JP2000514100A - 可溶化されたセルトラリン組成物 - Google Patents

可溶化されたセルトラリン組成物

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Abstract

(57)【要約】 セルトラリン、及び塩素イオン含有の水性の使用環境においてセルトラリンの溶解度を増加させる可溶化剤を含む、物質組成物。

Description

【発明の詳細な説明】 可溶化されたセルトラリン組成物 発明の技術分野 本発明は、セルトラリン(Sertraline)又はその製剤的に許容され る塩、及び塩素イオンを含有する使用環境においてゲル形成を防ぐか又は別のや り方でセルトラリンの溶解性を維持する可溶化剤を含む組成物に関する。さらに 本発明は、治療を必要としているヒト患者を含めた哺乳類へそのような可溶化さ れた組成物においてセルトラリンを投与することを含む、精神病又は他の疾患を 治療する方法に関する。 発明の背景 セルトラリンは選択的セロトニン再取込み阻害剤(SSRI)であり、抗うつ 薬及び食欲減退剤として、及び強迫異常症、月経前神経不安症、外傷後ストレス 症、化学物質依存症、不安関連障害、パニック及び早漏の治療に有用である。 セルトラリンは最も普通には50〜200mg/日の常用量でうつ病の治療に 処方される。セルトラリンは23時間の消失半減期を有し、1日1回投与される 。実用的には、セルトラリンは明白に治療上有効である塩酸塩として提供され、 多くの患者がこの薬剤の恩恵に浴している。 しかしながら、セルトラリンのある形態、特に高い溶解度を示す塩が問題にな る場合がある。そのような塩、一般には10mg/mLを上回る水溶性を有する ものは、胃腸管のような塩素イオンを含有する使用環境に曝されたときにゲルを 形成する及び/又は溶解度が減少する(例えば、投与される元の塩の形態よりも 低い溶解度を使用環境において有する塩又は遊離塩基として沈殿する)傾向を示 し得る。ゲルそのものはゆっくりと溶解する傾向があり、さもなければ遅い速度 でセルトラリンを放出し、それによって吸収に影響を及ぼす。ゲル化が使用環境 におけるセルトラリンの溶解度に影響する唯一の機構であるかどうかは知られて いない。しかしながら、機構が何であれ、溶解度が影響を受けるとすれば、即時 放出型の剤形をインビボで投与することから治療上の問題が生じ得る。同様に、 制御放出型の剤形の場合にも問題が生じ得る。溶解度に影響を及ぼす要因によっ てこの剤形の制御放出プロフィールがインビボで変化し得るからである。従って 、塩素イオンを含有する環境におけるセルトラリン塩のゲル化という予期し得な い現象は、即時放出型であれ制御放出型であれ剤形の放出プロフィールを予期せ ずに変化させることによって治療上の問題を起こし得る。セルトラリンゲル化の 機構はよくわかっておらず、インシトウーで形成されたゲルの放出特性も予測し 得ないためになおさら治療上問題になり得る。 特に、徐放性の剤形におけるセルトラリンのゲル化は、非腐食性マトリックス システム、貯蔵システム及び浸透システムとして知られる徐放性システムにおい て有害になり得る。上記タイプの徐放性製剤のいずれでも、薬物の放出は装置( マトリックス又はコーティング層)内部の距離を越えて外液に至る薬物の輸送に 依存している。この薬物輸送は拡散的又は対流的な機構によって起こり得る。い ずれの機構でも、ゲルが形成されると1オーダー又はそれ以上の大きさで薬物輸 送が減少し、不完全な薬物放出(例えば、製剤中の薬物の70%以下)を示す装 置となり得る場合もある。 発明の概要 本発明は、セルトラリン又はその製剤的に許容される塩、及び本明細書で「可 溶化剤」と呼ぶ賦形剤を含む、ヒトを含めた哺乳類への投与に適した物質組成物 を提供する。前記可溶化剤の量は、それを含まないことを除けば同一である物質 の比較対照的な組成物(即ち、コントロール)によってもたらされる濃度よりも 使用環境におけるセルトラリンの溶解濃度を少なくとも1.5倍高く、好ましく は2倍高く、より好ましくは3倍高くするのに充分なものである。主として意図 されている使用環境は、以下にさらに記載されるように、胃、小腸及び大腸を包 含する胃腸(GI)管の水性インビボ消化液、及び水性のインビトロ塩素イオン 含有試験媒体である。本組成物は、錠剤、カプセル剤、微細粒剤、経口懸濁用の 散剤及びユニット用量の袋(当技術分野では「小袋(sachet)」として時々 言及される)を含む経口の剤形へ製剤化するのに適している。さらに、本組成物 は、経口の溶液又は懸濁液及び注射製剤のような液状の剤形において使用され得 る。本発明の組成物を経口の剤形へするには、当技術分野で知られている従来技 術が利用され得る。さらにこの組成物は、他の従来の薬剤成分及び/又は製剤的 に許容される担体を含み得る。 本発明によって、使用環境においてゲルを形成するか又は他のやり方で溶解度 が減少するセルトラリン塩を含有する剤形の場合、セルトラリンの溶解度を増加 させる可溶化剤と一緒にしたセルトラリン塩を利用することによって、溶解度が 有利にも増加され得ること、及び溶液の粘度が有利にも減少され得る場合がある ことが確かめられた。可溶化剤は、好ましくはまた溶解度を維持するが、このこ とは使用環境において溶解したセルトラリンのレベルが、利用される塩にかかわ らず、可溶化賦形剤を含まない同様の製剤におけるセルトラリン濃度より高いか 又は1.5倍に等しい濃度に、少なくとも2時間保持されることを意味する。4 時間、8時間、16時間又は20時間のようなより長い時間の間、可溶化賦形剤 を含まない同様の製剤におけるセルトラリン濃度より高いか又は1.5倍に等し いセルトラリン濃度を維持することは、多くの剤形にとって有利であり得るが、 このことは可溶化剤の選択及び量によってもたらされ得る。他のやり方では、塩 素イオンを含有して可溶化剤を含まない使用環境、例えば0.075Mの塩化ナ トリウム溶液のような試験環境では、利用される塩が何であれ、純水(つまり、 塩素イオンが無いこと)ではその多くが10mgA/mLを充分上回る溶解度を 示すという事実にもかかわらず、セルトラリンの溶解度が一般には10mgA/ mL以下、普通は5mgA/mL以下になることが確かめられた。従って、可溶 化剤とは、塩素イオン含有の使用環境においてセルトラリン濃度を10mgA/ mL又はそれ以上に維持する化合物であるとも解釈され得る。 特許請求の範囲を含めて本明細書で「可溶化剤」と言及すれば、ある組成物に おいて1つ以上の可溶化剤を別個に添加するか又は混合物として使用することを 含むものと理解され得る。 上記に述べたように、「使用環境」という用語は、ある剤形のセルトラリン放 出特性を試験するために使用される、水性のインビボ塩素イオンを含有する胃の 消化液又はインビトロの塩素イオンを含有する水性の環境に言及し得る。本発明 の 目的に適した有用なインビトロの試験環境は0.075M塩化ナトリウムである 。0.075M塩化ナトリウムが試験媒体として好ましいのは、それが容易に入 手できて、GI管の体液に見出される塩素イオンの低いレベルに近い塩素イオン 濃度であるためである。Body & Other Body Fluids, Dorothy S.Dittmer編、Federation of Ame rican Societies for Experimental Bio logy,ワシントン、D.C.1961,404〜419頁。従って、追加的 な特徴として、本発明は、ある剤形が本発明の範囲内にあるかどうかを決定する ためのインビトロ試験を提供する。つまり、本発明は、セルトラリン又はその製 剤的に許容される塩、及び前記可溶化剤を含まないことを除けば同一である物質 組成物によってもたらされる濃度より少なくとも1.5倍高いセルトラリンの溶 解濃度を、0.075M塩化ナトリウムにおいて少なくとも2時間の間、産生し 維持するのに充分な量の可溶化剤を含む、物質組成物を提供する。以下に示すよ うに、試験の間に撹拌操作を利用し得るが、撹拌の程度又はやり方は肝要ではな い。塩溶液の温度は、試験を通して約37℃±3℃の範囲であれば、特に肝要で はないと考えられている。賦形剤は、可溶化剤を含め、セルトラリン及び塩化ナ トリウムを加える前に試験水溶液において所望の濃度になっていなければならな い。次いでセルトラリンをその試験溶液における飽和濃度の80%〜100%の 範囲の濃度になるように加える。この溶液は別容器に移すか濾過するかして固形 物を取り除くべきである。この溶液へ3M NaCl溶液を撹拌しながらゆっく り加え、試験溶液のNaCl濃度を0.075Mにする。この試験溶液の2時間 後のセルトラリン濃度を、同じやり方で調製し可溶化剤以外の同じ成分を含む対 照溶液と比較する。 別のやり方では、可溶化賦形剤は、交差試験のようなインビボ試験で同定され 得る。インビボ交差試験では、12人又はそれ以上の人々から構成される群の半 数へ、可溶化したセルトラリンを含む剤形を投与し、適切なウォッシュアウト期 間(例えば、1週間)の後に、可溶化剤を含まないことを除けば同一である剤形 を投与する。先の群を構成する他の半分は、可溶化剤を含まない剤形を最初に投 与し、次いで可溶化剤を含む剤形を投与する。セルトラリンの血中最大濃度(Cmax )及び/又は、時間に対してセルトラリンの血中濃度をプロットした曲線の 下の面積(AUC)として測定される、バイオアベイラビリティーを各群に対し て定量する。比較によって可溶化した剤形の評価が下され得る。可溶化剤を含有 する製剤のCmax又はAUCが可溶化剤の無い製剤より10%又はそれ以上高け れば、その可溶化賦形剤は本発明の態様になる。Cmax及び/又はAUCは少な くとも15%以上大きいことが好ましく、その一方又は両方が少なくとも20% 以上大きいことがより好ましい。AUCの定量はよく知られた方法であり、例え ば、Peter Wellingによる「Pharmacokinetics; Processes and Mathematics」(ACS Monog raph 185,Amer.Chem.Soc.,Wash.D.C.,198 6)に記載されている。従って、本発明の追加的な特徴として、本発明は、セル トラリン又はその製剤的に許容される塩、及び前記可溶化剤を含まないことを除 けば同一である比較の物質組成物(即ち、対照)によってもたらされるCmax及 び/又はAUCより少なくとも10%大きいCmax及び/又はAUCをインビボ でもたらすのに充分な量の可溶化剤を含む、物質組成物を提供する。 さらに本発明は、セルトラリン及び可溶化剤を含む物質組成物において前記セ ルトラリンを投与することを含む、水性の塩素イオン含有環境においてセルトラ リンの溶解度を増加させる方法を提供する。 本発明が意外なのは、(1)塩素イオン含有環境においてセルトラリンの溶解 度が減少するという現象が存在することも(2)塩素イオン含有の使用環境にお けるセルトラリンのゲル形成又はセルトラリンの溶解度減少を軽減する又は防ぐ 、あるいは別のやり方でそのような環境においてセルトラリンの溶解度を増加さ せるように作用する化学薬剤が存在することも本発明以前には知られていなかっ たという点である。本明細書で使用する「可溶化セルトラリン」という用語は、 セルトラリン又はセルトラリン塩、及びゲル形成を防ぐか又は別のやり方でイン ビボ又はインビトロの塩素イオン含有の使用環境におけるセルトラリンの溶解度 を増加させ、好ましくは維持する賦形剤(即ち、可溶化剤)を含む組成物に言及 する。同様に、「可溶化する」という用語は、セルトラリン塩の使用環境におけ る溶解度が可溶化剤の無いものに対して少なくとも1.5倍増加されることを示 すた めに使用される。 本発明は、遊離塩基に比較して水中で高い溶解度を示す塩であるアスパラギン 酸塩、酢酸塩及び乳酸塩とともに使用されることが望ましい。これらの塩は、米 国を指定したPCT出願として出願された、通常指定された同時出願中のPC9 337JTJに開示されていて、この出願は参考文献として本明細書に取り込ま れる。 簡便性及び一貫性のために、特許請求の範囲を含めた本明細書で治療量に関連 して「セルトラリン」と言及すれば、本明細書で「mgA」と略記される活性セ ルトラリン、即ち、分子量306.2を有する非塩、非水和性の遊離塩基のこと である。mgAの量は、所望されるどんな塩の形態に対しても、同等の重量へ簡 便に変換され得る。 本明細書で有用とされる多くの可溶化剤は、いくつかの広いカテゴリーへ分類 され得る: 1.有機酸及び有機酸塩; 2.部分グリセリド、即ち、モノグリセリド及びジグリセリドを包含する不完 全にエステル化されたグリセリンの誘導体; 3.グリセリド; 4.グリセリド誘導体; 5.ポリエチレングリコールエステル; 6.ポリプロピレングリコールエステル; 7.多価アルコールエステル; 8.ポリオキシエチレンエーテル; 9.ソルビタンエステル;及び 10.ポリオキシエチレンソルビタンエステル. 11.炭酸塩 発明の詳細な説明 本発明による組成物において利用される可溶化剤の量は利用される特定の可溶 化剤に依存する。 有機酸である可溶化剤の場合には、可溶化剤の好ましい量は使用されるセルト ラリンの量にある比率を掛け合わせて算出され得るが、この比率はセルトラリン 塩の溶解度に対する有機酸の溶解度の比率である: (有機酸又は塩の溶解度/セルトラリン又はセルトラリン塩の溶解度)xセル トラリン量 ここで言及される溶解度は、mg/mlである。上記の式は概算であり、最適 化のためにはいくらかの補正が有利であり得る。一般に、上記の式は利用される 最終値の±25%である量を与えるが、より多くの可溶化剤が特定の追加的な利 点もなく取込まれ得る。さらに、有機酸のpH及び/又は溶解度を変えて、薬剤 の可溶化効果を有効に最適化するために、有機酸塩を加え得る。 表記した他のタイプの可溶化剤に対しては、剤形に利用される可溶化剤の量は 典型的には本明細書に利用されるセルトラリン重量の1〜150%、好ましくは 1〜100%、より好ましくは3〜75%である。150%以上の量の可溶化剤 が利用され得るが、ほとんどの場合、特定の利点は提供されないと考えられてい る。 セルトラリンと組み合わせてセルトラリンの可溶化を促進するセルトラリンの 塩又は賦形剤は、(1)胃腸システムを通過するにつれてセルトラリンを放出す る持続放出型の剤形及び(2)摂取後の最初の遅延時間後にセルトラリンを放出 する遅延放出システムを含む即時放出型並びに制御放出型を含め、経口投与を意 図したほとんど任意のセルトラリン投与剤形に有益であり得る。即時放出システ ムはよく知られていて、固形及び液状の製剤のいずれでも実用化されている。セ ルトラリンの制御放出剤形は通常指定の同時出願であるPfizer Dock et PC9337JTJ及びPC9824JTJにおいて論じられ、開示され ており、このそれぞれ米国を指定するPCT出願は、そのまま参考文献として本 明細書に取込む。可溶化したセルトラリンは、マトリックス式の剤形及び貯蔵式 の剤形のような拡散ベースのシステムに対して濃度勾配を高めることによって剤 形からの放出を増強し得る。可溶化セルトラリンはまた、より溶けたセルトラリ ンが剤形のコアにおいて浸透圧を高め、剤形から外に汲み出される又は滲出され る流体におけるセルトラリン濃度を高め得ることで、浸透式の剤形からのデリバ リ ーを増強し得る。さらに、可溶化したセルトラリンは、G.I.管からの薬物吸 収を助けることにより持続放出製剤のためになり得る。例えば、薬物の結腸内濃 度がより高いと、腸壁を介したより高い濃度勾配によって吸収を高め得る。 今日市販されているセルトラリンの剤形が塩酸セルトラリンを含有する即時放 出型の剤形であることは注目される。たとえこの塩酸塩が大変有効であることが 証明されたとしても、可溶化剤の追加も塩酸塩を含有する剤形のためになり得る 可能性がある。 本発明に有用である有機酸の例は、リンゴ酸、クエン酸、エリトロビン(er ythorbic)酸、アジピン酸、グルタミン酸、アスパラギン酸、マレイン 酸、アコニット酸及びアスコルビン酸を包含する。好ましい酸は、クエン酸、エ リトロビン酸、アスコルビン酸、グルタミン酸及びアスパラギン酸である。アル カリ土類金属(マグネシウム、カルシウム)塩及びアルカリ金属(リチウム、カ リウム、ナトリウム)塩のような有機酸塩も有機酸とその塩の混合物と同じくら い有効である。炭酸カルシウム、酢酸カルシウム、アスコルビン酸カルシウム、 クエン酸カルシウム、グルコン酸カルシウム1水和物、ラクトビオン酸カルシウ ム、グルセプチン酸カルシウム、レブリン酸カルシウム、パントテン酸カルシウ ム、プロピオン酸カルシウム、第二リン酸カルシウム及びサッカリン酸カルシウ ムのようなカルシウム塩が好ましい有機酸塩である。 上記の他のカテゴリー内にある化合物の例が表1に要約されている。 他に、本発明の可溶化剤として有用な他の化合物は、プロピオン酸エチル、メ チルパラベン、プロピルパラベン、没食子酸プロピル、ナイアシンアミド、エチ ルバニリン、パラアミノ安息香酸、ブチル化ヒドロキシアニソール、イミド尿素 及びグリシンがある。好ましい組成物が、対応する有機酸塩が付いたか又は付い ていない有機酸及び上記又は表1の非有機可溶化剤の1つ又はそれ以上からなる 混合物を包含することも注目される。最も有効であるためには、可溶化剤が塩素 イオン含有の水性の使用環境において少なくとも1mg/ml及び好ましくは5 mg/ml以上の溶解度を有するべきであることが一般に認められていることも 注目される。 可溶化剤の好ましいグループは、すでに述べた好ましい有機酸に加えて、表2に あるものを包含する。注:上記の販売ベンダーは以下の通りである: アビテック社、ジェーンズビル、WI BASF、パルシッパニー、NJ カルジーンケミカル社、スコーキー、IL ケムサービス社、ウェストチェスター、PA ヒュルスアメリカ、ピスカタウェイ、NJ シグマ、セントルイス、MO ウィトコ、ヒューストン、TX 可溶化剤の好ましい組み合わせは、(1)ある有機酸とその塩又は別の有機酸 の塩、(2)ある有機酸と表1に記載されている任意の非イオン性の可溶化剤、 及び(3)ある有機酸とその塩又は別の有機酸の塩及び非イオン性の可溶化剤を 包含する。 特に好ましい個々の可溶化剤は、アスパラギン酸、グリセリルモノカプリラー ト、グリセリルモノラウラート、酢酸カルシウム、アスコルビン酸、クエン酸、 グルタミン酸及び炭酸カルシウムを包含する。アスパラギン酸、グリセリルモノ カプリラート、グリセリルモノラウラート及び酢酸カルシウムが最も好ましい。 前に論じたように、ある賦形剤が塩素イオン含有の使用環境においてセルトラ リンを可溶化する効果があり、それ故可溶化剤として有用であるかどうかを決定 するためにある剤形をインビトロで試験し得る。0.075M NaClが試験 媒体としての使用に好ましいが、0.075Mと同等であるか又はより高い塩素 イオン濃度(例、0.1N HCl又は等張の生理食塩水)を有する他の塩素イ オン含有溶液も試験される賦形剤の可溶化効果を決定するために使用され得る。 試験される媒体に散剤のような剤形を加えるだけでゲル化が認められるので溶解 度が低下したのが明らかになる場合もある。例えば、錠剤が切断され、その開口 面でゲル化が認められる場合、そのような剤形でも同様の問題が明らかになり得 る。推奨される方法は、可溶化剤を包含する所望の賦形剤を含有する溶液を初め に作ることである。賦形剤は意図される剤形に対して任意の濃度であり得るが、 典型的には有機酸及び可溶性の塩又は糖に対して80〜100%の飽和度である 。他の界面活性剤様の化合物に対しては、濃度は典型的には試験溶液のセルトラ リン濃度の1〜150%の範囲をとる。セルトラリンはこの賦形剤含有溶液に対 して典型的には80〜100%の飽和濃度になるように加えられる。この溶液を 濾過するか又は別容器に移して固形物を取り除き、次いで塩化ナトリウム3M溶 液を加え、塩化ナトリウム濃度を0.075Mにする。この濃縮された塩化ナト リウム溶液は撹拌しながら一滴ずつ加えるべきである。この試験媒体を37℃付 近の温度に少なくとも2時間保った後、溶液のセルトラリン濃度を定量する。セ ルトラリン濃度は好ましくは4時間、より好ましくは8時間、さらに好ましくは 16時間、及び最も好ましくは少なくとも20時間維持されるべきである。撹拌 の 量は肝要ではない。試験媒体をサンプリングするとき、固形物やゲル物質のない 溶液を得るために、及びサンプル内に粒子状の物質(セルトラリンを含み得る) を含まないようにするためにも、濾過又は遠心分離を利用し得る。セルトラリン 濃度を定量するためのサンプルの分析は、高性能液体クロマトグラフィー(HP LC)のようないくつかの慣用的な分析法を介して達成され得る。セルトラリン 濃度は、例えばULTRACARB 5ODS4.6x250mmカラム(フェ ノモネクス、トランス、CA)及び移動相としての酢酸、トリエチルアミン、ア セトニトリル及び水の混合液を含む逆相HPLCを使用し、230nmでUV検 出して定量され得る。例えば、移動相は、氷酢酸2.86ml、トリエチルアミ ン3.48mlを撹拌しながら混合し、水で希釈して1リットルとし、濾過した 後に脱気して調製され得る。通常流速は約1.5ml/分であり、保持時間は約 4分である。 可溶化剤を有する剤形は慣用的な技術によって製剤化され得る。即時放出型の 剤形は、カプセル剤、錠剤、微細粒剤、液状溶液又は懸濁剤であり得る。カプセ ル製剤は、カプセルコア内にセルトラリンが溶解しているか又は懸濁している軟 ゼラチンカプセル又は細粒、錠剤又は液状(溶液又は懸濁液)の充填物の詰まっ た硬ゼラチンカプセルのいずれかであり得る。即時放出型の錠剤は、1つ又はそ れ以上の錠剤賦形剤として可溶化剤を単に含ませることによって、当業界の標準 的な技術で製剤化され得る。同様に、可溶化剤を包含する即時放出型の微細粒剤 は、拡張球状化(extension spheronization)、回転造 粒、種芯コーティング又は製薬業界で一般的な他の方法のような技術によって作 られ得る。溶液又は懸濁液又はその両方を含む液状製剤は製薬業界で一般的な方 法によって作られ得る。 可溶化剤を包含する制御放出型の剤形も製薬業界で一般的な方法によって作ら れ得る。制御放出型の剤形はセルトラリンの溶解速度又は剤形からの放出速度を コントロールする多種多様な剤形を包含する。そのような剤形は、限定しないが 、持続放出型、遅延後即時放出型、遅延後持続放出型、及び少量のセルトラリン が即時放出された後で大部分のセルトラリンが持続速度で放出される剤形を包含 する。他の放出アルゴリズムはまた、パルス状(pulsitile)放出のよ う に達成され得る。多くのそのような製剤は、前記の同時出願PC9337JTJ 及びPC9824JTJに記載されている。 制御放出型の剤形を作るには標準的な技術が使用され得る。例えば、セルトラ リン及び可溶化剤を含有する錠剤は、通常使用されている直接圧縮法によって作 られ得る。遅延放出を可能にするには、側孔の付いたパンコーター(pan c oater)(例えば、HCT−60錠剤コーター、ベクター社)を介して上記 の錠剤へpH感受性のコーティング剤を塗布し得る。pH感受性のコーティング 剤は典型的には胃内のような低pH環境に対しては抵抗的であり、次いで典型的 には小腸内のような中性のpH環境では溶解し、セルトラリンを放出する。この ようなコーティング材料(例えば、フタル酸セルロースアセテート又はメタクリ ル酸のコポリマー)は製薬業界で一般的である。別のやり方では、錠剤コアの持 続放出をもたらすために、多孔性か又は半透過性の膜で錠剤が被覆され得る。膜 コーティング剤を塗布するための特に有用な方法は、コーティング剤が乾燥する ときに塗布されたコーティング溶液において相転移が起きて多孔性の構造を有す る膜が生じるように、選択された溶媒の混合物にコーティングポリマーを溶かす ことを含む。このタイプのコーティングシステムの数多くの例は、1990年3 月7日に発行された、ヨーロッパ特許仕様0 357 369B1に与えられて いて、この特許は本明細書に参考文献として取込む。他に多くある制御放出型の 剤形も、1)非腐食性マトリックス、錠剤、微細粒剤及びヒドロゲルベースのシ ステム;2)親水性、腐食性、分散性又は溶解性のマトリックスシステム、錠剤 及び微細粒剤;及び3)被覆されたマトリックスシステム、を限定しないが包含 するマトリックスシステムのような可溶化剤の包含から利するものが作られ得る 。他のクラスの制御放出型の剤形は、膜によって薬物放出がモジュレートされる 、カプセル剤及び被覆された錠剤又は微細粒剤のような貯蔵システムからなる。 第三のクラスは、1)被覆された二層の錠剤;2)被覆された均質な錠剤コア; 3)被覆された微細粒剤;及び4)浸透性カプセルのような、浸透圧ベースのシ ステムからなる。第4のクラスは、膨張した後にコーティング剤又は外殻又は外 層の通路を通ってコア成分が流出して薬剤が放出される、膨張システムからなる 。 本発明は、限定することを意図したものではない以下の実施例によってさらに 明示される。実施例1 この実施例は、有機酸がセルトラリン塩酸塩の溶解度を高める能力を有するこ とを明示する。候補の酸を水に溶かし、次いでこの酸の溶液にて過剰な塩酸セル トラリンを少なくとも8時間撹拌することによって、酸を試験した。上澄液のセ ルトラリン濃度をHPLC分析によって測定した。この試験の結果を以下の表1 −1に示す。この表に記載された酸のほとんどが塩酸セルトラリンの溶解度(通 常の溶解度:2.5mg/ml)を首尾よく上昇させた。 上記の試験に基づけば、好ましい酸は、リンゴ酸、クエン酸、エリトロビン酸及 びアジピン酸である。マレイン酸、L−アスパラギン酸、酒石酸及びL−グルタ ミン酸も塩酸セルトラリンの溶解度を有意に高めた。コア部分にそのような酸を 有する制御放出型の剤形のいくつかはそのような酸を有さないものよりもよく機 能するだろう。このことは薬物の溶液をデリバリーする浸透圧ベースの製剤にと って特に正しい。実施例2 この実施例は、有機酸がセルトラリン酢酸塩の溶解度を高める能力を有するこ とを、実施例1に記載された塩酸塩に対して使用したものと同様の試験方法によ り明示する。可溶化剤、その濃度及び得られたセルトラリンの溶解度を以下の表 2−1に示す。この結果に基づけば、増加された酢酸セルトラリンの溶解度が所 望される剤形に包含すべき好ましい酸は、アスコルビン酸、エリトロビン酸、ク エン酸、乳酸、アスパラギン酸、グルタミン酸及びアコニット酸である。 実施例3 この実施例は、有機酸及び3種のカルシウム塩がセルトラリン乳酸塩の水への 溶解度を高める能力を有することを、実施例1に記載された塩酸塩に対して使用 したものと同様の試験方法を使用して明示する。可溶化剤、その水性の試験溶液 における濃度及び試験溶液における乳酸セルトラリンの溶解度を以下の表3−1 に記載する。酢酸セルトラリンの水での溶解度は約125mg/mlである。下 の表は、乳酸セルトラリンの溶解度を125mg/mlとほぼ同じか又はより高 くする効果が8種の有機酸(アジピン酸、エリトロビン酸、イタコン酸、クエン 酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、ヒスチジン及びアスコルビン酸)にあった ことを示す。また、上記の酸の2つ(アスコルビン酸とアスパラギン酸)を混合 した溶液はまた、高い溶解度を有していた。乳酸セルトラリンの溶解度はカルシ ウム塩の溶液でも高かったが、それは単独(クエン酸カルシウム)でもアスコル ビン酸と混合した場合でも同様である。 実施例4 高塩素濃度の存在下で塩化セルトラリン塩及びすべての乳酸セルトラリン及び 酢酸セルトラリン塩の溶解度が低下することは、セルトラリンが溶液に留まる、 つまり塩素が存在している場合に沈殿したりゲル様の物質を形成しないコア製剤 が好ましいことを示唆する。以下のスタリーニング試験によって、ある種の有機 酸及び塩は、塩素が存在しているときにセルトラリンの沈殿又はゲル化を阻害す ることが見出された。乳酸セルトラリンを単独で(対照として)又は候補可溶化 剤と一緒にして水に溶かした。次いで塩化ナトリウムを(濃縮溶液として)加え 、結果を観察した。溶液が澄明で流動的である状態を保てば、賦形剤は有益と考 えられた。溶液を澄明に保ったまま賦形剤の溶液により多くの塩素を加え得るほ どその賦形剤はより有用であった。以下の表4−1にこのスタリーニング試験の 結 果を示すが、試験したすべての賦形剤が塩素溶液におけるセルトラリン濃度を上 昇させたことを示している。 実施例5 塩素の存在又は不在の下で乳酸セルトラリンの水溶液における溶解度を高める 能力によって、有機化合物(可溶化剤)をスクリーニングした。候補可溶化剤、 及びほどんどの場合、有機酸の水溶液へ過剰な乳酸セルトラリンを加えた。有機 酸はこの溶液に飽和していて、追加した可溶化剤は表5−1に示す濃度であった 。平衡したセルトラリンの溶解度を測定した。次いでこの飽和溶液へ塩化ナトリ ウムを加え、セルトラリンの最終濃度を測定した。これらスクリーニング試験の 結果を表5−1にまとめる。 実施例6 この実施例は、セルトラリンの可溶化剤がセルトラリンの溶解速度も高め得る ことを明示する。セルトラリンの溶解速度に対する候補賦形剤の効果は、1.8 mlの遠心分離管へ固形の薬物、候補可溶化賦形剤、及び場合によっては、有機 酸及び(糖のような)浸透剤(osmagent)のような他の賦形剤を加える ことによって定量された。この管を微量遠心分離機において14KGで5分間回 転させ、粉末をパックした。このパックした粉末へ胃酸緩衝液150μlを加え 、このサンプルをゆっくり振盪した後、微量遠心分離機において14KGで2分 間回転させた。サンプルを微量遠心分離機から取り出し、静置させた後に溶液を 除去した。溶液は胃酸緩衝液をパック粉末へ加えてから全体で10分後にサンプ ルから除去し、セルトラリン濃度を定量するためにHPLCによって分析した。 溶解速度(セルトラリンmg/ml−分)は、上澄液に溶けたセルトラリンの 測定濃度を最初10分間の溶解時間の関数として算出した。この溶解速度とそれ を測定した賦形剤の混合物を以下の表6−1に要約する。ここに示されるように 、可溶化剤を含有するいくつかの賦形剤混合物は、セルトラリン単独及びセルト ラリン+アスコルビン酸に比較して有意に(約3倍又はそれ以上)セルトラリン の溶解速度を増加させた。 実施例7 この実施例は、半透性の非対称膜コーティング剤によって囲まれた、可溶化剤 を含む(及び含まない)セルトラリンを含有する錠剤のコアを含む浸透性の錠剤 を製造する方法を明示する。この実施例において、セルトラリンを含有する制御 放出型の製剤へ可溶化剤を取込む利益が実証される。直径6.5インチの乳鉢と 乳棒を使用して、クエン酸及び微晶質セルロース(アビセルPH102、FMC )とともに塩酸セルトラリンを10分間手で粉砕した。次いで潤滑剤としてのス テアリン酸マグネシウムをスパーテルで60秒間撹拌しながら混合した。塩酸セ ルトラリン、クエン酸、微晶質セルロース及びステアリン酸マグネシウムの重量 比は、8.5:63.8:23.7:7.4で、総重量は10gである。この混 和した混合物を、加圧ゲージと3/8インチの凹面パンチのついた改良型水圧ジ ャッキ(Dayton製造)を用いて、2秒間、2500PSIの条件下で47 0mgの錠剤へ圧縮した。得られた錠剤の大きさは直径3/8インチ、厚さ1/ 4インチである。この錠剤に対し、LDCS−20パンコータ(ベクター社)を 使用して、スプレー速度20g/分、入口温度40℃、空気流量40cfmの条 件下で、(米国特許第5,612,059号に記載されたように)半透性の膜コ ーティング剤を塗布した。コーティング溶液は、10%重量の酢酸セルロース( イーストマンケミカル、CA398−10)、ポリエチレングリコール(BAS F、PEG3350)2.5%、水15%及びアセトン72.5%を含有した。 被覆した錠剤は、試験する前に50℃で1時間乾燥した。乾燥後、塗布したコー ティング材料の重量は総重量の15.4%であった。錠剤コアを製造し、このコ アへ非対称膜コーティング剤を塗布する上記の方法とほとんど同じ方法を使用し て追加的な浸透性のデリバリー錠剤を製造した。コア及びコーティング溶液の組 成は表7−1に示すように様々であった。コア組成上の有意な変更点は、セルト ラリン塩の形態、可溶化剤のタイプ及び量、浸透剤のタイプ及び量を含む。結合 剤(Avicel)、潤滑剤(ステアリン酸マグネシウム)及び可溶化剤の量は、 良好な錠剤化及び湿潤性を得るために必要に応じて変化させた。上記の錠剤はす べて50mgA/錠のセルトラリン用量を含有した。IM:Imwitor 312 CA:酢酸セルロース398−10 EC:Ethocel S−100 MC:モノカプリリン Mg.St.:ステアリン酸マグネシウム PEG:ポリエチレングリコール 3350 Myrj:Myrj 52 上記製剤からのセルトラリンの放出速度は、撹拌速度を100rpmに設定し たパドル付きUSP装置#2における錠剤試験によって定量した。この溶解装置 において使用される受入れ溶液は、塩化ナトリウム0.075Mを含む0.13 M酢酸緩衝液(pH4.0、37℃で保存)である。受入れ溶液のサンプルを表 7−2に示される時点で採取した。放出されたセルトラリンの分析は逆相高性能 液体クロマトグラフィー(HPLC)によって定量した。 上記の方法を用いて実施した放出速度試験の結果を表7−2に示す。最初に記 載された2つの製剤、7a及び7bは低い放出速度を示し、比較例として包含さ れる。これら製剤はいずれもセルトラリン塩(塩酸又は乳酸)と浸透剤としての 乳糖だけを含有し、可溶化賦形剤を含有しない。表7−2に記された残りの製剤 (7c〜7h)は、いずれも1つ又はそれ以上の可溶化賦形剤を含有し、可溶化 剤を含有しない製剤に比較して有意に高いセルトラリン放出速度を示している。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年7月5日(1999.7.5) 【補正内容】 請求の範囲を、以下と差し替える。 『1.セルトラリン又はその製剤的に許容される塩、及び可溶化剤を含まないこ とを除けば同一である比較の物質組成物によってもたらされる濃度より1.5倍 高いセルトラリンの溶解濃度を、塩素イオンを含有する使用環境において産生す るのに充分な量の可溶化剤を含む、物質組成物(但し、前記可溶化剤は、アルギ ン酸、クエン酸ナトリウム、炭酸カルシウム又は分子量が3350より大きいポ リエチレングリコールではない)。 2.前記使用環境がGI管である、請求項1に定義された物質組成物。 3.前記使用環境が塩素イオンを含有する水性の試験媒体である、請求項1に 定義された物質組成物。 4.前記使用環境が0.075M塩化ナトリウムである、請求項3に定義され た物質組成物。 5.即時放出型の剤形である、請求項1に定義された物質組成物。 6.制御放出型の剤形である、請求項1に定義された物質組成物。 7.前記可溶化剤が以下より選択される、請求項1に定義された物質組成物: 1)有機酸及び有機酸塩; 2)部分グリセリド; 3)グリセリド; 4)グリセリド誘導体; 5)ポリエチレングリコールエステル; 6)ポリプロピレングリコールエステル; 7)多価アルコールエステル; 8)ポリオキシエチレンエーテル; 9)ソルビタンエステル; 10)ポリオキシエチレンソルビタンエステル;及び 11)炭酸塩。 8.前記可溶化剤の量が前記可溶化剤を含まないことを除けば同一である比較 の物質組成物によってもたらされるセルトラリン濃度より少なくとも1.5倍高 いレベルでのセルトラリンの溶解濃度を、少なくとも2時間の間維持するのに充 分である、請求項4に定義された物質組成物。 9.前記可溶化剤がアスパラギン酸、グリセリルモノカプリラート、グリセリ ルモノラウラート、酢酸カルシウム、アスコルビン酸、クエン酸及びグルタミン 酸から選択される、請求項1に定義された組成物。 10.セルトラリン又はその製剤的に許容される塩、及び可溶化剤を含まない ことを除けば同一である比較の物質組成物によってもたらされる濃度より少なく とも1.5倍高いセルトラリンの溶解濃度を、0.075M塩化ナトリウムおい て、少なくとも2時間の間、産生及び維持するのに充分な量の可溶化剤を含む、 物質組成物(但し、前記可溶化剤は、アルギン酸、クエン酸ナトリウム、炭酸カ ルシウム又は分子量が3350より大きいポリエチレングリコールではない)。 11.即時放出型の剤形である、請求項10に定義された物質組成物。 12.制御放出型の剤形である、請求項10に定義された物質組成物。 13.前記可溶化剤が以下より選択される、請求項10に定義された物質組成 物: 1)有機酸及び有機酸塩; 2)部分グリセリド; 3)グリセリド; 4)グリセリド誘導体; 5)ポリエチレングリコールエステル; 6)ポリプロピレングリコールエステル; 7)多価アルコールエステル; 8)ポリオキシエチレンエーテル; 9)ソルビタンエステル; 10)ポリオキシエチレンソルビタンエステル;及び 11)炭酸塩。 14.前記可溶化剤がアスパラギン酸、グリセリルモノカプリラート、グリセ リルモノラウラート、酢酸カルシウム、アスコルビン酸、クエン酸、グルタミン 酸及び炭酸カルシウムから選択される、請求項10に定義された組成物。 15.セルトラリン又はその製剤的に許容される塩、及び可溶化剤を含まない ことを除けば同一である比較の物質組成物によってもたらされるCmax及び/又 はAUCより少なくとも10%大きいCmax及び/又はAUCをインビボでもた らすのに充分な量の可溶化剤を含む、物質組成物。 16.前記可溶化剤を含有する組成物によってもたらされる前記Cmax及び/ 又はAUCが前記比較組成物によってもたらされる対応するCmax及び/又はA UCより少なくとも15%大きい、請求項15に定義された組成物。 17.前記可溶化剤を含有する組成物によってもたらされる前記Cmax及び/ 又はAUCが前記比較組成物によってもたらされる対応するCmax及び/又はA UCより少なくとも20%大きい、請求項16に定義された組成物。 18.即時放出型の剤形である、請求項15に定義された物質組成物。 19.制御放出型の剤形である、請求項15に定義された物質組成物。 20.前記可溶化剤が以下より選択される、請求項15に定義された物質組成 物: 1)有機酸及び有機酸塩; 2)部分グリセリド; 3)グリセリド; 4)グリセリド誘導体; 5)ポリエチレングリコールエステル; 6)ポリプロピレングリコールエステル; 7)多価アルコールエステル; 8)ポリオキシエチレンエーテル; 9)ソルビタンエステル; 10)ポリオキシエチレンソルビタンエステル;及び 11)炭酸塩。 21.前記可溶化剤がアスパラギン酸、グリセリルモノカプリラート、グリセ リルモノラウラート、酢酸カルシウム、アスコルビン酸、クエン酸及びグルタミ ン酸から選択される請求項15に定義された物質組成物。 22.可溶化剤を追加的に含む物質組成物において塩素イオン含有の水性の使 用環境にセルトラリンを投与することを含む、前記使用環境において前記セルト ラリンの溶解度を増加させる方法(但し、前記可溶化剤は、アルギン酸、クエン 酸ナトリウム、炭酸カルシウム又は分子量が3350より大きいポリエチレング リコールではない)。 23.前記可溶化剤をも含有する前記使用環境において溶解したセルトラリン の濃度が、前記可溶化剤を含まないことを除けば前記可溶化剤を含有する組成物 に同一である比較組成物によってもたらされるセルトラリン濃度より少なくとも 1.5倍高い、請求項22に定義された方法。 24.前記使用環境がGI管である、請求項22に定義された方法。 25.前記使用環境が塩素イオンを含有する水性の試験媒体である、請求項2 2に定義された方法。 26.前記媒体が0.075M塩化ナトリウムである、請求項25に定義され た方法。 27.前記物質組成物が即時放出剤形の形態である、請求項22に定義された 方法。 28.前記物質組成物が制御放出剤形の形態である、請求項22に定義された 方法。 29.前記可溶化剤が以下より選択される、請求項22に定義された方法: 1)有機酸及び有機酸塩; 2)部分グリセリド; 3)グリセリド; 4)グリセリド誘導体; 5)ポリエチレングリコールエステル; 6)ポリプロピレングリコールエステル; 7)多価アルコールエステル; 8)ポリオキシエチレンエーテル; 9)ソルビタンエステル; 10)ポリオキシエチレンソルビタンエステル;及び 11)炭酸塩。 』
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,HU,ID,IL ,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC, LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,M K,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO ,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ, TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,Y U,ZW (72)発明者 シャンカー,ラヴィ・マイソアー アメリカ合衆国コネチカット州06340,グ ロートン,メリディアン・ストリート 600,エクステンション ナンバー 816 (72)発明者 ウエスト,ジェームズ・ブレアー アメリカ合衆国オレゴン州97701,ベンド, ホワイトウィング・コート 6327

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.セルトラリン又はその製剤的に許容される塩、及び可溶化剤を含まないこ とを除けば同一である比較の物質組成物によってもたらされる濃度より1.5倍 高いセルトラリンの溶解濃度を、塩素イオンを含有する使用環境において産生す るのに充分な量の可溶化剤を含む、物質組成物。 2.前記使用環境がGI管である、請求項1に定義された物質組成物。 3.前記使用環境が塩素イオンを含有する水性の試験媒体である、請求項1に 定義された物質組成物。 4.前記使用環境が0.075M塩化ナトリウムである、請求項3に定義され た物質組成物。 5.即時放出型の剤形である、請求項1に定義された物質組成物。 6.制御放出型の剤形である、請求項1に定義された物質組成物。 7.前記可溶化剤が以下より選択される、請求項1に定義された物質組成物: 1)有機酸及び有機酸塩; 2)部分グリセリド; 3)グリセリド; 4)グリセリド誘導体; 5)ポリエチレングリコールエステル; 6)ポリプロピレングリコールエステル; 7)多価アルコールエステル; 8)ポリオキシエチレンエーテル; 9)ソルビタンエステル; 10)ポリオキシエチレンソルビタンエステル;及び 11)炭酸塩。 8.前記可溶化剤の量が前記可溶化剤を含まないことを除けば同一である比較 の物質組成物によってもたらされるセルトラリン濃度より少なくとも1.5倍高 いレベルでのセルトラリンの溶解濃度を、少なくとも2時間の間維持するのに充 分である、請求項4に定義された物質組成物。 9.前記可溶化剤がアスパラギン酸、グリセリルモノカプリラート、グリセリ ルモノラウラート、酢酸カルシウム、アスコルビン酸、クエン酸、グルタミン酸 及び炭酸カルシウムから選択される、請求項1に定義された組成物。 10.セルトラリン又はその製剤的に許容される塩、及び可溶化剤を含まない ことを除けば同一である比較の物質組成物によってもたらされる濃度より少なく とも1.5倍高いセルトラリンの溶解濃度を、0.075M塩化ナトリウムおい て、少なくとも2時間の間、産生及び維持するのに充分な量の可溶化剤を含む、 物質組成物。 11.即時放出型の剤形である、請求項10に定義された物質組成物。 12.制御放出型の剤形である、請求項10に定義された物質組成物。 13.前記可溶化剤が以下より選択される、請求項10に定義された物質組成 物: 1)有機酸及び有機酸塩; 2)部分グリセリド; 3)グリセリド; 4)グリセリド誘導体; 5)ポリエチレングリコールエステル; 6)ポリプロピレングリコールエステル; 7)多価アルコールエステル; 8)ポリオキシエチレンエーテル; 9)ソルビタンエステル; 10)ポリオキシエチレンソルビタンエステル;及び 11)炭酸塩。 14.前記可溶化剤がアスパラギン酸、グリセリルモノカプリラート、グリセ リルモノラウラート、酢酸カルシウム、アスコルビン酸、クエン酸、グルタミン 酸及び炭酸カルシウムから選択される、請求項10に定義された組成物。 15.セルトラリン又はその製剤的に許容される塩、及び可溶化剤を含まない ことを除けば同一である比較の物質組成物によってもたらされるCmax及び/又 はAUCより少なくとも10%大きいCmax及び/又はAUCをインビボでもた らすのに充分な量の可溶化剤を含む、物質組成物。 16.前記可溶化剤を含有する組成物によってもたらされる前記Cmax及び/ 又はAUCが前記比較組成物によってもたらされる対応するCmax及び/又はA UCより少なくとも15%大きい、請求項15に定義された組成物。 17.前記可溶化剤を含有する組成物によってもたらされる前記Cmax及び/ 又はAUCが前記比較組成物によってもたらされる対応するCmax及び/又はA UCより少なくとも20%大きい、請求項16に定義された組成物。 18.即時放出型の剤形である、請求項15に定義された物質組成物。 19.制御放出型の剤形である、請求項15に定義された物質組成物。 20.前記可溶化剤が以下より選択される、請求項15に定義された物質組成 物: 1)有機酸及び有機酸塩; 2)部分グリセリド; 3)グリセリド; 4)グリセリド誘導体; 5)ポリエチレングリコールエステル; 6)ポリプロピレングリコールエステル; 7)多価アルコールエステル; 8)ポリオキシエチレンエーテル; 9)ソルビタンエステル; 10)ポリオキシエチレンソルビタンエステル;及び 11)炭酸塩。 21.前記可溶化剤がアスパラギン酸、グリセリルモノカプリラート、グリセ リルモノラウラート、酢酸カルシウム、アスコルビン酸、クエン酸、グルタミン 酸及び炭酸カルシウムから選択される請求項15に定義された物質組成物。 22.可溶化剤を追加的に含む物質組成物において塩素イオン含有の水性の使 用環境にセルトラリンを投与することを含む、前記使用環境において前記セルト ラリンの溶解度を増加させる方法。 23.前記可溶化剤をも含有する前記使用環境において溶解したセルトラリン の濃度が、前記可溶化剤を含まないことを除けば前記可溶化剤を含有する組成物 に同一である比較組成物によってもたらされるセルトラリン濃度より少なくとも 1.5倍高い、請求項22に定義された方法。 24.前記使用環境がGI管である、請求項22に定義された方法。 25.前記使用環境が塩素イオンを含有する水性の試験媒体である、請求項2 2に定義された方法。 26.前記媒体が0.075M塩化ナトリウムである、請求項25に定義され た方法。 27.前記物質組成物が即時放出剤形の形態である、請求項22に定義された 方法。 28.前記物質組成物が制御放出剤形の形態である、請求項22に定義された 方法。 29.前記可溶化剤が以下より選択される、請求項22に定義された方法: 1)有機酸及び有機酸塩; 2)部分グリセリド; 3)グリセリド; 4)グリセリド誘導体; 5)ポリエチレングリコールエステル; 6)ポリプロピレングリコールエステル; 7)多価アルコールエステル; 8)ポリオキシエチレンエーテル; 9)ソルビタンエステル; 10)ポリオキシエチレンソルビタンエステル;及び 11)炭酸塩。
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