JP2000500007A - 微生物の定量化と検出のための方法とキット - Google Patents

微生物の定量化と検出のための方法とキット

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Abstract

(57)【要約】 本発明による方法において、外部標準として、当該微生物またはこの微生物のDNAまたはRNAの所与の量を使用し、抽出、特定の方法または前記微生物のゲノムの一部分の逆転写による顕色、および/または増幅の後、標準および対象微生物のDNAまたはRNA濃度、あるいは対象微生物の増幅生成物を外部標準のそれらと比較し、対象微生物のそれぞれの標本内のDNAまたはRNAの濃度の値または総微生物濃度を演繹する。全ての微生物の定量化および検出への応用。

Description

【発明の詳細な説明】 微生物の定量化と検出のための方法とキット 本発明は微生物の定量化と検出に関するものである。もっと具体的にはDNA またはRNAゲノムを有する微生物の定量的決定および/または検出に関するも のである。 本発明はヒト、動物または植物に影響するDNAまたはRNAゲノムの担体で あるウィルス、バクテリア、細菌、原生動物、住血原虫などの周知の全ての微生 物ならびに、病原性または通常の状態で、ヒト、動物または植物の中に存在する ような微生物に適用される。さらにヒトを含む動物ならびに植物からの生成物の 中の当該微生物、ならびに水中に存在する可能性のあるものの定量化と検出にも 適用される。 本発明による方法はRNAにおけるヒト免疫不全症ウィルス(HIV)による 感染、およびヒトDNAにおけるB型肝炎ウィルス(HBV)による感染の定量 化について後で説明される。 ヒト、動物および植物の疫学研究、処置と予防は今日ヒトの医学、獣医学およ び農学または植物衛生学の優先課題になっている。組織、生物流体、および試験 管内調節物などの媒体内の微生物の識別と定量化はかかるプロジェクトを進める 上で不可欠な過程である。ウィルスを始めとする大半の微生物のサイズと、生物 媒体内の濃度(一般的に1ml内の微生物は101から1012程度)を考慮に入れ て、ゲノム断片の増幅を用いる現在の技術的ツールだけが分子の識別と定量的評 価を同時に可能にする。現在一番多く用いられているゲノム増幅法はポリメラー ゼによる連鎖増幅またはPCRと命名されている(英語ではpolymerase chain r eactionまたはPCR)。酵素、ポリメラーゼのおかげで、DNAゲノム断片の 増幅が可能になる。同様に、逆転写酵素とポリメラーゼの対または2つの機能を 果たす一つの酵素によってRNAからDNAへの逆転写と増幅を実現することが できる。いったん増幅されると、このゲノム断片または増幅体は様々な方法(放 射性または染色プローブ、断片サイズ)によって具体的に識別される。 PCRによるHIVの定量化法は例えば次の文献に記載されている:Holodniy M.et al.,J.Infect.Dis.163,862-866(1991); Aoki-Sei S.et al.,J.AI DS Res.Hum.Retrovirus 8,1263-1270(1992); Bagnarelli P.et al.,J.Vir ol.66,7328-7335(1992); Piatak Jr.M.et al.,Science 259,1749-1755(1993) ; Bruisten S.M.et al.,AIDS 7(suppl.2),S15-S20(1993)。 C型肝炎ウィルスのRNA定量化法は例えば、下記の文献に記載されている: Kumar U.et al.,J.Virol.Methods 47(1-2),95-102(1994); Manzin A.et a l.,J.Clin.Microbiol.32(8),1939-44(1994); Ravaggi A.et al.,J.Clin .Microbiol.33(2),265-9(1995); Young K.K.et al.,J.Clin.Micorbiol. 33(3),654-7(1995)。 B型肝炎ウィルスのDNA定量化法は例えば、下記の文献に記載されている: Lehtovaara P.et al.,PCR Methods Appl.3(3),169-75(1993); Wu J.et al., J.Virol.Methods 49(3),331-41(1994); Zaaijer H.L.et al.,J.Clin.Mic robiol.32(9),2088-91(1994); Kaneko S.et al.,J.Clin.Microbiol.27(9 ),1930-33(1989)。 しかしながら、増幅された製品と当初のDNAまたはRNAの間の関係は実験 ごとに本当には一定ではなく、そのため濃度が別途確認されている標準の測定の 問題に関心を持つ必要がある。 PCRの増幅能力は今日まで、定量されるゲノムを一定の個数でしか持たない 細胞またはそれぞれ単一の遺伝子断片を含むプラスミドによって評価することが できた。それによってたった一つの遺伝子断片でさえも、PCRによって、具体 的に識別できることが確立できた。さらに増幅にかけられたプラスミドのDNA 濃度と増幅の後に測定されたDNAの濃度の間に比例関係があることも確定され た。しかしながらこの比例関係は実験ごとに変動することがわかった、なぜなら PCRによる増幅は、ポリメラーゼの作用から生じる生物学的プロセスであり、 純粋に物理学的な技術のようには完全に制御できないからである。 そのためにバイオテクノロジー企業の研究者や技師はウィルス定量化実験ごと に検定を導入するようになった。現在まで標準は、増幅されるそのDNA断片が 同じプライマーを有する標準プラスミドの一連の濃縮物(一般的に3から5)で 構成され、部分的に異なる配列または同一の配列の技術によるものである。同一 プライマーであるが、長さ、したがって配列が異なる2つのプラスミドの等しい 濃縮物のDNAの増幅比は:1)毎回異なることがあり、2)同じ実験内の自生 ウィルスの同一濃縮物から発生したDNAのそれと必ずしも同一ではない。 例えば、AIDS(HIV)のそれなどの、RNAウィルスを定量化または識 別しようとする場合には問題は一層複雑になる。実際、PCRによる増幅段階は 、RNAウィルスの場合、別の酵素、逆転写酵素(RTと略す)によって、ある いは2つの作用(DNAの逆転写と増幅)を有する一つの酵素によって多く実現 される逆転写段階と組み合わされなければならない。いずれの場合にも、現在市 場で入手できる酵素は実験ごとに10:1(すなわちRNAの10のコピーから DNAの1つのコピーが与えられる)から100:1(RNAの100のコピー からDNAの1つのコピーが与えられる)の間で変動することのある逆転写比を 得ることができる。そこから生じる問題、すなわち連続する実験結果の比較が不 可能であることは、同じプライマーを使用するが、その増幅部分が外部標準を用 いた場合には同一であり、共増幅でそれを用いた場合には配列すなわち長さが異 なる標準RNA断片(標準転写)の一連の濃縮物を同時に培養してこれまで解決 され、この場合転写体は定量化対象微生物のRNAと同じ試験管内で培養される 。 残念なことに、2つの転写体の同じ濃縮物から出た増幅体の濃縮物は異なるこ とがあり、さらにはウィルスの同一濃縮物に由来するRNAから得られたものと 異なることさえある。 結論として、 ・既知の逆転写および/または増幅技術は同じ標本について実験ごとに同一の結 果が得られない、 ・標準は、内部、または外部のものとすることができる、 ・DNA型微生物についてはプラスミドから成り、RNA型微生物についてはR NA転写産物から成る外部標本は相対的定量化しかできない、なぜなら増幅比が 完全な微生物のDNAまたはRNAのそれとは必ずしも同一ではないからだ、 ・共増幅した内部標準はさらにプラスミドまたは転写産物の異なる長さまたは配 列を生じさせ、さらにはプラスミドまたは転写産物を用いる外部標準と同じ不便 がある。 現状技術において、プラスミドのDNAの増幅はウィルスのDNAが受ける増 幅に正確に比例はしない。RNAウィルスに対して現在使用される標準は転写産 物であり、プラスミドと同じ不便があり、さらに遊離RNAを劣化させるおそれ もある。 したがって、対象微生物の絶対数が得られるような微生物の定量化と検出の試 験の必要があった。 ところが以下の条件の下に任意のDNAまたはRNA微生物を絶対的かつ直接 的に定量化または検出できることがわかった: (1)微生物の標準濃度または、標準微生物と呼ばれるこの微生物が有するDN AまたはRNAの濃度がわかっているか、別途求めることができる、さらに (2)微生物の未知の濃縮物から得られたDNAまたはRNAの逆転写および/ または増幅生成物の量を前記微生物のいくつかの既知の濃縮物のRNAまたはD NAから得られた増幅生成物の量と比較する。 このような方法が本発明の第一の目的である。 この方法の変型によれば、過程(2)は標準の濃縮物と好適には分岐DNAと 呼ばれる方法または標準または対象微生物のDNAまたはRNAを増幅しない他 のいっさいの顕色方法(revealing method)によって検出されるような対象微生 物の濃縮物との比較に基づく顕色で主として構成することができる。 微生物の既知の濃縮物を調製するために、当業者には周知の技術のいずれか一 つによって、定量する微生物の任意の量を好適には遠心分離または(試験される 媒体のヒト、動物または植物の標本から、または細胞培養から)精製し、ついで 、通常の方法によって、この精製された遠心分離調製品からDNAまたはRNA を抽出する。その後のプロセスに使用する量は任意であるが、ただPCR型の増 幅によらない、当業者が利用しやすい、直接微生物学法によって測定可能な標準 微 生物のDNAまたはRNAの量が最終的に得られるのに十分な量でなければなら ない。実際には、この種の測定のために実験室で現在利用可能な機器の精度を考 慮に入れて、数百ナノグラムまたは数マイクログラム程度が適切である。 本発明による方法は有利には次の過程を含む: 1)ヒト、動物または植物の採取標本から、または細胞培養から、定量する微生 物の任意の量を採取し、精製する、ここで微生物の量は有利には対象DNAまた はRNAの濃度が直接法によって測定できるのに十分な量とする、 2)DNAまたはRNAを抽出し、その採取量(単位ngまたはμg)を測定す る、 3)他方で当該微生物のヌクレオチド基の数を用いる、この数は例えば、データ バンクによって知られているか、従来の方法で求めることができる、 4)このヌクレオチド基の数から、同じく既知の(およそ330ダルトン)ヌク レオチドの平均分子量を考慮して、前記微生物のDNAまたはRNAの合計分子 量を計算する、 5)このようにしてアボガドロ数(すなわち6.02×1023)を用いて、それ ぞれの微生物が有するDNAまたはRNAの量を計算する、 6)それぞれの希釈について(a)DNAまたはRNAの濃度と(b)微生物の 濃度がわかっている、外部標準を形成するために、そのDNAまたはRNA濃縮 物に応じてあらかじめ検定された微生物の連続する希釈から得られた標準微生物 濃度範囲を調整および/または使用する、 7)標準および対象微生物のDNAまたはRNAを抽出し、分岐DNAと呼ばれ る方法、または標準または対象微生物のDNAまたはRNAを増幅しない他のい っさいの顕色方法による顕色および/または逆転写および/または少なくとも一 回の増幅に並行してかけられ、得られた値を記録する、そして 8)標準および対象微生物のDNAまたはRNAの濃度、あるいは対象微生物の 増幅生成物と外部標準のそれを比較して、そこから対象微生物のそれぞれの標本 の中のDNAまたはRNAまたは総微生物の濃度の値を演繹する。 微生物のヌクレオチド基の数に関するデータバンクの表示や参照を見つけるこ とのできる文献の例として、Virus Res.23,39-53(1992); Gene 81,275-284(1 989); Virology 177,305-311(1990),J.Gen.Virol.69,2575-2583(1988)を 挙げることができる。 光学的手段および/または電子的手段などによって、直接検出または数えるこ とができるほど微生物が大きい場合に実施することができる有利な変型によれば 、本発明による方法の上記の過程2)から5)は微生物数の単純な直接測定に代 えられる。 好適実施態様によれば、本発明による方法は、好適には異種プラスミドのDN Aまたは異種転写産物のRNAの形の、配列やプライマーが対象DNAまたはR NAとは無関係な、内部対照添加を随意に含むことができる。前記内部対照は有 利には検査される標本のそれぞれに添加され、内部対照の役割(以下”IC”と 略す)を果たす、すなわち増幅効果、または逆転写(以下”RT”)に結びつく 増幅効果の対照の役割を果たす。 変型において、本発明による方法の中の微生物の既知の濃度の調製物を、 ・分岐DNAと呼ばれる顕色法および/または逆転写および/または自生ウィル スのDNAまたはRNAと同一の仕方の増幅などの顕色方法による検出または定 量にDNAまたはRNAが適したままである、不活性化した同じ微生物、 ・同じ微生物から抽出した完全なヌクレオチド配列、または ・合成によって製造した、完全なヌクレオチド配列、 の既知の濃度の調製物に代えることができる。 本発明による方法の特に有利な変型によれば、定量または検出されるタイプの DNAまたはRNAの完全な微生物の検定された既知の濃度の調製物またはこの 微生物の既知の濃度に対応する前記微生物のゲノムのDNAまたはRNAの濃度 の調製物を調製し、使用者の利用に供するまで保管する。 説明を簡単にするために、以下において、単に代表的な例として、増幅によっ て、もっと正確にはPCRまたはRT−PCRによって実現された検出について 述べるが、いわゆるNASBA法(すなわち "nucleic acid sequence based as say"による方法)などの他の増幅法も使用することができる。 本発明による分子定量化および検出は小さな微生物にも、あるいは大型ではあ るが低濃度であるか、評価のためのその従来の経験的技術が先進諸国ではもはや 体系的に習熟されていない微生物にも顕著な利益がある。 本発明はまた適切な容器内におよび/または適切な装置の形で、主として、 ・一連の定量化または検出されるタイプのDNAまたはRNAの完全な微生物の 検定された既知の濃度、または前記微生物の既知の濃度に対応するDNAまたは RNAの濃度、 ・対象および標準微生物のDNAまたはRNAのPCR、RT−PCRまたはN ASBAによるものを始めとする、抽出、顕色および/または逆転写および/ま たは増幅の手段、 ・対象および標準微生物、あるいは顕色あるいは増幅生成物のDNAまたはRN A分析のための手段: とから成るDNAまたはRNA微生物の定量化または検出のためのキットまたは 手段全体も対象とする。 前記キットまたは手段の全体は例えば、増幅効果のための、あるいはRTに結 びつく増幅効果の対照として、異種プラスミドのDNAまたは異種転写RNAを およそ103コピー/μlの形で内部対照を随意に含むこともできる。 ここで、PCRまたはRT−PCR生成物の分析手段はキットの外部手段でキ ットと組み合わせて使用されるものとすることができる。これらの手段は例えば 、電気泳動、比色定量、放射線測定、または適切な他のいっさいの分析手段によ る決定のための装置および/または製品を含むことができる。 前述の方法と手段では独自の仕方でDNAまたはRNA微生物の絶対的定量化 が得られるが、それは対照微生物または定量化するそのゲノムが標準微生物また は並行処理されたそのゲノムと同一だからである。さらに、この方法とこれらの 手段は定量化と識別の万能技術を提供する、なぜならそれらは全ての微生物の定 量化を可能にするからである。 定量化の考慮を別にしても、本発明による方法と手段は、DNAまたはRNA 微生物の逆転写および/または増幅の現状技術によって測定可能な微生物の最低 量の検出にも使用することができる。実際には、測定可能な最低量はDNA微生 物については1からの5程度の微生物であり、RNA微生物については10から 100程度の微生物である。 以下に本発明を、非制限的な、付属の図面を参照してもっと具体的に説明する 。 図1は同じウィルスの標準DNAの異なるいくつかの濃度で実施した異なるP CR実験の検出感度と増幅効果の変動をグラフで表している。 図2は同じウィルスのRNAの異なるいくつかの濃度で実施した異なるRT− PCR実験の検出感度と増幅効果の変動をグラフで表している。 図3は同じ実験で、異なる患者からのウィルスの調製物から得られたDNAの いくつかの濃度で実施したPCR実験の増幅効果の変動をグラフで表している。 図4はそれぞれ、同じウィルスの複数の調製物から得られたDNAのいくつか の濃度と、異なる2つのプラスミドで得られたDNAのいくつかの濃度で実施し たPCR実験の増幅効果の変動をグラフで表している。 図5は異なる患者に由来するウィルスの複数の調製物から得られたRNAのい くつかの濃度で実施したRT−PCR実験の増幅効果の変動をグラフで表してい る。 図6はそれぞれ、異なる患者に由来するウィルスの複数の調製物から得られた RNAのいくつかの濃度と、異なる転写産物の2つのRNAで実施したRT−P CR実験の増幅効果の変動をグラフで表している。 このように、参考までに、300ngが得られるように培養から得られたHI VのRNAを濃縮、精製、抽出した。HIVのヌクレオチド合計数が19000 であり、ヌクレオチドの分子量を330ダルトンとして、HIVのRNAの総分 子量が6,300,000ダルトンであると演繹した。このとき、アボガドロ数 を用いて、ウィルスゲノムの、したがって、そこから300ngのRNAが発生 するウィルスの正確な数が得られ、それはおよそ3×1010ウィルスである。精 製したウィルス調製物のアリコート部分のウィルス濃度を知ることによって、こ のウィルスの標準的な範囲を調製し、本発明による方法に使用することができる 。 本発明による方法は信頼できる同定および/または絶対定量化を可能にする、 なぜなら(定量される)対象微生物は標準微生物と同一だからである。さらにこ のプロセスで使用される方法は万能である、なぜなら平行して量が測定可能な全 ての微生物の定量化を可能にするからである。 その実施のための方法とキットはあらゆる媒体または標本内の微生物の定量化 に使用できるだけでなく、DNAまたはRNA微生物の逆転写および/または増 幅が現在の方法で測定可能な微生物の最低量の検出にも使用できる。 DNA微生物の場合の測定可能な最低量は1から5の微生物でありRNA微生 物の場合はおよそ10から100微生物である。 本発明は定量の標準化のための単純かつ効果的な技術と方法を提供することに よって試験管内での微生物の定量化の手段と方法に決定的な進歩をもたらすもの である。 次に本発明を非制限的な実施例において詳細に説明するが、特記事項なき限り 、その中の比率と百分率は重量/重量である。 実施例1:PCRによる標的DNAの検出と定量化のための万能標準の利点の実 証。 同じHBVの異なる濃度から得られたDNAに対するPCRの検出感度と増幅 効果の変動を研究した。プラズマは高HBsAg力値でプラズマフェレシスによ って慢性HBVキャリアーから得られた。HBVのDNAウィリオンはTEBM 媒質(トリス−HCl 0.01M、pH7.6、NaEDTA 0.001M 、ウシの血清アルブミン1%、0.3%の2−メルカプト−エタノール)内の3 0%(重量/体積)のショ糖の床を通して遠心分離(Spinco25遠心分離 器内で、25,000rpm、4℃で一晩)によって精製された。分画したHB Vのウィリオンの純度は電子顕微鏡で追跡した。ウィリオンに組み合わされたD NAは市販のDNA精製キットによって抽出された。得られたウィルスDNAは 分光測定によって定量した。ウィルスDNAのコピー数はHBVのDNAのウィ ルスゲノムの分子量によって計算した。変型として、ウィリオンの数は電子顕微 鏡で定量化することもできる。HBVのDNAの一連の希釈(10、100、1 000、10,000コピー)はC遺伝子に固有のHBVプライマー対:(G CTTTGGGGCATGGACATTGCC/GACTACTAGATCCC TGGATGCTGG)100pmolで、同一のPCRのサイクルの連続(9 4℃で60秒、56℃で60秒、72℃で90秒)にかけた。特定PCRの生成 物をγ−32P(TCAGCTCTGTATCGAGAAGCC)によって先端に マーカーを付けたプローブによるドットブロット雑種形成によって分析し、PC Rのそれぞれの信号の毎分の計数(cpm)はβ線カウンターによって明らかに された。 結果を記録し、図1にグラフの形で報告した。標準は異なる結果を出し、その ため実験ごとに対象標本と並行して使用されなければならないことが明らかであ る。 したがって、一定マトリックス(コピー数)のDNAが入力されるごとに、図 1のグラフによれば、実験ごとにPCR生成物濃度の間に大きな開きがある。 実施例2:RT−PCRによる標的RNAの検出と定量化のための万能標準の利 点の実証。 同じHIV−1の異なる濃度から得られたRNAに対するPCRの検出感度と 逆転写/増幅効果の変動を研究した。HIV−1のRNAウィリオンはセファロ ースのカラム上で一次単離物によって感染させた血液の単核細胞の芽の培養の上 澄みを濾して精製した。分画したHIV−1のウィリオンの純度は電子顕微鏡で 追跡した。ウィリオンに組み合わされたRNAは市販のRNA単離キットによっ て抽出した。得られたウィルスRNAは分光測定によって定量した。ウィルスR NAのコピー数はHIV−1のRNAのウィルスゲノムの分子量によって計算し た。1マイクログラムのtRNAを添加した後、RNAの標本の一連の希釈(1 ,000,000、100,000、10,000、1000コピー)はペレッ ト化し10μl内に懸濁させた。組み替えMoloneyマウスの白血病ウィル スの逆転写酵素10単位とHIVギャグ遺伝子の増幅のためのampliTaq ポリメラーゼDNA3単位を含有するRT−PCRの反応混合物(90μl)の それぞれにRNAの10μlのアリコート部分と基準tRNA(HIVのないも の)1μgをすぐに添加した。RT−PCRは42℃で25分間、ついで 94℃で5分間実施し、その後ギャグ遺伝子に固有のHIVプライマー対:(G GAACATCAAGCAGCCATGC/TCCTTTGGTCCTTGTC TTATGTC)をそれぞれ100pmol用いる40サイクルのPCR(94 ℃で60秒、56℃で60秒、72℃で90秒)にかけた。特定PCRの生成物 をγ−32P(ATCCTGGGATTAAATAAAATAGTAAGAATG TATAGCCCTAC)によって先端にマーカーを付けたプローブによるドッ トブロットによる雑種形成によって分析し、PCRのそれぞれの信号の毎分の計 数(cpm)はβ線カウンターによって明らかにされた。 結果を記録し、図2にグラフの形で報告した。結果の変動性は実験ごとに非常 に大きいことがわかる。ここでも、標準は異なる結果を出し、そのため実験ごと に対象標本と並行して使用されなければならないことが明らかである。 したがって、一定(コピー数)のRNAが入力されるごとに、図2のグラフに よれば、実験ごとにPCR生成物濃度の間に大きな開きがある。 実施例3:ウィリオンDNA標準の有効化 この実施例はHBVに感染した異なる患者の血清に由来する自生HBVのウィ リオンのDNAの同一PCRサイクルによる増幅効果の同一性を示している。実 施例1に示したごとく調製したHBVのウィリオンのDNAの異なる標本の一連 の希釈を同じ実験内で同じ数のPCRサイクルにかけた。PCR生成物(出力) はドットブロットとcpm計数によって定量化した。 図3にグラフの形で表した結果はHBV源のいかなるを問わず(ここでは異な る4つのHBV源)、PCR増幅効果が同一であることを示している。 実施例4:ウィリオンDNA標準の有効化 実施例3と同じ手順であるが、自生ウィリオンのDNAと2つのHBVプラス ミドから得られたDNA(入力)を同じサイクルのPCRで毎回使用して、PC Rによる増幅の比較効果を出すことができた(図4参照)。 HBVのC遺伝子の配列のDNAの断片はHBVsAg+の血清からPCRに よって生成され、プラスミドpGEM−3Z(Promega)とpCT(登録 商標)(Invitrogen)(それぞれHBVのDNA1およびDNA2プ ラスミド)内で結紮した。全ての構成物は適切な市販のキットでDNA配列決定 によって確認した。 図4にグラフの形で表した結果は既知の数のコピーが複数の標本から得られた 自生ウィルスDNAの同一のコピー数のそれと同等の増幅効果を有するか否かを 示している。 実施例3と4からわかるように、由来の異なるHBVのウィリオンのDNAの 既知の濃度は理想的な万能標準になり、一方異なるプラスミドに取り込まれたウ ィルスDNAの断片は相互に異なり、また自生DNAとは異なる振る舞いを示す 。 実施例5:ウィリオンRNA標準の有効化 この実施例はHIVに感染した異なる患者の血清に由来する自生HIVのウィ リオンのRNAの同一RT−PCRサイクルによる増幅効果の同一性を示してい る。実施例2に示したごとく調製したHIVのウィリオンのRNAの異なる標本 の一連の希釈を同じ実験内で1サイクルのRT−PCRにかけた。PCR生成物 (出力)はドットブロットとcpm計数によって定量化した。 図5にグラフの形で表した結果はHIV源のいかなるを問わず、RT−PCR 増幅効果が同一であることを示している。 実施例6:ウィリオンRNA標準の有効化 実施例5と同じ手順であるが、自生ウィリオンのRNAと既知の数のコピーで 転写した1つのRNA(入力)を同じサイクルのRT−PCRで毎回使用して、 RT−PCRによる増幅の比較効果を出すことができた(図6参照)。 HIV−1のギャグ配列のRNAの断片はHIV−1のDNAのマトリックス (それぞれHIV−Z6のDNAのpBR322プラスミドとHIVIIIBのDN AのpBH10−R3プラスミド)をT7のポリメラーゼRNA(それぞれHI VのRNA1およびRNA2転写産物)によって転写して生成された。 図6にグラフの形で表した結果は既知の数のコピーを有する転写産物のRNA が標本のRNAのそれとは異なるRT−PCRによる増幅効果を有することを示 している。 実施例5と6からわかるように、由来の異なるHIVのウィリオンのRNAの 既知の濃度は理想的な万能標準になり、一方異なるプラスミドに取り込まれたウ ィルスRNAの断片は相互に異なり、また自生RNAとは異なる振る舞いを示す 。 したがって、 ・外部標準としてのウィリオンのDNAの本発明による使用は定量的PCR試験 における増幅効果の追跡のための外部または内部標準に使われるプラスミドのD NAの使用よりもはるかに正確かつ便利である、 ・外部標準としてのウィリオンのRNAの本発明による使用は定量的RT−PC R試験における増幅効果の追跡のための外部または内部標準に使われる転写産物 のRNAの使用よりもはるかに正確かつ便利である。 実施例7:視覚化による検出のためのヒト免疫不全症ウィルス(HIV)のゲノ ムの定量化キット 7.1.はじめに 本発明によるヒト免疫不全症ウィルス(HIV)のゲノムの定量化キットは細 胞のない全ての生物流体(プラズマ、血清、精液、気管支胞状洗浄流体、など) ならびに培養の上澄み内のHIV(HIV−0、HIV−1、HIV−2の全て のゲノタイプを含む)のゲノムRNAの検出と定量化のために考案されたもので ある。そこには迅速な方法−クローン化Moloneyマウスの白血病ウィルス の逆転写酵素によるcDNAへのHIVウィリオンのRNAの逆転写−このとき はポリメラーゼDNATaqを用いる増幅−そして最後に、ウィルスRNAの1 000コピーの検出限度と8時間の1回だけの試験で4程度を越える大きさの定 量化の範囲を可能にした、アガロースゲル上での視覚化による単純な手順による 定量的検出−によるウィルスRNAの単離を可能にするための試薬が含まれる。 最終体積50μlの手順で100回の反応(それぞれ40μl)のために十分な 試薬が提供された。 キットには上述のごとく(4シリーズの試験について提供された、104,1 03、102および10コピー/μl)HIVのウィリオン標準(以下"ウィリオ ン標準" と称する)のセットが含まれ、プラズマ・血清のHIVウィリオンのRNA濃度 の正確な測定が可能になった。キットには正の増幅信号の対照の役割を果たすプ ラスミドのHIVのDNA(4シリーズの試験について、反応当たり102コピ ー)が含まれ、さらに随意に、検査する標本のそれぞれに添加され、内部対照( 以下”IC”)の役割を果たす異種転写産物のRNAが含まれる(反応当たり1 03コピー、反応100回分を提供)。 7.2.キットの構成要素のリスト HIVのゲノムの定量化キットは好適には定温冷凍庫内で−20℃に、あるい は適切な酵素の保存溶液を用いて4℃で保存しなければならない。適切な条件で 保存したとき、物質はラベルに印刷された検査日まで安定している。 7.3.試薬と装置 7.3.1.試薬 ・クロロホルム(分析用の純粋品) ・イソプロパノール(分析用の純粋品) ・75%エタノール(分析用の純粋品) ・アガロース(DNaseのないもの) ・臭化エチジウム ・RNA単離溶液 7.3.2.装置 ・マイクロチューブ遠心分離器(4℃) ・真空化装置 ・加熱蓋式熱サイクル装置 ・電気泳動用の発電器と槽 7.4.逆転写に結びつけられたゲノムの増幅によるHIVの定量化のための手 順 7.4.1.RNA抽出 HIVのウィリオン標準とプラズマまたは血清の標本100μlを均質化器内 で数回揺動しながら、RNA単離溶液400μlで均質化した。クロロホルム6 0μlを添加し、15秒間強く攪拌してから、10分間水の上に放置した。懸濁 液は12,000g、4℃で15分間遠心分離にかけた。 クロロホルムを添加し、遠心分離した後、下部のフェノール・クロロホルム相 (〜240μl)と上部の水性相(〜320μl)の2相が形成された。RNA は水性相だけに残留し、DNAとタンパク質は境界相と有機相にあった。 水性相(300μl)は新しい試験管に移した。等量のイソプロパノールを添 加し、標本を−20℃で1時間保存した。標本は12,000g(4℃)で10 分間遠心分離にかけ、ペレットを短時間で乾燥させた。上澄みを除去し、RNA のペレットは対流効果によって75%エタノール(500μl)で1回洗浄され 、最終的にRNAのペレットを真空乾燥させた。RNAのペレットはRNAの予 備緩衝液11μl内に溶解した。 RNAの沈殿は試験管の底に白黄色(大量のときにしか見えない)のペレット を形成した。RNAのペレットは完全に乾燥させないことが重要である、なぜな ら乾燥させるとその可溶性が大幅に低下するからである。 7.4.2.RNAの逆転写とcDNAの増幅 新しい試験管(200μl)内にRNA標本10μlと正/負の対照を添加し た。逆転写・増幅混合物(RTAM)40μl(HIV増幅混合物38.9μl と酵素混合物1.1μl)をそれぞれの試験管に入れた。試験管は、加熱蓋式熱 サイクル実施装置(商用名はThermal Cycler)に移した。 ・42℃で25分、 ・94℃で5分、 ・35サイクル(94℃で35秒、55℃で45秒、72℃で60秒) ・ついで55℃で5分間、さらに72℃で5分間。 7.5.視覚化と定量化 反応後混合物の10μlを臭化エチジウム0.5μg/mlを含有する1.5 %アガロースゲルの上に分配し、150Vで10分間電気泳動を実施した。 特有に増幅されたHIVの配列はサイズの差によって容易に視覚化できた。プ ラズマ・血清標本100μl内のHIVウィリオンのRNAコピーの範囲はその 増幅帯をHIVのウィリオン標準のそれとの比較によって推定できた(半定量化 )。 実施例8:光密度読み取り器による検出のためのヒト免疫不全症ウィルス(HI V)のゲノムの定量化キット 8.1.はじめに 本発明によるヒト免疫不全症ウィルス(HIV)のゲノムの定量化キットは細 胞のない全ての生物流体(プラズマ、血清、精液、気管支蜂の巣構造洗浄流体、 など)ならびに培養の上澄み内のHIV(HIV−0、HIV−1、HIV−2 の全てのゲノタイプを含む)のゲノムRNAの検出と定量化のために考案された ものである。そこには迅速な方法−クローン化Moloneyマウスの白血病ウ ィルスの逆転写酵素によるcDNAへのHIVウィリオンのRNAの逆転写−こ のときはポリメラーゼDNATaqを用いる増幅−そして最後に、ウィルスRN Aの100コピーの検出限度と8時間に1回だけの試験でおよそ2程度の大きさ の定量化範囲を可能にした、DIG(ジゴキシゲニン)に結びつけられた液体雑 種交雑手順による定量的検出−によるウィルスRNAの単離を可能にするための 試薬が含まれる。最終体積50μlの手順で100回の反応(それぞれ40μl )のために十分な試薬が提供された。 キットには上述のごとく(4シリーズの試験について提供された、103、1 02、10および1コピー/μl)HIVウィリオン標準"ウィリオン標準"のセ ットが含まれ、プラズマ・血清のHIVウィリオンのRNA濃度の正確な測定が 可能になった。キットには正の増幅信号の対照の役割を果たすプラスミドのHI VのDNA(4シリーズの試験について、反応当たり102コピー)が含まれ、 さらに随意に、検査する標本のそれぞれに添加され、内部対照”IC”の役割を 果たす異種転写産物のDNAが含まれる(反応当たり103コピー、反応100 回分を提供)。 8.2.キットの構成要素のリスト ヒト免疫不全症ウィルス(HIV)のゲノムの定量化キットは好適には定温冷 凍庫内で−20℃に、あるいは適切な酵素の保存溶液を用いて4℃で保存しなけ ればならない。適切な条件で保存したとき、物質はラベルに印刷された検査日ま で安定している。 8.3.試薬と装置 8.3.1.試薬 ・クロロホルム(分析用の純粋品) ・イソプロパノール(分析用の純粋品) ・75%エタノール(分析用の純粋品) ・RNA単離溶液 ・ストレプタビジンを被覆したマイクロプレート 8.3.2.装置 ・マイクロチューブ遠心分離器(4℃) ・真空化装置 ・加熱蓋式熱サイクル装置 ・液体交雑のための湯煎鍋または保温器 ・自動光学密度読み取り器 8.4.逆転写に結びつけられたゲノムの増幅によるHIVの定量化のための手 順 8.4.1.RNA抽出 HIVのウィリオン標準とプラズマまたは血清の標本100μlを均質化器内 で数回揺動しながら、RNA単離溶液400μlで均質化した。クロロホルム6 0μlを添加し、15秒間強く攪拌してから、10分間氷の上に放置した。懸濁 液は12,000g、4℃で15分間遠心分離にかけた。 クロロホルムを添加し、遠心分離した後、下部のフェノール・クロロホルム相 (〜240μl)と上部の水性相(〜320μl)の2相が形成された。RNA は水性相だけに残留し、DNAとタンパク質は境界相と有機相にあった。 水性相(300μl)は新しい試験管に移した。等量のイソプロパノールを添 加し、標本を−20℃で1時間保存した。標本は12,000g(4℃)で10 分間遠心分離にかけ、ペレットを短時間で乾燥させた。上澄みを除去し、RNA のペレットは対流効果によって75%エタノール(500μl)で1回洗浄し、 最終的にRNAのペレットを真空乾燥させた。RNAのペレットはRNAの予備 緩衝液11μl内に溶解した。 RNAの沈殿は試験管の底に白黄色(大量のときにしか見えない)のペレット を形成した。RNAのペレットは完全に乾燥させないことが重要である、なぜな ら乾燥させるとその可溶性が大幅に低下するからである。 8.4.2.RNAの逆転写とcDNAの増幅 新しい試験管(200μl)内にRNA標本10μlと正/負の対照を添加し た。逆転写・増幅混合物(RTAM)40μl(HIV増幅混合物38.7μl と酵素混合物1.1μlと0.2μlのDIG-dUTP)をそれぞれの試験管に入れた。 試験管は、加熱蓋式熱サイクル実施装置に移した。 ・42℃で25分、 ・94℃で5分、 ・36サイクル(94℃で35秒、55℃で45秒、72℃で60秒) ・ついで55℃で5分間、さらに72℃で5分間。 8.5.検出と定量化 増幅生成物2μl(×2)と10倍希釈(×2)をあたらしい試験管内に加え 、環境温度で10分間変性溶液18μlと混合した。HIVプローブとICプロ ーブを含む交雑溶液(×4)を最大180μlまで添加、対流、ついでストレプ タビジンで被覆したマイクロプレートのピット(well)内にピペットで移送、つ いで振動器上で37℃で2時間保温した後、溶液を捨て、それぞれのピットまた は槽は洗浄緩衝液200μlで3回洗浄され、それぞれのピットにABTS基質 の溶液200μlを加え、攪拌しながら37℃で30分間保温した。保温の間プ レートは暗 所に置いた。405nmでの吸光度を読み取った。それぞれのプラズマ・血清標 本のmlあたりのHIV粒子数はHIVのウィリオン標準によって発生した標準 曲線を用いる電算機自動化システムによって記録することができた(絶対定量化 )。 実施例9:蛍光による検出のためのヒト免疫不全症ウィルス(HIV)のゲノム の定量化キット 9.1.はじめに 本発明によるヒト免疫不全症ウィルス(HIV)のゲノムの定量化キットは、 定量化範囲が7時間に1回だけの試験で4倍以上の大きさであった点を除いて、 ほぼ実施例8に記載されたとおりに設計され、実施された。 9.2.キットの構成要素のリスト ヒト免疫不全症ウィルス(HIV)のゲノムの定量化キットは好適には定温冷 凍庫内で−20℃に、あるいは適切な酵素の保存溶液を用いて4℃で保存しなけ ればならない。適切な条件で保存したとき、物質はラベルに印刷された検査日ま で安定している。 9.3.試薬と装置 9.3.1.試薬 ・クロロホルム(分析用の純粋品) ・イソプロパノール(分析用の純粋品) ・75%エタノール(分析用の純粋品) ・RNA単離溶液 9.3.2.装置 ・マイクロチューブ遠心分離器(4℃) ・真空化設備または遠心ポンプ ・加熱蓋式熱サイクル装置 ・液体交雑のための湯煎鍋または保温器 ・高感度蛍光光度計 9.4.逆転写に結びつけられたゲノムの増幅によるHIVの定量化のための手 順 9.4.1.RNA抽出 HIVのウィリオン標準とプラズマまたは血清の標本100μlを均質化器内 で数回揺動しながら、RNA単離溶液400μlで均質化した。クロロホルム6 0μlを添加し、15秒間強く攪拌してから、10分間氷の上に放置した。懸濁 液は12,000g、4℃で15分間遠心分離にかけた。 クロロホルムを添加し、遠心分離した後、下部のフェノール・クロロホルム相 (〜240μl)と上部の水性相(〜320μl)の2相が形成された。RNA は水性相だけに残留し、DNAとタンパク質は境界相と有機相にあった。 水性相(300μl)は新しい試験管に移した。等量のイソプロパノールを添 加し、標本を−20℃で1時間保存した。標本は12,000g(4℃)で10 分間遠心分離にかけ、ペレットを短時間で乾燥させた。上澄みを除去し、RNA のペレットは対流効果によって75%エタノール(500μl)で1回洗浄し、 最終的にRNAのペレットを真空乾燥させた。RNAのペレットはRNAの予備 緩衝液11μl内に溶解した。 RNAの沈殿は試験管の底に白黄色(大量のときにしか見えない)のペレット を形成した。RNAのペレットは完全に乾燥させないことが重要である、なぜな ら乾燥させるとその可溶性が大幅に低下するからである。 9.4.2.RNAの逆転写とcDNAの増幅 新しい試験管(200μl)内にRNA標本10μlと正/負の対照を添加し た。逆転写・増幅混合物(RTAM)40μl(HIV増幅混合物38.9μl と酵素混合物1.1μl)をそれぞれの試験管に入れた。試験管は、加熱蓋式熱 サイクル実施装置に移した。 ・42℃で25分、 ・94℃で5分、 ・35サイクル(94℃で35秒、55℃で45秒、72℃で60秒) ・ついで55℃で5分間、さらに72℃で5分間。 9.5.検出と定量化 反応後混合物5μl(×2)をあたらしい試験管内に加え、環境温度で10分 間変性溶液15μlと混合した。交雑溶液を最大180μl(×2)まで添加、対 流、ついでHIVプローブで被覆したマイクロプレートのピット内にピペットで 移送、ついで振動器上で37℃に2時間保温した後、溶液を捨て、それぞれのピ ットまたは槽は洗浄緩衝液200μlで3回洗浄した。フルオロクロム溶液10 0μlを加え、蛍光計数のために自動化蛍光光度計上にマイクロプレートを移送 し、結果を編集した。 実施例10:化学ルミネセンスによる検出のためのヒト免疫不全症ウィルス(H IV)のゲノムの定量化キット 10.1.はじめに 本発明によるヒト免疫不全症ウィルス(HIV)のゲノムの定量化キットは、 定量化範囲が7時間に1回だけの試験で4倍以上の大きさであった点を除いて、 ほぼ実施例8に記載されたとおりに設計され、実施された。 10.2.キットの構成要素のリスト ヒト免疫不全症ウィルス(HIV)のゲノムの定量化キットは好適には定温冷 凍庫内で−20℃に、あるいは適切な酵素の保存溶液を用いて4℃で保存しなけ ればならない。適切な条件で保存したとき、物質はラベルに印刷された検査日ま で安定している。 10.3.試薬と装置 10.3.1.試薬 ・クロロホルム(分析用の純粋品) ・イソプロパノール(分析用の純粋品) ・75%エタノール(分析用の純粋品) ・RNA単離溶液 10.3.2.装置 ・マイクロチューブ遠心分離器(4℃) ・真空化設備または遠心ポンプ ・加熱蓋式熱サイクル装置 ・液体交雑のための湯煎鍋または保温器 ・光度計 10.4.逆転写に結びつけられたゲノムの増幅によるHIVの定量化のための 手順 10.4.1.RNA抽出 HIVのウィリオン標準とプラズマまたは血清の標本100μlを均質化器内 で数回揺動しながら、RNA単離溶液400μlで均質化した。クロロホルム6 0μlを添加し、15秒間強く攪拌してから、10分間氷の上に放置した。懸濁 液は12,000g、4℃で15分間遠心分離にかけた。 クロロホルムを添加し、遠心分離した後、下部のフェノール・クロロホルム相 (〜240μl)と上部の水性相(〜320μl)の2相が形成された。RNA は水性相だけに残留し、DNAとタンパク質は境界相と有機相にあった。 水性相(300μl)は新しい試験管に移した。等量のイソプロパノールを添 加し、標本を−20℃で1時間保存した。標本は12,000g(4℃)で10 分間遠心分離にかけ、ペレットを短時間で乾燥させた。上澄みを除去し、RNA のペレットは対流効果によって75%エタノール(500μl)で1回洗浄し、 最終的にRNAのペレットを真空乾燥させた。RNAのペレットはRNAの予備 緩衝液11μl内に溶解した。 RNAの沈殿は試験管の底に白黄色(大量のときにしか見えない)のペレット を形成した。RNAのペレットは完全に乾燥させないことが重要である、なぜな ら乾燥させるとその可溶性が大幅に低下するからである。 10.4.2.RNAの逆転写とcDNAの増幅 新しい試験管(200μl)内にRNA標本10μlと正/負の対照を添加し た。逆転写・増幅混合物(RTAM)40μl(HIV増幅混合物38.9μl と酵素混合物1.1μl)をそれぞれの試験管に入れた。試験管は、加熱蓋式、 熱サイクル実施装置に移した。 ・42℃で25分、 ・94℃で5分、 ・35サイクル(94℃で35秒、55℃で45秒、72℃で60秒) ・ついで55℃で5分間、また72℃で5分間。 10.5.検出と定量化 反応後混合物5μl(×2)を2本のあたらしい試験管内に加え、環境温度で 10分間変性溶液15μlと混合した。HIV固有プローブまたは内部対照(I C)DNA固有のプローブを含む交雑溶液を最大180μl(×2)まで添加、 対流、ついでストレプタビジンで被覆した球の試験管内またはストレプタビジン で被覆したマイクロプレートのピット内にピペットで移送、ついで振動器上で3 7℃に2時間保温した後、溶液を捨て、それぞれのピットまたは槽は洗浄緩衝液 200μlで3回洗浄した。アルカリ性フォスファターゼ(APL)と結合した 抗dsDAN抗体200μlを加え、振動器の上で37℃で30分間保温した。 洗浄緩衝液200μlで3回洗浄した後、化学ルミネセンス基質溶液100μl を添加した。 ついで、化学ルミネセンスの計数と結果の編集のためにマイクロプレートは直ち に光度計に移した。それぞれのプラズマ・血清標本のmlあたりのHIV粒子数 はHIVのウィリオン標準によって発生した標準曲線を用いる電算機自動化シス テムによって記録することができた(絶対定量化)。 実施例11:化学ルミネセンスによるヒトB型肝炎ウィルス(HBV)のゲノム の定量化キット 11.1.はじめに 本発明によるヒトB型肝炎ウィルス(HBV)のゲノムの定量化キットは細胞 のない全ての生物流体(プラズマ、血清、精液、気管支蜂の巣構造洗浄流体、な ど)のHBVのゲノムDNAの検出と定量化のために考案されたものである。そ こには迅速な方法によるウィルスDNAの単離、ポリメラーゼDNATaqによ るHBVウィリオンのDNA増幅、そして、ウィルスDNAの50コピーの検出 限度と5時間に1回だけの試験で4程度を越える大きさの定量化の範囲を可能に した、化学ルミネセンスに結びつけられる液体交雑手順による定量的検出を可能 にするための試薬が含まれる。最終体積50μlの手順で100回の反応(それ ぞれ40μl)のために十分な試薬が提供された。 キットには(4シリーズの試験について提供された、104,103、102お よび10コピー/μl)HBVウィリオン標準のセットが含まれ、プラズマ・血 清のHBVウィリオンのDNA濃度の正確な測定が可能になった。キットには正 の増幅信号の対照の役割を果たすプラスミドのHBVのDNA(4シリーズの試 験について、反応当たり103コピー)が含まれ、さらに随意に、検査する標本 のそれぞれに添加され、内部対照”IC”の役割を果たす異種転写産物のDNA が含まれる(反応当たり103コピー、反応100回分を提供)。 11.2.キットの構成要素のリスト HBVのゲノムの定量化キットは好適には定温冷凍庫内で−20℃に、あるい は適切な酵素の保存溶液を用いて4℃で保存しなければならない。適切な条件で 保存したとき、物質はラベルに印刷された検査日まで安定している。 11.3.試薬と装置 ・マイクロチューブ遠心分離器 ・加熱蓋式熱サイクル装置 ・液体交雑のための湯煎鍋 ・光度計 11.4.標本調製と増幅のための手順 11.4.1.標本調製 HBVのウィリオン標準とプラズマまたは血清の標本50μlを均質化器内で 数回揺動しながら、DNA排出または放出緩衝液50μlで均質化し、98℃で 10分間放置した。 遠心分離した後、DNAは液相(10〜15μl)だけに残留し、タンパク質 はペレット内にあった。 11.4.2.cDNAの増幅 新しい試験管(200μl)内に液相10μlを移した。HBV増幅混合物4 0μl+ポリメラーゼDNA Taq 5μl)をそれぞれの試験管に入れた。 試験管は、加熱蓋式熱サイクル実施装置に移した。 ・94℃で5分、 ・35サイクル(94℃で35秒、60℃で45秒、72℃で60秒) ・ついで、さらに72℃で5分間。 11.5.視覚化と定量化 反応後混合物5μl(×2)を並行して2本のあたらしい試験管内に加え、環 境温度で10分間変性溶液15μlと混合した。HBV固有プローブまたは内部 対照(IC)DNA固有のプローブを含む交雑溶液(×2)を最大180μlま で添加、対流、ついでストレプタビジンで被覆した球の試験管内に移送またはス トレプタ ビジンで被覆したマイクロプレートのピット内にピペットで移送、ついで振動器 上で37℃に2時間保温した後、溶液を捨て、それぞれのピットまたは槽は洗浄 緩衝液200μlで3回洗浄した。アルカリ性フォスファターゼ(APL)と結 合した抗dsDNA抗体200μlを加え、振動器の上で37℃で30分間保温 した。洗浄緩衝液200μlで3回洗浄した後、化学ルミネセンス基質溶液10 0μlを添加した。ついで、化学ルミネセンスの計数と結果の編集のためにマイ クロプレートは直ちに光度計に移した。それぞれのプラズマ・血清標本のmlあ たりのHBV粒子数はHBVのウィリオン標準によって発生した標準曲線を用い る電算機自動化システムによって記録することができた(絶対定量化)。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1998年1月12日(1998.1.12) 【補正内容】 同じ実験内の自生ウィルスの同一濃縮物から発生したDNAのそれと…同一…。 例えば、AIDS(HIV)のそれなどの、RNAウィルスを定量化または識 別しようとする場合には問題は一層複雑になる。実際、PCRによる増幅段階は 、RNAウィルスの場合、別の酵素、逆転写酵素(RTと略す)によって、ある いは2つの作用(DNAの逆転写と増幅)を有する一つの酵素によって多く実現 される逆転写段階と組み合わされなければならない。いずれの場合にも、現在市 場で入手できる酵素は実験ごとに10:1(すなわちRNAの10のコピーから DNAの1つのコピーが与えられる)から100:1(RNAの100のコピー からDNAの1つのコピーが与えられる)の間で変動することのある逆転写比を 得ることができる。そこから生じる問題、すなわち連続する実験結果の比較が不 可能であることは、同じプライマーを使用するが、その増幅部分が外部標準を用 いた場合には同一であり、共増幅でそれを用いた場合には配列すなわち長さが異 なる標準RNA断片(標準転写)の一連の濃縮物を同時に培養してこれまで解決 され、この場合転写体は定量化対象微生物のRNAと同じ試験管内で培養される 。 例えば文書FR−A−2691162は特にレトロウィルスに適用可能な、定 量決定法において、外部標準として、HIV1またはHIV2ウィルスに関して はタンパク質P24/25またはP27を始めとする、その基準ウィルス性タン パク質または「コアタンパク質」で滴定した、前記ウィルスの決定された量によ って感染した細胞の培養の濃度の使用を含む方法が記載されている。 残念なことに、2つの転写体の同じ濃縮物から出た増幅体の濃縮物は異なるこ とがあり、さらにはウィルスの同一濃縮物に由来するRNAから得られたものと 異なることさえある。 結論として、 ・既知の逆転写および/または増幅技術は同じ標本について実験ごとに同一の結 果が得られない、 請求の範囲 1.任意のDNAまたはRNA微生物の定量化と検出のための方法において、 (1)外部標準を形成するように、そのDNAまたはRNA濃度によってあらか じめ検定された微生物の連続的希釈から得られた標準微生物の濃度範囲の形での 、微生物の標準濃度または、標準微生物と呼ばれるこの微生物が有するDNAま たはRNAの濃度の使用または決定と、 (2)定量される対象微生物またはそのゲノムが標準微生物または並列処理され るそのゲノムに等しいとき、微生物の未知の濃度から得られたDNAまたはRN Aの逆転写および/または増幅生成物の量と前記微生物の既知の濃度のRNAま たはDNAから得られた増幅生成物の量との比較と、 さらに増幅効果またはRT効果の対照のために内部対照の添加: を含むことを特徴とする方法。 2.過程(2)が標準の濃度と好適には分岐DNAと呼ばれる方法または標準ま たは対象微生物のDNAまたはRNAを増幅しない他のいっさいの顕色方法によ って検出されるような対象微生物の濃度との比較に基づく顕色で主として構成さ れることを特徴とする請求項1に記載の方法。 3.1)ヒト、動物または植物の採取標本から、または細胞培養から、定量する 微生物の任意の量を採取し、精製する、ここで微生物の量は有利には対象DNA またはRNAの濃度が直接法によって測定できるのに十分な量とする過程と、 2)DNAまたはRNAを抽出し、その採取量を測定する過程と、 3)他方で当該微生物のヌクレオチド基の数を用いる過程と、 4)このヌクレオチド基の数から、同じく既知のヌクレオチドの平均分子量を計 算に入れて、前記微生物のDNAまたはRNAの合計分子量を計算する過程と、 5)このようにしてアボガドロ数を用いて、それぞれの微生物が有するDNAま たはRNAの量を計算する過程と、 6)それぞれの希釈について(a)DNAまたはRNAの濃度と(b)微生物の 濃度がわかっている、外部標準を形成するために、そのDNAまたはRNA濃度 に応じてあらかじめ検定された微生物の連続する希釈から得られた標準微生物濃 度範囲を調製および/または使用する過程と、 7)標準および対象微生物のDNAまたはRNAを抽出し、内部対照を添加し、 分岐DNAと呼ばれる方法または標準または対象微生物のDNAまたはRNAを 増幅しない他のいっさいの顕色方法による顕色および/または逆転写および/ま たは少なくとも一回の増幅に抽出物を並行してかけ、得られた値を記録する過程 と、 8)標準および対象微生物のDNAまたはRNAの濃度、あるいは対象微生物の 増幅生成物と外部標準のそれを比較して、そこから対象微生物のそれぞれの標本 の中のDNAまたはRNAまたは総微生物の濃度の値を演繹する過程: とから成ることを特徴とする請求項1に記載の方法。 4.過程2)から5)が微生物数の単純な直接測定に代えられたことを特徴とす る請求項3に記載の方法。 5.増幅効果、またはRTに結びつく増幅効果の対照として異種プラスミドのD NAまたは異種転写産物のRNAの形の、配列やプライマーが対象DNAまたは RNAとは無関係な、内部対照添加を含むことを特徴とする請求項1から4のい ずれか一つに記載の方法。 6.微生物の既知の濃度の調製物を、 ・分岐DANと呼ばれる顕色法および/または逆転写および/または自生ウィル スのDNAまたはRNAと同一の仕方の増幅などの顕色方法による検出または定 量にDNAまたはRNAが適したままである、不活性化した同じ微生物、 ・同じ微生物から抽出した完全なヌクレオチド配列、または ・合成によって製造した、完全なヌクレオチド配列、 の既知の濃度の調製物に代えることを特徴とする請求項1または2のいずれか一 つに記載の方法。 7.定量または検出されるタイプのDNAまたはRNAの完全な微生物の検定さ れた既知の濃度の調製物または……前記微…のゲノムのDNAまたはRNAの濃 度の調製物を調製し、使用者の利用に供するまで保管することを特徴とする請求 項1から6のいずれか一つに記載の方法。 12.全ての媒体または標本内の微生物の定量化のための、または微生物の測定 可能最小量、またはそれを超える量の検出のための請求項8から10のいずれか 一つに記載のキットまたはセットの使用。 【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1998年2月12日(1998.2.12) 【補正内容】 ……この微生物の既知の濃度に対応する…生物……。 8.適切な容器内におよび/または適切な装置の形で主として、 ・一連の、そのDNAまたはRAN濃度によってあらかじめ検定された、定量ま たは検出されるタイプのDNAまたはRNAの完全な微生物の既知の濃度、また は前記微生物の既知の濃度に対応するDNAまたはRNAの濃度、 ・対象および標準微生物のDNAまたはRNAのPCR、RT−PCRまたはN ASBAによるものを始めとする、抽出、顕色および/または逆転写および/ま たは増幅の手段、 ・対象および標準微生物、あるいは顕色あるいは増幅生成物のDNAまたはRN A分析のための手段と、 内部対照: を含むDNAまたはRNA微生物の定量または検出のためのキットまたは手段の セット。 9.微生物数の単純な直接測定のための手段を含むことを特徴とする請求項8に 記載のキットまたは手段のセット。 10.増幅効果、またはRTに結びつく増幅効果の対照として好適には異種プラ スミドのDNAまたは異種転写産物のRNAの形の、配列やプライマーが対象D NAまたはRNAとは無関係な、内部対照添加を含むことを特徴とする請求項8 または9のいずれか一つに記載のキットまたは手段のセット。 11.全ての媒体または標本内の微生物の定量化のための、または微生物の測定 可能最小量、またはそれを超える量の検出のための請求項1から7のいずれか一 つに記載の方法の使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AU,BR,CA,CZ,GE ,HU,IL,IS,JP,KP,KR,LK,LR, MG,MN,MX,NO,NZ,PL,RO,SG,T R,UA,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.任意のDNAまたはRNA微生物の定量化と検出のための外部標準を用いる 方法において、 (1)微生物の標準濃度または、標準微生物と呼ばれるこの微生物が有するDN AまたはRNAの濃度の使用または決定と、 (2)定量される対象微生物またはそのゲノムが標準微生物または並列処理され るそのゲノムに等しいとき、微生物の未知の濃度から得られたDNAまたはRN Aの逆転写および/または増幅生成物の量と前記微生物の既知の濃度のRNAま たはDNAから得られた増幅生成物の量との比較: を含むことを特徴とする方法。 2.過程(2)が標準の濃度と好適には分岐DNAと呼ばれる方法または標準ま たは対象微生物のDNAまたはRNAを増幅しない他のいっさいの顕色方法によ って検出されるような対象微生物の濃度との比較に基づく顕色で主として構成さ れることを特徴とする請求項1に記載の方法。 3.1)ヒト、動物または植物の採取標本から、または細胞培養から、定量する 微生物の任意の量を採取し、精製する、ここで微生物の量は有利には対象DNA またはRNAの濃度が直接法によって測定できるのに十分な量とする過程と、 2)DNAまたはRNAを抽出し、その採取量を測定する過程と、 3)他方で当該微生物のヌクレオチド基の数を用いる過程と、 4)このヌクレオチド基の数から、同じく既知のヌクレオチドの平均分子量を計 算に入れて、前記微生物のDNAまたはRNAの合計分子量を計算する過程と、 5)このようにしてアボガドロ数を用いて、それぞれの微生物が有するDNAま たはRNAの量を計算する過程と、 6)それぞれの希釈について(a)DNAまたはRNAの濃度と(b)微生物の 濃度がわかっている、外部標準を形成するために、そのDNAまたはRNA濃度 に応じてあらかじめ検定された微生物の連続する希釈から得られた標準微生物濃 度範囲を調製および/または使用する過程と、 7)標準および対象微生物のDNAまたはRNAを抽出し、分岐DNAと呼ばれ る方法または標準または対象微生物のDNAまたはRNAを増幅しない他のいっ さいの顕色方法による顕色および/または逆転写および/または少なくとも一回 の増幅に抽出物を並行してかけ、得られた値を記録する過程と、 8)標準および対象微生物のDNAまたはRNAの濃度、あるいは対象微生物の 増幅生成物と外部標準のそれを比較して、そこから対象微生物のそれぞれの標本 の中のDNAまたはRNAまたは総微生物の濃度の値を演繹する過程: とから成ることを特徴とする請求項1に記載の方法。 4.過程2)から5)が微生物数の単純な直接測定に代えられたことを特徴とす る請求項3に記載の方法。 5.増幅効果、またはRTに結びつく増幅効果の対照として好適には異種プラス ミドのDNAまたは異種転写産物のRNAの形の、配列やプライマーが対象DN AまたはRNAとは無関係な、内部対照添加をさらに含むことを特徴とする請求 項1から4のいずれか一つに記載の方法。 6.微生物の既知の濃度の調製物を、 ・分岐DNAと呼ばれる顕色法および/または逆転写および/または自生ウィル スのDNAまたはRNAと同一の仕方の増幅などの顕色方法による検出または定 量にDNAまたはRNAが適したままである、不活性化した同じ微生物、 ・同じ微生物から抽出した完全なヌクレオチド配列、または ・合成によって製造した、完全なヌクレオチド配列、 の既知の濃度の調製物に代えることを特徴とする請求項1または2のいずれか一 つに記載の方法。 7.定量または検出されるタイプのDNAまたはRNAの完全な微生物の検定さ れた既知の濃度の調製物またはこの微生物の既知の濃度に対応する前記微生物の ゲノムのDNAまたはRNAの濃度の調製物を調製し、使用者の利用に供するま で保管することを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の方法。 8.適切な容器内におよび/または適切な装置の形で主として、 ・一連の定量または検出されるタイプのDNAまたはRNAの完全な微生物の検 定された既知の濃度、または前記微生物の既知の濃度に対応するDNAまたはR NAの濃度、 ・対象および標準微生物のDNAまたはRNAのPCR、RT−PCRまたはN ASBAによるものを始めとする、抽出、顕色および/または逆転写および/ま たは増幅の手段、 ・対象および標準微生物、あるいは顕色あるいは増幅生成物のDNAまたはRN A分析のための手段: とから成るDNAまたはRNA微生物の定量または検出のためのキットまたは手 段のセット。 9.微生物数の単純な直接測定のための手段を含むことを特徴とする請求項8に 記載のキットまたは手段のセット。 10.増幅効果、またはRTに結びつく増幅効果の対照として好適には異種プラ スミドのDNAまたは異種転写産物のRNAの形の、配列やプライマーが対象D NAまたはRNAとは無関係な、内部対照添加をさらに含むことを特徴とする請 求項8または9のいずれか一つに記載のキットまたは手段のセット。 11.全ての媒体または標本内の微生物の定量化のための、または微生物の測定 可能最小量、またはそれを超える量の検出のための請求項1から7のいずれか一 つに記載の方法の使用。 12.全ての媒体または標本内の微生物の定量化のための、または微生物の測定 可能最小量、またはそれを超える量の検出のための請求項8から10のいずれか 一つに記載のキットまたはセットの使用。
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