JP2000512997A - 薬物耐性および多薬物耐性調節物質 - Google Patents

薬物耐性および多薬物耐性調節物質

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JP2000512997A JP10503154A JP50315498A JP2000512997A JP 2000512997 A JP2000512997 A JP 2000512997A JP 10503154 A JP10503154 A JP 10503154A JP 50315498 A JP50315498 A JP 50315498A JP 2000512997 A JP2000512997 A JP 2000512997A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は式(A): [式中、R1およびR2は独立して、水素またはハロであり;Aは−CH2−CH2−、−CH2−CHR4−CH2−または−CH2−CHR5−CHR6−CH2−(ここに、R4は−H、−OHまたはアシルオキシであり、R5またはR6の一方は−H、−OHまたはアシルオキシであり、他方は−Hである)であり;R3はポリアリールである]で示される薬物および多薬物耐性調節物質、および製薬的に許容されるその塩および溶媒和物を記載し、特許請求するものである。また、本発明は医薬組成物の製造における新規化合物の使用を記載し、特許請求する。さらに、種々の疾患の薬物および多薬物耐性を本発明の化合物または製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を用いて処置する方法を記載し、特許請求する。また、本発明の化合物または製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を用いて薬物の経口生物学的利用能を高める方法および薬物の脳に対する生物学的利用能を高める方法を記載し、特許請求する。

Description

【発明の詳細な説明】 薬物耐性および多薬物耐性調節物質 技術分野 本発明は合成有機化学分野に関する。詳細には、本発明は薬物耐性および多薬 物耐性の分野に有用な医薬化合物に関する。 従来技術 ガン化学治療およびマラリア薬物治療を含むあるタイプの薬物治療において直 面している問題の1つには処置方法に対する耐性現象がある。耐性とは例えば、 特定の薬物または薬物群に対し、最初はよく反応したガン性腫瘍が後にその薬物 (群)に対する許容度を増し、反応しなくなることを意味する。薬物耐性とは、 疾患(例えばマラリアまたはガン)が処置薬物または薬物群に反応しなくなる環境 に対して与えられた名称である。薬物耐性は薬物または薬物群に対して一度も反 応したことがないことを意味する先天性であり得、あるいは該疾患が以前は反応 していた薬物または薬物群に反応しなくなることを意味する後天性であり得る。 多薬物耐性は特定のタイプの薬物耐性であり、これは機能的にも、ならびに/あ るいは構造的にも関連しない1個以上の薬物に対する疾患の交叉耐性によって特 徴付けられる。ガン分野の多薬物耐性は、KuzmichおよびTew、「抗ガン剤に対す る無毒化機構および腫瘍細胞の耐性(Detoxification Mechanisms and Tumor Ce ll Resistance to Anticancer Drugs)」、特にセクションII「多薬物耐性表現 型(The Multidrug-Resistant Phenotype(MDR))」、Medical Research Reviews ,Vol.11,No.2,185-217,(セクションVIIはpp.208-213である)(1991);お よびGeorges,SharomおよびLing、「多薬物耐性および化学感受性(Multidrug Re sistance and Chemosensitization):ガン化学療法に対する治療的活用(Therap eutic Implications for Cancer Chemotherapy)」、Advances in Pharmacology ,Vol.21,185-220(1990)に詳細に議論されている。 薬物および多薬物耐性の処置では通常、該疾患の処置に適当な薬物、および薬 物耐性調節物質または多薬物耐性調節物質として既知の化合物を共投与する。薬 物および多薬物耐性調節物質は種々の機構を介して作用し、疾患の処置に適当な 薬物または薬物群の治療薬としての機能を開始させ、ならびに/あるいは継続さ せる。 一定の薬物および多薬物耐性調節物質が機能する既知の機構の1つは、これら が多薬物耐性1タンパク質(MDR1)、多面発現性−糖タンパク質(P−糖タ ンパク質)、PgpまたはP170とさまざまに称される、本明細書中では「P −糖タンパク質」と表すタンパク質と相互作用することによるものである。P− 糖タンパク質は一定の薬物耐性細胞、多薬物耐性腫瘍細胞、胃腸管細胞および血 液脳関門を形成する内皮細胞などの細胞膜に内生する。P−糖タンパク質は細胞 の排出ポンプとして作用する。望ましくないことに、種々の疾患用の処置薬物を 含む特定の物質は細胞に対して効果を示す前にP−糖タンパク質によって細胞か らくみ出されてしまう。薬物および多薬物耐性調節物質はP−糖タンパク質と相 互作用する。この相互作用はP−糖タンパク質の「薬物排出ポンプ」作用を妨げ 、それにより処置薬物が細胞内に侵入し、残留し、その意図した効果を示すこと を可能にする。 腫瘍細胞から種々の薬物が排出されるのを阻害することに加え、P−糖タンパ ク質と相互作用する薬物および多薬物耐性調節物質はまた、P−糖タンパク質の 作用に影響される栄養素または薬物の経口生物学的利用能を胃腸管を介して高め る機能がある。経口生物学的利用能とは経口投与された薬物が胃腸管を通して輸 送され、血流に入る能力を意味する。P−糖タンパク質と相互作用する薬物また は多薬物耐性調節物質は、P−糖タンパク質の排出ポンプ作用を妨げることによ って薬物または栄養素の経口生物学的利用能を高めるはずである。 P−糖タンパク質は、脳毛細管の内皮細胞層の両側に存在すると考えられてい る。この毛細管が生理的に血液脳関門として機能するものである。血液脳関門は 、その作用部位が脳内である薬物などのたくさん異なるタイプの化合物が脳に入 るのを制限していると考えられている。またP−糖タンパク質と相互作用する薬 物および多薬物耐性調節物質は、P−糖タンパク質と相互作用、すなわちP−糖 タンパク質の処置薬物に対する薬物排出ポンプ作用を妨げることによって、薬物 の脳に対する生物学的利用能を高めるように機能することができる。この妨害に よ って、より多くの処置薬物が血液脳関門を通過して脳内に入り、そこに留まるこ とが可能となる。 P−糖タンパク質と相互作用する特定の薬物または多薬物耐性調節物質が知ら れている。これには:ベラパミル(verapamil)(血圧を低下させ、またインビ トロで薬物耐性マラリアの処置に有効なことがわかっているカルシウムチャンネ ルブロッカー)、特定のステロイド、トリフルオロペラジン(trifluoroperazin e、中枢神経系薬)、ビンドリンおよびレセルピン(中枢神経系性質を有するα −2ブロッカー)が含まれる。 Fukazawaら、米国特許第5,112,817号は、ガンにおける多薬物耐性の 処置に有用な特定のキノリン誘導体を開示する。最初に期待を持たれた活性物質 、MS−073はインビトロ試験で活性があることがわかった。しかし、MS− 073は経口生物学的利用能に乏しく、溶液中で不安定であるという問題を抱え ていることが明らかになった。この系統の他の化合物、例えばビフェニルメチル カルボニル誘導体MS−209はよりよい安定性および経口生物学的利用能を有 していたが、多薬物耐性調節物質として有効であるためにはより大量の投与量を 必要とすることがわかった。 PCT特許出願WO94/24107は、多薬物耐性調節物質として有用であ ると記載される10,11−シクロプロピルジベンゾスベラン誘導体を開示する 。 種々の疾患における薬物および多薬物耐性を処置する薬物および多薬物耐性調 節物質として作用するようにP−糖タンパク質と相互作用する化合物を発見する 要求は依然として存在する。また、脳に対する薬物または薬物群の生物学的利用 能を高めるように作用し、ならびに/あるいは薬物または薬物群の経口生物学的 利用能を高めるように作用するよう、P−糖タンパク質と相互作用する別の化合 物が求められる。 発明の開示 本発明は式(A):[式中: R1およびR2は独立して水素またはハロであり;Aは−CH2−CH2−、−C H2−CHR4−CH2−、または−CH2−CHR5−CHR6−CH2−(ここに R4は-H、−OHまたはアシルオキシであり;R5およびR6の一方は−H、−O Hまたはアシルオキシであり、他方は−Hである)であり;R3はポリアリール である] で示される化合物および製薬的に許容されるその塩および溶媒和物を提供する。 本発明はまた、式(A)の化合物または製薬的に許容されるその塩もしくは溶 媒和物を、製薬的に許容される担体、希釈剤または賦形剤とともに含む医薬組成 物を提供する。 本発明はさらに、薬物耐性疾患の処置方法であって、耐性調節量の式(A)の 化合物またはその塩もしくは溶媒和物および該薬物耐性疾患用の処置薬物の有効 量をそれを必要としている哺乳類に共投与することを特徴とする方法を提供する 。 本発明はさらに、多薬物耐性疾患の処置方法であって、多薬物耐性調節量の式 (A)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物および該多薬物耐性疾患用の処置 薬物の有効量をそれを必要としている哺乳類に共投与することを特徴とする方法 を提供する。 本発明はさらに、脳に対する薬物の生物学的利用能を高める方法であって、治 療的有効量の該薬物、および該薬物を血液脳関門を通過させ、脳に侵入させるの に十分な量の式(A)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物を、それを必要と している哺乳類に共投与することを特徴とする方法を提供する。 本発明はさらに、薬物の経口生物学的利用能を高める方法であって、治療的有 効量の該薬物、および胃腸管を通して該薬物を輸送し、血流に侵入させるのに十 分な量の式(A)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物を、それを必要として いる哺乳類に投与することを特徴とする方法を提供する。 以下に定義を記載して、本明細書中、本発明を説明するのに用いる種々の用語 の意味および範囲を例示し、定義する。 用語「アルキル」は、指定する数の炭素原子を有し、炭素および水素のみを含 む完全に飽和な一価の基を表し、これはサイクリック、ポリサイクリック、分岐 鎖または直鎖の基であることもある。この用語の例には、1−6個の炭素原子を 含むラジカル、例えばメチル、エチル、プロピル、t−ブチル、ペンチル、ネオ ペンチル、ヘキシルおよびシクロヘキシルがあるが、これらに限定されない。 「低級アルキル」とは、1〜4個の炭素原子からなるアルキル基を表す。 用語「アシルオキシ」は式:−O−C(O)−R7(ここにR7はC1−C6アル キルである)を表す。 「ポリアリール」は、少なくとも2つ、多くとも4つの縮合芳香環を含有する 一価の縮合環系を表す。これらの系のすべての芳香環は置換されていてもよく、 ただしそれぞれの環はただ1個〜3個の水素が置き換わることができる。 用語「芳香族」は、原子面の上および下に非局在化π電子雲を含むサイクリッ ク配置に1個またはそれ以上の原子団を有し;さらにπ雲は全部で(4q+2) 個(ここにqはいずれかの正の整数である)のπ電子を含まなければならない環 を表す。本出願の目的のため、「芳香環」とは置換されていることもある不飽和 のカルボサイクリック環と定義する。芳香環はその芳香族的特徴を保ち、立体的 配置に関して可能なものである限り、炭素原子をいくつでも含んでもよい。好ま しい環のサイズは6員炭素環である。 用語「置換」は構造上の1〜3個の水素が、ブロモ、クロロ、ヨード、フルオ ロ、C1−C6アルキル、−COOH、アミノ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメ チル、ジフルオロメトキシおよびヒドロキシル基からなる群から独立して選択 される1〜3個の置換分で置きかえられていることを意味するが、ただし置換さ れた構造は立体的配置に関して可能であり、安定な構造を可能にし、そして本明 細書中に記載の反応を行うことができるように形成されなければならない。 本発明中に用いるポリアリール環系の例には、ナフチル、フェナントリル、ア ントリル、トリフェニルエニルおよびクリシルエニル(chrysylenyl)が含まれ る。これらのいくつかのポリアリール環系の代表的な式には: が含まれる。 用語「カルボサイクリック」は環に炭素原子のみを有する環構造を表す。 用語「ハロ」はフルオロ、ブロモ、クロロおよびヨードを表す。 「製薬的に許容される塩」は薬物として投与するのに適した無機または有機酸 から派生した無毒性塩であり得る。無機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸(酢 酸塩として硫酸塩および重硫酸塩を与える)、硝酸、リン酸など、および有機酸 、例えば酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、蓚酸、リンゴ酸、マ ロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、桂皮 酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、サリチル酸、p−トル エン スルホン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、シクロペンタンプロピオン酸、乳酸、o −(4−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、1,2-エタンジスルホン酸、2− ヒドロキシエタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−クロロベンゼンスルホ ン酸、2−ナフタレンスルホン酸、ショウノウスルホン酸、4−メチルビシクロ [2,2,2]オクタ−2−エン−1−カルボン酸、グルコヘプトン(glucohep tonic)酸、4,4’−メチレンビス(3−ヒドロキシ−2−ナフトエ)酸、3 −フェニルプロピオン酸、トリメチル酢酸、t−ブチル酢酸、ラウリル硫酸、グ ルクロン酸、グルタミン酸、3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、ステアリン酸、 ムコン酸などから塩を派生させる。 「製薬的に許容される溶媒和物」は本化合物分子に付着した溶媒分子のクラス ターを有する形態の化合物であって、薬物として投与するのに適当な形態のもの を表す。溶媒は水または一般有機溶媒とすることができる。 用語「生物学的利用能」は薬物またはその他の物質が哺乳類の標的組織に対し て利用可能となる程度および割合を表す。 用語「処置」または「処置する」は適当な治療または予防量の化合物を哺乳類 に投与することを意味する。 用語「有効量」は処置すべき疾患状態の陽転を引き起こすのに十分な投与量を 意味する。用語「陽転」は患者、疾患および受けるべき処置に応じて意味が変化 するであろう。例えば、腫瘍細胞崩壊剤の有効量はガン性腫瘍のサイズの減少を 引き起こす量であり得、あるいは腫瘍のサイズの減少が生じない場合には、腫瘍 細胞崩壊剤の有効量はガンを患った患者の鎮痛剤消費の減少を引き起こす量であ り得る。 用語「共投与」は疾患処置薬物および式(A)の化合物または製薬的に許容さ れるその塩もしくは溶媒和物を哺乳類に与えることを意味する。薬物および式( A)の化合物または製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物は同時にあるい は異なる時点で哺乳類に投与される。 用語「薬物耐性」は疾患が処置薬物または薬物群に反応しない状況を表す。薬 物耐性は、疾患が薬物または薬物群に対し一度も反応したことがないことを意味 する先天性である得、あるいは疾患が以前は反応していた薬物または薬物群に対 し、反応しなくなったことを意味する後天性であり得る。 「多薬物耐性」は1つ以上の機能的および/または構造的に関連のない薬物に 対する疾患の交叉耐性によって特徴付けられる特定のタイプの薬物耐性を意味す る。多薬物耐性は先天性または後天性いずれでもあり得る。 特許請求している本発明の化合物は式(A): [式中: R1およびR2は独立して水素またはハロであり;Aは−CH2−CH2−、−C H2−CHR4−CH2−または−CH2−CHR5−CHR6−CH2−(ここにR4 は−H、−OHまたはアシルオキシであり;R5およびR6の一方は−H、−OH またはアシルオキシであり、他方は−Hである)であり;R3はポリアリールで ある] で示される化合物および製薬的に許容されるその塩および溶媒和物である。 式(A)の化合物はジベンゾスベラン上の10,11−シクロプロピルおよび 5−ピペラジニル置換分の関係によって規定される2つの異性体配置で存在する 。10,11−シクロプロピルおよび5−ピペラジニル置換分がどちらもジベン ゾスベランに対して同じ方向を向いている(例えば、どちらも上向き、あるいは どちらも下向きの)場合、この異性体型を“syn”と称する。10,11−シ クロプロピルおよび5−ピペラジニル置換分がジベンゾスベランに対して反対方 向を向いている(例えば、一方が上向き、他方が下向きの)場合、この異性体型 を“anti”と称する。一般に、“anti”配置の式(A)の化合物の薬物 / 多薬物耐性活性は“syn”配置の式(A)の化合物の活性よりも非常に優れて いることがわかっている。 R4が水素でない場合は“A”置換分中に、あるいはR5およびR6のどちらか 一方が水素でない部位において、式(A)のある化合物は不斉中心を有するであ ろう。これらの化合物は(+)および(−)と称される、あるいは(R)−およ び(S)−と称される2つの立体化学形態またはその2つの立体異性体の混合物 として存在し得る。本出願では(R)−および(S)−の呼称を用いる。 特定の立体異性体を開示し、命名するが、本発明は、“anti”および“s yn”両配置、これらの配置中の個々の(R)−および(S)−立体異性体、お よびその混合物、ラセミ体およびその他の形態を含むと解釈すべきである。 特許請求している発明の好ましい化合物には以下のものが含まれる: (2R)−anti−1−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}ナフタレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}フェナントレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}アントラセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}トリフェニレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}クリセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−syn−1−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピル ジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキ シ}ナフタレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−syn−1−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピル ジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキ シ}フェナントレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−syn−1−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピル ジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキ シ}アントラセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−syn−1−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピル ジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキ シ}トリフェニレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−syn−1−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピル ジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキ シ}クリセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシブトキ シ}ナフタレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシブトキ シ}フェナントレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシブトキ シ}アントラセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシブトキ シ}トリフェニレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシブトキ シ}クリセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−3−ヒドロキシブトキ シ}ナフタレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−3−ヒドロキシブトキ シ}フェナントレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−3−ヒドロキシブトキ シ}アントラセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−3−ヒドロキシブトキ シ}トリフェニレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−3−ヒドロキシブトキ シ}クリセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{3−[4−(10,11−シクロプロピルジベンゾ スベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキシ}ナフ タレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{3−[4−(10,11−シクロプロピルジベンゾ スベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキシ}フェ ナントレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{3−[4−(10,11−シクロプロピルジベンゾ スベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキシ}アン トラセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{3−[4−(10,11−シクロプロピルジベンゾ スベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキシ}トリ フェニレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{3−[4−(10,11−シクロプロピルジベンゾ スベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキシ}クリ センまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{3−[4−(10,11−フルオロシクロプロピル ジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキ シ}ナフタレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{3−[4−(10,11−フルオロシクロプロピル ジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキ シ}フェナントレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{3−[4−(10,11−フルオロシクロプロピル ジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキ シ}アントラセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{3−[4−(10,11−フルオロシクロプロピル ジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキ シ}トリフェニレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{3−[4−(10,11−フルオロシクロプロピル ジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキ シ}クリセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 anti−1−{2−[4−(10,11−シクロプロピルジベンゾスベル−5 −イル)ピペラジン−1−イル]エトキシ}ナフタレンまたは製薬的に許容され るその塩もしくは溶媒和物、 anti−1−{2−[4−(10,11−シクロプロピルジベンゾスベル−5 −イル)ピペラジン−1−イル]エトキシ}フェナントレンまたは製薬的に許容 されるその塩もしくは溶媒和物、 anti−1−{2−[4−(10,11−シクロプロピルジベンゾスベル−5 −イル)ピペラジン−1−イル]エトキシ}アントラセンまたは製薬的に許容さ れるその塩もしくは溶媒和物、 anti−1−{2−[4−(10,11−シクロプロピルジベンゾスベル−5 −イル)ピペラジン−1−イル]エトキシ}トリフェニレンまたは製薬的に許容 されるその塩もしくは溶媒和物、 anti−1−{2−[4−(10,11−シクロプロピルジベンゾスベル−5 −イル)ピペラジン−1−イル]エトキシ}クリセンまたは製薬的に許容される その塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−2−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}ナフタレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−2−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}フェナントレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−2−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}アントラセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−2−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}トリフェニレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−2−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}クリセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}ナフタレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}フェナントレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}アントラセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}トリフェニレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}クリセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシブトキ シ}ナフタレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシブトキ シ}フェナントレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシブトキ シ}アントラセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシブトキ シ}トリフェニレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシブトキ シ}クリセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−3−ヒドロキシブトキ シ}ナフタレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−3−ヒドロキシブトキ シ}フェナントレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−3−ヒドロキシブトキ シ}アントラセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−3−ヒドロキシブトキ シ}トリフェニレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−3−ヒドロキシブトキ シ}クリセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{3−[4−(10,11−シクロプロピルジベンゾ スベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキシ}ナフ タレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{3−[4−(10,11−シクロプロピルジベンゾ スベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキシ}フェ ナントレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{3−[4−(10,11−シクロプロピルジベンゾ スベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキシ}アン トラセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{3−[4−(10,11−シクロプロピルジベンゾ スベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキシ}トリ フェニレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{3−[4−(10,11−シクロプロピルジベンゾ スベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキシ}クリ センまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{3−[4−(10,11−フルオロシクロプロピル ジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキ シ}ナフタレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{3−[4−(10,11−フルオロシクロプロピル ジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキ シ}フェナントレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{3−[4−(10,11−フルオロシクロプロピル ジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキ シ}アントラセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{3−[4−(10,11−フルオロシクロプロピル ジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキ シ}トリフェニレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{3−[4−(10,11−フルオロシクロプロピル ジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキ シ}クリセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−2−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}ナフタレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−2−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}フェナントレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−2−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}アントラセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−2−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}トリフェニレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−2−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}クリセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物。 本発明のより好ましい化合物は(2R)−anti−1−{3−[4−(10 ,11−ジフルオロシクロプロピルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1 −イル]−2−ヒドロキシプロポキシ}ナフタレンまたは製薬的に許容されるそ の塩もしくは溶媒和物である。このより好ましい化合物は式(AI)で示される 。 通常、ともに引用により本明細書中に包含されるPCT特許出願PCT/US 94/04215および米国特許第5,112,817号に記載の手法にしたが って、式(A)の化合物を製造する。ジベンゾスベロンのかわりに10,11− シクロプロピルジベンゾスベロン(R1およびR2位に非水素置換分を含んでいる こともある)を包含させることよって、式(A)の化合物を製造する。10,1 1−シクロプロピルジベンゾスベロンは例えば、Ciganekら、「トリサイクリッ ク抗抑制薬のイミン同族体(Imine Analogues of Tricyclic Antidepressants)」 、J.Med.Chem.,1981,24,336-41;CoyneおよびCusic、「アミノアルキルジ ベンゾ[a,e]シクロプロパ[c]シクロヘプテン誘導体。 一連の可能性ある抗抑制薬 (Aminoalkyldibenzo[a,e]cyclopropa[c]cycloheptene Derivatives.A Series o f Potent Antidepressants)」、J.Med.Chem.,1974,Vol.17,No.1,72-75 に記載のように製造できる。 式(A)の化合物を製造するためには、式(A)のR3成分を形成するのに用 いるアリールアルコールはポリアリール(2〜4個が縮合した芳香カルボサイク リック環)アルコールとしなければならない。PCT特許出願PCT/US94 /04215(ページ13、35−44行)および米国特許第5,112,81 7号(欄15、21−52行)に記載のように、ノシル(例えば、3−ニトロフ ェニル−スルホニル−グリシダル)誘導体を含むこともある群から選択される化 合物と、ポリアリールアルコールを、および1−クロロ−2,3−エポキシブタ ン、1−ブロモ−2,3−エポキシブタン、エピブロモヒドリンまたはエピクロ ロヒドリンのトシルまたはメシル誘導体を反応させる。 本化合物および中間体の単離および精製は、所望ならば、例えばろ過、抽出、 結晶化、カラムクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィーまたは厚層クロマ トグラフィーのような適当な分離または精製手法、またはこれらの手法を組み合 わせて用いて、効率的に行うことができる。 式(A)の化合物を対応する酸付加塩に変換することができる。この変換は化 学量論量の適当な酸で処理することによって行う。この適当な酸には無機酸、例 えば塩酸、臭化水素酸、硫酸(酢酸塩として硫酸塩および重硫酸塩を与える)、 硝酸、リン酸など、および有機酸、例えば酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、 ピルビン酸、蓚酸、リンゴ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、酒 石酸、クエン酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンス ルホン酸、サリチル酸、p−トルエンスルホン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、シ クロペンタンプロピオン酸、乳酸、o−(4−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸 、1,2−エタンジスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、ベンゼンス ルホン酸、p−クロロベンゼンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、ショウ ノウスルホン酸、4−メチルビシクロ[2,2,2]オクタ−2−エン−1−カ ルボン酸、グルコヘプトン酸、4,4’−メチレンビス(3−ヒドロキシ−2− ナフトエ)酸、3−フェニルプロピオン酸、トリメチル酢酸、t−ブチル酢酸、 ラウリル硫酸、グルクロン酸、グルタミン酸、3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸 、ステアリン酸、ムコン酸などが含まれる。本発明の塩形成工程では、遊離塩基 は通常、極性有機溶媒、例えばメタノールまたはエタノールに溶解し、酸は水、 メタノールまたはエタノールに加える。温度は0℃〜50℃に保つ。対応する塩 は自然に沈殿させるか、あるいはより極性の小さい溶媒を用いて、溶液から析出 させるか、あるいは溶媒を蒸発させるか、あるいは溶液を冷却することによって 溶 液から析出させることができる。 本発明にしたがって式(A)の遊離塩基を遊離する工程では、式(A)の化合 物の酸付加塩を通常、水性溶媒の存在下に、0℃〜50℃の間の温度において、 過剰の適当な塩基、例えばアンモニアまたは重炭酸ナトリウムで処理することに よって分解して、対応する遊離塩基とすることができる。この遊離塩基は常法、 例えば有機溶媒での抽出によって単離する。化学量論的に過剰とは式(A)の塩 基が結合した等価な酸の数を考慮しなければならない。 上記のように、本発明には式(A)の化合物の溶媒和物および製薬的に許容さ れるその塩が含まれる。本発明のある化合物または製薬的に許容されるその塩は 水または一般有機溶媒と溶媒和物を形成できる。このような溶媒和物は本発明の 化合物の範囲内に含まれる。 産業上利用性 本発明の化合物は薬物および多薬物耐性調節物質として有用である。これらは 耐性が臨床的に現れた後の薬物および多薬物耐性の処置に有用であり、また臨床 的耐性が現れる前の薬物治療の初期に投与して、薬物投与の開始から薬物の活性 を高めることができる。 本発明の化合物は薬物耐性および多薬物耐性ガン、および薬物耐性マラリアの 処置に特に有用である。 本発明の化合物はまた、薬物の経口生物学的利用能を高めるのに有用である。 本発明の化合物はまた、脳に対する薬物の生物学的利用能を高めるのに有用で ある。 上記のように、本発明には式(A)の化合物または製薬的に許容されるその塩 もしくは溶媒和物の混合物が含まれる。好ましい混合物は少なくとも一対の鏡像 異性体を含むラセミ混合物からなる。好ましい混合物はanti−1−{3−[ 4−(10,11−ジフルオロシクロプロピルジベンゾスベル−5−イル)ピペ ラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキシ}ナフタレンの2Rおよび2S 鏡像異性体のラセミ混合物である。 ガン化学療法薬物を用いた多薬物耐性調節のインビトロ試験 腫瘍細胞崩壊剤と共投与した場合に多薬物耐性調節を示す能力によって化合物 群を評価する。細胞の細胞毒性アッセイはP−糖タンパク質を発現する多薬物耐 性細胞系、例えばCEM/VLB100(特にテネシーの聖ユダ研究病院のウイリ アム ベック博士(Dr.William Beck of St.Jude's Research Hospital in Ten nessee)から入手可能)、P388VCR(DCT Repository,NCI,Frederick, MDを通して入手可能)およびCHCR5(特にバンクーバーB.C.のバンクー バーB.C.ガン機関のビクターリング博士(Dr.Victor Ling,Vancouver,B.C .Cancer Agency,Vancouver,B.C.)から入手可能)を適当な腫瘍細胞崩壊剤お よび以下に記載の多薬物耐性調節物質の存在下に培養することによって行う。 MTT、{3−(4,5−ジメチル−チアゾル−2−イル)−2,5−ジフェ ニルテトラゾリウムブロミド]、DOX(ドキソルビシン)、VP−16(エト ポシド(etoposide))およびVLB(硫酸ビンブラスチン)はSigma Chemical Co .(St.Louis,MO)から入手可能である。タキソール(Taxol)RはICN Bi omedicals,Inc(Costa Mesa,CA)から入手できる。FBS(ウシ胎児血清)は Hyclone(Logan,UT)から購入可能である。L−グルタミンおよび懸濁培養用最 少培地(SMEM)はGIBCO(Grand Island,NY)から購入できる。丸底ウェル の組織培養セロクラスター96ウェルはCostar(Cambridge,MA)から入手可能 である。組織培養フラスコはCorning Glass Works(Corning,NY)から入手可能 である。 ヒト白血病細胞系の親CCRF−CEMおよび多薬物耐性CEM/VLB100 (100ng/mLビンブラスチンで選択)は、William T.Beck(Beck,W.T. ,Mueller,M.J.,およびTanzer L.R.,「ビンカアルカロイド耐性ヒト白血リ ンパ芽球の変更表面膜糖タンパク質(Altered Surface Membrane Glycoproteins in Vinca Alkaloid−Resistant Human Leukemic Lymphoblast)」、Canser Rese arch,39,2070-2076(1979))によって提供され得る。この細胞は、95%空気 および5%CO2の加湿インキュベーター中、10%FBSおよび2mML−グ ルタミンを補ったSMEM培地中で維持することができる。細胞数はCoulterカ ウンターモデルZMで決定できる。細胞は3−4日毎に植え継ぐことができる。 当分野の技術文献に記載の修正MTT色素還元方法(Danziot,F.,Lang,R. ,「細胞成長の高速比色アッセイ、および改良された感受性および確実性を与え るテトラゾリウム手法の残存修正手法(Rapid colorimetric assay for cell gro wth and survival modifications to the tetrazolium procedure giving impro ved sensitivity and reliability)」、J.Immunological Methods,89,271-27 7,(1986)): 細胞を対数成長期に集め、96ウェルのセロクラスタープレートに7.5×103 細胞/ウェルでまき、連続希釈した腫瘍細胞崩壊剤(VLB、DOX、VP− 16およびタキソールR)±調節物質の存在下に72時間培養する方法; を用いて細胞の生存能力を決定できる。固定濃度のVLB(4ng/mL)およ び調節物質(5μM)を用いて単一ウェルアッセイを行う。また同じ濃度での調 節物質単独の細胞毒性を決定する。調節物質をDMSO中の2mMストックとし て調製し、ウェルに加え、5μM〜0.5μMの範囲の最終濃度とする。72時 間後、新たに調製したMTT(ダルベッコリン酸緩衝塩溶液pH7.5中5mg /mL)20μLを各ウェルに加え、37℃のインキュベーター中に4時間静置 する。Sorvall RT6000B遠心機において1800R.P.M.で1 0分間細胞をペレット化した。遠心後、各ウェルから培地70μLを注意して取 り除き、2−プロパノール/0.04N HClの100μLを加えて青色ホル マザン染色細胞を溶解する。細胞をマルチピペッター(multipipettor)で5− 10回、または粒状物が見えなくなるまで再懸濁する。すぐにプレートをYit ertek MCC/340 ミクロプレート読取装置(Flow Laboratories(McL ean,VA))で読み取る。対照標準物は4回、調節物質は2回測定する。 親および耐性細胞系両方に対する調節物質の存在または不存在下の片対数の用 量作用曲線からIC50値を計算する。腫瘍細胞崩壊剤のみで処理した細胞に対す るIC50値を腫瘍細胞崩壊剤+調節物質で処理した細胞に対するIC50値で割っ たものとしてフォールドシフト(fold shift)を計算する。 細胞系CEM/VLB100がタキソールRに対して高レベルの抵抗性を示すこと から、本明細書に報告する研究では試験腫瘍細胞崩壊剤としてタキソールRを選 んだ。タキソールRのIC50値は種々の濃度の調節物質の存在下に決定し、完 全な逆戻り活性が達成されれば終了する。完全な逆戻り活性、あるいは100% 逆戻り活性とは多薬物耐性細胞系において薬物感受性の親細胞系の感受性と同等 な薬物感受性を起こさせる能力と定義する。このデータはここにRev50および Rev100と表す。これらの数値はそれぞれ50%および100%逆戻り活性を 達成させ得る調節物質の最も低い濃度(μM単位)として定義する。薬物耐性マラリアの処置に用いられる抗マラリア薬物の薬物耐性調節のインビト ロ試験 薬物耐性マラリアの処置に用いられる抗マラリア薬物と共投与した場合に薬物 耐性調節を示す能力について化合物群を評価する。抗マラリア薬物の存在下、薬 物耐性マラリア種に薬物耐性調節物質を投入することによってこの試験を行う。 この抗マラリア薬物は薬物耐性マラリア種が耐性であると知られる薬物である。 例えば、マラリア種P.lophuraeおよびP.cynumolgiはどち らも抗マラリア薬物プログワニルに耐性である。調節活性とは、抗マラリア薬物 および選択された薬物耐性調節物質を共投与することによって薬物耐性マラリア 種において抗マラリア薬物に対する薬物感受性を達成する能力として定義する。 種々のマラリア種における薬物耐性の逆戻りの試験についてはマラリアについ ての標準的参考文献、例えば:Covellら、Chemotheraphy of Malaria,World He alth Organization,Geneva,c1955およびRusselら、Practical Malariology,2 nd Edition,Oxford University Press,c1963にさらに詳細に記載されている。 化合物の経口生物学的利用能の試験 薬物の経口生物学的利用能を決定する簡単な試験は、薬物を経口投与し、次い で標準的血液分析技術を用いて血液中の薬物またはその代謝物の存在を試験する ことである。この試験は2回行い、1回目は薬物を単独で投与し、2回目は薬物 を薬物耐性調節物質の存在下に投与する。この結果を比較し、調節物質が存在す る場合に、どのくらい多くの量の化合物が経口生物学的に利用されるかを調べる 。血液脳関門を通る化合物の移動を試験することによる薬物の脳に対する生物学的 利用能の試験 多孔性フィルターサポート上に全面成長単層のウシ脳内皮またはマウス脳毛細 管内皮細胞かどちらかを発育させ、隙間のない内皮細胞層を形成させることによ って、化合物の血液脳関門を横切る移動に関するインビトロ試験を開始する。物 質が脈管の片側からもう片側へ移る唯一の経路が細胞層/多孔性フィルターサポ ートを通過するものであるようにフィルターサポートをリン酸緩衝塩溶液を含有 する脈管に取り付ける。 既知の化合物(例えばマンニトール)を細胞層/多孔性フィルターの漿膜側の 脈管中に入れる。細胞層/多孔性フィルターの漿膜側でない側から15−30分 間隔で3−6時間かけてサンプルを取り出す。標準分析技術を用いてサンプル中 の既知の化合物量を測定する。この情報を用いて細胞層/多孔性フィルターの基 準透過率を計算する。 次いで、新しい塩溶液および同型の細胞層/多孔性フィルター関門を含有する 脈管の片側に問題の薬物(例えば腫瘍細胞崩壊剤または抗マラリア剤)を入れる 。他方の側から15−30分間隔で3−6時間かけてサンプルを取り出す。標準 分析技術を用いて、これらのサンプル中の問題の薬物の量を測定する。関門を通 って移動する問題の薬物の量は、この薬物の細胞層/多孔性フィルターの基準透 過率の指標である。 次いで試験を繰り返し、今回だけは以前調製した脈管の片側に問題の薬物およ び薬物耐性調節物質を両方とも入れる。サンプルをとり、上記のように試験を行 い、薬物耐性調節物質の存在下にどのくらいの量の問題の薬物が細胞層/多孔性 フィルターサポートを通って移動するかを調べる。 哺乳類に投与された薬物が血液脳関門を通過するかどうかを求めるインビボ試 験では、許容される方法で薬物を哺乳類に投与した後、哺乳類の脳脊髄液中の薬 物またはその代謝物の存在を試験する。 本発明の化合物はいかなる哺乳類にも投与できる。これらの化合物群の投与に よりすべての哺乳類の中でヒトが最も恩恵を受けるであろうと考えられる。 式(A)の化合物は治療的有効投与量、例えば本化合物が (i)薬物または多薬物耐性疾患の処置薬物と共投与した場合に、薬物または多 薬物耐性調節物質として作用する; (ii)薬物の経口生物学的利用能を高める; ならびに/あるいは (iii)薬物の脳に対する生物学的利用能を高める; のに十分な量投与される。 疾患の処置には以下のものが含まれる: (i)疾患の予防、すなわち疾患の臨床的徴候を発達させないこと; (ii)疾患の阻害、すなわち臨床的徴候の発達を抑えること; ならびに/あるいは (iii)疾患の緩和、すなわち臨床的徴候を緩解させること。 式(A)の化合物は通常、問題の疾患を処置する薬物の投与前、投与中または 投与後のいずれかに共投与する。好ましい投与計画は、24時間にわたって継続 的に注入し、その間に処置薬物も投与するものである。ガンに関して、処置薬物 はパクリタキセル(paclitaxel)、ドキソルビシン、アドリアマイシン、エトポ シド、テニポシド(teniposide)、ビンブラスチン、ビンクリスチン、マイトマ イシンC、ダウノルビシンおよびテニポシドなどのガン化学療法剤であるが、こ れらに限定されない。マラリアに関して、処置薬物はパマキン、プリマキン、メ パクリン、ドキシサイクリン、クロロキン、アモジアキン、キニーネ、キニジン 、ピリメタミン、プログワニル、メフロキン(mefloquine)およびスルファジア ジン(sulphadiazine)などの抗マラリア処置薬物であるが、これらに限定され ない。 本明細書に記載のすべての処置方法に対する薬物または多薬物耐性調節物質の 1日当たりの投与量は約100mg/体表面領域M2〜約1g/体表面領域M2、 好ましくは約200mg/M2〜約800mg/体表面領域M2、ならびに最も好 ましくは約400mg/M2〜約500mg/体表面領域M2である。もちろん、 投与する薬物または多薬物耐性調節化合物の量は、処置する患者および疾患の状 態、病気の重篤度、投与方法および計画(例えば、静脈内投与はガン化学療法中 に行うのに対し、経口投与はガン化学療法の前日に行うなど)および処方する医 師の判断に依存するであろう。 疾患処置薬物の投与量は、疾患処置薬物の効力を最大にし、望ましくない副作 用を最少にするように個々の患者に合わせて調節する。薬物または多薬物耐性調 節物質を疾患処置薬物と共投与する場合、機能の実行における薬物または多薬物 耐性調節物質の効力に応じて、疾患処置薬物の投与量を同じにとどめるか、ある いは減らすかすることができる。 薬物または多薬物耐性の処置に本発明の化合物を用いる際には、製薬的に許容 される投与方法を用いることができる。式(A)の化合物は単独で、あるいは他 の製薬的に許容される賦形剤と組み合わせて投与することができる。これらには 固形、半固形および液状投与剤型、例えば錠剤、カプセル剤、粉末剤、液状剤、 懸濁剤、坐剤などが含まれる。また、あらかじめ定めた速度で化合物を長時間投 与するための貯蔵(depot)注入剤、浸透ポンプ剤、ピル剤、経皮(電気輸送(e lectrotransport)を含む)パッチなどを含めた持続または調節放出投与剤型、 好ましくは正確な投与量の単一投与に適した単位投与剤型で式(A)の化合物を 投与することができる。組成物には通常、慣用の製薬的担体、希釈剤または賦形 剤および式(A)の化合物または製薬的に許容されるその塩を含ませるであろう 。さらに、これらの組成物には、上記ガン化学療法剤のような他の医薬、薬剤、 担体、アジュバントなどを含ませることができる。 一般に、意図する投与方法に応じて、重量で約0.005%〜約95%、好ま しくは約0.5%〜約50%の式(A)の化合物または塩もしくは溶媒を製薬的 に許容される組成物に含ませ、残りは適当な製薬的賦形剤、担体または希釈剤と するであろう。 上記詳述の症状に対する投与方法の1つは、病気の程度にしたがって調節でき るの日々の慣用投与療法を用いて経口投与することである。このような経口投与 用に、通常に用いる賦形剤、例えばマンニトール、ラクトース、デンプン、ステ アリン酸マグネシウム、サッカリンナトリウム、タルク、セルロース、クロスカ ルメロース(crosscarmellose)ナトリウム、グルコース、ゼラチン、スクロー ス、炭酸マグネシウムなどのいずれかを包含させることによって製薬的に許容さ れる無毒の組成物を製造する。このような組成物には溶液剤、懸濁剤、錠剤、拡 散錠剤、ピル剤、カプセル剤、粉末剤、持続放出製剤などが含まれる。 経口組成物はピル剤または錠剤の剤型とするのが好ましい。したがって、この 組成物には活性成分とともに:ラクトース、スクロース、リン酸二カルシウムな どの希釈剤;ステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤;およびデンプン、アカシ アゴム、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、セルロースおよびその誘導体のよう な結合剤などを含ませるであろう。 液状の投与可能な医薬組成剤は例えば、水、塩溶液、マンニトール、水性デキ ストロース、グリセロール、グリコール、エタノールなどの担体中、上記活性成 分および任意に製薬的アジュバントを溶解、拡散などすることによって調製でき 、溶液剤または懸濁剤を製造できる。また所望ならば、投与する医薬組成物に少 量の無毒な補助物質、例えば湿潤剤、乳化剤または可溶化剤、例えば酢酸塩、ク エン酸ナトリウム、シクロデキストリン誘導体、ソルビタンモノラウリン酸塩、 トリエタノールアミン酢酸ナトリウム、トリエタノールアミンオレイン酸塩など のpH緩衝剤などを含ませることもできる。実際にこのような投与剤型物を製造 する方法は既知であり、あるいは当業者にとって明らかである;例えば、Regimi ngton's Pharmaceutical Sciences,Mack Publishing Company,Easton,Pennsy lvania,19th Edition,1995参照。 非経口投与は一般に注射(例えば、皮下、筋肉内、静脈内)または中枢系を通 した注入によって特徴付けられる。注射可能物は慣用剤型、液状溶液剤または懸 濁剤、注射前、液状物に可溶化または懸濁するのに適した固形物剤型としてか、 あるいは乳剤のいずれかとして製造できる。適当な賦形剤は例えば、水、塩溶液 、デキストロース、グリセロール、エタノール、マンニトールなどである。さら に所望ならば、投与する医薬組成物に、例えば酢酸ナトリウム、ソルビタンモノ ラウリン酸塩、トリエタノールアミンオレイン酸塩、シクロデキストリンなどの 湿潤剤、乳化剤、pH緩衝剤、可溶化エンハンサーなどのような無毒の補助物質 を少量含ませることもできる。非経口投与用の好ましい液状溶液剤は5%マンニ トール水溶液中に適量の化合物を含むものである。 より最近の非経口投与に関する工夫されたアプローチでは、一定レベルの投与 量を維持するような徐放出または持続放出系を導入している。例えば、米国特許 第3,710,795号参照。 上記のような非経口組成物に含まれる活性化合物のパーセントはその特定の性 質ならびに化合物の活性および患者の必要に大きく依存する。しかし、溶液中、 約0.01%〜約10%の活性成分のパーセントのものを用いることは可能であ り、組成物が固形物である場合にはより高い濃度にし、その後に上記パーセント に希釈すればよいであろう。非経口組成物には溶液中に約0.2%〜約2%の活 性成分を含ませるのが好ましいであろう。 現在、活性化合物の好ましい投与方法は中枢系を通した注入である。 実施例 以下の製造例および実施例は当業者が本発明をより明確に理解し、実施可能に するために提供する。これらは単に本発明を例示および代表するものであって、 本発明の範囲を限定するものであると考えるべきではない。 実施例1 A)(S)1−(1−ナフチルオキシ)−2,3−エポキシプロパン DMF3mL中の水素化ナトリウム(鉱油中60%)48mg(1.20mmol )の懸濁液に、0℃で攪拌しながら1−ナフトール173mg(1.20mmol) を加えた。この反応物を25℃にまであたため、さらに1時間攪拌した。反応物 を0℃に再冷却し、DMF1mL中の(S)−(−)−(3−ニトロフェニルス ルホニル)グリシドール260mg(1.0mmol)の溶液を滴加した。反応物を 0℃で2時間攪拌し、ブライン25mLに注ぎ、生成物を酢酸エチル(5×)に 抽出した。有機抽出物をまとめ、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮し、式 (i)の化合物、(S)1−(1−ナフチルオキシ)−2,3−エポキシプロパ ン240mgを得、これをさらに精製することなしに用いた。 B)(2R)−anti−1−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロ プロピルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシ プロポキシ}ナフタレン イソプロパノール2mL中の4’−H−1’−(10,11−ジフルオロシク ロプロピルジベンゾスベラン)ピペラジン50mg(0.25mmol)および(S )1−(1−ナフチルオキシ)−2,3−エポキシプロパン(i)84mg(0 .26mmol)を含む溶液を18時間加熱還流した。この反応物を25℃にまで冷 却し、減圧下で濃縮した。溶出液として2%メタノール−メチレンクロライドを 用い、この粗製の物質をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製した。 主要なフラクションを集め、減圧下で濃縮し、白色非晶固形物150mgを得た 。式(AI)の構造の名称は(2R)−anti−1−{3−[4−(10,1 1−ジフルオロシクロプロピルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イ ル]−2−ヒドロキシプロポキシ}ナフタレンである。mp(遊離塩基)=84 −90℃。 ガン化学療法薬タキソールRに対する多薬物耐性のP−糖タンパク質発現細胞 系CEM/VLB100における本化合物のインビトロ試験では、Rev100(μ M)が1.0、Rev50(μM)が7.0を示した。 以下の製剤例は単に例示的であり、いかなる意味においても本発明の範囲を限 定するためのものではない。「活性成分」は式(A)の化合物または製薬的に許 容されるその塩もしくは溶媒和物を意味する。 製剤例1 以下の成分を用いてゼラチン硬カプセル剤を製造する。 製剤例2 以下の成分を用いて錠剤を製造する。 成分を混合し、665mg重量の各錠剤を圧縮成型する。製剤例3 活性成分を60mg含有する各錠剤を以下のように製造する。 活性成分、デンプンおよびセルロースをNo.45メッシュ米国ふるいに通し 、十分に混合する。ポリビニルピロリドンを含有する水溶液を得られた粉末と混 合し、次いで混合物をNo.14メッシュ米国ふるいに通す。このように製造し た顆粒を50℃で乾燥し、No.18メッシュ米国ふるいに通す。次いで、事前 にNO.60メッシュ米国ふるいに通しておいたカルボキシメチルデンプンナト リウム、ステアリン酸マグネシウムおよびタルクを顆粒に加え、混合後、これを 錠剤成型装置で圧縮し、150mg重量の各錠剤を製造する。 製剤例4 活性成分80mgを含有する各カプセル剤を以下のように製造する。 活性成分、セルロース、デンプンおよびステアリン酸マグネシウムを混合し、 No.45メッシュ米国ふるいに通し、200mg量をゼラチン硬カプセルに充 填する。 製剤例5 活性成分225mgを含有する各坐剤を以下のように製造する。 活性成分をNo.60メッシュ米国ふるいに通し、事前に必用最小限の加熱で 融解させておいた飽和脂肪酸グリセリドに懸濁する。次いで混合物を名目2g容 量の坐剤型に注ぎ、冷却する。 製剤例6 投与量5mL当たり活性成分50mgを含有する各懸濁剤を以下のように製造 する。 活性成分をNo.45メッシュ米国ふるいに通し、カルボキシメチルセルロー スナトリウムおよびシロップと混合し、なめらかなペーストとする。安息香酸溶 液、香料および着色料を水で希釈し、攪拌しながら加える。次いで、十分な水を 加え、必要量を製造する。 製剤例7 静脈内製剤を以下のように製造できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 OA(BF,BJ,CF,CG, CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,T D,TG),AP(GH,KE,LS,MW,SD,SZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CN,CU,C Z,EE,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N O,NZ,PL,RO,RU,SD,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式(A): [式中: R1およびR2は独立して水素またはハロであり;Aは−CH2−CH2−、−C H2−CHR4−CH2−、または−CH2−CHR5−CHR6−CH2−(ここに R4は−H、−OHまたはアシルオキシであり;R5およびR6の一方は−H、− OHまたはアシルオキシであり、他方は−Hである)であり;R3はポリアリー ルである] で示される化合物および製薬的に許容されるその塩および溶媒和物。 2.(2R)−anti−1−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプ ロピルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプ ロポキシ}ナフタレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}フェナントレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}アントラセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}トリフェニレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}クリセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−syn−1−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピル ジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキ シ}ナフタレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−syn−1−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピル ジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキ シ}フェナントレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−syn−1−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピル ジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキ シ}アントラセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−syn−1−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピル ジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキ シ}トリフェニレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−syn−1−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピル ジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキ シ}クリセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシブトキ シ}ナフタレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシブトキ シ}フェナントレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシブトキ シ}アントラセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシブトキ シ}トリフェニレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシブトキ シ}クリセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−3−ヒドロキシブトキ シ}ナフタレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−3−ヒドロキシブトキ シ}フェナントレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−3−ヒドロキシブトキ シ}アントラセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−3−ヒドロキシブトキ シ}トリフェニレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−3−ヒドロキシブトキ シ}クリセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{3−[4−(10,11−シクロプロピルジベンゾ スベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキシ}ナフ タレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{3−[4−(10,11−シクロプロピルジベンゾ スベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキシ}フェ ナントレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{3−[4−(10,11−シクロプロピルジベンゾ スベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキシ}アン トラセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{3−[4−(10,11−シクロプロピルジベンゾ スベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキシ}トリ フェニレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{3−[4−(10,11−シクロプロピルジベンゾ スベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキシ}クリ センまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{3−[4−(10,11−フルオロシクロプロピル ジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキ シ}ナフタレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{3−[4−(10,11−フルオロシクロプロピル ジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキ シ}フェナントレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{3−[4−(10,11−フルオロシクロプロピル ジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキ シ}アントラセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{3−[4−(10,11−フルオロシクロプロピル ジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキ シ}トリフェニレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−1−{3−[4−(10,11−フルオロシクロプロピル ジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキ シ}クリセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 anti−1−{2−[4−(10,11−シクロプロピルジベンゾスベル−5 −イル)ピペラジン−1−イル]エトキシ}ナフタレンまたは製薬的に許容され るその塩もしくは溶媒和物、 anti−1−{2−[4−(10,11−シクロプロピルジベンゾスベル−5 −イル)ピペラジン−1−イル]エトキシ}フェナントレンまたは製薬的に許容 されるその塩もしくは溶媒和物、 anti−1−{2−[4−(10,11−シクロプロピルジベンゾスベル−5 −イル)ピペラジン−1−イル]エトキシ}アントラセンまたは製薬的に許容さ れるその塩もしくは溶媒和物、 anti−1−{2−[4−(10,11−シクロプロピルジベンゾスベル−5 −イル)ピペラジン−1−イル]エトキシ}トリフェニレンまたは製薬的に許容 されるその塩もしくは溶媒和物、 anti−1−{2−[4−(10,11−シクロプロピルジベンゾスベル−5 −イル)ピペラジン−1−イル]エトキシ}クリセンまたは製薬的に許容される その塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−2−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}ナフタレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−2−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}フェナントレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−2−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}アントラセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−2−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}トリフェニレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2R)−anti−2−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}クリセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}ナフタレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}フェナントレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}アントラセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}トリフェニレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}クリセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシブトキ シ}ナフタレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシブトキ シ}フェナントレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシブトキ シ}アントラセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシブトキシ }トリフェニレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシブトキ シ}クリセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−3−ヒドロキシブトキ シ}ナフタレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−3−ヒドロキシブトキ シ}フェナントレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−3−ヒドロキシブトキ シ}アントラセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−3−ヒドロキシブトキ シ}トリフェニレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{4−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−3−ヒドロキシブトキ シ}クリセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{3−[4−(10,11−シクロプロピルジベンゾ スベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキシ}ナフ タレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{3−[4−(10,11−シクロプロピルジベンゾ スベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキシ}フェ ナントレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{3−[4−(10,11−シクロプロピルジベンゾ スベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキシ}アン トラセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{3−[4−(10,11−シクロプロピルジベンゾ スベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキシ}トリ フェニレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{3−[4−(10,11−シクロプロピルジベンゾ スベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキシ}クリ センまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{3−[4−(10,11−フルオロシクロプロピル ジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキ シ}ナフタレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{3−[4−(10,11−フルオロシクロプロピル ジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキ シ}フェナントレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{3−[4−(10,11−フルオロシクロプロピル ジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキ シ}アントラセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{3−[4−(10,11−フルオロシクロプロピル ジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキ シ}トリフェニレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−1−{3−[4−(10,11−フルオロシクロプロピル ジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポキ シ}クリセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−2−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}ナフタレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−2−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}フェナントレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−2−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}アントラセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−2−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}トリフェニレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、 (2S)−anti−2−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプロピ ルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロポ キシ}クリセンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物; からなる群から選択される請求項1に記載の化合物およびその混合物。 3.(2R)−anti−1−{3−[4−(10,11−ジフルオロシクロプ ロピルジベンゾスベル−5−イル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプ ロポキシ}ナフタレンまたは製薬的に許容されるその塩もしくは溶媒和物である 請求項1に記載の化合物。 4.請求項1の化合物またはその塩もしくは溶媒和物を製薬的に許容される担体 、希釈剤または賦形剤とともに含む医薬組成物。 5.薬物耐性疾患の処置用の医薬を製造するための請求項1の化合物またはその 塩もしくは溶媒和物および有効量の処置薬物の使用。 6.多薬物耐性疾患の処置用の医薬を製造するための請求項1の化合物またはそ の塩もしくは溶媒和物および有効量の処置薬物の使用。 7.薬物耐性がP−糖タンパク質の作用によって生じる請求項5の使用。 8.該薬物耐性疾患がガンであり、該処置薬物がガン化学療法薬物または薬物群 である請求項5の使用。 9.該薬物耐性疾患がマラリアであり、該処置薬物が抗マラリア薬物または薬物 群である請求項5の使用。 10.該多薬物耐性疾患がガンであり、該処置薬物がガン化学療法薬物または薬 物群である請求項6の使用。 11.薬物の脳に対する生物学的利用能を高める方法であって、治療的有効量の 該薬物、および該薬物を血液脳関門を通過させ、脳に侵入させるのに十分な量の 請求項1の化合物またはその塩もしくは溶媒和物を、それを必要としている哺乳 類に共投与することを特徴とする方法。 12.薬物の経口生物学的利用能を高める方法であって、治療的有効量の該薬物 、および胃腸管を通して該薬物を輸送し、血流に侵入させるのに十分な量の請求 項1の化合物またはその塩もしくは溶媒和物を、それを必要としている哺乳類に 共投与することを特徴とする方法。 13.薬物耐性疾患の処置方法であって、耐性調節量の請求項1の化合物または その塩もしくは溶媒和物、および該薬物耐性疾患用の処置薬物の有効量を、それ を必要としている哺乳類に共投与することを特徴とする方法。 14.多薬物耐性疾患の処置方法であって、多薬物耐性調節量の請求項1の化合 物またはその塩もしくは溶媒和物、および該多薬物耐性疾患用の処置薬物の有効 量を、それを必要としている哺乳類に共投与することを特徴とする方法。 15.薬物耐性がP−糖タンパク質の作用によって生じる請求項13の方法。 16.該薬物耐性疾患がガンであり、該処置薬物がガン化学療法薬物または薬物 群である請求項13に記載の方法。 17該薬物耐性疾患がマラリアであり、該処置薬物が抗マラリア薬物または薬物 群である請求項13に記載の方法。 18.該多薬物耐性疾患がガンであり、該処置薬物がガン化学療法薬物または薬 物群である請求項14に記載の方法。
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