JPH11212123A - 光空間スイッチ - Google Patents

光空間スイッチ

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JPH11212123A
JPH11212123A JP1700098A JP1700098A JPH11212123A JP H11212123 A JPH11212123 A JP H11212123A JP 1700098 A JP1700098 A JP 1700098A JP 1700098 A JP1700098 A JP 1700098A JP H11212123 A JPH11212123 A JP H11212123A
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JP
Japan
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waveguide
waveguides
output
array
electrode
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Application number
JP1700098A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Ishii
啓之 石井
Masaki Kamitoku
正樹 神徳
Hiroaki Sanjo
広明 三条
Yuzo Yoshikuni
裕三 吉国
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力導波路数が増えてもサイズが大きくなら
ず、方路の切替制御が簡単な光空間スイッチを得る。 【解決手段】 入力導波路1に入射した光は、第1のス
ラブ導波路2で横方向に広がり、アレイ導波路3−1〜
3−8に入射する。導波路3−1〜3−8を通過した光
は第2のスラブ導波路4に導かれる。導波路3−1〜3
−8の長さが全て等しいため、出力導波路5−1〜5−
8のうち入力導波路1と対称の位置にある出力導波路に
光は集光される。ヒータ電極6は、各アレイ導波路と平
行な電極指が直列に接続されたものであり、各電極指の
長さが対応するアレイ導波路毎にある一定の差をもって
異なる長さに設定されたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信、光交換、
光情報処理等に用いられる、集積型光空間スイッチに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】大容量の通信を実現するために、単に光
で伝送するのみならず、光のまま信号の切り替えを行う
光交換技術の開発が重要となってきている。光交換機を
実現するためには、光の経路を切り替える機能を持った
光空間スイッチが必須である。従来より、石英ガラス、
半導体、ニオブ酸リチウム、ポリマーなどの材料を用い
て、同一基板上に光導波路を形成した、集積型光空間ス
イッチを作製した例が多数報告されている。既報告の光
空間スイッチは、1入力2出力、あるいは2入力2出力
の構成を基本とし、これらの基本スイッチを多数組み合
わせることにより、1入力多出力や多入力多出力の光空
間スイッチを実現している。
【0003】図3に、1入力8出力構成の従来の光空間
スイッチの1例を示す。図3において、11はポリマー
光導波路、12はY分岐導波路、13はヒータ電極、1
4はSi基板である。この例では、1入力2出力のY分
岐導波路12を多段に計7個組み合わせることにより、
入力導波路に入射された元信号を8つの出力導波路のう
ちの任意の1つの出力導波路に出力させる機能を実現し
ている。Y分岐導波路12の上方には、2つの平行に配
置された金属からなるヒータ電極13が形成されてい
て、これらの電極のどちらかの電極に電流を流すことに
よって、元信号の方路が制御される。電流を流した電極
が発熱すると、その熱により光導波路のまわりのクラッ
ドの屈折率が増加し、導波路とクラッド間の屈折率差が
減少する。その結果、電流を流した電極のある側の導波
路に光は伝搬できなくなり、電流を流さない電極がある
側の光導波路にのみ光が伝搬するようになる。この例で
は、14個の電極を制御することで、8つの出力導波路
への方路の切り替え動作を行うことが可能である。
【0004】図3の例では、単位スイッチとしてY分岐
型のスイッチを用いているが、このほか方向性結合器、
マッハツェンダ干渉計などの2入力2出力構成のものを
用いた例もある。また、光導波路やそのまわりのクラッ
ドの屈折率制御のメカニズムとしては、電気光学効果や
プラズマ効果等を利用したものもある。いずれにせよ、
基本スイッチを多数組み合わせて、各々のスイッチの電
極に加える電圧、あるいは電流を制御することで、多出
力のスイッチを実現している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、出力導波路数が増すにつれ、単位スイッチ数が増加
して素子サイズが大きくなり作製が難しくなるといった
問題があり、また、制御しなければならない電極数が増
加するため、制御回路が複雑になるといった問題があっ
た。本発明は、上記課題を解決するためになされたもの
で、多出力であっても素子サイズが大きくならず、1つ
の電極の制御だけで方路の切り替え動作ができる光空間
スイッチを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載のように、少なくとも1本以上の入力導波路と、入力
導波路の出力端と接続された第1のスラブ導波路と、第
1のスラブ導波路の出力端と接続された複数のアレイ導
波路と、各アレイ導波路の出力端と接続された第2のス
ラブ導波路と、第2のスラブ導波路の出力端と接続され
た、少なくとも2本以上の出力導波路と、各アレイ導波
路の上方に配設された、導波路の屈折率を制御するため
の電極とを備えた光空間スイッチであって、上記アレイ
導波路は、各導波路の長さが等しいものであり、上記電
極は、各アレイ導波路と平行な複数の電極指を有するも
のであり、各電極指の長さが対応するアレイ導波路毎に
ある一定の差をもって異なる長さに設定されたものであ
る。本発明においては、各アレイ導波路の長さがすべて
等しくなっている点が1つの大きな特徴である。通常の
アレイ導波路格子型波長フィルタでは、隣り合うアレイ
導波路の長さにある一定の差が設けられているため、入
力導波路から入射した光はその波長に応じて異なる出力
導波路から出力される光波長フィルタとして機能する。
一方、本発明によるアレイ導波路格子では、アレイ導波
路の長さがすべて等しいため、入力導波路に入射した光
はその波長に関わらず、最初に設計したある決まった出
力導波路から出力される。そして、本発明では、アレイ
導波路の上方に複数の電極指を直列に接続した電極を配
設している。ここで、対応する導波路(つまり、直下の
導波路)毎に電極指にある一定の長さの差を持たせた上
記電極に電流を流すと、各アレイ導波路の屈折率に変化
が生じ、各アレイ導波路の等価的な光路長に差ができ
る。これにより、第2のスラブ導波路内で集光する位置
が最初の位置から変化し、異なる出力導波路から光が出
力されることになる。電極に流す電流に応じて異なる出
力導波路から光が取り出せるので、多出力型の光空間ス
イッチとして機能する。本発明による光空間スイッチで
は、出力導波路数を増やしていく場合、出力導波路数が
増すだけで基本的な導波路構成は変わらないので、従来
例の基本スイッチを多数組み合わせる構成に比べて、素
子サイズの増大を抑えることができる。また、出力導波
路数にかかわらず、1つの電極に印加する電圧若しくは
電流を制御するだけで光の方路の制御が可能である。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施
の形態となる光導波路回路の構成を示す平面図である。
本実施の形態では、InP基板7上にバンドギャップ波
長1.1μm組成のInGaAsPをコアとする埋め込
み型光導波路を形成している。
【0008】入力導波路1に入射した波長1.55μm
の光は、第1のスラブ導波路2で横方向に広がり、複数
のアレイ導波路3−1〜3−8に入射する。各アレイ導
波路3−1〜3−8を通過した光は第2のスラブ導波路
4に導かれるが、このときアレイ導波路3−1〜3−8
の長さがすべて等しいため、アレイ導波路3−1〜3−
8とスラブ導波路4との境界における光の位相はすべて
等しくなる。
【0009】このため、複数の出力導波路5−1〜5−
8のうち入力導波路1と対称の位置にある出力導波路に
光は集光され、この出力導波路を通って外部に出力され
る。したがって、入力導波路1が第1のスラブ導波路2
の中心軸8aの位置に結合されているならば、第2のス
ラブ導波路4では、中心軸8bの位置に結合された出力
導波路の位置に集光されることになる。
【0010】本実施の形態では、第1のスラブ導波路2
の中心軸8aから少しずれた位置に入力導波路1を結合
することで、後述するヒータ電極に電流を流さない状態
で一番端の出力導波路に集光するように設定している。
つまり、第1のスラブ導波路2の中心軸8aから右側に
ずれた位置に入力導波路1を結合することで、入力導波
路1と対称の位置にある左側の出力導波路5−1に光は
集光される。
【0011】そして、アレイ導波路3−1〜3−8の上
部にはPtからなるヒータ電極6が形成されている。ヒ
ータ電極6に電流を流すと、電極6が発熱し、電極下部
のアレイ導波路3−1〜3−8の等価屈折率が熱光学効
果により増大する。
【0012】ここで、各アレイ導波路3−1〜3−8上
のヒータ電極6の長さには、ある一定の差を持たせて形
成してあるので、アレイ導波路毎に屈折率変化による影
響が異なることになる。すなわち、ヒータ電極6がもっ
とも長く装荷されているアレイ導波路(本実施の形態で
は、3−8)は、屈折率変化の起きる領域が長いので、
等価的な光路長の増大が最も大きくなり、反対にヒータ
電極6がもっとも短く装荷されているアレイ導波路(本
実施の形態では、3−1)は、屈折率変化の起きる領域
が短いので、等価的な光路長の増大が最も小さい。
【0013】よって、アレイ導波路3−1〜3−8間で
光路長に差が生じ、アレイ導波路3−1〜3−8と第2
のスラブ導波路4との境界部における光の位相に差が生
じることになる。この結果、集光する位置が最初の位置
とは異なった点に変化する。ヒータ電極6への印加電力
量を増せば、それに応じて集光する位置がずれていくの
で、光が出力される出力導波路が順次隣りに移っていく
ことになる。
【0014】図2は、ヒータ電極6への印加電力波形と
各出力導波路5−1〜5−8からの光出力の波形を示す
図である。図2(a)に示す階段状の印加電力波形に応
じて、図2(b)〜図2(i)のように光出力が順次隣
りの出力導波路5−1〜5−8に移っていくことが確認
できる。
【0015】このように、本発明によれば、1つのヒー
タ電極6への印加電力制御により、1入力8出力構成の
光空間スイッチを実現することができる。より多出力の
スイッチを実現したい場合には、出力導波路数を増せば
よいだけであり、制御電極は1つのままでよい。また、
第1のスラブ導波路2に対して入力導波路1を多数結合
すれば、多入力光を一括して異なる出力導波路に切り替
えるスイッチを得ることも可能である。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、各アレイ導波路の長さ
を全て等しくし、電極を構成する各電極指の長さを対応
するアレイ導波路毎にある一定の差をもって異なる長さ
に設定することにより、出力導波路数が増えてもサイズ
が大きくならず、1つの電極への印加電力を制御するだ
けで光の方路の切替制御が可能な多出力の光空間スイッ
チを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態となる光導波路回路の構
成を示す平面図である。
【図2】 ヒータ電極への印加電力波形と各出力導波路
からの光出力の波形を示す図である。
【図3】 従来の光空間スイッチの構成を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
1…入力導波路、2…第1のスラブ導波路、3−1〜3
−8…アレイ導波路、4…第2のスラブ導波路、5−1
〜5−8…出力導波路、6…ヒータ電極、7…InP基
板。
フロントページの続き (72)発明者 吉国 裕三 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1本以上の入力導波路と、 入力導波路の出力端と接続された第1のスラブ導波路
    と、 第1のスラブ導波路の出力端と接続された複数のアレイ
    導波路と、 各アレイ導波路の出力端と接続された第2のスラブ導波
    路と、 第2のスラブ導波路の出力端と接続された、少なくとも
    2本以上の出力導波路と、 各アレイ導波路の上方に配設された、導波路の屈折率を
    制御するための電極とを備えた光空間スイッチであっ
    て、 前記アレイ導波路は、各導波路の長さが等しいものであ
    り、 前記電極は、各アレイ導波路と平行な複数の電極指を有
    するものであり、各電極指の長さが対応するアレイ導波
    路毎にある一定の差をもって異なる長さに設定されたも
    のであることを特徴とする光空間スイッチ。
JP1700098A 1998-01-29 1998-01-29 光空間スイッチ Pending JPH11212123A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006018120A (ja) * 2004-07-02 2006-01-19 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光導波路デバイス
US7546005B2 (en) 2004-11-04 2009-06-09 Nec Corporation Optical switch and path switching method
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CN111788517A (zh) * 2017-09-18 2020-10-16 先进微晶圆私人有限公司 光学相位阵列,形成和操作光学相位阵列的方法

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