JP2000509410A - 水性ベースの剪断希釈式の消去可能インキ及びそれを含むローラーボールペン - Google Patents

水性ベースの剪断希釈式の消去可能インキ及びそれを含むローラーボールペン

Info

Publication number
JP2000509410A
JP2000509410A JP9517574A JP51757497A JP2000509410A JP 2000509410 A JP2000509410 A JP 2000509410A JP 9517574 A JP9517574 A JP 9517574A JP 51757497 A JP51757497 A JP 51757497A JP 2000509410 A JP2000509410 A JP 2000509410A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
weight
latex emulsion
styrene
ball
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP9517574A
Other languages
English (en)
Inventor
アバー,ハーマン
高男 町田
スミス,マーク・ティー
Original Assignee
エイブリー・デニソン・コーポレーション
オート株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US08/551,545 external-priority patent/US5629363A/en
Application filed by エイブリー・デニソン・コーポレーション, オート株式会社 filed Critical エイブリー・デニソン・コーポレーション
Publication of JP2000509410A publication Critical patent/JP2000509410A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/16Writing inks
    • C09D11/18Writing inks specially adapted for ball-point writing instruments
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B43WRITING OR DRAWING IMPLEMENTS; BUREAU ACCESSORIES
    • B43KIMPLEMENTS FOR WRITING OR DRAWING
    • B43K1/00Nibs; Writing-points
    • B43K1/08Nibs; Writing-points with ball points; Balls or ball beds
    • B43K1/082Balls
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B43WRITING OR DRAWING IMPLEMENTS; BUREAU ACCESSORIES
    • B43KIMPLEMENTS FOR WRITING OR DRAWING
    • B43K1/00Nibs; Writing-points
    • B43K1/08Nibs; Writing-points with ball points; Balls or ball beds
    • B43K1/084Ball beds
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B43WRITING OR DRAWING IMPLEMENTS; BUREAU ACCESSORIES
    • B43KIMPLEMENTS FOR WRITING OR DRAWING
    • B43K7/00Ball-point pens
    • B43K7/01Ball-point pens for low viscosity liquid ink
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L9/00Compositions of homopolymers or copolymers of conjugated diene hydrocarbons
    • C08L9/06Copolymers with styrene
    • C08L9/08Latex
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/16Writing inks

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 水性系、剪断減粘性消去可能インキ及び同インキを含有するローラーボールペン。好適な実施態様では、このインキは三種の非カルボキシル化スチレン−ブタジエン水性エマルション、水不溶性又は水分散性顔料及び珪酸塩粘土の形態の剪断減粘性の粘度調整剤のブレンドを含む。このインキは、支持体に施用後消去可能性を維持したままの期間を延長するのに使用されるための抗酸化用製剤(トコフェロール及びビタミンCを含有する)、剪断のために起こる望ましくないスチレン−ブタジエンコポリマーの凝固を防ぐのに使用されるためのオレイン酸カリウムの形態の剪断安定剤、インキのpHを約9〜10のpHにシフトさせるためのトリエタノールアミンの形態のpH調整剤、及びソルビトール対グリセリンが3:1の混合物の形態の抗乾燥剤をさらに含む。上記ペンは、ポリプロピレンから製造され、開放上端(15)を有する一定量のインキを貯蔵するためのバレル(13);ステンレス鋼、ニッケル−銀合金又はポリオキシメチレンから製造され、上端(31)及び底端(33)を有し、上端がボールソケット(35)の形状を有する中空先端(29);ボールソケット(35)中に回転可能に受け入れられ焼結セラミック材料から製造されたボール(41);並びにポリオキシメチレンから製造され、中空先端の底端を受けるようになっている開放上端(23)及びバレルの開放上端に受け入れられるようになっている開放底端(25)を有する細長くされた中空コネクター(21)を含む。ボール(41)の直径は約0.7mm又はそれより大きい。ソケット(35)の最大内部幅は、ボール(41)の直径よりおおよそ0.015〜0.025mmだけ大きい値であり、このソケットはその中でボールが軸方向に沿っておおよそ0.03〜0.07mmの距離だけ動くことができるような形状を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 水性ベースの剪断希釈式の消去可能インキ及び それを含むローラーボールペン発明の背景 本発明は一般的には消去可能インキに関し、そしてさらに特定的にはローラー ボールまたはボールポイントペンでの使用に適当な消去可能なインキ、及び消去 可能インキを含むローラーボールまたはボールポイントペンに関する。 マーキング用基板上に筆記像、文字またはハイライトマークを形成するために 筆記具を用いる場合、高度の非消去性を得ることは必ずしも望まれない。例えば 、ある人はマーキング基板上に、通常の消しゴム、乾布等のように実質的に非研 磨性の機械的手段によって基体から容易に消すことができるマークを形成しうる ことを欲するであろう。真に消去性であるためには、インキはインキを塗着した マーキング基体から、そのマーキング基体を著しく損傷することなく、実質的に 完全に除去されえなければならない。以下に基体が慣用文房具紙の場合のように 多孔性であるときには特に達成するのが困難であることがしばしばである。 慣用文房具紙のは、実質的には、ランダムに配向されたセルロース繊維のマッ トである。従って、慣用文房具紙は、無数の小さなボイドを有する固体構造部材 、すなわちセルロース繊維から構成されている。上記から、消去可能インキの配 合者または設計者が、筆記された表面のボイド中にインキの着色剤部分が実質的 な程度にまで侵入するのを防止しなければならないことは容易に判るであろう。 なんとなれば、それに引き続いて着色材を機械的手段により除去することは、筆 記表面に損傷を生じさせずには達成できないからである。同様に、消去可能な筆 記媒体にとって、着色剤は紙基体の固体部材に対して、化学的反応により、また は単なる物理的引力の結果として、実質的に永久的に固着することから防止され なければならないことが容易に判るであろう。上記の考慮は、消去可能インキが 紙基体のボイドに侵入できない比較的大きな着色剤粒子を含むべきであるという 示唆を与え易い。しかしながら、消去性を達成するためのこの解決策は、殊にイ ンキがローラーボールまたはボールポイントペンから分配されたときには非常に 成功を収めることはなかった。なんとなれば、比較的大きな着色材を含むインキ は、 ローラーボールまたはボールポイントペンのボールとソケットの間の非常に小さ い隙間を通り抜けるのがしばしば困難であるからである。 ローラーボールまたはボールポイントペンにおける消去性を達成しようとする 努力において用いられた別のアプローチは、インキ中に、着色剤が紙内のボイド に侵入するのを防ぎかつ紙基板の固体部材に固着するのを防ぐ、機械的に剥離可 能な膜形成性または樹脂質材料を含ませることであった。そのような種類のイン キは、高粘度、例えば少なくとも数千cpsを有する有機または油ベースのイン キであり、ボールポイントペンで使用されている。上記のタイプのインキの一例 は、1983年10月4日発行され、ここに参考のため導入される発明者ミュー ラーの米国特許第4,407,985号に記載されている。このミューラーのイ ンキ組成物は、ボールポイント筆記具で適用されたときに吸取紙様の筆記表面か ら、通常の筆記消ゴムにより、初期の一時的な消去可能性をもつことによって特 徴付けられると言われている。このミューラーのインキ組成物は、ブタジェエン /アクリロニトリル共重合体ゴム及び酢酸ビニル/共重合体ゴム、及びそれらの 混合物のような極性エラストマーの単独またはシス−1,4−ポリイソプレン( 天然ゴムまたは合成ゴム)との組合せ、顔料及び溶媒系からなる。その極性エラ ストマーはインキの約14〜25重量%の範囲で存在し、そして顔料は紙のよう な基体に塗着されたときにインキの軌跡に色及び濃度を与えるのに充分な量で存 在する。溶媒系は約180℃より低い沸点を有する揮発性成分と、約300℃よ り高い沸点を有する顔料ビヒクル及び180℃よりも高く300℃より低い沸点 を有する低粘度可塑剤を含む実質的に非揮発性である成分とから主としてなり、 その溶媒系は約150万cpsの範囲の最終インキ粘度を与えるのに充分な量で 存在する。 ボールポイントペンで使用されるオイルベースの消去可能インキの別の例は、 1987年8月18日に発行され、ここに参考のために導入される発明者ミヤジ マ等の米国特許第4,687,791号に記載されている。このミヤジマのイン キはゴム成分、揮発性溶媒、顔料及び非揮発性溶媒を含み、さらには、インキに 含まれるインキの他の成分に対して非反応性の無機化合物の微粉末、半固体物質 、130℃未満の融点を有する軟固体物質、インキ中に含まれるインキの他の成 分 に非反応性の無機化合物の微粉末と半固体物質との組合せ、またはインキ中に含 まれる他のインキ組成物に対し非反応性の無機化合物の微粉末及び130℃未満 の融点を有する軟固体物質の組合せを含む。 消去可能であるか否かに拘らず有機またはオイルベースのインキに係る一般的 に知られている一問題は、そのようなインキがボールポイントペンにおいて採用 された場合、ペンのボールとソケットとの間の小さな隙間を通って高粘度の有機 インキを分配するのに必要とされる比較的大きな力により、快適な感覚の筆記効 果を生じさせないことが多いことである。さらに、そのようなインキはそれらの 固有な流体特性の故に、ボールポイントペンが分配されるときにかたより及びス キップを生じ易いことが多い。またそのようなインキは慣用文房具紙を許容しえ ない程に、にじみを生じる傾向もあり、またしばしば毒性及び悪臭を有する。他 方、水性ベースのインキは、それが消去可能であるか否かに拘らず、典型的には オイルベースのインキが有するよりも比較的低い粘度を有し、そしてオイルベー スのインキに関連した問題の多くを回避する傾向があるけれども、それらの比較 的低い粘度の結果として、水性ベースインキは典型的には慣用ボールポイントペ ンにおいて使用することができない。この理由のために、水性ベースインキは吸 取材フィラー及び1またはそれ以上の吸取材供給ロッド(ニブ)を備えたローラ ーボールペンが分配されるのが伝統的であった(これについては、例えば197 9年3月20日発行され、ここに参考のため導入される発明者フクオカの米国特 許第4,145,148号参照)。フィラーは典型的にはペンの液溜中に配置さ れ、またニブは典型的には液溜をペンのボール及びソケットの周囲に連絡してい る。あるいは水性ベースインキは、フィラーを有しないが1またはそれ以上のニ ブを備えているローラーボールペンから分配されることもある。最近、例えば米 国特許第4,671,691号、第4,686,246号、第5,013,36 1号及び第4,786,198号(これらはすべて参考のためここに導入される )には、無フィラー、無ニブのローラーボールペンでの使用に適当な水性ベース の非消去性インキが開示されている。そのようなインキは、インキに剪断希釈の 性質、すなわち静止時には比較的高粘度であるけれども(しかしボールポイント ペンで伝統的に使用されるインキよりも低粘度であるが)、筆記中に生じる高剪 断 速度に付されるときには、実質的に低粘度となる(例えば100cpsより低い )。剪断希釈式の材料で上記特許に開示されている例は、キサンタンゴムのよう なゴムを包含する。 1993年6月8日に発行され、ここに参考のため導入される発明者リン等の 米国特許第5,217,255号には、多孔性のマーキングを付けるための消去 可能マーキング組成物とからなる消去可能系が開示されている。このリン等のマ ーキング組成物はフィルム形成性高分子物質の粒子の水性分散液と着色剤とから なり、このリン等のマーキング組成物は、多孔性マーキング表面上に消去可能な 、実質的に不水溶性の凝集残渣を与えるといわれている。リン等のマーキング組 成物のために特に好ましい高分子物質は、スチレン−プタジエンのようなスチレ ン共重合体を包含する。リン等がグッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー社から市 販されるスチレン−プタジエンラテックス(約70重量%のスチレン−プタジエ ンを含む)として記載しているPLIOLITE 3757は、適当な高分子フ ィルム形成材料としてリン等によって同定されている。リン等のマーキング組成 物は、マーキング組成物のレオロジー特性を制御または調節するための成分を含 みうる。そのような成分は、クレイ、シリカのようなチキソトロピーまたはゲル 化剤、不水溶性、水溶性または水混和性高分子バインダー材料、高分子剪断希釈 付与材(ことにキサンタンゴム)を含むといわれている。キサンタンゴムはレオ ロジー特性を制御するために好ましい物質といわれており、キサンタンゴムの好 ましい量は組成物の約0.05〜約2重量%の量である。 1995年2月14日に発行され、参考のためにここに導入される発明者サン チニ等の米国特許第5,389,717号には、一般的な鉛筆消しゴムを用いて 多孔性マーキング基板から長期にわたって消去しうるといわれるマーキング組成 物が開示されている。サンチニ等の組成物は非カルボキシル化スチレン−プタジ エン共重合樹脂、着色剤及び水性溶媒を含んでいる。29:71のスチレン−ブ タジエン比を有すると称され、またグッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー社から のために特に好ましい樹脂であるといわれている。サンチニ等の組成物は、さら に融合助剤、水溶性または会合性増粘剤、剥離剤、好ましくは非カルボキシル化 の表面活性剤等のような添加剤を含みうる。サンチニ等の組成物は、フェルトチ ップマーカーのような多孔性チップ付き筆記具での使用のために適当であるとい われているが、サンチニ等の組成物はそのようなマーカーに限定されないといわ れ、ボールペン及び万年筆で使用でき、ブラッシュ、ローラー、エアブラッシ等 で塗布するペイントとして使用しうる。 1994年5月11日に国際公開第WO94/10251号として公開され、 参考のためにここに導入される同一出願人のPCT出願第PCT/US93/1 0231号においては、多孔性チップペン及びローラーボールペンでの使用のた めに適当な消去可能な筆記媒体組成物が開示されている。一具体例によれば、そ の組成物は、無フィラー、無ニブ、ローラーボールペンでの使用に適用され、非 カルボキシル化スチレン−プタジエンラテックスエマルジョン、不水溶性顔料及 びトラガカンスゴムを含んでいる。その組成物は、さらにフルオロケミカル表面 活性剤及びソルビトールとグリセリンの2:1混合物のような添加剤を含みうる 。上記の特許はローラーボールまたはボールポイントペンにおいて、金属ボール の代りに、セラミックボールを使用することをも開示している。 上記のタイプの水性ベースの消去性インキが慣用ローラーボールペンで使用さ れるときに本発明者等が見出した一つの問題は、そのようなインキはそれを接触 するローラーボールペンの部材を腐食する傾向があることである。もう一つの問 題は、そのようなインキが著しく不安定である傾向があり、剪断またはpHスト レスによって容易に凝固する。そのようなストレスは、そのようなインキの混合 中、そのようなインキをローラーボールペンに充填中、及びローラーボールペン を用いてのそようなインキの分配中に一般的に生じる。さらに別の問題は、その ようなインキは筆記性、消去性及びキャップオフ(キャップを取ったペンがペン のチップ上のインキの乾燥のために使用不となる時間)に関して最適性能より低 い性能を示し易いことである。発明の概要 本発明の目的は、ローラーボールペンにおいて使用するための新規な水性ベー スの消去可能インキを提供することである。 本発明の別の目的は、在来の消去可能インキに係る欠点の少なくともいくつか を克服する上記のような消去可能インキを提供することである。 本発明のさらなる目的は、多孔性マーキング基体及び非多孔性マーキング基体 の両方から実質的に非研磨性の機械的手段を用いて消去されうるマーキングを作 るのに使用されうる上記のような消去可能インキを提供することである。 本発明書及び請求の範囲の目的に関して「多孔性マーキング基体」は慣用の非 消去性インキ中に典型的に見られるタイプの着色剤の侵入を許容するのに足りる 多孔性を示し、かつ本発明の組成物と接触したときにその中のエマルジョンを破 壊させる、マーキング基体を意味するように定義される。慣用多孔性マーキング 基体の例は、それに限定されないが、慣用文房具用紙、及び水と接触したときに それからイオン(例:プロトン及び/またはカチオン)が溶出するように処理さ れた同様な紙が包含される。 また本明細書及び請求の範囲の目的に関して、「非多孔性マーキング基体」は 、慣用非消去性インキ中に典型的に見られるタイプの着色剤の侵入を許容するに は足りない多孔性を示し、かつ本発明組成物と接触したときにその中のエマルジ ョンを破壊させる基体を意味するように定義される。非多孔性マーキング基体の 例は、それに限定されないが、ガラス、プラスチック、金属、シールド木材、コ ーテッド紙等から作られた平滑表面筆記パネルが包含される。 また本明細書及び請求の範囲の目的に関して、用語「実質的に非研磨性の機械 手段」は、限定されないが、乾燥布、ティッシュ、通常鉛筆消しゴム等を包含す ることが意図されている。 本発明のさらなる目的は、長期間にわたり高度の消去可能性を維持する上記の ような消去可能インキを提供することである。 上記のもの及び以下に明らかになるその他の目的に加えて、以下に、多孔性及 び非多孔性の両マーキング基体から実質的に非研磨性の機械的手段によって消去 しうインキであって、そのインキが、 (a) 第1の非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテックスエマルジョ ン及び第2の非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテックスエマルジョンを 含むラテックスエマルジョブレンド;そのラテックスエマルジョブレンドが、多 孔性マーキング基体の表面と接触したときに、そのラテックスエマルジョブレン ドが安定である第1の状態から、そのラテックスエマルジョンブレンドが不安定 であり、かつスチレン−プタジエン相がが迅速に凝集して多孔性マーキング基体 の表面上に低接触力で直接に析出した凝集性フィルムを形成する第2の状態へ変 態しうるその能力によって特徴付けられるもの、 (b) ラテックスエマルジョンブレンド中に分散された着色材;その着色材 が、そのラテックスエマルジョンブレンドがその第2の状態へ変態したときに凝 集性ゴムフィルムと会合することによって特徴付けられるもの、 及び (c) 剪断希釈式粘度調節剤、 からなるインキを提供する。 好ましくは、剪断希釈粘度調節剤は含水ケイ酸ナトリウムリチウムマグネシウ ム合成スメクタイト型のクレイのような無機クレイ物質からなり、テーパ付き円 錐体が毎秒0.2の剪断速度を与える一定速度で回転している回転粘度計を用い て20℃で測定したときに約30〜300cpsの粘度をインキに与えるのに充 分な量でインキに添加される。一具体例によれば、前記のラテックスエマルジョ ンブレンドが、重量で約40%の全固形分を含み、かつ25℃で約30cpsの ブルックフィールド粘度、約10.5〜11.7のpH、約150〜160のム ーニィ値、約55〜65ダイン/cmの表面張力、約650オングストロームの 粒子寸法及び約21〜29%の結合スチレン含量を有する第1の非カルボキシル 化スチレン−プタジエンラテックスエマルジョンと;重量で約70%の全固形分 を含み、かつ25℃で約1200cpsのブルックフィールド粘度、約10.0 〜10.5のpH、約70〜75のムーニィ値、約32〜36ダイン/cmの表 面張力及び約22〜26%の結合スチレン含量を有する第2の非カルボキシル化 スチレン−プタジエンラテックスエマルジョンと;からなる。好ましくは第1の 非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテックスエマルジョンが全組成の約4 5〜50重量%をなし、第2の非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテック スエマルジョンが全組成の約20〜25重量%をなし、その第1及び第2の非カ ルボキシル化スチレン−プタジエンラテックスエマルジョンが一緒で全組成のほ ぼ70重量%をなす。 別の具体例によれば、ラテックスエマルジョンブレンドが、重量で約40%の 全固形分を含み、かつ25℃で約30cpsのブルックフィールド粘度、約10 .5〜11.7のpH、約150〜160のムーニィ値、約55〜65ダイン/ cmの表面張力、約650オングストロームの粒子寸法及び約21〜29%の結 合スチレン含量を有する第1の非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテック スエマルジョンと;重量で約70%の全固形分を含み、かつ25℃で約1200 cpsのブルックフィールド粘度、約10.0〜10.5のpH、約70〜75 のムーニィ値、約32〜36ダイン/cmの表面張力及び約22〜26%の結合 スチレン含量を有する第2の非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテックス エマルジョンと;重量で約47%の全固形分を含み、かつ25℃で約200cp sのブルックフィールド粘度、約9.5〜10.0のpH、約70〜75のムー ニィ値、約60〜65ダイン/cmの表面張力、約640〜720オングストロ ームの粒子寸法及び約22〜26%の結合スチレン含量を有する第3の非カルボ キシル化スチレン−プタジエンラテックスエマルジョンと;からなる。 さらに別の具体例によれば、ラテックスエマルジョンブレンドは上記の第1及 び第3の非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテックスエマルジョンからな る。好ましくは第1の非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテックスエマル ジョンは全組成の約30〜50重量%をなし、そして第3の非カルボキシル化ス チレン−プタジエンラテックスエマルジョンは全組成の約10〜30重量%をな し、そして第1及び第3の非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテックスエ マルジョンは一緒で全組成のほぼ70重量%をなす。 本発明の消去可能インキは好ましくはトコフェロール(ビタミンE)のような 酸化防止剤をさらに含み、それは、組成物がマーキング基体に適用された後に消 去可能のままである時間を延長するために使用される。トコフェロールの時間延 長結果はトコフェロールをビタミンCと組合せることによりさらに強化されうる 。 上記の消去可能インキは、好ましくはさらに、EDTA及び/またはベンゾト リアゾールのような防食剤を含み、それはインキを含むペンのチップヘインキに よって引き起こされる腐食を防止するために使用される。 上記の消去可能インキは、好ましくはさらに、組成物の配合(すなわち混合) 中、組成物のマーキング基体への適用中のような高剪断条件下で不連続なゴム相 の凝集を防止するために組成物に含まれる剪断安定剤を含む。特に好ましい剪断 安定剤はオレイン酸カリウムである。 上記の消去可能インキは好ましくは、さらにpH調節剤を含み、これは組成物 のpHを約9〜10のpHに移行させるのに用いられる。特に好ましいpH調節 剤はトリエタノールアミン(TEA)である。 上記消去可能インキは、好ましくはさらに乾燥防止剤を含む。好ましくは乾燥 防止剤はソルビトールとグリセリンとの1:1、2:1または3:1混合物から なる。ソルビトールとグリセリンとの3:1混合物が殊に好ましい。 上記消去可能インキは、さらに、インキの筆記円滑性を改善するのに使用する アルキルアクリレート共重合体を含む。 本発明は上記の消去可能インキと筆記具との組合せにも関する。好ましくは筆 記具は無フィラー、無ニブのローラーボールペンである。無フィラー、無ニブの ローラーボールペンは好ましくは (a)ある量のインキを収蔵するようにした筒であって、開口上端部を有する もの、 (b)上端部及び下端部を有し、金属またはポリオキシメチレン製である中空 チップであり、その上端部がボールソケットを画定するように成形されているも の、 (c)非金属材料製であり、上記ボールソケット内に回転可能に収受されたボ ール、及び (d)上記チップの下端部を受け入れるようにされた開口上端部、上記筒の開 口頂部中に受け入れられるようにされた開口下端部を有する細長い中空コネクタ 、を含む。 好ましくはその筒はポリプロピレン製であり、そのチップはポリオキシメチレ ン、ステンレス鋼または「ニッケル:銀」合金製であり、ボールは焼結したセラ ミックまたは窒化カーバイドであり、細長中空コネクタはポリオキシメチレン製 である。ボールは約0.7mmまたはそれ以上の直径を有し、ソケットはボール の直径をほぼ0.015〜0.025mm越える最大内部幅を有し、ボールがそ の中で0.03〜0.07mmの範囲で軸方向に移動しうるように形成されてい る。 本発明はさらに、上記の消去可能インキ及びペンを用いて、多孔性及び非多孔 性両方のマーキング基体上に消去可能マーキングを作る方法にも関する。 本発明のさらなる目的ならびに特徴及び利点は以下の詳細な説明において部分 的に示され、そして詳細な説明から部分的に明かとなり、そして本発明の実施に よって教示されうる。記載において、本発明の一部をなし、そして本発明の実施 のための例のために特定具体例を示す添付図面を参照する。これらの具体例は当 業界熟練者が本発明を実施可能であるように充分に詳しく説明され、その他の具 体例が利用されうること、本発明の範囲を逸脱することなく変化を行ないうるこ とは了解さるべきである以下の詳細な説明は従って制限的な意味に解されるべき でなく、本発明の範囲は付記の請求の範囲によって最良に画定されるのである。図面の簡単な説明 添付図面は、この明細書に組み入れられその一部をなすものであり、本発明の 好ましい具体例を例示し、その説明と共に本発明の原理を例示するものである。 図面において、同様な参照番号は同様な部分を表わす。 図1は、本発明の教示により構成された無フィラー、無ニブのローラーボール ペンの一具体例の断面図である。 図2は、図1の無フィラー、無ニブのローラーボールペンの拡大部分断面図で あり、そのペンの筆記部の詳細を示している。好ましい具体例の詳細な説明 図1を参照すると本発明の教示に従って構成された無フィラー、無ニブのロー ラーボールペンの一具体例が示されており、その無フィラー、無ニブのローラー ボールペンは数字11によって一般的に示されている。 ペン11は、開口上部端部15及び開口下部端部17を有する筒状材13を含 む。ある量のインキ101(以下に説明される)は筒状材13に高粘性ゼリー状 追従物20として、充填されている。好ましくは筒状材13はポリプロピレン製 てある。 ペン11は細長い中空コネクタ21も含む。コネクタ21は開口上端部23及 び開口下端部25を有し、開口下端部25は筒13の開口上端部内に強固に装着 されている。コネクタ21は好ましくはポリオキシメチレン製である。 ペン11はさらに中空チップ29をも有する。このチップ29は上端部31及 び下端部33を有する。上端部31はボールソケット35を含むように成形され ている下端33はコネクタ21の上端部内に強固に装着されている。チップ29 は、好ましくは、ステンレス鋼(例えばC<0.05%、Si<1.00%、M n<2.00%、P<0.050%、S<0.150%、Pb<0.30%、T e<0.08%、Cr<19.00−21.00%及びMo<1.5−2.5% であるフェライトSUS430)製、「ニッケル・銀」合金(例:Cu−57. 0−61.0%、Ni−14.0−16.0%、Mn−0−0.5%、Fe<0 .25%、Pb−2.5−3.5%及びZN−残部)製またはポリオキシメチレ ン製である。 ペン11はさらに、ボールソケット35内に回転自在に受け入れられたボール 41をも有する。ボール41は非金属材料製であり、好ましくは、炭化ケイ素、 酸化ジルコニウムまたは酸化アルミニウムのような焼結セラミック製である。炭 化タングステンもボール材料として使用されうるが焼結セラミック程には好まし くない。 チップ29及びボール41の適当な組合せの例は、それに限定されるものでは ないが、下記のものを包含する:(1)ポリオキシメチレンチップ/SiCボー ル、(2)ステンレス鋼チップ/SiCボール、(3)ニッケル・銀チップ/炭 化タングステンボール、(4)ニッケル・銀チップ/SiCボール及び(5)ス テンレス鋼チップ/炭化タングステンボール。 ボール41及びソケット35のさらなる詳細な図2に示されている。図2を参 照すると、ボール41は約0.7mmまたはそれ以上の直径dを有する。ソケッ ト35はボールの直径を約0.015〜0.025mm超える最大内部幅wを有 する。ソケット35はさらに、ボールを軸方向に約0.03〜0.07mmの距 離cの範囲内で移動せしめうるように成形されている。 図1に戻ると、インキ101は多孔性及び非多孔性両方のマーキング基体から 実質的に非研磨性の機械的手段によって消去できる消去可能インキである。本発 明の教示によれば、インキ101は、(a)2またはそれ以上の非カルボキシル 化スチレン−プタジエンラテックスエマルジョンからなるラテックスエマルジョ ブレンド、そのラテックスエマルジョブレンドは、多孔性マーキング基体の表面 に触れたときに、ラテックスエマルジョブレンドが安定である第1の状態から、 ラテックスエマルジョンブレンドが不安定であり、そのスチレン−プタジエン相 が迅速に凝集して低接着力で多孔質基体の表面上に直接に析出した凝集フィルム を形成する第2の状態にまで変態しうることによって特徴付けられるものであり ;(b)ラテックスエマルジョンブレンド中に分散された着色剤、その着色剤は ラテックスエマルジョンブレンドがその第2の状態に変態したときに融着(凝集 )ゴム相フィルムと会合することにより特徴付けられるものであり;そして(c )剪断希釈型の粘度調節剤;を含む。 好ましくは剪断希釈型の粘度調節剤は、含水ケイ酸ナトリウムリチウムマグネ シウム合成スメクタイト型クレイのような無機クレイ材料を含む。そのような無み(これらすべてはサウザン・クレイ・プロダクツ社から市販されている)また Gonzales TXもある。好ましくはクレイ物質はインキに対して、グリ セリン及び水中のLaponite XLGまたはLaponite RDの溶 液(3%Laponite/40%グリセリン/57%水)の形で、インキ10 1の約3〜10重量%、好ましくは約7重量%をなす3%Laponite溶液 の形で添加される。上記の量の剪断希釈型粘度調節剤の添加は、インキ101に 、毎秒0.2の剪断速度を与える一定速度で回転しているテーパー付き円錐体を 有する回転粘度計を用いて20℃で測定したときに約30〜300cpsの粘度 を与える。 インキ101の着色剤は好ましくは不水溶性または水分散性顔料であり、それ らは親油性でもある。そのような顔料は、水性系に分散されるのに好適であるこ とが知られ、水相と会合せずに非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテック スエマルジョンのゴム相と会合しうる標準的な工業用顔料から選択されうる。そ のような顔料の例は、カーボンブラック、超微細蛍光顔料ならびにそれらの混合 物である。その他の顔料、染料及びトナーも同様に挙動するものは、インキ10 1において使用可能である。 一具体例によれば、前記のラテックスエマルジョンブレンドは、重量で約40 %の全固形分を含み、かつ25℃で約30cpsのブルックフィールド粘度、約 10.5〜11.7のpH、約150〜160のムーニィ値、約55〜65ダイ ン/cmの表面張力、約650オングストロームの粒子寸法及び約21〜29% の結合スチレン含量を有する第1の非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテ ックスエマルジョン、及び重量で約70%の全固形分を含み、25℃で約120 0cpsのブルックフィールド粘度、約10.0〜10.5のpH、約70〜7 5のムーニィ値、約32〜36ダイン/cmの表面張力及び約22〜26%の結 合スチレン含量を有する第2の非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテック スエマルジョンを含む。好ましくはその第1の非カルボキシル化スチレン−プタ ジエンラテックスエマルジョンはインキ101の約45〜50重量%をなし、そ して第2の非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテックスエマルジョンはイ ンキ101の約20〜25重量%をなし、その第1及び第2の非カルボキシル化 スチレン−プタジエンラテックスエマルジョンは一緒にインキ101のほぼ70 重量%をなす。 別の具体例によればラテックスエマルジョンブレンドは上記の第1及び第2の ラテックスエマルジョンに加えてさらに第3の非カルボキシル化スチレン−プタ ジエンラテックスエマルジョンを含み、その第3の非カルボキシル化スチレン− プタジエンラテックスエマルジョンは約47%の全固形分を含み、25℃で約2 00cpsのブルックフィールド粘度、約9.5〜10.0のpH、約70〜7 5のムーニィ値、約60〜65ダイン/cmの表面張力、約640〜720オン グストロームの粒子寸法及び約22〜26%の結合スチレン含量を有する。好ま しくは、第1の非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテックスエマルジョン は全組成の約30〜50重量%(さらに好ましくは約40重量%)をなし、そし て第2の非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテックスエマルジョンは全組 成の約5〜20重量%(より好ましくは約10重量%)をなし、そして第3の非 カルボキシル化スチレン−プタジエンラテックスエマルジョンは全組成の約10 〜30重量%(さらに好ましくは約20重量%)をなし、第1、第2及び第3の 非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテックスエマルジョンは一緒に全組成 のほぼ70重量%をなす。 さらに別の具体例によればラテックスエマルジョンブレンドは上記の第1及び 第3の非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテックスエマルジョンを含む。 好ましくは、その第1の非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテックスエマ ルジョンは全組成の約30〜50重量%をなし、そして第3の非カルボキシル化 スチレン−プタジエンラテックスエマルジョンは全組成の約10〜30重量%を なし、その第1及び第3の非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテックスエ マルジョン一緒に全組成の70重量%をなす。 第1の非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテックスエマルジョンの例は 、PLIOLITE LPF2108(オハイオ州アクロンのグッドイヤー・タ イヤ・アンド・ラバー社)このものは発明者の理解ではグッドイヤー社により中止 され、PLIOLITE LPF−3757に置き換えられている(このものは リン等が言及しているPLIOLITE LPF−3757と明かに組成が異な る)。第2の非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテックスエマルジョンの 一例はBUTONAL NS104(BASF社、NCのシャリオット)であり 、そして第3の非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテックスエマルジョン の一例はBUTOFAN NS104(BASF社、NCのシャリオット)であ る。 本発明者は、2またはそれ以上の上記ラテックスエマルジョンを含む対応イン キと比較して、ブレンドを含むインキは単一ラテックスエマルジョン含有インキ よりも最終インキ組成物の表面強力をより制御し易くする。このことは、表面強 力がインキのマーキング基体中への侵入度影響を与えるので重要である。 上述した各実施態様について、インキ中の前記第一の非カルボキシル化スチレ ン−ブタジエンラテックスエマルションの量を当該インキ中に存在する前記第二 及び第三のスチレン−ブタジエンラテックスエマルションに関して増加させるこ とにより、多孔性又は非多孔性マーク用支持体に施用後に、インキ101が依然 として消去可能である期間を延長させることができる。または、そして好ましく は、インキ101の消去可能性はトコフエロール(ビタミンE)のような抗酸化 剤をインキ中に含有させることにより延長させることができる。トコフエロール の期間延長効果は、インキ101にビタミンCを同時に添加することによりさら に増強させることができる。これは、E.Merck(ドイツ)より商業的に入 手でき、トコフエロール(抗酸化剤を基準に約30重量%を構成する)及びビタ ミンC(抗酸化剤を基準に約6重量%を構成する)の双方を含有する抗酸化剤で あるOxynexRK液の使用により達成できる。好ましくは、インキ101の 重量を基準に約0.1〜0.7%、好ましく0.15%を構成する量でOxyn exRK液を本組成物に加える。 インキ101は、好ましくは、剪断安定剤をさらに含有し、当該剪断安定剤は 組成物の配合(すなわち、混合)中もしくは組成物をマーク用支持体に施用して いる間のような高剪断条件下で不連続のゴム相の凝固を防ぐために組成物中に含 有させる。剪断安定剤は好ましくは脂肪酸の塩である。オレイン酸カリウムが特 に好適な剪断安定剤であり、ラテックスエマルションブレンドの非カルボキシル 化スチレン−ブタジエンコポリマーの乾燥重量を基準に約0.2〜1.5%(乾 燥重量)の量でインキ101中に存在するのが好ましい。より好ましくは、オレ イン酸カリウムはインキ101の重量を基準に約0.6%を成す。別の剪断安定 剤の例はModicolRSであり、Henkel社(Ambler,PA)よ り商業的に入手できる硫酸化脂肪酸である。 インキ101は好ましくはpH調整剤をさらに含み、組成物のpHを約9〜1 0のpHにシフトさせるのに使用される。好ましくは、pH調整剤はトリエタノ ールアミン(TEA)であり、インキ101の重量を基準に約0.5〜1.5% (好ましくは、約1.0%)を構成する量で存在する。 インキ101は好ましくは抗乾燥剤をさらに含む。好ましくは、当該抗乾燥剤 には、組成物又はその特性に顕著な悪影響をもたず、その沸点が、例えば、約1 40℃〜約300℃のような比較的高い一種以上の水溶性有機ケトン類、エステ ル類及びアルコール類等がある。適切な抗乾燥剤の例には、ソルビトール(好ま しくは、非結晶性のもの)、グリセリン、尿素又はそれらの混合物等がある。好 ましくは、抗乾燥剤は、ソルビトール対グリセリンが各々1:1、2:1又は3 :1の混合物からなる。ソルビトール対グリセリンの比が3:1の混合物がより 好ましく、このような3:1混合物はインキ101の重量を基準に約3〜15% 好ましく約7%含まれる。 インキ101は好ましくは耐腐食剤をさらに含有する。好ましくは、当該耐腐 食剤はベンゾトリアゾール及び/又はEDTAであり、インキ101の重量を基 準に総量約0.2〜0.5%(好ましくは約0.2%)で存在する。 インキ101はインキの書き味の滑らかさを改善するのに使用されるためにア クリル酸アルキルコポリマーエマルションも含有できる。このようなアクリル酸 アルキルコポリマーエマルション(使用される場合)がBUTONALRNS1 04を含有しない種類の非カルボキシル化スチレン−ブタジエンラテックスエマ ルションブレンドに加えられたときに最もよい結果が得られる。 下記に示す実施例は、単にインキ101の種々の配合物の例証を目的として与 えられているのみである。これらの実施例は限定的に解釈されるべきでない。 実施例 1成 分 重量% PLIOLITER2108 40.0 BUTOFANRNS 103 15.0 BUTANOLRNS 104 15.0 40%グリセリン及び57%水中の3%LaponiteRXLG 7.0 3:1ソルビトール/グリセリン 7.0 トリエタノールアミン 1.0 OxynexRK液 0.15 オレイン酸カリウム 0.5 Black 4343 2.0 脱イオン水 12.35 組成物のpH................9.58 組成物の粘度(20℃において回転粘度計により測定。この回転粘度計で は、テーパ付円錐を毎秒0.2回の剪断速度を与えるような 一定速度で回転させる。)..............74.7cps 実施例 2成 分 重量% PLIOLITER2108 40.0 BUTOFANRNS 103 15.0 BUTANOLRNS 104 15.0 40%グリセリン及び57%水中の3%LaponiteRXLG 7.0 3:1ソルビトール/グリセリン 7.0 トリエタノールアミン 1.0 OxynexRK液 0.15 オレイン酸カリウム 0.5 Unisperse Black B-PI 2.0 脱イオン水 12.35 組成物のpH................9.65 組成物の粘度(20℃において回転粘度計により測定。この回転粘度計で は、テーパ付円錐を毎秒0.2回の剪断速度を与えるような 一定速度で回転させる。)..............52.7cps 実施例 3成 分 重量% PLIOLITER2108 40.0 BUTOFANRNS 103 15.0 BUTANOLRNS 104 15.0 40%グリセリン及び57%水中の3%LaponiteRXLG 7.0 3:1ソルビトール/グリセリン 7.0 トリエタノールアミン 0.5 OxynexRK液 0.15 オレイン酸カリウム 0.5 Black 4343 2.0 脱イオン水 12.85 組成物のpH................9.43 組成物の粘度(20℃において回転粘度計により測定。この回転粘度計で は、テーパ付円錐を毎秒0.2回の剪断速度を与えるような 一定速度で回転させる。)..............92.6cps 実施例 4成 分 重量% PLIOLITER2108 45.0 BUTANOLRNS 104 25.0 40%グリセリン及び57%水中の3%LaponiteRXLG 7.0 3:1ソルビトール/グリセリン 7.0 トリエタノールアミン 1.0 OxynexRK液 0.15 オレイン酸カリウム 0.5 Black4343 2.0 脱イオン水 12.35 組成物のpH................9.66 組成物の粘度(20℃において回転粘度計により測定。この回転粘度計で は、テーパ付円錐を毎秒0.2回の剪断速度を与えるような 一定速度で回転させる。)..............77.4cps 実施例 5成 分 重量% PLIOLITER3757 40.0 BUTOFANRNS 103 20.0 BUTANOLRNS 104 10.0 40%グリセリン及び57%水中の3%LaponiteRXLG 7.0 3:1ソルビトール/グリセリン 7.0 トリエタノールアミン 1.0 OxynexRK液 0.15 オレイン酸カリウム 0.6 ベンゾトリアゾール 0.15 Black 4343 2.0 脱イオン水で全量を 100%にする 上述した本発明の実施態様は単に例示を目的とするものであり、当業者は本発 明の精神から逸脱しないで多くのバリエーション及び修正をなすことができるで あろう。このようなバリエーション及び修正のすべては請求の範囲で定めた本発 明の範囲内にあることが意図されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK, MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR ,TT,UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 スミス,マーク・ティー アメリカ合衆国マサチューセッツ州02748, サウス・ダートマウス,プロスペクト・ス トリート 2エイ 【要約の続き】 中空先端(29);ボールソケット(35)中に回転可 能に受け入れられ焼結セラミック材料から製造されたボ ール(41);並びにポリオキシメチレンから製造さ れ、中空先端の底端を受けるようになっている開放上端 (23)及びバレルの開放上端に受け入れられるように なっている開放底端(25)を有する細長くされた中空 コネクター(21)を含む。ボール(41)の直径は約 0.7mm又はそれより大きい。ソケット(35)の最 大内部幅は、ボール(41)の直径よりおおよそ0.0 15〜0.025mmだけ大きい値であり、このソケッ トはその中でボールが軸方向に沿っておおよそ0.03 〜0.07mmの距離だけ動くことができるような形状 を有する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 多孔性及び非多孔性の両マーキング基体から実質的に非研磨性の機械的 手段によって消去しうるインキであって、そのインキが (a) 第1の非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテックスエマルジョ ン及び第2の非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテックスエマルジョンを 含むラテックスエマルジョブレンド;そのラテックスエマルジョブレンドが、多 孔性マーキング基体の表面と接触したときに、そのラテックスエマルジョブレン ドが安定である第1の状態から、そのラテックスエマルジョンブレンドが不安定 でありかつスチレン−プタジエン相が迅速に凝集して多孔性マーキング基体の表 面上に低接着力で直接に析出した凝集性フィルムを形成する第2の状態へ変態し うるその能力によって特徴付けられるもの、 (b) ラテックスエマルジョンブレンド中に分散された着色材;その着色材 が、そのラテックスエマルジョンブレンドがその第2の状態へ変態したときに凝 集性ゴムフィルムと会合することによって特徴付けられるもの、及び (c) 剪断希釈式、粘度調節剤、からなるインキ。 2. 剪断希釈式粘度調節剤が無機クレイ材料からなる請求の範囲1のインキ 。 3. 剪断希釈式粘度調節剤が含水ケイ酸ナトリウムリチウムマグネシウム合 成スメクタイト型クレイからなる請求の範囲2のインキ。 4. 剪断希釈式粘度調節剤が57重量%の水及び40重量%のグリセリン中 の含水ケイ酸ナトリウムリチウムマグネシウム合成スメクタイト型クレイの3重 量%の溶液からなる請求の範囲3のインキ。 5. 剪断希釈式粘度調節剤がインキの約3〜10重量%をなす請求の範囲4 のインキ。 6. 剪断希釈式粘度調節剤がインキの約7重量%をなす請求の範囲5のイン キ。 7. インキが、テーパ付き円錐体が毎秒0.2の剪断速度を与える一定速度 で回転している回転粘度計を用いて20℃で測定したときに約30cpsないし 約300cps粘度を有する請求の範囲1のインキ。 8. 着色剤が不水溶性または水分散性顔料であり、また親油性である請求の 範囲1のインキ。 9. 着色剤がインキの約2〜5重量%をなす請求の範囲1のインキ。 10. ラテックスエマルジョンブレンドが、重量で約40%の全固形分を含 み、かつ25℃で約30cpsのブルックフィールド粘度、約10.5〜11. 7のpH、約150〜160のムーニィ値、約55〜65ダイン/cmの表面張 力、約650オングストロームの粒子寸法及び約21〜29%の結合スチレン含 量を有する第1の非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテックスエマルジョ ンと;重量で約70%の全固形分を含み、かつ25℃で約1200cpsのブル ックフィールド粘度、約10.0〜10.5のpH、約70〜75のムーニィ値 、約32〜36ダイン/cmの表面張力及び約22〜26%の結合スチレン含量 を有する第2の非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテックスエマルジョン と;からなる請求の範囲1のインキ。 11. 第1の非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテックスエマルジョ ンがインキの約45〜50重量%をなし、そして第2の非カルボキシル化スチレ ン−プタジエンラテックスエマルジョンがインキの約20〜25重量%をなし、 その第1及び第2の非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテックスエマルジ ョンが一緒でインキのほぼ70重量%をなす請求の範囲10のインキ。 12. ラテックスエマルジョンブレンドが、重量で約40%の全固形分を含 み、かつ25℃で約30cpsのブルックフィールド粘度、約10.5〜11. 7のpH、約150〜160のムーニィ値、約55〜65ダイン/cmの表面張 力、約650オングストロームの粒子寸法及び約21〜29%の結合スチレン含 量を有する第1の非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテックスエマルジョ ンと;重量で約70%の全固形分を含み、かつ25℃で約1200cpsのブル ックフィールド粘度、約10.0〜10.5のpH、約70〜75のムーニィ値 、約32〜36ダイン/cmの表面張力及び約22〜26%の結合スチレン含量 を有する第2の非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテックスエマルジョン と;重量で約47%の全固形分を含み、かつ25℃で約200cpsのブルック フィールド粘度、約9.5〜10.0のpH、約70〜75のムーニィ値、約6 0〜65ダイン/cmの表面張力、約640〜720オングストロームの粒子寸 法及 び約22〜26%の結合スチレン含量を有する第3の非カルボキシル化スチレン −プタジエンラテックスエマルジョンと;からなる請求の範囲1のインキ。 13. 第1の非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテックスエマルジョ ンがインキの約30〜50重量%をなし、第2の非カルボキシル化スチレン−プ タジエンラテックスエマルジョンがインキの約5〜20重量%をなし、そして第 3の非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテックスエマルジョンがインキの 約10〜30重量%をなし、第1、第2及び第3の非カルボキシル化スチレン− プタジエンラテックスエマルジョンが一緒でインキのほぼ70重量%をなす請求 の範囲12のインキ。 14. 第1の非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテックスエマルジョ ンがインキの約40重量%をなし、第2の非カルボキシル化スチレン−プタジエ ンラテックスエマルジョンがインキの約10重量%をなし、そして第3の非カル ボキシル化スチレン−プタジエンラテックスエマルジョンがインキの約20重量 %をなす請求の範囲13のインキ。 15. 重量で約40%の全固形分を含み、25℃で約30cpsのブルック フィールド粘度、約10.5〜11.7のpH、約150〜160のムーニィ値 、約55〜65ダイン/cmの表面張力、約650オングストロームの粒子寸法 及び約21〜29%の結合スチレン含量を有する第1の非カルボキシル化スチレ ン−プタジエンラテックスエマルジョン、及び重量で約47%の全固形分を含み 、25℃で約200cpsのブルックフィールド粘度、約9.5〜10.0のp H、約70〜75のムーニィ値、約60〜65ダイン/cmの表面張力、約64 0〜720オングストロームの粒子寸法及び約22〜26%の結合スチレン含量 を有する第3の非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテックスエマルジョン 、からなる請求の範囲1のインキ。 16. さらに酸化防止剤を含む請求の範囲1のインキ。 17. その酸化防止剤がトコフェロールからなる請求の範囲16のインキ。 18. 酸化防止剤が約30重量%のトコフェロール及び約6重量%のビタミ ンCを含む調合物からなる請求の範囲16のインキ。 19. 酸化防止剤がインキの約0.1〜0.7重量%をなす請求の範囲18 のインキ。 20. 酸化防止剤がインキの約0.15重量%をなす請求の範囲19のイン キ。 21. 高剪断条件下での不連続ゴム相の凝集を防ぐための剪断安定化剤をさ らに含む請求の範囲1のインキ。 22. 剪断安定化剤が脂肪酸塩よりなる請求の範囲21のインキ。 23. 剪断安定化剤がオレイン酸カリウムである請求の範囲22のインキ。 24. 剪断安定化剤が、乾燥重量で、ラテックスエマルジョンブレンドの非 カルボキシル化スチレン−プタジエン共重合体の乾燥重量の約0.2〜1.5重 量%をなす請求の範囲23のインキ。 25. 剪断安定化剤がインキの約0.5重量%をなす請求の範囲23のイン キ。 26. 組成物のpH約9〜10のpHにシフトするためのpH調節剤をさら に含む請求の範囲1のインキ。 27. pH調節剤がトリエタノールアミンである請求の範囲26のインキ。 28. トリエタノールアミンがインキの約0.5〜1.0重量%をなす量で 存在する請求の範囲27のインキ。 29. 乾燥防止剤をさらに含む請求の範囲1のインキ。 30. 乾燥防止剤がソルビトールとグリセリンとの混合物からなる請求の範 囲29のインキ。 31. 乾燥防止剤がソルビトール対グリセリン3:1の混合物からなる請求 の範囲30のインキ。 32. 乾燥防止剤がインキの約3〜15重量%をなす請求の範囲31のイン キ。 33. 乾燥防止剤がインキの約7重量%をなす請求の範囲32のインキ。 34. アルキルアクリレート共重合体エマルジョンをさらに含む請求の範囲 1のインキ。 35. 防食剤をさらに含む請求の範囲1のインキ。 36.(a) 開口上端部を有する、ある量のインキを収容するようにした筒 、 (b) 上端部及び下端部を有する中空チップであって、その上端部が ボールソケットを画定するように成形されており、その中空チップがポリオキシ メチレン及び金属よりなる群から選択される材料製であるもの、 (c) 非金属材料製であり、上記ボールソケット内に回転可能に収受 されたボール、及び (d) 上記中空チップの下端部を受けるようにされた開口上端部及び 上記筒の開口上端部中に収受されるようにされた開口下端部を有する細長い中空 コネクタ、を含むローラーボールペン。 37. 筒がポリプロピレン製である請求の範囲36のローラーボールペン。 38. 中空チップがステンレス鋼、ニッケル・銀合金及びポリオキシメチレ ンからなる群より選択される材料製である請求の範囲37のローラーボールペン 。 39. ボールが焼結セラミック製である請求の範囲38のローラーボールペ ン。 40. ボールが、炭化ケイ素、酸化ジルコニウム及び酸化アルミニウムから なる群より選択される材料製である請求の範囲39のローラーボールペン。 41. 細長い中空コネクタがポリオキシメチレン製である請求の範囲40の ローラーボールペン。 42. ボールが焼結セラミック製である請求の範囲36のローラーボールペ ン。 43. 中空チップがステンレス鋼、ニッケル・銀合金及びポリオキシメチレ ンよりなる群から選択される材料製である請求の範囲42のローラーボールペン 。 44. ボールが少なくとも約0.7mmの直径を有する請求の範囲36のロ ーラーボールペン。 45. ソケットがボールの直径を約0.015〜0.025mm超える最大 内部幅を有し、かつソケットが約0.03〜0.07mmの範囲内で軸方向にボ ールを移動可能とする形状である請求の範囲44のローラーボールペン。 46. ローラーボールペンが無フィラー、無ニブのローラーボールペンであ る請求の範囲36のローラーボールペン。 47. 多孔性及び非多孔性の両マーキング基板から実質的に非研磨性の機械 的手段によって消去できるインキ組成物及びそのインキを含むローラーボールペ ンであって、そのインキが下記のものからなるもの: (a) 重量で約40%の全固形分を含み、25℃で約30cpsのブルック フィールド粘度、約10.5〜11.7のpH、約150〜160のムーニィ値 、約55〜65ダイン/cmの表面張力、約650オングストロームの粒子寸法 及び約21〜29%の結合スチレン含量を有する第1の非カルボキシル化スチレ ン−プタジエンラテックスエマルジョン及び重量で約70%の全固形分を含み、 25℃で約1200cpsのブルックフィールド粘度、約10.0〜10.5の pH、約70〜75のムーニィ値、約32〜36ダイン/cmの表面張力及び約 22〜26%の結合スチレン含量を有する第2の非カルボキシル化スチレン−プ タジエンラテックスエマルジョンからなるラテックスエマルジョンブレンド、そ のラテックスエマルジョンブレンドはインキの約70重量%をなし、そして多孔 性マーキング基体の表面に接触されたときに、ラテックスエマルジョンブレンド が安定である第1の状態から、ラテックスエマルジョンブレンドが不安定であり 、スチレン−プタジエン相が迅速に凝集して多孔性マーキング基体の表面上に低 接着力で直接に析出された凝集フィルムを形成する第2の状態に変態しうること により特徴付けられるもの、 (b) ラテックスエマルジョンブレンド中に分散された着色剤、その着色剤 のラテックスエマルジョンブレンドがその第2の状態へと変態するときに凝集性 ゴム相フィルムと会合することにより特徴付けられるもの、 (c) 剪断希釈式粘度調節剤、その剪断希釈式粘度調節剤はインキの約3〜 10重量%をなし、そして57重量%の水及び40重量%のグリセリン中の含水 ケイ酸ナトリウムリチウムマグネシウム合成スメクタイト型クレイの3重量%溶 液からなるもの、 (d) インキの約0.1〜0.7重量%をなし、約30重量%のトコフェロ ール及び約6重量%のビタミンCからなる調合物を含む酸化防止剤、 (e) インキ中にラテックスエマルジョンブレンドの非カルボキシル化スチ レン−プタジエン共重合体の乾燥重量の約0.2〜1.5重量%をなす量で存在 するオレイン酸ナトリウムである剪断安定化剤、 (f) インキのpHを約9〜10のpHに変えるためのpH調節剤であり、 そのpH調節剤はインキの約0.5〜1.0重量%をなす量でインキ中に存在す るトリエタノールアミンであり、 (g) インキの約0.2〜0.5重量%をなす防食剤、 (h) インキの約3〜15重量%をなし、ソルビトール:グリセリンの3: 1混合物からなる乾燥防止剤。 48. 第1の非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテックスエマルジョ ンがインキの約45〜50重量%をなし、第2の非カルボキシル化スチレン−プ タジエンラテックスエマルジョンがインキの約20〜25重量%をなす請求の範 囲47の組合せ。 49. ラテックスエマルジョンブレンドが、重量で約47%の全固形分を含 み、25℃で約200cpsのブルックフィールド粘度、約9.5〜10.0の pH、約70〜75のムーニィ値、約60〜65ダイン/cmの表面張力、約6 40〜720オングストロームの粒子寸法及び約22〜26%の結合スチレン含 量を有する第3の非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテックスエマルジョ ンをさらに含む請求の範囲47の組合せ。 50. 第1の非カルボキシル化スチレン−プタジエンラテックスエマルジョ ンがインキの約40重量%をなし、第2の非カルボキシル化スチレン−プタジエ ンラテックスエマルジョンがインキの約10重量%をなし、そして第3の非カル ボキシル化スチレン−プタジエンラテックスエマルジョンがインキの約20重量 %をなす請求の範囲49の組合せ。 51. ローラーボールペンが (i) ある量のインキを収貯するようにした筒であってポリプロピレン製で あり、開口上端部を有するもの、 (ii) ステンレス鋼、ニッケル・銀合金及びポリオキシメチレンよりなる群 から選択される材料製の中空チップであり、上端部及び下端部を有し、その上端 部がボールソケットを画定するように形成されているもの、 (iii) 非金属材料製であり、上記ボールソケット内に回転可能に収受され たボール、及び (iv) ポリオキシメチレン製であり、上記中空チップの下端部を受けるよう にされた開口上端部及び上記筒の開口上端部中に受け入れられるようにされた開 口下端部を有する細長い中空コネクタ、 を含む請求の範囲47の組合せ。 52. ローラーボールペンのボールが少なくとも約0.7mmの直径を有し 、そのソケットがボールの直径を約0.015〜0.025mmを超える最大内 部幅を有し、かつボールがその中で0.03〜0.07mmの範囲内で軸方向に 移動しうるように、形成されている請求の範囲51の組合せ。 53. ボールが焼結セラミック及び窒化タングステンからなる群より選択さ れる材料製である請求の範囲50の組合せ。 54. ローラーボールペンが無フィラ、無ニブ式のローラーボールペンであ る請求の範囲53の組合せ。 55. 多孔性マーキング基体から実質的に非研磨性機械的手段によって消去 しうるマーキングを作る方法であって、請求の範囲1のインキを、無フィラ、無 ニブ式ローラーボールペンを用いて多孔性マーキング基体に塗着させる工程から なる上記方法。
JP9517574A 1995-11-01 1996-10-30 水性ベースの剪断希釈式の消去可能インキ及びそれを含むローラーボールペン Ceased JP2000509410A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/551,545 1995-11-01
US08/551,545 US5629363A (en) 1994-02-10 1995-11-01 Aqueous-based, shear-thinning, erasable ink and roller-ball pen containing same
US58519996A 1996-01-11 1996-01-11
US08/585,199 1996-01-11
PCT/US1996/017553 WO1997016499A1 (en) 1995-11-01 1996-10-30 Aqueous-based, shear-thinning, erasable ink and roller-ball pen containing same

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000509410A true JP2000509410A (ja) 2000-07-25

Family

ID=27069799

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9517574A Ceased JP2000509410A (ja) 1995-11-01 1996-10-30 水性ベースの剪断希釈式の消去可能インキ及びそれを含むローラーボールペン

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP0858487A4 (ja)
JP (1) JP2000509410A (ja)
AU (1) AU7603396A (ja)
CA (1) CA2236379A1 (ja)
WO (1) WO1997016499A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10278474A (ja) * 1997-04-03 1998-10-20 Mitsubishi Pencil Co Ltd ボールペンのペン先
KR20010043725A (ko) * 1998-05-27 2001-05-25 미쓰비시 펜슬 가부시키가이샤 필기구
JP2002205486A (ja) 2000-11-09 2002-07-23 Mitsubishi Pencil Co Ltd キャップオフ性能に優れた筆記具
DE60304794T2 (de) * 2002-10-22 2007-04-26 The Pilot Ink Co., Ltd., Nagoya Kugelschreiber
JP2016509619A (ja) * 2012-12-31 2016-03-31 サンフォード エル.ピー. 需要に応じた乾燥消去書き込み表面を生成するための組成物、それを含有する流体アプリケータ、および方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4145148A (en) * 1976-10-01 1979-03-20 Sakura Color Products Corporation Ball-point pen for a low-viscosity ink
DE2743888A1 (de) * 1977-09-29 1979-04-05 Pilot Ink Co Ltd Kugelschreiber
JPS5980476A (ja) * 1982-10-29 1984-05-09 Pilot Pen Co Ltd:The 消去可能なボ−ルペン用インキ
US4686246A (en) * 1985-12-23 1987-08-11 The Gillette Company Shock resistant ink compositions and writing instruments including the compositions
US5217255A (en) * 1986-09-15 1993-06-08 Lin Nan J Erasable system including marking surface and erasable ink composition
MY109293A (en) * 1991-12-18 1996-12-31 Gillette Co Fiber marker including an erasable ink
CA2076318A1 (en) * 1992-03-23 1993-09-24 Andree Santini Erasable marking composition
US5338793A (en) * 1992-06-02 1994-08-16 The Gillette Company Erasable ink
TW294703B (ja) * 1992-10-23 1997-01-01 Avery Dennison Corp

Also Published As

Publication number Publication date
CA2236379A1 (en) 1997-05-09
EP0858487A1 (en) 1998-08-19
WO1997016499A1 (en) 1997-05-09
EP0858487A4 (en) 1999-05-12
AU7603396A (en) 1997-05-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3454498B2 (ja) 消去性インキ組成物及びこれを用いた水性ボールペン
US5919858A (en) Erasable inks
JP3967383B2 (ja) 金属光沢色を有するボールペン用水性インキ及び水性顔料インキ
US5629363A (en) Aqueous-based, shear-thinning, erasable ink and roller-ball pen containing same
US5389717A (en) Erasable marking composition
CA2403853C (en) Erasable marking composition
JP2000509410A (ja) 水性ベースの剪断希釈式の消去可能インキ及びそれを含むローラーボールペン
AU2001251683A1 (en) Erasable marking composition
JP3327466B2 (ja) 水性ボールペンに近似した筆跡を形成するゲル状の油性ボールペン用インキ及びそのインキを用いたボールペン
EP0587291B1 (en) Ink composition for a ball-point pen
JP4841127B2 (ja) 水性インキ組成物
JP2000256604A (ja) 消去性インキ組成物
US5763525A (en) Erasable marking composition
JP4403637B2 (ja) ボールペン用水性インキ
JPH08157765A (ja) 油性ボールペン用インキ組成物
JPH08504447A (ja) 消去性マーキング媒質組成物
JP2004149681A (ja) 消しゴム消去性筆記具用水性インキ組成物
JP2004143381A (ja) 筆記用消しゴム消去性水性インキ組成物及びその製造方法
US5767172A (en) Water base ink composition directly fed to a pen body of a ball-point pen
JP4925570B2 (ja) 消去性インキ組成物
JP4993850B2 (ja) 消去性インキ組成物
JP3720151B2 (ja) ボールペン用水性インキ
MXPA98003487A (en) Ink based on soft sliding water, quese can be deleted, and boligrafo that the conti
JPH11158433A (ja) 水性ボールペン用インキ組成物
JP2006316122A (ja) 筆記具用水性インキ組成物及びそれを収容した筆記具

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050712

A313 Final decision of rejection without a dissenting response from the applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A313

Effective date: 20051128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060207

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060411

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20060502

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20060619

A313 Final decision of rejection without a dissenting response from the applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A313

Effective date: 20060925

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070116