JP2000513578A - ニンジン抗凍結ポリペプチド - Google Patents

ニンジン抗凍結ポリペプチド

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Abstract

(57)【要約】 新規な抗凍結ポリペプチドをニンジンから単離することができる。これらのペプチドは、商品、例えば菓子製品に好ましい影響を与えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 ニンジン抗凍結ポリペプチド発明の属する技術分野 本発明は、抗凍結ポリペプチド(AFP)およびAFPを含有する食品に関す る。発明の背景 抗凍結ポリペプチド(AFP)は、食料品の凍結寛容性を改良するために示唆 されてきた。 本発明の目的のためには、AFPという用語は、当業界で周知のとおりの意味 、すなわち氷晶(氷結晶)の成長を阻害するタンパクという意味を有する。例え ば、米国特許第5,118,792号を参照されたい。 WO90/13571は、化学的に、または植物から組換えDNA技術により 生産された抗凍結ペプチドを開示する。これらのAFPは、アイスクリームのよ うな食品において好適に用いることができる。例3Bは、ウォーターアイス混合 物を0.01重量%のAFPと組み合わせてフィルム状に凍結させた場合に改変 された氷晶形を示す。 WO92/22581は、アイスクリームにおいて氷晶形を制御するために用 いることができる植物由来のAFPを開示する。この出願は、植物細胞を破裂さ せることなく抽出媒体を用いて葉を浸透させることによる、植物の細胞外腔から のポリペプチド組成物の抽出方法をも記載する。 WO94/03617は、酵母からのAFPの生産およびそのアイスクリーム における可能性のある用途を開示する。WO96/11586は、微生物により 生産される魚AFPを開示する。 しかし、現在まで、AFPの用途は、市販されている消費者製品に適用されて いない。これについての1つの理由は、AFPを得るためのコストの高さおよび 方法の複雑さである。別の問題は、AFPの供給源が、充分な量で入手すること が困難であるか(例えばAFPを含有する魚)、または食品における用途に直接 的に好適ではないことである。 本発明は、豊富な天然供給源から容易に得ることができ、それが用いられる製 品に良好な特性を提供するという利点を有する新規な抗凍結ポリペプチドを提供 することを目的とする。 良好な再結晶阻害特性を有する抗凍結ポリペプチドを、ニンジンから得ること ができることが見出された。特に、ニンジンから得られた抗凍結ポリペプチドは 、他の根菜類から単離されたポリペプチドと比較して顕著によい特性を示すこと が見出された。特に、本発明の抗凍結ポリペプチドは、氷晶の結晶形を有意に変 化させずに良好な再結晶阻害特性を提供することができ、それによって、例えば ソフトアイスクリームの、より好ましい特性をもたらし得る。 本出願人は、ニンジン由来の有効な抗凍結ポリペプチドが、一般にSDS−P AGEで36kDaの見かけの分子量を有することを特徴とすることを見出した 。したがって、第一の側面においては、本発明は、ニンジンから得ることができ 、SDS−PAGEで36kDaの見かけの分子量を有する抗凍結ポリペプチド に関する。 これに関連して、当業者には、例えばSDS−PAGEにおける変動のため、 見かけの分子量は結果においていくらかの変動を伴って決定され得るにすぎない ことは明らかであろう。本発明の目的のためには、これらの変動、例えば30〜 40kDaまたは34〜38kDaの変動もまた、「36kDaの見かけの分子 量」という文言の範囲内に包含される。 本出願人は、本発明にしたがった有効な抗凍結ポリペプチドが、例において示 したようなアミノ酸配列を有するフラグメントを含むことも見出した。 したがって、第二の側面においては、本発明は、以下のアミノ酸配列を有する 1またはそれ以上のフラグメント(A〜E)を含むポリペプチドに関する: 好ましくは、本発明のAFPは、部分配列(A〜E)の全部を含む。 本発明の好ましいAFPの完全アミノ酸配列を、以下に示す。したがって、第 三の側面においては、本発明は、配列表Iに示すアミノ酸配列を有する抗凍結タ ンパクに関する: 本発明の範囲に同様に包含されるのは、抗凍結特性をなお有する上述のポリペ プチドのアイソフォームおよび誘導体である。好ましくは、誘導体は、配列表1 のポリペプチドまたは部分配列(A〜E)を含むポリペプチドと少なくとも75% の相同性を有し、より好ましくは85%を超える相同性を有し、最も好ましくは 95%を超える相同性を有する。本発明の目的のためには、誘導体という用語は 、抗凍結特性をなお有する改変されたポリペプチド、例えば上述のポリペプチド のグリコシル化形態をも包含する。 本発明の範囲に同様に包含されるのは、上述のアミノ酸をコードするヌクレオ チド配列である。特に、本発明は、配列表1のヌクレオチド配列およびそれらの アリル(allele;対立遺伝子)に関する。 本発明の範囲に同様に包含されるのは、抗凍結ペプチドをコードする関連遺伝 子にハイブリダイズすることができるコード領域に由来するヌクレオチドフラグ メントである。 本発明のタンパクは、ニンジンから容易に直接単離することができるが、本発 明において記載したタンパクを生産するために遺伝子操作技術も用いることがで きる。 適切な宿主細胞または生物を、望ましいポリペプチドをコードする遺伝子構築 物で形質転換し得る。ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列は、転写およ び翻訳に必要な要素を含む好適な発現ベクターに、それらが適切な条件下で発現 されるようにして(例えば正しい方向および正しいリーディングフレームで、お よび適切な標的化(ターゲティング)および発現配列とともに)、挿入すること ができる。これらの発現ベクターを構築するために必要な方法は、当業者には周 知である。 ポリペプチドコード配列を発現させるために多数の発現系を用いることができ る。これらとしては、適切な発現ベクターで形質転換された、細菌、酵母、昆虫 細胞系、植物細胞培養系および植物が挙げられるが、それらに限られない。この ような関係においては、酵母、植物および植物培養系が好ましい。 非常に種々の植物および植物細胞系を、ポリペプチドの核酸構築物で形質転換 することができる。好ましい態様としては、トウモロコシ、トマト、タバコ、ニ ンジン、イチゴ、ナタネおよびサトウダイコンが挙げられるが、それらに限られ ない。 本発明の1つの好ましい態様は、植物の霜耐性を増強するための本発明のAF Pの用途に関する。これは、例えば上述の方法により行うことができ、それによ って、植物は形質転換されて本発明のAFPの(増大された)産生を確実に行い 、それによりその植物の霜耐性が増強される。 本発明は、本発明のポリペプチド(のエピトープ)に特異的に結合する抗体に も関する。同様に包含されるのは、上述のポリペプチドに対する抗体との交差反 応性により決定されるこれらのポリペプチドに免疫学的に関連するポリペプチド である。 上記の情報に基づいて、他の天然供給源を、本明細書において上で同定したよ うな有利なAFPを生産するように遺伝的に改変することも可能である。 好ましくは、有意な氷再結晶阻害特性を有するAFPが、選択される。再結晶 阻害特性を決定するための好適な試験を、例Iに示す。同様に、本発明にしたが った好ましいAFPは、再結晶に際し、50μm未満、より好ましくは5〜40 μmの凍結晶における氷粒子サイズ(平均結晶長)を提供する。 AFPは、いくつかの品、好ましくは凍結された、または凍結されることを意 図された食品において、好都合に用いることができる。天然に存在するレベルで AFPを含有するニンジンは、本発明の範囲に包含されない。しかし、ニンジン (の部分)を含む食品は、この本発明に包含される。同様に包含されるのは、本 発明のAFPを過剰発現するように形質転換されているニンジン、すなわち形質 転換されていないニンジンより有意に高いレベルでAFPを含有するニンジンで ある。 このような食晶の例としては、以下のものが挙げられる:野菜のような冷凍食 品、ソース、スープ、スナック、アイスクリームまたはウォーターアイスのよう な冷凍菓子製品、乳製品等。 AFPが用いられる好ましい品は、冷凍野菜、またはアイスクリームまたはウ ォーターアイスのような冷凍菓子製品である。好ましくは、AFPのレベルは、 最終製晶に基づいて0.00001〜0.5重量%である。 乾燥ミックスまたは濃縮物を用いる場合、濃度は、最終製品におけるレベルが 上述の範囲内であることを確実にするために、これより高くてもよい。驚くべき ことに、本発明の組成物は非常に低い量のAFPを含有し、なおかつ良好な品質 であることができることが見出された。 AFPの好ましいレベルは、0.00001〜0.5重量%、より好ましくは0 .00005〜0.3重量%、最も好ましくは0.0001〜0.2重量%である。 本発明の目的のためには、精製形態のAFPを食品に添加することは必要では ない。AFPを含有する組成物、例えばAFPを産生する天然物質の抽出物を添 加することも可能である。食品を、例えば食晶中でAFPを産生することができ る遺伝的に改変された微生物を添加することにより、インサイチュでAFPが産 生されるように改変することも可能である。さらに、食品(例えば野菜)を、( 野菜)それ自身においてそれがインサイチュでAFPを産生し得るように遺伝的 に改変することさえ可能である。 本発明の目的のためには、「冷凍菓子製品」という用語には、ミルク含有冷凍 菓子、例えばアイスクリーム、フローズンヨーグルト、シャーベット、ソルベ、 アイスミルクおよびフローズンカスタード、ウォーターアイス、グラニタおよび フローズンフルーツピューレが含まれる。 好ましくは、冷凍菓子製品中の固形物(例えば糖、脂肪、香料等)のレベルは 、3重量%を超え、より好ましくは10〜70重量%、例えば40〜70重量% である。 本発明の冷凍菓子製品は、冷凍菓子の製造に適する任意の方法によって生産す ることができる。しかし、特に好ましくは、処方のすべての成分を、冷凍プロセ スを開始する前に充分に混合する。 例例I ニンジン(Daucus carota cv Autumn King)を、個別のポット中で生育させた 。植物がおよそ12週齢になった時、植物を低温室に移し、寒冷気候順化のため に定常光下で4週間、4℃に維持した。植物には、週3回、水やりをした。 ニンジンの新鮮組織を、氷中に保った等量の緩衝液A(10mM EDTA、 20mMアスコルビン酸、トリスでpH7.4に緩衝化したもの)中で、ペッス ルおよびモルタル(4℃に冷却したもの)を用いてすりつぶした。このホモジネ ートを、1層のモスリンを通してろ過し、さらに使用するまで氷中に維持した。 比較として、いくつかの他の根菜を生育させ、上述のように根からホモジネー トを調製した。 抗凍結活性を、「スプラットアッセイ(splat assay)」(Knight et al.,198 8)の変法を用いて測定した。30%(W/W)スクロース中の2.5μlの試験 対象溶液を、適切にラベルした清浄な16mm円形カバースリップ上に移した。 第二のカバースリップを溶液の液滴の上に置き、このサンドイッチを指の間で圧 迫した。このサンドイッチをドライアイスの箱の中で−80℃に保ったヘキサン 浴中に入れた。すべてのサンドイッチの調製が完了したとき、サンドイッチを、 ドライアイスで予め冷却したピンセットを用いて−80℃のヘキサン浴から−6 ℃に保ったヘキサン含有観察室(viewing chamber)に移した。−6℃に移した 際、サンドイッチは、透明から濁った外観に変化するのが見られた。画像をビデ オカメラで記録し、20倍の対物レンズを用いて画像解析システム(LUCIA 、Nikon)にかけた。各スプラットの画像を、時間(t)=0に、および再び30 〜60分後に記録した。両アッセイにおける氷晶のサイズを比較した。t=0で のサイズと比較して、30〜60分でのサイズが同様であるか、または中程度に しか増大していない(例えば20%未満の増大、より好ましくは10%未満の増 大、最も好ましくは5%未満の増大)場合、これは、良好な氷晶再結晶阻害特性 の表示である。 結果: サンドイッチスプラットアッセイ試験から、ニンジン根、ニンジン茎およびニ ンジン葉からの試料が有意な氷再結晶阻害特性を有し、根および葉がもっとも活 性が高いと思われた。比較として、気候順化しなかったニンジン根の試料を試験 したが、これは有意に劣った活性を示した。以下の例については、ニンジンに関 してさらに試験するために根組織を用いた。 比較としていくつかの他の野菜の根を30%スクロース中でのサンドイッチス プラットアッセイ試験の手段により調べた。これらの野菜としては、カブ、ケー ル、芽キャベツ、ウィンターグリーン・キャベツ、ナタネ、パク・チョイ(体菜 )、パースニップおよびイチゴが含まれていた。これらの供給源のいずれもが、 有意な氷再結晶阻害活性を与えなかった。例II ニンジン根組織を、3倍容量(w/v)の緩衝液(20mM アスコルビン酸 、10mM EDTA、50mM トリス/HC1、pH7.2)中で、予め冷 却したペッスルおよびモルタルでホモジナイズし、1層のモスリンを通してろ過 した。ろ液を、6,000×gで、4℃で10分間、遠心分離した。上清を集め 、100,000×gで4℃で1時間遠心分離した。この工程から得たこの10 0,000g上清を可溶性画分、ペレットをミクロゾーム画分と呼ぶ。 上清を、グラディフラック(Gradifrac)低圧クロマトグラフィシステム(Pha rmacia)により制御されたハイロード(HiLoad)ポンプP−50により5ml/ 分の流速で供給した50mMトリス/HCl、pH7.4中で予め平衡化させた 30mlのファスト・フローQ(fast flow Q)セフアロース(Sepharose)カ ラム(Pharmacia)に4℃で適用し、溶出液をUVモニター(モニタ−UV1、P harmacia)によりOD280で監視してチャートレコーダー(REC102、Ph armacia)で記録した。5ml画分を集めた。カラムを、同じ流速の50mMト リス/HCl、pH7.4で、OD280が0に戻るまで洗浄した。次に、トリ ス/HCl、pH7.4中の0〜0.4M NaClグラジエント(150ml )を適用し、続いて2M NaClでカラムを洗浄した。溶出液画分を、例1に おけるようにスプラットアッセイに供した。 再結晶阻害により明らかにされた抗凍結活性を含有する画分をプールし、以下 のようにしてポリエチレングリコールを用いて濃縮した。すなわち、画分を、水 道水で洗浄しておいた10kDaカットオフの透析チューブ(Sigma)に移し、 50mM EDTA、pH7.5中で10分間煮沸して、ミリQ水ですすいだ。 濃縮すべき試料を含有する透析チューブを、分子量15,000〜20,000の 固体のポリエチレングリコール化合物(Sigma)でカバーし、4時間まで、また は透析チューブ内の試料容量が10倍まで減少するまで、4℃でインキュベート した。 Qセファロースカラムからのプールした濃縮物を、フェニルセファロースカラ ム、SMART スーパーデックス(superdex)75ゲル透過カラム、またはF PLC superdex 75ゲル透過カラムのいずれかに適用した。 ニンジン根の抗凍結タンパクを、以下のようにしてゲル透過クロマトグラフィ により精製した。 試料の20μlアリコートを、流速40μl/分で0.15M NaClを含 有する50mMトリス/HCl、pH7.4(緩衝液E)中で予め平衡化させた SMART superdex 75ゲル透過カラム(Pharmacia)に適用し、 平衡化緩衝液中で同じ流速のゲル透過により成分を分離した。溶出液を、OD2 80およびOD215で監視した。0.85および0.89mlの間で80μl画 分、0.89および1.24mlの間で40μl画分、1.24および3.0mlの 間で100μl画分を集めた。カラムのボイド容(Vo)は、ブルーデキストラ ン溶液の保持容量により決定したところ、0.91mlであった。スーパーデツ クスカラムは、5mg/ml BSA〔分子量66kDa、保持(Ve)=1. 02ml)、3mg/mlカルボニックアンヒドラーゼ(分子量29kDa、V e=1.22ml)、2mg/mlチトクロームC(分子量12.4kDa、Ve =1.41ml)、および2mg/mlアプロチニン(分子量6.5kDa、Ve =1.59ml)を含有する10μlの溶液を適用することにより較正し、分子 量の対数に対するVe/Voの標準曲線をプロットした。抗凍結活性を含有する 画分を、例Iに記載したスプラットアッセイにより同定し、1.16mlの保持 容量および40kDaの見かけの分子量を示した活性ピークが存在した。これら の測定により、寒冷気候順化ニンジン由来の36kDaのバンドが抗凍結ペプチ ドであることが確認された。 Biorad miniシステムを用いて、Laemmli(1970)にし たがってSDS−PAGEを行った。SDS−PAGEで分析すべき試料を、S DS−PAGE試料緩衝液(Laemmli 1970)中に溶解し、ドライヒートブロック (Techne)上で100℃で5分間加熱し、室温で10,000×gで3分間遠心 分離した。試料(10〜50μl)を、ミニゲル〔Biorad、0.75、1.0また は1.5mm厚、10、12、15%アクリルアミドまたは10〜20%グラジ エントアクリルアミド(Bioradのプレポアド)〕に適用し、電気泳動により分離 した。分離されたポリペプチドを、ゲル中で、クマシーブルー〔0.1%(W/ V)クマシーブリリアントブルー、酢酸/メタノール/ミリQ水(5:4:31 、容量比)中〕で固定および染色し、またはBiorad銀染色キットを用いて 製造者の指示書にしたがって銀染色した。ゲルを、Biorad ゲライア(Ge lair)ドライヤー中で2枚のGelairセロハンのシートの間で、製造者の指 示書にしたがって乾燥した。SDS−PAGE上での見かけの分子量の決定のた めには、Sigmaの高分子量および低分子量範囲の分子量マーカーキットを製 造者の指示書にしたがって使用した。 寒冷気候順化させたニンジン根および寒冷気候順化させていないニンジン根を 用いて、イオン交換クロマトグラフィを行った。得られたSDS−PAGEゲル は、寒冷気候順化試料中の36kDaバンドの存在を示した。このバンドは、寒 冷気候順化されていない根においてははるかに微量であった。したがって、この 36kDaバンドに抗凍結活性の原因が帰属された。例III タンパク配列決定のために、約36kDaのニンジン根タンパクを前記の例に 記載したように精製し、次いで、更なる精製を確実にするために、配列決定すべ き試料をSDS−PAGEゲルから切り出して、ポリアクリルアミドゲルのスラ イス中でインサイチュでタンパク分解的に消化した。 約36kDaのほとんど純粋なタンパクの調製物(いくらかの少量の夾雑タン パクをなお含んでいた)を、12%ポリアクリルアミドゲルに付した。各々2μ gのタンパクを3つのレーンに入れ、色素のフロントがゲルの底部に達するまで 、ゲル中を電気泳動させた。次いで、ゲルを0.2%クマシー・ブリリアント・ ブルー(W/V)、30%メタノール(V/V)、1%酢酸(V/V)中で20 分間染色し、次いでタンパクのバンドが見えるようになるまで30%メタノール で脱色した。36kDaのバンドは、隣接するレーンに入れた分子量マーカーと 比較することにより同定し、混在するバンドを排除するように注意しながら各レ ーンからのバンドを外科用メスの刃で切り出した。 ゲルのスライスを、清浄なエッペンドルフチューブに移し、0.5mlの50 % アセトニトリル(V/V)、100mMトリス−Cl、H8.5を用いて2回洗 浄した。洗浄により、クマシー染色のいくらかが除去され、ゲルスライスが部分 的に脱水された。次いで、ゲルスライスを、チューブから取り出して、有意に縮 んで巻き上がりはじめるまで実験台上で空気中で乾燥した。次に、これらをエッ ペンドルフチューブに戻し、まず、10μlの、1μgのエンドプロテイナーゼ Lys C(Boehringer Mannheim)を含有する100Mmトリス−Cl、pH 8.5で再水和した。これは、リジン残基のカルボキシ末端側でポリペプチド鎖 を特異的に切断するプロテイナーゼである。さらに、トリス緩衝液を、ゲルスラ イスが充分に再水和されるまで添加し、次いでゲルスライスを37℃で16時間 インキュベートした。 インキュベーション後、1μlのトリフルオロ酢酸をチューブに添加して反応 を停止させ、次いでゲルスライスを0.3mlの60%アセトニトリル(V/V )、0.1%TFA(V/V)で、30℃で30分間、2回洗浄した。これは、 再びケルスライスを部分的に脱水し、それらを縮ませて、生成されたペプチドを 溶出させるためであった。上清を別の清浄なエッペンドルフチューブに移し、次 いで遠心エバポレーター中で2時間、試料がほぼ乾燥するまで乾燥し、0.1% TFAで0.1mlの容量に再懸濁した。 次に、SMART微量精製システム(Pharmacia)上で逆相HPLCによりペ プチドを分離した。ペプチド消化物を、0.1%TFA(溶媒A)で平衡化した C18カラム(2.1×100mm)上に流速0.1ml/分で付した。次いで、 カラムを、0〜70%の溶媒B〔90%アセトニトリル(V/V)、0.085 %TFA(V/V)〕のグラジエントで、同じ流速で70分間にわたって溶出し た。光学密度(OD)を214nmで監視し、個々のペプチドピークを、手動で 進行させながらフラクションコレクターで集めた。製造者の推奨にしたがって液 相化学サイクルを用いて、モデル492 Perkin Elmerタンパクシ ークエンサーにかけることにより、ポリペプチドを配列決定した。 36kDaバンド中のいくつかのポリペプチドフラグメント(A〜E)を解析 した。これらは、以下の配列と実質的に相同な配列を有していた: 例IV−a:ニンジン細胞培養 ニンジン細胞懸濁培養株(NOR)を、Department of Biochemistry and Mol ecular Biology,University of Leedsから入手した。培養物は、10mlの培養 物を、25g/lスクロースおよび1mg/l 2,4−Dを含有する90ml の新鮮Murashige and Skoog培地(Sigma)に7日ごとにサブ培養することにより 維持した。培養物は、暗黒下で、25℃で、旋回振とうインキュベーター中で1 50rpmでインキュベートした。 NOR培養物を、以下のようにして寒冷処理した。 NOR培養物を、25℃で4日および7日生育させた後、4℃に移した。培養 物を、t=0、t=7日およびt=14日に収穫した。収穫することに加えて、 パック細胞体積(PCV)を各時点で各培養物について決定した。 NOR懸濁培養の培地試料を、以下のようにして解析した。馴化した懸濁培養 培地の凍結アリコートの約1/10容量を、解凍した。解凍した(凍結濃縮され た)部分をとり、例Iに記載したようなサンドイッチスプラットアッセイにより 活性について試験した。寒冷気候順化させた培養物からの培地は、寒冷気候順化 されていない培養物からの培地よりも有意に高い活性を含むことが見出された。 寒冷気候順化させたNORニンジン培地を、100μlの1Mトリス−HCl 、pH7.4を添加することにより緩衝化した。次に、活性の精製を、例IIの方 法に基づく方法を用いてイオン交換およびゲル透過クロマトグラフィにより行っ た。緩衝化した培地を、1mlのQセファロースカラム(Pharmacia)に1ml /分の流速で適用し、結合した分子を、0.1Mから始まり0.5Mまで0.1M の段階 で増加する濃度のNaClを含有する500mMトリス−HCl、pH7.4の 3mlアリコートで溶出した。1mlの画分を集め、例Iに記載したように活性 について試験した。 活性イオン交換画分の抗凍結活性を、以下のようにしてゲル透過クロマトグラ フィにより精製した。上述の画分を、アセトン沈殿に付し、ペレットを50μl の50mMトリス−HCl+0.15M NaCl、pH7.2中に再懸濁した。 次に、これを、10,000×gで10分間遠心し、20μlをPharmac ia SMARTシステムでスーパーデックス75ゲル透過カラム上に適用した 。流速は、40μl/分であり、移動(mobile)相は50mMトリス−HCl+ 0.15M NaCl、pH7.2であった。80μlの画分を集め、スプラット した。活性は、1.16mlの保持に相当する画分中に検出された。 活性タンパクのさらなる単離は、例IIのようなSDS−PAGE解析により行 うことができる。例IV−b:ニンジン根培養 ニンジン根培養は、以下のようにして開始した。 各々の個別の培養について、10個の表面滅菌Daucus carote cv Autumn King 種子を、250mlの滅菌三角フラスコ中の25g/lスクロースおよび0.5 g/l MESを含有する100mlのMS培地中に置いた。暗黒下で25℃で 3週間、150rpmで振とうすることにより、種子を発芽させた。次に、葉お よび根を無菌的に採取した。根を、100mlの新鮮培地中に置き換え、振とう しながら、さらに2週間インキュベートした。 寒冷処理および寒冷処理なしの根培養物から、以下のようにしてホモジネート を調製した。急速冷凍した根を、冷却したモルタルおよびペッスル中で3倍の液 体窒素中ですりつぶし、別の冷却モルタルおよびペッスルに移して、30%(W /W)スクロースを含有する0.5倍容量の氷冷した50mMトリス/HCl+ 10mM EDTA、pH7.4を用いてすりつぶした。ホモジネートを10,0 00×gで10分間、4℃で遠心分離し、上清を例Iにおけるようにして活性に ついて試験した。寒冷処理根培養物において、寒冷処理なしの根培養物よりも有 意に高い活性が検出された。例V:アイスクリームの調製 寒冷気候順化ニンジン根からの根抽出物を、冷水中で新しく抜いた(例Iのよ うに)寒冷気候順化ニンジンをこすり洗いすることにより調製した。頂部を除去 し、家庭用ジュース抽出器(Russel Hobbs、モデル番号9915)を用いてジュ ースを抽出した。ジュースを1リットルのブロックで凍結させて、アイスクリー ム試作における使用のために回収する前に−20℃で貯蔵した。ニンジンAFP ジュースを、以下のアイスクリーム処方に添加した。 上記の処方を凍結させ、106%超過量までエアレーションすることによりア イスクリームを調製した。 新鮮試料および−10℃で10日間の貯蔵により酷使した試料について、測定 を行った。比較として、ニンジン抽出物なしの試料を同様に測定した。測定は、 以下のように行った。 試料を、Prolan環境キャビネット中で約12時間、−18℃で平衡化し た。アイスクリームの各バッチから代表的に3つの試料を選び、各ブロックの中 央からアイスクリームの薄層を顕微鏡スライド上にスメアすることにより、Cr yostat温度制御キャビネット中で各々からスライドを調製した。ホワイト スピリットの1滴をスライドに適用し、次いでカバースライドを適用した。各ス ライドを、次に、温度制御した顕微鏡ステージに移した(Leit LaborLux S,Lei ca 10×対物レンズ、温度−18℃)。氷晶の像(約400個の氷晶)を集め、 ビデオカメラ(Sanyo CCD)を通じて画像保存および解析システム(LEIC A Q520MC)にリレーした。 保存した氷晶像は、境界線に沿って線を引くことにより手動でハイライトし、 次いでこれが結晶全体をハイライトした。次いで、ハイライトされた結晶の像を 、最も長い直線(長さ)、最も短い直線(幅)、アスペクト比(長さ/幅)を完 成するのに必要な画素の数をカウントする画像解析ソフトウェアを用いて測定し た。アイスクリームの1バッチの各氷晶についてのデータをスプレッドシートに 取り入れて、ここでデータのセットの解析を行って平均および標準偏差を見出し た。 アイスクリーム硬度の測定は、Hounsfield H10KMユニバーサ ルテスター、Hounsfield 100Nロードセルおよび10cmシリン ダー状ステンレススチールプローブを用いて行った。アイスクリーム試料は、− 18℃に設定したProlan温度制御キャビネット中で486mlのアイスク リームブロックを16時間インキュベートすることにより調製した。 アイスクリームブロックをProlan温度制御キャビネットから取り出し、 Hounsfie1d H10KMユニバーサルテスターに置いた。10cmシ リンダー状プローブをアイスクリームブロックに400mm/分の一定速度で2 0mmの深さまで押し込んだ。加圧の間に記録された最大力を用い、アイスクリ ーム硬度として表現した。試料の亀裂または破砕が観察された場合、これは、右 側の欄に示した。 以下の結果が得られた。 これは、ニンジンAFPが良好な氷再結晶阻害特性を有することを証明する。例VI 例IIIに示したペプチド配列を、縮重オリゴヌクレオチドプライマー設計のた めの適性について解析した。ペプチドDの部分(GLY-PRO-VAL-PRO- LEU-PHE-PHE-PRO)を選択し、プライマーcp3(GGI CCI GTI CCI YTI TTY TTY CC、ここでI=イノシンであり、Y=C またはTである)を合成した(Genosys)。 第一鎖cDNAを、5μgの寒冷気候順化(例Iのように1ヵ月)させたニン ジン根RNAから、スーパースクリプト(Superscript)リバーストランスクリ プターゼ(Stratagene)およびオリゴヌクレオチドプライマーOG1〔GAGA GAGGATCCTCGAG(T)15〕を用いて製造者の指示にしたがって調製し た。続くPCRにおいて、第一鎖cDNA反応物の1%を鋳型として、cp3お よびOG1プライマーとともに用いた。反応は、Taq DNAポリメラーゼ( Gibco BRL)を用いて、製造者の指示にしたがって30サイクル(94℃で1 分、50℃で1分、および72℃で1分)、サーマルサイクラー中で行った。す べてのプライマーは、1μMの濃度で用いた。得られた〜800bpのPCR生 成物をゲルで精製し、製造者の指示にしたがってpTAgベクター(R&D Sys tems)中にクローニングした。クローニングされたcp3 PCR生成物を、シ ークエナーゼ(Sequenase)キット(USB)を用いるジデオキシ配列決定法を 用いて配列決定した。cp3ヌクレオチド配列および推定アミノ酸配列は、以下 の配列と実質的に同じであった: ニンジンAFPについてのコード領域の全長を得るために、cDNAライブラ リーを構築した。ポリ(A)+クイックカラム(Stratagene)を用いて、製造者 の指示にしたがって、500μgの寒冷気候順化(1ヵ月)ニンジン全RNAか らmRNAを精製した。得られたすべてのポリ(A)+RNAを、cDNA合成 およびラムダZAPベクターキット(Stratagene)を用いるその後のライブラリ ー構築のために使用した。cp3 PCR生成物を32P標識プローブとして用い て、ハイブリダイゼーションにより1×105個の組換えファージクローンをス クリーニングした。 陽性のプラークをスクリーニングして純化し、DNA配列解析によりインサー トを特徴づけする前にファージミドを切り出した。2つのcDNAクローンを完 全に配列決定した。その5’および3’非翻訳領域にはいくらかの配列変異が含 まれていたが、コード領域は同一であった。2つのcDNAクローンのコード領 域は、以下の配列と実質的に同じであった: 4つの他のクローンの部分配列解析により、それらが完全に配列決定されたク ローンと同じコード領域を含み、したがってライブラリースクリ−ニングからの すべての陽性クローンが同じ遺伝子の転写物を表す可能性が高いことも示された 。ニンジンゲノム中のAFP遺伝子が1コピーしか存在しないことは、制限酵素 消化したニンジンゲノムDNAのサザン解析がプローブにハイブリダイズする唯 一のフラグメントを示唆したという事実によってさらに実証された。例VII 例VIに示したニンジンcDNAが5AFPを表ことを証明するために、以下の ようにしてコード領域の発現を行った。以下に記載するように、cDNAの1つ を、まず、ダブルCaMV 35Sプロモーター(Guerineau,J.F.,Woolsten,S. ,Brooks,L.,and Mollineaux,P.1988)発現カセットを含む中間体pUCプラスミ ドベクター(Messing,1983)中にクローニングし、次にバイナリーベクター中 にクローニングした。用いたすべての酵素はGibco BRLから供給された ものであり、製造者の指示書にしたがって用いた。 cDNAクローンを含有するpBluescriptファージミド(Stratage ne)をXhoIで消化し、その3’凹み末端を、DNAポリメラーゼIのクレノ ウフラグメントを用いて充填した。次に、このcDNAフラグメントを、Eco RIで消化することによりベクターから解放した。このEcoRI/平滑末端c DNAフラグメントを、次にEcoRI/平滑末端消化中間体pUCプラスミド ベクター中にクローニングした。次に、CaMV 35S−cDNA発現カセッ トを、部分HindIIIフラグメントとしてHindIIIで消化したpBin19 バイナリーベクター(Bevan 1984)中にサブクローニングした。このバイナリー ベクター構築物を、次に、アグロバクテリウム(Agrobacterium)媒介形質転換 (Draper,J.,Scott,R.,Armatage,P.,and Walden,R.,1988に記載されたもの)を 用いてタバコに導入した。 充分なカナマイシン耐性材料が再生するとすぐに、トランスジェニックタバコ カルスを、再結晶阻害活性の発現について解析した。小規模のタンパク抽出物を 、いくつかの独立したカナマイシン耐性カルスといくつかの野生型タバコカルス から作製した。約2gの組織を、1〜2mlのスクロース緩衝液(30%スク ロース、50mMトリス、10mM EDTA、20mMアスコルベート、pH 7.2)中で、モルタルおよびペッスルを用いてすりつぶした。この溶液を10, 000×gで2分間遠心分離し、上清を新たなチューブに採取した。タンパク抽 出物の3μlアリコートを、例Iのスクロースサンドイッチスプラットアッセイ 法を用いて再結晶活性について試験した。試験したすべてのカナマイシン耐性カ ルス抽出物は、再結晶阻害活性を明らかにした。 ニンジンAFPを発現する安定なトランスジェニックタバコ植物もまた作製し た。野生型およびトランスジェニックタバコ植物からの葉抽出物を、AFP c DNAをプローブとして用いるノーザン解析に供した。AFPメッセージ(転写 物)は、トランスジェニックタバコ植物中にのみ検出可能であった。これは、A FPメッセージが温室で生育させたトランスジェニックタバコ植物において安定 であることを示唆する。天然のニンジン転写物と比較すると、タバコAFP転写 物は、わずかに大きいようであった。この違いは、AFP発現カセットの構築の 方法により説明することができる。CaMV 35Sポリアデニル化シグナルは 、構築物の最も3’側にあるので、このシグナルがトランスジェニックAFPメ ッセージにおいて使用されて、より長い転写物が生じた可能性が高い。また、野 生型およびトランスジェニックタバコ植物からの葉抽出物を、ニンジンAFP抗 体を用いてウェスタンブロットにより解析した。交差反応性タンパクは、トラン スジェニックタバコ植物においてのみ検出された。転写物のサイズの違いにもか かわらず、タバコにおいて産生されたタンパクは、天然のニンジンAFPと同じ サイズのようであった。 上述のデータは、ニンジンから精製されたタンパクおよび相当するcDNAが 、活性なAFPを表すことの証明を提供する。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年12月29日(1998.12.29) 【補正内容】 請求の範囲 1.ニンジンから得ることができ、SDS−PAGE上で36kDaの見かけの 分子量を有する、抗凍結活性を有するポリペプチド、および抗凍結活性をな お有するそれらのアイソフォームまたは誘導体。 2.以下のアミノ酸配列の1またはそれ以上のフラグメント(A〜E)を含む、 抗凍結活性を有するポリペプチド、および抗凍結活性をなお有するそれらの アイソフォームまたは誘導体: 3.フラグメント(A〜E)を含む請求項2に記載の抗凍結活性を有するポリペ プチド。 4.配列表Iに表すアミノ酸配列を有する、抗凍結活性を有するポリペプチド、 および抗凍結活性をなお有するそのアイソフォームおよび誘導体。 5.請求項1〜4の1またはそれ以上に記載の抗凍結ポリペプチドをコードする 単離された核酸配列、および抗凍結活性をなお有するポリペプチドをコード するそれらのアリル。 6.配列表Iの遺伝子配列に相当する単離された核酸配列、および抗凍結活性を なお有するポリペプチドをコードするそれらのアリル。 7.そのポリペプチドを寒冷気候順化ニンジンから単離することによって、請求 項1〜4の1またはそれ以上に記載のポリペプチドを得る方法。 8.そのポリペプチドを遺伝的に改変された生物により発現させることによって 、請求項1〜4の1またはそれ以上に記載のポリペプチドを得る方法。 9.前記生物が、微生物、植物または細胞培養物である、請求項8に記載の方法 。 10.請求項1、2、3または4に記載のポリペプチドと特異的に結合することが できる抗体。 11.請求項10記載の抗体との交差反応性により決定される、請求項1、2、3 または4に記載のポリペプチドと免疫学的に関連する、抗凍結活性を有する ポリペプチド。 12.その食品が、ニンジンではないことを条件として、請求項1、2、3、4ま たは11に記載のポリペプチドを含む食品。 13.冷凍菓子製品または冷凍野菜である、請求項12に記載の食品。 14.請求項1、2、3または4の1または2以上に記載の抗凍結ポリペプチドを 含む食品を製造する方法であって、 (a)食品に、前記抗凍結ポリペプチドを含む組成物を添加する工程;または (b)前記抗凍結ポリペプチドのインサイチュ産生 の工程を含むことを特徴とする方法。 15.植物の霜耐性を増強するための、請求項1、2、3または4に記載のポリペ プチドの用途。 16.植物が、改変されていないニンジン植物ではないことを条件として、請求項 1、2、3または4に記載のポリペプチドを発現することができる微生物、 細胞株または植物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07K 14/415 C07K 14/415 16/16 16/16 C12N 1/15 C12N 1/15 1/19 1/19 1/21 1/21 5/10 C12P 21/02 C C12P 21/02 C12N 5/00 A (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT, UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ドゥース、シャルロット・ジュリエット 英国、ワイオー1・5ワイダブリュ、ヨー ク、ヘスリントン、ザ・ユニバーシティ・ オブ・ヨーク、デパートメント・オブ・バ イオロジー、ザ・プラント・ラボラトリー (番地なし) (72)発明者 フェン、リチャード・アンソニー 英国、エムケイ44・1エルキュー、シャー ンブルック、コルワース・ハウス、ユニリ ーバー・リサーチ・コルワース・ラボラト リー(番地なし) (72)発明者 マッカーサー、アンドリュー・ジョン 英国、エムケイ44・1エルキュー、シャー ンブルック、コルワース・ハウス、ユニリ ーバー・リサーチ・コルワース・ラボラト リー(番地なし) (72)発明者 サイドボトム、クリストファー・マイケル 英国、エムケイ44・1エルキュー、シャー ンブルック、コルワース・ハウス、ユニリ ーバー・リサーチ・コルワース・ラボラト リー(番地なし) (72)発明者 スモールウッド、マーガレット・フェリシ ア 英国、ワイオー1・5ワイダブリュ、ヨー ク、ヘスリントン、ザ・ユニバーシティ・ オブ・ヨーク、デパートメント・オブ・バ イオロジー、ザ・プラント・ラボラトリー (番地なし) (72)発明者 ウオーラル、ダウン 英国、ワイオー1・5ワイダブリュ、ヨー ク、ヘスリントン、ザ・ユニバーシティ・ オブ・ヨーク、デパートメント・オブ・バ イオロジー、ザ・プラント・ラボラトリー (番地なし)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ニンジンから得ることができ、SDS−PAGE上で36kDaの見かけの 分子量を有する抗凍結ポリペプチド、およびそれらのアイソフォームまたは 誘導体。 2.以下のアミノ酸配列の1またはそれ以上のフラグメント(A〜E)を含む抗 凍結ポリペプチド、およびそれらのアイソフォームまたは誘導体: 3.フラグメント(A〜E)を含む請求項2に記載の抗凍結ポリペプチド。 4.配列表Iに表すアミノ酸配列を有する抗凍結ポリペプチド、およびそのアイ ソフォームおよび誘導体。 5.請求項1〜4の1またはそれ以上に記載の抗凍結ポリペプチドをコードする 単離された核酸配列、およびそれらのアリル。 6.配列表Iの遺伝子配列に実質的に相当する単離された核酸配列、およびそれ らのアリル。 7.そのポリペプチドを寒冷気候順化ニンジンから単離することによって、請求 項1〜4の1またはそれ以上に記載のポリペプチドを得る方法。 8.そのポリペプチドを遺伝的に改変された生物により発現させることによって 、請求項1〜4の1またはそれ以上に記載のポリペプチドを得る方法。 9.前記生物が、微生物、植物または細胞培養物である、請求項8に記載の方法 。 10.請求項1、2、3または4に記載のポリペプチドと特異的に結合することが できる抗体。 11.請求項10記載の抗体との交差反応性により決定される、請求項1、2、3 または4に記載のポリペプチドと免疫学的に関連するポリペプチド。 12.その食品が、前記ポリペプチドを天然に生じるレベルで含有するニンジンで はないことを条件として、請求項1、2、3、4または11に記載のポリペ プチドを含む食品。 13.冷凍菓子製品または冷凍野菜である、請求項12に記載の食品。 14.請求項1、2、3または4の1またはそれ以上に記載の抗凍結ポリペプチド を含む食品を製造する方法であって、 (a)食品に、前記抗凍結ポリペプチドを含む組成物を添加する工程;または (b)前記抗凍結ポリペプチドのインサイチュ産生 の工程を含むことを特徴とする方法。 15.植物の霜耐性を増強するための、請求項1、2、3または4に記載のポリペ プチドの用途。 16.植物が、改変されていないニンジン植物ではないことを条件として、請求項 1、2、3または4に記載のポリペプチドを発現することができる微生物、 細胞株または植物。
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