【発明の詳細な説明】
置換N−イソチアゾリル−(チオ)アミド類
本発明は新規なN−イソチアゾリル−(チオ)アミド類、それらの製造のため
の複数の方法及び有害動物(animal pests)の抑制のためのそれらの利用に関する
。
ある種のN−イソチアゾリルアミド誘導体が殺虫性を有することは既知である
(例えばEP−A 0 623 282及びWO−A 95/31448を参照
されたい)。
しかしながら、これらの先行技術の化合物の効能及び/又は作用の持続時間は
、特にある種の生物に対して又は低い適用濃度において、すべての利用分野で完
全に満足できるというわけではない。
従って、本発明は式(I)
[式中、
ここで
Hetは場合により置換されていることができる複素環を示し、
Rは水素、アルキル、ハロゲノアルキル、アルコキシアルキル、アルキルカルボ
ニル、アルキルスルホニルを示すか、それぞれ場合により置換されていることが
できるアリールカルボニル、アリールスルホニル又は
アリールアルキルを示すか、あるいは場合により置換されていることができるシ
クロアルキルを示し、
Xは酸素又は硫黄を示し、
Yは場合により置換されていることができるアルキレン、アルケニレン、アルキ
レノキシ又はアルキレノチオを示し、
Aは場合により置換されていることができるアリール、場合により置換されてい
ることができるシクロアルキル、場合により置換されていることができるシクロ
アルケニル又は場合により置換されていることができる複素環を示す]
の新規な置換N−イソチアゾリル−(チオ)アミド類を提供する。
さらに、
a)式(Ia)
[式中、
Q、R、Y及びAはそれぞれ上記で定義されている通りである]
の置換N−イソチアゾリル−アミド類は、塩基の存在下及び希釈剤の存在下で式
(II)
[式中、
Q及びRはそれぞれ上記で定義されている通りである]
のアミノイソチアゾールを式(III)
Hal−CO−Y−A (III)
[式中、
Y及びAはそれぞれ上記で定義されている通りであり、
Halはハロゲンを示す]
のアシルハライドと反応させる場合に得られ;
b)式(Ib)
[式中、
Q、R、Y及びAはそれぞれ上記で定義されている通りである]
の置換N−イソチアゾリル−チオアミド類は、方法(a)により得ることができ
る式(Ia)
[式中、
Q、R、Y及びAはそれぞれ上記で定義されている通りである]
のN−イソチアゾリル−アミドを適宜希釈剤の存在下で硫黄化剤(sulphurizing
agent)と反応させる場合に得られ;
c)式(Ib)
[式中、
Q、R、Y及びAはそれぞれ上記で定義された通りである]
の置換N−イソチアゾリル−チオアミド類はまた、適宜希釈剤の存在下で式(I
I)
[式中、
Q及びRはそれぞれ上記で定義されている通りである]
のアミノイソチアゾールを式(IV)
[式中、
Y及びAはそれぞれ上記で定義されている通りであり、
Alkはアルキル又はMO−CO−CH2−の基を示し、ここでMはアルカリ金
属(例えばナトリウム又はカリウム)を示す]
のジチオエステルと反応させる場合に得られる
ことが見いだされた。
さらに、式(I)の新規な置換N−イソチアゾリル−(チオ)アミド類が有害
動物、特に農業において、森林において、保存製品及び材料の保護においてなら
びに衛生分野で遭遇する昆虫、クモ形類及び線虫類の抑制に非常に適しているこ
とが見いだされた。
上記及び下記で言及する式において挙げられる好ましい置換基及び/又は基の
範囲を下記に示す。
ここで
HetはN、S及びO原子などの1もしくは2個の複素原子を有し、場合によ
り同一もしくは異なる置換基により1−〜3置換されているこ
とができる5−もしくは6−員複素環を示し、可能な置換基はハロゲン、C1−
C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、1〜5個の同一もしくは異なるハロゲ
ン原子、例えばフッ素、塩素及び臭素原子を有するC1−C4−ハロゲノアルキル
、C1−C4−アルコキシ−C1−C4−アルキル、ニトロ、C1−C4−アルキルス
ルホニル、1〜5個の同一もしくは異なるハロゲン原子、例えばフッ素及び塩素
原子を有するC1−C4−ハロゲノアルキルスルホニルならびにまたチオカルバモ
イルである。
Rは好ましくは水素、C1−C4−アルキル、1〜5個の同一もしくは異なるハロ
ゲン原子、例えばフッ素及び塩素原子を有するC1−C4−ハロゲノアルキル、C1
−C4−アルコキシ−C1−C4−アルキル、C1−C4−アルキルカルボニル、C1
−C4−アルキルスルホニルを示すか、それぞれ場合によりフェニル環において
同一もしくは異なる置換基により1−〜3置換されていることができるフェニル
カルボニル、フェニルスルホニル又はベンジルを示し、それぞれの場合に可能な
置換基はハロゲン、ニトロ、シアノ、C1−C4−アルキル、1〜5個の同一もし
くは異なるハロゲン原子、例えばフッ素及び塩素原子を有するC1−C2−ハロゲ
ノアルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルチオ、1〜5個の同一
もしくは異なるハロゲン原子、例えばフッ素及び塩素原子を有するC1−C2−ハ
ロゲノアルコキシ又は1〜5個の同一もしくは異なるハロゲン原子、例えばフッ
素及び塩素原子を有するC1−C2−ハロゲノアルキルチオであるか、あるいは場
合によりC1−C4−アルキル及びハロゲンから成る群より選ばれる同一もしくは
異なる置換基により1−〜3置換されていることができるC3−C6−シクロアル
キルを示す。
Xは好ましくは酸素又は硫黄を示す。
Yは好ましくはC1−C6−アルキレン、C1−C6−ヒドロキシアルキレン、C1
−C4−アルコキシ−C1−C6−アルキレン、C1−C4−アルキルカルボニルオ
キシ−C1−C6−アルキレン、シアノ−C1−C6−アルキレン、1〜5個の同一
もしくは異なるハロゲン原子、例えばフッ素及び塩素原子を有するC1−C4−ハ
ロゲノアルキレン;C2−C4−アルケニレン、C1−C4−アルキレノキシ、C1
−C4−アルキレノチオあるいは場合によりフッ素、塩素及びメチルから成る群
より選ばれる同一もしくは異なる置換基により1−〜3置換されていることがで
きるC3−C6−シクロアルキル−C1−C4−アルキレンを示す。
Aは好ましくは
(1)場合により同一もしくは異なる置換基により1−〜3置換されているこ
とができるフェニルを示し、可能な置換基は:
ハロゲン、ニトロ、シアノ、C1−C12−アルキル、1〜5個の同一もしくは異
なるハロゲン原子、例えばフッ素及び塩素原子を有するC1−C12−ハロゲノア
ルキル、C1−C12−アルコキシ、1〜5個の同一もしくは異なるハロゲン原子
、例えばフッ素及び塩素原子を有するC1−C12−ハロゲノアルコキシ、C1−C12
−アルキルチオ、1〜5個の同一もしくは異なるハロゲン原子、例えばフッ素
及び塩素原子を有するC1−C12−ハロゲノアルキルチオ、C2−C12−アルケニ
ル、1〜5個の同一もしくは異なるハロゲン原子、例えばフッ素及び塩素原子を
有するC2−C12−ハロゲノアルケニル、場合によりC1−C4−アルキル及びハ
ロゲンから成る群より選ばれる同一もしくは異なる置換基により1−〜3置換さ
れていることができるC3−C8−シクロアルキル、
の基、ならびにまたそれぞれ場合によりハロゲン、ニトロ、シアノ、チオカルバ
モイル、C1−C4−アルキル、1〜5個の同一もしくは異なるハロゲン原子、例
えばフッ素及び塩素原子を有するC1−C4−ハロゲノアルキル、C1−C4−アル
コキシ、C1−C4−アルコキシ−C1−C4−アルキル、1〜5個の同一もしくは
異なるハロゲン原子、例えばフッ素及び塩素原子を有するC1−C4−ハロゲノア
ルコキシ、C1−C4−アルキルチオ、1〜5個の同一もしくは異なるハロゲン原
子、例えばフッ素及び塩素原子を有するC1−C4−ハロゲノアルキルチオ、C1
−C4−アルキルチオ−C1−C4−アルキル、C1−C4−アルキルスルフィニル
−C1−C4−アルキル、C1−C4−アルキルスルホニル−C1−C4−アルキル、
C1−C4−アルキルスルフィニル、C1−C4−アルキルスルホニル、1〜5個の
同一もしくは異なるハロゲン原子、例えばフッ素及び塩素原子を有するC1−C4
−ハロゲノアルキルスルホニル、ホルミル、C1−C4−アルキルカルボニル、C1
−C4−アルコキシ−カルボニル、C1−C4−アルコキシイミノ−C1−C4−ア
ルキル、場合によりC1−C4−アルキル−置換されていることができるオキサジ
アゾリル及び
の基の1つから成る群より選ばれる同一又は異なる置換基により1−〜3置換さ
れていることができるフェニル、フェノキシ、フェニルチオ、ベンジル、ベンジ
ルオキシ、ピリジルオキシ、ピリミジルオキシ、ピラジニルオキシ又はピリダジ
ニルオキシであるか;
(2)場合により同一もしくは異なる置換基により1−〜5置換されているこ
とができるC5−C8−シクロアルケニル又はC3−C8−シクロアルキルを示し、
可能な置換基はC1−C4−アルキル、1〜5個の同一もしくは異なるハロゲン原
子、例えばフッ素及び塩素原子を有するC1−C4−ハロゲノアルキル、C1−C4
−アルコキシ、1〜5個の同一もしくは異なるハロゲン原子、例えばフッ素及び
塩素原子を有するC1−C4−ハロゲノアルコキシ、C3−C8−シクロアルキル、
ならびにまた場合によりハロゲン、シアノ、ニトロ、C1−C4−アルキル、1〜
5個の同一もしくは異なるハロゲン原子、例えばフッ素及び塩素原子を有するC1
−C4−ハロゲノアルキル、C1−C4−アルコキシ及び1〜5個の同一もしくは
異なるハロゲン原子、例えばフッ素及び塩素原子を有するC1−C4−ハロゲノア
ルコキシから成る群より選ばれる同一もしくは異なる置換基により1−〜3置換
されていることができるフェニルであるか;
(3)N、S及びO原子などの1〜3個の複素原子を有し、場合により環メン
バーとして1つもしくはそれ以上のCO及び/又はCS基も含有することができ
、そして場合により同一又は異なる置換基により1−〜3置換されていることが
できる5−もしくは6−員複素環を示し、可能な置換基は:
ハロゲン、ニトロ、シアノ、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、C1
−C4−アルキルチオ、1〜5個の同一もしくは異なるハロゲン原子、例えばフ
ッ素及び塩素原子を有するC1−C4−ハロゲノアルキル、1〜5個の同一もしく
は異なるハロゲン原子、例えばフッ素及び塩素原子を有するC1−C4−ハロゲノ
アルコキシ、1〜5個の同一もしくは異
なるハロゲン原子、例えばフッ素及び塩素原子を有するC1−C4−ハロゲノアル
キルチオであるか、あるいはそれぞれ場合により同一もしくは異なる置換基によ
り1−〜3置換されていることができるフェニル、フェノキシ、フェニルチオ又
はベンジルを示し、可能な置換基は:
ハロゲン、ニトロ、シアノ、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、C1
−C4−アルキルチオ、1〜5個の同一もしくは異なるハロゲン原子、例えばフ
ッ素及び塩素原子を有するC1−C4−ハロゲノアルキル、1〜5個の同一もしく
は異なるハロゲン原子、例えばフッ素及び塩素原子を有するC1−C4−ハロゲノ
アルコキシ及び1〜5個の同一もしくは異なるハロゲン原子、例えばフッ素及び
塩素原子を有するC1−C4−ハロゲノアルキルチオであり;
ここで水素原子の代わりに場合により複素環中に存在することができるN−H基
はC1−C6−アルキル、C1−C6−アルキルカルボニル又はフェニルスルホニル
により置換されていることができ、それらはさらに場合によりC1−C6−アルキ
ル、ハロゲン、1〜5個の同一もしくは異なるハロゲン原子、例えばフッ素又は
塩素原子を有するC1−C4−ハロゲノアルキル、C1−C4−アルコキシ又は1〜
5個の同一もしくは異なるハロゲン原子、例えばフッ素又は塩素原子を有するC1
−C4−ハロゲノアルコキシにより置換されていることができるか;
あるいは
(4)O、SもしくはN原子などの1つもしくはそれ以上の複素原子又は1つ
もしくはそれ以上のCO基を環メンバーとして含有することもでき、そして場合
により同一又は異なる置換基により1−〜5置換されていることができる縮合2
−もしくは3環状基を示し、可能な置換基は
ハロゲン、ニトロ、シアノ、C1−C4−アルキル、1〜5個の同一もしくは異な
るハロゲン原子、例えばフッ素及び塩素原子を有するC1−C4−ハロゲノアルキ
ル、C1−C4−アルコキシ−C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、1〜
5個の同一もしくは異なるハロゲン原子、例えばフッ素及び塩素原子を有するC1
−C4−ハロゲノアルコキシ、C1−C4−アルキルチオ、1〜5個の同一もしく
は異なるハロゲン原子、例えばフッ素及び塩素原子を有するC1−C4−ハロゲノ
アルキルチオ、C1−C4−アルキルスルフィニル、C1−C4−アルキルスルホニ
ル、ヒドロキシル、メルカプト、C1−C4−アルキルカルボニル、1〜5個の同
一もしくは異なるハロゲン原子、例えばフッ素及び塩素原子を有するC1−C4−
ハロゲノアルキル−カルボニル、C1−C4−アルコキシ−カルボニルであるか、
あるいはそれぞれ場合により同一又は異なる置換基により特にフェニル部分にお
いて1−〜3置換されていることができるフェニル、フェノキシ、フェニルチオ
又はベンジルであり、可能な置換基は:
ハロゲン、ニトロ、シアノ、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、C1
−C4−アルキルチオ、1〜5個の同一もしくは異なるハロゲン原子、例えばフ
ッ素及び塩素原子を有するC1−C4−ハロゲノアルキル、1〜5個の同一もしく
は異なるハロゲン原子、例えばフッ素及び塩素原子を有するC1−C4−ハロゲノ
アルコキシ及び1〜5個の同一もしくは異なるハロゲン原子、例えばフッ素及び
塩素原子を有するC1−C4−ハロゲノアルキルチオであり;
ここで
R1は水素、C1−C8−アルキル、1〜5個の同一もしくは異なるハロゲン原
子、例えばフッ素及び塩素原子を有するC1−C4−ハロゲノアルキルを示すか、
場合によりハロゲン及びC1−C4−アルキルから成る群より選ばれる同一又は異
なる置換基により1−もしくは多置換されていることができるC3−C7−シクロ
アルキルを示すか、あるいは場合により同一もしくは異なる置換基により1−〜
3置換されていることができるフェニルを示し、可能な置換基はハロゲン、C1
−C4−アルキル又はC1−C4−アルコキシであり、
R2及びR3は同一もしくは異なり、それぞれ水素又はC1−C4−アルキルを示
し;
R4はC1−C8−アルキル、1〜5個の同一もしくは異なるハロゲン原子、例
えばフッ素及び塩素原子を有するC1−C4−ハロゲノアルキルを示すか、場合に
よりハロゲン及びC1−C4−アルキルから成る群より選ばれる同一又は異なる置
換基により1−もしくは多置換さわていることができるC3−C7−シクロアルキ
ルを示すか、あるいは場合により同一もしくは異なる置換基により1−〜3置換
されていることができるフェニルを示し、可能な置換基はハロゲン、C1−C4−
アルキル又はC1−C4−アルコキシであり;
Wは酸素又は=N−OR5及び=N−NR6R7の基の1つを示し、
ここで
R5はC1−C6−アルキルを示すか、あるいは場合によりハロゲン、ニトロ
、シアノ、チオカルバモイル、C1−C4−アルキル、1〜5個の同一もしくは異
なるハロゲン原子、例えばフッ素及び塩素原子を有するC1−C4−ハロゲノアル
キル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アル
コキシ−C1−C4−アルキル、1〜5個の同一もしくは異なるハロゲン原子、例
えばフッ素及び塩素原子を有するC1−C4−ハロゲノアルコキシ、C1−C4−ア
ルキルチオ、1〜5個の同一もしくは異なるハロゲン原子、例えばフッ素及び塩
素原子を有するC1−C4−ハロゲノアルキルチオ、C1−C4−アルキルチオ−C1
−C4−アルキル、C1−C4−アルキルスルフィニル−C1−C4−アルキル、C1
−C4−アルキルスルホニル−C1−C4−アルキル、C1−C4−アルキルスルフ
ィニル、C1−C4−アルキルスルホニル、1〜5個の同一もしくは異なるハロゲ
ン原子、例えばフッ素及び塩素原子を有するC1−C4−ハロゲノアルキルスルホ
ニル、ホルミル、C1−C4−アルキルカルボニル、C1−C4−アルコキシ−カル
ボニル及びC1−C4−アルコキシイミノ−C1−C4−アルキルから成る群より選
ばれる同一もしくは異なる置換基により1−〜3置換されていることができるベ
ンジルを示し;
R6及びR7は同一もしくは異なり、それぞれ水素、C1−C6−アルキルを示
すか、あるいは場合により同一もしくは異なる置換基により1−〜3置換されて
いることができるフェニルを示し、可能な置換基はハロゲン、ニトロ、シアノ、
C1−C4−アルキル、1〜5個の同一もしくは異なるハロゲン原子、例えばフッ
素及び塩素原子を有するC1−C4−ハロゲノアルキル、C1−C4−アルコキシ又
は1〜5個の同一もしくは異なるハロゲン原子、例えばフッ素及び塩素原子を有
するC1−C4−ハロゲノアルコキシである。
Qは特に好ましくは の基の1つを示し、
ここで
Z1、Z2及びZ3は同一もしくは異なり、それぞれ水素、塩素、臭素、ニトロ
、メチル、エチル、n−もしくはi−プロピル、n−、i−、s−もしくはt−
ブチル;CH2F、CHF2、CF3、CH2Cl、CH2Br、CHClCH3;メ
トキシ、エトキシ、メトキシメチル又はエトキシメチルを示す。
Rは特に好ましくは水素、メチル、エチル、n−もしくはi−プロピル;メトキ
シメチル、エトキシメチル、n−プロポキシメチル、n−ブトキシメチル;メチ
ルカルボニル、メチルスルホニル;それぞれ場合によりフッ素、塩素、メチル又
はトリフルオロメチルから成る群より選ばれる同一もしくは異なる置換基により
1−もしくは2置換されていることができるフェニルカルボニル又はベンジルを
示すか;あるいはシクロプロピルを示す。
Xは特に好ましくは酸素又は硫黄を示す。
Yは特に好ましくは−CH2−、−CH(CH3)−、−CH(C2H5)−、−CH(
n−C3H7)−、CH(i−C3H7)−、−CH2−CH2−、−CH(OH)−、−
CH(OCH3)−、−CH(O−CO−CH3)−、
−CH=CH−又は−CH2O−の基の1つを示す。
Aは特に好ましくは
(1)場合により同一もしくは異なる置換基により1−〜3置換されているこ
とができるフェニルを示し、可能な置換基は:
ハロゲン、ニトロ、シアノ、C1−C12−アルキル、1〜5個の同一もしくは異
なるハロゲン原子、例えばフッ素及び塩素原子を有するC1−C12−ハロゲノア
ルキル、C1−C4−アルコキシ、1〜5個の同一もしくは異なるハロゲン原子、
例えばフッ素及び塩素原子を有するC1−C4−ハロゲノアルコキシ、C1−C4−
アルキルチオ、1〜5個の同一もしくは異なるハロゲン原子、例えばフッ素及び
塩素原子を有するC1−C4−ハロゲノアルキルチオ、C2−C4−アルケニル、1
〜5個の同一もしくは異なるハロゲン原子、例えばフッ素及び塩素原子を有する
C2−C4−ハロゲノアルケニル、
の基、ならびにまたそれぞれ場合によりハロゲン、ニトロ、シアノ、チオカルバ
モイル、C1−C4−アルキル、1〜5個の同一もしくは異なるハロゲン原子、例
えばフッ素及び塩素原子を有するC1−C4−ハロゲノアルキル、C1−C4−アル
コキシ、C1−C4−アルコキシ−C1−C4−アルキル、1〜5個の同一もしくは
異なるハロゲン原子、例えばフッ素及び塩素原子を有するC1−C4−ハロゲノア
ルコキシ、C1−C4−アル
キルチオ、1〜5個の同一もしくは異なるハロゲン原子、例えばフッ素及び塩素
原子を有するC1−C4−ハロゲノアルキルチオ、C1−C4−アルキルチオ−C1
−C4−アルキル、C1−C4−アルキルスルフィニル−C1−C4−アルキル、C1
−C4−アルキルスルホニル−C1−C4−アルキル、C1−C4−アルキルスルフ
ィニル、C1−C4−アルキルスルホニル、1〜5個の同一もしくは異なるハロゲ
ン原子、例えばフッ素及び塩素原子を有するC1−C4−ハロゲノアルキルスルホ
ニル、ホルミル、C1−C4−アルキルカルボニル、C1−C4−アルコキシ−カル
ボニル、C1−C4−アルコキシイミノ−C1−C2−アルキル、場合によりC1−
C2−アルキル−置換されていることができるオキサジアゾール−3−イル及びの基の1つから成る群より選ばれる同一又は異なる置換基により1−〜3置換さ
れていることができるフェニルオキシ、フェニルチオ、ベンジルオキシ又はピリ
ジルオキシであるか;
(2)それぞれ場合により同一もしくは異なる置換基により1−〜5置換され
ていることができるシクロペンチル、シクロヘキシル、シクロペンテニル又はシ
クロヘキセニルを示し、可能な置換基はフッ素、塩素、臭素、メチル、エチル、
イソプロピル、メトキシ又はトリフルオロメチルであるか;
(3)場合により同一もしくは異なる置換基により1−もしくは2置換されて
いることができる以下の複素環の1つを示し:
それぞれの場合に適した置換基は
フッ素、塩素、ニトロ、シアノ;メチル、エチル、n−もしくはi−プロピル、
n−、i−、s−もしくはt−ブチル;メトキシ、エトキシ、n−もしくはi−
プロポキシ;メチルチオ;−CF3、−CHF2、−CH2CF3、−CH2−CF2
−CHF2、−CH(CF3)−CH3;−OCF3、−OCHF2、OCH2CF3
、−O−CH2−CF2−CF3、−OCH2−CF2−CHF2、−O−CH(CF3
)−CH3;−SCF3;ならびにそれぞれ場合により同一もしくは異なる置換
基により1−もしくは2置換されていることができるフェニル、フェノキシ又は
フェニルチオであり、可能な置換基は
フッ素、塩素、ニトロ、シアノ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メチル
チオ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ又はトリフル
オロメチルチオであり;
ここで
R8はC1−C4−アルキル、特にメチル又はエチル;C1−C4−アルキルカル
ボニル、特にメチルカルボニル又はエチルカルボニルを示し;ならびにまた場合
によりC1−C4−アルキル、特にメチル又はエチル;ハロゲン、特にフッ素又は
塩素;C1−C4−ハロゲノアルキル、特にトリフルオロメチル;C1−C4−アル
コキシ、特にメトキシ;及びC1−C4−ハロゲノアルコキシ、特にトルフルオロ
メトキシから成る群より選ばれる同一もしくは異なる置換基により1−もしくは
2置換されていることができるフェニルスルホニルを示すか;
あるいは
(4)所望通りに結合しており、そして場合により同一もしくは異なる置換基
により1−〜4置換されていることができる以下の2−もしくは3環状基を示し
:
それぞれの場合に可能な置換基は
フッ素、塩素、臭素、ニトロ、シアノ;メチル、エチル;メトキシ、メチルチオ
、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ又はトリフルオロメチルチオであ
り;
ここで
R1は水素、メチル、エチル、n−もしくはi−プロピル、n−、i−、s−
もしくはt−ブチルを示すか、場合によりフッ素、塩素、臭素及びメチルから成
る群より選ばれる同一又は異なる置換基により1−〜5置換されていることがで
きるC3−C7−シクロアルキルを示すか、あるいは場合により同一もしくは異な
る置換基により1−〜3置換されていることができるフェニルを示し、可能な置
換基はフッ素、塩素、臭素、メチル、エチル、n−もしくはi−プロピル、メト
キシ又はエトキシであり、
R2及びR3は同一もしくは異なり、それぞれ水素、メチル、エチル、n−もし
くはi−プロピル、n−、i−、s−もしくはt−ブチルを示し;
R4はメチル、エチル、n−もしくはi−プロピル、n−、i−、s−もしく
はt−ブチルを示すか、場合によりフッ素、塩素、臭素及びメチルから成る群よ
り選ばれる同一又は異なる置換基により1−〜5置換されている(好ましくは1
−〜3置換されている)ことができるC3−C7−シクロアルキルを示すか、ある
いは場合により同一もしくは異なる置換基により1−〜3置換されていることが
できるフェニルを示し、可能な置換基は
フッ素、塩素、臭素、メチル、エチル、n−もしくはi−プロピル、メトキシ又
はエトキシであり;
Wは酸素又は=N−OR5及び=N−NR6R7の基の1つを示し、
ここで
R5はC1−C4−アルキルを示すかあるいは場合により同一もしく
は異なる置換基により1−〜3置換されていることができるベンジルを示し、可
能な置換基は
フッ素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメト
キシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、メチル、エチル、
n−もしくはi−プロピル、n−、i−、s−もしくはt−ブチル、メトキシ又
はエトキシであり;
R6及びR7は同一もしくは異なり、それぞれ水素、C1−C4−アルキルを示
すか、あるいは場合により同一もしくは異なる置換基により1−〜3置換されて
いることができるフェニルを示し、可能な置換基はフッ素、塩素、臭素、シアノ
、ニトロ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、メトキシ又はトリフルオロメ
トキシである。
Qは特別に好ましくは の基の1つを示し、
ここで
Z1及びZ2は同一もしくは異なり、それぞれ水素、塩素、臭素、ニトロ、メチ
ル、エチル、メトキシ又はエトキシを示す。
Rは特別に好ましくは水素、メチル、エチル、メトキシメチル、エトキシメチル
、メチルカルボニル、フェニルカルボニル又はメチルスルホニルを示す。
Xは特別に好ましくは酸素又は硫黄を示す。
Yは特別に好ましくは−CH2−を示す。
Aは特別に好ましくは場合により同一もしくは異なる置換基により1−〜3置換
されていることができるフェニルを示し、可能な置換基はフッ素、塩素、臭素、
ニトロ、シアノ、メチル、エチル、n−もしくはi−プロピル、n−、i−、s
−もしくはt−ブチル;メトキシ、エトキシ、n−もしくはi−プロポキシ、n
−、i−、s−もしくはt−ブトキシ;メチルチオ、CF3、OCF3、OCHF2
、SCF3、SCCl2 合によりフッ素、塩素、臭素、ニトロ、シアノ、チオカルバモイル、メチル、エ
チル、n−もしくはi−プロピル、n−、i−、s−もしくはt−ブチル、メト
キシ、エトキシ、n−もしくはi−プロポキシ、n−、i−、s−もしくはt−
ブトキシ;メチルチオ、メチルチオメチル、CF3、OCF3、OCHF2、SC
F3、SCCl2F;CH2Br、CH2Cl、メトキシカルボニル、メチルスルフ
ィニル、メチルスルホニル、
れる同一もしくは異なる置換基により1−〜3置換されていることができるフェ
ノキシであり;
ここで
R1は水素、メチル又はエチルを示し;
R2及びR3は同一もしくは異なり、それぞれ水素又はメチルを示し;
R4はメチル又はエチルを示し;
Wは酸素又は=N−OR5の基を示し、
ここで
R5はメチル、エチル、n−もしくはi−プロピル、n−、i−、s−もし
くはt−ブチルを示すか、あるいは場合により同一もしくは異なる置換基により
環において1−〜3置換されていることができるベンジルを示し、可能な置換基
はフッ素、塩素、臭素、ニトロ、シアノ、メチル、エチル、メトキシ又はエトキ
シである。
本発明に従う好ましい化合物は式(IA)〜(ID)の物質である:式中、
R、Z1及びZ2はそれぞれ上記の一般的、好ましい、特に好ましい及び特別に好
ましい意味を有し、
X1、X2、X3、X4及びX5は上記でAの下にフェニル及び/又はフェノキシ基
に関して一般的、好ましい、特に好ましい及び特別に好ましいとして挙げた置換
基を示し、
X1、X2、X3及びX4はそれぞれ水素を示すこともできる。
さらに好ましい群の化合物は、フェノキシ基がNR−CO−CH2−又はNR
−CS−CH2−基に対してパラ位にある式(IA)〜(ID)の化合物であり
、これらの化合物の中で置換基X1、X2、X3及びX4が水素を示す化合物が特に
好ましい。
上記の一般的又は好ましい基の定義もしくは例示は最終的生成物ならびに対応
して出発材料及び中間体の両方に適用される。これらの基の定義は所望通りに互
いに組み合わせることができ、すなわちそれぞれの好ましい範囲の間の組み合わ
せを包含する。
本発明に従えば、好ましい(好適である)として上記で挙げた意味の組み合わ
せを包含する式(I)の化合物が好ましい。
本発明に従えば、上記で特に好ましいとして挙げた意味の組み合わせを包含す
る式(I)の化合物が特に好ましい。
本発明に従えば、上記で特別に好ましいとして挙げた意味の組み合わせを包含
する式(I)の化合物が特別に好ましい。
上記及び下記で示す基の定義において、アルキル又はアルケニルなどの−なら
びに又アルコキシもしくはアルキルチオなどのような複素原子との組み合わせに
おける−炭化水素基はそれぞれの場合に直鎖状である
か又は可能であれば分枝鎖状である。
新規な置換N−イソチアゾリル−(チオ)アミドの例を表1〜9に挙げる:表1 表1の化合物は、
R=H
X=O
Y=CH2
A=下記に挙げる通り:
である一般式(I)に対応する。
表2
表2は
Y=CH(CH3)
Q、R、X及びA=表1に挙げた通り
である一般式(I)の化合物を包含する。表3
表3はR、X、Y及びA=表1に挙げた通り
である一般式(I)の化合物を包含する。表4
表4は
X=S
Q、R、Y及びA=表3に挙げた通り
である一般式(I)の化合物を包含する。表5
表5は
R、X、Y及びA=表1に挙げた通り
である一般式(I)の化合物を包含する。表6
表6は
R、X、Y及びA=表1に挙げた通り
である一般式(I)の化合物を包含する。表7
表7はR、X、Y及びA=表1に挙げた通り
である一般式(I)の化合物を包含する。表8
表8は、
R=H
X=O
Y=CH2 Q=下記に挙げる通り
である一般式(I)の化合物を包含する。
表9
表9は
Q、R、X及びY=表8に挙げた通り
である一般式(I)の化合物を包含する。
方法(a)に従う式(Ia)の化合物の製造において、例えばチエノ[2,3
c]イソチアゾール−3−イル−アミン及び[4−(4−シアノフェノキシ)]
−フェニル−アセチルクロリドを出発材料として用いると、反応の経路は以下の
反応式により示すことができる:
方法(b)に従う式(Ib)の化合物の製造において、例えばチエノ[2,3
c]イソチアゾール−3−イル−[4−(4−ニトロフェノキシ)]フェニル−
アセチル−アミンを出発材料として及びLawessonの試薬(2,4−ビス
−(4−メトキシフェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジホスフェタン2,4
−ジスルフィド)を硫化剤として用
いると、反応の経路は以下の反応式により示すことができる:
方法(c)に従う式(Ib)の化合物の製造において、例えばチエノ[2,3
c]イソチアゾール−3−イル−アミン及び[4−(4−クロロ−フェノキシ)
]−フェニル−ジチオ酢酸メチルを出発材料として用いると、反応の経路は以下
の反応式により示すことができる: 本発明に従う方法(a)及び(c)で出発材料として用いられるべき式(II
)のアミノイソチアゾールは既知であり(例えばGB 1568377;J.C
hem.Res.Synop.1989,29;DE−A 2713573;C
an.J.Chem.1973(51),1742又はJP 05070469
を参照されたい)及び/又はそれらを既知の方法により製造することができる(
例えば上記の引用文献を参照されたい)。
例えば式(V)
[式中、
Hetは上記で定義されている通りである]
のアミノニトリル誘導体を最初に例えばピリジン又はトリエチルアミンなどの塩
基の存在下で硫化水素と反応させ、得られる式(VI)
[式中、
Hetは上記で定義されている通りである]
のチオアミド誘導体を続いて例えばH2O2、臭素又は次亜塩素酸ナトリウムなど
の酸化剤を用いて酸化することによってもそれらを得ることができる。
式(V)のアミノニトリル誘導体は既知であり(例えばEP−A 0 453
611:Acta Chim.Scand.,Ser.B.1975,B 2
9(2),224;DE−A 2713573;Chem.Pharm.Bul
l.1971,19,119;Tetrahedron Letters,19 89
,30,2631;J.Chem.Soc.,Perkins Trans
I,1987,1521;Helv.Chim.Acta 1975,58,
2192;J.Med.Chem.1987,30,91;J.Het.Che
m.1985,22,1093又はEP−A 0 636 626を参照された
い)及び/又はそれらを既知の方法により製造することができる(上記の引用文
献を参照されたい)。
本発明に従う方法(a)で出発材料としてさらに用いられるべき式(III)
のアシルハライドは有機化学の一般的に既知の化合物である。式(III)にお
いてHalは好適には塩素又は臭素を示す。
本発明に従う方法(c)で出発材料としてさらに用いられるべき式(IV)の
ジチオエステルは既知であり(例えばTetrahedron 2663(19
84)又はJ.Chem.Research(M)2701(1988)を参照
されたい)及び/又はそれらを類似の既知の方法により製造することができる。
式(IV)において、Alkは好適にはメチルを示す。
本発明に従う方法(a)を行うために好ましい希釈剤は、場合によりハロゲン
化されていることができる脂肪族又は芳香族炭化水素、エーテル類又はニトリル
類、例えばシクロヘキサン、トルエン、クロロベンゼン、クロロホルム、ジクロ
ロメタン、ジクロロエタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテ
ル又はアセトニトリルである。
方法(a)のための適した塩基はすべての通常のプロトン受容体である。アル
カリ金属もしくはアルカリ土類金属水酸化物、アルカリ金属もしくはアルカリ土
類金属炭酸塩もしくは重炭酸塩又は窒素塩基を用いるのが好ましい。水酸化ナト
リウム、水酸化カルシウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、トリエチルアミ
ン、ジベンジルアミン、ジイソプロピルアミン、ピリジン、キノリン、ジアザビ
シクロオクタン(DABCO)、ジアザビシクロノネン(DBN)及びジアザビ
シクロウンデセン(DBU)を挙げることができる。
方法(a)における反応温度は比較的広い範囲内で変化させることができる。
一般に該反応は−40℃〜+200℃、好ましくは0℃〜10
0℃の温度で行われる。
方法(a)を行う場合、式(II)のアミノイソチアゾールの1モル当たり一
般に1〜2モル、好ましくは1〜1.5モルの式(III)のアシルハライドが
用いられる。
いくつかの場合には、式(II)のアミノイソチアゾールをそのハロゲン化水
素塩の形態で、例えば特に塩酸塩として用いるのが有利である。
本発明に従う方法(b)を行うために好ましい硫化剤は:五硫化リン又はLa
wessonの試薬[2,4−ビス(4−メトキシ−フェニル)−1,3,2,
4−ジチアジホスフェタン−2,4−ジチオン]である(Tetrahedro
n Vol.41,No.22,5061ff(1985)も参照されたい)。
本発明に従う方法(b)を行うために好ましい希釈剤は炭化水素、例えばトル
エン、キシレン、テトラリン、ヘキサン又はシクロヘキサンである。
本発明に従う方法(b)を行う場合、反応温度は比較的広い範囲内で変化させ
ることができる。一般に該反応は0℃〜200℃、好ましくは20℃〜150C
の温度で行われる。
本発明に従う方法(b)を行う場合、式(Ia)の化合物の1モル当たり一般
に1〜3モル、好ましくは1〜2モルの硫化剤が用いられる。仕上げは通常の方
法により行われる。
本発明に従う方法(c)を行うために適した希釈剤はすべての通常の溶媒であ
る。場合によりハロゲン化されていることができる脂肪族もしくは芳香族炭化水
素、例えばメチレンクロリド、ジクロロエタン、シクロヘキサン、トルエン又は
クロロベンゼンを用いるのが好ましい。
しかし溶媒を用いずにニート(neat)で該反応を行うことも可能である。
本発明に従う方法(c)を行う場合、反応温度は比較的広い範囲内で変化させ
ることができる。一般に該反応は0℃〜150℃、好ましくは20℃〜120℃
の温度で行われる。
本発明に従う方法(c)を行う場合、式(II)のアミノイソチアゾールの1
モル当たり一般に1〜3モル、好ましくは1〜1.5モルの式(IV)のジチオ
エステルが用いられる。仕上げ及び単離は通常の方法により行われる。
優れた作物許容性及び温血動物に対する低い毒性を有する活性化合物は農業に
おいて、森林経営において、保存製品及び材料の保護においてならびに衛生部門
において遭遇する有害動物、特に昆虫、クモ形類及び線虫類の抑制に適している
。それらを好適には作物保護剤として用いることができる。それらは通常に感受
性の及び耐性の種に対してならびに生育のすべての又はいくつかの段階に対して
活性である。上記の有害生物には以下のものが含まれる:
等脚類(Isopoda)の目から、例えばオニスクス・アセルス(Onisc
us asellus)、アルマジリジウム・ブリガレ(Armadillid
ium vulgare)及びポルセリオ・スカベル(Porcellio s
caber)。
倍脚類(Diplopoda)の目から、例えばプラニウルス・グルラツス(B
laniulus guttulatus)。
唇脚類(Chilopoda)の目から、例えばゲオフィルス・カルポファグス
(Geophilus carpophagus)及びスクチ
ゲラ種(Scutigera spec.)。
結合類(Symphyla)の目から、例えばスクチゲレラ・イマクラタ(Sc
utigerella immaculata)。
シミ類(Thysanyra)の目から、例えばレピスマ・サッカリナ(Lep
isma saccharina)。
トビムシ類(Collembola)の目から、例えばオニチウルス・アルマツ
ス(Onychiuru armatus)。
直翅類(Orthoptera)の目から、例えばブラッタ・オリエタリス(B
latta orientalis)、ペリプラネタ・アメリカナ(Parip
laneta americana)、ロイコファエア・マデラエ(Leuco
phaea maderae)、ブラテラ・ゲルマニカ(Blattella
germanica)、アケタ・ドメスチクス(Acheta domesti
cus)、グリロタルパ種(Gryllotalpa spp.)、ロクスタ・
ミグラトリア・ミグラトリオイデス(Locusta migratoria
migratpropodes)、メラノプルス・ディファレンチアリス(Me
lanoplus differentialis)及びシストセルカ・グレガ
リア(Schistocerca gregeria)。
ハサミムシ類(Dermaptera)の目から、例えばフォルフィクラ・アウ
リクラリア(Forficula auricularia)。
シロアリ類(Isoptera)の目から、例えばレチクリテルメス種(Ret
iculitermes spp.)。
シラミ類(Anoplura)の目から、例えばペディクルス・ヒューマヌス・
コルポリス(pediculus humanus corp
oris)、ハエマトピヌス種(Haematopinus spp.)及びリ
ノグナツス種(Linognathus spp.)。
ハジラミ類(Mallophaga)の目から、例えばトリコデクテス種(Tr
ichodectes spp.)及びダマリネア種(Damalinea s
pp.)。
アザミウマ類(Thysanoptera)の目から、例えばヘルシノツリプス
・フェモラリス(Hercinothrips femoralis)及びツリ
プス・タバチ(Thrips tabaci)。
異翅類(Heteroptera)の目から、例えばエウリガステル種(Eur
igaster spp.)、ジスデルクス・インテルメジウス(Dysder
cus intermedius)、ピエスマ・クアドラタ(Piesma q
uadrata)、シメクス・レクツラリウス(Cimex lectular
ius)、ロドニウス・プロリクス(Rhodnius prolixus)及
びトリアトマ種(Triatoma spp.)。
同翅類(Homoptera)の目から、例えばアレウロデス・ブラシカエ(A
leurodes brassicae)、ベミシア・タバチ(Bemisia
tabaci)、トリアレウロデス・バポラリオルム(Trialeurod
es vaporariorum)、アフィス・ゴシピイ(Aphis gos
sypii)、ブレビコリネ・ブラシカエ(Bravicoryne bras
sicae)、クリプトミズス・リビス(Cryptomyzus ribis
)、アフィス・ファバエ(Aphis fabae)、アフィス・ポミ(Aph
is pomi)、エリオソマ・ラニゲルム(Eriosoma lanige
r
um)、ヒアロプテルス・アルンジニス(Hyalopterus arund
inis)、フィロクセラ・バスタツリクス(Phy11oxera vast
atrix)、ペムフィグス種(Pemphigus spp.)、マクロシフ
ム・アベナエ(Macrosiphus avenae)、ミズス種(Myzu
s spp.)、フォロドン・フムリ(Phorodon humuli)、ロ
パロシフム・パジ(Rhopalosiphum padi)、エンポアスカ種
(Empoasca spp.)、エウセリス・ビロバツス(Euscelis
bilobatus)、ネフォテティクス・シンクチセプス(Nephote
ttix cincticeps)、レカニウム・コルニ(Lecanium
corni)、サイセチア・オレアエ(Saissitia oleae)、ラ
オデルファクス・ストリアテルス(Laode1phax striatell
us)、ニラパルバタ・ルゲンス(Nilaparvata lugens)、
アオニジエラ・アウランチイ(Aonidiella aurantii)、ア
スピジオツス・ヘデラエ(Aspidiotus hederae)、シュード
コックス種(Pseudococcus spp.)及びプシラ種(Psyll
a spp.)。
鱗翅類(Lepidoptera)の目から、例えばペクチノフォラ・ゴシピエ
ラ(Pectinophora gossypiella)、ブパルス・ピニア
リウス(Bupalus piniarius)、ケイマトビア・ブルマタ(C
heimatobia brumata)、リトコレチス・ブランカルデラ(L
ithocolletis blancardella)、ヒポノメウタ・パデ
ラ(Hyponomeut
a padella)、プルテラ・マクリペンニス(Plutella mac
ulipennis)、マラコソマ・ネウスツリア(Malacosoma n
eustria)、エウプロクチス・クリソルホエア(Euproctis c
hrysorrhoea)、リマンツリア種(Lymantria spp.)
、ブクラトリクス・ツルベリエレ(Bucculatrix thurberi
ella)、フィロクニスチス・シトレラ(Phyllocnistis ci
trella)、アグロチス種(Agrotis spp.)、エウクソア種(
Euxoa spp.)、フェルチア種(Feltia spp.)、エアリア
ス・インスラナ(Earias insulana)、ヘリオチス種(Heli
othis spp.)、スポドプテラ・エクシグア(Spodoptera
exigua)、マメストラ・ブラシカエ(Mamestra brassic
ae)、パノリス・フラメア(Panolis flammea)、スポドプテ
ラ・リツラ(Spodoptera litura)、スポドプテラ種(Spod
optera spp.)、トリコプルシア・ニ(Trichoplusia
ni)、カルポカプサ・ポモネラ(Carpocapsa pomonella
)、ピエリス種(Pieris spp.)、チロ種(Chi1o spp.)
、ピラウスタ・ヌビラリス(Pyrausta nubilalis)、エフェ
スチア・クエニエラ(Ephestia kuehniella)、ガレリア・
メロネラ(Galleria mellonella)、チネオラ・ビセリラレ
(Tineola bisselliella)、チネア・ペリオネラ(Tin
ea pellionella)、ホフマノフィラ・シュードスプレテラ(Ho
fmannophi1a pse
udospretella)、カコエシア・ポダナ(Cacoecia pod
ana)、カプア・レチクラナ(Capua reticulana)、コリス
トネウラ・フミフェラナ(Choristoneura fumiferana
)、クリシア・アンビグエラ(Clysia ambiguella)、ホモナ
・マグナニマ(Homona magnanima)及びトルトリクス・ビリダ
ナ(Tortrix viridana)。
甲虫類(Coleoptera)の目から、例えばアノビウム・プンクタツム(
Anobium punctatum)、リゾペルタ・ドミニカ(Rhizop
ertha dominica)、ブルキジウス・オブテクツス(Bruchi
dius obtectus)、アカントセリデス・オブテクツス(Acant
hoscelides obtectus)、ヒロツルペス・バジュルス(Hy
lotrupes bajulus)、アゲラスチカ・アルニ(Agelast
ica alni)、レプチノタルサ・デセムリネアタ(Leptinotar
sa decemlineata)、ファエドン・コクレアリアエ(Phaed
on cochleariae)、ディアブロチカ種(Diabrotica
spp.)、プシリオデス・クリソセファラ(Psylliodes chry
socephala)、エピラクナ・バリベチス(Epilachna var
ivestis)、アトマリア種(Atomaria spp.)、オリザエフ
ィルス・スリナネンシス(Oryzaephilus surinamensi
s)、アントノムス種(Anthonomus spp.)、シトフィルス種(
Sitophilus spp.)、オチオリンクス・スルカツス(Otior
rhync
hus sulcatus)、コスモポリテス・ソルジズス(Cosmopol
ites sordidus)、セウトリンクス・アシミリス(Ceuthor
rhynchus assimilis)、ヒペラ・ポスチカ(Hypera
postica)、デルメステス種(Dermestes spp.)、トロゴ
デルマ種(Trogoderma spp.)、アントレヌス種(Anthre
nus spp.)、アタゲヌス種(Attagenus spp.)、リクツ
ス種(Lyctus spp.)、メリゲテス・アエネウス(Meligeth
es aeneus)、プチヌス種(Ptinus spp.)、ニプッス・ホ
ロレウクス(Niptus hololeucus)、ギビウム・プシロイデス
(Gibbium psylloides)、トリボリウム種(Triboli
um spp.)、テネブリオ・モリトル(Tenebrio molitor
)、アグリオテス種(Agriotes spp.)、コノデルス種(Cono
derus spp.)、メロロンタ・メロロンタ(Melolontha m
elolontha)、アンフィマロン・ソルシチチアリス(Amphimal
lon solstitialis)及びコステリツラ・ゼアランジカ(Cos
telytra zealandica)。
膜翅類(Hymenoptera)の目から、例えばジプリオン種(Dipri
on spp.)、ホプロカンパ種(Hoplocampaspp.)、ラシウ
ス種(Lasius spp.)、モノモリウム・ファラオニス(Monomo
rium pharaonis)及びベスパ種(Vespa spp.)。
双翅類(Diptera)の目から、例えばアエデス種(Aedes
spp.)、アノフェレス種(Anopheles spp.)、クレクス種(
Culex spp.)、ドロソフィラ・メラノガステル(Drosophil
a melanogaster)、ムスカ種(Musca spp.)、ファニ
ア種(Fannia spp.)、カリフォラ・エリスロセファラ(Calli
phora erythrocephala)、ルシリア種(Lucilia
spp.)、クリソミア種(Chrysinyua spp.)、クテレブラ種
(Cuterebra spp.)、ガストロフィルス種(Gastrophi
lus spp.)、ヒポボスカ種(Hyppobosca spp.)、スト
モキシス種(Stomoxys spp.)、オエスツルス種(Oestrus
spp.)、ヒポデルマ種(Hypoderma spp.)、タバヌス種(T
abanus spp.)、タニア種(Tannia spp.)、ビビオ・ホ
ルツラヌス(Bibio hortulanus)、オシネラ・フリト(Osc
inella frit)、フォルビア種(Phorbia spp.)、ペゴ
ミア・ヒオシアミ(Pegomyia hyoscyami)、セラチチス・カ
ピタタ(Ceratitis capitata)、ダクス・オレアエ(Dac
us oleae)及びチプラ・パルドサ(Tipula paludosa)
。
ノミ類(Siphonaptera)の目から、例えばキセノプシラ・ケオピス
(Xenopsylla cheopis)及びセラトフィルス種(Cerat
ophyllus spp.)。
クモ形類(Arachnida)の目から、例えばスコルピオ・マウルス(Sc
orpio maurus)及びラトロデクツス・マクタンス(Lagrode
ctus mactans)。
ダニ類(Acarina)の目から、例えばアカルス・シロ(Acarus s
iro)、アルガス種(Argas spp.)、オルニトドロス種(Orni
thodoros spp.)、デルマニスス・ガリナエ(Dermanyss
us gallinae)、エリオフィエス・リビス(Eriophyes r
ibis)、フィロコプツルタ・オレイボラ(Phyllocoptruta
oleivora)、ボオフィルス種(Boophylus spp.)、リピ
セファルス種(Rhipicephalus spp.)、アンブリオマ種(A
mblyomma spp.)、ヒアロマ種(Hyalomma spp.)、
イクソデス種(Ixodes spp.)、プソロプテス種(Psoropte
s spp.)、コリオプテス種(Chorioptes spp.)、サルコプテ
ス種(Sarcoptes spp.)、タルソネムス種(Tarsonemu
s spp.)、ブリオビア・プラエチオサ(Bryobia praetio
sa)、パノニクス種(Panonychus spp.)及びテトラニクス種
(Tetranychus spp.)。
植物寄生性線虫類には、例えばプラチレンクス種(Pratylenchus
spp.)、ラドフォルス・シミリス(Radopholus simili
s)、ジチレンクス・ジプサシ(Ditylenchus dipsaci)、
チレンクルス・セミペネツランス(Tylenchulus semipene
trans)、ヘテロデラ種(Heterodera spp.)、グロボデラ
種(Globodera spp.)、メロイドジネ種(Meloidogyn
e spp.)、アフェレンコイデス種(Aphelenchoides sp
p.)、
ロンギドルス種(Longidorus spp.)、クシフィネマ種(Xip
hinema spp.)、トリコドルス種(Trichodorus spp
.)が含まれる。
本発明の式(I)の化合物は特に顕著な殺虫性を有する。
それらを植物に損害を与える昆虫の抑制に用いて特に成功することができる。
それらは例えばマスタードビートル(mustard beetle)の幼虫(
ファエドン・コクレアラアエ)、オウレットモス(owlet moth)の毛
虫(スポドプテラ・フルギペルダ)に対してならびにグリーンライスリーフホッ
パー(green rice leaf hopper)(ネフォテチクス・シ
ンクチセプス)に対して強い活性を有する。
活性化合物は通常の調剤、例えば溶液、乳剤、水和剤、懸濁剤、散剤、微粉剤
、ペースト、可溶性粉末、顆粒剤、乳−懸濁濃厚液(suspension−e
mulsion concentrates)、活性化合物を含浸させた天然及
び合成材料ならびにポリマー性物質中の微細カプセルに転化することができる。
これらの調剤は既知の方法で、例えばそして好適には活性化合物を伸展剤、す
なわち液体溶剤及び/又は固体担体と、場合によっては界面活性剤、すなわち乳
化剤及び/又は分散剤及び/又は発泡剤を用いて混合することにより調製される
。
用いられる伸展剤が水の場合、例えば有機溶剤を補助溶剤として用いることも
できる。本質的に適した液体溶剤には:キシレン、トルエン又はアルキルナフタ
レンなどの芳香族化合物、クロロベンゼン、クロロエチレン又はメチレンクロリ
ドなどの塩素化芳香族及び塩素化脂肪族炭化
水素、シクロヘキサン又は鉱油留分、鉱油及び植物油を例とするパラフィンなど
の脂肪族炭化水素、ブタノール又はグリコールなどのアルコール類ならびにその
エーテル類及びエステル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン又はシクロヘキサノンなどのケトン類、ジメチルホルムアミドやジメチル
スルホキシドなどの極性の強い溶媒、ならびに水が含まれる。
適した固体担体は:
例えばアンモニウム塩ならびにカオリン、粘土、タルク、チョーク、石英、アタ
パルジャイト、モントモリロナイト又はケイソウ土などの粉砕された天然鉱石な
らびに微粉砕されたシリカ、アルミナ及びケイ酸塩などの粉砕された合成鉱石で
あり;顆粒剤のための適した固体担体は:例えば方解石、大理石、軽石、海泡石
及び白雲石などの粉砕されて分別された天然岩石ならびに無機及び有機粉末の合
成顆粒ならびにおが屑、ココヤシの殻、とうもろこしの穂軸及びタバコの茎のよ
うな有機材料の顆粒であり;適した乳化剤及び/又は発泡剤は:例えばポリオキ
シエチレン脂肪酸エステル類、アルキルアリールポリグリコールエーテル類を例
とするポリオキシエチレン脂肪族エーテル類、アルキルスルホネート類、アルキ
ルサルフェート類、アリールスルホネート類及びタンパク質加水分解産物などの
非イオン性及びアニオン性乳化剤であり;適した分散剤は:例えばリグニン−亜
硫酸塩廃液及びメチルセルロースである。
カルボキシメチルセルロース及び粉末、顆粒又はラテックスの形態の天然及び
合成ポリマー、例えばアラビアゴム、ポリビニルアルコール及びポリ酢酸ビニル
ならびにセファリン及びレシチンのような天然リン脂質ならびに合成リン脂質な
どの粘着剤も調剤中で用いることができる。
他に添加剤として鉱油及び植物油が可能である。
着色料、例えば酸化鉄、酸化チタン及びプルシアンブルーなどの無機顔料なら
びにアリザリン染料、アゾ染料及び金属フタロシアニン染料などの有機染料なら
びに鉄、マンガン、ほう素、銅、コバルト、モリブデン及び亜鉛の塩などの微量
の栄養素を使用することができる。
調剤は一般に0.1〜95重量%、好ましくは0.5〜90%の活性化合物を
含有する。
本発明の活性化合物は、商業的に入手可能なその調剤の形態で及びこれらの調
剤から他の活性化合物、例えば殺虫剤、誘引剤、不妊化剤、殺バクテリア剤、殺
ダニ剤、殺線虫剤、殺菌・殺カビ剤、成長調節物質又は除草剤との混合物として
調製される使用形態で存在することができる。殺虫剤には例えばリン酸エステル
類、カルバメート類、カルボン酸エステル類、塩素化炭化水素、フェニルウレア
類、微生物により生産される化合物などが含まれる。
特に有利な混合成分は例えば以下に挙げるものである:
殺菌・殺カビ剤:
2−アミノブタン;2−アニリノ−4−メチル−6−シクロプロピル−ピリミジ
ン;2’,6’−ジブロモ−2−メチル−4’−トリフルオロメトキシ−4’−
トリフルオロメチル−1,3−チアゾール−5−カルボキシアニリド;2,6−
ジクロロ−N−(4−トリフルオロメチルベンジル)ベンズアミド;(E)−2
−メトキシイミノ−N−メチル−2−(2−フェノキシフェニル)−アセトアミ
ド;8−ヒドロキシキノリン硫酸塩;(E)−2−{2−[6−(2−シアノフ
ェノキシ)−ピリミジン−4−イルオキシ]−フェニル}−3−メトキシアクリ
ル酸メチ
ル;(E)−メトキシイミノ[アルファ−(o−トリルオキシ)−o−トリル]
酢酸メチル;2−フェニルフェノール(OPP)、アルジモルフ、アンプロピル
フォス、アニラジン、アザコナゾール、ベナラキシル、ベノダニル、ベノミル、
ビナパクリル、ビフェニル、ビテルタノル、ブラスチシジン−S、ブロムコナゾ
ール、ブピリメート、ブチオベート、カルシウムポリスルフィド、カプタフォル
、カプタン、カルベンダジム、カルボキシン、キノメチオネート、クロロネブ、
クロロピクリン、クロロタロニル、クロゾリネート、クフラネブ、シモキサニル
、シプロコナゾール、シプロフラム、ジクロロフェン、ジクロブトラゾル、ジク
ロフルアニド、ジクロメジン、ジクロラン、ジエトフェンカルブ、ジフェノコナ
ゾール、ジメチリモル、ジメトモルフ、ジニコナゾール、ジノカプ、ジフェニル
アミン、ジピリチオン、ジタリムフォス、ジチアノン、ドジン、ドラゾキソロン
、エジフェンフォス、エポキシコニゾール、エチリモル、エツリジアゾール、フ
ェナリモル、フェンブコナゾール、フェンフラム、フェニトロパン、フェンピク
ロニル、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、フェンチンアセテート、フェ
ンチンヒドロキシド、フェルバム、フェリムゾン、フルアジナム、フルジオキソ
ニル、フルオロミド、フルクインコナゾール、フルシラゾール、フルスルファミ
ド、フルトラニル、フルツリアフォル、フォルペト、フォセチル−アルミニウム
、フタリド、フベリダゾール、フララキシル、フルメシクロクス、グアザチン、
ヘキサクロロベンゼン、ヘキサコナゾール、ヒメキサゾル、イマザリル、イミベ
ンコナゾール、イミノクタジン、イプロベンフォス(IBP)、イプロジオン、
イソプロチオラン、カスガマイシン、銅調剤、例えば:水酸化銅、ナフテン酸銅
、銅オキシクロリド、硫酸銅、酸化銅、
オキシン−銅及びボルド−混合物、マンコッパー、マンコゼブ、マネブ、メパニ
ピリム、メプロニル、メタラキシル、メツコナゾール、メタスルフォカルブ、メ
ツフロキサム、メチラム、メツルフォバクス、ミクロブタニル、ニッケルジメチ
ルジチオカルバメート、ニトロタル−イソプロピル、ヌアリモル、オフレース、
オキサジキシル、オキシモカルブ、オキシカルボキシン、ペルフラゾエート、ペ
ンコナゾール、ペンシクロン、フォスジフェン、フタリド、ピマリシン、ピペラ
リン、ポリカルバメート、ポリオキシン、プロベナゾール、プロクロラツ、プロ
シミドン、プロパモカルブ、プロピコナゾール、プロピネブ、ピラゾフォス、ピ
リフェノクス、ピリメタニル、ピロクイロン、クイントゼン(PCNB)、硫黄
及び硫黄調剤、テブコナゾール、テクロフタラム、テクナゼン、テトラコナゾー
ル、チアベンダゾール、チシオフェン、チオファネート−メチル、チラム、トル
クロフォス−メチル、トリルフルアニド、トリアジメフォン、トリアジメノル、
トリアゾキシド、トリクラミド、トリシクラゾール、トリデモルフ、トリフルミ
ゾール、トリフロリン、トリチコナゾール、バリダマイシンA、ビンクロゾリン
、ジネブ、ジラム。
殺バクテリア剤:
ブロノポル、ジクロロフェン、ニトラピリン、ニッケルジメチルジチオカルバメ
ート、カスガマイシン、オクチリノン、フランカルボン酸、オキシテトラサイク
リン、プロベナゾール、ストレプトマイシン、テクロフタラム、硫酸銅及び他の
銅調剤。
殺虫剤/殺ダニ剤/殺線虫剤:
アバメクチン、AC 303 630、アセフェート、アクリナツリン、アラニ
カルブ、アルジカルブ、アルファメツリン、アミトラツ、アベル
メクチン、AZ 60541、アザジラクチン、アジンフォスA、アジンフォス
M、アゾシクロチン、バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thu
ringiensis)、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、ベンスルタプ、ベ
ータ−シフルツリン、ビフェンツリン、BPMC、ブロフェンプロクス、ブロモ
フォスA、ブフェンカルブ、ブプロフェジン、ブトカルボキシン、ブチルピリダ
ベン、カズサフォス、カルバリル、カルボフラン、カルボフェノチオン、カルボ
スルファン、カルタプ、CGA 157419、CGA 184699、クロエ
トカルブ、クロレトキシフォス、クロルフェンビンフォス、クロルフルアズリン
、クロルメフォス、クロルピリフォス、クロルピリフォスM、シス−レスメツリ
ン、シクロシツリン、クロフェンテジン、シアノフォス、シクロプロツリン、シ
フルツリン、シハロツリン、シヘキサチン、シペルメツリン、シロマジン、デル
タメツリン、デメトンM、デメトンS、デメトン−S−メチル、ジアフェンチウ
ロン、ジアジノン、ジクロフェンチオン、ジクロルボス、ジクリフォス、ジクロ
トフォス、ジエチオン、ジフルベンズロン、ジメトエート、ジメチルビンフォス
、ジオキサチオン、ジスルフォトン、エジフェンフォス、エマメクチン、エスフ
ェンバレレート、エチオフェンカルブ、エチオン、エトフェンプロクス、エトプ
ロフォス、エツリムフォス、フェナミフォス、フェナザクイン、フェンブタチン
オキシド、フェニトロチオン、フェノブカルブ、フェノチオカルブ、フェノキシ
カルブ、フェンプロパツリン、フェンピラド、フェンピロキシメート、フェンチ
オン、フェンバレレート、フィプロニル、フルアジナム、フルシクロクスロン、
フルシツリネート、フルフェノクスロン、フルフェンプロクス、フルバリネート
、フォノフォス、フォルモチ
オン、フォスチアゼート、フブフェンプロクス、フラチオカルブ、HCH、ヘプ
テノフォス、ヘキサフルムロン、ヘキシチアゾクス、イミダクロプリド、イプロ
ベンフォス、イサゾフォス、イソフェンフォス、イソプロカルブ、イソキサチオ
ン、イベルメクチン、ラムダ−シハロツリン、ルフェヌロン、マラチオン、メカ
ルバム、メビンフォス、メスルフェンフォス、メタルデヒド、メタクリフォス、
メタミドフォス、メチダチオン、メチオカルブ、メトミル、メトルカルブ、ミル
ベメクチン、モノクロトフォス、モキシデクチン、ナレド、NC 184、NI
25、ニテンピラム、オメトエート、オキサミル、オキシデメトンM、オキシ
デプロフォス、パラチオンA、パラチオンM、ペルメツリン、フェントエート、
フォレート、フォサロン、フォスメト、フォスファミドン、フォキシム、ピリミ
カルブ、ピリミフォスM、ピリミフォスA、プロフェノフォス、プロメカルブ、
プロパフォス、プロポクスル、プロチォフォス、プロトエート、ピメトロジン、
ピラクロフォス、ピリダフェンチオン、ピレスメツリン、ピレツルム、ピリダベ
ン、ピリミジフェン、ピリプロキシフェン、クイナルフォス、RH 5992、
サリチオン、セブフォス、シラフルオフェン、スルフォテプ、スルプロフォス、
テブフェノジド、テブフェンピラド、テブピリミフォス、テフルベンズロン、テ
フルツリン、テメフォス、テルバム、テルブフォス、テトラクロルビンフォス、
チアフェノクス、チオジカルブ、チオファノクス、チオメトン、チオナジン、ツ
リンギエンシン、トラロメツリン、トリアラテン、トリアゾフォス、トリアズロ
ン、トリクロルフォン、トリフルムロン、トリメタカルブ、バミドチオン、XM
C、キシリルカルブ、YI5301/5302、ゼタメツリン。
除草剤などの他の既知の活性化合物又は肥料及び成長調節剤との混合物も可能
である。
本発明の活性化合物はさらに商業的に入手可能なその調剤としてならびにこれ
らの調剤から相乗剤との混合物として調製される使用形態で存在することができ
る。相乗剤とは活性化合物の作用を向上させる化合物であり、加えられる相乗剤
がそれ自身で活性である必要はない。
商業的に入手可能な調剤から調製される使用形態の活性化合物含有率は広い限
度内で変えることができる。使用形態の活性化合物濃度は0.0000001〜
95重量%、好ましくは0.0001〜1重量%の活性化合物であることができ
る。
化合物は使用形態に適した通常の方法で用いられる。
衛生上の有害生物及び保存−製品の有害生物に用いられる場合、活性化合物は
木材及び粘土に対する優れた残留活性ならびに石灰化された基質上のアルカリに
対する優れた安定性を有する。
本発明の活性化合物は植物、衛生及び保存製品の有害生物のみでなく、獣医学
の部門において、動物寄生虫(外部寄生虫)、例えばマダニ(ixodid t
icks)、アルガシドダニ(argasid ticks)、カイセンダニ(
scab mites)、トロンビクリドダニ(trombiculid mi
tes)、ハエ類(刺す及び吸う)、寄生性ハエ幼虫、シラミ、毛ジラミ、鳥ジ
ラミ及びノミに対しても活性である。これらの寄生虫には以下のものが含まれる
:
シラミ類(Anoplurida)の目から、例えばハエマトピヌス種(Hae
matopinus spp.)、リノグナツス種(Linognathus
spp.)、ペジクルス種(Pediculus s
pp.)、フチルス種(Phtirus spp.)、ソレノポテス種(Sol
enopotes spp.)。
ハジラミ類(Mallophagida)の目ならびにマルツノハジラミ類(A
mblycerina)及びホソツノハジラミ類(Ischnocerina)
の亜目から、例えばトリメノポン種(Trimenopon spp.)、メノ
ポン種(Menopon spp.)、トリノトン種(Trinoton sp
p.)、ボビコラ種(Bovicola spp.)、ウェルネキエラ種(We
rneckiella spp.)、レピケントロン種(Lepikentro
n spp.)、ダマリナ種(Damalina spp.)、トリコデクテス
種(Trichodectes spp.)、フェリコラ種(Felicola
spp.)。
双翅類(Diptera)の目ならびに糸角類(Nematocerina)及
び短角類(Brachycerina)の亜目から、例えばアエデス種(Aed
es spp.)、アノフェレス種(Anopheles spp.)、クレク
ス種(Culex spp.)、シムリウム種(Simulium spp.)
、エウシムリウム種(Eusimulium spp.)、フレボトムス種(P
hlebotomus spp.)、ルツゾミイア種(Lutzomyia s
pp.)、クリコイデス種(Culicoides spp.)、クリソプス種
(Chrysops spp.)、ヒボミツラ種(Hybomitra spp
.)、アチロツス種(Atylotus spp.)、タバヌス種(Taban
us spp.)、ハエマトポタ種(Haematopota spp.)、フ
ィリポミイア種(Philipomyia spp.)、
ブラウラ種(Braula spp.)、ムスカ種(Musca spp.)、
ヒドロタエア種(Hydrotaea spp.)、ストモキシス種(Stom
oxys spp.)、ハエマトビア種(Haematobia spp.)、
モレリア種(Morellia spp.)、ファニア種(Fannia sp
p.)、グロシナ種(Glossina spp.)、カリフォラ種(Call
iphora spp.)、ルシリア種(Lucilia spp.)、クリソ
ミア種(Chrysinyua spp.)、ウォールファルチア種(Wohl
fahrtia spp.)、サルコファガ種(Sarcophaga spp
.)、オエスツルス種(Oestrus spp.)、ヒポデルマ種(Hypo
derma spp.)、ガステロフィルス種(Gasterophilus
spp.)、ヒポボスカ種(Hippobosca spp.)、リポプテナ種
(Lipoptena spp.)及びメロファグス種(Melophagus
spp.)。
ノミ類(Siphonapterida)の目から、例えばプレクス種(Pul
ex spp.)、クテノセファリデス種(Ctenocephalides
spp.)、キセノプシラ種(Xenopsyllaspp.)及びセラトフィ
ルス種(Ceratophyllus spp.)。
異翅類(Heteropterida)の目から、例えばシメクス種(Cime
x spp.)、トリアトマ種(Triatoma spp.)、ロドニウス種
(Rhodnius spp.)及びパンストロンギルス種(Panstron
gylus spp.)。
ゴキブリ類(Blattarida)の目から、例えばブラッタ・オリ
エンタリス(Blatta orientalis)、ペリプラネタ・アメリカ
ナ(Periplaneta americana)、ブラッタ・ゲルマニカ(
Blatta germanica)及びスペラ種(Supella SPP.
)。
ダニ類(Acaria(Acarida))の綱、ならびに後気門類及び中気門
類(Meta− and Mesostigmata)の目から、例えばアルガ
ス種(Argas spp.)、オルニトドロス種(Ornithodoros
spp.)、オタビウス種(Otabiusspp.)、イクソデス種(Ix
odes spp.)、アンブリオマ種(Amblyomma spp.)、ボ
ーフィルス種(Boophilus spp.)、デルマセントル種(Derm
acentor spp.)、ハエマフィサルス種(Haemaphysali
s spp.)、ヒアロマ種(Hyalomma spp.)、リピセファルス
種(Rhipicephalus spp.)、デルマニスス種(Derman
yssus spp.)、ライリエチア種(Raillietia spp.)
、ニューモニスス種(Pneumonyssus spp.)、ステルノストマ
種(Sternostoma spp.)及びバロア種(Varroa spp
.)。
前気門類(Actinedida(Prostigmata))及び無気門類(
Acaridida(Astigmata)の目から、例えばアカラピス種(A
carapis spp.)、ケイレチエラ種(Cheyletiella s
pp.)、オルニトケイレチア種(Ornithocheyletia spp
.)、ミオビア種(Myobia spp.)、プソレルガテス種(psore
rgates spp.)、
デモデクス種(Demodex spp.)、トロムビクラ種(Trombic
ula spp.)、リストロフォルス種(Listrophorus spp
.)、アカルス種(Acarus spp.)、チロファグス種(Tyroph
agus spp.)、カログリフス種(Caloglyphus spp.)
、ヒポデクテス種(Hypodectes spp.)、プテロリクス種(Pt
erolichus spp.)、プソロプテス種(Psoroptes sp
p.)、コリオプテス種(Chorioptes spp.)、オトデクテス種
(Otodectes spp.)、サルコプテス種(Sarcoptes s
pp.)、ノトエドレス種(Notoedres spp.)、クネミドコプテ
ス種(Knemidocoptes spp.)、シトジテス種(Cytodi
tes spp.)及びラミノシオプテス種(Laminosioptes s
pp.)。
本発明の式(I)の活性化合物は農業家畜、例えば牛、羊、山羊、馬、豚、ロ
バ、らくだ、水牛、兎、鶏、七面鳥、あひる、鵞鳥、蜜蜂、他の家畜、例えば犬
、猫、かごの鳥、養魚ならびにいわゆる実験動物、例えばハムスター、モルモッ
ト、ラット及びマウスを攻撃する節足動物の抑制にも適している。これらの節足
動物の抑制により、死亡率及び性能の低下(肉、ミルク、羊毛、皮革、卵、蜂蜜
などにおける)を減少させ、本発明の活性化合物の使用によってより経済的で簡
単な動物の保護を可能にすることが意図されている。
獣医学の部門において、本発明の活性化合物は既知の方法で、例えば錠剤、カ
プセル、飲料、ドレンチ類、顆粒剤、ペースト、ボーラス類、フィードスルー法
(feed−through method)、座薬
の形態で腸内投与により、例えば注射(筋肉内、皮下、静脈内、腹腔内など)、
体内埋植を用いる非経口的投与により、鼻内投与により、例えば浸漬又は入浴、
噴霧、ポアリング−オン及びスポッティング−オン、洗浄、微粉剤散布などの形
態の皮膚投与によりならびに活性化合物を含む成形品、例えばカラー、イアタグ
、テールマーク、リムバンド、ホルター、マーキング装置などを使用することに
より用いられる。
家畜、家禽、家庭用動物などに投与する場合、式(I)の活性化合物を、1〜
80重量%の量で活性化合物を含む調剤(例えば散剤、乳剤、フロアブル(fl
owables))として直接又は100〜10,000倍に希釈した後に用い
ることができるかあるいはそれらを化学浴の形態で用いることができる。
さらに、本発明の式(I)の化合物は工業材料を破壊する昆虫に対する強力な
殺虫作用を有することが見いだされた。
以下の昆虫を例として及び好ましいとして挙げることができるが、制限ではな
い:
甲虫類(Beetles)、例えば
ヒロツルペス・バジュルス(Hylotrupes bajulus)、クロロ
ホルス・ピロシス(Chlorophorus pilosis)、アノビウム
・プンクタツム(Anobium punctatum)、クセストビウム・ル
フォビロスム(Xestobium rufovillosum)、プチリヌス
・ペクチコルニス(Ptilinus pecticornis)、デンドロビ
ウム・ペルチネクス(Dendrobium pertinex)、エルノビウ
ス・モリス(Ernobius mollis)、プリオビウム・カルピニ(P
riobium
carpini)、リクツス・ブルネウス(Lyctus brunneus)
、リクツス・アフリカヌス(Lyctus africanus)、リクツス・
プラニコリス(Lyctus planicollis)、リクツス・リネアリ
ス(Lyctus linearis)、リクツス・プベセンス(Lyctus
pubescens)、トロゴキシロン・アエクアレ(Trogoxylon
aequale)、ミンテス・ルギコリス(Minthes rugicol
lis)、キシレボルス種(Xyleborus spec.)、トリプトデン
ドロカ種(Tryptodendron spec.)、アパテ・モナクス(A
pate monachus)、ボスツリクス・カプシンス(Bostrych
us capucins)、ヘテロボスツリクス・ブルネウス(Heterob
ostrychus brunneus)、シノキシロン種(Sinoxylo
n spec.)、ジノデルス・ミヌツス(Dinoderus minutu
s)、
ハサミムシ類(Dermapterans)、例えば
シレクス・ジュベンクス(Sirex juvencus)、ウロセルス・ギガ
ス(Urocerus gigas)、ウロセルス・ギガス・タイグヌス(Ur
ocerus gigas taignus)、ウロセルス・アウグル(Uro
cerus augur)、
白アリ類(Termites)、例えば
カロテルメス・フラビコリス(Kalotermes flavicollis
)、クリプトテルメス・ブレビス(Cryptotermes brevis)
、ヘテロテルメス・インジコラ(Heterotermes indicola
)、レチクリテルメス・フラビペス(Ret
iculitermes flavipes)、レチクリテルメス・サントネニ
ス(Reticulitermes santonenis)、レチクリテルメ
ス・ルシフグス(Reticulitermes lucifugus)、マス
トテルメス・ダルウィニエンシス(Mastotermes darwinie
nsis)、ゾオテルモプシス・ネバデンシス(Zootermopsis n
evadensis)、コプトテルメス・フォルモサヌス(Coptoterm
es formosanus)、
シミ類(Bristletails)、
例えばレピスマ・サッカリナ(Lepisma saccharina)。
本発明に関し、工業材料とは非生物材料、例えば好ましくは合成材料、接着剤
、サイジング剤、紙及び板紙、皮革、木材及び誘導木材製品ならびに塗料を意味
すると理解されるべきである。
昆虫による攻撃に対して特別に保護されるべき材料は、木材及び誘導木材製品
である。
本発明の組成物又はそのような組成物を含む混合物により保護することができ
る木材及び誘導木材製品とは、例えば:建築木材、はり材、鉄道の枕木、橋梁部
品、桟橋、木製車両、箱類、パレット類、コンテナ類、電話柱、木製断熱材、木
製窓枠及びドア、合板、パーティクルボード、建具類あるいは家の建築又は建具
に非常に一般的に用いられる木材製品を意味すると理解されるべきである。
活性化合物はそのままでか濃厚液の形態でかあるいは一般に通例の調剤、例え
ば粉剤、顆粒剤、溶液、懸濁剤、乳剤又はペーストの形態で用いることができる
。
上記の調剤はそれ自体既知の方法で、例えば活性化合物を少なくとも1種の溶
剤又は希釈剤、乳化剤、分散剤及び/又は結合剤もしくは定着剤、撥水剤、適宜
乾燥剤及びUV安定剤ならびに適宜色素及び顔料ならびに他の加工助剤と混合す
ることにより調製することができる。
木材及び木材材料の保護のために用いられる殺虫性組成物又は濃厚液は、本発
明の活性化合物を0.0001〜95重量%、特に0.001〜60重量%の濃
度で含む。
用いられる組成物又は濃厚液の量は昆虫の種及び発生度ならびに媒体に依存す
る。適用の最適比はそれぞれの場合に用いる時に、試験系列により決定すること
ができる。しかし一般に保護されるべき材料に基づいて0.0001〜20重量
%、好ましくは0.001〜10重量%の活性化合物の使用が十分である。
用いられる溶剤及び/又は希釈剤は有機化学的溶剤もしくは溶剤混合物及び/
又は低揮発性の油性又は油−型有機化学的溶剤もしくは溶剤混合物及び/又は極
性有機化学的溶剤もしくは溶剤混合物及び/又は水ならびに適宜乳化剤及び/又
は湿潤剤である。
好適に用いられる有機化学的溶剤は、35より高い蒸発数(evaporat
ion number)及び30℃より高い、好ましくは45℃より高い引火点
を有する油性又は油−型溶剤である。そのような油性及び油−型溶剤として用い
られる低揮発性で水に不溶性の物質は、適した鉱油又はその芳香族留分あるいは
鉱油含有−溶剤混合物、好ましくはホワイトスピリット、石油及び/又はアルキ
ルベンゼンである。
有利に用いられる物質は170〜220℃の沸点範囲を有する鉱油、170〜
220℃の沸点範囲を有するホワイトスピリット、250〜3
50℃の沸点範囲を有するスピンドル油、160〜280℃の沸点範囲を有する
石油又は芳香族留分、ターペンタインのエッセンスなどである。
好ましい実施態様の場合、180〜210℃の沸点範囲を有する液体脂肪族炭
化水素又は180〜220℃の沸点範囲を有する芳香族及び脂肪族炭化水素の高
−沸点混合物ならびに/又はスピンドル油ならびに/又はモノクロロナフタレン
、好ましくはα−モノクロロナフタレンが用いられる。
低揮発性で35より高い蒸発数及び30℃より高い、好ましくは45℃より高
い引火点を有する有機油状又は油−型溶剤は部分的に高又は中揮発性の有機化学
的溶剤により置き換えることができ、但し溶剤混合物はやはり35より高い蒸発
数及び30℃より高い、好ましくは45℃より高い引火点を有し、殺虫剤/殺菌
・殺カビ剤混合物はこの溶剤混合物に可溶性であるか又は乳化可能である。
好ましい実施態様の場合、有機化学的溶剤又は溶剤混合物の一部が脂肪族極性
有機化学的溶剤又は溶剤混合物で置き換えられる。好適に用いられる物質は、ヒ
ドロキシル及び/又はエステル及び/又はエーテル基を有する脂肪族有機化学的
溶剤、例えばグリコールエーテル類、エステル類などである。
本発明の範囲内で用いられる有機化学的結合剤は、それ自体既知であり、水で
希釈することができ及び/又は用いられる有機化学的溶剤に可溶性、分散可能も
しくは乳化可能である合成樹脂及び/又は結合性乾燥性油であり、特にアクリレ
ート樹脂、ビニル樹脂、例えばポリ酢酸ビニル、ポリエステル樹脂、重縮合もし
くは重付加樹脂、ポリウレタン樹脂、アルキド樹脂又は改質アルキド樹脂、フェ
ノール樹脂、炭化水素樹脂、
例えばインデン/クマロン樹脂、シリコーン樹脂、乾燥性植物及び/又は乾燥性
油及び/又は天然及び/もしくは合成樹脂に基づく物理的に乾燥性の結合剤から
成るか又はそれらを含む結合剤である。
結合剤として用いられる合成樹脂は乳液、分散液又は溶液の形態で用いること
ができる。最高10重量%のアスファルト又はアスファルト性物質も結合剤とし
て用いることができる。さらにそれ自体既知の着色剤、顔料、撥水剤、臭気−隠
蔽物質及び妨害剤又は防腐剤なども用いることができる。
組成物又は濃厚液は本発明に従い、好ましくは有機化学的結合剤として少なく
とも1種のアルキド樹脂もしくは改質アルキド樹脂及び/又は乾燥性植物油を含
む。本発明に従って好適に用いられるのは、45重量%より多い、好ましくは5
0〜68重量%の油含有率を有するアルキド樹脂である。
上記の結合剤の全体又はいくらかを定着剤(混合物)又は可塑剤(混合物)で
置き換えることができる。これらの添加剤は活性化合物の揮発及び結晶化又は沈
澱を防ぐことを目的とする。それらは好ましくは結合剤の0.01〜30%(用
いられる結合剤の100%に基づいて)と置き換えられる。
可塑剤はフタル酸エステル類、例えばフタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル
又はフタル酸ベンジルブチル、リン酸エステル類、例えばリン酸トリブチル、ア
ジピン酸エステル類、例えばアジピン酸ジ−(2−エチルヘキシル)、ステアリ
ン酸エステル類、例えばステアリン酸ブチルもしくはステアリン酸アミル、オレ
イン酸エステル類、例えばオレイン酸ブチル、グリセリンエーテル類又は比較的
高分子量のグリコールエー
テル類、グリセリンエステル類ならびにp−トルエンスルホン酸エステル類の化
学的種類からのものである。
定着剤は化学的にポリビニルアルキルエーテル類、例えばポリビニルメチルエ
ーテル又はケトン類、例えばベンゾフェノンもしくはエチレンベンゾフェノンに
基づいている。
適宜1種又はそれ以上の上記の有機化学的溶剤又は希釈剤、乳化剤及び分散剤
との混合物としての水も溶剤又は希釈剤として特に適している。
木材の特に有効な保護は大規模の工業的含浸法、例えば真空、二重真空又は加
圧法により達成される。
適宜、調製済み組成物はさらに他の殺虫剤及び適宜さらに1種又はそれ以上の
殺菌・殺カビ剤を含むことができる。
混合することができる適した追加の成分は好ましくはWO 94/29 26
8に挙げられている殺虫剤及び殺菌・殺カビ剤である。この文献に挙げられてい
る化合物は引用することにより特に本出願の内容となる。
混合することができる特別に好ましい成分は殺虫剤、例えばクロルピリフォス
、フォキシム、シラフルオフィン、アルファメツリン、シフルツリン、シペルメ
ツリン、デルタメツリン、ペルメツリン、イミダクロピリド、NI−25、フル
フェノクスロン、ヘキサフルムロン及びトリフルムロンならびに殺菌・殺カビ剤
、例えばエポキシコナゾール、ヘキサコナゾール、アザコナゾール、プロピコナ
ゾール、テブコナゾール、シプロコナゾール、メトコナゾール、イマザリル、ジ
クロルフルアニド、トリルフルアニド、3−ヨード−2−プロピニル−ブチルカ
ルバメート、N−オクチル−イソチアゾリン−3−オン及び4,5−ジクロロ−
N−
オクチルイソチアゾリン−3−オンである。
本発明の活性化合物の製造及び利用を下記の実施例により示す。製造実施例 実施例1 (方法a)
20mlのアセトニトリル中の3.50g(0.012モル)の[4−(4−
ニトロフェノキシ)]−フェニルアセチルクロリドの溶液を15mlのピリミジ
ン及び50mlのアセトニトリル中の1.60g(0.01モル)のチエノ[2
,3c]イソチアゾール−3−イル−アミンの溶液に滴下する。混合物を25℃
で18時間撹拌し、続いて濃縮乾燥する。反応混合物を水/酢酸エチル中に取り
上げ、有機相を10%の水酸化ナトリウム水溶液で繰り返し洗浄する。乾燥及び
濃縮の後、粘性の残留物が得られ、それを移動相としてメチレンクロリド/酢酸
エチル(20:1)を用いてシリカゲルクロマトグラフィーにより精製する。
これは融点が223℃のチエノ[2,3c]イソチアゾール−3−イル−[4
−(4−ニトロ−フェノキシ)]−フェニルアセチルアミンを0.24g(理論
値の20%)与える。
同様にして及び/又は一般的製造法に従って、以下の式(I)の化合物が得ら
れる:
*)融点(℃)又はd6−DMSO中における1HNMR,δppm
利用実施例 実施例A
ファエドン幼虫試験
溶剤:7重量部のジメチルホルムアミド
乳化剤:1重量部のアルキルアリールポリグリコールエーテル
活性化合物の適した調剤を調製するために、1重量部の活性化合物を上記の量
の溶剤及び上記の量の乳化剤と混合し、濃厚液を水を用いて所望の濃度に希釈す
る。
キャベツの葉(ブラシカ・オレラセア(Brassica oleracea
))を所望の濃度の活性化合物の調剤中に浸漬することにより処理し、葉がまだ
湿っている間にマスタードビートルの幼虫(ファエドン・コクレアリアエ)をた
からせる。
所望の期間の後、致死%を決定する。100%はすべてのピートルの幼虫が殺
されたことを意味し;0%はビートルの幼虫が全く殺されなかったことを意味す
る。
この試験において、例えば製造実施例2の化合物が0.1%という代表的活性
化合物濃度で7日後に100%の致死を与えた。実施例B
スポドプテラ・フルギペルダ試験
溶剤:7重量部のジメチルホルムアミド
乳化剤:1重量部のアルキルアリールポリグリコールエーテル
活性化合物の適した調剤を調製するために、1重量部の活性化合物を上記の量
の溶剤及び上記の量の乳化剤と混合し、濃厚液を水を用いて所望の濃度に希釈す
る。
キャベツの葉(ブラシカ・オレラセア)を所望の濃度の活性化合物の調剤中に
浸漬することにより処理し、葉がまだ湿っている間にオウレットモスの毛虫(ス
ポドプテラ・フルギペルダ)をたからせる。
所望の期間の後、致死%を決定する。100%はすべての毛虫が殺されたこと
を意味し;0%は毛虫が全く殺されなかったことを意味する。
この試験において、例えば製造実施例2の化合物が0.1%という代表的活性
化合物濃度で7日後に100%の致死を与えた。実施例C
ネフォテチクス試験
溶剤:7重量部のジメチルホルムアミド
乳化剤:1重量部のアルキルアリールポリグリコールエーテル
活性化合物の適した調剤を調製するために、1重量部の活性化合物を上記の量
の溶剤及び上記の量の乳化剤と混合し、濃厚液を水を用いて所望の濃度に希釈す
る。
稲の実生(オリザ・サチバ(Oryza sativa))を所望の濃度の活
性化合物の調剤中に浸漬することにより処理し、実生がまだ湿っている間にグリ
ーンライスリーフホッパーの幼虫(ネフォテチクス・シンクチセプス)をたから
せる。
所望の期間の後、致死%を決定する。100%はすべてのリーフホッパーが殺
されたことを意味し;0%はリーフホッパーが全く殺されなかったことを意味す
る。
この試験において、例えば製造実施例2の化合物が0.1%という代表的活性
化合物濃度で6日後に100%の致死を与えた。
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(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
A61K 31/4365 A61K 31/4365
A61P 33/14 A61P 33/14
C07D 513/04 343 C07D 513/04 343
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S
D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG
,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT
,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,
CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F
I,GB,GE,HU,IL,IS,JP,KE,KG
,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,
LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N
O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG
,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,
US,UZ,VN
(72)発明者 クレーフエルト,ゲルト
ドイツ連邦共和国デー―41468ノイス―ユ
ーデスハイム・フランツイスクスシユトラ
ーセ27
(72)発明者 エルデレン,クリストフ
ドイツ連邦共和国デー―42799ライヒリン
ゲン・ウンテルビユシヤーホフ15