【発明の詳細な説明】
血液調節化合物
発明の分野
本発明は、血液調節活性を有する化合物であって、造血を刺激し、ウイルス、
真菌および細菌感染症の治療に用いることができる新規な化合物に関する。
発明の背景
造血系は終生に及ぶ細胞再生プロセスであり、このプロセスにより特定の幹細
胞集団が少なくとも9種の異なる細胞系統(赤血球、血小板、好酸球、好塩基球
、好中球、単球/マクロファージ、破骨細胞およびリンパ球)のより大きな集団
の成熟分化血液細胞(Dexter TM.Stem cells in normal growth and disea
se.Br.Med.J.1987;195:1192-1194)を生じさせる(Metcalf D.,The M
olecular Control of Blood Cells.1988;Harvard University Press,Ca
mbridge,MA)。さらに、幹細胞は、最終的に、細胞毒性物質で治療した後また
は骨髄移植後の骨髄の再生に関与している。
大部分の標準的な抗腫瘍薬の用量−限定の(dose−limiting)主な毒性は骨髄
抑制に関連付けられ、これが重度であるかまたは長引くと、生命を脅かす感染性
および出血性合併症を引き起こしうる。骨髄抑制は予測可能であり、単一薬剤の
I相試験細胞毒性化合物の50%以上で用量−限定的であると報告されている(
Merrouche Y.,Catimel G.,Clavel M.,Hematopoietic growth factors
and chemoprotectants; should we move toward a two-step process for phas
e I chnical trails in oncology? Ann Oncol 1993;4;471-474)。感染の危険
性は、好中球減少症の重篤度および期間により測定される骨髄抑制の程度に直接
関係する(Brody GP,Buckley M,Sathe YS,Freireich EJ.Quanti
tative relationship between circulating leukocytes and infections with a
cute leukemia.Ann In Med 1965;64:328-334)。
造血作用の調節は、初期多機能幹細胞および成熟循環エフェクター細胞を含む
、
造血カスケードの種々の段階での種々のサイトカインおよび増殖因子の相互作用
に影響を与える。これらの調節分子として、顆粒球コロニー刺激因子(G−CS
F)、顆粒球−マクロファージ刺激因子(GM−CSG)、マクロファージ−コロ
ニー刺激因子(M−CSF)および宿主防御において主要な役割を果たす重複す
る、付加的かつ相乗的作用を有する種々のインターロイキンが挙げられる。機構
的には、これは、顆粒球およびマクロファージの産生の向上、ならびにエフェク
ター細胞機能の活性化により達成される(Moore MAS.Hemopoietic growth
factor interactions: in vitro and in vivo preclinical evaluation.Cance
r Surveys 1990;9:7-80)。これらの活性を調整することで、細菌、ウイルスお
よび真菌感染症を克服するのに必要な最適宿主防御が支持される。
好中球減少症の重篤度および骨髄毒性を予防または軽減させる方法として、造
血増殖因子および/または他の造血サイトカインの使用が挙げられる。このよう
な治療法は、抗腫瘍薬の効能を改善させるかもしれない細胞毒性薬の用量を増加
させる可能性を付与し、抗腫瘍薬の使用に伴う罹患性を減少させるため、該治療
法は一般的に行われるようになってきている(Steward WP.,Granulocyte an
d granulocyte-macrophage colony stimulating factors,Lancet 1993;342:15
3-157)。臨床研究により、G−、GM−および/またはM−CSFが、細胞毒性
化学療法を受けている悪性腫瘍の患者または骨髄移植後の感染の危険性が高い患
者において好中球減少症の期間を減少させ、骨髄性回復を促進し、好中球減少症
に伴う感染症および他の感染性合併症を減少させうることがわかった(Steward
WP.,Granulocyte and granulocyte-macrophage colony stimulating factor
s,Lancet 1993;342:153-157およびMunn DH,Cheung NKV.Preclinica
l studies of macrophage colony-stimulating factor.Semin Oncol.1992;1
9:395-407)。
本発明者らは骨髄造血細胞に対して刺激効果を有し、ウイルス、真菌および細
菌病の治療および予防において有用である、ある種の新規な化合物を見いだした
。
発明の要約
本発明は、血液調節活性を有し、造血作用の刺激ならびに細菌、ウイルスおよ
び真菌病の予防および治療に用いることができる、後記に式(I)で表す、化合
物を含む。
これらの化合物は、種々の臨床的状況、例えば手術により誘発された骨髄抑制
、AIDS、ARDS、先天性脊髄形成異常、骨髄および臓器移植に由来の細胞
数の減少した患者における白血球の回復;白血球減少症の患者の感染症からの防
御;重症の火傷患者の治療;いくつかの細胞周期特異性抗ウイルス剤について観
察される脊髄抑制の軽減;骨髄移植を受けた患者、特に移植片対宿主疾患の患者
における感染症の治療、結核の治療およびヒトおよび動物における原因不明の熱
病の治療において有用である。化合物はさらに免疫抑制および「正常」対象の両
方におけるウイルス、真菌および細菌感染症、特にカンジダおよびヘルペスの治
療および予防においても有用である。
これらの化合物はさらに同時係属の米国出願番号07/799465および米
国特許第4499081号(出典明示により本発明の一部とする)のモノマーと
組み合わせて用いて、骨髄細胞における活性の高低の交互のピークを得、造血の
自然の約24時間周期のリズムを促進できる。このように、細胞増殖抑制療法を
低骨髄活性の期間に適用することができ、かくして骨髄損傷の危険性が軽減され
、一方で次の活性のピークにより再生が促進されるであろう。
本発明はさらに、式(I)の化合物と医薬上許容される担体とを含んでなる医
薬組成物を提供する。
本発明はさらに、ヒトを含む動物の骨髄造血系の刺激法であって、これを必要
とする動物に、有効量の式(I)の化合物を投与することからなる方法を提供す
る。
本発明はまた、免疫抑制されたおよび正常なヒトを含む動物におけるウイルス
、真菌および細菌感染症の予防および治療法であって、これを必要とする動物に
有効量の式(I)の化合物を投与することからなる方法を提供する。
本発明はまた、免疫抑制されたおよび正常なヒトを含む動物における敗血症の
予防および治療法であって、これを必要とする動物に有効量の式(I)の化合物
を投与することからなる方法を提供する。発明の詳細な記載
本発明の化合物は、構造式(I):
{式中、
A1はA2と等しく、Z−(CH2)k−(NR''')qであり;
Zは、環中に4個までのヘテロ原子N、O、Sを含有する4ないし10員単環
または二環式複素環系であり(ここに、少なくとも1個のヘテロ原子はNであり
、環は1または2個のC1-4アルキル、F、Cl、Br、I、C1-4アルコキシ、
(CH2)mR4、オキソ、オキシム、O−C1-4アルキルオキシム、ヒドロキシ、N
(R3)2、アシルアミノまたはアミノアシル基で置換されているかまたは置換され
ておらず、8、9、10員単環系は除外する);
R'およびR"は同一で、水素、C1-4アルキルC(O)R4、C1-4アルキルであ
るかまたはR1およびR2は、1または2個のC1-4アルキル、C1-4アルコキシ、
F、Cl、I、Br、OH、またはN(R3)2で所望により置換されていてもよい
ベンジルであり;
kは0ないし4の整数であり;
R'''は水素、C1-4アルキルまたはC1-4アルキルカルボン酸であり;
qは0ないし1の整数であり;
Qは
[式中、
B1はB2に等しく、ハロゲン、−(CH2)m−CN、−(CH2)m+1−R2、−(C
H2)m−R3、−(CH2)m−COR2または−(CH2)m−COR3
(ここで、R2は−OR3、−NR3 2、−SR3であり;
R3は独立して水素、C1-4アルキルまたはベンジルであり;
mは0ないし4の整数である)であり;
C1はC2に等しく、ハロゲン、−(CH2)n−CN、−(CH2)n+1−R4、−(C
H2)n−R3、−(CH2)n−COR4または−(CH2)n−COR5
(ここで、R4は独立して−OR3、−NR3 2、−SR3であり;
nは0ないし4の整数である)であり;
Dは−(CH2)x−E−(CH2)y−
(ここで、Eは単結合、−C=C−、−C≡C−、−NH−、−O−、
xおよびyは、独立して、0ないし5の整数である;
ただし、Eが−NH−、−O−、−S−、−S−S−であるとき、
xおよびyは0ではない);
ただし、B1はC1と同一ではなく、B2はC2と同一ではない]基である}
で示される化合物またはその医薬上許容される塩である。
前記の式(I)におけるZは、所望により置換されていてもよいピロリル、イ
ソピロリル、ピラゾリル、イソイミダゾリル、トリアゾリル、イソキサゾリル、
オキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニル、
ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピロリジニル、ピペラジニル、トリ
アジニル、モルホリニル、インドリル、インドレニニル、イソベンザゾリル、ピ
リンジニル、イソインダゾリル、インドキサジニル、ベンズオキサゾリル、キノ
リニル、イソキノリニル、シンノリニル、キナゾリニル、ナフチリジニル、ピリ
ドピリジニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、キノキ
サリニル、インドリニル、ピロリドニル、イミダゾリル、イミダゾリジニル、イ
ミダゾリニル、ピペリジル、テトラゾリル、キヌクリジニル、アゼチジニル、ま
たはプリニルを意味する。
好ましい化合物は、Zが所望により置換されていてもよいピリジニル、ピリミ
ジニル、ピラジニル、ピリダジニル、キノリニル、テトラヒドロキノリニル、ア
ゼチジニルまたはピロリジニルである化合物である。
より好ましい化合物は、Zが所望により置換されていてもよい2−ピリジニル
、2−ピリミジニル、2−ピラジニル、2−ピロリドン−5−イルまたは2−ピ
ロリジニルである化合物である。
Zの置換基として可能なものは、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、C1-4ア
ルコキシ−C1-4アルキル、オキソ、オキシム、O−C1-4アルキルオキシム、ヒ
ドロキシ、アミノ、C1-4アルキルアミノ、ジ−C1-4アルキルアミノ、アシルア
ミノまたはアミノアシル基である。
Zの好ましい置換基は、メチル、エチル、メトキシ、メトキシメチル、オキソ
、オキシム、ヒドロキシ、アミノ、エチルアミノまたはジメチルアミノである。
好ましいR'およびR"は、水素、メチルおよびエチルである。
アルキル基は、直鎖でも分岐鎖でもよい。
本発明の化合物は1またはそれ以上の不斉炭素原子を含有し、ラセミおよび光
学活性な形態で存在してもよい。これらのすべての化合物およびジアステレオマ
ーは本発明の範囲内にあると考えられる。
本発明の好ましい化合物は:
調製法
Eが単結合で、R'、R"、R'''、C1、C2、B1、B2、A1、A2、Z、k、
m、n、xおよびyが式(I)において定義したとおりである式(I)の化合物
は、スキーム1に記載したのと類似した方法により調製される。
スキーム1 c)EDC、DMF;d)H2、10%Pd/C、メタノール
2種の適当な保護されたアミノ酸(スキーム1における1など)を適当な溶媒
(ピリジン/メタノールなど)中、電気化学法を用いて結合する。スキーム1に
おける2のアミノ保護基を標準的な酸性条件(4NHCl/ジオキサンなど)下
で除去し、ついで、得られる塩酸塩を適当な非プロトン性極性溶媒(DMFなど
)中、EDCなどの活性化剤を用いて、適当な複素環酸(スキーム1における4
など)でアシル化する。続けて、水素および適当な触媒(10%Pd/Cなど)
を用い、適当な溶媒(メタノールなど)中、残りの保護基を除去し、スキーム1
における6の生成物を得る。
E、R'、R"、R'''、C1、C2、B1、B2、A1、A2、Z、k、m、n、x
およびyが式(I)において定義したとおりである式(I)の化合物は、スキー
ム2に記載したのと類似した方法により調製される。
スキーム2 a)ブチルリチウム、THF;b)濃HCl、ジオキサン/エタノール;
c)EDC、DMF;d)NaOH、ジオキサン/エタノール
(2S)−2,5−ジヒドロ−3,6−ジエトキシイソプロピルピラジン(ス
キーム2における1)を適当な溶媒(THFなど)中、強い塩基(ブチルリチウ
ムなど)を用い、適当な二価求電子試薬(スキーム2における2など)と結合さ
せ、スキーム2における3を得る。適当な溶媒(ジオキサン/エタノールなど)
中、標準的な酸性条件(希HClなど)下、加水分解および環開裂し、ジアミン
(スキーム2における4など)を得て、ついで、非プロトン性極性溶媒(DMF
など)中、活性化剤(EDCなど)を用い、適当な複素環酸(スキーム2におけ
る5など)でビスーアシル化する。適当な溶媒(ジオキサン/エタノールなど)
中、標準的な塩基性条件(NaOHなど)下でエステルを加水分解し、スキーム
2における7の生成物を得る。
式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩をヒトおよび他の哺乳動物の
治療に用いるためには、通常、製薬慣習にしたがって医薬組成物として処方され
る。
本発明のさらに別の特徴により、活性成分として、1またはそれ以上の前記し
た式(I)の化合物またはその生理学上適合しうる塩を医薬担体または賦形剤と
合わせて含んでなる医薬組成物が提供される。本発明の組成物は、たとえば経口
、経鼻、非経口または経直腸投与に適した形態で提供してもよい。
本明細書において用いる場合、「医薬上」なる用語は、本発明の獣医学的用途を
包含する。これらのペプチドを経口投与用にカプセル化、錠剤化あるいはエマル
ジョンまたはシロップに調製する。医薬上許容される固体または液体担体を添加
して、組成物を増強したり、安定化したり、あるいは組成物の調製を容易にする
ことができる。液体担体は、シロップ、落花生油、オリーブ油、グリセリン、食
塩水および水を包含する。固体担体は、デンプン、ラクトース、硫酸カルシウム
二水和物、白土、ステアリン酸マグネシウムまたはステアリン酸、タルク、ペク
チン、アカシア、寒天またはゼラチンを包含する。担体はまた、単独でまたはワ
ックスを含む、グリセリルモノステアラートまたはグリセリルジステアラートな
どの徐放性物質を包含する。固体担体の量は変わるが、好ましくは、投与単位当
たり約20mgないし約1gの間である。医薬製剤は、ハードゼラチンカプセル
形の場合、粉砕、混合および充填を含む通常の調剤技術にしたがって調製される
。1または数種の活性成分を含有するカプセルは、例えば、活性成分をラクトー
スまたはソルビトールなどの不活性な担体と混合し、混合物をゼラチンカプセル
中に充填することにより調製される。臓器特異性担体系もまた用いられる。
別法として、本発明のペプチドまたはその誘導体の医薬組成物は、非経口投与
用凍結乾燥粉末の溶液として処方してもよい。粉末は、使用前に適当な希釈剤ま
たは他の医薬上許容される担体の添加により復元される。液体処方は、一般に緩
衝化された等張水溶液である。適当な希釈剤の例は、通常の等張塩溶液、標準的
5%水中デキストロースまたは緩衝酢酸ナトリウムまたはアンモニウム溶液であ
る。このような製剤は非経口投与に特に適しているが、経口投与用に用いること
もできるし、吸入用に計量吸入器またはネブライザー中にいれてもよい。ポリビ
ニルピロリドン、ゼラチン、ヒドロキシセルロース、アカシア、ポリエチレング
リコール、マンニトール、塩化ナトリウムまたはクエン酸ナトリウムなどの賦形
剤を添加するのが望ましい。
直腸投与の場合、本発明のペプチドの微粉末を、カカオ脂、グリセリン、ゼラ
チンまたはポリエチレングリコールなどの賦形剤と合し、坐剤に成型する。微粉
末はさらに油状製剤、ゲル、クリームまたはエマルションと配合してもよいし、
緩衝剤処理してもしなくてもよく、また経皮貼付剤により投与してもよい。
鼻スプレーは同様に水溶液中に処方され、エアゾル噴射剤を含むかまたは手動
圧縮手段を備えたスプレー容器中に充填する。
本発明の化合物を含有する投与単位は好ましくは0.05−50mg、例えば
0.05−5mgの式(I)の化合物またはその塩を含有する。
本発明のさらに別の態様によると、骨髄造血の刺激法であって、有効量の前記
した医薬組成物を対象に投与することからなる方法が提供される。
本発明の化合物を本発明にしたがって投与した場合に、許容できない毒性はな
いと考えられる。
式(I)の化合物の生物学的活性を以下の試験により説明する。
基質細胞における造血相乗活性の誘発
基質細胞系C6.4由来のネズミ骨髄を10%FBSを含むRPMI1640
中12ウェルプレート中で増殖させる。集密に達すると、C6.4細胞を洗浄し
、培地をFBS不含の新鮮なRPMI1640と交換する。ネズミC6.4細胞
の集密細胞層を化合物で処理する。無細胞上清を18時間後に集める。上清をC
entricon−30分子量カットオフ膜で分画する。C6.4細胞造血相乗因子(H
SF)活性をネズミCFU−C検定において測定する。
CFU−C検定
骨髄細胞をC57B1/6雌マウスから得、10%FBSを含むRPMI16
40中に懸濁する。骨髄細胞(7.5E+4細胞/mL)を標準的ネズミソフト
寒天CFU−C検定において準最適レベルのCFU+前記からの試験C6.4細
胞30K−E上清の希釈物とともに培養する。細胞凝集物>50細胞をコロニー
として計数する。計数された寒天コロニー数はC6.4骨髄基質系上清中に存在
するHSFの量に比例する。
エフェクター細胞機能検定
雌C57B1マウスに試験化合物を8日間毎日、経口投与する。処置または未
処置マウスからのex vivoで用いた残存腹腔浸出細胞(PEC)を冷カルシウム
ならびにマグネシウム不含のヘパリンおよび抗生物質を補足したDPBSで最終
注射後の2−4時間以内に収穫する。付着PEM集団を、標準化PEC懸濁液を
マイクロタイター皿中、2時間37℃(5%CO2)で培養し、ウェルを温緩衝
液で洗浄することにより非付着細胞を除去することにより調製する。
ホルボールミリステートアセテート(PMA)(100−200nM)による
in vitro刺激に応答してエフェクター細胞または予めオプソニン処理した(オー
トローガスな血清)生シー・アルビカンス(E:T=1:10)により放出され
るスーパーオキシドディスムターゼ(SOD)の抑制可能なスーパーオキシドを
マイクロタイターフェリチトクロムc還元検定において定量化する。総体積20
0uL/ウエル中1%ゼラチン/HBSSおよび80uMフェリチトクロムcの
存在下で検定を行う。還元されたチトクロムcのnモル数/ウェルを37℃(5
%CO2)で1時間インキュベートした後に得た分光分析の読み(550nm)か
ら計算する。還元されたSOD−抑制可能なチトクロムcの量をSOD(200
U/ウェル)を含むウェルの包含により決定する。基線となるスーパーオキシド
放出を、刺激のない状態で測定する。実験データは対照群の百分率として表す。実施例1 (R,R)−2,7−ビス−(2−ピリジルカルボニルアミノ)−オクタノイッ ク−(1,8)−ジアシッド (R,R)−2,7−ビス−(t−ブチルオキシカルボニルアミノ)−オクタノ イック−(1,8)−ジアシッド−ジベンジリック−エステルの調製 Boc−D−グルタミン酸a−ベンジルエステル(Boc−D−Glu−OB
n、60g、178mmol)をメタノール:ピリジンの3:1混合物(240
ml)中に溶解する。溶液を冷却ジャケットおよびPt電極を備えた電解セルに
移す。ナトリウムメトキシド(30%w/w、0.5ml)のメタノール中メタ
ノール性溶液を添加し、低温保持装置で冷却し18ないし25℃の間に温度を保
ち、セルに電流を通す(50−80ボルトにおいて5アンペア)。反応物を定期的
にサンプリングし(TLC:酢酸エチル:石油エーテル=1:4)、一度出発物質
がすべて消費されたら、電解を止める。溶液を減圧下で濃縮し、溶離剤として酢
酸エチル:石油エーテル=1:4を用い、シリカゲル上でクロマトグラフィに付
し、シクロヘキサン:n−ヘキサン(1:1)溶媒混合物から結晶化して、(R
,R)−2,7−ビス−(t−ブチルオキシカルボニルアミノ)−オクタノイッ
ク−(1,8)−ジアシッド−ジベンジリック−エステル(13.0g、25%
)を得る(融点107−110℃)。(R,R)−2,7−ジアミノ−オクタノイック−(1,8)−ジアシッド−ジ ベンジリック−エステルの調製 (R,R)−2,7−ビス−(t−ブチルオキシカルボニルアミノ)−オクタ
ノイック−(1,8)−ジアシッド−ジベンジリック−エステル(7.02g、
12mmol)の乾燥ジオキサン中溶液に、ジオキサン(24ml)中の5.9
MHClを加えた。混合物をN2−雰囲気下1時間室温で攪拌した。15分後白
い沈殿物が形成した。減圧下、揮発性の化合物を除去した。白色残渣を乾燥ジオ
キサン(20ml)で崩壊させ、溶媒を減圧下除去した。得られた沈殿物を乾燥
ジエチルエーテルで洗浄し(3×30mL)、注意深く分離し、高減圧下で乾燥し
、定量的に(R,R)−2,7−ジアミノ−オクタノイック−(1,8)−ジア
シッド−ジベンジリック−エステルの塩酸塩を得た。(R,R)−2,7−ビス−(2−ピリジルカルボニルアミノ)−オクタノイッ ク−(1,8)−ジアシッド−ジベンジリック−エステルの調製 (R,R)−2,7−ジアミノ−オクタノイック−(1,8)−ジアシッド−ジ
ベンジリック−エステル(3.69g、8mmol)の乾燥DMF(23ml)
中攪拌溶液に、それぞれDMF(各々2ml)に溶解した、ピコリン酸(1.9
7g、16mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(2.74ml、16mmo
l)、HOBt(3.68g、16mmol)およびEDC(4.59g、16
mmol)をこの順番にN2雰囲気下0℃で添加した。1時間後、混合物を室温
にし、さらに1.5時間攪拌した。飽和水性NaHCO3溶液(170ml)お
よび水(70ml)の冷却(0℃)混合物に反応物を注ぎ、反応物をクエンチし
、黄色油を分離した。混合物全体をCHCl3で抽出した(3×60ml)。合し
た有機層を水で徹底的に洗浄し(6×60ml)、分離し、Na2SO4上で乾燥し
、減圧下濃縮した。残渣をメタノール(8ml)から再結晶化して、(R,R)
−2,7−ビス−(2−ピリジルカルボニルアミノ)−オクタノイック−(1,
8)−ジアシッド−ジベンジリック−エステル(2.81g、59%)を得た。
(融点85−86℃)(R,R)−2,7−ビス−(2−ピリジルカルボニルアミノ)−オクタノイッ ク−(1,8)−ジアシッドの調製
(R,R)−2,7−ビス−(2−ピリジルカルボニルアミノ)−オクタノイ
ック−(1,8)−ジアシッド−ジベンジリック−エステル(3.3g、5.5
5mmol)のMeOH(120ml)中溶液に10%Pd/C(500mg)
を添加し、混合物をParr装置中、水素雰囲気下(1バール)1時間振り混ぜ
た。触媒を濾過して除去し、流出液の溶媒を減圧下除去した。淡黄色残渣をCH3
CN(40ml)から結晶化し、(R,R)−2,7−ビス−(2−ピリジル
カルボニルアミノ)−オクタノイック−(1,8)−ジアシッド(2.12g、
92%)を得た。
融点:85−87℃1
H NMR(400MHz,d4-MeOH)d 1.50-1.60(m,4H),1.91-1.98(m,2H),2.022
.11(m,2H),4.66(dd,2H,J=5.0,8.0Hz),7.59(ddd,2H,1.4,4.9,7.8Hz),7.98(d
t,2H,J=1.6,7.8Hz),8.1(dt,2H,J=1.1,7.8Hz),8.67(dt,1H,J=1.1,4.9
Hz);13
C NMR(100MHz,d4-MeOH)d 175.3,166.7,150.9,150.1,139.1,128.2,12
3.5,54.0,33.12,26.64;
ES MS m/z 415.4(M+H+)
実施例2 (R,R)−2,7−ビス−(2−ピリジルカルボニルアミノ)−デカノイック −(1,8)−ジアシッド 1,6−ビス−((2S,5R)−2,5−ジヒドロ−3,6−ジエトキシ−2− イソプロピル−5−ピラジニル)−ヘキサンの調製 (2S)−2,5−ジヒドロ−3,6−ジエトキシイソプロピルピラジン(2.
03g、9.6mmol)をTHF(150ml)中に溶解し、1.6Mのブチ
ルリチウムヘキサン中溶液を−78℃で添加した(6.0ml、80.2mmo
l)。−78℃で1時間後、二価求電子試薬(1,6−ジブロモヘキサン(2.3
g、9.6mmol))の30mlTHF中の溶液を滴下して添加し、混合物を
一晩で室温にした。混合物を1Mリン酸緩衝液(240ml、pH7.2)中に
注いで加水分解した後、混合物をジエチルエーテルで抽出し(3×200ml)
、合した有機層をMgSO4上で乾燥した。濾過および乾燥(Na2SO4)後、
溶媒を回転式エバポレーターで除去し、残渣を真空下乾燥した。混濁した生成物
をフラッシュクロマトグラフィー、石油エーテル/酢酸エチル 9/0.5によ
り精製し、13.4%の油状生成物を得た。キャピラリーGCにより純度および
ジアステレオマー渦剰を決定した。(R,R)−2,9−ジアミノデカン−1,10−ジアシッド−ジエチルエステ ルの調製 1,6−ビス−((2S,5R)−2,5−ジヒドロ−3,6−ジエトキシ−2
−イソプロピル−5−ピラジニル)−ヘキサン(0.50g、0.98mmol
)をジオキサン(80ml)およびEtOH(160ml)中に溶解し、濃HC
l(6.25ml、75.0mmol)の水(160ml)中溶液を滴下して添
加した。混合物を一晩攪拌し、有機溶媒を取り除いた。濃水性アンモニア溶液を
pHが9に達するまで添加し、水層をクロロホルムで抽出した(3×80ml)
。合した有機層を乾燥し(MgSO4)、濾過し、溶媒を除去した。残ったVal
OEtをクーゲルロール蒸留(室温、0.05トル)により除去し、(R,R)
−2,9−ジアミノデカン−1,10−ジアシッド−ジエチルエステル(0.1
7g、61%)を淡黄色油として得た。(R,R)−2,9−ビス−(2−ピリジルカルボニルアミノ)−デカノイック −(1,10)−ジアシッド−ジエチルエステルの調製 ピコリン酸(0.15g、1.21mmol)を100mlのジクロロメタン
に懸濁し、(R,R)−2,9−ジアミノデカン−1,10−ジアシッド−ジエ
チルエステル(0.17g、0.59mmol)の溶液を添加した。透明な溶液
を0℃に冷却し、HOBt(6.36g、40mmol)およびDCC(7.6
8
g、37.3mmol)を添加した。反応混合物を一晩で室温とし、4%NaH
CO3溶液で抽出した。合した有機層をMgSO4上で乾燥し、濾過し、溶媒を除
去した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル;石油エーテル/酢
酸エチル 1/1)により精製し、半結晶化合物として(R,R)−2,9−ビ
ス−(2−ピリジルカルボニルアミノ)−デカノイック−(1,10)−ジアシ
ッド−ジエチルエステル(0.30g、100%)を得た。(R,R)−2,7−ビス−(2−ピリジルカルボニルアミノ)−デカノイック −(1,8)−ジアシッドの調製
(R,R)−2,9−ビス−(2−ピリジルカルボニルアミノ)−デカノイッ
ク−(1,10)−ジアシッド−ジエチルエステル(0.30g、0.60mm
ol)のジオキサン(4ml)およびEtOH(4ml)中の冷却(0℃)溶液
に、水性2NNaOH溶液(4ml、8.0mmol)および水(2ml)を添
加した。混合物を一晩で室温とした。溶液を減圧下約5mlにまで濃縮し、残っ
た溶液のpHを水性4NHClの添加によりpH3に合わせ、油を分離した。混
合物を酢酸エチルで抽出した(3×15ml)。合した有機層を乾燥し(MgS
O4)、濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム/MeOH
/HOAc 8/1/1)により精製し、(R,R)−2,7−ビス−(2−ピ
リジルカルボニルアミノ)−デカノイック−(1,8)−ジアシッド(0.24
g、82%)を得た。1
H NMR(400MHz,d6-DMSO)d 8.65(m,4H),8.01(m,4H),7.60(m,2H),4.
40(m,2H),1.83(m,4H),1.26(m,8H);13
C NMR(100MHz,d6-DMSO):d 173.5,163.5,149.5,148.6,138.0,126.8,
121.9,52.3,31.3,28.6,25.3
以下の化合物を上記の実施例と類似の方法により製造した。実施例3 (S,S)−2,5−ビス−(2−ピリジルカルボニルアミノ)−ヘキサノイッ ク−1,6−ジアシッド 1H NMR(d4-MeOH,400MHz)d 2.01(m,2H,CH2),2.20(m,2H,CH2),4.6
5(brs,2H,2CH),7.56(dd,2H,J=4.7,7.0Hz,ピコリル-H),7.94(t,2H,J=
6.8Hz,ピコリル-H),8.07(d,2H,J=7.7Hz,ピコリル-H),8.65(br s,2H,
ピコリル-H);13
C NMR(d4-MeOH,100MHz)d 30.0(2CH2),54.8(2CH),123.4,128.1,1
39.0,150.0,151.0,166.5,176.2;実施例4 (R,R)−2,5−ビス−(2−ピリジルカルボニルアミノ)−ヘキサン−1 ,6−ジオール (R,R)−2,5−ジアミノ−ヘキサノイック−(1,6)−ジアシッド−ジ
ベンジリック−エステル(0.83g、1.47mmol)をTHF(10ml
)に溶解し、LiBH4(70mg、3.28mmol)を不活性雰囲気下で添
加した。懸濁液を室温で一晩攪拌した。TLCコントロール(RP−18、CH3
CN:H2O=3:2)の後、反応物を100mlの1%KHSO4−溶液中に
注ぎ、30分間攪拌した。水性層をCHCl3で抽出した(3×100ml)。合
した有機層をNaSO4で乾燥し、濾過し、真空下濃縮した。混濁した生成物を
溶剤としてCH3CN:H2O=3:2を用い、RP−18上でクロマトグラフィ
ーに付し、油として0.47g(89.5%)を得た。1
H NMR(CDCl3,400MHz)d 1.75(m,2H,CH2),1.83(m,2H,CH2),3.65(
br s,2H,D2O-交換可能,2OH),3.75(d,4H,J=4.4Hz,2CH2OH),4.20(m,
2H,2CH),7.35(ddd,2H,J=1.2,4.8,7.7Hz,2ピコリル-H),7.78(dt,2H,J
=1.6,
7.6Hz,2ピコリル-H),8.11(d,2H,J=7.8Hz,2ピコリル-H),8.23(d,2H,J=
8.8Hz,NH),8.47(br d,2H,J=4.7Hz,2ピコリル-H).13
C NMR(CDCl3,100MHz)d 27.9(2CH2),51.6(2CH),64.8(2CH2OH
),122.3,126.162137.3,148.1,149.7,164.8;実施例5 (R,R)−2,7−ビス−((2S)−5−オキソ−2−ピロリジルカルボニル アミノ)−オクタノイック−1,8−ジアシッド 1H NMR(400MHz,D2O)d 1.30-1.37(m,.63-1.87(m,4H),1.98-2.08(m,2H)
,2.37-2.58(m,6H),4.16(dd,2H,J=4.7,9.2Hz),4.35(dd,2H,J=5.8,9.0);13
C NMR(100MHz,D2O)d 27.4,28.0,32.1,33.8,57.5,59.7,176.8,181.2,1
84.9実施例6 (R,R)−2,7−ビス−(2−ピリジルカルボニルアミノ)−(E)−オク ト−4−エノイック−1,8−ジアシッド−ジエチルエステル 1H NMR(400MHz,d6-DMSO)d 8.61(m,4H),7.97(m,4H),7.58(m,2H),5.
52(t,2H,J=3.5Hz),4.44(m,2H),2.57(m,4H);13
C NMR(100MHz,d6-DMSO)d 172.7,163.6,149.3,148.6,138.0,128.7,1
26.9,121.9,52.1,34.2;
実施例7 N,N’−ビス−ピコリル−D,D−シスチン ジメチルエステル
(H−D−Cys−OMe)2.2HCl(1.0g、2.93mmol;Ba
chemより得た)をDMF(10mL)中に溶解し、ピコリン酸(0.79g
、6.45mmol)およびDIEA(1.05mL、6.153mmol)を
添加し、溶液をマイナス25℃に冷却した。HOBt(0.99g、6.45m
mol)およびWSC(1.24g、6.45mmol)を添加した。反応物を
25℃で1時間、ついで、周囲温度で1時間、攪拌した。得られた黄色溶液をN
aHCO3(12g)を含む水(150mL)中に注ぎ、5分間攪拌した。得ら
れたエマルジョンを酢酸エチルで抽出した(2×100mL)。合した有機層を5
%KHSO4溶液で、ついで、脱イオン水で中性になるまで洗浄した。有機層を
Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲ
ル、溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/1)で精製し、1.37g(97
.9%)の標記化合物を油として得た。
分子量478.549
元素分析:(C20H22N4O6S2) 計算値:C50.20、H4.63
、N11.71 実測値C49.8、H4.6、N11.5実施例8 N,N−ビス−ピコリル−D,D−シスチン
実施例7の化合物(1.23g、2.57mmol)を水(4.6mL)を含
むMeOH(20mL)中に溶解した。LiOH(2N溶液、3.73mL)を
添加した。得られた黄色溶液を周囲温度で45分攪拌した。ついで、溶液を濃縮
し(MeOHを除去)5mLの水を加えた。溶液を5%KHSO4溶液(13m
L)で酸性化し、水性溶液を酢酸エチル(2×50mL)およびCH2Cl2(1
×50mL)で抽出した。合した有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮し
た。得られた残渣をクロマトグラフィー(シリカPR−18、溶離剤:MeOH
/水=1/2)で精製し、150mg(13%)のきわめて純粋な標記化合物を
泡として得た。
分子量450.495
元素分析(C18H18N4O6S2)計算値:C47.99、H4.03、N
12.44 実測値:C47.5、H4.4、N12.1実施例9 N,N’−ビス−ピコリル−L,L−シスチン ジメチルエステル
標記化合物を(H−L−Cys−OMe)2.2HCl(Bachemより得
た)から実施例7に記載したように調製した。
収量:1.30g(92.9%)、油
分子量478.549
元素分析(C20H22N4O6S2)計算値:C50.20、H4.63、N
11.71 実測値:C49.8、H4.8、N11.6実施例10 N,N’−ビス−ピコリル−L,L−シスチン
標記化合物を実施例8の方法により、実施例9の化合物を用いて調製した。
収量:340mg(28%)
分子量450.495
元素分析(C18H18N4O6S2)計算値:C47.99、H4.03、N
12.44 実測値:C48.1、H4.4、N12.3実施例11
本発明の化合物を配合した医薬用処方は、種々の形態に、多くの賦形剤を用い
て調製できる。このような処方物の例を以下に示す。
錠剤/成分 一錠剤当たり
1.活性成分(式Iの化合物) 0.5mg
2.コーンスターチ 20 mg
3.アルギン酸 20 mg
4.アルギン酸ナトリウム 20 mg
5.ステアリン酸マグネシウム 1.3mg
錠剤化操作
工程1 成分No.1、No.2、No.3およびNo.4を適当なミキサー/ブレ
ンダー中でブレンドする。
工程2 各添加後、慎重に混合しながら、工程1からのブレンドに十分な量の
水を数回にわけて添加する。塊が湿式顆粒に変わる硬度となるまでそのように水
を添加し、混合する。
工程3 No.8メッシュ(2.38mm)スクリーンを用いて振動グラニュレ
ーターを通すことにより湿式塊を顆粒に変える。
工程4 ついで該湿式顆粒を140°F(60℃)のオーブン中で乾燥する。
工程5 乾式顆粒を成分No.5で潤滑化する。
工程6 潤滑化顆粒を適当な打錠プレスで圧縮する。
非経口製剤
適当量の式Iの化合物をポリエチレングリコール中に加熱しながら溶解させる
ことにより、非経口投与用医薬組成物を調製する。この溶液についでPhEur
注射用水で希釈する(100mlにする)。ついで、溶液を0.22ミクロンメ
ンブランフィルターで濾過することにより滅菌処理し、滅菌容器中に密封する。
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(72)発明者 バトナガール,プラディップ・クマール
アメリカ合衆国19341ペンシルベニア州
エクストン、サウス・バルダーストン・ド
ライブ300番
(72)発明者 ハルトマン,ミヒャエル
オーストリア、アー−4643ペッテンバッ
ハ、ミッテンドルフ130番
(72)発明者 ヒープル,ヨハン
オーストリア、アー−4030リンツ、モーヴ
ェンヴェーク7番
(72)発明者 クレミンガー,ペーター
オーストリア、アー−4481アステン、マル
ゲリテンシュトラーセ10/16番
(72)発明者 ロヴェンスツキー,フランツ
オーストリア、アー−4020リンツ、ツィー
ラーシュトラーセ27番