JP2000356273A - 四方向切換弁 - Google Patents

四方向切換弁

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JP2000356273A JP11170391A JP17039199A JP2000356273A JP 2000356273 A JP2000356273 A JP 2000356273A JP 11170391 A JP11170391 A JP 11170391A JP 17039199 A JP17039199 A JP 17039199A JP 2000356273 A JP2000356273 A JP 2000356273A
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pipe
chamber
pressure regulating
case
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    • Y10T137/86493Multi-way valve unit
    • Y10T137/86839Four port reversing valves

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造でコスト低減を図った四方向切換
弁を提供することを目的とする。 【解決手段】 第1および第2の筒状弁20a,20b
を軸線方向に配置し、その両端に第1および第2の弁座
13,14、第1および第2の圧縮コイルスプリング1
6,18で付勢された第1および第2の弁体15,17
を配置し、フランジ部37,38と第1および第2の仕
切壁35,36との間に第1および第2の調圧室41,
42を配置する。パイロット弁30が第1の配管Aの高
圧流体を共通通路31、高圧導入孔32、パイロット孔
33,34を介して第1または第2の調圧室41,42
に切換導入することで、第1の配管Aが第4の配管Dと
連通し、第2の配管Bが第3の配管Cと連通する状態
と、第1の配管Aが第3の配管Cと連通し、第2の配管
Bが第4の配管Dと連通する状態とに切り換えることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は四方向切換弁に関
し、特に自動車のヒートポンプ方式冷暖房装置などにお
ける冷媒管路の切り換えに用いられる四方向切換弁に関
する。
【0002】
【従来の技術】四方向切換弁は、四つの配管A,B,
C,Dの流路を切り換える弁であって、AとDとが連通
してBとCとが連通する状態と、AとCとが連通してB
とDとが連通する状態とを切り換えることができるよう
にした切換弁である。
【0003】そのような従来の四方向切換弁は、一般
に、各配管に通じる四つの開口が形成された平面状の弁
座に対して、お椀状のスライド弁をスライド自在に密着
させて配置し、スライド弁の位置を移動させることによ
り、連通する配管の組み合わせが切り換わるようになっ
ている。
【0004】このため、スライド弁とその弁座とは、滑
り性の優れた硬さのある材料を用いて、漏れが発生しな
いように鏡面レベルの超高精度の平面度を有するように
製造しなければならないので、部品コストが非常に高く
なる。しかも、僅かな磨耗が漏れの原因になるが、スラ
イド弁と弁座との間のシール部分は可動部分であるた
め、ゴム製シール部材などを用いることができない。
【0005】これに対し、本願出願人は、特願平10−
049076号において、超高精度のシール部品を用い
ることなく通常レベルの部品の組み合わせにより、確実
に配管の四方向切り換えを行うことができる四方向切換
弁を提案している。この四方向切換弁によれば、第1の
配管が連通接続された弁ケースと、弁ケ一ス内の空間か
ら遮蔽されて形成されて第2の配管が連通接続された遮
蔽室と、第3の配管の接続部と弁ケース内空聞との間の
連通路に弁ケース内空間側に向けて形成された第1の弁
座と、第4の配管の接続部と弁ケース内空間との間の連
通路に弁ケース内空間側に向けて形成された第2の弁座
と、第1と第2の弁座の各々に弁ケース内空間側から対
向して閉じ方向に付勢されて配置された第1と第2の弁
体と、一端側が遮蔽室と連通する状態に開口し他端側開
口が第3の配管接続部側から第1の弁体に接離するよう
に軸線方向に進退自在に配置された第1の筒状弁と、一
端側が遮蔽室と連通する状態に開口し他端側開口が第4
の配管接続部側から第2の弁体に接離するように軸線方
向に進退自在に配置された第2の筒状弁とを設け、第1
と第2の筒状弁を軸線方向に連動して移動させることに
より、第1と第3の配管が連通して第2と第4の配管が
連通する状態と、第1と第4の配管が連通して第2と第
3の配管が連通する状態とが切り換わるようにしてい
る。
【0006】上記出願の四方向切換弁では、ソレノイド
駆動のパイロット弁で第1および第2の筒状弁を軸線方
向に連動して移動することにより連通路の切り換えを行
っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記出願の四方向切換
弁では、軸線方向に複数の空間が配置されている。すな
わち、第1の配管が連通接続された軸線方向両側の常に
高圧の空間と、第2の配管が連通接続された中央の常に
低圧の空間と、それらの間にて第3および第4の配管が
連通接続された空間、それぞれピストン状部材を駆動す
るための常に高圧の空間および調圧室との合計9個の空
間が配置されている。しかしながら、このような構造の
四方向切換弁は、それぞれの空間を仕切るシール部材な
どの構成要素が多く、コストが高くなるという問題点が
あった。
【0008】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、構造を簡単にしてコスト低減を図った四方向
切換弁を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では上記問題を解
決するために、四つの配管の流路を切り換える四方向切
換弁において、第1の配管が連通接続された共通通路を
有する弁ケースと、前記弁ケ一ス内の前記共通通路から
遮蔽されるよう形成されて第2の配管が連通接続された
遮蔽室と、前記弁ケースの一端側に配置され第3の配管
の接続部と前記弁ケース内の前記共通通路との間の連通
路に前記弁ケース内の前記共通通路側に向けて形成され
た第1の弁座と、前記弁ケースの他端側に配置され第4
の配管の接続部と前記弁ケース内の前記共通通路との間
の連通路に前記弁ケース内の前記共通通路側に向けて形
成された第2の弁座と、前記第1の弁座に前記弁ケース
内の前記共通通路側から対向して閉じ方向に付勢されて
配置された第1の弁体と、前記第2の弁座に前記弁ケー
ス内の前記共通通路側から対向して閉じ方向に付勢され
て配置された第2の弁体と、一端が前記遮蔽室の隔壁を
構成しながら前記遮蔽室に開口し他端が前記第3の配管
の接続部の空間に開口し前記他端が前記第1の弁体を開
閉するように軸線方向に進退自在に配置された第1の筒
状弁と、一端が前記遮蔽室の隔壁を構成しながら前記遮
蔽室に開口し他端が前記第4の配管の接続部の空間に開
口し前記他端が前記第2の弁体を開閉するように軸線方
向に進退自在に配置された第2の筒状弁と、前記第1の
筒状弁の前記隔壁と前記第3の配管の接続部の空間を仕
切る第1の仕切壁との間に配置され前記隔壁に形成され
たオリフィスを介して前記遮蔽室に連通接続された第1
の調圧室と、前記第2の筒状弁の前記隔壁と前記第4の
配管の接続部の空間を仕切る第2の仕切壁との間に配置
され前記隔壁に形成されたオリフィスを介して前記遮蔽
室に連通接続された第2の調圧室と、前記第1の調圧室
または第2の調圧室に前記弁ケ一ス内の流体圧力を切換
導入して前記第1の筒状弁および第2の筒状弁を軸線方
向に移動させるパイロット弁と、を備えていることを特
徴とする四方向切換弁が提供される。
【0010】このような四方向切換弁によれば、パイロ
ット弁が共通通路と第1の調圧室とを連通接続するよう
切り換えられた場合、第1の配管を通じて導入された高
圧流体は、共通通路、パイロット弁を介して第1の調圧
室に導入され、第1の筒状弁は第2の筒状弁を軸線方向
に押すように作用する。これにより、第2の筒状弁は第
2の弁体を開弁させる。第1の筒状弁が第2の弁体の方
へ移動されることにより、第1の弁体は閉弁する。した
がって、第1の配管は第2の弁体と第2の弁座との間を
介して第4の配管と連通状態になり、第2の配管は第1
の筒状弁の中空部を介して第3の配管と連通状態にな
る。パイロット弁が共通通路と第2の調圧室とを連通接
続するよう切り換えられると、第1の配管を通じて導入
された高圧流体は、共通通路、パイロット弁を介して第
2の調圧室に導入され、第2の筒状弁は第1の筒状弁を
軸線方向に押すように作用する。これにより、第1の筒
状弁は第1の弁体を開弁させる。第2の筒状弁が第1の
弁体の方へ移動されることにより、第2の弁体は閉弁す
る。したがって、第1の配管は第1の弁体と第1の弁座
との間を介して第3の配管と連通状態になり、第2の配
管は第2の筒状弁の中空部を介して第4の配管と連通状
態に切り換わることになる。
【0011】また、本発明によれば、四つの配管の流路
を切り換える四方向切換弁において、第1の配管が連通
接続された共通通路を有する弁ケースと、前記弁ケ一ス
内の前記共通通路から遮蔽されるよう形成されて第2の
配管が連通接続された遮蔽室と、前記弁ケースの一端側
に配置され第3の配管の接続部と前記弁ケース内の前記
共通通路との間の連通路に前記弁ケース内の前記共通通
路側に向けて形成された第1の弁座と、前記弁ケースの
他端側に配置され第4の配管の接続部と前記弁ケース内
の前記共通通路との間の連通路に前記弁ケース内の前記
共通通路側に向けて形成された第2の弁座と、前記第1
の弁座に前記弁ケース内の前記共通通路側から対向して
閉じ方向に付勢されて配置された第1の弁体と、前記第
2の弁座に前記弁ケース内の前記共通通路側から対向し
て閉じ方向に付勢されて配置された第2の弁体と、中央
部が前記遮蔽室に開口し両端が前記第3の配管の接続部
の空間および前記第4の配管の接続部の空間にそれぞれ
開口し一端が前記第1の弁体を、他端が前記第2の弁体
を開閉するように軸線方向に移動自在に配置され途中に
フランジ部を有する筒状弁と、前記遮蔽室の隔壁と前記
筒状弁のフランジ部との間に配置され前記遮蔽室の隔壁
に形成されたオリフィスを介して前記弁ケ一ス内の前記
共通通路に連通接続された第1の調圧室と、前記第4の
配管の接続部の空間を仕切る仕切壁と前記筒状弁のフラ
ンジ部との間に配置され前記仕切壁に形成されたオリフ
ィスを介して前記弁ケ一ス内の前記共通通路に連通接続
された第2の調圧室と、前記第1の調圧室または第2の
調圧室内の流体圧力を前記遮蔽室へ切換導入して前記筒
状弁を軸線方向に移動させるパイロット弁と、を備えて
いることを特徴とする四方向切換弁が提供される。
【0012】このような四方向切換弁によれば、パイロ
ット弁が遮蔽室と第1の調圧室とを連通接続するよう切
り換えられた場合、第1の配管を通じて導入された高圧
流体は、共通通路、オリフィスを介して第2の調圧室に
導入され、筒状弁は第1の弁体の方向に押すように作用
し、第1の弁体を開弁させる。筒状弁が第1の弁体の方
へ移動されることにより、第2の弁体は閉弁する。した
がって、第1の配管は第1の弁体と第1の弁座との間を
介して第3の配管と連通状態になり、第2の配管は筒状
弁の中空部を介して第4の配管と連通状態になる。パイ
ロット弁が遮蔽室と第2の調圧室とを連通接続するよう
切り換えられると、第1の配管を通じて導入された高圧
流体は、共通通路、オリフィスを介して第1の調圧室に
導入され、筒状弁は第2の筒状弁を軸線方向に押して開
弁させる。筒状弁が第2の弁体の方へ移動されることに
より、第1の弁体は閉弁する。したがって、第1の配管
は第2の弁体と第2の弁座との間を介して第4の配管と
連通状態になり、第2の配管は筒状弁の中空部を介して
第3の配管と連通状態に切り換わることになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、自
動車のヒートポンプ方式冷暖房装に適用した場合を例に
図面を参照して詳細に説明する。
【0014】図1は冷房運転時の四方向切換弁の切り換
え動作概要を示す説明図である。自動車のヒートポンプ
方式冷暖房装は、圧縮機1と、アキュムレータ2と、室
外熱交換器3と、膨張装置4と、室内熱交換器5と、四
方向切換弁6とから構成されている。四方向切換弁6
は、第1の配管A、第2の配管B、第3の配管Cおよび
第4の配管Dを有し、第1の配管Aは圧縮機1の出力側
の冷媒配管に接続され、第2の配管Bはアキュムレータ
2の入力側の冷媒配管に接続され、第3の配管Cは室内
熱交換器5の出力側の冷媒配管に接続され、第4の配管
Dは室外熱交換器3の入力側の冷媒配管に接続される。
【0015】四方向切換弁6は、第1の配管Aに連通接
続され全体が密閉された弁ケース11を有している。そ
の弁ケース11内の中間部分には、第1の配管Aに連通
する空間から遮蔽された遮蔽室12が形成されていて、
第2の配管Bがその遮蔽室12に連通接続されている。
弁ケース11内の一端には、端面が開口した円筒状の第
1の弁座13が弁ケース11の端部方向に向けて形成さ
れ、第3の配管Cがその第1の弁座13に対して連通接
続されている。弁ケース11内の他端には、端面が開口
した円筒状の第2の弁座14が弁ケース11の端部方向
に向けて形成され、第4の配管Dがその第2の弁座14
に対して連通接続されている。第1の弁座13に対向し
て、第1の弁体15が、第1の圧縮コイルスプリング1
6で閉じ方向に付勢されて配置され、第2の弁座14に
対向して、第2の弁体17が、第2の圧縮コイルスプリ
ング18で閉じ方向に付勢されて配置されている。ま
た、弁ケース11内には、細長い管状の筒状弁20が軸
線方向に移動可能に配置されている。この筒状弁20
は、中間部分では遮蔽室12を貴通し、両端部分では第
3の配管C内および第4の配管D内に差し込まれてい
る。筒状弁20の全長は、第1および第2の弁座13,
14間の距離とほぼ等しく形成されており、遮蔽室12
内に位置する筒状弁20の中央部分には切欠孔21が開
口形成されている。そして、筒状弁20が通過する各壁
部との間には、弾力性のあるOリング等の環状のシール
部材9が装着されていて、弁ケース11内と各配管B,
C,Dとの間の冷媒の漏れが防止されている。
【0016】ここで、四方向切換弁6が図示のような構
成にあるとき、すなわち、筒状弁20が第2の圧縮コイ
ルスプリング18の付勢力に抗して第2の弁体17を押
すことにより、第1の弁体15が第1の弁座13に密着
され、第2の弁体17が第2の弁座14より離れた状態
にあるとき、圧縮機1によって圧縮された高温加圧ガス
の冷媒は、第1の配管Aより四方向切換弁6に導入さ
れ、第2の弁体17と第2の弁座14との間を通って第
4の配管Dへ導かれる。その冷媒は、室外熱交換器3に
て冷却されることにより凝縮され、膨張装置4を通るこ
とにより、低温低圧のガスおよび液体になる。その液体
の冷媒は室内熱交換器5にて熱交換されることにより蒸
発し、そのガスは第3の配管Cを介して四方向切換弁6
に導入される。導入されたガスは、筒状弁20の内孔お
よび第2の配管Bを介してアキュムレータ2に導かれ、
そこで気液分離された後、圧縮機1へ導入される。これ
により、室内熱交換器5にて熱交換された空気は、冷却
されて車室内に導入されることになる。
【0017】図2は暖房運転時の四方向切換弁の切り換
え動作概要を示す説明図である。四方向切換弁6が切り
換えられて、暖房運転の構成にあるとき、筒状弁20は
第1の圧縮コイルスプリング16の付勢力に抗して第1
の弁体15を押している状態を保持し、これにより第1
の弁体15は第1の弁座13より離れた位置に置かれ、
第2の弁体17は第2の弁座14に密着された状態にさ
れる。これにより、圧縮機1によって圧縮された高温加
圧ガスの冷媒は、第1の配管Aより四方向切換弁6に導
入され、第1の弁体15と第1の弁座13との間を通っ
て第3の配管Cへ導かれる。その冷媒は、室内熱交換器
5による熱交換によって凝縮され、膨張装置4を通るこ
とにより、低温低圧のガスおよび液体になる。その液体
の冷媒は室外熱交換器3にて熱交換されることにより蒸
発し、そのガスは第4の配管Dを介して四方向切換弁6
に導入される。導入されたガスは、筒状弁20の内孔お
よび第2の配管Bを介してアキュムレータ2に導かれ、
そこで気液分離された後、圧縮機1へ導入される。これ
により、室内熱交換器5にて熱交換された空気は、加熱
されて車室内に導入されることになる。
【0018】次に、第1の実施の形態に係る四方向切換
弁6の詳細な内部構成について説明する。図3は四方向
切換弁の概観を示す正面図、図4は四方向切換弁の部分
平面断面図である。図3に示したように、四方向切換弁
6は、弁ケース11の正面の端面に第1の配管A、第2
の配管B、第3の配管Cおよび第4の配管Dを有し、そ
の側部には二方向切換弁を構成するソレノイド駆動のパ
イロット弁30が設けられている。このパイロット弁3
0には、図3のX−X矢視断面を示す図4に見られるよ
うに、第1の配管Aに連通する共通通路31に開口され
た高圧導入孔32と、図示しない二つの調圧室にそれぞ
れ開口された2本のパイロット孔33,34とが接続さ
れている。四方向切換弁6の切り換えは、第1の配管A
が受ける高圧冷媒を高圧導入孔32を介して導入し、導
入された高圧冷媒の流路をソレノイドのオン・オフ制御
により切り換え、パイロット孔33または34を介して
いずれか一方の調圧室に高圧冷媒を導入して筒状弁20
をその軸線方向に移動することにより行われる。
【0019】図5はソレノイドオフ時における四方向切
換弁の縦断面図であって、図4のY−Y矢視断面であ
り、図6はソレノイドオフ時における四方向切換弁の別
の縦断面図であって、図4のZ−Z矢視断面である。こ
れらの図において、図1および図2に示した構成要素と
同じまたは同等の要素については、同じ符号を付してあ
る。
【0020】弁ケース11の中は、その長手方向に弁機
構部を収容する空間と共通通路31を構成する空間とが
形成され、両端は蓋によって気密に閉止されている。弁
機構部は、第1の圧縮コイルスプリング16と、第1の
弁体15と、第1の弁座13と、第1の仕切壁35と、
第1および第2の筒状弁20a,20bと、第2の仕切
壁36と、第2の弁座14と、第2の弁体17と、第2
の圧縮コイルスプリング18とを備えている。
【0021】第1の配管Aに連通接続された共通通路3
1は、その両端にて、第1の弁体15および第2の弁体
17が収容される空間に連通されている。第1の弁座1
3と第1の仕切壁35との間の空間は第3の配管Cに連
通接続され、第2の弁座14と第2の仕切壁36との間
の空間は第4の配管Dに連通接続されている。
【0022】第1の筒状弁20aおよび第2の筒状弁2
0bは、互いに当接する端面側に切欠孔21a,21b
を有し、第2の配管Bが連通接続された空間に開口して
いる。また、第1の筒状弁20aおよび第2の筒状弁2
0bは、それぞれフランジ部37,38を有し、それら
フランジ部37,38と第1および第2の仕切壁35,
36との間に第1および第2の調圧室41,42を構成
する空間が形成されている。第1および第2の筒状弁2
0a,20bのフランジ部37,38は、図1および図
2に示した遮蔽室12の一部を構成し、フランジ部3
7,38によって囲まれた空間は第2の配管Bに連通接
続されている。また、各フランジ部37,38には、第
1および第2の調圧室41,42と第2の配管Bに連通
接続された空間とを連通させるオリフィス43,44が
それぞれ設けられている。そして、この弁機構部の軸線
方向中央部には、縮径された段差部45が設けられてお
り、その軸方向端面は、第1または第2の筒状弁20
a,20bのフランジ部37,38が移動してきたとき
に、オリフィス43,44の開口部と当接する位置にあ
る。
【0023】また、図6に見ることができるように、弁
ケース11の外に設けられたパイロット弁30は、電磁
コイル51と、弁体を構成する可動鉄芯52と、高圧導
入孔32およびパイロット孔33が設けられた固定鉄芯
53と、パイロット孔34が設けられた弁座54と、可
動鉄芯52を固定鉄芯から離れる方向へ常時付勢する圧
縮コイルスプリング55とを備えている。高圧導入孔3
2は共通通路31に連通接続され、パイロット孔33は
第1の調圧室41に連通接続され、パイロット孔34は
第2の調圧室42に連通接続されている。
【0024】次に、この四方向切換弁6の動作について
説明する。まず、電磁コイル51が通電されていないソ
レノイドオフの状態では、可動鉄芯52が圧縮コイルス
プリング55の付勢力により移動されて、パイロット孔
34は閉じられ、パイロット孔33は開いた状態に保持
されている。これにより、第1の配管Aを通じて共通通
路31に導入された高圧の冷媒は、高圧導入孔32を通
じて可動鉄芯52を収容するシリンダ内に導入され、さ
らに、パイロット孔33を通じて第1の調圧室41に導
入される。このとき、第2の調圧室42はオリフィス4
4を介して第2の配管Bが連通接続された低圧の空間と
連通状態にあってその空間とほぼ等圧になっている。第
1の調圧室41には高圧の冷媒が導入されているので、
第1の調圧室41と第2の調圧室42とにおける圧力差
により、第1の筒状弁20aおよび第2の筒状弁20b
は、第2の圧縮コイルスプリング18の付勢力に抗して
第2の弁体17を押し、第2の弁体17を第2の弁座1
4から離して開弁状態に保持する。一方、第1の弁体1
5は、第1の圧縮コイルスプリング16により第1の弁
座13に押し付けられ、閉弁状態に保持される。なお、
第1の筒状弁20aのフランジ部37は段差部45に当
接されてオリフィス43の出口が段差部45にて閉止さ
れているので、第1の調圧室41内の冷媒がオリフィス
43を介して漏出する量は非常に少ない。
【0025】この結果、第1の配管Aに導入された冷媒
が共通通路31を通り、第2の弁座14と第2の弁体1
7との間を通って第4の配管Dへ流れる流路が形成さ
れ、同時に、第3の配管Cに導入された冷媒が第1の筒
状弁20aの中央空間、切欠孔21a,21bを通って
第2の配管Bへ流れる流路が形成される。
【0026】図7はソレノイドオン直後の切換遷移状態
を示す四方向切換弁の縦断面図、図8はソレノイドオン
時における四方向切換弁の縦断面図である。次に、電磁
コイル51が通電されてソレノイドオンとなると、ま
ず、可動鉄芯52が圧縮コイルスプリング55の付勢力
に抗して固定鉄芯53に吸引され、パイロット孔33は
閉じられ、逆にパイロット孔34は開いた状態に保持さ
れる。これにより、第1の配管Aを通じて共通通路31
に導入された高圧の冷媒は、高圧導入孔32を通じて可
動鉄芯52を収容するシリンダ内に導入され、そのシリ
ンダと可動鉄芯52との隙間を通り、さらに、パイロッ
ト孔34を通じて第2の調圧室42に導入される。この
とき、第1の調圧室41はオリフィス43を介して第2
の配管Bが連通接続された低圧の空間と連通状態になる
ことで次第に減圧される。第2の調圧室42には高圧の
冷媒が導入されて増圧されているので、第1の調圧室4
1と第2の調圧室42とにおける圧力差により、第1の
筒状弁20aおよび第2の筒状弁20bは、第1の弁体
15の方へ移動されるようになる。これに伴って、第2
の弁体17は第2の圧縮コイルスプリング18の付勢力
により第2の弁座14に接近していき、そして閉弁す
る。このように、弁切換のとき、図7に示したように、
完全に切り換わる途中で、第1の弁体15および第2の
弁体17はいずれも同時に閉弁する状態が存在する。
【0027】第1の筒状弁20aおよび第2の筒状弁2
0bが第1の弁体15の方へさらに移動すると、第1の
筒状弁20aは第1の圧縮コイルスプリング16の付勢
力に抗して第1の弁体15を押し、第1の弁体15を第
1の弁座13から離して開弁させる。
【0028】第1の筒状弁20aおよび第2の筒状弁2
0bがさらに移動し、図8に示したように、第2の筒状
弁20bのフランジ部38が段差部45に衝突すること
でその移動は停止する。これにより、第1の弁体15
は、第1の圧縮コイルスプリング16の付勢力に抗し
て、開弁状態に保持され、第2の弁体17は、第2の圧
縮コイルスプリング18の付勢力により、閉弁状態に保
持される。なお、第1および第2の筒状弁20a,20
bの移動の際に、第2の調圧室42に導入された冷媒
は、オリフィス44を介して微小漏れするが、フランジ
部38が段差部45に当接することにより、微小漏れが
非常に少なくなる。
【0029】この結果、第1の配管Aに導入された冷媒
が共通通路31を通り、第1の弁座13と第1の弁体1
5との間を通って第3の配管Cへ流れる流路が形成さ
れ、同時に、第4の配管Dに導入された冷媒が第2の筒
状弁20bの中央空間を通って第2の配管Bへ流れる流
路が形成され、切換が完了する。
【0030】図9はソレノイドオフ直後の切換遷移状態
を示す四方向切換弁の縦断面図である。以上のソレノイ
ドオンの状態からソレノイドオフの状態に移るときは、
まず、固定鉄芯53の吸引されていた可動鉄芯52が圧
縮コイルスプリング55の付勢力により弁座54に押し
付けられ、パイロット孔33は開けられ、パイロット孔
34は閉じた状態に保持される。これにより、第1の配
管Aを通じて共通通路31に導入された高圧の冷媒は、
高圧導入孔32を通じて可動鉄芯52を収容するシリン
ダ内に導入され、さらに、パイロット孔33を通じて第
1の調圧室41に導入される。このとき、第2の調圧室
41はオリフィス44を介して第2の配管Bが連通接続
された低圧の空間と連通状態になることで次第に減圧さ
れる。第1の調圧室41には高圧の冷媒が導入されて増
圧されているので、第1の調圧室41と第2の調圧室4
2とにおける圧力差により、第1の筒状弁20aおよび
第2の筒状弁20bは、第2の弁体17の方へ移動され
るようになる。
【0031】その後、第2の筒状弁20bは、第2の弁
体17に当接し、さらに第2の圧縮コイルスプリング1
8の付勢力に抗して第2の弁体17を押圧し、第1の筒
状弁20aのフランジ部37が段差部45に当接するこ
とによって、図6に示したソレノイドオフの状態にな
る。
【0032】次に、第2の実施の形態に係る四方向切換
弁6の詳細な内部構成について説明する。図10は第2
の実施の形態に係る四方向切換弁の概観を示す正面図、
図11はソレノイドオフ時における四方向切換弁の縦断
面図である。これらの図において、第1の実施の形態に
おける構成要素と同じまたは同等の要素については同じ
符号を付してある。四方向切換弁6は、弁ケース11の
正面の端面に第1の配管A、第2の配管B、第3の配管
Cおよび第4の配管Dを有し、その背面にはソレノイド
駆動のパイロット弁30が設けられている。このパイロ
ット弁30は、第1の実施の形態では、高圧側の流路を
切り換えるようにしたのに対し、低圧側の流路を切り換
えるような構成にしてある。すなわち、可動鉄芯52に
よって開閉されるパイロット孔33,34は、第1の実
施の形態の場合と同様に、それぞれ第1の調圧室41、
第2の調圧室42に連通接続されているが、第1の調圧
室41または第2の調圧室42からの冷媒を流すための
低圧導出孔56が第2の配管Bに連通されている空間へ
連通接続されている。
【0033】弁機構部は、第1の圧縮コイルスプリング
16と、第1の弁体15と、第1の弁座13と、第1の
仕切壁35と、筒状弁20と、第2の仕切壁36と、第
2の弁座14と、第2の弁体17と、第2の圧縮コイル
スプリング18とを備えている。
【0034】第1の配管Aに連通接続された共通通路3
1は、その両端にて、第1の弁体15および第2の弁体
17が収容される空間にそれぞれ連通されている。第1
の弁座13と第1の仕切壁35との間の空間は第3の配
管Cに連通接続され、第2の弁座14と第2の仕切壁3
6との間の空間は第4の配管Dに連通接続されている。
また、第2の弁座14と第2の仕切壁36とは一体に形
成され、これらを貫通して第2の調圧室42に連通する
オリフィス44が設けられている。また、共通通路31
を形成する壁の段差部45には、第1の調圧室41に連
通するオリフィス43が設けられている。また、筒状弁
20は、その中央部に切欠孔21を有し、第2の配管B
が連通接続された空間に開口している。
【0035】筒状弁20は、フランジ部57を有し、そ
のフランジ部57と段差部45との間、およびフランジ
部57と第2の仕切壁36との間には第1および第2の
調圧室41,42を構成する空間が形成されている。ま
た、フランジ部57には、オリフィス43,44の開口
部に対向する位置に隆起部が設けられている。
【0036】次に、この四方向切換弁6の動作について
説明する。まず、電磁コイル51が通電されていないソ
レノイドオフの状態では、可動鉄芯52が圧縮コイルス
プリング55の付勢力により移動されて、パイロット孔
34は閉じられ、パイロット孔33は開いた状態に保持
されている。これにより、パイロット孔33および低圧
導出孔56が連通状態になり、パイロット孔33および
低圧導出孔56の通路断面がオリフィス43の通路断面
より十分に大きいので、第1の調圧室41は第2の配管
Bの連通接続された空間とほぼ同圧(低圧)になる。一
方、パイロット孔34は可動鉄芯52によって閉止され
ているので、高圧の冷媒が導入される共通通路31とオ
リフィス44を介して連通される第2の調圧室42は、
高圧になる。
【0037】したがって、第1の調圧室41と第2の調
圧室42とにおける圧力差により、筒状弁20には第1
の弁体15の方向への付勢力が働き、筒状弁20は、第
1の圧縮コイルスプリング16の付勢力に抗して第1の
弁体15を押し、第1の弁体15を第1の弁座13から
離して開弁状態に保持する。一方、第2の弁体17は、
第2の圧縮コイルスプリング18により第2の弁座14
に押し付けられ、閉弁状態に保持される。
【0038】この結果、第1の配管Aに導入された冷媒
が共通通路31を通り、第1の弁座13と第1の弁体1
5との間を通って第3の配管Cへ流れる流路が形成さ
れ、同時に、第4の配管Dに導入された冷媒が筒状弁2
0の中央空間、切欠孔21を通って第2の配管Bへ流れ
る流路が形成される。
【0039】図12はソレノイドオン直後の切換遷移状
態を示す四方向切換弁の縦断面図、図13はソレノイド
オン時における四方向切換弁の縦断面図である。次に、
電磁コイル51が通電されてソレノイドオンとなると、
まず、その直後では、可動鉄芯52が圧縮コイルスプリ
ング55の付勢力に抗して固定鉄芯53に吸引され、パ
イロット孔33は閉じられ、逆にパイロット孔34は開
いた状態に保持される。これにより、第2の調圧室42
は、パイロット孔34、低圧導出孔56を介して第2の
配管Bへ通じる流路が形成され、第2の調圧室42にあ
った高圧の冷媒が第2の配管Bへ連通接続された低圧の
空間へ流出して、第2の調圧室42は低圧になろうとす
る。このとき、第1の調圧室41は、パイロット孔33
が固定鉄芯53によって閉止されるので、オリフィス4
3を介して共通通路31の高圧の冷媒が導入されるよう
になる。第1の調圧室41と第2の調圧室42とにおけ
る圧力差により、筒状弁20は、第2の弁体17の方向
へ付勢力が働き、移動されるようになる。これに伴っ
て、第1の弁体15は第1の圧縮コイルスプリング16
の付勢力により第1の弁座13に接近していき、そして
閉弁する。
【0040】さらに、筒状弁20が移動し、図13に示
したように、フランジ部57が第2の仕切壁36に衝突
することでその移動は停止する。これにより、第2の弁
体17は、第2の圧縮コイルスプリング18の付勢力に
抗して、開弁状態に保持され、第1の弁体15は、第1
の圧縮コイルスプリング16の付勢力により、閉弁状態
に保持される。
【0041】この結果、第1の配管Aに導入された冷媒
が共通通路31を通り、第2の弁座14と第2の弁体1
7との間を通って第4の配管Dへ流れる流路が形成さ
れ、同時に、第3の配管Cに導入された冷媒が筒状弁2
0の中央空間、切欠孔21を通って第2の配管Bへ流れ
る流路が形成され、切換が完了する。
【0042】図14はソレノイドオフ直後の切換遷移状
態を示す四方向切換弁の縦断面図である。以上のソレノ
イドオンの状態からソレノイドオフの状態に移るとき
は、まず、固定鉄芯53の吸引されていた可動鉄芯52
が圧縮コイルスプリング55の付勢力により弁座54に
押し付けられ、パイロット孔33は開けられ、パイロッ
ト孔34は閉じた状態に保持される。これにより、第1
の調圧室41は、パイロット孔33、低圧導出孔56を
介して第2の配管Bが連通接続された低圧の空間と連通
状態になることで流路が形成されることにより、低圧に
なろうとする。第2の調圧室42は可動鉄芯52によっ
て流路が絶たれたことにより、第1の配管Aを通じて共
通通路31に導入された高圧の冷媒が導入されるように
なる。これにより、第1の調圧室41と第2の調圧室4
2とにおける圧力差により、筒状弁20は、第1の弁体
15の方へ移動されるようになる。
【0043】その後、筒状弁20は、さらに第1の圧縮
コイルスプリング16の付勢力に抗して第1の弁体15
を押圧し、フランジ部57が段差部45に当接すること
によって、図11に示したソレノイドオフの状態にな
る。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、第1
の配管が連通接続された軸線方向両側の常に高圧の二つ
の空間と、第2の配管が連通接続された中央の常に低圧
の空間と、これらの空間の間にて第3および第4の配管
が連通接続された二つの空間と、第2の配管が連通接続
された中央の常に低圧の空間の両側または片側に設けた
二つの調圧室との合計7個の空間が配置される構成にし
た。これにより、それぞれの空間を仕切るシール部材な
どの構成要素の数が減り、製造コストを下げることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷房運転時の四方向切換弁の切り換え動作概要
を示す説明図である。
【図2】暖房運転時の四方向切換弁の切り換え動作概要
を示す説明図である。
【図3】四方向切換弁の概観を示す正面図である。
【図4】四方向切換弁の部分平面断面図である。
【図5】ソレノイドオフ時における四方向切換弁の縦断
面図である。
【図6】ソレノイドオフ時における四方向切換弁の別の
縦断面図である。
【図7】ソレノイドオン直後の切換遷移状態を示す四方
向切換弁の縦断面図である。
【図8】ソレノイドオン時における四方向切換弁の縦断
面図である。
【図9】ソレノイドオフ直後の切換遷移状態を示す四方
向切換弁の縦断面図である。
【図10】第2の実施の形態に係る四方向切換弁の概観
を示す正面図である。
【図11】ソレノイドオフ時における四方向切換弁の縦
断面図である。
【図12】ソレノイドオン直後の切換遷移状態を示す四
方向切換弁の縦断面図である。
【図13】ソレノイドオン時における四方向切換弁の縦
断面図である。
【図14】ソレノイドオフ直後の切換遷移状態を示す四
方向切換弁の縦断面図である。
【符号の説明】
1 圧縮機 2 アキュムレータ 3 室外熱交換器 4 膨張装置 5 室内熱交換器 6 四方向切換弁 9 シール部材 11 弁ケース 12 遮蔽室 13 第1の弁座 14 第2の弁座 15 第1の弁体 16 第1の圧縮コイルスプリング 17 第2の弁体 18 第2の圧縮コイルスプリング 20 筒状弁 20a 第1の筒状弁 20b 第2の筒状弁 21,21a,21b 切欠孔 30 パイロット弁 31 共通通路 32 高圧導入孔 33,34 パイロット孔 35 第1の仕切壁 36 第2の仕切壁 37,38 フランジ部 41 第1の調圧室 42 第2の調圧室 43,44 オリフィス 45 段差部 51 電磁コイル 52 可動鉄芯 53 固定鉄芯 54 弁座 55 圧縮コイルスプリング 56 低圧導出孔 57 フランジ部 A,B,C,D 配管
フロントページの続き Fターム(参考) 3H067 AA01 AA32 BB08 BB14 CC32 DD12 DD32 FF11 GG23 3H106 DA07 DA23 DA35 DB02 DB12 DB23 DB32 DC02 DD02 EE34 KK17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四つの配管の流路を切り換える四方向切
    換弁において、 第1の配管が連通接続された共通通路を有する弁ケース
    と、 前記弁ケ一ス内の前記共通通路から遮蔽されるよう形成
    されて第2の配管が連通接続された遮蔽室と、 前記弁ケースの一端側に配置され第3の配管の接続部と
    前記弁ケース内の前記共通通路との間の連通路に前記弁
    ケース内の前記共通通路側に向けて形成された第1の弁
    座と、 前記弁ケースの他端側に配置され第4の配管の接続部と
    前記弁ケース内の前記共通通路との間の連通路に前記弁
    ケース内の前記共通通路側に向けて形成された第2の弁
    座と、 前記第1の弁座に前記弁ケース内の前記共通通路側から
    対向して閉じ方向に付勢されて配置された第1の弁体
    と、 前記第2の弁座に前記弁ケース内の前記共通通路側から
    対向して閉じ方向に付勢されて配置された第2の弁体
    と、 一端が前記遮蔽室の隔壁を構成しながら前記遮蔽室に開
    口し他端が前記第3の配管の接続部の空間に開口し前記
    他端が前記第1の弁体を開閉するように軸線方向に進退
    自在に配置された第1の筒状弁と、 一端が前記遮蔽室の隔壁を構成しながら前記遮蔽室に開
    口し他端が前記第4の配管の接続部の空間に開口し前記
    他端が前記第2の弁体を開閉するように軸線方向に進退
    自在に配置された第2の筒状弁と、 前記第1の筒状弁の前記隔壁と前記第3の配管の接続部
    の空間を仕切る第1の仕切壁との間に配置され前記隔壁
    に形成されたオリフィスを介して前記遮蔽室に連通接続
    された第1の調圧室と、 前記第2の筒状弁の前記隔壁と前記第4の配管の接続部
    の空間を仕切る第2の仕切壁との間に配置され前記隔壁
    に形成されたオリフィスを介して前記遮蔽室に連通接続
    された第2の調圧室と、 前記第1の調圧室または第2の調圧室に前記弁ケ一ス内
    の流体圧力を切換導入して前記第1の筒状弁および第2
    の筒状弁を軸線方向に移動させるパイロット弁と、 を備えていることを特徴とする四方向切換弁。
  2. 【請求項2】 前記パイロット弁は、前記弁ケ一ス内の
    前記共通通路から分岐した流路を切り換えて前記第1の
    調圧室または第2の調圧室に連通接続するソレノイド駆
    動の二方向切換弁としたことを特徴とする請求項1記載
    の四方向切換弁。
  3. 【請求項3】 四つの配管の流路を切り換える四方向切
    換弁において、 第1の配管が連通接続された共通通路を有する弁ケース
    と、 前記弁ケ一ス内の前記共通通路から遮蔽されるよう形成
    されて第2の配管が連通接続された遮蔽室と、 前記弁ケースの一端側に配置され第3の配管の接続部と
    前記弁ケース内の前記共通通路との間の連通路に前記弁
    ケース内の前記共通通路側に向けて形成された第1の弁
    座と、 前記弁ケースの他端側に配置され第4の配管の接続部と
    前記弁ケース内の前記共通通路との間の連通路に前記弁
    ケース内の前記共通通路側に向けて形成された第2の弁
    座と、 前記第1の弁座に前記弁ケース内の前記共通通路側から
    対向して閉じ方向に付勢されて配置された第1の弁体
    と、 前記第2の弁座に前記弁ケース内の前記共通通路側から
    対向して閉じ方向に付勢されて配置された第2の弁体
    と、 中央部が前記遮蔽室に開口し両端が前記第3の配管の接
    続部の空間および前記第4の配管の接続部の空間にそれ
    ぞれ開口し一端が前記第1の弁体を、他端が前記第2の
    弁体を開閉するように軸線方向に移動自在に配置され途
    中にフランジ部を有する筒状弁と、 前記遮蔽室の隔壁と前記筒状弁のフランジ部との間に配
    置され前記遮蔽室の隔壁に形成されたオリフィスを介し
    て前記弁ケ一ス内の前記共通通路に連通接続された第1
    の調圧室と、 前記第4の配管の接続部の空間を仕切る仕切壁と前記筒
    状弁のフランジ部との間に配置され前記仕切壁に形成さ
    れたオリフィスを介して前記弁ケ一ス内の前記共通通路
    に連通接続された第2の調圧室と、 前記第1の調圧室または第2の調圧室内の流体圧力を前
    記遮蔽室へ切換導入して前記筒状弁を軸線方向に移動さ
    せるパイロット弁と、 を備えていることを特徴とする四方向切換弁。
  4. 【請求項4】 前記パイロット弁は、前記第1の調圧室
    または第2の調圧室に連通接続された流路を切り換えて
    前記遮蔽室へ連通接続するソレノイド駆動の二方向切換
    弁としたことを特徴とする請求項3記載の四方向切換
    弁。
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