JP2000356026A - コンクリート壁面へのパネル取り付け構造 - Google Patents

コンクリート壁面へのパネル取り付け構造

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JP2000356026A
JP2000356026A JP11168439A JP16843999A JP2000356026A JP 2000356026 A JP2000356026 A JP 2000356026A JP 11168439 A JP11168439 A JP 11168439A JP 16843999 A JP16843999 A JP 16843999A JP 2000356026 A JP2000356026 A JP 2000356026A
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risen
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Daikichi Suematsu
大吉 末松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリートパネルを用いてコンクリート壁
面に区画隆起部によるデザインを施す場合に、デザイン
がパネル間継ぎ目により分断されることなく、連続した
デザインを表現でき、又、区画隆起部によるデザインを
施すに当たって、従来の問題点である表面の汚れに着目
し、逆にこの汚れを利用してデザインを施すことができ
るようにしたコンクリート壁面へのパネル取り付け技術
の提供。 【解決手段】 目地溝20によって区画された区画隆起
部21が形成された複数枚のパネル本体2と、隣合うパ
ネル本体間に跨って取り付けられる隆起パネル部材3と
を備えている。パネル本体の表面端縁部に、目地溝の溝
底面に連続した平面部22が形成されている。隆起パネ
ル部材が隣合うパネル本体間において周囲に目地溝間隔
を保持してパネル間継ぎ目を覆う状態に取り付けられて
いる。区画隆起部と隆起パネル部材とを含めた全隆起部
のうち、一部の隆起部の表面が汚損抑制面4に形成さ
れ、他の隆起部の表面が地肌面5に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、擁壁用ブロック等
を用いて構築されたブロック擁壁や現場打ちによって構
築された現場打ち擁壁、その他コンクリート構造物等の
コンクリート壁面を取り付けの対象としたパネル取り付
け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】擁壁用ブロック(L型ブロックや大型積
みブロック等)については、そのコンクリート壁面自体
に、目地溝によって区画された区画隆起部(例えば、擬
石状隆起部やタイル状隆起部)を形成することによって
石垣デザインやタイルデザインを施したもの等が知られ
ている。ただ、区画隆起部によりデザイン等を施したコ
ンクリートパネルをコンクリート壁面に取り付けること
によってコンクリート壁面にデザイン等を施すようにし
たものは見当らない。又、現場打ちによって構築された
コンクリート擁壁やコンクリート構造物についても、そ
のコンクリート壁面にコンクリートパネルを取り付ける
ことによってデザインを施すようにしたものは見当らな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、表面に区画隆
起部による石垣デザイン等を施したコンクリートパネル
を用いれば、コンクリート壁面に簡単に石垣デザイン等
を施すことができる。しかしながら、コンクリートパネ
ルを用いた場合、そのデザインの範囲がコンクリートパ
ネル1枚分の範囲内に制限されてしまう。従って、この
コンクリートパネルを継ぎ足しながらコンクリート壁面
に取り付けていくと、デザインがコンクリートパネル単
位で途切れてしまう。即ち、パネル間継ぎ目によりデザ
インが分断されて、連続したデザインを表現することが
できないという問題が生じる。
【0004】又、コンクリート壁面に区画隆起部による
石垣デザイン等を施したとしても、その表面がコンクリ
ート地肌のままであると、時の経過に伴う風化、老化、
酸性雨等によって表面に汚れや黒ずみが生じたり、又、
部分的に雨水の流れ跡が着くなど、外観上の見栄えが悪
くなるといった問題が生じる。
【0005】本発明は、上述のような従来の問題点を解
決するためになされたもので、コンクリートパネルを用
いてコンクリート壁面に区画隆起部によるデザインを施
す場合に、デザインがパネル間継ぎ目により分断される
ことなく、連続したデザインを表現できるコンクリート
壁面へのパネル取り付け構造を提供することを第1の課
題としている。又、コンクリート壁面に区画隆起部によ
るデザインを施すに当たって、従来の問題点である表面
の汚れに着目し、逆にこの汚れを利用してデザインを施
すことができるようにしたコンクリート壁面へのパネル
取り付け構造を提供することを第2の課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記第1課題を解決する
ために、本発明(請求項1)のコンクリート壁面へのパ
ネル取り付け構造は、目地溝によって区画された区画隆
起部が形成された複数枚のパネル本体と、このパネル本
体をコンクリート壁面に取り付けた状態で隣合うパネル
本体間に跨って取り付けられる隆起パネル部材とを備
え、パネル本体の表面端縁部に、目地溝の溝底面に連続
した平面部が形成されると共に、この平面部が隣合うパ
ネル本体間においてパネル間継ぎ目を介して連続するよ
うに形成され、この連続した平面部において前記隆起パ
ネル部材が周囲に目地溝間隔を保持してパネル間継ぎ目
を覆う状態に取り付けられている構成とした。
【0007】このパネル取り付け構造の対象となるコン
クリート壁面としては、擁壁用ブロック(L型ブロック
や大型積みブロック等)や間知ブロック、法面ブロック
等を用いて構築されたブロック擁壁等のコンクリート壁
面、空洞ブロックを用いて構築されたブロック塀等のコ
ンクリート壁面、現場打ちによって構築された現場打ち
擁壁等のコンクリート壁面、その他、コンクリート構造
物(高架道路の橋脚や橋桁、コンクリート建造物の躯
体、港湾や河川の岸壁、ダム等)等がある。
【0008】そして、このようなコンクリート壁面に対
して、まず、パネル本体を継ぎ合わせながら取り付けて
いき、次に、隣合うパネル本体間において、このパネル
本体に形成された平面部に隆起パネル部材を周囲に目地
溝間隔を保持しながらパネル間継ぎ目を覆う状態に取り
付けるものである。このように、隆起パネル部材が平面
部に取り付けられるため、この隆起パネル部材はパネル
本体に形成されている区画隆起部と同様の外観を呈する
ことになるし、又、隆起パネル部材が隣合うパネル本体
間に跨って配設されるため、パネル間継ぎ目によってデ
ザインが分断されることがなく、区画隆起部と隆起パネ
ル部材とによる連続したデザインをコンクリート壁面上
に表現することができる。
【0009】又、上記第2課題を解決するために、本発
明(請求項2)のコンクリート壁面へのパネル取り付け
構造は、隆起パネル部材を含めた全区画隆起部のうち、
一部の区画隆起部の表面がコンクリート地肌を汚損抑制
処理した汚損抑制面に形成され、他の区画隆起部の表面
がコンクリート地肌のままの地肌面に形成されている態
様になっている。
【0010】汚損抑制面は、コンクリート地肌に防カビ
剤や撥水剤(例えば、商品名コンフィックスSM−7恒
和化学工業株式会社製、商品名スリーロンジーZ−50
0スリーボンドユニコム株式会社製等のシアン化合物
系)、また、透明塗料(例えば、商品名ダイスコート6
00D大日精化工業株式会社製)を塗布することにより
雨水やホコリによる汚れを抑制したものである。又、地
肌面はコンクリート地肌のままの面であり、汚れを許容
したものである。即ち、長期的には地肌面は汚れが付
き、汚損抑制面は汚れが付きににくなり、この汚れの差
がデザインになるもので、この点がデザインの基本であ
る。従って、汚れが抑制されることによってコンクリー
ト地色のままに維持された汚損抑制面と、汚れによって
黒ずみが生じた地肌面との間では明度に差が生じ、この
明度差によるコントラストを利用したデザインを表現す
ることができる。特に、雨の日には、地肌面が雨を吸い
込んで黒ずみ、一方の汚損抑制面は雨水をはじいて白く
見えるため明度差が大きくなる。このように明度差を生
じさせることが汚損抑制面の技術効果であり、これによ
り自然の力を利用して壁面表情に変化を与えることがで
きる。
【0011】又、本発明(請求項3)のコンクリート壁
面へのパネル取り付け構造は、隆起パネル部材を含めた
全区画隆起部のうち、一部の区画隆起部の表面がコンク
リート地肌を汚損抑制処理した汚損抑制面に形成され、
他の区画隆起部のうちの一部の区画隆起部の表面がコン
クリート地肌のままの地肌面に形成され、残りの区画隆
起部の表面が塗料により塗装を施こした塗装面と、顔料
により着色を施こした着色面と、コンクリート地肌をハ
ツリ加工したハツリ面と、コンクリート地肌を研磨加工
した研磨面のうちから選択した1種類又は2種類以上の
面に形成されている態様になっている。
【0012】このように、汚損抑制面及び地肌面に加え
て、塗装面、着色面、ハツリ面、研磨面を形成するよう
にすると、それだけデザインパターンが広くなり、多様
なデザインを表現することができる。
【0013】尚、上記した塗装面を形成するための塗装
処理としては、コンクリート地肌にシーラを塗布した上
から塗料を塗布して塗膜を形成させることになる。この
場合の塗料としては、合成樹脂バインダ塗料、透湿性塗
料、骨材含有塗料等を使用できるもので、特に制限はな
い。又、塗料の塗布については、スプレー装置を用いた
吹き付け塗装や刷毛塗り塗装により行うことができる。
又、コンクリート地肌にシーラを塗布しただけのもの
(塗料を塗布しないもの)についても本発明で言う塗装
面に含めるものとする。
【0014】又、着色面を形成するための着色処理とし
ては、水に溶かした顔料をコンクリート地肌に塗布した
り、粉末の顔料をコンクリート地肌に塗布したのち上か
ら透明クリア(トップコート)でコーティングすること
により顔料を含浸させるもの。あるいはコンクリート型
枠の内面に顔料、骨材、樹脂を接着剤により仮付けした
状態でコンクリート成型することで、コンクリート面に
転写によって顔料を含浸させるもの。又、コンクリート
地肌に着色剤と発色剤と促進剤とを塗布して反応させる
ことにより着色させるもの等がある。
【0015】又、ハツリ面を形成するためハツリ加工と
しては、ハンディータイプの電動工具に装着した多数の
針棒材でコンクリート地肌を叩打する機械的なハツリ加
工、ウオータジェットガンから高圧水を壁面に向けて噴
射するハツリ加工、砂粒や金属粒を噴射するサンドブラ
ストによるハツリ加工のいずれを使用してもよい。この
ようにハツリ加工されたハツリ面は、コンクリート表面
が粗く削られて骨材や砕石が露出した状態になり、あた
かも自然石を割ったような感じになる。尚、このハツリ
面はコンクリート表面が粗く削られて骨材や砕石が露出
した状態になるため、その表面が雨水やホコリによって
汚れやすくなる。このため、ハツリ面を撥水剤や防カビ
剤の塗布によって汚損抑制処理したり、あるいはハツリ
面の上から透明な塗料等を塗布すれば、雨水やホコリに
よるハツリ面の汚れを抑制することができる。又、ハツ
リの程度は、鉄筋のかぶりに影響がない深さで行なうこ
とになる。
【0016】研摩面は、コンクリート地肌を回転砥石や
回転ワイヤブラシを用いて研摩加工したもので、研摩部
分が光沢を持つと同時にコンクリート地肌のままの部分
に比べて黒く(濃い灰色)なって、いわゆる黒光りした
状態になる。即ち、塗装面や着色面と異なり、新たなデ
ザイン技術としてこれをコンクリートに利用することに
より、コンクリートでありながら、自然石を磨いた状態
になり、自然な風合いを表現して、美観を向上すること
ができる。尚、この研摩面を汚損抑制処理してもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により詳述する。尚、以下に述べる各実施の形態におい
て、同一構成部分は図面の符号を同一にする。図1は実
施の第1形態であって、パネル取り付け構造を示す斜視
図、図2はその断面図である。
【0018】このパネル取り付け構造では、L型ブロッ
ク1,1を左右方向に連設することで構築されたブロッ
ク擁壁のコンクリート壁面10を取り付けの対象として
いる。図において、2はパネル本体、3は隆起パネル部
材である。パネル本体2は、コンクリートにより平板状
に形成され、その表面中程部分に、目地溝20によって
区画された複数個の区画隆起部21が擬石状に形成さ
れ、又、表面左右端縁部に、目地溝20の溝底面に連続
した平面部22が形成されている。尚、このパネル取り
付け構造では、複数枚のパネル本体2が用いられるもの
で、このパネル本体2をコンクリート壁面10に取り付
けた状態で、左右に隣合うパネル本体2,2間におい
て、両パネル本体2,2の平面部22,22がパネル間
継ぎ目23を介して連続するように形成されている。
又、隆起パネル部材3は、コンクリートによって擬石状
に形成され、そして、この隆起パネル部材3は、隣合う
パネル本体2,2間に跨る状態で、連続した平面部2
2,22に対して取り付けられる。この場合、隣合うパ
ネル本体2,2間において、隆起パネル部材3が周囲に
目地溝間隔30を保持してパネル間継ぎ目23を覆う状
態に取り付けられている。
【0019】尚、パネル本体2のコンクリート壁面10
に対する取り付け、及び隆起パネル部材3のパネル本体
2に対する取り付けは、接着剤による接着、ビス止め、
ボルト止め等を用いて行なうことができる。又、この実
施の形態では、パネル本体2の外形寸法をL型ブロック
1の壁面と同一寸法に形成すると共に、各パネル本体2
の区画隆起部21による石垣状デザインが同一になるよ
うに形成しているが、パネル本体2の外形寸法をL型ブ
ロック1の壁面と必ずしも同一寸法に形成する必要はな
いし、また、各パネル本体2の区画隆起部21による石
垣状デザインを同一にする必要もない。又、パネル間継
ぎ目23の位置と、ブロック間継ぎ目11の位置につい
ても、図示するように一致させてもよいし、必ずしも一
致させる必要はない。又、隆起パネル部材3について
も、各パネル間継ぎ目23に3枚の隆起パネル部材3を
取り付けるようにしたが、1枚でも、2枚でも、4枚以
上でもよく、又、各パネル間継ぎ目23において異なる
枚数の隆起パネル部材3を取り付けてもよい。
【0020】又、このパネル取り付け構造において、全
ての区画隆起部21の表面が汚損抑制面4(図中点模様
を付して示す)に形成され、全ての隆起パネル部材3の
表面が地肌面5に形成されている。尚、他の形態とし
て、例えば、全ての区画隆起部21の表面を地肌面5に
形成し、全ての隆起パネル部材3の表面を汚損抑制面4
に形成することもできるし、あるいは、区画隆起部21
の中で一部の表面を汚損抑制面4に形成し、他の表面を
地肌面5に形成することもできるし、又、隆起パネル部
材3の中で一部の表面を汚損抑制面4に形成し、他の表
面を地肌面5に形成することもできる。
【0021】従って、このパネル取り付け構造では、ま
ず、パネル本体2を左右に継ぎ合わせながら取り付けて
いき、次に、隣合うパネル本体2,2間において、この
パネル本体2,2に形成された平面部22,22に隆起
パネル部材3を周囲に目地溝間隔30を保持しながらパ
ネル間継ぎ目23を覆う状態に取り付けるものである。
このように、隆起パネル部材3が平面部22,22に取
り付けられるため、この隆起パネル部材3はパネル本体
2に形成されている区画隆起部21と同様の外観を呈す
ることになるし、又、隆起パネル部材3が隣合うパネル
本体2,2間に跨って配設されるため、パネル間継ぎ目
23によってデザインが分断されることがなく、区画隆
起部21と隆起パネル部材3とによる連続した石垣状デ
ザインをコンクリート壁面10上に表現することができ
る。
【0022】又、このパネル取り付け構造では、汚れが
抑制されることによってコンクリート地色のままに維持
された汚損抑制面4と、汚れによって黒ずみが生じた地
肌面5とが形成されているため、この汚損抑制面4と地
肌面5の間では明度に差が生じ、この明度差によるコン
トラストを利用したデザインを表現することができる。
【0023】次に、図3は実施の第2形態であって、パ
ネル取り付け構造を示す斜視図である。このパネル取り
付け構造は、パネル本体2を左右方向及び上下方向に継
ぎ合わせながらコンクリート壁面(図示せず)に取り付
けていくようにしたものである。これに伴って、パネル
本体2の表面中程部分に、目地溝20によって区画され
た複数個の区画隆起部21がタイル状に形成され、又、
表面左右端縁部及び表面上下端縁部に、目地溝20の溝
底面に連続した平面部22が形成されている。又、隆起
パネル部材3は、コンクリートによってタイル状に形成
され、そして、この隆起パネル部材3は、隣合うパネル
本体間2,2に跨る状態で、連続した平面部22,22
に対して取り付けられる。この場合、左右方向に隣合う
パネル本体2,2間と、上下方向に隣合うパネル本体
2,2間と、パネル本体2の角部で左右、上下、斜め方
向に隣合うパネル本体2,2,2,2間に、それぞれ隆
起パネル部材3が周囲に目地溝間隔30を保持してパネ
ル間継ぎ目23を覆う状態に取り付けられている。尚、
上下方向の隆起パネル部材3は横長に形成され、全体と
しては1枚でありながら、中央に形成した浅目地溝31
によって左右に隆起部3a,3aが区画形成されたもの
となっている。
【0024】又、このパネル取り付け構造では、全ての
区画隆起部21の表面が地肌面5に形成され、又、左右
方向及び上下方向の隆起パネル部材3が汚損抑制面4
(図中点模様を付して示す)に形成され、又、角部に取
り付けられる4枚の隆起パネル部材3の表面が、塗装面
6と、着色面7と、ハツリ面8と、研磨面9に形成され
ている。このように、汚損抑制面4及び地肌面5に加え
て、塗装面6、着色面7、ハツリ面8、研磨面9を形成
すると、それだけデザインパターンが広くなり、多様な
デザインを表現することができる。尚、塗装面、着色
面、ハツリ面、研磨面を組合せる場合、実施の形態のよ
うに、塗装面6、着色面7、ハツリ面8、研磨面9の全
てを組合せるようにしてもよいし、この中から選択した
1つを組合せるようにしてもよい。例えば、角部に取り
付けられる4枚の隆起パネル部材3の表面を全てハツリ
面8に形成して、汚損抑制面4と地肌面5とハツリ面8
の組合せにすることもできる。
【0025】以上、本発明の実施の形態を図面により説
明したが、具体的な構成はこれに限定されるものではな
い。例えば、区画隆起部及び隆起パネル部材の形状は、
擬石状やタイル状に限られず、円形、多角形でもよい。
又、隆起パネル部材については、コンクリートにより形
成したもの以外に、例えば、鉄平石(自然石)を所定の
形状に成形して用いることができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明(請求
項1)のパネル取り付け構造にあっては、上記のように
構成したので、コンクリートパネルを用いてコンクリー
ト壁面に区画隆起部によるデザインを施す場合に、デザ
インがパネル間継ぎ目により分断されることなく、連続
したデザインを表現することができる。
【0027】又、本発明(請求項2)のパネル取り付け
構造にあっては、汚れが抑制されることによってコンク
リート地色のままに維持された汚損抑制面と、汚れによ
って黒ずみが生じた地肌面との間の明度差によるコント
ラストを利用したデザインを表現することができる。特
に、雨の日には、地肌面が雨を吸い込んで黒ずみ、一方
の汚損抑制面は雨水をはじいて白く見えるため明度差が
大きくなる。このように明度差を生じさせることが汚損
抑制面の技術効果であり、これにより自然の力を利用し
て壁面表情に変化を与えることができる。
【0028】又、本発明(請求項3)のパネル取り付け
構造にあっては、汚損抑制面及び地肌面に加えて、塗装
面、着色面、研磨面、ハツリ面の中から任意に選択して
組み合わせことができるため、デザインパターンが広く
なり、多様なデザインを表現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の第1形態であって、パネル取り付け構造
の斜視図である。
【図2】このパネル取り付け構造の断面図である。
【図3】実施の第2形態であって、パネル取り付け構造
の斜視図である。
【符号の説明】
10 コンクリート壁面 2 パネル本体 20 目地溝 21 区画隆起部 22 平面部 23 パネル間継ぎ目 3 隆起パネル部材 30 目地溝間隔 4 汚損抑制面 5 地肌面 6 塗装面 7 着色面 8 ハツリ面 9 研磨面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目地溝によって区画された区画隆起部が
    形成された複数枚のパネル本体と、このパネル本体をコ
    ンクリート壁面に取り付けた状態で隣合うパネル本体間
    に跨って取り付けられる隆起パネル部材とを備え、 パネル本体の表面端縁部に、目地溝の溝底面に連続した
    平面部が形成されると共に、この平面部が隣合うパネル
    本体間においてパネル間継ぎ目を介して連続するように
    形成され、 この連続した平面部において前記隆起パネル部材が周囲
    に目地溝間隔を保持してパネル間継ぎ目を覆う状態に取
    り付けられていることを特徴としたコンクリート壁面へ
    のパネル取り付け構造。
  2. 【請求項2】 隆起パネル部材を含めた全区画隆起部の
    うち、一部の区画隆起部の表面がコンクリート地肌を汚
    損抑制処理した汚損抑制面に形成され、他の区画隆起部
    の表面がコンクリート地肌のままの地肌面に形成されて
    いる請求項1記載のコンクリート壁面へのパネル取り付
    け構造。
  3. 【請求項3】 隆起パネル部材を含めた全区画隆起部の
    うち、一部の区画隆起部の表面がコンクリート地肌を汚
    損抑制処理した汚損抑制面に形成され、他の区画隆起部
    のうちの一部の区画隆起部の表面がコンクリート地肌の
    ままの地肌面に形成され、残りの区画隆起部の表面が塗
    料により塗装を施こした塗装面と、顔料により着色を施
    こした着色面と、コンクリート地肌をハツリ加工したハ
    ツリ面と、コンクリート地肌を研磨加工した研磨面のう
    ちから選択した1種類又は2種類以上の面に形成されて
    いる請求項1記載のコンクリート壁面へのパネル取り付
    け構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101215575B1 (ko) 2012-10-16 2012-12-26 이용교 옹벽을 포함하는 구조물의 문양 형성 방법

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