JP2000514569A - デジタル光スイッチ - Google Patents

デジタル光スイッチ

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ヤオ フイハイ
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ハインリッヒ―ヘルツ―インステイテユート フユール ナツハリヒテンテヒニーク ベルリン ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング
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Abstract

(57)【要約】 光スイッチの多面的な用途には、2つの入側と2つの出側を有するデジタル光スイッチを挙げることができ、その際、断熱モードエボリューションのための条件が用途領域毎にフレキシブルに調整可能であり、それにも拘わらず、簡単に技術的に製造することができる。本発明のデジタル光スイッチでは、第1の入射導波路(WG1)は第2の入射導波路(WG2)に対して入側部分(S1)内で、及び第3のの出射導波路(WG1’)は第4の出射導波路(WG2’)に対して出側部分(S2)内で、横断面、屈折率、及び装置構成の点で、光の拡散方向に関して相互に対称的である。導波路にテーパー状に作用を及ぼすように構造化された電極は、当該導波路に対して隣接して設けられており、入側部分内に設けられた電極及び出側部分内に設けられた電極は、電気的に制御される。

Description

【発明の詳細な説明】 デジタル光スイッチ 従来技術 本発明は、デジタル光スイッチであって、 第1の部分と第2の部分と作用手段とを有しており、 −前記第1の部分は、入側部分と呼ばれ、第1の入射導波路と第2の入射導波路 とを有しており、その際、前記両導波路は、該導波路の交互作用領域の所定点の ところまで接近しており、 −前記第2の部分は、出側部分と呼ばれ、第3の出射導波路と第4の出射導波路 とを有しており、その際、前記各出射導波路は、前記所定点のところから、当該 の各導波路の交互作用領域の外側の所定点のところまで相互に離隔されており、 その際、前記第2の部分の導波路は、第1の部分の導波路に接合されており、 −前記作用手段は、断熱モードエボリューション(adiabatischen Modenentwicklung)による光拡散状態を制御可能であるデジ タル光スイッチに関する。 光スイッチは、光学的に透明なネットワーク内での広帯域光信号の交換用、誤 差のある系又はケーブルの橋絡による回路保護用、及び透明な光ネットワークノ ード内の空間スイッチ用の有用な構成素子である。コ ンピュータの光学的な広帯域バックプレーン、センサ及び自動車内の光信号の、 LAN(Local Area Networks)内のTVケーブルの切換は 、テレコミュニケーション、マイクロシステム技術及びオートモービルブランチ での別の用途を示す。これら種々の用途は、種々の切換パラメータを必要とする (例えば、小さなクロストーク、小さな切換出力、偏波非依存性、及び波長非敏 感性)。 本発明が基づく従来技術としては、米国特許明細書第4775207号公報乃 至Appl.Phys.Lett.51(16),19,1987年10月19 日、1230−1232頁及びヨーロッパ特許公開第0457406号公報を挙 げることができる。 初めに挙げた公報は、LiNbO3ベース上にX−型に設けられた導波路を有 するデジタル光スイッチに関しており、その際、入側部分内の両集束型導波路の 幅は、種々異なっている。出側導波路は、接触点のところから電極によって取り 囲まれている。入側部分内での両入射導波路と、出側部分内での、接触点から出 ている両導波路とは、相互にΘ≪Δβ/γの角度Θを成しており、その際、Δβ は、2つの対称モードの拡散定数の平均差を示し、γは、導波路環境内の横方向 伝搬定数を示す。この4ゲートデジタル電気−光スイッチの場合、切換過程は、 幅が非対称な入側導波路を考慮した断熱モードエボリューションに基づいている 。従って、所期のように、このDOS(デジタル光スイッチ)の導波路内の出側 導波路を相応に制御した際の所定のモードしか実行されないようにすることがで きる。 ヨーロッパ特許公開第0457406号公報には、デジタル光スイッチが記載 されており、このデジタル光スイッチの場合、入射導波路の入側部分の形状は、 相互に非対称的であり、出射導波路の出側部分の形状は、相互に非対称的、又は 、相互に対称的であり、電気的に切換可能に構成されており、その際、入側及び 出側部分内で導波路の形状を非対称にすることは、相互に直線状導波路及び曲が り導波路にし、乃至、相互に離隔する導波路によって実施することができる。入 側領域内で接近し、乃至、出側領域内で離隔する導波路の湾曲形状によって、前 述のDOS(デジタル光スイッチ)に較べて構成素子を小さくすることができる 。 従来技術の既述の2×2−DOS(デジタル光スイッチ)用の装置構成では、 断熱モードエボリューション方式に必要な非対称性は、少なくとも部分的に既に 、この装置構成の製造中に、入側及び/又は出側部分で実施されている。断熱光 分布は、導波路パラメータをほんの僅か変えるだけで可能であり、その結果、ス イッチに所定の基底モードで入射する光エネルギは、実質的に、このモードで獲 得し続けることもでき、つ まり、モード変換は行われない。つまり、光エネルギが低次モードでスイッチに 入射する場合、光は、高い屈折率の出側導波路によって案内され、スイッチ内で の光エネルギの拡がりが、実質的に断熱的に行われる場合、高い減衰比となる。 更に、1×2−Y−分岐から構成されたデジタル光スイッチが公知である。つ まり、ECOC’95−ブリュッセルで、ポリマーベース上のデジタル熱−光1 ×2−スイッチについて報告されており(Proc.21st.Eur.Con f.on Opt.1063−1065頁)、そのスイッチでは、導波路が埋め 込まれており、出側分岐が角度0.12°を成しており、加熱電極が両分岐を完 全に被うように設けられている。出側分岐の加熱の際、光は、加熱されていない 分岐内に案内される。その際、減衰係数は、130mW〜230mWの制御電力 の場合に加熱された分岐内で20dB以上で良好に測定され、約180mWでは 、減衰係数は、27dBの値に達する。 ECOC’95の他の寄稿論文では、初めて、1×8DOS(デジタル光スイ ッチ)が記載されており、このDOS(デジタル光スイッチ)では、1×2スイ ッチの3つのカスケードから構成されている(Proc.21st.Eur.C onf.on Opt.Comm.,1059−1062頁)。この手段でも、 ポリマー導波路での熱−光効果が利用されており、こ の熱−光効果は、僅かな制御電圧の場合に、屈折率を大きく変えることができ、 従って、所期のようなモードにすることができる。 本発明の課題は、断熱モードエボリューション用の条件を、用途領域に応じて フレキシブルに調整することができるにも拘わらず、簡単に技術的に製造するこ とができる2入側及び2出側を有するデジタル光スイッチを提供することである 。 この課題は、本発明によると、第1の入射導波路は、第2の入射導波路に対し て入側部分で、第3の出射導波路は、第4の出射導波路に対して出側部分で、横 断面、屈折率、及び装置構成の点で光の拡散方向に関して相互に対称的であり、 前記導波路に対してテーパー状に作用する構造電極が、当該導波路に対して隣り に設けられており、前記入側部分内に設けられた電極と、前記出側部分内に設け られた電極とが、電気的に制御されるように構成されていることにより解決され る。 本発明の解決手段によると、それぞれ2つの同種の、入側部分と出側部分内の 導波路及び該導波路に対して隣りに配設されていて、該導波路に関してテーパー 状に当該導波路に作用する電極の装置構成によって、各導波路分路内のパラメー タを別個に調整して、断熱モードエボリューションを実施することができる。従 って、予め製造中、DOS(デジタル光スイッチ)の 一方の部分内で導波路の幾何学的形状によって予備調整する必要なしに、非対称 的な導波路移行部を構成することができる。と言うのは、入側及び出側部分の両 部分は、本発明の解決手段では、切換部分として構成されるからである。本発明 の、断熱モードエボリューションに基づくDOS(デジタル光スイッチ)は、階 段型の切換特性を示し、この切換特性によって、所定の切換状態を、限界値より も上側の印加切換電圧又は電流がある期間中保持することができるようになる。 電極を介してDOS(デジタル光スイッチ)の作動期間をフレキシブルに調整す ることができるようにすることによって、大きな製造許容偏差が可能となり、切 換電圧を正確に調整したり、正確に電流制御する必要性が小さくなる。更に、そ の種のDOS(デジタル光スイッチ)は、波長に敏感ではない。 本発明の実施例では、 −第1の入射導波路及び第2の入射導波路は、直線状にΘ≪Δβ/γの角度Θで 入側部分内で接近し、第3の出射導波路と第4の出射導波路は、直線状に同じ角 度Θで出側部分内で相互に離隔されているか、又は、 −第1の入射導波路と第2の入射導波路は、アーク状に入側部分内で接近し、第 3の出射導波路と第4の出射導波路とは、アーク状に出側部分内で相互に離隔さ れており、既述の実施例の特別な構成では、入射導波路は、入側部分内で横断面 、屈折率及び装置構成に関 して、出側部分内の出射導波路に対して対称的に構成されているか、又は、 −第1の入射導波路及び第2の入射導波路は、直線状にΘ≪Δβ/γの角度Θで 入側部分内で相互に接近し、第3の出射導波路と第4の出射導波路は、アーク状 に出側部分内で相互に離隔されているか、又は、 −第1の入射導波路と第2の入射導波路は、アーク状に入側部分内で相互に接近 し、第3の出射導波路と第4の出射導波路は、直線状にΘ≪Δβ/γの角度Θで 出側部分内で相互に離隔されている。 他の実施例では、導波路に対して隣りに設けられた電極は、導波路をテーパー 状に被っているか、又は、テーパー状に構造化されており、層内に導波路と共に 位置決めされている。 この実施例では、本発明の解決手段によると、別の実施例で挙げた可能な導波 路用の材料は、グループ:III−V−半導体、LiNbO3、ガラス、Si− Ge−混合結晶、SiO2ポリマーの材料から選択されており、その際、あらゆ る変形実施例での所望の作用、即ち、導波路材料に依存する熱−光又は電気−光 効果に基づく入側部分の両導波路内の光の拡散速度の差を所期のように調整する ことができるようになる。本発明のデジタル光スイッチの製造用の材料の広スペ クトルから選択することができる、この手段により、可能な用途領域を一層拡大 することができる。 本発明の別の実施例は、電極の多様な制御に関するものである。つまり、入側 部分内の入射導波路に対して隣りに設けられた電極及び前記入射導波路に対して 鏡対称的な、乃至点対称的な、出側部分内の出射導波路に対して隣りに設けられ た電極は、電気的に制御される。 本発明のこの実施例により、つまり、入側部分内での入射導波路の対称的な形 状及び出側部分内での出射導波路の対称的な形状並びに各電極の制御により、入 側部分内の導波路と出側部分内の導波路との間での光拡散を非対称的に調整する こと、従って、それらの作用で、屈折率の変化、従って、制御電極に対して隣り に設けられた導波路内の光拡散を変えることにより、本発明のDOS(デジタル 光スイッチ)を実施する際に多様な変形実施例が達成できる。 電極がテーパー状に導波路に作用する領域によって、入側部分及び出側部分で の断熱導波路移行を達成することができる。断熱モードエボリューション用の条 件は、直線状にΘ≪Δβ/γの角度Θで入側部分内で相互に接近する第1の入射 導波路及び第2の入射導波路での入側部分内の制御電極、及び、出側部分内で同 じ角度Θで直線状に相互に離隔する第3の出射導波路及び第4の出射導波路を用 いて、入側部分の両導波路内の光Δβの拡散速度の差を所期のように形成するよ うにして調整することができる。角度Θは、断熱モー ドエボリューション用の条件に相応し、つまり、十分に小さく、従って、直線状 に接近する、入側部分内の導波路が突き当たって、ここから、出側部分内の導波 路が離隔する点が存在する中央領域内での対称モード又は非対称モードが、相応 の入側導波路が加熱されるか又は加熱されないかどうかに依存して制御される。 従って、対称的なモードが、中央領域から所望の出側導波路に、出側導波路に対 して隣りに設けられた両電極の加熱電力を正確に調整することによって導入され る。対称的なモードは、常時、加熱されていない導波路内に拡散され、非対称的 なモードは、加熱電力が十分に大きい場合に、加熱された導波路内に拡散される 。従って、本発明の解決手段により、入側乃至出側部分内の各導波路を、単一モ ード導波路として実施することができる。同様にして、本発明のDOS(デジタ ル光スイッチ)の各部分のうちの少なくとも一方、即ち、入側又は出側部分内で 、導波路をアーク状に構成すると、本発明の断熱モードエボリューションの条件 を調整することができる。 カスケードに設けられた、従来技術から公知の複数のDOS(デジタル光スイ ッチ)から構成されたマトリックス内に、入側導波路分岐を種々異なった寸法に するためには、マトリックスの構造長を所望のように拡張し、最適な接合減衰に しないテーパー領域が必要である。この欠点は、本発明の実施例では、つまり、 入側部分内の入射導波路を、出側部分内の出射導波路に対して鏡対称及び点対称 の形状にすることを含み、双方向駆動可能なDOS(デジタル光スイッチ)を構 成する本発明の実施例では生じない。と言うのは、磁場分布は、全ての導波路に 対して、ただ1つの横断面を適合しさえすればよいからである。そのために、本 発明のDOS(デジタル光スイッチ)は、有利には、マトリックスモジュールと して使用することができる。更に、従来技術の欄で述べた1×2−Y−スイッチ (4つの、このスイッチから構成されたマトリックス内に、本発明のDOS(デ ジタル光スイッチ)と同じ機能を充足することができる)と比較して、極めて小 型に装置構成することができる。 本発明のデジタル光スイッチの有利な実施例では、デジタル光スイッチは、ポ リマーベース上に構成される。直線状に集束する乃至発散する両導波路が相互に 成す角度は、Θ≦0.1である。電極が、導波路上で当該導波路をテーパー状に 被うようにしてバッファ中間層上に設けられている。各電極毎の制御を介して、 この有利な実施例では、Δn>0.0015の相応の導波路の屈折率の変化を調 整することができる。ポリマー導波路を用いることは、その間に良好に適用可能 な製造方法に基づいて、極めて多数の構造化手段が可能である。更に、ポリマー は、大きな熱−光係数を有しており、即ち、温度変化により、小さな導電率と共 に屈折率を大きく変えることができる。ポリマー技術を用いて、ハイブリッド技 術の形式で、多数の光学構成素子を唯一の基板上に集積化することができる。 以下、本発明について図示の実施例を用いて詳細に説明する。 その際: 図1は、本発明の、ポリマーベース上のDOS(デジタル光スイッチ)の多層構 造の平面略図 図2は、図1の多層構造のAA’によって切断した横断面図 図3は、図1のDOS(デジタル光スイッチ)の縦(「バー」)状態のBPM( ビーム伝搬方式:Beam−Propagation−M e t h o d)− シミュレーションを示す図、 図4は、図1に示されたDOS(デジタル光スイッチ)の交差(「クロス」)状 態のBPM−シミュレーションを示す図、 図5は、図1によるDOS(デジタル光スイッチ)の、縦(「バー」)状態の電 極の制御用の、電力依存の出側部分の導波路の光出力の測定曲線を示す図、 図6は、図1によるDOS(デジタル光スイッチ)の、交差(クロス」)状態の 電極の制御用の、電力依存の出側部分の導波路の光出力の測定曲線を示す図、 図7は、切換特性の調整可能性を示す測定曲線を示す図 である。 図1に略示された、本発明の、ポリマーベース上のDOS(デジタル光スイッ チ)の多層構造は、入側部分S1及び出側部分S2内に対称的な導波路を有して いる。入側部分S1内には、2つの入射導波路WG1及びWG2が設けられてお り、入射導波路WG1及びWG2には、相応の入側ゲート1及び2が所定角度Θ =0.08°で設けられている。出側部分S2内には、同じ角度Θで相互に離隔 された両導波路WG1’とWG2’とが示されており、両導波路WG1’とWG 2’には、相応の出側ゲート1’及び2’が設けられている。導波路は、PMM A(ポリメチルメタアクリレート)からスタンダード−ポリマー導波路−テクノ ロジを用いて3”−Si−ディスク上に形成されている。この導波路は、横断面 積7μm×7μmを有している。入側乃至出側導波路は、相互に250μm離隔 されている。DOS(デジタル光スイッチ)の全長は、25mmである。これら 4つの導波路WG1,WG2,WG1’及びWG2’は、それぞれ相応の導波路 をテーパー状にオーバーラップする電極E1,E2,E1’及びE2’によって 被覆されている。光の拡散特性は、本発明のDOS(デジタル光スイッチ)では 、断熱モードエボリューション用の条件が、相応の電極E1,E2,E1’及び E2’の制御によって実施することができる。本発明の手段により、最初に、そ れぞれ2つの入側及び出側を有するポリマーベース上にDOS(デジタル光スイ ッチ)が製造される。 図2には、既に平面図に示した、ポリマーベース上の2×2−DOS(デジタ ル光スイッチ)が横断面で示されている。熱吸収部として使用されるSi−基板 S上に、SiOx−バッファ(緩衝)層BBが設けられている。3μm厚のテフ ロン製バッファ層TBは、損失の低減のため、及び導波路WG1,WG2,WG 1’及びWG2’内に浸透した、導波路層W上の湿気に対して保護するために設 けられている。最後の層として、各導波路WG1,WG2,WG1’及びWG2 ’上に、相応の加熱電極E1,E2,E1’及びE2’が、当該加熱電極の下に 位置している導波路をテーパー状にオーバーラップするように設けられている。 断熱モードエボリューションに基づく本発明のDOS(デジタル光スイッチ) の機能については、特に良好に図3及び図4を用いて説明する。その際、第1の 部分画像には、それぞれ、X−状に設けられた導波路WG1,WG2,WG1’ 及びWG2’を有する入側及び出側部分S1,S2が示されており、並びに、ど の電極が加熱されているのかについて示されている。後続の部分図には、縦(「 バー」)状態乃至交差(「クロス」)状態での個別導波路WG1,WG2,WG 1’及びWG2’内の光波の拡散の可能な態様について図示されている。 電極E2及びE2’が、図3に示されているように、加熱されると、即ち、電 力Pel-E2及びPel-E2'で相応に制御されると、DOS(デジタル光スイッチ) は、縦(「バー」)状態で作動する。加熱されていない導波路WG1内に供給さ れた光が、中央領域内に達すると、第2の部分画像から分かるように、対称モー ドが導波路WG1’を通って供給され、この導波路WG1’は、導波路WG2’ に比較して大きな屈折率を有している。光が、加熱された導波路WG2内に供給 されると、中央領域内では、非対称モードが更に導波路WG2’内に供給され、 この導波路WG2’は、小さな屈折率である。加熱されていない導波路WG1/ WG1’と加熱されている導波路WG2/WG2’との間には、屈折率の差Δn =0.0025が固定調整されている。 図4の第1の部分図から分かるように、電極E1及びE2’が加熱されると、 即ち、電力Pel-E2及びPel-E2'で相応に制御されると、本発明のDOS(デジ タル光スイッチ)は、交差(「クロス」)状態で作動する。ここでも、既に上述 した同じ屈折率の差が固定調整されている。光が、加熱された導波路WG1内に 導入されると、非対称モードが中央領域内で励起され、光は、加熱された導波路 WG2’によって案内され、この導波路は、低い屈折率を有している。光が、加 熱されていない導波路WG2内に導入され ると、対称モードが、中央領域内で励起され、光は、導波路WG1’を通って案 内される。断熱切換条件は、入側部分での導波路でも出側部分での導波路でも維 持される。但し、導波路の入側部分と出側部分との間の角度がΘ≦0.1°であ り、屈折率の差がΔn>0.0015である限りである。 本発明の、ポリマーベース上のDOS(デジタル光スイッチ)(その概略構成 が図1及び図2に示されており、機能は図3及び4に示されている)を特徴付け るために、λ=1.55μmのレーザダイオードの光が、入側ゲート1又は入側 ゲート2に結合され、出側ゲート1’及び2’の光出側電力Poptが測定される 。TE−及びTM−偏波用の値が、<±0.5dBだけで偏波に依存しているこ とが分かるので、TM−偏波の場合の結果しか図示していない。 図5には、波長λ=1.55μmの場合の伝達特性の測定曲線が、電力Pel-E 2' の関数として示されており、即ち、この場合には、電極E2’が加熱される。 電極E2は、一定電力Pel-E2(ここでは、65mWである)で制御される(制 御は、ずらした画で示されている)。これは、入側部分S1の導波路WG1及び WG2内に断熱モードエボリューションを実施するのに必要である。この構成で は、スイッチは、縦(「バー」)状態で作動する。クロストークの測定値は、電 気切換電力Pel-E2'≧45mWの場 合に、<−25dBである。切換電力Pel-E2'<100mWの場合には、この値 は変化しない。 本発明の、ポリマーベース上のDOS(デジタル光スイッチ)の、電力Pel-E 2' の関数としての伝達特性は、交差(「クロス」)状態の場合、図6に示されて いる。この場合には、電極E1は、入側部分S1の導波路WG1及びWG2内で の断熱モードエボリューションの条件を満たすためには、一定電力Pel-E1=4 5mWで制御される。可変調整可能な切換電力Pel-E2'が、≧45mWの値をと る場合、ここでも、<−25dBでのクロストークの値が測定される。既述の両 切換状態での調整すべき一定電力の僅かな偏差は、確実に、製造過程時での電極 と導波路の僅かなずれに起因している。しかし、それによって、本発明の方式が 、各導波路を所定モードの場合にだけ通すように構成することに抵触しない。 ポリマーベース上の熱−光DOS(デジタル光スイッチ)の切換時間は、両切 換形態で<1msである。 伝達特性は、同じスイッチの場合に、λ=1.3μmでも形成され、同様のデ ジタル切換特性が示される(図示していない)。 図7には、図5に示されたのと同様の電極構成であるが、Pel-E2'の種々の値 での本発明の、ポリマーベース上のDOS(デジタル光スイッチ)の伝達特性が 示されている。この図7からは、その種のDO S(デジタル光スイッチ)の切換特性は、可変切換出力の出側部分内での電極の 制御を介して、及び、入側部分内の電極の一定の基本制御を介して調整すること ができる。入側部分S1内での電極E2の基本制御用の一定に調整された値Pel -E2 に依存して、DOS(デジタル光スイッチ)の「デジタル性」が、Pel-E2' 値の狭い領域内で極めて良好な減衰比となるように調整される。この値が変化さ れると、「ローブスト」なデジタル切換特性が、比較的小さな減衰比の場合に示 される。 既述の切換特性により、技術的な製造過程での許容偏差が得られ、正確な電流 乃至電圧制御は最早必要としない。更に、図示のDOS(デジタル光スイッチ) の切換特性は、環境温度の変化に対して安定している。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年6月10日(1998.6.10) 【補正内容】 明細書 デジタル光スイッチ 従来技術 本発明は、デジタル光スイッチであって、 第1の部分と第2の部分と作用手段とを有しており、 −前記第1の部分は、入側部分と呼ばれ、第1の入射導波路と第2の入射導波路 とを有しており、その際、前記両導波路は、該導波路の交互作用領域の所定点の ところまで接近しており、且つ、この所定点で接触しており、 −前記第2の部分は、出側部分と呼ばれ、第3の出射導波路と第4の出射導波路 とを有しており、その際、前記各出射導波路は、前記所定点のところから、当該 の各導波路の交互作用領域の外側の所定点のところまで相互に離隔されており、 その際、前記第2の部分の導波路は、第1の部分の導波路に接合されており、 −前記作用手段は、断熱モードエボリューションによる光拡散状態を制御可能で あるデジタル光スイッチに関する。 光、スイッチは、光学的に透明なネットワーク内での広帯域光信号の交換用、 誤差のある系又はケーブルの橋絡による回路保護用、及び透明な光ネットワーク ノード内の空間スイッチ用の有用な構成素子である。コ ンピュータの光学的な広帯域バックプレーン、センサ及び自動車内の光信号の、 LAN(Local Area Networks)内のTVケーブルの切換は 、テレコミュニケーション、マイクロシステム技術及びオートモービルブランチ での別の用途を示す。これら種々の用途は、種々の切換パラメータを必要とする (例えば、小さなクロストーク、小さな切換出力、偏波非依存性、及び波長非敏 感性)。 本発明が基づく従来技術としては、米国特許明細書第4775207号公報乃 至Appl.Phys.Lett.51(16),19,1987年10月19 日、1230−1232頁及びヨーロッパ特許公開第0457406号公報を挙 げることができる。 まり、モード変換は行われない。つまり、光エネルギが低次モードでスイッチに 入射する場合、光は、高い屈折率の出側導波路によって案内され、スイッチ内で の光エネルギの拡がりが、実質的に断熱的に行われる場合、高い減衰比となる。 更に、1×2−Y−分岐から構成されたデジタル光スイッチが公知である。つ まり、ECOC’95−ブリュッセルで、ポリマーベース上のデジタル熱−光1 ×2−スイッチについて報告されており(Proc.21st.Eur.Con f.on Opt.1063−1065頁)、そのスイッチでは、導波路が埋め 込まれており、出側分岐が角度0.12°を成しており、加熱電極が両分岐を完 全に被うように設けられている。出側分岐の加熱の際、光は、加熱されていない 分岐内に案内される。その際、減衰係数は、130mW〜230mWの制御電力 の場合に加熱された分岐内で20dB以上で良好に測定され、約180mWでは 、減衰係数は、27dBの値に達する。 ECOC’95の他の寄稿論文では、初めて、1×8DOS(デジタル光スイ ッチ)が記載されており、このDOS(デジタル光スイッチ)では、1×2スイ ッチの3つのカスケードから構成されている(Proc.21st.Eur.C onf.on Opt.Comm.,1059−1062頁)。この手段でも、 ポリマー導波路での熱−光効果が利用されており、こ の熱−光効果は、僅かな制御電圧の場合に、屈折率を大きく変えることができ、 従って、所期のようなモードにすることができる。 本発明の課題は、断熱モードエボリューション用の条件を、用途領域に応じて フレキシブルに調整することができるにも拘わらず、簡単に技術的に製造するこ とができる2入側及び2出側を有するデジタル光スイッチを提供することである 。 この課題は、本発明によると、第1の入射導波路は、第2の入射導波路に対し て入側部分で、第3の出射導波路は、第4の出射導波路に対して出側部分で、横 断面、屈折率の点で相互に同一であり、及び当該第3の出射導波路の横断面、屈 折率の装置構成の点で、光の拡散方向に関して相互に対称的であり、位置的に可 変の幅を有する構造電極が、当該導波路に対して隣りに設けられており、前記入 側部分内に設けられた電極と、前記出側部分内に設けられた電極とが、電気的に 制御可能に構成されていることにより解決される。 本発明の解決手段によると、それぞれ2つの同種の、入側部分と出側部分内の 導波路及び該導波路に対して隣りに配設されていて、該導波路に関してテーパー 状に当該導波路に作用する電極の装置構成によって、各導波路分路内のパラメー タを別個に調整して、断熱モードエボリューションを実施することができる。従 って、予め製造中、DOS(デジタル光スイッチ)の 一方の部分内で導波路の幾何学的形状によって予備調整する必要なしに、非対称 的な導波路移行部を構成することができる。と言うのは、入側及び出側部分の両 部分は、本発明の解決手段では、切換部分として構成されるからである。本発明 の、断熱モードエボリューションに基づくDOS(デジタル光スイッチ)は、階 段型の切換特性を示し、この切換特性によって、所定の切換状態を、限界値より も上側の印加切換電圧又は電流がある期間中保持することができるようになる。 電極を介してDOS(デジタル光スイッチ)の作動期間をフレキシブルに調整す ることができるようにすることによって、大きな製造許容偏差が可能となり、切 換電圧を正確に調整したり、正確に電流制御する必要性が小さくなる。更に、そ の種のDOS(デジタル光スイッチ)は、波長に敏感ではない。 本発明の実施例では、 −第1の入射導波路及び第2の入射導波路は、直線状にΘ≪Δβ/γの角度Θで 入側部分内で接近し、第3の出射導波路と第4の出射導波路は、直線状に同じ角 度Θで出側部分内で相互に離隔されているか、又は、 −第1の入射導波路と第2の入射導波路は、アーク状に入側部分内で接近し、第 3の出射導波路と第4の出射導波路とは、アーク状に出側部分内で相互に離隔さ れており、既述の実施例の特別な構成では、入射導波路は、入側部分内で横断面 及び屈折率に関して同一で あり、及び、当該入射導波路の装置構成の点で出側部分内の出射導波路に対して 対称的に構成されているか、又は、 −第1の入射導波路及び第2の入射導波路は、直線状にΘ≪Δβ/γの角度Θで 入側部分内で相互に接近し、第3の出射導波路と第4の出射導波路は、アーク状 に出側部分内で相互に離隔されているか、又は、 −第1の入射導波路と第2の入射導波路は、アーク状に入側部分内で相互に接近 し、第3の出射導波路と第4の出射導波路は、直線状にΘ≪Δβ/γの角度Θで 出側部分内で相互に離隔されている。 他の実施例では、導波路に対して隣りに設けられた電極は、導波路をテーパー 状に被っているか、又は、テーパー状に構造化されており、層内に導波路と共に 位置決めされている。 この実施例では、本発明の解決手段によると、別の実施例で挙げた可能な導波 路用の材料は、グループ:III−V−半導体、LiNbO3、ガラス、Si− Ge−混合結晶、SiO2ポリマーの材料から選択されており、その際、あらゆ る変形実施例での所望の作用、即ち、導波路材料に依存する熱−光又は電気−光 効果に基づく入側部分の両導波路内の光の拡散速度の差を所期のように調整する ことができるようになる。本発明のデジタル光スイッチの製造用の材料の広スペ クトルから選択することができる、この手段により、 可能な用途領域を一層拡大することができる。 本発明の別の実施例は、電極の多様な制御に関するものである。つまり、入側 部分内の入射導波路に対して隣りに設けられた電極及び前記入射導波路に対して 鏡対称的な、乃至点対称的な、出側部分内の出射導波路に対して隣りに設けられ た電極は、電気的に制御可能に構成されている。 本発明のこの実施例により、つまり、入側部分内での入射導波路の対称的な形 状及び出側部分内での出射導波路の対称的な形状並びに各電極の制御により、入 側部分内の導波路と出側部分内の導波路との間での光拡散を非対称的に調整する こと、従って、それらの作用で、屈折率の変化、従って、制御電極に対して隣り に設けられた導波路内の光拡散を変えることにより、本発明のDOS(デジタル 光スイッチ)を実施する際に多様な変形実施例が達成できる。 電極がテーパー状に導波路に作用する領域によって、入側部分及び出側部分で の断熱導波路移行を達成することができる。断熱モードエボリューション用の条 件は、直線状にΘ≪Δβ/γの角度Θで入側部分内で相互に接近して接触する第 1の入射導波路及び第2の入射導波路での入側部分内の制御電極、及び、出側部 分内で同じ角度Θで直線状に接触点から相互に離隔する第3の出射導波路及び第 4の出射導波路を用いて、入側部分の両導波路内の光Δβの拡散速度の差を所期 のように形成するようにして調整することができる。角度Θは、断熱モードエボ リューション用の条件に相応し、つまり、十分に小さく、従って、直線状に接近 する、入側部分内の導波路が突き当たって、ここから、出側部分内の導波路が離 隔する点が存在する中央領域内での対称モード又は非対称モードが、相応の入側 導波路が加熱されるか又は加熱されないかどうかに依存して制御される。従って 、対称的なモードが、中央領域から所望の出側導波路に、出側導波路に対して隣 りに設けられた両電極の加熱電力を正確に調整することによって導入される。対 称的なモードは、常時、加熱されていない導波路内に拡散され、非対称的なモー ドは、加熱電力が十分に大きい場合に、加熱された導波路内に拡散される。従っ て、本発明の解決手段により、入側乃至出側部分内の各導波路を、単一モード導 波路として実施することができる。同様にして、本発明のDOS(デジタル光ス イッチ)の各部分のうちの少なくとも一方、即ち、入側又は出側部分内で、導波 路をアーク状に構成すると、本発明の断熱モードエボリューションの条件を調整 することができる。 カスケードに設けられた、従来技術から公知の複数のDOS(デジタル光スイ ッチ)から構成されたマトリックス内に、入側導波路分岐を種々異なった寸法に するためには、マトリックスの構造長を所望のように拡張し、最適な接合減衰に しないテーパー領域が必要 である。この欠点は、本発明の実施例では、つまり、入側部分内の入射導波路を 、出側部分内の出射導波路に対して鏡対称及び点対称の形状にすることを含み、 双方向駆動可能なDOS(デジタル光スイッチ)を構成する本発明の実施例では 生じない。と言うのは、磁場分布は、全ての導波路に対して、ただ1つの横断面 を適合しさえすればよいからである。そのために、本発明のDOS(デジタル光 スイッチ)は、有利には、マトリックスモジュールとして使用することができる 。更に、従来技術の欄で述べた1×2−Y−スイッチ(4つの、このスイッチか ら構成されたマトリックス内に、本発明のDOS(デジタル光スイッチ)と同じ 機能を充足することができる)と比較して、極めて小型に装置構成することがで きる。 本発明のデジタル光スイッチの有利な実施例では、デジタル光スイッチは、ポ リマーベース上に構成される。直線状に集束する乃至発散する両導波路が相互に 成す角度は、Θ≦0.1である。電極が、導波路上で当該導波路をテーパー状に 被うようにしてバッファ中間層上に設けられている。各電極毎の制御を介して、 この有利な実施例では、Δn>0.0015の相応の導波路の屈折率の変化を調 整することができる。ポリマー導波路を用いることは、その間に良好に適用可能 な製造方法に基づいて、極めて多数の構造化手段が可能である。更に、ポリマー は、大きな熱−光係数を有 しており、即ち、温度変化により、小さな導電率と共に屈折率を大きく変えるこ とができる。ポリマー技術を用いて、ハイブリッド技術の形式で、多数の光学構 成素子を唯一の基板上に集積化することができる。 以下、本発明について図示の実施例を用いて詳細に説明する。 その際: 図1は、本発明の、ポリマーベース上のDOS(デジタル光スイッチ)の多層構 造の平面略図 図2は、図1の多層構造のAA’によって切断した横断面図 図3は、図1のDOS(デジタル光スイッチ)の縦(「バー」)状態のBPM( ビーム伝搬方式:Beam−Propagation−Method)−シミュ レーションを示す図、 図4は、図1に示されたDOS(デジタル光スイッチ)の交差(「クロス」)状 態のBPM−シミュレーションを示す図、 図5は、図1によるDOS(デジタル光スイッチ)の、縦(「バー」)状態の電 極の制御用の、電力依存の出側部分の導波路の光出力の測定曲線を示す図、 図6は、図1によるDOS(デジタル光スイッチ)の、交差(クロス」)状態の 電極の制御用の、電力依存の出側部分の導波路の光出力の測定曲線を示す図、 図7は、切換特性の調整可能性を示す測定曲線を示す 図 である。 図1に略示された、本発明の、ポリマーベース上のDOS(デジタル光スイッ チ)の多層構造は、入側部分S1及び出側部分S2内に同一横断面及び屈折率の 対称的な導波路を有している。入側部分S1内には、2つの入射導波路WG1及 びWG2が設けられており、入射導波路WG1及びWG2には、相応の入側ゲー ト1及び2が所定角度Θ=0.08°で設けられている。出側部分S2内には、 同じ角度Θで相互に離隔された両導波路WG1’とWG2’とが示されており、 両導波路WG1’とWG2’には、相応の出側ゲート1’及び2’が設けられて いる。入側部分S1内の導波路は、出側導波路S2内の導波路に対して対称的に 設けられている。導波路は、PMMA(ポリメチルメタアクリ 請求の範囲 1. デジタル光スイッチであって、 第1の部分と第2の部分と作用手段とを有しており 、 −前記第1の部分は、入側部分と呼ばれ、第1の入射導波路と第2の入射導波路 とを有しており、その際、前記両導波路は、該導波路の交互作用領域の所定点の ところまで接近しており、且つ、この所定点で接触しており、 −前記第2の部分は、出側部分と呼ばれ、第3の出射導波路と第4の出射導波路 とを有しており、その際、前記各出射導波路は、前記所定点のところから、当該 の各導波路の交互作用領域の外側の所定点のところまで相互に離隔されており、 その際、前記第2の部分の導波路は、第1の部分の導波路に接合されており、 −前記作用手段は、断熱モードエボリューションによる光拡散状態を制御可能で あるデジタル光スイッチにおいて、 第1の入射導波路は、第2の入射導波路に対して入側部分で、第3の出射導波路 は、第4の出射導波路に対して出側部分で、横断面、屈折率の点で相互に同一で あり、及び当該第3の出射導波路の横断面、屈折率の装置構成の点で、光の拡散 方向に関して相 互に対称的であり、位置的に可変の幅を有する構造電極が、当該導波路に対して 隣りに設けられており、前記入側部分内に設けられた電極と、前記出側部分内に 設けられた電極とが、電気的に制御可能に構成されていることを特徴とするデジ タル光スイッチ。 2. 第1の入射導波路及び第2の入射導波路は、直線状にΘ≪Δβ/γの角度 Θで入側部分内で接近し、第3の出射導波路と第4の出射導波路は、直線状に同 じ角度Θで出側部分内で相互に離隔されている請求項1記載のデジタル光スイッ チ。 3. 第1の入射導波路と第2の入射導波路は、アーク状に入側部分内で接近し 、第3の出射導波路と第4の出射導波路とは、アーク状に出側部分内で相互に離 隔されている請求項1記載のデジタル光スイッチ。 4. 入射導波路は、入側部分内で横断面及び屈折率に関して同一であり、及び 、当該入射導波路の装置構成の点で出側部分内の出射導波路に対して対称的に構 成されている請求項1〜3までのいずれか1記載のデジタル光スイッチ。 5. 第1の入射導波路及び第2の入射導波路は、直線状にΘ≪Δβ/γの角度 Θで入側部分内で相互に接近し、第3の出射導波路と第4の出射導波路は、アー ク状に出側部分内で相互に離隔されている請求 項1記載のデジタル光スイッチ。 6. 第1の入射導波路と第2の入射導波路は、アーク状に入側部分内で相互に 接近し、第3の出射導波路と第4の出射導波路は、直線状にΘ≪Δβ/γの角度 Θで出側部分内で相互に離隔されている請求項1記載のデジタル光スイッチ。 7. 導波路に対して隣りに設けられた電極は、導波路をテーパー状に被ってい る請求項1〜6までのいずれか1記載のデジタル光スイッチ。 8. 導波路に対して隣りに設けられた電極は、テーパー状に構造化されており 、層内に導波路と共に位置決めされている請求項1〜6までのいずれか1記載の デジタル光スイッチ。 9. 入側部分内の入射導波路に対して隣りに設けられた電極及び前記入射導波 路に対して鏡対称的な、出側部分内の出射導波路に対して隣りに設けられた電極 は、電気的に制御可能に構成されている請求項1,7及び8のいずれか1記載の デジタル光スイッチ。 10. 入側部分内で入射導波路に隣接した電極と、前記入射導波路に対して点 対称的な、出側部分内の入射導波路に対して隣りに設けられた電極は、電気的に 制御可能に構成されている請求項1,7及び8記載のデジタル光スイッチ。 11. 導波路は、後続のグループの材料から選択さ れている:III−V−半導体、LiNbO3、ガラス、Si−Ge−混合結晶 、SiO2ポリマー 請求項1記載のデジタル光スイッチ。 12. 直線状に集束する(WG1,WG2)乃至発散する(WG1’,WG2 ’)両導波路が、相応に入側部分(S1)又は出側部分(S2)内で相互に成す 角度Θ≦0.1のポリマーベース上のスイッチ内に、電極(E1,E2,E1’ ,E2’)が、導波路(WG1,WG2,WG1’,WG2’)上で当該導波路 をテーパー状に被うようにしてバッファ中間層(TB)上に設けられており、入 側部分(S1)内の各1つの電極(E1又はE2)及び出側部分(S2)内の各 1つの電極(E1’又はE2’)は、Δn>0.0015の相応の導波路の屈折 率の変化を実施可能であるように相互に構成されている請求項1,2,4,7及 び11の何れか1記載のデジタル光スイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クリスピン ツァワッキー ドイツ連邦共和国 ベルリン ペヒシュタ インシュトラーセ 80

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. デジタル光スイッチであって、 第1の部分と第2の部分と作用手段とを有しており、 −前記第1の部分は、入側部分と呼ばれ、第1の入射導波路と第2の入射導波路 とを有しており、その際、前記両導波路は、該導波路の交互作用領域の所定点の ところまで接近しており、 −前記第2の部分は、出側部分と呼ばれ、第3の出射導波路と第4の出射導波路 とを有しており、その際、前記各出射導波路は、前記所定点のところから、当該 の各導波路の交互作用領域の外側の所定点のところまで相互に離隔されており、 その際、前記第2の部分の導波路は、第1の部分の導波路に接合されており、 −前記作用手段は、断熱モードエボリューションによる光拡散状態を制御可能で あるデジタル光スイッチにおいて、 第1の入射導波路は、第2の入射導波路に対して入側部分で、第3の出射導波路 は、第4の出射導波路に対して出側部分で、横断面、屈折率、及び装置構成の点 で光の拡散方向に関して相互に対称的であり、前記導波路に対してテーパー状に 作用する構造電極が、当該導波路に対して隣りに設けられており、 前記入側部分内に設けられた電極と、前記出側部分内に設けられた電極とが、電 気的に制御されるように構成されていることを特徴とするデジタル光スイッチ。 2. 第1の入射導波路及び第2の入射導波路は、直線状にΘ≪Δβ/γの角度 Θで入側部分内で接近し、第3の出射導波路と第4の出射導波路は、直線状に同 じ角度Θで出側部分内で相互に離隔されている請求項1記載のデジタル光スイッ チ。 3. 第1の入射導波路と第2の入射導波路は、アーク状に入側部分内で接近し 、第3の出射導波路と第4の出射導波路とは、アーク状に出側部分内で相互に離 隔されている請求項1記載のデジタル光スイッチ。 4. 入射導波路は、入側部分内で横断面、屈折率及び装置構成に関して、出側 部分内の出射導波路に対して対称的に構成されている請求項1〜3までのいずれ か1記載のデジタル光スイッチ。 5. 第1の入射導波路及び第2の入射導波路は、直線状にΘ≪Δβ/γの角度 Θで入側部分内で相互に接近し、第3の出射導波路と第4の出射導波路は、アー ク状に出側部分内で相互に離隔されている請求項1記載のデジタル光スイッチ。 6. 第1の入射導波路と第2の入射導波路は、アーク状に入側部分内で相互に 接近し、第3の出射導波 路と第4の出射導波路は、直線状にΘ≪Δβ/γの角度Θで出側部分内で相互に 離隔されている請求項1記載のデジタル光スイッチ。 7. 導波路に対して隣りに設けられた電極は、導波路をテーパー状に被ってい る請求項1〜6までのいずれか1記載のデジタル光スイッチ。 8. 導波路に対して隣りに設けられた電極は、テーパー状に構造化されており 、層内に導波路と共に位置決めされている請求項1〜6までのいずれか1記載の デジタル光スイッチ。 9. 入側部分内の入射導波路に対して隣りに設けられた電極及び前記入射導波 路に対して鏡対称的な、出側部分内の出射導波路に対して隣りに設けられた電極 は、電気的に制御される請求項1,7及び8のいずれか1記載のデジタル光スイ ッチ。 10. 入側部分内で入射導波路に隣接した電極と、前記入射導波路に対して点 対称的な、出側部分内の入射導波路に対して隣りに設けられた電極は、電気的に 制御される請求項1,7及び8記載のデジタル光スイッチ。 11. 導波路は、後続のグループの材料から選択されている:III−V−半 導体、LiNbO3、ガラス、Si−Ge−混合結晶、SiO2ポリマー 請求項1記載のデジタル光スイッチ。 12. 直線状に集束する(WG1,WG2)乃至発 散する(WG1’,WG2’)両導波路が、相応に入側部分(S1)又は出側部 分(S2)内で相互に成す角度Θ≦0.1のポリマーベース上のスイッチ内に、 電極(E1,E2,E1’,E2’)が、導波路(WG1,WG2,WG1’, WG2’)上で当該導波路をテーパー状に被うようにしてバッファ中間層(TB )上に設けられており、前記入側部分(S1)及び出側部分(S2)内での前記 各電極(E1又はE2及びE1’又はE2’)毎の制御を介して、Δn>0.0 015の相応の導波路の屈折率の変化を調整することができる請求項1,2,4 ,7及び11の何れか1記載のデジタル光スイッチ。
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