JP2000508187A - 体幹間融合固定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 海綿状骨または骨代替物を受けかつ円板除去時に２つの椎骨間に固定されるように設計された少なくとも１つの開放内部ケージから成る椎骨の体幹間融合固定装置において、前記ケージ（１）は、その前面（５）上に前記ケージ（１）の挿入面に実質的に垂直の平面内でそのケージの両側に延在しかつ各端部に前記ケージ（１）により相互に対して固定されるべき少なくとも２つの隣接椎骨へ固定するための固定手段（１３，１４）を有するプレート（１２）を形成する外部要素を含むことを特徴とする。本装置は上記ケージと上記プレートとの２部に分離できる。

Description

【発明の詳細な説明】 体幹間融合固定装置 本発明は椎骨用体幹間融合固定装置に関し、本装置は海綿状骨を受ける少なく とも１つの開放型内部ケージを有し、かつ円板除去時に２つの椎骨間に介在して 体幹間融合を促進する骨移植片または材料を設置できるように設計され、それに より２つの関連体幹間の融合を促進する。 かかるケージは例えば次の特許出願から既知である。即ち、ＦＲ2 703 580，E P493 698,EP599 419,FR2 124 815,EP307 241,EP615 428。 それらのケージは概ね卵形または平行四辺形である。それは金属または生物適 合材料により剛性に形成され、かつ開放上下面を介して海綿状骨を受ける設計で ある。 上記タイプのケージは概ね良好な結果を得るが、実際には、いかなる移動の可 能性または第２変位の危険をも回避するためにそのケージを確実に位置決めして 移動しないようにする必要がある場合がある。 本発明はこれらの課題を達成することを目的とし、かつその目的のために椎骨 用の体幹間融合固定装置を提供する。本発明の装置は海綿状骨または骨代替物を 受ける少なくとも１つの開放した内部ケージから成り、かつ円板除去時に２つの 椎骨間に設置される設計であり、本装置において前記ケージは、その前面および 側面上にケージの挿入平面に対して実質的垂直面に延在するストラップ（プレー ト）を形成しかつその各端部に共に固定されるべき少なくとも２つの隣接椎骨へ 固定するための固定手段を有する外部要素を含むこと を特徴とする。 前記ケージは剛性であって金属または生物適合性を有するプラスチック材料に より椎骨間の空間に適合するように概ね平行四辺形に形成され、かつ海綿状骨ま たは骨代替物を上下開放面かつ／または前開口部を介して受けることのできる設 計になっている。 必要により、本発明の装置は単一片によるケージ−プレートユニットまたはそ のプレートをケージに組立てるための手段を含む内部ケージと外部プレートの形 態に形成される。 本発明は、また、次の説明から理解されかつ独立または技術的に可能な組合せ により考えられる特徴に関する。 本発明の実施方法のより良い理解のために添付図面を参照して非制限例を説明 する。 図面において、図１は本発明の第１形態の固定装置の分解斜視図である。 図２は本発明の第２形態の固定装置の分解斜視図である。 図３はワンピース固定装置例を示す。 非制限例によれば、図１に示されたケージ１は、概ね、海綿状骨または骨代替 物を保持固定する設計の側壁２，３，４および５を有する剛性平行四辺形に構成 される。その上下壁８および９は２つの連続椎骨方向に開放している。 前後面５および３は適宜椎骨間の間隔を保持するために決定された高さを有す る。 本実施例において、ケージ１の側壁２および４は対応する側壁２および４に類 似の形態の大きな貫通孔１０および１１を有する。 ケージ１は、このように、４つの側壁面を貫通する開口部を有する。ケージは 、また、前面５上でケージ１の挿入面に対して実質的垂直の平面内でそのケージ の両側に延在しかつその両端部にケージ １を介して共に連結するための少なくとも２つの隣接椎骨へ固定するための固定 手段１３および１４を有する外部ストラップ形成要素１２（以下「プレート」と 言う）を担持する。 当然ながら、外部ストラップまたはプレート１２は、例えばケージ−プレート ユニットとしてモールディングまたはキャスティングにより内部ケージ１と一体 成形されてよい。 ただし、本実施例においてプレート１２および内部ケージ１は分離して形成さ れかつ組立手段により相互に連続的に固定されることが好ましい。 図１の形態において、ケージ１上にプレート１２を組立てる手段はケージ１の 垂直前面５上に形成された円筒スタッド１５およびこのスタッド１５の円形頭部 １６下に形成された周辺溝１７により構成されている。頭部１６はプレート１２ に形成されたキーホール形態の長円形孔１９の対応する拡大部１８への挿入に適 したものであり、溝１７はキーホールの狭域２０の側縁部間を慴動してスタッド １５の頭部１６がプレート１２の外側面２１と共働して軸係止できる寸法である 。 スタッド１５のキーホールへの係合は狭域へスタッド１５を付勢するにより行 われる設計であってよい。 当然ながら、上記ケージは種々の高さ、幅および深さに設計されてよい。 次の実施例は好適な解剖学的形態が付与されている。 海綿状骨または他の骨代替物はケージ１を椎骨間へ位置決めする前後のいずれ かに適所へ設置されると仮定できる。 図２の形態は先の形態と次の点で事実上相違する。即ち、ケージ１Ａへプレー ト１２Ａを組立てる手段は鳩尾形慴動路により構成され、その柄穴形成部３０は 垂直方向へ慴動するようにプレート１２ Ａの内側面３１上に形成され、他方、対応する柄形成部３２はケージ１Ａの外側 前面５Ａ上に形成されている。柄穴形成部３１と柄形成部３２はこれと逆の位置 関係で形成されてよい。 本実施形態において、ケージ１Ａは先の実施例と異なり側開口部を有しない。 ケージ１Ａの外側前面５Ａおよびこれと共働するプレート１２Ａの対応面３１ はそれぞれ同一長円形孔３３および３４を有し、長円形孔３３，３４はプレート １２Ａがケージ１Ａ上へ組立てられるときに合致し、ケージ１Ａを適所に設置し た後に海綿状骨を前方から挿入できる設計になっている。 図２の実施例において特定断面形態のケージ１Ａは体幹間スペースへ完全に適 合するようになっている。 図３の実施形態は単一片として形成されている点が図２の形態と相違する。 ケージとプレートのユニットの前面５Ａは長円形孔３３を有していて、そのユ ニットが適所へ設置された後にそのケージ部へ海綿状骨を前方から挿入できる構 成である。 図１、２および３の実施形態に共通する方法において、ケージ１,１Ａを固定 した後に、プレート１２，１２Ａを椎骨上へ固定するための固定手段には、スト ラップ１２，１２Ａの両端部へ形成された孔１３および１４を通過する支持(ped icular)ねじ（図示せず）が使用される。 本発明の他の特徴によれば、プレート１２，１２Ａの固定孔１３および１４は 組立体の中心垂直軸Ｘ，Ｘ’の両側に形成される対角線Ｙ，Ｙ’上の形成される 。 １実施形態（図示せず）において、本固定装置は２つ以上の内部ケージ１，１ Ａを具備し、ケージ１，１Ａは、相互に対すると共に ３つ以上の連続的椎骨に対して、ケージ１，１Ａと共に２つの組立体手段１５， １８または３０，３２を構成し、２つの端部固定孔１３，１４を有し、かつ同様 に椎骨内に固定するための３つ以上の支持ねじと共働する中間固定孔を有するプ レート１２，１２Ａにより固定される。 上記プレートは１つの椎骨に対して１つの固定ねじを有するものとして示され ているが、これらは２またはそれ以上であってよい。 当然ながら、本固定装置は図１，２または３の実施例で説明したように２また はそれ以上のケージ−プレートユニットにより構成でき、プレートは選択的に重 合させて相互に対に連結されてよい。 本発明の固定装置はチタン合金または同等金属またはその他の生物適合性プラ スチック材料により形成される。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９８年４月１６日（１９９８．４．１６） 【補正内容】 明細書 体幹間融合固定装置 本発明は椎骨用体幹間融合固定装置に関し、本装置は海綿状骨を受ける少なく とも１つの開放内部ケージを有し、かつ円板除去時に２つの椎骨間に介在して体 幹間融合を促進する骨移植片または材料を設置できるように設計され、それによ り２つの関連体幹間の融合を促進する。 かかるケージは例えば次の特許出願から既知である。即ち、ＦＲ2 703 580，E P493 698,EP599 419,FR2 124 815,EP307 241,EP615 428。 それらのケージは概ね卵形または平行四辺形である。それらは金属または生物 適合材料により剛性に形成され、かつ開放上下面を介して海綿状骨を受ける設計 である。 上記タイプのケージは概ね良好な結果を得るが、実際には、ケージのいかなる 移動の可能性または第２変位の危険をも回避するためにそのケージを確実に位置 決めして移動しないようにする必要がある場合がある。 海綿状骨または骨代替物を受けるように形成された開放内部ケージを形成する 移植片から成るプロテーゼはＥＰ0179695から既知である。このケージは、ケー ジの挿入面に実質的に垂直の平面内に延在しかつ相互に固定されるべき２つの隣 接椎骨の各々に固定するためにそれぞれのねじを通過させる孔を両側に有するプ レートに取り付けられている。この移植片は長手がシリンダの形態になっていて 椎骨本体部分が除去された２つの隣接椎骨間へ挿入できる設計である。かかるプ ロテーゼは固定ねじに関する欠点を有し、この固定ね じは、少なくとも一部で椎骨からそのねじを分離させてケージの相対的移動の原 因となる大きな力を必要とする。 本発明の課題は椎骨用の体幹間融合固定装置を提供することにより従来技術の 欠点を解消することにある。本発明による装置は次の構成から成るタイプに属す る。 −海綿状骨または骨代替物を受けかつ円板除去時に２つの椎骨間に設置される ように設計された少なくとも１つの開放内部ケージ、および −前記ケージの挿入面に実質的に垂直の平面内でそのケージの両側に延在しか つ前記ケージにより相互に対して固定されるべき少なくとも２つの隣接椎骨へ固 定するための固定手段を有する外部プレート。 本発明によれば、前記装置は剛性平行四辺形、および２つの隣接椎骨により形 成される体幹間スペースに適合する断面を形成する前壁、後壁、および側壁を有 することを特徴とする。 前記ケージは剛性であり、金属または生物適合材料により形成され、概ね平行 四辺形であり、体幹間スペースに適合し、かつ海綿状骨または骨代替物を上下開 放面かつ／または前開口部を介して受ける設計である。 必要により、本発明の装置は単一片の形態のケージ−プレートユニットの形態 、またはプレートとケージとを組立てるための手段を含む内部ケージおよび外部 プレートの形態に構成される。 本発明は、また、次の説明から理解されかつ独立または技術的に可能な組合せ により考えられる特徴に関する。 本発明の実施方法のより良い理解のために添付図面を参照して非制限例を説明 する。 図面において、図１は本発明の第１形態の固定装置の分解斜視図 である。 図２は本発明の第２形態の固定装置の分解斜視図である。 図３はワンピース固定装置例を示す。 請求の範囲 １．−海綿状骨または骨代替物を受けかつ円板除去時に２つの椎骨間に設置さ れるように設計された少なくとも１つの開放内部ケージ（１Ａ）、および −前記ケージ（１Ａ）の挿入面に実質的に垂直の平面内でそのケージの両側に 延在しかつ前記ケージ（１Ａ）により共に固定されるべき少なくとも２つの隣接 椎骨へ固定するための固定手段（１３，１４）を有する外部プレート（１２Ａ） から成るタイプの椎骨用体幹間融合固定装置において、 前記ケージ（１Ａ）は剛性平行四辺形を形成すると共に２つの隣接体幹間スペ ースに適合する断面を形成する前壁（５）、後壁（３）および２側壁（２，４） を有することを特徴とする椎骨用体幹間融合固定装置。 ２．前記ケージ（１Ａ）の前壁（５）は海綿状骨の前記ケージへの前方からの 挿入を可能にする開口部（３３）を有することを特徴とする、請求項１の装置。 ３．前記ケージ（１Ａ）は、対面する椎骨に係合する設計のねじの通過を可能 にする単一孔（１３，１４）により構成された固定手段を各端部に有する外部プ レート（１２Ａ）に取付けられ、前記孔（１３，１４）はその組立体の中心垂直 軸（ｘ−ｘ’）の両側の対角線（ｙ−ｙ’）上に形成されていることを特徴とす る、請求項１または２の装置。 ４．前記外部プレート（１２Ａ）は内部ケージ（１Ａ）と共に単一片として形 成されていることを特徴とする、請求項１の装置。 ５．前記外部プレート（１２）および内部ケージ（１Ａ）は分離形成されてい て組立手段により相互に連続的に固定されていること を特徴とする、請求項１の装置。 ６．前記ケージ（１Ａ）上に前記プレート（１２Ａ）を組立てるための手段は 鳩尾形慴動路により構成され、その柄穴形成部（３０）は前記プレート（１２Ａ ）の内側面（３１）上で垂直慴動方向に形成され、かつそれに対応する柄部（３ ２）は前記ケージ（１Ａ）の外側前面（５Ａ）上、または柄穴形成部（３０）お よび柄部（３２）はそれぞれ前記と逆の側面上に形成されていることを特徴とす る、請求項５の装置。 ７．前記ケージ（１Ａ）の外側前面（５Ａ）およびそれと共働する前記プレー ト（１２Ａ）の対応面（３１）は、前記プレート（１２Ａ）が前記ケージ（１Ａ ）へ組立てられるときに合致するように設計された同一の長円形孔（３３，３４ ）をそれぞれ有し、それにより前記ケージ（１Ａ）の適所への設置後に海綿状骨 の前方からの挿入を可能にする構成であることを特徴とする、請求項６の装置。 ８．前記内部ケージは、開放上下面（８，９）に加えて、海綿状骨のための挿 入孔（１０，１１）を有する側壁（２，４）から成ることを特徴とする、請求項 １の装置。 ９．前記ケージ（１，１Ａ）へ組立てるための２つの組立手段（３０，３２） 、２つの端部固定孔（１３，１４）、および椎骨へ固定するための３つ以上の支 持ねじと共働する中間固定孔を有するプレート（１２Ａ）によって３つ以上の連 続椎骨に対して相互に固定される２つ以上の内部ケージ（１Ａ）を含むことを特 徴とする、請求項１から８のいずれか１の装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．海綿状骨または骨代替物を受けかつ円板除去時に２つの椎骨間に設置され るように設計された少なくとも１つの開放内部ケージから成る椎骨の体幹間融合 固定装置において、前記ケージ（１，１Ａ）はその前面（５，５Ａ）上に前記ケ ージ（１，１Ａ）の挿入面に実質的に垂直の平面内でそのケージの両側に延在し かつ各端部に前記ケージ（１，１Ａ）により相互に対して固定されるべき少なく とも２つの隣接椎骨へ固定するための固定手段（１３，１４）を有するプレート （１２，１２Ａ）を形成する外部要素を含むことを特徴とする体幹間融合固定装 置。 ２．前記外部プレート（１２，１２Ａ）は内部ケージ（１，１Ａ）と共に単一 片として形成されていることを特徴とする、請求項１の装置。 ３．前記ケージ−プレートユニットの外側前面（５Ａ）は、前記ケージ−プレ ートユニットが適所に設置された後に海綿状骨を前方から挿入できる長円形孔（ ３３）を有することを特徴とする、請求項２の装置。 ４．前記外部プレート（１２）および内部ケージ（１）は分離形成されていて 組立手段により相互に連続的に固定されていることを特徴とする、請求項１の装 置。 ５．前記プレート（１２）を前記ケージ（１）に組立てるための組立手段は前 記ケージの垂直前面（５）上に形成された円筒形スタッド（１５）、および前記 スタッド（１５）の円形頭部（１６）下に形成された周辺溝（１７）により構成 され、前記頭部（１６）は前記プレート（１２）に形成されたキーホール形態の 長円形貫通孔（１９）の対応する拡大域部（１８）へ挿入できるものであり、か つ前記溝（１７）は前記キーホール形貫通孔の狭域（２０）の両側縁部間を慴動 する寸法であって、前記プレート（１２）の外側面（２１）と共働して軸係止を 可能にする構成であることを特徴とする、請求項４の装置。 ６．前記内部ケージ（１）は開放上下面（８，９）に加えて、海綿状骨の挿入 孔（１０，１１）を有する側壁（２，４）を有することを特徴とする、請求項５ の装置。 ７．前記ケージ（１Ａ）上に前記プレート（１２Ａ）を組立てるための手段は 鳩尾形慴動路により構成され、その柄穴形成部（３０）は前記プレート（１２Ａ ）の内側面（３１）上で垂直慴動方向に形成され、かつそれに対応する柄部（３ ２）は前記ケージ（１Ａ）の外側前面（５Ａ）上に形成され、または柄穴形成部 （３０）および柄部（３２）はそれぞれその逆の位置関係で形成されていること を特徴とする、請求項４の装置。 ８．前記ケージ（１）の外側前面（５Ａ）およびそれと共働する前記プレート （１２Ａ）の対応面（３１）は、前記プレート（１２Ａ）が前記ケージ（１Ａ） へ組立てられるときに合致するように設計された同一の長円形孔（３３，３４） をそれぞれ有し、それにより前記ケージ（１Ａ）の適所への設置後に海綿状骨の 前方からの挿入を可能にする構成であることを特徴とする、請求項７の装置。 ９．前記ケージ（１，１Ａ）を固定した後に前記プレート（１２，１２Ａ）を 椎骨上へ固定するための固定手段は前記プレート（１２，１２Ａ）の両端部へ形 成された孔（１３，１４）を貫通する支持ねじから成ることを特徴とする、請求 項１から８のいずれか１の装置。 １０．前記プレート（１２，１２Ａ）の固定孔（１３，１４）は前記組立体の 中心垂直軸（Ｘ，Ｘ’）の両側の対角線（Ｙ，Ｙ’） 上に形成されていることを特徴とする、請求項９の装置。 １１．前記ケージ（１，１Ａ）へ組立てるために２つの組立手段（１５，１８ または３０，３２）、２つの端部固定孔（１３，１４）、および椎骨へ固定する ための３つ以上の支持ねじと共働する中間固定孔を有するプレート（１２，１２ Ａ）によって３つ以上の連続椎骨に対して相互に固定される２つ以上の内部ケー ジ（１，１Ａ）を含むことを特徴とする、請求項１から１０のいずれか１の装置 。