JP2000356808A - スクリーン - Google Patents

スクリーン

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JP2000356808A
JP2000356808A JP11168337A JP16833799A JP2000356808A JP 2000356808 A JP2000356808 A JP 2000356808A JP 11168337 A JP11168337 A JP 11168337A JP 16833799 A JP16833799 A JP 16833799A JP 2000356808 A JP2000356808 A JP 2000356808A
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Takashi Ashitomi
隆 安次富
Takeshi Teragaki
武 寺垣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 映像が表示される表示面そのものから音を発
することを可能とし、音と映像の一体感を向上させる。 【解決手段】 紙1を内部応力がある状態に弾性変形さ
せて支持部材2の先端と挟着部3によって2点支持し、
支持支柱4を挟着部3に連結接続すると共に駆動部ボッ
クス5内のスピーカ駆動部の所定部位に連結する。その
所定部位においては、ボイスコイルによる力を受ける円
板を、その振動を抑制した状態で設ける。そして、映写
機PRによって紙1に画像を映写すると同時に、その映
像に対応する音の電気信号をボイスコイルへ供給して円
板に対する力を発生させ、それによる波動を支持支柱
4、挟着部3及び支持部材2を介して紙1へ伝達し、紙
1にて機械的な振動に変換して音を放出する。これによ
り、紙1の前方側面上に画像が表示されると同時に、そ
の映像に対応する音が同じく紙1から発せられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音を発しつつ映像
を表示する画像表示装置のスクリーンに関する。
【0002】
【従来の技術】音声を出力しつつ映像を映し出すテレビ
ジョンや映写機器等の種々の画像表示装置は、いずれも
ブラウン管や投影スクリーン等の表示手段を具備し、そ
れにスピーカが付設されて構成されているのが一般的で
ある。このような画像表示装置においては、表示手段で
表示する映像に同期させてスピーカからの音声を発する
ことにより、視聴者に対して映像とそれに合わせた音声
を同時に供給することとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、音と映像の
一体感は、それらの供給タイミングのみならず、それら
の供給源の相対的な位置関係によっても左右される。視
聴者は通常表示手段の表示面を見ているので、その表示
面で表示されている映像の方から対応する音が聞こえて
くるようにすれば音と映像の一体感を与えることができ
るが、映像に対応する音が適切な位置から聞こえてこな
いと両者の一体感は損なわれ、臨場感も失われてしま
う。
【0004】これに対し、上記従来の画像表示装置は、
音声出力手段であるスピーカを画像の表示手段とは別に
適当な位置に設けるものとなっている。従って、上述し
た意味での音と映像の一体化を図る場合にはスピーカの
配置等を工夫することになるが、これによって得られる
両者の一体感には限界がある。すなわち、視聴者に対し
ては、映像が表示されている表示面自体の位置から音声
が伝わってくることが最も臨場感あふれる一体化という
ことができるが、表示面自体にスピーカを設けることは
できない。このため、従来の画像表示装置においては、
他の手法により表示面自体から音声が発せられている状
態に近づけることはできるが、その状態自体を実際に再
現することはできず、その状態での一体化を達成するこ
とはできないのである。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、映像が表示される表示面そのものから音を発す
ることを可能とし、音と映像の一体感を向上させること
ができる画像表示装置のスクリーンを提供することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
画像が映される表示板と、発生させる音に応じた力を発
生する駆動部と、前記表示板を内部応力のある状態に支
持すると共に、前記駆動部で発生された力により生じる
波動を前記表示板へ伝達する支持伝達手段とを有するこ
とを特徴としている。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載のス
クリーンにおいて、前記表示板は、その面上に投射され
た画像を映し出すことを特徴としている。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項2記載のス
クリーンにおいて、前記支持伝達手段は、前記表示板を
2点で支持することを特徴としている。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1記載のス
クリーンにおいて、前記表示板は、画像を透過させる部
分を有し、当該部分に映し込まれた画像を透写すること
を特徴としている。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項4記載のス
クリーンにおいて、当該部分が画像を表示する装置の表
示面と正対していることを特徴としている。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれかの項記載のスクリーンにおいて、前記支持伝達手
段は、前記表示板の支持点へ前記波動を伝達することを
特徴としている。
【0012】請求項7記載の発明は、請求項1〜6のい
ずれかの項記載のスクリーンにおいて、前記支持伝達手
段は、前記駆動部で発生された力により生じる波動を伝
達する伝達手段と、前記表示板を支持し、内部応力のあ
る状態として前記伝達手段により伝達された前記波動を
前記表示板へ供給する支持手段とを有することを特徴と
している。
【0013】請求項8記載の発明は、請求項7記載のス
クリーンにおいて、前記伝達手段は、前記駆動部から立
設された支柱状の部材であり、前記支持手段は、前記部
材の先端に連結されていることを特徴としている。
【0014】請求項9記載の発明は、請求項7又は8記
載のスクリーンにおいて、前記駆動部は、発生させる音
に応じた電気信号を受けてそれを力に変換する変換手段
と、その変換手段からの力を変位を抑制された状態で受
ける受け部材とを有し、前記伝達手段は、前記受け部材
に連結されていることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】1.第1実施形態 <構成>以下、図面を参照して本発明の実施の形態につ
いて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態による
スクリーンを適用した画像表示装置の構成を示す図であ
る。
【0016】図1において、PRは内蔵するフィルムの
画像を映写する映写機である。この映写機PRは、その
映写する画像がスクリーンSCの紙1上で結像する所定
の位置及び所定の映写角に、所定の支持部材SU1によ
って固定されている。
【0017】スクリーンSCは、映写機PRと共に画像
の表示手段を構成するスクリーンであると同時に、音声
出力手段として機能するスピーカでもあり、映写機PR
からの映写画像が映写されつつその映写画像の映像に対
応した音を発生させる。このようなスクリーンSCの機
能の実現については後述の動作説明にて明らかにするこ
ととし、その構成について図2を参照して詳細に説明す
る。尚、図2左側の(a)はスクリーンSCの正面図を
示し、右側の(b)はスクリーンSCの側面図を示して
いる。
【0018】図2において、紙1は長手方向が湾曲して
内部応力がある状態(弾性変形した状態)に支持された
長方形の紙である。この紙1は、その前方側((a)で
いえば紙面手前側、(b)でいえば右側)の紙面上に上
記映写機SPからの映写画像が投影され、画像の表示板
としての役割を果たすものとなる。又、紙1は、スピー
カとしても機能するスクリーンSCにおける振動板とし
ての役割を果たすものでもあり、機械的な振動をして音
を放出するものとなる。
【0019】2は図示のように湾曲した形状に成形され
た細い棒状木材からなる支持部材であり、基端側が挟着
部3に取り付けられ、湾曲した先の先端に紙1の上端側
所定位置が固着されている(図中の符号p1の位置。以
下「固着位置p1」という。)。挟着部3は、木材で形
成された大挟着板3a及び小挟着板3bとねじ3cによ
って構成された部位であり、前記支持部材2の基端側は
大挟着板3aの背面側に固定されている。この挟着部3
においては、ねじ3cが小挟着板3bを貫通して大挟着
板3aに締め付けられており、その大挟着板3aと小挟
着板3bとの間に紙1の下端側所定位置が挟着されて固
定されている(図中の符号p2の位置。以下「挟着位置
p2」という。)。
【0020】紙1は、このようにして支持部材2と挟着
部3により上下の所定位置で2点支持されて弾性変形
し、上述したような内部応力がある状態に保たれてい
る。ここで、紙1と支持部材2は固着位置p1以外では
接触しておらず、両者の間には図示のような隙間sが形
成されている。又、紙1の前方側の面は、何も設けられ
ていない湾曲しただけの紙面であるので、この面上に映
写機PRからの映写画像を投影することが可能になって
いる。
【0021】一方、4はカーボンファイバで形成された
支持支柱である。この支持支柱4は、図中下端が駆動部
ボックス5内の所定部位(後述)と連結され、中空円柱
状の表面保護部材4aを貫通して駆動部ボックス5外に
立設されており、上端が所定の連結部材4bによって大
挟着板3aの下側面と連結接続されている。これによ
り、紙1、支持部材2及び挟着部3からなる部分が所定
の高さ位置に支持されている。尚、同部分は重量の軽い
もので構成することができるので、支持支柱4として
は、細く長い棒状のカーボンファイバを用いることが可
能となっている。
【0022】駆動部ボックス5は、内面側が鉛張りとな
っているゴム板によって構成された箱であり、上記表面
保護部材4a及び支持支柱4用の貫通孔と信号線6用の
貫通孔とを有し、信号線6を介して供給される電気信号
により駆動されるスピーカ駆動部を収納している。尚、
ここにいう電気信号は、上記映写機PR及び紙1によっ
て表示する映像に同期して発生させる音に応じ、図示せ
ぬアンプ等から供給するスピーカ駆動用の信号であり、
通常の画像表示装置(テレビジョン、映写機器等)にお
けるスピーカを駆動するための電気信号でよい。
【0023】駆動部ボックス5内に収納されているスピ
ーカ駆動部の構成を図3に示す。図3中、上側は同スピ
ーカ駆動部を図2における上方から見た上面図、下側は
同上面図の中心位置を含む側断面図である。
【0024】図3において、10は上側が大径の開口
部、下側が小径の水平底面部となっているカップ状のフ
レームであり、水平底面部が駆動部ボックス5の下面ゴ
ム板内面に固定されている(図示略)。11は底面のあ
る短筒形状の永久磁石、12はその底面の中央部から立
設された鉄心であり、それぞれフレーム10の水平底面
部内面側に固設されている。
【0025】13はボビン14に巻かれたボイスコイル
であり、上記信号線6を介した電気信号の供給を受け、
永久磁石11との間に鉄心12により増強される電磁力
を発生させる。ここで、ボビン14は上側が木材の円板
15の下面に取り付けられており、円板15の外周側面
がダンパ16を介してフレーム10の開口部縁部に連結
され、これにより、ボイスコイル13が永久磁石11及
び鉄心12に対して図示のように所定の位置に支持され
ている。
【0026】17は前記開口部縁部においてダンパ16
の外周部を挟着しているゴムリングである。18a、1
8bは紙にベークライトをしみこませたダンパ拘持部材
であり、円板15について対称な位置でダンパ16の上
面に接着され、互いに逆方向(上面図中の上方向と下方
向)へダンパ16を引き伸ばした状態で前記開口部縁部
にて固定されている。これにより、ダンパ16は、その
上下方向の変位が抑えられるように一定の緊張を保った
状態で円板15を支持している。
【0027】19は円板15の中央に下面側からねじ込
まれた内ねじであり、円板15を貫通して図示のように
上方へ突出している。この内ねじ19の突出部位は、駆
動部ボックス5の上記表面保護部材4a及び支持支柱4
用の貫通孔と正対しており、支持支柱4の下端が連結さ
れる上述した所定部位に当たる。すなわち、支持支柱4
の下端がこの突出部位にねじ込まれて取り付けられ(図
示略)、これによってスピーカ駆動部と支持支柱4とが
連結されている。
【0028】<動作>以上のように構成された本画像表
示装置において、映写機PRによる画像の映写を開始す
ると共に、その映写画像の映像に対応して発生させるべ
き音に応じた電気信号をスクリーンSCへ信号線6を介
して供給する。すると、映写機PRから映写された画像
は紙1の前方側の面上に投影され、同面上に映し出され
て表示される。
【0029】そしてこのとき同時に、スクリーンSCに
おいては、信号線6からの電気信号によりボイスコイル
13にてそれに応じた電磁力が発生する。これにより、
通常のスピーカを駆動させるときのように、ボイスコイ
ル13が往復運動しようとする力が発生するが、その力
を受け止める円板15が変位を抑制されたダンパ16に
支持されているので、スピーカ駆動部において機械的な
振動は生じない。
【0030】ところが、その振動を生じさせようとする
力に応じた波動が、円板15から内ねじ19を介して支
持支柱4へ伝達する。そして更に、その波動は、支持支
柱4を介して挟着部3と支持部材2にまで伝達する。
【0031】すると、その波動が紙1へ供給され、紙1
の機械的な振動に変換される。このとき、紙1は上述し
たように内部応力が生じていて振動音を発しやすい状態
となっているので、その変換された機械的な振動は空気
を振動させ、音となって放出される。これにより、スピ
ーカ駆動部から伝達されてきた波動が紙1から音として
放出され、映像に対応して供給された電気信号に応じた
音が発生されることになる。
【0032】このようにして紙1の前方側面上に画像が
表示されると同時に、その映像に対応する音が同じく紙
1から発せられる。従って、視聴者にとっては表示され
ている映像に対応する音がその映像表示面そのものの位
置から聞こえてくることになり、これによって臨場感あ
ふれる音と映像の一体化が実現される。
【0033】2.第2実施形態 <構成>次に、本発明の第2の実施形態について説明す
る。図4は、本発明の第2実施形態によるスクリーンを
適用した画像表示装置の構成を示す図である。尚、図4
左側の(a)は同画像表示装置の正面図を示し、右側の
(b)は同画像表示装置の側面図を示している。
【0034】図4において、TVはテレビジョンであ
り、所定の支持台SU2上に置かれている。SC′はテ
レビションTVの表示面SF前方に設置されたスクリー
ンであり、テレビジョンTVの表示画像を前方へ透写す
ると同時にスピーカとしても機能し、テレビジョンTV
の表示画像が映し込まれてこれを前方へ透写しつつその
表示画像の映像に対応した音を発生させる。このスクリ
ーンSC′は、上記第1実施形態におけるスクリーンS
Cにおいて、紙1を図中に破線で示す透明プラスチック
板1′に、支持支柱4を支持支柱4′に、それぞれ置き
換え、かつ、支持部材2を取り除いたものとなってい
る。
【0035】ここで、透明プラスチック板1′は、挟着
部3に挟着され、この挟着位置のみで1点支持された長
方形の透明プラスチック板であり、大挟着板3aの逆側
(前方側)へ自重によって撓み、上記紙1同様に湾曲し
て内部応力がある状態(弾性変形した状態)に支持され
ている。そして、その背面側が表示面SFと正対し、表
示面SFの表示画像を透過させて前方へ透写する透過表
示板としての役割を果たすものとなっており、かつ、ス
ピーカとしても機能するスクリーンSC′において振動
板としての役割をも果たし、機械的な振動をして音を放
出するものになっている。
【0036】支持支柱4′は、上記支持支柱4同様に駆
動部ボックス5内の所定部位と大挟着板3aの下側面と
に連結されたカーボンファイバ製の支持支柱である(支
持支柱4と異なるのは、上側で支持される透明プラスチ
ック板1′が表示面SFの前方に位置するような長さに
なっている点のみである。)。
【0037】尚、信号線6を介して供給する電気信号と
しては、テレビジョンTVの表示画像に同期して発生さ
せる音に応じたものを供給することとするが、これは通
常のテレビジョンにおけるスピーカを駆動するための音
声電気信号でよい。スクリーンSC′は、以上のように
透明プラスチック板1′、支持支柱4′及び供給電気信
号に係る部分に特有の構成を具備するが、他は上記スク
リーンSCと同様の構成になっている。
【0038】<動作>このように構成された本画像表示
装置において、テレビジョンTVによる画像の表示を開
始すると共に、その表示画像の映像に対応して発生させ
るべき音に応じた電気信号をスクリーンSC′へ信号線
6を介して供給する。すると、テレビジョンTVの表示
画像は透明プラスチック板1′を透過し、前方側へ透写
される。
【0039】そしてこのとき同時に、スクリーンSC′
においては、信号線6からの電気信号によって上記第1
実施形態同様に波動が発生し、透明プラスチック板1′
を振動させる。すなわち、電磁力によってボイスコイル
13が往復運動して振動を生じさせようとする力が円板
15に受け止められ、その力に応じた波動が円板15か
ら内ねじ19を介して支持支柱4′、挟着部3へと伝達
し、透明プラスチック板1′へ供給されて機械的な振動
に変換される。
【0040】このとき、透明プラスチック板1′は、上
記紙1同様に振動音を発しやすい状態になっているの
で、その変換された機械的な振動は空気を振動させ、音
となって放出される。これにより、スピーカ駆動部から
伝達されてきた波動が透明プラスチック板1′から音と
して放出され、テレビジョンTVの映像に対応して供給
された電気信号に応じた音が発生されることになる。
【0041】このようにして透明プラスチック板1′の
前方側に画像が透写されると同時に、その映像に対応す
る音が同じく透明プラスチック板1′から発せられる。
従って、視聴者にとっては表示されている映像に対応す
る音がその映像そのものの位置の方から聞こえてくるこ
とになり、これによって臨場感あふれる音と映像の一体
化が実現される。
【0042】3.補足 以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明
によるスクリーンは上述した形態に限られるものではな
い。例えば、以下のような種々の変形ないし応用等が可
能である。
【0043】(1)本発明によるスクリーンにおいて、
画像の表示板と発音用の振動板としての役割を果たす手
段(例えば、上記紙1や透明プラスチック板1′等。以
下「振動表示板」という。)は、弾性変形した状態で支
持された可撓性の部材であればよいのであって、その形
状は任意であり、材質も問わない。例えば、第1実施形
態については、紙1の代わりに、画像を投影ないし投写
等のいずれかの形態で投射して映写することが可能な任
意の可撓性部材を用いることができ、第2実施形態につ
いては、透明プラスチック板1′の代わりに画像を透過
させる(透明な)任意の可撓性部材を用いることができ
る。又、第2実施形態のような振動表示板にあっては、
全体が画像を透過させる部材によって構成されている必
要は必ずしもなく、画像表示手段によって画像が映し込
まれる部分等の必要な部分のみが画像を透過させるよう
に構成されているものでもよい。
【0044】そしてこのようなことから、紙1や透明プ
ラスチック板1′等の振動表示板は、図1等に示したよ
うに上下方向について湾曲させるのではなく、通常の映
写幕のように水平方向について湾曲させるように支持す
ることとしてもよい。
【0045】更に、振動表示板の支持点は着脱可能なも
のとしてもよく、種々の振動表示板を用意して適宜付け
替えることとしてもよい。この場合、紙1のように2点
支持するものにあっては、支持点の一方を取り外すと音
が出なくなるので、それを発音のON/OFFスイッチ
とすることとしてもよい。
【0046】又、透明プラスチック板1′のような振動
表示板にあっては、任意の1点で支持して所定の角度に
設置すれば自重で撓んで内部応力のある状態となるの
で、選択する振動表示板によっては必ずしも2点で支持
することを要しない。尚、第2実施形態における透明プ
ラスチック板1′に代えて2点支持する必要のある透明
部材を用いる場合にあっては、第1実施形態における支
持部材2を透明な部材によって成形して設けることとす
ればよい。
【0047】(2)上記支持支柱4等は、カーボンファ
イバ等で形成されていて所定の方向には弾性変形可能な
ものであるが、その弾性によって機械的な振動を伝達し
ているのではなく、内部において波動を伝達している。
このため、機械的な変位はなく(それ自体は振動せ
ず)、スピーカ駆動部からの波動に対しては剛体の伝達
媒質として作用するものとなっている。すなわち、本発
明によるスクリーンにおいて、スピーカ駆動部から振動
表示板の間は、波動を伝達することができる剛体等の波
動伝達媒質で構成されていればよいのである。従って、
上述の支持部材2、挟着部3、支持支柱4、4′等の波
動伝達部は、任意の剛体ないし波動伝達方向へは変形し
ない任意の弾性部材等を用いて構成することができ、す
べてを一体形成することとしてもよい。
【0048】又、波動伝達部の形状も任意である。例え
ば、支持支柱4や4′は、振動表示板等を支持すると共
にスピーカ駆動部からの波動を伝達するものであればよ
いので、所望の形に曲がっているものを用いたり、長さ
や太さを任意に選んだりしてもよい。従って、上記各実
施形態のように上方に立設された波動伝達部の上に振動
表示板が設けられている形態に限らず、振動表示板を天
井や柱から釣支したり、上記テレビジョンTV等の画像
表示手段の筐体外壁における任意位置から支持したりす
る形態とすることも可能である。
【0049】尚、発音中に支持支柱4や4′等の波動伝
達部に触れたり、或いは、これを握ったりしても、内部
では依然として波動が伝達されるので、発せられる音に
は影響はない。
【0050】(3)上記駆動部ボックス5は、内面側が
鉛張りのゴム板でできているので、内部で機械的な振動
が生じてしまったとしても、それを吸収して外部へ漏れ
ることを防止することができる。又、永久磁石等もこれ
に収納されており、重量の大きな構成要素が集中してい
るので、安定した状態で置くことができる。但し、この
ようなスピーカ駆動部の収納手段は必ずしも必要なもの
ではなく、これを設ける場合にあってもその形状や材質
等は任意である。
【0051】(4)上記各実施形態におけるスピーカ駆
動部は、従来のスピーカの駆動部と同様な構成要素も有
しているので、従来のスピーカ駆動部を利用して製造す
ることも可能である。
【0052】(5)振動表示板に画像を映す手段として
は、上記映写機PRやテレビジョンTVのようなものに
限らず、種々の画像投影装置や画像投写装置等の画像投
射手段、液晶表示装置やCRTディスプレイ、プラズマ
ディスプレイ等の画像表示手段を用いることとしてもよ
い。
【0053】(6)上記各実施形態では表示される画像
に対応した音を発生させることとしたが、画像の表示と
その表示画像に対応していない別の音を発生させること
を同時に行うことももとより可能である。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、画
像が映される表示板を内部応力のある状態に支持し、そ
の表示板へ駆動部で発生された力により生じる波動を伝
達することとしたので、表示板において、映された画像
の映像が表示されると共に、発生させようとする音が波
動という形で伝達されて機械的な振動に変換され放音さ
れる。これにより、映像が表示される表示面そのものか
ら音を発することが可能となり、音と映像の一体感を向
上させることができるという効果が得られる。
【0055】尚、駆動部と表示板は近接している必要が
ないので、自由な形態で構成することができ、スクリー
ンの構造及び設置の自由度を向上させることもできる。
又、表示板までの音の信号伝達経路は、機械的な振動で
はなく、波動を伝達するものとなっているので、外部か
らの衝撃等による影響を受けにくく、適切な発音動作を
維持することができる。従って、本発明によれば、種々
の用途への適用が可能なスクリーンを実現することもで
きる。
【0056】ここで、請求項2記載の発明によれば、表
示板をその面上に投射された画像を映し出すものとした
ので、画像を投射する種々の装置と共に用いることによ
り、映像を表示しつつその映像表示面の位置から音を発
することができる。そしてこの場合、請求項3記載の発
明によれば、表示板を2点で支持することにより、映像
を映し出す表示面と振動して発音する振動板の双方とし
て機能する表示板が構成される。
【0057】一方、請求項4記載の発明によれば、表示
板を、画像を透過させる部分を有し、当該部分に映し込
まれた画像を透写するものとしたので、画像を表示する
種々の装置と共に用いることにより、映像を表示しつつ
その映像が透過している表示面の位置から音を発するこ
とができる。この場合にあっては、請求項5記載の発明
のように、当該部分を当該装置の表示面と正対させるこ
とによって良好な映像を得ることができる。
【0058】加えて、請求項6記載の発明では表示板の
支持点へ波動を伝達し、請求項7記載の発明では波動の
伝達手段と表示板の支持手段を設けて表示板へ波動を供
給することにより、表示板への波動伝達並びに表示板の
機械的振動及び放音の動作が実現される。又、請求項8
記載の発明によれば、駆動部から立設された支柱状の部
材で波動を伝達し、その先端で表示板を支持することと
したので、駆動部から離れた支柱状部材の先端側で映像
の表示と音の発生を同時に行うことができる。
【0059】更に、請求項9記載の発明によれば、電気
信号を力に変換する変換手段と変位を抑制された状態で
その力を受ける受け部材とを駆動部に設け、伝達手段を
前記受け部材に連結することとしたので、不要な振動を
生じさせずに発音に必要な波動を受け止めて伝達するこ
とができる。従って、画像のぶれを抑えて音と一体化し
た良好な映像を表示することができるという効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態によるスクリーンを
適用した画像表示装置の構成を示す図である。
【図2】 同画像表示装置におけるスクリーンSCの構
成を示す図である。
【図3】 スクリーンSCにおけるスピーカ駆動部の構
成を示す図である。
【図4】 本発明の第2の実施形態によるスクリーンを
適用した画像表示装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 紙 1′ 透明プラスチック板 2 支持部材 3 挟着部 4、4′ 支持支柱 5 駆動部ボックス PR 映写機 SC、SC′ スクリーン SF 表示面 TV テレビジョン
フロントページの続き (72)発明者 安次富 隆 東京都武蔵野市御殿山2−18−9 LED A206 (72)発明者 寺垣 武 東京都大田区矢口1−23−20−402 Fターム(参考) 2H021 AA05 AA09 BA00

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像が映される表示板と、 発生させる音に応じた力を発生する駆動部と、 前記表示板を内部応力のある状態に支持すると共に、前
    記駆動部で発生された力により生じる波動を前記表示板
    へ伝達する支持伝達手段とを有することを特徴とするス
    クリーン。
  2. 【請求項2】 前記表示板は、その面上に投射された画
    像を映し出すことを特徴とする請求項1記載のスクリー
    ン。
  3. 【請求項3】 前記支持伝達手段は、前記表示板を2点
    で支持することを特徴とする請求項2記載のスクリー
    ン。
  4. 【請求項4】 前記表示板は、画像を透過させる部分を
    有し、当該部分に映し込まれた画像を透写することを特
    徴とする請求項1記載のスクリーン。
  5. 【請求項5】 当該部分が画像を表示する装置の表示面
    と正対していることを特徴とする請求項4記載のスクリ
    ーン。
  6. 【請求項6】 前記支持伝達手段は、前記表示板の支持
    点へ前記波動を伝達することを特徴とする請求項1〜5
    のいずれかの項記載のスクリーン。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかの項記載のスク
    リーンにおいて、 前記支持伝達手段は、前記駆動部で発生された力により
    生じる波動を伝達する伝達手段と、前記表示板を支持
    し、内部応力のある状態として前記伝達手段により伝達
    された前記波動を前記表示板へ供給する支持手段とを有
    することを特徴とするスクリーン。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のスクリーンにおいて、 前記伝達手段は、前記駆動部から立設された支柱状の部
    材であり、 前記支持手段は、前記部材の先端に連結されていること
    を特徴とするスクリーン。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8記載のスクリーンにおい
    て、 前記駆動部は、発生させる音に応じた電気信号を受けて
    それを力に変換する変換手段と、その変換手段からの力
    を変位を抑制された状態で受ける受け部材とを有し、 前記伝達手段は、前記受け部材に連結されていることを
    特徴とするスクリーン。
JP11168337A 1999-06-15 1999-06-15 スクリーン Withdrawn JP2000356808A (ja)

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