JP2000514950A - カソードアークソースおよびグラファイトターゲット - Google Patents

カソードアークソースおよびグラファイトターゲット

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Abstract

(57)【要約】 カソードアークソースは、互いに反対のまたは逆の方向を有する第1および第2の磁場を発生する手段を有する。合成磁場は、ターゲットと基板との間で、ターゲットに近い位置にゼロポイントを含む。ターゲットに垂直の磁場強度は、ゼロポイントではゼロであり、ターゲットに対して横方向の磁場は、ゼロポイントで強度が高い。ターゲットは、結合材料の非存在下で高い温度および圧力でグラファイトパウダーを押圧することによって作製される。ソースおよびターゲットの両方が、堆積された膜内のマクロ粒子の減少に貢献する。

Description

【発明の詳細な説明】 カソードアークソースおよびグラファイトターゲット 本発明は、カソードアークソース、特に、フィルタリングされたカソードアー クソースに関する。本発明はさらに、グラファイトターゲット、およびグラファ イトターゲット、特にフィルタリングされたカソードアークソースに用いるため のグラファイトターゲットを生成する方法に関する。 本発明のソースは、フィルタリング装置、特に、本発明者らにより既に開発さ れており、WO-A-96/26531として公開されている国際特許出願PCT/GB96/00389に 記載されている二重ベンドフィルタダクトと共に、又はフィルタリング装置がな い状態で用いるのに適している。 フィルタリングされたカソードアークソースは、特に、グラファイトターゲッ トから得られる薄いダイヤモンド状フィルムを基板上で生成するために用いられ る。 従来技術のソースにおいて認識されている問題ポイントは、強力なアークスポ ットが、ターゲットおよび堆積されたフィルムから生成されるプラズマを汚染す る大量のマクロ粒子を生成することである。フィルム中のマクロ粒子の数を減少 させるという課題は、従来、プラズマビームからマクロ粒子をフィルタリングす る手段をターゲットと基板との間に設けることに着目して解決しようとされてい る。 公知の市販の装置は、ビームからマクロ粒子をフィルタリングするために45 度のベンドを組み込む。本発明者らにより国際特許出願PCT/GB96/00389に記載さ れている装置は、同一の目的のための二重ベンドフィルタダクトを記載している 。後者の装置は特に効率的であるが、堆積されたフィルム中のマクロ粒子を減少 させる別の手段を提供することが望ましい。 歴青などの結合材料でグラファイトパウダーを接着し、次いで高温および高圧 下で熱押圧して、ターゲットをグラファイト化し硬化させることにより、市販の グラファイトターゲットを調製することが公知である。公知のグラファイトター ゲットは、PURE TECH INC.からのものであり、約1.8g/cm3の密度を有す る。この公知のグラファイトターゲットを用いることは、典型的にはスポット状 であって高電流密度を用いるカソードアークを生成する。公知のグラファイトタ ーゲットを用いると、カソードアークスポットは通常、約1〜10μmの直径を 有する。このタイプのアークスポットは、公知のフィルタリングされたカソード アークソースを用いて生成されるテトラヘドラルアモルファス炭素(ta−C) フィルムを汚染する大量のマクロ粒子を生成する。 別のグラファイトターゲットが、ケンブリッジ(Cambridge)大学により作製 されており、約1ミクロン(10-6m)の粒子サイズを有するグラファイトを用 いて室温で約200〜250MPaの圧力で押圧された場合に約1.6g/cm3 の密度を有する。使用中、このターゲットは、ほとんどプラズマを生成せず、 その結果、フィルタ部を通過した後の堆積率は非常に低いか又はゼロである。 さらに、公知のグラファイトターゲットを用いた場合、アークスポットが不安 定にターゲットの表面を移動すると、ターゲットの表面は不均一な様式で消費さ れることが観察されている。アークの、ターゲットの表面上の移動は、制御不能 であり、スポットがターゲットの端部に近づくと堆積率は低下する。 本発明は、カソードおよびアノードの新しい設計と、従来技術で特定された問 題ポイントのいくつかを、単独に又は組み合わされた状態で、排除するか又は少 なくとも緩和する新しいカソードターゲットを提供することを意図する。従って 、本発明の目的は、使用中に従来技術に比べてマクロ粒子をほとんど発射しない カソードターゲットからアークを生成する方法および装置を提供することである 。 本発明の第1の局面によると、グラファイトカソードターゲットと、ターゲッ ト表面の上方においてゼロ磁場強度ポイントを有する、ターゲットに実質的に直 交する磁場を発生させる手段とを含むカソードアークソースが提供される。 本発明の一実施形態において、カソードターゲットから炭素陽イオンを生成す るカソードアークソースは、真空チャンバと真空チャンバ内で磁場を発生させる 手段とを含む。上記イオンは、カソードターゲットの前表面に実質的に直交する 方向に発射される。磁場は、ターゲットの前表面に実質的に直交する方向を有し 、ターゲット上方で且つ真空チャンバ内の位置におけるゼロ磁場強度とを有する 。 カソードアークソースは好適には、ターゲットに対して近位であり第1の磁場方 向を有する第1の磁場を発生させる手段と、ターゲットに対して遠位であり第1 の磁場方向とは逆の第1の磁場方向を有する第2の磁場を発生させる手段とを含 む。真空チャンバ内で得られる磁場は、磁場強度が、カソードターゲットの前表 面に実質的に直交する方向においてゼロであるポイントを含む。 あるいは、第1および第2の磁場は、横方向磁場がターゲットと基板との間の 領域において増強されるように、ターゲットに対して位置づけられている。ゼロ ポイントがターゲットと基板との間にあることが好適であるが、必ずしも必要で はない。 使用中、本発明のカソードアークソースは、減少した数のマクロ粒子を有する 炭素陽イオンのビームを生成する。従って本発明は、最初に生成されるマクロ粒 子の数を減少させるために、ソースの真空チャンバ内において、磁場、あるいは 2以上の磁場から得られる磁場の制御によって、いかにして、陽イオンのプラズ マからマクロ粒子を除去するかという課題に着目する。さらにマクロ粒子を減少 させるためにプラズマビームのフィルタリングを行うことは、オプションであり 、本発明の好適な実施形態の特徴である。 従って、本発明は、一旦生成されたマクロ粒子を除去することによってではな く、いかにして、マクロ粒子生成の時ポイントでマクロ粒子のカウントを減少さ せるかに着目する。 本発明の特定の実施形態において、グラファイトカソードターゲットから陽イ オンを生成するカソードアークソースは、磁場を発生させる手段を含む。 上記カソードアークソースにおいて、 (1)ターゲットの前表面において、前表面に実質的に直交する磁場方向が、 前表面に向かい、 (2)前表面に実質的に直交する方向における磁場強度が、ターゲットからゼ ロ磁場強度のポイントまたは領域までの距離が増加するにつれて減少し、 (3)ゼロ法線方向(normal)磁場強度のポイントまたは領域から、ターゲッ トからの距離が増加するにつれて、磁場方向はターゲットの前表面から遠ざかる 。 この構造において、ターゲットの前表面から発射される陽イオンは、まず第1 に、その方向が陽イオンの方向とは実質的に逆である磁場を通過し、第2に、そ の方向における磁場強度がゼロであるポイントまたは領域を通過し、第3に、そ の方向が実質的に陽イオンのそれと同一である磁場を通過する。後者の磁場は、 例えばフィルタリング装置を介して陽イオンを基板方向に向けるために好適に用 いられる。 あるいは、ターゲットの前表面における磁場は、ターゲットから遠ざかり基板 に向かう。その後、ゼロ法線方向磁場のポイントまたは領域があり、その後前表 面から遠ざかるにつれて磁場方向は反転する、すなわちターゲット方向に向かう 。 以下において、ターゲットの前表面に実質的に直交する方向におけるゼロ磁場 強度のポイントまたは領域もまた、ゼロポイントと呼ぶ。 本発明の好適な実施形態において、冷却されたグラファイトカソードターゲッ トと、冷却されたアノードと、アークパワーサプライと、基板と、カソードとア ノードとの間でアーク内に陽イオンを生成する手段と、カソードターゲットに実 質的に直交する方向において磁場を発生させる手段とを含む、カソードアークソ ースが提供される。カソードターゲットに実質的に直交する方向において発生す る磁場は、ターゲットに近接しており且つカソードターゲットと基板との間にあ るポイントにおいてゼロ磁場強度を有する。必要に応じて、ゼロ磁場強度の位置 と基板との間において、磁場方向は基板に向かい、ゼロ磁場強度の位置とターゲ ットとの間において、磁場方向はターゲットの方向である。 所望の磁場は好適には、2つの別々の磁場から得られる。一方は、ターゲット において又はターゲット近傍において発生し、他方は、ターゲットと基板との間 のポイント又はその近傍において発生する。2つの磁場を重複させることは、陽 イオンが基板に至るために通過するゼロポイントを生成する。 本発明の実施形態を用いる場合、第1および第2の磁場発生手段が動作してい る間に、アークはグラファイトターゲットに衝突させられる。合成された磁場内 のアークは、従来技術のソースにおけるほど強力ではなく拡散しており、公知の カソードアークソースの特性であるいわゆる「レッドフライ」を生成したとして もその数は非常に少ない。 本発明の別の特定の実施形態において、ゼロ法線方向磁場強度の位置を変化さ せるために、それぞれの磁場の一方または両方の強度を変化させる手段もまた提 供される。このような構造は、ターゲットの前表面とゼロポイントとの間の距離 を調整するために好適である。 好適な実施形態のカソードアークソースは、2つの磁場発生コイルを含む。第 1のコイルは、ターゲット上方に位置し、使用中はターゲットと基板との間にあ る。このような磁場コイルは、好適にはフィルタリングされたカソードアークソ ース内に見い出される。なぜなら、ターゲットから生成されるプラズマがフィル タリング装置を通過するように方向付ける磁場を提供するからである。フィルタ リング装置は、例えば、一重または二重ベンドおよびバッフルなどの他のフィル タリング構造を含み得、基板に向いている。コイルにより発生した、カソードタ ーゲットに実質的に直交する磁場は、その方向をターゲットから遠ざけ、基板方 向に向ける。カソードアークソースはさらに、ターゲット下方、すなわち、ター ゲットの、基板から遠位にあるもう一方の側に位置する第2の磁場コイルを含む 。この第2のコイルは、第1のコイルにより発生する磁場と実質的に同軸状であ るが逆方向である磁場を発生させる。効果は、第2のコイルにより発生する磁場 が、第1のコイルにより発生する磁場と部分的に相殺し、その結果、相対的磁場 強度の調整により、ターゲット上方のポイントにおいて、法線方向磁場がゼロポ イントを有することである。 それぞれのコイルにおける電流が変化するにつれて、ゼロポイント、すなわち 、ターゲットの前表面に実質的に直交する方向におけるゼロ磁場のポイントは、 さらにターゲットの表面から遠ざかるか又はさらにターゲットの表面に近づくよ うに移動する。 それぞれのコイル電流が変化してカソードターゲット上方の法線方向磁場内に おけるゼロポイントを動かす間、ターゲット表面上方の横方向磁場、すなわち、 ターゲットの前表面に対して実質的に横方向または平行な方向における磁場の強 度は、受容可能な範囲内にとどまることが見い出された。 典型的には、第1のコイルは、約50mTの一定の強度を有する磁場を発生さ せる。第2のコイル内の電流は、5Aと20Aとの間で変化する。合成磁場の強 度は横方向において測定され、約15mTと35mTとの間であることが判明し ている。この特定の観察にもかかわらず、本発明は、従来のアークパワーサプラ イでの使用のためであり、特定の磁場強度に限定されないが、概して、クロスし た又は反転した磁場を有するか又はターゲットと基板との間にゼロポイントを有 する磁場を提供するカソードアークソースに適用される。 さらに、相殺される磁場の強度を変化させることにより発生される合成磁場の 強度は、アークの挙動と堆積速度との両方に影響を与えることが観察される。ゼ ロポイントがターゲットに近づくと、アークはより強力になりターゲットにより 近く位置する。強力なブループラズマが見られ、堆積速度が低下する。ゼロポイ ントがターゲットから遠くに移動すると、ターゲット表面における磁場の強度は 増加して、アークを維持すること及びアークを衝突させることが問題になる。さ らに、堆積速度の低下も見られる。さらに、ta−Cフィルムがターゲット上お よび真空チャンバの壁上に堆積することが観察される。これが一旦起こると、タ ーゲットの再衝突は実質的に不可能である。なぜなら、ターゲットはta−Cフ ィルムで覆われており、そのことがターゲットをアーク電流から絶縁するからで ある。 そのため、ゼロポイントは、中間位置において、拡散アーク炎と減少したアー クスポット強度とを有するアークを生成するように選択される。異なるアークソ ース設定のために適切な動作パラメータを見つけることは、いくつかの試行錯誤 または較正を必要とする。直径60mmのグラファイトターゲットと直径12c m(6インチ)のトロイダルダクト、およびターゲット上方で約50mTおよび ターゲット下方で逆方向の60mTの磁場を用いると、ゼロポイントはターゲッ トの前表面の上方約5cmであり、有用な堆積速度を与えるプラズマが得られる 。このアークにおいては「レッドフライ(red flies)」はほとんど見られず、 ターゲットは均一に浸食される。 アーク電流が流れている間、陽イオン内に集中する領域である「ハンプ」がタ ーゲット表面上に形成される。ほとんどの陽イオンは、ターゲット表面に向けて 加速する。ターゲット表面は、典型的には約−30ボルトの負電位にあり、ター ゲット表面に高エネルギーを付与しアークを永続化する。ターゲットの表面上の 原子がイオンと電子とに分離する際に電流が流れる。電子は、接地され従ってゼ ロボルトであるアノードに流れる。典型的なアーク電流は、約100Aであり、 この電流において、プラズマ電流、すなわち、プラズマビームを形成する陽イオ ンは、約1Aの電流を有し得る。従って、陽イオンのプラズマビームを形成する 電流が総アーク電流に対して占める割合は、非常に低い。 ターゲット下の底部磁場の強度の変更は、ゼロポイントの、それに対応する位 置の変化を引き起こす。ゼロポイントがターゲット表面に近づきすぎると、ゼロ ポイントと同一レベルの位置において、より多くの電子がカソードからアノード に直接流れる。そのため、プラズマ出力ははるかに少ない。ゼロポイントが正し く選択されると、プラズマのカラムが生成されて、実質的にマクロ粒子を含まな いコーティングの良好な堆積速度を提供する。 このカソードアークソースによって生成されるプラズマビームは、その後、従 来の一重または二重ベンドダクトを用いてフィルタリングされ得る。プラズマビ ームは当該分野で周知であるように磁場の磁場ラインに従うため、プラズマビー ムの磁場による方向付けが達成される。 ゼロポイントにおいて、ターゲットに実質的に直交する磁場強度はゼロであり 、強力な横方向磁場がある。法線方向磁場強度は、プラズマビームの中央で測定 される。横方向磁場強度は、アノードの円筒状壁に沿って測定される。使用中、 カソードアークソースが位置するチャンバの壁は、典型的には、カーボンフレー クでコーティングされる。カーボンフレークは、強力な横方向磁場と関連するポ イントで光る。従って、ゼロ法線方向磁場の位置、すなわちゼロポイントの目視 的観察は、容易に観測ポートを介してなされ得る。 本発明の一実施形態において、アークソースは、真空チャンバの実質的に中央 に位置するカソードを含む。チャンバの内表面は、アノードとして接地される。 従ってアノードはカソードを取り囲み、チャンバの内壁に沿ってカソードから遠 ざかる。グラファイトターゲットは、カソードと電気的に接触しており、カソー ド(ターゲットではなく)とアノードとの間のアーク発生を防止するために、電 気的絶縁性の囲い(shroud)がカソードを取り囲む。ターゲットの外端からアノ ードまでの距離は、ターゲット周囲において実質的に同一である。例えば、この ことは、円筒状のアノード内の中央に位置する実質的に円形のターゲットを提供 することにより達成される。さらに、ターゲットの端部(単数または複数)は、 アークがアノードとターゲットの前表面との間にのみ形成されるように、必要に 応じて包まれる(shrouded)。 オーバーヒートによる装置への如何なるダメージをも防止するために、冷却が 典型的に、アノード周囲の水により冷却されたジャケットにより提供される。ジ ャケットにおいて、冷水の流入は、ゼロポイントに隣接して起こり、それにより アノードが最も加熱される位置で最大冷却を提供する。水はほぼゼロポイントと 同一レベルで冷却ジャケットに流入し、内部スパイラルを上昇する。その後、ジ ャケットの外部を下降し、内部スパイラルを上昇し、最終的には出口パイプから 流出する。水により冷却されたアノードは、当該分野で公知であるが、これらの アノードは典型的にはターゲット直径に類似の直径を有する。ターゲットの上方 および下方の磁場コイル内の電流は、ゼロポイントと水流入口との両方がターゲ ット表面の上方においてターゲット表面からほぼ同一の距離にあるように調整さ れる。 流出するフィルタリングされたカソードアークソースは、本発明により、ター ゲットにおいて又はターゲット下方に、既に存在する方向付け磁場コイルの方向 とは逆の方向を有する第2の磁場コイルを追加することにより改変され得る。現 在のソースにおいて、ターゲットは、アークのストライキングおよび維持が達成 するようにするために、方向付け磁場のコイルから有意な距離に位置することが 必要である。本発明は、ターゲット周囲に反転磁場を用いることにより、アーク 生成をプラズマの方向づけから分離する。ターゲットは、方向付け磁場コイルに 近づき得、強力な方向付け磁場はアーク生成に影響を与えることなく用いられ得 る。 本発明の第1の局面はさらに、グラファイトカソードターゲットにアークを衝 突させる方法を提供する。方法は、 (i)(a)第1の磁場方向を有する第1の磁場と、(2)第1の方向とは逆 の第2の磁場方向を有する第2の磁場とを発生させて、第1および第2の磁場か ら得られる磁場を発生させる工程と、 (ii)合成磁場において、アークを衝突させる工程と、 を含む。 第1および第2の磁場は、それぞれターゲットの上方および下方に位置するコ イルから発生し得る。第1のコイルは必要に応じて、一重または二重ベンドダク トを介してプラズマを方向づけることにより、アークによって生成されたプラズ マからマクロ粒子をフィルタリングする手段の一部を形成する。上述したように 、得られた磁場は、ターゲット上方のゼロポイントを含み、このポイントにおい て、ターゲットに直交する磁場強度はゼロであり、コイル電流の変化はゼロポイ ントのターゲットからの距離を変更する。 本発明の第2の局面は、単独で、又は本発明の第1の局面のアークソースと共 に用いるのに適しており、グラファイトターゲットに関する。 従って、本発明の第2の局面は、上昇した温度および圧力で押圧された場合に 2ミクロンを越える平均サイズを有するグラファイトパウダーを含むターゲット を提供する。その典型的な密度は、1.7〜2.0g/cm3の範囲内であり、 このターゲットはカソードアークソース内で用いるためのものである。 好適には、ターゲットの密度は、1.8〜1.95g/cm3の範囲内である 。本発明のグラファイトターゲットは、典型的には、約5〜20ミクロンの平均 粒子サイズを有するグラファイトを用いて、グラファイトパウダーを400〜6 20MPaで少なくとも150℃、好適には230℃+/−30℃で押圧するこ とにより生成される。好適には、ターゲットは、450〜600MPa、最も好 適には500〜600MPaで押圧される。 グラファイトパウダーは、得られるターゲットが孔またはセル内に気体を捕獲 する多孔性構造を有するように、実質的に結合材料がない状態で押圧される。従 来のカソードアークソース、または本発明の第1の局面によるアークソースにお いて用いられた場合、陽イオンのプラズマビームは、汚染マクロ粒子の発射が減 少した状態で得られ得る。この特性は、ターゲットの孔内からの少量の気体がア ークに放出され、気体がアークスポット内のイオン化を補助することによると考 えられる。しかし、本発明者らは、この理論に縛られることを望まない。フィル ム内の少量の気体が許容され得るコーティングに適用するために、ターゲットは 、フィルム内のマクロ粒子を減少させるというポイントで有利である。 本発明の特定の実施形態において、ターゲットは、約550MPaで押圧され 、約1.9g/cm3のターゲット密度を提供する。このターゲットは、約23 0℃で空気中で押圧される。比較試験において、類似のサイズを有するグラファ イト粒子を用いて同一の圧力で、しかし室温で押圧されたターゲットは、より柔 らかいターゲットを生成する。より柔らかいターゲットは、より多くのマクロ粒 子を有するプラズマビームを生成する。従って本発明はさらに、本発明の方法に よって生成されるグラファイトターゲットに関する。ターゲットのサイズおよび 形状は、任意のフィルタリングされたカソードアークソースに適合するように調 整され得るが、典型的なサイズのターゲットは、断面が円形であり、20mm〜 100mm、好適には40mm〜80mmの直径を有する。 後述する本発明の特定の実施形態において、カソードターゲットは、約10ミ クロン(325メッシュ)の平均粒子サイズを有するグラファイトパウダーから 調製され、1.8〜1.9g/cm3の密度を有する。 本発明のグラファイトターゲットを用いると、ターゲット表面に生成されるカ ソードスポットが、従来のターゲットを用いる場合に比べてより拡散しているこ とが観察される。また、本発明のグラファイトターゲット上のカソードスポット は、従来のターゲットを用いる場合に比べて、サイズが大きく、典型的には直径 約1〜5mm、より厳密には直径約3mmであることが観察される。本発明の1 つの利点として、グラファイトターゲットを用いると、フィルタリングされたカ ソードアークソースを用いて堆積された膜を汚染し得るマクロ粒子の放射がより 少ないカソードスポットが生成される。従って、グラファイトターゲットの使用 により、より汚染の少ない膜が得られる。また、本発明のグラファイトターゲッ トを用いると、フィルタリングされたカソードアークソースは、より低い電流密 度で動作し得ること、さらに、フィルタリングされたカソードアークチャンバー 内で高真空圧力下で、グラファイトターゲットからダイアモンド状の膜が効率的 に堆積され得ることが観察される。さらに、本発明のカソードターゲットは均一 に消費されることが観察されている。 本発明はまた、カソードアークソースで使用するためのグラファイトターゲッ トを製造する方法を提供する。この方法は、400〜620MPaの圧力および 130〜330℃の温度で、結合材料の非存在下で、グラファイトパウダーを押 圧して、固形ターゲットを形成することを包含する。 グラファイトパウダーは、好ましくは450〜620MPa、より好ましくは 520〜600MPaの圧力で押圧される。さらに、押圧温度は、好ましくは1 80〜280℃、より好ましくは200〜260℃である。 本発明の1つの実施形態では、グラファイトターゲットを製造する方法が提供 される。この方法は、 ターゲットを形成するための型を提供すること、 型内に結合材料を含まないグラファイトパウダーを入れること、 約550MPaの圧力および約230℃の温度でパウダーを型内で押圧して、 ターゲットを形成すること、および ターゲットを型から離すこと、を包含する。 典型的な型は、典型的には40〜100mmの範囲の直径を有する円筒形状の ターゲットを製造するものであるが、方形、三角形などの他のターゲット形状も 、それらの提案された使用によっては適切である。 本発明の別の実施形態では、グラファイトターゲットを製造する方法は、オー ブン内で100〜400℃の温度でグラファイトパウダーを予熱することをさら に包含する。加熱期間は、場合によっては1/2〜10時間の間であり、後述の 本発明の特定の実施形態では、グラファイトパウダーはオーブン内で約300℃ で約6時間予熱される。 ケンブリッジ大学によって開発された従来の柔らかいターゲットを用いると、 アークスポットがターゲット表面に穴を開けることが観察されている。穴は典型 的には直径約1mmであり、1〜2回の使用後ターゲットにひび割れをもたらす 。従来のPURE TECH INCのターゲットを用いると、アークがターゲット表面に小 さなアークスポットを形成し、これが表面を素早く移動して不均一な摩耗をもた らすことが観察されている。本発明のターゲットを用いると、アークスポットは 、ターゲット表面をもっとゆっくりと移動し、ターゲット表面に穴を形成はしな いが、ターゲット表面をもっと均一に摩耗させることが観察される。 本発明の利点は、カソードアークソースが、マクロ粒子レベルが顕著に減少し たプラズマビームを生成することである。本発明のさらなる利点は、本発明のカ ソードアークソースと組み合わせて用いると、ターゲット自体が発光プラズマ内 のマクロ粒子の数をさらに減少させることである。 本発明を以下に示す特定の実施例の形で説明する。これらの実施例は、本発明 の範囲を制限するものとして解釈されない。これらの実施例はまた以下の図面に よって示される。 図1および図2はそれぞれ、本発明のカソードアークソースの前面および側面 部分切取図である。 図3は、堆積装置の一部であり、堆積チャンバーに接続される、本発明のカソ ードアークソースの側面図を示す。 図4は、図1のカソードアークソース内のターゲットに実質的に垂直な方向の 磁場強度であって、ターゲットから発せられるイオンビームの中心で測定される 磁場強度のグラフである。 図5は、図1のカソードアークソース内のターゲットに対して実質的に横向き の方向の磁場強度であって、アノードの円筒壁で測定される磁場強度のグラフで ある。 図6は、グラファイトパウダーを押圧してターゲットとする圧力に対するta −C膜の堆積速度を示すグラフである。 図7は、グラファイトパウダーを押圧してターゲットとする圧力に対するター ゲット密度を示すグラフである。 図8は、市販のグラファイトターゲットを用いて生成されるアークの写真であ る。 図9は、本発明のグラファイトターゲットを用いて生成されるアークの写真で ある。 図10は、市販のグラファイトターゲットを用いて堆積されるta−C膜の写 真である(倍率×500)。 図11は、本発明のグラファイトターゲットを用いて堆積されるta−C膜の 写真である(倍率×500)。 図1、図2および図3において、カソードアークソース(10)は一般的に図 1および図2に示され、図3の堆積チャンバー(36)に接続される。 ソース(10)は、非絶縁性囲い(13)によって取り囲まれるカソード(1 2)と、真空チャンバー(11)の内壁によって形成されるアノード(14)と を備えている。ターゲット(16)はカソード(12)に電気的に接触している 。絶縁性囲い(17)がターゲットを取り囲んで、ターゲット(16)の側部と アノード(14)との間のアーク発生を防止する。カソード(12)およびアノ ード(14)はアークパワーサプライ(図示せず)に接続される。 カソードの冷却は、水入口(20)および水出口(22)を介する冷却水の供 給により実現される。同様に、アノードの冷却は、水入口(24)および水出口 (26)を介する冷却水の供給により実現される。アノードを冷却する水は、3 層冷却ジャケット(27)を通り、冷却水は図2の矢印によって示される方向に 流れる。 回転可能ストライカ(28)が真空チャンバーの壁に取り付けられ、ターゲッ ト(16)の方向に回転してターゲットに接触し、これによりカソードアークの 点火を実現するようにされる。 ガス入口(31)に対するスウェジロック取付具を含む観測ポート(30)が 、動作中にアークを目視検査するために、ソースの側面に取り付けられる。 ターゲット16の下方には第1の磁気コイル(32、図1に示すが図2には示 していない)があり、ターゲット(16)の上方のチャンバーの円筒壁の周りに は第2の磁気コイル(34、図1に示すが図2には示していない)がある。カソ ードアークソース(10)の動作において、各コイル(32、34)によって磁 場が発生され、合成磁場は、真空チャンバー(11)内に、ターゲットの上方約 2〜4cmに、ターゲット(16)に実質的に垂直な方向のゼロ磁場強度ポイン トが存在するように、発生される。ゼロ磁場強度ポイント、すなわち「ゼロポイ ント」は、真空チャンバー(11)内の、ターゲット(16)の上方のターゲッ トから短距離の位置にある。各コイル(32、34)の電流の変動により、ター ゲット(16)の表面とゼロポイント間の距離が変動し得る。図3では、第2の コイル(34)の巻線は、支持構造体(38)上に取り付けられる堆積チャンバ ー(36)に通じるトロイダルダクト(42)の壁(40)を延びる。操作磁場 の増大が必要な場合は、磁場コイル(34)は、ベンドの外側に永久磁石(図示 せず)を取り付けることによって補充され得る。 このカソードアークソースを用いると、第1および第2のコイル(32、34 )の各電流は、ゼロポイント、すなわちターゲットに実質的に垂直な方向の磁場 がゼロ強度であるポイントが、ターゲット(16)から0.5cmから約6cm 離れた位置であるように、変動される。 カソードアークソースの動作中、ターゲットの上方に位置するコイル(34) によって発生される磁場は一定に保たれ、約50mTの強度を有する磁場を提供 し、また、ターゲットの下方に位置するコイル(32)の電流は5Aから20A の間で変動し、垂直および横方向の合成磁場が測定された。結果を図4および図 5に示す。図4では、ターゲットの下方のコイルの電流が5Aから2.5Aの増 分で20Aまで上昇するとき、垂直磁場がゼロ強度である位置が、ターゲット表 面の上方約0.5cmからターゲット表面の上方約6cmまで上昇することが分 かる。図5は、ソースのアノード壁(14)で測定された、ターゲットに対して 横向きの方向の磁場強度の測定結果を示す。図5の結果は、横方向の磁場強度が 、ターゲットの下方のコイルの電流が5Aで、ゼロポイントがターゲット表面の 上方約0.5cmであるときの約15mTと、ターゲットの下方のコイルの電流 が20Aで、ゼロポイントがターゲット表面の上方約6cmであるときの約25 mTとの間で変動することを示す。図4および図5は、ターゲットの下方のコイ ルに対して特定されたコイル電流を用いた磁場強度の測定結果を示すが、図4お よび図5を参照すれば、真空チャンバー内でターゲット上方の垂直磁場でのゼロ ポイントを維持しつつ、コイル電流をさらに変動させることが、カソードアーク ソースの使用中に採用され得ることは、当業者であれば理解され得る。実施例1 グラファイトターゲットを調製するのに適したグラファイトパウダーをオーブ ンに入れ、250度Cで約5時間加熱した。パウダーをオーブンから取り出して 、約230℃の温度および約550MPaの圧力で、歴青またはタールなどの結 合材料を用いずに型に押し込み、この圧力を約30分間維持した。 得られるグラファイトターゲットは、約1.9g/cm3の密度を有し、直径 60mmの円筒であった。 このグラファイトターゲットをフィルタリングされたカソードアークソース内 で用いて、ターゲット表面のカソードスポットの直径が約5mmであることを観 察した。一方、従来のグラファイトターゲットを用いると、カソードには輝度の 高いスポットおよび「レッドフライ」が典型的にみられる。新しいターゲットを 用いると「レッドフライ」はほとんど観察されなかった。代わりに、スポットは 青みがかり、プラズマは同様の青色を有する。 従って、本発明者らは、当時の当該分野においてそれほど極端ではない条件下 で圧力をかけられると、多孔性グラファイトターゲットは、典型的には約10m mの大きさに拡散するアークを生じさせることを見いだした。この拡散したアー クにより、はるかに低い電流密度の使用が可能となり、発光プラズマビーム内で 生成されるマクロ粒子が顕著に減少する。実施例2 粒子サイズ直径約10ミクロンのグラファイトパウダーを、この場合も結合材 料を用いずに、約230℃の温度および約80、120、250、310、42 0および520MPaの圧力で押圧して、グラファイトターゲットを得た。二重 ベンドフィルタダクトを有するフィルタリングされたカソードアークソースで、 実質的にPCT/GB96/00389に記載されているように、堆積速度を試験した。結果を 図6に示す。 パウダーサイズ直径約10ミクロンのグラファイトパウダーを、230℃の温 度および約80、180、250、310、420および520MPaの圧縮圧 力で押圧することによって、別のターゲットを製造した。これらのターゲットの 密度を測定した。結果を図7に示す。 図6は、約250MPa以上の圧縮圧力を用いて得られたターゲットが、最高 の堆積速度を与えることを示す。図7に示すように、この圧力範囲で作成される グラファイトターゲットの密度は約1.7〜1.9g/cm3である。従って、 本発明により製造されるグラファイトターゲットは、マクロ粒子数が少ない一方 で、堆積速度を犠牲にしないという有利な結果を与える。実施例3 本発明のカソードアークソースを用いて、市販のターゲットを用いる場合と、 本発明のターゲットを用いる場合に生成されるアークの特性を調査した。 観測ポイントを介して生成されたアークの写真を撮った。結果を図8および図 9に示す。図8は、市販のグラファイトターゲットから生成されるアークである 。写真には多数のレッドフライが明るいストリークとして見られる。これらのレ ッドフライはアーク内に形成されるマクロ粒子を示す。 図9では、アークにはレッドフライは見られず、アークが市販のターゲットか ら生成される場合よりはるかに均一な概観を有する。 市販のターゲットおよび実施例1のターゲットの両方を用いてta−C膜を堆 積した。図10は、市販のターゲットを用いて製造した膜の500倍拡大写真を 示す。多くの汚点(blemishes)が見られ、膜内にマクロ粒子が存在することを示 す。ta−C膜を市販のターゲットを用いて、市販のカソードアークソース内で 製造する場合より、見られるマクロ粒子数は顕著に減少する。図11は、本発明 のターゲットを用いて、本発明のカソードアークソース内で製造したta−C膜 の500倍拡大写真を示す。膜にはマクロ粒子が存在しない。 本発明は、マクロ粒子が少ない、ダイアモンド状の膜などの薄膜の製造を可能 にし、例えばハードディスクドライブおよび半導体の製造および光学素子のコー ティングなどの幅広い産業上の適応を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,HU,IL,IS,JP,KE,KG ,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT, LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG ,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG, US,UZ,VN (72)発明者 タン,ホン シアン マレイシア セランゴー,ペタリン ジャ ヤ 46400,ジャラン 17/1 24 (72)発明者 フリン,デイビッド イアン シンガポール共和国 640726 シンガポー ル,ゲ ポービル,ビーエルケイ 726 ナンバー08―244(番地なし)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.カソードターゲットから炭素陽イオンを発生するカソードアークソースであ って、該イオンは、該ターゲットの前表面に実質的に垂直の方向に発せられるカ ソードアークソースにおいて、カソードと、アノードと、真空チャンバーと、該 チャンバー内で磁場を発生する手段とを備え、該磁場は該ターゲットの該前表面 に実質的に垂直の方向を有し、また該ターゲットの上方の該チャンバー内の位置 でゼロ磁場強度を有し、該磁場は、該ターゲットの上方に位置する第1の磁場発 生手段、および該ターゲットの下方に位置する第2の磁場発生手段によって発生 される合成磁場である、カソードアークソース。 2.前記チャンバーの内表面がアノードである、請求項1に記載のソース。 3.前記ターゲットの近くに第1の磁場方向を有する第1の磁場を発生する手段 と、該ターゲットから離れて該第1の磁場方向とは実質的に反対方向の磁場方向 を有する第2の磁場を発生する手段とを備えている、請求項1または2に記載の ソース。 4.グラファイトターゲットから陽イオンを発生するソースであって、磁場を発 生する手段を備え、 (1)該ターゲットの前表面において、該前表面に実質的に垂直の磁場方向は 該前表面に向かう方向であり、 (2)該方向の磁場強度は、該ターゲットからゼロ磁場強度ポイントまでの該 前表面に実質的に垂直な方向の距離が増大するに従って減少し、 (3)該ゼロ磁場強度ポイントからは、該ターゲットからの距離が増大するに 従って磁場方向が該ターゲットの該前表面から離れる、前記請求項のいずれかに 記載のソース。 5.グラファイトターゲットから陽イオンを発生するソースであって、磁場を 発生する手段を備え、 (1)該ターゲットの前表面において、該前表面に実質的に垂直の磁場方向は 該前表面から離れ基板に向かう方向であり、 (2)該方向の磁場強度は、該ターゲットからゼロ磁場強度ポイントまでの該 前表面に実質的に垂直な方向の距離が増大するに従って減少し、 (3)該ゼロ磁場強度ポイントからは、該ターゲットからの距離が増大するに 従って磁場方向が該ターゲットの該前表面に向かう、請求項1から3のいずれか に記載のソース。 6.前記ターゲットに実質的に垂直の方向にゼロ磁場強度を有し、15mTから 35mTの横方向磁場強度を有する磁場を発生する手段を備えている、前記請求 項のいずれかに記載のソース。 7.前記ターゲットに実質的に垂直な方向の前記ゼロ磁場強度ポイントにおいて 、該ターゲットに対して実質的に横方向の磁場強度が少なくとも10mTである 、前記請求項のいずれかに記載のソース。 8.前記垂直方向のゼロ磁場強度ポイントが、前記ターゲットの前記表面の上方 2から6cmの間に位置する、請求項7に記載のソース。 9.前記垂直方向のゼロ磁場強度ポイントが、前記ターゲットの前記表面の上方 約5cmに位置する、請求項8に記載のソース。 10.前記ソースから発生される陽イオンを集中させて、ビームとする半径方向 の電界を発生する手段をさらに備えた、前記請求項のいずれかに記載のソース。 11.真空チャンバー内のグラファイトカソードターゲットにアークを衝突させ る方法であって、 (i)(a)該ターゲットの下方に第1の磁場方向を有する第1の磁場と、 (b)該ターゲットの上方に該第1の磁場方向とは反対の第2の磁場方向を有す る第2の磁場とを発生して、該第1および第2の磁場から合成磁場を発生する工 程、および (ii)該合成磁場内で該アークを衝突させる工程、を包含する方法。 12.カソードと真空チャンバーの内表面によって形成されるアノードとの間で アークを衝突させる、請求項11に記載の方法。 13.前記第1および第2の磁場を発生して、合成磁場を変動させアークの衝突 を最適化するために、コイル電流を変化させる工程を包含する、請求項11また は12に記載の方法。 14.前記第1の磁場を用いて、前記アークからのプラズマをマクロ粒子フィル タを介して操作する工程を包含する、請求項11から13のいずれかに記載の方 法。 15.前記第1および第2の磁場が実質的に同軸状である、請求項11から14 のいずれかに記載の方法。 16.前記第1および第2の磁場が、前記アークから発せられるプラズマと実質 的に同軸状である、請求項15に記載の方法。
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