JP2000504118A - 圧力センサユニット、特に、自動車工学用の圧力センサユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、特に、自動車工学用の圧力センサユニット（１）であって、圧力測定セル（５）が内部に配置されたハウジング（３）であって、ハウジング（３）の供給開口部（１５）を介して圧力媒体を伝達することができ、また、ハウジングの内部から外側に向けて伸長する接続接点（３７）を有するハウジング（３）を備え、これにより、圧力測定セル（５）が、圧力センサ（２１）が内部に配置された凹所（１７）を有する測定セルハウジング（９）を備え、該凹所には、圧力センサ（２１）に作用する圧力伝達媒体（２７）が導入開口部（２９）まで充填され、これにより、圧力媒体を圧力伝達媒体（２７）から隔離し且つ導入開口部（２９）を密封する隔離薄膜（３１）が提供される、圧力センサユニットにおいて、導入開口部（２９）を密封する隔離薄膜（３１）が、測定セルハウジング（９）の１つ又は幾つかの外面と、これと協働する圧力センサユニット（１）のハウジング（３）の内面との間に配置され、これにより、それぞれ協働する外面と内面との間に十分な押し付け力を付与することにより、圧力測定セル（５）の導入開口部（２９）の密封閉塞が形成されるようにした、圧力センサユニットに関するものである。

Description

【発明の詳細な説明】 圧力センサユニット、特に、自動車工学用の圧力センサユニット 本発明は、請求の範囲第１項の前提部分による特徴を有する、特に、自動車工 学用の圧力センサユニットに関する。 圧力センサユニットは、種々の設計のものが公知であり、例えば、エンジンの 油圧又はブレーキ圧力を監視するためのセンサ要素として自動車工学の分野にて 使用されている。 かかる圧力センサユニットは、基本的に、その圧力を監視しなければならない 圧力媒体の供給開口部を有するハウジングを備えており、これにより圧力媒体は 、この供給開口部を介してハウジング内に取り付けられた圧力測定セルに伝達さ れる。この圧力センサユニットのハウジングは、例えば、前方領域内に、雄ねじ を有している。この雄ねじは、監視すべき装置の対応する雌ねじに圧力センサユ ニットをねじ込む働きをする。 特に、自動車工学の分野において、攻撃的な媒体及び苛酷な環境条件に対し耐 性を有すると同時に、長期に亙る優れた耐久性を備えることが必要条件であるた め、特に、いわゆる媒体隔離型の圧力センサユニットが採用されつつある。この 場合、その圧力を監視すべき圧力媒体は、圧力センサユニットのハウジング内に 取り付けた圧力測定セル内に配置されたセンサ要素自体と接触しない。 媒体の隔離のため、隔離薄膜が採用されている。この薄膜は、圧力測定セルの 導入開口部を密閉シールし、また、この薄膜には、圧力を監視すべき圧力媒体が 作用する。この隔離薄膜に作用する圧力は、圧力伝達媒体を介して、圧力測定セ ル内に収容された圧力センサ自体に伝達される。公知の圧力測定セル又は圧力セ ンサユニットにおいて、圧力伝達媒体としてシリコンオイルが使用される。この 隔離薄膜は、大部分、薄い特殊な鋼製の箔の形態にて設計されており、この鋼製 の箔は、レーザ溶接等により、圧力測定セルのハウジングに溶接される。この溶 接の後、圧力センサ自体がその内部に配置された圧力測定セルの内部には、細い 充填管によってシリコンオイルが充填される。 しかしながら、例えば、「センサマガジン(ＳＥＮＳＯＲＭＡＧＡＺＩＮ)、４ ／８９、１６−１０頁」から公知である。かかる型式の圧力測定セルは、隔離薄 膜に対する溶接工程、及び細い充填管を介する充填工程の結果、複雑な構造とな り、その結果、それに比例して製造コストが高くなる。通常、複雑な構造は、Ｏ ＥＭ製造メーカが圧力測定セルを完成した機能要素として取り付けることを必要 とし、また、例えば、自動車製造メーカのような最終ユーザがかかる測定セルの 構造上の設計に関し何も影響を与えることができない。 更に、「センサレポート(ＳＥＮＳＯＲＲＥＰＯＲＴ)、５／１９９４、２２− ２４頁」から、媒体隔離型の圧力測定セルが公知であり、この場合、薄膜は、Ｅ ＰＤＭ、ビトン（Ｖｉｔｏｎ）又はＦＶＭＯのようなエラストマーで作られてい る。この圧力測定セルの場合、薄膜は、壷形状をしており、このため、この壷の 底部が隔離薄膜自体として機能し、薄膜は、圧力測定セルの２つのハウジング部 分間にて壷の壁の外方に湾曲した上方端縁にクランプ止めされる。この圧力測定 セルの内部は、同様に、圧力伝達媒体としてシリコンオイルが充填されている。 しかしながら、この型式の圧力測定の設計の場合、測定セルが比較的複雑な設計 であることは、同様に、比較的複雑な設計の隔離薄膜の取り付け及び締結に関し て、欠点である。この構造は、また、製造メーカがかかる型式の圧力測定セルを 完全に作動可能な状態で供給することも必要とする。 この現在の技術の状況に基づいて、本発明の目的は、簡単な設計であり、また 、その結果、低廉な製造コストにて実現することのできる、特に、自動車工学用 の圧力センサユニットを形成することである。 本発明は、請求の範囲第１項の特徴によりこの目的を達成するものである。本 発明は、圧力測定セルのハウジングの外面と圧力センサユニットのハウジング自 体の協働する内面との間に単に隔離薄膜をクランプ止めするだけで圧力センサユ ニットの極めて簡単で且つ経済的な設計を実現することが可能であるとの理解に 基づくものである。従来、走行していた経路を最早、走行することはなく、この ことにより、圧力測定セル自体が最初から機能できる状態に完全に製造され、そ の後に、この圧力測定セルを圧力媒体の供給開口部とセンサ自体の接続接点とを 有する適正な設計の圧力センサユニットのハウジングに取り付ければよい。 本発明の好適な特定の実施の形態において、測定セルのハウジングには、孔が 形成されており、その１つの開口は、導入開口部を提供し、この導入開口部は隔 離薄膜によって密封しなければならず、また、その他の開口は、その上に圧力セ ンサが配置された支持体を取り付ける働きをする。この支持体は、例えば、接続 ピンを有するＴＯ−ハウジングとして設計することができ、このＴＯ−ハウジン グには、センサ自体が取り付けられる。該センサは、例えば、一体化した圧電抵 抗半導体抵抗器を有するシリコン薄膜のような一般的な形態にて設計することが できる。本発明の好適な特定の実施の形態において、この隔離薄膜は、好ましく は、ポリアミドのような合成材料で出来ている。 センサユニットが取り付けられない状態のとき、隔離薄膜は、平板箔として配 置されることが好ましい。その結果、この隔離薄膜の製造コストが極めて低くな るという利点が得られる。 本発明の好適な特定の実施の形態において、測定セルハウジングと圧力センサ ユニットの内面とをクランプ止めすべく協働する隔離薄膜の外面は、基本的に、 設計した面である。その結果、圧力媒体の供給開口部にも接続された圧力センサ ユニットのハウジングの対応する凹所内には、平板箔の形態として設計されるこ とが好ましい隔離薄膜のみを挿入すればよく、その後に、圧力測定セルを導入す ればよいという有利な点が得られる。平板面の間にて薄膜をクランプ止めするた めには、圧力測定セルのハウジングに適当な押し付け力で応力を加える。 圧力測定セルの導入開口部及び圧力センサユニットのハウジング内部の双方を 供給開口部に対して密封するため、密封要素、好ましくは、Ｏリングを受け入れ るべく、測定セルハウジング又は圧力センサユニットのハウジングのそれぞれ協 働する面には、１つ又は幾つかの溝を形成することができる。上記の密封要素は 、センサ装置が取り付けられていない状況のとき、それぞれの面の上方に僅かに 突き出して、センサを取り付ける間に、対応する圧縮により簡単で且つ確実な密 封効果を果たす。 本発明の好適な特定の実施の形態において、圧力伝達媒体として従来から一般 的であるシリコンオイルに代えて、ゲル状又はゼリータイプの圧力伝達媒体が採 用される。このことは、かかる型式の圧力媒体は、何ら侵み出す性質がないため 、圧力センサユニットの密封をより複雑でないものとするという有利な点を生じ させる。このゲル状の圧力伝達媒体の粘度は、次のように選択することが好まし い。すなわち、基本的に、測定セルハウジングの凹所からゲルが重力によって流 れ出さず、又は、幾らかの流れ出しがあっても、許容し得る程に遅い速度である ように選択する。 圧力伝達媒体の粘度がゼリー状の粘度が得られるまで低下するならば、この場 合、流れ出しは完全に防止される。しかしながら、この点について、その圧力伝 達媒体としての機能が維持されるような方法にてゼリーの硬さ／弾性を選択しな ければならないことに留意する必要がある。 ゼリー状又はゲルタイプの圧力伝達媒体を利用する結果として、圧力測定セル の凹所に簡単に充填し、また、圧力測定セルを圧力センサユニットのハウジング 内に簡単に取り付けられるという有利な点が得られる。 本発明の好適な特定の実施の形態において、ゲルタイプ又はゼリー状の圧力伝 達媒体として、又は２成分シリコンゴムゲル又はゼリーとして、２成分シリコン ゲル又はシリコンゼリーが採用される。このことは、その２つの成分は、混合後 直ちに比較的高粘度を有し、従って、簡単な充填が可能であるから、圧力測定セ ルの凹所を簡単に充填する方法を確実にする。例えば、温度又はＵＶ光線によっ て「硬化」した後、圧力伝達媒体の所望の粘度又は硬さ／弾性が得られ、その結 果、僅かな漏洩があったとしても、圧力伝達媒体の流出は防止される。 本発明の特定の好適な実施の形態において、圧力センサユニットのハウジング は、２つの部分に分けて設計されており、このため、圧力測定セルは、供給開口 部が形成された第一の構成要素内に取り付けられ、また、ハウジングの第二の構 成要素内には、センサ自体に接触する接続接点が設けられる。 一般に、圧力センサの信号を評価し且つ／又は処理する電子回路が圧力センサ ユニット内に設けられており、この電子回路は、ハウジングの第二の部分の接続 接点に直接、接続することができる。電子回路のフレームを提供し、圧力センサ のピンをこのフレーム内に挿入し得るようにすることにより、簡単な方法にて圧 力センサに接触することができる。この挿入は、圧力センサユニットの２つのハ ウジング半体を取り付けると同時に行うことができる。 この電子回路は、例えば、センサ信号の温度を補償し且つ／又は圧力センサユ ニットのスイッチ機能を実現する働きをすることができる。この効果のため、電 子回路は、圧力測定セルの信号を予め設定し、好ましくは、記憶させた少なくと も１つの閾値と比較し、その閾値を上廻るか、又は閾値以下であるとき、少なく とも１つの接続接点に対し１つ又は幾つかの信号を発生させ、又は２つ以上の接 続接点を接続するか又は隔離させることができる。 本発明の更なる特定の実施の形態は、従属項から明らかである。本発明を、図 面に図示した特定の実施の形態によってより詳細に説明する。 単一の図面は、圧力測定セル５がその内部に配置された、２つの部分から成る ハウジング３から形成された、本発明による圧力センサユニット１の特定の実施 の形態が図示されている。 この圧力測定セル５は、この目的のために凹所７を有する下方の第一のハウジ ング部分３ａ内に取り付けられる。凹所７は、例えば、穴の形態にて設計するこ とができ、この穴は、少なくともその下方部分に、ディスク形の設計であること が好ましい測定セルハウジング９に基本的に対応する内径を有している。 第一のハウジング部分３ａは、その下方領域に基本的に円筒形の延長部分１１ を有している。延長部分１１は、組み立ての箇所にて、例えば、ブレーキ装置又 はモータブロックのような対応するねじ穴内にねじ込むことができる。 その圧力を記録しなければならない圧力媒体を供給するため、第一のハウジン グ部分３ａの延長部分１１の前面から開始する供給開口部１５が設けられる。こ の供給開口部１５を通じて、圧力媒体を圧力測定セルまで通過させる。 圧力測定セルは、その測定セルハウジング９内に孔部分１７を有している。こ の孔部分１７は、図面に示すように、測定セルのハウジング９の下方領域内にて 、比較的小径の穴の形態及び測定セルハウジング９の上方領域内にて比較的大径 の穴の形態として設計することができる。大径の穴の上方領域内にて、直径に対 して別の拡張領域が提供されている。この拡張領域は、支持体１９を受け入れる 働きをし、この支持体１９には、圧力センサ２１自体が配置されている。例えば 、この支持体は、圧電抵抗半導体抵抗器を有するシリコン薄膜として設計するこ とができる。この支持体は、接続ピン２３を有している。この接続ピン２３は、 接続線２５により圧力センサ２１に接続される。この支持体は、通常、トランジ スタ又はその他の半導体構成要素を受け入れるために使用されるＴＯ−ハウジン グとして設計することが有利である。その結果、製造コスト的に有利であるとい う利点が得られる。 ＴＯ−ハウジング又はその支持体１９は、金属製の測定セルハウジング９の孔 部分の拡張した上方領域に取り付けた後、この孔領域に緊密に溶接することがで きる。溶接工程として、抵抗溶接法を採用することができる。この溶接法は、同 様に、製造コスト的に有利であるという利点を伴う。 支持体１９を測定セルハウジングに溶接した後、孔部分１７の残りの内部スペ ースに圧力伝達媒体２７を充填することができる。 本発明に従って採用することが好ましい圧力伝達媒体２７は、ゲル状又はゼリ ータイプの粘度を有している。ゲル状の粘度により、本発明による粘度は、次の ように選択される。すなわち、導入開口部２９の軸線が重力方向に対し正確に平 行に伸長していない場合及び導入開口部が上方向を向いている場合には、測定セ ルハウジング９の導入開口部２９からの圧力伝達媒体２７の流出が防止されるか 又は少なくとも許容し得る程遅い速度で生じるように選ばられる。 ゼリータイプの粘度を有する圧力伝達媒体を利用することにより、導入開口部 １９の出口開口部の方向にテーパーが付けられた断面のため、少しの流出も実際 上不可能である。しかしながら、圧力媒体２７のゼリー状の粘度について、その 硬さ／弾性は、導入開口部２９の出口開口部から圧力センサ自体２１への効率の 良い圧力の伝達を確実にし得るように選択されることに留意すべきである。本発 明によれば、それぞれゼリー状又はゲルタイプの粘度を有する、２成分シリコン ゲル又は２成分シリコンゴムゲルが一般に採用される。かかる圧力伝達媒体は、 ２つの成分を混合された直後、圧力伝達媒体は未だ、比較的高粘度であり、この ため、測定セルハウジング９の孔部分１７の内部を簡単に充填することができ、 特に、この孔部分を圧力伝達媒体によって完全に充填することができる。 ２つの成分は、化学的反応の結果して「硬化し」、この化学的反応は、例えば 、熱又はＵＶ光を供給することで促進することができ、この結果として、これら ２つの成分は、所望のゼリー状又はゲルタイプの粘度が得られる。この所望の粘 度は、２つの成分の適当な混合比率を設定することにより調節することができる 。 孔部分１７の内部に圧力伝達媒体を充填した後、隔離薄膜３１を圧力センサユ ニット１の下方の第一のハウジング部分３ａの凹所７の底部に配置する。この供 給開口部１５の底部導入開口部が圧力媒体に対してカバーされるように、隔離薄 膜の寸法を選択する必要がある。極めて確実な密封を保証するため、隔離薄膜３ １は、図面に示すように、円形の形状にて設計することができ、このため、隔離 薄膜の直径は、本質的に、同様に凹所７の下方領域の内径に対応する。 ハウジング７の内部を確実に密封し、また、これと同時に、供給開口部１５を 通った圧力媒体に対して測定セルハウジング９の孔部分１７の内部スペースを密 封するため、測定セルハウジング９の前面と、及び下方ハウジング部分３ａの凹 所７の底部との双方に、溝を設けることができる。これらの溝は、Ｏリングとし て設計することが好ましい密封要素３３を受け入れるためのものである。この溝 の深さは、次のように選択される。すなわち、測定セルハウジングを取り付けて いない状態のとき、十分な弾性及び圧縮能力を有する密封要素が、それぞれの面 を超えて僅かに突き出すように選択する。 隔離薄膜３１を凹所７内に配置した後、測定セル５を、その下側が隔離薄膜３ １の上に当接するまで凹所内に導入する。この状態において、十分な密封を保証 するためには、測定セル５を固定して、凹所７の底部に向かう方向に十分な圧力 が付与されることが保証されるようにしなければならない。図面に示すように、 測定セル５の固定は、剥ぎ取り方法（ｐｅｅｌｉｎｇ ｐｒｏｃｅｓｓ）によっ て、凹所７の一又は数カ所又は凹所７の側方内壁の周縁領域を測定セルハウジン グの後部を把持する状態に配置することによって行うことができる。このように して、この取り付け工程中及びこの取り付け工程を介して、測定セルハウジング ９に適当な圧力を加えることが可能であり、測定セルハウジング９は、剥ぎ取り 工程が完了することにより本質的に保持される。 このようにして、１回の製造工程により、同時に、孔部分１７の内部をその内 部に保持された圧力伝達媒体によって密封し、且つ下方ハウジング部分３ａの凹 所７の内部を密封することができる。上方の第二のハウジング部分３ｂには、プ ラグ接続領域内に接続接点３７が設けられる。この接続接点３７を介して、図示 しないプラグを通じて圧力センサユニット１に接触することができる。接続接点 は、例えば、同様に、上方の第二のハウジング部分３ｂ内に保持された電子回路 と接続線３９により接触することができる。 この目的のために、電子回路は、保持要素４３によりハウジング部分３ｂ内に 固定することができ（図面を参照）又は、該電子回路は、例えば、ハウジング部 分３ｂ内に突出する接続接点のハウジング内部から突き出す端部により直接、支 持することができる。 最も簡単な実施例の場合、電子回路４１は、１つのプリント導電基板からのみ 成るようにすることができ、このプリント導電基板の上に必要な構成要素が配置 される。これと同時に、導電基板は、支持体１９の接続ピン２３を受け入れるフ レーム４５を備えることができる。次に、上方ハウジング部分３ｂを下方ハウジ ング部分３ａの上に位置決めすると同時に、電子回路と圧力センサ２１とを簡単 に接触させることができる。 この目的のために、下方ハウジング部分３ａは、図面に図示するように、上方 ハウジング部分３ｂの前側部に対するストッパとしての肩部を有する受け入れ領 域４７と、上方ハウジング壁４９とを備えており、該上方ハウジング壁は、上方 ハウジング部分３ｂを下方ハウジング部分３ａの上に配置した後、上方ハウジン グ部分３ｂの下側から肩部５１を通って突出している。ハウジング部分３ａ、３ ｂの双方を結合した後、ハウジング部分と強固に接続し得るように、これらに再 度フランジを付けることができる。 ハウジングの内部の緊密な密封を保証するため、例えば、Ｏリングの形態によ る別の密封要素５３を２つのハウジング部分の接続部に設けることができる。 電子回路は、公知の方法にて、センサ信号の温度補償を行い且つ／又は信号を 増幅させることができる。これが不要であるならば、センサを接続接点３７と直 接、接続可能であることは自明である。 更に、電子回路は、センサ信号を更に処理することができる。例えば、該電子 回路は、圧力測定セルの信号を好ましくは予め記憶した閾値の１つ又は幾つかと 比較し、その閾値を上廻り且つ／又はその閾値以下であるときに、対応する動作 を励起させ又は信号を発生させることができる。この目的のため、センサ信号を デジタル化し、実際上、マイクロプロセッサ又は適宜に設計したユーザ特有のス イッチネットワーク（ＡＳＩＣ）によりセンサ信号から任意の型式の動作を生じ させることができる。このように、例えば、幾つかの切り換え点を有するスイッ チを具体化することもできる。切り換え点を変更するためには、異なる閾値を電 子回路に入力するだけでよい。勿論、遥かにより複雑な機能を一体化することも 可能である。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９８年９月３０日（１９９８．９．３０） 【補正内容】 請求の範囲 １．特に、自動車工学用の圧力センサユニットであって、 ａ）圧力測定セル（５）が内部に配置されたハウジング（３）であって、ハウ ジング（３ａ、３ｂ）の供給開口部（１５）から圧力媒体を伝達することができ 、また、ハウジングの内部から外側に向けて伸長する接続接点（３７）を有する ハウジング（３）を備え、 ｂ）これにより、圧力測定セル（５）が、圧力センサ（２１）が内部に配置さ れた凹所（１７）を有する測定セルハウジング（９）を備え、該凹所には、圧力 センサ（２１）に作用する圧力伝達媒体（２７）が導入開口部（２９）まで充填 され、 ｃ）これにより、圧力媒体を圧力伝達媒体（２７）から隔離するために導入開 口部（２９）を閉じる隔離薄膜（３１）が設けられている、圧力センサユニット において、 ｄ）導入開口部（２９）を密封する隔離薄膜（３１）が、測定セルハウジング （９）の外面の１つ又は数カ所と、同外面と協働する圧力センサユニット（１） のハウジング（３ａ、３ｂ）の内面との間に配設されており、 ｅ）これにより、それぞれの協働する外面と内面との間に十分な押し付け力を 付与することにより、圧力測定セル（５）の導入開口部（２９）の密封閉塞が達 成されるようにし、 ｆ）圧力伝達媒体（２７）がゲル状又はゼリー状である、 ことを特徴とする圧力センサユニット。 ２．請求項１に記載の圧力センサユニットにおいて、 測定セルハウジング（９）の凹所（１７）が孔部分として設計され、圧力セン サ（２１）が支持体（１９）上に配置され、支持体（１９）が、圧力センサ（２ １）が凹所（１７）内へ突出し且つ支持体（１９）が前記孔部分の一方の側を緊 密にシールするように、測定セルハウジング（９）に結合されている、ことを特 徴とする圧力センサユニット。 ３．請求項１又は２に記載の圧力センサユニットにおいて、 隔離薄膜（３１）が、合成材料、好ましくはポリアミドから出来ていることを 特徴とする、圧力センサユニット。 ４．請求項１乃至３の何れかに一の項に記載の圧力センサユニットにおいて、 隔離薄膜（３１）が、取り付けない状態のとき平坦な箔として提供されること を特徴とする、圧力センサユニット。 ５．請求項１乃至４の何れか一の項に記載の圧力センサユニットにおいて、 隔離薄膜（３１）をクランプ止めするために協働する測定セルハウジング（９ ）の外面と圧力センサユニットのハウジング（３、３ａ）の内面とが本質的に平 面状であることを特徴とする、圧力センサユニット。 ６．請求項１乃至５の何れか一の項に記載の圧力センサユニットにおいて、 隔離薄膜のクランプ止めのための、測定セルハウジング（９）の外面及び／又 は該外面と協働する圧力センサユニット（１）のハウジング（３、３ａ）の内面 が、取り付け状態で密封のために隔離薄膜（３１）に作用する好ましくはＯリン グである密封要素（３３）を受け入れる１つ又は幾つかの溝を有することを特徴 とする、圧力センサユニット。 ７．請求項１乃至６の何れか一の項に記載の圧力センサユニットにおいて、 溝（１７）からゲルが流出せず又は重力の結果として許容し得る程度の遅い流 出のみが存在するように、ゲルの粘度が選択されることを特徴とする、圧力セン サユニット。 ８．請求項１乃至７の何れか一の項に記載の圧力センサユニットにおいて、 ゲル又はゼリーが２成分シリコンゲル又はゼリー若しくは２成分シリコンゴム ゲル又はゼリーであり、混合直後は低粘度であり、成分の混合後の所定の時間後 に、所望の粘度又は硬さ／弾性に達することを特徴とする、圧力センサユニット 。 ９．請求項１乃至８の何れか一の項に記載の圧力センサユニットにおいて、 ハウジング（３、３ａ、３ｂ）が２つの部分から成る設計であり、圧力測定セ ル（５）が供給開口部（１５）を有するハウジング（３）の第一の部分（３ａ） 内に取り付けられ、ハウジング（３）の第二の部分（３ｂ）内に接続接点（３７ ）が設けられていることを特徴とする、圧力センサユニット。 １０．請求項１乃至９の何れか一の項に記載の圧力センサユニットにおいて、 圧力測定セル（５）及び接続接点（３７）が、圧力センサ（２１）の信号を評価 し且つ／又は処理すべく、ハウジング（３）内に配置された電子回路（４１）と 接続されることを特徴とする、圧力センサユニット。 １１．請求項１０に記載の圧力センサユニットにおいて、 電子回路（４１）が、圧力センサ（２１）の信号を、好ましくは記憶した閾値 である少なくとも１つの予め設定した値と比較し、この閾値を上廻るとき又は閾 値以下であるとき、接続接点（３７）の少なくとも１つにて、１つ又は幾つかの 信号を発生させ、又は２つ又は幾つかの接続接点（３７）が電気的に接続され又 は遮断されるようにしたことを特徴とする圧力センサユニット。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ， ＣＮ，ＣＺ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，Ｈ Ｕ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ， ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，Ｒ Ｏ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 スコフルヤネック，ロベルト ドイツ連邦共和国デー―78132 ホルンベ ルク，フランツ―シーレ−シュトラーセ 16

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．特に、自動車工学用の圧力センサユニットであって、 ａ）圧力測定セル（５）が内部に配置されたハウジング（３）であって、ハウ ジング（３ａ、３ｂ）の供給開口部（１５）から圧力媒体を伝達することができ 、また、ハウジングの内部から外側に向けて伸長する接続接点（３７）を有する ハウジング（３）を備え、 ｂ）これにより、圧力測定セル（５）が、圧力センサ（２１）が内部に配置さ れた凹所（１７）を有する測定セルハウジング（９）を備え、該凹所には、圧力 センサ（２１）に作用する圧力伝達媒体（２７）が導入開口部（２９）まで充填 され、 ｃ）これにより、圧力媒体を圧力伝達媒体（２７）から隔離するために導入開 口部（２９）を閉じる隔離薄膜（３１）が設けられている、圧力センサユニット において、 ｄ）導入開口部（２９）を密封する隔離薄膜（３１）が、測定セルハウジング （９）の外面の１つ又は数カ所と、同外面と協働する圧力センサユニット（１） のハウジング（３ａ、３ｂ）の内面との間に配設されており、 ｅ）これにより、それぞれの協働する外面と内面との間に十分な押し付け力を 付与することにより、圧力測定セル（５）の導入開口部（２９）の密封閉塞が達 成されるようにしたことを特徴とする、圧力センサユニット。 ２．請求項１に記載の圧力センサユニットにおいて、 測定セルハウジング（９）の凹所（１７）が孔部分として設計され、圧力セン サ（２１）が支持体（１９）上に配置され、支持体（１９）が、圧力センサ（２ １）が凹所（１７）内へ突出し、取り付け開口部が支持体（１９）により緊密に 密封されるような形態で、測定セルハウジング（９）に対して接続されているこ とを特徴とする、圧力センサユニット。 ３．請求項１又は２に記載の圧力センサユニットにおいて、 隔離薄膜（３１）が、合成材料、好ましくはポリアミドから出来ていることを 特徴とする、圧力センサユニット。 ４．請求項１乃至３の何れかに一の項に記載の圧力センサユニットにおいて、 隔離薄膜（３１）が、取り付けない状態のとき平坦な箔として提供されること を特徴とする、圧力センサユニット。 ５．請求項１乃至４の何れか一の項に記載の圧力センサユニットにおいて、 隔離薄膜（３１）をクランプ止めするために協働する測定セルハウジング（９ ）の外面と圧力センサユニットのハウジング（３、３ａ）の内面とが本質的に平 面状であることを特徴とする、圧力センサユニット。 ６．請求項１乃至５の何れか一の項に記載の圧力センサユニットにおいて、 隔離薄膜のクランプ止めのための、測定セルハウジング（９）の外面及び／又 は該外面と協働する圧力センサユニット（１）のハウジング（３、３ａ）の内面 が、取り付け状態で密封のために隔離薄膜（３１）に作用する好ましくはＯリン グである密封要素（３３）を受け入れる１つ又は幾つかの溝を有することを特徴 とする、圧力センサユニット。 ７．請求項１乃至６の何れか一の項に記載の圧力センサユニットにおいて、 圧力伝達媒体（２７）が、ゲル状又はゼリータイプの粘度を有することを特徴 とする、圧力センサユニット。 ８．請求項６に記載の圧力センサユニットにおいて、 溝（１７）からゲルが流出せず又は重力の結果として許容し得る程度の遅い流 出のみが存在するように、ゲルの粘度が選択されることを特徴とする、圧力セン サユニット。 ９．請求項７又は８の何れかに一の項に記載の圧力センサユニットにおいて、 ゲル又はゼリーが２成分シリコンゲル又はゼリ一若しくは２成分シリコンゴム ゲル又はゼリーであり、混合直後は低粘度であり、成分の混合後の所定の時間後 に、所望の粘度又は硬さ／弾性に達することを特徴とする、圧力センサユニット 。 １１．請求項１乃至１０の何れか一の項に記載の圧力センサユニットにおいて 、 ハウジング（３、３ａ、３ｂ）が２つの部分から成る設計であり、圧力測定セ ル（５）が供給開口部（１５）を有するハウジング（３）の第一の部分（３ａ） 内に取り付けられ、ハウジング（３）の第二の部分（３ｂ）内に接続接点（３７ ）が設けられていることを特徴とする、圧力センサユニット。 １２．請求項１乃至１１の何れか一の項に記載の圧力センサユニットにおいて 、 圧力測定セル（５）及び接続接点（３７）が、圧力センサ（２１）の信号を評 価し且つ／又は処理すべく、ハウジング（３）内に配置された電子回路（４１） と接続されることを特徴とする、圧力センサユニット。 １３．請求項１２に記載の圧力センサユニットにおいて、 電子回路（４１）が、圧力センサ（２１）の信号を、好ましくは記憶した閾値 である少なくとも１つの予め設定した値と比較し、この閾値を上廻るとき又は閾 値以下であるとき、接続接点（３７）の少なくとも１つにて、１つ又は幾つかの 信号を発生させ、又は２つ又は幾つかの接続接点（３７）が電気的に接続され又 は遮断されるようにしたことを特徴とする圧力センサユニット。