JP2587057Y2 - 熱交換器のヘッダ構造 - Google Patents

熱交換器のヘッダ構造

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JP2587057Y2
JP2587057Y2 JP1996003563U JP356396U JP2587057Y2 JP 2587057 Y2 JP2587057 Y2 JP 2587057Y2 JP 1996003563 U JP1996003563 U JP 1996003563U JP 356396 U JP356396 U JP 356396U JP 2587057 Y2 JP2587057 Y2 JP 2587057Y2
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JP
Japan
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end plate
tank
heat exchanger
holding
joint
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JP1996003563U
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邦彦 西下
隆司 杉田
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Bosch Corp
Original Assignee
Bosch Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本考案は、ヘッダパイプがチ
ューブ接続方向に二分割されたパラレルフロータイプの
熱交換器のヘッダ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】パラレルフロータイプの熱交換器は、多
数の偏平チューブが波状フィンを介して互いに平行に積
層され、これらの偏平チューブの両端にはそれぞれヘッ
ダパイプが接続されている。また、ヘッダパイプとして
は、チューブ接続方向にタンクとエンドプレートとに二
分割されたものが知られており、例えば、(1)実願平
1−17546号や(2)特開平1−114697号に
記載されたものがある。
【0003】前記(1)の熱交換器によれば、ヘッダパ
イプのタンクとエンドプレートの双方を外方へ膨出する
曲面に形成し、それぞれの結合部を互いに嵌合すること
により一体に接合される。また、タンク側の結合部がエ
ンドプレート側の結合部の外側に結合され、高圧冷媒に
対する耐圧性の向上を図っている。このようなヘッダパ
イプでは、予めアルゴン溶接で双方の結合部の数箇所
を、点溶接により仮付けした後一体ろう付けが行われ
る。
【0004】前記(2)の熱交換器によれば、二分割さ
れたヘッダパイプのタンクとエンドプレートの結合部が
側方に延在し、互いに面突き当てすることにより接合さ
れる構造となっている。また、エンドプレートの結合部
にはつめ部が突設され、このつめ部をU字状に折曲げて
タンク側の結合部をエンドプレート側の結合部とともに
挟み付けることにより、双方の結合部の接合を確実にし
ており、つめ部で挟み付けた状態で一体ろう付けが行わ
れる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、前記(1)
においては、エンドプレート側の結合部をタンク側の結
合部の内側に配して結合するので、エンドプレートの補
強には寄与するものの、ろう付けに先立って双方の結合
部が複数の点溶接により仮付けされるので軸方向の許容
性がなくなり、ろう付け時の熱膨張に伴うタンク又はエ
ンドプレートの軸方向の変形が抑制されて、双方がねじ
れて変形し、双方の結合部間に隙間が生じて確実に接合
されない虞がある。また、予め点溶接が必要なので、外
観性が悪く、更に手間がかかり量産性が難しいという問
題がある。
【0006】また、前記(2)においては、双方の結合
部が側方に延在しているので、エンドプレートの補強が
不十分であり、更に、タンク側の結合部をつめ部により
挟み付ける構造となっているので、前記(1)と同様に
タンクとエンドプレートの軸方向の移動の許容性が失な
われ、熱膨張によりねじれて変形する虞がある。また、
つめ部をきちんとしたU字状に曲げるのが困難であると
いう問題もある。
【0007】そこで、本考案は、エンドプレートの高耐
圧性を維持しつつ、膨張熱に伴う悪影響を受けない熱交
換器のヘッダ構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、互いに平行に
配列された多数のチューブの両端にそれぞれヘッダパイ
プが接続され、これらのヘッダパイプがチューブ接続方
向にタンクとエンドプレートに二分割され、エンドプレ
ートの結合部をタンクの結合部の内側に配して一体的に
接合されるパラレルフロータイプの熱交換器において、
前記タンクとエンドプレートは、ともに外方に膨出した
曲面を備えて形成され、前記タンクの結合部は、側方に
屈曲形成されて、内側にエンドプレートの結合部の厚さ
と略同一幅の段部を備えるとともに外側には複数の曲成
可能な突片状の保持片を有するものであって、前記保持
片はその突出方向がチューブ長手方向に沿うようにして
前記結合部から外側に突出しないように設けられ、タン
クの前記段部にエンドプレートの前記結合部の先端面が
当接し、タンクの前記曲成可能な突片状の保持片をエン
ドプレートの外側面に沿わせてカシメ加工するものであ
って、この保持片は、上下のサイドプレートの近傍の端
部にそれぞれ設けられるとともに当該上下の保持片の間
に他の複数の保持片が設けられ、且つ、前記保持片間に
は複数のチューブが存在するとともに、前記各保持片
は、少なくともエンドプレートのチューブ接続部の間に
設けられている構成の熱交換器のヘッダ構造である。
【0009】ヘッダパイプを組付ける際には、タンクの
結合部の内側にエンドプレートの結合部を配し、タンク
の前記段部にエンドプレートの結合部の先端面を当接
し、保持片によりエンドプレートの外周面を保持した状
態で組付けられる。
【0010】従って、エンドプレートの高耐圧性が保持
されるとともに、保持片によりエンドプレートの外周面
が接合方向に保持された状態であるため、ろう付け時に
は熱膨張に伴う軸方向の変形が許容され、タンク又はエ
ンドプレートがねじれ変形を生ずることがなく、双方の
結合部の確実な結合が可能となる。
【0011】
【考案の実施の態様】以下に本考案の一具体例を図面に
基づいて説明する。
【0012】本具体例の熱交換器1は、図3に示すよう
に、多数の偏平チューブ2が波状フィン3を介して互い
に平行に積層され、これらの偏平チューブ2の双方の端
部にはヘッダパイプ4がそれぞれ接続されたパラレルフ
ロータイプに構成されている。一方のヘッダパイプ4の
上端側には入口継手5が、他方のヘッダパイプ4の下端
側には出口継手6が接続され、双方のヘッダパイプ4内
には仕切板が設けられ、双方の継手5,6との間で冷媒
流路が複数回蛇行する複数パス構造となっている。
【0013】前記ヘッダパイプ4は、図1及び図2に示
すように、タンク7とエンドプレート11とにチューブ
接続方向へ二分割された構造であり、エンドプレート1
1にチューブ挿入孔13が設けられている。タンク7と
エンドプレート11はともに外方に膨出した曲面に形成
され、横断面が略楕円形状に構成されている。本具体例
では、耐圧性を高めるために、タンク曲面の曲率半径が
エンドプレートに対し大きく形成されている。また、タ
ンク7とエンドプレート11の両端部には軸方向に沿う
平板状の結合部8,12が形成されている。タンク7の
結合部8は、一旦側方に向った後エンドプレート11側
に屈曲し内側に段部9が形成され、この段部9にエンド
プレート11側の結合部12の先端面が当接した状態で
接合され、これにより位置決めが可能となり組付け性の
向上を図っている。尚、図中14はヘッダパイプ4の上
下開口を閉塞する盲キャップである。
【0014】更に、タンク側の双方の結合部8にはそれ
ぞれ複数の保持片10が等間隔に突設されている。本具
体例では、例えば60cm間隔で6箇所に設けられてい
る。尚、個数としては、この他30cm間隔で10箇所
や、90cm間隔で4箇所でもよく、適宜設けてもよ
い。そして、タンク7とエンドプレート11の結合後、
これらの保持片10は、第2図中の二点鎖線で示す状態
から実線で示す状態へとカシメ加工によりエンドプレー
ト11の曲面状の外周面に沿って当接される。従って、
これらの保持片10により、エンドプレート11がタン
ク7側へ向けて押し付けられた状態で組付けられる。こ
の結果ろう付け時には熱膨張に伴ってタンク7とエンド
プレート11の双方が互いに軸方向に移動が許容される
ことになり、ねじれ変形が発生せず、エンドプレート側
結合部12の先端面とタンク側結合部8の段部9との間
に隙間を生ずることなく、確実なる一体ろう付けが可能
となる。また、ろう付けに先立って点溶接が不要とな
り、外観性が損なわれることもなく、手間がかからず量
産性に対応できる。その上、ろう付けにより各保持片が
エンドプレートに一体接合されるので、更にパイプの耐
圧性が向上する。
【0015】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
タンクの保持片によりエンドプレートを外方から保持す
る構造としたので、エンドプレートの耐圧性能を向上す
ることができるとともに、ろう付け時の熱膨張に伴うタ
ンクとエンドプレートの軸方向の変形が許容され、双方
の結合部間に隙間等が発生せず、確実な接合が可能とな
る。また、従来のような点溶接が不要となり、外観性が
良好となるとともに、点溶接工程削減に伴って量産性を
高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ヘッダパイプの正面図である。
【図2】 図1中のII−II矢視断面図である。
【図3】 熱交換器の正面図である。
【符号の説明】
1 熱交換器 2 チューブ 4 ヘッダパイプ 7 タンク 8 結合部 9 段部 10 保持片 11 エンドプレート 12 結合部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに平行に配列された多数のチューブ
    の両端にそれぞれヘッダパイプが接続され、これらのヘ
    ッダパイプがチューブ接続方向にタンクとエンドプレー
    トに二分割され、エンドプレートの結合部をタンクの結
    合部の内側に配して一体的に接合されるパラレルフロー
    タイプの熱交換器において、 前記タンクとエンドプレートは、ともに外方に膨出した
    曲面を備えて形成され、前記タンクの結合部は、側方に
    屈曲形成されて、内側にエンドプレートの結合部の厚さ
    と略同一幅の段部を備えるとともに外側には複数の曲成
    可能な突片状の保持片を有するものであって、前記保持
    片はその突出方向がチューブ長手方向に沿うようにして
    前記結合部から外側に突出しないように設けられ、 タンクの前記段部にエンドプレートの前記結合部の先端
    面が当接し、タンクの前記曲成可能な突片状の保持片を
    エンドプレートの外側面に沿わせてカシメ加工するもの
    であって、この保持片は、上下のサイドプレートの近傍
    の端部にそれぞれ設けられるとともに当該上下の保持片
    の間に他の複数の保持片が設けられ、且つ、前記保持片
    間には複数のチューブが存在するとともに、前記各保持
    片は、少なくともエンドプレートのチューブ接続部の間
    に設けられていることを特徴とする熱交換器のヘッダ構
    造。
JP1996003563U 1996-04-26 1996-04-26 熱交換器のヘッダ構造 Expired - Lifetime JP2587057Y2 (ja)

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JPH01114697A (ja) * 1987-10-29 1989-05-08 Nippon Denso Co Ltd 熱交換器

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