JP2000506501A - 抗イディオタイプ血管内皮細胞成長因子抗体およびそれらの医薬としての使用 - Google Patents

抗イディオタイプ血管内皮細胞成長因子抗体およびそれらの医薬としての使用

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Abstract

(57)【要約】 静止した内皮細胞には影響を与えずに、脈管形成を阻害するかあるいは脈管形成を促進するという観点で、脈管形成過程にある内皮細胞を含む疾患の処置のための薬剤の調製のための、あるいは脈管形成過程にある内皮細胞を含む疾患の診断のための製品の調製のための、血管内皮細胞成長因子の抗イディオタイプ抗体の使用。

Description

【発明の詳細な説明】 抗イディオタイプ血管内皮細胞成長因子抗体およびそれらの医薬としての使用 本発明は、抗イディオタイプ血管内皮細胞成長因子抗体およびそれらの医薬と しての使用に関する。 VEGF(血管内皮細胞成長因子)は、現在では、腫瘍の進行(Folkmanに概説 )、糖尿病性網膜症(Malecaze,1994)またはリウマチ性多発性関節炎(Fava,1994 )において観察される制御されない新生血管形成の主な物質として認識されてい る。 Connolly)。121、165、および189アミノ酸の少なくとも3つのホモダ イマー型が、プレメッヤンジャーRNAのオルタナティブスプライシングにより 生成される。165アミノ酸のVEGFは、VEGF165と呼ばれる。その脈 管形成の役割に加えて、VEGFは、毛細血管の透過性を刺激する(Connolly,19 89)。腫瘍形成におけるVEGFの役割は、腫瘍壊死に伴う低酸素症がそのmR NAの発現を増加させるという観察から疑われてきた。一方、VEGFは、腫瘍 の病状の多くの症例において過剰に発現されている。さらに、抗−VEGF抗体 の注射は、腫瘍の増殖を阻害する(Kim,1993)。 成長因子は、したがって、多くの異なる効果、例えば、増殖および生存を、そ れがその一つまたは他のレセプターに結合するかどうかにより、誘導することが できる。免疫中和(immunoneutralization)は、したがって、増殖を阻害すること により、有益な効果をもたらすが、生存を低下させることにより不利益な効果を ももたらし得る。ヘパリンに結合する成長因子、例えば、VEGFまたはFGF (線維芽細胞成長因子)のレセプターによってin vivoで仲介される機能の分析は 、2つの主要な障害にぶつかる。1つは、成長因子がいくつかのレセプターに結 合することができ、さらに、いくつかの成長因子が同じレセプターに結合するこ とができるため、リガンドとレセプターとの間の相互作用の組み合わせが非常に 複雑なことである。FGFをコードする9遺伝子の産物は、したがって、FGF のレセプターをコードする5遺伝子の利用可能な産物を有する。一方、グリコサ ミノグリカンに対するそれらの高度な親和性は、VEGFまたはFGFのような 成長因子が細胞外マトリックスに腐骨を形成し(sequestrated)、それらの合成部 位 の直ぐ近く(0.5mm以内)にのみ見出されることを意味し、それはそれらのin vivoでの役割を理解することを難しくしている。 2つの異なる遺伝子が、VEGFレセプターとして同定された膜貫通チロシン キナーゼをコードしている:ヒトではKDR(Terman,1992)あるいはマウスでは flk-1(Millauer,1993)およびflt-l(DeVries,1992)。 flk-1レセプターのメッセンジャーRNAが胚形成の間に内皮細胞に存在し、 成人では消失することが実証された(Millauer,1993)。flk-1が見出される唯一 の非内皮細胞は、臍帯の基質細胞(stromal cell)である(Quinn,1993)。他の著 者は、成人の肝臓の洞様毛細血管内皮細胞(Yamane,1994)、成人の糸球 (glomerules)(Millauer,1994)およびランゲルハンス島β(Oberg,1994)におけ るflk-1のmRNAの存在を実証した。 さらに、腫瘍細胞とドミナントネガティブflk-1レセプターにより感染した細 胞の同時接種は、腫瘍の増殖を阻害する(Millauer,1994)。 本発明の目的の1つは、ヘパリンに親和性を有し、新しいタイプの循環するア ゴニストをそれらの1つのまたは他のレセプター上で特異的に標的化し得る成長 因子の抗イディオタイプ抗体の用途を提案することである。 本発明の他の面の一つは、適切な特異性と長い半減期を有する成長因子レセプ ターのアゴニストを提供することである。 本発明の目的の1つは、それらの免役グロブリン構造ゆえに、循環しているV EGFのKDRとの結合領域の内部イメージを提供することである。 本発明は、静止した内皮細胞には影響を与えずに、脈管形成を阻害するかある いは脈管形成を促進するかのいずれかの、脈管形成過程に関与する内皮細胞を含 む病状の処置のための医薬の調製のための、あるいは、脈管形成に関与する内皮 細胞を含む病状の診断のための製品の調製のための、抗−イディオタイプ血管内 皮細胞成長因子抗体に関する。 「脈管形成過程に関与する内皮細胞」という表現は、基底膜を通じて移動し、 増殖する内皮細胞を意味する。 細胞が脈管形成過程に関与するかどうかを決定するためには、インテグリンβ 3に対する抗体の助けを借りるイムノマーキングを用いることができる (Brooks et al.,Cell,1994,79:1157-1164)。 「静止した内皮細胞」という表現は、正常な成人の非脈管形成血管の内皮細胞 を意味する。 本発明は、抗−イディオタイプ血管内皮細胞成長因子抗体の、脈管形成内皮細 胞を含む病状のKDRレセプターの選択的刺激による処置のための医薬の調製の ための使用に関する。 「脈管形成内皮細胞」という表現は、脈管形成過程に関与する細胞をいう。 本発明の抗イディオタイプ抗体は、ヒトKDRレセプター(あるいはマウスfl k−1レセプター)を認識するが、flt−1レセプターは認識しない。 本発明の抗−イディオタイプ抗体の助けを借りると、KDR(またはflk-1) が異常な脈管形成の標的であるという事実を実証することが可能であった。 有利な実施態様によると、本発明は、静止した内皮細胞には影響を与えずに、 脈管形成を阻害するため脈管形成過程に関与する内皮細胞を含む病状の処置のた めの医薬の調製のための抗−イディオタイプ血管内皮細胞成長因子抗体の使用に 関し、この抗−イディオタイプ抗体は、トキシン(その機能はタンパク質の翻訳 をブロックする)と結合しする。 トキシンとしては、サポリン、リシン、または放射活性元素、例えば、ヨウ素 −-125または-131を挙げることができる。 別の有利な実施態様によると、本発明は、静止した内皮細胞には影響を与えず に、脈管形成を阻害するため脈管形成過程に関与する内皮細胞を含む病状の処置 のための医薬の調製のための抗−イディオタイプ血管内皮細胞成長因子抗体の使 用に関し、この抗−イディオタイプ抗体は、そのFabフラグメントの形態であ る。 処置のためには脈管形成の阻害が必要とされる病状としては、ガン、糖尿病性 網膜症、および角膜移植の拒絶を挙げることができる。 本発明は、静止した内皮細胞には影響を与えずに、脈管形成を促進するため脈 管形成過程に関与する内皮細胞を含む病状の処置のための医薬の調製のための抗 −ィディオタイプ血管内皮細胞成長因子抗体の使用に関する。 処置のためには脈管形成の刺激が必要とされる病状としては、動脈または静脈 血栓症の間に虚血性にされた領域の瘢痕形成と再潅流を挙げることができる。 本発明は、抗−イディオタイプ血管内皮細胞成長因子抗体の、瘢痕形成または 卵巣の黄体の成熟過程において血管形成のスピードを増加させるため生理学的脈 管形成を刺激するための、あるいは血管血栓症の間に虚血にされた領域を再潅流 するために血管の閉塞性の異常の過程で脈管形成を刺激するための医薬の調製の ための使用に関する。 本発明の抗−イディオタイプ抗体はまた、脈管形成過程に関与する内皮細胞を 含む病状の診断のための製品の調製のためにも用いられ得る。 健康な組織のKDR刺激に対する一般的な経路による反応の欠如の実証は、K DRまたはflk-1を発現する領域のマッピングのための道を開いた。ヨウ素化し た抗−イディオタイプ血管内皮細胞成長因子抗体の注射は健康な器官に結合する ことなく腫瘍の視覚化を可能にした。 本発明は、抗−イディオタイプ血管内皮細胞成長因子抗体に関し、それはヒト KDRレセプターの、またはネズミflk-1レセプターのリガンドであって、fltの リガンドではないことを特徴とする。 本発明は、抗−イディオタイプ血管内皮細胞成長因子抗体に関し、それらは以 下の性質: −それらはKDRに対して特異的である、 −それらは循環している、 −それらは、約23日の、特に約21日の、そしてさらに特定すると 22.5日の半減期を有している、 −それらは、200kDaのタンパク質のチロシンにリン酸化を誘導する 、 −それらは血管内皮細胞の増殖を誘導する、 −それらは内皮細胞の移動を誘導しない、 −それらは脈管形成を刺激する、 −それらは低血圧を引き起こさない、 −それらは血管透過性に影響を与えない、 を有することを特徴とする。 KDRに対する特異性は、放射性ヨウ素化したVEGFを用いる競合試験によ り、KDR配列を有する真核生物発現ベクターでトランスフェクションしたCO S細胞へのその結合に関して、決定され得る(Terman et al.,Biochem. Biophys.Res.Commun.,1992,187:1579-1596)。 本発明の抗−イディオタイプ抗体とは対照的に、VEGFは、fltレセプター に結合し得るため、KDRに対して特異的ではない。 本発明の抗−イディオタイプ抗体の特異性の有利な点は、静止した細胞には影 響を与えない薬物による脈管形成内皮細胞の標的化にある。 「循環する」という表現は、循環する血液に自由に輸送され、血管壁にとらわ れないことを意味する。 本発明の抗−イディオタイプ抗体とは対照的に、VEGFは、循環しない。本 発明の循環している抗−イディオタイプ抗体の有利な点は、静止した細胞には影 響を与えない薬物による脈管形成内皮細胞の標的化にある。 抗−イディオタイプ抗体の半減期に関しては、これは種毎に異なり、例えば、 ラットではそれは7日である。 本発明の抗体の半減期は、以下の試験により測定することができる:放射性ヨ ウ素化したリガンド1μCiの静脈内注射、次いで、種々の間隔の時間での血液の 採取および放射活性の測定。半減期は、最初の放射活性の50%が循環する血液 から消失するのに必要な時間に相当する。 VEGFの半減期は6分未満である(Beuters et al.,Circulation,1995);I gGの半減期は23日のオーダーである。 その上に抗−イディオタイプ抗体がチロシンのリン酸化を誘導する200kDa のタンパク質はKDRである。 この面は、抗−イディオタイプ抗体によるKDRの活性化がKDRのリン酸化 に必要な機能の引き金を引くことを意味する。 この面は、実施例に記載するリン酸化試験により測定することができる。 血管内皮細胞の増殖の誘導とは、それらが増殖することを意味する。 これは、実施例に記載する試験により測定することができる。 本発明の抗体は、VEGFよりも、すなわち約2倍の率で、有効に血管内皮細 胞の増殖を誘導する。 本発明の抗−イディオタイプ抗体による内皮細胞の増殖の誘導のこの増加の利 点は、KDRレセプターに対する抗−イディオタイプ抗体の結合とそれに続くK DRのチロシンでのリン酸化は、細胞増殖の引き金を引くのに十分であるという 事実にある。 内皮細胞の移動がないということは、VEGFによって引き金を引かれる効果 の中で、抗−イディオタイプ抗体はKDRによって仲介されるものを擬態し、fl t-1によって仲介されるものは擬態しないということを意味する。 この面は、実施例に記載する試験により測定される。 本発明の抗体とは対照的に、VEGFは、内皮細胞の移動を誘導する。 本発明の抗体により提供される利点は、flt-1レセプターに対するそれらの効 果の欠如を、flt-1の機能を探る移動および透過性試験により実証することにあ る。 脈管形成の刺激とは、KDRレセプターに対する抗−イディオタイプ抗体の結 合とそれに続くKDRのチロシンでのリン酸化および細胞増殖が、脈管形成の引 き金を引くのに十分であることを意味する。 これは、実施例に記載した試験により定量できる。 本発明の抗体が、脈管の透過性に影響を与えないという事実は、VEGFによ って引き金が引かれる効果の中で、抗−イディオタイプ抗体はKDRによって仲 介されるものを擬態し、flt-1によって仲介されるもの、例えば、血管透過性は 擬態しないということを意味する。 このことは以下の試験により決定され得る:ろ紙(12mmの直径)を、2mg/m lのゼラチン(Millicell-Millipore)を補足したPBSで前もって4℃で16時間 インキュベーションし、それに角膜の内皮細胞を播種する(40,000細胞/cm2)。ウ ェルを24ウェルの箱に整える(直径16mm)。5日後、細胞内区画と細胞外区画 との間の電気抵抗を測定する(180Ωのオーダーで)。モジュレーターを付加 して抵抗を10分毎に測定する。VEGFの影響下で(5−50ng/ml)、抵抗 は約90分間の行程で150Ωまで低下した。抵抗の低下は、したがって、透過 性の増加を示す。この機能は、flt-1レセプターによって仲介されるものであり 、KDRレセプターによってではない。 本発明の抗体とは対照的に、VEGFは、脈管の透過性に影響を与える。本発 明の有利な点は、したがって、抗−イディオタイプ抗体がin vivoでflt-1レセプ ターによって仲介される効果を刺激しないことを示すことにある。 本発明はまた、本発明による抗−イディオタイプ抗体のFabフラグメントに も関する。 本発明はまた、本発明による抗−イディオタイプ抗体とトキシン、特に、サポ リンおよびリシンから選ばれるものとの間の、あるいは本発明の抗−イディオタ イプ抗体と放射性元素、例えば、ヨウ素−125または−131との間の複合体 にも関する。 本発明はまた、以下の方法: −精製したVEGFを動物、特にウサギに注射する、 −血液を抜き取って特定の抗−VEGF IgGを含む精製Igを、 例えば、プロテインAに対するアフィニティークロマトグラフィーで回収し、次 いで、可能な段階で、その特定の抗−VEGF IgGを精製Igから、例えば 、VEGFに対するアフィニティークロマトグラフィーにより精製する、 −上記の精製Igまたは上記の精製抗−VEGF IgGを、VEG Fの注射に用いたのと同じ種の動物に、特にVEGFの注射に用いたのと同じ起 源のウサギの膝窩神経節に注射する、 −血液を抜き取り、全Igを、例えば、プロテインAにより回収し、 次いで、その全Igを2つの免疫吸着に付す: ・抗−VEGF IgGを産生し、抗一アロタイプもしくは アイソタイプ抗体を排除するために用いたウサギの予備免疫 Igを用いて調製したアフィニティーカラムでの免疫吸着、 ・抗イディオタイプを精製するために抗−VEGF IgG を用いて調製したアフィニティーカラムでの免疫吸着 によって得ることができる本発明の抗−イディオタイプ抗体にも関する。 本発明の抗イディオタイプのin vivoでの作用を証明するためには、プロテイ ンA−セファロースでの精製のみが必要である。 本発明はまた、本発明の抗イディオタイプ抗体の調製方法にも関し: −精製VEGFを動物、特にウサギに注射する、 −血液を抜き取って特定の抗−VEGF IgGを含む精製Igを、 例えば、プロテインAに対するアフィニティークロマトグラフィーで回収し、次 いで、可能な段階で、その特定の抗−VEGF IgGを精製Igから、例えば 、VEGFに対するアフィニティークロマトグラフィーにより精製する、 −上記の精製Igまたは上記の精製抗−VEGF IgGを、VEG Fの注射に用いたのと同じ種の動物に、特にVEGFの注射に用いたのと同じ起 源のウサギの膝窩神経節に注射する、 −血液を抜き取り、全Igを、例えば、プロテインAにより回収し、 次いで、その全Igを2つの免疫吸着に付す: ・抗−VEGF IgGを産生し、抗−アロタイプもしくは アイソタイプ抗体を排除するために用いたウサギの予備免疫 Igを用いて調製したアフィニティーカラムでの免疫吸着、 ・抗イディオタイプを精製するために抗−VEGF IgG を用いて調製したアフィニティーカラムでの免疫吸着 を特徴とする。 本発明の抗体のFabフラグメントを調製するには、手順は次の通りであって よい:Fabフラグメントを、3.5mgのパパインおよび0.1MのEDTA( エチレンジアミン四酢酸)および0.1Mシステインを含む42mlに溶解した2 00mgのIg2 Idから調製した。この混合物を、4時間37℃でインキュベ ーションし、反応を、次いで、4.6mlの0.3Mヨードアセトアミドの添加に より停止する。この混合物を、次いで、2リットルのPBSに対して4℃で16 時間透析し、次いで、10mlのプロテインA−セファロースのカラムでクロマト グラフィーする。Fabフラグメントは限界容量(dead volume)で回収される。 本発明はまた、医薬組成物にも関し、それらは、活性物質として、少なくとも 1つの本発明の抗イディオタイプ抗体、もしくは少なくとも1つの本発明のFa bフラグメント、もしくは少なくとも1つの本発明の複合体を含むことを特徴と する。 本発明はまた、抗イディオタイプ抗体のFabフラグメントの超可変領域の配 列から誘導した医薬組成物にも関する。 本発明はまた、結晶学およびX線回折、円二色法および核磁気共鳴により決定 された抗イディオタイプ抗体のFabフラグメントの三次元構造から誘導した医 薬組成物にも関する。 図面の説明 Figure1は、ヨウ素化VEGFのそのレセプターへの結合の抗−イディオタイ プ抗体Jによる阻害を示す。抗体Jは、VEGFのflt-1レセプターに対する結 合を置換しないと結論づけられる。 示されるVEGFまたは抗−Id Jの濃度は、48時間前に、flt-1配列 (FigureのパートA)もしくはflk-1配列(FigureのパートB)を含む1μg/mlの ベクターpSV7dでトランスフェクションしたCOS細胞と、1ng/ml(Figureのパ ートA)または10ng/ml(FigureのパートB)のヨウ素化VEGF存在下で4℃ でインキュベーションされる。3時間後、細胞をすすぎ、溶解し、放射活性をガ ンマカウンターで計測する。 Figure2Aは、VEGFのその高親和性のレセプターへの結合の、アンチセン スKDRオリゴヌクレオチドによるFBAE細胞のトランスフェクションによる 阻害を示す。 12ウェルのプレートに播種した集蜜下のFBAE細胞を、2μMのセンス (□)もしくはアンチセンス(◆)KDRオリゴヌクレオチドを用いてトランス フェクションする。24時間後、細胞を、3時間4℃で、濃度の増加するヨウ素 化VEGFの存在下で、最終容量500μlで、インキュベーションする。Jはf lk-1を発現しない細胞には結合しないと結論づけられる。 Figure2Bは、VEGFのFBAE上のその高親和性のレセプターへの結合の 、抗イディオタイプJ(抗−Id J)とのプレインキュベーションによる阻害 を示す。 集蜜下のFBAE細胞を10cm2のウェルに播種し、インターナリゼーション のため、5μg/mlの抗−Id Jまたは予備免疫IgGと、37℃で90分間イ ンキュベーションする。このプレートを、次いで、4℃に移し、種々の濃度のヨ ウ素化VEGFとインキュベーションする。非特異的結合を、1μg/mlのヨウ素 化していない(cold)VEGF(挿入図)の存在下で測定する。データを、次いで、 スキャッチャードプロットで表す。Jは、flk-1に結合し、flk-1のみに結合する と結論づけられる。 Figure3は、抗イディオタイプJによるFBAE細胞におけるKDR/flk-1の チロシン残基へのリン酸化の誘導を示す。 FBAE細胞を10分間37℃で、予備免疫IgG、VEGFまたは抗−Id Jにより刺激し、次に、RIPA緩衝液で溶解し、溶解物を抗−ホスホチロシ ンモノクローナル抗体(PY22)を用いて免役沈降させる。免役複合体をプロ テインA−セファロースビーズで回収し、ポリアクリルアミドゲル電気泳動に付 し、ニトロセルロースフィルターに移し、そして抗−ホスホチロシンモノクロー ナル抗体PY22または抗-flk-1ポリクローナル抗体のいずれかにより明らかに する。 Figure4は、FBAE細胞の増殖の抗イディオタイプJによる刺激を示す。J は、flk-1レセプターを、VEGFがするようにリン酸化すると結論づけられる 。 FBAE細胞を12ウェルのプレートの1ウェル当たり5,000細胞で、 0.01ng/ml〜1,000ng/mlの範囲の種々の濃度のVEGF、抗−Id J または予備免役IgGの存在下で播種する。5日後、細胞をトリプシン処理し、 計数する。示したデータは3点の平均で、実験は4回行なって、同じ結果を得た 。JはFBAE細胞の増殖を刺激すると結論づけられる。 Figure5は、Ig2 Idの注射の腫瘍容積に対する効果を示す。 グリーソン(Gleason)スコアIX(3×3×3mm)に相当するホルモン−非依 存性前立腺癌の断片をnu/nu雌マウスに移植した。1ヶ月後、それらが臨床的に 触診できるようになったとき、その動物(各群n=8−10)に、VEGF (V−IgG)、またはIg1 PI(PI−IgG)、またはIg2 Id (J−IgG)の活性を中和する200μgのIg1 Tを1週間に2度与えた 。腫瘍の容積をノギスを用いて1週間に2度測定し、マウスの体重を量った。動 物を3ヶ月後に屠殺し、腫瘍を写真に取った。 Figure6は、V−IgG、PI−IgGまたはJ−IgGで処理した腺癌異種 移植片の組織学的分析(a−c)、血管新生(d−i)および増殖(j−l)の マーキングを示す。 Figure5の凡例で示されたように処理された動物を、異種移植片のの移植の3 ヶ月後に屠殺し、ついで、これらの腫瘍から切片を作製し、ヘマトキシリン−エ オシン(a−c)で染色した。隣接する切片をulexマーカー(d−f)(ペルオ キシダーゼに結合させたUlex Euopeaus,Sigma,ref.L8146)、抗-flt-1抗体 (SantaCruz)(g−i)またはmib-1(j−l)を用いて明らかにした。Jは血管 の数と癌細胞の増殖を刺激すると結論づけられる。 表1は、VEGFおよび抗−Id JがセンスもしくはアンチセンスKDRオ リゴヌクレオチドでトランスフェクションされたFBAE細胞に及ぼす生物学的 効果を示す。 集蜜下のFBAE細胞を、上の説明に記載したように、センスもしくはアンチ センスKDRオリゴヌクレオチドによりトランスフェクションする。24時間後 、細胞を無血清培地に移し、続いてそれらを50pMのVEGF、抗−Id Jの 存在下で、またはどちらも無しでインキュベーションし、次いで、20時間の刺 激後、トリチル化したチミジンで4時間標識した。平行して、移動実験も集密な 細胞に対して行なう。マルタ十字の形態の切傷を細胞の単層に作成した。ウェル を無血清培地で洗浄し、細胞を10倍高いモジュレーター濃度でインキュベーシ ョ を8つのフィールドにわたって計数し、各ポイントを3重に測定した。これらの 実験は3回行なって同じような結果を得た。JはVEGFのいくつかの効果を擬 態する:それは増殖を刺激するが移動は刺激しないと結論づけられる。 実施例に用いる略語 PBS(リン酸緩衝生理食塩水):リン酸緩衝液の生理食塩水溶液 Ig1 PI:VEGFによる免役化の前に抜き取った血液からプロテインA −セファロースにより精製したウサギ免役グロブリン。 Ig1 T:VEGFによる免役化の後に抜き取った血液からプロテインA− セファロースにより精製したウサギ免役グロブリン。 抗−VEGF Ig1:VEGF−セファロースにより精製したIg1 T。 Ig2 Id:Ig1 Tによる免役化の後に抜き取った血液からプロテインA −セファロースにより精製したウサギ免役グロブリン2。 Ig2 J(Jとも呼ぶ):Ig1 PI−セファロース次いで抗−VEGF Ig1−セファロースにより精製したIg2 Id。 研究方法 1.抗イディオタイプVEGF165抗体の産生 予備免役IgG(Ig1 PI)の調製 各免役化の前に、血液を抜き取り、血清を回収直後に分画して、15mlの血清 をプロテインAのカラム(0.9×18cm)でクロマトグラフィーにかける。こ のカラムをPBSで洗浄し、免役グロブリンを0.2Mのグリシン(pH2.5で 緩衝)で溶出させ、1/5の容量の1MK2HPO4の添加により直ちに中和し、そ れをPBSに対して透析する。免役グロブリン(Ig1 PI)を−80℃で使 用するまで保存する。 1.1.ネズミ抗イディオタイプ抗体の調製 集蜜まで培養し、5μg/mlのインスリンおよび10μg/mlのトランスフェリン を含むDMEM培地(ダルベッコの改変イーグル培地(Gibco,ref.13016 027) ) INSERM,Toulouse)で産生された5ng/mlの組換えFGF2により48時間刺激 のネズミVEGFをポリアクリルアミドゲル電気泳動で非変性条件下で分離し、 ニトロセルロースリーフに移す。 VEGFを含む画分を切り出し、1mlのジメチルスルホキシドで溶解した。1 0μgのVEGFを0.25mlのフロイント完全アジュバントで乳化し、「Fauve de Bourgogne」ウサギ(Iffa-Credo)に15日間の間隔を空けて4回注射した。 最初の注射から3ヶ月〜7ヶ月の間に抜き取った血液を分画し、Igをプロテ インAに対するアフィニティークロマトグラフィーにより精製する;これらの精 製IgをIg1 Tと呼ぶ。 麻酔した「Fauve de Bourgogne」ウサギに、エバンスブルー(Evans blue)を含 有する0.5mlPBSの注射を、足の肉鉦に、リンパ腺系を染色するために与え る。次いで、皮膚の切傷を作成し、皮膚のレベルを除き(freed)、そして青くな った神経節をこうして可視化する。 100μlのPBS/フロイント完全アジュバントの1:1混合物で乳化した 10μgのIg1 T(5μl)を各ウサギの膝窩神経節に30分後に注射した。 アジュバントの注射は、炎症性の肉芽腫を生じ、それは神経節が感じられるの を可能にし、それにより経皮的注射を必要な皮膚レベルの切傷もなく続いて行な うことが可能である。3,6および9週間後、ウサギに10μgのIg1 Tの神 経節内注射を与える。 最初の注射から4〜7ヶ月後に抜き取った血液を上記のように精製する。抗− イディオタイプIg(Ig2 J)を、次いで、以下の段落2および3に示すよ うに一連の2つのアフィニティークロマトグラフィーにより精製する。 1.2.ヒト抗イディオタイプ抗体の調製 VEGF165を、VEGF165のcDNA(Judith Abraham,Scios Nova ,Mountain View,CAにより提供)を含む発現プラスミド(prCEN-1、F.Bayard,U nit 397 INSERM)によって安定な方法でトランスフェクションしたCHO細胞内 で産生させた。 細胞を、抗生物質と10%ウシ新生児血清を含むDMEM培地で集蜜まで培養 し、次いで、無血清DMEM培地で3回すすぎ、5μg/mlのインスリンと10μ g/mlのトランスフェリンを含むDMEM培地内で48時間インキュベーションす る。 2日後、この培地を回収し、遠心分離し(20,OOOg、30分間)、次いで、予 め0.05M NaClを含む0.01M Tris緩衝液、pH7.2で平衡化しておい たヘパリン−セファロースのクロマトグラフィーにかけた(0.9×6cm)。カ ラムを同じ緩衝液で洗浄した後、VEGFをTris緩衝液中のNaClの濃度勾配 により溶出した。VEGFの生物学的活性は、その分裂促進活性により測定する セプターアッセイにより、およびそのレセプターへの結合についてヨウ素化VE GFとの競合を測定することにより定量する。 10μgのVEGFをニュージーランドウサギ(INRA,Toulouse)の膝窩神経 節に上記のように注射した。3〜7ヶ月後、Ig1 Tを、VEGFがACE細 胞(ウシの副腎皮質の毛細血管の内皮細胞)に及ぼす分裂促進効果を中和するそ れらの能力について試験する。 同系の(co-isogenic)ウサギに10μgのIg1 Tを上記のプロトコールにし たがって与える。 2.免役吸着物質の構築 VEGF−セファロース 1gのセファロース−CNBr(Pharmacia)を、0.1M炭酸緩衝液、pH8.5 に対して予め透析した2mgのVEGFと接触させて一晩維持する。この後、マト リックスを10mlの炭酸緩衝液で3回遠心分離(2,000g、5分間)することによ り洗浄する。依然として遊離しているアミン官能基を、次に5mlの0.2Mエタ ノールアミンとインキュベーションすることによりブロックする。このマトリッ クスを再度PBSで3回、0.2Mグリシン、pH2.5で1回、5分間、そして 次に10mlのK2HPO4で1回洗浄する。次いで、このマトリックスを、0.0 2%アジ化ナトリウムを補充したPBS中で使用するまで保存する。 予備免役Ig1 親和性マトリックスを上記のように調製し、1gのCNBr−セファロースお よび5mgのIg1 PIを接触させる。 抗−VEGF Ig1 50mgのIg1 Tをセファロース−VEGFカラムでクロマトグラフィーに かけ、0.2Mグリシン、pH2.5で溶出させ、透析して−80℃で使用するま で保存する。VEGF特異的IgはIg1 Tの8%を示す。 3.抗イディオタイプIgの精製 プロテインA−セファロースで精製した抗イディオタイプIg(Ig2 Id )を連続する2つのアフィニティークロマトグラフィー:Ig1 PI−セファ ロースのクロマトグラフィーおよび抗−VEGF Ig1−セファロースのクロ マトグラフィーにより精製する。 Ig1 PI−セファロース 50mgのIg2 Idを、Economo-packカラム(0.2×1cm)に調整された Ig1 PI−セファロースカラムに接種する。一旦Ig2を、Ig1 PIのア イソタイプおよびアロタイプに対するいかなるIg2 Idからも分離してしま ったので、Ig2はIg1 PI−セファロースに結合し、保持されない画分は 、したがって、非免役の通常のIg、およびVEGFを認識するIg1領域に対 するIg2 Jからなり、抗−VEGF Ig1−セファロースカラムに沈着する 。 この手順が測定可能な量の抗アイソタイプおよび抗アロタイプIgを分離する ことを可能にするということはこれまでわかっていなかった。 抗−VEGF Ig1−セファロース Ig1 PIカラムに保持されず、したがって抗アイソタイプおよび抗アロタ イプ抗体を涸渇させた抗−id 1gを、Economo-packカラム(0.2×1cm) に調整されたVEGF−Ig1−セファロースカラムに接種する。 このカラムを、続いて10mlのPBSで洗浄し、保持されたIgを次いで0. 2Mグリシン、pH2.5で溶出し、直ちに1/5容量の1M K2HPO4で中和し 、次いでPBSに対して透析する。 この手順により、全Ig2 Idの2−3%を示す抗イディオタイプ免役グロ ブリン(Ig2 J)を精製することが可能になる。 4.抗体の特異性についての研究 抗イディオタイプ抗体のスクリーニングを、実験室で進行する以下の順序に従 って行なう。 1ウェル2cm2あたり30,000細胞で播種したCOS細胞を、10%ウシ胎児血 清、100IU/mlペニシリンおよび50μg/mlストレプトマイシンを含むDME M培地で培養する。2日後、この細胞を血清も抗生物質も含まない培地に移し、 flt-1またはflk-1のcDNAを含む2μg/mlのプラスミドp SV7d (L.Williams,UCSFより提供)および10μg/mlリポフェクチンと共に30分間 インキュベーションする。 6時間後、この培地を10%ウシ胎児血清を含むDMEMで48時間置換える 。 放射性ヨウ素化VEGF(1−2×105cpm/ng)のトランスフェクションし たCOS細胞への結合を4℃で測定する。細胞を結合緩衝液(20mM Hepesおよ び1mg/mlゼラチンを含むDMEM、pHを7.4に調整)で2回洗浄する。所望 の濃度の放射性ヨウ素化VEGF(COS/flt-1細胞については1ng/ml COS/flk-1細胞については10ng/ml)を種々の濃度の非標識VEGFまたは Ig2 IdまたはIg2 Jと共に加えて最終容量0.5mlとする。非特異的結 合を過剰な(500ng)精製VEGFの存在下で測定する。全結合および非特異 的結合を二重に測定する。 2時間後、細胞を冷緩衝液で3回洗浄し、0.5mlの0.2M NaOHで溶解 する。可溶化した物質に含まれているヨウ素−125をガンマカウンターで計測 する。 平行して、10cm2のウェルあたり100,000細胞で播種したFBAE細胞(ウシ 胎児大動脈内皮細胞)を、10%ウシ胎児血清および100IU/mlペニシリンお よび50mg/mlストレプトマイシンを含むDMEM培地で培養する。2日後、細 胞を、血清も抗生物質も含まない培地に移し、予め10mg/mlのリポフェクチン と30分間インキュベーションされている10mg/mlのセンスもしくはアンチセ ンスKDRオリゴヌクレオチドとインキュベーションする。 6時間後、この培地を10%ウシ胎児血清を含むDMEMで24時間置換える 。トランスフェクションされていない集蜜下のFBAE細胞を90分間抗イディ オタイプIgGまたはIg1 PIと共にインキュベーションする。この細胞を 続いて4℃に移し、次いで、3時間種々の濃度のヨウ素化VEGFと1μg/ml VEGFの存在下(非特異的結合)または非存在下(全結合)でインキュベーシ ョ ンする。次いで、データをMunsonプログラム(Munson,1980)を用いてスキャッ チャードプロットにより分析する。 5.抗体の生物学的活性 レセプターのリン酸化 FBAE細胞を10分間37℃で1nMのVEGFまたはIg2 Jで刺激し、 次いで、RIPA緩衝液(50mM Tris,pH7.5、1% Nonidet P40,Sigma,ref .N6507、1mM EDTA、それぞれ5μg/mlの以下のプロテアーゼインヒビター :ベンズアミジン、ペプスタチン、ロイペプチンおよびアプロチニン)で溶解し 、溶解物を抗−ホスホチロシンモノクローナル抗体(PY22、Amersham)で免 役沈降させる。免役複合体をプロテインA−セファロースビーズで回収し、次に ポリアクリルアミド電気泳動により分離する。タンパク質をニトロセルロースフ ィルターに移し、抗−ホスホチロシンモノクローナル抗体PY22(Figure3) または市販の抗-flk-1ポリクローナル抗体(Santa-Cruz)(Figure3)のいずれか により明らかにする。 増殖 4cm2のウェルあたり20,000細胞で播種したFBAE細胞を、10%ウシ胎児 血清および100IU/mlペニシリンおよび50μg/mlストレプトマイシンを含む DMEM培地で培養する。2日後、細胞を、血清も抗生物質も含まない培地に移 し、予め10μg/mlのリポフェクチンと30分間インキュベーションされている 10μg/mlのセンスもしくはアンチセンスKDRオリゴヌクレオチドとインキュ ベーションする。 6時間後、この培地を10%ウシ胎児血清を含むDMEMで置換える。24時 間後、細胞を無血清培地内でトランスフェクションし、50pMのVEGF、 Ig2 JまたはPBS単独の存在下でインキュベーションする。68〜72時 間の間に1マイクロキュリー(μCi)のトリチル化チミジンを加える。細胞を 、4℃で、PBSで3回、10%に希釈したトリクロロ酢酸で1回すすぎ、次い で、0.2M NaOHで溶解する。溶解物を次いで、シンチレーションカウンタ ーを用いて計測する。 同様の実験において、FBAE細胞を12ウェルのプレートで1ウェルあたり 5,000細胞で、0.01ng/ml〜1,000ng/mlの範囲の種々の濃度のVE GF、Ig2 JまたはIg1 PIの存在下で播種する。5日後、細胞をトリプ シン処理して計数する。示したデータは、3点の平均値であり、実験は4回行な って同様の結果を得た。 移動 ACE細胞を4cm2のウェルあたり100,000細胞で播種する。この細胞 を、マルタ十字を示している領域にわたる単層で、度盛りされている円錐体の助 けを借りて、増殖させる。この細胞をすすぎ、増殖実験に用いたのよりも10倍 高いモジュレーター濃度(VEGF、Ig2 J、PBS)でインキュベーショ ン 細胞を8つのフィールドにわたって計数し、各ポイントを3重に測定した。これ らの実験は3回行なって同じような結果を得た。 透過性に及ぼす生物学的効果 角膜の内皮細胞(105/cm2)を、予めPBSに溶解した1mg/mlのコラーゲン タイプ1とインキュベーションしておいたフィルター(直径0.45m、Transwel l*,Costar)に沈着させる。次いで、このフィルターを、0.5mlのDMEM培地 および15%ウシ胎児血清が上のチャンバーと下のチャンバーに入ったマルチウ ェル培養皿(Nunc)のウェルに置く。3日後に細胞は集蜜となり、この細胞をすす いで無血清培地内でインキュベーションする。単層の細胞の抵抗を測定する (Millicel*装置、Millipore)。3つの一連の同じウェル(1条件あたり3ウェ ル)で、20ng/ml VEGFまたは胎盤成長因子(flt-1レセプターのみに結合す る)または200ng免役精製Ig2 J抗体を上のチャンバー内でインキュベー ションし、抵抗を10分毎に測定する。抵抗は15分から減少し、30分で最小 になり、そしてVEGFまたは胎盤成長因子で処理したウェルのみで90分後に はその基底レベルまで上昇するが、Ig2 Jで処理したものは上昇しない。 これらの結果は、抵抗が低下するにつれ、flt-1レセプターの活性化の派生的 な機作により透過性は上昇することを示す。Ig2 Jはflt-1には結合しないの で、それは透過性には効果的に影響を及ぼさない。 低血圧 静脈内に注射されたVEGFは、低血圧の引き金を引くが、抗イディオタイプ VEGF抗体はそうではない(血管新生表現型を獲得した内皮細胞に対してのみ 働く)。 網膜血管新生 2μlのビヒクル(50mgのウシ血清アルブミンを含むPBS)、またはビヒ クルと200ngのVEGFもしくは600ngのIg2 Jに浸漬したレンズ核を 、ニュージーランドウサギの角膜縁(limbus)から2mmのところで角膜間質に挿入 する。12日後、移植物について新生血管形成のあった表面を0−4のスケール で定量する(Favard,1992)。 腫瘍血管新生 前立腺癌(グリーソン分類IX)を免役抑制したマウス(Iffa-Cred)内で連続 的に増殖させた。1ヶ月後、このマウスに200μgのIg1 TまたはIg1 PIまたはIg2 Id(全てのIgはプロテインA−セファロースに対する親 和性により精製した)の腹腔内注射を一週間に2回行なった。腫瘍を1週間に2 回測定した。マウスを2ヶ月後に屠殺した。腫瘍切片をMib−1抗体(Immunot ech)(有糸分裂期にある細胞のみを標識する)、ペルオキシダーゼ(Sigma)と結 合させたulexレクチン(European)(内皮細胞のみを標識する)および抗-flt-1抗 体と共にインキュベーションした。 結果 予備免役した血清(n=18)はどれも、flt-1またはflk-1レセプターの発現 ベクターによってトランスフェクションしたCOS細胞上のヨウ素化VEGFの 結合を妨害するIgGを含んでいなかった。対照的に、20%の抗イディオタイ プ血清がflk-1に結合するIgGを含んでいる。免役化後4〜7ヶ月の間に回収 した血清から精製したIg2 Idの調製物を選択したが(Ig2 J)、それは 、ヨウ素化VEGFの、flk-1でトランスフェクションしたCOS細胞への結合 を完全に阻害するが(50%阻害の引き金を引く濃度は約400ngである)、fl t-1によってトランスフェクションした細胞へのその結合は妨げない(Figurel)。 KDRの翻訳開始コドンの中心にある15メンバーのアンチセンスオリゴヌク レオチドによるFBAE細胞のトランスフェクションは、ヨウ素化VEGFの結 合部位の20−25%を阻害する。スキャッチャードプロットによる結果の分析 は、結合のこの低下は、最も高い親和性5pMを有する結合部位に専ら影響を及ぼ すことを示した(Figure2A)。この部位への結合はまた、FBAE細胞をIg2 Jとプレインキュベーションすることによっても阻害される(Figure2B)。 Ig2 JおよびVEGFは、200kDaのタンパク質のチロシンにリン酸化を 誘導する。この分子種のflk-1に対する抗体による曝露は、flk-1レセプターがI g2 Jにより容易にリン酸化されることを確証する(Figure3)。 Ig2 JおよびVEGFは、ACE細胞の増殖を(最大増殖の半分は、1. 2ngのIg2 Jおよび0.5ngのVEGFで得られる)、VEGFの存在下で 得られるのよりも著しく高いレベルで誘導し、それは刺激を受けていないウェル で計数される細胞の数の1.8倍(VEGF)および3.1倍(Ig2 J)に 相当する(Figure4)。 対照的に、Ig2 Jは、内皮細胞の移動を誘導しない(表1)。 これらのIgが血管新生を調整するかどうかを調べるため、200ngの VEGFまたは600ngのIg2 JまたはPBS単独を含有する移植物をウサ ギの角膜間質に移植した。12日後、PBSのみを含む移植物では新生血管形成 は観察されなかった。対照的に、同等の強度の新生血管形成が5pmolのVEGF またはIg2 Jを含む移植物では観察された(それぞれ2.78および2.4 5)。網膜の組織学的分析は、増殖的反応を示さなかったが、VEGFは、少な くともin vitroで内皮細胞、周皮細胞および色素上皮細胞によって合成される。 実施例 1: 前立腺腫瘍 VEGFは最近になって腫瘍血管新生の主な原因と認められたので、前立腺癌 の断片を1ヶ月前に移植しておいたマウスにIg2 Idを注射した。Ig2 J での処理の1ケ月後、腫瘍の容積はIg1 PIで処理した腫瘍のそれより著し く大きかった(Figure5)。 腫瘍切片の免役組織化学的分析は、これらの抗体がin vivoで免役組織化学に よりmib−1抗体を用いて測定される細胞増殖を誘導することを示した。対照 的に、健康な器官(肝臓、腎臓、肺、網膜、脳)には陽性細胞はないが、網膜移 植試験により測定される血管新生を刺激する。これらの性質は、それを、血管新 生表現型を獲得した内皮細胞の特異的マーカーにする。 VEGFは血管新生と透過性を誘導する。Jは血管新生は誘導するが透過性は 誘導しない。 このことは、虚血の処置において主な利点を示す。したがって、ヒトにおいて 、VEGFは、血管新生、および虚血にされた領域の再潅流により虚血に対して 有利な効果を誘導するが(Isner J.M.,Pieczek A.,Schainfeld R.,Blair R.,Hal ey L.,Asahra T.,Rosenfield K.,RazviS.,WalsjK.,Symes J.F.Clinical evidenc e of angiogenesis after arterial gene transfer of VEGF 165 in patients wit h ischaemic limb.Lancet,1996,348:370-374)、合併症もまた処置される四 肢の重篤な浮腫の形態で生じ(VEGFの透過性に及ぼす影響のため)、それは 、Ig2 Jによる処置の間にはならないはずである。 実施例 2: 乳癌: マウスの卵巣を摘出し、3週間だけ活性なエストロゲン移植物をそれらに移植 する。ヒトの乳癌の癌性細胞(MCF7)は癌の引き金を引くが、それはエスト ロゲンがもはや活性でなくなる3週間後には増殖を停止する。抗イディオタイプ VEGF抗体(flk-1レセプターアゴニスト)を注射すると、腫瘍は増殖し続け るが、抗イディオタイプVEGF抗体は新生血管形成を刺激する。 コメント: 化学療法における血管新生成長因子の抗イディオタイプの使用: 従来の抗癌化学療法は、細胞増殖を抑えることを目的とし、したがって、高い 増殖能を有するかなりの数の細胞、特に癌性細胞を減少させるが、消化壁のそれ らのような正常な細胞もまた減少させる。さらに、腫瘍はそれが血管新生する場 合にのみ進行し得る。別の処置は、腫瘍の新生血管形成をトキシンまたは抗有糸 分裂物質をこれらの新生血管に向かわせることにより低下させることからなるが 、それは正常な血管には存在せず、本発明の目的である標的が選択される場合に 限る。 いかなる腫瘍も、それが予め存在している血管に、内皮細胞の新生血管への移 動、増殖および分化を誘導する血管新生成長因子を合成し浸出する場合にのみ進 行し得る。血管新生因子のうち、VEGF(血管内皮細胞成長因子)は、現在、 腫瘍の進行、糖尿病性網膜症またはリウマチ性多発性関節炎において観察される 制御されない新生血管形成の主な原因と認められている。しかし、成長因子は、 それがその1つまたはその他のレセプターに結合するかどうかにより、多くの異 なる効果、例えば、増殖または生存を誘導することができる。免役中和は、した がって、新生血管形成の阻害に有益な効果を及ぼし得るが、健康な内皮細胞の生 存の低下にも好ましくない効果を及ぼし得る。さらに、VEGFの半減期は3分 である。それは循環しないので、全身の注射の後でも標的に到達し得ない。 VEGFレセプターのアゴニストの構築は、したがって、特異性と生物学的利 用可能性という2つの要件を満足しなければならない。このため、イディオタイ プ反応を利用して、循環しているKDR上のVEGFの結合領域の内部イメージ を、それらの免役グロブリン構造ゆえに、得た。 得られた結果: 本発明は、全身に用いることのできる成長因子のレセプターの特異的アゴニス トの産生のためのプロトコールを提案する。VEGFのKDRレセプターの特異 的アゴニストは、この方法で得られた。 KDRレセプターアゴニストは: −前立腺癌および乳癌の新生血管形成を誘導し、 −健康な内皮細胞の望ましくない増殖を誘導せず、 −VEGFとは対照的に、毛細血管透過性を誘導せず、 −VEGFとは対照的に、低血圧を誘導しない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G01N 33/53 G01N 33/53 D (72)発明者 オルテガ,ナタリー フランス国、エフ―31400 トゥルーズ、 リュ・エル・ヴィール、10 アパルトマン 3 (72)発明者 リュシュ,マリ―マグダレーヌ フランス国、エフ―37100 トゥール、リ ュ・クロワ―パスキエ、50

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.静止した内皮細胞には影響を与えずに、脈管形成を阻害するかあるいは脈管 形成を促進する、脈管形成過程に関与する内皮細胞を含む病状の処置のための医 薬の調製のための、あるいは、脈管形成に関与する内皮細胞を含む病状の診断の ための製品の調製のための、抗イディオタイプ血管内皮細胞成長因子抗体の使用 。 2.KDRレセプターの選択的刺激により脈管形成内皮細胞を含む病状の処置の ための医薬の調製のための抗イディオタイプ血管内皮細胞成長因子抗体の使用。 3.静止した内皮細胞には影響を与えずに、脈管形成を阻害する、脈管形成過程 に関与する内皮細胞を含む病状の処置のための医薬の調製のための、請求項1ま たは2記載の抗イディオタイプ血管内皮細胞成長因子抗体の使用であって、その 抗イディオタイプ抗体が、その機能がタンパク質の翻訳をブロックすることであ るトキシンに結合するか、あるいはその抗イディオタイプ抗体がFabフラグメ ントの形態である、使用。 4.静止した内皮細胞には影響を与えずに、脈管形成を促進する、脈管形成過程 に関与する内皮細胞を含む病状の処置のための医薬の調製のための、請求項1ま たは2記載の抗イディオタイプ血管内皮細胞成長因子抗体の使用。 5.抗体が、サポリンおよびリシンまたは放射活性元素、例えば、ヨウ素−12 5または−131から選択されるトキシンに結合している、請求項3記載の抗イ ディオタイプ血管内皮細胞成長因子抗体の使用。 6.瘢痕形成または卵巣の黄体の成熟過程において血管形成のスピードを増加さ せる、生理学的脈管形成を刺激するための、あるいは血管血栓症の間に虚血にさ れた領域を再潅流するために血管の閉塞性の異常の過程で脈管形成を刺激するた めの医薬の調製のための抗−イディオタイプ血管内皮細胞成長因子抗体の使用。 7.トキシンと結合した抗イディオタイプ抗体または抗イディオタイプ抗体のF abフラグメントの、脈管形成の阻害を必要とする病状、例えば、癌、糖尿病性 網膜症および角膜移植の拒絶、の処置のための医薬の調製のための使用。 8.脈管形成過程に関与する内皮細胞を含む病状の診断のための製品の調製のた めの、請求項1記載の抗イディオタイプ血管内皮細胞成長因子抗体の使用。 9.ヒトKDRレセプターの、あるいはネズミflk-1レセプターのリガンドであ り、かつfltのリガンドではないことを特徴とする、抗イディオタイプ血管内皮 細胞成長因子抗体。 10.以下の性質: −KDRに対して特異的である、 −循環している、 −約23日の、特に約21日の、そしてさらに特定すると22.5日 の半減期を有する、 −200kDaのタンパク質のチロシンにリン酸化を誘導する、 −血管内皮細胞の増殖を誘導する、 −内皮細胞の移動を誘導しない、 −脈管形成を刺激する、 −低血圧を引き起こさない、 −血管透過性に影響を与えない、 を有することを特徴とする、抗イディオタイプ血管内皮細胞成長因子抗体。 11.請求項9記載の抗イディオタイプ抗体のFabフラグメント。 12.請求項9記載の抗イディオタイプ抗体と、特にサポリンおよびリシンから 選ばれるトキシンとの間の複合体、または請求項9記載の抗イディオタイプ抗体 とヨウ素−125または−131のような放射活性元素との間の複合体。 13.以下の方法: −精製したVEGFを動物、特にウサギに注射する、 −血液を抜き取って特定の抗−VEGF IgGを含む精製Igを、 例えば、プロテインAに対するアフィニティークロマトグラフィーで回収し、次 いで、可能な段階で、その特定の抗−VEGF IgGを精製Igから、例えば 、VEGFに対するアフィニティークロマトグラフィーにより精製する、 −上記の精製Igまたは上記の精製抗−VEGF IgGを、VEG Fの注射に用いたのと同じ種の動物に、特にVEGFの注射に用いたのと同じ起 源のウサギの膝窩神経節に注射する、 −血液を抜き取り、全Igを、例えば、プロテインAにより回収し、 次いで、その全Igを2つの免疫吸着に付す: ・抗−VEGF IgGを産生し、抗−アロタイプもしくは アイソタイプ抗体を排除するために用いたウサギの予備免疫 Igを用いて調製したアフィニティーカラムでの免疫吸着、 ・抗イディオタイプを精製するために抗−VEGF IgG を用いて調製したアフィニティーカラムでの免疫吸着 によって得られ得る請求項9記載の抗−イディオタイプ抗体。 14. −精製VEGFを動物、特にウサギに注射する、 −血液を抜き取って特定の抗−VEGF IgGを含む精製Igを、 例えば、プロテインAに対するアフィニティークロマトグラフィーで回収し、次 いで、可能な段階で、その特定の抗−VEGF IgGを精製Igから、例えば 、VEGFに対するアフィニティークロマトグラフィーにより精製する、 −上記の精製Igまたは上記の精製抗−VEGF IgGを、VEG Fの注射に用いたのと同じ種の動物に、特にVEGFの注射に用いたのと同じ起 源のウサギの膝窩神経節に注射する、 −血液を抜き取り、全Igを、例えば、プロテインAにより回収し、 次いで、その全Igを2つの免疫吸着に付す: ・抗−VEGF IgGを産生し、抗−アロタイプもしくは アイソタイプ抗体を排除するために用いたウサギの予備免疫 Igを用いて調製したアフィニティーカラムでの免疫吸着、 ・抗イディオタイプを精製するために抗−VEGF IgG を用いて調製したアフィニティーカラムでの免疫吸着 を特徴とする、請求項9記載の抗イディオタイプ抗体の調製方法。 15.活性物質として、請求項9または10記載の抗イディオタイプ抗体、また は請求項11記載のFabフラグメント、または請求項12記載の複合体を含む ことを特徴とする、医薬組成物。
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