JP2000356298A - フロート式ドレントラップの作動判定器 - Google Patents

フロート式ドレントラップの作動判定器

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JP2000356298A
JP2000356298A JP11168027A JP16802799A JP2000356298A JP 2000356298 A JP2000356298 A JP 2000356298A JP 11168027 A JP11168027 A JP 11168027A JP 16802799 A JP16802799 A JP 16802799A JP 2000356298 A JP2000356298 A JP 2000356298A
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float
drain trap
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Masao Yonemura
米村  政雄
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全かつ正確にフロート式ドレントラップの
作動状態を判定する。 【解決手段】 フリーフロート式スチームトラップ20
は、入口4と出口6を有する本体1に蓋体2を締結して
内部に弁室3を有するケーシングを形成し、弁室3の下
部側壁に設けた弁口7を弁室3内に配したフロート9で
開閉する。フリーフロート式スチームトラップ20の弁
室3の底部外面に超音波送受信器14を取り付け、制御
演算器15に接続する。超音波送受信器14から上方に
向けて超音波を放射し、液面で反射されて戻ってくるま
での時間から液位を検出し、液位が弁口7よりも下がれ
ば気体を漏らしていると判定し、また液位が所定よりも
高位を維持すれば排出容量が小さいと判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸気や圧縮空気及
びガス配管系に発生する復水や凝縮水等のドレンを自動
的に排出するフロート式ドレントラップの作動状態、す
なわち、ドレンの排出が正常に行われているか否か、気
体を漏らしているか否か等を判定するフロート式ドレン
トラップの作動判定器に関する。
【0002】フロート式ドレントラップは、ケ―シング
で入口と弁室と出口を形成し、弁室と出口を連通する弁
口を弁室下部に設け、弁口を開閉するフロートを弁室内
に配したもので、弁室内に流入するドレン量に応じてフ
ロートが浮上降下し、弁口の開度を調節してドレンを外
部に排出せしめるものである。
【0003】このフロート式ドレントラップが正常に作
動しないと気体輸送や生産活動に重大な支障となる。例
えば、開弁機能が低下あるいは不足してドレンの排出容
量が小さいと、トラップの入口側にドレンが滞留し、気
体使用機器の効率が低下したり機器が破壊されたりす
る。また閉弁機能が低下して気体を漏らすと、高価なエ
ネルギーが空費されることになる。
【0004】
【従来の技術】そこで、従来からフロート式ドレントラ
ップの作動状態を確認することが行われてきており、そ
のための判定器が開発され、実用に供されてきた。その
一つは、スチームトラップのケーシングや出口側配管に
透視窓を設けて、内部の流体の様子を目視するものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものでは、
透視窓を構成するガラスが破損して蒸気やガスが吹き出
して人身事故になる危険がある。またガラスが汚れたり
曇ると正確に判定できなくなる問題があった。
【0006】従って、本発明の技術的課題は、安全かつ
正確にフロート式ドレントラップの作動状態を判定でき
るフロート式ドレントラップの作動判定器を提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための技術的手段】上記課題を解決す
るために講じた本発明の手段は、フロート式ドレントラ
ップの弁室の底部外面に取付けられる超音波送受信器
と、超音波送受信器から上方に向けて放射された超音波
が液面で反射されて戻ってくるまでの時間から弁室の液
位を検出する液位検出手段と、液位検出手段で検出され
た液位から作動を判定する判定手段とを具備することを
特徴とするフロート式ドレントラップの作動判定器にあ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】フロート式ドレントラップは弁室
内に流入するドレン量に応じてフロートが浮上降下し、
弁口の開度を調節してドレンを外部に排出せしめるもの
であり、気体を漏らさず正常に復水を排出していると、
弁室内の液位が弁口よりも上方で上下に変化する。従っ
て、超音波送受信器から上方に向けて放射された超音波
が液面で反射されて戻ってくるまでの時間から弁室内の
液位を検出し、液位が弁口よりも下がれば気体を漏らし
ていると判定できる。また液位が所定よりも高位を維持
すれば排出容量が小さいと判定できる。このように、フ
ロート式ドレントラップの弁室の底部外面に取付けた超
音波送受信器を利用して作動状態を判定するので、安全
かつ正確に判定することができる。
【0009】
【実施例】図1に本発明のフロート式ドレントラップの
作動判定器の全体構成図を示す。本実施例はフリーフロ
ート式スチームトラップ20に適用したものである。フ
リーフロート式スチームトラップ20のケーシングは本
体1とこの本体1に締結した蓋体2とで形成し、内部に
弁室3を有する。本体1は入口4と出口通路5と出口6
を有し、入口4は弁室3の上部に連通する。弁室3の下
部側壁に弁口7を開けた弁座8を取り付ける。弁室3の
下部は弁口7を介して出口通路5から出口6に連通す
る。弁室3内に弁口7を開閉する中空球形のフロート9
を自由状態で配置する。弁室3にフロート9を上下方向
に案内する案内筒16を固定する。案内筒16は一面に
小孔を有する。
【0010】弁室3の底部外面に超音波送受信器14を
取り付け、制御演算器15に接続する。制御演算器15
は、所定時間毎に超音波送受信器14を制御して、弁室
3の底部外面から上方に向けて超音波を放射し、液面で
反射されて戻ってくるまでの時間から弁室3の液位を検
出し、液位が弁口7よりも下がれば気体を漏らしている
と判定し、また液位が所定よりも高位を維持すれば排出
容量が小さいと判定する。
【0011】上記実施例では、本発明をフリーフロート
式スチームトラップに適用したが、レバーフロート式ス
チームトラップにも適用することができる。またフロー
ト式スチームトラップだけでなく、フロート式エアート
ラップやフロート式ガストラップにも適用することがで
きる。
【0012】
【発明の効果】フロート式ドレントラップの弁室の底部
外面に取付けた超音波送受信器を利用して弁室の液位を
検出するので、安全かつ正確にフロート式ドレントラッ
プの作動状態を判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のフロート式ドレントラップの
作動判定器の断面構成図。
【符号の説明】
1 本体 2 蓋体 3 弁室 4 入口 6 出口 7 弁口 9 フロート 14 超音波送受信器 15 制御演算器 20 フリーフロート式スチームトラップ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロート式ドレントラップの弁室の底部
    外面に取付けられる超音波送受信器と、超音波送受信器
    から上方に向けて放射された超音波が液面で反射されて
    戻ってくるまでの時間から弁室の液位を検出する液位検
    出手段と、液位検出手段で検出された液位から作動を判
    定する判定手段とを具備することを特徴とするフロート
    式ドレントラップの作動判定器。
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