JP2000507310A - 織機用カップリング装置及びカップリング装置を有するドビー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明はカムプレートを主軸（１）にカップリングするための少なくとも１個の爪（４）が配設されているカムプレート（３）と、該爪（４）に関節方式で連結されるスライド（５，５'）よりなるカップリング装置に関する。更に、該装置はカムプレート上に装着され、且つスライド（５，５'）のための装置を備えているコネクティングロッド（７）を有している。該爪（４）はスライド（５，５'）を介して積極的に始動され、主軸と係合したり、係合を解除されたりする。

Description

【発明の詳細な説明】 織機用カップリング装置及びカップリング装置を有するドビー 発明の属する技術分野 本発明は請求項１の前提部分に従う織機用のカップリング装置に関する。 発明の背景 この種の装置は既に知られている。本カップリング装置はばねの力により係合 又は係合解除されるカップリング要素を備える。カップリング工程はドビーの切 換え中に起きる。カップリング工程中のドビーを迅速に動かすための切換え時間 は非常に短いので、非常に強力なばねを使用する必要がある。カップリング要素 の嵌合、嵌合解除のためには、ばねの力より強い力を必要とする。従って、機械 的に作用する多くの要素よりなる多段式力増幅装置が必要となる。これらの要素 のいくつかは非常に大きな固まりであり、切換え時間が非常に短いので、加速力 と減速力とが大きくなり、騒音や熱の発生と、高い摩耗とを招来する。 発明の概要 本発明の目的は上述の問題点を有することなく、部品点数が少なく、構成が簡 単にして、信頼して高速運転ができる織機用のカップリング装置を提供すること にある。この目的は請求項１に掲げる特徴により果たされる。 爪はパターンデータに従って主軸に対して積極的に係合及び係合解除される。 カップリング動作及びカップリング解除動作は爪を積極的に作動させることによ り有利な方法で向上されるので、装置は急速運転中のドビーに使用され得る。 更に、カップリング装置は簡単な構成になっているので、製造面及びエネルギ ー消費面で経済的である。 第二の爪を備えることは有利である。これにより保持力は分散されるので、重 いものを持ち上げる時に特に有利である。 本発明を図面を参照して以下に詳述する。 図面の簡単な説明 図１は本発明によるカップリング装置の側面図である。 図２〜図５は稼動中にあるカップリング装置の運転中の位置を示す側面図であ る。 図６はスライダを始動するための装置の第１の実施の形態の側面図である。 図７はスライダを始動するための装置の第２の実施の形態の側面図である。 図８はスライダを始動するための装置の第３の実施の形態の側面図である。 図９は本発明によるカップリング装置のその他の実施の形態の側面図である。 発明の実施するための最良の形態 図１において、カップリング装置はレバーを介してヘルドフレームを上下に 動かし、且つ装置が摺動可能及び回転可能に配設された主軸１を備える回転ドビ ー用のカップリング装置である。主軸１は２つの溝２，２’を有し、両溝２，２ ’は主軸１の外周部に径方向において互いに対向するように配置されている。装 置は主軸１上に支持された偏心ディスク３を備えている。１個の爪４、２個のス ライダ５，５'、２個のガイド部材２１及び１個のクランクレバー６が偏心ディ スク３に配設されている。スライダ５，５’は径方向において互いに対向するよ うに配置されており、ガイド部材２１により案内されて移動可能である。スライ ダ５のうち一方はその一端において爪４に対して関節方式で連結されており、他 方のスライダ５’はその一端においてクランクレバー６に対して関節方式で連結 されている。スライダ５，５’の他端はそれぞれカップリング部１１，１１’を 有 している。装置はコネクティングロッドを備えており、同コネクティングロッド の一端は偏心ディスク上に回転可能に配設され、他端はスライダ５，５’をそれ ぞれ作動させるための装置１０及びレバーシステム８に連結されている。装置１ ０は支持部材１９を介してコネクティングロッド７に装着されている。更に、装 置は公知の爪４用のロック装置１２を有する。 以下に、装置の運転又は機能方法を記載する。 主軸１は断続的に回転し、１８０度回転する毎に短時間停止する。 図１は停止段階の主軸１を示す。この段階では、スライダ５を介して装置１０ に連結されている爪４は、主軸１が回転している間はカップリング装置が機能し ないように、カップリング溝２の外側に保持されている。停止段階にある装置１ ０がパターンに従って始動されると、爪４はカップリング溝２に挿入される。主 軸１は次の回転サイクルで１８０度回転し、偏心ディスク３は溝に掛止された状 態で主軸と共に回転して、コネクティングロッド７を他端の位置に案内してレバ ーシステム８を介してフレーム９を動かす。 図２は主軸１が爪４と共に１８０度半回転した後のカップリング装置を示す。 次いで、主軸１は１８０度回転するが、偏心ディスク３も爪４と共に主軸の回転 につれて回転する。これにより、コネクティングロッド７は元の位置に案内され 、フレーム９はレバーシステム８を介してより低い位置に移動する。パターンに 従って、停止段階にある装置１０が始動されると、爪４はスライダとレバー６の 助けによりカップリング溝２，２’から引き抜かれて、カップリング装置を休止 位置に留まらせるようにカップリング溝２，２’の作動領域外に留まる。 図３は主軸１が停止段階にあるカップリング装置を示す。爪４はカップリング 溝２，２’に掛止されている。爪４は同爪４と装置１０との間に配置されたスラ イダ５を介して装置１０にロックされている。 図４は主軸１が動作段階にあるカップリング装置を示す。爪４はカップリング 溝２，２’に掛止されており、カップリング装置は偏心運動をするようになって いる。ロック装置１２はコネクティングロッド７の凹部１３，１３’に対する係 合を解除されることにより爪４をロックする。 図５は主軸１が爪４と共に１８０度半回転した後のカップリング装置を示す。 レバー６を介して爪４に連結されているスライダ５’が装置１０に連結されてい ることにより爪４はロックされる。図はカップリング溝２，２’より引き抜かれ た爪４を示す。爪４はレバー６を介して爪４に連結されているスライダ５，５’ を介して始動される。 図１に関して記載したように、装置は爪４を始動するための装置１０を有する 。爪４はガイド部材２１（図６）によって案内されるスライダ５に回動可能に連 結されている。装置１０は異なる態様も取り得る。 電気制御は図６の態様にて実施され、装置１０は機械制御システム２２によっ て制御される電磁石又はリニアモータのいずれかである。電磁石又はリニアモー タの電機子は自由端においてスライダ５，５’のカップリング部１１，１１’に 対して嵌合い方式で係合したり、離脱したりする部分２４を有する。 図７の態様において、制御は空圧式又は油圧式で行われ、この目的のために二 段作動式のシリンダ２６が供されている。シリンダ２６のピストンロッドは自由 端において部分２４を有する。 図８に示すように、装置１０は圧電要素２８であり、この自由端は部分２４を有 する。 図９が参照される。図１による装置とは対照的に、装置は偏心ディスク３上に 鏡面対称の関係に配設された２つの爪４，４’を備えている。各爪４は、互いに 対向するように配置されている一対の溝２，２’に対して係合されたり、離脱し たりする。作用方式は図１の装置と対応している。 装置は、偏心ディスクを主軸１に対してカップリングさせるべく少なくとも１ 個の爪４を配設した偏心ディスク３と、爪４に関節方式で連結されているスライ ダ５，５’と、偏心ディスク上に支持されたコネクティングロッド７とを含み、 スライダ５，５’を始動させるための装置を備えている。爪４はスライダ５，５ ’によって積極的に作動され、主軸に対して係合したり、離脱したりする。

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Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．主駆動軸（１）上に摺動可能にすなわち回転可能に装着されている偏心ディ スク（３）と、 偏心ディスク（３）に支持されており、偏心ディスク（３）上に案内されて 半径方向において可動なスライダ（５）に連結されており、直径方向において第 一スライダ（５）と向かい合うように配設されたスライダ（５'）と係合してお り、且つ直径方向において向かい合うように配置されたカップリング溝（２，２ '）に嵌め込み及び離脱される少なくとも１個の爪（４）と、 偏心ディスク（３）に支持されており、レバーシステム（８）を介して又は 直接フレーム（９）に回動可能に連結されている１個のコネクティングロッド（ ７）と、 爪（４）を始動させるための装置において、装置（１０）がコネクティング ロッド（７）上の所定の位置に設置されており、装置（１０）により始動されて 爪（４）はスライダ（５）又はレバー（６）を介するスライダ（５'）によって カップリング溝（２，２'）と係合及び離脱することを特徴とする爪（４）を始 動させるための部材と よりなる織機用、特に回転ドビー用、カップリング装置。 ２．装置（１０）がいずれの１個のスライダ（５，５'）とも係合されたり、係 合を解除されたりし得る手段を有することを特徴とする請求項１に記載の装置。 ３．装置（１０）が電磁石及びリニアモータのいずれか一方であることを特徴と する請求項１に記載の装置。 ４．装置（１０）が作動シリンダであることを特徴とする請求項１に記載の装置 。 ５．装置（１０）が偏向発振器であることを特徴とする請求項１に記載の装置。 ６．レバー（６）が第２の爪として形成されることを特徴とする請求項１に記載 の装置。 ７．請求項１乃至６のいずれか１項に記載の装置を備えるドビー。 ８．請求項７に記載のドビーを備える織機。