JP2000504391A - 空気案内装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は内縁機関のための空気案内装置であって、空気入口開口（１６）の下流に接続された吸込み通路（２２）を有し、該吸込み通路（２２）が空気を空気入口開口（１６）から出口開口（１８）に導くガス案内室（２０）の１部である形式のものを改良することを目的としている。本発明による空気案内装置（２）においては空気フィルタ（２００）は交換カートリッジとして、空気フィルタ（２００）を吸込み通路（２２）に挿入できるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】 空気案内装置 従来技術 本発明は請求項１に記載した形式の空気案内装置に関する。 前記形式の空気案内装置は自動車の内燃機関のために設けられている。このよ うな空気案内装置は例えばＤＥ−ＰＳ３８４２２４８号明細書によって公知であ る。この公知の空気案内装置は、空気入口開口と、該空気入口開口の下流に接続 された吸込み通路と、内燃機関の燃焼室のガス入口開口に接続された出口開口と を有している。出口開口は出口通路の下流にある。吸込み通路と出口通路は騒音 減衰作用を生ぜしめるためにディフューザとして構成されている。吸込み通路の 下流側もしくは出口通路の上流側には変向室があり、この変向室はガス流を吸込 み通路から出口通路へ１８０°変向させる。変向室の入口にはさらに、空気案内 装置を通って流れる内燃機関用の空気をろ過するための空気フィルタがある。こ の空気フィルタは変向室のケーシングを取去ることにより接近可能である。 この公知の空気案内装置の欠点は、空気フィルタへの接近が比較的に困難であ ることでありかつ空気フィルタの組込み及び取出しが比較的に大きな組立費用を 必要とすることである。さらに空気フィルタは比較的にわずかな有効フィルタ面 しか有しておらず、空気案内装置における空気流がフィルタの範囲で比較的に大 きな流れ抵抗に晒されることになる。さらに公知の空気案内装置においては、こ の空気案内装置が自動車のエンジンルームにおいて比較的に多くのスペースを必 要とし、したがって空気案内装置のために比較的に大きな組込み空間が与えられ ていなければならない。 発明の利点 これに対し、請求項１の特徴を有する本発明による空気案内装置は、空気フィ ルタが大きな組立費用なしで空気案内装置に組込まれかつ保守作業に際して比較 的に簡単に交換できるという利点を有している。吸込み通路は同時に空気フィル タのためのケーシングとして役立つので、吸込み通路の中空室をフィルタ室とし て用いることができる。これによって空気案内装置の吸込み範囲に構成部分の高 いパック密度が達成され、空気案内装置のために必要である組込み空間がさらに 減少させられる。全体としては空気案内装置のきわめてコンパクトな構成形式が 達成され、同時にフィルタのかけられていない生空気の流過する容積範囲が最小 に減少させられる。 請求の範囲２以下に記載した処置によっては請求項１に記載した空気案内装置 の有利な構成と改善とが可能である。 吸込み通路は空気入口開口側で蓋で閉鎖可能である。従って空気フィルタは蓋 を取外したあとで数少ない操作で交換可能である。 有利には空気フィルタは吸込み通路の縦軸線に関して軸方向に向けられた構成 部分として構成されている。空気フィルタは軸方向の内室を周囲の外室から分離 する。空気フィルタが前述のように軸方向に配向されていることにより特に大き なフィルタ面が得られる。これによって空気フィルタにより生ぜしめられた流動 抵抗が有利な形式で減少させられる。特にコンパクトでかつ同時に形状の安定し た構成部分は空気フィルタが中空シリンダ形に構成されていることによって得ら れる。 ウォーム状に成形された円弧範囲とウォーム状に形成された円弧範囲を通され た範囲とを有するガス案内室を備えた空気案内装置のためには特に場所をとらな い全体配置は、空気フィルタを受容する吸込み通路が貫通案内された範囲に統合 されていることで得られる。このような形式で、ウォーム状に曲げられた範囲に いずれにしても存在する容積は適正な形式で有効に活用される。空気案内装置に はさらに大きな費用なしで絞り機構を統合させることができる。 図面 本発明による選択された有利な実施例が図面には概略的に示されており、以後 これについて詳細に説明す る。 図１は空気案内装置の１実施例の縦断面図。図２はほぼ図１に示された構造を 有する空気案内装置の１実施例の横断面図。図３は図２に示された実施例に相当 する空気案内装置の斜視図。図４は空気案内装置の別の実施例の吸込み通路の縦 断面図。図５は別の実施例に相当する空気案内装置の縦断面図。 実施例の説明 本発明にしたがって構成された空気案内装置は種々異なる内燃機関において設 けられていることができる。内燃機関とは空気もしくは燃料−空気−混合物が当 該空気案内装置を介して供給される機関である。空気案内装置は内燃機関を運転 するために必要な種々のコンポーネットと一緒に組立てられていることができる 。 内燃機関は例えば、ピストンの適当な運動により空気が吸い込まれる吸込み機 関である。しかしながら、内燃機関に空気を圧力下で供給する装置を付加的に設 けることも可能である。内燃機関は有利には複数のシリンダを有しているが、原 理的には唯一のシリンダを有する内燃機関であることもできる。 内燃機関は種々異なる構造のものでありかつ種々の機構を駆動するために使用 可能であるにも拘らず、以下の実施例の説明では、簡略化を理由として、内燃機 関がオット原理で働き、吸込み機関であり、自動車の エンジンルームに組込まれており、自動車を駆動するために用いられるものと仮 定する。さらに、内燃機関は列をなして配置された４つのシリンダを有し、４つ のシリンダの列が自動車の走行方向に対して横方向に組込まれているものとする 。 図２には本発明による空気案内装置の縦断面図が示されている。図示の断面は 自動車の走行方向に対して横方向に延びている。 図１には図２に示された空気案内装置と構造的にほぼ同じである空気案内装置 が、自動車の走行方向に沿って断面して示されている。図面を見やすくするため に図１と図２とに示された断面はそれぞれ１平面内にあるのではなく、数度折れ 曲って延びており、本発明にとって重要な構成ができるだけ明確に看取できるよ うになっている。 図３は図２に相応する空気案内装置の斜視図である。この場合には視点は空気 案内装置の手前に斜め上方に設定されている。 いずれの図においても同じ部分又は同じ作用を有する部分には同じ符号が付け られている。反対の記載がないかもしくは図面に示されていない限り、図面の１ つに基づき記述しかつ図示した構成は他のすべての実施例にも該当する。又、説 明に別の記載がない限り、異なる実施例の個々の構成は互いに組合わせることが 可能である。 説明と図とのために有利なものとして選ばれた、１例として構成された空気案 内装置２は、主として第１の空気案内部分４と第２の空気案内部分６と管８とデ ザインフード１０とから構成されている。大きく見て、第１の空気案内部分、第 ２の空気案内部分、管８及びデザインフード１０は空気案内装置２の主要な構成 部分である。 以下の説明ではそれぞれの構成を特に明瞭に示している図の図番が括弧内に記 述してある。 記述した内燃機関は４気筒であって、１つのシリンダヘッド１２を有している 。内燃機関の内、図示されているのは、シリンダヘッド１２を通る断面の小さな 範囲である（図２）。シリンダヘッド１２を通る断面は図面を見やすくするため に輪郭しか示していない。 シリンダヘッド１２は少なくとも１つのシリンダを有する内燃機関に属してい る。シリンダ内には摺動可能に支承されたピストン（図面を見やすくするために 図示せず）と燃焼室（同様に図面を見やすくするために図示せず）とがある。内 燃機関の燃焼室内にはガス流入開口１４が通じている。ガス流入開口１４を通っ て空気又は燃料−空気−混合物が燃焼室内へ達することができる。空気案内装置 ２は空気流入開口１６（図１、図２）と流出開口１８（図２）とを有している。 空気案内装置２を通してガス案内管が延在している。このガス案内管は以後、ガ ス案内室２０と呼ぶことに する。ガス案内室２０は空気入口開口１６において始まり、出口開口１８を介し て内燃機関のシリンダヘッド１２のガス入口開口１４に通じている。 ガス案内室２０を通して空気は空気入口開口１６へ流入し、内燃機関の燃焼室 へ達する。空気案内装置２を流れる間に空気には燃料又は混合物が、内燃機関の 形式と必要とに応じて供給される。 実施例の説明を簡易化するためには、ガス案内室２０は考える上で複数の部分 に分割されている。この分割に基づき、ガス案内室２０はまず空気入口開口１６ を有し、この空気入口開口１６には下流側に吸込み通路２２が接続されている（ 図１、図２）。この吸込み通路２２は同時にフィルタ組込み室として役立ち、空 気フィルタ２００を受容している。これについてはあとで正確に記述することに する。流れ方向で見て吸込み通路２２には３つの接続通路２３が続いている。後 フィルタ室２６において接続通路２３は再び合流する。後フィルタ室２６に続い て流れ方向には鎮静通路２７（図１、図２）がある。鎮静通路２７には接続通路 ２８が続いている（図１）。接続通路２８はほぼフレキシブルな管１８内にある 。接続通路２８は下流側で絞り機構２９（図１、図３）に達している。次いで下 流側には接続管片３０が続いている。接続管片３０はガス分配室３１（図１、図 ２）に開口している。ガス分配室３１からは通路３２が分岐している（図１、図 ２、図３）。通路３２は空気案内装置２を通って流れる媒体もしくはこの媒体の １部をガス分配室３１から出口開口１８を介してかつガス入口開口１４を介して 内燃機関の燃焼室へ案内する。 有利に選択された空気案内装置２は例えば、４つの燃焼室を有する内燃機関の ために予定されているので、通路３２に対して平行に３つの別の通路３２ａ，３ ２ｂ，３２ｃ（図１、図３）がガス分配室３１から分岐している。この場合、各 通路３２，３２ａ，３２ｂ，３２ｃは４気筒の内燃機関のそれぞれ１つの燃焼室 に通じている。 吸込み通路２２と部分的には接続通路２３とは、以後通過案内範囲３８と呼ば れる空気案内装置範囲に属している。 通路３２，３２ａ，３２ｂ，３２ｃは、ガス分配室３１の長手方向で見て、ほ ぼ垂直にガス分配室３１から分岐している。通路３２，３２ａ，３２ｂ，３２ｃ は空気案内装置２のウォーム状に成形された円弧範囲４０（図２）を形成する。 大きく見て円弧範囲４０は思考的に第１の部分範囲４１と、第２の部分範囲４２ と第３の部分範囲４３とに分割することができる。 第１の部分範囲４１は流れ方向で見て、ガス分配室３１からの通路３２，３２ ａ，３２ｂ，３２ｃの分岐部から始っている。第１の部分範囲４１においては通 路３２，３２ａ，３２ｂ，３２ｃは壁４６を介して互 いに結合されている（図１）。壁４６の外へ向けられた側には通路３２，３２ａ ，３２ｂ，３２ｃ（図１）の第１の部分範囲４１があり、壁４６の内側に向けら れた側には吸込み通路２２がある。壁４６は吸込み通路２２を周囲に対して分離 している。さらに壁４６は通路３２，３２ａ，３２ｂ，３２ｃを吸込み通路２２ に対して分離するためにも役立つ。第１の部分範囲４１においては通路３２，３ ２ａ，３２ｂ，３２ｃは弧（図２にしたがって視矢方向で見て約９０°の正円弧 ）を成して延びている。この弧には短い直線区分が続いている。第１の部分範囲 ４１の端部は思考的には直線的な区分の端部に続いている。 円弧範囲４０の第２の部分範囲４２は第１の部分範囲４１に続いている。第２ の部分範囲４２においては通路３２，３２ａ，３２ｂ，３２ｃは別の弧（図２に したがった視矢方向で見て例えば約１２０°の正円弧４２）に沿って案内されて いる。第２の部分範囲４２では通路３２，３２ａ，３２ｂ，３２ｃは互いに間隔 を有し、したがって通路３２，３２ａ，３２ｂ，３２ｃの間にはすき間が発生す る。このすき間は吸込み通路２２を後フィルタ室２６と接続するために接続通路 ２３として役立つ（図１）、間隔をおいた通路３２，３２ａ，３２ｂ，３２ｃの 間を通って空気は吸込み通路２２から後フィルタ室２６に向かって流れることが できる。 第２の部分範囲４２には第３の部分範囲４３が続いている（図２）。第３の部 分範囲４３においては通路３２，３２ａ，３２ｂ，３２ｃは、該通路３２，３２ ａ，３２ｂ，３２ｃがそれぞれ１つの出口開口１８に達するまでほぼ直線的であ る。 通路３２，３２ａ，３２ｂ，３２ｃはウォーム状に曲げられている。通路３２ ，３２ａ，３２ｂ，３２ｃは前記３つの部分範囲４１，４２，４３において例え ば全部で１８０゜曲げられている。図１に示すように通路３２，３２ａ，３２ｂ ，３２ｃは特に１８０°よりも大きく曲げられていることもできる。ウォーム状 に成形された前述の円弧範囲４０は少なくとも部分的に、貫通案内された範囲３ ８を取囲んでいる。 内燃機関のシリンダヘッド１２には室４８（図２）がある。この室４８内には 例えば内燃機関において一般的な入口弁と出口弁と入口弁及び出口弁を制御する ための制御軸とがある。制御軸と入口弁と出口弁は図面を見やすくするために図 示されていない。室４８（図２）はシリンダヘッドフード５０（図２）で被われ ている。シリンダヘッドフード５０は、それがシリンダヘッド１２の室を被うと 共に空気案内装置２の第２の案内部分６とを形成するように成形されている。換 言すれば、第２の空気案内部分６は空気案内装置の構成部分を成すと共に内燃機 関の室４８を被うためにも役立つ。一体成形されたシリンダヘッドフード５０を 有する第２の空気案内部分は射出成形型から一体に取出すことができる。第２の 空気案内部分６の材料はプラスチックであると有利である。 後フィルタ室２６は環状のシール５８（図１、図２）でデザインフード１０に 対してシールされている。 第２の空気案内部分６には接続開口６４（図１）が一体成形されている。接続 開口６４は鎮静通路２７に開口している。接続開口６４には流量計を設けておく ことができる。流量計は、単位時間あたりガス案内室２０を通って流れる空気の 体積もしくは単位時間あたりガス案内室２０を通って流れる空気の質量を測定し 、相応する信号を図示されていないエレクトロニクスに送る。流量計の他に又は 流量計の代りに接続開口６４には、流過する空気の温度を測定する温度計が組込 まれていることもできる。 流量計６６の上流側には鎮静通路２７に金属から成るシーブ６８（図１）及び ／又はプラスチックから成形された流れグリッド６８ａが設けられている。シー ブ６８と流れグリッド６８ａは流量計に向かって流れる空気の鎮静を助ける。 空気案内装置２の第２の空気案内部分６はシリンダヘッドフード５０としての 働きも成し、１つの固定手段７０（図２）を介してもしくは複数の固定手段７０ を介して内燃機関のシリンダヘッド１２と結合されている。固定手段７０は例え ば１つのねじの形でもしく は複数のねじの形で形成され、これらのねじで空気案内部分６は内燃機関と固定 的に結合されている。シリンダヘッド１２と空気案内部分６との間には環状のシ リンダヘッドシール７２（図２）が設けられている。このシリンダヘッドシール ７２は室４８を周囲に対してシールする。 第２の空気案内部分６は１つの固定手段７４（図２）を介して不動ではあるが 、必要に応じて取外し可能に第１の案内部分４と結合されている。固定手段７４ は例えば１つのクリップ又は周方向に分配された複数のクリップを有している。 固定手段７４のクリップは例えば第２の空気案内部分６に旋回可能に支承され かつ第２の空気案内部分６を第１の空気案内部分４に載設したあとで、第１の空 気案内部分４に設けられた適当な突起に係止させることができる。第１の空気案 内部分４と第２の空気案内部分６との間にはケーシングシール７６が向けられて いる（図１、図２）。ケーシングシール７６はガス案内室２０を周囲に対してシ ールする。 デザインフード１０は第２の空気案内部分６の上に載置されている。デザイン フード１０と第２の空気案内部分６との形は、デザインフード１０と空気案内部 分６との間に、後フィルタ室２６の構成部分である中空室が形成されるように、 互いに調和させられている。デザインフード１０と第２の空気案内部分６との間 の空気室は通路３２，３２ａ，３２ｂ，３２ｃのすぐ下流側の範囲だけに延在す るのではなく、この中空室は室４８を被うシリンダフード５０の上側にある範囲 にも深く延在している。これによってデザインフード１０と第２の空気案内部分 ６との間には付加的な室７８（図２）が生じる。室７８は空気の流れ内に直接的 に位置しているのではなく、いくらかその横に位置している。デザインフード１ ０と空気案内部分６との間には補強のために中間ウエブが設けられている。中間 ウエブには開口があり、付加的な室７８はガス案内室２０と直接的に接続されて いる。付加的な室７８は容積的にガス案内室２０の有効な大きさを拡大する。こ れは内燃機関の騒音特性に著しい影響を及ぼす。ガス案内室２０が、外側のスペ ース関係が制限されている場合にも比較的に大きく構成できることにより案内装 置２もしくは内燃機関の騒音の発生は著しく減少させることができるようになる 。 デザインフード１０は１つの固定手段８０を介して空気案内部分６に固定的に ではあるが、必要に応じて取外し可能に結合されている（図２）。固定手段８０ は例えば１つのヒンジ８０ａ又は複数のヒンジ８０ａ、１つのねじ８０ｂ又は複 数のねじ８０ｂ及び１つのクリップ８０ｃ又は複数のクリップ８０ｃを有してい る。ねじ８０ｂの数に相応して固定手段８０は空気案内部分６に一体成形された もしくは切削された１つの ナットねじ山８０ｄ（図２）もしくは複数のナットねじ８０ｄを、デザインフー ド１０を空気案内部分６に固定する単数又は複数のねじ８０ｂをねじ込むために 備えている。クリップ８０ｃとねじ８０ｂとを外したあとでデザインフード１０ は空気案内部分６に対して旋回させることができる。 デザインフード１０と第２の空気案内部分６との間の接触個所には環状のシー ル８２が設けられている。シール８２は空気案内部分６とデザインフード１０と の間に取付けられていることもできる。シリンダヘッドシール７２と両方の空気 案内部分４と６の間のケーシングシール７６とシール８２は、種々の構成部分の 間のシールと音響的な遮断とに役立ち、騒音を減少させる。 空気案内装置２においては燃料供給開口８４（図２）が設けられている。選択 された有利な実施例が示すように燃料供給開口８４は出口開口１８の範囲でガス 案内室２０に通じている。通路３２，３２ａ，３２ｂ，３２ｃの数に応じて相応 する数の燃料供給開口８４が設けられている。 空気案内装置２には燃料分配条片８６（図２）が取付けられている。燃料分配 条片８６は燃料管８８、電磁的に作動可能な噴射弁９０（図２）と燃料接続管部 ９２とを有している。各燃料供給開口にはそれぞれ１つの噴射弁９０が配置され ている。これら４つの噴射 弁９０の各々は、燃料管８８から分岐している。これら噴射弁９０の内、図２に は図面を見やすくするために１つの噴射弁９０しか示されていない。図示されて いない燃料ポンプを介して燃料は燃料接続部９２を介して燃料管８８に達する。 第１の空気案内部分４と第２の空気案内部分６との間には例えば内燃機関の４つ のシリンダに沿って延在する中空室９４が形成されている。この中空室９４内に 噴射弁９０を有する燃料分配条片８６を配置することができる。 図２においては数度折曲げられた一点鎖線９８が記入されている。一点鎖線９ ８と内燃機関のシリンダヘッド１２とは組込み室１００を制限する。特に、空気 案内装置２がウォーム状に形成された円弧範囲４０と、ウォーム状に形成された 円弧範囲４０内に少なくとも部分的に導かれたほぼ吸込み通路２２を有する範囲 ３８とを有しているので、与えられている組込み室１００が特に良好に活用され る。 管８は上流側の端部で空気案内部分６に一体成形された鎮静通路２７に接続さ れており（図１）かつ下流側では管８は絞り機構２９に接続されている。絞り機 構２９は機械的に第１の空気案内部分４に連結されている。弾性的なケーシング シール７６を介して両方の空気案内部分４，６は振動的にかつ音響的にほぼ遮断 されている。管８は弾性的であり、したがって両方の空気案内部分４，６の間の 振動的な遮断を妨げないか もしくはさほど妨げない。絞り機構２９は例えば絞りフラップ管部２９ａに旋回 可能に支承された絞りフラップ２９ｂ（図１）を有している。絞りフラップ２９ ｂの位置は例えば電気的に制御可能な調節駆動装置２９ｃ（図３）で可変である 。絞りフラップ管部２９ａ、絞りフラップ２９ｂ、調節駆動装置２９ｃを有する 絞り機構２９は完全なユニットとして空気案内装置２の第１の空気案内部分４に フランジ結合可能である。 例として示された空気案内装置２には保持装置１０２（図３）が設けられてい る。保持装置１０２を介して例えばタンク排気弁が空気案内装置２に固定するこ とができる。保持装置１０２は例えば第１の空気案内部分４の接続管部に一体成 形しておくことができる。組立てられた状態で空気案内装置２は内燃機関のため の機能ユニットを成し、したがって空気案内モジュールと呼ぶこともできる。 第１の空気案内部分４にはフランジ面１０４（図２）が設けられている。内燃 機関には対応フランジ面がある。第１の空気案内部分４はフランジ面１０４で内 燃機関の対応フランジ面に固定することができる。固定のためには図示されてい ない固定手段、特にねじが用いられる。 図示の実施例では内燃機関の各シリンダに別個に燃料を調量するために４つの 噴射弁９０が設けられている。空気案内装置２は空気案内装置２の別の個所に燃 料を供給するよう構成されていることもできる。例えば絞り機構２９の範囲にお いて燃料をガス案内室２０内に噴射することもできる。この場合、絞り機構２９ の範囲において燃料は空気と十分に混合され、空気と一緒に内燃機関に供給され る。その他に燃料を図示されていない噴射弁を介して空気案内装置へではなく、 内燃機関の燃焼室へ直接的に噴射することも可能である。 第１の空気案内部分４においては、反らされて延在する第１の分割面１０６と 反らされて延在する第２の分割面１０８とがある（図２）。空気案内部分４の注 型技術的に容易な製造のためには空気案内部分４は３つの注型成形もしくは射出 成形された単個部分から製造されている。単個部分は注型成形もしくは射出成形 されたあとで溶接されるか又は接着される。第１の空気案内部分４も第２の空気 案内部分もプラスチックから成るので、前記単個部分の溶接もしくは接着は容易 に可能である。本発明によれば空気フィルタ２００は交換カートリッジとして構 成され、空気入口開口１６に続く空気案内装置２の吸込み通路２２に配置可能で ある。空気フィルタ２００のカートリッジ状の構成は簡単で迅速な交換を可能に する。空気フィルタ２００を吸込み通路２２内に空気入口開口１６のすぐ下流側 で配置することは、空気がすでに空気案内装置の入口範囲でフィルタを通され、 空気案内装置２の、フィル タを通されない空気を有する生空気室が最小の容積範囲に制限されるという利点 を有している。したがって空気案内装置２の汚染は極端な使用条件のもとでも回 避される。図１と図２とに示された実施例においては、空気フィルタ２００は中 空円筒状に構成されている。この場合、空気フィルタ２００は、吸込み通路２２ の軸方向で空気フィルタ２００の内部を延びる２０１を半径方向で取囲んでいる 。この場合、空気フィルタ２００は外周の外室２０２を内室２０１から分離する 。 空気フィルタ２００を交換するために吸込み通路２２はカバー２０３を有して いる（図１）。このカバー２０３は実施例においては吸込み接続部２０４を有し 、該吸込み接続部２０４内に空気入口開口１６が構成されている。カバー２０３ は吸込み通路２２のフランジ２０５に例えばねじで結合されており（図１）かつ フランジ２０５に対し、例えばＯリング又は他の適当なシール部材を間装するこ とでシールされている。カバー２０３は同時に吸込み通路２２内に挿入された空 気フィルタ２００のための保持装置として役立つ。このためにカバー２０３は適 当な保持装置、例えば有利には周方向に延びる突起２０６を有している。図示の 実施例では空気フィルタ２００はカバー２０３に向いた端部２０７において外側 でこの突起２０６に固定される。この際、突起２０６は空気フィルタを外側から 取囲む。吸込み通路２２の、カバー２０３に向き合った壁２０８は、空気フィル タ２００をカバー２０３に向いた端部２０９において固定するために、対応する 保持装置を有している。実施例においてはこの保持装置は半径方向に循環する突 起２１０として構成されている。この突起２１０は空気フィルタ２００をカバー ２０３に向き合った端部２０９において内側で取囲んでいる（図１）。 交換カートリッジとして構成された空気フィルタ２００を交換するためにはカ バー２０３を取去るだけでよい。このあとで空気フィルタ２００は自由に接近可 能になりかつ掴むことができる。空気フィルタ２００を挿入する場合には、空気 フィルタ２００は吸込み通路２２内へ導入されかつ突起２１０の上に差嵌められ る。次いでカバー２０３がフランジ２０５の上に載置され、空気フィルタ２００ が同時に突起１０６の半径方向の内側範囲に挿入される。又、択一的に、空気フ ィルタ２００をまずカバー２０３の突起２０６の半径方向の内側範囲に挿入し、 このような形式で空気フィルタ２００をカバー２０３とクランプ結合し、次いで 空気フィルタ２００を吸込み通路２２内へ、カバー２０３がフランジ２０５に接 するまでかつ同時に空気フィルタ２００の、カバー２０３に向き合った端部２０ ９が突起２１０により掴まれるまで、挿入することもできる。吸込み通路２２に おける空気フィルタ２００ の案内は突起２１０が円錐範囲２１１を有し、この円錐範囲２１１で空気フィル タ２００をセンタリングすることが容易にされる（図１）。 本発明によって構成された空気案内装置２の生空気範囲は、空気入口開口１６ と空気フィルタ２００の内室２０１しか有していない。場合によって吸込まれた 汚染粒子は空気フィルタ２００によって留められ、フィルタ材料に付着するか又 は吸込み空気の汚染粒子が粗い場合には内室２０１に集積する。したがって交換 カートリッジとして構成された空気フィルタ２００を交換する場合には内室２０ １内に場合によっては集積した汚染粒子も空気フィルタ２００と一緒に吸込み通 路２２から除かれるので、空気案内装置２が空気フィルタ２００の交換に際して 汚染することは有効に回避される。さらに生空気範囲の容積は最少に制限される ので、空気案内装置２はどこも汚染されず、したがって極端な使用条件のもとで も保守なしで稼働させることができる。空気フィルタ２００が吸込み通路２２統 合されるかもしくは吸込み通路２２が空気フィルタ２００のフィルタケーシング として機能拡大されることにより、空気案内装置２の統合性がさらに高められ、 特にコンパクトな構成形式が、与えられている組込み室１００を最適に活用する ことで達成される。図１に示された実施例は吸込み通路２２が空気フィルタ２０ 。と一緒に、ウォーム状に成形された円弧範囲４０の 通路３２，３２ａ，３２ｂ，３２ｃを通された通過範囲３８に配置されている点 ですぐれている。これは特に場所をとらない、コンパクトな構造形式を空気案内 装置２に可能にする。 空気案内装置２における空気流は本発明を判りやすくするために適当な矢印で 示されている。この場合に明らかであることは生空気はまず空気入口開口１６を 介して内室２０１に流入し、次いで半径方向外方へ向けられた流れ成分で空気フ ィルタ２００を通って周囲の外室２０２へ流入することである。 図４には本発明の別の実施例が原理図で示されている。先に記述した実施例と は異なって図４に示された実施例では空気流は、空気が外周の外室２０２から半 径方向内方へ向けられた流れ成分で空気フィルタ２００を通って軸方向の内室２ ０１へ流入するように導かれる。したがって空気フィルタを通る半径方向の流れ 方向は先に述べた実施例とは反対である。 この流れ方向を達成するために空気流入開口１６はカバー２０３の外側に配置 されているので、吸込まれた空気はまず外周の外室２０２へ流入する。空気フィ ルタ２００を通過したあとで、浄化された空気は軸方向の内室２０１から、空気 フィルタ２００の、カバー２０３に向き合った端部２０９に配置された吸込み通 路流出開口２２０を介して流出する。このために吸込み通路２２の壁部２０８は 管状の流出管部２２１を有 している。この流出管部２２１には吸込み通路流出開口２２０が構成されている 。空気流は図４に適当な矢印で示されている。カバー２０３はフランジ２０５に 、迅速に締結解除可能なクランプ部材、例えば概略的に記入された閉鎖クリップ ２２２だけで結合されていることができる。流出管部２２１は空気フィルタ２０ ０の、カバー２０３とは反対側の端部２０９のための保持装置としても役立つ。 空気フィルタ２００の、カバー２０３に向いた端部２０７のための保持装置とし て、カバー２０３は突起２２３を有している。このような形式で空気フィルタ２ ００は吸込み通路２２にセンタリングされて固定される。 図５には、図４に概略的にしか示されていない空気案内装置２の実施例が具体 的に示されている。この空気案内装置２は図１に示された実施例とほぼ同じ基本 構造を有している。カバー２０３には内側に鉢形のフィルタ保持体２３０が一体 成形されている。フィルタ保持体２３０は空気フィルタ２００を、カバー２０３ に向いた端部２０７で固定する。さらにフィルタ保持体２３０は閉鎖板２３１を 有し、この閉鎖板２３１は空気フィルタ２００の内室２０１を空気流入開口１６ に続く前フィルタ室２３２からシールする。鉢形のフィルタ保持体２３０はさら に流過開口２３３を有し、空気流入開口１６に接続された前フィルタ室２３２を 空気フィルタ２００の周辺側の外室２０２と接続して いる。吸込まれた生空気はまず空気流入開口１６を介して前フィルタ室２３２に 流入し、次いで空気流入開口１６を介して前フィルタ室２３２へ、ひいては流過 開口２３３を介して空気フィルタ２００の周辺側の外室２０２に流入する。その あとで空気は半径方向内側へ向けられた流れ成分で、図４に基づきすでに示され ているように空気フィルタ２００を流過する。浄化された空気は、接続開口２３ ５を介して軸方向の内室２０１と接続されたベンド２３４を介して後フィルタ室 ２６へ流れる。その他の空気の流れはすでに図１に基づき説明したものに相当す る。ベンド２３４はケーシングシール７６と付加的なシール２３６とを介して第 ２の空気案内部分６に対してシールされている。 空気フィルタ２００と吸込み通路２２内の保持装置の構成は、本発明の枠内で 種々異なる形式で考えられる。空気フィルタ２００は決して中空円筒形である必 要はない。例えば方形横断面、特に正方形横断面を有する。空気フィルタ２００ も考えられる。さらに空気フィルタ２００は両端面の一方において袋状の構成で 完全に閉じられていることができる。さらに、袋状に構成された空気フィルタを 、該フィルタが吸塵器の場合と同じように、空気流入開口１６を介して流入する 生空気で膨らまされるように、吸込み通路２２内に配置することも考えられる。 この場合には空気フィルタ２００をカバー２０３内にシールして固定し、袋状の 空気フィルタ２００がカバー２０３を取外した場合に吸込み通路２２から引出さ れるようにするだけでよい。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 1. 少なくとも１つの燃焼室を有し、該燃焼室が該燃焼室に通じるガス入口開口 を有している内燃機関のための空気案内装置であって、 −空気入口開口（１６）と、 −該空気入口開口（１６）の下流側に接続された吸込み通路（２２）と、 −燃焼室のガス入口開口に接続された出口開口（１８）と、 −空気を前記空気入口開口（１６）から出口開口（１８）に導くガス案内室（ ２０）と、 −前記ガス案内室（２０）内に設けられた空気フィルタ（２００）とを有して いる形式のものにおいて、 前記空気フィルタ（２００）が前記吸込み通路（２２）内に挿入可能な交 換カートリッジとして構成されていることを特徴とする、内燃機関のための空気 案内装置。 2. 吸込み通路（２２）が空気入口開口（１６）を有する蓋（２０３）で閉鎖可 能であり、蓋（２０３）を取去った状態で空気フィルタ（２００）が吸込み通路 （２２）内に挿入可能でかつ該吸込み通路（２２）から取出し可能である、請求 項１記載の空気案内装置。 3. 空気フィルタ（２００）が吸込み通路（２２）の縦軸線に関して軸方向に延 びる内室（２０１）を取囲み、該内室（２０１）を周囲の外室（２０２）から分 離している、請求項１又は２記載の空気案内装置。 4. 空気が空気入口開口（１６）を介して前記内室（２０１）に流入し、半径方 向で外方に向けられた流れ成分を伴って空気フィルタ（２００）を通って周囲の 外室（２０２）へ流入する、請求項３記載の空気案内装置。 5. 空気が空気入口開口（１６）を介して周囲の外室（２０２）に向かって流れ 、半径方向内方へ向けられた流れ成分で、空気フィルタ（２００）を通って内室 （２０１）へ流入する、請求項３記載の空気案内装置。 6. 空気フィルタ（２００）がほぼ中空円筒状に構成されている、請求項３から ５までのいずれか１項記載の空気案内装置。 7. 吸込み通路（２２）の壁に、空気フィルタ（２００）を受容しかつ配向する ために保持装置（２１０，２０６；２１０，２３０）が設けられている、請求項 １から６までのいずれか１項記載の空気案内装置。 8. 前記保持装置の一部（２０６；２３０）が蓋（２０３）にかつ前記保持装置 の他の部分（２１０）が 吸込み通路（２２）の向き合った壁（２０８）に設けられ、空気フィルタ（２０ ０）がそれぞれその一端（２０７，２０９）で固定されるようになっている、請 求項２及び７記載の空気案内装置。 9. 絞り機構（２９）が空気フィルタ（２００）の下流側に設けられている、請 求項１から８までのいずれか１項記載の空気案内装置。 10. ガス案内室（２０）がウォーム状に成形された弧範囲（４０）を有し、空気 フィルタ（２００）を受容する吸込み通路（２２）がウォーム状に成形された弧 範囲（４０）が通過する通過範囲（３８）内に配置されている、請求項１から９ までのいずれか１項記載の空気案内装置。 11. ウォーム状に成形された弧範囲（４０）が複数の通路（３０，３０ａ，３０ ｂ，３０ｃ）に分けられており、該通路が吸込み通路（２２）をそれぞれ少なく とも部分的に取囲んでいる、請求項１０記載の空気案内装置。 12. ウォーム状に成形された弧範囲（４０）が吸込み通路（２２）の壁の部分で ある、請求項１０又は１１記載の空気案内装置。 13. 空気フィルタ（２００）とウォーム状に成形された弧範囲（４０）との間に 絞り機構（２９）が配置されている、請求項９及び１０から１２までのいずれか １項記載の空気案内装置。