆ＃をダイヤル
する。詳しく述べれば、図１と図２を参照して、ＴＳ２
０５は捕捉された市外アクセストランクグループの入来
トランクに応動して、入来トランクに受信回路を接続
し、電話機Ｓ１の加入者によってダイヤルされた電話番
号ともしあればサフィックスを形成する桁を収集する。
もしサフィックスが受信されなければ、ＴＳ２０５は通
常の方法で呼を処理する。しかし、もしＴＳ２０５がサ
フィックスを受信すれば、これはサフィックスの受信を
強化ダイヤルサービスの要求として認識する。それと共
に、ＴＳ２０５は受信された電話番号とサフィックスを
含むメッセージを形成し、次にこのメッセージをＣＣＳ
ネットワーク１５０とＳＴＰ２２０を経由して例えばＮ
ＣＰ２２５のような適切なＮＣＰに送出する。

【００１１】メッセージの受信によって、ＮＣＰ２２５
は通常の方法で、メッセージに含まれた電話番号をテー
ブル２５０のアドレスに翻訳する。翻訳の過程でもしそ
のアドレスが表２５０で指定されたアドレスの範囲に入
っていなければ、ＮＣＰ２２５はＴＳ２０５にエラーメ
ッセージを返送する。次にＴＳ２０５はエラー信号を捕
捉された入来トランクを通して送信し、次にトランクを
オンフック状態にすることによって呼を終了する。もし
これに対して翻訳によって有効なアドレスが生ずれば、
ＮＣＰ２２５は関連したレコード２５１にアクセスし、
受信されたメッセージに含まれたサフィックスをレコー
ド２５１に含まれた各サフィックスと比較する。今の例
では、ＮＣＰ２２５はエントリ２５３に含まれたサフィ
ックスコードと一致する受信サフィックスがあるから、
そのエントリの内容を取り出す。ＮＣＰ２２５は次にそ
の内容を含むメッセージを形成し、ＣＣＳ１５０を通し
てそのメッセージをＴＳ２０５に送る。ＮＣＰ２２５メ
ッセージの受信によって、ＴＳ２０５は通常の方法で電
話呼をＴＳ２１０とＣＯ３０を経由してＮＣＰ２２５メ
ッセージに含まれた電話番号（すなわち、ａｂｃｄ）の
接続された宛先にまわす。この例では、その宛先はファ
クシミリ機械１２５である。従って本発明に従えば、電
話機Ｓ１の発呼者は第１のルート電話番号をダイヤル
し、次にサフィックスを入れて、他の電話番号に対して
電話呼を向けるように指示する。この場合には有利なこ
とに、発呼者は加入者の持つルート（ホーム）電話番号
だけを知っていれば、発呼者の知らない他の電話番号で
その加入者に到達することができる。

【００１２】他の例として、もし電話機Ｓ１の発呼者が
＊Ｂ＃を＊Ｆ＃の代わりに入れれば、そのときにはＮＣ
Ｐ２２５のメッセージはそのサフィックスに関連した電
話番号、すなわちｅｅｅｅ（表２５１のエントリ２５
４）を含むことになる。この場合には、ＴＳ２０５は電
話機Ｓ１の呼を電話機Ｓ３に転送し、これは上述したよ
うにその加入者の事務所用電話機である。

【００１３】もしこれに対して電話機Ｓ１の発呼者がサ
フィックスとして＊ＶＭ＃を入れたときには、ＮＣＰ２
２５メッセージはそのサフィックスに関連した電話番
号、すなわち、８００−ｘｘｘ−ａｘｘｘを含むことに
なる。上述したようにこの電話番号は通常のボイスメー
ルサービス３００の番号である。従って、ＴＳ２０５は
ＮＣＰ２２５のメッセージを受信すると、その呼とルー
ト電話番号をサービス３００に転送する。サービス３０
０は呼とその電話番号の受信に応動して発呼者の音声メ
ッセージの入力を許可し、その音声メッセージを受信さ
れた電話番号に間接的に関連する場所に記憶する。その
あとで、電話機Ｓ２の加入者は呼をサービス３００に向
け、関連するアカウントコードを入れて、音声メッセー
ジにアクセスする。同様に、もし加入者が電子メール
（ＥＭ）サービスを持ち、発呼者がその加入者に対して
ＥＭを送りたいと思えば、発呼者はルート電話番号とサ
フィックスＥＭをダイヤルすることによってこれを実行
できる。エントリ２５７がレコード２５１に含まれてい
るとすれば、そのときにはＮＣＰ２２５メッセージは電
話番号とそのサフィックスに関連した情報“ｃｃｃｃ”
を持つが、ｃｃｃｃはその加入者の電子メールサービス
の電話番号と電子メールアドレスを示している。このメ
ッセージの受信に応動して、ＴＳ２０５は電子メールサ
ービスに対する接続を設定し、加入者の電子メールアド
レスを入れる。

【００１４】上述したように、請求の範囲に示す本発明
は呼転送機能にもとずく加入者ロケータサービスを実現
するのに容易に適合できる。この場合にはその機能は特
定のサフィックス、例えば＊Ｌ＃と関連する。詳しく述
べれば、電話機Ｓ２の加入者はＮＣＰ２２５に関連した
コンソール２２６に居る扱者に対して呼を向けてその機
能を要求することができる。扱者が呼に応答したとき、
加入者は次にそのサフィックスに関連した呼転送用の電
話番号を示すことによってロケータサービスを要求す
る。扱者は次にＮＣＰ２２５のプロセッサと通信して、
加入者の強化ダイヤルサービスレコードをコンソール２
２６のディスプレイに表示する。扱者は次に表示された
レコードの電話番号エントリ２５６を新しい呼転送番号
で書き替え、そのレコードを表２５０に入れることを要
求する。エントリ２５６として蓄積されている呼転送番
号は９０８−Ｎｘｘ−ｂｂｂｂで、これは電話機Ｓ４に
関連しているとしよう。この場合には、もし電話機Ｓ１
の発呼者がサフィックスコードとして＊Ｌ＃を入れれ
ば、ＮＣＰ２２５のメッセージはレコード２５１を使っ
た上述の翻訳の結果としてその電話番号を含むことにな
る。ＴＳ２０５はＮＣＰ２２５のメッセージの受信に応
動して、その電話番号をＴＳ２１５を示すルーティング
コードに翻訳し、その呼をそこに接続する。ＴＳ２１５
は次にＣＯ４０を経由して電話機Ｓ４に呼を転送し、こ
れによって呼転送の機能を実行する。

【００１５】他の例として、電話機Ｓ２の加入者がセリ
ュラ（Ｃ）すなわち移動電話サービスに加入していたと
しよう。周知のように、セリュラの加入者は、それから
発した呼あるいはその加入者のセリュラ電話機に受信し
た呼について、いわゆる“エアタイム”料金を支払う。
セリュラ電話機のユーザは受信した呼についてこのよう
な“エアタイム”料金を支払わなければならないから、
ユーザは自分の電話番号を特定の取引き相手や家族以外
の人には教えたがらない。もし発呼者が相手加入者のセ
リュラ電話番号に対して電話するためのサフィックスを
ダイヤルしたなら、発呼者がいわゆる“エアタイム”料
金を含めてその電話料金を支払うという条件であれば、
その加入者のルート電話番号とその加入者のセリュラ電
話番号を関連付けるために強化ダイヤルサービスが利用
できることが分かった。しかし、セリュラ電話番号をル
ート電話番号に関連付けるサフィックスを標準化し、Ｎ
ＣＰ、例えばＮＣＰ２２５がそのサフィックスを識別
し、要求した市外交換機に対して、いわゆる“エアタイ
ム”も含めてセリュラ電話呼に関連したすべてのコスト
と料金を発呼者に課金するように要求するようにしなけ
ればならない。

【００１６】従って、エントリ２５８がレコード２５１
に含まれていて、サフィックス“Ｃ”はルート電話番号
をセリュラ電話に関連付ける電話システム全体で標準化
されたサフィックスであったと仮定する。また電話機Ｓ
１の発呼者が＊Ｃ＃をサフィックスとして入れたと仮定
する。この場合にはＮＣＰ２２５はそのサフィックスと
ルート電話番号をエントリ２５８に翻訳し、そのサフィ
ックスに関連した電話番号を含むメッセージを形成す
る。さらにＮＣＰ２２５はそのサフィックス“Ｃ”はセ
リュラ電話サービスに対する標準サフィックスであるこ
とを認識し、従ってメッセージ中にその呼に関する料金
を発呼者に課金するよう指示する命令を含める。ＮＣＰ
２２５は次にＴＳ２０５にメッセージを送る。ＴＳ２０
５はＮＣＰ２２５メッセージの受信に応動して呼を加入
者のセリュラ電話サービスに接続された宛先に転送し、
呼に関連したコストと料金を追跡するための課金レコー
ドを準備し、その課金レコードを発呼者の電話番号と関
連付けて、“エアタイム”を被呼電話番号ではなく発呼
者に課金できるようにする。

【００１７】図２はその事業所がそれぞれニューヨーク
（ＮＹ）ペンシルバニア（ＰＡ）、ニュージャージ（Ｎ
Ｊ）およびコロンビア地区（ＤＣ）にあるような事業所
用顧客に割当てられた翻訳レコードの例を示している。
レコード３５１では、サフィックスコードはこれらの場
所のそれぞれを指定している。例えば、エントリ３５２
のサフィックスコードはＰＡである。従って、ルート電
話番号をダイヤルした発呼者（ニューヨークから）は次
にサフィックスコードＰＡをダイヤルするとペンシルバ
ニアの事業所に接続される。この代わりに事業用顧客は
異なる国に事業所を持っていることもある。その場合に
は、ルート電話番号がアメリカにある事業所顧客である
として、サフィックスコードがこれらの国のどれかを指
すようにしても良い。

【００１８】図３を参照すれば、例えばＴＳ２０５のよ
うな市外交換機に本発明を実装するプログラムは前述の
グループＤトランクグループを経由して入来呼を受信し
たのに応動して、ブロック４００から開始する。ブロッ
ク４００において、プログラムはブロック４０１に進
み、ここでこれは例えば２０秒の計時ループに入り、呼
び出し電話番号の受信を待つ。待ち時間が切れる前にも
し電話番号が受信されれば、プログラムはループを出て
ブロック４０２に進む。さもなければ、プログラムは４
０８に進み、ここで待ち時間が経過したかどうかを判定
するための通常のソフトウェアクロック（ブロック４０
０で開始する）を検査する。もし時間切れになれば、プ
ログラムは４０９に進み、ここで入来呼は従来の方法で
終了し、呼を受信した入来トランクをオンフック状態に
する。もし待ち時間切れになっていなければ、プログラ
ムはこのブロックを出て、そのあとで時間に従って、例
えば１００ミリ秒でブロック４０１に再び入るが、これ
はブロック４０８からブロック４０１に行く破線のルー
プバックで表現されている。ブロック４０２において
は、プログラムは関連するサフィックスコードが受信さ
れたかどうかをチェックする。もし受信されていれば、
プログラムはブロック４０３に進む。もし受信されてい
なければ、プログラムはブロック４１０に入り、ここで
プログラムは例えば２秒のタイミングループに入り、サ
フィックスコードの受信を待つ。タイミングループはブ
ロック４０２のノー経路とブロック４０２に行くブロッ
ク４１０のノー経路を含み、ブロック４０１と４０９で
形成されるタイミングループと同様に動作する。ブロッ
ク４１０において、もしサフィックス待ち時間が切れた
ことをプログラムが見付けると、プログラムはブロック
４１１に進み、ここでこれは呼を通常の呼処理プログラ
ムに与え、出口に行く。

【００１９】ブロック４０３ではプログラムは特に受信
された電話番号と関連するサフィックスコードを通常の
ＣＣＳメッセージに組立て、メッセージをＣＣＳネット
ワークを経由してＮＣＰ２２５に送るようにする。プロ
グラムは次にＮＣＰ応答を待ち（これはブロック４０３
と４０４の間の破線で表す）それを受信するとブロック
４０４に進む。ブロック４０４においては、プログラム
はＮＣＰ応答がエラーメッセージであるかどうかをチェ
ックしブロック４０９に進み、もしそのような場合には
終了する。さもなければ、プログラムはブロック４０５
に進み、ここでこれは受信されたサフィックスに対応す
る翻訳された番号を抽出する。ブロック４０６において
は、プログラムは通常の課金レコードをルートすなわち
受信された電話番号、翻訳された電話番号、発呼電話番
号（すなわち、いわゆるＡＮＩ）それに時刻を使って通
常の課金レコードを生成する。ブロック４０６のプログ
ラムは次に課金レコードと翻訳された電話番号を呼処理
プログラムに与え、呼をその意図した宛先に接続できる
ようにする。そこでプログラムは出口に向かう。

【００２０】図４を参照すれば、図には本発明の原理を
実装できる交換機２０５のようなネットワーク２００の
市外交換機の一般的ブロック図を図示している。詳しく
述べれば、市外交換機は（ａ）交換機の全体の動作を制
御するＣＰＵ５１０、ネットワークのリンク（トラン
ク）を経由して受信された入来呼を市外リンク５１２の
それぞれを経由してネットワーク２００の他の交換機に
与える機構であるディジタルネットワーク５０２；
（ｃ）ネットワークリンク、従って電話呼をネットワー
ク交換機にインタフェースする通信インタフェース５０
１；（ｄ）ＣＣＳネットワーク１５０を共通バス５０６
を経由してＣＰＵ５１０とインタフェースするＣＣＳ端
末５０３；それに（ｅ）ＭＦ受信機、送信機を含むサー
ビス回路５１３のグループを含んでいる。ＣＰＵ５１０
は特に（ａ）中央制御５０５、（ｂ）プログラムメモリ
とコールメモリ、（ｃ）マスタ制御コンクール（図示せ
ず）を中央制御５０５にインタフェースする周辺回路イ
ンタフェース５０９を含んでいる。本発明を実装したプ
ログラムおよび他のプログラムはメモリ５０７に記憶さ
れるが、関連するトラレックデータ、課金レコード、翻
訳テーブル等はコールメモリ５０８に記憶される。

【００２１】上述の説明は単に本発明の原理を図示した
ものにすぎない。当業者には多数の構成を工夫すること
ができ、これらはここで明示的に図示したり記述したり
していなくても、本発明の精神と範囲の中でそれらの原
理を実施したものである。例えば、上述した直接アクセ
ス経路は電話機とネットワーク２００の間のバイパス接
続あるいは発呼者とネットワーク２００の市外交換機の
間で市内交換機を通して接続を設定するように予め定め
られた番号をダイヤルすることによって設定することが
できる。市外交換機はこれらのサービス番号の受信に応
動して、発呼者に対して被呼ルート番号とサフィックス
あるいはコードを入力するように促しても良い。この代
わりに本発明を市内交換局で実現し、これによって電話
機とネットワーク２００の間で直接アクセス接続を設定
する必要をなくしても良い。他の例として、特定の加入
者に関連した多数の異なる電話番号を同時にルート電話
番号として用いても良い。そのような意味でルート電話
番号の内のひとつだけしか知らない人でもその加入者の
他の電話番号にアクセスすることができる。例えば、も
し加入者がファックス電話番号と家の電話番号をルート
番号として指定すれば、発呼者はファックス電話番号と
サフィックス＊Ｈ＃をダイヤルしてその加入者の家の番
号にアクセスできるし、その逆もできる。他の例とし
て、発呼者は呼接続が設定されたあとサフィックスコー
ドを入れてこれによって発呼者がある所から他に呼を向
けるようにすることもできる。特に市外交換網、例え
ば、ネットワーク１００で各々の呼接続においていわゆ
るエコーを除去するために各々の市外中継線（例えば図
４の５１２）にエコーキャンセラを設置することもあ
る。有利なことに、このようなエコーキャンセラには多
周波受信器を含めることができる。従って、発呼者が呼
の間にコードを入れたときには、コードは関連する市外
中継線に含まれたエコーキャンセラの受信器で検出され
る。検出されたコードは次に関連する中央制御５０５
（図４）に与えられて処理される。すなわち、検出され
たコードは上述した方法で翻訳され、次に翻訳された電
話番号に従って呼は他の電話機に向けられる。その代わ
りに、入れられたコードは特定のネットワーク機能、例
えば会議呼の要求等を示す識別子に翻訳することもでき
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の原理を実行する通信ネットワークのブ
ロック図である。

【図２】図１のネットワーク制御点（ＮＣＰ）において
本発明を実装する加入者レコードの例を示す図である。

【図３】図１の市外交換機で本発明を実装するプログラ
ムのブロック図である。

【図４】図１の市外交換機の一般的ブロック図である。

【符号の説明】

４０１ 電話番号の受信 ４０２ サフィックスコードの受信 ４０７ 電話呼の転送

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 通信システムで使用される方法におい
   て、該方法は電話呼の間にダイヤルされた電話番号とダ
   イヤルされたサフィックスコードを受信し、 該受信された電話番号を受信されたコードの関数として
   他の電話番号に翻訳し、 他の電話番号によって示される宛先に電話呼を転送する
   段階を含むことを特徴とする電話システムで使用される
   方法。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の方法において、該コー
   ドは少なくともひとつのダイヤルされた非数字文字と、
   少なくともひとつのダイヤルされた数字を含み、該方法
   はさらに該少なくともひとつの文字を使って該コードを
   該電話番号と区別し、該少なくともひとつのダイヤルさ
   れた数字を使って該他の電話番号をダイヤルされた番号
   と関連付ける段階を含むことを特徴とする電話システム
   で使用される方法。
3. 【請求項３】 請求項２に記載の方法において、該非数
   字文字は星印（＊）あるいはシャープ印（＃）であるこ
   とを特徴とする電話システムで使用される方法。
4. 【請求項４】 請求項１に記載の方法において、さらに
   ダイヤルされた電話番号をルート電話番号として電話番
   号のリストに蓄積し、該ルート電話番号と該リスト中の
   他の電話番号とを夫々のコードの関数として関連付け該
   他の電話番号と該ダイヤルされたコードが該リスト中で
   ひとつのエントリを形成するようにする段階を含むこと
   を特徴とする電話システムで使用される方法。
5. 【請求項５】 請求項４に記載の方法において、さらに
   該リスト中に少なくともひとつの他のエントリをおき、
   該ひとつの他のエントリが呼転送機能を実現するように
   する段階を含むことを特徴とする電話システムで使用さ
   れる方法。
6. 【請求項６】 請求項５に記載の方法において、さらに
   該ひとつの他のエントリを第１のフィールドと第２のフ
   ィールドに分割し、該第１のフィールドは呼転送電話番
   号を含み、該第２のフィールドは該受信された電話番号
   を該呼転送番号と関連付けるように動作する予め定めら
   れたロケータコードを含むようにする段階を含むことを
   特徴とする電話システムで使用される方法。
7. 【請求項７】 請求項１に記載の方法において、該受信
   されたコードは該他の電話番号と該ダイヤルされた電話
   番号を関連させる標準化されたコードであることを特徴
   とする電話システムで使用される方法。
8. 【請求項８】 請求項６に記載の方法において、該他の
   電話番号は移動電話番号であることを特徴とする電話シ
   ステムで使用される方法。