JP2000511083A - カテーテル／誘導線操舵装置及び方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 カテーテル誘導線操舵機構は、近位端、遠位端、及び少なくとも第１管腔１８を規定するカテーテル４を含む。遠位端の近傍でカテーテルの側壁４ａには、第１管腔と連通する開口部１６が形成される。栓２０は、遠位端でカテーテルに配置され、カテーテルの近位端で管腔に挿入された誘導線１２（又は他のカテーテル）の前端を偏向し、開口部の外へ配向するための湾曲表面２４を含む。これによって、誘導線をカテーテルから横方向に誘導し、主通路からカテーテルを挿入する通路の分岐内へと入れるか、主通路の側壁を穿孔することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 カテーテル／誘導線操舵装置及び方法 技術背景 本発明は誘導線及び／又は別のカテーテルを、カテーテルに対して横方向に操 舵できる側部出口カテーテルに関する。 カテーテル誘導線は長年、カテーテルを人体の脈管構造内にある所望の目標位 置に誘導するのに使用されてきた。典型的な誘導線は、長さが約１５５センチメ ートルから１９５センチメートルで、プラチナ合金のコイルばねがステンレス鋼 線の遠位端にハンダ付け又は他の方法で取り付けられたステンレス鋼で作成され ている。コイルばねへのプラチナの使用は誘導線を体内で移動させる際、Ｘ線不 透過性を提供し、コイルばねは誘導線による穿孔の可能性を低下させる。言うま でもなく、誘導線の前端に他の軟質先端を使用してもよく、その目的は、人体組 織に対する穿孔の可能性を低下させることである。 人体組織内での移動は、通常、Ｘ線蛍光透視法を使用して体内の誘導線を観察 することによって行う。誘導線を、（所望に応じてカテーテルとともに）血管又 は管路内に挿入し、誘導線の先端が所望の血管又は管路の分岐に到達するまで、 その中を移動させる。次に、誘導線の湾曲した先端が所望の支流に向かい、その 支流に進むように、誘導線の近位端を回転するか、これにトルクを与える。通 されたカテーテルと共に誘導線は次に、誘導線の先端が目標位置に到達する まで、さらに前進させられる。次に、誘導線に従ってカテーテルが目標位置まで 移動させられる。カテーテルが所定の位置に到達したら、実施する治療に応じて 、誘導線が引き抜かれてもよい。 血管又は管路の支流が特に鋭い角度で主血管又は管路から延在するならば、先 端をその支流内へと前進させることができるように、誘導線の湾曲した先端を単 純に回転するのは非常に困難であり、多くの場合は不可能になる。言うまでもな く、血管又は管路の角度がついた支流、及び他の曲がりくねって捻れた脈管構造 通路への誘導線の移動を簡単に調節する装置を設けることが望ましい。 発明の概要 脈管構造通路を通って誘導線及び/又はカテーテルを操舵する改良型の装置及 び方法を提供することが、本発明の目的である。 誘導線を、鋭い角度で主血管又は管路から分岐する血管又は管路へと配向でき るような装置及び方法を提供することも、本発明の目的である。 誘導線を１３５度まで、及びそれ以上の角度の分岐血管又は管路へと誘導でき るような装置及び方法を提供することが、本発明のさらなる目的である。 設計及び構成が単純なような装置を提供することが、本発明の別の目的である 。 比較的簡単に実行できるような方法を提供することが、本発明のさらなる目的 である。 血管又は管路の側部から出て、穿孔によって他の組織又は他の管路に入ること ができるような装置及び方法を提供することも、本発明の目的である。 本発明の以上及び他の目的は、近位端、遠位端、及び側壁を含むカテーテル／ 誘導線操舵装置であって、側壁が少なくとも１つの管腔を形成し、遠位端の近傍 でカテーテルの側壁にある開口部と、偏向して開口部から出るためカテーテルの 遠位端に配置された偏向要素とを有し、誘導線の前端がカテーテルの近位端で管 腔に挿入され、それによって誘導線をカテーテルから横方向に誘導できる装置の 特定の例証的な実施例によって実現される。 本発明の一つの態様によると、カテーテルは、第２誘導線を受けてカテーテル を脈管構造の通路内にある目標位置に誘導するため、カテーテルの長さに延在す る第２管腔を含む。また、第２管腔に造影剤及び／又は食塩水又は他の液体を強 制的に入れると膨張し、第１管腔の開口部をカテーテルが挿入される脈管構造又 は管路の側壁に押し当てるため、膨張可能バルーンを第２管腔の遠位端に配置す る。この位置で、誘導線を第１管腔に挿入し、脈管構造の通路の側壁を穿孔する か、第１管腔の開口部位置で脈管構造から分岐する支流管路内へと移動させるこ とができる。 図面の簡単な説明 本発明の上記及び他の目的、特徴及び利点は、添付の図面と関連して提示され た以下の詳細な説明を考察することにより、明白になる。 図１は、本発明の原理により作成されたカテーテル／誘導線操舵装置の部分側 断面図である。 図２は、同様に本発明の原理により作成された、カテーテル／誘導線操舵装置 の別の実施例の部分側断面図である。 図３は、本発明によるルアー・アダプタ付きカテーテルの近位端の部分側面図 である。 図４は、人体の管路又は通路の側壁穿孔に特に適したカテーテル／誘導線操舵 装置の部分側断面図である。 図５は、神経鞘の端断面図である。 図６は、特に動脈瘤の治療に適したカテーテル／誘導線操舵装置の部分側断面 図である。 詳細な説明 図１を参照すると、内部に誘導線１２がある小さい方のカテーテル１０を通し た管腔８を有する、カテーテル４の遠位端の部分側断面図が図示されている。カ テーテル４の側壁４ａには、管腔８と連通する開口部１６が形成されている。栓 ２０がカテーテル４の端部に配置され、開口部１６と反対側のカテーテル４の側 壁に徐々に湾曲した表面２４を含み、小さい方のカテーテル１０及び誘導線１２ の先端の両方を開口部１６から横方向に偏向し、配向する。栓２０は、Ｘ線で簡 単に視覚化し、出し入れできるよう、放射線不透過性で、潤滑性のポリマーであ ると有利である。（ＭＲＩ手順の間に観察するため、放射線不透過性の帯及びＭ ＲＩで検出可能な栓又は帯を使用することもできる。） 記載された方法で、誘導線はカテーテルから分岐血管又は管路へと横方向に偏 向され、配向されることができる。これはまず、開口部１６が誘導線１２（及び 小さい方のカテーテル）が配向される分岐血管又は管路に隣接するまで、脈管構 造の通路を通ってカテーテルを通す。次に、誘導線１２の前端が開口部１６を出 て分岐血管又は管路に入るまで、誘導線１２及び小さい方のカテーテル１０をカ テーテル４に通す。これで、誘導線１２は、小さい方のカテーテル１０とともに 、所望の目標位置までさらに移動することができる。 あるいは、カテーテル１０なしでカテーテル４及び誘導線１２は使用されて、 誘導線を分岐血管又は管路に配向することができる。次に、カテーテル４を外し 、カテーテル１０を分岐血管又は管路の所望の位置まで、誘導線１２上に通すこ とができる。 図１に示す構成の場合、管腔８は、（例えば誘導線のみを挿入する場合の）約 ．００８インチ（０．２ｍｍ）から（例えばカテーテルと誘導線を挿入する場合 の）約．０７８インチ（２．０ｍｍ）までの直径を有すると有利で、好ましい２ つの直径はそれぞれ．０２０インチ（０．５ｍｍ）及び．０４２インチ（１．１ ｍｍ）である。カテーテル１０の外径は、約．０１２インチ（０．３ｍｍ）から ．０７４インチ（１．９ｍｍ）であると有利で、好ましい径は．０３８インチ（ １．０ｍｍ）であり、カテーテル１０の管腔は直径が約．００８インチ（０．２ ｍｍ）から．０６５インチ（１．７ｍｍ）で、．０２０インチ（０．５ｍｍ）で あることが好ましい。 図２は、本発明により作成した２管腔カテーテル３０の部分側断面図を示す。 カテーテル３０は、分岐管路３８を有する人体管路に部分的に挿入された状態で 図示されている。 カテーテル３０は、２本の管腔４２及び４６を含み、管腔４６は管腔４２より 後方に長い距離延在し、その周囲にトルク付与チャック５０（及びルアー・アダ プタ）が配置される。（言うまでもなく、トルク付与チャック５０は、遠位方向 に管腔４２及び４６の分岐部より先に配置することができる。）管腔４２の遠位 端には、図１の栓２０と同様に形成されて、管腔４２に挿入された誘導線５８を 偏向し、カテーテル３０の側開口部６２から外に配向する偏向端壁５４が形成さ れている。誘導線５８の「乗り換え」を許す管腔４２の壁の長さ方向スリット（ 図示せず）が設けられ得る。 開口部６６を通して管腔４６と連通するため、カテーテル３０の遠位端にはバ ルーン７０が結合される。バルーン７０はカテーテル３０の開口部６２とは反対 の側に配置され、したがって膨張すると、開口部６２を管路３４の反対側の壁に 、この場合は分岐管路３８の方向に押しつける傾向がある。したがって、カテー テル３０を分岐管路３８に隣接する管路３４の所望の位置へと通すと、バルーン ７ ０は管腔４６を通って膨張し、カテーテル３０の遠位端を分岐管路３８に向かっ て偏向させるか、屈曲させる。（カテーテル３０をより大きく屈曲又は偏向した い場合、バルーン７０及び管腔４６を管腔の開口部６２より前方へと移動又は延 在させ、したがって管腔４２の遠位端をより大きく旋回させ、したがって偏向さ せることができる。また、バルーン７０のテーパーを開口部６２より前方で大き くすると、偏向角度が大きくなる。）この屈曲は、カテーテル３０の遠位端に予 め形成した湾曲４２ａ、及び偏向する端壁５４とともに、開口部６２を分岐管路 ３８への開口部に押しつける働きをし、したがって誘導線５８を管腔４２に挿入 すると、誘導線の前端が開口部６２から現れ、分岐管路３８内へと移動する。バ ルーン７０の膨張は、血管３４中で、意図的又は偶発的に血流内に注入された血 液及び薬剤又は作用物質（粒子など）の流れを閉塞するようにするか、あるいは 特に閉塞しないようにする。 バルーン７０は、ラテックスなどのプラスチック材料で作成するか、より高い 剛性が望ましい場合は、ポリエチレン又は同様のプラスチック材料で作成するこ とができる。 第３管腔をカテーテル３０内に形成し、既に主管路３４に挿入されている誘導 線（図示せず）上にこの第３管腔を通すことによって、最初に、カテーテルを分 岐管路３８に隣接する所望の位置に通すのに使用することができる。しかし、主 血管又は管路３４が大きいか、簡単にアクセス可能な場合、管腔４２内に部分的 に通された誘導線５８及び／又は管腔４６に部分的に通された誘導線と共にカテ ーテル３０が、所望の位置まで挿入し、誘導するのに十分な剛性を提供すること ができる。また、管腔４６に部分的に挿入した誘導線（図示せず）もこれを満足 する。 管腔４２の直径は約．００８インチ（０．２ｍｍ）から約．０７８インチ（２ ．０ｍｍ）、管腔４６の直径は約．０１２インチ（０．３ｍｍ）から．０４０イ ンチ（１．０ｍｍ）であると有利である。図１の実施例と同様、カテーテルを誘 導線５８と一緒に使用する、つまりこれの上に通すことができる。 図３は、２管腔カテーテル８０の近位端を示し、一方の管腔８４は他方の管腔 ８８から横方向に末広がりになっており、これによって管腔８４へのアクセスが より容易になる。各管腔の近位端には、薬剤供給装置などを取り付けるためにル アー・アダプタ９２及び９６が配置される。 図４は、神経鞘１０６（図５に断面図で示す）に担持された、静脈１０４に挿 入された別の２管腔カテーテル１００の部分側断面図を示す。カテーテル１００ を使用する目的は、静脈１０４の壁を穿孔し、神経鞘内に同様に含まれている動 脈又は神経を穿孔又は破損することなく、麻酔又は他の薬剤を神経鞘１０６に導 入できるようにすることである。 カテーテル１００は、２本の管腔１０８及び１１２を含み、管腔１０８は遠位 端で（偏向する端壁１１４を利用して）湾曲し、カテーテル１００に形成された 側部開口部を通って出る。管腔１１２の遠位端及び開口部１２０にはバルーン１ ２４が結合され、これは図２の実施例と同様に、膨張すると開口部１１６を静脈 １０４の側壁に押しつける。バルーン１２４の膨張は、静脈１０４を閉塞する働 きもし、これは不注意に注入した薬剤が心臓に戻るのを遅らせるのに役立つ。開 口部１１６に対するバルーン１２４の位置を変化させると、前述したように、カ テーテル１００の遠位端の偏向性を変化させる働きをする。 カテーテル１００を所望の位置まで静脈１０４内に挿入し、バルーン１２４を 膨張させて開口部１１６を静脈の側壁に押し付けたら、穿孔用誘導線１２８を管 腔１０８に挿入し、開口部１１６から出して静脈１０４の側壁を穿孔する。これ で、管腔１０８を通して麻酔などの薬剤を供給し、静脈１０４の側壁の孔を通し て、例えば神経鞘内へと流す。あるいは、誘導線１２８は横方向に可撓性がある 「針」又はカニューレでよく、それを通して薬剤を投与することができる。 図４の構成では、第３管腔（点線１３２で示す）を設けて、オクルダー・バル ーン１２４の遠位側で薬剤を静脈１０４に導入し、したがって系統的に血液にア クセスしてもよい。 管腔１０８の直径は、約．００８インチ（０．２ｍｍ）から．０４２インチ（ １．１ｍｍ）であると有利で、管腔１１２の直径は約．００８インチ（０．２ｍ ｍ）から約．０１８インチ（０．５ｍｍ）であると有利であり、管腔１３２の直 径は約．０１０インチ（０．３ｍｍ）から．０８０インチ（２．０ｍｍ）である と有利である。 図６は、３本の血管１５４、１５６及び１５８の交差部に動脈瘤１５０が発達 した状況で、側部出口カテーテルの別の用法を示す。側部出口カテーテル１６０ を、前述したように、開口部が概ね動脈瘤１５０に面した状態で、先端及び出口 開口部が血管の交差部に配置されるまで、血管１５６に挿入し、カテーテル１６ ０の近位端は血管１５８内（又はカテーテルが反対方向に湾曲している場合は血 管１５４）に安全に配置される。これで、コイル１６４ａを備えた線１６４を、 カテーテルの管腔に挿入し、上方向に通し、側部出口開口部から出し、静脈瘤１ ５０に入れることができる。これによって、カテーテルの先端による穿孔の脅威 なしに、静脈瘤にアクセスすることができる。次に、側部出口を使用して、コイ ル又は他の装置又は作用物質を静脈瘤に配置することができる。 図６では、カテーテル１６０に前述したような閉塞タイプのバルーンを設け、 したがって、膨張すると、静脈瘤の治療中に血管１５８又は血管１５４を閉塞す ることができる。また、治療プロセスの進行中に両方の血管１５４及び１５８を 閉塞できるよう、２本のバルーン・カテーテルを使用してもよい。このように閉 塞することにより、塞栓性又は他の物質が治療中に血管中を移動するのを防止す る。カテーテル１６０に追加の管腔を設けて、血管１５６から血管１５８及び／ 又は１５４へと、閉塞部を越えて血液を供給することができる。 上述した方法で、側部出口カテーテルを設け、誘導線を側部分岐管路又は通路 へと横方向に配向して、管路又は通路の側壁にカテーテルを挿入する孔をあける か、動脈瘤などの人体組織に安全にアクセスすることができる。 上述したカテーテルが脈管構造の通路内で移動することに対する抵抗を弱める ため、カテーテルの表面はシリコン系オイル及び／又はポリマー又は親水性ポリ マーなどの潤滑性コーティングで被覆してもよい。潤滑性コーティングは、カテ ーテルの管腔に塗布し、誘導線又は他のカテーテルがその中を移動することに対 する抵抗を弱めることもできる。 上記の配置構成は、本発明の原理の適用を例証したにすぎないことを理解され たい。本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、当業者には無数の変形及び 代替配置構成が考案され、添付の請求の範囲はそのような変形及び配置構成を含 むものとする。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１０年７月１日（１９９８．７．１） 【補正内容】 請求の範囲 １．カテーテル／誘導線を所望の位置へと誘導するカテーテル／誘導線操舵装 置であって、 近位端、遠位端、及び少なくとも第１管腔を形成する側壁を有するカテーテル と、 カテーテルの側壁で、その遠位端の近傍にあり、管腔と連通する開口部と、 誘導線又はカテーテルの前端を開口部から出て偏向させて配向し、これによっ て誘導線のカテーテルから横方向への誘導を可能にする、遠位端でカテーテルに 配置された手段と、 カテーテルの遠位端に配置されたバルーン手段とを備え、バルーン手段は、カ テーテルの遠位端が所望の位置に向かって屈曲できるよう配置される装置。 ２．カテーテルの遠位端が、開口部が面する方向に曲がるように成型自在であ る請求項１の装置。 ３．カテーテルの近位端で管腔に挿入され、その開口部から出る誘導線をさら に含み、前記誘導線が横方向に湾曲する遠位端を有する請求項１の装置。 ４．液体が第２管腔に強制的に入れられると、バルーンを膨張させ、前記開口 部を偏向してカテーテルを挿入する脈管構造／管路の通路の側壁に押し付けるた め、前記カテーテルがカテーテルの長さに延在する第２管腔を含む請求項１の装 置。 ５．前記カテーテルが、カテーテルの近位端から遠位端まで、バルーン手段の 位置を越えて延在する第３管腔を含む請求項４の装置。 ６．前記カテーテルが、第２誘導線を受けてカテーテルを脈管構造の通路内の 目標位置へと誘導するため、カテーテルの長さに延在する第２管腔を含む請求項 １の装置。 ７．第２管腔がカテーテルの近位端にアクセス用開口部を含み、第１管腔が、 カテーテルの近位端に、第２管腔のアクセス用開口部より遠位端に近いアクセス 用開口部を含む請求項６の装置。 ８．第１管腔のアクセス用開口部がルアー・アダプタを含む請求項７の装置。 ９．第２管腔の周囲に配置されたトルク付与チャックをさらに含む請求項７の 装置。 １０．第１及び第２管腔の周囲に配置されたトルク付与チャックをさらに含む 請求項７の装置。 １１．第１管腔が約．００８インチ（０．２ｍｍ）から約．０７８インチ（２ ．０ｍｍ）の直径を有し、第２管腔が約．０１２インチ（０．３ｍｍ）から．０ ４０インチ（１．０ｍｍ）の直径を有する請求項６の装置。 １２．カテーテルの遠位端に配置された放射線不透過性要素をさらに含む請求 項１の装置。 １３．ＭＲＩで検出可能な材料で作成され、カテーテルの遠位端に配置された 要素をさらに含む請求項１の装置。 １４．カテーテルの外側に配置された潤滑性コーティングをさらに含む請求項 １の装置。 １５.管腔の壁に配置された潤滑性コーティングをさらに含む請求項１の装置 。 １６．脈管構造の通路内でカテーテル／誘導線を操舵する方法であって、 近位端、遠位端、少なくとも第１管腔を形成する側壁、及び遠位端付近にあり 管腔と連通する開口部を有するカテーテルを提供するステップと、 遠位端でカテーテルに偏向手段を設け、カテーテルの近位端で管腔に挿入され た誘導線又はカテーテルの前端を、偏向させて開口部から外へと配向させるステ ップと、 バルーンが膨張すると、カテーテルの遠位端を屈曲するよう、バルーンを配置 するステップと、 カテーテルの近位端で管腔にカテーテル又は誘導線を挿入し、カテーテル又は 誘導線の前端を偏向させ、開口部から出すステップとを含む方法。 １７．管腔の遠位端の偏向を増大するよう、バルーンを開口部の前方に配置す る請求項１に記載の装置。 １８．バルーンのテーパを開口部の前方で大きくし、これによってバルーン膨 張時の偏向を増大させる請求項１の装置。 １９．特に、バルーン膨張時に管腔の屈曲を増大させるよう、管腔に対してバ ルーンを選択的に配置するステップを含む請求項１６の方法。 ２０．特に、遠位先端に配置されるバルーンを有するカテーテルを選択するス テップを含む請求項１６の方法。 ２１．特に、開口部の遠位側で大きくなるバルーンを備えたカテーテルを選択 するステップを含む請求項１６の方法。 ２２．カテーテル／誘導線を所望の位置へと誘導するカテーテル／誘導線操舵 装置であって、 近位端、遠位端、及び少なくとも第１管腔を形成する側壁を有するカテーテル と、 カテーテルの側壁で、その遠位端の近傍にあり、管腔と連通する開口部と、 誘導線又はカテーテルの前端が、開口部から出て偏向されて配向され、これに よって誘導線をカテーテルから横方向に誘導できる、遠位端でカテーテルに配置 された手段と、 カテーテルの遠位端に配置されたバルーン手段とを備え、バルーン手段は、バ ルーンの大きい方の部分が開口部より遠位側に配置され、それによってバルーン の膨張時にカテーテルの遠位端が所望の位置に向かって屈曲できるよう配置され る装置。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ， ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，Ｇ Ｂ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ， ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，Ｎ Ｏ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ， ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．カテーテル／誘導線操舵装置であって、 近位端、遠位端、及び少なくとも第１管腔を形成する側壁を有するカテーテル と、 カテーテルの側壁で、その遠位端の近傍にあり、管腔と連通する開口部と、 誘導線又はカテーテルの前端を開口部から出て偏向させ、配向するため、遠位 端でカテーテルに配置された手段とを備え、誘導線又はカテーテルの前端がカテ ーテルの近位端で管腔に挿入され、これによって誘導線をカテーテルから横方向 に誘導することができる装置。 ２．カテーテルの遠位端が、開口部が面する方向に曲がるように成型自在であ る請求項１の装置。 ３．カテーテルの近位端で管腔に挿入され、その開口部から出る誘導線をさら に含み、前記誘導線が横方向に湾曲する遠位端を有する請求項１の装置。 ４．前記カテーテルが、カテーテルの長さに延在する第２管腔を含み、前記装 置がさらに、カテーテルの遠位端で第２管腔と接続され、液体が第２管腔に強制 的に入れられると膨張して、前記開口部を偏向してカテーテルを挿入する脈管構 造／管路の通路の側壁に押し付けるバルーン手段を含む請求項１の装置。 ５．前記カテーテルが、カテーテルの近位端から遠位端まで、バルーン手段の 位置を越えて延在する第３管腔を含む請求項４の装置。 ６．前記カテーテルが、第２誘導線を受けてカテーテルを脈管構造の通路内の 目標位置へと誘導するため、カテーテルの長さに延在する第２管腔を含む請求項 １の装置。 ７．第２管腔がカテーテルの近位端にアクセス用開口部を含み、第１管腔が、 カテーテルの近位端に、第２管腔のアクセス用開口部より遠位端に近いアクセス 用開口部を含む請求項６の装置。 ８．第１管腔のアクセス用開口部がルアー・アダプタを含む請求項７の装置。 ９．第２管腔の周囲に配置されたトルク付与チャックをさらに含む請求項７の 装置。 １０．第１及び第２管腔の周囲に配置されたトルク付与チャックをさらに含む 請求項７の装置。 １１．第１管腔が約．００８インチ（０．２ｍｍ）から約．０７８インチ（２ ．０ｍｍ）の直径を有し、第２管腔が約．０１２インチ（０．３ｍｍ）から．０ ４０インチ（１．０ｍｍ）の直径を有する請求項６の装置。 １２．カテーテルの遠位端に配置された放射線不透過性要素をさらに含む請求 項１の装置。 １３．ＭＲＩで検出可能な材料で作成され、カテーテルの遠位端に配置された 要素をさらに含む請求項１の装置。 １４．カテーテルの外側に配置された潤滑性コーティングをさらに含む請求項 １の装置。 １５.管腔の壁に配置された潤滑性コーティングをさらに含む請求項１の装置 。 １６．脈管構造の通路内でカテーテル／誘導線を操舵する方法であって、 近位端、遠位端、少なくとも第１管腔を形成する側壁、及び遠位端付近にあり 管腔と連通する開口部を有するカテーテルを提供するステップと、 遠位端でカテーテルに偏向手段を設け、カテーテルの近位端で管腔に挿入され た誘導線又はカテーテルの前端を、偏向させて開口部から外へと配向させるステ ップと、 カテーテルの近位端で管腔にカテーテル又は誘導線を挿入し、カテーテル又は誘 導線の前端を偏向させ、開口部から出すステップとを含む方法。