JP2000500570A - Nmrサンプルセル - Google Patents

Nmrサンプルセル

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JP2000500570A JP9517366A JP51736697A JP2000500570A JP 2000500570 A JP2000500570 A JP 2000500570A JP 9517366 A JP9517366 A JP 9517366A JP 51736697 A JP51736697 A JP 51736697A JP 2000500570 A JP2000500570 A JP 2000500570A
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アンダーセン,ウエストン・エイ
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バリアン・アソシエイツ・インコーポレイテッド
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    • G01R33/28Details of apparatus provided for in groups G01R33/44 - G01R33/64
    • G01R33/30Sample handling arrangements, e.g. sample cells, spinning mechanisms
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Abstract

(57)【要約】 本発明は導電性(極性)NMRサンプル用のNMRシステムの感度を改良することに関する。多くのNMRサンプルは生物活性材料用の溶媒として,水,または塩水溶液または他の導電性液を使用する。このようなサンプルがNMRスペクトロメーターのプローブコイル内に配置されると,導電性材の電気的損失が受信回路のQを減少させ,これによりスペクトロメーターの感度を減少する。これらの電気的損失はサンプル内の電流路を破断することにより著しく減少できる。これは,電流路を減少する絶縁性材でサンプルを区分け(17)する特別なサンプルセル(16)により成し遂げられる。

Description

【発明の詳細な説明】 NMRサンプルセル 技術分野 本発明は、サンプルに結合したNMRプローブの感度を向上させるための核磁 気共鳴(NMR)サンプルセルおよび技術に関する。 背景技術 NMRは、化学解析のための技術として十分に確立されている。NMRは、原 子核が磁気モーメント、回転モーメントまたはスピンを有するという事実に基づ いている。核が強く、均一で一定の磁場にあるとき、核は正味の磁化を与えるた めの、磁場と整列する傾向がある。磁化が新たに方向付けられると、ラーモア周 波数と呼ばれる回転数で、磁化は強磁場の方向の周りに歳差運動する。この周波 数は磁場の強さに比例する。周波数は、分子中のそれぞれの核の位置および環境 についての変化に依存し、NMR分光計を分子構造の決定のための非常に強力な 技術にする。典型的なNMR核は、1H(陽子)、13C(炭素)、19F(フッ素 )および31P(リン)を含む。 NMRで解析されるサンプル物質は、通常、溶媒に溶解され、サンプルチュー ブ内に入れられる。サンプルチューブは、核磁化を磁場の方向から離れるように 傾け、歳差運動を始めるために使用される、無線周波エネ ルギーで励起される送信機コイルを含むプローブ内に挿入される。歳差運動をす る磁化は、増幅器および検出回路と接続したプローブの受信機コイルにおいて、 電圧を発生させる。最新のNMR分光計装置において、受信機および送信機は、 送信機がオンのときは受信機がオフに、そしてその逆になるように(送信機/受 信機コイルまたはプローブコイルとして知られている単一コイルの使用)、高速 でスイッチが入ったり切れたりする。 NMR分光計の感度は、磁場の強さ、歳差運動をする磁化およびプローブコイ ルとNMRサンプルとの間の結合の程度(充填因子により特徴づけられる)をと らえるのに使用される受信機コイルの因子Q、並びにサンプル物質により起こさ れる熱雑音を含む多くの因子に依存する。最も高い磁場を達成するために、最近 の分光計は、17テスラと同じくらいの高さの磁場の強さにおいて作動する超電導 磁石を使用している。陽子共鳴のため、典型的な受信機コイルのQは、通常の導 体を使用するコイルに対して、400〜500の範囲内にある。近年の分光計は、Qが 約100倍、つまり50,000より高い高温超伝導(HTS)物質を使用してつくられ ている。この範囲におけるコイルQでは、いくらかのサンプルが損失し、全Qお よび分光計の感度が低くなるために、サンプルによる充填が非常に重要になる。 本発明の目的は、実質的に充填因子を減少させることなく、サンプル物質による Q の損失を減少させ、それにより感度を向上させることである。 発明の開示 本発明の目的は、NMR分光計の感度を向上させることである。 本発明のさらなる目的は、改良されたサンプルセルを提供することである。 本発明のさらなる目的は、サンプルの導電性による誘電損失を減少させる、改 良されたサンプルセルを提供することである。 図面の簡単な説明 図1は,従来技術におけるNMR分光計の回路図である。 図2Aは、NMRサンプルチューブに関連した周囲温度プローブコイルをもつ 、従来技術におけるNMRプローブの部分図である。 図2Bは、超電導RFプローブをもつ、従来技術におけるNMRプローブの図 である。 図3Aは、7つの円柱形の区画を組み入れたNMRサンプルセルの本発明の1 つの実施例の図である。 図3Bは、37個の円柱形の区画を組み入れたサンプルセルの実施例の図である 。 図3Cは、約100個の円柱形の区画を組み入れたサンプルセルの実施例の図で ある。 図4Aは、7つの六角形の区画を利用したサンプルセルのもう1つの実施例の 図である。 図4Bは、37個の六角形の区画を組み入れたサンプルセルの実施例の図である 。 図4Cは、六角形の区画を組み入れたサンプルセルの平面図である。 図5Aは、RF場B1の方向に平行に伸張している壁をもつ4つの区画を組み 入れたサンプルセルの平面図である。 図5Bは、RF場B1の方向に伸張している8つの区画を組み入れたサンプル セルの平面図である。 図6Aは、同心シリンダーを組み入れ、その同心シリンダーのいくつかは放射 状の壁によりさらに分割されているサンプルセルのもう1つの実施例の平面図で ある。 図6Bは、図6Aのサンプルチューブの斜視図である。 図6Cは、四角形の区画を組み入れたサンプルセルの平面図である。 図6Dは、矩形の区画を組み入れたサンプルセルの平面図である。 図6Eは、三角形の区画を組み入れたサンプルセルの平面図である。 発明を実施するための最良の形態 本発明は、高解像度NMR分光学に関し、特に超伝導 磁石を利用した高解像度NMRシステムに関する。典型的に、最近のNMR分光 計は、高い磁場の強さを達成するために、超伝導磁石を利用する。より高い場お よびそれに対応するNMR共鳴周波数における増加は、化学者がさらに希釈され たサンプルで実験することができる、より高い感度を達成することができる。図 1は、このような超伝導磁石を使用したNMR分光計の図である。デュワー12に 囲まれた磁石コイル11が、磁石のボア内に、Z軸線に沿って垂直な磁場B0を生 成している。コイルを4.2度ケルビン付近に保つために、デュワーには通常液体 ヘリウムが含まれている。磁石のボア内に配置されたNMRプローブ14が、これ もまたZ軸線に沿って配置されたサンプルチューブ16を受けて支えている。サン プルチューブ16は、空気源3により、NMRプローブ14内に配置された空気ター ビン(図示せず)によってスピンさせることができる。いくつかの実験において 、サンプルチューブのスピンは望ましくない人工物を生成するため、シム電源4 に接続された電気流シム18が望ましくない勾配を除去するために使用される。R Fコイル20が、送信機能および受信機能の両方を提供し、送信機/受信機1に接 続される。このRFコイルはまた、プローブコイルとしても知られている。RF 送信機/受信機およびシグナルプロセッサ1、ディスプレイ・ユニット5、空気 源3およびシム電源4を含む分光計が、コンピュータ 2によってコントロールされている。 NMRプローブ14は、いくつかの異なったタイプのうちの1つでよい。図2A は、周囲温度サドルプローブコイル52を組み入れた、従来技術のNMRプローブ の部分図である。リード線54、54’が、コイルをNMR分光計の送信機/受信機 部分に接続している。周囲音度サドルプローブコイル52が、室温近くで作動する ように設計されている。一般的に、コイルは銅、アルミニウムまたは銀またはこ れらの金属の組み合わせから製造される。コイルの典型的な性質係数またはQは 、数百の範囲内にある。サンプルチューブ16内の物質とコイルとの間の結合を強 化するために、サンプルチューブ16はコイル52の中心のところに配置される。 NMRプローブはまた、77°Kまたはそれ以下の周囲温度範囲において作動す る、標準的な金属の冷却されたコイルを使用して構成されている。低温プローブ コイルの利点は、それぞれのコイルの電気的損失がより低く、そのためQがより 高く、また分光計の感度を高めることができることである。プローブコイルの温 度が低いため、熱騒音もより少ない。しかし、高解像度NMR分光計は一般的に 、液体サンプルで作動するように設計されており、サンプルを室温近くに保たな くてはならないため、溶媒として通常水を使用する。従って、デュワーまたは他 の断熱手段は、サンプルとこのような低温プロー ブコイルとの間の必要な断熱を行うために提供される。 近年、プローブは高温超伝導(HTS)物質からつくられたプローブコイルで 構成されている。これらの超伝導物質は、極端に電気的損失が低く、数千から50 ,000またはそれ以上の範囲にある非常に高いQを与える。現存のHTS物質では 、コイルを超伝導状態にするために、コイルを全体的に90°Kより低く冷却しな ければならず、さらに低い温度においても作用は全体的に向上する。現在入手す ることのできる超伝導プローブの典型的な作動温度は、40°Kより低い。図2B は、HTSプローブコイルを利用した従来技術のNMRプローブの図である。H TSコイル70は、NMR周波数で共鳴し、サンプルチューブ16内でサンプル物質 と結合される。HTSコイル70および70’とサンプルチューブとの間の良好な断 熱を行うために、デュワー壁74がプローブコイル70および70’とサンプルチュー ブ16との間に配置される。接続ループ76が、NMR分光計のコイルと送信機/受 信機1との間の接続を行う。デュワー壁74により必要とされる余分の空間が、コ イル70の充填因子ηを減少させ、いくらか感度を低下させるが、これはHTSコ イル70および70’のより高いQにより補正される以上のものである。調節可能な 同調パドル75が、分光計の送信機/受信機周波数およびサンプル物質のラーモア 周波数にコイルを同調させるために使用される。 このような高いQ、つまり10,000およびそれより高い範囲のQで作動するとき 、分析されるサンプルのエネルギー損失は、全Qを大きく減少させ、測定の感度 を減少させ得る。プローブコイルおよびサンプルの両方は、NMR受信機と結び ついた熱騒音を生成し、分光計の感度を制限する。これらの元のそれぞれからの 相対的騒音出力の寄与は、それらのそれぞれの温度に比例し、NMR受信機との 接続に関連する。たいていの実験について、サンプルは室温近くに保たれている ため、サンプルの騒音出力の寄与は実質的なものになり得て、サンプルコイル接 続の全Qを減少させる。本発明の目的は、サンプルおよびその溶媒からくる、こ のような損失を減少させることである。 サンプルにおけるエネルギー損失は、いくつかのメカニズムにより起きる。第 一に、RFエネルギーはプローブコイルとサンプル物質との間のキャパシタンス により結合される。これらの場合、サンプルが高い電気伝導性を有していると、 RF電流はサンプルを通って流れ、ジュール熱を発生させる。第二に、プローブ コイルにおける発振磁場は、サンプルに電流を起こし、これもまたジュール熱を 発生させる。 第一のメカニズムは、ファラデー遮蔽の使用により減少させることができる。 第一および第二のメカニズムの両方は、サンプル自体の効果的な導電性を減少さ せるこ とにより減少させることができる。本発明に従って、サンプル内の電流の通過を 制限し、それによりサンプルにより引き起こされる電気的損失を減少させる特別 のサンプルセルを使用することにより、このことは達成される。 ほとんどの非極性物質は非常に低い電気伝導性を有しており、この問題を起こ さない。しかし、多くの物質は非極性溶媒には溶解せず、特に多くの生物活性サ ンプルは、水性溶液に溶解しなければ、性質が変わってしまう。pH濃度および 塩濃度は、生物活性物質の所望の性質または所望の整合性を生じるために、適当 な範囲に調整することができる。アルコール、水、および特に塩溶液およびその 他の溶媒が高い電気伝導性をもつため、問題が起こる。極性物質の導電性は、一 般的に周波数の関数として上昇するために、より高い周波数に対する極性物質で はこの問題はさらに大きくなる。いろいろな極性溶媒物質の導電性の値が広く変 化し、溶媒の変化と共に、分光計の感度の変化が生じるため、この問題はさらに 複雑になる。 この問題の理解を助け、溶媒を開発して最適化するために、次の解析が開発さ れた。RFプローブコイルの損失およびサンプル損失を含んだプローブのQは次 の等式により表すことができる。 (1) (2) (3)ここでP=全出力損失、ω=RF場の角振動数、W=コイルにより蓄積された全 エネルギー、PC=RFコイルの出力損失、PS=サンプルの出力損失、QC=コ イルのQ=サンプルのQである。RFプローブコイルにより蓄積されたエネルギ ーWは、 (4) 1を2次積分から除去できるサンプル体積に渡り、RF磁場は均一であると仮 定される。ここで、μ0=4π×10-7H/mは、サンプルおよびサンプルセルを 含んだ自由空間の充填度であって、ηはサンプルの充填因子である。半径aで有 効長Lの円柱形のサンプルチューブまたはサンプルセルにおいて、サンプル体積 は、 (5) サンプルPS中の出力損失は、次の式を解くことにより得られる。 (6) PS∫サンプル体積J・EdV=σ∫サンプル体積E2dVここでσは、サンプ ルの電気伝導性であり、電流密度J=σEである。X軸線に沿った方向のRF磁 場B1は、サンプル内に電場Eを形成し、サンプル内に電流が流れるようにする 。電場は、マクスウェルの式、▽xE=−Bより得られる。反作用、つまりジュ ール電流および変異電流に対する反作用は、問題なく無視することができる。 半径aの円柱形のサンプル体積における損失を求めるために、我々は次のよう な円柱形座標を使った。 Br=B1cosωtcosφ Bφ=−B1cosωtsinφ Bz =0、および E=Ez=ωB1rsinωtsinφ 長いサンプル、つまりL>>aのサンプルでは、末端効果は無視することがで き、サンプル内に導かれる電流は、サンプルの一方の片側を上り、もう一方の側 を下る。サンプルチューブまたはセルの頂部および底部において、電流はX成分 を有し、連続ループをつくるように、セルの片側からもう一方の側へと横切る。 これらの電流は受信機入力回路のジュール熱およびQの損失の原因となる。後に さらに完全に説明するように、電流ループによってより大きい体積のRF磁束が 封じ込まれているために、より大きいサンプル区画は、より大きな電流を流すこ とができる。これらのより大きな電流は、さらに大きなジュール熱とQの損失を 発生させる。 半径a、長径Lの単一の円柱形チューブの式(6)は、(7)のように積分さ れる。 (7) 平均〈sin2ωt〉=1/2である。式(7)と式(5)を式 (2)に挿入する。 (8) NMR分光計の感度上の充填因子の効果を図示するために、600MHzで作動 し、5mmODのサンプルチューブまたはサンプルセルを見合うサンプル体積を 有する2つの異なったプローブを考える。このようなサンプルチューブの内径は 、典型的には4.2mm、つまりa=2.1mmである。第1のプローブは、今日一般 的に使用されているもので、銅のプローブコイルを使用し、温度TA=300Kで作 動し、コイルQc=300および充填因子η=η1=0.5を有する。第2のプローブ は、比較的新しい高温超伝導(HTS)物質のイットリウム・バリウム酸化銅( YBCO)物質を使用し、低温TL=25Kで作動し、コイルQcL=10,000を有す る。プローブコイルとサンプルとの間のこのプローブコイル断熱の低い作動温度 は、充填因子をη=η1=0.25に下げる。これらの2つの場合において、式(8 )より (9) 温度コイル 低温コイル超伝導 ここでσは、mhos/mの単位におけるサンプルの電気伝導性である。充填因 子がより低いため、低温プローブQSLのサンプルQはより高い。 本発明に従ったつくられたサンプルセルをもつこれら2つのプローブの性能を 比較するため、サンプルを含むべき従来技術の単一チューブを使用したシステム のそれぞれについて、第1の性能を計算する。性能は、いくつかの溶媒物質につ いて計算される。SN比(SNR)は恐らく、相対感度の性能を測定するのに最 も良い。ここで我々は、SNRを真のSN比に比例するパラメータと定義するが 、一般的な因子は省く。温度はプローブコイルにより生成されるノイズを一部分 決定するため、SNRはコイル温度の効果を含む。サンプル温度TSはまた、サ ンプルの電気伝導度による損失におけるノイズの一因となる。SNRは次のよう に定義される。 (10) 周囲温度プローブは、両方とも300K、つまりTC=TS=300Kで、QC=30 0であるコイル温度およびサンプル温度で作動する。QL=10,000で、QSL=2QSA であるHTSコイルは、25Kで作動する。これらのさまざまな代入により、周 囲温度SNRAおよび低温SNALの2つのプローブの相対的SN比は、次のよう に表すことができる。 (11) 表1は、異なった電気伝導性σをもついくつかの溶媒について、円柱形のサン プルチューブをもつ、600MHzでの2つのプローブの、式(11)により決定 されたSNRである。溶媒導電性の値σは、アーサー・R・フォン・ヒッペル編 のElectric Materials and Applicationsのマサチューセッツ工科大学のテク ノロジー・プレスおよびジョン・ウィリー&サンズ・インコーポレイテッドの、 ニューヨークの、1954年のもの で、361〜2ページに物質が、294ページに公式が提供されているものより計算さ れた。誘電率および損失タンジェントの値は、300MHzにおける溶媒に対して 与えられた。600MHzで適用するために、フォン・ヒッペルの公式に述べられ ているように、伝導値を2倍にした。これは、600MHzでの誘電率および損失 タンジェント値が、300MHzにおけるものとほぼ同じであるという仮定に基づ いた近似値である。 表1から導かれる結論は、生物活性物質の分解において使用されたように、両 プローブが導電性溶媒を使用するサンプルに対して、SNRを大きく損なうとい うことである。充填因子がより少ないため、高い導電性塩溶液に対して低温プロ ーブは実際、周囲温度プローブよりも働きが悪い。溶媒の導電性は周波数にほぼ 比例しており、Qは生成導電性および周波数に逆比例するため、Qは周波数の二 乗に逆比例する。NaCl溶液中の生物物質のような導電性の高いサンプルにつ いて、より高い周波数において作動すると、SNRは急速に低下し、このためよ り高い周波数作動の利点が大きく減少する。 上述の計算の観点から考え、本発明の発明者は、サンプル導電性によるRF出 力損失を減少させる技術および装置を得ようとしてきた。本発明の発明者は、サ ンプル中の電流の通過を減少させることを課題とする目的を達成するためのいく つかの方法を仮定した。 単一のサンプルチューブを、同じ全空間体積を占めるが、より小さい区画直径 Nをもつサンプルセルと置き換えることにより、QSの値が上昇してサンプル損 失が減少する。それぞれ半径bをもつN個の円柱形区画を有するサンプルセル中 のサンプルにより吸収された出力は、式(7)の類推により、次の式から得られ る。 (13) (14) 単一サンプルチューブの全サンプル体積に対するN区画の全サンプル体積は、相 対充填因子ηcおよびQSC/QSA=qcの相対比である。ここで、 (15) これらの値により、円柱形サンプルセルのSNRは、次の式により決定される 。 (16)さらに、Nb2=a2のように体積が等しければ、QSC なことに、このようなサンプルセルより得られる全体積は一定であるので、サン プルを分離した区画へと分ける物質により、いくらか体積の損失がある。しかし 、サンプル体積が小さくなると、QSCにおける増加はNより大きくなり、サンプ ル損失を伴う多くの場合において、SNRにおける利得は実質的なものとなり得 る。いくつかの区分けされたサンプルセルは、それらがどのようにSNRを向上 させるかを示すために分析される。 このようなセルの1つの実施例が図3Aに図示されている。サンプルチューブ 外壁の厚さはこれらの図には示されていない。ここで、7つの円柱形の伸張した 区画17は、単一サンプルチューブにより占められる空間に含まれている。さらに 多くの円柱形区画17、17’をもつサンプルセルが、図3Bおよび図3Cに図示さ れている。この区画は、強い均一な磁場B0の方向に沿ったZ軸線に沿って伸張 している。この磁場との整合性は、サンプル物質とセルの構成物質との間の磁化 率の違いによる歪みを減少させる。セル区画は、図3Aおよび図6Eに図示した ように、多くの断面を有することができる。2つの端部を除き、セルの壁は中心 磁場B0の方向に対して平行である。図3A〜3Cにおけるセル区画は、典型的 に、一方の端部が閉じられており、もう一方にサンプルを充填するために、開け たままとなっている円柱形の空 洞である。セルの長さは典型的には、10〜15cmであり、外径が3〜10mmで、 長さに対する直径の比は、通常10以上である。 X軸線に沿い、中心磁場B0に対して垂直であるRF磁場B1により誘導された 電流を制限するサンプル壁のために、感度の向上が生じる。RF磁場B1は、セ ル区画の周囲に電流が流れる電場を生成する。磁場B1がループの領域において 非常に均一であるため、ループ周囲の駆動ポテンシャルの強さはループを通る全 磁束の変化の割合、従ってループの領域を通る全磁束の変化の割合に比例する。 生じた電場は常に磁場B1の方向に対して垂直である。区画の半径を制限するこ とにより、最大電流が制限され、これにより全出力の散逸が制限される。しかし 、出力の散逸を減少させるために、B1に対して垂直な一次元のみが制限される ことが要求される。図3Aから図4Cの本発明の実施例により制限される次元は 、磁場B1および一定の磁場B0に対して、直角になっているものである。サンプ ルがZ軸線の周りをスピンすると、サンプルセル区画のX次元およびY次元の両 方を制限しなくてはならない。 区分けされたセルのより小さい体積から感度の減少が生じる。四塩化炭素のよ うに、誘電損失がほとんどないか、または全くない溶媒は、サンプル物質の低い 電気伝導性のために、電流が既に十分弱まっており、区分けさ れたセルを使用するのは不利である。塩水溶液からほぼ体液までに溶解すること のできる生物物質のサンプルに対して、より小さい体積のセルを使用してこれら の物質を研究するために使用されている、通常の磁場の強さ(およびRF周波数 )で、感度の重要な向上を達成することができる。 図3Aは、N=7の円柱形区画を持つサンプルセルの図である。この実施例に おいて、セルの直径2aは、区画の直径を3倍したもの、つまり6bに2つの内 壁の厚さ2tを加えたものに等しくなくてはならない。このように、それぞれの セル区画の半径は、B=(a−t)/3である。a=2.1mmおよびt=0.1mm であり、区画半径b=2/3mmである。式(15)は、qc=14およびηc=N b2/a2=0.71を示す。 図3Bは、37個の円柱形区画をもつサンプルセルの図である。このセルに対し て、a=7b+3tで,このためb=0.257mmである。充填因子は、ηc=0.55 4により減少する。一方、qcははるかに大きい、つまりqc=120である。 図3Cは、約100個の区画をもつサンプルセルの図である。このセルにおいて 、区画半径b=0.18mmで、t=0.04mmである。この充填因子ηc=0.7で、qc =185である。 図3Aから3Cのこれらのセルの600MHzにおける それぞれの作用は、表2に求められている。 この結果は、周囲温度プローブについて、図3Bおよび3Cのサンプルセルは 、大きな損失サンプルに対してのみ、単一サンプルチューブに勝る利点を与える ことを示す。3つのセルはすべて、低温プローブに対して、損失サンプルについ てのSNRの明確な利点を示してい る。上述のように、区分けされたセルは、サンプルの体積がより小さいため、損 失のないサンプルに対し、感度の損失を示す。 円柱形の断面をもつ区分けされたセルを構成することのできる方法はたくさん ある。図3Aのような、区画の少ない大きなセルに対しては、適切な型を使って ガラスまたはセラミックを加熱押しだしすることができる。図3Bおよび3Cの ようなより微細な区画に対しては、融石英またはガラスの細管より組み立てセル ができる。この細管は熱引き延ばしを施されたチューブによりつくることができ る。このようなチューブは、商業的な液体クロマトグラフィおよび細管ゾーン電 気泳動装置の、大きな体積で使用される。これらはまた、X線を伝えて焦点を合 わせるのに使用される。このチューブは、ヴィスタ・カリフォルニアのポリマイ クロ・テクノロジー・インコーポレイテッドより購入することができる。例えば 、この会社の製品、TSG530660は、図3Bのものと同じセルを製造するために 使用することができる、融石英細管チューブである。同様の細管チューブは、X 線用途に使用されてきた。例えば、M.A.クマコフとF.F.コマロフ(Phy sics Letterの119(5)(1990年8月)のレビュー部分である“Physics Repor ts”)は、X線ラインを形成するための細管チューブの使用を述べている。彼ら は内径0.18mm、外径0.2mmで、透明度ηc=0.7 の、98cmの中空ガラス細管の2000の束を組み立てた。図3Cと同じサンプルセ ルは、マイクロチャネルプレートとしての細管などを使用して構成することがで きる。 もう1つのタイプの区分セルは、六角形の区画から成る。与えられた壁の厚さ について、このような区分けされたセルはサンプルを入れるためのセル内のスペ ースがより大きいため、より高い充填因子を有する。丸いセルの場合は、Z方向 に沿った、与えられた磁場B0に対して平行なセルの側面をもつ六角形の区分セ ルがZ方向に伸張している。図4Aおよび4Bはこのようなセルの図である。そ れぞれの区画の断面は、側長bをもつ正六角形を形成する。 N個の六角形区画により吸収された出力は、式(7)の極座標を使うのではな く、直交座標を使って求められる。直交座標で、吸収された出力PSは、次のよ うに表すことができる。 (17) ここで、カッコの中の用語は、側長bをもつ六角形に関して求められた積分で ある。六角形がX−Y面においてどちらを向いているかは問題ではなく、答えは 同じ である。N個の六角形区画をもつサンプルセルに対するQのエンハンスメント比 qは、ちょうど式(17)に対する式(13)の比である。つまり、 (18) N個の六角形区画に閉じこめられた全体積Vは次のように求められる。 これを単一サンプルチューブの体積πa2Lと比較すると、次のように求められ る相対充填因子が得られる。 (19) 図4Aに図示された六角形のサンプルセルは、N=7の区画を有する。それぞ れのセルは幅w=√3Bを有し、2つの壁厚である全壁厚2tを加えて3つのセ ルが横切っている。セルが半径aの単一サンプルチューブよりも大きくないスペ ースを占めている条件は、b=2(a−t)/(3√3)である。a=2.1mm ,t=0.1mm,b=0.77mmで、このサンプルセルに対してηH=0.78、qH=1 1.5である。さまざまな溶媒に対するこのセルのSNRは、表3に載せてある。 図4Bは、N=37個の区画の六角形のサンプルセルを図示している。この六角 形の区画のそれぞれの側部の長さは、B=2(a−3t)/7√3=0.297mm である。このサンプルセルについて、ηH=0.612、qH=98である。このセルの SNRもまた、表3に載せてある。 六角形区画は、円柱形区画よりも良い充填因子を与える。図4Aおよび4Bの サンプルセルは、それぞれ図3 Aおよび3Bのセルの区画と同じ数を有する。図4Aおよび4BのQ積因子がよ り低くても、充填因子がより大きいため、相対的SNRはより大きくなる。 いくつかの実験において、サンプルをスピンすることは使用されていない。こ れらの実験について、いろいろなセルの設計は利点を明らかにする。このような 設計の1つは、図5Aおよび5Bに図示されている。これらのサンプルにおいて 、区画はX軸線に沿って伸張している、つまりRF磁場B1に対して平行である 。これは磁場B1の方向に形成される電流がないために適している。 図5Aはこのような設計の1つである。述べてきたように、RF磁場B1がセ ル断面の長い壁に対して平行なように、プローブは注意深く並べられなくてはな らない。式(17)に示された積分を使うそれぞれの空洞に関して、独立した積 分を行わなくてはならない。それぞれのセルの幅wは、次の式を満たす。 Nw+(N−1)t=2a 分析のためのサンプルセルは、図5Aに図示されており、 N=4,t=0.1mm,a=2.1mm,w=0.974mmである。図5Bにおいて、 N=8,t=0.1mm,a=2.1mm,w=0.44mmである。これらの2つのサ ンプルセルの作用は、表4に示してある。このタイプのサンプル セルの主な利点は、図3および図4のセルよりも、充填因子が増加することであ る。しかし、セルの幅の大きさがRF磁場B1に対して平行なため、セルは注意 深く並べられなくてはならないことが注目される。 サンプルセルの区分けの可能な形状のほんのいくつかを述べてきた。比較的高 い充填因子をもつ、その他の可能な形状のいくつかは、図6A〜Cに図示されて いる。図6Aは、同心円状の円柱およびあらゆる誘導された電 流を制限するための放射状の仕切りをもつセルの平面図を示している。図6Bは 、同じセルのその他の図を示している。セルはまた、図6Cに示したような四角 形の区分でつくることもできる。矩形の区分をもつセルが図6Dに示されている 。このセルは、主にスピンを行わないサンプルに使用され、その狭い幅が図6C の四角形のセルの区分の幅と同じならば、より大きな充填因子を提供できる。セ ル区分のもう1つの可能な構造は、図6Eに示したような三角形区画の断面であ る。多くのことなったセルの形状を使用することができ、それらは本発明の範囲 に入る。本発明の主な特徴は、セル区画が、一定の磁場B0に平行な長い次元と 、RF磁場B1に垂直な短い次元とを有していることである。 この詳細な説明での分析は、現在使用されている多くのサイズのうちの1つの みの内径に対応する4.2mmのスペースを使用して行われている。より大きな直 径サンプルスペースは、一般的にプローブコイルとのより緊密な結合を与え、Q の減少はより大きな問題となるため、特定のサンプルセルからさらに大きいもの まで利益がある。壁厚を比例的につくる必要はないため、与えられたサンプルセ ルの充填因子はまた、向上され得る。 サンプルセルを製造するために使用することのできる技術は多くある。より大 きいセルのために、ガラスまたはセラミックは、適切な型を使って加熱押しだし するこ とができる。細管ゾーン電気泳動に使用されるような中空のファイバーを組立て たり、標準的なサンプルチューブへと詰め込んだり、または一連の熱収縮チュー ブ内に入れたりすることができる。マイクロチャネルプレートをつくるのに使用 されているいくつかの技術が知られており、適切なものとなろう。1つの方法は 、均一な開口チャネル直径を得るために、サイズの小さい中空の四角形のチュー ブを互いに溶融して使用するものである。マイクロチャネル組み立てのための他 の方法は、固体の核をもつ直径の小さいガラスチューブが、互いにそして境界を もつように溶融される温度および圧力溶融プロセスを使用するものである。 図3Aおよび図4Aに図示された設計において、セルは単一サンプルチューブ により画成されたエッジへ伸張していない。付加的な充填因子は、図4Cに図示 されたような、エッジまで伸張するいくらかより小さい区画をもつこのスペース を充填することにより得られる。 本発明は、上述の装置および方法は一実施例に過ぎず、本発明はこれらに限定 されない。本発明の範囲は、請求の範囲により決められるものとする。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.軸線を有する第1の断面をもつサンプルチューブであって, 該サンプルチューブの軸線を共軸の磁石のB0場と整列させるために,その磁 石内に挿入するためのNMRプローブ内に整合するように設計され,さらにサン プルを溶液に包含し,該サンプル溶液をNMRプローブの相互作用測定領域に配 置するように設計される,薄壁構造をもつ,ところのサンプルチューブにおいて , 前記サンプル溶液内でのジュールエネルギー損失を減少させる手段を有し, 該ジュールエネルギー損失減少手段が,前記溶液を包含するための,前記サン プルチューブ内に複数の伸長したチェンバーを含み,前記各伸長したチェンバー が前記サンプルチューブの前記第1の断面よりも小さい断面積を有する,ことを 特徴とサンプルチューブ。 2.前記サンプルチューブ内の前記複数の伸長したチェンバーの各々が前記サン プルチューブの軸線に平行な軸線を有する,請求項1に記載のサンプルチューブ 。 3.前記チューブがスピナー機構を含み,前記各伸長したチェンバーの断面の, 幅(w)に対する高さ(h)の比が約1である,請求項2に記載のサンプルチューブ 。 4.前記軸線と平行な,前記伸長したチェンバーの断面 の寸法が一様であり,前記伸長したチェンバーの幅に対する前記伸長したチェン バーの長さの比が4以上である,請求項2に記載のサンプルチューブ。 5.前記複数の伸長したチェンバーの大多数が第2の断面積を有し,前記第2の 断面積に対する前記第1の断面積の比がRとすると,R9である,請求項4に 記載のサンプルチューブ。 6.Rが100のオーダーである,請求項5に記載のサンプルチューブ。 7.前記ジュールエネルギー損失減少手段が複数の円筒を含み,該円筒が複数の 平行で,伸長したチェンバーであり,前記チェンバーのほとんどが実質的に等し く,一様な断面積を有し,前記円筒の全容積が実質的に前記相互作用測定領域を 完全に充たす,請求項2に記載のサンプルチューブ。 8.前記伸長したチェンバーが円形断面を有する円筒である,請求項2に記載の サンプルチューブ。 9.前記伸長したチェンバーが非円形断面を有する管状体である,請求項2に記 載のサンプルチューブ。 10.前記非円形断面が六角形である,請求項9に記載のサンプルチューブ。 11.前記非円形断面が実質的に矩形である,請求項9に記載のサンプルチューブ 。 12.前記非円形断面が矩形および切頭した矩形を含 む,請求項9に記載のサンプルチューブ。 13.前記非円形断面が三角断面を含む,請求項9に記載のサンプルチューブ。 14.前記非円形断面が円形の一部の扇形である,請求項9に記載のサンプルチュ ーブ。 15.マイクロチャネルプレートの新規な使用であって, 主要なB0場内のNMRプローブ内で,極性溶液を保持するように設計される 当該マイクロチャネルプレートの,多数の平行で,伸長したチャネルを有するマ イクロチャネルプレート手段を含むテストチューブをスピンさせ, 前記極性溶液中で,RFによりNMR共鳴の励起を行い, 前記極性溶液からNMR応答を検出する, ことを含む使用。 16.前記各伸長したチャネルが軸線を有し,前記チューブの軸線および前記伸長 したチャネルの軸線とが平行で,前記主要なB0場が前記チューブおよびチャネ ルの軸線と平行に整列し,前記マイクロチャネルプレートが実質的に完全に,充 填因子を増加するために,テストチューブを充たす,請求項15に記載の使用。 17.サンプルチューブを保持するための伸長した開口を有するNMRプローブで あって,前記サンプルチューブが軸線を有し,前記サンプルチューブが当該NM Rプロー ブの開口内へと整合し,円筒状に巻かれた超伝導性磁石内に形成される,一様で 固定B0の磁場内に挿入するように設計され,無線周波でサンプルをNMR励起 し,歳差運動をするサンプルの核からの無線周波を受信するコイル手段を有し, さらに前記軸線に垂直な第1の断面を有する,薄壁構造のサンプルチューブにお いて, 前記コイル手段が,超伝導性材から構成され,さらに,物理的に分離された対 のループと, 低温デュアーであって,該低温デュアー内に前記分離された対のループが配置 され,低充填因子になるように,前記超伝導ループと前記サンプルチューブの中 間で,厚さをもつの壁を含む,低温デュアーと, 前記低充填因子を補償する手段と, を有し, 前記低充填因子を補償する前記手段が前記サンプル中のジュールエネルギー損 失を減少させる手段を含み, 前記ジュールエネルギー損失減少手段が,溶液中に前記サンプルを複数の容積 にして含めるための複数の平行で,伸長したチェンバーを前記サンプルチューブ 内に含み,各容積が前記第1の断面積よりも小さい断面積を有する,ところのN MRプローブ。 18.サンプルをスピンさせることは採用せず,前記サンプルチューブは非円形断 面をもつ,平行で,伸長したチェンバーを有し,hを前記断面の一方向の寸法で ,wを 前記断面のhに垂直な寸法とするとき,h/wの比が1.5より大きい,請求項17 に記載のNMRプローブ。 19.サンプルをスピンさせることを採用し,前記サンプルチューブは一様な円形 断面をもつ,平行で,伸長したチェンバーを有し,hを前記断面の一方向の寸法 で,wを前記断面のhに垂直な寸法とするとき,h/wの比が1.5より大きい,請 求項17に記載のNMRプローブ。 20.h=wである,請求項19に記載のプローブ。 21.h=wが2/√3で,前記チェンバーの断面が六角形である,請求項21に記載の プローブ。
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