JP2000515298A - 共にスナップする構造を有するパッチパネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 容易に組立及び分解するために、共にパッチパネルにスナップ係合する部品を開示する。パッチパネルは、取付パネル（１０）、この取付パネル（１０）に対するスナップラッチアタッチメント（２３）を有するインタフェースハウジング(２０)、及びインタフェースハウジング(２０)に対するスナップラッチアタッチメントを有するコネクタ組立体(３０)を具備する。コネクタ組立体（３０）は、インタフェースハウジング（２０）を取外すことなく、パッチパネルから取外すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】 共にスナップする構造を有するパッチパネル 本発明は、通信システム用のパッチパネルに関する。 通信産業用の代表的なパッチパネルは、複数のコネクタが実装された取付パネ ルを有する。米国ペンシルバニア州ハリスバーグに所在するＡＭＰ社が販売する パッチパネルは、回路基板上に実装されたコネクタを有し、その回路基板は、ね じ部付き固定具によって取付パネルに取り付けられている。この構造の製造は労 働集約的である。さらに、複数のコネクタのうちの１個が故障した場合には、修 理又は交換のために回路基板全体が取外し可能でなければならない。 米国特許第５，３８５，４８８号明細書には、コネクタが故障した場合に修理 又は交換のために個別に取外し可能な複数のコネクタを有するパッチパネルが開 示されている。各コネクタは各実装部内に支持され、実装部はパネル内に分離可 能に保持されている。しかし、コネクタは、実装部がパネルに固定されるまでは 実装部内に固定保持されない。その代わり、コネクタは、実装部の複数の案内溝 内に摺動可能に保持される。パネルの縁は、実装部がパネルに固定されると案内 溝に沿った固定された位置にコネクタを閉じ込める。これにより、実装部からの コネクタの引抜きを防止する。このため、コネクタをパネルから取り外すために 、実装部もパネルから取り外さなければならない。 発生した問題は、パッチパネル内の個々のコネクタの取外し及び交換をいかに 簡素化するかという点である。 本発明は、以下のパッチパネルを提供することによりこの問題を解決する。即 ち、パッチパネルは、開口を有する取付パネルと、取付パネルに対して分離可能 に取付けられたインタフェースハウジングであって開口と整合する開口を有する インタフェースハウジングと、開口内に配置されると共にインタフェースハウジ ングに取付けられるコネクタ組立体とを具備するパッチパネルにおいて、コネク タ組立体が、インタフェー スハウジングを取付パネルから取り外すことなく交換可能であることを特徴とす る。 本発明の実施の形態は、添付図面を参照して実施例により詳細に説明される。 図１は、本発明のパッチパネル組立体を前方からみた斜視図である。 図２は、本発明のパッチパネル組立体を後方からみた斜視図である。 図３は、パッチパネル組立体の端部を前方からみた斜視図である。 図４は、パッチパネル組立体の端部を後方からみた斜視図である。 図５は、パッチパネル組立体に使用されるインタフェースハウジングを前方か らみた斜視図である。 図６は、パッチパネル組立体に使用されるインタフェースハウジングを後方か らみた斜視図である。 図７は、分解した状態のパッチパネル組立体の構成部品を示す断面図である。 図８は、組み立てた状態のパッチパネル組立体の構成部品を示す断面図である 。 図９は、ラベルホルダを分離した状態のパッチパネル組立体の斜視図である。 図１０は、ラベルホルダを組み立てた状態のパッチパネル組立体の斜視図であ る。 図１及び図２には、複数の電気コネクタ用の実装プラットフォームとして作用 する、多ポートパッチパネル４が図示される。図示のように、多ポートパッチパ ネル４は４個のコネクタ組立体モジュール６を有し、各モジュール６は、通信ネ ットワーク内の電気配線に接続される相手コネクタを受容できるモジュラジャッ ク等の６個の電気コネクタポート８を有する。しかし、本発明のパッチパネルは 任意の数のコネクタ組立体モジュール６で構成されてもよいし、各モジュール６ は異なる数及びタイプのコネクタポート８を有してもよいことを理解すべきであ る。 本発明を、図３及び図４に示されるように、コネクタ組立体モジュー ル６のうちの１個を有する多ポートパッチパネルの一部分を参照して説明する。 パッチパネルは、取付パネル１０、インタフェースハウジング２０、及びコネク タ組立体３０を具備する。モジュール６は、インタフェースハウジング２０及び コネクタ組立体３０を有する。 取付パネル１０は、好ましくは金属材料板を打抜き加工及び曲げ加工され、イ ンタフェースハウジング２０が実装される開口１２を有する。 取付パネル１０は、パッチパネルを実装ラック（図示せず）の枠レールに取り付 けるためにねじ付固定具を受容する複数の孔１４を有する。 インタフェースハウジング２０は、好ましくはある程度の従順性及び弾性を示 す実質的に堅いプラスチック材料から製造される。図５ないし図８を参照すると 、インタフェースハウジング２０は、その前部２１から延びる１対の弾性ラッチ アーム２２からなる第１スナップラッチ手段によって、取付パネル１０に対して 取外し可能に取付けられる。各ラッチアーム２２は、ラッチ肩部２３及び面取り された導入縁２４を有する。面取りされた縁２４は、アーム２２が開口１２を介 して挿入されると、開口１２を取り囲む取付パネルの内縁１４と係合すると共に ラッチアーム２２と内方にカム係合する。ラッチ肩部２３が取付パネル１０の前 面１６を通過すると、ラッチアーム２２はスナップ動作を伴って弾性的に戻り、 インタフェースハウジング２０が取付パネル１０に固定されたことを感触で示す 。インタフェースハウジング２０は、ラッチアーム２２を撓めることによって取 付パネル１０から取り外すことができるので、ラッチ肩部２３は取付パネル１０ の内縁１４を通り越す。 図３、図４、図７及び図８を参照すると、コネクタ組立体３０は、回路基板等 の基板３２を有する。基板３２の一側にはモジュラジャック等の１個以上のコネ クタ３４が実装されており、他側には１１０型接続ブロック等の１個以上のコネ クタ３６が実装されている。回路基板は、コネクタ３４、３６と電気的に接続さ れ、コネクタ組立体３０である単一のユニット内にコネクタ３４、３６を統合す る。回路基板の周辺３８は、後述するようにインタフェースハウジング２０に対 する保持のために露 出されている。 インタフェースハウジング２０は、コネクタ組立体３０が実装される開口２５ と、コネクタ組立体を取外し可能に固定するための第２スナップラッチ手段を有 する。この第２のスナップラッチ手段は、インタフェースハウジング２０の後部 でシュラウド２７から内方に突出するラッチタブ２６を有する。ラッチタブ２６ は、面取りされた縁２８及び肩部２９を有する。コネクタ組立体３０は、回路基 板の周辺３８がスナップ動作を伴って肩部２９の背後に捕捉されるまでシュラウ ド２７のタブ２６を外方に撓めるように、面取りされた縁２８に抗して回路基板 ３２を付勢することにより、インタフェースハウジング２０に取り付けられる。 インタフェースハウジング２０が取付パネル１０に取り付けられた状態で、コネ クタ組立体３０は、タブ２６を外方に撓めてシュラウド２７上でかき出し回路基 板を開放することにより、取り外すことができる。 タブ２６の背後の回路基板の周辺３８を捕捉する代わりに、第２スナップラッ チ手段により捕捉される別の突出耳部を有するようにコネクタ組立体を構成する ことが可能であることは明らかである。 回路基板は、図６に示されるインタフェースハウジング２０のリブ６４を受容 する１個の縁に沿って極性ノッチ６２を有しており、インタフェースハウジング ２０内でのコネクタ組立体３０の正しい方向性を保証する。 インタフェースハウジング２０は、上部ラッチアーム２２から下方に延びる垂 れ縁(balance)４２を有する。この垂れ縁４２は、パッチパネル上のコネクタポ ートを識別するラベル又はアイコン（図示せず）用の実装プラットフォームを提 供する。垂れ縁４２はタブ４３、４５を有し、これらタブ４３、４５の背後に薄 いラベルが挿入可能である。また、垂れ縁４２は、ラベルがこの垂れ縁４２に貼 付されない場合、アイコン用の固定具を受容できる開口４４をも有する。 図９及び図１０を参照すると、パッチパネルは、任意ではあるがラベルホルダ ５０を有する。このラベルホルダ５０は、インタフェースハウ ジングの垂れ縁４２の対向する両端の背後のポケット５４内にスナップ係合で受 容される突出タブ５３を伴ったアーム５２を含むスナップ動作手段を有する。ラ ベルホルダ５０は、薄いラベル（図示せず）を摺動可能に受容するスロット５６ を有する。このスロット５６は開口端５７を有し、この開口端５７を介してラベ ルが挿入可能であり、タブ５８がスロット５６内にラベルを保持する。 図６に戻ると、インタフェースハウジング２０は、図４によく示されるハンド ル４０をパッチパネルに取り付けるためにねじ部付き固定具（図示せず）を受容 できる孔４８を有するボスを有する。このハンドル４０は、コネクタ３４、３６ を損傷から保護する一方で、パッチパネルを実装ラック内に誘い出し配置するの に特に有用である。ハンドル４０がインタフェースハウジング２０に取り付けら れていない場合は、コネクタ組立体３０の後部でコネクタに取り付けられる導電 線を固定しまとめるために、ラグ又は固定部(holddown)４６が電線締め具(tie) （図示せず）を受容することができる。 本発明は、簡単な共にスナップする構造を有するパッチパネルを提供する。こ のパッチパネルは、インタフェースハウジングが取付パネルに対して取外し可能 に取り付けられる第１スナップラッチ手段と、コネクタ組立体がインタフェース ハウジングに対して取外し可能に取り付けられる第２スナップラッチ手段とを有 する。第１及び第２のスナップラッチ手段は互いに独立しているので、インタフ ェースハウジングを取り外すことなく、パッチパネルからコネクタ組立体を取り 外すことができる。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１０年５月５日（１９９８．５．５） 【補正内容】 明細書 共にスナップする構造を有するパッチパネル 本発明は、通信システム用のパッチパネルに関する。 通信産業用の代表的なパッチパネルは、複数のコネクタが実装された取付パネ ルを有する。米国ペンシルバニア州ハリスバーグに所在するＡＭＰ社が販売する パッチパネルは、回路基板上に実装されたコネクタを有し、その回路基板は、ね じ部付き固定具によって取付パネルに取り付けられている。この構造の製造は労 働集約的である。さらに、複数のコネクタのうちの１個が故障した場合には、修 理又は交換のために回路基板全体が取外し可能でなければならない。 米国特許第５，３８５，４８８号明細書には、コネクタが故障した場合に修理 又は交換のために個別に取外し可能な複数のコネクタを有するパッチパネルが開 示されている。各コネクタは各実装部内に支持され、実装部はパネル内に分離可 能に保持されている。しかし、コネクタは、実装部がパネルに固定されるまでは 実装部内に固定保持されない。その代わり、コネクタは、実装部の複数の案内溝 内に摺動可能に保持される。パネルの縁は、実装部がパネルに固定されると案内 溝に沿った固定された位置にコネクタを閉じ込める。これにより、実装部からの コネクタの引抜きを防止する。このため、コネクタをパネルから取り外すために 、実装部もパネルから取り外さなければならない。 発生した問題は、パッチパネル内の個々のコネクタの取外し及び交換をいかに 簡素化するかという点である。 米国特許第５，２３８，４２６号明細書には、開口を有する取付パネルと、開 口内に受容されるアダプタとを含むパッチパネルを開示されている。アダプタは 、取付パネルの前部から開口を介して挿入される電気コネクタを受容する。アダ プタは取付パネルを把持するラッチを有し、電気コネクタはアダプタを把持する ラッチを有する。このパッチパネルの問題は、コネクタ及びアダプタの両方が取 付パネルの前部から開放さ れ引き出されてしまうので、許可されていない人がパッチパネル内のコネクタに 手を加えることができてしまう点にある。 本発明は、以下のパッチパネルを提供することによりこれらの問題を解決する 。即ち、パッチパネルは、開口を有する取付パネルと、取付パネルの後部から開 口内に挿入され、取付パネルの前部から開放可能である第１スナップラッチ手段 によって取付パネルに対して分離可能に取付けられたインタフェースハウジング であって、開口と整合する開口を有するインタフェースハウジングとを具備する パッチパネルにおいて、コネクタ組立体が、取付パネルの後部から開口内に挿入 されると共に第２スナップラッチ手段によってインタフェースハウジングに対し て取外し可能に取り付けられ、コネクタ組立体が開口内に配置される際に第１ス ナップラッチ手段の開放を防止し、コネクタ組立体は、インタフェー 請求の範囲 １．開口（１２）を有する取付パネル（１０）と、該取付パネル（１０）の後部 から前記開口（１２）内に挿入され、前記取付パネル（１０）の前部から開放可 能である第１スナップラッチ手段（２２）によって前記取付パネル（１０）に対 して分離可能に取付けられたインタフェースハウジング（２０）であって、前記 開口（１２）と整合する開口（２５）を有する前記インタフェースハウジング（ ２０）とを具備するパッチパネルにおいて、 コネクタ組立体（３０）が、前記取付パネル（１０）の後部から前記開口内に 挿入されると共に第２スナップラッチ手段（２６）によって前記インタフェース ハウジング（２０）に対して取外し可能に取り付けられ、 前記コネクタ組立体（３０）は、該コネクタ組立体（３０）が前記開口内に配 置される際に前記第１スナップラッチ手段（２２）の開放を防止し、 前記コネクタ組立体（３０）は、前記インタフェースハウジング（２０）を前 記取付パネル（１０）から取り外すことなく交換可能であることを特徴とするパ ッチパネル。 ２．前記第１スナップラッチ手段（２２）が、前記取付パネル（１０）の対向す る内縁（１４）の間の前記開口（１２）内に捕捉される１対の弾性ラッチアーム （２２）を含むことを特徴とする請求の範囲第１項記載のパッチパネル。 ３．前記第２スナップラッチ手段（２６）が、前記インタフェースハウジング（ ２０）上に１対のラッチ（２６）を含み、 前記コネクタ組立体（３０）が、前記ラッチ（２６）により捕捉される回路基 板（３２）を含むことを特徴とする請求の範囲第１項記載のパ ッチパネル。 ４．前記インタフェースハウジング（２０）が、電線締め具用の固定部(４６)を 含むことを特徴とする請求の範囲第１項記載のパッチパネル。 ５．前記インタフェースハウジング（２０）が、それに対して取外し可能に取り 付けられたラベルホルダ（５０）を有することを特徴とする請求の範囲第１項記 載のパッチパネル。 ６．ハンドル（４０）が取り付けられたことを特徴とする請求の範囲第１項記載 のパッチパネル。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．開口（１２）を有する取付パネル（１０）と、該取付パネル（１０）に対し て取外し可能に取り付けられるインタフェースハウジング（２０）であって前記 開口（１２）と整合する開口（２５）を有する前記インタフェースハウジング（ ２０）と、前記開口内に配置されると共に前記インタフェースハウジングに取り 付けられるコネクタ組立体（３０）とを具備するパッチパネルにおいて、 前記コネクタ組立体（３０）が、前記インタフェースハウジング（２０）を前 記取付パネル（１０）から取り外すことなく交換可能であることを特徴とするパ ッチパネル。 ２．前記インタフェースハウジング（２０）が、前記取付パネル（１０）の対向 する内縁（１４）の間の前記開口（１２）内に捕捉される１対の弾性ラッチ（２ ３）を含む第１スナップラッチ手段を有することを特徴とする請求の範囲第１項 記載のパッチパネル。 ３．前記インタフェースハウジングが、対向する弾性ラッチ（２６）を含む第２ スナップラッチ手段を有し、 前記コネクタ組立体（３０）が、前記インタフェースハウジングの前記対向す る弾性ラッチにより捕捉される回路基板（３２）を含むことを特徴とする請求の 範囲第１項記載のパッチパネル。 ４．前記インタフェースハウジング（２０）が、電線締め具用の固定部(４６)を 含むことを特徴とする請求の範囲第１項記載のパッチパネル。 ５．前記インタフェースハウジング（２０）が、それに対して取外し可能に取り 付けられたラベルホルダ（５０）を有することを特徴とする請求の範囲第１項記 載のパッチパネル。 ６．ハンドル（４０）が取り付けられたことを特徴とする請求の範囲第１項記載 のパッチパネル。