JP2000356780A - 液晶封止方法および液晶封止装置 - Google Patents

液晶封止方法および液晶封止装置

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JP2000356780A
JP2000356780A JP11168428A JP16842899A JP2000356780A JP 2000356780 A JP2000356780 A JP 2000356780A JP 11168428 A JP11168428 A JP 11168428A JP 16842899 A JP16842899 A JP 16842899A JP 2000356780 A JP2000356780 A JP 2000356780A
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pressure
container
injection hole
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Yoshiya Matsumoto
好家 松本
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Lan Technical Service Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶注入が済んだかつスペーサレスの構造体
21xの第1および第2の基板11,13の間隔を所定
の値に修正しながら液晶注入孔を封止する新規な方法を
提供する。 【解決手段】 構造体21xの第1および第2の基板面
双方を、任意の圧力に設定し得る気体雰囲気に接触させ
て液晶注入時に生じた第1および第2の基板の間隔の広
がりを気体雰囲気の圧力によって修正する。ただし、気
体雰囲気の圧力を基板面上では所定の不均一な圧力分布
をもった圧力に変換する圧力分布変換部材500を基板
面に密着させた状態で、構造体を気体雰囲気に接触させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液晶の注入が済
んだ構造体(セル)の液晶注入孔を封止する方法および
装置に関するものである。特に、液晶を注入する空隙内
にセルギャップ調整用のスペーサが無いセル(以下、こ
のようなセルをスペーサレスセルまたはスペーサレスの
構造体ともいう。)であっても、所望のセルギャップを
維持した状態で液晶注入孔を封止することができる方法
および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶パネルは、簡易な表示装置として多
用され、また、CRT(陰極線管)に代わる表示装置の
有力候補の一つとして期待されている。このような液晶
パネルを製造する際の従来の一般的な方法として、例え
ば文献I(「液晶の最新技術」工業調査会(1984.
1)pp.156−167)に開示の方法がある。図1
5(A)〜(D)はその説明に供する図である。特に、
この従来法における液晶注入工程と液晶注入孔を封止す
る工程とを示した図である。
【0003】この方法では、ガラス基板に、電極、液晶
駆動用素子、配向膜(いずれも図示せず)などが形成さ
れている液晶パネル用の第1の基板11および第2の基
板13が、これら基板間に所定空隙15を維持した状態
(一般にはスペーサ17によって空隙15を形成した状
態)で、シール材19によって貼り合わされる。これに
より構造体21が得られる(図15(A))。ただし、
この構造体21の一部には、例えばシール材の塗布工程
においてシール材を塗布しない部分を設ける等により、
液晶注入孔21aが形成される。
【0004】次に、この構造体21の空隙15内と、こ
の空隙に注入するべく用意した液晶23とが排気手段2
5により脱気される(図15(A))。なお、図15
(A)において、23aは液晶23を入れるための槽、
27は構造体21の空隙15へ液晶23を注入するため
の処理室である。その後、構造体21が、その液晶注入
孔21aが液晶23に接触するように、移動される(図
15(B))。処理室27内の排気は適当なとき終了さ
れる。液晶注入孔21aが液晶23に接触すると、液晶
は毛細管現象に従い空隙15内に、ある程度注入される
(図15(B))。
【0005】次に、処理室27内にガス供給手段29か
らアルゴンガスまたは窒素ガスなど十分乾燥させた不活
性ガスが導入され、この不活性ガスの圧力を利用して第
1および第2の基板間の空隙15内に液晶が満たされる
(図15(C))。
【0006】その後、液晶注入孔21aが好適なシール
材19aによって塞がれる(封止される、図15
(D))。これにより、液晶の注入及び液晶注入孔の封
止が完了する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、液晶注入孔
21aを封止するに当たり、第1の基板11および第2
の基板13間の距離(以下、基板間隔ともいう)が許容
値内になるように制御した後、封止をするのが好まし
い。基板間隔が許容値からずれた状態の液晶パネルで
は、パネル駆動信号の印加条件が予定の条件と異なる等
が起きるため、所望の特性が得られない等の問題が生じ
るからである。
【0008】しかし、液晶を注入したままでは、液晶が
注入されたことにより、基板間隔が許容値より広くなっ
てしまうことが多い(図15(C)に破線で示す。)。
特に、液晶としてSTN型のものを用いた場合、それが
顕著である。従って、液晶を注入したまま液晶注入孔を
封止した場合、基板間隔が許容値からずれた状態の液晶
パネルとなってしまう恐れが高く、そのため、上述した
様な問題が生じ易い。
【0009】これを防止する1つの方法として、液晶注
入の済んだ構造体21の第1および第1の基板面を、液
晶注入孔21aを封止する前に、基板間隔が所定範囲に
なるように押す操作が従来から行われている。そして、
特にこの出願に係る出願人は、液晶注入の済んだ構造体
21aの外側面に当たる前記第1の基板および第2の基
板面の少なくとも一方を、気体によって押して、基板間
隔を調整した後、液晶注入孔を封止する技術を過去に提
案した(特開平7−20480号公報)。
【0010】この公報に開示の技術によれば、液晶注入
の済んだ構造体21の第1および第2の基板面を機械的
に押して(例えば、基板面を板で押して)基板間隔を調
整する場合に比べて、基板を均一に押すことができ、ま
た、多数個の構造体を一括に処理できる等の効果を得る
ことができた。
【0011】しかしながら、この特開平7−20480
号公報に開示の技術の場合、スペーサレスの構造体の基
板間隔修正をした場合、図16に示したように、スペー
サレスの構造体21xの中央付近が他の部分より若干へ
こんでしまう場合がある。すなわち、該構造体21xの
中央付近の基板間隔が、他の部分より狭くなる場合があ
る。スペーサレスの構造体21xを用いた液晶表示装置
は、スペーサが無い分、表示品質が高まると期待されて
いる。従って、特開平7−20480号公報に開示の封
止方法を、スペーサレスの構造体21xの液晶注入孔の
封止にも対応できるように改良できれば、望ましい。ま
た、このように改良された封止方法の実施に好適な封止
装置の実現が望まれる。
【0012】この発明はこのような点に鑑みなされたも
のであり、従って、この発明の目的は、液晶注入の済ん
だ構造体であってスペーサレスの構造体であっても第1
および第2の基板間隔を気体圧で所望の通りに調整しな
がら液晶注入孔を封止することができる方法およびその
実施に好適な装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的の達成を図るた
め、この出願の液晶封止方法の第1の発明によれば、対
向させた第1および第2の基板をこれら基板間に所定の
空隙を維持した状態でこれら基板の縁部でシール材によ
って張り合わせてあり、かつ、シール部の一部に設けら
れた液晶注入孔から空隙に液晶を注入してある構造体
(以下、単に「構造体」、または「封止対象の構造体」
と称する。)の、外側面に当たる第1および第2の基板
面の少なくとも一方(好ましくは双方)を、任意の圧力
に設定し得る気体雰囲気に接触させて液晶注入時に生じ
た第1および第2の基板の間隔の広がりを気体雰囲気の
圧力によって修正し、その後、液晶注入孔の封止を行う
液晶封止方法において、気体雰囲気に接触させる基板面
に密着する密着機構を有し、気体雰囲気の圧力を、基板
面上では所定の不均一な圧力分布をもった圧力に変換す
る圧力分布変換部材を、基板面に密着させた状態で、構
造体を気体雰囲気に接触させることを特徴とする。
【0014】この第1の発明の液晶封止方法によれば、
構造体の基板面上での実際の圧力は所定の不均一な圧力
分布をもった圧力になる。すなわち、例えば、構造体の
中央付近に向かうに従い気体の圧力が減少する圧力分布
をもった圧力が基板面に加わるようにすることができ
る。そのため、スペーサレスの構造体の液晶注入孔を封
止するに当たって基板間隔を気体で修正しても、この構
造体の中央付近がへこむ恐れは従来に比べて軽減され
る。従って、スペーサレスの構造体であっても基板間隔
を所望の通りに修正することができる。
【0015】なお、この出願の各発明でいう任意の不均
一な圧力分布は、構造体の中央付近に向かうに従い前記
気体の圧力が減少する圧力分布に限られず、設計に応じ
て任意の不均一な分布に変更することができる。例え
ば、構造体の中央を含む所定の一部分のみが、他の部分
に比べて圧力が弱くなるような圧力分布でも良い。ま
た、構造体の中央に限られない特定の部分が最も圧力が
低くなるような不均一な圧力分布でも良い。
【0016】また、この出願の液晶封止方法の第2の発
明によれば、封止対象の構造体の、外側面に当たる第1
および第2の基板面の少なくとも一方(好ましくは双
方)を、任意の圧力に設定し得る気体雰囲気に接触させ
て液晶注入時に生じた前記第1および第2の基板の間隔
の広がりを気体雰囲気の圧力によって修正し、その後、
液晶注入孔の封止を行う液晶封止方法において、気体雰
囲気に接触させる基板面に密着する密着機構を有し、気
体の圧力で撓むことなくかつ第1および第2の基板より
高い剛性を持った平面板を、基板面に密着させた状態
で、構造体を気体雰囲気に接触させることを特徴とす
る。
【0017】この第2の発明の液晶封止方法によれば、
気体雰囲気に接触させる基板は剛性の高い平面板によっ
て吸着される。そのため、構造体にはこの平面板を介し
て気体圧力が加わるので、スペーサレスの構造体の液晶
注入孔を封止するに当たって基板間隔を気体で修正して
も、この構造体の中央付近がへこむ恐れは従来に比べて
軽減される。従って、スペーサレスの構造体であっても
基板間隔を所望の通りに修正することができる。
【0018】なお、液晶封止方法の第1および第2の発
明を実施するに当たり、圧力分布変換部材(第2の発明
にあっては平面板)を基板面に密着させる状態と、させ
ない状態とを併用して基板間隔を気体圧力で修正しても
良い。具体的には、例えば、圧力分布変換部材(または
平面板)を基板面に密着させない状態で気体圧力により
基板間隔をある程度修正し、その後、圧力分布変換部材
を密着させて気体圧力による基板間隔の修正をしても良
い。さらには、両者を適度に繰り返すような方法でも良
い。
【0019】また、液晶封止方法の第1および第2の発
明を実施するに当たり、前記第1および第2の基板の間
隔の広がりを修正するときは、前記構造体を室温より高
い所定の温度に加熱しながら行うのが良い。
【0020】こうすると、後述する補助的な実験結果か
ら明らかなように、例えば基板間隔の修正時間の短縮化
を図ることができると考えられるからである。その理由
は定かではないが、構造体を所定温度に加熱することで
液晶の粘性が低下する(流動性が高まる)ので、その結
果、基板間隔の修正が効果的になされると推定してい
る。このことからして、構造体を加熱する所定温度と
は、注入された液晶材料の粘性を低下させることがで
き、しかも、構造体の温度を液晶表示装置の使用温度範
囲に戻した時にこの液晶材料を所定の液晶状態に戻すこ
とができる温度(すなわち液晶性を破壊することがない
温度)範囲内の、なるべく液晶材料の粘度を低下させる
ことができる温度(典型的には、上記範囲内の高い温
度)が良い。
【0021】このような温度は、液晶材料の種類によっ
て様々である。これに限られないが、例えば、30〜1
00℃の範囲から選ばれた温度、より好ましくは、40
〜90℃の範囲から選ばれた温度、さらに好ましくは5
0〜80℃の範囲から選ばれた温度を例示することがで
きる。
【0022】また、この出願の液晶封止装置の第1の発
明によれば、封止対象の構造体の液晶注入孔を封止する
装置において、構造体の外側面に当たる第1の基板およ
び第2の基板面の少なくとも一方を任意の圧力の気体に
よって加圧するための加圧室であって、液晶注入孔は加
圧室外部と連絡した状態で構造体を収納する加圧室と、
加圧予定の基板面に密着する密着機構を有し、加圧室内
の圧力を基板面上では所定の不均一な圧力分布をもった
圧力に変換する圧力分布変換部材とを具えたことを特徴
とする。
【0023】この液晶封止装置の第1の発明によれば、
任意の不均一な圧力分布をもった状態例えば構造体の中
央付近に向かうに従い前記気体の圧力が減少する圧力分
布をもった状態で構造体を押すことを容易に実施するこ
とができる。そのため、液晶封止方法の第1の発明を容
易に実施することができる。
【0024】また、この出願の液晶封止装置の第2の発
明によれば、封止対象の構造体の液晶注入孔を封止する
装置において、構造体の外側面に当たる前記第1の基板
および第2の基板面の少なくとも一方を任意の圧力の気
体によって加圧するための加圧室であって、液晶注入孔
は加圧室外部と連絡した状態で構造体を収納する加圧室
と、基板面に密着する密着機構を有し、気体の圧力で撓
むことなくかつ第1および第2の基板より高い剛性を持
った平面板とを具えたことを特徴とする。
【0025】この液晶封止装置の第2の発明によれば、
気体雰囲気に接触させる基板を剛性の高い平面板によっ
て吸着することを容易に行える。従って、液晶封止方法
の第2の発明を容易に実施することができる。
【0026】なお、液晶封止装置の第1および第2の発
明を実施するに当たり、構造体を室温より高い所定温度
に加熱する加熱手段を設けるのが良い。こうすると、構
造体を加熱しながら基板間隔を修正することができるの
で、液晶封止方法の好適例で説明した効果を容易に得る
ことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
液晶封止方法および液晶封止装置の実施の形態について
説明する。しかしながら、説明に用いる各図はこれらの
発明を理解できる程度に各構成成分の形状、寸法および
配置関係を概略的に示してあるにすぎない。また、以下
の説明に用いる各図において同様な構成成分については
同一の符号を付して示し、その重複する説明を省略する
こともある。また、従来と同様な構成成分についても、
図15と同様な番号を付して示しその重複する説明を省
略する。
【0028】1.液晶封止方法の第1の発明の基本原理
の説明 先ず、液晶封止方法の第1の発明の基本原理を説明す
る。図1はそのための図であり、封止対象の構造体とし
てのスペーサレスの構造体21xと、圧力分布変換部材
500と、気体雰囲気を形成している加圧室400とか
ら成る部分の断面図である。ただし、詳細は後の各実施
の形態で説明するため、この図1は、基本原理が理解出
来る程度の概略図である。
【0029】この発明の液晶封止方法では、スペーサレ
スの構造体21xの第1および第2の基板面11,13
の少なくとも一方(好ましくは双方。図1でも双方)
を、任意の圧力の加圧室400の気体雰囲気に接触させ
て、基板間隔を適正範囲に修正した後に液晶注入孔(図
1では図示せず)を封止する。然も、基板面に圧力分布
変換部材500を密着させた状態で加圧室400の気体
雰囲気に接触させる。
【0030】ただし、圧力分布変換部材500を基板面
に密着させる状態と、させない状態とを併用させて、気
体加圧を行っても良い。圧力分布変換部材500を基板
面に密着させたりさせなかったりの切替は、密着機構5
05(詳細は後述する)を作動させるかさせないかによ
り行えば良い。または、圧力分布変換部材500を加圧
室400内で上下動させることが出来る駆動機構(図示
せず)を予め設けておいて、上記の切替を行っても良
い。
【0031】なお、加圧室400とは、例えば、液晶注
入孔(図1では図示せず。図15や図5等、参照)をこ
の加圧室400の外部に位置させた状態で構造体21x
を収納することができる加圧室である。なお、図1で
は、圧力分布変換部材500全体が加圧室400の内部
に収納された状態を示してある。この方が、気密性確保
などの点で好ましい。しかし、圧力分布変換部材500
の一部分が加圧室400の外部に位置する状態になって
も、良い。
【0032】圧力分布変換部材500は、その機能が発
現できるなら、任意好適な構造とすることができる。
【0033】図1の場合の圧力分布変換部材500は、
錐体状の部材500であって、頂部501が基板面の中
央上方に位置し、底面が基板面側に位置するように使用
され、然も、斜面503が曲率をもった斜面となってい
て、かつ、底面を基板面に密着させる密着機構505を
有した部材としてある。
【0034】錐体状とは、円錐状、多角錐状(四角錘状
も含む)など、設計に応じた任意の形状である。ただ
し、好ましくは、底面の形状が構造体21xの平面形状
に類似する形状になっているのが良い。こうした方が、
加圧室400の圧力を構造体21xに伝達する上で好ま
しいからである。また、錘体状の部材500の頂部50
1はなるべく尖った形状が良く、しかも、斜面503の
曲率は、頂部501に向かうに従い大きくするのが良
い。こうした方が、構造体21xの中央部分に加わる圧
力を軽減することができるからである。なお、斜面をど
のような曲率分布をもった斜面にするかは、実験的また
は理論的に決めるのが良い。
【0035】この錐状体の部材500は、気体の圧力を
構造体21xの基板面に伝達出来る程度の剛性を持つ材
料で構成するのが良い。また、好ましくは、この錐状体
の部材500の少なくとも底面側の部分は、密着性が良
い材料、例えば、ゴムで構成するのが良い。もちろん、
錘状体の部材500全体をゴムで構成しても良いし、或
いは、斜面503を有した部分は樹脂や金属で構成し、
底面側の部分をゴムで構成し、これらを貼り合わせた構
造としても良い。
【0036】また、この例の場合、密着機構505を、
錐体状の部材500の底面側の表層部分に設けた多数の
吸着孔505aと、これら吸着孔505aを排気装置5
05bに連結する排気連絡孔505cと、この排気装置
505bと、気密保持部材505dとで構成してある。
気密保持部材505dは、錐状体500の底面の縁部に
設けてある。この気密保持部材505dは例えばゴムパ
ッキンで構成することができる。
【0037】なお、図1の例の様に、圧力分布変換部材
500全体が加圧室400内に収容されてしまう様な場
合は、この排気装置505bと部材500の排気連絡孔
505cとを接続するための配管を加圧室400の壁を
貫通させて予め設けておき、この配管によって排気装置
505bと排気連絡孔505cとを接続する構成とする
のが良い。
【0038】図2(A)および(B)は、この密着機構
505の一構成例を示した図である。特に図2(A)
は、密着機構505の要部を分解した図、図2(B)は
全体図である。もちろん、図2に示した密着機構の例は
一例にすぎない。
【0039】この密着機構505は、第1の板状部材5
05eと第2の板状部材505fとを具える。第1の板
状部材505eには、上記の排気連絡孔505cを形成
してある。第2の板状部材505fには、上記の吸着孔
505aが形成してある。この様な第1および第2の板
状部材505e、505fを、上記排気連絡孔および吸
着孔が適正に連結する状態で貼り合わせることで、密着
機構505を構成することができる。これに限られない
が、第1および第2の板状部材505e、505fそれ
ぞれを、例えばゴム成型品で構成することができる。ま
たは、第1の板状部材505eを樹脂または金属で構成
し、第2の板状部材505fをゴムで構成することがで
きる。
【0040】この密着機構505では、排気装置505
bを動作させると、吸着孔505aの作用により、錐状
体の部材500の底面と第1の基板や第2の基板の基板
面とが密着する。
【0041】なお、錘状体の部材500を第1の基板な
どに密着させた後は、両者の密着が継続して確保できる
なら、密着機構505の排気装置505b側にバルブな
どを予め設けておいてこのバルブを閉じてから排気装置
505bを部材500から切り離しても良い。
【0042】次に、この圧力分布変換部材としての錐状
体の部材500の作用について説明する。この錐状体の
部材500の各部に対し、加圧室400の圧力は均等に
加わる。しかし、頂部501は尖っているため力点が実
質的になく力が小さい。また、斜面503は曲率をもっ
た斜面であるため、斜面503内のある点から基板面に
垂線をおろしたときの基板面の点に加わる圧力f(図1
(A))は、気体雰囲気の圧力をPとすると、f=P・
cosθで与えられる。ここで、θは、斜面503のあ
る点における法線と、このある点から基板面におろした
垂線とのなす角度(図1参照)である。そして、斜面5
03の曲率は頂部に向かうほど大きくなっているので、
基板面上での気体の圧力は、基板の中央に向かうほど小
さくなる。従って、この錐体状の部材500によれば、
加圧室400内の圧力を、第1の基板11や第2の基板
13の基板面上で、所定の不均一な圧力分布をもった圧
力、具体的には、基板面の中央に向かうほど圧力が小さ
くなる圧力分布をもった圧力に変換することができる。
【0043】また、図1(B)は他の例の圧力分布変換
部材510を説明する断面図である。この圧力分布変換
部材510は、図1(A)と同様に錐体状の部材である
が、斜面511を、互いに勾配が異なる複数の斜面(図
では511a〜511d)を連続させた面としてある。
この場合も、頂部に向かう程斜面の勾配をきつくするの
が良い。この圧力分布変換部材510の場合、階段状の
圧力分布を持つ圧力を基板面に加えることができる。
【0044】また、図3(A)は、圧力分布変換部材5
20と構造体21xの基板面とを密着させる密着機構の
他の例を説明する図である。図1(A)を用いて説明し
た例では、吸着孔505a、排気連絡孔505c、気密
保持部材505dおよび排気装置505bによって密着
機構505を構成していた。しかし、圧力分布変換部材
として、吸着孔や排気連絡孔を持たない圧力分布変換部
材520を用意し、この部材を基板面に、両面テープ、
仮接着剤およびシール用グリースから選ばれた1種また
は2種以上の部材(以下、仮止め部材)521によって
密着させても良い。
【0045】ただし、ここで用いる仮止め部材521
は、圧力分布変換部材520と基板面とを、封止作業中
は密着させることができ、この作業終了後は簡単に剥離
できる程度の比較的弱い仮固定強度をもつ部材とする。
然も、好ましくは、基板面を汚すことなく、あるいは、
もし多少の汚れが生じても洗浄などよって簡易に除去す
ることができる部材とする。
【0046】圧力分布変換部材520は、封止作業時は
常に上方から加圧されるので、上記の様な仮止め部材5
21によって部材520を基板面に密着させたとして
も、部材520が基板面から剥がれるおそれは極めて少
ない。
【0047】また、図3(B)は他の例の圧力分布変換
部材530を説明する断面図である。この圧力分布変換
部材530は、構造体上での圧力を低くしたい部分に対
応する部分が凹部530aとなっている部材である。凹
部の平面形状および個数は任意な形状および個数とする
ことができる。
【0048】2.液晶封止方法の第2の発明の基本原理
の説明 次に、液晶封止方法の第2の発明の基本原理を説明す
る。図4はそのための図であり、封止対象の構造体とし
てのスペーサレスの構造体21xと、平面板600と、
気体雰囲気を形成している加圧室400とから成る部分
の断面図である。ただし、詳細は後の各実施の形態で説
明するため、この図4は、基本原理が理解出来る程度の
概略図である。
【0049】液晶封止方法の第2の発明では、構造体2
1xの、気体雰囲気に接触させる基板面に、平面板60
0であって基板面に密着する密着機構を有し、気体の圧
力で撓むことなくかつ第1および第2の基板11,13
より高い剛性を持った平面板600を密着させた状態
で、構造体21xを気体雰囲気400に接触させる。
【0050】ただし、平面板600を基板面に密着させ
る状態と、させない状態とを併用させて、気体加圧を行
っても良い。平面板600を基板面に密着させたりさせ
なかったりの切替は、密着機構505を作動させるかさ
せないかにより行えば良い。または、平面板600を加
圧室400内で上下動させることが出来る駆動機構(図
示せず)を予め設けておいて、上記の切替を行っても良
い。
【0051】平面板600は、その機能が発現できるな
ら、任意好適な構造とすることができる。
【0052】図4の場合の平面板600は、上記剛性の
条件を満たし、かつ、平面板600の基板面側の表層部
分に設けた多数の吸着孔505aおよびこれら吸着孔5
05aを排気装置505bに連結する排気連絡孔505
cを有している。これら吸着孔505a、排気連絡孔5
05cは、上記の第1発明と同様に、排気装置505
b、気密保持部材505dと相俟って密着機構505を
構成する。
【0053】この平面板600を、例えば図2を参照し
て説明した第1の板状部材505eおよび第2の板状体
部材505fから成る部材で構成することができる。た
だし、そうする場合、第2の板状部材505fを、構造
体21xの基板面との密着性に富む材料例えばゴムで構
成し、第1の板状部材505eを上記剛性を満足する材
料例えば所定厚みの金属で構成するのが良い。
【0054】次に、この平面板600の作用について説
明する。もしこの平面板600を設けずに構造体21x
の基板面を気体で直接加圧した場合、図16を用いて説
明した様に、構造体21xの中央部分がへこみやすい。
しかし、この第2の発明では、上記剛性条件を満たす平
面板600を構造体の基板面に密着させて気体により加
圧すること、および、この平面板600の各部に対し気
体雰囲気400の圧力は均等に加わることから、構造体
の中央がへこむことを平面板600によって抑制するこ
とができる。従って、この第2の発明の場合も、スペー
サレスの構造体21xを、基板間隔を維持した状態で、
気体で加圧した後、液晶注入孔を封止することができ
る。
【0055】なお、この第2の発明の場合も、吸着孔や
排気連絡孔を設けずに、第1の発明の原理説明で図3
(A)を用いて説明したと同様に、仮止め部材521を
用いて、平面板600を構造体21xの基板面に密着さ
せても良い。また、平面板600の所望の部分に、図3
(B)を用いて説明した様に、凹部を設けて、圧力低減
効果を生じさせても良い。
【0056】3.液晶封止装置の実施の形態 次に、上記の液晶封止方法の実施に好適な液晶封止装置
のいくつかの実施の形態について説明する。なお、以下
の各実施の形態では、上述した圧力分布変換部材50
0、510、520や平面板600のうちの、圧力分布
変換部材500を具えた液晶封止装置について説明す
る。もし、部材500以外の圧力分布変換部材510,
520や平面板600を用いる場合は、以下の各実施の
形態の説明中の圧力分布変換部材500を設けた位置
に、この部材500の代わりに、部材510、520ま
たは平面板600を設ければ良い。
【0057】3−1.第1の実施の形態 図5は、この第1の実施の形態の液晶封止装置30を分
解して示した斜視図である。また、図6は、この液晶封
止装置30の要部を拡大して示した斜視図である。すな
わち、第3の気密保持部材37の一部と、台板31aの
開口部31aaの周辺部分とを強調して示した拡大図で
ある。なお、図6は上記の様に装置30の一部を強調し
た図であるので、各部の寸法比は図5と大きく異なって
いることを付記する。
【0058】この第1の実施の形態の液晶封止装置30
は、封止対象の構造体としてのスペーサレスの構造体2
1xを収納する容器31を具える。この容器31は、台
板31aと、箱体31bと、気密保持部材31cと、気
体連絡孔31dとを具える。
【0059】台板31aと箱体31bとが組み合わされ
て、容器31が構成される。台板31aおよび箱体31
bのいずれか一方(好ましくは箱体31b)を、上げ下
げできる装置例えばリフト装置(図示せず)を、液晶封
止装置30に装備させて、これによって台板31aまた
は箱体31bを上げ下げ出来るようにするのが好適であ
る。また、台板31aと箱体31bとを上記のごとく分
離できようにしておくと、封止対象の構造体21xの容
器31への出し入れを容易に行うことができる。
【0060】気密保持部材31cは台板31aと箱体3
1bとの接触部分の気密性を保持する。この気密保持部
材31cは、台板31a側または箱体31b側のいずれ
に設けてもよい。
【0061】気体連絡孔31dは、容器31内の圧力を
調整する圧力調整装置40(詳細は後述する)と、容器
31の内部とを連絡する。この気体連絡孔31dは、箱
体31b側の壁面に設けても上面に設けても良く、ま
た、台板31a側に設けても良い。
【0062】これら台板31aおよび箱体31bそれぞ
れは、容器31としての気密性を確保出来、かつ、容器
31内が加圧された場合のその圧力に耐えることができ
る材料で構成する。この様な材料であれば任意の材料で
構成できる。好ましくは、金属、例えば、鉄または、ス
テンレスまたは、アルミニウムなどで構成する。
【0063】これら台板31aおよび箱体31bの大き
さおよび形状は、構造体21xの大きさ、該構造体を1
度に何枚処理するか等に応じて決める。
【0064】また、台板31aには、封止対象の構造体
21xの一部分すなわち液晶注入孔21a周辺を、容器
31の外部に露出するための開口部31aaを形成して
ある。また、この箱体31bの、台板31a側は、構造
体21xをかわすことが出来る様、開口してある。
【0065】台板31aに形成された開口部31aaの
大きさは、設計に応じ任意とできる。好ましくは、液晶
注入孔21aを封止する作業に支障が無い範囲で、最小
限とするのが良い。実際は、この液晶封止装置30の容
器31内に1度に何枚の構造体21xを収納するかとい
う点、1個の構造体21xが液晶注入孔をいくつ持つか
という点、および、封止作業のし易さ等を考慮して決め
る。
【0066】また、この開口部31aaの形状は、設計
に応じた任意の形状と出来る。好ましくは、四角形状と
する。この実施の形態の場合は四角形状(略四角形状も
含む)としてある。
【0067】また、台板31a上であって開口部31a
aの周囲に、この発明でいう第1の気密保持部材33、
第2の気密保持部材35および第3の気密保持部材37
を、以下に説明する様に、配置してある。
【0068】まず、開口部31aaの対向する2辺p、
qに沿う台板部分上それぞれに、第3の気密保持部材3
7を固定してある。なお、辺p側の第3の気密保持部材
37と辺q側の第3の気密保持部材37とが一体となっ
て第3の気密保持部材37を構成する。
【0069】この第3の気密保持部材37は、この場
合、開口部31aaの辺p、qと直交する方向が溝の方
向となった長尺な溝37aを、辺p、qに平行な方向に
沿って所定の間隔、具体的にはほぼ封止対象の構造体2
1xの厚さtの間隔で、多数具えたものとしてある。従
って、隣接する溝37aの間に、凸部37bが生じる。
【0070】この溝37aは、第1の気密保持部材33
や第2の気密保持部材35が挿入される溝である。その
ため、この溝37aの長さは、第1の気密保持部材33
や第2の気密保持部材35を目的通りに固定できる長さ
とする。
【0071】この第3の気密保持部材37は、好ましく
はゴム例えばウレタンゴムを、上記の様な凹凸形状の形
に成形したものが良い。ただし、場合によっては、金属
加工品、樹脂加工品、樹脂成型品であっても良い。
【0072】この第3の気密保持部材37の溝37aお
よび凸部37bに対して、第1の気密保持部材33、第
2の気密保持部材35および構造体21xを、以下のよ
うにそれぞれ配置する。
【0073】すなわち、図5および図5の要部を拡大し
た図6に示した様に、開口部31aaの両側の第3の気
密保持部材37に渡る様に、かつ、第3の気密保持部材
37に形成してある多数の溝37aに、第1の気密保持
部材33および第2の気密保持部材35を挿入する。
【0074】ここで、第1の気密保持部材33および第
2の気密保持部材35それぞれは、構造体21xの液晶
注入孔21a近傍の辺の長さより長い、長尺な気密保持
部材としてある。両者は、同じ仕様のもので良い。ま
た、そうした方が、部品の共通化が図れて好ましい。こ
の場合は、第1および第2の気密保持部材33,35そ
れぞれを、前記第3の気密保持部材37の溝37aに挿
入できる幅を有したゴム製のかつ帯状のチューブで構成
してある。このゴム製チューブは、内部に気体を出し入
れすることが出来るもの、すなわち膨張、収縮を制御出
来るゴム製チューブとするのが良い。そして、このゴム
製チューブを、それ専用の圧力調整装置(図示せず)に
接続して、該チューブの膨張・収縮を制御して、第1お
よび第2の基板11,13との密着を高めるのが良い。
【0075】封止対象の構造体21xは、液晶注入孔2
1aを設けてある側の端部が、台板31a側を向くよう
に、かつ、該構造体21xの側面の(ここでは構造体2
1xの液晶注入孔21a側の端面の)一部が第3の気密
保持部材37の凸部37b上に乗るようにして、第1お
よび第2の気密保持部材33,35間に挿入する。
【0076】また、この構造体21xの気体雰囲気に接
触させる面、この例の場合は第1および第2の基板1
1,13それぞれの外側面に、図1等を参照して説明し
た圧力分布変換部材500をそれぞれ密着させてある。
【0077】なお、図6において、39は第1および第
2の気密保持部材33,35それぞれの一部(この場
合、上部側の縁)に接続され、これら気密保持部材の剛
性を高めるために設けた支持部材である。この支持部材
39は、設けた方が好ましい。また、この支持部材39
は、第1および第2の気密保持部材35,37間への構
造体21xの挿入をガイドするガイド部39aを、上部
側に具えている。このガイド部39aとして、例えば、
上方に先細りとなった構造を採用してある。ガイド部3
9aは、必須ではないが、設けた方が好ましい。
【0078】さらに、この支持部材39は、第1および
第2の気密保持部材33,35それぞれの、開口部31
aa上に位置する部分が、多少上方に曲がるように気密
保持部材を支持できる構造としてある。その理由は次の
通りである。この液晶封止装置30の場合、好ましく
は、実際の封止作業の際は、台板31aの裏面側から開
口部31aaを通して所定の治具(詳細は後に図8を参
照して説明する)を、第1および第2の気密保持部材3
3,35に作用させて、液晶注入孔21a付近の気密保
持部材33,35を、上方に押す操作を行う(図6の白
抜き矢印。詳細は後述する)。支持部材39の一部を上
記の様に上方に曲げておくと、治具による上記の押し上
げ作業を行い易いからである。また、治具による上記の
押し上げ作業をする理由は、容器31内の圧力によっ
て、第1および第2の気密保持部材33,35が構造体
21xから外れるのを防止するためである。さらには、
封止作業をし易くするために、液晶注入孔21a付近を
第1および第2の気密保持部材33,35で覆われない
ようにするためである。
【0079】また、台板31a上であって、開口部31
aaの残りの2辺r,sに沿う部分およびその延長上
に、側方気密保持部材41を固定してある。具体的に
は、台板31a上であって、第3の気密保持部材37の
縁(辺rやsに沿う縁)に沿う部分上から、開口部31
aaの辺rやsに沿う部分上に渡って、側方気密保持部
材41を固定してある。
【0080】この側方気密保持部材41は、第3の気密
保持部材37の両端に挿入される第1又は第2の気密保
持部材と密着して、開口部31aaの辺rやsに沿う部
分でのリークを防止する。
【0081】この側方気密保持部材41は、例えば、金
属、プラスチックスまたはゴム等からなる棒状体や板状
体で構成することができる。
【0082】なお、台板31aに第3の気密保持部材3
7および側方気密保持部材41を固定する場合、台板3
1aと、第3の気密保持部材37や側方気密保持部材4
1の底面との界面で気体のリークが生じないよう手当を
する。
【0083】また、この液晶封止装置30は、この実施
の形態の場合、構造体21xを加熱するための加熱手段
42をさらに具えている。この加熱手段42は、構造体
21xを室温より高い所定の温度で加熱するものであ
る。この加熱手段42は、上記加熱が可能であるなら任
意好適な構成とすることができる。この実施の形態で
は、第1および第2の基板11,13を加圧するために
容器31内に供給される気体自体を加熱する手段として
ある。このような加熱手段は、例えば、気体(例えば空
気等任意のもの)を配給する配管中に、または配管の外
壁にヒータを配置しておいてこのヒータによって気体を
加熱する等、任意の構成とすることができる。なお、こ
の加熱手段42は、圧力調整装置40の前段に設けても
良いし、後段すなわち容器31側に設けても良いが、後
段に設けた方が気体の温度低下が少ないので好ましい。
【0084】次に、この第1の型の液晶封止装置30の
理解を深めるためにその使用方法について説明する。
【0085】図1を用いて説明した様に、構造体21x
の第1および第2の基板面に圧力分布変換部材500を
密着機構505を作動させて密着させる。また、図6を
用いて説明した様に、構造体21xを、第1および第2
の気密保持部材33,35間に挿入する。次に、箱体3
1bを台板31aにかぶせる。この状態を図7に、箱体
31bの一部を切り欠いて示してある。
【0086】ただし、圧力分布変換部材500を当初は
基板面に密着させないで後に密着させる場合は、圧力分
布変換部材500を基板に何らかの方法で仮固定してお
いて(すなわち密着はしないが部材505と基板面との
間に気体が入り込めるような状態で接触した状態にして
おいて)、その後必要になったときに密着機構505を
作動させてこの部材505を基板面に密着させれば良
い。以下の他の実施の形態において、圧力分布変換部材
を当初は基板面に密着させないで使用する場合も上記と
同様にすれば良い。
【0087】次に、台板31aと箱体31bとを好適な
方法で固定する。これにより容器31が構成される。
【0088】次に、台板31aの裏面より、開口部31
aaを通して、所定治具により、第1および第2の気密
保持部材33,35を押し上げる。この所定治具を、例
えば図8に示した様な治具(押し上げ治具)43とす
る。すなわち、第3の気密保持部材37が有する多数の
溝37aそれぞれに挿入された第1や第2の気密保持部
材33,35を(上方に)押すことができる多数の凸部
43aを具え、かつ、これら凸部43aの間にそれぞれ
生じる凹部の、液晶注入孔21aと対向する領域を含む
領域に、開口部43bを有した治具とする。
【0089】この治具43で、液晶封止装置30内の構
造体21xや第1および第2の気密保持部材33,35
を押すと、凸部43aによって、第1および第2の気密
保持部材33,35の一部が押し上げられて図6に白矢
印で示した状態になる。また、構造体21xの液晶注入
孔21a側の端面は、治具43の凹部に接し、かつ、液
晶注入孔21aは開口部43bと対向するようになる。
【0090】この開口部43bは、構造体21xの第1
および第2の基板間隔を気体圧力で調整したとき構造体
21xの液晶注入孔21aから出される余剰の液晶を除
去する作業、封止材料を液晶注入孔21aに供給する作
業、封止材料を硬化させる作業等に使用する。
【0091】この治具43は、構造体21x等に対して
所定関係で接することができるためのガイド部材(図示
せず)を介して、台板31aに接続される構造とするの
が良い。然も、この治具43は、台板31aに設置後、
台板31aに簡単に固定できる構成としておくのが良
い。なお、この治具43を、好ましくは、液晶封止装置
30の構成成分の一つとするのが良い。
【0092】次に、第1および第2の気密保持部材3
3,35それぞれに気体(典型的には空気)を供給す
る。既に説明した様に、第1及び第2の気密保持部材3
3,35は内部に気体の出し入れができるチューブ状と
してあるので、空気の供給により膨張する。そのため、
第1および第2の気密保持部材33,35それぞれは、
構造体21xの第1および第2の基板それぞれの、液晶
注入孔21a側端部の辺に沿って、基板の主面側から構
造体21xに密着する。
【0093】次に、圧力調整装置40によって、容器3
1内の圧力を調整する。この圧力とは、容器31内に収
納してある構造体21xの第1および第2の基板間隔を
許容値にできるように、第1および第2の基板の主面を
気体で押せる圧力である。この圧力は典型的には1気圧
より大きなかつ調整された圧力である。容器31内を加
圧する場合は、例えば、圧力調整装置40としてコンプ
レッサを用いて、容器31内に加圧空気を送れば良い。
しかし、この発明では、容器31内を1気圧より負圧に
する場合があっても良い。その場合、排気手段(図示せ
ず)も装備する。
【0094】容器31内の圧力を調整したとしても、構
造体21xの基板面に沿う気体のリークは第1および第
2の気密保持部材33,35によって防止される。ま
た、構造体21xの厚さに起因して、第1および第2の
気密保持部材33,35の構造体21xから外れた部分
に生じる隙間からの気体のリークは、第3の気密保持部
材37によって防止される。
【0095】また、容器31内の圧力を調整して構造体
21xの第1及び第2の基板間隔を調整するに当たり、
この発明では、圧力分布変換部材500を介して構造体
21xに気体圧力を加える。従って、図1を参照して既
に説明した様に、基板面には所定の不均一な圧力が加わ
るので、スペーサレスの構造体21xであっても、所望
の基板間隔に調整が行われる。
【0096】また、この実施の形態では、上記基板間隔
調整時に、構造体21xを所定の温度に加熱する。この
加熱は、気体による基板間隔調整作業開始前から開始し
ても良いし、気体による基板間隔調整作業開始と同時に
開始しても良い。ただし、いずれにしても、気体による
基板間隔調整作業の時に、構造体21x自体の温度が実
際に所定温度になるように、加熱作業を行う。
【0097】上記の様に第1および第2の基板間隔を調
整し終えたら、液晶注入孔21aに封止材料を供給す
る。ただし、構造体21x内から余剰の液晶が液晶注入
孔21a付近に出ていた場合はそれを除去した後に、封
止材料を供給する。
【0098】封止材料としては、典型的には紫外線硬化
型の接着剤が使用される。次に、封止材料を硬化させ
る。
【0099】封止材料の硬化が済んだら、治具43を台
板31aから外す。そして、箱体31bと台板31aと
の固定を解除した後、箱体31bを台板31aから、外
す。そして、構造体21x(封止が済んだ構造体)を、
台板31aから外す。引き続き封止作業をする場合は、
別の封止対象の構造体21xに圧力分布変換部材500
を第1および第2の気密保持部材33,35間に挿入す
る。
【0100】上述した説明から明らかな様に、この第1
の型の液晶封止装置30によれば、スペーサレスの構造
体21xであっても、構造体21xの各部の基板間隔を
所望の間隔に調整することができる。そして、液晶注入
孔21aを封止することができる。従って、スペーサレ
スの構造体を用いた液晶表示装置で中央部も所望の基板
間隔となっている液晶表示装置を製造することができ
る。
【0101】3−2.第2の実施の形態 次に、第2の実施の形態として、第2の型の液晶封止装
置の実施の形態を説明する。図9は、この第2の実施の
形態の液晶封止装置50を分解して示した斜視図であ
る。また、図10(A)は、この液晶封止装置50の使
用状態を示した断面図である。また、図10(B)は、
多数個の構造体21xを1度に封止処理する例を示した
断面図である。ただし、図9の各断面図は、液晶封止装
置50を、封止対象の構造体21xの厚み方向に沿って
切った断面図に相当する(以下の図10において同
じ。)。また、断面を示すハッチングは省略してある。
【0102】この液晶封止装置50は、第1の容器51
と、第1の膜構造体53と、第2の容器55と、第2の
膜構造体57と、圧力調整装置59と、第1の押さえ部
61と、第2の押さえ部63と、圧力分布変換部材50
0とを具える。さらに、この実施の形態の場合、構造体
21xを加熱する加熱手段64を具える。
【0103】第1の容器51は、封止対象の構造体21
xの第1の基板11に対向させて用いる。しかも、第1
の基板11側が該基板11の面積よりやや小さい面積で
開口されている。やや小さい面積とは、好ましくは、第
1および第2の基板11、13をシールしているシール
部より内側の第1の基板面に、第1の容器51がなるべ
く触れることがないよう、充分広く開口させる意味であ
る。すなわち、第1の容器51が、第1の基板11の主
面のなるべく縁部で基板11に接する様にする意味であ
る。また、開口によって生じた開口部51aの枠に当た
る部分(すなわち第1の容器51の壁)の上面に、気密
保持部材51bを設けてある。然も、第1の容器51
の、側面および又は底面好ましくは側面に、該容器51
に任意の圧力の気体を供給するための気体連絡孔51c
を設けてある。この第1の容器51は、前記気密保持部
材51bを介して第1の基板11の主面に接する。
【0104】この第1の容器51の構成材料は、容器5
1としての気密性を確保出来、かつ、容器51内が加圧
された場合のその圧力に耐えることができる任意の材料
で良い。好ましくは、金属、例えば、鉄または、ステン
レスまたは、アルミニウムなどで構成する。
【0105】また、第1の膜構造体53は、第1の容器
51の底裏面に一部が接しかつ内部に気体の出し入れが
できる膜構造体である。具体的には、エアーの出し入れ
が自在に出来るエアークッションで構成してある。
【0106】第2の容器55は、封止対象の構造体21
xの第2の基板13に対向させて用いる。しかも、第2
の基板13側が該基板11の面積よりやや小さい面積で
開口されている。やや小さい面積とは、好ましくは、第
1および第2の基板11、13をシールしているシール
部より内側の第2の基板面に、第2の容器55がなるべ
く触れることがないよう、充分広く開口させる意味であ
る。すなわち、第2の容器55が、第2の基板13の主
面のなるべく縁部で基板13に接する様にする意味であ
る。また、開口によって生じた開口部55aの枠に当た
る部分(すなわち第2の容器55の壁)の上面に、気密
保持部材55bを設けてある。然も、第2の容器55
の、側面および又は底面好ましくは側面に、該容器55
内に任意の圧力の気体を供給するための気体連絡孔55
cを設けてある。この第2の容器55は、前記気密保持
部材55bを介して第2の基板13の主面に接する。な
お、この第2の容器55は、第1の容器51と同じもの
をもう1つ用意し、それを使用時は逆向きに使用するの
が好ましい。部品の共通化が図れるからである。
【0107】また、第2の膜構造体57は、第2の容器
55の底裏面に一部が接しかつ内部に気体の出し入れが
できる膜構造体である。具体的には、エアーの出し入れ
が自在に出来るエアークッションで構成してある。な
お、この第2の膜構造体57は、第1の膜構造体53と
同じものをもう1つ用意して用いるのが好ましい。部品
の共通化が図れるからである。
【0108】圧力調整装置59は、第1の容器51、第
1の膜構造体53、第2の容器55および第2の膜構造
体57それぞれの内部の圧力を調整する。好ましくは、
第1の容器51、第1の膜構造体53、第2の容器55
および第2の膜構造体57それぞれの内部の圧力を、個
別に調整できるように、各部51〜57の個別の圧力調
整機構59a〜59dを設けるのが良い。なぜなら、こ
の第2の型の液晶封止装置50の場合、例えば第1の基
板11側の例でいえば、第1の容器51内の気体圧と第
1の膜構造体53の気体圧との力関係で第1の基板の主
面を押す。すると、第1の基板11の主面を押す気体圧
を高めるために第1の容器51内部の圧力を高めると、
その反作用で第1の容器51は、第1の基板11から離
れようとする。これを防止するには、第1の膜構造体5
3の内部圧力を高めることで第1の容器51の裏面を押
す力を高める必要がある。第2の容器55と第2の膜構
造体57との関係も上記と同様である。従って、各部5
1〜57の個別の圧力調整機構59a〜59dを設ける
のが良い。
【0109】このような圧力調整機構59a〜59dそ
れぞれは、例えばエアーコンプレッサおよびリーク弁で
構成できる。
【0110】また、第1および第2の押さえ部61、6
3それぞれは、上記の各部51〜57で生じる圧力を、
封止対象の構造体21x側に伝えるための機能を持つも
のである。これら押さえ部61,63は、例えば、液晶
封止装置50の筐体の一部を利用することで構成でき
る。
【0111】また、加熱手段64は、構造体21xを室
温より高い所定の温度で加熱するものである。この加熱
手段64は、上記加熱が可能であるなら任意好適な構成
とすることができる。例えば、第1の実施の形態で説明
した加熱手段42と同様な構成とすることができる。
【0112】次に、この液晶封止装置50の理解を深め
るためにその使用方法について説明する。これを図10
(A)を参照して説明する。
【0113】液晶を注入し終えた構造体21xの第1の
基板11の主面に圧力分布変換部材500を図1を参照
して説明した様に密着させる。次に、この構造体21x
の第1の基板の主面に、第1の容器51を、機密保持部
材51bを介して重ねる。この第1の容器51の裏面に
第1の膜構造体53を重ねる。また、第2の基板13の
主面に圧力分布変換部材(第2の圧力分布変換部材)5
00を図1を参照して説明した様に密着させる。次に、
この構造体21xの第2の基板の主面に第2の容器55
を、機密保持部材55bを介して重ねる。この第2の容
器55の裏面に第2の膜構造体57を重ねる。そして、
これら積層構造51〜57を、その両面から、第1およ
び第2の押さえ部61,63で押さえる。そして、各部
51〜57それぞれの内部の圧力を適正に調整する。こ
うすると、構造体21xの第1の基板11および第2の
基板13それぞれの主面は、第1の容器51内の気体と
第2の容器55内の気体とにより押されるので、基板間
隔を気体圧によって許容値に調整出来る。然も、この発
明では気体加圧は、構造体21xに圧力分布変換部材5
00を密着させた状態で行われるので、基板面は上述し
た所定の不均一な圧力分布をもつ圧力で押される。その
ため、構造体21xの中央付近でも基板間隔は所望の値
になる。
【0114】なお、第1および第2の基板間隔を気体の
圧力で調整する際は、加熱手段64によって構造体21
xを加熱するのが好ましい。この加熱は、気体による基
板間隔調整作業開始前から開始しても良いし、気体によ
る基板間隔調整作業開始と同時に開始しても良い。しか
し、いずれにしても、気体による基板間隔調整作業の時
に、構造体21x自体の温度が室温より高い所定温度に
なるように、加熱作業を行う。また、基板間隔の調整作
業により構造体21内から液晶が液晶注入孔21aを通
じて溢れてきた場合は、それを除去する。
【0115】第1および第2の基板間隔の調整が済んだ
ら、液晶注入孔21aに封止材料を供給してそれを硬化
させる。これにより封止作業は終了する。
【0116】なお、この液晶封止装置50では、多数の
構造体21xそれぞれの液晶注入孔21aを、液晶封止
装置50にセットして封止することも勿論出来る。その
場合は、図10(B)に示した様に、第1の容器51、
構造体21xおよび第2の容器55から成る積層体65
を、多数個、各積層体65間に第1又は第2の膜構造体
53(57)を介して積層し、その両面を第1および第
2の押さえ部61,63で押さえれば良い。もちろん、
各構造体21xの第1および第2の基板面それぞれに、
圧力分布変換部材500を密着させた状態で、構造体2
1xは第1の容器51等に接触させる。
【0117】また、封止対象の構造体21xの平面的な
大きさが変わった場合は、図11(A)に示した様に、
第1の容器51および第2の容器55各々のみを、構造
体21xの大きさに対応したものに変更し、第1及び第
2の膜構造体53、57や第1および第2の押さえ部6
1、63は、そのまま使用するのが良い。従って、この
液晶封止装置50は、構造体21xの大きさが変わった
場合でも対応がし易い液晶封止装置といえる。
【0118】なお、この第2の型の液晶封止装置の変形
例として、次のような装置を構成しても良い。図11
(B)はその説明図である。
【0119】この変形例の液晶封止装置は、上記の液晶
封止装置50の構成から、第2の容器55および第2の
膜構造体57を除いた構成である。すなわち、第1およ
び第2の基板11,13のいずれか一方は、押さえ部に
接しさせ、他方の基板の主面のみを第1の容器51およ
び第1の膜構造体53で生じさせる気体圧で押す構成の
装置である。ただし、他方の基板面、すなわち、第1の
容器51側の基板面に、圧力分布変換部材500を密着
させた状態で第1の容器51に構造体21xを接触させ
る。
【0120】上述した説明から明らかな様に、この第2
の型の液晶封止装置50および変形例の装置それぞれに
よれば、スペーサレスの構造体21xであっても、構造
体21xの各部の基板間隔を所望の間隔に調整すること
ができる。そして、液晶注入孔21aを封止することが
できる。従って、スペーサレスの構造体を用いた液晶表
示装置で中央部も所望の基板間隔となっている液晶表示
装置を製造することができる。
【0121】3−3.第3の実施の形態 次に、第3の実施の形態として、第3の型の液晶封止装
置の実施の形態を説明する。図12(A)は、この第3
の実施の形態の液晶封止装置80を分解して示した斜視
図である。特に、構造体21xを複数個処理出来る装置
の例を示してある。また、図12(B)は、図12
(A)中のQ部分を拡大した図である。また、図13
(A)は、蓋89の一部(図12中のP部分)の断面図
である。図13(B)は、この液晶封止装置80の使用
状態を説明する側面図である。
【0122】この液晶封止装置80は、第1の気密保持
部材81と、第2の気密保持部材83と、支持部材85
と、気密性容器87と、蓋89と、第3の気密保持部材
91と、圧力分布変換部材500とを具える。さらに、
好ましくは、構造体21xを加熱する加熱手段92と、
支持部材85を上下運動させる支持部材駆動機構100
を具える。なお、図12において、110は、構造体2
1xを複数並べる時の各構造体21xを位置決めするた
めのガイド部材である。
【0123】第1の気密保持部材81は、構造体21x
の第1の基板11の液晶注入孔21a側の辺に沿った端
部の、少なくとも前記液晶注入孔21aの近傍部分に、
該第1の基板の主面側から密着する気密保持部材であ
る。ただし、この例では、複数個の構造体21xに渡っ
て密着する長尺な気密保持部材としてある。より具体的
には、第1の基板11の上記端部に接する面を有し上記
辺に沿う方向に長尺なゴム製の棒状体で構成してある。
従って、この第1の気密保持部材81は、第1の基板1
1の上記辺に沿った端部全域で、第1の基板11に密着
している。
【0124】また、第2の気密保持部材83は、構造体
21xの第2の基板13の液晶注入孔21a側の辺に沿
った端部の、少なくとも前記液晶注入孔21aの近傍部
分に、該第2の基板の主面側から密着する気密保持部材
である。ただし、この例では、複数個の構造体21xに
渡って密着する長尺な気密保持部材としてある。より具
体的には、第2の基板13の上記縁部に接する面を有し
上記辺に沿う方向に長尺なゴム製の棒状体で構成してあ
る。従って、この第2の気密保持部材83は、第2の基
板13の上記辺に沿った端部全域で、第2の基板13に
密着している。
【0125】なお、これら第1および第2の気密保持部
材81,83それぞれは、同じ仕様のものとするのが良
い。部品の共通化が図れるからである。
【0126】また、支持部材85は、第1および第2の
気密保持部材81、83を支持しかつ構造体21xを所
定姿勢に保持するものである。
【0127】この場合の支持部材85を、第1〜第10
の部材85a〜85jで構成してある。
【0128】第1の部材85aは、第1の気密保持部材
81を第1の基板11の上記の所定部分に接する様に支
持する部材である。この第1の部材85aを、第1の気
密保持部材81より厚さが薄い板状体で構成する。こう
すると、第1の基板11の主面と、第1の部材85aと
の間に空間93を形成できる。なお、この空間93は、
第1の基板11の主面を気体で押すための空間として利
用することが出来る(詳細は後述する)。然も、この空
間93は、構造体21xの例えば第1の基板11の主面
に圧力分布変換部材500を密着させるための空間とし
て、利用することができる(図12(B)参照)。
【0129】また、第2の部材85bは、第1の基板1
1の液晶注入孔21a側とは反対側の端部に接触する部
材である。この第2の部材85bは、例えば、第1の気
密保持部材81と同じものを用意しこれで構成できる。
【0130】第3の部材85cは、第4の部材85dで
発生される圧力を第1の気密保持部材81側に伝達する
部材である。この第3の部材85cを、例えば、板状体
で構成する。
【0131】第4の部材85dは、第1の気密保持部材
81を第1の基板11に密着させる圧力を発生する部材
である。この第4の部材85dを、例えば、内部に気体
の出し入れが可能な膜構造体、好ましくは、帯状のゴム
チューブで構成する。これによれば、これに接している
部材に対して、膨張・収縮による圧力を及ぼせる。
【0132】第5の部材85eは、第2の気密保持部材
83を第2の基板13の上記の所定部分に接する様に支
持する部材である。この第5の部材85eを、第2の気
密保持部材83より厚さが薄い板状体で構成する。こう
すると、第2の基板13の主面と、第5の部材85eと
の間に空間95を形成できる。この空間95は、第2の
基板13の主面を気体で押すための空間として利用出来
る(詳細は後述する)。然も、この空間95は、構造体
21xの例えば第2の基板13の主面に圧力分布変換部
材500を密着させるための空間として、利用すること
ができる(図12(B)参照)。
【0133】また、第6の部材85fは、第2の基板1
3の液晶注入孔21a側とは反対側の端部に接触する部
材である。この第6の部材85fは、例えば、第2の気
密保持部材83と同じものを用意しこれで構成できる。
【0134】第7の部材85gは、第8の部材85hで
発生される圧力を第2の気密保持部材83側に伝達する
部材である。この第7の部材85gを、例えば、板状体
で構成する。
【0135】第8の部材85hは、第2の気密保持部材
83を第2の基板13に密着させる圧力を発生する部材
である。この第8の部材85hを、例えば、内部に気体
の出し入れが可能な膜構造体、好ましくは、帯状のゴム
チューブで構成する。これによれば、これに接している
部材に対して、膨張・収縮による圧力を及ぼせる。
【0136】第9の部材85iは、上記第1〜第8の部
材を搭載し、かつ、第4の部材85dから第8の部材8
5hまでの部分を、それぞれを外側面から挟むことがで
きる部材である。この部材は、例えば、金属、プラスチ
ック等、典型的には金属で構成できる。この実施の形態
では、この第9の部材85iを、U字溝状の部材であっ
て、上記の第4の部材85dから第8の部材85h間で
の部分を、このU字の壁で挟んでいる部材としてある。
【0137】第10の部材85jは、支持部材85にセ
ットされる構造体21xの端部が傷つくのを防止するた
めの部材である。例えば、ゴム板やスポンジ等、弾性体
で構成できる。
【0138】なお、第1の部材85aと第5の部材85
eとは同じ仕様のものとするのが良い。第2の部材85
bと第6の部材85fとは同じ仕様のものとするのが良
い。第3の部材85cと第7の部材85gとは同じ仕様
のものとするのが良い。第4の部材85dと第8の部材
85hは同じ仕様のものとするのが良い。部品の共通化
が図れるからである。また、支持部材85の構成は上記
の例に限られない。
【0139】また、容器87は、少なくとも、構造体2
1xの出し入れが可能な開口部87aを有しかつ前記支
持部材85を内包出来、かつ、内部に任意の圧力の気体
が供給される容器である。この場合、上面が開口された
容器で構成してある。この容器87は、気密性が保持で
き、かつ、内部を加圧したときの圧力に耐える材料で構
成する。典型的には、金属で構成する。
【0140】また、この容器87の壁面に容器87内の
圧力を調整するための圧力調整装置(図示せず)に接続
される気体連絡孔87cを設けてある。ただし、気体連
絡孔は、容器87の底面に設けても良いし、蓋89に設
けても良い。また、この容器87の縁の上面に、容器8
7に蓋89を組み合わせた時の気密性を保持するための
気密保持部材87b例えばゴムパッキンを設けてある。
なお、この気密保持部材87bは、蓋89側に設けても
良い。
【0141】また、蓋89は、構造体21xを気密性容
器87に対し出し入れする際には外され、封止作業時は
気密性容器87の開口部87aを塞ぐものである。然
も、構造体21xの液晶注入孔21aと対応する部分に
窓89aが形成されている蓋である。なお、この窓89
aは封止材料を液晶注入孔21a付近に塗布したり構造
体21xから溢れた液晶を除去する作業などを行うため
の窓である。この蓋89は、気密性が保持でき、かつ、
内部を加圧したときの圧力に耐える材料で構成する。典
型的には、金属で構成する。
【0142】また、第3の気密性保持部材91は、蓋8
9の裏面(容器87側の面)であって上記の窓89aの
周囲に当たる部分に設けてある(図12(A)参照)。
この第3の気密保持部材91は、第1および第2の気密
保持部材81,83と協同して、液晶注入孔21a周辺
のみを、容器87の雰囲気から分離する。この第3の気
密保持部材91は、例えばゴムパッキンで構成出来る。
【0143】また、加熱手段92は、構造体21xを室
温より高い所定の温度で加熱するものである。この加熱
手段92は、上記加熱が可能であるなら任意好適な構成
とすることができる。例えば、第1の実施の形態で説明
した加熱手段42と同様の構成のもので良い。
【0144】また、支持部材駆動機構100は、上記支
持部材85を上下運動させるものである。詳細には、支
持部材85にセットされた構造体21xの第1および第
2の気密保持部材81,83自体と、蓋89の裏面に設
けた第3の気密保持部材91とを良好に密着させるため
に支持部材85にセットした構造体21xを蓋89の裏
面に押し当てるためのものである。この駆動機構100
は、例えば油圧シリンダ等、任意好適な機構で構成出来
る。なお、蓋89をしたのみで、蓋89裏面の第3の気
密保持部材91が、第1および第2の気密保持部材8
1,83と良好に密着する様なら、この駆動機構100
は設けなくても良い。
【0145】次に、この液晶封止装置80の理解を深め
るために、この液晶封止装置80の使用方法について説
明する。この説明を図12(B)も参照して行う。
【0146】構造体21xの第1および第2の基板1
1,13の主面それぞれに、圧力分布変換部材500を
密着させる。
【0147】また、第4の部材85dおよび第8の部材
85h(チューブ)それぞれ内の空気を抜いてこれら部
材を収縮させる。すると、第1および第2の気密保持部
材81,83を押している力が解除される。そこで、第
1および第2の気密保持部材81,83間に上記の構造
体21xを、液晶注入孔21aが上方を向く様に挿入す
る。
【0148】次に、第4の部材85dおよび第8の部材
85h(チューブ)それぞれ内に空気を入れてこれら部
材を膨張させる。すると、第1および第2の気密保持部
材81,83は、構造体21xの第1および第2の基板
11,13の所定の縁部に基板の主面側から密着する。
従って、構造体21xは、所定の姿勢に固定される。
【0149】次に、容器87に蓋89をし、これら同士
を固定する。また、支持部材駆動機構100を駆動し
て、第1および第2の気密保持部材81,83と、第3
の気密保持部材91とを密着させる。
【0150】次に、容器87内の圧力を図示しない圧力
調整装置を用いて調整する。この圧力とは、構造体21
xの第1及び第2の基板間隔を許容値に調整出来る圧力
である。また、この発明では、圧力分布変換部材500
を用いているので、第1および第2の基板は、圧力分布
変換部材500を介して加圧される。また、基板間隔調
整時は、加熱手段92によって構造体21xを加熱す
る。この加熱は、気体による基板間隔調整作業開始前か
ら開始しても良いし、気体による基板間隔調整作業開始
と同時に開始しても良い。ただし、いずれにしても、気
体による基板間隔調整作業の時に、構造体21自体の温
度が室温より高い所定温度になるように、加熱作業を行
う。
【0151】第1および第2の基板間の間隔調整が済ん
だら、液晶注入孔21aに封止材料を供給する。これ
は、蓋89に設けた窓89aを利用して行う。ただし、
上記の基板間隔調整で構造体21x内から液晶が液晶注
入孔21aを通じて溢れてきたら、それを除去した後、
封止材料を供給する。次に、封止材料を硬化させる。こ
れにより封止作業は終了する。
【0152】上述した説明から明らかな様に、この第3
の型の液晶封止装置80によれば、スペーサレスの構造
体21xであっても、構造体21xの各部の基板間隔を
所望の間隔に調整することができる。そして、液晶注入
孔21aを封止することができる。従って、スペーサレ
スの構造体を用いた液晶表示装置で中央部も所望の基板
間隔となっている液晶表示装置を製造することができ
る。
【0153】なお、この第3の型の液晶封止装置80の
場合、構造体21xを、支持部材85で安定に保持でき
るので、特に、大きさが小さい構造体21x、すなわち
小型の液晶装置、例えば、投射型のディスプレイに用い
る液晶セルの封止装置として好ましい。
【0154】4.密着機構の他の例の説明 図14(A)および(B)は、他の例の密着機構530
を説明する図である。特に(A)図は、封止対象の構造
体としてのスペーサレスの構造体21xと、圧力分布変
換部材500と、他の例の密着機構530と、気体雰囲
気を形成している加圧室400とから成る部分の断面図
であり、(B)図は、(A)図の一部分を上方から見た
上面図である。ただし、(B)図では、密着機構530
の領域を明確にするためにその領域に斜線模様を付して
ある。
【0155】この例の密着機構530は、圧力分布変換
部材500(ただし、密着機構505を有しないもの)
の縁部と構造体21xとの境界線(図14(B)中の破
線に相当)を含むようにかつ圧力分布変換部材500の
縁部全域に沿うように設けた減圧室で構成してある。た
だし、この密着機構530としての減圧室の壁と、基板
面および圧力分布変換部材とは、気密が保たれる必要が
ある。そのため、該壁と、基板面および圧力分布変換部
材との間に気密保持部材530aを設けてあり、かつ、
該減圧室は、基板面および圧力分布変換部材側に何らか
の手段(図示せず)によって押しつけてある。さらに、
この密着機構530としての減圧室は、加圧室400の
壁面を貫通している配管530bを介して排気装置(図
示せず)に接続してある。
【0156】この密着機構530としての減圧室によれ
ば、図示しない排気装置を動作すると内部が減圧状態に
なるので、圧力分布変換部材500の縁と構造体21x
との境界線を介して圧力分布変換部材500の底面と基
板面との間の気体が排気される。その結果、圧力分布変
換部材500を基板面に密着させることができる。従っ
て、この密着機構530もこの発明で言う密着機構とし
て使用することができる。
【0157】
【実施例】次に、基板間隔の調整を気体圧によって行う
際に構造体21xを加熱した方が好ましい理由を実施例
により説明する。ただし、以下の実施例では、圧力分布
変換部材500を用いずに構造体21xに直接気体圧を
加えて実験した結果である。
【0158】封止対象の構造体21xとして、STN液
晶を注入した10インチ(1インチは約2.54cm)
のセルを80枚用意する。このセルは、最終的なセルギ
ャップ規格として、6.7μm±0.1μmが課された
ものである。
【0159】これら80枚のセルの液晶注入後であって
基板間隔修正前のセルギャップを測定する。その平均値
X、標準偏差の3倍値3σn-1 、最大値MAXおよび
最小値MINは、表1の「注入後」の欄に示した通り、
X=7.16μm、3σn-1=0.52μm、MAX=
7.57μm、MIN=6.92μmであった。
【0160】(実施例)上記80枚の構造体をランダム
に40枚ずつ2グループに分ける。そして、一方のグル
ープを、図1〜図4を参照して説明した液晶封止装置3
0に設置する。そして、該装置30により上述した使用
方法の手順に従い気体による加圧および加熱をしながら
基板間隔を調整した後、液晶注入孔を封止する。なお、
加圧および加熱した気体として、600g/cm2 の圧
力に加圧しかつ80℃の温度に加熱した空気を用いる。
そして、この空気により30分間、40枚の構造体21
xを加圧加熱した後、液晶注入孔を封止する。
【0161】この様に封止が済んだ40枚の構造体21
xのセルギャップを測定する。その平均値X、標準偏差
の3倍値3σn-1 、最大値MAXおよび最小値MIN
は、表1の「実施例」の欄に示した通り、X=6.67
μm、3σn-1 =0.06μm、MAX=6.72μ
m、MIN=6.62μmであった。
【0162】(比較例)上記80枚の構造体のうち、実
施例で用いた以外の残りの40枚を液晶封止装置30に
設置する。そして、空気を加熱しないこと以外は上記実
施例の封止条件と同じ条件、すなわち、600g/cm
2 の圧力に加圧した空気により、40枚の構造体21x
を30分間加圧した後、液晶注入孔を封止する。
【0163】この様に封止が済んだ40枚の構造体21
xのセルギャップを測定する。その平均値X、標準偏差
の3倍値3σn-1 、最大値MAXおよび最小値MIN
は、表1の「比較例」の欄に示した通り、X=6.99
μm、3σn-1 =0.07μm、MAX=7.02μ
m、MIN=6.97μmであった。
【0164】
【表1】
【0165】これら実施例および比較例から、実施例お
よび比較例共に、液晶注入後で基板間隔修正前に比べて
セルギャップのバラツキを小さくできることが分かる。
すなわち、実施例および比較例は、ほぼ同等のセルギャ
ップのバラツキ減少効果を持つことが分かる。ただし、
封止時間を30分とした場合、実施例では、セルギャッ
プの規格(6.7μm±0.1μm)を満足できるまで
セルギャッップの修正ができているのに対し、比較例で
は、セルギャップを規格を満足するまで修正しきれてい
ない(平均値が6.99μmであり、6.7μm±0.
1μmの規格を満たしていない)ことが分かる。これ
は、実施例の方が、セルギャップの修正をより短時間で
行えることを意味している。従って、構造体21xの基
板間隔を調整するために構造体を気体で加圧する場合、
構造体21xを室温より高い所定温度で加熱する方が、
基板間隔の修正時間の短縮化が図れることが分かる。
【0166】
【発明の効果】上述した説明から明らかなように、液晶
封止方法の第1の発明によれば、封止対象の構造体の基
板間隔を気体圧により修正するに当たり、気体による加
圧を所定の圧力分布変換部材を介して行う。また、液晶
封止方法の第2の発明よれば、封止対象の構造体の基板
間隔を気体圧により修正するに当たり、気体による加圧
を所定の平面板を介して行う。そのため、液晶封止方法
の第1および第2の発明によれば、スペーサレスの構造
体であっても第1および第2の基板間隔を気体圧で所望
の通りに調整しながら液晶注入孔を封止することができ
る。
【0167】また、液晶封止装置の第1の発明によれ
ば、封止対象の構造体の基板間隔を気体圧により修正す
る装置において、所定の圧力分布変換部材を具える。そ
のため、液晶封止方法の第1の発明を容易に実施するこ
とができる。また、液晶封止装置の第2の発明によれ
ば、封止対象の構造体の基板間隔を気体圧により修正す
る装置において、所定の平面板を具える。そのため、液
晶封止方法の第2の発明を容易に実施することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】液晶封止方法の第1の発明の基本原理を説明す
る図である。
【図2】圧力分布変換部材の密着機構の一構成例を説明
する図である。
【図3】(A)は密着機構の他の例を説明する図、
(B)は圧力分布変換部材の他の例を説明する図であ
る。
【図4】液晶封止方法の第2の発明の基本原理を説明す
る図である。
【図5】第1の実施の形態の液晶封止装置の説明図であ
って、該装置を分解して示した図である。
【図6】第1の実施の形態の液晶封止装置の一部分を拡
大して示した斜視図である。
【図7】第1の実施の形態の液晶封止装置の使用方法を
説明する図である。
【図8】第1の実施の形態の液晶封止装置の使用方法と
その使用の際に用いて好適な治具とを説明する図であ
る。
【図9】第2の実施の形態の液晶封止装置の説明図であ
って、該装置を分解して示した図である。
【図10】第2の実施の形態の液晶封止装置の使用方法
を説明する図である。
【図11】第2の実施の形態の液晶封止装置の変形例を
説明する図である。
【図12】第3の実施の形態の液晶封止装置の説明図で
ある。
【図13】第3の実施の形態の液晶封止装置の主に使用
方法を説明する図である。
【図14】他の例の密着機構530を説明する断面図お
よび要部上面図である。
【図15】従来技術の説明図である。
【図16】課題を説明するための図である。
【符号の説明】
11:第1の基板 13:第2の基板 21:構造体(封止対象の構造体) 21a:液晶注入孔 21x:スペーサレスの構造体 30:第1の実施の形態の液晶封止装置 31:容器 31a:台板 31aa:開口部 31b:箱体 31c:気密保持部材 31d:気体連絡孔 33:第1の気密保持部材 35:第2の気密保持部材 37:第3の機密保持部材 37a:溝 37b:凸部 39:支持部材 40:圧力調整装置 41:側方気密保持部材 42:加熱手段 43:治具(押し上げ治具) 50:第2の実施の形態の液晶封止装置 51:第1の容器 51a:開口部 51b:気密保持部材 51c:気体連絡孔 53:第1の膜構造体 55:第2の容器 55a:開口部 55b:気密保持部材 55c:気体連絡孔 57:第2の膜構造体 59、59a〜59d:圧力調整機構 61:第1の押さえ部 63:第2の押さえ部 64:加熱手段 65:積層体 80:第3の実施の形態の液晶封止装置 81:第1の気密保持部材 83:第2の気密保持部材 85:支持部材 85a〜85j:第1〜第10の部材 87:気密性容器 87a:開口部 87b:気密保持部材 87c:気体連絡孔 89:蓋 89a:窓 91:第3の気密保持部材 92:加熱手段 93、95:空間 100:支持部材駆動機構 110:ガイド部材 400:加圧室 500:圧力分布変換部材 501:頂部 503:斜面 505:密着機構 505a:吸着孔 505b:排気装置 505c:排気連絡孔 505d:気密保持部材 510、520:他の圧力分布変換部材 530:他の例の密着機構

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向させた第1および第2の基板をこれ
    ら基板間に所定の空隙を維持した状態でこれら基板の縁
    部でシール材によって張り合わせてあり、かつ、該シー
    ル部の一部に設けられた液晶注入孔から前記空隙に液晶
    を注入してある構造体の、外側面に当たる前記第1およ
    び第2の基板面の少なくとも一方を、任意の圧力に設定
    し得る気体雰囲気に接触させて前記液晶注入時に生じた
    前記第1および第2の基板の間隔の広がりを前記気体雰
    囲気の圧力によって修正し、その後、前記液晶注入孔の
    封止を行う液晶封止方法において、 前記気体雰囲気に接触させる基板面に密着する密着機構
    を有し、前記気体雰囲気の圧力を前記基板面上では所定
    の不均一な圧力分布をもった圧力に変換する圧力分布変
    換部材を、前記基板面に密着させた状態で、前記構造体
    を前記気体雰囲気に接触させることを特徴とする液晶封
    止方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の液晶封止方法におい
    て、 前記不均一な圧力分布として、前記基板面の中央付近に
    向かうに従い前記圧力が減少する圧力分布を形成するこ
    とを特徴とする液晶封止方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の液晶封止方法におい
    て、 前記圧力分布変換部材として、錘体状の部材であって、
    斜面が曲率をもった面または互いに勾配が異なる複数の
    斜面が連続する面となっていて、頂部が前記基板面の中
    央上方に位置し、底面が前記基板面側になるよう使用さ
    れ、かつ、前記底面を前記基板面に密着させる密着機構
    を有した錐体状の部材を用いることを特徴とする液晶封
    止方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の液晶封止方法におい
    て、 前記密着機構が、前記錐体状の部材の底面側の表層部分
    に形成した多数の吸着孔とこれら吸着孔を外部の排気装
    置に連結する排気連絡孔とを含む吸着機構であることを
    特徴とする液晶封止方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の液晶封止方法におい
    て、 前記圧力分布変換部材を前記基板面に密着させる状態と
    させない状態とを併用して前記気体の圧力による前記修
    正を行うことを特徴とする液晶封止方法。
  6. 【請求項6】 対向させた第1および第2の基板をこれ
    ら基板間に所定の空隙を維持した状態でこれら基板の縁
    部でシール材によって張り合わせてあり、かつ、該シー
    ル部の一部に設けられた液晶注入孔から前記空隙に液晶
    を注入してある構造体の、外側面に当たる前記第1およ
    び第2の基板面の少なくとも一方を、任意の圧力に設定
    し得る気体雰囲気に接触させて前記液晶注入時に生じた
    前記第1および第2の基板の間隔の広がりを前記気体雰
    囲気の圧力によって修正し、その後、前記液晶注入孔の
    封止を行う液晶封止方法において、 前記気体雰囲気に接触させる基板面に密着する密着機構
    を有し、前記気体の圧力で撓むことなくかつ前記第1お
    よび第2の基板より高い剛性を持った平面板を、前記基
    板面に密着させた状態で、前記構造体を前記気体雰囲気
    に接触させることを特徴とする液晶封止方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の液晶封止方法におい
    て、 前記密着機構が、前記平面板の前記基板面側の表層部分
    に形成した多数の吸着孔とこれら吸着孔を外部の排気装
    置に連結する排気連結孔とを含む密着機構であることを
    特徴とする液晶封止方法。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の液晶封止方法におい
    て、 前記平面板を前記基板面に密着させる状態とさせない状
    態とを併用して前記気体の圧力による前記修正を行うこ
    とを特徴とする液晶封止方法。
  9. 【請求項9】 請求項1、3または6に記載の液晶封止
    方法において、 前記密着機構が、両面テープ、仮接着剤およびシール用
    グリースから選ばれた1種または2種以上の部材である
    ことを特徴とする液晶封止方法。
  10. 【請求項10】 請求項1または6に記載の液晶封止方
    法において、 前記第1および第2の基板の間隔の広がりを修正すると
    きは、前記構造体を室温より高い所定の温度に加熱しな
    がら行うことを特徴とする液晶封止方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の液晶封止方法にお
    いて、 前記加熱は、前記気体として加熱した気体を用いること
    で行うことを特徴とする液晶封止方法。
  12. 【請求項12】 対向させた第1および第2の基板をこ
    れら基板間に所定の空隙を維持した状態でこれら基板の
    縁部でシール材によって張り合わせてあり、かつ、該シ
    ール部の一部に設けられた液晶注入孔から前記空隙に液
    晶を注入してある構造体の、前記液晶注入孔を封止する
    装置において、 前記構造体の外側面に当たる前記第1の基板および第2
    の基板面の少なくとも一方を任意の圧力の気体によって
    加圧するための加圧室であって、前記液晶注入孔は該加
    圧室外部と連絡した状態で前記構造体を収納する加圧室
    と、 前記加圧予定の基板面に密着する密着機構を有し、前記
    加圧室内の圧力を前記基板面上では所定の不均一な圧力
    分布をもった圧力に変換する圧力分布変換部材とを具え
    たことを特徴とする液晶封止装置。
  13. 【請求項13】 対向させた第1および第2の基板をこ
    れら基板間に所定の空隙を維持した状態でこれら基板の
    縁部でシール材によって張り合わせてあり、かつ、該シ
    ール部の一部に設けられた液晶注入孔から前記空隙に液
    晶を注入してある構造体の、前記液晶注入孔を封止する
    装置において、 前記第1の基板の前記液晶注入孔側の辺に沿った端部全
    域に、該第1の基板の主面側から密着して、該主面に沿
    う気体のリークを防止する、該辺の長さより長い第1の
    気密保持部材と、 前記第2の基板の前記液晶注入孔側の辺に沿った端部全
    域に、該第2の基板の主面側から密着して、該主面に沿
    う気体のリークを防止する、該辺の長さより長い第2の
    気密保持部材と、 前記構造体の厚さに起因して、該構造体から外れた部分
    の前記第1および第2の気密保持部材の間に生じる隙間
    からの気体のリークを防止するため、前記構造体の前記
    液晶注入孔側の辺に沿う両側それぞれで、前記第1およ
    び第2の気密保持部材と前記構造体の側面の一部分とに
    密着する第3の気密保持部材と、 前記構造体を前記液晶注入孔は外部に露出した状態で内
    部に収納でき、前記第1〜第3の気密保持部材によって
    該内部の気密性を確保でき、かつ、内部に任意の圧力の
    気体が供給される容器と、 前記第1の基板面に密着する密着機構を有し、前記容器
    内の圧力を前記第1の基板面上では所定の不均一な圧力
    分布をもった圧力に変換する第1の圧力分布変換部材
    と、 前記第2の基板面に密着する密着機構を有し、前記容器
    内の圧力を前記第2の基板面上では所定の不均一な圧力
    分布をもった圧力に変換する第2の圧力分布変換部材
    と、を具えたことを特徴とする液晶封止装置。
  14. 【請求項14】 対向させた第1および第2の基板をこ
    れら基板間に所定の空隙を維持した状態でこれら基板の
    縁部でシール材によって張り合わせてあり、かつ、該シ
    ール部の一部に設けられた液晶注入孔から前記空隙に液
    晶を注入してある構造体の、前記液晶注入孔を封止する
    装置において、 前記第1の基板に対向させて用いる第1の容器であっ
    て、第1の基板側が該基板の面積よりやや小さい面積で
    開口され、該開口部の枠に当たる部分の上面に気密保持
    部材を有し、前記気密保持部材を介して前記第1の基板
    の主面に接し、かつ、内部に任意の圧力の気体が供給さ
    れる第1の容器と、 該第1の容器の底裏面に一部が接しかつ内部に気体の出
    し入れができる、第1の膜構造体と、 前記第2の基板に対向させて用いる第2の容器であっ
    て、第2の基板側が該基板の面積よりやや小さい面積で
    開口され、該開口部の枠に当たる部分の上面に気密保持
    部材を有し、前記気密保持部材を介して前記第2の基板
    の主面に接し、かつ、内部に任意の圧力の気体が供給さ
    れる第2の容器と、 該第2の容器の底裏面に一部が接しかつ内部に気体の出
    し入れができる、第2の膜構造体と、 前記第1の膜構造体、第1の容器、第2の容器および第
    2の膜構造体それぞれの内部の圧力を調整する圧力調整
    装置と、 前記第1の膜構造体、第1の容器、封止対象の構造体、
    第2の容器および第2の膜構造体からなる積層体を挟ん
    でいる、第1および第2の押さえ部と、 前記第1の基板面に密着する密着機構を有し、前記第1
    の容器内の圧力を前記第1の基板面上では所定の不均一
    な圧力分布をもった圧力に変換する第1の圧力分布変換
    部材と、 前記第2の基板面に密着する密着機構を有し、前記第2
    の容器内の圧力を前記第2の基板面上では所定の不均一
    な圧力分布をもった圧力に変換する第2の圧力分布変換
    部材とを具えたことを特徴とする液晶封止装置。
  15. 【請求項15】 対向させた第1および第2の基板をこ
    れら基板間に所定の空隙を維持した状態でこれら基板の
    縁部でシール材によって張り合わせてあり、かつ、該シ
    ール部の一部に設けられた液晶注入孔から前記空隙に液
    晶を注入してある構造体の、前記液晶注入孔を封止する
    装置において、 前記第1の基板に対向させて用いる第1の容器であっ
    て、第1の基板側が該基板の面積よりやや小さい面積で
    開口され、該開口部の枠に当たる部分の上面に気密保持
    部材を有し、前記気密保持部材を介して前記第1の基板
    の主面に接し、かつ、内部に任意の圧力の気体が供給さ
    れる第1の容器と、 該第1の容器の底裏面に一部が接しかつ内部に気体の出
    し入れができる、第1の膜構造体と、 前記第1の膜構造体、第1の容器、封止対象の構造体か
    らなる積層体を挟んでいる、第1および第2の押さえ部
    と、 前記第1の基板面に密着する密着機構を有し、前記第1
    の容器内の圧力を前記第1の基板面上では所定の不均一
    な圧力分布をもった圧力に変換する第1の圧力分布変換
    部材とを具えたことを特徴とする液晶封止装置。
  16. 【請求項16】 対向させた第1および第2の基板をこ
    れら基板間に所定の空隙を維持した状態でこれら基板の
    縁部でシール材によって張り合わせてあり、かつ、該シ
    ール部の一部に設けられた液晶注入孔から前記空隙に液
    晶を注入してある構造体の、前記液晶注入孔を封止する
    装置において、 前記第1の基板の前記液晶注入孔側の辺に沿った端部
    の、少なくとも前記液晶注入孔の近傍部分に、該第1の
    基板の主面側から密着する第1の気密保持部材であっ
    て、前記構造体を所定姿勢に保持する保持部材の一部を
    兼ねる第1の気密保持部材と、 前記第2の基板の前記液晶注入孔側の辺に沿った端部
    の、少なくとも前記液晶注入孔の近傍部分に、該第2の
    基板の主面側から密着する第2の気密保持部材であっ
    て、前記構造体を所定姿勢に保持する保持部材の一部を
    兼ねる第2の気密保持部材と、 これら第1および第2の気密保持部材を支持しかつ前記
    構造体を所定姿勢に保持する支持部材と、 少なくとも前記構造体の出し入れが可能な広さの開口部
    を有し、前記支持部材を内包でき、内部に任意の圧力の
    気体が供給される気密性容器と、 該気密性容器の前記開口部を塞ぐ蓋であって、前記液晶
    注入孔と対応する部分に封止材料を塗布できる窓を有し
    た蓋と、 該蓋の裏面であって前記窓の周囲に当たる部分に設けら
    れ、前記第1および第2の気密保持部材と協同して、前
    記液晶注入孔周辺のみを、前記容器内の雰囲気から分離
    するための第3の気密保持部材と、 前記第1の基板面に密着する密着機構を有し、前記容器
    内の圧力を前記基板面上では所定の不均一な圧力分布を
    もった圧力に変換する第1の圧力分布変換部材と、 前記第2の基板面に密着する密着機構を有し、前記容器
    内の圧力を前記基板面上では所定の不均一な圧力分布を
    もった圧力に変換する第2の圧力分布変換部材とを具え
    たことを特徴とする液晶封止装置。
  17. 【請求項17】 請求項12〜16のいずれか1項に記
    載の液晶封止装置において、 前記圧力変換部材として、前記基板面の中央付近に向か
    うに従い前記圧力を減少させる圧力分布を形成する圧力
    変換部材を具えることを特徴とする液晶封止装置。
  18. 【請求項18】 請求項12〜16のいずれか1項に記
    載の液晶封止装置において、 前記圧力分布変換部材として、錐体状の部材であって、
    斜面が曲率をもった面または互いに勾配が異なる複数の
    斜面が連続する面となっていて、頂部が前記基板面の中
    央上方に位置し、底面が前記基板面側になるよう使用さ
    れ、かつ、前記底面を前記基板面に密着させる密着機構
    を有した錐体状の部材を具えることを特徴とする液晶封
    止装置。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の液晶封止装置にお
    いて、 前記密着機構が、前記錐体状の部材の底面側の表層部分
    に形成した多数の吸着孔とこれら吸着孔を排気装置に連
    結する排気連絡孔とを含む密着機構であることを特徴と
    する液晶封止装置。
  20. 【請求項20】 請求項12〜16のいずれか1項に記
    載の液晶封止装置において、 前記圧力分布変換部材の代わりに、前記基板面に密着す
    る密着機構を有し、前記気体の圧力で撓むことなくかつ
    前記第1および第2の基板より高い剛性を持った平面板
    を具えたことを特徴とする液晶封止装置。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載の液晶封止装置にお
    いて、 前記密着機構が、前記平面板の前記基板面側の表層部分
    に形成した多数の吸着孔とこれら吸着孔を排気装置に連
    結する排気連絡孔とを含む密着機構であることを特徴と
    する液晶封止装置。
  22. 【請求項22】 請求項20に記載の液晶封止装置にお
    いて、 前記密着機構が、両面テープ、仮接着剤およびシール用
    グリースから選ばれた1種または2種以上の部材である
    ことを特徴とする液晶封止装置。
  23. 【請求項23】 請求項13に記載の液晶封止装置にお
    いて、 前記容器は、前記構造体の液晶注入孔を含む一部分を露
    出する、平面形状が四角形状の開口部を有していて、 前記容器の内面であって、前記開口部の対向する2辺に
    沿う部分それぞれに、前記第3の気密保持部材として、
    前記2辺に直交する方向が溝の方向とされた溝を前記2
    辺に沿う方向に多数具えた第3の気密保持部材を固定し
    てあり、 これら開口部両側に設けた第3の気密保持部材間に渡る
    様に、前記第1および第2の気密保持部材として、長尺
    な気密保持部材を、前記第3の気密保持部材の前記溝を
    利用して固定してあることを特徴とする液晶封止装置。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載の液晶封止装置にお
    いて、 前記容器内面であって、前記開口部の他の2辺に沿う部
    分およびその延長上に、側方気密保持部材を具えること
    を特徴とする液晶封止装置。
  25. 【請求項25】 請求項12、13、14、15、16
    または20のいずれか1項に記載の液晶封止装置におい
    て、さらに、 前記構造体を室温より高い所定温度に加熱する加熱装置
    を具えることを特徴とする液晶封止装置。
  26. 【請求項26】 請求項25に記載の液晶封止装置にお
    いて、 前記加熱装置として、前記気体を加熱することで前記構
    造体を加熱する加熱装置を具えることを特徴とする液晶
    封止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004221254A (ja) * 2003-01-14 2004-08-05 Ran Technical Service Kk 基板の貼り合わせ装置及び貼り合わせ方法
KR101348749B1 (ko) * 2013-07-31 2014-01-07 주식회사 신화플렉스 오토 클레이브 공정 장치 및 공정 방법

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