JP2000500391A - 標本識別器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明の主題は標本識別器具である。標本識別器具は、それが平らな表面に置かれうるようにするベース部（１）と、標本を識別し、ベース部に都合よく嵌合する識別器具メモリ・ユニット（２）と、試験管（４）を標本識別器具内に装着する装着部（３）とからなる。本発明によれば、標本識別器具はベース部（１）と装着部（３）との間にある中間部（５）と、ベース部（１）から短い距離をあけて定置されていて装着部を成形する装着グリップ（３）とを有している。グリップ（３）は横に広がり、湾曲し、可撓材料からつくられる。グリップの腕は互いに離れていて、その間に試験管が装着されうる。

Description

【発明の詳細な説明】 標本識別器具 ［技術分野］ 本発明の主題は標本識別器具であり、その器具はそれが平らな表面に置かれる ようにするベース部と、標本を識別し、ベース部に都合よく嵌合する識別器具メ モリ・ユニットと、試験管を標本識別器具内に装着する装着部とからなる。 ［背景技術］ 現在、標本を収容している試験管または同等の容器を標本識別器具内に置き、 次いで標本識別器具を標本の様々な処理段階中に一方の器機から他方の器機に移 すことは、一般的な慣行である。データは識別の目的のために標本識別器具のメ モリに供給されることができる。代表的なデータは、識別の目的のために標本持 主の個人的詳細または識別標、標本等についての実施または実施予定試験である 。これらの標本識別器具に関連した欠点がある。標本の視覚性は重要な因子には なるが、しかし、その装置については、標本ホルダが試験管を覆うので、標本を 十分に明瞭に見ることができない。その器機またはホルダについては、試験管の 底がベース部に触れるまで、試験管はそれを上から下に押すことによって装着さ れる。しかし、このように試験管を挿入・除去することは困難である。標本識別 器具が試験プログラムによって要求される作業まで直立できないならば、問題で ある。 ［発明の開示］ 本発明の目的は、従来の標本識別器具に関連した欠点を排除した標本識別器具 を導入することにある。特に、本発明の目的は、標本が明瞭に見え、かつ、標本 識別器具、試験管、標本が容易に処理されうる標本識別器具を導入することにあ る。さらに、本発明の目的は、試験管またはそれに同等のものが容易に装着され 、かつ、容易に取り外される耐久性のある標本識別器具を導入することにある。 本発明によれば、標本識別器具は、ベース部と装着部との間にある中間部と、 ベース部から短い距離をあけて定置されていて、横に広がり、湾曲し、可撓材料 からつくられた装着グリップとを有している。装着グリップの腕は互いから離れ ていて、その間に試験管が装着される。これらの装着グリップは、試験管または それと同等の容器をきつく掴み、試験管が定位置に良好に留まり、標本識別器具 のベース部によって下から支持される。 本発明によれば、下記の利点が得られる。標本は、中間部全体を通してかつ装 着グリップの間から標本識別器具内で明瞭に見られうる。標本識別器具は、繰り 返して何度も使用されうる。標本識別器具は標本の取込みからその分析に至るま で標本と共にある。標本管は標本識別器具内で信頼性をもって留まり、標本識別 器具が試験管を破損することはない。標本識別器具は容易に洗浄され、オートク レーブまたは急速冷凍のような研究所の条件にも耐えられる。標本識別器具は、 射出成形のような方法によって適当な材料から経済的に製造される。 本発明の中間部は有利に湾曲され、また、それによって成形された湾曲部の長 さは、装着部によって成形された湾曲部よりも実質的に短い。このようにして、 標本管は中間部に対して置かれることもできるが、しかし、それは標本管の着脱 を妨げない。 標本管は、その底を標本識別器具内に置き、それをてこ移動によって装着グリ ップ間に押し付けることによって標本識別器具内に装着される。試験管の底は、 中間部がこの作用を妨げないので、ベース部に置かれることができる。装着グリ ップはベース部から離れているのでグリップは逆方向に自由に動き、中間部がグ リップの移動を妨げない。取外しは、同一方向へのてこ移動を続けることによっ て実行される。標本の着脱は簡単かつ容易に行われうる。 本発明の有利な追加の構造は、装着部の外径がベース部の外径よりも小さいこ とである。標本管が装着部内に置かれたとき、装着部は材料の可撓性によってあ る程度まで外方に広がる。標本管が定位置に入ると、装着部の外径がベース部の 外径とほぼ同じかあるいはそれよりもわずかに大きくなる。装着部の外径は、そ れが標本識別器具を標準寸法のスタンド、器機または同等のものの内に置けるよ うに設定されている。 ［図面の簡単な説明］ 図１は側面から見た標本識別器具の構造を示す。 図２は側面から見た標本識別器具内の標本管の装着状態を示す。 図３は標本識別器具に装着された標本管を示す。 図４は側面から見た標本管の取外し状態を示す。 図５は側面から見た標本管と共に使用するアダプタを示す。 ［発明を実施するための最良の形態］ 図に示す構造において、標本識別器具は、ベース部１と、中間部５と、装着部 ３とからなる。ベース部は中空であり、また、識別器具メモリ・ユニット２はこ の空間に置かれる。ベース部内のこの中空空間はベース・プレートによって閉ざ され、識別器具メモリ・ユニットは閉ざされた空間内にきつく留まる。標本識別 器具の重心はベース部に密接し、また、ベース部は都合よく平らに成形されてい るので、この場合、標本識別器具は標本管４がその内に装着されたときにも直立 したままでいる。ベース部１の上面はコップ状のくぼみに成形される。 ベース部に置かれた識別器具メモリ・ユニット２は、メモリ素子と、送受信機 とからなる。識別器具メモリ・ユニットは組立段階で標本識別器具に恒久的に接 続される。識別器具メモリ・ユニットは患者、標本、その取扱いに関する要求さ れたデータを有している。識別器具メモリ・ユニットが再使用されかつ新規のデ ータが再び入力されうるように、そのユニットは設定される。その目的にかなっ た標準の識別器具メモリ・ユニットは、識別器具メモリ・ユニットとして一般に 使用されている。 装着部は、適当な可撓材料からなる湾曲した膨張できる装着グリップ３を有し ている。グリップは互いに短距離だけ離れている。中間部５は、ベース部１と装 着部３との間にあるので、装着部３がベース部１からある距離だけ離れている。 中間部５は湾曲していて、その成形された湾曲部の長さは、装着部によって成形 された湾曲部よりもほぼ小さい。 装着部の外径は、ベース部の外径よりも小さい。これは、上部と中間部との間 の点において傾斜面があるようにその中間点でケーシングの直径を変えることに よって達成される。このようにして、鋭いエッジがなくなり、表面が均等に傾斜 する。 標本識別器具は、標本がその長さ方向にわたって見えるように、側面が開いて いる。試験管４のまわりの標本識別器具の上部は部分的に丸く、摩擦がある掴み 表面になっている。 標本管の底が標本識別器具のベース部に置かれるように図２−３に示すように 標本管は標本識別器具に装着される。この場合、標本管を装着部に向けてねじり 、てこ作用を与えることによって、装着部の装着グリップが広がり、標本管がグ リップの間に押し込まれる。標本管が一旦取り付けられてしまうと、装着グリッ プは標本管を定位置にきつく押し付ける。 取外しは、図４に示すように、装着時と同じ方向にてこ移動を続けることによ って行われる。このようにして、試験管の底が最初に外れ、そして、ねじりを続 けることによって頂部が装着グリップ間から広げられる。 標本識別器具は、図５に示すように、アダプタ６を有している。アダプタ６は 、マイクロ・チューブのようなより小さい試験管を標本識別器具に装着するよう につくられている。アダプタは、異なる寸法径を有する異なる管寸法について意 図された２つの凹部７、８を有している。凹部は互いの頂部に１つずつあり、そ れらの間に中間部９がある。溝１０が垂直方向に凹部の１つのリムのまわりに設 けられ、その溝をかいして装着された標本管が見られる。アダプタ９の溝１０は 、膨出エッジ１１を有し、そのエッジによってアダプタは溝が見えるように標本 識別器具内の正しい位置に装着されうる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＬ，Ｉ Ｓ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ， ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，Ｓ Ｄ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．標本識別器具が平らな表面に置かれうるベース部（１）と、標本を識別す るように前記ベース部に都合よく置かれた識別器具メモリ・ユニット（２）と、 標本識別器具に試験管（４）を装着する装着部（３）とからなる標本識別器具で あって、該標本識別器具が前記ベース部（１）と前記装着部（３）との間に中間 部（５）を有し、前記装着部は前記ベース部（１）から離れていて横に広がり、 湾曲し、可撓材料からなる装着グリップ（３）を有し、該グリップの腕が互いに 離れており、該腕の間に試験管が装着されうるようになっていることを特徴とし た標本識別器具。 ２．前記中間部（５）が湾曲しており、その湾曲の長さが前記装着部によって 成形される湾曲よりも実質的に小さいことを特徴とした請求項１記載の標本識別 器具。 ３．前記装着部（３）の外径が前記ベース部（１）の外径よりも小さいことを 特徴とした請求項１または２記載の標本識別器具。 ４．前記ベース部（１）の上面は試験管の底に対応するコップ形状をしている ことを特徴とした請求項１から３までのうちの任意の一項に記載の標本識別器具 。