JP2000503407A - 微分走査カロリーメータ - Google Patents

微分走査カロリーメータ

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Abstract

(57)【要約】 −200℃から540℃の全動作温度範囲に渡って一定のカロリー測定感度を有する微分走査カロリーメータ(DSC)を提供する。このDSCセンサは、サンプルの温度およびサンプルと不活性な基準との間の温度差を検出するために使用される、一対の薄膜抵抗温度検出器(RTD)から構成される。RTDには、動作温度に関係なく一定のカロリー測定感度を達成するために、基準の温度に従って変化する励起電流が供給される。

Description

【発明の詳細な説明】 微分走査カロリーメータ 本願は、1996年11月1日に出願された米国仮出願第60/032、05 1号に基づいて優先権を主張する。 技術分野 本発明は、熱フラックス微分走査カロリーメータに関し、さらにこのようなカ ロリーメータに使用される温度センサに関する。 背景技術 熱フラックス微分走査カロリーメータ(DSC、Differential Scanning Calor imeter)は、米国特許第5、224、775号に記載されており、本出願に参考 文献としで組み入れられる。熱フラックスDSCは、DSC内の温度差を測定し 、この温度差はサンプルへの熱の流れに比例している。この温度差はサンプル位 置と基準位置とにあるセンサを用いて測定される。サンプルおよび基準材料はダ イナミックに制御された温度変化に従うので、温度差はサンプルへの熱の流れが 測定可能な様に校正される。サンプルの熱流を温度の関数としてプロットするこ とにより、サンプル材料において発生する物理的遷移に関する情報が得られる。 熱フラックスDSCにおけるセンサ装置は、オーブン上に取り付けられた支持 体上に取り付けられた温度センサを含む。このオーブンはセンサ装置に流れ込む (あるいは流れだす)熱源または熱シンクである。サンプル温度センサおよび基 準温度センサは支持体のサンブル位置および基準位置に取り付けられる。サンプ ル温度センサ はサンプルの温度を示す温度を測定し、温度差信号はサンプルと基準温度信号間 の相違を測定することによって得られる。サンプル温度センサは、実際のサンプ ル温度にほぼ一致するように校正され、さらに微分温度センサはサンプルへの( および、サンプルからの)熱流の実際の測定値を提供するように校正される。 測定された温度差はオーブンおよびサンプルと基準間の支持体を介した熱流に よって、造られる。従って、サンプル位置と基準位置間で測定された温度差は、 支持体の幾何学的形状に依存し、さらに支持体を構成する材料の熱拡散性に依存 する。 原則として、全てのタイプの温度センサまたは微分温度センサをDSCに使用 することができる。熱フラックスDSCにおいて使用される最も一般的な温度セ ンサは、サーモカップル、サーモパイルおよび抵抗温度検出器(RTD、Resista nce temperature detector)である。サーモカップルおよびサーモパイルは接合 の温度に依存する電圧を発生する。校正表を使用して、この電圧の測定から熱電 的に相違する物質間の接合の温度を決定することかできる。しかしながら、一般 に、温度が低下すると電圧はより速く減少し、その結果低温でのサーモカップル 温度センサの感度が低下する。 導体の電気抵抗はこの導体の温度に依存するため、RTDは、導体の抵抗を測 定し、この抵抗から導体の温度を計算するために適正な校正方法および表を使用 することにより、温度を測定する。最も広く使用されているタイプのRTDはプ ラチナRTDである。プラチナRTDにおいて、プラチナの抵抗値は温度の低下 と共に減少する。このプラチナRTD中を既知の電流が流れる場合、RTDの端 子間に現れる電圧は、RTDの温度を示す尺度となる。RTDの出力電圧は直接 印加電流に比例し、その結果電流の増加により信号が増加するため、大電流が望 ましい。 温度センサの電圧出力の変化は温度の関数であるため、および支持体の熱拡散 性の変化も温度の関数であるため、従来のDSCセンサの電圧出力は、温度変化 とともに大きく変化する。普通、微分熱分析センサの電圧出力は、室温以下では 急速に減少する。さらに、低温で発生する変化は通常非常に小さいので、低温で の変化の検出は温度が減少するに連れて特に困難となる。 DSCのためのセンサのダイナミック応答は、センサが熱流の変化に如何に素 早く反応するかを表示するパラメータである。以下の3つの理由から、ダイナミ ック応答の速いセンサが望まれている。第1に、センサの応答が遅い場合、測定 された温度は実際の温度に対してラグ(遅れ)がある。第2に、互いに接近した 温度で2つの変化が起きると、センサの応答か遅いと2つの変化の重なりはより 大きくなる。第3に、米国特許第5、224、775号に記載されリニア温度ランプおよび重畳された周期的温度変化の結合によって駆動される。 ダイナミック応答が遅いセンサをMDSC測定を実行するために使用した場合、 ランプ速度および温度変調周期の選択は、センサのダイナミック応答が遅いため に限定される。 従来のDSCにおいて、カロリー測定感度およびダイナミック応答性は、反対 の依存性を有している:カロリー測定感度を上げるとダイナミック応答が減少し 、またその反対となる。これは、オーブンとサンプルおよび基準間で熱が転送さ れる速度を増加することによって、速いダイナミック応答か得られるためである 。オーブンとサンプルおよび基準間の熱の転送速度は、支持体の熱抵抗に依存す る:支持体の熱抵抗を減少させることによって、サンプルおよび基準間の熱の転 送速度が増大し、サンプルおよび基準間の測定温度差、従って与えられた熱流に 対する測定信号は減少する。 導体を通る電流は、導体の抵抗値と電流値の2乗との積に等しい熱を発生する 。このメカニズムによってRTDの抵抗素子中に発生した熱により温度測定エラ ーが生じる。これは、発生した熱によって素子の温度が上昇しその結果高温測定 となるためである。この現象は、“自己加熱エラー(self-heating error)”と して知られている。結果として生じるエラーの大きさは、発生した熱の大きさと 放熱性とに依存し、これはRTDが如何にして構成されかつ取り付けられたかに 依存する。これらの因子によってもたらされた不確実性のために、従来のアプロ ーチでは、十分に高いRTD出力を維持しながらRTD電流を可能な限り低く抑 えてきた。 RTDセンサは普通2個のカテゴリー、ワイヤ巻回RTDおよび薄膜RTDに 分類される。ワイヤ巻回RTDは電気絶縁性の支持体上に巻き付けられた細いプ ラチナのワイヤを抵抗として用いている。この抵抗は電気絶縁性のチューブ型密 閉容器内に挿入されている。プラチナワイヤは支持体との熱接触が限られており 、従ってこの容器との熱接触も限られている。従って、ワイヤに発生した熱は、 RTDの周囲に容易に放出されない。従って、RTD電流を非常に低く維持しな い限り自己加熱エラーが非常に大きくなる。更に、RTD容器は熱を周囲に放出 するための能力が限られている。例えば、若しRTDが不活性ガス中に封入され ていると、熱放出は限られたものとなる。周囲への熱放出能力が限定されている ことによって、RTD電流は更に低い値に限定される。 薄膜RTDは、電気絶縁基板上に綴れ織り状のパターン(サーペンタインパタ ーン)に堆積されたプラチナの薄膜で形成されている。プラチナ抵抗は物理的な 損傷から保護するために、誘電性例えばガラスまたはアルミナの層でカバーされ ている。抵抗は、基板上に直接堆積された薄膜として存在するので、抵抗と容器 間の熱抵抗は 取り除かれ、抵抗とその容器の温度は本質的に同じとなる。このようにして加熱 エラーの一要素は取り除かれる。しかしなから、RTD容器から周囲への熱放出 の問題はいまだ存在し、その結果として自己加熱エラーが発生する。 発明の開示 本発明は、一定のカロリー測定感度を有する微分走査カロリーメータに関する 。本発明は2個のRTDセンサを使用し、このセンサの電流はRTDによって形 成される信号の大きさ(振幅)がDSC動作温度の全範囲に渡って与えられた熱 流に対して一定であるように、温度の関数として変化する。本発明のDSCセン サは、電気絶縁性の基板によって支持された一対のプラチナ薄膜抵抗からなる。 薄膜プラチナ抵抗の一方は支持体の基準領域の温度を測定し、薄膜プラチナ抵抗 の他方は支持体の基準領域の温度を測定する。各RTDに対する検出電流の大き さは、そのRTDの温度に基づいて選択される。 サンプルの薄膜抵抗を横切る電圧はサンプルの温度の高さを示す物差しであり 、さらにサンプルおよび基準薄膜抵抗を横断する電圧の差は、サンプルへの熱流 差の大きさを示す物差しである。薄膜プラチナ抵抗は支持体の必要部分であり、 かつこの支持体の温度は実際に測定されるパラメータであるため、プラチナ抵抗 において熱の発生による測定エラーは存在せず、しかも検出電流を自由に選択す ることができる。従って、センサ素子の抵抗変化および支持手段の熱拡散性の変 化に基づいたカロリー測定感度の変化を相殺するために、センサ温度に従ってセ ンサに印加する電流を変えることができる。本発明に従って形成された微分走査 カロリーメータは、従って、動作温度範囲上で一定のカロリー測定感度を有する ようになる。 図1に示すように、本発明の薄膜RTDは電気絶縁性の基板上にサーペンタイ ン状にプラチナ薄膜を堆積することによって形成される。プラチナ薄膜は、アル ミナまたはガラスのような誘電材料の保護層でカバーされている。抵抗素子はこ れを堆積するための基板と一体部分であり、温度を測定するための基板上のセン サ素子とサンプルおよび基準位置間の熱抵抗は取り除かれる。 しかしなから、サンプルまたは基準である測定対象と、センサ基板との間に未 だ熱抵抗が存在する。本発明ではセンサに印加される電流に係わらず、基板の温 度測定において自己加熱エラーは存在しない。従って、センサの通常の動作温度 範囲内で基板温度が正確に測定される。 プラチナ薄膜抵抗はセラミック基板上に貼付される。これはセラミック基板が 電気的に絶縁性で広い温度範囲で動作し、かつ薄膜処理に容易に適応可能である ためである。セラミックの熱拡散性は、高い熱放出性を有するベアリアセラミッ クから低い熱放出性を有するジルコニアまで、広い範囲で変化する。セラミック 基板を選択することによって、非常に速いダイナミック応答(およびより低いカ ロリー測定感度)を持ち、あるいは非常にゆっくりしたダイナミック応答(およ び、大きなカロリー測定感度)を持つようにセンサを製造することが可能である 。 本発明の目的は、一定のカロリー測定感度を有する薄膜プラチナRTDセンサ を使用して微分走査カロリーメータを提供することである。 本発明の更なる目的は、センサのカロリー測定感度が一定となるように、測定 対象(サンプルまたは基準)の温度によって励起電流が変化する薄膜RTDDS Cセンサを提供することである。 本発明の更なる目的は、センサ基板の選択によって、速いか、遅 いかまたはその中間のダイナミック応答を有する微分走査カロリーメータを提供 することである。 図面の簡単な説明 図1は、定カロリー測定感度の微分走査カロリーメータシステムに使用される 、RTD温度センサを用いたディスクタイプの微分走査カロリーメータセンサの 構成を示す概略図である。 図2は、定カロリー測定感度を有する微分走査カロリーメータの機能ブロック 図である。 図3は、ディスク上に取り付けられた分離したRTDセンサを使用するディス クタイプの微分走査カロリーメータの構成を示す概略図である。 図4は、定カロリー測定感度の微分走査カロリーメータシステムに使用される 、RTD温度センサを用いたツインラグ微分走査カロリーメータセンサの構成を 示す概略図である。 発明を実施するための最良の形態 図1は、本発明の定カロリー測定感度を有するDSCシステムに使用される、 ディスクタイプのRTD微分走査カロリーメータセンサの第1の実施形態の概略 図である。図1はディスク基板11の底面図である。サンプルと基準材料は基板 の上面上に配置される。本発明の第1の好ましい実施形態では、基板11は、例 えばアルミナ、窒化アルミニウム、ベリリア、ジルコニアまたはその他のセラミ ックディスクのような、多結晶セラミックディスクである。電気絶縁性で、所望 の熱放出性を有し薄膜処理が容易な、例えばサファイアのような単結晶セラミッ クスまたは石英ガラスのようなガラスであるアモルファス材料を、同様に使用す ることができる。基板に対 する特定の材料は、カロリーメータの所望のダイナミック熱応答および例えば耐 腐食性のようなその他の望ましい材料特性に基づいて選択される。 サンプルプラチナ抵抗温度センサ12および基準プラチナ抵抗温度センサ13 は、例えばRFスパッタリングまたは電子ビーム蒸着のような物理的蒸着堆積法 を使用してサーペンタインパターンとなるように、セラミックディスク基板上に 堆積される。このサーペンタインパターンは、セラミックディスクのサンプル領 域と基準領域の下の部分をカバーするように配置される。リードワイヤ14およ び18を介してサンプルRTD12に検出電流が印加される。同様に、リードワ イヤ15および18を介して基準RTD13に検出電流が印加される。リードワ イヤ18はRTDの共通端子に取り付けられ、さらに接地される。リードワイヤ 14はサンプルRTDの端子に取り付けられ、さらにリードワイヤ15は基準R TDの端子に取り付けられる。電圧検出リード16および17は電流リード14 および15と同じポイントにおいて各RTDの端子に接続される。 基板のサンプル領域の温度を示す電圧はリードワイヤ16および18間で測定 される。ディスクの基準領域の温度を示す電圧はリードワイヤ17および18間 で測定される。サンプルおよび基準体間の温度差(従ってサンプルへの熱の流れ )を示す電圧は、リードワイヤ16および17間に現れる。基板11は、基板1 1の周辺19においてDSCのオーブンに取り付けられる。本発明の好ましい実 施形態では、RTDは例えばガラスまたはアルミナのような誘電層をRTDおよ び基板周辺上に堆積することにより、物理的な損傷から保護する。 図2は、図1に概略的に示されるDSCセンサがどの様にして本発明の定カロ リー測定感度DSC中に組み込まれるかを示す機能ブ ロック図である。サンプルRTD12はリードワイヤ14および18を介して制 御された電流源32からの検出電流を受信する。同様に、基準RTD13はリー ドワイヤ15および18を介して制御された電流源38からの検出電流を受信す る。サンプルRTD出力電圧はリードワイヤ16を介してサンプル温度増幅器3 3に供給される。増幅されたサンプル電圧はサンプル温度計算機能部35に供給 される。サンプル温度計算機能部35は、サンプル電流機能部39からの出力お よびサンプル電圧をサンプルRTD抵抗を計算するために使用する。サンプルR TD抵抗は次にCallender-VanDusen式を用いてサンプル温度を計算するために使 用される。修正されたCallender-VanDusen式はプラチナRTDの温度を抵抗の関 数として示す。サンプル温度はサンプル電流機能部39に供給され、機能部39 は一定のカロリー測定感度を提供するために電流源32によってサンプルRTD に供給すべき必要電流を決定する。 基準RTD出力はリードワイヤ17を介して基準温度増幅器34に供給される 。増幅された基準電圧は基準温度計算部37に供給され、計算部37は修正Callen der-VanDusenの式を用いて基準温度を計算するために基準電流機能部36からの 出力と増幅された基準電圧を使用する。基準温度は基準電流機能部36に供給さ れ、機能部36は定カロリー測定感度を達成するために、電流源38によって基 準RTDに供給すべき必要電流を決定する。 サンプルRTD電圧および基準RTD電圧はまた増幅器41に供給される。増 幅器41の出力は、サンプルRTDと基準RTD間の温度差に比例し、従って基 準へ出入りする熱流に関するサンプルへ出入りする熱流の差に比例する。微分温 度増幅器出力とサンプル温度は、フラックス計算部40に供給され、計算部40 はサンプル熱流を計算する。標準のサンプルを用いた校正ルーチンを熱フラック ス計算機能を決定するために使用する。このようにしてDSCから所望の出力、 サンプル熱流およびサンプル温度が得られる。 一定のカロリー測定感度DSCシステムにおいて動作に対するRTDDSCセ ンサの校正は3つの独立した過程から成っている:1)センサのサンプル側と基 準側との間の固有のインバランス補正;2)一定のカロリー測定感度を与える電 流対温度の関数の決定;および3)サンプル熱流の校正。 インバランス補正 DSCセンサを製造する場合、センサのサンプル側と基準側との間に僅かにイ ンバランスが存在する。この相違は、2個のカテゴリーに分類される:RTDセ ンサそれ自身における相違に基づくもの、および支持体の構造における相違に基 づくもの。RTDセンサは非常に良く一致しているが、抵抗において小さな相違 が存在する。これらの相違は温度に依存している。製造段階に置いて、RTDは 、抵抗値を正常の値に補正するために、レーザによって成型されるが、通常は残 留差が存在する。センサを支持する構造体は、サンプルと基準間を出入りする熱 流のための経路を形成しており、その結果測定温度差を生じる。主に、この構造 体の大きさが変化するために、サンプルと基準に対する熱流路の質量および熱抵 抗の分布か僅かに相違し、そのためセンサはバランスを失う。これら2つのイン バランス源の結果は、DSCを空のままで(サンプル、基準材料またはパン無し で)作動させることによって見いだされる。この作動によって温度差は生じるべ きではなく、熱流もゼロであるべきである。全ての微分走査カロリーメータセン サは、これら2個のインバランスの組み合わせをある程度被り、ゼロ熱流ライン の補正が必要である。 本発明のDSCに対するゼロ熱流ラインの校正は、カロリーメータ内にサンプ ルまたはパンを設置することなく、サンプルRTDと基準RTDの両者に1ma の定励起電流を流しなから、熱流走査を行うことにより、行われる。その結果生 じる微分増幅器の出力における電圧は、両RTD間のインバランスおよび構造体 のサンプル側と基準側との間のインバランスの大きさを示す。このインバランス を補正するために、出力電圧とRTD抵抗の商を取り、電流値を得る。アンバラ ンス電流と呼ばれるこの電流は、アンバランス電流の半分をサンプル側に対する 1ma電流から引き算し、基準側に対する1ma電流にアンバランス電流の半分 を加算することによって(アンバランスの符号がこの計算中に含まれていること に注意すべきである)、1ma電流に印加される。その結果得られた電流は記憶 され、DSCゼロ熱流ラインを補正する電流となる。 励起電流の決定 定カロリー測定感度(ボルト/ワット)を得ることができる可変励起電流は、 前述のステップによって決定された基礎励起電流を使用して、25mgのサファ イアサンプルを駆動することによって決定される。サファイアサンプルは注意深 く計量され、サンプルパン内に装填される。サンプルパンに非常に良く一致する 基準パンが選択される。走査は、興味ある温度範囲上で実行され、熱流電圧信号 、サンプル温度および加熱速度(即ちサンプル温度の時間に関する微分)が記録 されかつ記憶される。サファイアサンプルに対して期待される熱流は、温度の関 数としてのサファイアの既知の熱容量を用いて、サンプル温度と加熱速度から、 サンプル温度の関数として計算される。出力電圧と計算されたサンプル熱流の商 が計算される。これは、ゼロ熱流補正を有するカロリーメータ熱流信号である。 カロリーメータ熱流信号は次に、ボルト/ワットである所望の感度で除算され無 次元数とされ、この無次元数は定カロリー測定感度に対する励起電流を提供する ために、サンプルおよび基準の両者に対してゼロ補正された励起電流が掛け算さ れる。 所望の感度の選択は任意の選択ではない。これは感度を向上することによって 、通常ノイズレベルも増加する結果となるためである。従って、感度の選択は耐 えうるノイズレベルに依存する。勿論、弱い熱イベントはノイズと区別すること が出来ないため、高ノイズレベルは最終的には機器の感度を限定する。これらの 電流は、サンプル電流機能部39と基準電流機能部36によって実行される。 サンプル熱流校正 熱流の校正は、その後の実験に対して興味ある温度領域において発生する、例 えばインジウムのような金属の溶解である、十分に特徴付けられた物理的遷移を 有するサンプルを使用して実行される。サンプルは注意深く計量されてパン中に 装填され、さらにカロリーメータ中に設置され、十分に一致した空のパンがカロ リーメータの基準位置に設置される。加熱走査は、以降の実験で使用される速度 に等しい加熱速度で実施される。遷移のエンタルピーは、ピーク領域の積分によ って測定されさらに既知の値と比較される。測定された値の標準値に対する比は 、以降の実験の出力を計量するための乗数として使用される。 サンプル温度の校正は、サンプル温度を補正するための十分に特徴付けられた 遷移を有する一連の標準値を使用して、遷移に対する測定および補正温度間の差 にフィットする曲線を用いて、通常の方法で実施される。 金属ディスク微分走査カロリーメータを使用した、本発明の第2 の実施形態を図3に概略的に示す。図3は、センサ装置の底面図であり、金属デ ィスクの下側において上方を見た時の図である。サンプルおよび基準パンはディ スクの反対(上部)側に配置される。 サンプルRTD62は、例えは溶接を使用する通常の方法によってディスク6 1に取り付けられたクリップ64によって、金属ディスク61に対ししっかりと 保持されている。同様に、基準RTD63は、同様にしてディスク61取り付け られたクリップ65によって金属ディスク61に対してしっかりと保持されてい る。これらのRTDは、Al23基板上に堆積された市販の薄膜RTDであり、 例えばカルフォルニア州のEl Monteに存在するHy-Cal SensingProducts から入 手可能なHy-Cal Model El-7000である。サンプルRTDと基準RTDはディスク と密接に接触しており、さらにサンプルおよび基準位置の下に直接位置されてい る。RTDはこの様にしてセンサのサンプル領域および基準領域の温度を測定し 、これらはそれぞれサンプルおよび基準温度の値を示す。 センサ装置は、金属ディスク61の周辺70においてDSCオーブンに取り付 けられている。サンプルRTDおよび基準RTDのリードワイヤ66および68 にはそれぞれ、一対の延長ワイヤ(図3には示していない)が取り付けられてい る。各RTDに対して、延長ワイヤの内の一本は、電流源リードとして使用され 、他の延長ワイヤは電圧検出リードとして使用される。残りのリードワイヤ、サ ンプルRTD上のリードワイヤ67および基準RTD上のリードワイヤ69はそ れぞれ同様に一対の延長ワイヤ(図示せず)か取り付けられている。各RTDに 対する延長ワイヤの一方は接地するために使用され、他方はRTDの両端電圧を 測定するために使用される。図1に示すセンサ装置のリードワイヤと同様に、延 長ワイヤは図2に示すDSCシステムに接続される。 薄膜RTD素子は、第1の実施形態のようにディスク上に直接堆積されてはい ないが、RTDを取り付けるディスクが比較的良い熱伝導体であるため、RTD のジュール熱に基づく温度測定誤差は比較的小さい。例えば、Hy-Cal Summer 19 96カタログのA10頁に示されている、Hy-Cal model EL-700 薄膜RTDを使 用することができる。検出電流が2.3maの場合、RTDの温度上昇(表面温 度に関して)は丁度0.02℃である。この温度上昇は、結果として非常に小さ なエラーしか生じず、この値は上述の温度校正法を使用することによってさらに 小さくすることができる。さらに、2.3maの励起電流は、このセンサの一般 的な応用において奨励された最大励起電流1maの2倍以上である。このセンサ 装置におけるディスクは金属であり、従って上述したように優れた熱導体である 。 図4に、定感度DSCにおいて使用されるDSCセンサの、その他の好ましい 実施形態が記載されている。支持構造体81は一対のラグ82および83とベー ス84とから成る。ラグはベース構造体に関して対称であり、サンプルおよび基 準に対して支持体を形成する。ラグ82はサンプルラグであり、ラグの、ベース と同じ側の上に堆積させた薄膜RTD85を有している。サンプルパン(図示せ ず)はRTDと直接対向するRTDからラグの反対側上に配置されている。ラグ 83は基準ラグであり、ラグの、ベースと同じ側に堆積された薄膜RTD86を 有している。基準パン(図示せず)はRTDに直接対向するRTDからラグと反 対側上に配置されている。 両RTDの各端部に一対のリードワイヤが取り付けられている。サンプルRT Dのリードワイヤ87はサンプルRTDに励起電流を供給し、リードワイヤ88 は接地されている。リードワイヤ89および90は電圧検出リードであり、RT D抵抗を示す電圧(従ってその温度)はリード89および90間で検出される。 リードワイヤ 90は接地されている。基準RTDのリードワイヤ91は基準RTDに励起電流 を供給し、リードワイヤ92は接地されている。リードワイヤ93および94は 電圧検出リードである。RTD抵抗(従ってその温度)を示す電圧はリード93 および94間で検出される。リードワイヤ94は接地される。 図2に示す定カロリー測定感度DSCシステムにこのセンサを適用するために 、リードワイヤ87は図2のリードワイヤ14に相当し、リードワイヤ90はリ ードワイヤ16に相当し、リードワイヤ91はリードワイヤ15に相当し、リー ドワイヤ93はリードワイヤ17に相当し、さらにリードワイヤ88、90、9 2は全てリードワイヤ18に相当する。 本発明の実施形態の上述の開示は図示および説明の為に提示されたものである 。本発明を開示された詳細な形状に特定しまたは限定する意図は無い。ここに記 載された実施形態の多くの変更および修正は上述の開示から当業者にとって明白 である。本発明の範囲は、貼付の請求の範囲およびそれらの均等物によってのみ 定義されるべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リーダー,ジョン アール.ジュニア アメリカ合衆国,デラウエア 19711,ニ ューアーク,フェアチェース サークル 12 (72)発明者 シェファー,ジョン ダブリュ. アメリカ合衆国,デラウエア 19809,ウ ィルミントン,ハインズ アベニュ 1214

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.微分走査カロリーメータのための検出システムであって、 (a)電気絶縁性の基板と、 (b)前記電気絶縁性の基板上のサンプル領域中に取り付けられたサンプル出 力を有するサンプル薄膜抵抗温度検出器センサと、 (c)前記電気絶縁性の基板上の基準領域中に取り付けられ基準出力を有する 基準薄膜抵抗温度検出器センサと、 (d)サンプル抵抗温度検出器センサを横切るサンプル出力電圧を生成するた めにサンプル電流を提供するためのサンプル電流手段および基準抵抗温度検出器 センサを横切る基準出力電圧を生成するために基準電流を供給するための基準電 流手段と、 (e)前記サンプル出力電圧を増幅するサンプル温度増幅器および前記基準出 力電圧を増幅する基準温度増幅器と、 (f)前記サンプル領域に対して温度を計算するサンプル温度計算機能部と、 (g)前記基準領域に対して温度を計算する基準温度計算機能部と、 (h)前記サンプル電流の大きさを決定するための手段および前記基準電流の 大きさを決定するための手段と、 (i)前記サンプル領域の温度と前記基準領域の温度間の差を増幅するための 手段、および (j)前記サンプル領域の温度と前記基準領域の温度間の増幅された差から前 記基準に関して前記サンプルへの微分熱流を計算するための手段を具備し、 前記サンプル電流の大きさと前記基準電流の大きさは前記カロリーメータが所 望の温度範囲において一定のカロリー測定感度を有す るように選択されるものである、検出システム。 2.前記サンプル領域の温度および前記基準領域の温度は、修正されたCallen der-VanDusenの式を用いて決定されるものである、請求項1に記載の検出システ ム。 3.前記基板の前記サンプル抵抗温度検出器とは反対の側に配置されたサンプ ルパンと、前記基板上の前記基準抵抗温度検出器とは反対の側に配置された基準 パンとを更に具備する、請求項1に記載の検出システム。 4.前記基準薄膜サンプル温度検出器はプラチナ薄膜抵抗であり、前記基準薄 膜抵抗温度検出器は同様にプラチナ薄膜抵抗である、請求項1に記載の検出シス テム。 5.前記プラチナ薄膜は前記絶縁性の基板上に堆積されているものである、請 求項4に記載の検出システム。 6.前記サンプル抵抗温度検出器センサ上の誘電材料層と前記基準抵抗温度検 出器センサ上の誘電材料層とを更に具備する、請求項4に記載の検出システム。 7.前記電気絶縁性の基板はラグおよびベースの対称対を具備する、請求項1 に記載の検出システム。 8.前記電気絶縁性の基板は多結晶セラミックディスクである、請求項1に記 載の検出システム。 9.前記電気絶縁性の基板はアモルファス材料から製造されたディスクである 、請求項1に記載の検出システム。 10.基準に対するサンプルの微分熱流を測定するための方法であって、 (a)電気絶縁基板の第1面上のサンプル領域上に堆積したサンプル薄膜抵抗 温度検出器および前記電気絶縁基板の前記第1の面上の基準領域上に堆積した基 準薄膜抵抗温度検出器を用意し、 (b)サンプルをサンプルパン中に、基準パンを前記電気絶縁基板の前記第1 の面上とは反対の面上に配置し、 (c)前記サンプル薄膜抵抗温度検出器にサンプル検出電流を供給して前記サ ンプル抵抗検出器を横切ってサンプル出力電圧を形成し、さらに前記基準薄膜温 度検出器に基準検出電流を供給して前記基準抵抗検出器を横切る基準検出電流を 形成し、 (d)前記サンプル出力電圧の大きさを測定しかつ前記基準出力電圧の大きさ を検出し、 (e)前記サンプル検出電流の大きさと前記基準検出電流の大きさを、前記カ ロリーメータが所望の温度範囲に渡って一定のカロリー測定感度を提供するよう に決定し、 (f)前記サンプル出力電圧の大きさと基準出力電圧の大きさから前記サンプ ル領域の温度と基準領域の温度を計算し、 (g)前記サンプル領域の温度と前記基準領域の温度の差を増幅し、さらに (h)前記サンプル領域の温度と基準領域の温度間の前記増幅された差から、 前記基準に対するサンプルの微分熱流を計算する、各ステップを備える方法。 11.前記サンプルパンと基準とを前記電気絶縁基板上に配置するに先立って 熱流走査を実行することを含む、ゼロ微分熱流ラインを校正するためのステップ を更に備える、請求項10に記載の方法。 12.サンプルベース励起電流と基準ベース励起電流を計算するステップを更 に備える、請求項10に記載の方法。 13.一定のカロリー測定感度を提供する前記励起電流を、前記サンプルベー ス励起電流と基準ベース励起電流とを用いて興味ある温度範囲上でサファイア基 準の走査を実行することによって決定す るステップを備える、請求項10に記載の方法。 14.サファイアの既知の熱容量を用いてサンプル温度の関数として該サファ イアサンプルへの熱流を計算するステップを備える、請求項13に記載の方法。 15.前記サンプル出力電圧の、前記サファイアサンプルへの前記計算された 熱流に対する商を計算するステップを備える、請求項14に記載の方法。 16.前記サンプル出力電圧の前記サファイアサンプルへの前記計算された熱 流に対する商を前記所望のカロリー測定感度によって割る事により、定カロリー 測定感度に対して必要な励起電流を得るステップを備える、請求項15に記載の 方法。 17.(a)上面および底面を有する電気絶縁セラミック基板と、 (b)前記電気絶縁セラミック基板の前記底面上に堆積したサンプル薄膜抵抗 温度検出器センサと、 (c)前記電気絶縁セラミック基板の底面上に堆積した基準薄膜抵抗温度検出 器センサと、 (d)前記サンプル薄膜抵抗温度検出器センサをカバーする誘電保護層および 前記基準薄膜抵抗温度検出器センサをカバーする誘電保護層と、 (e)前記セラミック基板の上面上に前記サンプル薄膜抵抗温度検出器センサ とは対向して配置されたサンプルパン中のサンプル、および前記セラミック基板 の前記上面上に前記基準薄膜抵抗温度検出器センサと対向して配置された基準パ ンと、 (f)前記サンプル薄膜抵抗温度検出器にサンプル検出電流を印加するための 手段および前記基準薄膜温度検出器に基準検出電流を印加するための手段と、 (g)前記サンプル薄膜抵抗温度検出器センサを横切るサンプル出力電圧を測 定するための手段および前記基準薄膜抵抗温度検出器センサを横切る基準出力電 圧を測定するための手段と、および (h)前記サンプル出力電圧から前記サンプルパンの温度を計算するための手 段、および前記基準出力電圧から前記基準パンの温度を計算するための手段と、 (i)前記サンプルパンの温度と前記基準パンの温度間の差を決定しかつ増幅 するための手段と、さらに (j)前記サンプルパンの温度と前記基準パンの温度間の増幅された差からサ ンプルへの微分熱流を計算するための手段を備え、 前記サンプル検出電流と前記基準検出電流を、所望の温度範囲に渡って前記カ ロリーメータに対して一定のカロリー測定感度を提供するように選択する、微分 走査カロリーメータ。 18.前記セラミック基板は、該微分走査カロリーメータが比較的速いダイナ ミック応答を有するように、大きい熱拡散性を有するものである、請求項17に 記載の微分走査カロリーメータ。 19.前記セラミック基板は、該微分走査カロリーメータが比較的大きなカロ リー測定感度を有するように、小さい熱拡散性を有するものである、請求項17 に記載の微分走査カロリーメータ。 20.前記サンプルおよび基準薄膜温度抵抗検出器は、サーペンタインパター ンで前記セラミック基板上に堆積されているものである、請求項17に記載の微 分走査カロリーメータ。 21.前記セラミック基板は、ベース部分、サンプルラグ部分および基準ラグ 部分を具備し、さらに前記サンプルラグおよび基準ラグは前記ベースの両側にお いて対称的にかつ平坦的に配置されているものである、請求項17に記載の微分 走査カロリーメータ。 22.前記セラミック基板は、アルミナ、窒化アルミニウム、ベ リリアおよびジルコニアから選択されるものである、請求項17に記載の微分走 査カロリーメータ。 23.(a)金属ディスクと、 (b)前記金属ディスクのサンプル領域中に取り付けられたサンプル薄膜抵抗 温度検出器センサと、 (c)前記金属ディスクの基準領域中に取り付けられた基準薄膜抵抗温度検出 器センサと、 (d)前記サンプルセンサのためのサンプル検出電流を形成するためのサンプ ル電流手段および前記基準センサのための基準電流を形成する基準電流手段であ って、前記サンプル電流出力はサンプル出力電圧を形成し、前記基準電流手段は 基準出力電圧を形成するものと、 (e)前記サンプル出力電圧を増幅するためのサンプル温度増幅器および前記 基準出力電圧を増幅するための基準温度増幅器と、 (f)前記サンプル領域に対する温度を計算するサンプル温度計算機能部と、 (g)前記基準領域の温度を計算する基準温度計算機能部と、 (h)カロリーメータが所望の温度範囲に渡って一定のカロリー測定感度を提 供するように、サンプル検出電流の大きさおよび基準検出電流の大きさを決定す るための手段と、 (i)前記サンプル領域の温度と前記基準領域の温度間の差を決定し増幅する ための手段、および (j)前記サンプル領域の温度と前記基準領域の温度間の前記増幅された差か ら前記基準に関する前記サンプルへの微分熱流の大きさを計算するための手段を 備える、微分走査カロリーメータのための検出システム。 24.前記サンプル領域の温度と前記基準領域の温度は、修正さ れたCallender-VanDusenの式を用いて決定されるものである、請求項23に記載 の検出システム。 25.前記サンプル抵抗温度検出器とは対向する側の前記金属ディスク上に配 置されたサンプルパンおよび前記基準抵抗温度検出器とは対向する側の前記金属 ディスク上に配置された基準パンとをさらに備える、請求項23に記載の検出シ ステム。 26.前記薄膜抵抗温度検出器はクリップによって金属ディスクに対して保持 されているものである、請求項23に記載の検出システム。
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JP2011523060A (ja) * 2008-06-06 2011-08-04 パーキンエルマー・ヘルス・サイエンシズ・インコーポレーテッド 熱量計およびそれを用いる方法ならびにそのための制御システム

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