JP2000514690A - 過度に延長可能な差動引き出しガイド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 引き出しガイドの各部分の相互の動きを制御するための移動制御手段（２４）を含み、この移動制御手段は少なくとも第１及び第２制御手段からなり、第１制御手段は使用中、少なくとも第１ガイド部とまた第２制御手段は第３ガイド部と接しており、引き出し各部分の全移動路中でこの制御が保たれる用これら制御手段の動きが力学的に連結されている、過度に延長可能な型の引き出しガイド（１）。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 過度に延長可能な差動引き出しガイド 本発明は過度に延長可能な型の引き出しガイドで、引き出しガイドの各部分の 相互の動きをこれら各部分の移動路の少なくとも非延長部で制御するための移動 制御手段を有するものに関する。かかる引き出しガイドは米国特許第３，９１２ ，３４１号で公知である。 公知の引き出しガイドはケース部分とそれに平行に位置する引き出し部分から なり、このケース部分と引き出し部分の間に、中間部分が含まれるものである。 ドが記載されている。この引き出し部分とケース部分は中間部分に対して可動で あるようベアリングが設けられている。これらの部分は、引き出し部分とケース 部分が重なり合わない末端位置、所謂過度に延伸された末端位置へと移動可能で あるように作られている。。中間部分に弾性材料から作られたローラーを調節す る窓が設けられている。ケース部分と引き出し部分がどちらもこの窓と重なって いる限り、ローラーは窓の片側でケース部分の内側に、また反対側で引き出し部 分の内側に接している。このときローラーは幾分圧縮され、しっかりと摩擦接触 せしめられている。ローラーは、ケース部分と引き出し部分双方が窓と重なって いる限り、これらの部分に対する移動制御手段として作用する。これは次の如く 理解せられる。 使用中、ローラーは窓内で窓面中の一つの軸のまわりを、これら部分の移動方 向に直角に回転出来るにすぎない。中間部分がケース部分に関して第１方向に移 動する時、ローラーは引き出し部を押し出しながら摩擦の結果として回転せられ る。引き出し部分が、中間部分に対し移動する距離は、中間部分がケース部分に 対し移動する距離と等しい。その結果として、ローラーが移動路の一部内で引き 出し部分とケース部分双方と接触している間、かかるガイド、従って例えばそれ から懸垂されている引き出しの移動が滑らかで、静かであり、また正確に制御せ られる。 しかしながら、公知の引き出しガイドは、ケース部分と引き出し部分が窓とも はや重ならない移動路の部位ではケース部分に対する引き出し部分の移動がもは や制御されず、またケース部分あるいは引き出し部分の少なくともどちらかが中 間部分に対し自由に移動する欠点を有している。そのため、これらの部分の一方 がローラーと接触しなくなったとき、あるいは、それとは逆により接触するよう になったときローラーが急激に外方にはねか えるとか、幾分圧縮され、比較的突発的に移動路が変わるとか引き出しガイドの 運動パターンが変わることになる。この急激な変化のため、引き出しガイドによ り懸垂される引き出しの移動パターンが不均一になり、従って不快で、さらにま た発生衝撃のためかかる引き出しの収容物が引き出し内で容易に移動し始める。 さらにまた、この転移のためやっかいなノイズが生じる。さらに別の欠点は、ロ ーラーがこれら部分の少なくともｌつと連続的に接触し、また接触がたたれるた め、ローラーが摩耗にさらされ、またローラーの接触する瞬間の位置が常に実質 的に同じ位置のため不規則な摩耗となることである。従って、ローラーは末端で 非対称的となり、気まぐれな運動パターンを生じる。 この公知の引き出しガイドのさらに別の主な欠点は、移動路の一部中で、これ ら部分にそって回転するのではなく、いずれかの部分の上を滑動するためローラ ーが摩耗することである。そのため、ローラーのトレッドの少なくとも１部が偏 平となり、その回転特性に悪影響を及ぼす。これは次のように理解せられる。ガ イドがスライドインせしめられる際、第１部分は既に中間部分に対し、末端位置 に達しているが、第３部分にはまだあてはまらない。従って、第３部分の滑り込 み路の最終部において、ローラーの回転は第３部分によりさまたげられ、従って ローラーは第１部分の上を滑り始め摩耗が生じる。 ドイツ特許公開番号２，３０７，０４１号には同じような引き出しガイドで、 ケース部分が中間部分の底側にそって伸び、引き出し部分がその表面側にそって 伸びているものが記載されている。ケース部分の表面側と引き出し部分の底面側 の間に制御手段としてランナーが設けられる。この公知の引き出しガイドは、上 述の引き出しガイドの欠点と同じような欠点を有している。 本発明の目的は、こういった型の引き出しガイドで、上記欠点がなく且つその 利点を保持した引き出しガイドを提供するにある。そのため、本発明に係る引き 出しガイドは請求項１の特徴を有しているものである。 第１および第２制御手段は、いずれの場合にも、これら制御手段の各々が他の 部分に対し移動する少なくとも１つの部分と接触し、また接触を保持したままで あるという利点を有する。この連結手段は、使用中に制御手段に接続されている １つの部分の動きが、関連した制御手段を介し、連結手段及び他の制御手段、そ れに接続されている部分を各部分相互の移動全路中、制御された方法で各々反対 方向に移動せしめるようにするといった具合に、第１制御手段の動きが第２制御 手段の相対的動きとなることを可能とする。正確には 、移動全路にそった即ち、過度延長位置までの動きの制御を行うことにより、公 知引き出しガイドの欠点が回避せられる。これが、引き出しガイドの移動パター ンでの、従って、それにより懸垂されている引き出し等の移動パターンでの衝撃 等を抑制する。こういったガイド各部分の動きは正確に制御されるので、別々の 部分の移動が同時にしかも同様に行われることとなる。望ましからざる磨耗およ びノイズは容易に抑制され、従って本発明に係る引き出しガイドは公知の型の引 き出しガイドより使用がより快適でまた耐久性に富んでいる。 本発明の有利な第１の具体例に係る引き出しガイドは請求項３の特徴を有して いる。 制御手段の関連せる引き出し部分への固定的接続が位置的に固定された接続を 与え、しかもこの接続素子は簡単な制御手段の中間継ぎ手の作用効果をもつ。ま たこれは各部分の動きを制御し、公知の引き出しガイドのローラーの場合の如く 摩擦力次第となることを妨げる。このような摩擦力は必然的に磨耗を生じ、公知 の引き出しガイドではスリップもおこり、そのためこれらの部分が同時に最終位 置に入ることはなくなり、その結果例えば引き出しガイドは最早完全には滑り入 れ及び／又は滑りだしが出来ず、より多くの摩擦が生じ、操作のための更なる力 が必要となる。請求項３に記載の引き出しガイドではスリップは決して起こらな い。さらにまたコレラ部分の移動中に、制御手段もあるいは他の手段も圧縮され る必要は全くなく、そのため動きがより平滑になる。接続素子あるいは各接続素 子での約１８０°の角度あるいは少なくともそのように構成せられる角度が、制 御手段を接続素子と同じ距離、しかも反対方向に移動させるとの利点を与える。 従って第１と第３部分の反対側への移動が容易に達成せられる。 本発明の別の具体例に係る引き出しガイドは請求項７の特徴を有する。 この具体例では各部分相互の制御された動きが、これら部分の間に設けられ、 好ましくは幾分圧縮されているローラー群により得られる。これらのローラーは 、１つのローラー型素子の移動中に、そのローラー型素子あるいは他の各ローラ ー型素子に同じ動きが生じるように力学的に相互結合されているので、これら部 分の動きが相互に符号しあるいは少なくとも直接関連するようになっている。ロ ーラー型素子群間の中間距離は、移動路の過度に延長された部位でもこれらの部 分がローラー型素子群の少なくとも１つと常に接触し、従って制御されたように 移動する可能性を与える。これに関連し、ローラー型素子の横断面を選択するこ とにより、これら部分の動きの程度が決定せられる。ここに「ローラー 型素子」なる語はロールあるいは球形あるいは類似物を意味するものと理解さる べきである。 最重要で有利なさらに別の具体例に係る本発明の引き出しガイドは請求項８の 特徴を有する。 例えばロッド型ボデーの如き連結手段を各ローラー型素子にその回転軸からは なして連結し構成することにより、ローラー型素子群のトレッドは各部分に隣接 させるのに全く支障がなく保たれ、ローラー型素子群相互の角回転が防止せられ る。かかる連結は簡単で、直接的で有効である。 更に別の具体例で本発明に係る引き出し部分は請求項１１の特徴を有する。 ケーブル型素子群が各部分の末端に固定的に連結され、各部分の移動中のスリ ップが容易に防止せられる。またかかる具体例に於いて各部分はお互いの上に、 また互いに隣接し離れて配置せられ、しかも各部分が両側に同じように移動出来 る様簡単に配置せしめられる。いずれの場合にもケーブル型素子の１つが引っ張 り荷重にさらされる。この具体例では引き出しガイドの組み立て、維持ならびに 修繕が容易であり、また連結手段として閉鎖ループ等は不要である。 特に有利な本発明の具体例にかかる引き出しガイドはさらに請求項１２の特徴 を有する。 両側方に延長可能な引き出しガイドは、引き出しあるいはそれで懸垂される支 持窓が両反対側からケースの外に引き出され、従ってアクセスが良好であるとの 利点を与える。また同じ引き出しに対して同じ部分がケース中で左、右に使用さ れ、経済的にも製造上からも有利である。単に１種類の引き出しガイドを貯えて おけばよいことになる。 本発明はまた複数の本発明に係る引き出しガイドからなるケース素子にも関す る。 さらに有利な具体例が以下のサブクレームに示されている。 本発明を説明するため、引き出しガイドの例示的具体例を以下の添付図を参照 しつつ述べる。添付図に於いて、 図１は第１具体例での組み立てられた引き出しガイドの正面図； 図２は分解した図１の引き出しガイドのベアリングを除いたものの側面図； 図３は図１および２の引き出しガイドの組み立てられ、中央部とベアリングを 除いたものの部分的上平面図； 図４は図１に係る引き出しガイドの制御手段の側面図； 図５は本発明で重要な別の具体例に係る引き出しガイドの正面図； 図６は図５に係る引き出しガイドの重要具体例に係る制御並びに連結手段の側 面図； 図７は図５に係る引き出しガイドの別の具体例に係る制御並びに連結手段の側 面図； 図８は本発明の別の具体例に係る引き出しガイドの３つの別々の位置での側面 図； 図９は本発明の更に別の具体例に係る引き出しガイドの側面図である。 図１は本発明に係る引き出しガイド１の正面図で、これはケース部分と呼ばれる 第１部分２、中間部分と呼ばれる第２部分３、および引き出し部分と呼ばれる第 ３部分４からなる。ケース部分２と中間部分３の間、及び中間部分３と引き出し 部分４の間にはそれ自体公知の方法で軸受保持器５が設けられている。その結果 これら３つの部分２、３、４は相互に引き出しガイドの長さ方向に滑動可能であ る。ケース部分２には２つの凹み６が設けられ、それにより田尾手羽ケース壁に ケース部分２が取り付けられる。引き出し部分４は２つのブラケット７を有し、 それにより図１で破線で示されているように引き出し等が引き出し部分４に取り 付けられ得る。このような引き出し部分１の構成自体は公知である。 図２は互いに重なりあった３つの部分を、本発明に係る制御並びに連結手段８ と共に示している。これらの部品は本発明の適切な理解に必要な限度内において 説明することとする。 ケース部分２は例えばみがき帯鋼から作られ、その間に関連の軸受保持器５が 可動的に受け入れられる上下のボールトラック９と中間部面１０を有する。第１ の末端１１に隣接して、このケース部分２には、互いに平行して伸び且つ中間部 分３の方向にこれら部分の移動方向に直角に伸びる２つのリップ１２が設けられ 、これらリップ１２は互いに幾らかの距離だけ離れていて第１の合間１３を囲ん でいる。その目的は後述する。 ケース部分２と同様に作られた中間部分３には上下の外側ボールトラック１４ 、上下の内側ボールトラック１５および中間部面１６が設けられている。この外 側ボールトラック１４は外側軸受保持器５と共同でケース部分２と協力すること が出来、また内側ボールトラック１５は内側軸受保持器５と共同で引き出し部分 ４と協力することが出来る。中間部面１６は少なくともその中心付近でボールト ラック１４、１５より幾分短くなっていて、その両端に凹み１７が設けられてい る。この凹み１７には案内車１８がいずれにも収容されており、それについては 目的とともに後述する。 ケース部分２と同様方法で作られた引き出し部分４には上述の内側軸受保持器 ５と協力しうる上下の外側ボールトラック１９と面２０が設けられている。組み 立てられた引き出しガイド１で、ケース部分２の第１末端１１から反対側に位置 する第２末端２１付近には、ケース部分上のリップ１１と同様の２つのリップ２ ２が設けられており、これらリップ２２は第２の合間２３を含むが、その目的は 後述する。 移動制御手段２４は案内車１８およびその間に囲まれる面１６上に適当に設け られ、本来的に閉鎖された帯型素子２５を含む。従ってこの帯型素子２５は面１ ６付近で案内車上を導かれ得る。反対位置でこの帯型素子２５は図４に拡大して 示される如く外側に位置し幾分矢印型の固定素子の如く設計されている制御手段 ２６を含む。各固定素子２６は比較的広い脚２８を有するボデー部２７と反対側 での狭いネック部２９を有する。このネック部２９の自由端から両側に伸びてい るのは２つの弾性リップ３０で、これらはボデー部２７の方向で、ネック部２９ の長さ方向に対して傾斜している。脚部２８とその方を向いている弾性リップ３ ０の自由端３１の間の距離は、ケース部分２および引き出し部分４のリップ１２ および２２の巾と大体等しく、ボデー部２７の巾はリップ１２、２２の間の距離 に大体等しい。弾性リップ３０とボデー部２７をもつ各固定素子が第１固定空間 １３あるいは第２固定空間２３それぞれに押し入れられる限り、脚部２８がリッ プ１２、２２によりかかって終わりまた弾性リップ３０が始めの位置に跳ね返り リップ１２、２２の反対側によりかかって終わる限り、弾性リップ３０はケック 部２９の方向に弾力的にプレされうる。固定素子２６は従って合間１３、２３中 に押し入れられて、ケース部分２、引き出し部分４にそれぞれ容易に接続され、 また帯型素子２５は中間部分３付近を伸びる。こうして簡単に各部分が互いに連 結せられる。 固定素子２６は同じ方向に見て好ましくは帯型素子２５の円周方向を指ず弾性 リップ３０を有しており、このことは組み立てた位置で、中間部分３のそれぞれ の側に伸びる固定素子２６と共にケース部分２及び引き出し部分４が反対側から 中間部分３上に滑りこみ、帯型素子２５に連結されることを意味する。 好ましくは固定素子２６は帯型素子２５に超音波溶接、ヒートシールあるいは 薬品感受性または感圧性接着剤による接着で接続せしめられる。事実上、他の結 合技術も勿論同様に用いうる。帯型素子が案内車１８上を導かれるので、帯型素 子２５の過度の摩擦ならびに温度上昇の可能性は防止され、磨耗無しにあるいは 最低限の磨耗で帯型素子２５があら ゆる操作条件にしなやかに移動し続け得る。移動制御手段２４は合成物質例えば ポリプロペンから全て作られることが好ましい。 ケース部分２及び引き出し部分４には使用中に、各部分２、３、４が互いには ずれることを防止し、またストップ及び／またはクロージャーとして作用する、 末端ストップ３２を設けることが好適である。 案内車はスナップ結合で中間部分上に固定し得るハウジング内に収容せられる 。ハウジングの壁は帯型素子２５が案内車１８からはずれないように設計せられ る。また耐磨耗性で寸法安定性に優れた帯型素子２５が用いられる場合、転換サ ドル等も利用せられる。さらにまた応力変化を処理するため帯型素子２５中に弾 性素子を含ませることも出来る。これに関連し、帯型素子２５は相互に連結され た、あるいは少なくとも連結素子の位置で連結された、あるいはそれ自体でルー プ型にされる、２つの部分からなりうる。 図１〜３に係る引き出しガイド１は次の如く使用せられる。 それぞれ反対側の位置で、２つの引き出しガイド１がケース部分２を介しケー ス素子に結合され、次いで例えば引き出し素子がその間で引き出し部分４につる される。引き出し素子が完全に引き込められた位置から引き出される時、引き出 し部分４は中間部分３に対し移動する。この時引き出し部分に連結されている固 定素子２６が前方へと移動するが、これは帯型素子２５が中間部分３付近で引っ 張られることを意味する。ケース部分２はケース素子に位置的に固定されている から、従ってそれに結合されている固定素子２５は移動せず、中間部分３は引き 出し部分４の移動中に前進、即ち引き出し素子と同じ方向に動き、その距離は引 き出し部分４がケース部分２に対し移動する距離の半分に等しい。この効果は各 部分の移動路全体で認められる。換言すれば各部分の移動、従って引き出し素子 の移動は連続して制御され、また引き出し素子がすべり込み位置に再度押し入れ られる際にも連続して制御せられる。 図１〜３に示された引き出しガイド１に於いて、引き出し部分４は側面図でみ てそれが完全に引き出された位置でケース部分２から完全に突き出ている限り、 前進せしめられ得る。これはこの引き出しガイドが過度に延長可能であることを 意味する。移動制御手段２５により各部分相互間の移動の制御も、移動路の過度 延長部で完全に保たれる。これは衝撃の出現を、従って引き出し素子の移動中、 引き出し素子の収容物の移動を、防止する。公知の引き出しガイドで制御手段の かみ合いならびにその離脱により生じるようなうんざ りしたノイズは回避され、また引き出し素子に等しい荷重が掛けられる時、毎回 の引き出し素子の移動時における引き出しガイド１への荷重は等しい。というの は毎回のすべり入れ及びすべり出し移動時に、各部分相互の位置が等しいからで ある。さらにまた引き出しガイドの寿命全期間を通じて、移動制御手段の操作が 一定に保たれる。 図５は別の具体例に係る本発明引き出しガイド１０１を略図的に示した側面図 である。この図では他図と同じパーツには同じ参照番号を、但し１００を加えて 示してある。図５には引き出しガイドの各部分の特に重要な部分のみを示してい る。図６及び７には移動制御手段１２４の２つの別々の具体例が示されている。 この引き出しガイド１０１はケース部分１０２、中間部分１０３および引き出 し部分１０４を含み、図示されていないが通常の軸受保持器を介在させて相互に 滑動させるためのベアリングが設けられている。縦方向にみて、中間部分１０３ の中心域に組み込まれているのは制御手段として機能する２つの車１２６である 。図示せる具体例ではこの車１２６の回転軸はこれら部分の移動方向に対し直角 であり、また中間部分１０３の断面１１６に対し直角である。ケース部分１０２ と引き出し部分１０４がまだ部分的に重なりあっている第１移動路において、こ れら２つの車１２６はケース部分１０２のトラック１４０および引き出し部分１ ０４のトラック１４１に接している。従ってトラック１４０、１４１が車の反対 側で接しているから、車１２６の回転でケース部分１０２は中間部分１０３に対 して第１の方向に移動し、同時に引き出し部分１０４は反対方向へと移動せしめ られる。これらの車１２６は等しいので各部分が中で移動せしめられる距離も等 しい。 第２の移動路、ケース部分１０２が最早引き出し部分１０４と重なりあってい ない所謂過度に延長された通路では、一方の車１２６だけが依然としてケースブ ブン１０２のトラック１４０と接しており、他方の車１２６は引き出し部分１０ ４のトラック１４１と接しているに過ぎない。 この過度に延長された通路でも２つの車１２６を互いに等しく移動させるため に、これら車１２６は連結手段により力学的に相互連結せしめられる。かかる引 き出しガイドは片側にあるいは両側に過度に延長可能である。 図６に示された具体例ではこの連結手段は２つの車１２６の軸をまわって伸び る歯付きベルト１２５からなり、それにより一方の車１２６の動きが他方の車１ ２６の動きに連結せられる。その結果一方の車１２６の回転で引き出し部分１０ ４を中間部分１０３に対し 移動させる間中、他方の車１２６に等しい回転を生ぜしめ、その動きが中間部分 １０３に対しケース部分１０２を等しく移動せしめる。その結果各部分の移動制 御もこれら部分の過度移動延長路で達成せられる。この移動路の過度延長路の長 さは実質的にこれら車１２６の軸間の距離に対応する。事実、歯付きベルトが走 行ベルトとして作用するよう歯付きベルトを車のトレッド上に案内することがで きる。また他の型のバンド素子等も勿論車１２６の相互連結に用いることが出来 るし、またこれらの車は同じものでもあるいは互いに違っていてもよく、一方あ るいは双方の車を外方部分の１つとだけ接触させることも双方の車に対して同じ 部分でない限り可能である。こうすると直径の違う車あるいはバンドに対する支 持面を適当に選択することにより、例えば中間部分１０３に対するケース部分１ ０２の移動を少なくとも距離の点で、中間部分１０３に対する引き出し部分１０ ４の移動と違ったものとなしうる可能性が与えられる。これは力の適当な配分に も有利である。 図７に示した具体例では連結手段が連結ロッド１４２により構成されている。 この連結ロッドの第１末端１４３は第１の車１２６に回転軸からある距離をおい て回転可能に連結され、他方この連結ロッド１４２の第２末端１４４は第２の車 １２６に同様に接続されている。その結果一方の車の回転中、連結ロッド１４２ は他方の車に対する駆動ロッドとして作用し、こうして２つの車の動きが相互に 正確に制御せられる。 勿論これらの車の動きを例えばギヤ−トランスミッションあるいは他の公知の トランスミッシヨンメカニズムと連結させることも出来る。またこれらの車を別 方法例えば垂直な各部分の間に水平にあるいは水平な引き出し部分１０４と垂直 なケース部分１０２の間に傾斜して配置せしめることも出来る。 図８は本発明のさらに別の具体例に係る引き出しガイド２０１を示す。他図と 同じパーツはそれぞれ図１〜４と同じ参照番号を、但し２００を加えて示してあ る。 図８に係る引き出しガイドは中間部分２０３の上側と下側に、上に隣接する引 き出し部分２０４および下に隣接するケース部分２０２のためのトラックがそれ ぞれ設けられているものである。この引き出し部分２０４とケース部分２０２は 共に中間部分２０３に対して２方向に移動可能であり、従ってこの引き出しガイ ドは両側方へ延長可能なものである。 中間部分２０３の中心域に配置されているものは２対の案内車２５０で、中間 部分２０３の断面２１６に平行した平面内で回転可能なそれぞれ対をなす案内車 ２５０の内、第１ の案内車２５０Ａ，２５０Ｃは引き出し部分２０４の底側の直下に配置され、他 方の案内車２５０Ｂ，２５０Ｄはそれより下で、ケース部分２０２の上側面に隣 接して配置されている。第１の対の２５０Ａ，２５０Ｂは中間部分２０３の中心 Ｍの片側で引き出しガイドの第１末端２５１に面する側に配置され、たの対の案 内車２５０Ｃ，２５０Ｄはその反対側で中心Ｍから等距離に配置されている。 第１のケーブル２５２が第１末端２５３により、引き出しガイドの第１末端に 位置するケース部分２０２の第１末端に接続され、反対の第２末端２５４により 、引き出しガイドの第１末端に隣接して位置する引き出し部分２０４の第１末端 に接続せられる。こういった末端２５３、２５４の間でケーブル２５２が第２の 対の案内車２５０Ｃ，２５０Ｄを取り巻いて導かれる。これは案内車２５０にそ って、また中間部分２０３にそって緊張して横たわる第１ケーブル２５２を意味 する。同様に第２のケーブル２５５がケース部分２０２の第２末端に隣接する第 １末端２５６により、また引き出し部分２０４の第２末端に隣接する第２末端２ ５７により連結せられる。この第２ケーブル２５５の２つの末端２５６、２５７ の間に横たわる部分は第１の対の案内車２５０Ａ，２５０Ｂにそって適当に導か れる。引き出しガイド２０１が完全に引き込められている時、第１ケーブル２５ ２の第１末端２５３はその第２末端２５４の直下にあり、第２ケーブル２５５の 第１末端２５６はその第２末端２５７の直下にある（図８の中央位置図）。 図８の引き出しガイド２０１で、図８の中央図に示されている中途位置から、 引き出し部分２０４が左方へ移動せしめられると、中間部分２０３はケース部分 ２０２が静止保持されているとしたときの距離の半分だけ運ばれる。第１ケーブ ル２５２により、各部分の全移動路中に、引っ張り荷重が引き出し部分からケー ス部分に伝導され、その結果各部分の移動が制御された具合に連続して生じる。 この過度延長位置が図８の上の図に示されている。引き出し部分２０２が滑動的 に引きもどされるとき第２ケーブル２５５が引き出し部分２０４からケース部分 ２０２に引っ張り荷重を生ぜしめ、従って滑りもどしが同様に制御された具合に 行われる。引き出しガイド２０１は中途位置（図８の中央図）を通過し、図８の 下の図に示される如く逆の末端位置へと移動せしめられる。この移動も第２ケ− ブル２５５により完全に制御され、また上記中央位置へもどされることも第１ケ ーブルにより再度制御せられる。この引き出しガイドは２対の案内車２５０間の 距離に対応する距離だけ両側方に過度に延長可能である。事実上、図８に係る引 き出し部分２０１は片側に 延長可能になるよう設計することも出来る。 特に図８に係る引き出しガイドは引き出し素子のどちらの側面にも利用するこ とが出来、従って引き出し素子を懸垂するのに１種類の引き出しガイドが必要と されるだけで、経済的にも生産上も非常に有利である。 図９は本発明のさらに別の具体例に係る引き出しガイドを示す。図８と同じパ ーツは同じ参照番号が付されている。この具体例では引き出しガイド２０１はや はり中間部分２０３、ケース部分２０２および上に隣接する引き出し部分２０４ からなる。中間部分２０３の上には２つの比較的大きなランナー２５０があり、 それらの回転軸は断面２１６に直角に伸びている。２つの車２５０の間には小さ なランナー２５２が連結手段としてもうけられている。この小さなランナー２５ ２は２つの車２５０のトレッドと接しているので、これらの車の一方の回転は常 に他の車の回転を生ぜしめる。また各車２５０はそのトレッドで少なくともケー ス部分あるいは引き出し部分のどちらかに接しており、いずれの際にも少なくと も１つの車が少なくとも１つのこれらの部分に接している。こうして１側方へあ るいは両側方へ過度に延長可能になるよう引き出しガイドを設計することが容易 である。図９に示されている矢印は滑動引き戻し方向への車群２５０と部分２０ ２、２０３、２０４の動きを示している。事実この小さなランナー２５２はバン ド素子例えば図６に示されているようなものにすることも出来るし、あるいは少 なくとも２つの車２５０のトレッドが反対側で部分２０２および２０４に接して いる限り、図８に示されるような２対の車２５０の周りにかかるバンド素子を設 けることも出来るし、あるいは又車群のまわりを運ばれるバンド素子を用いるこ とも出来る。 本発明は上記具体例に限定されるものではなく、多くの改変が可能である。 例えば固定素子２６および帯型素子２５は勿論多くの異なる形に構成せしめる ことが出来、図示しあるいは説明した種々の具体例を組み合わせることも出来る 。またユーザーの好みに応じて本発明の引き出しガイドに各種の異なる形の構成 部分やベアリングを採用することが出来る。例えば適当なグリップを得るため、 車１２６のような制御手段を幾分圧縮した形で各部分の間に入れることができる が、それらはトレッドに可能であるように、目的に好適なプロファイルをもたせ ることができる。また移動制御手段は、引き出しガイド各部分によらずとも例え ば電気的に駆動せしめることもできる。 こういった各種の改変も本発明範囲内と理解さるべきである。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１０年１１月５日（１９９８．１１．５） 【補正内容】 請求の範囲 １．少なくとも第１部分（２，１０２）、第２部分（３，１０３）および第３部 分（４，１０４）からなり、第２部分（３，１０３）に対して第１部分（２， １０２）と第３部分（４，１０４）が長さ方向に反対向きに滑動でき、さらに 引き出しガイドの各部分（２，３，４；１０２，１０３，１０４）の相互の動 きを制御するため移動制御手段（２４，１２４）を含み、この移動制御手段（ ２４，１２４）は少なくとも第１と第２の制御手段（２６，１２６）からなり 、これら制御手段の動きは連結手段（２５，１２５）により力学的に連結され ていて前記各部分の移動の全路で前記の制御が保たれるようになされ、該連結 手段は第１制御手段と第２制御手段を連結する細長い連結素子（２５，１２５ ）からなり、第１制御手段（２６，１２６）は第１部分（２，１０２）に、ま た第２制御手段（２６，１２６）は第３部分（４，１０４）にそれぞれ固定的 に接続れている引き出しガイドであって、第１部分（２，１０２）が第２部分 （３，０３）の第１の側に伸び、第３部分（４，１０４）が第２部分（３，１ ０３）反対側の第２側に伸びており、連結素子（２５，１２５）が第２部分（ ３，１３）のまわりに閉鎖ループを作り、前記各部分（２，３，４；１０２， １０３，１０４）の１つが少なくとも１つの他の部分を少なくとも部分的に囲 んでいるとを特徴とする過度に延長可能な型の引き出しガイド（１，１０１） 。 ２．第２部分が連結素子のためのガイド手段を含み、各ガイド手段がそれにそっ て連結素子が導かれるガイドロール（１８，１１８）あるいは平滑球面からな る請求項１記載の引き出しガイド。 ３．各制御手段（２６）が幾分か矢形をしており、少なくとも１つのクランプ部 （２９，３０）を有し、関連せる制御手段（２６）が連結せしめられるべき各 部分（２，３）は関連制御手段（２６）を収容するための収容手段（１２，２ ２）を含み、制御手段（２６）を位置決めする間に、関連した第１部分（２） あるいは第３部分（４）は第２部分上をあるいは少なくとも第２部分にそって 滑動し、関連制御手段が収容手段中に収容され、バネ素子が収容手段の隣合エ ッジの後ろにかみあって、動かずそこに閉じ込められるようになっている請求 項１あるいは２記載の引き出しガイド。 ４．第１移動路の両側に第２移動路が接続され、引き出し部分が両側方に滑動し うるよう設計されている請求項１〜３のいずれかに記載の引き出しガイド。 ５．引き出し部分が大体Ｃ型の断面を有しており、少なくとも１つの引き出し部 分が少なくとも１つの他の引き出し部分を少なくとも部分的に囲んでいる請求 項１〜４のいずれかに記載の引き出しガイド。 ６．各引き出しが前記請求項のいずれかに記載の引き出しガイドによりケース素 子中に可動的に懸垂されている、多数の引き出しを含むケース素子。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，Ｆ Ｉ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ， ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，Ｍ Ｘ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ， ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．引き出しガイド各部分の相互の動きを制御するための移動制御手段を含み、 この移動制御手段は少なくとも第１と第２の制御手段からなり、使用中にこの 第１制御手段は少なくとも第１のガイド部分と接触し且つ第２制御手段は少な くとも第３のガイド部分と接触したままであり、引き出しガイド各部分の全移 動路で前記制御が保たれるようにこれら制御手段の動きが力学的に連結されて いる、過度に延長可能な型の引き出しガイド。 ２．少なくとも第１、第２及び第３の部分からなり、この第２部分に対して第１ 部分と第３部分は、第１部分と第３部分が滑動する方向に直角方向で見たとき 、少なくとも一部分が重なっている第１移動路と、第１部分と第３部分が前述 の方向で見たとき少なくとも実質的に重なっていない隣接の第２移動路にわた って、長さ方向に互いに反対方向に滑動可能であり、第１制御手段は前記の第 １ならびに第２移動路双方で少なくとも第１部分と関連し、また第２制御手段 は好ましくは第１ならびに第２移動路双方において少なくとも第３部分と関連 しており、第１及び第２制御手段を連結するため連結手段が設けられていて、 第１制御手段の移動中に少なくとも第２制御手段の同等の動きが生じるように なされており、またその逆も行われ、その配置は第１と第３部分が第１移動路 から間隔のおかれた末端位置へと移動する間中、その動きが少なくとも第２部 分に対て制御ならびに連結手段により制御されたままであるようになされてい る、請項１記載の引き出しガイド。 ３．第１制御手段が第１部分に固定的に接続され、第２制御手段が第３部分に固 定的に接続されており、連結手段が第１制御手段と第２制御手段に接続された 長い接続素子を含み、第２部分が少なくとも２つの間隔のおかれたガイド素子 を含み、それらガイド素子の周囲を接続素子が伸び、この接続素子中での第１ と第２の制御手段の間に１８０°の角度あるいは合計で１８０°となる角度群 が設けられている、請求項１あるいは２記載の引き出しガイド。 ４．使用中、接続素子が少なくとも部分的に第２部分を含む閉鎖ループを作り、 第１部分は第２部分の第１側方に伸び、また第３部分は第２部分の反対側の第 ２側方に伸びる、請求項３記載の引き出しガイド。 ５．ガイド手段がそれぞれガイドロールあるいは平滑な球面を有しそれにそって 接続素子 が導かれる請求項３あるいは４記載の引き出しガイド。 ６．各制御手段が幾分か矢の形をなし、少なくとも１つのクランプ部を含み、関 連制御手段が連結せられるべき各部分が関連制御手段を収容するための収容手 段を含み、制御手段の位置決め中、関連第１部分あるいは第３部分は第２部分 上をあるいは少なくとも第２部分にそって滑動し、関連制御手段が収容手段に より収容され、バネ素子が収容手段の隣合エッジの後ろにかみ合うため、動か ずにそこに閉じ込められる、請求項３〜５のいずれかに記載の引き出しガイド 。 ７．各制御手段が引き出し部分の滑動方向に大体直角に伸びる軸のまわりを回転 し、第２部分に実質的に静止連結せられるロール型素子を含み、ロール型素子 群の１つの回転で連結手段が同様に他のロール型素子を回転させるようになっ ており、第１制御手段のロール型素子がトレッドにより少なくとも第１部分と 接し、第２制御手段のロール型素子がトレッドにより少なくとも第３部分と接 する、請求項１あるいは２記載の引き出しガイド。 ８．連結手段が第１ならびに第２制御手段のロール型素子にそれぞれの回転軸か ら間隔のおかれた位置で力学的に接続されている少なくとも１つの接続ロッド からなる請求項７記載の引き出しガイド。 ９．連結手段が第１ならびに第２制御手段のロール型素子群の一部のまわりを伸 びる帯型素子からなる請求項７記載の引き出しガイド。 １０．帯型素子が関連せるロール型素子のトレッドにそって伸びる請求項９記載 の引き出しガイド。 １１．少なくとも第１、第２及び第３部分を含み、第１と第３部分は第２部分に 対して長さ方向で逆方向に第１移動路と少なくともその片側で連結されている 第２移動路上を滑動することができ、この第１移動路では第１及び第３部分が 滑動方向に対して直角な方向で見て少なくとも部分的に重なりあっており、ま た第２移動路では第１と第３部分が上記の直角方向で見て少なくとも実質的に 重なりあっておらず、第１部分の第１末端に隣接して第１のケーブル型素子が 取り付けられ、これは他の側で第３部分の隣りあった第１末端に接続されてお り、また同様に第２ケーブル型素子が第１と第３部分の隣りあった第２末端間 に設けられており、各ケーブル型素子は第２部分上の中央部に設けられた転換 手段上へ導かれ、第１ケーブル型素子に対する転換手段は好ましくは第１及び 第 ３部分の第２末端に面ずる側で第２ケーブル型素子に対する転換手段からある 距離をおいて設けられる、請求項１あるいは２記載の引き出しガイド。 １２．第１移動路のいずれかの側方に第２移動路が接続され、引き出し部分が両 側方へ過度に延長可能なように設計せられる請求項１１記載の引き出しガイド 。 １３．各引き出しが前記請求項のいずれかに記載の引き出しガイドによりケース 素子中に可動的に支えられている多数の引き出し群を含むケース素子。