JP2000357799A - 半導体装置およびその作製方法 - Google Patents

半導体装置およびその作製方法

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潤 小山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクティブマトリクス型の表示装置の画面の
大面積化を可能とするゲート電極とゲート配線を提供す
ることを第1の課題とする。 【解決手段】 表示領域に画素TFTを設けた半導体装
置において、前記画素TFTのゲート電極131を第1
の導電層で形成し、前記ゲート電極131は第2の導電
層で形成されるゲート配線148と接続部で電気的に接
触し、前記接続部は前記画素TFTの半導体層107の
外側に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁表面を有する
基板上に薄膜トランジスタ(以下、TFTと記す)によ
る能動回路を設けた半導体装置およびその作製方法に関
する。特に本発明は、画像表示領域とその駆動回路とを
同一基板上に設けた液晶表示装置に代表される電気光学
装置、および電気光学装置を搭載した電子機器に好適に
利用できる。尚、本明細書における半導体装置とは、半
導体特性を利用することで機能する装置全般を指し、上
記電気光学装置およびその電気光学装置を搭載した電子
機器をその範疇に含んでいる。
【0002】
【従来の技術】結晶質シリコン膜で半導体層を形成した
TFT(以下、結晶質シリコンTFTと記す)は電界効
果移動度が高く、いろいろな機能回路を形成することが
可能である。結晶質シリコンTFTを用いたアクティブ
マトリクス型液晶表示装置は、画像表示領域と画像表示
を行うための駆動回路が同一の基板上に形成されてい
る。画像表示領域にはnチャネル型TFTで形成した画
素TFTと保持容量が設けられおり、駆動回路にはCM
OS回路を基本として形成されるシフトレジスタ回路、
レベルシフタ回路、バッファ回路、サンプリング回路な
どから構成されている。
【0003】しかし、画素TFTと駆動回路のTFTと
では動作条件が同一でなく、従ってTFTに要求される
特性は少なからず異なっている。例えば、画素TFTは
スイッチ素子として機能するものであり、液晶に電圧を
印加して駆動させるものである。液晶は交流で駆動させ
るので、フレーム反転駆動と呼ばれる方式が多く採用さ
れている。この方式では消費電力を低く抑えるために、
画素TFTに要求される特性はオフ電流値(TFTがオ
フ動作時に流れるドレイン電流)を十分低くすることで
ある。一方、制御回路のバッファ回路は高い駆動電圧が
印加されるため、高電圧が印加されても壊れないように
耐圧を高めておく必要がある。また電流駆動能力を高め
るために、オン電流値(TFTがオン動作時に流れるド
レイン電流)を十分確保する必要がある。
【0004】オフ電流値を低減するためのTFTの構造
として、低濃度ドレイン(LDD:Lightly Doped Dr
ain)構造が知られている。この構造はチャネル形成領
域と、高濃度に不純物元素を添加して形成するソース領
域またはドレイン領域との間に低濃度に不純物元素を添
加した領域を設けたものであり、この領域をLDD領域
と呼んでいる。また、ホットキャリアによるオン電流値
の劣化を防ぐための手段として、LDD領域をゲート絶
縁膜を介してゲート電極と重ねて配置させた、いわゆる
GOLD(Gate-drain Overlapped LDD)構造が知ら
れている。このような構造とすることで、ドレイン近傍
の高電界が緩和されてホットキャリア注入を防ぎ、劣化
現象の防止に有効であることが知られている。
【0005】一方、アクティブマトリクス型液晶表示装
置の商品としての価値を高めるために、画面の大型化お
よび高精細化が要求がなされている。しかし、画面の大
型化および高精細化により走査線(ゲート配線)の数が
増えその長さも増大するので、ゲート配線の低抵抗化が
より必要となる。すなわち走査線が増えるに従って液晶
への充電時間が短くなり、ゲート配線の時定数(抵抗×
容量)を小さくして高速で応答させる必要がある。例え
ば、ゲート配線を形成する材料の比抵抗が100μΩc
mの場合には画面サイズが6インチクラスがほぼ限界と
なるが、3μΩcmの場合には27インチクラス相当ま
で表示が可能とされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、画素マ
トリクス回路の画素TFTと、シフトレジスタ回路やバ
ッファ回路などの制御回路のTFTとでは、その要求さ
れる特性は必ずしも同じではない。例えば、画素TFT
においてはゲートに大きな逆バイアス(nチャネル型T
FTでは負の電圧)が印加されるが、制御回路のTFT
は基本的に逆バイアス状態で動作することはない。ま
た、動作速度に関しても、画素TFTは制御回路のTF
Tの1/100以下で良い。
【0007】また、GOLD構造はオン電流値の劣化を
防ぐ効果は高いが、その反面、通常のLDD構造と比べ
てオフ電流値が大きくなってしまう問題があった。従っ
て、画素TFTに適用するには好ましい構造ではなかっ
た。逆に通常のLDD構造はオフ電流値を抑える効果は
高いが、ドレイン近傍の電界を緩和してホットキャリア
注入による劣化を防ぐ効果は低かった。このように、ア
クティブマトリクス型液晶表示装置のような動作条件の
異なる複数の集積回路を有する半導体装置において、全
てのTFTを同じ構造で形成することは必ずしも好まし
くなかった。このような問題点は、特に結晶質シリコン
TFTにおいて、その特性が高まり、またアクティブマ
トリクス型液晶表示装置に要求される性能が高まるほど
顕在化してきた。
【0008】大画面のアクティブマトリクス型の液晶表
示装置を実現するために、配線材料としてアルミニウム
(Al)や銅(Cu)を使用することも考えられるが、
耐食性や耐熱性が悪いといった欠点があった。従って、
TFTのゲート電極をこのような材料で形成することは
必ずしも好ましくなく、そのような材料をTFTの製造
工程に導入することは容易ではなかった。勿論、配線を
他の導電性材料で形成することも可能であるが、アルミ
ニウム(Al)や銅(Cu)ほど低抵抗な材料はなく、
大画面の表示装置を作製することはできなかった。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明の構成は、表示領域に設けた画素TFT
と、該表示領域の周辺に設けた駆動回路のTFTとを同
一の基板上に有する半導体装置において、前記画素TF
Tと前記駆動回路のTFTとは、第1の導電層で形成さ
れるゲート電極を有し、前記ゲート電極は、第2の導電
層で形成されるゲート配線と接続部で電気的に接触し、
前記接続部は、前記画素TFTと前記駆動回路のTFT
とが有するチャネル形成領域の外側に設けられているこ
とを特徴としている。
【0010】また、他の発明の構成は、表示領域に設け
た画素TFTと、該表示領域の周辺に設けた駆動回路の
TFTとを同一の基板上に有する半導体装置において、
前記画素TFTと前記駆動回路のTFTとは、第1の導
電層で形成されるゲート電極を有し、前記ゲート電極
は、第2の導電層で形成されるゲート配線と、前記画素
TFTと前記駆動回路のTFTとが有するチャネル形成
領域の外側に設けられた接続部で電気的に接触し、前記
画素TFTのLDD領域は、該画素TFTのゲート電極
と重ならないように配置され、前記駆動回路の第1のn
チャネル型TFTのLDD領域は、該第1のnチャネル
型TFTのゲート電極と重なるように配置され、前記駆
動回路の第2のnチャネル型TFTのLDD領域は、該
第1のnチャネル型TFTのゲート電極と少なくとも一
部が重なるように配置されていることを特徴としてい
る。
【0011】上記本発明の構成において、前記第1の導
電層は、タンタル、タングステン、チタン、モリブデン
から選ばれた少なくとも1種と窒素とを含む導電層
(A)と、該導電層(A)上に形成され、タンタル、タ
ングステン、チタン、モリブデンから選ばれた少なくと
も1種を主成分とする導電層(B)と、該導電層(B)
が該導電層(A)に接しない領域に形成され、タンタ
ル、タングステン、チタン、モリブデンから選ばれた少
なくとも1種と窒素とを含む導電層(C)とを有し、前
記第2の導電層は、少なくとも、アルミニウムまたは銅
を主成分とする導電層(D)と、タンタル、タングステ
ン、チタン、モリブデンから選ばれた少なくとも1種を
主成分とする導電層(E)とを有し、前記接続部で導電
層(C)と導電層(D)が接触していることを特徴とし
ている。前記導電層(B)は、添加元素としてアルゴン
を含み、かつ、該導電層(B)中の酸素濃度が30pp
m以下であることをが望ましい。
【0012】上記問題点を解決するために、本発明の半
導体装置の作製方法は、表示領域に設けた画素TFT
と、該表示領域の周辺に設けた駆動回路のTFTとを同
一の基板上に有する半導体装置の作製方法において、前
記画素TFTと前記駆動回路のTFTとのゲート電極
を、第1の導電層で形成する工程と、前記ゲート電極に
接続するゲート配線を、第2の導電層で形成する工程と
を有し、前記ゲート電極と前記ゲート配線とは、前記画
素TFTと前記駆動回路のTFTとのチャネル形成領域
の外側に設けられた接続部で接続することを特徴として
いる。
【0013】また、本発明の半導体装置の作製方法は、
表示領域に設けた画素TFTと、該表示領域の周辺に設
けた駆動回路のTFTとを同一の基板上に有する半導体
装置において、前記駆動回路を形成する第1および第2
のnチャネル型TFTの半導体層に、2×1016〜5×
1019atoms/cm3の濃度範囲でn型を付与する不純物元
素を選択的に添加する第1の工程と、前記画素TFTと
前記駆動回路のTFTとのゲート電極を第1の導電層で
形成する第2の工程と、前記駆動回路を形成するpチャ
ネル型TFTの半導体層に、3×1020〜3×1021at
oms/cm3の濃度範囲でp型を付与する不純物元素を選択
的に添加する第3の工程と、前記駆動回路を形成する第
1および第2のnチャネル型TFTの半導体層と、前記
画素TFTの半導体層とに、1×1020〜1×1021at
oms/cm3の濃度範囲でn型を付与する不純物元素を選択
的に添加する第4の工程と、前記画素TFTの半導体層
に、ゲート電極をマスクとして、1×1016〜5×10
18atoms/cm3の濃度範囲でn型を付与する不純物元素を
選択的に添加する第5の工程と、前記画素TFTと前記
駆動回路のTFTとのゲート配線を第2の導電層で形成
する第6の工程とを有し、前記ゲート電極と前記ゲート
配線とは、前記画素TFTと前記駆動回路のTFTとの
チャネル形成領域の外側に設けられた接続部で接続する
ことを特徴としている。
【0014】上記本発明の半導体装置の作製方法におい
て、前記第1の導電層は、タンタル、タングステン、チ
タン、モリブデンから選ばれた少なくとも1種と窒素と
を含む導電層(A)を形成する工程と、該導電層(A)
上に形成されタンタル、タングステン、チタン、モリブ
デンから選ばれた少なくとも1種を主成分とする導電層
(B)を形成する工程と、該導電層(B)が該導電層
(A)に接しない領域に形成されタンタル、タングステ
ン、チタン、モリブデンから選ばれた少なくとも1種と
窒素とを含む導電層(C)を形成する工程とから形成さ
れ、前記第2の導電層は、少なくとも、アルミニウムま
たは銅を主成分とする導電層(D)を形成する工程と、
タンタル、タングステン、チタン、モリブデンから選ば
れた少なくとも1種を主成分とする導電層(E)を形成
する工程とから形成され、前記接続部で導電層(C)と
導電層(D)が接続していることを特徴としている。導
電層(A)は、アルゴンと窒素またはアンモニアとの混
合雰囲気中で、タンタル、タングステン、チタン、モリ
ブデンから選ばれた少なくとも1種を主成分とするター
ゲットを用いたスパッタ法で形成することが可能であ
り、導電層(C)は、酸素濃度が1ppm以下の窒素雰
囲気中で導電層(B)を熱処理して形成することが望ま
しい。また、導電層(C)は、酸素濃度が1ppm以下
の窒素プラズマ雰囲気中で導電層(B)を熱処理して形
成しても良い。
【0015】
【発明の実施の形態】[実施形態1]本発明の実施形態を
図1〜図5を用いて説明する。ここでは表示領域の画素
TFTと、表示領域の周辺に設けられる駆動回路のTF
Tを同一基板上に作製する方法について工程に従って詳
細に説明する。但し、説明を簡単にするために、制御回
路ではシフトレジスタ回路、バッファ回路などの基本回
路であるCMOS回路と、サンプリング回路を形成する
nチャネル型TFTとを図示することにする。
【0016】図1(A)において、基板101には低ア
ルカリガラス基板や石英基板を用いることができる。本
実施例では低アルカリガラス基板を用いた。この場合、
ガラス歪み点よりも10〜20℃程度低い温度であらか
じめ熱処理しておいても良い。この基板101のTFT
を形成する表面には、基板101からの不純物拡散を防
ぐために、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜または酸化
窒化シリコン膜などの下地膜102を形成する。例え
ば、プラズマCVD法でSiH4、NH3、N2Oから作
製される酸化窒化シリコン膜を100nm、同様にSi
4、N2Oから作製される酸化窒化シリコン膜を200
nmの厚さに積層形成する。
【0017】次に、20〜150nm(好ましくは30
〜80nm)の厚さで非晶質構造を有する半導体膜10
3aを、プラズマCVD法やスパッタ法などの公知の方
法で形成する。本実施例では、プラズマCVD法で非晶
質シリコン膜を55nmの厚さに形成した。非晶質構造
を有する半導体膜としては、非晶質半導体膜や微結晶半
導体膜があり、非晶質シリコンゲルマニウム膜などの非
晶質構造を有する化合物半導体膜を適用しても良い。ま
た、下地膜102と非晶質シリコン膜103aとは同じ
成膜法で形成することが可能であるので、両者を連続形
成しても良い。下地膜を形成した後、一旦大気雰囲気に
晒さないことでその表面の汚染を防ぐことが可能とな
り、作製するTFTの特性バラツキやしきい値電圧の変
動を低減させることができる。(図1(A))
【0018】そして、公知の結晶化技術を使用して非晶
質シリコン膜103aから結晶質シリコン膜103bを
形成する。例えば、レーザー結晶化法や熱結晶化法(固
相成長法)を適用すれば良いが、ここでは、特開平7−
130652号公報で開示された技術に従って、触媒元
素を用いる結晶化法で結晶質シリコン膜103bを形成
した。結晶化の工程に先立って、非晶質シリコン膜の含
有水素量にもよるが、400〜500℃で1時間程度の
熱処理を行い、含有水素量を5atom%以下にしてから結
晶化させることが望ましい。非晶質シリコン膜を結晶化
させると原子の再配列が起こり緻密化するので、作製さ
れる結晶質シリコン膜の厚さは当初の非晶質シリコン膜
の厚さ(本実施例では55nm)よりも1〜15%程度
減少した。(図1(B))
【0019】そして、結晶質シリコン膜103bを島状
に分割して、島状半導体層104〜107を形成する。
その後、プラズマCVD法またはスパッタ法により50
〜100nmの厚さの酸化シリコン膜によるマスク層1
08を形成する。(図1(C))
【0020】そしてレジストマスク109を設け、nチ
ャネル型TFTを形成する島状半導体層105〜107
の全面にしきい値電圧を制御する目的で1×1016〜5
×1017atoms/cm3程度の濃度でp型を付与する不純物
元素としてボロン(B)を添加した。ボロン(B)の添
加はイオンドープ法で実施しても良いし、非晶質シリコ
ン膜を成膜するときに同時に添加しておくこともでき
る。ここでのボロン(B)添加は必ずしも必要でない
が、ボロン(B)を添加した半導体層110〜112は
nチャネル型TFTのしきい値電圧を所定の範囲内に収
めるために形成することが好ましかった。(図1
(D))
【0021】駆動回路のnチャネル型TFTのLDD領
域を形成するために、n型を付与する不純物元素を島状
半導体層110、111に選択的に添加する。そのた
め、あらかじめレジストマスク113〜116を形成し
た。n型を付与する不純物元素としては、リン(P)や
砒素(As)を用いれば良く、ここではリン(P)を添
加すべく、フォスフィン(PH3)を用いたイオンドー
プ法を適用した。形成された不純物領域117、118
のリン(P)濃度は2×1016〜5×1019atoms/cm3
の範囲とすれば良い。本明細書中では、ここで形成され
た不純物領域117〜119に含まれるn型を付与する
不純物元素の濃度を(n-)と表す。また、不純物領域
119は、画素マトリクス回路の保持容量を形成するた
めの半導体層であり、この領域にも同じ濃度でリン
(P)を添加した。(図2(A))
【0022】次に、マスク層108をフッ酸などにより
除去して、図1(D)と図2(A)で添加した不純物元
素を活性化させる工程を行う。活性化は、窒素雰囲気中
で500〜600℃で1〜4時間の熱処理や、レーザー
活性化の方法により行うことができる。また、両者を併
用して行っても良い。本実施例では、レーザー活性化の
方法を用い、KrFエキシマレーザー光(波長248n
m)を用い、線状ビームを形成して、発振周波数5〜5
0Hz、エネルギー密度100〜500mJ/cm2
して線状ビームのオーバーラップ割合を80〜98%と
して走査して、島状半導体層が形成された基板全面を処
理した。尚、レーザー光の照射条件には何ら限定される
事項はなく、実施者が適宣決定すれば良い。
【0023】そして、ゲート絶縁膜120をプラズマC
VD法またはスパッタ法を用いて10〜150nmの厚
さでシリコンを含む絶縁膜で形成する。例えば、120
nmの厚さで酸化窒化シリコン膜を形成する。ゲート絶
縁膜には、他のシリコンを含む絶縁膜を単層または積層
構造として用いても良い。(図2(B))
【0024】次に、ゲート電極を形成するために第1の
導電層を成膜する。この第1の導電層は単層で形成して
も良いが、必要に応じて二層あるいは三層といった積層
構造としても良い。本実施例では、導電性の窒化物金属
膜から成る導電層(A)121と金属膜から成る導電層
(B)122とを積層させた。導電層(B)122はタ
ンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(M
o)、タングステン(W)から選ばれた元素、または前
記元素を主成分とする合金か、前記元素を組み合わせた
合金膜(代表的にはMo−W合金膜、Mo−Ta合金
膜)で形成すれば良く、導電層(A)121は窒化タン
タル(TaN)、窒化タングステン(WN)、窒化チタ
ン(TiN)膜、窒化モリブデン(MoN)で形成す
る。また、導電層(A)121は代替材料として、タン
グステンシリサイド、チタンシリサイド、モリブデンシ
リサイドを適用しても良い。導電層(B)は低抵抗化を
図るために含有する不純物濃度を低減させると良く、特
に酸素濃度に関しては30ppm以下とすると良かっ
た。例えば、タングステン(W)は酸素濃度を30pp
m以下とすることで20μΩcm以下の比抵抗値を実現
することができた。
【0025】導電層(A)121は10〜50nm(好
ましくは20〜30nm)とし、導電層(B)122は
200〜400nm(好ましくは250〜350nm)
とすれば良い。本実施例では、導電層(A)121に3
0nmの厚さの窒化タンタル膜を、導電層(B)122
には350nmのTa膜を用い、いずれもスパッタ法で
形成した。このスパッタ法による成膜では、スパッタ用
のガスのArに適量のXeやKrを加えておくと、形成
する膜の内部応力を緩和して膜の剥離を防止することが
できる。尚、図示しないが、導電層(A)121の下に
2〜20nm程度の厚さでリン(P)をドープしたシリ
コン膜を形成しておくことは有効である。これにより、
その上に形成される導電膜の密着性向上と酸化防止を図
ると同時に、導電層(A)または導電層(B)が微量に
含有するアルカリ金属元素がゲート絶縁膜120に拡散
するのを防ぐことができる。(図2(C))
【0026】次に、レジストマスク123〜127を形
成し、導電層(A)121と導電層(B)122とを一
括でエッチングしてゲート電極128〜131と容量配
線132を形成する。ゲート電極128〜131と容量
配線132は、導電層(A)から成る128a〜132
aと、導電層(B)から成る128b〜132bとが一
体として形成されている。この時、駆動回路に形成する
ゲート電極129、130は不純物領域117、118
の一部と、ゲート絶縁膜120を介して重なるように形
成する。(図2(D))
【0027】次いで、駆動回路のpチャネル型TFTの
ソース領域およびドレイン領域を形成するために、p型
を付与する不純物元素を添加する工程を行う。ここで
は、ゲート電極128をマスクとして、自己整合的に不
純物領域を形成する。このとき、nチャネル型TFTが
形成される領域はレジストマスク133で被覆してお
く。そして、ジボラン(B26)を用いたイオンドープ
法で不純物領域134を形成した。この領域のボロン
(B)濃度は3×1020〜3×1021atoms/cm3となる
ようにする。本明細書中では、ここで形成された不純物
領域134に含まれるp型を付与する不純物元素の濃度
を(p+)と表す。(図3(A))
【0028】次に、nチャネル型TFTにおいて、ソー
ス領域またはドレイン領域として機能する不純物領域の
形成を行った。レジストのマスク135〜137を形成
し、n型を付与する不純物元素が添加して不純物領域1
38〜142を形成した。これは、フォスフィン(PH
3)を用いたイオンドープ法で行い、この領域のリン
(P)濃度を1×1020〜1×1021atoms/cm3とし
た。本明細書中では、ここで形成された不純物領域13
8〜142に含まれるn型を付与する不純物元素の濃度
を(n+)と表す。(図3(B))
【0029】不純物領域138〜142には、既に前工
程で添加されたリン(P)またはボロン(B)が含まれ
ているが、それに比して十分に高い濃度でリン(P)が
添加されるので、前工程で添加されたリン(P)または
ボロン(B)の影響は考えなくても良い。また、不純物
領域138に添加されたリン(P)濃度は図3(A)で
添加されたボロン(B)濃度の1/2〜1/3なのでp
型の導電性が確保され、TFTの特性に何ら影響を与え
ることはなかった。
【0030】そして、画素マトリクス回路のnチャネル
型TFTのLDD領域を形成するためのn型を付与する
不純物添加の工程を行った。ここではゲート電極131
をマスクとして自己整合的にn型を付与する不純物元素
をイオンドープ法で添加した。添加するリン(P)の濃
度は1×1016〜5×1018atoms/cm3であり、図2
(A)および図3(A)と図3(B)で添加する不純物
元素の濃度よりも低濃度で添加することで、実質的には
不純物領域143、144のみが形成される。本明細書
中では、この不純物領域143、144に含まれるn型
を付与する不純物元素の濃度を(n--)と表す。(図3
(C))
【0031】その後、それぞれの濃度で添加されたn型
またはp型を付与する不純物元素を活性化するために熱
処理工程を行う。この工程はファーネスアニール法、レ
ーザーアニール法、またはラピッドサーマルアニール法
(RTA法)で行うことができる。ここではファーネス
アニール法で活性化工程を行った。熱処理は酸素濃度が
1ppm以下、好ましくは0.1ppm以下の窒素雰囲
気中で400〜800℃、代表的には500〜600℃
で行うものであり、本実施例では550℃で4時間の熱
処理を行った。また、基板101に石英基板のような耐
熱性を有するものを使用した場合には、800℃で1時
間の熱処理としても良く、不純物元素の活性化と、該不
純物元素が添加された不純物領域とチャネル形成領域と
の接合を良好に形成することができた。
【0032】この熱処理において、ゲート電極128〜
131と容量配線132形成する金属膜128b〜13
2bは、表面から5〜80nmの厚さで導電層(C)1
28c〜132cが形成される。例えば、導電層(B)
128b〜132bがタングステン(W)の場合には窒
化タングステン(WN)が形成され、タンタル(Ta)
の場合には窒化タンタル(TaN)を形成することがで
きる。また、導電層(C)128c〜132cは、窒素
またはアンモニアなどを用いた窒素を含むプラズマ雰囲
気にゲート電極128〜131を晒しても同様に形成す
りことができる。さらに、3〜100%の水素を含む雰
囲気中で、300〜450℃で1〜12時間の熱処理を
行い、島状半導体層を水素化する工程を行った。この工
程は熱的に励起された水素により半導体層のダングリン
グボンドを終端する工程である。水素化の他の手段とし
て、プラズマ水素化(プラズマにより励起された水素を
用いる)を行っても良い。
【0033】島状半導体層が、非晶質シリコン膜から触
媒元素を用いる結晶化の方法で作製された場合、島状半
導体層中には微量の触媒元素が残留した。勿論、そのよ
うな状態でもTFTを完成させることが可能であるが、
残留する触媒元素を少なくともチャネル形成領域から除
去する方がより好ましかった。この触媒元素を除去する
手段の一つにリン(P)によるゲッタリング作用を利用
する手段があった。ゲッタリングに必要なリン(P)の
濃度は図3(B)で形成した不純物領域(n+)と同程
度であり、ここで実施される活性化工程の熱処理によ
り、nチャネル型TFTおよびpチャネル型TFTのチ
ャネル形成領域から触媒元素をゲッタリングをすること
ができた。(図3(D))
【0034】図6(A)および図7(A)はここまでの
工程におけるTFTの上面図であり、A−A'断面およ
びC−C'断面は図3(D)のA−A'およびC−C'に
対応している。また、B−B'断面およびD−D'断面は
図8(A)および図9(A)の断面図に対応している。
図6および図7の上面図はゲート絶縁膜を省略している
が、ここまでの工程で少なくとも島状半導体層104〜
107上にゲート電極128〜131と容量配線132
が図に示すように形成されている。
【0035】活性化および水素化の工程が終了したら、
ゲート配線とする第2の導電膜を形成する。この第2の
導電膜は低抵抗材料であるアルミニウム(Al)や銅
(Cu)を主成分とする導電層(D)と、チタン(T
i)やタンタル(Ta)、タングステン(W)、モリブ
デン(Mo)から成る導電層(E)とで形成すると良
い。本実施例では、チタン(Ti)を0.1〜2重量%
含むアルミニウム(Al)膜を導電層(D)145と
し、チタン(Ti)膜を導電層(E)146として形成
した。導電層(D)145は200〜400nm(好ま
しくは250〜350nm)とすれば良く、導電層
(E)146は50〜200(好ましくは100〜15
0nm)で形成すれば良い。(図4(A))
【0036】そして、ゲート電極に接続するゲート配線
を形成するために導電層(E)146と導電層(D)1
45とをエッチング処理して、ゲート配線147、14
8と容量配線149を形成た。エッチング処理は最初に
SiCl4とCl2とBCl3との混合ガスを用いたドラ
イエッチング法で導電層(E)の表面から導電層(D)
の途中まで除去し、その後リン酸系のエッチング溶液に
よるウエットエッチングで導電層(D)を除去すること
により、下地との選択加工性を保ってゲート配線を形成
することができた。
【0037】図6(B)および図7(B)はこの状態の
上面図を示し、A−A'断面およびC−C'断面は図4
(B)のA−A'およびC−C'に対応している。また、
B−B'断面およびD−D'断面は図8(B)および図9
(B)のB−B'およびD−D'に対応している。図6
(B)および図7(B)において、ゲート配線147、
148の一部は、ゲート電極128、129、131の
一部と重なり電気的に接触している。この様子はB−
B'断面およびD−D'断面に対応した図8(B)および
図9(B)の断面構造図からも明らかで、第1の導電層
を形成する導電層(C)と第2の導電層を形成する導電
層(D)とが電気的に接触している。
【0038】第1の層間絶縁膜150は500〜150
0nmの厚さで酸化シリコン膜または酸化窒化シリコン
膜で形成され、その後、それぞれの島状半導体層に形成
されたソース領域またはドレイン領域に達するコンタク
トホールを形成し、ソース配線151〜154と、ドレ
イン配線155〜158を形成する。図示していない
が、本実施例ではこの電極を、Ti膜を100nm、T
iを含むアルミニウム膜300nm、Ti膜150nm
をスパッタ法で連続して形成した3層構造の積層膜とし
た。
【0039】次に、パッシベーション膜159として、
窒化シリコン膜、酸化シリコン膜、または窒化酸化シリ
コン膜を50〜500nm(代表的には100〜300
nm)の厚さで形成する。この状態で水素化処理を行う
とTFTの特性向上に対して好ましい結果が得られた。
例えば、3〜100%の水素を含む雰囲気中で、300
〜450℃で1〜12時間の熱処理を行うと良く、ある
いはプラズマ水素化法を用いても同様の効果が得られ
た。なお、ここで後に画素電極とドレイン配線を接続す
るためのコンタクトホールを形成する位置において、パ
ッシベーション膜159に開口部を形成しておいても良
い。(図4(C))
【0040】図6(C)および図7(C)のはこの状態
の上面図を示し、A−A'断面およびC−C'断面は図4
(C)のA−A'およびC−C'に対応している。また、
B−B'断面およびD−D'断面は図8(C)および図9
(C)のB−B'およびD−D'に対応している。図6
(C)と図7(C)では第1の層間絶縁膜を省略して示
すが、島状半導体層104、105、107の図示され
ていないソースおよびドレイン領域にソース配線15
1、152、154とドレイン配線155、156、1
58が第1の層間絶縁膜に形成されたコンタクトホール
を介して接続している。
【0041】その後、有機樹脂からなる第2の層間絶縁
膜160を1.0〜1.5μmの厚さに形成する。有機
樹脂としては、ポリイミド、アクリル、ポリアミド、ポ
リイミドアミド、BCB(ベンゾシクロブテン)等を使
用することができる。ここでは、基板に塗布後、熱重合
するタイプのポリイミドを用い、300℃で焼成して形
成した。そして、第2の層間絶縁膜160にドレイン配
線158に達するコンタクトホールを形成し、画素電極
161、162を形成する。画素電極は、透過型液晶表
示装置とする場合には透明導電膜を用いれば良く、反射
型の液晶表示装置とする場合には金属膜を用いれば良
い。本実施例では透過型の液晶表示装置とするために、
酸化インジウム・スズ(ITO)膜を100nmの厚さ
にスパッタ法で形成した。(図5)
【0042】こうして同一基板上に、駆動回路のTFT
と表示領域の画素TFTとを有した基板を完成させるこ
とができた。駆動回路にはpチャネル型TFT201、
第1のnチャネル型TFT202、第2のnチャネル型
TFT203、表示領域には画素TFT204、保持容
量205が形成した。本明細書では便宜上このような基
板をアクティブマトリクス基板と呼ぶ。
【0043】駆動回路のpチャネル型TFT201に
は、島状半導体層104にチャネル形成領域206、ソ
ース領域207a、207b、ドレイン領域208a,
208bを有している。第1のnチャネル型TFT20
2には、島状半導体層105にチャネル形成領域20
9、ゲート電極129と重なるLDD領域210(以
降、このようなLDD領域をLovと記す)、ソース領域
211、ドレイン領域212を有している。このLov領
域のチャネル長方向の長さは0.5〜3.0μm、好ま
しくは1.0〜1.5μmとした。第2のnチャネル型
TFT203には、島状半導体層106にチャネル形成
領域213、LDD領域214,215、ソース領域2
16、ドレイン領域217を有している。このLDD領
域はLov領域とゲート電極130と重ならないLDD領
域(以降、このようなLDD領域をLoffと記す)とが
形成され、このLoff領域のチャネル長方向の長さは
0.3〜2.0μm、好ましくは0.5〜1.5μmで
ある。画素TFT204には、島状半導体層107にチ
ャネル形成領域218、219、Loff領域220〜2
23、ソースまたはドレイン領域224〜226を有し
ている。Loff領域のチャネル長方向の長さは0.5〜
3.0μm、好ましくは1.5〜2.5μmである。さ
らに、容量配線132、149と、ゲート絶縁膜と同じ
材料から成る絶縁膜と、画素TFT204のドレイン領
域226に接続し、n型を付与する不純物元素が添加さ
れた半導体層227とから保持容量205が形成されて
いる。図5では画素TFT204をダブルゲート構造と
したが、シングルゲート構造でも良いし、複数のゲート
電極を設けたマルチゲート構造としても差し支えない。
【0044】以上の様に本発明は、画素TFTおよび駆
動回路が要求する仕様に応じて各回路を構成するTFT
の構造を最適化し、半導体装置の動作性能と信頼性を向
上させることを可能とすることができる。さらにゲート
電極を耐熱性を有する導電性材料で形成することにより
LDD領域やソース領域およびドレイン領域の活性化を
容易とし、ゲート配線低抵抗材料で形成することによ
り、配線抵抗を十分低減できる。従って、表示領域(画
面サイズ)が4インチクラス以上の表示装置に適用する
ことができる。
【0045】[実施形態2]図16はゲート電極とゲート
配線の他の実施形態を示す図である。図16のゲート電
極とゲート配線は実施形態1で示す工程と同様にして形
成されるものであり、島状半導体層901とゲート絶縁
膜902の上方に形成さている。
【0046】図16(A)において、ゲート電極とする
第1の導電層には、導電層(A)903は窒化タンタル
(TaN)、窒化タングステン(WN)、窒化チタン
(TiN)膜、窒化モリブデン(MoN)で形成する。
導電層(B)904はタンタル(Ta)、チタン(T
i)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)から選
ばれた元素、または前記元素を主成分とする合金か、前
記元素を組み合わせた合金膜で形成し、その表面に実施
形態1と同様にして導電層(C)905を形成する。導
電層(A)903は10〜50nm(好ましくは20〜
30nm)とし、導電層(B)904は200〜400
nm(好ましくは250〜350nm)とすれば良い。
ゲート配線とする第2の導電層は低抵抗材料であるアル
ミニウム(Al)や銅(Cu)を主成分とする導電層
(D)と、その上にチタン(Ti)やタンタル(Ta)
などで形成する導電層(E)とを積層形成する。アルミ
ニウム(Al)や銅(Cu)はストレスマイグレーショ
ンやエレクトロマイグレーションで容易に拡散するた
め、第2の導電層を被覆するように窒化シリコン膜90
8を50〜150nmの厚さで形成することが必要であ
る。
【0047】図16(B)は実施形態1と同様に作製さ
れるゲート電極とゲート配線であり、ゲート電極の下に
リン(P)をドープしたシリコン膜909を形成してあ
る。リン(P)をドープしたシリコン膜909はゲート
電極中に含まれる微量のアルカリ金属元素がゲート絶縁
膜へ拡散することを防ぐ効果があり、TFTの信頼性を
確保する目的で有用である。
【0048】図16(C)は、ゲート電極を形成する第
1の導電層にリン(P)をドープしたシリコン膜910
で形成した例である。リン(P)をドープしたシリコン
膜は他の導電性金属材料と比較して高抵抗材料である
が、ゲート配線を形成する第2の導電層をアルミニウム
(Al)や銅(Cu)で形成することにより、大面積の
液晶表示装置にも適用することができる。ここでは、ゲ
ート配線を、Ti膜911を100nm、Tiを含むア
ルミニウム(Al)膜912を300nm、Ti膜91
3を150nmで形成した3層構造とし、アルミニウム
(Al)膜とリン(P)をドープしたシリコン膜とを直
接接触しないようにすることにより、耐熱性を持たせる
ことができる。
【0049】[実施形態3]図15は本発明のTFTの構
造を説明するための図であり、半導体層のチャネル形成
領域と、LDD領域と、半導体層上のゲート絶縁膜と、
ゲート絶縁膜上のゲート電極とを有するTFTにおい
て、ゲート電極とLDD領域の位置関係を説明してい
る。
【0050】図15(A)において、チャネル形成領域
209、LDD領域210、ドレイン領域212を有す
る半導体層と、その上のゲート絶縁膜120とゲート電
極129が設けられた構成を示している。LDD領域2
10はゲート絶縁膜120を介してゲート電極129と
重なるように設けられてたLovとなっている。Lovはド
レイン近傍で発生する高電界を緩和する作用があり、ホ
ットキャリアによる劣化を防ぐことができ、制御回路の
シフトレジスタ回路、レベルシフタ回路、バッファ回路
などのnチャネル型TFTに用いるのに適している。
【0051】図15(B)において、チャネル形成領域
213、LDD領域215a、215b、ドレイン領域
217を有する半導体層と、半導体層の上にゲート絶縁
膜120とゲート電極130が設けられた構成を示して
いる。LDD領域215aはゲート絶縁膜120を介し
てゲート電極130と重なるように設けられている。ま
た、LDD領域215bはゲート電極130と重ならな
いように設けられたLoffとなっている。Loffはオフ電
流値を低減させる作用があり、LovとLoffとを設けた
構成にすることで、ホットキャリアによる劣化を防ぐと
同時にオフ電流値を低減させることができ、制御回路の
サンプリング回路のnチャネル型TFTに用いるのに適
している。
【0052】図15(C)は、半導体層に、チャネル形
成領域219、LDD領域223、ドレイン領域226
が設けられている。LDD領域223は、ゲート電極1
31と重ならないように設けられたLoffであり、オフ
電流値を効果的に低減させることが可能となり、画素T
FTに用いるのに適している。画素TFTのLDD領域
223におけるn型を付与する不純物元素の濃度は、駆
動回路のLDD領域210、215の濃度よりも1/2
から1/10にすることが望ましい。
【0053】[実施形態4]本実施形態では、アクティブ
マトリクス基板から、アクティブマトリクス型液晶表示
装置を作製する工程を説明する。図11に示すように、
実施形態1で作製した図5の状態のアクティブマトリク
ス基板に対し、配向膜601を形成する。通常液晶表示
素子の配向膜にはポリイミド樹脂が多く用いられてい
る。対向側の対向基板602には、遮光膜603、透明
導電膜604および配向膜605を形成した。配向膜を
形成した後、ラビング処理を施して液晶分子がある一定
のプレチルト角を持って配向するようにした。そして、
画素マトリクス回路と、CMOS回路が形成されたアク
ティブマトリクス基板と対向基板とを、公知のセル組み
工程によってシール材やスペーサ(共に図示せず)など
を介して貼りあわせる。その後、両基板の間に液晶材料
606を注入し、封止剤(図示せず)によって完全に封
止した。液晶材料には公知の液晶材料を用いれば良い。
このようにして図11に示すアクティブマトリクス型液
晶表示装置が完成した。
【0054】次にこのアクティブマトリクス型液晶表示
装置の構成を、図12の斜視図および図13の上面図を
用いて説明する。尚、図12と図13は、図1〜図5と
図11の断面構造図と対応付けるため、共通の符号を用
いている。また、図13で示すE―E’に沿った断面構
造は、図5に示す画素マトリクス回路の断面図に対応し
ている。
【0055】図12においてアクティブマトリクス基板
は、ガラス基板101上に形成された、表示領域306
と、走査信号駆動回路304と、画像信号駆動回路30
5で構成される。表示領域には画素TFT204が設け
られ、周辺に設けられる駆動回路はCMOS回路を基本
として構成されている。走査信号駆動回路304と、画
像信号駆動回路305はそれぞれゲート配線148とソ
ース配線154で画素TFT204に接続している。ま
た、FPC731が外部入出力端子734に接続され、
入力配線302、303でそれぞれの駆動回路に接続し
ている。
【0056】図13は表示領域306のほぼ一画素分を
示す上面図である。ゲート配線148は、図示されてい
ないゲート絶縁膜を介してその下の半導体層107と交
差している。図示はしていないが、半導体層には、ソー
ス領域、ドレイン領域、n--領域でなるLoff領域が形
成されている。また、163はソース配線154とソー
ス領域224とのコンタクト部、164はドレイン配線
158とドレイン領域226とのコンタクト部、165
はドレイン配線158と画素電極161のコンタクト部
である。保持容量205は、画素TFT204のドレイ
ン領域226から延在する半導体層227とゲート絶縁
膜を介して容量配線132、149が重なる領域で形成
されている。
【0057】なお、本実施例のアクティブマトリクス型
液晶表示装置は、実施形態1で説明した構造と照らし合
わせて説明したが、実施形態2の構成とも自由に組み合
わせてアクティブマトリクス型液晶表示装置を作製する
ことができる。
【0058】[実施形態5]図10は液晶表示装置の入出
力端子、表示領域、駆動回路の配置の一例を示す図であ
る。表示領域306にはm本のゲート配線とn本のソー
ス配線がマトリクス状に交差している。例えば、画素密
度がVGAの場合、480本のゲート配線と640本の
ソース配線が形成され、XGAの場合には768本のゲ
ート配線と1024本のソース配線が形成される。表示
領域の画面サイズは、13インチクラスの場合対角線の
長さは340mmとなり、18インチクラスの場合には
460mmとなる。このような液晶表示装置を実現する
には、ゲート配線を実施形態1および実施形態2で示し
たような低抵抗材料で形成する必要がある。
【0059】表示領域306の周辺には走査信号駆動回
路304と画像信号駆動回路305が設けられている。
これらの駆動回路のゲート配線の長さも表示領域の画面
サイズの大型化と共に必然的に長くなるので、大画面を
実現するためには実施形態1および実施形態2で示した
ような低抵抗材料で形成することが好ましい。
【0060】また、本発明は入力端子301から各駆動
回路までを接続する入力配線302、303をゲート配
線と同じ材料で形成することができ、配線抵抗の低抵抗
化に寄与することができる。
【0061】[実施形態6]図14は実施形態1または実
施形態2で示したアクティブマトリクス基板の回路構成
の一例であり、直視型の表示装置の回路構成を示す図で
ある。本実施例のアクティブマトリクス基板は、画像信
号駆動回路1001、走査信号駆動回路(A)100
7、走査信号駆動回路(B)1011、プリチャージ回
路1012、表示領域1006を有している。尚、本明
細書中において記した駆動回路とは、画像信号駆動回路
1001、走査信号駆動回路(A)1007を含めた総
称である。
【0062】画像信号駆動回路1001は、シフトレジ
スタ回路1002、レベルシフタ回路1003、バッフ
ァ回路1004、サンプリング回路1005を備えてい
る。また、走査信号駆動回路(A)1007は、シフト
レジスタ回路1008、レベルシフタ回路1009、バ
ッファ回路1010を備えている。走査信号駆動回路
(B)1011も同様な構成である。
【0063】シフトレジスタ回路1002、1008は
駆動電圧が5〜16V(代表的には10V)であり、こ
の回路を形成するCMOS回路のnチャネル型TFTは
図5の202で示される構造が適している。また、レベ
ルシフタ回路1003、1009やバッファ回路100
4、1010は駆動電圧が14〜16Vと高くなるが、
シフトレジスタ回路と同様に、図5のnチャネル型TF
T202を含むCMOS回路が適している。これらの回
路において、ゲートをマルチゲート構造で形成すると耐
圧が高まり、回路の信頼性を向上させる上で有効であ
る。
【0064】サンプリング回路1005は駆動電圧が1
4〜16Vであるが、極性が交互に反転して駆動される
上、オフ電流値を低減させる必要があるため、図5のn
チャネル型TFT203を含むCMOS回路が適してい
る。図5では、nチャネル型TFTしか表示はされてい
ないが、実際のサンプリング回路においてはpチャネル
型TFTも組み合わせて形成される。この時、pチャネ
ル型TFTは同図の201で示される構造で十分であ
る。
【0065】また、画素TFT204は駆動電圧が14
〜16Vであり、低消費電力化の観点からサンプリング
回路よりもさらにオフ電流値を低減することが要求さ
れ、画素TFT204のようにゲート電極に対して重な
らないように設けられたLDD(Loff)領域を有した
構造とするのが望ましい。
【0066】尚、本実施形態の構成は、実施形態1に示
した工程に従ってTFTを作製することによって容易に
実現することができる。本実施形態では、表示領域と駆
動回路の構成のみを示しているが、実施形態1の工程に
従えば、その他にも信号分割回路、分周波回路、D/A
コンバータ、γ補正回路、オペアンプ回路、さらにメモ
リ回路や演算処理回路などの信号処理回路、あるいは論
理回路を同一基板上に形成することが可能である。この
ように、本発明は同一基板上に表示領域とその駆動回路
とを含む半導体装置、例えば信号駆動回路および表示領
域を具備した半導体装置を実現することができる。
【0067】[実施形態7]本発明を実施して作製された
アクティブマトリクス基板および液晶表示装置は様々な
電気光学装置に用いることができる。そして、そのよう
な電気光学装置を表示媒体として組み込んだ電子機器全
てに本発明を適用することがでできる。電子機器として
は、パーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、ビデオ
カメラ、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電
話、電子書籍など)、ナビゲーションシステムなどが上
げられる。それらの一例を図17に示す。
【0068】図17(A)はパーソナルコンピュータで
あり、マイクロプロセッサやメモリーなどを備えた本体
2001、画像入力部2002、表示装置2003、キ
ーボード2004で構成される。本発明は表示装置20
03やその他の信号処理回路を形成することができる。
【0069】図17(B)はビデオカメラであり、本体
2101、表示装置2102、音声入力部2103、操
作スイッチ2104、バッテリー2105、受像部21
06で構成される。本発明は表示装置2102やその他
の信号制御回路に適用することができる。
【0070】図17(C)は携帯情報端末であり、本体
2201、画像入力部2202、受像部2203、操作
スイッチ2204、表示装置2205で構成される。本
発明は表示装置2205やその他の信号制御回路に適用
することができる。
【0071】図17(D)はプログラムを記録した記録
媒体(以下、記録媒体と呼ぶ)を用いるプレーヤーであ
り、本体2401、表示装置2402、スピーカー部2
403、記録媒体2404、操作スイッチ2405で構
成される。尚、記録媒体にはDVD(Digital Versati
le Disc)やコンパクトディスク(CD)などを用い、
音楽プログラムの再生や映像表示、ビデオゲーム(また
はテレビゲーム)やインターネットを介した情報表示な
どを行うことができる。本発明は表示装置2402やそ
の他の信号制御回路に好適に利用することができる。
【0072】図17(E)はデジタルカメラであり、本
体2501、表示装置2502、接眼部2503、操作
スイッチ2504、受像部(図示しない)で構成され
る。本発明は表示装置2502やその他の信号制御回路
に適用することができる。
【0073】このように、本願発明の適用範囲はきわめ
て広く、あらゆる分野の電子機器に適用することが可能
である。また、本実施例の電子機器は実施例1〜6のど
のような組み合わせから成る構成を用いても実現するこ
とができる。
【0074】[実施形態8]本実施形態では、実施形態1
と同様なアクティブマトリクス基板で、エレクトロルミ
ネッセンス(EL:Electro Luminescence)材料を用い
た自発光型の表示パネル(以下、EL表示装置と記す)
を作製する例について説明する。図18(A)はそのE
L表示パネルの上面図を示す。図18(A)において、
10は基板、11は画素部、12はソース側駆動回路、
13はゲート側駆動回路であり、それぞれの駆動回路は
配線14〜16を経てFPC17に至り、外部機器へと
接続される。
【0075】図18(A)のA−A'線に対応する断面
図を図18(B)に示す。このとき少なくとも画素部の
上方、好ましくは駆動回路及び画素部の上方に対向板8
0を設ける。対向板80はシール材19でTFTとEL
材料を用いた自発光層が形成されているアクティブマト
リクス基板と貼り合わされている。シール剤19にはフ
ィラー(図示せず)が混入されていて、このフィラーに
よりほぼ均一な間隔を持って2枚の基板が貼り合わせら
れている。さらに、シール材19の外側とFPC17の
上面及び周辺は封止剤81で密封する構造とする。封止
剤81はシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹
脂、ブチルゴムなどの材料を用いる。
【0076】このように、シール剤19によりアクティ
ブマトリクス基板10と対向基板80とが貼り合わされ
ると、その間には空間が形成される。その空間には充填
剤83が充填される。この充填剤83は対向板80を接
着する効果も合わせ持つ。充填剤83はPVC(ポリビ
ニルクロライド)、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、P
VB(ポリビニルブチラル)またはEVA(エチレンビ
ニルアセテート)などを用いることができる。また、自
発光層は水分をはじめ湿気に弱く劣化しやすいので、こ
の充填剤83の内部に酸化バリウムなどの乾燥剤を混入
させておくと吸湿効果を保持できるので望ましい。ま
た、自発光層上に窒化シリコン膜や酸化窒化シリコン膜
などで形成するパッシベーション膜82を形成し、充填
剤83に含まれるアルカリ元素などによる腐蝕を防ぐ構
造としている。
【0077】対向板80にはガラス板、アルミニウム
板、ステンレス板、FRP(Fiberglass-Reinforced Pl
astics)板、PVF(ポリビニルフルオライド)フィル
ム、マイラーフィルム(デュポン社の商品名)、ポリエ
ステルフィルム、アクリルフィルムまたはアクリル板な
どを用いることができる。また、数十μmのアルミニウ
ム箔をPVFフィルムやマイラーフィルムで挟んだ構造
のシートを用い、耐湿性を高めることもできる。このよ
うにして、EL素子は密閉された状態となり外気から遮
断されている。
【0078】また、図18(B)において基板10、下
地膜21の上に駆動回路用TFT(但し、ここではnチ
ャネル型TFTとpチャネル型TFTを組み合わせたC
MOS回路を図示している。)22及び画素部用TFT
23(但し、ここではEL素子への電流を制御するTF
Tだけ図示している。)が形成されている。これらのT
FTの内、特にnチャネル型TFTにははホットキャリ
ア効果によるオン電流の低下や、Vthシフトやバイアス
ストレスによる特性低下を防ぐため、本実施形態で示す
構成のLDD領域が設けられている。
【0079】例えば、駆動回路用TFT22として、図
5に示すpチャネル型TFT201とnチャネル型TF
T202を用いれば良い。また、画素部のTFTには、
駆動電圧にもよるが、10V以上であれば図5に示す第
1のnチャネル型TFT204またはそれと同様な構造
を有するpチャネル型TFTを用いれば良い。第1のn
チャネル型TFT202はドレイン側にゲート電極とオ
ーバーラップするLDDが設けられた構造であるが、駆
動電圧が10V以下であれば、ホットキャリア効果によ
るTFTの劣化は殆ど無視できるので、あえて設ける必
要はない。
【0080】図1の状態のアクティブマトリクス基板か
らEL表示装置を作製するには、ソース配線、ドレイン
配線上に樹脂材料でなる層間絶縁膜(平坦化膜)26を
形成し、その上に画素部用TFT23のドレインと電気
的に接続する透明導電膜でなる画素電極27を形成す
る。透明導電膜には酸化インジウムと酸化スズとの化合
物(ITOと呼ばれる)または酸化インジウムと酸化亜
鉛との化合物を用いることができる。そして、画素電極
27を形成したら、絶縁膜28を形成し、画素電極27
上に開口部を形成する。
【0081】次に、自発光層29を形成する。自発光層
29は公知のEL材料(正孔注入層、正孔輸送層、発光
層、電子輸送層または電子注入層)を自由に組み合わせ
て積層構造または単層構造とすれば良い。どのような構
造とするかは公知の技術を用いれば良い。また、EL材
料には低分子系材料と高分子系(ポリマー系)材料があ
る。低分子系材料を用いる場合は蒸着法を用いるが、高
分子系材料を用いる場合には、スピンコート法、印刷法
またはインクジェット法等の簡易な方法を用いることが
可能である。
【0082】自発光層はシャドーマスクを用いて蒸着
法、またはインクジェット法、ディスペンサー法などで
形成する。いずれにしても、画素毎に波長の異なる発光
が可能な発光層(赤色発光層、緑色発光層及び青色発光
層)を形成することで、カラー表示が可能となる。その
他にも、色変換層(CCM)とカラーフィルターを組み
合わせた方式、白色発光層とカラーフィルターを組み合
わせた方式があるがいずれの方法を用いても良い。勿
論、単色発光のEL表示装置とすることもできる。
【0083】自発光層29を形成したら、その上に陰極
30を形成する。陰極30と自発光層29の界面に存在
する水分や酸素は極力排除しておくことが望ましい。従
って、真空中で自発光層29と陰極30を連続して形成
するか、自発光層29を不活性雰囲気で形成し、大気解
放しないで真空中で陰極30を形成するといった工夫が
必要である。本実施例ではマルチチャンバー方式(クラ
スターツール方式)の成膜装置を用いることで上述のよ
うな成膜を可能とする。
【0084】なお、本実施例では陰極30として、Li
F(フッ化リチウム)膜とAl(アルミニウム)膜の積
層構造を用いる。具体的には自発光層29上に蒸着法で
1nm厚のLiF(フッ化リチウム)膜を形成し、その上
に300nm厚のアルミニウム膜を形成する。勿論、公知
の陰極材料であるMgAg電極を用いても良い。そして
陰極30は31で示される領域において配線16に接続
される。配線16は陰極30に所定の電圧を与えるため
の電源供給線であり、異方性導電性ペースト材料32を
介してFPC17に接続される。FPC17上にはさら
に樹脂層80が形成され、この部分の接着強度を高めて
いる。
【0085】31に示された領域において陰極30と配
線16とを電気的に接続するために、層間絶縁膜26及
び絶縁膜28にコンタクトホールを形成する必要があ
る。これらは層間絶縁膜26のエッチング時(画素電極
用コンタクトホールの形成時)や絶縁膜28のエッチン
グ時(自発光層形成前の開口部の形成時)に形成してお
けば良い。また、絶縁膜28をエッチングする際に、層
間絶縁膜26まで一括でエッチングしても良い。この場
合、層間絶縁膜26と絶縁膜28が同じ樹脂材料であれ
ば、コンタクトホールの形状を良好なものとすることが
できる。
【0086】また、配線16はシール材19と基板10
との間を隙間(但し封止剤81で塞がれている。)を通
ってFPC17に電気的に接続される。なお、ここでは
配線16について説明したが、他の配線14、15も同
様にしてシーリング材18の下を通ってFPC17に電
気的に接続される。
【0087】ここで画素部のさらに詳細な断面構造を図
19に、上面構造を図20(A)に、回路図を図20
(B)に示す。図19(A)において、基板2401上
に設けられたスイッチング用TFT2402は実施形態
1の図5の画素TFT204と同じ構造で形成する。ダ
ブルゲート構造とすることで実質的に二つのTFTが直
列された構造となり、ゲート電極と重ならないオフセッ
ト領域が設けられたLDDを形成することでオフ電流値
を低減することができるという利点がある。尚、本実施
例ではダブルゲート構造としているがトリプルゲート構
造やそれ以上のゲート本数を持つマルチゲート構造でも
良い。
【0088】また、電流制御用TFT2403は図5で
示す第1のnチャネル型TFT202を用いて形成す
る。このTFT構造は、ドレイン側にのみゲート電極と
オーバーラップするLDDが設けられた構造であり、ゲ
ートとドレイン間の寄生容量や直列抵抗を低減させて電
流駆動能力を高める構造となっている。別な観点から
も、構造であることは非常に重要な意味を持つ。電流制
御用TFTはEL素子を流れる電流量を制御するための
素子であるため、多くの電流が流れ、熱による劣化やホ
ットキャリアによる劣化の危険性が高い素子でもある。
そのため、電流制御用TFTにゲート電極と一部が重な
るLDD領域を設けることでTFTの劣化を防ぎ、動作
の安定性を高めることができる。このとき、スイッチン
グ用TFT2402のドレイン線35は配線36によっ
て電流制御用TFTのゲート電極37に電気的に接続さ
れている。また、38で示される配線は、スイッチング
用TFT2402のゲート電極39a、39bを電気的に
接続するゲート線である。
【0089】また、本実施例では電流制御用TFT24
03をシングルゲート構造で図示しているが、複数のT
FTを直列につなげたマルチゲート構造としても良い。
さらに、複数のTFTを並列につなげて実質的にチャネ
ル形成領域を複数に分割し、熱の放射を高い効率で行え
るようにした構造としても良い。このような構造は熱に
よる劣化対策として有効である。
【0090】また、図20(A)に示すように、電流制
御用TFT2403のゲート電極37となる配線は24
04で示される領域で、電流制御用TFT2403のド
レイン線40と絶縁膜を介して重なる。このとき、24
04で示される領域ではコンデンサが形成される。この
コンデンサ2404は電流制御用TFT2403のゲー
トにかかる電圧を保持するためのコンデンサとして機能
する。なお、ドレイン線40は電流供給線(電源線)2
501に接続され、常に一定の電圧が加えられている。
【0091】スイッチング用TFT2402及び電流制
御用TFT2403の上には第1パッシベーション膜4
1が設けられ、その上に樹脂絶縁膜でなる平坦化膜42
が形成される。平坦化膜42を用いてTFTによる段差
を平坦化することは非常に重要である。後に形成される
自発光層は非常に薄いため、段差が存在することによっ
て発光不良を起こす場合がある。従って、自発光層をで
きるだけ平坦面に形成しうるように画素電極を形成する
前に平坦化しておくことが望ましい。
【0092】また、43は反射性の高い導電膜でなる画
素電極(EL素子の陰極)であり、電流制御用TFT2
403のドレインに電気的に接続される。画素電極43
としてはアルミニウム合金膜、銅合金膜または銀合金膜
など低抵抗な導電膜またはそれらの積層膜を用いること
が好ましい。勿論、他の導電膜との積層構造としても良
い。また、絶縁膜(好ましくは樹脂)で形成されたバン
ク44a、44bにより形成された溝(画素に相当する)
の中に発光層44が形成される。なお、ここでは一画素
しか図示していないが、R(赤)、G(緑)、B(青)
の各色に対応した発光層を作り分けても良い。発光層と
する有機EL材料としてはπ共役ポリマー系材料を用い
る。代表的なポリマー系材料としては、ポリパラフェニ
レンビニレン(PPV)系、ポリビニルカルバゾール
(PVK)系、ポリフルオレン系などが挙げられる。
尚、PPV系有機EL材料としては様々な型のものがあ
るが、例えば「H. Shenk,H.Becker,O.Gelsen,E.Kluge,
W.Kreuder,and H.Spreitzer,“Polymers for Light Emi
tting Diodes”,Euro Display,Proceedings,1999,p.33-
37」や特開平10−92576号公報に記載されたよう
な材料を用いれば良い。
【0093】具体的な発光層としては、赤色に発光する
発光層にはシアノポリフェニレンビニレン、緑色に発光
する発光層にはポリフェニレンビニレン、青色に発光す
る発光層にはポリフェニレンビニレン若しくはポリアル
キルフェニレンを用いれば良い。膜厚は30〜150nm
(好ましくは40〜100nm)とすれば良い。但し、以
上の例は発光層として用いることのできる有機EL材料
の一例であって、これに限定する必要はまったくない。
発光層、電荷輸送層または電荷注入層を自由に組み合わ
せて自発光層(発光及びそのためのキャリアの移動を行
わせるための層)を形成すれば良い。例えば、本実施例
ではポリマー系材料を発光層として用いる例を示した
が、低分子系有機EL材料を用いても良い。また、電荷
輸送層や電荷注入層として炭化珪素等の無機材料を用い
ることも可能である。これらの有機EL材料や無機材料
は公知の材料を用いることができる。
【0094】本実施例では発光層45の上にPEDOT
(ポリチオフェン)またはPAni(ポリアニリン)で
なる正孔注入層46を設けた積層構造の自発光層として
いる。そして、正孔注入層46の上には透明導電膜でな
る陽極47が設けられる。本実施例の場合、発光層45
で生成された光は上面側に向かって(TFTの上方に向
かって)放射されるため、陽極は透光性でなければなら
ない。透明導電膜としては酸化インジウムと酸化スズと
の化合物や酸化インジウムと酸化亜鉛との化合物を用い
ることができるが、耐熱性の低い発光層や正孔注入層を
形成した後で形成するため、可能な限り低温で成膜でき
るものが好ましい。
【0095】陽極47まで形成された時点で自発光素子
2405が完成する。なお、ここでいうEL素子240
5は、画素電極(陰極)43、発光層45、正孔注入層
46及び陽極47で形成されたコンデンサを指す。図2
0(A)に示すように画素電極43は画素の面積にほぼ
一致するため、画素全体がEL素子として機能する。従
って、発光の利用効率が非常に高く、明るい画像表示が
可能となる。
【0096】ところで、本実施例では、陽極47の上に
さらに第2パッシベーション膜48を設けている。第2
パッシベーション膜48としては窒化珪素膜または窒化
酸化珪素膜が好ましい。この目的は、外部とEL素子と
を遮断することであり、有機EL材料の酸化による劣化
を防ぐ意味と、有機EL材料からの脱ガスを抑える意味
との両方を併せ持つ。これによりEL表示装置の信頼性
が高められる。
【0097】以上のように本願発明のEL表示パネルは
図20のような構造の画素からなる画素部を有し、オフ
電流値の十分に低いスイッチング用TFTと、ホットキ
ャリア注入に強い電流制御用TFTとを有する。従っ
て、高い信頼性を有し、且つ、良好な画像表示が可能な
EL表示パネルが得られる。
【0098】図19(B)は自発光層の構造を反転させ
た例を示す。電流制御用TFT2601は図5のpチャ
ネル型TFT201と同じ構造て形成する。作製プロセ
スは実施形態1を参照すれば良い。本実施例では、画素
電極(陽極)50として透明導電膜を用いる。具体的に
は酸化インジウムと酸化亜鉛との化合物でなる導電膜を
用いる。勿論、酸化インジウムと酸化スズとの化合物で
なる導電膜を用いても良い。
【0099】そして、絶縁膜でなるバンク51a、51b
が形成された後、溶液塗布によりポリビニルカルバゾー
ルでなる発光層52が形成される。その上にはカリウム
アセチルアセトネート(acacKと表記される)でな
る電子注入層53、アルミニウム合金でなる陰極54が
形成される。この場合、陰極54がパッシベーション膜
としても機能する。こうしてEL素子2602が形成さ
れる。本実施例の場合、発光層53で発生した光は、矢
印で示されるようにTFTが形成された基板の方に向か
って放射される。本実施例のような構造とする場合、電
流制御用TFT2601はpチャネル型TFTで形成す
ることが好ましい。
【0100】以上のような、本実施例で示すEL表示装
置は、実施形態7の電子機器の表示部として用いること
ができる。
【0101】[実施形態9]本実施形態では、図20
(B)に示した回路図とは異なる構造の画素とした場合
の例について図21に示す。なお、本実施例において、
2701はスイッチング用TFT2702のソース配
線、2703はスイッチング用TFT2702のゲート
配線、2704は電流制御用TFT、2705はコンデ
ンサ、2706、2708は電流供給線、2707はE
L素子とする。
【0102】図21(A)は、二つの画素間で電流供給
線2706を共通とした場合の例である。即ち、二つの
画素が電流供給線2706を中心に線対称となるように
形成されている点に特徴がある。この場合、電源供給線
の本数を減らすことができるため、画素部をさらに高精
細化することができる。
【0103】また、図21(B)は、電流供給線270
8をゲート配線2703と平行に設けた場合の例であ
る。尚、図21(B)では電流供給線2708とゲート
配線2703とが重ならないように設けた構造となって
いるが、両者が異なる層に形成される配線であれば、絶
縁膜を介して重なるように設けることもできる。この場
合、電源供給線2708とゲート配線2703とで専有
面積を共有させることができるため、画素部をさらに高
精細化することができる。
【0104】また、図21(C)は、図21(B)の構
造と同様に電流供給線2708をゲート配線2703と
平行に設け、さらに、二つの画素を電流供給線2708
を中心に線対称となるように形成する点に特徴がある。
また、電流供給線2708をゲート配線2703のいず
れか一方と重なるように設けることも有効である。この
場合、電源供給線の本数を減らすことができるため、画
素部をさらに高精細化することができる。図21
(A)、図21(B)では電流制御用TFT2704の
ゲートにかかる電圧を保持するためにコンデンサ270
5を設ける構造としているが、コンデンサ2705を省
略することも可能である。
【0105】電流制御用TFT2403として図19
(A)に示すような本願発明のnチャネル型TFTを用
いているため、ゲート絶縁膜を介してゲート電極(と重
なるように設けられたLDD領域を有している。この重
なり合った領域には一般的にゲート容量と呼ばれる寄生
容量が形成されるが、本実施例ではこの寄生容量をコン
デンサ2404の代わりとして積極的に用いる点に特徴
がある。この寄生容量のキャパシタンスは上記ゲート電
極とLDD領域とが重なり合った面積で変化するため、
その重なり合った領域に含まれるLDD領域の長さによ
って決まる。また、図21(A)、(B)、(C)の構
造においても同様にコンデンサ2705を省略すること
は可能である。
【0106】尚、本実施形態で示すEL表示装置の回路
構成は、実施形態1で示すTFTの構成から選択して図
21に示す回路を形成すれば良い。また、実施形態7の
電子機器の表示部として本実施例のEL表示パネルを用
いることが可能である。
【0107】
【実施例】[実施例1]実施形態1で示すように、TFT
のゲート電極とゲート配線は、島状半導体層の外側でコ
ンタクトホールを介することなく重なり合って接触して
いる。このような構造において、ゲート電極とゲート配
線の抵抗を評価した結果を表1と表2に示す。表1はゲ
ート電極およびゲート配線を形成する材料のシート抵抗
値を示している。
【0108】
【表1】
【0109】表2は、ゲート電極とゲート配線のコンタ
クト抵抗を評価するためにコンタクトチェーン(コンタ
クト数100〜200)を形成し、その測定値からコン
タクト部一つ当たりの接触抵抗を求めた結果を示す。一
つ当たりのコンタクト部の面積は、4μm×10μmまた
は6μm×10μmとした。
【0110】
【表2】
【0111】ゲート電極はTaN膜とTa膜を積層した
膜とW膜の2種類を作製した。ゲート配線はAlで形成
した。但し、このAlにはNdが1重量%添加されてい
る(以下、Al−Nd膜と表記する)。表2で示す値よ
り、ゲート電極とゲート配線の重なり部の面積を40μ
m2と仮定すると、TaN膜とTa膜を積層した膜では約
200Ω、W膜では約0.1Ωとなった。
【0112】図22はTaN膜とTa膜を積層して形成
したゲート電極と、Al−Nd膜の重ね合わせ部を、透
過型電子顕微鏡(TEM:Transmission Electron Micro
scope)で観察した結果を示す。図23はTa膜とAl
−Nd膜の界面を拡大して観察したものであり、図に示
す*1〜*4の点においてエネルギー分散型X線分光分
析(EDX:Energy Dispersion X-ray Spectroscopy)
で組成を調べた。その結果、*1ではAlが、*4では
Taであることが確認されたものの、*2ではAlと酸
素が、*3ではTaと酸素がそれぞれ検出され、酸化物
を含有する層が形成されていることが判明した。この原
因は、ゲート電極としてTa膜を形成した後に、不純物
元素を活性化するための熱処理工程が行われることによ
り、Ta膜の表面が酸化されるためであると考えられ
る。さらに、Al−Nd膜を形成すると、Ta膜の表面
の酸素がAl−Nd膜を酸化させるためであると考えら
れる。このような、コンタクト抵抗の増加はTaを用い
た時に特に顕著に現れる結果であった。
【0113】しかし、シミュレーションによりコンタク
ト抵抗が信号波形に与える影響を調べると、200Ω程
度ではあまり影響ないことを確認することができた。図
26(A)、(B)は立ち上がり波形および立ち下がり
波形の抵抗値による変化を示す。計算に用いた等価回路
を図中に挿入して示す。ここでは、コンタクト抵抗に相
当するR2を1Ωから1MΩまで変化させて計算した
が、10kΩ程度まではコンタクト抵抗の影響が殆どな
いことを確認することができた。
【0114】また、コンタクト部の信頼性試験として通
電試験を行い、コンタクト抵抗の変化を調べた。コンタ
クト部の面積を40μm2、コンタクト数200のテスト
サンプルを作製し、180℃の雰囲気中で1mAの電流を
1時間通電した。上記2種類のゲート電極材料について
調べたが、コンタクト抵抗の変化は殆ど観測されなかっ
た。
【0115】[実施例2]作製されるTFTの信頼性はバ
イアス−熱ストレス試験(以下、BT試験と記す)で調
べた。TFTのサイズはチャネル長8μm、チャネル幅
8μmである。試験条件は、nチャネル型TFTに対し
てゲート電圧+20V、ドレイン電圧0Vとして150
℃で1時間保持した。図24(A)、(B)はそれぞれ
nチャネル型TFTとpチャネル型TFTの結果を示す
が、いずれにしても殆どバイアスストレスによる劣化は
観測されていない。
【0116】[実施例3]ゲート配線の材料の違いによる
信号遅延の影響を評価した。図25は入力部と末端部に
おける信号波形を示し、図25(A)は立ち上がり波
形、図25(B)は立ち下がり波形を示している。入力
部と末端部の間隔は83mmである。図25においてJ2
と表記された特性はTaN膜とTa膜を積層してゲート
配線を形成し、J4と表記されたサンプルはAl−Nd
膜でゲート配線を形成したサンプルである。ゲート配線
の幅は10μmである。前者のサンプルでは入力部と末
端部の立ち上がりおよび立ち下がり時間に大きな差があ
るのに対し、後者のサンプルではその差が非常に小さく
なっている。表3に遅延時間についてまとめた結果を示
す。J2サンプルの遅延時間はJ4サンプルの約十倍で
あり、表1で示すシート抵抗値から見て明らかなよう
に、配線材料の抵抗が影響していると判断することがで
きる。
【0117】
【表3】
【0118】この結果より、画面サイズが4インチクラ
ス以上の場合には、本発明のようにゲート電極に接続す
るゲート配線を低抵抗材料で形成する必要があることが
示された。
【0119】
【発明の効果】本発明を用いることで、同一の基板上に
複数の機能回路が形成された半導体装置(ここでは具体
的には電気光学装置)において、その機能回路が要求す
る仕様に応じて適切な性能のTFTを配置することが可
能となり、その動作特性や信頼性を大幅に向上させるこ
とができる。特に、画素マトリクス回路のnチャネル型
TFTのLDD領域をn--の濃度でかつLoffのみとし
て形成することにより、大幅にオフ電流値を低減でき、
画素マトリクス回路の低消費電力化に寄与することがで
きる。また、制御回路のnチャネル型TFTのLDD領
域をn-の濃度でかつLovのみとして形成することによ
り、電流駆動能力を高め、かつ、ホットキャリアによる
劣化を防ぎ、オン電流値の劣化を低減することができ
る。また、そのような電気光学装置を表示媒体として有
する半導体装置(ここでは具体的に電子機器)の動作性
能と信頼性も向上させることができる。
【0120】さらに画素TFTおよび駆動回路のTFT
のゲート電極を耐熱性の高い導電性材料で形成し、ゲー
ト電極に接続するゲート配線をアルミニウム(Al)な
どの低抵抗材料で形成することで、上記のような良好な
TFT特性を実現し、そのようなTFTを用いて4イン
チクラス以上の大画面の表示装置を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 画素TFT、保持容量、駆動回路のTFTの
作製工程を示す断面図。
【図2】 画素TFT、保持容量、駆動回路のTFTの
作製工程を示す断面図。
【図3】 画素TFT、保持容量、駆動回路のTFTの
作製工程を示す断面図。
【図4】 画素TFT、保持容量、駆動回路のTFTの
作製工程を示す断面図。
【図5】 画素TFT、保持容量、駆動回路のTFTの
断面図。
【図6】 画素TFT、保持容量、駆動回路のTFTの
作製工程を示す上面図。
【図7】 画素TFT、保持容量、駆動回路のTFTの
作製工程を示す上面図。
【図8】 駆動回路のTFTの作製工程を示す上面図。
【図9】 画素TFTの作製工程を示す上面図。
【図10】 液晶表示装置の入出力端子、配線回路配置
を示す上面図。
【図11】 液晶表示装置の構造を示す断面図。
【図12】 液晶表示装置の構造を示す斜視図。
【図13】 表示領域の画素を示す上面図
【図14】 液晶表示装置の回路ブロック図
【図15】 ゲート電極とLDD領域の位置関係を示す
図。
【図16】 ゲート電極とゲート配線の接続を示す図。
【図17】 半導体装置の一例を示す図。
【図18】 EL表示装置の構造を示す上面図及び断面
図。
【図19】 EL表示装置の画素部の断面図。
【図20】 EL表示装置の画素部の上面図と回路図。
【図21】 EL表示装置の画素部の回路図の例。
【図22】 ゲート電極とゲート配線の重ね合わせ部に
おける断面TEM写真。
【図23】 ゲート電極(Ta)とゲート配線(Al−
Nd)の界面付近における断面TEM写真。
【図24】 TFTのVG−ID特性であり、バイアス
−熱ストレス試験の結果を示すグラフ。
【図25】 ゲート配線の入力部および末端部における
信号波形の立ち上がり時間(A)と立ち下がり時間
(B)を示すグラフ。
【図26】 ゲート電極とゲート配線のコンタクト抵抗
の影響をシミュレーションで計算した結果を示すグラ
フ。
【符号の説明】
101 基板 102 下地膜 103b 結晶質半導体層 104〜107島状半導体層 128〜131 ゲート電極、132 容量配線 128a〜132a 導電層(A) 128b〜132b 導電層(B) 128c〜132c 導電層(C) 147、148 ゲート配線、149容量配線 147a〜149a 導電層(D) 147b〜149b 導電層(E) 150 第1の層間絶縁膜 151〜154 ソース配線 155〜158 ドレイン電極 159 パッシベーション膜 160 第2の層間絶縁膜 161、162 画素電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/3205 H01L 21/88 R 29/43 29/62 G 29/78 612B 617L (72)発明者 浜谷 敏次 神奈川県厚木市長谷398番地 株式会社半 導体エネルギー研究所内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表示領域に設けた画素TFTと、該表示領
    域の周辺に設けた駆動回路のTFTとを同一の基板上に
    有する半導体装置において、前記画素TFTと前記駆動
    回路のTFTとは、第1の導電層で形成されるゲート電
    極を有し、前記ゲート電極は、第2の導電層で形成され
    るゲート配線と接続部で電気的に接触し、前記接続部
    は、前記画素TFTと前記駆動回路のTFTとが有する
    チャネル形成領域の外側に設けられていることを特徴と
    する半導体装置。
  2. 【請求項2】表示領域に設けた画素TFTと、該表示領
    域の周辺に設けた駆動回路のTFTとを同一の基板上に
    有する半導体装置において、前記画素TFTと前記駆動
    回路のTFTとは、第1の導電層で形成されるゲート電
    極を有し、前記ゲート電極は、第2の導電層で形成され
    るゲート配線と、前記画素TFTと前記駆動回路のTF
    Tとが有するチャネル形成領域の外側に設けられた接続
    部で電気的に接触し、前記画素TFTのLDD領域は、
    該画素TFTのゲート電極と重ならないように配置さ
    れ、前記駆動回路の第1のnチャネル型TFTのLDD
    領域は、該第1のnチャネル型TFTのゲート電極と重
    なるように配置され、前記駆動回路の第2のnチャネル
    型TFTのLDD領域は、該第2のnチャネル型TFT
    のゲート電極と少なくとも一部が重なるように配置され
    ていることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】表示領域と該表示領域の周辺に設けた駆動
    回路とを同一の基板上に有する半導体装置において、前
    記表示領域には、LDD領域がゲート電極と重ならない
    ように設けられた画素TFTを有し、前記駆動回路に
    は、LDD領域の全部がゲート電極と重なるように設け
    た第1のnチャネル型TFTと、LDD領域の一部がゲ
    ート電極と重なるように設けた第2のnチャネル型TF
    Tとを少なくとも有し、前記画素TFTと、前記第1お
    よび第2のnチャネル型TFTのゲート電極は、第1の
    導電層で形成され、該ゲート電極に接続するゲート配線
    は第2の導電層で形成され、前記ゲート電極と前記ゲー
    ト配線とは、前記画素TFTと前記駆動回路のTFTと
    のチャネル形成領域の外側の接続部で電気的に接続して
    いることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3のいずれか一項にお
    いて、前記表示領域には、前記画素TFTのソースまた
    はドレイン領域に接続し一導電型の不純物元素を含む半
    導体層と、容量配線と、該半導体層と該容量配線との間
    の絶縁膜とで保持容量が形成され、前記容量配線は第1
    の導電層と第2の導電層とで形成されることを特徴とす
    る半導体装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項4のいずれか一項にお
    いて、前記第1の導電層が、タンタル、タングステン、
    チタン、モリブデンから選ばれた少なくとも1種を主成
    分とし、前記第2の導電層が、アルミニウムまたは銅を
    主成分とすることを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至請求項4のいずれか一項にお
    いて、前記第1の導電層は、タンタル、タングステン、
    チタン、モリブデンから選ばれた少なくとも1種と窒素
    とを含む導電層(A)と、該導電層(A)上に形成さ
    れ、タンタル、タングステン、チタン、モリブデンから
    選ばれた少なくとも1種を主成分とする導電層(B)
    と、該導電層(B)が該導電層(A)に接しない領域に
    形成され、タンタル、タングステン、チタン、モリブデ
    ンから選ばれた少なくとも1種と窒素とを含む導電層
    (C)とを有し、前記第2の導電層は、少なくとも、ア
    ルミニウムまたは銅を主成分とする導電層(D)と、タ
    ンタル、タングステン、チタン、モリブデンから選ばれ
    た少なくとも1種を主成分とする導電層(E)とを有す
    ることを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至請求項4のいずれか一項にお
    いて、前記第1の導電層は、タンタル、タングステン、
    チタン、モリブデンから選ばれた少なくとも1種と窒素
    とを含む導電層(A)と、該導電層(A)上に形成さ
    れ、タンタル、タングステン、チタン、モリブデンから
    選ばれた少なくとも1種を主成分とする導電層(B)
    と、該導電層(B)が該導電層(A)に接しない領域に
    形成され、タンタル、タングステン、チタン、モリブデ
    ンから選ばれた少なくとも1種と窒素とを含む導電層
    (C)とを有し、前記第2の導電層は、少なくとも、ア
    ルミニウムまたは銅を主成分とする導電層(D)と、タ
    ンタル、タングステン、チタン、モリブデンから選ばれ
    た少なくとも1種を主成分とする導電層(E)とを有
    し、前記接続部で導電層(C)と導電層(D)が接触し
    ていることを特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】請求項6または請求項7において、前記導
    電層(B)は、添加元素としてアルゴンを含み、かつ、
    該導電層(B)中の酸素濃度が30ppm以下であるこ
    とを特徴とする半導体装置。
  9. 【請求項9】請求項1乃至請求項8のいずれか一項にお
    いて、前記半導体装置はパーソナルコンピュータ、ビデ
    オカメラ、携帯型情報端末、デジタルカメラ、デジタル
    ビデオディスクプレーヤーから選ばれた一つであること
    を特徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】表示領域に設けた画素TFTと、該表示
    領域の周辺に設けた駆動回路のTFTとを同一の基板上
    に有する半導体装置の作製方法において、前記画素TF
    Tと前記駆動回路のTFTとのゲート電極を、第1の導
    電層で形成する工程と、前記ゲート電極に接続するゲー
    ト配線を、第2の導電層で形成する工程とを有し、前記
    ゲート電極と前記ゲート配線とは、前記画素TFTと前
    記駆動回路のTFTとのチャネル形成領域の外側に設け
    られた接続部で接続することを特徴とする半導体装置の
    作製方法。
  11. 【請求項11】表示領域に設けた画素TFTと、該表示
    領域の周辺に設けた駆動回路のTFTとを同一の基板上
    に有する半導体装置において、前記駆動回路を形成する
    第1および第2のnチャネル型TFTの半導体層に、2
    ×1016〜5×1019atoms/cm3の濃度範囲でn型を付
    与する不純物元素を選択的に添加する第1の工程と、前
    記画素TFTと前記駆動回路のTFTとのゲート電極を
    第1の導電層で形成する第2の工程と、前記駆動回路を
    形成するpチャネル型TFTの半導体層に、3×1020
    〜3×1021atoms/cm3の濃度範囲でp型を付与する不
    純物元素を選択的に添加する第3の工程と、前記駆動回
    路を形成する第1および第2のnチャネル型TFTの半
    導体層と、前記画素TFTの半導体層とに、1×1020
    〜1×1021atoms/cm3の濃度範囲でn型を付与する不
    純物元素を選択的に添加する第4の工程と、前記画素T
    FTの半導体層に、ゲート電極をマスクとして、1×1
    16〜5×1018atoms/cm3の濃度範囲でn型を付与す
    る不純物元素を選択的に添加する第5の工程と、前記画
    素TFTと前記駆動回路のTFTとのゲート配線を第2
    の導電層で形成する第6の工程とを有し、前記ゲート電
    極と前記ゲート配線とは、前記画素TFTと前記駆動回
    路のTFTとのチャネル形成領域の外側に設けられた接
    続部で接続することを特徴とする半導体装置の作製方
    法。
  12. 【請求項12】表示領域に設けた画素TFTと、該表示
    領域の周辺に設けた駆動回路のTFTとを同一の基板上
    に有する半導体装置において、前記駆動回路を形成する
    第1および第2のnチャネル型TFTの半導体層と、前
    記表示領域の保持容量を形成する半導体層とに、2×1
    16〜5×1019atoms/cm3の濃度範囲でn型を付与す
    る不純物元素を選択的に添加する第1の工程と、前記画
    素TFTと前記駆動回路のTFTとのゲート電極を第1
    の導電層で形成する第2の工程と、前記駆動回路を形成
    するpチャネル型TFTの半導体層に、3×1020〜3
    ×1021atoms/cm3の濃度範囲でp型を付与する不純物
    元素を選択的に添加する第3の工程と、前記駆動回路を
    形成する第1および第2のnチャネル型TFTの半導体
    層と、前記画素TFTの半導体層とに、1×1020〜1
    ×1021atoms/cm3の濃度範囲でn型を付与する不純物
    元素を選択的に添加する第4の工程と、前記画素TFT
    の半導体層に、ゲート電極をマスクとして、1×1016
    〜5×1018atoms/cm3の濃度範囲でn型を付与する不
    純物元素を選択的に添加する第5の工程と、前記画素T
    FTと前記駆動回路のTFTとのゲート配線を第2の導
    電層で形成する第6の工程とを有し、前記ゲート電極と
    前記ゲート配線とは、前記画素TFTと前記駆動回路の
    TFTとのチャネル形成領域の外側に設けられた接続部
    で接続することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  13. 【請求項13】請求項10乃至請求項12のいずれか一
    項において、前記第1の導電層は、タンタル、タングス
    テン、チタン、モリブデンから選ばれた少なくとも1種
    を主成分として形成し、前記第2の導電層は、アルミニ
    ウムまたは銅を主成分として形成することを特徴とする
    半導体装置の作製方法。
  14. 【請求項14】請求項10乃至請求項12のいずれか一
    項において、前記第1の導電層は、タンタル、タングス
    テン、チタン、モリブデンから選ばれた少なくとも1種
    と窒素とを含む導電層(A)を形成する工程と、該導電
    層(A)上に形成されタンタル、タングステン、チタ
    ン、モリブデンから選ばれた少なくとも1種を主成分と
    する導電層(B)を形成する工程と、該導電層(B)が
    該導電層(A)に接しない領域に形成されタンタル、タ
    ングステン、チタン、モリブデンから選ばれた少なくと
    も1種と窒素とを含む導電層(C)を形成する工程とか
    ら形成され、前記第2の導電層は、少なくとも、アルミ
    ニウムまたは銅を主成分とする導電層(D)を形成する
    工程と、タンタル、タングステン、チタン、モリブデン
    から選ばれた少なくとも1種を主成分とする導電層
    (E)を形成する工程とから形成されることを特徴とす
    る半導体装置の作製方法。
  15. 【請求項15】請求項10乃至請求項12のいずれか一
    項において、前記第1の導電層は、タンタル、タングス
    テン、チタン、モリブデンから選ばれた少なくとも1種
    と窒素とを含む導電層(A)を形成する工程と、該導電
    層(A)上に形成されタンタル、タングステン、チタ
    ン、モリブデンから選ばれた少なくとも1種を主成分と
    する導電層(B)を形成する工程と、該導電層(B)が
    該導電層(A)に接しない領域に形成されタンタル、タ
    ングステン、チタン、モリブデンから選ばれた少なくと
    も1種と窒素とを含む導電層(C)を形成する工程とか
    ら形成され、前記第2の導電層は、少なくとも、アルミ
    ニウムまたは銅を主成分とする導電層(D)を形成する
    工程と、タンタル、タングステン、チタン、モリブデン
    から選ばれた少なくとも1種を主成分とする導電層
    (E)を形成する工程とから形成され、前記接続部で導
    電層(C)と導電層(D)が接続していることを特徴と
    する半導体装置の作製方法。
  16. 【請求項16】請求項14または請求項15において、
    導電層(A)は、アルゴンと窒素またはアンモニアとの
    混合雰囲気中で、タンタル、タングステン、チタン、モ
    リブデンから選ばれた少なくとも1種を主成分とするタ
    ーゲットを用いたスパッタ法で形成することを特徴とす
    る半導体装置の作製方法。
  17. 【請求項17】請求項14または請求項15において、
    導電層(C)は、酸素濃度が1ppm以下の窒素雰囲気
    中で導電層(B)を熱処理して形成することを特徴とす
    る半導体装置の作製方法。
  18. 【請求項18】請求項14または請求項15において、
    導電層(C)は、酸素濃度が1ppm以下の窒素プラズ
    マ雰囲気中で導電層(B)を熱処理して形成することを
    特徴とする半導体装置の作製方法。
  19. 【請求項19】請求項10乃至請求項18のいずれか一
    項において、前記半導体装置はパーソナルコンピュー
    タ、ビデオカメラ、携帯型情報端末、デジタルカメラ、
    デジタルビデオディスクプレーヤーから選ばれた一つで
    あることを特徴とする半導体装置の作製方法。
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