JP2000356408A - 熱交換器の加工方法 - Google Patents

熱交換器の加工方法

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JP2000356408A JP11166347A JP16634799A JP2000356408A JP 2000356408 A JP2000356408 A JP 2000356408A JP 11166347 A JP11166347 A JP 11166347A JP 16634799 A JP16634799 A JP 16634799A JP 2000356408 A JP2000356408 A JP 2000356408A
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fin pipe
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 扁平面で接合する給湯管と風呂加熱管を有す
る熱交換器を、安価に製造する加工方法を提供する。 【解決手段】 複数のプレートフィン6を整列させ、ロ
ー材を配した後、燃焼室ドラム9に収納し、その後略円
形断面形状の直線状素管をU字状に屈曲させた第1フィ
ンパイプ7及び第2フィンパイプ8を前記プレートフィ
ン6に挿入し、次に、所定形状のマンドレルを第1フィ
ンパイプ7及び第2フィンパイプ8の開口端より圧入、
拡管しながらフィンパイプ間の接合面を扁平形状に加工
し、次に、上記開口端を拡管形状と異なる連通管11で
接続し、その後、ロー付け工程において所定温度に加熱
した高温炉を通してロー付けするようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の管路を有す
る熱交換器の加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】給湯用管路と風呂加熱用管路を有する熱
交換器においては、給湯または風呂加熱の単独運転時、
非運転側の管路が同管路内に水が流れていない状態でバ
ーナによって加熱されるため、その管路温度が異常に上
昇し、経時的に破損してしまうという問題があった。こ
のため、従来の熱交換器は、略円形状のパイプで構成し
た給湯用管路と風呂加熱用管路を密着させて配設した
り、ロー付けにより密着度を高めることで、それぞれの
管路間での熱伝導を良くして、運転側の管路に熱伝導で
放熱させ、非運転側の管路の温度上昇を抑制するような
配慮がなされていた。
【0003】さらに、近年においては、例えば、特開平
9−145162号公報に開示されているように、給湯
用管路と風呂加熱用管路の接合部を扁平形状にして、接
合面積を増大させることで、それぞれの管路間での熱の
授受を確実に行うようにしたものも提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の熱交換器は、管路間での熱の授受に伴う
不具合を解消するための構成面に関する開示はなされて
いるが、その具体的な加工方法に関する内容は開示され
ておらず、熱交換器を安価に、かつ熱の授受に伴う不具
合を解消するための構成を確実に確保するという加工方
法は不明である。
【0005】例えば、特開平9−145162号公報に
開示されているような給湯用管路と風呂加熱用管路の接
合部を扁平形状にして熱交換器を構成する場合、一般的
な加工方法としては、予め扁平形状としたパイプをU状
に折り曲げ、所定形状に加工した後、扁平面を接合する
形で、整列させたプレートフィンの貫通孔に挿通し、開
口端を同一形状の連通管により連通することで、給湯用
管路及び風呂加熱用管路を形成していた。
【0006】このような加工方法においては、給湯用管
路及び風呂加熱用管路として、予め扁平形状に加工した
パイプを用いるため、規格品等の標準的なパイプを使用
することができず、専用の加工治具や工程を必要とし、
加工工数の増大を伴うもので、極めて高価な材料費にな
るという課題を有していた。特に、形状が限定される扁
平形状においては、予め扁平形状に加工した直管を屈曲
させ、略U字状のフィンパイプを形成するため、屈曲部
や直管部が膨れたり、へこんだりする問題が発生する。
このため、その形状を確保するための修正工程が数多く
必要となり、加工工数が増大し、生産性も悪化してコス
トが高くなるという課題を有していた。
【0007】さらに、予め扁平形状に加工した素管を略
U字状に屈曲させてフィンパイプを形成する場合、円形
断面形状の素管を屈曲させる場合に比べ、曲げRをあま
り小さくすることができないため、フィンパイプの形状
が大きくなり、熱交換器自体の形状も大きくなるという
課題を有していた。
【0008】また、別の加工方法としては、整列させた
プレートフィンを貫通する直管部分にのみ扁平形状のパ
イプを用い、両側の開口端を同一形状の連通管により連
通することで、給湯用管路及び風呂加熱用管路を形成す
るという方法も考えられるが、このような加工方法にお
いては、両側の開口端を連通管で接続する必要があり、
加工工数の増大を伴うという課題を有するものであっ
た。
【0009】本発明は上記課題を解決するもので、規格
品等の標準的なパイプを用い、加工工程の中で扁平形状
を形成することで、熱交換器を安価に、かつ熱の授受に
伴う不具合を解消するための構成を確実に確保しつつ、
熱交換器の形状をコンパクトに構成するという加工方法
を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、まずフィンプレート配設工程において複数
のプレートフィンを所定形状に整列させ、ロー材を配し
た後、燃焼室ドラムに収納し、その後、フィンパイプ挿
入工程において略円形断面形状の直線状素管をU字状に
屈曲させた第1フィンパイプ及び第2フィンパイプを前
記整列させたプレートフィンの貫通孔に挿入し、次に、
フィンパイプ拡管工程において所定形状のマンドレルを
前記第1フィンパイプ及び第2フィンパイプの開口端よ
り圧入、拡管しながらフィンパイプ間の接合面を扁平形
状に加工し、次に、連接管接続工程にて前記開口端を前
記拡管形状と異なる連通管で接続し、その後、ロー付け
工程において所定温度に加熱した高温炉を通してロー付
けするようにしている。
【0011】上記発明によれば、異なる2つの流路を形
成する第1フィンパイプと第2フィンパイプを構成する
管材は、一般的な管材である略円形断面形状の直線状素
管をU字状に屈曲させて用いているため、予め扁平形状
を確保するようにした管材に比べ、極めて安価なものに
なるとともに、小さな曲げRでU字状に屈曲させること
ができるため、フィンパイプの形状を小さく形成するこ
とができ、熱交換器のコンパクト化を図ることができ
る。
【0012】また、扁平形状は、U字状に屈曲、加工し
た管材を整列させたプレートフィンの貫通孔に挿入した
後、拡管しながら形成するようにしているため、マンド
レルの形状及び拡管条件を一定に管理することで、第1
フィンパイプと第2フィンパイプの扁平面を広く、かつ
極めて精度よく接合させることができる。
【0013】さらに、複数列のフィンパイプを連通する
連通管は片側のみでよく、かつ扁平形状の直管部との接
続部のみ拡管形状と同一にしているため、加工工数が大
幅に削減でき、コスト低減を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の熱交換
器の加工方法は、複数のプレートフィンを整列させ、燃
焼室ドラムに収納するとともに、該プレートフィンに対
して異なる2つの流路を形成する第1フィンパイプと第
2フィンパイプを互いに扁平面で接する形で貫通させ、
かつ前記2つのフィンパイプ同士及び各フィンパイプと
複数のプレートフィンとを相互にロー付けしてなる熱交
換器の加工方法であって、複数のプレートフィンを所定
形状に整列させ、ロー材を配した後、燃焼室ドラムに収
納するプレートフィン配設工程と、略円形断面形状の直
線状素管をU状に屈曲させた第1フィンパイプ及び第2
フィンパイプを前記整列させたプレートフィンの貫通孔
に挿入するフィンパイプ挿入工程と、所定形状のマンド
レルを前記第1フィンパイプ及び第2フィンパイプの開
口端より圧入、拡管しながらフィンパイプ間の接合面を
扁平形状に加工するフィンパイプ拡管工程と、前記開口
端を前記拡管形状と異なる連通管で接続する連通管接続
工程と、所定温度に加熱した高温炉を通してロー付けす
るロー付け工程よりなっている。
【0015】また、請求項2に記載の熱交換器の加工方
法は、熱交換器の加工工程は、まずフィンプレート配設
工程を実施し、その後、フィンパイプ挿入工程を経て、
フィンパイプ拡管工程を行い、次に連通管接続工程を経
て、ロー付け工程を行うという順序にしている。
【0016】そして、異なる2つの流路を形成する第1
フィンパイプと第2フィンパイプを構成する管材は、一
般的な管材である略円形断面形状の直線状素管をU字状
に屈曲させて用いているため、予め扁平形状を確保する
ようにした管材に比べ、極めて安価なものになるととも
に、小さな曲げRでU字状に屈曲させることがてきるた
め、フィンパイプの形状を小さく形成することができ、
熱交換器のコンパクト化を図ることができる。
【0017】また、扁平形状は、U字状に屈曲、加工し
た管材を整列させたプレートフィンの貫通孔に挿入した
後、拡管しながら形成するようにしているため、マンド
レルの形状及び拡管条件を一定に管理することで、第1
フィンパイプと第2フィンパイプの扁平面を広く、かつ
極めて精度よく接合させることができる。
【0018】さらに、複数列のフィンパイプを連通する
連通管は片側のみでよく、かつ扁平形状の直管部との接
続部のみ拡管形状と同一にしているため、加工工数が大
幅に削減でき、コスト低減を図ることができる。
【0019】また、請求項3に記載の熱交換器の加工方
法は、フィンパイプ拡管工程において、第1フィンパイ
プ及び第2フィンパイプの拡管加工を同時に行うように
している。
【0020】そして、対向する扁平面を同時に形成する
ようにしているため、拡管加工時に互いの扁平面同士が
沿うように拡管されることになり、扁平面同志を精度よ
く対向させて接合一体化することができ、第1フィンパ
イプと第2フィンパイプの熱伝導性を極めて良化するこ
とができるため、単独運転時等における熱の授受に伴う
不具合を解消することができる。
【0021】また、請求項4に記載の熱交換器の加工方
法は、フィンパイプ拡管工程において、第1フィンパイ
プ及び第2フィンパイプの拡管加工は、少なくとも燃焼
室ドラム内を含む範囲としている。
【0022】そして、燃焼室ドラムを含む直管部分にお
いて拡管することで、バーナからの燃焼ガスによる吸熱
範囲の第1フィンパイプと第2フィンパイプの接合部を
確実に扁平状態に確保することができ、前記各フィンパ
イプ間の熱伝導性を良化することができるとともに、直
管部分のみ拡管加工するため、加工を極めて容易に行う
ことができる。
【0023】また、請求項5に記載の熱交換器の加工方
法は、フィンパイプ拡管工程において、拡管後の扁平面
寸法は、少なくとも拡管前の素管外径寸法と同等か、そ
れより大きい寸法としている。
【0024】そして、拡管後の扁平面同士が確実に接合
することになり、扁平面同志を精度よく対向させて接合
一体化することができ、第1フィンパイプと第2フィン
パイプの熱伝導性を極めて良化することができるため、
単独運転時等における熱の授受に伴う不具合を解消する
ことができる。
【0025】また、請求項6に記載の熱交換器の加工方
法は、フィンパイプ拡管工程において、拡管形状は断面
略D形状としている。
【0026】そして、比較的単純な拡管形状にすること
で、拡管条件を容易に設定することができ、かつ加工の
容易性を確保することができるとともに、第1フィンパ
イプと第2フィンパイプの接合面積を大きくとることが
でき、熱伝導性を良化することで単独運転時等における
熱の授受に伴う不具合を解消することができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を風呂付給湯機等の熱
交換器、いわゆる一缶二水式熱交換器に適用した場合を
例にして、その図面と共に説明する。
【0028】図1において、1は風呂付給湯機の本体、
2はその熱源となるバーナ、3はバーナ2の燃料制御弁
となる比例制御弁、4は電磁弁、5は前記バーナ2の下
流側に設けた熱交換器である。
【0029】上記熱交換器5は、図2に示すように整列
して配した複数のプレートフィン6と、このプレートフ
ィン6を貫通し、給湯用管路と風呂加熱用管路という異
なる2つの流路を形成する第1フィンパイプ7及び第2
フィンパイプ8と、前記プレートフィン6を囲んで前記
バーナ2からの燃焼ガスをプレートフィン6及び第1、
第2のフィンパイプ7、8に案内する燃焼室ドラム9と
からなる。
【0030】そして、上記第1フィンパイプ7と第2フ
ィンパイプ8は相互に熱の授受が行われるように互いに
接合して一体化してあり、図3に示すように、燃焼ガス
の流れ方向に沿って複数列、千鳥状に配設してある。
【0031】また、上記第1フィンパイプ7と第2フィ
ンパイプ8は、図4に示すように、その接合部分の断面
形状を略D形状とし、その扁平面同志を対向させて接合
してある。
【0032】さらに、上記熱交換器5の構成を図5、図
6を用いて詳細に説明すると、図5において、10は第
1フィンパイプ7及び第2フィンパイプ8におけるそれ
ぞれの主管部で、その構造は図6に示すように、断面略
円形の直線素管をU字状に屈曲させて直管部分10aと
屈曲部分10bとを連続形成してある。この主管部10
はその屈曲部分10bを断面円形のまま残して、その直
管部分10aを断面形状が略D形状となるように拡管加
工し、断面略D形状として扁平面10c同志を対向させ
接合一体化してある。
【0033】また、11は上記主管部10の開口端を連
結して給湯用管路と風呂加熱用管路を形成する第1フィ
ンパイプ7及び第2フィンパイプ8のU字状の連通管部
で、断面略円形の直線素管をU字状に加工し、両端を前
記主管部10の開口端形状、すなわち断面略D形状に拡
管した後、この拡管加工部12を前記主管部10の開口
端に嵌合させてロー付けしてある。
【0034】次に、上記のように構成された熱交換器5
の加工方法について、図7、図8、図9を用いて詳細に
説明する。
【0035】まず、図7において、フィンプレート配設
工程(A)で複数の貫通孔6aを有するフィンプレート
6を所定間隔で整列配置し、(B)で所定位置12にロ
ー材13を配した後、(C)において、その周囲を囲う
ように燃焼室ドラム9をセットする。
【0036】次に、フィンパイプ挿入工程(D)おい
て、規格品等の標準パイプである断面略円形の直線素管
をU字状に屈曲させ、所定形状に加工した第1フィンパ
イプ7及び第2フィンパイプ8を前記フィンプレート6
及び燃焼室ドラム9の貫通孔6a、9aに挿通し、所定
の位置関係で固定した後、図8に示すフィンパイプ拡管
工程(E)において、前記第1フィンパイプ7及び第2
フィンパイプ8の開口端側より所定形状、例えば略D形
状等、扁平形状のマンドレル14を圧入し、同時に拡管
しながら所定位置、例えば燃焼室ドラム9の他端面まで
加工する。そして、(F)に示すように、この拡管工程
により第1フィンパイプ7及び第2フィンパイプ8にお
けるそれぞれの主管部10の直管部分10aを断面形状
が略D形状になるように加工することができる。そし
て、前記第1フィンパイプ7と第2フィンパイプ8の拡
管加工を同時に行うことで、断面略D形状の扁平面同志
を精度よく対向させて略圧接状態に接合する。これによ
り、第1フィンパイプ7と第2フィンパイプ8の熱伝導
性を極めて良化することができ、単独運転時等における
熱の授受に伴う不具合を解消することができる。
【0037】なお、上記拡管工程において、マンドレル
の形状に応じて拡管率を調整することで断面略D形状の
扁平面を大きく加工することも可能となり、接合面をよ
り広くすることで第1フィンパイプ7と第2フィンパイ
プ8の熱伝導性をさらに良化することができる。
【0038】次に、拡管工程が完了すると、図9に示す
連通管接続工程(G)において、第1フィンパイプ7及
び第2フィンパイプ8の開口端7a、8aに、断面略円
形の直線素管をU字状に加工し、両端を前記開口端形
状、すなわち断面略D形状に拡管した連通管11を嵌合
させて取り付ける。
【0039】次に、ロー付け工程において、上記嵌合部
にロー材をセットし、所定温度に加熱した高温炉を通す
ことで、プレートフィン6と各フィンパイプ間及び第1
フィンパイプ7と第2フィンパイプ8間をそれぞれロー
付け固定する。
【0040】また、図6において、拡管工程における扁
平面の寸法d1は、拡管前の素管外径d2と同等か、そ
れより大きめに拡管することで、扁平面同志を精度よく
対向させて接合一体化することができることはいうまで
もない。
【0041】さらに、拡管寸法Lについても燃焼室ドラ
ム9の他端面までとして説明したが、これに限るもので
はなく、性能面で許容できる範囲であれば、いかなる寸
法であってもよいものである。
【0042】なお、本実施例では2つの管路について拡
管しながら接合面を形成する加工方法について説明した
が、これに限るものではなく、2つ以上の複数の管路を
有するものにおいても同様の加工方法が適用できること
はいうまでもなく、さらに、拡管形状もD形状に限定さ
れるものではなく、熱の授受が効率的に行われる形状で
あればいかなる形状でもよいものである。
【0043】
【発明の効果】以上のように請求項1、2に記載の熱交
換器の加工方法によれば、異なる2つの流路を形成する
第1フィンパイプと第2フィンパイプを構成する管材
は、一般的な管材である略円形断面形状の直線状素管を
U字状に屈曲させるだけでよいため、予め扁平形状を確
保するようにした管材に比べ、極めて安価なものになる
とともに、小さな曲げRでU字状に屈曲させることがて
きるため、フィンパイプの形状を小さく形成することが
でき、熱交換器のコンパクト化を図ることができる。
【0044】また、扁平形状は、U字状に屈曲、加工し
た管材を整列させたプレートフィンの貫通孔に挿入した
後、拡管しながら形成するようにしているため、マンド
レルの形状及び拡管条件を一定に管理することで、第1
フィンパイプと第2フィンパイプの扁平面を広く、かつ
極めて精度よく接合させることができる。
【0045】さらに、複数列のフィンパイプを連通する
連通管は片側のみでよく、かつ扁平形状の直管部との接
続部のみ拡管形状と同一にしているため、加工工数が大
幅に削減でき、コスト低減を図ることができる。
【0046】また、請求項3に記載の熱交換器の加工方
法によれば、対向する扁平面を同時に形成するようにし
ているため、拡管加工時に互いの扁平面同士が沿うよう
に拡管されることになり、扁平面同志を精度よく対向さ
せて接合一体化することができ、第1フィンパイプと第
2フィンパイプの熱伝導性を極めて良化することができ
るため、単独運転時等における熱の授受に伴う不具合を
解消することができる。
【0047】また、請求項4に記載の熱交換器の加工方
法によれば、燃焼室ドラムを含む直管部分において拡管
することで、バーナからの燃焼ガスによる吸熱範囲の第
1フィンパイプと第2フィンパイプの接合部を確実に扁
平状態に確保することができ、前記各フィンパイプ間の
熱伝導性を良化することができるとともに、直管部分の
み拡管加工するため、加工を極めて容易に行うことがで
きる。
【0048】また、請求項5に記載の熱交換器の加工方
法によれば、拡管後の扁平面同士が確実に接合すること
になり、扁平面同志を精度よく対向させて接合一体化す
ることができるので、第1フィンパイプと第2フィンパ
イプの熱伝導性を極めて良化することができ、単独運転
時等における熱の授受に伴う不具合を解消することがで
きる。
【0049】また、請求項6に記載の熱交換器の加工方
法によれば、比較的単純な拡管形状にすることで、拡管
条件を容易に設定することができ、かつ加工の容易性を
確保することができるとともに、第1フィンパイプと第
2フィンパイプの接合面積を大きくとることができ、熱
伝導性を良化することで単独運転時等における熱の授受
に伴う不具合を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における風呂付給湯機の熱交
換器を示す構成図
【図2】同熱交換器の詳細構成図
【図3】同熱交換器のフィンパイプとプレートフィンの
構成図
【図4】同熱交換器のフィンパイプの拡大構成図
【図5】同熱交換器の詳細斜視図
【図6】同熱交換器のフィンパイプ拡大図
【図7】同熱交換器の加工方法を示す加工工程図
【図8】同熱交換器の加工方法を示す加工工程図
【図9】同熱交換器の加工方法を示す加工工程図
【符号の説明】
6 プレートフィン 7 第1フィンパイプ 8 第2フィンパイプ 9 燃焼室ドラム 10 主管部 11 連通管 (A)〜(c) プレートフィン配設工程 (D) フィンパイプ挿入工程 (E)〜(F) フィンパイプ拡管工程 (G) 連通管接続工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北村 史郎 大阪府東大阪市岩田町6丁目2−35 株式 会社ハーマン加工内 (72)発明者 好川 保 大阪府東大阪市岩田町6丁目2−35 株式 会社ハーマン加工内 Fターム(参考) 3L036 AA04 AA42

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のプレートフィンを整列させ、燃焼室
    ドラムに収納するとともに、該プレートフィンに対して
    異なる2つの流路を形成する第1フィンパイプと第2フ
    ィンパイプを互いに扁平面で接する形で貫通させ、かつ
    前記2つのフィンパイプ同士及び各フィンパイプと複数
    のプレートフィンとを相互にロー付けしてなる熱交換器
    の加工方法であって、複数のプレートフィンを所定形状
    に整列させ、ロー材を配した後、燃焼室ドラムに収納す
    るフィンプレート配設工程と、略円形断面形状の直線状
    素管をU字状に屈曲させた第1フィンパイプ及び第2フ
    ィンパイプを前記整列させたプレートフィン及び燃焼室
    ドラムの貫通孔に挿入するフィンパイプ挿入工程と、所
    定形状のマンドレルを前記第1フィンパイプ及び第2フ
    ィンパイプの開口端より圧入、拡管しながらフィンパイ
    プ間の接合面を扁平形状に加工するフィンパイプ拡管工
    程と、前記開口端を前記拡管形状と異なる連通管で接続
    する連通管接続工程と、所定温度に加熱した高温炉を通
    してロー付けするロー付け工程よりなる熱交換器の加工
    方法。
  2. 【請求項2】熱交換器の加工工程は、まずフィンプレー
    ト配設工程を実施し、その後、フィンパイプ挿入工程を
    経て、フィンパイプ拡管工程を行い、次に連通管接続工
    程を経て、ロー付け工程を行うという順序にした請求項
    1記載の熱交換器の加工方法。
  3. 【請求項3】フィンパイプ拡管工程において、第1フィ
    ンパイプ及び第2フィンパイプの拡管加工を同時に行う
    ようにした請求項1または2記載の熱交換器の加工方
    法。
  4. 【請求項4】フィンパイプ拡管工程において、第1フィ
    ンパイプ及び第2フィンパイプの拡管加工は、少なくと
    も燃焼室ドラム内を含む範囲とした請求項1ないし3の
    いずれか1項記載の熱交換器の加工方法。
  5. 【請求項5】フィンパイプ拡管工程において、拡管後の
    扁平面寸法は、少なくとも拡管前の素管外径寸法と同等
    か、それより大きい寸法とした請求項1ないし4のいず
    れか1項記載の熱交換器の加工方法。
  6. 【請求項6】フィンパイプ拡管工程において、拡管形状
    は断面略D形状とした請求項1ないし5のいずれか1項
    記載の熱交換器の加工方法。
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